「ガラダマ天国」表紙 唐沢商会(唐沢俊一&唐沢なをき)

ガラダマ天国

ぴあ 全1巻
初版発行:1997年12月15日
ISBN:ISBN4−89215−048−7 C0979
価格:¥980(外税。1997年12月現在)
判型:変形版(170×210mm)・4色カラー含む

 唐沢俊一&唐沢なをきの兄弟がTVぴあで連載していたエッセイ漫画。さすがに濃い兄弟だけあって、内容も濃い。俺の兄弟も濃いといわれるが、さすがにこの二人には足元にも寄れそうもない。
 そのときどきの流行などを取り上げて、おなじみ唐沢俊一となをきがいろいろと深い材料を持ち出しつつ話を進めていくという方式。二人の間の打ち合わせもそんなにやっていなかったらしいが、さすがに兄弟だけあってあうんの呼吸で仕上げているって感じがする。

 で、内容はもちろん面白い。コマゴマとしているので読むのは疲れるけど、「怪体新書」に比べればはるかに読みやすい。
 たった1ページか2ページの連載にこれだけのネタを詰め込むってのも豪勢だなあと思う。平気で16ページくらいの漫画を起こせそうなネタを、こうもさらりと使えてしまうというのは、この二人の引き出しがそれだけ多いってことなんだろう。

 どうでもいいが、こういう単行本の帯のあおり文句っていつもハズシてるなーと思う。「これは、現代文化の教科書だ!」だって。そうだったのかー、ふーん。

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