◆ 2000年1月上旬 ◆
1/1〜10
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1/10(月)……路傍の熊
久しぶりに町田駅周辺をぶらつく。プロフィールでは居住地町田と書いているが、実際に住んでいるのは町田駅からJRで一駅行った成瀬という駅のそばなので、町田駅周辺は実はそんなに行かないのだ。勤務先が都心のほうなので、主な用事はそちらで済ますことが多いし。東京都町田市は、小田急&JR横浜線の町田駅の周辺だけだったら相当に栄えている。福家書店/まんがの森/アニメイト/リブロ/三省堂/久美堂/有隣堂/BOOK OFFなどなど書店も多いし、ソフマップ/ヨドバシ/J&P/パルテック/ゲートウェイ/メディアバレーとパソコン屋さんもたくさん。オタクにもけっこうおいしい町だ。ただ、道が狭いので非常にゴミゴミしてはいるけど。
で、現在の町田はかなり再編が進んでいる。久しぶりといっても1〜2ヶ月ぶり程度なのだが、なんかよく利用するようなお店があちこち場所が変わったりなくなったり新たに出現してたりするんで、もう何が何やら。町田市に住んで30年近いけど、これだけすごい勢いで同時多発的に町のあちこちが変わってしまうのはたぶん初体験。アツイぜ町田。それはそうと、今日は新しくできた炭火焼肉屋に行こうと思ったのだが、昼は営業してなくて残念。
最終巻。忍びの里から抜けてきて、吉原で絵師となったウタは、紆余曲折を経た後、長じて人気絵師となる。しかし、その魂を奪おうと目をつけてきた河童らの策略に乗せられ、また忍びの里へと戻ることになるが……。河童が出てきたあたりから、それまでのドロドロした展開のうえにアヤしさが加わって、かなりゴチャゴチャしてしまった感がある。物語を迷走させつつも力づくで読ませてしまうあたりは、六田登らしいところではあるが。ラストはそれまでのいろいろをまるごと包み込むように、穏やかに幕引き。それぞれに業を背負った、人間および妖怪どもの生き様は、汗臭くギラつく迫力があった。
【単行本】「0(ラヴ)リー打越くん!!」3巻 桑原真也 講談社 B6
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人間を取るか、シノヴを取るか。打越くんはまたしても選択を迫られる。そんな中、血の匂いと性欲のたぎりにとらわれていく京花。そして、打越の元コーチであり、支配者的性格の持ち主エディが来日。というわけでどんどんお話は、しっちゃかめっちゃかな方向に。「しっちゃかめっちゃか」と書いてはいるが、まあそれは読者にとって先の展開が予想がつかないというだけで、物語自体は作者の目指す方角に向かってしっかりと狙いが定められているみたいだが。過剰なくらいなHっぽさ、実にあっけなくかつショッキングに差し挟まれる残虐シーンなど、表現の一つひとつが効果的に作用している。
【単行本】「クマロボ」 カサギヒロシ 実業之日本社 B6
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漫画サンデーフォアマンに連載されていた作品。映画の撮影で、超高性能なクマの着ぐるみ(というかロボット)「クマロボ」に搭乗していた女性が、彼氏の浮気を聞きつけクマロボのまま、撮影現場からは遠く離れた自分と彼氏の部屋まで駆けつけんとする。クマロボの搭乗ハッチが壊れてしまったため、彼女は降りることができないという設定。実はクマロボは軍事目的で開発されたロボット兵器なのだが、その秘密を隠蔽しようとする奴らや熊退治を狙うマタギに、ヒロイン操るクマロボは狙われることになる。彼らを引きずりつつクマロボは暴走し、街はパニックに……というお話。
カサギヒロシといえば、「暴走鉄馬バイソン」の人だが、この人のちょっとクセがある絵柄&作風はけっこう好き。女の子がなにげに魅力的だし、男キャラの馬鹿っぽさも良い。
【単行本】「恋はからまわり」 茅薙隆裕 ワニマガジン B6
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ヌルい。そこがいい。とくに表題作の「恋はからまわり」なんかは、コメディ風味とロリ風味をマイルドに包み込んでかわいく楽しく読ませる。マッド・サイエンティストなマッド・スチューデントと、彼に恋するおばかな女の子の「博士への異常な愛情」シリーズも同様に良い。こういう馬鹿馬鹿しい路線をさらに磨いて突っ走ってくれるといいんではないかと。
【単行本】「苺ババロア猫プリン」 ユナイト双児 コアマガジン A5
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絵柄が華麗、というのがまず一番の特徴。美しく描かれたキャラクターたちでありながら、体液ドパドパのエロを展開してくれて、実用性の面でも申し分なし。お話もところどころにアクセントが用意されているし、全般的にうまい。これだけでもう本当によくできているんだが、なんとなくもの足りないモノも感じてしまう。手慣れすぎちゃっているように思えなくもないし、いい意味でも悪い意味でも予想を大きく裏切ってくることがない。後書きで作者自身が「自分に何ができるか解らない」と書いているのだが、たしかにここからどうするかというのはなかなか見えにくい。この人なりの過剰さがも少し出てくるといいんだけど。強烈さを出せないようであれば、その分長編にしてみるとか。もちろん、このままのクオリティでコンスタントにやるんだと割り切るのも一つの手ではある。
【単行本】「LEATHERMAN」Vol.1 きお誠児 シュベール出版 A5
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なんだかナゾの組織から金をちょろまかして逃亡中の男が、その金を「女のためだけに使う」と心に決め、バイクを駆って旅を続ける。男が女の子と出会い一夜を共にすることによって彼女たちを立ち直らせたりするハッピーエンド系のパターンと、それから組織の追手とのチェイシングおよび彼の過去に触れるダークサイドなパターン。というわけでお話は2系統。零式(リイド社)連載作品で、Vol.1とあることからも分かるとおりお話はまだまだ続く。物語の全貌は見えていないが、とりあえず女の子たちがダイナマイツではないけれども魅力的で楽しめる。ただ、掲載誌が今まで隔月であったため(2月発売号から月刊化)、次の話が読めるまでのスパンが長いのだから、も少しお話のペースは上げてサクサク読ませるなり、一話一話の味付けを濃くするなりしたほうが良かったんではという気がする。零式はずっと読んでるけど、話覚えてなかったもんなー。
【単行本】「疾風怒濤の漫研部!!」 O.RI ビブロス A5
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女の子ばっかりの漫研部。部費を捻出するために同人誌作りに乗り出す。そのモデルということで女の子どうしからんでみたり……というところからお話は始まる。即売会では、その中のイケイケなねーちゃんが男どもに身体を(準備会とかには内緒で)売ってみたり。そこからさらにコスプレやりーの、顧問の先生を巻き込みーのとやりたい放題で進む。というと激しいヤリヤリ系な話かと思われるかもしれないが、絵柄が柔らかく、ノリはライトなんで「激しい」というよりも「楽しい」というほうが先に来る。そのうえけっこう実用的でもある。O.RIの絵柄は線が太くてほのぼの。物語上で必要なものはきっちり描けているし、線は整理されてるし、いわゆるバリバリの絵師って感じではないがうまい人だと思う。
1/9(日)……バラデュークビール
ビデオキャプチャーカード、19インチディスプレイ、自宅用文章書きノートPC、大容量HDD/コンパクトフラッシュ、本棚、出来のいい座椅子、USB接続のサウンドユニット、ポポロクロイス物語2、こねこといっしょ、ビデオデッキ、プレステ2、サイズ小さめのデジカメ。何から先に買うべきか、以上のようなものが頭の中で錯綜中。
【雑誌】ビッグコミックスピリッツ 1/24 No.6 小学館 B5中
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柳沢きみお「SHOP自分」。今回のサブタイトル。「地ビール」。チョクは思いつく。「原宿ビール」。そして思う。「あっ、なんかいいネーミングだ。」「このビール名だけでメチャ売れそうだよ。」。さらに思う。「日本一の若者ファッションの地・原宿。」「『原宿ビール』ってなんか目立って売れそうだよ。」。最高だ。とりあえずすごくマズそう。というか地ビールを作り始めようとする動機がさりげなく不純。最近、なんだか江川達也「東京大学物語」が面白くなっている。読めない時期も多いのに、ときどき間欠泉的にぶわーっと面白くなったりするからこの漫画は油断できない。
【雑誌】FEEL YOUNG 2月号 祥伝社 B5平
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安野モヨコ「ハッピー・マニア」。タカハシとシゲタが再接近……といっても最初のほう読んでないので、再でないほうの接近はよく知らないんだが。でも、そういうヤツにも有無をいわせず読ませるノリの良さがある。さすがにうまい。こいずみまり「CUT×OUT」。とある男が家に引っ張り込んだ、正体不明の女。雪女なのかもしれないんだがよく分からず。結論を曖昧にしとくというのは賛否両論あるかもしれないが、まあこれはこれで味があっていいんではないかと。やまじえびね「恋にならない」。止まっているようで動いている。でも止まっている、といった画面。ゆったりとした緊張感とでもいうべきか。ほかの漫画とリズムがだいぶ違うんで、思わず注目してしまう。お話自体も面白いし。中性的で圧倒的な存在感を放つ女性・葉月と、彼女が好きになってしまってどうにもならないもう一人の女性・ユカコ。葉月は昔から男装の麗人的に女の子連中からキャアキャアいわれててそういうのにウンザリしているので、ユカコの告白をうとましく思って遠ざける。でもユカコの葉月を見る視点は、男性の代替物としてではなく、美しいものに純粋に憧れるクリアな思いであり……といった感じのお話。
【単行本】「ロマンス」8巻 高見まこ 集英社 B6
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挿絵画家として当代きっての売れっ子となった吾郎。元妻の玉緒とヨリを戻しかけるが、今度は吾郎に憧れるおきゃんな女学生の登場でまたしても心は揺れる。吾郎の移り気っぷりはどんどん加速。品の良い絵柄ながら、情熱的で淫らでもある。色っぽいですなあ、男女とも。
1/8(土)……ワダシのツミはアナダのツミ
TINAMIXの新URLが稼働開始。こんなにデカデカと名前が……。ぐはー。おしょすごとー。
【雑誌】YOUNG YOU 2月号 集英社 B5平
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谷地恵美子「明日の王様」。有を中心に、男二人の役者としてのプライドと、恋の炎が激突〜といった感じ。トンガった作品ではないが、常にクオリティが高くて安心して読める。YOUNG YOUは、山下和美とかすごい切れ味を持った人も掲載されるけれど、それは毎号ってわけじゃない。こういう雑誌のクオリティを常に底支えできるコンスタントな人がいるというのは大きい。ちなみに山下和美は次号登場。楽しみ〜。武内直子「武内直子姫と富樫義博の結婚ぱ〜んち!!」。なんか「Special」とか書いてあるけど、まあいつものノリ。最初、サブタイトルに「王子と姫の下ネタぱ〜んち」とあるのを見て硬直したが、ネタとしてはヌルめ。
【雑誌】エンジェルクラブ 2月号 エンジェル出版 B5平
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コンセプトがハッキリしてて、かなり充実している。巨乳、凌辱、実用。ってな感じの誌面作り。表紙のアオリ文句で「猥褻天使」とあるが、実に堂々としていて怖い物知らず。登場人物が「中学生」と明言しちゃったり(通常、こういう雑誌では難を恐れて「○学生」などと表記することが多い)、ロリータはロリータで堂々うたうし。作品のラストのアオリでも「次号も凌辱!!」とか。スタンスが徹底しててご立派。
まずは山本よし文「Gカップ女教師レイコ」。これは恐らくGカップは超越してるんじゃないかと思う。体積が頭の2倍くらいありそう。ぱふぱふで人間を殺せそうだ。MARO「母娘醇乎の宴」は、「ABILITY」初期を思い出す素晴らしきセリフの連発。金持ちジジイが、店を維持することを条件に居酒屋の女主人と娘を凌辱するというお話。「これやから未亡人を犯すのはやめられんのや…」「どおや ワシの白酒の味は美味いやろ」などなど。笑っちゃうほどのベタベタさが最高。奴隷ジャッキー「凌辱回廊」。こちらも面白かった。ブッ壊れたニーチャンが、公園でシーソーを利用して少女にディープインパクト。ズゴーン。爽快。吉良広義「わかな先生に気をつけろ!」は、ボンレスハムのようにご立派な男根ぶりがグッド。しろみかずひさ「精液便所」も相変わらずハイクオリティ。恐ろしきザー汁の噴出、そして男根&玉袋の気合いの入ったしわしわ。しわとしわを合わせてしあわせー。それはともかく、エッジのビシッと立った描線はやっぱりカッコイイのである。暮咲那奈美「『ゆみ▽まみ』のユニットデビュー大作戦」。ロリータ妄想直球勝負。天然系な味わいがナイス。
琴義弓介「ワダツミ」。新連載。まだ始まったばかりなんでなんともいえないので、とやかくいわないぜ。安倍吉俊+jk「NIEA_7」。これって「ニアアンダーセブン」って読むんだなーとか今さら確認。わざとかもしれないが、今回は線がわりとヘロヘロ。このヘロヘロぶりはなかなか味があって良い感じ。投げ遣り感が、お話のどうでも良さにマッチしている。岩原裕二「クーデルカ」。やはり絵がキャッチー。うまいですのう。石田敦子「からくり変化あかりミックス!」。有害コミック。こんなかわいい少女を呈示されたら、どうしよう、目覚めてしまうじゃないか、という感じで有害。おうたを一生懸命うたう女の子。くそー、かわいいじゃねえか。
【雑誌】コミックフラッパー 2月号 メディアファクトリー B5平
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新連載。永野のりこ「ひっち&GO!!」。「すげこまくん」のミナヨ様とブルーの関係をメインストーリーにしたって感じ。町中で身体にぴっちりしたちょいと恥ずかしいレザー系のものを着て突っ立っていた、どうやら異星人で人類殲滅を狙っているらしい女性・ひっちと彼女に振り回される人々。まあおなじみのノリではあるが、そのおなじみのノリが好きな人はどぞ。っていうか俺も好きだぜ。LOVE!! 駕籠真太郎「パラノイアストリート」。なんでも接着剤でくっつけてしまい、不安から逃れようとする街を探偵が行く。駅前シリーズと同じような形式だが、ラストできっちりお話を収束させてしまっているあたりがちともの足りない感もあり。伴ルツキ「にこぽこ」。宿敵の狐がさらっていった大切な子狸を捜しだすため人間に変身して、人間界の学校に潜り込んだ和(にこ)。伴ルツキは、掲示板にも書いたとおり、以前コミックビームで描いていた伴ル築だと思うが、しばらく見ない間に吉本松明さんも指摘するとおり近藤るるるソックリな絵になっている。コミックビームつながりでアシスタントでもやっていたのだろう。お話の感じも近藤るるる風なドタバタおんなのこ物語。最近、線がシンプルになりすぎてしまった感のある近藤るるるよりも、伴ルツキのほうがペンタッチが細かくていいかも。伴ル築のこれまでのコミックビーム掲載作品は、96年4月号「雪男」、96年7月号「ボーイフレンド」、97年7月号「暴走一家」、97年3〜6/8〜9月号プレゼントコーナー漫画。なお、(にこ)というのは(笑)とかみたいな記号ではなく、「和」と書いて「にこ」と読むという意なので(にこにこ)。SABE「串やきP」。後半はトーンもベタもなく白い。お話は頭に血が昇ったような、テンパり感があってけっこう面白いが。
1/7(金)……生肉音楽
「求めよ、そうすれば与えられるであろう」という言葉があるが、むしろ「求めよ、そうしなくては与えられないであろう」のほうがより的を射ているような気がする。
というわけで、前からちょっとだけ興味があった携帯型MP3プレーヤー「Fresh Music」を求めて与えられる。というか職場の後輩にマザーボードをあげたので、それと物々交換。記憶メディアはコンパクトフラッシュで単3電池2本で動く。値段も安いし(アキバの実売で7980円くらい)案外悪くない。音質はまあこの値段ならこんなもんでしょと納得できるレベル。……なのではあるが、どうもビットレート256Kで作成したファイルの場合、ノイズがけっこうブチブチ入る。たぶん高ビットレートだと単位時間あたりに処理しなければならないデータ量が多いので、それについていけてないんではないかと推測する。でも結局のところ、コンパクトフラッシュの現在の価格からいって、このレベルのプレーヤーに供するメディアの容量はせいぜい64〜96MB程度だと思う。と考えると、データはもっと低ビットレートにしておくべきなんだろうから、処理能力はこれでも十分なのかもしれない。
最近では、カシオが腕時計型のMP3プレーヤーとデジカメを出して話題になったが、俺としてはMP3プレーヤー機能付きデジカメというのが一番便利だと思う。デジカメは液晶ディスプレイがあって大容量の記憶メディアにも対応しているので、これを利用しないっていうのはもったいない。しかもデジカメ自体、常に持ち歩いてこそ意味を持つものであるくせに実はさほど使うもんでもないから、これに別の用途を与えて常に活用できるようにするというのは悪くない発想だと思う。そういう製品があれば、microdriveとか買っちゃうんだが。
というわけでデジカメメーカーにそういった要望のお便りでも出してみるか。求めたって与えられるかどうか分からんのに、求めもしないで与えてもらおうなんてのは甘いよな、やっぱり。
【雑誌】花とゆめ 1/20 No.3 白泉社 B5平
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望月花梨の新連載「スイッチ」がスタート。先生のことが好きで追っかけ回している女の子の親友が主人公。友達の後をくっついてその先生を観察しているうちに、自分の気持ちにもスイッチが入り始める……といった感じか。とりあえず第一部は導入編。これからどのようにお話を転がしていくかが見もの。新人・和泉しおり「プライベートフラワー」。描線がシャープでなかなか華やか。
【雑誌】ヤングキングダム 2/4 No.2 少年画報社 B5中
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大石まさる「みずいろ」。今回は巻頭カラー。いつもの乳っぷりは少し抑えめで、釣り&人情話がメインといった感じ。佐野タカシ「イケてる刑事」。今回もテンションが非常に高い。乳のデカい眼鏡娘。そして催淫薬。イエーイ! 恥刑! なめぞう「ハイライト」。連載第2回め。前回で突然キレたオヤジが、今号もやりたい放題。問答無用で怒りを爆発させる瞬間がなんとも痛快。「打撃マン」的。そして、また怒れる女性も登場ということで次回も楽しみ。
ところでヤングキング系はどれも、読者コーナーで紹介されているお便りのノリがベタベタで気持ち悪いぞ。
【雑誌】ヤングヒップ 2月号 ワニマガジン B5中
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中田ゆみがヤングヒップ初登場。タイトルは「深海魚たち」。セックスはしないけれども、その直前の行為だけをずうっと続けてきた姉弟の物語。お互いを愛しちゃいけない、これ以上進んではいけないとは分かっていて、その気持ちを押さえつけつつスレスレの危うい日々を送り続ける。なめらかでこなれた絵だが、そのなかにハッとするようなはかなさもあっていい感じですわい。井荻寿一「霊能探偵ミコ」は、番外編「ミコ姫珍道中」が掲載。江戸時代を舞台に、除霊師のミコとおつきの勘六が行脚する。それにしてもやっぱり井荻寿一の描く女性はいいなあ。上品でHで。うらまっく「エレジー」。ホテトルねーちゃんを自分の汚い部屋に呼び出した、キッツいデブの自称「小説家」と、ホテトル嬢の一幕の物語。むおっとむせるような展開から入り、途中話を転がし甘いところも見せてビターに締めくくる手際の良さはさすが。ハズレがない。かかし朝浩「病院行け!!」。パワフルでちょっとヒネくれた病院エロギャグ。ノリがよろしくて面白い。あと、てくてく「Oh Happy Day!」は、ちょっとラフな感じのあるスッキリとした絵柄がなかなか。
1/6(木)……ユリカン・ロード
本日から仕事開始。12月は全然休めなかった分、1月はゴージャスに休んでしまおうと思っていたのだが、1999年内に仕事が片づかなかったのでなかなかそうもいかず。会社に行くと、いきなり会社の先輩とライターがソファーの上にぐでーっと打ち上げられていたのはなかなかのインパクト。今年も忙しい年になりそうだ。
【雑誌】ヤングサンデー 1/22 No.6 小学館 B5中
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阿部潤の新連載「ミルオポン」がスタート。同じクラスにいるカワイイ子でグラビアにも載ったりしている坂本真弓に秘かに恋する硬派なクールガイ、本城タケシ。家で坂本サンのグラビアを見つつニヤニヤしていた彼の前に、突然「ミルオ」と名乗る子供が現れる。その後彼はミルオがスイッチを押した機械のせいで、奇妙な世界へと引き込まれる。そこでいきなり出会ったのは、怪しげな男が腕に仕込んだマシンガンを撃ちまくっている光景だった……という感じで第1話はスタート。今のところどういう展開になるんだかよく分からないが、なんかぶっ飛んだお話になりそうなので楽しみ。岩田やすてる「球魂」。ついに本気を出したスグルを目にして、歓喜の笑みを浮かべるハードモミアゲアフロチャイナ・鄭。表情がむちゃくちゃ濃くて邪悪なカッコ良さ。だいぶ盛り上がっている。新井英樹「ザ・ワールド・イズ・マイン」。ユリカンついに全裸。今回はユリカンがメインではあるが、メインがどのキャラクターであっても、それぞれがその場面場面で圧倒的なパフォーマンスで物語をグイグイと引っ張る。その力強さはかなり比類ない。
それから、小学館がついに山田芳裕の初期傑作を復刊するらしい。第一弾は「大正野郎」(小学館文庫。1月15日発売)。第2弾は「考える侍・やぁ!」(2月16日発売)。デカスロン! というかむしろ、でかした! 「しわあせ」はぜひ最終回まで収録してくれ! というかしてください!
【雑誌】モーニング 1/22 No.6 講談社 B5中
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三宅乱丈「ぶっせん」。描写が暑苦しいわりにギャグがベタすぎないあたりの力加減がいい。さらりと描いている感じだが濃厚で、かつ飄々としている。ナイス。惣領冬美が56ページの読切で登場。タイトルは「太陽のイヂワル」。デートの待ち合わせに遅れた彼氏の浮気に勘づいてむしゃくしゃしていた女の子の前に現れた一人の男。二人はなんとなしに話を始め、しばし行動をともにする。ゆったりしたペースでお話を進めつつ、ときにハッとするようなコマもいくつか用意されていて最後まできっちり楽しめる。スッキリとした絵柄で、ラストはちょっとビターに締めくくり。なかなか面白かった。しかし、なんかこういう人でもモーニングに掲載されるとモーニング風味な感じがしてしまう。
次号は木葉功一の新作読切「欲望」と、高橋のぼる「リーマンギャンブラーマウス」が掲載予定。両方とも楽しみ。
【雑誌】ヤングジャンプ 1/31 No.6・7合併号 集英社 B5中
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鶴田洋久「vs.〜バトルめもりーず〜」が掲載。今回は前編。鶴田洋久はこれがヤンジャン本誌初登場なんだそうだ。ちょっと意外。次週(1/13)はお休みで、その代わりに増刊の漫革が出る。武富智「ほしにねがいを」が楽しみ。
1/5(水)……スノウボ外伝
Yomiuri On-Lineによると、
◆「子連れ狼」の漫画家、小島剛夕氏死去
小島 剛夕氏(こじま・ごうせき、本名・こうせき=漫画家)5日午後5時4分、腹部動脈りゅう破裂のため死去。71歳。
とのこと(当該記事)。ご冥福をお祈りいたします。
【雑誌】週刊少年マガジン 1/22 No.6 講談社 B5平
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塀内夏子「ラッセル」後編。スノボを通じて、よりハッキリと浮き彫りになる兄弟の絆、といった感じのお話。スノボで宙を舞うシーンが爽快に描けていて、それなりに面白かった。これは単行本になるのかなあ。No.2・3合併号に付いていたマガジンビンゴは今号で最後。そういえば今号は赤松健「ラブひな」がお休み。
【雑誌】週刊少年サンデー 1/22 No.6 小学館 B5平
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「20世紀最大の読切シリーズ」第13弾はあだち充「メモリーオフ」。今号と次号で合計52P。久米田康治「かってに改蔵」。新年早々、ギャグがキレてていいですな。もちろん描いたのは新年早々じゃないはずだけど。松浦聡彦「タキシード銀」は次号で最終回。ここのところクライマックスな感じだったので、そろそろかなと思っていたがやはり。
1/4(火)……ハートに初荷
プレステの「ポポロクロイス物語」ようやく完了! 丁寧に作られたゲームだし、いいラストでありました。ナルシアはいいね、ほんほん。
それにしてもここまで長かった! 何が長かったって、プレイの中断期間が。ラストの氷の城の直前でセーブしたところで、そこからの厳しい戦闘を思うとプレイするのがおっくうになってしまい、そのままずっとほったらかしにしていたのだ。たぶん1年か2年くらいはほっぽっといたような気がする。やっぱりRPGって面倒くさいと思う俺だ。
そろそろ雑誌が出始めということで、今年の初荷。少年マガジンとサンデーは明日回し。
30万アクセス突破した模様。これまでOHPに来てくださった方々、どうもありがとうございます。2000年があなたにとって都合のいい年になりますように。
【雑誌】週刊少年ジャンプ 1/16・22合併 No.5・6 集英社 B5平
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作:ほったゆみ+画:小畑健「ヒカルの碁」の番外編「本能寺炎上」が掲載。いつもの面々を使って、本能寺の変を劇仕立てにしたという構成。ヒカ碁キャラに萌え萌えな方向け。鈴木央「ライジングインパクト」。扉絵がとくにそうだけど、細かいペンタッチが美しくて良い。キャラクターが目につきがちだけど、この人は自然物などの背景がうまいなーといつも思う。
【雑誌】週刊少年チャンピオン 1/17・20合併 No.6・7 秋田書店 B5平
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水島新司「ドカベンプロ野球編」。ついに、明訓高校を唯一負かした弁慶高校にスポットライトが当てられようとしている。彼らがどうなっていたのか、実はちょっと気になっていたのだ。そしてブルートレイン学園の面々は!?(どうでもいいです) 橋本俊三「麻雀鬼ウキョウ」。今回のイカサマも、爆発的にチョセえ。麻雀知らない人にもビンビンと伝わってくるこのショボさがこの作品の魅力だ。高橋葉介「学校怪談」。今回はサイレントで、ちょっといい感じに甘いラヴ。いいですわい。
【雑誌】ヤングマガジン 1/18・24合併 No.5・6 講談社 B5中
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深田恭子の顔がババーンとアップで、いつもとはだいぶ違った雰囲気な表紙。なお、今年でヤンマガ20周年。
土田世紀が読切で登場。タイトルは「嫁に来ないか」。田舎の婆ちゃんの家で幼き日を過ごした二人が大人になり、片方は現在はプロボウラー。そこで一人の女性と出会うが……といった感じで始まる38ページ。ノスタルジックな匂いを漂わせた、ちょっと泣かせるタイプの青春物語。まあきれいにまとまっているが、土田世紀作品としては大人しすぎてもの足りない気も。平本アキラ「アゴなしゲンとオレ物語」。今年も、汚らしく最低なスタート。ケツプリ男、茶羽根が毎度いい味。古谷実「グリーンヒル」。なんだかすごくイイ顔の、キツネ憑き祓いの先生登場。イイ顔の活躍にちょっと期待。
美少女ゲー(「みお&みほ」「あゆ」「まゆ」のイラスト集+漫画+αといった感じの本。ゲームのほうのファン、もしくは影崎夕那の絵が好きな人はどうぞといった感じ。1429円+税は漫画単行本と考えると高いけど、カラーページ豊富で判型B5のイラスト集と考えれば、まあ標準的なお値段といったところ。
【単行本】「吸わせ上手」 ほねぬきとまと 東京三世社 A5
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巨乳と汁が特徴。女の子は細みの身体なんだけど、乳の部分だけは、ウエストの2倍くらいはありそうなくらいの横幅。平板的な表情や、アンバランスな身体の描き方など、全般的にあんまりうまくない。乳への妄執は感じるが。
【単行本】「いけない指いけない身体」 となみむか 東京三世社 A5
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成年コミックなんだけど、直接的なセックスシーンはまったくなし。単行本のサブタイトルとして「恥じらい少女コレクション」とあるように、ほわほわとした雰囲気のかわいい女の子たちに、恥ずかしい格好でHなことをさせて、その恥じらいっぷりを楽しむという趣。バイブを使ったり、かなりきわどい露出系の衣装を着せたりしているものの、雰囲気はあくまでファンシー。発達しきっていない、つるんとしたお尻とかがいい具合。
1/3(月)……桶パジャマの戦い
部屋のAV機器、PCなどを配置換えする。けっこう大幅にいじったのでだいぶスッキリした。年末はとてもやるヒマのなかった部屋の掃除もちょっとだけ兼ねる。でも、本当は一番の問題であるはずの本棚については、見て見ぬフリ。とくにエロ漫画をぶち込んであるスペースは、最近まったく手つかずなんでかなりしっちゃかめっちゃか。いずれなんとかしなくちゃならないことは確かなんだけど、なんか見るのがイヤになるような分量なのだなあ、これが。
今日もエロ漫画5冊。
【単行本】「還らん彼の原始の地へ」 小邑紗希 富士美出版 A5
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絵柄はいくぶん硬さがあるんだけど、硬質な感じが高貴なお嬢さま的キャラをよく登場させる作風にはマッチしている。お話は薄暗い雰囲気のものが多く、一編一編丁寧に構築されていて、なかなか読みごたえがある。とくに巻頭の「貴戚の血」は、エロ系には珍しく58ページにも及ぶ描き下ろし。良家のお嬢さまが、卑劣で周到な手管によって性の奴隷へと調教されていくというお話。一気にガンガン凌辱していくのではなく、焦らしを入れつつ一歩一歩籠絡していく過程がしっかり描かれた力作。いい意味でイマ風でない回りくどさ、というのは奥床しさにもつながるのだが、そこらへんに惹かれる。
【単行本】「お姉さんの誘惑」 飛鳥弓樹 桃園書房 A5
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メジャー方面でもやったことがある人だけに、さすがにまとまっている。あっけらかんとした絵柄で、なめらかな描線、ふくよかで張りのあるプロポーション。お仕事っぽさの漂うエロ漫画ではあるんだけど、女の子を段階的に感じさせていくあたりの段取りがうまくてけっこうソソる。一話一話、わりときれいにまとまっているし、スパッとヌくのに向く感じ。
【単行本】「パジャマのまんま」 橘孝志 日本出版社 A5
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なんとなくエロに入ったり籠絡されたりする過程とかが、ほかの人に比べて一段とばしという感じの、ちょっと独特のノリ。明るい絵柄でぷりんぷりんとしているが、エロに関しては案外ハードで密度が高く、けっこう実用的。ストーリー的にはわりとヘンだしすごくうまいってわけでもないんだけど、軽快なテンポでたたみかける感じ。
ボーイズラブ/ショタ系では大野竹丸と名乗っており、愛夢由宇名義では初単行本なんだそうな。少女っぽい華やかな絵柄のわりには、わりとキツめのエロもこなす。女の子の身体とかの描き方がわりと硬めでぎこちない部分があるので、もう少し柔らかみが出てくるといいかなあ。
4ページものを中心に、ページ数が少なめな作品が多く、ブツ切れな印象。柔らかげな乳を中心に、女性の身体のむちむち感はなかなかいいものがあるし、も少しまとまったページ数で読みたいところ。
1/2(日)……御手製オデッセイ
そろそろ年賀状でも書くかと思って干支を調べた。どうやら辰らしい。
ジャンキーズもそろそろ始めなくちゃというわけでゴソゴソ読み始める。
【雑誌】姫盗人DELUXE vol.8 松文館 A5平
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単行本形式の装丁の別冊。鬼畜系でやることもハード。粒は揃っていてわりと充実。
まずは巻頭カラー、緋帝龍綺「調教天国」。緊縛調教。とくに4色カラー部分は、縛られて紅潮した女体の描き方が美しく、なかなかいやらしい。縄でくびり出されたぱっつんぱっつんになった乳の張り具合が良い。近石まさし「Walking in the park」は、夜の公園でノゾキをやっている連中にとっつかまったねーちゃんが、一晩中犯され続ける。劇画ノリで容赦なく、ハイテンションで高密度な凌辱描写が続く。ハードだ。119「INTRODUCTION」。シャープな絵柄とハードな描写。画面が美しい。田中ひろあき「女教師無残」は、生徒を叱りつけた女教師が、逆ギレされてさんざんに凌辱されるというお話。絵がきれいってタイプではないんだけど、汁っ気を感じさせるなかなかパワフルな人。
タイトルは本当は○の中に「秘」。つまり「まるひ」。
もうすっかりベテランといった感じだけど、芸風変わりませんな、この人は。大きすぎないけど小さすぎもしない手の平にちょっと余るくらいのサイズの乳、ぷりぷりとした身体。後味サッパリ、ラブコメ風味できっちりエロをこなす。さすがに新鮮味は今さらないんだけど手堅い。というか案外、実用面で見てもソソっちゃうあたりは職人芸的。
ゆさゆさ重たげで質感のある乳。キュートで魅力的なヒロイン。ときにハードで密度の高い、濃厚なH。スッキリと物語をまとめあげる力量。……というわけでエロ漫画としては、まったく申し分なし。生の質感を感じさせる描写とか、実にいいですなあ。
【単行本】「太陽が落ちてくる」3巻 咲香里 笠倉出版社 B6
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ZetuMan連載作品。これが最終巻。今は亡き母の昔の恋人である男に恋してしまった女の子。華やかでかわいくて幸せで、いい感じにハッピーエンド。読み返してみると、ストーリー的にはけっこうとっちらばっている。キャラクターの行動にあんまり必然性が感じられないし、展開もわりと唐突だ。ただやはり、キャラクターは魅力的だし絵も美しい。少なくとも雑誌連載中は楽しんで読んでいた。作画レベルが高いだけにちょっともったいない。これで満足できなかった分は、「春よ、来い」でリベンジってとこか。
【単行本】「電波オデッセイ」4巻 永野のりこ アスペクト B6
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これはジャンキーズとは関係なし。
ついに最終巻。自分で作った壁の中で、傷ついたりもがいたりしている中坊な少年少女たちの姿を、実に厳しく、そして優しく、細やかに描ききった、これまでの永野のりこの集大成的な作品。自分の中でいろいろな想念がいったりきたり、ぐるぐる空回りし続けたりする、後から考えると恥ずかしい年ごろではあるけれど、それはまたなんとも眩しく懐かしく。一言ではいえないような、あんなこんなな想いの数々を、ぎゅーっとひとところに結集させて、煮詰め精製したような物語は、ごまかしがないだけにどすんとこたえる。過去の自分に向き直るというのはしんどいけれど、そこから始めてなんぼ、ってなものでもある。切なくって胸にキューッとくる、とってもいい物語でありました。
1/1(土)……オレ通 Y to K
明けましておめでとうございます。明けてない方々はご愁傷様。
掲示板にも見事に2000年問題発生中。というほどでもないんだけど、書き込み日付の年号が100年になってしまっている。面倒くさいからこのまんまでもいいんだけど、なんかそのうち対策しよう。……とか書いてるうちに、なんとなく落ち着かなくなったので対応しちゃいました。日付の年号に1900年をプラスするというローテクな方式で。
TINAMIXの集会の後、家に帰って寝床に入っていたら、伸びをした拍子に足がつってしまう。自分の疲れっぷり、運動不足ぶりを実感。
1999年読了した漫画の冊数(立ち読み除く)を集計してみる。雑誌:1129 単行本:518 同人誌:122 アンソロジー:8という結果。1998年が雑誌:1119 単行本:726 同人誌:168だったので、単行本の量的な弱まりが目立つ。古本でのまとめ買いをしなくなったせいのような気もする。
【単行本】「おさなづま」1巻 作:森高夕次+画:あきやまひでき 双葉社 B6
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最近もりもり面白くなってきている漫画アクションに連載中の作品。絵柄は一見垢抜けなくて野暮ったい感じがするんだけど、読んでみるとこれが実に面白い。今けっこう注目中の作品。
16歳にして借金のカタとして37歳の中古車販売業社長である夫に買われていった「おさなづま」が主人公。このだんなさまは変態的な趣味の持ち主で、おさなづまはいつまでも処女のままにしておきつつ、女体盛りやワカメ酒をやらせたりとやりたいほうだい。殴りつけたり、煮え立って味噌汁をぶっかけるなどといった暴力行為にも及ぶ。そんななか、おさなづまは小遣い稼ぎのため、とある少女漫画雑誌の新人賞に作品を送ってみる。その作品は見事入賞し、彼女の漫画家人生がスタート。初連載作品「めぐみのピアノ」は、あれよあれよという間に日本を揺るがす大ヒットとなっていく……。
とまあこんなストーリーなのだが、ストーリーを書いただけではおそらく面白さは分からないと思う。この作品の面白さは、暴力亭主のかなり馬鹿っぽい女体盛りなどの変質的行動だったり、作品がまたたく間にヒットしていく「あれよあれよ」感の気持ち良さなどにある。キャラクターたちの行動のどうしようもなさ、いやおうなく物語に流されていく感じが、読んでいてどうにも楽しい。
【単行本】「なんとなくいい感じ」1〜2巻 あずき紅 エンジェル出版 A5
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デカ乳肉弾系。ナイスバディで底なしな性欲の持ち主である女教師が、男子生徒の奴隷となって奉仕しまくるという物語。ダイナミックでパワフルなエロ、よくできた作画などなど、実用面において文句のないレベル。……なんだけど、個人的にはいまいちしっくり来ず。なんかいつも男子生徒が欲しがって、女教師がうれしそうに受け容れてヤリまくるというだけなんで、精神的にあんまり淫らでない。良くも悪くも健康的なのである。あと掲載誌がコンビニ売りもあるメンズヤングなためか、一回一回のセックスがあと一歩淡白というか足りない感じがする。これでもかこれでもかとゲップが出るほどの濃密さでない(と思ってしまうのは、もっとしつこいエロをやる漫画に俺が慣れてしまっているだけなのかもしれないが)。やってることは激しい割りにちんちんの本数が少ない(たいてい1本)のも惜しい。もう少しシチュエーションが淫猥になってくれると、ジャストミートしそうなのだが。
【単行本】「ぷりんせす&れでぃ▽」 LAZYCLUB 司書房 A5
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この人もおっぱい系。わりときゃろ〜んとした、アニパロ系エロ絵柄なのだが、やることはきちんとやってるし、液体もドパドパ出るしわりといいんではないでしょうか。ただ、この単行本に収録されているシリーズよりも、最近の作品のほうが実用度はアップしているような。まあ手っ取り早いヌキ系ということで。
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