1999年12月19日(日)
少年あべしVol.2&3 | たわばあべし | ジェット団 | <漫画同人誌> | 各200円 |
今日のイベントで隣になったサークルより頂いたものです。2号の特集が「School Girls」、3号の特集が「ファミらぶ」になっており、実に丁寧な線でかわいらしい女の子が描かれています。特に3号の猫耳少女なんてたまんないっす。デジタルですべてが作成されてる、ってのもポイント高いです。ホントプロ並みの腕前。「カラフル萬福星」だったら即座に掲載されるレベルだと、お世辞抜きに思います。
チャイコレイト&Spiral Cross | サークル名不詳?? | <漫画同人誌> | 400円&300円 |
目に留まった本その一。前者はフルカラーの冊子で、雰囲気的には沼田元氣の作品に似ています。「憩」ですね。センスがいいので購入。後者は半紙にくるまれて売られている、という繊細さに加えて、グランギニョル的な暗黒オハナシが展開されているところが気に入りました。いかにもビダイセー、と思ったら案の定。ティアにも参加するそうですよ。
ポット君&スターチマン&スターチマン2 | 片倉 旧 | ロボ音 | <漫画同人誌> | 100円&200円&100円 |
いつもポットを抱いており、いつも眠そうなポット君。電気炊飯器男スターチマンと持ち主ナッちゃん。旧型のスターチマンと新型の黒丸。小野夏芽か?と思ったのですが違う人。小野夏芽と確かに描線は似た感じなのですが、オハナシのほのぼの加減は独特の才能を感じます。注目必要。2月13日のティアにも出るそうなのでチェックあれ。
拝Hiテンション | 平野耕太 | ビブロス | <漫画単行本・古書> | 400円 |
やさぐれて帰る途中の古本屋で救出。平野の2冊目の単行本。平野がせっせと仕事をしていた頃の作品集で、白眉は「テクノ番長」。「思考回路は回路全開 夢操作One!」ですからね。
MG GMクウェル | バンダイ | <立体> | 3000円 |
やさぐれ気分から脱するために蒲田のユザワヤで購入。本当に蒲田ってユザワヤばっかりなんですね。
1999年12月18日(土)
アワーズ2000 | 少年画報社 | <漫画雑誌> | 524円 |
「ヤングキングアワーズ」の増刊です。もと増刊号だった雑誌が増刊を出す。それだけアワーズの力は「現在的」なのだということなのかもしれません。執筆陣は犬上すくね、西村竜、桃色(池辺)ハナ子、比古地朔弥といったコミティア作家(井原祐士もそうか)を中心に、大石まさる、森見明日、永井朋裕などの実力ある作家を集めています。近いうちにクロスレヴュするつもりなので、詳しくは書きませんが、実にテンションの高い雑誌になってます。特にすくね先生の作品は、まほ先生と江戸川くんがいかにしてつきあうようになったか、といったことが描かれていて、もうたまらんちゅう感じです。完全に私、骨が溶けてます。
King of Bandit JING(1) | 熊倉裕一 | 講談社 | <漫画単行本> | 505円 |
「マガジンZ」は、人により評価の分かれる雑誌だと思います。私自身は、雑誌としてはもう少しかな、と思っています。ですが作品を単体として抜き出してみたときには、非常に興味深い作品もあると思います。その一つがこれ。きわめて独特の、バンデシネを思わせるような画面構成。既存の漫画文脈を軽々と乗り越えるセンスの良さ。見づらいといえば見づらいのですが、絵としての完成度が高いので惹かれるのですね。ベクトルは荒木飛呂彦に似ているといえましょうか。銀ぴかの紙に赤インクを被せた表紙もかっこよくていいです。
ビリーバーズ(1) | 山本直樹 | 小学館 | <漫画単行本> | 457円 |
「スピリッツ」に連載されていた作品。絶海の孤島で「プログラム」に参加する『議長』『オペレーター』『副議長(女)』の3人。彼らは魂を浄化するために『先生』の提唱する怪しげな訓練を行い、毎晩やってくる『本部』からの使いに、島に貯蔵されている正体不明の段ボール箱を渡す…。
『パソコン通信/インターネット』『宗教』『リアリティとセクシュアリティ』というきわめて現代的な3つの要素を複雑に絡ませ、山本ならではの味付けを施した作品です。隠語やジャーゴンが頻出するので何も知らない人には分かりづらいものとなってますが、知っている人には非常に興味深いものとなってます。要素の料理の仕方が複雑になっているのも面白いところです。確かにオウムなり法の華なりの「洗脳型」カルトを題材にしているのですが、何段かのフィルタをかけて、抽象化しているのですね。夜羽と比べるつもりはありませんが、このオハナシはそうした「抽象化−一般化」があるから鬼気迫るものとなっているのだと思います。
ゾイド デスザウラー | トミー | <立体> | 4000円 |
これは私の買い物ではないのですが。ずいぶん前に最初のバージョンが発売された「ゾイド」。恐竜や猛獣をモチーフに、メカニカルな味付けを施されたデザインのかっこよさもさることながら、その機構にもショックを受けたものです。巧妙なリンク機構を使うことで、たった一個のモーターで手足をリアルに動かし、ゆっくりとではありますが歩いたのですから。背後に「帝国軍対共和国軍」のストーリーがあるのも良かったものです。この秋からのアニメ放映に伴いリメイクされているのですが、やはりテンションが高くて良いです。確かに現在のインジェクションキットの精度に比べるとやや劣るところはありますが、オモチャとしてみたときには必要十分。そしてなんてったって歩いて、光って、尻尾を振り回すのですよ!これはびっくりです。
1999年12月17日(金)
原子水母 | 唐沢商会 | 幻冬社 | <漫画文庫> | 457円 |
ぶんか社から出ていたものの再販です。内容はぶんか社版に俊一&なをきの解説がついている程度。ぶんか社版を持っている人は急いで買う必要はないかな、と思います。持ってない人にはお勧めです。版型こそ小さいですが安いですから。
鳩よ!2000年1月号 | マガジンハウス | <文芸・雑誌> | 476円 |
以前の「鳩よ!」は一度たりとて見たことはなかったのですが、安かったのと特集が気になったので購入。特集は「アニメ世代の心のゆくえ」。宮台真司/香山リカ、村上隆/香山リカ/斎藤環、庵野秀明/佐藤嗣麻子/萩尾望都(!)の対談と、小谷真理の文章が載ってます。面子の豪華なこと。ですがこれは逆に「薄っぺらさ」をも生み出しているように思います。いかにもなことを語りそうな人たちがいかにもなことを語っているのですから。庵野/萩尾はその点非常に良かったのですが、他はイマイチ予定調和的に終わっているように思います。もっとアグレッシブな人選であっても良かったのではないでしょうか。逆にこの事についてよく知らない、という人には非常に良いでしょう。わかりやすく現在の若者のメンタリティの姿が描かれていますから。
1999年12月16日(木)
モーニングマグナム増刊 | 講談社 | <漫画雑誌> | 286円 |
詳しくはクロスレヴュを参照してください。ここでは手短に。
今回は鶴謙は載ってます。いいです。それから期待してなかったのですが「サトラレ」、新連載の「保険Gメンウキタカ」もなかなか良かったです。不意の掲載の「AIKO」も良かったです。ですが全体的に低調に感じられるのは…たぶん郷田マモラのせいだと思うのですが。
ネムキ | 朝日ソノラマ | <漫画雑誌> | 543円 |
観用少女!かと思ったら落ちてます。残念。今市子の「百鬼夜行抄」は63枚。読ませてくれます。「栞と紙魚子」はいつもの調子。久々の掲載を感じさせない達観ぶりがたまんないです。あとは「クレメンテ商会」がお気に入りです。
1999年12月15日(水)
君の友だち | 本秀康 | 青林工藝社 | <漫画単行本> | 1000円 |
「漫画の鬼AX」などで活躍する作家の2冊目の単行本です。一冊目を読んだ人ならピンと来るでしょうが、一冊目に載っていた作品のリライトが表題作になっています。内容は…これがなんだか心に染みる作品なのですね。現代においてどのような「やさしさ」が成立し得るのかということを探求しているように思えます。「ガロ」に掲載されていた「アーノルド」も収録。決して派手ではないですがいい作品です。
とろける体 | ゼロの者 | 一水社 | <漫画単行本> | 819円 |
ゼロの単行本5冊目。相変わらずたわわなおっぱいの娘さん(変形乳首)が汁気たっぷりのセックスをキメまくります。いっやーエロいっす。お気に入りは無口で地味げな女子高生と一緒にバスを待つ、というオハナシの「テイリュウジョ」。女子高生はいつも文庫本に見入っているのだが、その本は実は…という展開。たまんないっすね。
少女絶頂体験 | A・浪漫・我慢 | 松文館 | <漫画単行本> | 848円 |
ロリもの。小さな娘さんが一生懸命頑張ります。この人の徳目は「幼女ではないが大人にもなりきっていない」 アンバランスな女の子を描いているところにあると思います。やせてすらっとした体型の女の子に対する並々ならぬこだわりを感じます。
白い冬−黒い夏 | 月角 | 巨星出版/心交社 | <漫画単行本> | 876円 |
これまたロリで実績のある作家の新作。タイトルの通りのコントラストのある表紙絵に惹かれます。3Dレンダリングされたような色使いは凄いですな。内容はいつもの通りですが、しばたさんも指摘しているとおり「胸の大きな女の子」が多くなっているのが気になります。やはり新法の影響ですかね。それからこの出版社の単行本は皆そうなのですが、「画像の引用もダメ」と宣言しています。…これはちょっと了見狭いんじゃないですかねぇ。「ジャンキーズ」なんかはどう対応するのでしょうか>永山薫さん。
1999年12月14日(火)
夢卍 | 佐伯俊男 | 自由国民社 | <画集・CD-ROM> | 4500円 |
絵師・佐伯俊男の作品集。以前出た「痴虫」「痴虫2号」とは作品がだぶらないようになってます。ここに展開される70年代的エロスの何とも趣深いこと。またディレクターで作ったインタラクティブ佐伯作品やスクリーンセーバを収録したCD-ROMも付属。おかげで値段は4500円…。でも、いいんです!!
萬 特別増刊号 | 愚童學舎 | DANぼ | <ムック> | 2096円 |
沼田元氣などが参加することで知られる雑誌の特別増刊号。特集は廃墟。それだけでソソられるじゃあないですか。高度成長期に建てられ、不景気になって捨てられた観光地の建物たち。たまらない気持ちになることこの上ないです。かくゆう私も廃線マニヤをやっていた時期があったのでこころにビシビシ来るのですな。ドイツ三本も登場!
マスターグレード ZZガンダム | バンダイ | <立体> | 4000円 |
実はタッキーな文化の中で今一番テンションが高まっているのはガンプラだと思っているわけです。百式など見ましたか?最新作のこいつも、圧倒的な存在感があります。とにかく箱がでかいこと。ビームサーベルの長いこと、太いこと。感慨深いものがあります。…実は一番欲しかったのはガンダム本体ではなく、初回生産のみに付属する「MGカタログ」だったわけですが。実はこの冊子も非常にテンションが高くヤバイです。最近のガンプラの初版は、昔のガンプラブームの時期並みに入手困難になっているので、模型屋に急いだ方がいいですよ。