音楽の感想文

一気に下まで行きたい

第一部完:マイオールタイムベストの巻(1999年、9月11日)

企画の恐怖の巻(1999年、7月16日)

CD「テクノ歌謡」(ポリドール編)の巻(1999年、6月2日)

キメキメセクシーアイドルなどの巻(1999年、4月21日)

ボクはニセDJの巻(1999年、2月22日)



1999年

HPを立ち上げてからというもの、諸般の事情でほとんど音楽を聴かなくなってしまった(「諸般の事情」ったっていちばん大きいのは金銭面。もうひとつは年齢(笑))。しかし、日頃細々と買ったCDについて、感想文を書いてみたい。
といっても、死ぬほど買いまくってきたテクノモノは新田内でナリを潜めてしまった。今でも大好きなんですけど、自分の中で過渡期にさしかかったってコトですかね。ヒトにはこれ以上どうでもいいことってありませんけど。




第一部完:マイオールタイムベストの巻(1999年、9月11日)

「どんなときも〜どんなときも〜スパイダー〜スパイダー〜 スパイダーマンブギ〜」 ナイス時事ネタ!! さすが情報高感度人間

最初に問う。私の音楽のオールタイムベストなど、だれが知りたいか?

答えはゼロ。だと思う。どーだっていいでしょ、そんなもん。
ここ半年考えたが、CDレビューというのは本当にタイトに情報が更新されないと、ほとんど意味がない。

もちろん、「幻の名盤解放同盟」のようなスタンス過去の作品の再評価のような場合はまた別だが、それでもそれなりの分量は必要になるだろう。
そう考えたとき、断片的な情報の書き込みはあまりに無意味だと、現在は判断している。

自己紹介メインの、就職活動中の青年の自己アピール目的とか、家族の紹介とか。
そういうものを目指しているわけではないので、たとえば私がピンクレディーが好きだろうが、ピンクサファイアが好きだろうが、ピンクサンダーXが好きだろうが、他人にとって(知り合いにとってさえも)どうでもいいことだ。

そしてどうでもいいことだからこそ、あえてここにマイベストを提示し、音楽感想文の第一部・完としたい。
マイベストは気分で変わるので、完全に信用してもらっても正直言って困るが
(っていうかこれから書くのは全部ウソ)、困ったら泣くしかない。




第10位:某音楽雑誌の某女性ライターのCDレビュー&ライブレポート

CDのライナーノーツには最低限の情報(いつ、どのような状況のもとでつくられたのか)も書いてない自分の心象風景のことばかり書く、あまりに楽観的なラディカリズム、あまりに楽観的な個性尊重、あまりに楽観的な大衆賛美、あまりにも悪い意味での知識濫用、女学生のようにナイーヴな(つまりプロとしては●●な)感性主義など、読みどころ満載のヒト。
何か党派的な後ろ盾がないなら(……って書くオレは弱い)、私が論争して勝てる自信がある珍しいヒト。

第9位:カラオケを異常に嫌がる、
むかしバンドやっていた人

……気持ちはわかるが、会社でのせっかくの宴会なんだし、もっと他人に合わせる努力を!

第8位:青木裕子のCD

いやというほど雑誌に「もうすぐCDデビュー」と書かれていたが、その後どうなったのか?

第7位:イカ天で審査員の怒りを買った、
あるおじさんバンド

「イカすバンド天国」という番組があった。シロウトバンドが演奏し、審査員が評価する。審査員は、おじさんで長く続けているバンドには甘い傾向があった。しかし、審査員全員が顔色を変えるほどヘタなおじさんバンドが登場、演奏前の和やかな雰囲気を一気にブチ壊した。音楽にくわしくない私はどこがそんなにヘタなのかかいもく見当がつかなかったが、とにかく審査員(とくに伊藤銀次)は怒っていて恐かった。怒りの理由が私にはわからなかったことも、恐怖の印象として残った。

第6位:かとうれいこ

セクシーアイドルというか一般的にオッパイのイメージしか ないかとうれいこ[amazon]だが、本当はミュージシャン志向で、アルバムを4、5枚出している。4、5枚と言えば「ちょっと出してみました」では済まない枚数だ。
もちろん、マイナーでも一定層の支持を受けているミュージシャンはたくさんいるが、この4、5枚のアルバムの売り上げをささえているファン層が、私にはまったく見えないところが「かとうれいこってさ、星野麗子って名前だったんだよね」などといった半可通情報を、軽く粉砕する。

第5位:肝臓病

私はどうしても行きたかった高校に落ちてしまい、未練がましくそこの学園祭を見に行った。
舞台では女の子ヴォーカルのバンドが元気よく歌い踊っていた。
私が若い頃、「青春」のイメージのあったものとして「バンド」と「バイク」があった(今ではどちらも、どうでもいい。しかし、バイクに乗りながらバンドをやる曲芸師がいたら見てみたい)。
自由を満喫しているような雰囲気の中で、もらった出演バンドのラインナップが書かれたチラシの中に、「肝臓病」というバンドがあった。
どんなバンドか見ていない。
「有頂天」の前身バンドが「伝染病」という名前だったというから、その影響かもしれない。

その後、なんだかうらやましかったそんな学園祭の雰囲気も、そこにいた人間とともにぜんぶ消えた。
だから、私はいまほくそえんでいる。

第4位:「好きな子の笛をなめるという行為」

よくお笑いタレントなどがネタにしているが、みんなそんなにそんなことをしていたのか。
都市伝説じゃねーのか。
ちなみに知り合いの知り合いは、中学時代本当にブルマーを盗んだらしい。

第3位:音楽にうるさかった元上司

いちいちうるせーんだよ!! アンプラグドがどーの、何がどーの(え、あ、その、アンプラグドには罪はない)……えーともうわかんねーや。

プラトンとかソクラテス、それにずっと先の時代のニーチェも、「音楽」を他の芸術と区別し、人間の心の本質にせまるものと規定していたらしいが(……ってさあ、「なんとか学術文庫」みたいのに書いてあったのよ、ごめんね半可通で)、そういう考えこそが、逆に、いかに音楽が他の芸術ジャンルより人間を縛るかを表しているような気がしてならない。

第2位:モグタン音頭

「まんが はじめて物語」の夏期限定エンディングテーマ。うつみ宮土里が歌っていた。
実際「モグタン音頭」をかけて盆踊りを踊った人はいるのか。モグタンはモグラなのか。それとも胎児なのか。
胎児だとすると、「2001年」に対するメッセージなのか。

第1位:「タイタニックみたいな曲」

「ファイナルファンタジー」の曲もそうだが、きれいな女の人が優しく歌い上げるような曲。
なんで最近の映画のEDはこんなのばかりか。これを私は「タイタニックみたいな曲」、と名づけたが、床におちた涙を使って足で書いたので、その後消えてしまった。

むすび

私は幼少のみぎりピアノを習わされていた(しかしすっごくイヤだった。今でもまったく弾けない)。
お正月、ピアノの先生のところで新年会のようなものがあるというので、行った。
「和音」を先生がピアノで弾き、子供たちが当てる、というようなことをやった。
まったくわからない。
なにしろ、「和音」という概念が掴めなかった。
音は重なったら別の音になるんじゃないのか???
しかし周りの子たちは次々と手をあげている。
つまり、私には「絶対音感」はなかったということなのだろう。

その後、電気グルーヴに端を発する(テクノ・ポップからでもディスコやクラブからでもなく、電グルからということが重要)テクノムーヴメント(私にとってのね)が起こるまで、音楽といったらアイドルとかなんか変な曲しか聴かなかった。 しかもレコードとかぜったい買わない。高いから。
当時同級生が聴いていたロック、ニューミュージックはアルバムも天文学的数字を記録するほど高かった。
でも、金持ちでひととおり聴いたとしても、ピンと来なかっただろう。
「アイドルと変な曲、企画モノ」ってのがいちばん肌に合っていたみたいだ。

と、いうわけです。



企画の恐怖の巻(1999年、7月16日)

私は企画モノやそれに近いCDが大好きなのだが、ジャンク屋には有名なのしか売ってないし、CD屋で探すのもタイヘン。 正直言って本探すのよりタイヘンである。
またはっきり言って「カネがない」ので、とくに濃いコレクションをしているわけではナイ。
今月は、そんな中からのラインナップ。

・「ファイト!! ファイト!! ファイト!! 〜おしえて監督〜」[amazon]
サウスポー、作詞:佐藤裕亮、江野修、作曲・編曲:河辺健宏

「ドキドキプリティリーグ 熱血乙女青春記」というゲームのTV・CFソング。
モデルあがりの女の子3人組が歌っている。衣装はおそらく、ゲーム内の野球チームのモノ。
曲調はピンクレディー「サウスポー」のパロディ。
メンバーの1人・川村ひかるは、テレビ番組「BIKINI」にも出ていたグラビア・クイーン。
最近の「ゲームWave」で伊集院光のアシスタントになったが、ゲーム関係の仕事をしているくせに

「ドラクエって、何ですか?」

というナイスな質問をしていた。
……というか、あのいかにも「ムリめな感じ(死語!?)」では、ゲーム好きをよそおう方がムリというものだろう。

・「コラムで行こう!」
IZUMIN、作詞・作曲:IZUMIN、編曲:サワサキ・ヨシヒロ

みうらじゅんが企画した、泉麻人(IZUMIN)が歌う歌謡ポップス。
なんでもカップリング曲が、泉麻人が高校時代つくったものらしく、それをあえてCD化しようというのはいかにもみうらじゅんチックで楽しい。

……のだが、うた的にはあまり面白いものではなく、とくにテクノミュージシャンであるサワサキ・ヨシヒロ目当てに買った人は、テクノでも何でもないアレンジにガッカリしたと思う。
また、CDを買っただけではその背景となる企画がまったくわからないのも難点。

ただし、泉麻人がコンパ芸としている「郷ひろみのものまね」を嬉々としてやっているところが、貴重な記録である(ホントか!?)

・「おミズの数え歌」
バスタオルズ、作詞・作曲:山本正之、吉田健美、編曲:安藤夏樹

「キャバクラから集めてきた」という女の子たち「バスタオルズ」が歌っている。
山本正之節全開の、スバラシイ曲だ。

カップリングは男性グループ「スポーツタオルズ」が歌っている。
ただし、企画意図がまったく不明。確かにカラオケで盛り上がりそうだが、そもそもカラオケに入っているのだろうか???

・「1999年7の月……」
ノストラダムス、作詞・作曲・編曲:ノストラダムス

これぞ期間限定商品。謎のグループ「ノストラダムス」が、不安感を煽る歌をおどろおどろしく演奏、歌っている。
2曲目は「予言詩バージョン」で、例の予言詩を原語で(たぶん)、節を付けて歌う。
だれが何を理由に買うのかまったくわからん。
まぁ私は買ったけど。

・「取扱注意」
作詞・作曲・編曲:不明

「と学会白書Vol.1」にも載っていたCD。えーと詳細情報が確かわかってたんだけど忘れた。

とにかく日本人テクノミュージシャンがカナダでレコーディングしたモノらしい。あるいは日本でレコーディングしカナダから発売。
内容は数曲すべてが「君が代」のリミックス
それにやんごとなき人の声や子供電話相談室での「日の丸はだれがつくったんですか?」といった声がサンプリングされるというモノ。

……アレンジはきちんとしていると思いました。



CD「テクノ歌謡」(ポリドール編)の巻(1999年、6月2日)[amazon]

「歌謡曲(ここでは主に「ポップス」ね)」がさまざまなジャンルをごった煮的に取り入れて現在に至ることはずいぶん各方面で指摘されているが、むろん「テクノ・ポップ」も取り入れられて来た。
さまざまな歌謡曲を、「テクノ」という切り口で切ってみようというのがこの「テクノ歌謡」シリーズのコンセプトであるらしい。

解説によると、簡単に行ってテクノ歌謡とは、「いわゆるテクノ的ピコピコ感」、「切なくて甘酸っぱい胸キュンなメロディー」、「宇宙、ロボットなどの近未来的歌詞」、「80年代的な軽薄さ、言い換えれば前向きでハッピーなアチチュード」を基準とする(大意)。そしてレコード会社別にいろんな曲を集め、CDとしてリリースする予定だそうだ。
この条件、まさに「これだ!!!!!」って感じですね新田的には。

今回は「ポリドール編」について。
ライナーノートはカトーケンソー人脈の人々がやっていて、背景となる情報がばっちり書き込まれているので私などがコメントする必要もないんですが、以下はただの懐かしオヤジ(つまり新田)のウダばなしです。

・「ハートブレイク太陽族」(スターボー)(82年)
マンガやテレビばっかり見てきた、いい意味でのバガヤロどもが、居酒屋でダベっているとき繰り返し話題になってきたグループ「スターボー」のデビュー曲。
はっきり言ってこれがCDリリースされるとは、感激して泣けた(笑)。
細野晴臣作曲とはツユ知らず。また女の子3人組だったが「アバンギャルドなライオネス飛鳥」みたいな衣装で「宇宙人」という設定、しかも「宇宙人だから日本語しゃべれない」という。歌詞は「男の恋愛感情」を歌っており、リ リース当時を本当に「何がヒットするかわからない時代だったんだなあ」と感じさせるシュールさであった(もちろんこの曲は大ヒットしていない)。

その後「スターボー」は、同期である(!)いわゆる「82年組」(中森明菜、早見優、石川秀美、シブがき隊など「ザ・ベストテン」を席巻したアイドルたち)に迎合し、松田聖子仕様のフリフリドレスに身を包み普通のアイドルになった。

この曲、彼女たちにとってはムダな回り道だったんだろうなあ……。

……聞いたことのある人は、その曲の従来の歌謡曲には見られない冷え冷えとした感触の曲調に違和感と斬新さを感じたことと思う。現在聞き直すと、スターボーの3人がムリして男声を出そうとしているのがわかる。つまり、個人的にはヴォーカルと楽曲のミスマッチもスターボーの「伝説化」に一役買ってしまったように思う。

・「リーマン革命」(リーマンズ)(88年)
さえきけんぞうなどのパール兄弟人脈で出した企画モノ曲。ぜんっぜん知らなかった。「シャインズ」しかり、「おそ松くん」の主題歌しかり、私は「サラリーマンの悲哀」を中途半端に歌った歌が大嫌い。「網走番外地」、せいぜい アニメ「巨人の星」で歌われていた「二軍ブルース」を聞かしてやりたい(だれに?)気持ちになるが、この曲、意外なほどイイ。なんつーかファンクな感じである。

歌詞は「革命」に何のカンケイもなく、また何の脈絡もなく「革命だ〜ッ!」って申し訳程度に叫ぶところには笑った。

・「スター・ウォーズのテーマ」(子門真人)(78年)
唐沢俊一氏の著書「カルト王」に確か載っていたと思うが、子門真人が超有名な「スター・ウォーズのテーマ」にムリヤリな歌詞を付けて高らかに歌い上げる本当にほんとうにスバラシイ曲。まさかこれが聞けるとはまったく思わず、そ れが「テクノ」という文脈で語られるとは感激である。

ジャケの写真も載っているが、宇宙で戦闘機が戦っているシーンがデタラメで、「公開前の狂騒」を物語っていてスゴイことになっている。必見、必聴。

・「右上がりの初恋」江戸真紀(86年)
マンガやテレビばっかり見てきた、いい意味でのバガヤロどもが、居酒屋でダ ベっているとき繰り返し話題になってきた江戸真紀の歌。
テレビやラジオで繰り返し、ほんのちょいゲベ声で「みぎあがりのお〜」って 歌っていたのを繰り返し聴いた記憶がある。
またそんだけ宣伝しておきながら、親に止められたかなにかの理由で2、3曲 で引退してしまったことも思い出される。

・「チャイニーズボーイ」山口由佳乃(83年)
「ジャパニーズボーイ」という洋楽のカバーだったとはまったく知らなかっ た。
ちょい太めの山口由佳乃(印象としては林紀恵とかギンガマンのピンクとか、 そういうのに近い)がかわいらしい声で歌う名曲。
これも聞き直して驚くのは、そのピコリ度。
私はアイドル歌謡は「ボロボロのモノラルのラジオ」、「買って10年も経った テレビ」から流れてくるのが本来の姿であり、それがすべてであるという持論 を持っていたが、今回クリアな音で聞いてその認識をあらためた。それほどま でにピコリ感が気持ちイイ曲。この気持ちよさは「最低限ちゃんとしたプレー ヤー」でないとわからない。
83年というと完全に82年組大ばく進の余波で、彼女本人はこの後すぐ消えてし まった。

・「究極の選択」田辺一鶴(89年)
これも出たことすら知らなかった曲。少し前大流行したサンプラーの使い方、 「トキオ〜、トトト、トキオ〜」みたいに声をブツ切りにしていくのをしつこ いほどに多用している。
田辺一鶴はヒゲに特徴のある講談師。てっきり鴻上尚史が起こした「究極の選 択ブーム」からの企画モノだと思ったら、それ以前の曲だという。
「究極の選択」とは、おそらく「サザエボン」のように都市伝説を商品化した ものだったのだろう。
とにかく田辺一鶴の「究極の選択」はネタがグロテスクであり、ストレートで あり、その音声をブツ切りにしてヒップホップ調にしているため、「狂った人 がつくった」としか思えないものすごいことになっている。
それにしても、同じことやって儲けにあまりに明暗が分かれちゃったね。

・「シャンプー」中島はるみ(81年)
マンガやテレビばっかり見てきた、いい意味でのバガヤロどもが、居酒屋でダ ベっているとき繰り返し話題になって……ないな、これは。私だけが好きだっ た曲。
曲自体も胸キュンな実にイイものなのだが、中島はるみは「2年B組仙八先 生」におけるセミレギュラーであった。
中学2年生であるヤッくんの、初恋相手の女子高生なのである。
背が高くてショートカットの外観は、当時もかなりエキセントリックなもの だったが、それだけに「中2の少年が憧れるおねーさん」感がよく出ていた。
また誘惑してるようでしていないような女子高生の感じもよく出ていた。
もちろんヤッくんはドラマ内でフラれてしまう。こういうフラれ話だとラブ話 でも喜んで見ていた私は、なんて心が寂しいんでしょうか。
また81年という年が、80年の聖子、82年の松本伊代らにはさまれた(営業的に は)まったくのアイドル不作の年であったこともしみじみとさせられる。

・「ニュアンスしましょ」香坂みゆき(84年)
「80年代化粧品CMソング」の代表曲。80年代化粧品CMソングには本当にイイものが多い。キャッチーなサビ、前向きな歌詞……、晴れやかなCMで何度も何度もテレビで流された。そのときどきのできごととともに思い出されるタグイのヒット曲である。
でもそのレコードをひとつも持ってない。私にとって、ほっといてもテレビで何度も聞けるのがヒット曲だったのだ。
また芸歴の長い香坂みゆきの、「デビューしてから長いのに突然大ヒット」的なイメージもステキ。彼女には他にイイ曲あるんですけどね。

他にも名曲揃い。オススメ。



キメキメセクシーアイドルなどの巻(1999年、4月20日更新)

最近妙に「セクシーアイドル」の出したCDが欲しくてしょうがない。以前はあまりにバブリーな感じがして好きになれなかったのだけど、ヒットチャート系の番組見ててもちっともランクインしないし、常に特定のジャンルに席巻されている感があってオモシロクない。打撃あり関節技ありが異種格闘技の面白さじゃないスか!

「Love Letter」[amazon]
VENUS、作詞:阿久津健太郎、作曲・編曲:家原正樹

テレビ東京「アルテミッシュNIGHT」のレギュラー、「VENUS」の出したシングル。この「VENUS」、全員どこぞのレースクイーンということでスタイルはいいし、歌もそんなにヘタじゃない。そして、ビジュアル系だのR&Bだの流行りモノすべてに背を向けた「歌謡曲、ポップス」という印象のとてもカワイイ仕上がりになっている。
ところがこの「VENUS」、レギュラー番組「アルテミッシュNIGHT」の改編に合わせてか、4人グループだったが2人を残してメンバー入れ替えがあった。何やら「モメ事」を連想させたC・Cガールズのメンバー入れ替え劇とは対照的に、まったくドラマ性がないというか、ミニスカポリスのように存在がギャグっぽくないだけに「変わりはいくらでもいるのかよオイ!?」と言いたくなってしまう交代劇。
最近のグループにはあまりにも結成や解散にドラマがなさすぎる。「リーダーが旅先で知り合った仲間で結成しました」くらいのウソはついてほしい。
(99.0421、新田)



ミニスカポリスのテーマ「LOVE&PEACE」[amazon]
来栖あつこ、沢木涼子、松井友香、藤森みゆき、田中真子、作詞:Hideyuki Yamamoto、作曲:Ichinen Yamazaki、編曲:mark. G except from track number 3 by Bryan White

テレビ東京「出動! ミニスカポリス」オープニングテーマ。

「ザ・中途半端」。それこそが「ミニスカポリス」に対する最高の誉め言葉ではないだろうか。そのタイトルから「深夜枠のドラマか?」と思わせておいて、内容はまったく意味不明のバラエティだった番組開始当初。
そして2代目、3代目とポリスが変わるごとに、ゲームをつくったりCDを出したりタイアップマンガが連載されたりというナゾのメディアミックス。さらに「番組出身者から突出した有名人がいない」というモヤ〜とした感じ。
実験的深夜番組のカルト人気とも、「とにかくオッパイが出るから」という理由で殿方に問答無用の人気を博した「ギルガメッシュNIGHT」とも違った微妙なスタンス。それがミニスカポリスである。
歌う歌のチャートの上がり方も、実に「ミニスカ」的であったと言えよう。曲はノリのいいアイドル歌謡。(99.0421、新田)



「ピーチパイDays」[amazon]
柳明日香、作詞:森若香織、作曲・編曲:KANAME

株式会社ダリヤ Palty:CMイメージソング

なんか声が独特というか、今だれもかれもみんな妙に歌がうまい中にあって、しゃべっているような感じでスバラシイ。
作詞の森若香織は元「ゴーバンズ」の人ですが、どっかのトークライヴに出たときのゴーバンズが解散したときの裏話があまりにも面白かったことと、現在の自分の位置みたいなものをものすごくクールに把握している印象でソンケイします。薄い私には他に篠原ともえのアルバム「スーパーモデル」内の曲とかしか最近の知らないんだけど、また大ヒット飛ばして欲しいス。
柳明日香はグラビアクイーンだが以前から女優志向が強い印象、よく女子高生役などで見かける。写真としゃべった感じがかなり違うのが印象深い。
彼女出演の自転車「ラクッション」のCMは、あきらかに鼻声なのがいっつも気になる。カゼひいてたのか。

小さいカレンダー付き。(99.0403、新田)

「Koiしくて」[amazon]
松田純、作詞:松田純、作曲・編曲:馬飼野康二

「イマ風」な曲調の柳明日香に対し、懐かしい感じのポップス。ジャケの写真は雑誌の「H」とか、そういったのに載ってそうなオシャレ風味。松田純はスゴク声がきれいで、けっこうウマい。そして哀愁がある。これで懐かし調ポップス(つまりコムロでもR&B調でもなく、たとえば林哲司とか)を歌ってもらったら、私は感涙します。

やはりフォトカードみたいのが付いている。(99.0403、新田)



2月22日 ボクはニセDJの巻

最近、即売会でDJMIXテープを配っているところを見かけます。
DJ、カッコいい。憧れる……。ということで、
私もこの間の同人誌即売会イベント「サンシャインクリエイション」で曲を録音してみんなにふるまうことにしました。
もちろん、MIXはされていません。できませんよ、そんなことむずかしくて。
でもタダだからガマンしてもらいました。
また入れた曲については、詳細はほとんど知りません。ウチにあったのを入れました。でもみんな好きな曲です。

A面

1.アイスクリーム屋さん
 歌っている人不詳、作曲、編曲:株式会社ナムコ

CDアルバム「エレメカ大百科」より。
この「エレメカ……」はゲーセンの店頭にあるゲームの曲(とか擬音集)。「アイスクリーム屋さん」に関しては、よく知りません。何?

2.たまごっちフリーク
 歌っている子供たちの名前・忘れた、作詞:ハッスル持田、作曲・編曲:Chocolate City

何も言うことはない。これを歌っている子供たちはみんなリッパな大人になってほしい。

3.めぐりあえた奇跡に
 織田無道、with広田美稀、Lyrics By:TATSUHIKO YUMEO 、Music&Arranged By:SAGE KOIZUMI

これも何も言うことはない。織田無道にはリッパな僧侶になってほしい。

4.L.L.ブラザーズのテーマ
 L.L.ブラザーズ、作詞:川村真澄、作曲:羽田一郎、編曲:新川博

キミは覚えているか! 「天才・たけしの元気が出るテレビ」の「ダンス甲子園」における花形・L.L.ブラザーズのコトを! HIPHOPのヒトたちがアンダーグラウンドシーンでガンバッているとき、HIPHOPでは当時ダントツに売れたのがコレだったらしい。もちろん、その後「J・ラップ」と呼ばれる(DA・YO・NE) などにたやすく抜かれてしまうんだろうけどね。意外にも? カップリング曲は小西康陽の作でした。

5.怨み節(NEW ATTACK VERSION)
 岡本夏生、作詞:伊藤俊也、作曲:菊池俊輔、編曲:塩塚博

Vシネマ「女囚さそり」の曲なのだろう。

6.シェリーに口づけ
J・トリップ、作詞・作曲/ミッシェル・ポルナレフ、日本語詞:J・トリップス、編曲:KEDGE

ワールドカップで悔しかった人は、コレでも聞いてガマンしてください。ウチの押入れから出てきた。歌っているのがだれかは、知らない。

7.ポカスカ探検隊
 作曲、編曲:株式会社ナムコ

「ちょうどいい時間の曲を」と思って「エレメカ大百科」から選んだら、なんかヘンな曲でしたね。
「ポカスカ探検隊」っていうゲーム機もよく知りません。
きっとポカスカする探検隊が出てくるゲームなんだろう。

B面

8.Rescue me
 W−NAO、作詞:W−NAO、作曲:多々納好夫、編曲:古井弘人

網浜直子結婚記念で入れた。しかしつくづく芸能仕事に関しては報われないヒトだ。美人なのに。

9.ヤバシびっちな女(め)デイト・ナイト
 とんねるず、
作詞:渋谷蒼吉、作曲:馬飼井野康二、編曲:大村憲司

とんねるずが「雨の西麻布」だかで再CDデビューする以前のまったく売れなかった曲。「ピョン吉ロックンロール」の後。当時、私一人でクラスに広めようとして失敗。

10.ハッチポッチファミリー
 ハッチポッチファミリー、作詞:グッチ裕三、作曲:人良のび太、編曲:グッチーズ

子供にはぜったいわからないであろうギャグで有名な人形劇の歌。

11.CALL ME
 パイレーツ、作詞:Deborah Harry (訳詞Kakeru) 、作曲:Giorgio Morder、編曲:山口一久

 パイレーツの「CALL ME」なんて、サイバーパンク小説みたいだよな。「ウルトラマンガイナ」の「実相寺アングル」の山田まりやのように。もうねらってんだかねらってないんだか、判断するのがめんどうくさいや。

12.コンピューターおばあちゃん
(A-BUTTON VERSION)

インディーズの人がカヴァーした。男の人が歌っている。坂本龍一作曲だっけ? アニメ「すごいよ! マサルさん」で「コンピューターおばあちゃん!」とナレーションで叫んでいたのは、著作権かなんかの理由で曲が使えなかったんだろうネ。

13.来たるべき世界
 空手バカボン、作詞:大槻KENZI、作曲:空手バカボン

 YMOの「ライディーン」にムリヤリ歌詞をつけて歌ったすばらしい曲。作曲名にYMOの名前がないのに驚いた。数年前、ライブ見れてうれしかった。

15.ブルちゃんのもっとたべたいワン!
(ナムコ) もっと食べたいらしい。

(後日談)
少なくとも50本以上は配らなければ意味がないのではないかと思い、
カセットテープを大量に購入したが、
著作権問題などの面で恐くなり、
ダビングがメンドクサイことも手伝って
数本友人に配って私のニセDJブームは幕を閉じた。(了)

ここがいちばん下です
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