一気に下まで行きたい
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・「ヒーロー野郎」(掲載誌、年度不明。学研?)
・「ヒーロー野郎」(掲載誌、年度不明。学研?)
単行本「ドリーマー」(→感想)に収録。
幼い頃、母を亡くした少年・火色英雄は、母が自分を強い男の子に育つことだけを願っていた、と聞き、強くなることを決心。10年後、福助学園高校に入学した英雄は、学園を封建的に支配する「影の生活指導部」と対決する。
再読して初めて気が付いたんだけど、これって島本和彦作品のパロディなのかなァ。随所にそういうところが見られる。矢野健太郎と島本和彦は、常に物語の「パターン」を意識してしまうところも、資質的に似ている気がしますね。
ただ、島本和彦はエロ路線に行かず、徹底して熱血路線を貫き、物語のメタ的な展開も「熱血」の範疇に収束することが多いのに対し、矢野健太郎の方は無償の愛と、義理も人情もない世界を揺れ動き、それが作品のメタ化にもつながっているように感じます。
(04.1218)
ここがいちばん下です
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