◆ 1997年10月後半 ◆

10/16〜31
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10/31(金)……掘って掘ってまた掘って

 10月の日記も今日で最後。会社に1泊して、今日も帰りは深夜。風呂入ったら1日の朝の5時だったがとりあえず漫画は読んでおく。最近は仕事が忙しいので、日記程度しか更新できないのはちょっと残念。そろそろまた新コンテンツを作りたいところではあるのだが。

【単行本】「ムカデ戦旗」(2) 森秀樹 小学館
 地味な作品ではあるが、骨太な絵柄とストーリーで実に面白く読ませてくれる。森秀樹って、少年ビッグのころはわりとコミカルなところもあったのだが、だんだん今のようなリアルで力強い絵柄へと変わっていった。少年ビッグ時代から話作りはうまかったけど。
 この作品は戦国時代、甲斐の山で金堀りをなりわいとしていた金堀り衆が活躍するという物語。雰囲気的には「墨攻」にちょっと近い。金を掘る技術を利用して、城内までもぐら攻めをし城の井戸を枯れさせるなど、金堀り衆ならではの技を駆使して戦国時代を生き抜いていく。佐吉の身の周りで草として諜報活動や護衛を行う、「てん」がなんか可愛い。

10/30(木)……三千世界に漫画あり

 このホームページもアクセスが3000を超えた。おめでとう、俺。今日は森秀樹「ムカデ戦旗」の発売日だったはずだが、買い忘れていた。まあ、明日か明後日にでも買おう。だいぶ忙しくなってきた。そんなわけで会社に泊まり。眠いけど、漫画はとりあえず読む。

【雑誌】モーニング 講談社
 「内線893」(山本康人)は相変わらず濃くて面白い。情けない感じのおっさんとかうまい。「ヨリが跳ぶ」(ヒラマツ・ミノル)も安定して力強くていい。「NAKED」(作:杉元伶一+画:米餅昭彦)は新展開。ついに「抱いてやるから金くれ」状態になってきた。ジゴロ道まっしぐら。
 216ページ、ちばてつや悄で佳作を受賞している岩下繁幸って、「放課後戦隊ゴタッキー」を描いていたそらみみくろすけのような気がしてならない。そういえば、前にアフタヌーンの四季賞でもそらみみくろすけの名前で応募していたのを見たことがある。けっこうゴタッキーは好きだったので頑張ってほしいもの。それから巻末の映画紹介「ブラス!」で、黒田硫黄が漫画を描いている。久しぶりに見た。早くまた読み切りでもいいので、まとまった漫画を描いてほしい。

【雑誌】ヤングサンデー 小学館
 「デカスロン」(山田芳裕)はまた盛り上がってきそうな予感。「マザールーシー」(沖さやか)もおもしれえ。でもこの人はもっともっとスゴいのを描く人なので、さらなる盛り上がりを期待したい。「愛米」(コージィ城倉)のバリバリな展開も見逃せない。ヤングサンデーは読み切りはあんまりないけど、連載陣はみんなけっこう面白いので好きだ。

10/29(水)……スポーツの秋、漫画の秋

 そろそろ忙しくなってきたが、まだ家には帰れている。明日からの2、3日がヤマかな。
 今日は一日中、OHP掲示板へのリンクがうまくいかなかった。http://camcam.pixy.ne.jp/board/OHP.htmlに行こうとすると蹴られてしまうのだが、http://www.pixy.ne.jp/camcam/board/OHP.htmlだとうまく行くみたいだ。しょうがないからリンクを張りなおさなくちゃなーとか思っていたのだが、さっきやってみたらcamcam.pixy.ne.jpのほうでもうまくいった(接続すると自動的にwww.pixy.ne.jpのほうへ移動しているみたい)。そんなわけなので、とりあえず修正はしないでおこう……と思ったら、会社でやったらまたできない。面倒だけど修正する。どこかリンク漏れはあるあかもしれないので、あったときは教えてくださいな。
 CAMCAM掲示板もまだ試験運用段階なので、そこらへんは不安定なところがあるのも仕方あるまいて。

【雑誌】少年サンデー 小学館
 「俺たちのフィールド」(村枝賢一)。熱いぜ。そう、負けるなんていう奴は試合に出るんじゃねえ。韓国戦は絶対に勝てよ、日本代表。「神聖モテモテ王国」は今回は三国志ネタ。あまりおちょくってると、男・白木(リンクのページ参照)が怒るぞ。だからといって何かあるわけでもないとは思うけど。
 「ガンバ!Fly high」(作:森末慎二+画:菊田洋之)はいつも安定して面白い。絵もうまいし、なかなか見せる。しかし、サンデーって野球、ゴルフ、サッカー、競馬、体操、陸上、ラグビー、テニス、競艇と本当にスポーツ漫画がいっぱいあって、種類も多彩。前はアイスホッケーもあったし。目指せ、漫画界のナイキ。

【雑誌】少年マガジン 講談社
 「シュート」(大島司)が復活。相変わらず、ムチャなことする漫画だなー。そうか、今度はスペインか。関係ないけど、フランスW杯では日本が行く行かないに関係なくスペイン代表が見たい。あとナイジェリアとかも。俺としては、ブラジル、スペイン、ナイジェリアがAグループ、それをイングランド、ドイツ、フランス、アルゼンチンのBグループが追うという展開を予想しているのだが、どうだろう。
 「中華一番」(小川悦司)は何度も書いてるけど、やっぱり大げさですごい。「上海−−−ガニ!」。そんな力むなよ。「上を向いて歩こう」(むつ利之)は最終回。どうでもいいんだけど、メジャーで抑えのエースをやっていた選手が戻ってくるのにチームメートが誰もそれを知らされてないなんてことあるのかなー。普通、事前に噂になるよな。本当にどうでもいいことなんだけど。

10/28(火)……JRの「J子ちゃん」は、なぜおじさんの唇まで赤く描くのだろうか

 NIFTYのFCOMICに新刊発行リストが上がっていたので、さっそく落としてくる。俺の目についたのは以下のとおり。この中の全部を買うわけじゃないけど、買う可能性があるものを挙げてみた。

タイトル作家名価格出版社
1希望という名の不幸安野モヨコ933主婦と生活社
4I’S<アイズ>(2)桂正和390集英社
5黒い羊は迷わない(2)落合尚之486小学館
5よいこの星!(2)柏木ハルコ486 小学館
6超・学校法人スタア學園(10)すぎむらしんいち505講談社
6パパと踊ろう(7)地下沢中也505講談社
6ストッパー毒島(7)ハロルド作石505講談社
7ABILITY(1)MARO505ワニマガジン
14おまかせ!ピース電器店(4)能田達規390秋田書店
14大市民II柳沢きみお543ぶんか社
王様とボクやまだないと971イースト・プレス
17スノーブラッド長田ノオト857ぶんか社
18なぎさMe公認(7)北崎拓390小学館
19Papa told me(19)榛野なな恵476集英社
21ヨリが跳ぶ(11)ヒラマツミノル505講談社
21蒼天航路(10)王欣太/李學仁505講談社
21えの素(1)榎本俊二533講談社
21パトロールQT安野モヨコ800講談社
21犬神(3)外薗昌也505講談社
26RETURN(2)六田登533双葉社
29龍−RON−(17)村上もとか486小学館
29歯ぎしり球団吉田戦車857スコラ

 今月の注目は痛快豪快超お馬鹿さんエロ漫画、MARO「ABILITY」。なんだか「外道中の外道」と自分で名乗る男、巳月竜司という変な男がムチャクチャやって女を堕としていくというもの。圧倒的に強引で、ちょっと一般人とズレた感じのノリが魅力。いやらしいとかいやらしくないとかいう前にとにかく笑えてしまう。素敵だ。
 そのほかではやまだないと、安野モヨコ、長田ノオトといったところが目を引く。それから吉田戦車「歯ぎしり球団」。連載中はあんまり面白いとは思わなかったのだが、この人の漫画って、まとめて読むと味を発揮するというものもけっこうあるので、単行本で読むとどうなるのか楽しみ。

10/27(月)……しゅとるむうんとどらんく

【雑誌】少年ジャンプ 集英社BR>  鳥山明が復活ということで、少年ジャンプもついに切り札を出してきた感じ。やっぱり絵はうまいし、話もよくできている。たしかに面白いけど、大当たりするかというとどうだろう。この文章を書くためにジャンプをパラパラとめくっていたら「BASTARD!!」が載っていることに気づいた。俺はこの漫画はずっと読んでいないので、無意識のうちにすっ飛ばしていたらしい。

【雑誌】ビッグコミックスピリッツ 小学館
 「しっぷうどとう」(盛田賢司)が新連載。わりと地味だけど、これも面白い。で、今週の注目は新連載二つ。一條裕子と村上かつら。一挙三話掲載。老人と子供たちが一緒の教室でなんかやっているという話。説明なしに異常な世界が淡々と展開し続けるといったあたり一條裕子らしい。村上かつらは先週も書いたけど「はるの/よるの/ようだ」の人(といっても覚えている人はけっこう少ないだろうけど)。新連載の「天使の噛み傷」は、「自分はフェラチオ一本で男から男を渡り歩いている」と、淡々と語る女の話。脂っけのない独特の画風が好み。これからに期待大。
 なんか藤澤勇希がギャグ漫画を描いているのでびっくり。「演神」のころは松本大洋っぽい作品を描いていたのに。これはこれで、パンチョ近藤みたいな味があって面白いけど。今週は「七夕の国」も掲載。ときどきしか載らないので、話を忘れがちだが、だいぶ盛り上がってきた。

10/26(日)……俺も一人のジャンキーズ

 このホームページを作ったおかげという面も多少あるだろう、漫画書評のお仕事をいただく。書くのはH漫画の情報誌、コミックジャンキーズ(コアマガジン)。ここやNIFTYでの書き込みが永山薫さんのお目に留まったようだ。今まで好き勝手に漫画を読んできた俺だが、金をもらって漫画を読むのは初めて。ちなみに、俺が載るのは12月9日発売号。詳細は、永山薫さんのホームページを参照のこと。
 この話は10月の10日くらいにはすでに来ていたのだが、このページで「ジャンキーズに俺が書く」ということをバラしてもいいというお許しが出たのがつい最近だったので、今までここには書いてこなかったというわけだ。で、先日永山薫さんの事務所にお伺いして、打ち合わせ&本の受け取りをしてきた。H漫画レビューをバリバリされているだけあって、事務所にはそこかしこにH漫画の単行本や雑誌があって、「さすが」とか思ってしまった。それらの本はきっと玉石混淆なのだろうが、つまらない作品までレビューしなきゃならないのってさぞ大変なのだろう。俺にどこまでできるかはよく分からないけど、まあ力の及ぶ限りやってみたい。

 以下はその仕事のために読んだ単行本。あと俺の手持ちから2冊。11月にも10冊くらいは読む予定。評価のほどはジャンキーズをお楽しみに。
【単行本】「COMICねね」 アンソロジー 松文館
【単行本】「さくらんぼレッスン」 わたなべわたる 桃園書房
【単行本】「艶欲」 みやびつづる 司書房
【単行本】「秘華」 呂熊進 松文館
【単行本】「君と僕の実験室」 十六女十八女 一水社
【単行本】「隷獣生活」 ぺるそな 二見書房
【単行本】「ORIGINAL」 山田太郎(仮名) JC2
【単行本】「Maid me Mad」 高岡基文 司書房
【単行本】「吸血温泉へようこぞ」 永井豪
 面白くない本が多いが、その中で群を抜いて駄作なのが永井豪「吸血温泉へようこそ」。永井豪って作品の90%以上が駄作じゃないかと思うが、永井豪ファンたる者、この駄作っぷりに味を見いだせるようにならねば。駄作もあるが当たればデカく、かつその駄作ぶりに味があるというあたり、小説界でいえば江戸川乱歩や山田風太郎に似ている。
 オススメできるのはみやびつづるとぺるそな。みやびつづるは八神ひろき似の絵柄で実用性が高い。ぺるそなは変てこなSM描写がなかなか。といってもすごくオススメするというほどでもないけど。わたなべわたるは、いやらしいかどうかとかそんなことより、彼が相も変わらずあのパッツンパッツンの女体を描き続けてそこにいるというだけで、なんか心が和む。

 ちなみにここを読んでいる方で、漫画レビューを書けるライターをお求めの編集者の方がいらっしゃいましたら、ぜひお仕事くださいませ。〆が月末月初以外だったら、わりとホイホイ引き受けますので。

10/25(土)……泣けどわめけどNAKED

【雑誌】モーニング 講談社
 表紙は「ブル田さん」。やっぱり面白いものは面白いのだ。「内線893」(山本康人)は濃くて素晴らしい。この「顔がブスでナイスバデー」というのでは、沖さやかの「ななコング」をなんとなく思い出してしまった。そして濃いといえば、この日記ではおなじみ「NAKED」(作:杉元伶一+画:米餅昭彦)。今回もまた。SMかよ、そして針かよ。うーん、すごい。

【雑誌】ヤングマガジン 講談社
 例によって1週間近く遅れて読むヤンマガ。ハロルド作石「ストッパー毒島」。すごくかっちょいい〜。「理想雀士ドトッパー」(片山まさゆき)は最終回だけど、イマイチすっきりしない終わり方。あんまり人気なかったんだろうな。そして、今号の俺ベストは「チューリップティーズ」(地下沢中也)。最近、この漫画を褒めることは多いが、本当に濃い&圧倒的な暴走ぶり。過剰だ。今回のラブレター男もすごくいい。「ネリ……ぼくの小鳥」。ああ。

【単行本】「集積回路のヒマワリ」 三原ミツカズ 祥伝社
 話作りがなかなかうまく、面白かった。とくに「集積回路のヒマワリ」と「あなたは生きている」が秀逸。非常によくできている。ただ、もうちょっと迫力は欲しい。せっかくだからもっとブン回してくれるとさらにいいと思う。何にせよ新人らしいので、これからも期待だ。

【単行本】「孤独のグルメ」 作:久住昌之+画:谷口ジロー
 読んでいると、無性にメシを食いたくなる漫画だ。日常の、どこの食堂でメシを食うかというささやかなる悩み、そこに垣間見得るちょっとした、どうでもいいようなこだわり。すごく共感してしまった。泉晴紀と組んだときもそうだけど、久住昌之ってこういうちょっとした食い物に関する話が実にうまいなあ。ちなみに俺が秋葉原の肉の万世で食うときは焼き肉かとんかつが多いが、3階で万世オリジナルの餃子を食うのも好きだ。280円でわりと肉の詰まった餃子が6個というリーズナブルさが素敵。

【単行本】「真夜中の弥次さん喜多さん」(2) しりあがり寿 マガジンハウス
 すごく面白いのでオススメ漫画レビュー行き。ダイヤルアップで画像をアップするのはイヤなので、月曜日のアップデート時にアップする。


10/24(金)……しきしょくぜくう!

 神保町の高岡書店に行って、早売りしていたアフタヌーンとバーズをゲットしてきた。というわけでちょっと早めのレポートになる。

【雑誌】コミックバーズ スコラ
 うーん、どうもこの雑誌ってあんまりやる気を感じられない。中川いさみ、ほりのぶゆきに加えて今は連載終わったけど吉田戦車という、スピリッツの看板ギャグ作家を3人揃えていたのに、その3人が揃いも揃ってスピリッツ掲載作品より面白くない作品を描いていたというのは、どうも編集サイドに問題があるのでは、という気がしなくもない。きくち正太も描いているが、こちらも「ブル田さん」よりは面白くないし。でも、「ぶら雲先生」みたいなお気楽路線もけっこう好きではあるんだけど。
 そんななか、この雑誌で注目すべきはなんといっても冬目景だろう。バーズ連載の「羊のうた」は俺としては、モーニング連載の「黒鉄」よりもかなり面白いと思うのだが。ともちはいつも安定してハートウォーミングでついつい読んでしまう。けっこう好きだ。作品全体にまったくいやみがなく、さわやかだ。あと、山田章博「BEAST OF EAST」はたしかに絵はすごくうまい。でも、画面全体がゴチャゴチャしすぎていてストーリーを追う気にならない。やっぱり山田章博って、一枚絵の人であって、漫画にはあまり向いてないのかも。
 バーズはそれほど面白くはないんだけど、とりあえず手持ちで収録作品一覧のデータとかはあるので、そのうちこのホームページでも公開できるようにまとめたいところ。

【雑誌】アフタヌーン 講談社
 新装3回めだが、ちょっとテンションが落ち気味かなーという気もするが、いうまでもなくアフタヌーンは今最も注目すべき漫画雑誌の一つだ。そんな中から俺の注目作品は以下のとおり。
●通常連載
「犬神」(外薗昌也):今回は巻頭カラー。血塗れの23がものすごくかっこいい。かっこよくて哀しくて、面白い。単行本そろそろ買おう。
「四年生」(木尾士目):相変わらず好きな絵柄なんだけど、イマイチ乗れない。ちょっと格好つけすぎなところと、それでいながら意外と説教くさいところがあるのが原因か。
「EDEN」((遠藤浩輝):構図の取り方とかうまい。この人の漫画はやっぱりかっこよくて好きだ。
「勇午」(作:真刈信二+画:赤名修):拷問シーンがすごく痛そうでよかった。
「菫画報」(小原愼司):いつもながらうまい。淡々としてすっとぼけた話運びながら、見せるところは見せる。いい。
「新首代引受人」(平田弘史):平田弘史特有のすさまじく力の入った絵柄に圧倒される。話も面白い。
「ディスコミュニケーション」(植芝理一):最近の展開はけっこう好き。冥界編は正直いってあんまり面白くなかったので、単行本買うのをストップしていたのだが、そろそろまた復活させてみようかな。
「ワッハマン」(あさりよしとお):最近シリアスな展開になってきている。けっこう好きだ。
「反町くんには彼女がいない」(有川祐):地味な作風なんだけど、絵もうまいし、話はそれ以上にうまい。単行本を買って読むことを強くオススメする。
「地雷震」(高橋ツトム):うおおおおおお。すごくかっちょいい〜。この鋭い絵もすごいけど、話もシビアでとってもいい。今号のベスト。これも単行本をそろそろ買おう。
●四季賞
 今月号で、97年秋のコンテストの結果が発表されていた。俺が気にしていた能勢邦子は四季賞を受賞。ぜひ読みたい。あと、池上遼一特別賞を受賞していた水菰厚司「Where On When,」もすごく面白そう。読ませろって感じ。準入選では古野朗「名前もない」が涼しげな絵柄で気になる。で、今月号に掲載されたのは以下の2作品。
「いつでもない埋葬の時」(中田高菜):大賞受賞作。淡々としたストーリー運びで、少し不気味な、少し怖いお話を描いている。もう少し盛り上げる部分があってもいいとも思うが、「平凡な生活の中に潜む闇」を表現するのにはこんな感じがいいのかも。
「ソファーちゃん」(林田球):準入選作品。家具を擬人化したファンタジー。病んだ感じの絵柄の割りには意外と教訓的な感じのオチ。もうちょっとヒネってほしい感じはする。

10/23(木)……フル田さん

 なんか最近おうちマシンの調子が悪い。しょっちゅうアプリが落ちる。さっきも「ブル田さん」のところの文章書いてたら、半分くらい書いたところで落ちたし、スキャナもうまく動かない。スキャナもホームページエディアも似たような落ち方をしているので、原因は一緒のような気がする。SCSI周りかメモリ周りがくさい。最近、メインのHDDをSCSIにしたので、それが一番ありそうな気がする。

【雑誌】ヤングサンデー 小学館
「カケル」(竹下堅次朗)は予想どおりのオチ。女の子とかはわりとよく描けているし、いいもの持っている人だとは思う。「カケル」は「Purple」のときのような妖しさがないのはちょっともの足りない気がしないでもない。「愛米」(コージィ城倉)はこの過剰な表現がすばらしい。そういえば、この柳沢チャンのモデルであろうと思われる安室さんは結婚してしまったけど、まあどうでもいいや(超本格的にどうでもいい)。
 山口かつみ「オーバーレブ」はけっこう面白い。この人って「らじかる好きゃんてぃ」のイメージが強いので、軽い作風の人と見られがちだが、「モザイク」は非常に濃くて面白く、こういう重いのもイケルのだなと感心した。力のある人だ。そういえば、今月の28日(火)に発売のヤンサン増刊「大漫王」では「モザイク」が表紙らしい。それから「the山田家」のABJも描くとのこと。要チェックなり。

【単行本】「無限の住人」(7) 沙村広明 講談社
 最近、チャンバラシーンが少なくなりつつあって低調な感じもしていた「無限の住人」だったが、今回はわりと切った張ったで面白い。そういえば「黒鉄」の冬目景とは大学の先輩後輩の間柄らしいが(たしか冬目景が先輩)、時代劇に関していえば沙村広明のほうがうまいと思う。今度は沙村広明の現代モノも読んでみたい。

【単行本】「ブル田さん」(1) 作:高橋三千綱+画:きくち正太 講談社
 昨日の予告どおり、オススメ漫画レビューのページ行き。そっちを参照のこと。関係ないけど、ヤクルトのフル田さんは今年の日本シリーズでMVP。

10/22(水)……サンデー的な、あまりにもサンデー的な

 そういえば23日は「ブル田さん」(作:高橋三千綱+画:きくち正太)1巻の発売日。すでにオススメ漫画レビューのページ行き決定。

【雑誌】少年サンデー 小学館
 「今日から俺は!!」(西森博之)が今週で最終回。不良系漫画の中では好きなほうだった。最後は大人しく綺麗にまとめている。「MAJOR」(満田拓也)って、こいつらまだ中学生なのか。やけに大人びているから高校生だとばかり思っていた。「俺たちのフィールド」(村枝賢一)はいつもながら、過剰なまでの盛り上げ。今度は監督まで倒すか。追い込むねえ。
 それにしてもサンデーはよくも悪くもサンデー的。どの作品もこぎれいにまとまってそこそこのレベルにあるのだが、爆発力は感じない。ギャグにしろなんにしろ、上品だ。そこらへんはサンデーのいいところでもあり悪いところでもある。

【雑誌】少年マガジン 講談社
 「Jドリーム」番外編(塀内夏子)は「恋のドンキホーテ」というサブタイトル。タイトルどおりなんだか甘甘な展開。今回は浜本とスペイン少女の恋物語。それにしてもこんなことばかりやっているのに、こやつら、A代表に呼ばれちゃうのか。ちなみに次の番外編は12/22発売号に掲載予定とのこと。で、おまけとして今回は塀内夏子の岡野雅行インタビュー。なんとなく旬は過ぎているような……。前回の名波といい、ちょっと遅かったような気がする。次はできれば山口をやってほしいもの。で、次号からは「シュート!!」(大島司)が復活。
「勝負師伝説哲也」(作:さいふうめい+画:星野泰視)はけっこう面白いと思う。しかし、少年漫画雑誌で麻雀漫画、しかも阿佐田哲也っていうのは、マガジンもなかなか思いきったものだ。といっても講談社系の雑誌ってみんななんだか思いきったところがあるけど。
 マガジンはサンデーとは対照的に、爆発力はある分安定感には欠ける。ガツガツとした仕掛けがときに鼻につくところもあるが、それだけ編集が攻めているということでもあるのだろう。同じ水曜日発売の雑誌だが、実に好対照だ。

10/21(火)……残り電車に福があり

 オススメ漫画レビューで紹介した漫画家の方からメールをいただいた。なんか喜んでいただけたようですごく嬉しい。やっぱりホームページの一つも作ってみるもんだなあ。というわけで、このホームページを読んで下さった漫画家の方、すごく励みになるのでどしどし感想をお聞かせください。もちろん漫画家でない人の意見もものすごく嬉しいので、ぜひよろしく。

【雑誌】アクション 双葉社
 酔っ払って乗り過ごした電車内で拾う。アクションを読むのは久しぶりだ。でもあんまり顔ぶれは変わっている感じがしない。「易聖一光」(高橋のぼる)はなんか濃そうでいい感じ。さそうあきら「神童」も面白そうだ。さそうあきらって、あんまり目立たないけど、コンスタントに面白い作品を描いている。俺としてはけっこう注目している漫画家の一人。「クラッシュ正宗」(作:小林信也+画:たなか亜希夫)は力が入る。前から面白いなーと思っていた。あとこの雑誌では巻末にいましろたかしが描いているのもうれしい。なんだかいましろたかしらしくない、人畜無害な漫画ではあるが。

10/20(月)……I''sばんだいさん

【雑誌】少年ジャンプ 集英社
 表紙、ピンナップ、巻頭カラーと今週は「I''s」な号。この「二人の女の子に好かれてどっちつかず」というのは、恋愛漫画の黄金パターンではあるがうらやましい限り。俺の学生時代といったらよう……。いや、これ以上はいうまい。それにしても桂正和は女の子を描くのがすごくうまい。昔っからうまかったけど、近年ますます磨きがかかってきた感がある。写実的な表現と漫画的な表現をうまくミックスさせている。「ONE PIECE」(尾田栄一郎)はまっすぐで少年漫画らしくて面白い。小細工はせずにこのまま突っ走ってほしいもの。

【雑誌】ビッグコミックスピリッツ 小学館
 今号で最も注目すべきはなんといっても山本直樹の新シリーズ「みはり塔」だろう。山本直樹は絵柄も話もどんどん洗練されていってかっこいいなあ。「月下の棋士」(能條純一)は三国イワンが将棋を楽しみ始め、非常によくなってきた。刈田の息子も出てくるみたいだし。そろそろ終わってもいいころだとは思うが。早く滝川との対決が見たい。
 「奈緒子」(作:坂田信弘+画:中原裕)はいつも静かに面白い。波切島高校も強くなったものだ。「D-ASH」(作:北沢未也+画:秋重学)は、三木が破滅へ向けてひた走る。次号はさらなるクライマックスが待っているのだろうか。すごく楽しみ。
 次号から一條裕子の新連載「2組のお友達。」が始まるらしい。これも楽しみ。あと新人、村上かつら「天使の噛み傷」も。この人ってたしか「はるの/よるの/ようだ」という短編を描いていた人だ。調べてみたら7/28号掲載、第71回スピリッツ賞で準スピ賞受賞作だった。なかなか力のある人だったので、要チェックだ。

10/19(日)……ガロ伝説

【雑誌】コミックモーニング 講談社
 冬目景が表紙イラスト。出世したもんだ。俺としては「黒鉄」よりも「僕らの変拍子」みたいな、現代を舞台にした作品のほうが好きなのだが。時代劇ものを描くと、絵が似ているだけにどうしても沙村広明と比べたくなってしまうので。「NAKED」(作:杉元伶一+画:米餅昭彦)はまた異様な展開。なんかやんごとなげなおばさんも出てきたし。「サイコドクター」(作:亜樹直+画:的場健)もけっこう面白い。絵もうまいし。単行本がちょっと欲しくなってきた。

【雑誌】コミックビンゴ 文藝春秋
 鴨川つばめが新連載。『名作「マカロニほうれん荘」から18年』などとうたっているが、その18年の間にもちょこちょこつまらない作品を描いてはいたのだけど。新連載のタイトル「塩味チーズ味」。正直なところ、鴨川つばめには復活してほしくない。昔のノリに近づけようと無理してはしゃいでいるみたいなところが痛々しくて見ていられないからだ。ちなみに今回の作品もやっぱり面白くない。面白い作品を描けるようになったら復帰してくださいまし。
 この本の中で俺が一番面白いと思っている連載は比古地朔弥(ひこちさくや)の「神様ゆるして」だ。話作りもうまいし、絵も妙に艶めかしいところがある。ぜひ読んでみてほしい。

【雑誌】マンガの鬼 創出版
 ガロ元編集部責任編集の雑誌。ガロ休刊に関する事情は正直いってどうでもいいが、漫画はちゃんと読みたい。そんなわけでガロ作家の受け皿的雑誌が出たことは素直に喜びたい。「マンガの鬼」は今回限りらしいが。これからガロ元スタッフとしては青林工芸社から雑誌を出してくるらしい。
 ガロ作家を集めただけでは新雑誌としては、新鮮味がなくてちょっとイヤな感じもする。何か新しいものもやはり欲しいところだ。まあ、今までのガロ的な味を残しつつ、なおかつ新しいものを盛り込むというのも難しいことではあると思うけど。
 漫画自体は相変わらずのガロ作家のものがいっぱい載っていて嬉しくはある。ガロ時代よりもたくさんの人が描いているくらいだ。旧ガロファンは当然押さえておくべき雑誌だろう(などといわれなくても当然押さえているだろうが)。あとはもう一方の青林堂がどういうものを出してくるかに注目したいところ。

10/18(土)……蛮勇引力ヤンマガ系

 今日はいっぱい雑誌を読んだ。コミックビンゴ、ヤンマガ赤BUTA、ヤンマガ、モーニング、ヤンマガEXACTA、マンガの鬼。「俺たちのフィールド」の第26巻も買った。雑誌は量が多いので今日はヤンマガ系列だけにしてあとは明日。

【単行本】「俺たちのフィールド」(26) 村枝賢一 小学館
 今回はリザーブ・ドッグズvs日本代表。そういえば実際の日本代表にもB代表を作るという話があったけど、アレってどうなったのだろう。それにしてもW杯の2次予選はUAEが負けたので、日本が2位になる確率が高まった。UAEに勝てれば、韓国戦は最悪引き分けでもなんとかなるかもしれない。今はもう見守るしかないな(といってもこれまでも見てるだけだったけど)。

【雑誌】ヤングマガジン増刊赤BUTA 講談社
 松本大洋に関しては、松本大洋のページの「最近の話題」を参照のこと。
 まずは華倫変「張り込み」。この人としては、それほどの出来ではないけどそこそこ。うれしいのは来年のヤンマガ7号(1/19発売)から7週連続で読切が掲載されること。さらにさらに単行本も出るらしい。詳細はヤンマガ本誌に掲載されるとのこと。この人の安達哲を山本直樹を足して2で割って、ちょいと変な味付けをしたみたいな作品群が再び読めるというのはすごくうれしい。デビュー作の「ピンクの液体」が収録されるといいのだが。すごく面白いので、期待して待つべし。
 今回の赤UBTAは、絵はうまくないけどパワーはあるという人が多い。とくに巻末、44Pのすごいモノ「鳥になった男」(造田英樹)は必見。鳥になりたいという夢を持つ高校生が、トモダチに強引な肉体改造をしてもらって鳥になるというもの。「なんでヤンマガはこういう漫画を載せるかなー」というくらい絵はヘタだが、話は死ぬほどヘンだ。とにかく目を背けずに読んでみてほしい。

【雑誌】ヤングマガジン 講談社
 「カイジ」(福本伸行)のこの鉄骨って意外に長いのだなーとか思った。それにしても一人一人わたったほうがグラグラしないだろうし、いいと思うのだが。「GOD SAVE THE すげこまくん」(永野のりこ)は意外にもハードだった、ミナヨの生い立ちがああああ。「電波オデッセイ」といい、最近ヘビーな方向に走るねえ。タイム涼介はヤンマガ赤BUTAのほうにも掲載されていたが、どっちも面白かった。要注目であろう。
 「チューリップティーズ」(地下沢中也)は連載第5回にしてこのノリだからすごいよな。話が詰まっているわけでもなかろうに、この捨ててる展開はスゲエ。単行本買っちゃおうかな。「理想雀士ドドッパー」(片山まさゆき)は面白くて好きだったのだが、なんと来週で最終回。まあ、人気なさそうだったしやむを得ないところか。

【雑誌】ヤングマガジンEXACTA 講談社
 安達哲「幸せのひこうき雲」は次号で最終回らしいが、今号もなんかヤバ気な雰囲気が漂っていた。絵は荒れ気味なところがあったし、登場人物の顔に蛇みたいなわけのわからない線は入ってるし。話は面白いんでいいけど。そして強烈だったのが「闘技創世奇伝DEI48」(作:島久+画:前川かずお)。なんとなく岡村賢二を思い出す作風だが、作風はさらに強烈。繋ぎ女(つなぎめ)という、48手の体位を受け継ぐ女性と交わることにより、その体位の形の拳法の型をマスターし最強になるという格闘技漫画なのだが、今度はその繋ぎ女と先に交わって型を先にマスターしてしまった敵の男のカマを掘るというすごい展開。両方とも筋肉ムキムキなだけにすごくヘンだ。ラストに出てきた身体半分老人、身体半分中年がつなぎ合わされているような男も、なんかちんちんにまで縫い目があって強烈だ。サガノヘルマー「わんぱくTRIPPER」もやっぱり濃いが、これまた次号で最終回。この3作品を読むためだけでも価値のある本だと思う。

10/17(金)……SBT

【単行本】「Jドリーム飛翔編」(9) 塀内夏子 講談社
 飛翔編はこの巻で完結。最後がPKというのはやっぱりすっきりしない。ゾラとキエザのインタビューが収録されたのはうれしい。ロッシってデルピエロがモデルなのかなーとか思うが、今度、イタリアに行ってインタビューするならデルピエロをやってほしいもの。インザーギも可。

【単行本】「the山田家」(2) 阿部潤 小学館
 おもしれえ、おもしれえぜ、ABJ! 唐突で脈絡がなく、そしてパワフルな展開がすばらしい。山田夫妻、そして田中だけでなく、ときどき出てくる異常な脇役たちもいい味を出している。1巻も買わなくちゃな。

10/16(木)……福神町、大地に立つ

 前にも似たようなタイトルを使ったことがあるけど。
 会社に行く前に神保町の高岡書店に寄る。いつにも増して混んでいたので、なんだろうと思って棚を見ると納得。エヴァの4巻が発売になったらしい。店員さん同士のおしゃべりを耳にしたところ「1時間で100冊くらいは出る」とかなんとかいっていた。おそるべし。俺の中では、すでに決着のついた作品なので買わないけど、完結して古本屋で揃いで出ていたら読んでみようかなとは思っている。
 高岡書店での収穫は「快楽天・星組」「COMICアリスくらぶ」「Jドリーム飛翔編(9)」「ウルトラジャンプ」「the山田家(2)」。駅の売店でヤングサンデーも買ったので今日もかばんが重い。単行本は明日読むので、とりあえず今日は雑誌分だけ。

【雑誌】ウルトラジャンプ 集英社
 ついに藤原カムイ提唱のインタラクティブコミック、「福神町綺譚」が具体的な形となってメディアに登場! 俺もかなり前(95年1月)からかかわっていたので、感慨深い。これはストーリーや登場人物などに読者の意見を盛り込んで展開していく漫画を作るためのプロジェクト。詳しいことはリンクのページ に関連サイトへのリンクを用意してあるので、そっちのページを回ってみるといい感じ。でも、ヴィジュアル的には今回のウルトラジャンプのほうが入っていきやすいかも。ちなみに連載は来年4月からってことらしい。半年の間にできるだけ読者からの意見を募ろうってことなんだと思う。連載が始まる前になんかやっとくと、始まってからも大きな顔できるかもしれないのでさあみんな住民登録だ。たぶん、こういうのは自分が参加しないと面白くないと思うし。
 そのほかの漫画はあんまり興味が持てないのが多かった。絵はみんなうまいのだけど、話的にいまいち乗れない。加藤礼次朗は好きだけど。

【雑誌】ヤングサンデー 小学館
 最近、原秀則「SOMEDAY」はじょじょに面白くなってきた感がある。俺は基本的にサラリマン漫ってあんまり好きじゃないんだけどね。「ショートカッツ」(古屋兎丸)。今回のcut-2は少年と少女の切ない恋愛物語。2ページだけなのに見せるなあ。「花マル伝」(いわしげ孝)は団体戦編が終了。この作品はいわしげ孝の汗臭い絵柄&話作りが、汗臭い競技である柔道と合っていて面白い。「よいこの星!」(柏木ハルコ)は次号より新章に突入。今回も哀しくて切なくて。ああ、面白いぞ。「友情荒野」(ロドリゲス井之介)はけっこう面白かった。要チェックな新人だ。

【雑誌】COMICアリスくらぶVol.3 コアマガジン
 このシリーズは回を重ねるごとにパワーが落ちてる感じがある。「アリスの城」時代と比べて、なんというか、「本物」の香りのする人たちがいなくなってきているからだろう。大山田満月、鎌やん、月角などなど。俺は実際のお子様ってそれほど好きじゃないのだが(むしろ子供は苦手)、こういう本物げな人たちの業の深さを見るのは好きだ。こういう「日ごろから少女が好きで好きでしょうがなくて、観察しまくってそして描いた」って感じの、本物げな人々の発するどうしようもない濃さがなくなりつつあるように思う。あと、最初のころより女の子の年齢層が上がってるような気もする。アリ城のころは小学校低学年という感じのも多かったが、最近は小学校高学年から中学校に成長しているような。全体的に見ると、絵の質は高いものの、ストーリー面では甘いかなという印象を受けた。
 そんな中で面白いと思ったのは町田ひらくとうらまっく。町田ひらくは珍しくハッピーエンド。たまにはこういうのも悪くない。うらまっくはなんかほのぼのとしていてよかった。

【雑誌】快楽天星組 ワニマガジン
 新創刊。最近このサイズ(B5)の平とじって流行ってるみたい。このタイプの奴は絵柄的にはレベルが高く、エロ度は低いといったふうなものが多いが、この本は絵柄と実用度のバランスがわりと高いレベルで取れていると感じた。全体的に乳はデカめ。俺はデカイのはけっこう好きなので(あんまりデカすぎるのは考えものだが)。
 以下目に付いた人。
OKAMA:表紙と巻頭カラーだが、新人にしてこの扱いってのはすごい。絵も話も独特でなかなかうまい。
玉置勉強:相変わらず質が高い。今回はやりまくりな感じ。
時坂夢戯:あんまり読んだことなかったけど、こんなにでっかい乳を描く人だったっけか。
久我山リカコ:いつもながらにスパッときれいにまとめる。
上連雀三平:男根が気合い入ってる感じなのがいい。
かるま龍狼:とぼけた感じのもいける。エロも描いてはほしいけど。
森ヒロミ:話的にはけっこういいので、ラストにブツ切れ感があるのが惜しい。
 さすがにハイレベルで鳴る快楽天の系列だけあって、なかなか面白い。

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