SFおしかけ女房その6

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一気に下まで行きたい

・「天使じゃないッ!」 岡田和人(2002、秋田書店)
・「つくもがMIX」 幸田朋弘(2002、COMIC阿ロ云(あうん)7月号、ヒット出版社)
・「ラブやん」(1)〜(5) 田丸浩史(2002〜05、講談社)
・「すき▼すき▼だいすきっ」 中原杏(2002、「ちゃお」4〜6月号、小学館)
・「ず〜っとすき▼すき▼だいすきっ」 中原杏(2003、小学館)
・「あっちのカナカ」 幸田朋弘(2002、COMIC阿ロ云(あうん)6月号、ヒット出版社)
・「メモリア」 岡本倫(2002、週刊ヤングジャンプ19号、集英社)
・「窓より愛をこめて」 宮下未紀(2000、アワーズライト2月号、少年画報社)
・「りぜるまいん」 スギサキユキル(2002、角川書店)
【CM】「長谷川京子のレーザープリンタ」(2002)
「ポニーちゃんVSフォクシーちゃん」 深紫’72(2001、ワニマガジン社)



・「天使じゃないッ!」 岡田和人(2002、秋田書店) [bk1] [amazon]

天使じゃないッ!

ヤングチャンピオンに断続的に掲載されたものらしい。
丘田一人(かずひと)はいじめられっ子で友達もいない中学生。しかしそれには理由があって、ズボラ、根性なし、他人に合わせようとしない、困難からすぐ逃げるなどの性格が災いしていた。そんな彼がズボラながらも悪魔を召還。呼び出されたのは、美少女悪魔(まだインターン)のセーレだった。
彼女はいろいろあって魔界から一人(かずひと)(セーレは最初に一人がチンコを出しているところに登場したので彼をチンコと呼ぶ)担当にさせられ、イヤイヤながら彼の望みをかなえなければならなくなるが……?

「SFおしかけ女房」の中でも、主人公がひょんなことから女神や悪魔と契約することになるという王道パターンである。本作では偶然ではなく、一人(かずひと)がダメ人間がゆえにセーレを召還し、セーレの手助けが裏目に出てしまい人間的に一歩ずつ成長していくという展開になっている。
もっとも、1回1回が劇的だとかそういうことはなく、毎回ちょいHなシーンが入り、なんだかんだあったあげくに事件が解決されることの繰り返しである。

が、一人(かずひと)は非力ながらコソクなところがありセーレを利用しようとしたり、セーレ自身も見習い悪魔なので全能ではなく、ときどき失敗したりしてかわいいところがある。全体的に憎めない、そんな印象の作品。

こういう作品をごはん系OHP日記 用語解説漫画に関するWebページ「OHP」)というのかなとふと思ったけれど、どんなもんでしょうか。
(02.0920)



・「つくもがMIX」 幸田朋弘(2002、COMIC阿ロ云(あうん)7月号、ヒット出版社)

つくもがMIX

読みきり。同誌6月号に「あっちのカナカ」を描いた幸田朋弘の作品。

ガキの頃から、菓子折りの空き缶の中に消しゴムのカスを溜め、巨大な消しゴムをつくってやろうと十数年消しゴムのカスを溜め続けた青年。ある日、やっと完成した巨大消しゴムの中から美少女が出現した!!

彼女の名はライト。消しゴムの付喪神であった。彼女はどこをどう見てもすべてが青年の好みのタイプなのだがそれもそのはず、彼女は青年が十数年書き続けたさまざまな女性へのラブレターの、書いては消し、書いては消しした「想い」からできていたからであった。

……という「SFおしかけ」な作品。女の子はエロいし、発想もなかなか斬新、拾いモノの佳品でありました。エロマンガなんで当然ヤっちゃうわけですが、愛液が青リンゴの味だったりする。なぜなら、彼女の構成要素の中にフルーツ消しゴムが入ってるから。乳はねり消しの様なモチモチ感!! とかね、バカバカしいけど「SFおしかけ」の原点ですねこういうのは。

先月号掲載なんで、読んで紹介するのが遅れたのが失敗でした。すいません。作者は同誌レギュラー化決定ということで、毎回いろんな読みきりを見せてくれると思います。
(02.0705)



・「ラブやん」(1)〜(5) 田丸浩史(2002〜05、講談社) [bk1] [amazon]

ラブやん

アフタヌーンシーズン増刊連載。どんな片思いでも成就させる愛の天使・ラブやんが、額のラブセンサーで導かれてやってきたのは、ロリ・オタ・プーの三重苦ダメ人間・大森カズフサのところであった。
当然、彼の片思いの相手は小学生の女の子。この絶対成就しないと思われる無謀な片思いを、ラブやんは成就しなければならないハメになり……。
2000年の、シーズン増刊4号(→感想)に掲載された読みきりが連載になり、単行本化された。ラブやんの髪の色ってこんなだったのか! と単行本の表紙を見て思った。

基本パターンは、ラブやんがカズフサをどうしたらモテるか? と考えて、その考えに合わせて作戦を立てて実行、というもの。カズフサは成人女性にほとんど興味がないため、ラブやんと恋愛関係になることは今後もあり得ない(……つーかそうなったらマンガとして面白くないような気がする)。すなわち「SFおしかけ女房」というには少しドライすぎるところはあるんだが、恋愛をテーマにしているからまあカテゴライズしちゃっていいでしょう。

でもまあ、「SFおしかけ」というよりは近頃流行りの(?)「オタク自虐マンガ」という感じ(「SFおしかけ」的設定はその「ネタ」のひとつという気もする)。あとがきでは「モテないカズフサの痛さとギャグとで、どうバランスをとるか」で作者が悩んでいることが実に正直に(と思える)吐露されていて、「オタク自虐モノ」のバランスのむずかしさを考えさせてくれる。

「ラブやんとカズフサの恋人ゲット計画」とは直接何の関係もない第1巻 第5話「本場アメリカン」(かなり変わったレストランへラブやんとカズフサが行く話)の人気が低かった、というのもまた、オタクをネタにしたマンガのむずかしさでもありますな。私は好きだったし、バランスをとる意味でも必要だと思うんだけどね。ああいう本筋とは直接関係ない話。

ま、こういう「痛さ」を含んだマンガって、どのくらい辛辣に描くかって作者のさじかげんひとつなんだよね。というか、さじかげんこそがキモだという気は、確かにする。
(02.0622、04.1213)



・「すき▼すき▼だいすきっ」 中原杏(2002、小学館) [bk1] [amazon]

すきすきだいすきっ

タイトルの▼はハートマークの代用。表題作は「ちゃお」4〜6月号に連載。あらためて単行本を読んだので感想も若干書き直そうと思います。

もうすぐ16歳の相原つぐみは、カッコいい担任の西崎拓人先生が大好き。第1話から先生にラブラブ光線を放ってアピールするつぐみだが、子供だと思われて相手にされない。しかも親の仕事の都合で1週間後にはドイツへ行くことに……。しかし、ムリヤリすぎる手を使って先生から結婚の承諾をもらうのであった。
……ちょっと、拓人先生がなんでつぐみを好きになるかの動機が不明だけど、まあいいです。アパートで同居も始めるが、つぐみはまだ16歳になってはいないので、入籍はできないのだった。

第2話では、まだ拓人先生とキスをしたことがないことに気づいたつぐみが、あの手この手を使って先生にキスを求める。
映画のキスシーンだけを編集したビデオを見せたり、朝から巻き寿司(まキスし)を食べさせたりして「日常的に『キス』を刷りこんでいく」作戦を立てたり、裸エプロンでせまったり、一緒に風呂に入ろうとしたり……。

すきすきだいすきっ2

しかし拓人から「子供」とあしらわれたつぐみは、拓人の携帯から彼の昔の女友達向けにメールを打ちまくる。「みんなにひやかされたらキスしてくれるかも」という浅知恵でもって……。しかしモテモテの拓人の友人は、彼のことが今でも好きなキレーなお姉さんばかりだった……!!

第3話は最終回。前号でキスに成功したつぐみは、拓人先生とウェディングドレスの下見に行ったときに気分が悪くなる。
これを「つわり」だと思ったつぐみは「何回もキスをしたから妊娠した」と思い込み、育児用品を買いそろえたりと勝手に暴走。拓人に内緒で妊娠報告パーティーを開こうと画策する。できない料理をやってよくわからないケーキをつくったり、手編みでペアのふんどし(?)をつくったり。自分の両親までドイツから呼び寄せる。
しかし、拓人は冷たく「冗談だろ?」と言い放つ(当たり前だが)。

「ひどいよ拓人先生!!! 先生といっぱいキスしたから赤ちゃんができたのに!!!」

怒ったつぐみは部屋を飛び出し、公園で一人ブランコに乗っている。そこに拓人が現れ、

「……ハッキリ言う キスじゃ子どもはできないんだぞ……!」

と、真相を教えてやるのだった。

「少女マンガで、かつおしかけ女房モノで、さらにおしかけ女房側の視点から描かれている」と判断したのだが、異論はあるかもしれない。少女マンガのよくあるパターンから読み解いた方が、「読み」としては近いだろう。要するに、クールな、何を考えているかいまひとつわからない彼氏の愛情を試そうと、アレコレする女の子の話だから。
しかし、まあ「徹底しておしかけ女房視点で描かれた物語」であると読めないこともない。本作はとにかくつぐみの考える「あるべき結婚の姿」が勝手に暴走し、あさっての方向へ行ってしまいそうになるのを拓人が受けとめてやるところにキモがある。
この作者の描く女の子(つぐみ)の突っ走りぶりは、相当かわいくて面白い。……実は私はロリ系の「萌え」ってよくわからないんだけど、そういうのが好きな人にはたぶんオススメだろう。

とくに第3話は、「赤ちゃんのつくり方を知らない」ことをお話の柱にして展開していくことに強い衝撃を受けた。まあ「ちゃお」っていつもそうなのかもしれないけど。
普通の少女マンガでは、拓人がつぐみの誤解を招くようなことをして、つぐみが暴走してしまうというのが常道だと思うが(実際、第2話はそうなっている)、一点の曇りもないほどのつぐみの勘違いで転がっていくお話は、拓人もあきれつつ優しくフォローしてあげるしかないんだなコレが。

……続編が同誌8月号に登場した。

単行本では、以下の3本の読みきりが同時収録されている。
「スイートCATぱにっく」は、人語を解する飼いネコから、勇気を出してあこがれの男の子に告白しないとネコになってしまうという魔法をかけられて奮闘する女の子の話、「オトナになるまで待っててね」は、外見はオトナなモデル体型の小学生の少女が、年上と偽って高校生とデートする話、「恋する吸血鬼(ヴァンプ)」は「好きな人の血を吸いたくなってしまう」という欲望をおさえながら男の子とおつきあいを続ける女の子のヴァンパイアの話。

【関連作品】・「ず〜っとすき▼すき▼だいすきっ」 中原杏(2003、小学館)

(02.0513、02.0911)



・「ず〜っとすき▼すき▼だいすきっ」 中原杏(2003、小学館) [bk1] [amazon]

ず〜っとすき▼すき▼だいすきっ

ちゃおなどに掲載。タイトルの▼はハートマークの代用。 「すき▼すき▼だいすきっ」の続編。

高校生の相原つぐみは、カッコいい担任の西崎拓人先生に強引にアタックして、ついに結婚してしまう。アパートで同居も始めるが、男女の関係は卒業するまでナシ。もちろん学校にも秘密だ。

ひたすらに拓人先生に憧れるつぐみが暴走するラブコメディ。

「も〜っと すき▼すき▼だいすきっ」「も〜っとも〜っと すき▼すき▼だいすきっ」「ず〜っと すき▼すき▼だいすきっ」、他2編収録。

本書では、もはや「SFおしかけ」な要素は希薄だが、つぐみが「子供のつくり方を知らない」という設定は生きている。「も〜っとも〜っと すき▼すき▼だいすきっ」では、子供のつくり方を、高校生の亮太(つぐみのことが好き)に直撃で聞いてしまい誤解が生じるという、ある意味SF的な展開になっている。アンドロイドとかだったら、たまにある設定なんだけどね……。
(03.0218)



・「あっちのカナカ」 幸田朋弘(2002、COMIC阿ロ云(あうん)6月号、ヒット出版社)

あっちのカナカ

読みきり作品。人の精気を吸い血肉を貪る「悪鬼」。彼らは異界から来て人間を襲っていた。人間の少年・信也の部屋に居候している美少女・カナカは、悪鬼と同じ世界から来て彼らを狩る戦士。しかし悪鬼を倒す特殊能力を使うには、人間界の「適合者」から精気を吸わなければならない。その「適合者」が信也なのだ……という設定。

……ということで、基本設定がけっきょく「精気を吸い取るため」に信也とヤってしまう口実のようなもの。けれども、説明がわかりやすいのとカナカがカワイイのでこちらにカテゴライズ。
カナカは「異界の人間」ということなんだけど、セックスに対する考えはこちら側の人間と同じらしい。要するにエンリョがあるわけね。それがわびさびだよね。
(02.0509)



・「メモリア」 岡本倫(2002、週刊ヤングジャンプ19号、集英社)

メモリア

34ページの読みきり作品。
主人公のモテない青年は、死ぬほどバイトをして15万円の等身大美少女フィギュアを手に入れる。しかしなぜかそのフィギュアには魂が宿って動き出し、エミと名乗る。エミは、思い残すことがあって成仏できなかったらしい。
その「思い残すこと」が、なぜか「炊事洗濯」。読んでてズッこけてしまったが(「SFおしかけ女房もの」では、なぜか女の子が炊事洗濯好きという設定が多い)、実はそれにはちゃんとした理由があった。とても悲しい理由が……。

終盤に入って、エミの正体が明らかになるくだりがあまりに説明っぽく、拙さを感じる。なんだかRPGの終盤の説明を読まされているみたいな感じ。プロット自体も珍しくはないのだろう。
しかし、本作は「SFおしかけ女房モノ」が、本質的に「結婚ごっこ」であること、そして本作のシチュエーションでは「ごっこ」にしかなりえない哀しみを描いているという点で、なかなか心に残った。
(02.0413)



・「窓より愛をこめて」 宮下未紀(2000、アワーズライト2月号、少年画報社)

読みきり。パソコンの3Dゲームから抜け出してきた美少女メイドが、男の子にまつわりついたりする作品。つまりストレートなSFおしかけ女房モノ。

実は読みきりだったので、読んだときはこのカテゴリに入れなかった。しかし「メモリア」岡本倫(2002、週刊ヤングジャンプ19号、集英社)を入れようと思ったので、そうしたら(読みきり作品だから)こっちも入れなければならなくなった。

詳しいことは覚えていないんだけど、意外に読めたことは記憶している。
(02.0413)



・「りぜるまいん」 スギサキユキル(2002、角川書店) [amazon]

りぜるまいん

中学3年生の岩城友紀の家に、突然おしかけお嫁さんとして美少女・りぜるが現れる。彼女は「全身ナノマシン」の天然記念物で、いろいろあって彼女の意志が国家権力をも動かすらしい。りぜるが友紀を指名したために、よくわからん組織が動いて法的にも結婚が成立してしまう。
しかし、年上大好き少年の友紀は、あまりに状況が唐突なこともあってりぜるを煙たがる……。

4月からのアニメ放映にさきがけてのメディアミックスもの。全1巻のため、「ナノマシン」としてのりぜるの能力が完全に活かされているとは言いがたい、友紀とりぜる以外の登場人物が顔見せ程度にしか出てこない、などの難点はあるものの、ラストに近くなって「おお〜」と思ってしまいましたよ。なんかこの結末だけで、すべてを許せる感じ(笑)。

アニメの方は、私が見たかぎりでは「燃えろ! ロボコン」で「ロボコンのもとにロビーナちゃんソックリのお嬢様がおしかけて騒動を起こす」などの脚本で「SFおしかけ」的に実績のある荒川稔久がシリーズ構成・脚本に携わるということで、毎回のシチュエーションコメディとしての期待も大きい。

まあ、ウチのテレビ環境じゃ見れないみたいなんですけどね。
(02.0324)



「長谷川京子のレーザープリンタ」(2002)

長谷川京子のレーザープリンタ

canonのレーザープリンタのCM。オフィス内のプリンタがとつじょ、銀色のウィッグにマイクロミニスカの美女(長谷川京子)に変身、胸元の下の部分から何枚も何枚もプリントを射出するというモノ。

もともと「何やってんだろ、おれ」感の強い当HPであるが、コレの画像を探し回ったり、スキャンしているときにすごく「何やってんだろ、おれ」と思った。しかも「SF」でも「おしかけ」でも女房でもない!! コレが入るなら、おはスタの「カナ」も入らないといけない!! あと、むかーし立川宣子が捨てられたネコに扮してたCMとかも!

でも、カナはいい画像があんまりなくて……。
いや、そういう問題ではなく、まあムリヤリにでも想像力で補って見てください。なんかねー、このCMに「SFおしかけ」の「原点」を見るような気がするのも確かなんだよ。「スタンドとスタンドはひかれ合う」っていうからサー、私のカンは間違いないよ。 あ、でも、このCMを「ポスト藤原紀香」という観点から書いていたスポーツ新聞があったけど、この役を藤原紀香がやってたら、ここにカテゴライズしたかどうかはわからない。まあ好みの問題だね。

いずれ、こういうのも集めたいね。「スーパーヒロイン画報」(1998、竹書房)は「ミニスカポリス」すら網羅したスゴクいい本だったけど、今また、ああいうの出るべき。もっと枠を広げて……。むろん、菊川怜の「超! モーレツ」なんかも含めてね。

今のところ、「胸元から何枚も射出編」(←勝手に命名)と、「胸元から下をペロンと開けて、中の機械を見せる編」(←勝手に命名)を確認している。

上の画像は、クリックすると大きくなります。コレだとCMの良さを半分も表していないんだけどねえ〜。なお、画質については保証しません。
(02.0306)



「ポニーちゃんVSフォクシーちゃん」 深紫’72(2001、ワニマガジン社) [amazon]

ポニーちゃんVSフォクシーちゃん

成年コミック。タイチの元にやってきたのは、馬の化身・ポニーちゃんとキツネの化身・フォクシーちゃん。彼女たちは愛を与えてくれるというが、森山先輩という彼女もできつつあるタイチには、二人の献身ぶりはありがた迷惑。
とくに、何かと博愛的(?)なポニーちゃんは周囲の誤解も招いていろんなトラブルが巻き起こる。

「人間に愛を与えてもらった動物が、死んで天に召されて『愛の天使』となり、再び地上に降りて人間に恩返しをする」という基本設定は、アニメ「天使のしっぽ」に近い。が、本作のポイントは「恩を感じた特定の人以外に恩を返してもよい」という点。直接タイチに恩を返したいフォクシーちゃんに対し、ポニーちゃんが恩返しのターゲットを同じタイチに定めたことでいろいろと騒動が持ち上がる。
また、タイチというキャラクターもまったくモテないサエナイ君ではないので、ポニーちゃんとフォクシーちゃんが純粋にはた迷惑な存在なのも面白い点。

もう少し、馬とかキツネの属性が活かされているとよかったかもとも思うが、短い中にもまとまったイイ作品に仕上がっている。
(02.0220)

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