エロエロH・H・エロンガーZ(ズィー)2

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エロエロH・H・エロンガーZ(ズィー)その1
「ぶっとびマンガ」電子版その1
一気に下まで行きたい

ニャンですかァ?2

この地区は、エロエロH・H・エロンガーZ(ズィー)に引き続き、Hマンガ、およびいわゆる「少年エロコメ」の紹介地帯である。前のところのテキストが多くなってきたので区分けした。
エロものは、フェチ的なものをいちいち一般常識に照らして「変わっている」などと言い出すと、ほとんどすべてのモノが入ってしまうことになるし、またその世界のヒトにとっては「当然のこと」でもある。
したがって、「ぶっとびマンガ認定委員会」としては非常に鑑識眼の問われる地区である。

それにしても、以前の前文を書いたのが99年頃だったのだが、当時、飲み屋で思い出話に花を咲かせていたようなかつての少年エロコメのメジャー作品のほとんどが、現在は復刻されて読むことができる時代になった。世の中、何が起こるかわからない。

なお、勢いを付ける意味を込めて地区名を付けた。他意はない。

・「白の黙示録」(1)〜(8)(まだ続いている。完結はしているらしい) 三条友美(1992〜97、ミリオン出版)



・「白の黙示録」(1)〜(8)(まだ続いている。完結はしているらしい) 三条友美(1992〜97、ミリオン出版)

白の黙示録

※以下、食事中の人は読まないように。

・あらすじ
たぶんホリディCOMIC連載。
「聖女」と言われるほどに清らかな心の持ち主である結城詩音は、大金持ちの家に生まれたにも関わらず、看護婦となって献身的な生活をしていた。そんな彼女は他の女にねたまれ浣腸されたりする。そして「真の聖女を捜し出し、犯す」ことを夢見ている沖田龍児に目をつけられるが、龍児は詩音の清らかさに本気で恋してしまうのだった。
詩音は、アマゾンへ旅立った医者に恋いこがれ自分も後を追って旅立つが、原住民ぽい人にそうとうヒドいことをされ、視力まで失ってしまう。

いろいろあって帰国した詩音は、あることをきっかけにセックスの才能を開花させ、自分を救世主だと思い込みカルト教団の教祖となる。そして「だれもが発情し、性交するとエイズが空気感染する」というとんでもないウィルスを開発し、それによって人類はほぼ滅亡してしまう

5年後、詩音は自分が選んだ十万人の信徒とともに生き残り、女尊男卑の世界をつくり出していた。
一方、龍児は自らの男根を切断することで性交せずに生き残り、ジャングル化したところで復讐の機会をうかがっていた……。

・感想
もともとアナルとかスカトロ頻度の非常に高い三条友美作品だが、本作のスカトロ、スカトロ、これまたスカトロの展開には正直、参った。
とにかく詩音のつくり出した世界というのが、「男は女の排泄物を食って生活する」というのを基本にしているという設定で、排泄しないシーンを探すのが大変なほどのスカトロ物量作戦である。

他にもさまざまな変態行為のオンパレードであるのだが、いちいちあげていてはキリがないほどこれでもかと出てくる。第8巻まで買ってあって、「よし、全部読んで最終回まで読んで感想を書こう」と思ってスカトロ、スカトロこれまたスカトロの描写をくぐり抜け、最後まで読んだらなんとまだ続くのだった!

8巻あたりになるとさすがにダレる。やはりいちばん盛り上がるのは、個人的には詩音が救世主となって全人類をほぼ滅亡させて直後くらいまでではないかと思う。 もともと狂った食糞&乱交世界を書くのが主旨なので、その滅亡は2、3ページで行われる。生き残った人々がセックス以外のこと、電気や水道などのインフラ整備や食料の調達などをどのようにしているかはまったく描かれない。その描かれなさは、核戦争で滅びたのに放射能汚染描写が異様に少ない「北斗の拳」以上である。

正直言って、疲れましたわ。読んでて。

【関連作品】「真夜中のアリスたち」三条友美(1991〜92頃、ミリオン出版)

(03.0211)



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