「つれづれなるマンガ感想文2003」もくじに戻る
「つれづれなるマンガ感想文」11月後半
「つれづれなるマンガ感想文」12月後半
一気に下まで行きたい
アニメ放送時、「コミックボンボン」で連載されていたコミカライズ。作画は「ミクロマン」のコミカライズもした森藤よしひろ。
人間の男なんかより 従順で優しい坊や達が好きなの 私
12月14日放送分。
矢口真里のミニモニ。卒業、高橋愛加入の新生ミニモニ。お披露目の、お子様限定スペシャルライブの模様を収録したDVD。
成年コミック。A5判。某娘。さんたちを間接的にテーマにしたHなアンソロジー。執筆メンバーは、まだ子、姫はじめ、柳生柳、月見大福、なお、そらのつばめ。
12月9日放送。
公式ページ。
「なかよし」連載。「ラ・メゾン・モーニング」というステキな家に、モーニング娘。のメンバー全員が住んでいるという完全に架空のストーリー。
11月25日放送。
「サモリオン」というネット通貨の話。わかったようなわからないような。こういう「わかったようなわからないような」話はぜったい、後で忘れてしまう。
元ネタであるヴェルヌの小説を読んでない。まあ意味はわかるけど。似たような話だったら、山田正紀でもっとわかりやすいのがあったと記憶する。
出てくるSF的アイテムが目新しい。でも内容はオーソドックスだった。50年代でもありそうな話。でも好きな方だ。
思い出を何度もフラッシュバックできる「フラッシュバック」というドラッグが蔓延した世界の話。あまりにもバブル期を切り取りすぎた感じで今読むとすでに古いし、オチもできすぎてる感じがするけど、嫌いではない。
元ネタであるエミリー・ディキンスンとウェルズ、双方読んでない。似たようなパロディでは和モノでもっと面白いのがあるはず。この読みにくさをクリヤして理解する必要性があるか、ちょっとわからない。
ラストにケムに巻かれたような印象になる作品。昔の日本SFのドウデモな部類のやつってこういうのが多かった気がする。
レズニックの長編「アイヴォリー」はあまりピンと来なかった。レズニックのファンからは怒られそうだけど、同じテーマなら日本のものでもっと面白いものがあるような気がするのだ。民俗をテーマにしたものなら諸星大二郎もそうだし……。
「コピー人格たちが強制的に参加されられたパーティ」というアイディアは面白いが、後半グダグダでケムに巻かれたという印象。まあ他の作品も読もうという気にはなるが。
何にでも変身できる人々の日常を描いた作品。これは傑作。「吾妻ひでおじゃん」と思っていたら意外な展開になる。
ブリンの長編「ガイア」を読んで前半で中断してしまった私としては、この人と手が合わないようだ。本作もまあそれなりな印象。
人生の一瞬を切り取った印象の作品。短すぎて短編というよりショートショートに近いかな。オチが命ってわけではないけど。このテのものも、和モノでいいやつがあるような気が。
いろんな意味で面白かった。「サイバーパンク」とは何かを「フランケンシュタイン」を例にとって説明している点はわかりやすい。
12月7日放送分。
アメリカ版「座頭市」。ベトナムに従軍中、戦闘で盲目となった主人公・ニック
が、ベトナムの村人に助けられ、居合い術を学ぶ。
いろいろ長々書いたんだけどぜんぶ消したわー。
12月はどれくらいグダグダな更新ができるかがんばってみよう、とか一瞬思った。
エスロピIIで去年もやった企画、「ハロプロ楽曲大賞」が今年も開催。投票受付が開始されました。今年はPV部門も新設されています。
11月30日放送分。
・「太陽の牙ダグラム」(上) 高橋良輔、星山博之、森藤よしひろ(1981、2003、講談社)
・「太陽の牙ダグラム」(下) 高橋良輔、星山博之、森藤よしひろ(1983、2003、講談社)
・「ラブペット1×1」 DENJIRO(2003、平和出版)
【テレビ】・「ハロー! モーニング。」(2003、テレビ東京)
【映画】・「ミディアン」 監督・脚本 クライヴ・バーカー(1990、米)
【雑記その7】
【DVD】・「2003年春 ミニモニ。スペシャルライブだぴょーん!」 ミニモニ。(2003、zetima)
・「サンシャイン娘。危機一髪」(2003、英知出版)
【雑記その6】
・「餓狼伝」(14) 夢枕獏、板垣恵介(2003、講談社)
・「バキ」(17) 板垣恵介(2003、秋田書店)
・「バキ」(18) 板垣恵介(2003、秋田書店)
・「バキ」(19) 板垣恵介(2003、秋田書店)
・「バキ」(20) 板垣恵介(2003、秋田書店)
・「ボボボーボ・ボーボボ」(11) 澤井啓夫(2003、集英社)
・「ピューと吹く! ジャガー」(6) うすた京介(2003、集英社)
【特撮】・「超星神グランセイザー」第9話「戦慄! カリンの正体」(2003、テレビ東京)
【特撮】・「超星神グランセイザー」第10話「侵略! アケロンの罠」(2003、テレビ東京)
【アニメ】・「わがままフェアリー ミルモでポン! ごおるでん」第9話「あたたたアタック、レレレのレシーブ」(2003、テレビ東京)
【雑記その5】
【特撮】・「美少女戦士セーラームーン」第9話(2003、TBS)
【特撮】・「美少女戦士セーラームーン」第10話(2003、TBS)
【パラパレ通信】
・「娘。物語」(5) 田中利花、神崎裕(2003、講談社)
・「娘。物語 ALIVE!」(1) 星野真弓、神崎裕(2003、講談社)
・「とっても! ミニモニ。」(4) 永野ゆかり、こやまゆき(2003、小学館)
【アニメ】・「わがままフェアリー ミルモでポン! ごおるでん」第8話「小金持家の悲劇」(2003、テレビ東京)
【小説】・「90年代SF傑作選」(上) 山岸真:編(2002、早川書房)
【雑記その4】
【テレビ】・「ハロー! モーニング。」(2003、テレビ東京)
・「園ジぇる」(2003、茜新社)
【映画】・「ブラインド・フューリー」 監督:フィリップ・ノイス(1990、米)
【雑記その3】
【雑記その2】
【雑記】
・第2回ハロプロ楽曲大賞2003
・ハロプロ楽曲大賞、私的選考漏れ作品
【テレビ】・「ハロー! モーニング。」(2003、テレビ東京)
・「太陽の牙ダグラム」(下) 高橋良輔、星山博之、森藤よしひろ(1983、2003、講談社) [amazon]
コミックボンボンの単行本としては、古書店でウン千円とか法外な値段が付いていたが、このたびコンビニ売りのペーパーバック的つくりで蘇った。
あまりにもダイジェストに成りすぎていて、マンガ単体ではまったくわからないエピソードもあるが、ラストのいい意味での爽快感のなさ、戦争終結のリアリズムは本作にもあると思う。
リアルロボット路線のコミカライズということで言えば、岡崎優版「ガンダム」のような、従来のスーパーロボットものを描こうとするような混乱は見られない。この頃はおそらくガンプラブームも顕在化していて、イデオンも経ているし、「リアルロボット」の概念が浸透していたものと思われる。
森藤よしひろの絵柄は望月三起也に近い。もしかしたらアシスタントだったのかもしれない。だからこそ、子供向けに極度に簡略化された戦闘シーンでもそれなりの迫力がある。
(03.1214)
・「ラブペット1×1」 DENJIRO(2003、平和出版) [amazon]
ここに来てもう何百匹って犬としたわ!
成年コミック。
人間に非常に近い外見を持った愛玩動物・ラブペット。臓器移植用のブタの開発技術を応用してつくられたという。人間とのセックスも可能なラブペットは、一種社会問題にもなっていた。
ラブペットに何の興味もなかった主人公の青年は、大学に行くために東京に出てくるが、そのときにチッポというメスのラブペットを恋人から押し付けられる。チッポはまだ子犬だし、興味もないので性交はしない。
ある日、青年はセックス用に特別調教された別のラブペット(♀)を拾う。誘惑に抗しきれずヤってしまう青年だったが、それが青年をちょっとした出来事(事件とも言えないようなこと)に巻き込んでいく。
こういう「セックス用愛玩動物」というコンセプトはSFにもある。西欧人の書くものは、当然動物愛護的観点やセックスについての諸問題への提議などから批判的に描かれるわけだが、本作はどうなるのだろうとハラハラして読んだ。
本作のミソは、主人公の青年が実は恋人が飼っていたオスの忠実なラブペットに「見下されているのではないか」という強迫観念から東京に出てきて、それでもなお恋人からチッポを押しつけられているというところにある。
だから青年は、ラブペットとセックスしながらも、最後に自分が恋人を本当に満足させているかを考える。自分とラブペットを重ね合わせて考えている。かといって自分が恋人に奉仕させられていてイヤだとか、そこまでは考えない。
そのあたりを、押しつけがましく書かないでサラリとまとめているのがなかなかうまいなあとは思った。
人間とラブペットの間柄も、かなりクールに描かれている。まあこの人の作風の場合、本作だけ読んだかぎりでは人間同士の性交もかなりクールだけどね。
だから人間ソックリのペットを愛してしまって……とかそういうふうにはならない。
動物はあくまで動物でしかない、人間は人間、というような描き方になってて、それはある意味健全といえば健全。
ただし、本作がうまくまとまったのは偶然ではないかというフシもある。あとがきでも行き当たりバッタリだったと書いてあるし、収録されている読みきり「生乳搾り」は教師と奥さんがヤっちゃう話だが、短い話なんだけどネームがいい加減すぎると思う。
(03.1214)
【テレビ】・「ハロー! モーニング。」(2003、テレビ東京)
マジで感想書くの飽きてきた。やっぱりこの番組で「ぴょ〜ん星人」だけだったんだな、私の興味は。
番組冒頭、もうすぐクリスマスだからってプッチモニの「ぴったりしたいクリスマス」を流してた。わずか2年前なのに、よっすぃーの美少女だったこと! 驚いたー。
ゲーム「さわってさわってアナタはだぁ〜れ」
目隠しでさわっただけでどのメンバーか当てられるの?
うっそーん、やっだーん、わかんなーい、キャッキャ。
1歳くらい前に戻りたい。キャハ(ハートマーク)。
コント「駅前交番物語」
爆笑! 頑固家のクリスマス前編。後編に続くのか……。
「ハロプロワイド」
おじゃマルがもとの衣装に戻りー。高橋愛エロー。ロリエロー。
「ミニモニ。四休さん」
今回は強敵! Y口さんが挑戦!!
矢口エロー。大人エロー。あとこのコーナーに出てなかったけど飯田もエロー。
(03.1214)
【映画】・「ミディアン」 監督・脚本:クライヴ・バーカー(1990、米) [amazon]
ホラー小説家のクライヴ・バーカーが監督・脚本を手がけた、ひと言では形容しがたい物語。
主人公の青年・ブーンは、夜ごと怪物たちの悪夢に悩まされていた。精神科医のデッカー(コレを演ずるのがデヴィット・クローネンバーグ!)に相談するが、彼こそ実は連続快楽殺人鬼であった。
自分が罪深い殺人鬼であると思い込んだブーンは、近所(どれくらい近いかは不明だが、けっこう街に近いところにある)の墓所にある地下都市(ミディアン)に住む怪物……夜族=ナイトブリードの仲間に入れてもらおうとするが、脅かされたあげく左肩を噛まれて追い返されるんだったかな、確か。
デッカーや警察とともに再び墓所を訪れたブーンは、デッカーに殺人鬼の罪を着せられたまま警官に射殺されてしまう。
死んだブーンは、ミディアンで夜族として蘇る。もはや心臓が動くこともないが、ある程度は不死身な存在となったのだ(夜族は、その種族によって太陽光線に弱いなど、弱点があって必ずしも完全無欠の不死身ではないらしい)。
罪のない人間はおろか、夜族の存在まで抹殺しようとするデッカーは、警官たちを差し向けてミディアンを襲う。前世に迫害されたり拷問にかけられて殺されたりといった経験のある夜族は、すべてが恐ろしい存在ではなく、人間に危害を加えずにひっそりと暮らそうとしていたのだが……。
地下都市が警官たちの襲撃に遭ったため、ブーンは反撃することを提案。異形の怪物たちVS警察の、すさまじいドンパチが始まった! 夜族は再び平穏な暮らしを得ることができるのだろうか!?
気楽院さんのページの日記で、鶴岡法斎さん(壁ぬけ大学)のイベントで本作が上映されていた、というのを読んでずっと気になっていて、たまたまレンタル屋で見つけたので見てみた。
……で、本作、とりあえずツッコミどころは満載。車で何分かそこらの街はずれに、怪物がうじゃうじゃ住んでいる地下都市がある、というのにすでにムリがありすぎるし、だいいちお話の展開として、ところどころ意味が通じないところがある。主人公・ブーンが夜族にとっての救世主であるがために夜族になったというのもかなり後になってからでないとわからないし、クローネンバーグ演じるデッカーがなぜ夜族を皆殺しにしようとするのかの動機もイマイチはっきりしない。
ブーンが留置場に入れられたときに登場する神父(牧師?)も、なぜ留置場に入っているのかよくわかんなかったし、結末もわかったようなわからないような内容だ。
でもこれって、最近よくある「わざとわかんないようにケムに巻く」ような演出じゃなくって、単純に端折られた感じ。で、ちょっとネットで調べたら上映時間が長すぎたために短縮された、という噂もあるそうだ。そう聞くと、なるほどうなずけるところはある。
そのようなことを踏まえても、個人的に非常に心の琴線に触れる作品だった。夜族が、いろんな意味で迫害されてきた人々のたとえであることは明確だし、それが単純に人間と怪物を逆転させただけではなく、怪物が怪物としてきちんと気持ちが悪いところに深みがある。さらに、夜族は夜族でユートピアを営んでいるかというとそうでもないらしく、夜族でも手に負えないほど凶悪な「監禁獣」とかいうやつらを、暴れると手がつけられないので牢屋に監禁してある。
その監禁獣の造形も、ごく単純に「こいつら監禁獣!」って感じでたいへんによろしい。クライマックスでは重火器を持った警官隊に対抗するために、夜族たちは監禁獣を解放するのである。
……というわけで、最後は「まつろわぬもの」夜族と人間代表(警官だけでなく、狂人であるデッカーが警官を操っているっぽいところが警官隊を「人間代表」だと思わせる)との一大決戦となるわけだが、差別者である人間たちが怪物たちにギタギタにされるさまは、ものすごくカタルシスがある。
が、それで物語は終わらない。
ラストでは、やさぐれ神父(牧師?)が夜族の神(バフォメットらしいですが)に触れようとして拒否されたかなんだかして、顔に硫酸みたいのをかぶって気持ち悪い顔になってしまう。
気持ち悪い顔になってしまった神父(牧師?)は怒り狂い、すべてが終わった後に別の何かを夜族に敵対する「神」として祭り上げるところで終わる。
ラストシーンも、笑っていいのか何なのかどうしたものかという感じではあるのだが、被差別者である夜族の神から拒絶された人間が、その怨念から違う神をつくり出す、というオチにはガンチクがあると思った。
どうにも「ダイジェスト版」の印象がある本作であるが、これまたネットで調べたら監督クライブ・バーカーの小説「死都伝説」(集英社文庫)というのがあるそうだ。
これを読めば、映画版の疑問が解けるかもしれない。絶版だろうけど……。
(03.1214)
【DVD】・「2003年春 ミニモニ。スペシャルライブだぴょーん!」 ミニモニ。(2003、zetima) [amazon]
基本的には、今年の4月にテレビ東京で放映された「緊急特番 これが新ミニモニ。だぴょんスペシャル!」(→感想)と同じ内容。尺は倍ありますが。ナレーションの森本レオまでおんなじ。
ただし、「おはスタ」で再三放映されたCGキャラクターヴァージョンの歌なども収録されているので、マニアは要チェック(それにしても「マニアは要チェック」という表現はもはやダサい)。
子供向け仕様に番組として再構成したために、ライブの臨場感などはわかりにくくなってしまっているが、そんなことはいい。ミニモニ。は子供のためのユニットなのだから。
ただし「未公開インタビュー」のところで、高橋愛のところだけ公開されたインタビューとまったく同じ映像を流していたのはちょっとなあ、と思った。未公開でも何でもないじゃん。いやまあ素材がなくて困るってのはわかるんだけどね。
めまぐるしく変わる芸能界、さらにその中のハロプロにあって、ミニモニ。すらも改変を余儀なくされた現在までの10カ月。時間が経ってからこのDVDを見返してみると、ミニモニ。たちの後ろでキッズが踊っている。
けっきょく昨年の大改変宣言でほぼ計画どおり来ているのは、後藤真希や松浦亜弥といったソロ勢を除いてはキッズたちだけなのではないかと思えてきた。
ハロープロジェクトキッズが発表されたとき、ハロプロのパフォーマンスや楽曲に魅せられてきたファンは「はぁ?」という感じだっただろうと思うが(私も幼女シュミはないので同じような印象だった)、ミニモニ。が種を蒔いた「キッズ」という存在、どうなっていくのか興味をひくところだ。
何にしても、もうつんく♂はいいかげん打ち込みR&Bはやめた方がいいと思うけどね。さすがに音楽に薄い私でもそう思うわ最近。
・当HP内参考テキスト
・・「矢口リーダー、ミニモニ。卒業」(03.0203)
・・「矢口リーダー、ミニモニ。卒業」その2(03.0209)
(03.1214)
【雑記その7】
・突然思い出したんだが、現在稲森いずみだかだれだかが舞台をやってて、それについてテレビでやっていたんだけど、「稲森いずみが劇中で人を突き飛ばしたりする!」みたいのがそのニュースの売り、フックだったんですよ。
後はその芝居の内容が「オギノ式」の創始者の話で、稲森いずみが生理についてバンバンセリフを言うとか。
まあ私にとって稲森いずみは、「とんでもございません」は正確には「とんでもないことでございます」である、というくらいどうでもいい存在なんですが、急に思い出したのはむかーし奥菜恵が舞台をやるというニュースをテレビでやったときの売りが、
「芝居の途中で、服を脱いだら一緒にスカートも脱げちゃった」
ですよ(当然、スカートの下にはズボンをはいている)。
これで気づいたんだけど、テレビで芝居のニュースやるときって「体当たり演技」と「テレビでは見られないエロいことをする」っていう2点が基本的に最大の売りとして絞られるんですよね。それ以外はほとんどない。
これには倒れたよ。
映画の紹介だってもうちょっとマシでしょう。「体当たり演技」ったって、長セリフを一生懸命しゃべっているところを撮ればたいてい「体当たり演技」をしているように見えるし、舞台上で激しい演技をしてパンツ(しかもにせパンツ)が見えたからって、いったいなんだっつーの。
まあたぶん、芝居の宣伝っていうのがテレビ的なフックが「まったくない」とテレビ関係者から思われているってことなんだろうね。
それとカンケイしているのが「映画の中で女優が脱いでいる」という売りなんだけど。これも、脱いでいる人もすでに気づいているのかもしらんが、よく「必然性があれば脱ぐ」とかよくいうけど、ほとんどの場合が「脱ぐ」必然性なんてないんだよね。
まあたまに文芸的な映画を見に行って、突然女優が脱ぎだしてビックリしたりするけど。
誤解を恐れずに言うなら、深作欣二の映画で女優が脱ぐシーンってかなり明解にサービスカットだった。別に、トータル的にはぜんぜんいらないシーンなんだよな。
でもそういうの好きだったけどね。結局。
まあ芝居のニュースについては、もうちょっと何とかした方がいいよ。
・海外ミステリー紹介、推理作家の都筑道夫さん死去
読書系サイトなどでは、その才能を惜しむ声や、業績に対する思い出などを目にするわけですが、私個人は「ミステリ界のビッグネームである」という「印象」しか実はなかったりします。
読んだのは「キリオン・スレイ」を1冊と「三重露出」と、伝奇小説1冊ですが、論理展開が飛躍しすぎで推理小説を読み慣れてない私(当時中学生か高校生)としては「はぁ?」だった「キリオン・スレイ」、事実と作中作が交互に描かれ、何かあるんだろうと思っていたら最後まで何もない「三重露出」、それと明らかに作家としての旬を過ぎてから描かれたであろう某伝奇小説と、どうもなんかなじめない感じでした。
まあ「何もない」と感じたのは私個人なので、ネタバレにはならんでしょう。とにかく、3冊読んでハズレたら普通その作家は読みませんからねえ。というわけであまりなじみがないまま現在に至ったのでした。
だいたい、クイーンにもクリスティにも横溝正史にも、そして都筑道夫にもなじめなかったのだから、私がミステリファンについぞなれなかったのも当然だと自問自答しております。
「どこかでだれかが希望を持っているということは事実である。だけれどもそれは自分のではない」というのが最近の実感であります(当然、この文章においては「希望」とは「都筑道夫」という才能の存在のことです)。
それを、私自身の希望でもあると拡大解釈するか、単なる他人事と考えるかが私にとっての楽観、悲観の差なのです。
いずれにしても、合掌。
・広末電撃結婚、岡沢高宏とできちゃった婚(ニッカンスポーツ)
ネタじゃないよな? ニッカンスポーツだから。まさかニッカンスポーツそっくりのパロディサイトじゃないよなあ。いや、私自身ファンでも何でもないんだが、各方面への影響が大きいかなーと思って。
……前から付き合っていたことは公然の秘密だったらしい。なんだバカバカしい。驚いたのは私一人だけだったらしい。それよりプッツン女優としてのプライドはどうなった!! もっとキテレツなことをやってくれ!!
なんだこりゃ(笑)
・「それゆけ!ゴロッキーズ」12月26日で終了(天上の飛鳥)
こっちの方が何倍もショックだなあ。しかも、格別時間をとりそうにない番組の急遽終了ってのはなんか不穏。また動きがあんのかなあ。
(03.1213)
・「サンシャイン娘。危機一髪」(2003、英知出版) [amazon]
その中でもツジノゾミをモデルにしたと思われるヒロインが出てくる、まだ子「ぬぞみちゃん嬉々一発!」が外伝も含め4本収録されており、中心をなしている。表紙もぬぞみちゃん。
「ぬぞみちゃん……」は、「いいお仕事をするとHなごほうびがもらえる」というシステムの人気アイドルグループで、日々がんばる女の子のお話。
どこか懐かしい絵柄で、ちょっとだけ出てくる他のメンバーも似せて描こうとしているし、「スケベで激しい和姦」というのは昔ながらのポルノを思わせて安心して読める。作者は「飛べ! 必殺うらごろし」を見ていたというから同世代くらいか? いやまあ昨今はいろんなところで放送されてるらしいけど。
他に私の琴線に触れた作品としては、卒業したメンバーは「家畜(ヤプー)オークション」に出品されて商品として売られていってしまうというあまりにもありえない展開の柳生柳「LOVE MACHINE……」、「ミニモニ。じゃムービーお菓子な大冒険!」に出てきた「キャッツ・アイ風のタカハシアイ」をスピンアウトさせてオリジナルエピソードを描いたそらのつばめ「藍ちゃん危機一髪!?」などがあった。
姫はじめ「がんばれ! コンコン」は、コンコンに目をつけたのは良かったけれど、現状では新曲に「センター」という概念がなくなりつつあるんですよね。などと半可通なツッコミを入れてしまいました。でも出てくる女の子はかわいいです。「Tんくさん」も極悪な顔しててイイんですけどね。
(03.1212)
【雑記その6】
いろいろとテキスト書きまくったわけなんだが、他にも雑文的に書きたいことがある。で、明日に回そうかと思ったけど明日今のテンションが持続しているとはかぎらないので、今書くことにする。
明日、ダークになったら速攻削除することにする。
・おはガールフルーツポンチがいまだに活動していて少々驚く。
dream+フルーツポンチ+SweetSという大所帯でクリスマス向けのシングルを出したそうだ。
何かいかにも混成という感じがして、企画自体は萎えるけど。たぶん状況としてすべての「しょうがない」が合体してこうなったんだろうなぁ。
また、こういう情報がリリース前にいっさい入ってこなかった点についても思いをはせたよ。
・侵略ちょ〜美少女ミリ Official Web Site
こんな企画が進んでいたとは。「侵略美少女ミリ」は、1話完結形式でヒーローが毎回死んでいく最終回を描くという怪作コメディだった。今回も楽しみにしてよっと。
・TAKAYOは大みそか紅白でZONEを「卒業」(サンスポ)
ZONEはデビュー曲が好きで、まだ海のものとも山のものともつかなかったけどかまわずシングルを買った。その後、3曲目が大ブレイクしたためにイメージが固定化し、シングルではデビュー曲のようなモノをいっさいやらなくなってしまった。それが残念だ。TAKAYOに関してはかくべつ思い入れがあるわけではないが、けっこう売れてても大胆に引退する人って、最近多い気がする。
・「タトゥー」アニメ化(公式ページ)
各方面から1000のツッコミが入っているだろうから書こうと思っても何も書けないんだが、「きっとサブカルっぽいカッチョいいデザインで、いわゆるアニメアニメした絵柄じゃないんだろう」と思ってたら思いっきりアニメ絵ですねこれ。
それにしても来年じゃ遅いと思うんだけどなぁ。「カックンカフェ」以来の珍作になるような気が。
・t.A.T.u.@東京ドーム([テクノポップ]All About Japan)
「ガラガラ? やーいやーい」的なレポートはネットでも目にしたんだが、きちんとライブのクォリティとか音楽的な面でレポートしたのってここくらいしか思いつかなかった。「やーいやーい」もひとつの視点だとは思ってるけど、こういうまっとうなレポートも必要だと思った。
・好きでたまに見ている広義のサブカルチャー系ニュースサイトで、「不謹慎だ」的なメールに対し、律儀に「私の考えは変わらない」と何度も宣言がなされている。
私も、あまりに強情な人はどうかと思うので「なぜこんなことをHP上で宣言するのだろう」と不思議に思っていた。しかし、これは人それぞれ考えは違うだろうが、宣言せずにはおれないほどの勢いで口頭やメールで説教だの忠告だのをする人間がいるということを最近知った。
それに対して、反論せずにはおれない状態というのがよく理解できるようになってしまったのである。
(03.1212)
・「餓狼伝」(14) 夢枕獏、板垣恵介(2003、講談社) [amazon]
ヤングマガジンアッパーズ連載。
グローブ装着による顔面パンチ、制限付きで投げ技もアリになった北辰会館オープントーナメントが開催される。
参ったなあ。最近の「バキ」よりずっと面白いよ。完全に「こいつとこいつ、どっちが強いか」っていうことだけがこのマンガの興味だからだろうな。理屈ゼロ。格闘家の心情や技の出し方の表現などに工夫が見られるし。ホントに文句なし。
・13巻の感想
(03.1212)
・「バキ」(17) 板垣恵介(2003、秋田書店) [amazon]
週刊少年チャンピオン連載。ずいぶん前に出て、また読んでたんだけどなぜか感想を書いていなかった。
ほとんどシコルスキーが出ずっぱりの巻なんだけど、どう考えてもシコルスキーに勝利の目がないので、ちょっと醒めた目で見ていた記憶がある。
・16巻の感想
(03.1212)
・「バキ」(18) 板垣恵介(2003、秋田書店) [amazon]
週刊少年チャンピオン連載。この巻で、なしくずし的に「死刑囚編」は終了。
この巻に関して感想を書かなかったのには理由がある。本当に「死刑囚編」が終わったのかどうかの判断がつかず、総括できなかったからだ。
それくらいなしくずし的に「死刑囚編」は終わってしまった。
確かに、少年マンガで「強さのインフレ」や「強大な敵を倒したら終了」というのは、シリーズ中一度はやってもいいが、二度も三度もやるのはマンガ家サイドではイヤだと思う。
80年代にそのパターンは行き着くところまでいってしまった。
物語をうまい具合にダラダラ続けることができた小池一夫、「美味しんぼ」はあまりに長く続いたから別としても、引き延ばしや新章突入をうまくやることができた雁屋哲。両者とも原作者としてのテクニックを見せてくれた。
梶原一騎は、こうした「長期連載における引き延ばし術」に長けていたとは言いがたい。だからこそ物語に緊張感が生まれていたし、「あしたのジョー」のように続編のつくりようがない物語はワンアンドオンリーな存在感を放っている。
大河ドラマ的長期連載においてさまざまなケースが出る中で、板垣恵介もまた「長期連載」について考えていたはずだ。
で、「死刑囚編」の結果は「結末がグダグダになる」ということだった、と批判的に書かざるを得ない。
もともと「死刑囚編」というのは、読者に「地下トーナメント編」にはない興味をもたらしていた。それは箇条書きにすると、以下の3点に絞ることができる。
・武道家の技が殺人技術のプロに通用するのか
・武道家が殺人者ではない以上、殺人者である死刑囚に対してどうやって「敗北」を悟らせ決着を付けるのか
・大ボスの決まっていない死刑囚たちのだれをどのように倒せば物語としての決着が付くのか
第1点については、さまざまな格闘技のテクニックやパワーなどが作品内で披露されていた。これが「バキ」を面白くしているもっとも表面的な理由でもある。
第2点は、「ゲームの決着のルールがはっきりしていない」という点で、従来の山田風太郎(または横山光輝「伊賀の影丸」)的な戦いにはない緊迫感をもたらした。実際、「ボコボコにやっつけられる」というストレートな負け方をしたスペック以外、地下闘技場闘士が死刑囚たちのさまざまな生き方、あるいは矜持に対してはたらきかけるという展開となり、それぞれの戦いの決着の付け方は非常にオリジナリティのあるものとなった。
もっとも、ベストバウトが最もシンプルな戦いである「花山VSスペック」だと思われがちだという結果にはなったが。
問題は第3点だろう。私の予想としては、何となく大ボス的な存在になるやつが死刑囚の中から(あるいは外から)出てきて、そいつとの決着をクライマックスに持っていくのでは、などの予想をしていたのである。
ところが、結果はこれといったメリハリのない、「最後まで終わったような終わらないような」煮え切らない結末だった。また、実質ラストバトルだった柳龍光戦は、読者の目をあざむくために龍光に刃牙と渋沢剛気双方に伏線を張っておきながら最終的にはどちらでもない決着になる点、龍光の「敗北を認める」理由があまりにも後付けである点などは、「死刑囚編」のラストを飾る意味でも苦しかったと言わざるを得ない。
結末の行方がかなり後になるまで不明瞭だった「ジョジョ」第4部でさえ、最終的には最強スタンド使いとの戦いで終わった。それすらも拒否したのが意識的なものだったのか、苦しくなってこうなったのかはわからないが、「バキ」では意外性演出のためにテーマをも放棄しかねない雰囲気が昔からあり(「地下最大トーナメント戦」では、伏線を貼りまくっていた愚地克巳がまさかの敗退をするなど)、それがあまりいいとは言えない方向に出てしまったのが「死刑囚編」だったのではないかと思う。
「無意味な伏線」ということで言えば、死刑囚を狩る死刑囚、オリバの出現も含まれるよなあ。
・17巻の感想
(03.1212)
・「バキ」(19) 板垣恵介(2003、秋田書店) [amazon]
週刊少年チャンピオン連載。この巻から、なしくずし的に次章開始。
この巻では伝説のボクサー・マホメッド・アライの息子、マホメッドJr.が登場。父の悲願を達成し、「全局面を想定した、ボクシングに似通ったオリジナル格闘技」を完成したという。
明らかにモハメド・アリがモデルのマホメッド・アライが、ボクシングではなく総合格闘技を志向していたという設定には大ロマンあり。
ただし、そのアライに惜しげもないリスペクトを与える範馬勇次郎の行動はサッパリわからない。いつか「うっそだよ〜ん」みたいなことを言い出しそうだ。
あるいは、現実のモハメド・アリ関係者の人々に対する配慮なのだろうか。
山小屋に住む「安藤さん」の名前が今頃「アンドレ」のもじりだと知った。夜叉猿は出てきただけだったが、夜叉猿の代々の骨に祈りをささげる刃牙と梢江のシーンが良かった。こういうファンタジックなシーンはとても好きだ。
・18巻の感想
(03.1212)
・「バキ」(20) 板垣恵介(2003、秋田書店) [amazon]
週刊少年チャンピオン連載。
いよいよ、この巻から毒手に侵された刃牙が、病をおして(正確には病を克服するために)中国武術のトーナメントに参加する、という新章の大筋が見えてきた。
ただし、練りに練った印象の地下最大トーナメントと違って、あまりにも急いで登場人物をこしらえたという印象がある。楽しみよりもむしろ「大丈夫なのだろうか」と思ってしまう。
ドリアンが格闘者としてまた出てきたのにはガッカリしたが、よく見るとドリアンの背後にオリバらしき人物が描かれている。何らかの伏線であることを期待したい。
・19巻の感想
(03.1212)
・「ボボボーボ・ボーボボ」(11) 澤井啓夫(2003、集英社) [amazon]
週刊少年ジャンプ連載。
ボーボボたち一行と、ツルリーナ4世に匹敵する強さを持つ男・ギガおよび電脳6闘騎士との戦い。
今回はやっぱりボーボボと田楽マンが合体した「田ボ」ですかねえ。ほとんどオタク文脈とはカンケイのない澤井啓夫が、むりやりそこらへんのギャルゲーの絵を見て創出したようなキャラクター。
昔はこういうキャラクターって出すときにぜったい悪意があったもんだけど、「両さん」のオタク化がすでにそういう文脈もへったくれもない状況の中で、「澤井啓夫がこういうのやったら手慣れてなくて面白い」というところにまでギャグが純化されていることに、年寄りの私にはある種の感慨があるのであった。
・10巻の感想
(03.1211)
・「ピューと吹く! ジャガー」(6) うすた京介(2003、集英社) [amazon]
週刊少年ジャンプ連載。
ガリクソンプロダクションの「ふえ科」の講師・ジャガーさん以下、ピヨ彦、ハマーなどのダメ人間の日常を描いたギャグマンガ。
「マサルさん」の衝撃以来、試行錯誤を繰り返してきた印象があるうすた京介。それはあまりにも「マサルさん」の完成度が高かったから、ということも言える。
私は「武士沢レシーブ」(→感想)なんかも含め、そうしたいろんな試みも含めて好きなのだが、本作では6巻目にいたりかなり安定したというか、不条理とか何とか感想としてゴタクが出る前に安定して面白い領域に達していると思う。あいかわらずの「顔が劇画化する」というギャグは執拗にやってるけど(私はコレがあんまり好きじゃない)。
「マサルさん」の単行本巻末オマケなどを見ると、かなりアートっぽいお友達が多そうなうすた京介ですが、そのためか「美大とかそういう専門学校とかにいそうな女の子」の描写が秀逸、である気がする。
準レギュラーの白川高菜がもてあましてる自意識ってなんだか「それ系」な気がするし、この巻で初登場したビューティ田村は、別にかわいいキャラってんじゃないだけリアリティがある。
対するハマーさんは美大がどうのとかの日常性を軽く凌駕する突き抜けたダメっぷりなわけだが……。
で、ビューティ田村ってかわいいわけじゃないんだけど、きちんと愛嬌があるというかチャーミングに描いてあって私はこういうキャラクターはとても好きです。
・5巻の感想(下の方)
(03.1211)
【特撮】・「超星神グランセイザー」第9話「戦慄! カリンの正体」(2003、テレビ東京)
テレビ東京ページ。
11月29日放送。
佐伯カリンの主張を信じられなくなった雨宮涼子=ヴェルソーとカリンが対立。仁も涼子側に付き、風のトライブは涼子・仁とカリン・伝通院に分かれてしまう。
一方、炎のトライブの指導者・堀口博士のスポンサーだった御園木は、ある理由からグランセイザーを完全に自分の管理下に置こうと考え、堀口を拘束してしまう。
そして、御園木は博士が行方不明になったのは風のトライブのしわざだと天馬、未加、豪にウソを伝えるが……。
敵側の風のトライブだけでなく、炎のトライブのスポンサーである御園木もまっとうな正義の味方ではないと発覚。
それにしてもアケロン人……ここ15年間で、こんなにストレートな「悪の宇宙人」はひさしぶりに見た気がする。磯山さやかは冒頭しか出なかった。しかも、次週にも物語とまったく関わらない。いいのか。
(03.1211)
【特撮】・「超星神グランセイザー」第10話「侵略! アケロンの罠」(2003、テレビ東京)
テレビ東京ページ。
12月6日放送。
アケロン人としての正体を現したカリン。そのことを知らないまま、伝通院洸はカリンを愛するようになっていた。
一方、涼子と仁はカリン=アケロン人にだまされていたと考え、伝通院を説得しようとする。天馬たちは堀口博士をとりかえそうと御園木のもとへと走った。
天馬たちと御園木が一緒にいるところに、アケロン人がのりこんできた。その圧倒的な強さをかいま見て、アケロン人はグランセイザーでなければ倒せないと考えた御園木は、堀口博士に「自分たちは後方支援に徹する」と約束する。
カリンがアケロン人であることを知った伝通院は、天馬を助けるかカリンを助けるかの選択にせまられる……。
ついに炎のトライブと風のトライブが合流。戦隊ものなら10週くらい、仮面ライダーだったら半年か1年くらい持たせるもめ事をたった2週でおさめてしまった。こういうの待ってたんだよね。こういうのがひとつくらいないとダメだと思う。何がどうダメなのかはわからないが。
わかりやすいツッコミどころが満載なのも、いいと思う。いきなり「キル・ビル」とか見て当惑した中学生とかは、まず本作を見てものごとに対するツッコミどころを学習するのだ。
(03.1211)
【アニメ】・「わがままフェアリー ミルモでポン! ごおるでん」第9話「あたたたアタック、レレレのレシーブ」(2003、テレビ東京)
公式ページ。
ひょんなことからクラブ対抗バレーボール大会に出場することになった楓、安純、沙織の3人。バレーボール部のキャプテン・悦美と練習をしていると、バスケ部のキャプテン・赤坂多恵子があらわれた。多恵子の挑戦的なたいどに腹を立てた安純は、大会で優勝できなかったらバスケ部に入ると約束してしまう。
悦美のためにも負けるわけにはいかないと、楓たちは松竹家所有の体育館で、ミルモの特訓を開始する。
公式ページのあらすじがすごくまとまっているので、そのまま引用させていただいた。お話としては普通の回。
「苦しくったって、悲しくったって、コートの中では平気なの」とか「おれは今、猛烈に感動している!」などのセリフが出てくるが、すでに本作を見ている子供たちの親の代でもそろそろわからなくなりかけているところだろう。まあ、サマツなことではありますが。
サブタイトルのセンスはサイコーだと思います。
(03.1211)
【雑記その5】
まだ調子悪い。死ぬかも。風邪じゃないかも。とにかく胃の調子が悪い。慢性的にグエーッってなってる。電車の中はなんか臭いし。だから常にマスクをしている。デオドラント文化の申し子だから私。
ということで、何もやる気がしない。「治ったかな?」と思ってメシ食うと調子悪くなるというのがもう10日くらい続いている。あと寒気。パラパレ会とか言っている場合じゃない。
「ストレッチマン」久しぶりに見た。実に漢(おとこ)らしい番組だ。「バケルノ小学校ヒュードロ組」、歌は正直前の方が好きだったなあ。でも内容は単純で面白い。
「90年代SF傑作選」の下巻は、上巻より面白いが生体関係の気持ち悪い話があって、読んだら恐い夢を見たから中断。
最近「まちへとびだそう」のアカリ(武田あかり)に注目しているのだが、よく考えたらこれ再放送か。今やってるの。どうなんだ。遠く輝く星の光は、地球に届くときにはすでに何年も前になっているのと同じ意味か。ぜんぜん違う。
とにかくあまりの普通っぷりというか、地方のイベントの司会とかやってそうなおねえさんで(本当にやってるっぽい)、あまりに普通っぽいので目が離せなくなってしまった。
まあ司会の川平慈英のテンションが変すぎるんだけどね。変すぎるんです!!
「ゴロッキーズ」で、「タイムマシンで昔に戻れるとしたらいつがいいか?」という質問に対し小川麻琴が「モーニング娘。に入った日。」と答え、けっこうマジに「こういう失敗をするから気をつけなさい、とか言ってやりたい」と言ったら、藤本美貴だかだれかが「でもそうしたら今のまこっちゃんはいないよ。」というようなことを言って、小川が「ああー……」と感慨深げな顔をした。
こういうやりとり、こういう小川みたいな子のこういう表情っていうのは他のアイドルでは見られない、ということは思った。少なくともテレビでは見られないよね普通は。
私も昔はそうやって失敗をバネにしようとがんばったもんだよ。今は、風邪気味なので何も考えていません。小川ガンバレ。あと田中れいながしゃべっているときにくしゃみしてバッチリ映っていた紺野も。
(03.1209)
【特撮】・「美少女戦士セーラームーン」第9話(2003、TBS)
公式ページ。
11月29日放送。
タキシード仮面がマスコミに「幻の銀水晶」の存在を公開。時価数十億円もするらしいと聞き、世間は大騒ぎに。しかも、タキシード仮面は銀水晶だと思われるモノを盗んで回っているという。「泥棒なんてするタキシード仮面は敵」とセーラー戦士たちは確信するが、彼に恋するうさぎだけは心の中で彼の味方であった。
そんな折、日本でもトップクラスの企業からレイに依頼が入った。社長の家にある「幻の銀水晶」(と思われる石)をタキシード仮面から守ってほしいというのだ。
厳戒態勢の中、亜美は公式に、うさぎとまことは非公式に銀水晶を守ろうと警備に向かうが……。
なかなかあらすじをまとめるのがむずかしいな。いろいろ伏線があって複雑。
もともと「セーラームーン」っていうのは、キューティハニーとかリミットちゃん的な(古いか)「いろいろなものに変身(変装)」という要素が入っているが、こういうのはアニメやマンガより実際の人間が演じた方がぜったい面白いわけで。今回はそういう要素がいろいろあって面白いです。
後は本筋とは言いがたいんだけど、自分の霊感に頼ってきた企業に拒否反応を示すレイ(自分が霊感を持っていることにコンプレックスを抱いている)をおもんばかって、レイの代わりに警護に行く亜美の気配りが美しい回でした。
ニセタキシード仮面が、うさぎの腕をつかんで手袋の下から手をナデナデするシーンはコイツのいやらしさが良く出ていてイイ演出だったね。
(03.1209)
【特撮】・「美少女戦士セーラームーン」第10話(2003、TBS)
12月6日放送。
母親と大げんかをして家出したうさぎは、行き場を探してレイのいる火川神社にやって来る。
厳しいレイにはてっきり家出を怒られると思っていたうさぎ。だが、意外にもレイはうさぎを受け入れてくれた。
レイは、エリカという少女とともに、子供会のために「かぐや姫」の紙芝居をつくっていた。
エリカは、死んだ自分の母親が月に帰ったと信じていた。彼女に幼い頃の自分を重ね合わせるレイ。レイも母親を亡くしていたのだ。その事実を知ったうさぎは、二人の前で母親のことを言ってしまったことを反省する。
その頃、「プリンセス」に関係する人や物に異変が起き始めた。来日したある国のプリンセスが突然倒れ、お姫さまの人形や、絵本の白雪姫が燃え出す。そして、とうとうかぐや姫に自分を重ねていたエリカまでもが苦しみだした!
「プリンセス」をキーワードに人形や絵本が燃え出す描写は、かなり本気で不気味。
子供がらみだからよけい残酷に見えるのだろう。
が、それらが図書館にいる亜美、自宅にいるまことに異変を知らせる演出になっているところなどは感心した。
今回初めてセーラー戦士たちとクインベリルが邂逅、月の王国にまつわる伝説の一端がルナから明かされる。現実主義に見えるレイが、「母親が月に行った」ということを子供の頃信じていたがためにその伝説を強く信じ、反対に「自分はママの本当の子供じゃないかも」と不安になるうさぎ、という対比が興味深い。
(03.1209)
【パラパレ通信】
秘密結社「パラパレ会」の行動を紹介するコーナー。
日々、がんばってます! かにかまを食べながら。
そうそう、「このミステリーがすごい!」(略称:チョベリグ)が出たので、私の今年のベスト5を書いておきましょう。
国内編
新田五郎(パラパレ会)
1:「犯人は轟二郎殺人事件」ルパン四世
2:「栗本薫のツラ……」中島あずお
3:「激食い」ルパン五世
4:「さしみ」ルパン六世
5:「うるさいラーメン屋館の殺人」シャリ・弁太郎
第1位の作品は、犯人を冒頭であらかじめ轟二郎だと宣言し、実は轟二郎ではなかったという点で意外だった。内容はつまらない。1000ページもある。
「栗本薫のツラ……」は、栗本薫のツラに難癖を付け、なおかつ本格に挑んだ意欲作。作品の5分の4が栗本薫のツラについての考察で占められており、しかもそれが事件現場へおもむく探偵の独白であるというひどい構成、残りの5分の1は、いまどき「推理クイズ」でもやらないショボいトリックだったが、あとがきで栗本薫に謝罪しまくっているところに作者の付和雷同ぶりが感じられ、好感が持てた。
「激食い」は、「半落ち」が流行っているので「半落ち」みたいな作品を描こうと思い、それっぽいタイトルにしたというがちっともそれっぽくなっていない。なお、ルパン五世はルパン四世の兄。
「さしみ」は、さしみの切り身型の宇宙人が地球を襲うというSF作品。作者が大富豪だったため、自費で数百万部を刷り英訳してヘリコプターでアメリカにばらまいたことで話題に。内容は刑事コロンボのパクリ。ルパン六世は四世、五世とは無関係。
「うるさいラーメン屋館の殺人」は、作者のシャリ・弁太郎が「シャリ弁・太郎」と間違えて呼ぶとパーティ会場などで半狂乱になることで話題になった。内容は刑事コロンボのパクリ。
海外編
新田五郎(パラパレ会)
1:「羊たちと沈黙と……」アメ・リーカ
2:「栗本薫のツラ…… 海外編」リス
3:「牛」アシュラマン
4:「キン肉マン」ゆでたまご
5:「俺の空 栗本薫編」本宮リス
「羊たちと沈黙と……」は、「羊たちの沈黙」と間違って買うようにタイトルが付けられた。原題は「WARS MAN」。
「栗本薫のツラ…… 海外編」は、栗本薫がアメリカに渡り大暴れする架空戦記もの。
「牛」は、牛に乗った栗本薫が大陸浪人となって冒険する歴史改変SF。アシュラマンはキン肉マンに出てくる超人。
「キン肉マン」は、週刊少年ジャンプに連載されたマンガ。現在、週刊プレイボーイで「キン肉マンII世」が連載中。
「俺の空 栗本薫編」は、栗本薫がありがたいお経を取りに弾丸に乗ってイスカンダルへ行くという本格ハードSF。
(03.1208)
・「娘。物語」(5) 田中利花、神崎裕(2003、講談社) [amazon]
「なかよし」連載。モーニング娘。オフィシャルストーリー。オビに「200万部突破!!」って書いてあった。ホントかよ。
モー娘。のことばっかり書いていて「またかよ」と思われた方もいるかもしれないが、本作の3巻が出たのは去年。この巻は今年の4月発行。買ったまま、ずいぶん時間が経ってしまった。
この巻では展開が完全にパターン化されているなあ。エピソードとしては、後藤真希卒業、旧タンポポ解散、新タンポポ始動、六期オーディション開始くらいまで。まだ「自分たちは個性がない」と悩んでいる五期メンだったりする。オフィシャルなので、どうしても描写がおとなしい。
・「娘。物語」(4)
の感想
(03.1208)
・「娘。物語 ALIVE!」(1) 星野真弓、神崎裕(2003、講談社) [amazon]
現時点では、どう評価していいかわからない。なんとも微妙。読んでいてとまどいを禁じ得ない……。
実録調の「娘。物語」がそろそろ苦しくなっていたので、フィクションにしたのはいいアイディアだと思っていたのだが、「娘。物語」は「娘。物語」でまだ続くそうである。
う〜ん、こういうパターンは同人誌でイヤというほど目にしているので、そっちの方が描き手の、ファンとしての率直な意見が入っていて面白いんですよね。本作は、なんかすごい苦心して描いていそうなのはわかるんだけど……。
(03.1208)
・「とっても! ミニモニ。」(4) 永野ゆかり、こやまゆき(2003、小学館) [bk1]
これは学年誌連載の「ミニモニ。」マンガ。実際のCD発売、PV撮影などをふまえてお話が進行する。
パターンとしては前3巻と変わらず。矢口卒業や「CRASY ABOUT YOU」でのイメチェンなどもミニモニ。マンガとして進んでいく。
「ミニモニ。」には青いチェックのヘソ出し衣装があるのだが、その衣装で辻の背負っているぬいぐるみがサルで、しかも「どしたモンキー」という名前だと初めて知る。あとミカのおばあちゃんはスペイン人だそうだ。知ってどうしたって話だが。
それにしても、自分が去年の今頃書いた3巻の感想は何なんだ。自分で読んでてとまどうよ。
(03.1208)
【アニメ】・「わがままフェアリー ミルモでポン! ごおるでん」第8話「小金持家の悲劇」(2003、テレビ東京)
現在大人気連載中の推理小説「小金持家の悲劇」を読んでいる結木くん。しかし、肝心の犯人はだれか? は次号で明らかになるという。そんな話をしている下校途中、楓たちは偶然「小金持家の悲劇」の作者、浅賀栗栖(あさが・くりす)に出会う。
実は、浅賀先生は犯人はだれかをまったく考えていないのだという。ミルモたちは、先生の代わりに小説を完成させようと魔法で本の中から名探偵と容疑者たちを呼び出すが……。
これはなかなかの佳作。予告編では、直接楓たちが小金持家の事件に巻き込まれるのかと思っていたが、「小説を完成させる」というふうにフィクションにしたことでよりファンタジー性が増したと思う。
名探偵が「小林少年」という名の亀を連れていたりと、とぼけていて楽しい。
前半終了時点で探偵が「犯人はおまえだ!」というところで後半に続くなどもイイしね。
いちおうダイイングメッセージがあり、これに結木が決着を付けるが、最後の最後にもうひとひねりある。ミステリとしては破綻しているけれど、ミステリものの子供向けパロディとしてはわりかししっかりした内容。
(03.1208)
【小説】・「90年代SF傑作選」(上) 山岸真:編(2002、早川書房) [amazon]
もともとSF自体は好きなんですよ。でも読者として関わる際の「外様感」が現在まで抜けない。
理由はいろいろあって、それはSFマニアの問題意識と同じだろうから割愛。
レビューとしては、印象批評が非常にしにくいというのがある。で、その理由としてはいくら全貌を知ろうと思ってもジャンルとして広がりがありすぎること、英米の歴史、現状、文学史、語学に通じていないとどうしようもない、ということなどがあげられる。
私にとってSFとは、いつまで経っても「西洋人がつくった西洋人のもの」という感じ。そのあたりは個人的に、洋楽にあまりハマれなかったこととも通じている。
ニール・スティーヴンスン「サモリオンとジェリービーンズ」
スティーヴン・バクスター「コロンビヤード」
アレステア・レナルズ「エウロパのスパイ」
ダン・シモンズ「フラッシュバック」
コニー・ウィリス「魂はみずからの社会を選ぶ―侵略と撃退 エミリー・ディキンスンの詩二篇の執筆年代再考 ウェルズ的視点」
ショーン・ウィリアムズ「バーナス鉱山全景図」
マイク・レズニック「オルドヴァイ峡谷七景」
でも本編はまあ面白かった。
ジョナサン・レセム「永遠に、とアヒルはいった」
イアン・R.マクラウド「わが家のサッカーボール」
デイヴィッド・ブリン「存在の系譜」
アレン・スティール「羊飼い衛星」
ブルース・スターリング「80年代サイバーパンク終結宣言」
こんなにわかりやすい文章を書く人なのに、「スキズマトリックス」は何だかサッパリわからなかったのが、私のサイバーパンクにとっての思い出だ。
総評
その作品が「新しいかどうか」を評価基準にすることには、多くの場合反発を覚える私だが、SFに関しては無意識に「新しいもの」を求めているようだ。とにかく翻訳SFってのは、どんなに訳が良くてもミステリよりは読みにくい。だから、マンネリズムの安心感よりもそこに新しい何かを求めるのだと思う。
(03.1208)
【雑記その4】
飲みに行ったら、家に帰って吐き気が止まらなくなる。前回の回転寿司食ったときより吐いた。これにより、前回は回転寿司のせいではなかったことが証明された。
で、そんなに飲んでないので今回も酒のせいではないと思う。別に酒席で気を遣ったわけではないのでメンタルなものでもないと思う。もう何にもやる気がしない。レンタルビデオを6本くらい借りてきたんだけど、1本も見る気がしない。
だいたい、最近は外は寒いし地下鉄に乗ったら暖房は暑いし、家の近所では浮浪者がとつぜん奇声を発するしでいいことが何もない。
あと、ここで体調について書くと心配してくれる人と「そんなわけないでしょう。さあ、牛丼大盛り食べて、缶チューハイと一緒に」とか言う人がいて、後者ははなはだ迷惑なので、「イケイケガールズってギリギリガールズじゃないんだよ」という豆知識をあげるので帰ってください。
(03.1208)
【テレビ】・「ハロー! モーニング。」(2003、テレビ東京)
説明がメンドクサイのだが、2チームに分かれ、特定のテーマから連想することを一人ずつ書いて、3人連続とかで順番に見せていってかぶらなかったらポイント、というゲーム。
普通に面白かった。ちゃんとゲームになってた。
コント「駅前交番物語」、矢口が長井秀和のマネをしているのだけが多少面白かった。
ミニモニ。「四休さん」、まだやってた。第7回ということだが、もう1000回くらい見ているような気がする。石川梨華が出て「なのら〜」とか言ってた。
ZYXの新曲はアレンジはけっこうカッコいいと思うんだけど、聞いていると最後まで「あれれ」って感じで盛り上がらないまま終わっちゃう。
アイドルコント的観点で言うと、番組全体としては完全に低迷期というかマンネリ期に入っていると思う。まあ「駅前交番」に関しては低迷もクソもないのだが。
それにしても、「駅前交番」でのニューキャラクター、たら子と頑固一徹は両方とも吉澤で基本的に吉澤に頼りすぎている気がする。ミニモニ。コーナーでコントをまったくやらなくなりゲームに移行したのは、深読みすればやはりゲーム形式の方が現ミニモニ。にとってはいいということだろう。いや台本書いている人の気まぐれかもしれないけどね。
「ハロプロワイド」は、なぜか紺野がずっとコギャルでここのところ変わってないし、コーナー的にも何ら変化がないしなあ。
また、アイドルコント界全体でいうと「モーニング娘。」とかハロプロ関係以外でコントをやるアイドルがいない(探せばいるんだろうが、私は知らない)というのも気分的にマンネリ気味。まあ「アイドルコント界」というもの自体が、私が捏造した架空世界だから当然なんだけど。
あと「史上最も面白くないアイドル」は、女は原田知代で男はナカイくんだと思います。まあ原田知代はCMでコーヒーでも飲んでるだけで巨万の富が入り込んでくる(一般庶民のいじましい想像)からいいけど、ナカイくんは見ていて腹立ってくるし、私が見ている「いいとも」と「うたばん」という2番組に出てきていいカンジでつまらないことを繰り広げているのでいいかげんにしてほしい。
ナカイで思い出したが、さんまだったかとんねるずのバラエティにゲストで出ていたナカイくんがあまりに面白くなくて、それにさんまだったかとんねるずだったかがムリヤリ合わせていて見ていて辛かった。
最近の黒柳徹子と林家木久三は、しゃべりのスピードが最盛期の3分の1くらいになっちゃって見ていて辛い。中曽根も、トシとってしゃべりの速度が遅くなっていたけどこの人はもともと早口なわけでもないのでみんな気づかない。
(03.1208)
・「園ジぇる」(2003、茜新社) [amazon]
成年コミック。「最大限にちっちゃい女の子アンソロジー」ということで、外見は幼稚園児かその下くらいにしか見えない女の子が出てくるHマンガ集。
エロマンガとしてのレベルはかなり高いと思うが、もうぜんっぜん私のシュミじゃなくて、よしりん的に言えばチンピク0(ゼロ)。なんか他の世界の生物の性交を見ているような気分になった。
これは20年前に「ロリコンブーム」の文脈で「ロリコン」と言われていたものとはだいぶ違うね。まあそんなこと言ってもだれもわかってくれないかもしれないが……。
80年代の「ロリコンブーム」がわりとおセンチに打ち出していた少女の純粋性にすがるような感じはまったくなくて、ただひたすらに「小さいコとヤりたい」という感じ。
小学五年生以上をターゲットにすれば、まだ関係性みたいなものが描けるのかもしれないけど、幼稚園児じゃなあ。というわけでものすごくありえない(ファンタジー)な展開になってます。いやそれが悪いってわけじゃなくて。
パート2で「乳園ジぇる」ってのもある。
(03.1205)
【映画】・「ブラインド・フューリー」 監督:フィリップ・ノイス(1990、米) [amazon]
それから二十年後、かつての戦友を訪ねたニックは、その友人が悪いギャングみたいなやつに捕まっていることを知り、そいつらを仕込み杖でざんざかざんざか斬りまくる。
存在だけ知っていたが、今ひとつ作品の出来に対する評判を聞かず、見たい見たいと思っていたので、見る。
お話は単純ながら、殺陣に工夫が見られ、クライマックスには日本刀を持ったショー・コスギとの一騎打ちになるなど、それなりに見せ場がつくってある。「ベトナムで居合いを学んだ? おかしいじゃん!」とか見る前は思ったけど、それなりにもっともらしいシーンとかがあって、失笑するような感じではないです(そりゃ、つきつめればおかしいんだろうけど)。
しかし、主役のルトガー・ハウアーがあまりに「普通のおじさん」ぽいこと、仕込み杖での殺陣がヘロヘロであることなどから全体を通して迫力はいまひとつ。これを見ると逆に「座頭市」というのが設定として「盲目の居合い使い」というだけでなく、「市」というキャラクターそのものの異形性に重点があるのがよくわかる。
それは、北野武の「座頭市」でも認識されていたし、アイドル主演のVシネマ「座頭女子高生ナミ」ですらにも念頭に置かれていたように思う。乱暴な言い方をすると「日本的アウトロー」のひとつのかたちが「座頭市」の中にはあるのだ。
そんなわけで、本作は大駄作でも大傑作でもないため、「こりゃ評判聞かないわけだわ」と思いました。
あと、ビデオを巻き戻して見たんだけど大ボスが死んでない。その末路も描かれてない。おかしいなあ。
ただ、「座頭市」が好きな人は見ておいてソンはないと思う。肝心の居合いがヘロってるところは残念だが、演出には「頭を使ってるな」と思わせるモノがあります。
(03.1205)
【雑記その3】
書いた後のことについてのフォローがメンドクサイ文っていうのは、たいてい書いても消します。
口頭ではしゃべったりするけど。
どっちみち、理解されたりされなかったりするんだけどね。
ヒトに「『へぇ〜』って女の子がトリビア調にあいえでいるエロマンガがある」って聞いて、それこそ「へぇ〜」と思って速攻買わなくちゃと思って、それが「園ジぇる」だということはわかったんだけど、買ってきて帰って読んだら、「へぇ〜」が載ってるのはソレの続編の「乳園ジぇる」だということが発覚。
しかも、このアンソロジーは「最大限にちっちゃい女の子アンソロジー」。けっこううまいヒトが描いていてエロマンガとしてのレベルはかなり高いと思うんだけど、もうぜんっぜん私のシュミじゃなくて、カスリもしないんで、なんか他の世界の生物の性交を見ているような気分になった。寂。
で、性懲りもなく新宿書店へ行って「乳園ジぇる」を立ち読みしたんだけど、どうも女の子のあえぎ声はなんだっていいやみたいな思想が最近あるらしくて、それの一貫みたいな印象だった。だから買わなかった。
また他の世界の生物の性交を読んでもナンだし……。
昨日は泣き言めいたことを書いたけど、やっぱり学生とかここ読んでると思うんですよね。
で、本当マジな話、もし大震災とかどっかからの攻撃とかがあって、ウチだけ焼け残って人類全部が文化的なものを失った場合、新しい人類の歴史、スタンダードはウチにある本やマンガやCDから始まるわけですよ。
「ジョジョ」じゃなくて「ゾンビ屋」、「浜崎あゆみ」じゃなくて「ミニモニ。」から人類の歴史が始まるってことになるからね。
そういう気概でやってますから。
だから、そういうところを見て欲しいね。ウチのサイトができる4年前に15歳の人でももう19歳で、大学に入ってパソコン買ってもらってネット始めたりしているかもしれないじゃない。
そういう人から見ると、ウチは「すでに存在する何か」なんだ、ということをですね、キモに命じてはいますよ。
あいかわらず「ゴロッキーズ」観てるんだけど、メンバーそれぞれが頭の上に文字の書かれた紙を乗せて、それは自分では見られない。で、お互いのモノを見て、その共通点から自分の頭上の紙を当てるというゲームをやってたんですよ。
共通点が「長いもの」ってなってて、「トイレットペーパー」と書かれた紙を頭に乗せた小川が質問で「これは何かの電波を発しますか?」とか言ってて何を連想したのかと思って、最終的に「木の根っこだと思ってました」というのはどういう思考の変遷があったのか知りたかった。
あとものすごくどうでもいいが、亀井より田中れいなの方が背が小さいとか、藤本美貴は全体的に小作りで「顔ちっちゃいね」的人間だということがわかって「へぇ〜」とか思ったりしてます。そして吉澤はデカい。
昨日「風邪じゃなかった。すぐ治った」とか書いた矢先に喉が痛くなってきた。きっと何かの呪いだと思う。っつーか「治った」って書くとぶり返すジンクスがあるんですよね。
(03.1204)
【雑記その2】
「雑記その12」とかまで続けて(「雑記」のナンバリングは、月の前半と後半でログ整理の関係上また「1」に戻るのだが)。
いやでも、ホントに気の抜けた更新になると思いますよ。
なんか、世の中むかつくことばっかりですね。
トシとってきたな、と感じるきっかけっていうのがあって、そればかり感じていた1年でした。
まず、若い世代の描くエロマンガが面白く感じない。
いや、面白いのもあるよ。面白いのは面白い、って書いてるよ。でもやっぱり世代世代の志向ってあるからさあ。そういう自分の「世代感覚」みたいなものが完全に死んでしまったのだと感じる。
次に、若い世代の発言で「ああ、コイツわかんないで適当言ってやがる」と感じることが多くなった。
でもそれについて、思ったことを書いていいかどうかわからない。頼まれてもいないのに教えてやる義理はないし、私の考えていることが正解かどうかもわからないしね。
ただ、知っているのに知らないフリをして若者に迎合している年寄りがいることは確実だね。もしくは迎合などという計算ではなくて、本気で若者と同じ感覚なのか。
それはちょっとどうかと思う。
思うが、この場合私より年上だったり、コミケやなんかで出会わないとも限らないので(←やや私の被害妄想だが)メンドクサイから黙っている。
あー、あと個人サイトの自己紹介とかで好きな映画や本、音楽などを並べていて「我ながら節操がないです」などと書いている人の大半は、自分が自分独自のチョイスで共通点のあるものを楽しんでいることに気づいていない。
世の中には本当に節操がないというか幅広いシュミの人がいるが、そういう人はあまり自分のことを「興味が広すぎて節操がない」などと言ったりはしないと思う。
その人なりの手がかりがあって、知識体系がある種乱雑になっているわけだから。
まあもっと深読みすると、非常にウザい、了見の狭い「○○マニア」のようなたぐいの人に対する予防線コメントなのかもしれないが。
他になんかあるかな。この間「むかつく」と書いたTBSの男のアナウンサー、地上波デジタルの全民放でやる番組の司会だったよ! もうどのチャンネルにしてもあの男。あの男が嬉々としてなんかしゃべってましたよ。地上波がどうのとかデジタルがどうのとか……。
地上波ってあれだよね。地上から出てくる波。別名「ウハウハザブーン」。そして「デジタル」とはデジタル時計のことだ。「♪デジタル〜は〜カシオ〜」ってね。おら歌えよ! 山口百恵の声マネで! 山口百恵がぁ〜、そういうCMソングを歌ってたのぉ〜、むかしぃ〜(だだっ子調で)。
(03.1203)
【雑記】
眠っていて友人に「おまえはおれがこれだけ苦労しているのに、ネットの更新ばかりしている。もう少し反省しろ」と言われる夢を見る。
実話(夢を見たのが実話ってことね)。参った。
先日、新宿で回転寿司を食ったら夜中に腹が痛くなり、嘔吐感、胸やけ、下痢が止まらなくなり死ぬかと思った。一瞬救急病院に行こうかとも思ったけど、以前大月隆寛似の医者に「救急病院だからって、風邪程度で来るヤツがいて困るんだよなァ」と聞こえよがしに言われたことがあって、ガマンした。
ところで、その「救急病院だからって、風邪程度で来るヤツがいて困る」と言われたそのとき、私はまさに風邪による腹痛でその病院に来て点滴を打ってもらっていた。
その医者のコメントにムッと来たからかどうかはわからないが、当初はガマンできる程度だった腹痛が、点滴を打っている最中に死ぬほどの痛みに変わり、文句を言っていた医者が少しうろたえたのを見てなんだか溜飲が下がったのを覚えている(痛いときは溜飲が下がるどころの話ではなかったのだが。後から考えてね)。
いやまあ、どんなところでも現場はたいへんだとは思うけどね。(フォロー)
んで、私の場合腹痛はたいてい風邪の前兆で、その後ひどい寒気に襲われたり熱が出たりすることが多いのだが、今回はひと晩苦しんだらほぼおさまってしまった。何かメンタルなものででもあろうか。これでこの話はおしまい。
・「ゾンビ屋れい子」の10巻が出たね[amazon]。読んだ。おもしろー。Vシネどうなんのかなあ。
(03.1202)
・第2回ハロプロ楽曲大賞2003
ちなみに、私が去年投票したランキングはここ。
では、まず、私が選んだ今年の楽曲部門(点数はデフォルトにしました)。
1位 シャボン玉(モーニング娘。)
2位 東京ミッドナイトロンリネス(ソニン)
3位 おしゃべりすきやねん(ミニモニ。)
4位 行くZYX! FLY HIGH(ZYX)
5位 うわさのSEXY GUY(後藤真希)
・選考理由
総評としては、モーニング娘。は六期が五期以上に個性を出すのが早かった、そして目立つのが遅れているように見えた五期が成長してきた、ソニンがさまざまなことをやった、といったハロプロ全体のキャラクター的な伸びというのがいちじるしくて、エンターテインメントとしては充分に楽しめた気がしますが、いざふりかえってみると楽曲的に心に残ったものが少なかった気がします。
そんな中、「シャボン玉」は意外性という面でも、パフォーマンス面でも、楽曲面でも非常に楽しませてくれました。「娘。」のシングルとしてはすべてにおいて極限という感じがしたんですよね。流れとしても「おお、こう来たか!」みたいな。
「ジョジョ」の連載を読んでいく過程で、スタンド能力が自分の予想を完全に上回ったときのような爽快感がありました。
ソニン仕事も、いろいろ興味を持って見ていたんですが、これもあくまで個人的な話ですが「東京ミッドナイトロンリネス」は、ギミック的な部分と楽曲が今年ではいちばんうまいこと合致していたように感じます。っていうかオッパイ出すとどうしてもそっちに話題がいっちゃいますから。これはそれがなかったから。
「おしゃべりすきやねん」は、ミニモニ。の曲。女の子4人がみんなで楽しくワイワイおしゃべりしている様子を描いただけだけれど、「夏になったら海に行きたい」、「流行りの水着を着たい」、「バーゲンに行きたい」など、今までのミニモニ。の曲の中ではいちばん生活感があり(これでも!)、かつ若干年齢層の上がった歌詞になっているところがミソ。
「ミニモニ。」中心主義の私としてはミニモニ。の曲を1位にしたかったんだけど、「CRASY ABOUT YOU」のイメチェンがあまりに不本意だったため、イメチェン前のカップリング曲がランク入り。
音楽に詳しくない私が聞いても(いや、詳しくないからこそか?)、新生「ミニモニ。」、「ZYX」、「あぁ!」のキャラおよび楽曲の「似たような感じ」はどうしても感じてしまうんですが、中でいちばん良かったのは「行くZYX! FLY HIGH」だと思います。
歌詞も子供が歌うには「ちょっと大人びた感じ」が効果的だったし、トータルで調和がとれていたと思います。
後は後藤真希。後藤真希かわいくなったなぁ。スタイルもいいし。……ということで、「抱いてよ!PLEASE GO ON」も「原色GAL 派手に行くべ!」も良かったんだけど、衣装がいちばんブッ飛んでいたし(楽曲そのものとはカンケイないが)、歌詞が比較的抽象的でファンタジーがある「うわさのSEXY GUY」に決定。
次に、PV部門(点数はデフォルトにしました)。
1位 ロックンロール県庁所在地 〜おぼえちゃいなシリーズ〜(ミニモニ。)
2位 うわさのSEXY GUY(Dance Shot Ver.)(後藤真希)
3位 GET UP!ラッパー (SALT5)
「ロックンロール県庁所在地 〜おぼえちゃいなシリーズ〜」は、冒頭の無意味すぎるミニドラマはともかくとして、画面上の日本地図上に、県庁を歌い上げるたびにメンバーの顔だけが出てきて大きくなったり小さくなったりするのが面白かった。
「うわさのSEXY GUY」(Dance Shot Ver.)は、後藤真希のセクシーさを堪能することができたから。あとシャドウレディが好きだから。
「GET UP!ラッパー」は、格闘技風の演出が楽しかった。安倍なつみとか、ぜったいグローブはめてサンドバッグ叩いたりしそうにないのにやってたのがかわいらしかった。
(03.1201)
・ハロプロ楽曲大賞、私的選考漏れ作品
以下は、今年の楽曲大賞向けに私が絞っていった過程で、惜しくもランク入りしなかった作品に対する、気ままな感想です。
これらのランク外作品については、順位は付けませんでした。
なお、楽曲のみではなく、振り付けや衣装、その売り出し方なども含めた総合評価になってます。
・モーニング娘。
・「モーニング娘。のひょっこりひょうたん島」
リリースが決まったときは「ええー。」と思ったが、いざ聞いてみると意外に良かった。うれしい誤算。元曲がすっごくいいからなあ。振り付けも面白かったですね。
・「AS FOR ONE DAY」
イメージとして演歌的、もしくは歌謡曲的といった感じの曲。で、和製ポップスの洋楽化もけっこうなんだけど、なんだかこういう日本人のウェットさに訴えかけるような曲がないとつまらないと思うんですね。好きです。
「ROMANS」の曲「SEXY NIGHT 〜忘れられない彼〜」と聴き比べると、歌い出しの石川梨華のヘロヘロな声が、この曲ではちゃんとしたバランスの上に成り立っていることがわかります。逆に言えば、「ROMANS」はそのバランスがイマイチだったと、素人考えで思う。
・「HEY!未来」、「がんばっちゃえ!」
映画がらみの曲で、ずいぶん前のように感じます。どっちもシングルとしては弱いだろうし、アルバム内でのヴァリエーションとしても中途半端ですが、佳曲だと思います。
・「TOP!」
アルバム「No.5」に関しては賛否あるようですが、1曲目のこの盛り上がり方はただごとではないと私は思ってました。少年向けアニメの主題歌的なインパクトのある曲だと思います。
・「YES!POCKY GIRLS」、「女神 〜Mousseな優しさ〜」
ポッキーの曲は両方ともいいですね。CMソングとしてもインパクトがあるし、全体を通して聞いても楽しさ、しっとりした感じがそれぞれ出ています。こういうのがシングルやアルバム以外でふとテレビで聴けるというのは、個人的には嬉しかったです。
・「モーニング娘。おとめ組/愛の園 〜Touch My Heart!〜」
「さくら」か「おとめ」か、と言ったらあきらかに「アパッチ野球軍」的なメンバーチョイスがなされた「おとめ」びいきな私なわけなんで、コレは好きです。つんく仕事としては非常にベタで「またかよ」な感じなんだけど、アレンジのせいか振り付けのせいか、ギリギリで「またかよ」的感覚から救われていると思います。
・ミニモニ。
・「ミニハムずの結婚ソング」
「ファーストミニモニ。」中心主義の私としては当然ランク入りさせるべきだったんですが、コレを今入れたところで死んだ子のトシを数えるようなものだと思い、入れませんでした。
「映画の劇中歌」をヒットさせるというのは最近ではかなり珍しいのではないかな。
その辺は面白いんですけどね。
「ミラクルルン グランプリン!」も同様。
・「ロックンロール県庁所在地 〜おぼえちゃいなシリーズ〜」
新生「ミニモニ。」の曲。これは楽しい。言うことない。だけど後の「CRASY ABOUT YOU」は、現時点ではこの曲の否定のような気がして、何か醒めてしまった。
・「アイーン!ダンスの唄」(MORE TRANCE REMIX)
正式には「バカ殿様とミニモニ姫。」名義の曲の、リミックス。モー娘。関係では倒れるくらいに大駄作(と私が感じた)として、公式のクラブミックスのアルバムがあって参りましたが、このMORE TRANCE REMIXは何もかもわかっていて実にすばらしいミックスになってます。
ハロプロ関係は、公式なREMIXが楽曲の大量リリースのわりには少ないのが個人的に不満です。おそらくその可能性は「EE JUMP」にあったのでしょうが……。
・「月影・蘭丸・茶々」(矢口真里・辻希美・加護亜依)
・くのいち羅舞羅舞隊のうた」(フルば〜じょん)
ミュージカルの中の曲。これは新生ミニモニ。後の、まさしくファーストミニモニ。再臨という印象の曲ではあり、その勢いは「ミニモニ。番外編」と言っても過言ではないのですが、どうしても聴いていると「やっぱり新生ミニモニ。よりこっちのがいいじゃん」と思ってしまい、後ろ向きな気分になってしまいます。
また、「フルば〜じょん」というのがどれかわからないのでランクからははずしました。
・カントリー娘。に紺野と藤本(モーニング娘。)
・「浮気なハニーパイ」
実は、そんなにすごくイイ曲だとも思っていないんですが、トランスっぽい点、振り付けの面白さ、カントリー娘。と、紺野&藤本の手が合った感じなどの総合力で点を入れたい感じでした。みうなガンバレ。
・後藤真希
・「盛り上がるしかないでしょ!」
コンサートで盛り上げるためにつくったような曲。でも実際、盛り上がると思うなあ。
・「原色GAL 派手に行くべ!」
曲の前半部をケラが歌ったらスゴイだろうなあ、といつも思う。まあケラは斎藤由貴の歌は歌っても、ハロプロの歌はぜったい歌わないでしょうけどね。
・松浦亜弥
・「ね〜え?」
つんくミーツ小西康陽。振り付けのかわいさなども超一級でしたが、「松浦なら他のだれかが投票するだろう」と思い入れなかったりしました。
・「女の友情物語」
歌詞がいい。女の子大好きじゃないと、男にこういう詞は書けない。
・藤本美貴
・「ブギートレイン'03」
藤本のソロはもう聴けないのだろうか? 松浦と常に比較されてしまってかわいそうだけど、コレはちゃんと藤本の曲になってたと思う。偉そうな書き方してすいません。でも「好きな男のためにぶりっ子しちゃうんだ〜」みたいな歌詞は藤本によく合っていた。
・「SHALL WE LOVE?」(藤本Version)
「ごまっとう」の各3人が、それぞれのアルバムでこの曲をソロで歌っている。藤本Versionは、彼女独特の声が活かされていて、イイですね。私はこの人の歌声は好きなんですよね。
・7AIR(シャッフルユニット)
・「壊れない愛がほしいの」
とにかく高橋愛がエロ過ぎましたね。次点、石川梨華。「最初この衣装を見たとき、こんなにいやらしいものを着ていいのかと思いました」という高橋愛のコメントも素晴らしすぎました。楽曲的には、ここでも石川梨華のヘロ声が妙に生きてました。
・SALT5(シャッフルユニット)
・「GET UP!ラッパー」
これ、マジメなHIPHOP好きな人からすると噴飯モノかもしれないけど、Mステーションで「GET UP!ラッパー」の次にハルカリが出てきたとき、「これはこれでひとつの文化なんじゃないか」と思うようになった。
あと私は女の子がラップするのがかなり無条件に好き、というのもある。
小川麻琴がハジケてきたのは、この曲の後くらいからじゃなかったろうか。安倍・松浦・加護というメンツも印象的。
・11WATER(シャッフルユニット)
・「BE ALL RIGHT!」
好きなんだけど、ランク入りさせるかというと微妙だった。
・あぁ!
・「FIRST KISS」
おそらく、名前知らないけどメンバー中いちばん小さい子の歌唱力を打ち出したくてつくられたような曲という気はする。で、実際その衝撃力はあったわけです。「ねずみっ子クラブ」的なものを粉砕せんばかりのその技量によって。
(余談だが、「ZYX」、「あぁ!」は、「ねずみっ子クラブ」的なものに対する挑戦、要するに「子役的かわいさ」に子供を封じ込めることへの反発にも、私には思える。深読みかもしれないけど。)
しかし、この曲調でこの歌唱法では、どうしても松浦亜弥を連想してしまうことも確か。歌詞もなかなか秀逸で好きなんだけど、「この歌詞だと松浦ではもうトシがいってるから、こういうユニットをつくったのかな」などと思ってしまう。
そして、「次」がイメージしにくいというのもありますね。ユニットとしての調和力の希薄さというか。いや、なんかスゴイとは思うんだけど。
・メロン記念日
・「赤いフリージア」
ベタベタのアイドル曲。今年のメロンは、それほどインパクトがある曲はなかったけど、こういうのを地味にコンスタントにリリースしてくれるというのはオールドスクールアイドルファンとしては嬉しいですね。
・ROMANS
・「SEXY NIGHT 〜忘れられない彼〜」
テレビ番組「セクシー女塾」ではこれ以上ないくらいに楽しませてくれたのだが、曲としてはイマイチだった。それと、モーニング娘。やタンポポなどの中ではアクセントになっていた石川梨華のヘロ声が、この曲では本当にただの音痴にしか聞こえない。これも素人考えだが、里田の音程も今ひとつであることが一因なのかなあ。里田好きなんだけどなあ。
(03.1202)
【テレビ】・「ハロー! モーニング。」(2003、テレビ東京)
さすがに、毎週感想を書くのが辛くなってきた。今回は東京と大阪で開催された、ハロプロ運動会とフットサルのレポートが中心。ネットで見るとケガをしたり倒れたり、かなりたいへんなことになっていたらしいが、その辺は当たり前の話、この番組ではまったくわからない。
フットサルは「対戦チームの女の子もたいへんだなあ」という印象であった。想像だが、おそらく全力は出していないだろう。
ハロプロや娘。にフットサルをからませること自体にネット上ではあまり否定的な感想を見ないのだけど、正直、これは五木ひろしや堀内孝雄がからむ以上に必然性がないのではないか。
「やるからにはレギュラーになりたい」と(前に)言っていた石川梨華やら何やらは本当に偉いと思ったよ。このチームにレギュラーとして選ばれて、何かメリットがあるかというとほとんどないでしょ。少なくとも石川梨華や後藤真希クラス(要するに「売れている」という意味で)のタレントでは。
「レギュラーに選ばれたらCDが出せる」とかまではムリとしても、「テレビによく写れる」とかなんか動機がないと、彼女たちがなぜ一生懸命やるかが理解しにくいし、少なくとも私は感情移入しにくかった。
で、そんな中、吉澤ひとみはかなり「勝ちたい」という気持ちを全面に出したコメントをしていて、それは演技であるかもしれないけど「あ、この人、ただいつもおどけてるだけじゃないんだな」と思わせる説得力を秘めていたと感じた。
「駅前交番物語」、コギャル幼稚園児の矢口がキュート。小学生役の後藤真希もキュート。
四休さん、まだやってた。
メロン記念日の新曲、いい感じ(まあ私がチェックのミニスカート見るのが大好き、という狂人だからなんですけどね)。
ハロプロワイド、まだコギャルスタイルの紺野。「台本見てびっくりしました」のコメントがあったので、新しい撮りでもまだコギャルスタイルで行くということなのか。スタッフは何かのマニアか。
(03.1201)
「つれづれなるマンガ感想文2003」もくじに戻る
「つれづれなるマンガ感想文」11月後半
「つれづれなるマンガ感想文」12月後半
ここがいちばん下です
トップに戻る