◆ 2000年8月上旬 ◆
8/1〜10
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8/10(木)……太陽系戦隊ガルダン
ガルダンについてはココのこのへん参照のこと。
永山さんから電話があり「ジャンキーズ、今日の夕方までに何本か入らないか」とのことだったので、それまでに書いていた3本を送付。会社に着いてからもう3本書き足してまた送付。夜になったらまた書こうと思っていたのだが、仕事上の付き合いがある会社の人たちとの飲み会で日本酒呑んで、結局終電も乗り逃して会社で寝てました。
【雑誌】ヤングマガジンKANSAI 夏号 講談社 B5中
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関西ネタ系ヤンマガ別冊第2号め。
まずは、すぎむらしんいちの読切「でぶでば」が掲載。デブと出っ歯の女漫才コンビのしゃべくり漫画。軽妙なノリと、出だし、ラストなどの構成の妙が光る。木村紺「神戸在住」もちょりっと掲載。日ざしによってできた影を描くベタの強さが印象的。地下沢中也「宇宙の二人」は、ドロ臭い東北弁の男、ベタベタな大阪弁の女。二人の宇宙飛行士のドツキ漫才的なドタバタギャグ。リズムが良くてけっこうイケる。それから前川かずお「闘美女烈伝RE-DEI69」が再登場。「DEI48」の女版で、本編に負けない力ずくな馬鹿っぷり。この日本のどこかで、69手を巡って闘う女とか、48手を巡って闘う男とかがいろいろ蠢いているかと思うと何やら心が豊かになるような、そんな気がしませんか。「カタリベ」の石川雅之「たこ焼きマスクの最後!!!」という作品で登場。やっぱりこの人はうまい。絵も達者で、話もちゃんときっちりまとめ上げてくる。「カタリベ」の単行本、出してくれないかなあ。
【雑誌】アフタヌーンシーズン増刊 No.4 Summer 講談社 B5中
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執筆陣は小原愼司、竹易てあし(沙村広明)、鬼頭莫宏、駒井悠、岡田芽武、ももせたまみ、さかもと未明、田丸浩史、真右衛門、士貴智志、松下賢吉、熊倉隆敏、弐瓶勉、稲留正義、漆原友紀、鳥屋さと志、好山チュウ、林実日子、あたまん、いそやこんぶ、市川斬。
小原愼司「女神調書」。なにやらたいへん馬鹿馬鹿しくていいですな。1ページめのちょっぴり張り詰めたような表情と、その後の落差がたまらない。竹易てあし(沙村広明)「おひっこし」は全5話予定の1回め。ということは完結は1年3か月後? 今回のお話は、大学生たちのくだまき恋愛物語。侍漫画でない沙村広明も良いものである。適度な青臭さ、馬鹿馬鹿しさがあって楽しい作品。絵がうまいというのは今さらいうまでもない。白くもない。鬼頭莫宏「華精荘に花を持って」。同窓会で再会した、子供時代に付き合っていた(?)二人。そのころは本当の役割を理解していなかったラブホテルにまつわるほろ苦い思い出。今回は若干絵の雰囲気を変えてきているかな。時間とともに人間は変わるということを感じさせる、ちょいと切ない佳作。松下賢吉「酔」。今回の掲載作品ではこれが一番好き。会社の飲み会でうわばみな女の先輩に「酒が弱い」といわれた男が、酒を鍛えてリベンジせんとする。ちょいと暑苦しめな絵で、わりとどうでもいい話を描写。もったいぶった説明とかがいい味出してるし、酒呑みシーンも奇妙な充実を見せている。これを読んで酒を呑みたくなるかというとそうでもないが、実に楽しそうに描かれている作品で読んでてうれしい。
熊倉隆敏「もっけ」。丁寧に描き込まれた背景と、ちょっとヌルめな雰囲気のあるキャラクターの取り合わせがまず面白い。神社へお参りした拍子に、やたら重たい霊だかなんだかを背負い込んで動けなくなってしまった女の子が主人公。明るい雰囲気で、ちょっぴり恋めいたムードをまぶしながら爽やかなお話を作り上げている。なかなかきれいにまとまったいいお話で良かった。稲留正義「ヨガのプリンセス プリティヨーガ」の新作は、またしてもずいぶん開き直っててナイス。ノリが抜群によろしくて下らなくて楽しい。漆原友紀「蟲師」シリーズ、「旅をする沼」は、それ自体生きていてあちらこちらへと移動する沼と、その沼に魅入られている少女のお話。不思議な絆を丁寧で繊細な筆で描写。読者を物語に引き込みつつずいずいお話を進めていく。着想のユニークさ、それを物語に生かす技量に感心。今回はとてもきれいにまとまっていた。また一つ腕が上がってきたなという印象。
畑中純「ガタロ」が連載開始。そして特集、表紙も畑中純。例の奔放な筆致で、なんだか読んでいると妙にホッとする。駕籠真太郎「愛子ふたたび」。抜群のイジメられっ子ぶりを発揮し、イジメられっ子界No.1を目指す女の子の嫉妬を買う愛子。ヒドイことをしつつも、やはりお話としてはとてもユーモラス。今回は非常にきちんきちんとまとまった感じ。津野裕子「季節風」。今回も立ちくらみのような読後感を与えてくれる。繊細で美しいタッチで、ぐるぐるめくるめく物語。たった6ページしかないのに、なんとも印象的な作品を作り上げている。菅野修「便所のマリア」。うーんすごくいい。床屋の店主と客が、宮崎勤事件を中心に犯罪について語り合う。考えてどうにかなるわけでもないことを、真剣に討議し、思いもよらぬ行動に出る二人の姿に圧倒される。
みぎわパン「日曜大學校」。だんごむしがやたらと印象的。こういう日常の、細かいうじゃら〜っとしたものを描かせるとみぎわパンはやはり絶品だ。キクチヒロノリ「産院ミドリゴ」。うーん、今回もすごい。マンダラの世界に吸い込まれて読んでるだけでトリップしそう。一度味を覚えてしまうともう病みつき。逆柱いみり「恐怖博士の花嫁」もなんだか大変なことになっている。枝葉っぽいところにずんずん分け入っていて、何が展開されるのやらさっぱり予想がつかぬ。こちらもまた読んでてくらくらするナチュラルドラッグ。
【雑誌】ヤングサンデー 8/24+31 No.37+38(合併) 小学館 B5中
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北崎拓「なんてっ探偵アイドル」。今回は水着だ。ポロリもあるうえ死体もあるでよ。藤原芳秀「鉄脚」。脚の速さが自慢だった高校生男子が、競輪選手だったおっさんとの出会いを通じて、自転車競技の奥深さを知るという物語。読切だが、まるで連載第1回めのような雰囲気でもある。このまま連作にしちゃってもよさそうな。新井英樹「ザ・ワールド・イズ・マイン」。トシを捕まえた警察の記者会見。須賀原の言葉一つひとつが非常に印象的だった。そして意表を衝く展開。ああかっこいい。
【雑誌】モーニング 8/24+31 No.37+38(合併) 講談社 B5中
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高梨みどり「Order Made」。今回は「ビートルズのスーツが欲しい」という注文を巡るお話。一着のスーツを巡り人情モノの物語をきれいに描く。ちょっぴり泣かせもあって、よくできたお話。コンスタントに読ませる作品に仕上がっている。いがらしみきお「心配右衛門」がスタート。顔はいかついけど、やたらと子供たちの心配ばかりしているショウガっこく教師の物語。顔と行動のギャップがなかなかおかしくて良い。今号のイチオシは、正木秀尚「ガンダルヴァ」。薫りに敏感な歯科医の女性と、彼女が出会った不思議な料理人の物語。薫りの奥深い世界を描写しつつ、それだけでは終わらない展開を見せる。絵などのテクニック面でも充実していて、読ませる作品に仕上がっている。
【雑誌】週刊少年チャンピオン 8/24+31 No.38+39(合併) 秋田書店 B5平
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今回は、杉村麦太「キリエ 吸血聖女」前編と、なすのぶひろ「絶対幸運天然婦警つみ」と、短編が2本掲載。杉村麦太のほうは滑らかな絵柄とアクションに、なすのぶひろはカラッと明るい楽しげで伸びやかな絵柄に見るべきところあり。おおひなたごう「おやつ」。パワーホライズン編は意外な結末。最近なんだか面白い、松本英「アイアンメイド・アリス」。今回もアリスのストーカー的行動など、下らないギャグが冴えている。展開が強引でいいね。
8/9(水)……大統領とけっこんする〜
オツアンのネタを募集するアンケートを作ってみました。なんか「これやってみてくりゃれ」というネタがありましたら、スパッとご意見お寄せいただけると幸い。それをやるかどうかは、申しわけないのだがそのときの気分しだいではあるけれど、ご意見は参考にさせていただきますので。ご意見から連想していって、より良いネタが生まれるやもしれないし。このアンケートは常設にいたします所存。
【雑誌】週刊少年サンデー 8/23+30 No.37+38(合併) 小学館 B5平
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西条真二の新連載「大棟梁」がスタート。物語は街で迷惑な行いをしていた大工のデカ男と、そこにあらわれた気合い入りまくってギラギラした若者の喧嘩シーンから始まる。二人の殴り合いはえんえん続くが、その途中で若者のほうは消防車を見て喧嘩を中断。火事場へ乗り込んでいく。この若者のほうが主人公であり、登場時点ではまだ大工になってはいない。かなり登場人物の性格は激しそうで、ダイナミックなお話になりそう。
【雑誌】週刊少年マガジン 8/23+30 No.37+38(合併) 講談社 B5平
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加瀬あつし「ポリ公マン」が新連載。後頭部にコーマンマークのハゲのある男・裕次郎が、いろいろあった末、警察官になって街のヒーローになることを志す……というところからスタート。主人公には十分な情けなさとジタバタ動き回る元気さがあってキャラとして生きているし、ツカミとしては上々。わりとイケそう。赤松健「ラブひな」。今回はまたいちだんと甘ったるくこっぱずかしい展開ですなあ。日本をヌルくするエネルギー。
【雑誌】FEEL YOUNG 9月号 祥伝社 B5平
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三原ミツカズ「DOLL」は今回も面白かった。煮詰まっておかしくなってしまった天才科学者が少女を監禁。彼のDNAを摂取しないと猛烈な禁断症状に襲われる薬品を投与し、彼女を思い通りに、DOLLとして扱おうとする。途中の息苦しい展開は緊迫感があるし、皮肉でもあり幸福でもあり、そして歪んでもいる結末も鮮やか。中山乃梨子「レットイットブリード」。いやなんかたいへん楽しくて良い。不思議ちゃん的女の子のリッコと、ナルシーで奇妙なノリをしたベベのラブ物語。ベベの、白タイツ履いて王子様ファッションでもしてそうな浮き世離れっぷりがとてもナイス。バカチンなカップルぶりにクラクラする。それから作:岡田ユキオ+漫画:柏屋コッコ「ラヴ・エスプレッソ」の最終回もかなりイケていた。やたら濃い顔をしたカップルが結婚し、さらに輪をかけて濃い赤ん坊誕生。暑苦しい顔面がストレートに笑える。突然始まるラスト3ページのめくるめくダンスは圧巻。お見事な終わり方でございました。初登場、かわかみじゅんこ「マキシマム」は、今回もガラス玉のような光を放つ視線のビームに吸い寄せられてしまう。ある一点に向けて、虫眼鏡で光を集めるようにキャラクターの思考を絞り込んでいく描写にいつもながらヒリヒリしてしまう。
二階堂みつき「なぎパラ」、むつきつとむ「としうえの魔女たち」と、ラブコメ色強し。両方とも甘めで口当たりよし。面白い。安森然「流体機関」は、全然エロはやってないんだけど、美麗な絵柄と構図どりだけでも一見の価値あり。うまいなあ。天竺浪人「AFTER S」。今回はかなりコメディタッチ。一方で陰鬱でトリッキーな作品をこなし、なおかつエロもコメもうまいんだからこの人はすごい。
【雑誌】ヤングヒップ 9月号 ワニマガジン社 B5中
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今回は、くどうひさし「DEVIL REVERSE」の、クッキリして伸びやかな描線に惹かれるものがあって購入。線が整ってるし、全体的な造形もピシッと決まっててなかなかうまい。それから井荻寿一「霊能探偵ミコ」がアニメビデオ/DVD化されるということでその特集もあり。いまいちアニメのセル塗りは合ってないような気はするが。氷室芹夏「水の誘惑」が最終回。ここまでの経過を読んでなかったので、単行本出てまとめ読みするまでとっとこう、とか思ったのだけどやっぱり読んじゃった。なかなか爽やかな締めくくり。クールビューティな碧と、ストレートに好意を表してくるあずみの間でかずやは揺れ続け……というパターン。やはり「気まぐれオレンジロード」パターン(別に「気まぐれオレンジロード」が最初じゃないけど)は恋愛漫画の基本でありましょうか。
【単行本】「からくりサーカス」14巻 藤田和日郎 小学館 新書判
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空の上。飛行機内外で、鳴海たちと機械人形たちが闘いを繰り広げる。この巻の後半では、鳴海が拳法を修行した地、中国へ舞台が移動。この巻では、減らず口を叩きつつも満身創痍で闘うギイが主役級の働きを見せる。物語がヨーロッパから東洋へと移り、また一つのターニングポイントになる巻。だいぶ物語は核心の部分が語られつつあるけれど、まだまだ大きな展開がいろいろありそうでワクワクさせてくれる。
【単行本】「軍鶏」9巻 橋本以蔵/たなか亜希夫 双葉社
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いよいよリョウvs.菅原の決戦が始まる。この闘いに向けて、ドーピングまでして急ピッチで肉体を改造してきたリョウの体調に異変も見られる中、試合開始。ここまでずっとネタを仕込んでもってきただけに、やはり力が入る。ゴツゴツした手触りで骨太。読みごたえあり。
8/8(火)……振動ROM
会社の帰りに飲酒。家でやらなきゃいけないことがあったので、ビールだけにしておいた。
ジャンキーズ用読書、今日は単行本6冊。いちおうこれで今号の分は全部読み終わった。あとは書くだけだ。……こっからが長いんだよねー。
【雑誌】ヤングチャンピオン 8/22 No.17 秋田書店 B5中
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高口里純「ナチュラルキッド 少年失格」が新連載。女顔で奇矯な行動をする強志、地味めな顔だけど巨乳の実々、それからチビデブメガネな細井くんを中心にした学園コメディって感じかな。まだどうなるか分からないけど。高口里純作品は、これまで俺が読んだ限りにおいてはあんまりピンとこなかったのだが、この作品はどうなるだろうか。一回目はわりと面白く読めたけど。
【雑誌】漫画アクション 8/22+29 No.34+35(合併) 双葉社 B5中
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リニューアルにむけての動きがいろいろと。月下冴喜のエロ系作品「超個人指導ハルカ」がスタート。ハルカは母乳が出て、その中にはDHAが大量に。しかも愛液にまで。無理なくHに突入できる設定だっ!! 作:末田雄一郎+画:人見恵史「コンビニいちばん!!」は最終回。で、作:高橋三千綱+画:かざま鋭二&堀井ひろし「元祖Dr.タイフーン」も次号で最終回。作:橋本以蔵+画:田中亜希夫「軍鶏」が前号に引き続いて休載。
【雑誌】YOUNG YOU 9月号 集英社 B5平
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坂井久仁江「夏の眠り姫」。生理痛が重くてしょっちゅうぶっ倒れている女性にかまううちに、彼女に惹かれていってしまうイケメンな書店員のお話。坂井久仁江の描く女の人は、クリッとしたまなざしが良い。今回のお話はドタバタコメディで、まあそれなりの出来。鴨居まさね「雲の上のキスケさん」。途中シリアスな展開もしたりするけど、やはり幸せ愛模様。ゆるやかな絵柄でラク〜に読めるのがいい。
【雑誌】コミックきみとぼく VOLUME01 SUMMER ソニー・マガジンズ B5平
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7月24日に出てたらしいんだけど、今までスッカリ見落としていた。今年4月に6月号をもって休刊していたきみとぼくが季刊誌として復活。自前で育てた個性的な作家陣を揃えており、けっこう好きな雑誌だったので休刊は残念に思っていたのだが、無事復活してくれて安心。復刊第1号である夏号の執筆陣は村上真紀、くさなぎ俊折、子安武人+佐野真砂輝+わたなべ京、桃乃すずめ、天野かおる、花樹いちや改め梅沢はな、二ノ宮知子、水縞とおる、根津舞香+あきみれい、藤田貴美、松山花子、植木家朗、安部川キネコ、響ないき。全般的にわりと一般ウケ、というか普通に女の子ウケを狙った雰囲気があって、わりとフツーのちょっとマニアックな少女誌になっちゃったかなあという印象を受けた。休刊前のきみとぼくで一番注目していた藤原薫、それから藤枝とおるあたりが描いてないのがちと残念。まあここらへんはそのうち登場してくれるといいんだけど。できれば紺野キタもね。
【単行本】「エンジェルシンドローム」 倉上淳士 竹書房 B6
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倉上淳士の単行本ちゃんと読むのってたぶん初めて。この単行本は、看護婦、和風メイド、洋風メイド、スチュワーデス、OL、セーラー服、巫女さん、エレベーターガール、野球ユニフォームと、バラエティに富んでいるのが特徴。線は整理されててわりときれいだし、エロもきちんとこなしている。バランスはとれておりけっこううまいとは思うのだが、コレという特徴は正直いってない。その分気楽に読めることは確かなんだけど、あまり印象に残らないという側面もある。汎用性は高いタイプの作風。
【単行本】「メルメルめる変ちゃん」 佐藤丸美 双葉社 B6
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佐藤丸美の作品なんでいつもどおりコンスタントでそれなりなのかなーとか思ってたら、実はけっこう面白かった。主人公の女の子・くららは、恵まれないおちんちんの精霊の声が聞こえるというメルヘン(?)少女。その能力を生かして毎回おちんちんの声をきき、救いの手やら口やら陰部やらを差し出すのであります。このお話では、くららの天然ぶりがなかなかナイス。最初っから、くららのオナニーシーンで始まったと思ったら、にっこり笑って「今パンジーさんに水をあげてたのよ」ときて、そのお母さんもにこにこしながら「まあそれはよいことね」とくる。頭のネジがずいぶんゆるんでる感じのおめでたさと、強引なまでの行動力で、キャラがしっかり立っている。ヌくのには向かないかもしれないけど、エロコメとしてよく出来てて楽しめた。
【単行本】「レディプワゾン」 小本田絵舞 竹書房 B6
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主人公の17歳男子・徹クンは、なぜだか女の子をひきつけてしまう性質を持っていて、毎回エッチなおねえさんたちが入れ食い。同じ学校に好きな娘がいるものの、やりはじめたらとまらないのがトシゴロのオトコノコ。というわけでいっぱいやってるわけなんだけど、とてもうまいですな。毎度サービスは満点だし、おねーさんたちもきれいでむちむち。コミカルな調子で物語を進め、後味も楽しくサッパリ。見事にエンターテインメントしていて、とても立派。
【単行本】「新妻ハイスクール」 さのたかよし 竹書房 B6
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コンビニ売り系H雑誌である「Namaikiッ!」、それからエロトピア掲載作品を集めた作品集。わりと(エロ漫画としては)メジャーっぽいところが似合いそうな作風。線とかはきっちりしているし、エロも小じっかり。何よりクオリティにあまりバラツキがないのが長所。女子高生妻モノが中心で、そのシリーズはとくに楽しげな雰囲気。
【単行本】「Myフェアれでぇ」1巻 小林拓己 竹書房 B6
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案外面白かった。絵柄的にはわりとレディス系で大人っぽい雰囲気。地方から出てきてバリバリのイケウーメンを目指す女子大生が、いろいろ男とヤリまくりながら女としての魅力を高めていかんとするというお話。方言バリバリ残ったまんま、パワフルにやりまくるヒロインの姿がなかなか楽しく、かつHでもある。DOKIッ!に掲載された作品を集めているが、レディス系雑誌でもイケそうだし、青年誌でも合いそうな気がする。ヤンジャンに載ってたら似合いそう。
【単行本】「祭事の乙女達」 森見明日 少年画報社 B6
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巫女さんもの。森見明日らしく、爽やかで甘くて、きれいにまとまっている。コメディ色もちりばめつつ。ライトでさっぱりしているし、かつエロ方面もそれなりにきちんとこなしているのだ。素直な絵柄で女の子たちもかわいいし。いやまったく、非常によく出来ていると思う。俺の場合、エロにしろ狂気にしろ、もっとガッツンガッツン激しいのが好みなんだけど、この作風の場合はこれはこれで、何かを足したり何かを引いたりする必要はないように思われる。実際、とてもバランスがとれて完成しているし、微熱的温度も心地よい。
8/7(月)……がんぶくちゃがま
会社に行く電車で寝過ごさなかった。きちんと所定の駅で降りたとき、小さなガッツポーズが(実際にはしてないけどそういう気分だったってことで)。
今日は雑誌3冊と、ジャンキーズ用の本を8冊。
【雑誌】週刊少年ジャンプ 8/21+28 No.36+37(合併) 集英社 B5平
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作:ほったゆみ+画:小畑健「ヒカルの碁」。やっぱ面白い。奇矯なハッタリをかますわけでもなく、碁そのものについて深くつっこむわけでもなく、キャラクターの魅力と展開でしっかり読ませてくれる。奇手を使わなくても面白いのは、本筋部分で一本がピシッと芯が入っている証拠。もちろん絵が魅力的ってのもあるけど。碁について分かる必要が、まったくといっていいほどないから間口は広いし、とてもうまく作られている。キャラ萌えもストーリー萌えも同時にできるんだから強いよなあ。萩原一至「BASTARD!!」が久々掲載。なんかとてもたいへんそうな展開になっている感じ。描写がダイナミックで、ちゃんとエンターテインメントしている。ところでこの作品、すでに21巻も出てるのだなあと今さらながら思ったり。最近のぺースからすると考えられないような巻数だ。鳥山明「SAND LAND」は最終回。前号の感想書いたときに「次号の展開がうんぬん」みたいなこと書いちゃったのだが、ちとハズカシーですな。ラストとしてはこじんまりとまとめて後味良し。もう少しいっぱい読みたかったところだけど。
【雑誌】ヤングマガジン 8/21+28 No.36+37(合併) 講談社 B5中
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こしばてつや「LOVE GOD」。連載開始当初からずっとだけど、この漫画、やたらベタベタで濃い。今回も初っぱなから「一愛が調教した男・真島麗のマンションでは今日も、以前ナンパをした女の調教が行われている。」というアオリ文句からスタート。こういう、あんまり見たくないようなドロドロを描く作品は、最近(でもないか)けっこう好き。馬場康誌「空手小公子 小日向海流」。ちょいとナヨっちかった主人公の海流がメキメキ成長していて、なかなか血沸き肉踊る展開になってきた。ロクニシコージ「すべてに射矢ガール」。今回は2色カラー含む。あすみちゃんと山田くんのデートから始まり、最後はちょっとツラさも感じさせる場面に。最初はどうなるかなとか思ったが、ここにきてとみに良い。やはりキャラが生きてるのは強い。いやー、それにしてもあすみちゃん。切ねえっ!! 守りたい欲を刺激しますな。
【雑誌】ビッグコミックスピリッツ 8/21+28 No.36+37(合併) 小学館 B5中
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曽田正人「昴」。ストリート編は無事卒業で、本格バレエに突入。次はバリバリ特訓を施してもらいたい。現在のところ、昴のバックボーンがちと弱い感じがするので。「シャカリキ!」でいえば合宿シーンですな。仕込みが厳しければ厳しいほど、そのあとハジけたときの衝撃に説得力が増すってもの。おばちゃんがんばれ。昴をしごけ。柳沢きみお「SHOP自分」。大家さんもピンチか? 前号で正体は割れたけど、それでもやはりうさんくさい。
【単行本】「ガンブック 双頭の狼」 作:もりもと海+画:亜木祭 メディアックス A5
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4年間も連載中断していた、古代の兵器の謎を巡る長編ファンタジーもの「ガンブック」が、既刊3巻を1冊にまとめて復刻。連載も近く再開されるそうなので、それに備えて内容を復習しておきたい人にはぴったり。肝腎のお話のほうだが、うーん、正直いってタルい。いまいちお話の中で見えてこない部分が多いし、展開もノロめ。剣と魔法のファンタジー世界+エロ系の作品は、ともすれば安っぽくなりがちなので、飽きさせずに読ませる工夫がも少しほしい。
【単行本】「白濁母娘」 津過元正 東京三世社 A5
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昔の万引き事件をタネに女教師をゆすり、テスト問題をゲットしていた母娘が、女教師にリベンジされる「白濁母娘」シリーズがメイン。ページ数をしっかりかけて、母娘をどんどんいやらしく調教していっておりエロ度は十分。絵柄的にはカクカクしていてクセがあるものの、慣れるとあんまり気にならない。エロにボリュームがあるのが強み。
【単行本】「僕のマシュマロ」 トウタ 司書房 A5
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トウタは絵がかわいくて、なおかつHもしっかりできていていい。犬子みたいなかいぐりしたいようなちんまりかわいいキャラを描くかと思えば、巨乳レッツゴーなのも全然オッケー。いくつかの連作については改めて読むとお話的にかなり強引だったりするんだけど、すっきりかわいい絵の魅力もあって飽きずに読める。かわいくてエロい。グッド。
【単行本】「虹色▽ヴァージンラブ」 金目鯛ぴんく 桃園書房 A5
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くっきりした線でそれなりにキャッチーな絵柄。作品ごとに絵のバラつきはけっこうあるが、概してエロはちゃんとやろうとしている感じで健闘している。ただ、絵も話もエロも平均点的で、コレというものがあんまりない。なんかもう一押しほしい。
【単行本】「しあわせ」 シン・ツグル 久保書店 A5
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ああ、なんかとても懐かしい絵柄だ。10年前のSF系美少女漫画のまんまな感じの野暮ったさが、今見るとかえって新鮮。エロもけっこうねっちりこなしていていやらしかったりするところもいい。なんだか安心して読めてしまう味わい。
巻頭のNEO GENTLEによる実写フィギュアフルカラーコミックがすごい。金髪女が精液をぶっかけられピアッシングされ……という凌辱シーンを描いたものなのだが、乳の質感、精液描写の念の入りっぷり、陰惨さなど実に濃厚な仕上がり。
それと比べると普通の漫画のほうはちょっと弱い。「本格的人形愛コミック・アンソロジー」とあるわりにヒロインが人間っぽいのが痛い。やはり人形愛を満たすには、人形らしい人形といたさないと。まあそうするとたいへんに間口は狭くなっちゃうだろうけど。執筆陣は亜部脳丸、浅風まろん、誇林、おかもと大助、くまさん、氏賀Y太、有坂亜摘、兼処敬士、春輝。氏賀Y太の人体破壊系の作品は、とても痛そうでゾクッとするお話。目とか口とかを糸と針で縫い合わせちゃうってパターンは、けっこう身体感覚に訴えるものがある。
【アンソロジー】「母子相姦」Vol.6 松文館 A5
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おかあちゃんもの。漫画執筆陣は矢間野狐、南野琴、竹内冷於奈、てっちゃん、正鬼真司、ふじさわたつろー、荒井海艦、人参・参、夢人、GRIFON。この中だと絵のうまさでは南野琴、かわいめのエロでは人参・参が目立つ。あと荒井海艦の開き直って飄々とした作風もなかなかナンセンスで楽しい。
司書房系アンソロ本ではおなじみの再録集。漫画執筆陣はポン貴花田、花見沢Q太郎、間垣亮太、桂よしひろ、深田拓士、KASHIみちのく、森高たかし、林マリオ、けんたろう、瑞東航、井ノ本リカ子。このうちポン貴花田は描き下ろし。俺としてはわりと好きな作家揃いだが、注目作を挙げるとするならやはり微乳といえばこの人な花見沢Q太郎。甘いラブテイストも振りまきながら、ちょい焦らしもいれつつとろけるようなQ太郎節をかます。それから巨乳な人として定評のある間垣亮太が珍しくちいさいのも描いている。「微乳」をテーマにしたというよりも、微乳の女の子がやってる漫画を集めてきたという性格が強いので、微乳に対するこだわりはあまり感じないものの、それなりにクオリティのしっかりした作品を描く人が多いので安心して見ていられる。
8/6(日)……異能戦徒
一昨日の日記で注文したと書いたFAXなのだが、どうもクレジットカードが支払い限度額を超えていたようで注文が受理されてなかったらしい。ヨドバシカメラのポイントをゲットするために(オンラインのほうは今なら13%還元だし)、会社で使う機材をオンラインショッピングで買ってたのがどうもいけなかったっぽい。そんなわけでしょうがないから、ウチからJRで一駅の町田駅徒歩1分くらいのところにあるヨドバシカメラまで赴いて購入してくる。なんとなく機種も変更。NECのspeax J22CLに。買ったはいいが、部屋にモノが多くて配置がいまいちうまくいってないのはなんとかしたいところ。
TINAMIX原稿を書き終えて送信。そして毎度おなじみジャンキーズ週間がスタート。今日は10冊消化。計画的にやってかないと今月はマジでヤバそう。っていうかすでにヤバいぞ。
【単行本】「バージンオイル」 やまのべきった 富士美出版 A5
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端整でスタイリッシュな絵柄は前から気になっていたやまのべきっただが、これが初単行本だそうだ。絵柄のきれいさのわりには、案外鬼畜系の話もやっててエロ方面もガッチリ。とくに「蠢姦嬲」シリーズは、全4話を使って美人社長秘書をずんずん調教。ちとお話的にはまとまりがないかな?って気がしないでもないけど、ヒロインの美人度、エロのハードさは十二分で充実度は高い。
とてもムチムチ感の高い作風。おっぱいとか腰つきとかお尻とか。なんかすごく掴み心地がみっしりしていそう。汁気も多い。そしてエロもハード。乱交モノも多く、ずんずん激しい。パワーで押してスカッとヌかせるといった趣。この肉付きの良さ、ボリューム感は好みだなあ。あとは女の子のキャラがも一つ立ってくるといいんだけど。
コメディタッチの作品から近親相姦、欲求不満奥様ものなど、どの作品もけっこう楽しませてくれる。エロシーンをたっぷり盛り込みつつお話を進めていく腕前はなかなか安定したものがある。
【単行本】「INNOCENT」 BLUE BLOOD 富士美出版 A5
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わりとラブコメテイストが濃厚で、後味のいい作品が多いので安心して読める。絵的にはちと固さもあるんだけど、エロはラブコメムードの作品としては十分なレベルで用意されている。飛び抜けたものこそないけど、手堅い作風。
絵柄的にはけっこう可憐でうまい。咲香里を思い出す華やかさがある。でもお話作りの面では弱い。雰囲気で流しちゃって十分な状況説明がされていない作品が多いのだ。だからいまいち登場人物たちの行動とかもうわついた感じがしてしまう。そういうのが苦手なようなら、あまり説明の必要のないステロタイプなエロシチュエーションを利用するというのも手かも。あとはエロシーンでの全身が出るようなひいたカットのときにもう少し迫力が出るといいように思う。
【単行本】「閉店後のヒミツ」 安世夢 メディアックス A5
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カラフルBeeを中心に、1997〜1999年発表作品を集めた短編集。作品ごとに発表時期がけっこう違うせいか、作画レベルにはけっこうバラツキあり。そのぶんいろいろなタイプの作風が見れてうれしくかったりもする。ガッツンガッツン描き込んだハードな作品あり、シンプルなタッチのお気楽エロあり。ガツガツやってるのもいいけど、ラブコメが案外いいな〜とか思う。
【単行本】「東京リゾート」 モリカツキ 司書房 A5
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オパイでかーい。というわけでパワフルなエロスでガシガシぬかせるタイプの作風。描き込みはけっこう細かくて迫力がある。お話的には作品によってバラつきがある感じだが、エロにボリューム感があるのは強い。作品としては、リストラされようとしている旦那と、夫以外の男に肉奴隷化されている妻、そして将軍さまに取り入ろうとしている娘の思惑が一点で交錯して皮肉な結末を迎える「日本魂」が面白く読めた。
【単行本】「桃極」 平和出版 奏亜希子 平和出版 A5
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滑らかなタッチのキャッチーな絵柄が持ち味。お話はライトなのが多いけど、エロはしっかり。おちちとかのボリュームはあるし、手触りがミルキィな感じで良さそうだし、なかなかソソる。甘めなモノでヌキたいってときにいいんじゃないかな。実際ヌキごこちは良さそうな作風だし。
【アンソロジー】「スクール水着ぱにっく」 コアラブックス A5
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当然のことながら、スクール水着系のアンソロジーである。漫画執筆陣は、花井ヒロナオ、桜りゅうけん、瑠夏ひかる、八重田なぐも、兼清みわ、一恵りょうこ、やまねさつき、夢庵あむ、みずきひとし、サチ・サカナ。なぜか下の名前がひらがなの人が多い。ロリ色はあるものの、そんなに強くはなくけっこうエロはこなしている。スクール水着はやはり胸の名前を書くところがポイントであろう。実用面では女体ぷりんぷりんな八重田なぐも、コメディ方向だとみずきひとし、サチ・サカナあたりがわりと良い。あと絵柄的には、描線がくっきりしていて人目を惹く桜りゅうけんが気になるところ。
野外露出系アンソロジー。執筆陣は、月森泉、影狼、ゴブリン、水月林太郎、葦原将軍、小林かずみ、塩屋舞子、緋村陣、葉月獅子丸、みずい。野外露出といえば、やはり羞恥系であるわけで、けっこう好きなネタだ。肉弾系でぼんぼんやるタイプの作品が多く、実用度は高そう。ただ、個人的にはも少し見えるか見えないかのラインで焦らすタイプの作品も欲しかった。けっこう開き直って露出を楽しんじゃっているタイプのが多かったように感じられたので。掲載作品の中では、小林かずみが調教の中にも甘さがあって好み。開き直りっぷりでは月森泉、ゴブリン。水月林太郎の肉付きゆたかな女体もわりとエロい。
8/5(土)……チーッス
「エリートヤンキー三郎」の阿部秀司さんのインタビュー。どんな人だろうと思っていってみたらなんと……(以下略。詳しいことは9月7日発売予定のダ・ヴィンチのほうでどうぞ)。ここのところインタビューづいてきている感じだが、なかなかうまくなりまへん。元来、自分で話すのは好きだけど聞き上手じゃないし。他人の話を聞かないことについては一部(職場とか)で定評あり。でも頑張ります。あ、そうそう8月7日発売のダ・ヴィンチ9月号で、コミック・ダ・ヴィンチの特集「ノスフェラトゥ〜不死者〜たちの物語」を書かせていただいてます。興味のある人はどうぞ。興味のない人は買っても飛ばしちゃってください。
【雑誌】花とゆめ 8/20 No.17 白泉社 B5平
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樋口橘「NとMの肖像」が短期集中で連載再開。いやー、いいねこの人。マゾの女の子とナルシストの男の子を中心としたドタバタコメディ。目もとの描き方は濃いめのタッチだけど、全体的にはすっきりさっぱり。登場人物たちの天然なノリと軽やかな展開がとても楽しい。やっぱり「スワンレイク」(初単行本)も買っといたほうが良さそう。望月花梨「スイッチ」は今回で終了。中学、高校越しの生徒の女の子と教師の恋愛は、静かにきれいに落ち着いて、なかなか良い終わり方だった。とはいえ、個人的には教師と生徒の恋愛モノにはちょっぴり違和感を感じてしまうものがあって。学校という、非常に狭いエリア内だけで選んでそのまま完結しちゃってええんかなあとか思ってしまうのだ。将来、高校出たらそのままゴールインとかなっちゃったら、それはそれでいいお話なんだけど、せっかくかわいいのにもったいないなあとか。「永遠の愛」ってのは素敵ではあるが、なんとなくこのタイプの恋愛の場合「本当にこれが永遠でええん(かけことば)かなあ」という気持ちが先に立っちゃうわけだ。そんな心配する必要ないか。漫画だし。
【雑誌】コミックフラッパー 9月号 メディアファクトリー B5平
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竹本泉「トランジスタにヴィーナス」。巨乳。竹本泉作品にしてはセックスアピールが。サービスがけっこう豊富で、かついつもの竹本節もやっていてなかなかよろしいですな。柔らかい描線が、乳描写に向いていると思いますのじゃ。駕籠真太郎「パラノイアストリート」。今回のテーマはずばり「笑」。お笑いがすべてを支配する町で繰り広げられる活劇。扉の女の子が、なんだかとても可愛かったのが気になる。SABE「串やきP」は、串Pとオオアリクイの対戦の日が近づきつつあるようで楽しみ。魚を喰らっているときの、串Pの濁った目つきがたいへんにステキ。あとオオアリクイの舌。和六里ハル「魔法のエンジェル グリグリビューティ」。サービス。かわいい少年とボインダーなおっぱい。トロトロですなあ。宇夢和美「太陽革命!」は再登場。前世で恋人同士だった二人が、現代の中学生少年少女として再会するも、前世とは性別が入れ替わっていて、しかも現在女の子であるほうは男になりたがっている……という状態。すっきりとかわいい絵柄が持ち味で、読み口は爽やか。でも今回は、主人公の少年が好きでお誕生会に招待するもブッチされてしまうお嬢さまがちとかわいそう。
【単行本】「コックリさんが通る」3巻 奥瀬サキ 小学館 B6
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久しぶりの第3巻。「ボクが無くしたキミの夢」4〜6話と「昏い刀」が収録されている。おそろしく描き込みの細かい画面のクオリティにやはり圧倒される。アクションシーンもビシッと決まっていてとてもカッコイイ。目のつり上がった女の子たちの、なんと魅力的なことよ。えー、それはともかくとして。正直にいえば、今手許に2巻がないので「ボクが無くしたキミの夢」のほうは一部お話をよく覚えていない。そのうち通しで読み返してみようと思う。
【単行本】「ブラブラバンバン」4巻 柏木ハルコ 小学館 B6
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ついに自らを「天才」と語ってしまった芹生さんに引っ張られて、根戸ヶ谷高校ブラスバンド部はいろいろともたつきはありながらもじょじょに向上していく。今回は、根戸ヶ谷高校の面々が、曲の中の音をつかんでいくあたりの描写が良かった。きちんと作られた名曲の、一つひとつの音の価値というものが伝わってきてぞくぞくする。それと相変わらず芹生さんは、乳を出したりヘソを出したり何をするか分からないエキセントリックな性分の持ち主。この危なっかしさがとても楽しい。
火星に唯一残された宇宙飛行士は、引き続き奇妙な幾何学的物体テセラックの動きに翻弄される。一方地球では、度胸たちを始めとする飛行士候補生の訓練が続いているが。宇宙における奇妙で不可思議な体験と、宇宙を目指す人々の情熱を、並行して語るという構成がうまい。候補生の話だけだとスケールの大きさが失われてしまうし、火星の話だけだと地に足がつかなすぎる。その両者のバランスがしっかりとれているところが魅力。
8/4(金)……ビンタで耽美
ターンビーガンダム。うーむ面白すぎる……。過ぎたるはおよばざるがごとし……。
ヨドバシカメラのオンラインショッピングでFAXを注文してみた。最初は感熱タイプがいいかなーと思っていたのだが、ランニングコストが高くつくという話を聞いたのでバブルジェットのヤツに。選んだ機種はキヤノンのCF-H10CL/B。家庭用FAXなんて買うの初めてなので、いいモノなんだか悪いモノなんだかはサッパリ分からん。たぶん使ってみても、比較対象が近くにあるわけじゃないから良し悪しは分からないままなんだろう。
本当はレーザー方式の奴のほうが好みであり、ちょうどブラザーのMFC-4350Jが5万円ちょいとレーザーFAXのわりにはそこそこ安くてPCにもつなげるみたいで良さげだったのだが、子機が付いてないようだったので断念。俺部屋にはフツーの電話機がなかったので、子機はかなり必要であろうとか思っていたのだ。何はともあれ、ブツが届いてみないと始まらない。届くのは月曜くらいかな。俺にうさんくさいFAXを送ってみたいという方はメールください。うさんくさい相手でなければFAX番号をお伝えいたしますので。
ヨドバシのオンラインショッピングは最近よく使うのだけど、けっこういい。注文してから品物が届くのが早いのがなんといってもいい。実は昨日も、職場のみんなでお金を出し合って電子レンジを買おうということになって午後5時くらいに注文を出したのだが、今日の昼には早くもブツが届いていた。以前レーザープリンタのトナーを買ったときも、注文翌日にはブツが着。あと、ちゃんとポイントがもらえるのもうれしい。大手がこういうちゃんとしたショッピングサイトを作っちゃうと、ちっちゃいところはなかなか対抗できないだろうなあ。
【雑誌】ヤングアニマル9/12増刊GAGファイア 白泉社 B5
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「ふたりエッチ」「ももいろシスターズ」「戦え!アナウンサー」「コイズミ学習ブック」「エアマスターR」といった、本誌系の主力作品を真ん中へんに据えたギャグ系の増刊。だけど正直なところイマイチ。なんつっても再録が中心なので新鮮味が薄く、お手軽だなあとか思ってしまう。あとギャグとはいうものの、爆笑するってタイプの作品はないような。その中で、単行本が9月29日に発売する運びとなった西川魯介「SF/フェチ・スナッチャー」シリーズ、「宇宙から来た幼なじみ」は面白かった。柔らかくて適度にヌルめの絵柄と、ヒネッたギャグが良い味わい。けっこうエロかったりするのもお得なポイントだ。
私屋カヲル「青春ビンタ!」が新連載。生まれつき多精子症であるビンタの生活。一方的に彼女ぶる幼馴染みのアミに悩まされたりしながら、刺激たっぷりな青春は繰り広げられていくのでした。という感じ。サービスシーンがたっぷりで、ギャグの回転も良くけっこう楽しめた。で、サービスたっぷりハイテンションコメディといえばやはり佐野タカシ。今回の「イケてる刑事」もこれまたノリが良い。夏の海、美女のアソコをピンポイントで狙う巨大クラゲ登場……という、なんともかんともな展開。触手好きも大満足な出来栄え。いやーご立派。佐藤裕介「39℃」。一方的に会社を解雇された技術者のおじさんと、ソフトボールに汗を流すOL(元OL含む)のちょっといいお話。爽やかな絵柄とストーリー。絵柄のわりに、お話がなんとはなしに野暮ったくはあるんだが、しっかりまとまってはいる。
【雑誌】ビッグコミックスペリオール 8/18 No.17 小学館 B5中
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もりやまつる「親父」。表紙&巻頭カラーと絶好調。とくにすごいことはやってないんだけど、親父のキャラクターが強烈すぎるくらい強烈なんで、それだけでぐぐっと読ませる。今回は、風呂上がりの親父がタオルでパンパン身体を叩いているところがとてもいいなあと思ったわけだ。背中の大きさを感じさせる。小山ゆう「あずみ」。あずみ、輪姦されちゃうのかなあ。わくわく。
【単行本】「闘破蛇列伝DEI48」5巻 前川かずお 講談社 B6
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今回も破武男は、ヘンな敵と奇矯な味方たちに囲まれながら、片タマつぶされたり復活したりいろいろ元気です。お話のあっちゃこっちゃで、実にこまめに馬鹿馬鹿しいことをやってくれているのが素晴らしい。ちっちゃいコマとかでもさりげなく遊んでるんだよね。ンタマ一族(こういうネーミングも芸が細かい)のオロチが、ゴロゴロと八つの玉を転がしてるところとか、絵づらだけでやっぱ笑えてしまう。キャラクターのマジメくさった表情とかもこれまたいい味になってるし。今回のクライマックスは、なんといっても破武男が男根復活のため、一物を自らくわえたまま勃立坂を昇るシーン。確かに人間技じゃないけど、よくもまあこんなバカチンなもの描くよなー。
8/3(木)……喪失しよう、そうしよう
渋谷にて、青林堂ガロ編集部の方とお会いする。ムネカタさんもいっしょ(というよりつき合っていただいた感じ。多謝)。一時間半ほど喫茶店でお仕事の話や雑談など。
なんか目が冴えてしまったので吉崎観音「アーケードゲーマーふぶき」をパラパラ読み返して、その勢いで平野耕太「進め!!聖学電脳研究部」とかパラパラ読み返している最中、ふと「俺ってスクウェアのゲームって何やったっけかなあ」とか考えてみる。FFはそういや4と5をやったような気がするけどそれ以外はやったことないような、とか思ったのだがよく考えたらけっこうやってることに気づく。「The Death Trap」とか「Will」とか「ブラスティー」とか。あ、「テグザー」もそうか(どっちかっていうとゲームアーツという印象のほうが強いけど)。PC-8801時代のこと。もう15年くらい前ですか。案外スクウェアゲー歴ながいじゃん。
【雑誌】ヤングサンデー 8/17 No.36 小学館 B5中
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北崎拓「なんてっ探偵アイドル」。今回の冒頭部は、ヒロインであるアキラの体操服姿から始まる。体操服姿で授業を受けねばならないという状況で、羞恥心から身体をくねらせている姿が、かえって人々の好奇の目を惹きつけている。臀部描写に尋常でない力が込められていると感じられた。脇役の地味な眼鏡娘についても、とくに強調するわけではないもののさりげなく胸部がかなり発達している点は評価できる。つまりはサービス満点でぷりんぷりんってことよ。いいぞいいぞ〜。頭軽くて。「学校での事件も見事解決…その調子で次は水着の仕事だ!!」。……頑張ってください。山本英夫「殺し屋イチ」。イチの出番。ところで垣原組撲滅は今回示された通りの順番で行われるのだろうか。だとしたらちょっと意外ではあるが、展開的には面白そうでもある。
【雑誌】モーニング 8/17 No.36 講談社 B5中
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最近モーニングは楽しみな作品が多い。とても充実していると思う。井上雄彦「バガボンド」は休載中だけど、まあそれはよくあることだし。シリーズ連載モノでときたま登場という作品がけっこうあるので、コンスタントに誌面に変化を付けられるのが強み。若手もけっこう力ある人が多いし。
さて、まず幸村誠「プラネテス」の第5話が掲載。見開きで宇宙がどばーん、そして命綱を離れて漂っている宇宙飛行士がポツン。こういう宇宙の広大さを感じさせてくれる構図ってすごく好きだ。やはり宇宙の闇には、ロマンがある。今回は主人公のハチマキが、音信不通の状態で宇宙に投げ出されたことで、その恐怖心から「空間喪失症」という厄介な症状を抱え込んでしまう。宇宙を生きる場としていくためには、致命的なハンデだ。夢やロマンなど、素晴らしいだけでなく恐ろしい世界でもある宇宙を前に、ハチマキは自分を見つめ直すことになる。今回はかなり重みのあるお話で読みごたえがあった。ここまでで1巻にまとめてくれると、すごく収まりがいいし感動的だと思う。次からは隔月連載になるらしい。週刊誌で隔月というのもなんかヘンなペースではあるけれども、これからもいい作品を読ませていただきたい。絵とか構成、構図など達者で、漫画的基礎がたいへんしっかりしている。とても良い。ところで今回の読者アンケート。『「プラネテス」の単行本について何かご要望があれば、ご自由にお書きください』という設問があるぞ。みんな書こう。「B5判希望!!」と。
高橋のぼる「リーマンギャンブラーマウス」。前号での予告どおり、インドまぐろ子に新たなる必殺ワザが。今回はとくにラストシーンが秀逸。そこまでの経過が相当にヘンテコで強引であるだけに、大仰な幕引きがこれまたいいコントラストを描いている。ところでマウスって、いつもインドまぐろ子が必殺技を出すまで負けてるけど、実は一人だと案外弱いとか? 福島聡「DAY DREAM BELIEVER」。キャラクターたちの表情がすごくいいなあ。喜怒哀楽といった基本的なパターンだけでなく(これだけでも案外ちゃんと描けない人はいるんだけど)、ちょっとイヤな感じだとか、吐きそうな顔だとか、なんかいいたそうな顔とか、微妙な表情の描き分けができていてすごく良い。
【雑誌】ヤングジャンプ 8/17 No.36 集英社 B5中
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壬生ロビン「バラ餓鬼」。少年時代編が終了し、今回の最後らへんからは大人の世界の仲間入り。ちょっとアブないき・ぶ・ん。山本康人「打撃天使ルリ」が掲載。物語は一つのクライマックスを迎えている。そろそろラストかな? ルリと死神・神取の闘いが続く。一話完結で「だしゃあ」で締めくくるほうが痛快なので、もし続くようならそういう形式に戻ってほしいところではある。
【雑誌】週刊少年チャンピオン 8/17 No.37 秋田書店 B5平
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松本英「アイアンメイド・アリス」。なかなか面白い。ロボットメイドさんものなんだけど、チャンピオンらしくむやみなパワフルさがあって勢いで読ませてしまう。絵柄的にはクセがあるが、そこがまた味でもある。下らないけどつい笑ってしまう。いとう杏六「ショウUP」は最終回。中途半端な終わり方で不完全燃焼。カナシーナ、という感じですか。
【雑誌】エンジェル倶楽部 9月号 エンジェル出版 B5平
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デカいチチの女、イパイ、イパイ。エロいヨ、シャチョさん。エロいオンナ、Suckダイスキ。オーケー?
というわけで大味で濃厚なエロスでおなじみエンジェル倶楽部。最近、奴隷ジャッキーがおやすみなのもあって、少し一時の勢いが落ち気味かなあという感じはする。そんななかで吉良広義「ボトムノック」は良い。厚化粧気味な女性キャラ、パンパンに膨れ上がって血管の浮き出たちんちん、いずれも濃厚。体型的にもわりと固めで肉付き良い系で、ボリューム感たっぷり。草津てるにょ「ダークウィスパー」。濡れ透けがたいへんにいやらしい。人妻もズンズンやられているし。女体の張り具合、テカリ具合とかが好み。
次号はあずき紅とミルフィーユが載るようなので、それはちょっと楽しみ。
【単行本】「おまかせ!ピース電器店」19巻 能田達規 秋田書店 新書判
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この巻もコンスタントに面白い。元気でほのぼのして、ラブコメあり活劇ありギャグあり。モモコもアイちゃんもかわいいし。でも最近、アイちゃんは活躍が少なめな感じもするけれども。あ、あと巻末漫画のケモレンジャーがすっとぼけててなかなかナイス。これだけ浮き沈みなくいつも面白いってのはそうあるもんじゃない。ご立派。19巻データをオスマンのほうに追加。詳しいあらすじなんかはそっちを参照のこと。途中の巻からでも十分楽しめる作りなんで、さあ買おうどんどん買おう。まあ遠慮するな。
8/2(水)……すべてにトンガール
何かが水曜日にヨ81bです。何だろう。
なかなか2000円札がもらえなくて著しく困っているのだが、それはともかく2円玉ってどうだろうか。1円玉を作るのに原価が2円くらい(うろおぼえ)かかって作れば作るほど損なのだと聞いたことがあるけど、2円にしちゃえばそれが少しはメキメキ軽減されるのではとか思ったのだが。今日はどちらかといえば天下国家について論じてみました。
【雑誌】ヤングマガジンUppers 8/16 No.16 講談社 B5中
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はっとりみつる「イヌっネコっジャンプ!」。今回は和月さんの回。彼女がオズタカヒロにトキめく理由。ユウキのぱんつもいいが、和月さんのおちちもいい。どちらもがんばれ。桑原真也「0(ラヴ)リー打越くん!!」。おしまいのときが迫ってきている。テニス勝負がどんなものになるか分からないが、いい締めくくりになってほしい。作者自身はおしまいの形を決めているような気配だし、心配ないかな。
【雑誌】週刊少年サンデー 8/16 No.36 小学館 B5平
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新連載、夏目義徳「トガリ」がスタート。地獄に落ちた罪人・統兵衛が、罪を回収する剣「咎狩」を持たされて現世に送り込まれる。咎狩は悪人の悪意を実体化した「咎」を斬り、罪を回収する力を持っているという設定。皆川亮二系の作風。アクションとか画力とかはわりとしっかりしているが、いくぶん安い感じもする。これはときどき皆川亮二にも感じることなんだけど。作:森末慎二+画:菊田洋之「ガンバ!Fly high」。今回は内田の意地が爆発した演技がダイナミックに描かれていて痛快だった。この作品の中では最も立ってるキャラの一人だけに、やはりおいしい。松浦聡「ブレイブ猿s」が最終回。わりと力が入っている感じだったので、早期連載終了はちと残念。キャラクターがいまいち弱かったのと、危機的状況にいまいち説得力が足りなかったのが難。もう少し主人公たちをガッツンガッツン追い込むシビアさがほしかった。
次号から西条真二が新連載。大工さんが主役の「大棟梁」。
【雑誌】週刊少年マガジン 8/16 No.36 講談社 B5平
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星野泰視「勝負師伝説 哲也」(原案:さいふうめい)。なんか今回の刺客はずいぶん奇抜なルック&フィール。「奄美のハブ」なんだそうだが、むしろカメのような。濃厚なキャラは歓迎ではある。次号から加瀬あつしの新連載「ポリ公マン」がスタート。サンデー、マガジンともに新連載ありだが、合併号からのスタートってどんなもんなんだろう。次の週は本が出ないので、一話と二話が空いちゃうから、お話の印象がその空白の間に弱まっちゃわないかなあとか思ったりもするのだが。
8/1(火)……まっとうな生き様
宝くじの換金されていない末等を、根気よく日本中の人から譲ってもらうと、実はけっこうなお金になってそこそこ食えるんじゃないかなーとか、ものすごく現実逃避的なことを考えてみてしまう近ごろの俺だ。1億人から1円ずつもらえば1億円だとかいうのと大して変わらない発想なんだけどさー。とりあえず今月は16日にサマージャンボ(1等+前後賞=3億円)の抽選で、25日に第412回全国自治宝くじ(1等+前後賞=1億5000万円)ということで、4億5000万円ゲットに向け気合いを入れていこうと思う。まあ気合いなんか入れなくてもどうせ当たるんだろうけどさー。
【雑誌】ビジネスジャンプ 8/15 No.17 集英社 B5中
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本宮ひろし「猛き黄金の国 道三」。本宮節だ。とりあえず脱ぐ道三(勘九郎)。全裸。男っぷり描写に揺るぎがない。作:近藤雅之+画:有賀照人「警視総監アサミ」。いやあもうさすが。途中あたりからちゃんと捜査を始めたかと思ったら、最後の3ページ、というか2ページで思いっ切り脱力させてくれる。これでこそアサミ。とりあえずサービスは、お話をぶっこわしてでも欠かさない。
【雑誌】漫画アクション 8/15 No.33 双葉社 B5中
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アクションヤング休刊とともに、アクションヤング編集部員が全員週刊アクションに異動。そしてアクションの既存作品がいくつか終了。アクションヤング系の作品を盛り込むというリニューアルが突如行われた。本格的なリニューアルは9月5日発売号かららしいが、今回も夕姫ありす「突撃!隣のお姉さん」、そうめぐみ「星がり星香さん▽」、あかぎりゅう「ホームヘルパー・ユミ」と3本エロ系の作品が登場。本格リニューアルを待たずして、半エロ漫画雑誌化している。かなり今までとカラーの違う作品をが増えたのだから、編集部サイドからのちゃんとしたアナウンスがないと読者としてはとまどうと思うのだが……。
ところで最近、青年誌のエロ方向への傾斜が目立ってきている。この方面での先駆者といえば、ここ数年青年誌で最も部数を伸ばしたといわれているヤングアニマルだが、ヤングチャンピオン、それからヤングキングダムあたりに追随の空気がちらほらと見え、ここにきてアクションも転向した。ここらへんは青年誌の中でもポジションが微妙なあたりではあるのだが、やはりエロは手っ取り早いということなんだろうか。昨年末から今年頭にかけて、アクションはかなり面白くなっていただけに、路線変更は残念。別にエロが悪いとはいわないんだけど、せっかく独自の味のある雑誌を作れていただけに、その蓄積を捨ててしまうというのはもったいなく感じる。
その中で、やはりジョージ秋山先生はマイペースというかなんというか。「ブルースの錠」。なんなんすか。この大胆極まりない画面構成は。どうやら意味がないらしい4段ぶち抜きの美女と雑踏、にょっきり生えている足。神社の獅子のように、ページの左右に3段ぶちぬきで上半身を突き出させているヤクザ二人などなど。なんというか今回のお話はとくに、とりあえず女ボーン、ヤクザボーンという感じでメインキャラだけ描いてアシさんたちに仕上げさせたページを組み立てて作ったかのような雰囲気がバリバリ。ものすごいやる気のなさを感じる。それなのになんだか読めてしまうあたりがジョージ節といったところか。あ、それから国友やすゆき「幸せの時間」は半エロ化した誌面の中でも全然違和感がなかったり。
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