作品後半の「グルマン・キッズ・レース」でも、珍奇なキャラクターはたくさん出ているのだが、レースそのものが突飛なためそれほど異常な感じはしない。やはり、あくまでも日常が舞台となっている前半の方がキャラの衝撃度も強い。ということで「グルマン・キッズ・レース」以前のグルマンくんのライバルを簡単に紹介してみた。
グルマンくんのクラスメート。一流フランス料理店・銀座モキシムの息子で、クラスのお弁当バトルでは常にグルマンくんと一騎打ちになる。最初はライバル的存在だったが、異常すぎるゲストキャラが頻出するため、すぐにクラスメートの一人って感じになる。
ヒロイン・三柑ミリンちゃんの大阪の友達。大阪旅行に来たグルマンくん一行に、きつねうどんやお好み焼きなどおいしいものをいろいろ教えてくれるが、それがエスカレートして与輪木くんを竹刀でバシバシぶったたいたりしたため、グルマンくんとグルメ対決をすることに。
ところで、サブタイトルが映画のタイトルのもじりになってるって今気づいたよ。
・味本魚菜(あじもと・ぎょさい)(グルメ1 飯盛小学校の決闘 ほか)
・天満虎男(てんま・とらお)(グルメ4 グルマンくん、西へ!)
・田力雪男(たぢから・ゆきお)(グルメ5 北国より愛をこめて)
・俎板五六八(まないた・ごろはち)(グルメ6 仁義なきグルメ・バトル ほか)
・ペペロンチーノ(グルメ8 イタリアン・チーズ・コネクション ほか)
・キムさん(グルメ9 燃えよオンドル)
・ジョー・霜降(しもふり)(グルメ9 燃えよオンドル)
・太肉社長(たーろー・しゃちょう)(グルメ10 素晴らしきラーメン野郎)
・味本魚菜(あじもと・ぎょさい)(グルメ1 飯盛小学校の決闘 ほか)
・天満虎男(てんま・とらお)(グルメ4 グルマンくん、西へ!)
なお、顔にかぶったカニのマスクには物語内で何の意味もないところがすごい。いや、もちろん「かに道楽」のカニだってことはわかってますが、それにしても意味がない。再登場することもなかった。
・田力雪男(たぢから・ゆきお)(グルメ5 北国より愛をこめて)
両親が共働きのため、妹の耕子を背中のリュックに入れて学校に来ている。ふだんは優しいが、自分のつくるおむすびと簡素な北国の料理に異常なまでの自信と愛着を持っており、それにさからうと妹までぶっとばすほどの狂気をおびる。
そのわりにはおむすび以外の料理にも詳しく、後に作品内の料理の解説役になる。
元キックボクサーだったが、レフェリーに暴力をふるいキック界を追放。その後、日本料理の世界に入り、そのまま若干25歳で銀座に店を出すに至る。現在45歳。
テレビ番組「料理の超人」の和食の超人として君臨しているが、どんなに汚い手を使っても勝とうと思う卑劣な面がある。
固い肉や身にしまりのない肉も、サンドバッグのようにつるして得意のパンチやキックでみごとな食材によみがえらせる。頭に鍋をかぶっている。
イタリアの天才少年グルマン。大富豪と食通で有名なパパロンチーノを父に持ち、そのめぐまれた環境から食通として育ち、早くも10歳で天才の名をほしいままにする。祖国イタリアの料理には頑固で、日本人シェフのつくったイタリア料理を侮辱したため、グルマンくんとイタリア料理勝負をすることに。
グルマンくんのアシストを、ペペロンチーノに侮辱された日本人シェフが担当し勝利するのがゆでたまご流。
焼き肉屋・オンドル館の店主。ふだんは温厚だが、家宝の魔法の七輪を隣のステーキ店・舞羅夢巣(ブラームス)の店長に壊されてしまったことで怒り爆発、肉料理対決をすることに。しかし、ステーキ店側がいちばんまずいと言われる牛の外ももの肉を双方の店ともに素材とすることを決めたため、ピンチにおちいる。
頭にかぶったツノ付き頭巾には、何の意味もない。
牛みたいな顔の奥さんがいる。
(02.1011)
ステーキ店・舞羅夢巣(ブラームス)の店長。テキサスで10年修行してきたステーキのプロ。どんなに肉嫌いの人でも食べさせてしまうステーキをつくる。隣の焼き肉屋・オンドル館から焼き肉の煙が入ってくることを非常にいやがる。「肉料理の王様はステーキだ」と言って譲らない。
頭に鉄板を乗せている。意味はまったくない。
人気のラーメン屋・ピース軒の店長。工場が火事で焼けてしまい、再起をかけるインスタントラーメン・湯掛食品社長(グルマンくんのクラスメートのお父さん)の土地を買ってチェーン店をつくろうとする……と書いていると何も悪いことはしていない気がするが、とにかくやり方が強引で何となく鼻持ちならない。当然、インスタントラーメンをバカにしている。
肩から吊ったラーメンドンブリには何の意味もない。
グルマンくんとラーメン対決をすることになる。グルマンくんは、助っ人として改心した俎板五六八とペペロンチーノを呼び、さまざまな創作インスタントラーメンで挑戦する。
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