枡野浩一さんとのやりとりについて(その3)
私のこの書き込みに対して、枡野さんは次のような書き込みをしました。
発言:7 (2000/11/8 07:54) 名前:枡野浩一 |
それだけで、もういい気もします。
なぜかというと、
たいまつさんのおっしゃるように、
世に発表された文章は
読者が自由に解釈すればいいものであり、
私の書いた前書きをたいまつさんが
どのように解釈しようと、
それはたいまつさんの自由、
と考えるしかないものだと
最終的には私も考えているので。
つまり、
たいまつさんが私の書いた前書きを読んで
がっくりきたのだとしたら、
それはしかたないと思うしかないでしょう。
すべての読者に、
このように自分のスタンスを説明してまわることなんて
不可能ですしね。
だれかのことを批判して「ずるい」と言うとき、
たいていは「ずるい」と言った側のほうにも
同じような「ずるさ」が存在し、
だからこそ近親憎悪のように
他人を批判してしまうのだ、と私は思っております。
(無論、私が「漫画嫌い」の中で書いた
「批判」めいた文章も、例外ではありません。
たいまつさんに宛てて書いている、この文章も)
なので、
たいまつさん、
最後にあえて一言だけ。
たいまつさんの「漫画嫌い」評の最後に、
枡野浩一への呼びかけがあったのは、
なぜなのでしょう。
たしかに私は以前、
たいまつさんのサイトをよく覗いていたのですが、
しかし、
だからといって本の批評をするとき、
あらかじめ本の著者に向かって、
反論があったらお答えします、
公開書簡にしませんか、
みたいな提案をする……、
本の著者が怒ることをあらかじめ想像し、
それをフォローするかのような文章を、
本の批評の最後に付け加えておくことは、
たいまつさんのおっしゃる「ずるい」には、
当てはまらないののでしょうか?
私は、当てはまると思うのです。
でも、
たいまつさんのその一文にこうして反応した私ですから、
そのことを批判する気はありません。
じつは私は最初、
たいまつさんの「漫画嫌い」評を拝読し、
そこまで考えた上で、
「こんなに時間もたってしまったし、
ほっておくのがいいかもしれない」
とも考えました。
が、
こういった漫画サイトで
「漫画嫌い」のことを話題にしていただけると、
興味を持って「漫画嫌い」を手にとってくれる人も
いるかもしれないと考えなおし、
あのような書き込みをしました。
くりかえしますが、
「漫画嫌い」は、
私のほかの著書にくらべると、
書評があまり出なかった本なので、
たいまつさんの評は嬉しく思いました。
また、
本の前書きを書くとき、
たいまつさんのような解釈をする読者のことを、
これからは想定せざるをえないと思います。
ありがとうございました。
そして、
掲示板のほかの皆さん、お邪魔しました。
いずれ私のこのリアクションに、
さらにリアクションしていただけるなら歓迎します。
そのときはお手数ですが、
メールなり、
私の掲示板なりで、
ご一報いただけると、見逃すことがないと思います。
ではまた。
発言:8 (2000/11/8 16:25) 名前:枡野浩一 |
私は、
上質な「紹介」「宣伝」を書くことはものすごく難しいと、
当たり前のように考えているので、
「漫画嫌い」は
批評よりは紹介・宣伝に体重をかけている……
と前書きで書いたのだって、
言いわけしてるわけでも何でもないのです。
単に、読者が本を購入する際の、参考になるように書いただけ。
だいたい、
「紹介文」「宣伝文」だって、
読者から厳しく批判されることはあるに決まっています。
「批評」なら批判にさらされるが、
「紹介」「宣伝」なら批判にさらされない……
なんてこと、考えたこともありませんでした。
だから、
〈批判をかわすための予防線〉なんて意図、
まるでありませんでした。
たいまつさんは、なんでそんなことを思ったのでしょう。
〈批判をかわすための予防線〉を、
たいまつさん自身がいつも張りがちなのでしょうか?
以上、
長々と失礼いたしました。
私のひっかかっていたことは、
だいたい全部書いたと思います。
おすすめ漫画の掲示板なのに、
場ちがいな話題、
すみませんでした。
私のホームページにも掲示板があります。
枡野浩一への批判的な意見が書き込まれても、
今まで批判的だからというだけの理由で
削除したことは一度もありません。
よろしかったらご利用ください。
午前7時から16時まで、私には全く対応する時間がありませんでした。当然この掲示板をチェックする時間さえありません。この二つの発言は、しばたさんによって、同様に別のページ(http://picnic.to/~ohp/keijiban/souko2/massno.htm)に移されました。
発言:9 (2000/11/8 17:52) 名前:しばた |
松明さんもご多忙とのことで,十分な対応ができないうちに事態のみが進展してしまうというのは,松明さんにとってもほかの人にとっても好ましい状況とはいえないと思いますので,この点ご了承いただければと思います。
必要があればこの掲示板への書き戻しはいつでもできるように保管しておきますし,上記URLのファイルも消すつもりはありませんのでご安心ください。
松明さんのほうで期間限定で掲示板を用意される予定とのことですので,そちらの準備が整いましたらこの掲示板に,その顛末(というか新しく設置する掲示板)のURLを書き込んでいただければと思います。
なお,この措置について異議がおありでしたらメールにてご連絡ください。
この措置でOKという場合は,とくにご返事はいただかなくてかまいませんのでよろしくお願いします。
この後、吉本松明は9日の朝8時15分の飛行機で広島に出発します。広島では学会発表に参加したり、学会運営のための会議に参加したりと、全くインターネットにアクセスできる状態にはありませんでした。
Last-Update: Thursday, 13-Nov-2014 09:16:53 JST