コミックエデン1号
発行:兎菊書房
発売:星雲社
定価:1000円+税
新興出版社兎菊書房が作った意欲的な作品集。表紙はご覧の通り鶴謙。あびゅうきょ、有川祐、福満しげゆき、新谷明弘、松本充代、山本ルンルン、そして何より津野裕子といったひと味違った作家たちを集めています。「以前のガロみたい」と思ったあなたは鋭い。「新ガロ」の編集者の手によるものです。
私はこの本で「98年に処女単行本が出た作家」の処女単行本レヴュを書いています。G=ヒコロウ『みんなはどう?』(そういや新声社つぶれましたなあ)と、すがわらくにゆき『魔術っ子!海堂くん!!』(そういや連載切られましたなあ)の2冊です。
それぞれの作品のレヴュに関してはこちらに載せてあります。手前味噌になりますがこの本は実に良い出来だと思います。他でなかなか作品を読むことができない作家の、商業第一主義とは一線を画した作品を読むことができますし、なんといっても津野裕子の作品を読むことができるのですから。
他の作品もテンションが高く、読み応えのあるものになっています。多くの人に手にとって欲しい本だと思います。…2号が出るかどうかはこの1号の売れ行きにかかっているのですから。