●荒井海鑑の描く成年コミックの多くは、登場人物たちが自分たちのエッチな行動をセリフで説明しつつ、力の抜けるようなギャグが散りばめられ急転直下のオチがくるという印象。アニメ絵なんだけど藤子不二雄と昔の林静一を混ぜたような???独特のタッチで魅了する「脱力系ギャグHマンガ」(いま勝手に命名)とでもいうべきもの。
成年コミックにおける「ギャグ」について語るのは非常にむずかしいと思う。読者側によってかなり見方が左右されてしまうからだ。フェチモノとか一般的にアブノーマルなものを題材とした場合、読者がそのテのシュミでないとギャグにしかとれない場合がある。これは「読者によって感想が変わる」典型。
SMものだと、ギャグと悪意を取り混ぜたグロテスクが味のものもあるが、荒井海鑑のギャグにはそれほど強烈な「悪意」は感じられない。「脱力系」な、比較的のんきなテイストの作品群である。
少年ジャンプ出身であり、「どい誠」名義で麻雀マンガも描いているらしいが、詳細は調べてません。すいません。
なお私はSMマニアではないので、いろいろ突っ込んだことはわかりまっせ〜ん。
・「怨霊狩り」 1992年5月25日発行(久保書店)
・「デビルウーマン」 1997年2月25日(久保書店)
・「学校の奴隷」 2001年3月15日発行(松文館)
・「女教師輪姦調教」2004年11月15日(松文館)
・「エロノート」2005年4月5日(松文館)
また、Hマンガでは題材を軽いギャグにも、陰惨な話にもすることができる。「ギャグと恐怖は紙一重」というが、それを体現できると言えるし、読者がどのレベルで許容できるか、によって解釈も違ってくる。
さらに、「ギャグの面白いHマンガ」と、「コメディっぽいHマンガ」とはまた印象の違うものである。
で、阿宮美亜や荒井海鑑の場合は、「はっきりと読者を笑わせることを意識して」描いているということができると思う。
あしからず。
その1〜 2000年7月17日更新
・「闘魔戦国絵巻」 1992年6月10日発行(久保書店)
・「パロディーZONE 魔女っ子エリス」 1993年5月15日発行(久保書店)
・「戦闘少女隊」 1995年3月25日発行(久保書店)
・「奴隷獣」 1997年1月25日発行(松文館)
その2〜工事中
・「処女生贄」 1997年8月15日(久保書店)
・「歌おう愛の歌を奏でよう愛のメロディー」 1997年6月15日(松文館)
・「電光少女隊」 1998年2月25日発行(久保書店)
・「下級生全裸調教」 1998年3月15日発行(松文館)
・「愛奴折檻 ベスト オブ荒井海鑑」 1998年7月25日発行(松文館)
その3〜 2001年6月17日更新
・「牝犬メイド」 2000年10月15日発行(松文館)
・「奴隷女教師」 1998年10月15日発行(松文館)
・「学園SM研究部」 1999年1月15日発行(松文館)
・「淫乱牝奴隷」 1999年2月15日発行(松文館)
・「女子高生隷奴」 1999年6月15日発行(松文館)
・「破廉恥家族」 2000年2月25日発行(松文館)
その4〜 2004年11月6日更新
・「拉致陵辱奴隷」2004年2月5日(松文館)
・「拉致淫交」2003年3月15日(松文館)
・「脅迫強姦」 2002年8月5日(松文館)
・「悪徳淫行教室」 2002年2月15日発行(松文館)
・「巨乳女学院」 2001年8月5日発行(松文館)
その5〜 2005年5月6日更新
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