|
パネラーは小谷真理さん、小松左京さん、瀬名秀明さん、平谷美樹さん、あさり
よしと
おさん。
縦横無尽な小松トークに、パネル陣も聴衆も翻弄されてました。
のらくろを語ったり、太平洋艦隊のハナシとか、小谷さんから旦那さまとのなれそ
めを聞き出したり・・・。
きっと、どれも、SFのビジョンを問うのに重要なトコなのだと思います。でも繋がり
は、不肖アタクシには判ら
なかった。
てか、小松先生しかご存知ないのでは。
順番どおりには、とても再現できません。印象に残った部分だけ再構成したく思いマス。
・諸氏のSF観。
小谷さん:「SFの持つ自由さに、ココロ惹かれる」
あさり氏:「登場人物のおかれている特殊状況を作り出すのに、SFと言う設定は、と
ても便利」
瀬名さん:「エンタテイメントとしての、SFの持つ可能性」「SFとホラーとは、かつ
ては一つに括られた近いもの
だったように思う」。
平谷氏:「自分にとっては、小説のジャンルというものは、面白い小説と面白くない小説の二通
りしかない。SFの中にも当然面白いのと面白くないのがあって、自分には面白くなくても、
他の人から見ると面白い作品も勿論あるし、それは好みの問題で、それぞれ尊重されて然るべきだ。
SFと呼ばれようが呼ばれまいが、自分にとって面白ければ、それでいい。」
・モラルについて。
小松先生は、とても熱心に「常識による縛りを破りたくないか?」とお尋ねにな
り、
(…いえ。ズバリ申し上げれば、「アナタ、もっとエロ書きたくない?」ってご質問でした。)
あさり氏は、むしろ「常識による縛りがない現状を憂慮」されておられて、その点が
新鮮でした。 「そぎ落とし
た最後の部分だけにしなくてはならないから、子供向けの方がより難しい」
「その年齢に何を与えたいか、と言うのがあるじゃないですか」。
「縛りがないから最近のマンガはかえって皆同じになっていて、ああやってだらだら
したものになっている」
とか、あさり氏の発言は他にもいろいろ興味深くて、発言が少なくて残念でした。
もっとお伺いしたかったです。
平谷さんは「個人の自由だろうけど、自分はやらないな」というカンジ。
「教師という立場/責任を考えれば、大変興味はあるけれども、バイオレンスや性的
題材を書くことはないだろう」。
教師がエロや暴力を書いちゃいかん、なんてありえませんが、要は、平谷さんにはご
自身の基準がしっか
りとおありなんだな、と思いました。 「自己基準」のおハナシは私にはツボなの
で、面白かったです。
瀬名さんは「エロスには、いずれぜひ挑戦してみたいですね」と仰っておられまし
た。
おお。
ちなみにここで、小松・瀬名の両氏は、「エスパー魔美」ファンと判明。
…うーん…藤子(F)さんの絵柄って、品行方正な印象が強いので、どうしても、こう、違和
感が…。大体ゲージュツの為と言えど、そんなにスカパカ脱ぐわけあるか!とか。
……って、女子だし。自分は。
それにしても、思い返すに小谷さんと瀬名さんは、小松先生のフォローに終始尽力さ
れておられました。
恐るべし小松パワー。
最後に「SFのビジョン」ですが、これはラスト3分で初めて問われました。
「今後は、大きな戦争がなくなる → 大きな外的危機(クライシス)がなくなる。
このことが、人間に内的危機(精神的クライシス)をもたらす。
ここからの救いのために、人類のエネルギー・競争意識・関心は今後宇宙開発に向かうだ
ろう。
なぜなら、他に向かう余地のあるところがないから。
21世紀は、『戦争をやるより宇宙(そら)へ』でしょう。」
小松予言、アタシは信じます。
|