レッサーパンダ大好評

つれづれなるマンガ感想文12月後半
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一気に下まで行きたい

2000年

12月31日(日)

朝起きてテレビを付けたらいきなりクウガがやってる……そうか、今日は日曜日か! タイムレンジャー見るの忘れたーくそー。2、3週録画してはまとめて見るという習慣がついていると、こういうことが起こる。

朝、雑煮を食わしてもらう。鳥でスープをとっていて、なんだか洋風でおいしかった。
11時頃、人恋しくなって力学(ちから・まなぶ)に電話するが、まだ寝ていたらしく起こしてしまった。ヤバイ……。雑談をしながら、「ごめん、ごめんよー」と心の中で泣き叫ぶ。やはりムックリ起きでのムダ話は少々ぶしつけだったか、すぐ終わる。

その後、飲み始める。気まぐれで買った日本酒(小ビンに入って500円)はひと口飲んだだけでやはりダメで(もともと日本酒が苦手)、ビールを250ミリリットル飲むがコレだけでかなり酔っぱらってしまう。
そして「酔っぱらうと食欲が倍増する」という悪い癖を発揮、ドカ食いする。鰻丼とチャーハンを同時に食ったのはまずかった。いや鰻丼もチャーハンもうまかったのだがね。食い過ぎてしまった。

その後パタッと3時間くらい寝てしまう。

二十世紀最後の音日記
大晦日。いろんな意味でシミジミしていると、大音量の選挙カーのようなものが通り過ぎる。
「都議会議員の○○です、今年はどうもありがとうございました……」
静寂は一気に破られる。本当にありがたいと思っているなら静かにしていてほしい。

去年の大晦日からJ−POPについて考える
去年の大晦日の日記を見てみる。やはり年の終わりにダークネスになっているのがわかりますな。タハハ……。

まあそれはそれとして、紅白を見て、J−POPに対する自問自答が入っているのが面白い。私は中高時代の多感な時期に音楽をまったくといっていいほど聞いていないため、二十代半ば過ぎてテクノにハマるという同世代とはちょっと違う音楽遍歴なんですが、やっぱり行くところまで行くとミニマルとか音響とかまで行くんですね(私は音響はちょっと苦手だけど)。
ミニマル・テクノっていうのはほんとに前衛的な、歌詞もなければえんえんと同じフレーズ繰り返すみたいなやつで。今でも大好きだけど。

で、行くとこまで行くとまた帰っていくというか。ドコに? そりゃやっぱりジャパニーズポップスですよ。「中高時代に音楽を聞かなかった」と書いたけど、エイフェックス・ツインじゃあるまいしなにがしかの音楽は耳に入っていたワケで、それはやはりアイドル歌謡アニメソングでした。

……というわけで、あんだけ疎外感を感じていたモーニング娘。ですら今年は普通に楽しんで聞けたんですよ。ミニモニ。に至ってはものすごく衝撃を受けたし(つんくはそんなこと考えていないかもしれないが、おれ的にはアレは初期篠原ともえの正統フォロワーです)。もちろんモーニング娘。自体の成熟とメジャー化があったわけですけどね。
まあチェキッ娘がいなくなったのは寂しいけど、「おはスタ」という、子供向けでポップでキャッチーな音楽を提供してくれる番組もあったし、ここ数カ月は完全にナードコアに持ってかれてました。それと「90年代ナイト」に行ってから私と吉田等が注目をはじめたDJ・バブルB。バブル期のポップスをリミックスしつつつないでかけるというDJ。ビデオもかける。

30日はダブルブッキングでひと晩で別々のところで回す人気ぶり。ピチカートファイブやカジヒデキ好きの婦女子たちにも相当ウケがよかったようです。

まあ懐かしネタっていうのは前にもいろいろな人がやっているんだけど、「90年代=バブル」というくくりでやったのはこの人が初めてじゃないかと思う。そこには「懐かしい」という個人的体験だけでなく、60年代、70年代、80年代に比べてサブカルチャー的にはいまひとつ散漫な印象のある90年代を一挙にまとめあげた感がある。こういうのは最初にやった者、「名付けた者」の勝ちですからね。いっこく堂の腹話術と同じで(かえすがえすも、ユーマノイドタイフーンでCDを買わなかったことが悔やまれる。もう焼かないみたいなんで)。

そのようなことを去年の日記を見て感じていたワケです。

今年のウェブ活動総括
去年はインターネットとの苦闘の毎日でした。同人誌同様、何の資格もいらない分、自閉と自己満足におちいりやすい個人サイトでどうすればいいのかかなり悩んでました。
もともと広くいろいろな人とつきあっていこうとパソ通からインターネットへ移行したんですが、オフ会などが開催されるパソ通と違い、インターネットではどのように人間関係を結んでよいのかわからず掲示板がものすご〜く盛り上がるわけでなし、ひたすらに苦悩して文章を書き殴ってました。

ところがまあ今年の半ば辺りから、ポツポツとサイトの感想をいただくようになり、アクセス数もボチボチ増えました。インターネットのすごいところはですね、私の場合で言うと、本やマンガの感想を書くと、それに対する反応がちゃんと返ってくる(ことがある)ところですね。
とくに、半ば「だれも読んでいないだろう」と思って書いたマンガの感想について、そのマンガの作者の方からメールで感想をいただき、励ましてもらったのがものすごく大きかった。

サイトで感想を書くというのはそれなりにむずかしいです。いいと思ったところ、悪いと思ったところをどの程度書けばよいのかとか、そういうことがまったくわからない。そんな状況で手探りで書いたものに対して、それなりの評価をいただけたのが励みになった。まったくのムダではないんだと思うようになった。

ファンレターを出すのとサイトに感想を書くのとではニュアンスが違う。ファンレターは読まれているかどうかもわからないし、なんというか直接感想を送っては、第三者にその素晴らしさを伝えることができないし。
同人誌つくっても、読んでほしい人に「これ読んでください」って言って渡しても読んでくれるかどうかはまったく未知なわけですよね。逆に迷惑になるのではないかと気を遣ってしまう部分もあるわけで。でもサイトならかなり気軽に読める。タダだし。これは情報を発信する側にとってはものすごいことかもしれない。

ネット上で自分の書いた感想で、作者のひとが嬉しいと思ってくれたり、作品の面白さを読者側の人が知ってそのマンガを買って「面白かった」と思ってくれればこんなに嬉しいことはないです。

その後も私がソンケイしている数人の人からサイトの感想をいただき、かなり嬉しかったです。

もともとサラリーマン時代も、わりと現在の当サイトで言ってるようなことを職場である程度言ったり書いたりしてましたが、ほとんどだれも話を聞いてくれませんでした。理由は簡単で、私が仕事ができなかったからだと思いますね。だから言動が信用されない。
このサイトでは、私がめんどくさいと思うことはまったくやらないでテキストを書き殴っているだけだから、実生活の苦手部分をほとんど出すことがない。また、知識もサマツな部分を誤魔化すことができる。テキストを書いているときは文献を参照することもできるし、適当なところは端折ることができる。
それが有利に働いていることは充分想像できます。そういうことを申し訳なく思いつつも、ついついこうして勝手なこと書いている。

そういう意味では、自分でも意外だがインターネットは私にとってものすごく特殊なツールとなった。もともと人づきあいが苦手だったり自分の意見をきちんと口頭で言えなかったりする人間でも、サイトで公表しちまえばそれは自分の「意見」として流通していくワケで。私のような口ベタな人間にとっては、確かにいいメディアかもしれないというのが今年のインターネットに対する感想でした。

来年は来年で、また変わると思うけど(サイト引っ越してからまたアクセス件数減ってきている気がするし……)。

逆に、マンガをまったく描かなくなった。コミニュケーションツールとしてのインターネットがあまりにも自分でマンガを描いて個人誌つくる行為に比べて反応がいいので、マンガについては逆に悩んでしまった。
このサイトの構成は「新田五郎のマンガ同人誌のアピールと読んだマンガの感想」なのに、後者の比重がずっと重くなっている。同時に、ペンネームを滑川ニュッピーとともに使い分けることがだんだん無意味化してきている(ちなみに、私を「滑川さん」と呼んでくれた人は過去4人くらいしかいない……)。

そして……。
夜、ビールを飲んでラーメンを食って、紅白を少しだけ見て、寝る。
あ、あと「おはスタスペシャル」についての感想まだ書いてないや。

そんな二十世紀最後の夜でした。

12月30日(土)

コミケ。とにかく朝早く出なければならないことを気にして、かなり早く目が覚める。
しかし、夏コミでは待ち合わせ場所に遅刻するという屈辱を味わったので、それでいいのである。朝6時には家を出る。電車の間隔が開いているので、コレは正解でした。

7時半、新木場で吉田等と待ち合わせ。吉田等は前日、どこかのクラブイベントへ力学(ちから・まなぶ)と行っているらしいのでちゃんと来れるかどうか心配だったが、ほぼ時間どおりに来る。

会場はかなり寒かった。「家の洗濯機で洗濯すると洗濯機が壊れる」コトで最近話題の、ユニクロのエアテックジャケットを着てきてよかった。
それにしても吉田等はサラリーマンだけあって、ユニクロが潰れるとか潰れないとか言う話にもかなり詳しい。私はそういうことには何の興味も持てないので、やはりサラリーマン失格ということなのであろう。

巡回受付で「ぶっとびマンガ大作戦」にクレームが付く。引用した図版が多すぎるということらしい。「コレは個人の責任の範囲内で頒布することを再認識してください」と念を押される。隣のブースで、「バキ」のコピーにセリフを入れ替えただけの本を売っていたがそちらも同じような注意を受けたらしい。

WAIWAIスタジオとしては、結論として午後2時過ぎにはほとんど完売。「楽しい午後の過ごし方」も予想以上には売れた。まあ完売といってもちょうどそうなるくらいしか持っていかないんだから当然だが。しかし知り合いのところの売れ行きを見ても、今回コミケ全体にけっこう人が来たようである。

メシにビッグサイトで売っていた400円の焼きそばを買って食う。頼まれていなかったが気をきかして2個買ってスペースに戻ったら、吉田等に感謝されてよかった。ふだん気がきかなくて有名な私が二十世紀最後に気のきいたことをした。

あいさつ的には、コミケでしか会わない人が最近減り、たいていそれ以前に会っていたのでわざわざすることは少なかった。ただ、松原きょーじゅにお会いできたのは嬉しかったです。実は似顔絵しか見たことがなく、しかもその似顔絵も忘れ、勝手に「小太りの人」を想像していたので本人にお会いしたときはビックリしてしまってすいませんでした……。まあオタクの人って私も含めて小太りが多いんで……。

購入したモノとしては、と学会〜オタクアミーゴス関連を購入してしまうと目的がほとんど済んでしまうような買い方です私は。コミティア関係の人々の本はコミティアで買おう、と思うし、エロにそれほどの執着はないし。ただ今回「人間ゾンビ」に行けなかったなあ。なぜ「人間ゾンビ」は、評論系と言ってもいいのにいつも混んでいるエロゾーンに配置されているんだろう。

西館に行きたかったんだけれど、とうとう断念しました。おもちゃ関係とかで面白いのがあったように思うんだけれど。あと特撮関連にも行くことができなかった。
……まあ、私も風邪が治りきらず、半病人だったので仕方がないか。

そんなこんなでコミケ終了、なにぶん体調が悪く、酒も飲まずに帰ることも考えていたのだが吉田等はほぼ一睡もしていないわりには元気で、チラホラ人が集まってきたので市ヶ谷まで出て、喫茶店でケーキ食った後、「素材屋」で軽く打ち上げ。

しかし生ビールを頼んだのに、たぶんアレは生ビールではないぞ。泡の勢いみたいなもんがぜんぜんなかった。まあツマミは出てくるのが早く、値段のわりに美味しいからイイんだけれど。

話しているうちに、やはりどうしようもなく疲れてきたので、ビールもあまり飲めず、7時半頃にはあがった。帰りに腹が少しくだってきて、やはり本当に風邪が治っていないことを再認識。

12月29日(金)

休み。しかし夕方までなんとなく気分が悪く、咳も出る。風邪がまだ治っていないらしい。

午前中に力学(ちから・まなぶ)に電話したら、出かけるそうなのですぐ切る。

夕方から、と学会や裏モノ等々の人々が集まる忘年会に参加させていただく。
メンツがものすごく「濃い」人々なのでひたすら圧倒される。単に物知りというだけでなく、即座にポンポーンッと面白いことが口から出てくるというか。頭の回転がものすごく速いのである。

ふだん、自分が死ぬほどクダラナイことを言っていることがわかってしまう。
それと、自分のオタク的記憶の不正確さね。まあ私のオタク的偏差値は57くらいじゃないでしょうか(勝手に判断)。

途中から、店の中がとつじょ停電になってしまう。二十世紀も終わりに近づいて停電とは……。
闇鍋状態になって盛り上がったが、その盛り上がり状況自体がものすごく頭の回転が速いところから生まれるモノのように感じました。ただ騒いだり踊ったりっていうんじゃないような。

きちんと挨拶したかった人もいたんですが、シンミリ自己紹介する雰囲気でもないのでしませんでした。名刺も仕事がら、持ってませんしなあ。きっとこの場に私がいたことを覚えている人はいないかも……。

風邪気味であることもあって、家に帰ったらものすごい勢いで寝ました。

12月28日(木)

休みだったんだが、風邪をひいているので文字通り「身体を休める」のに時間を費やす。身体の調子がおかしいと気分もおかしくなってくる。夕方、医者に正月休みのための薬をもらいに行く。気晴らしにだれかに電話でもしようと思ったが、夜中に急速に気分が悪くなってきたのでやめて、寝る。

12月27日(水)

あー。風邪ひいてて何やったんだかぜんぜん思い出せない。
えー、昼飯はマクドナルド食ったな。晩飯はなんだったか忘れたな……。あ、おでんだ。
歯医者もまたキャンセル。こんな状態で行ったら、歯医者も迷惑だろうよ。
あとはやっぱり思い出せないな……。

・「降伏の儀式」(上)(下) ラリー・ニーヴン&ジェリー・パーネル(1985、1988、1988、創元SF文庫)
読了。早く読み終わりたい、読み終わりたいと思い、読んでいる途中何度も投げだそうと思ったが、いちおう有名な話ではあるし、最後まで読まなくては悪口も言えないと思い我慢して読んだ。
読み終わった今は、開放感でいっぱいです。

内容は以下のとおり。
ある日宇宙に、異星船としか思えない光点が見える。アメリカでは私が道ばたで会ったら口もきいてくれないような軍部のエリートがそれについて調べ、やがて異星船接近のニュースは一般人にも広まり「地球へようこそ」だの何だのと惚けたメッセージを宇宙に向かって発信する。
一方、私が口もきいてくれそうにない軍事エリートは、SF作家たちを集め対策を立てる。宇宙人が友好的な場合と、敵対する場合とを想定して。
ソビエトのエリートたちも対策を練り始める。こちらはアメリカ以上に私と口をきいてくれなそうである。

そんな中、宇宙で異星人を出迎える計画が持ち上がり、米ソ共同で宇宙ステーションかなんかで宇宙船を出迎える。宇宙へ行きたい行きたい行きたい〜と思い続けてきたウェズ・ドースン下院議員がその計画のメンバーの中にいた。

だが子象型の宇宙人は友好どころか地球征服を考えており、宇宙ステーションにいた人々をゲショゲショにブッ殺し、生き残ったドースン以下数名は捕虜に。
地球にも総攻撃を開始。地球もゲショゲショに。

子象型宇宙人はカンザスを占領するが、核投下によりここは全滅。もちろんそこにいた人々も死ぬ。
宇宙人は捕虜として何人もの人間をとらえるが、それも途中で死んだり、宇宙船ごと撃ち落とされたりする。

……ここら辺までが上巻。前半250ページが「ようこそ宇宙人!」とかだらだらやってるページで、後半250ページで地球は蹂躙され尽くされる。まったくよー。
きみはどうするきみは!? 蹂躙されて、黙っているか!?
……よほど下巻を読むのをやめようと思ったのだが、上巻の最後にカンザスが人類捨て身の攻撃にさらされたため、下巻ではどんどん人類の反撃が始まると思い、下巻を読みはじめた。

ところが、下巻の冒頭ではさらに子象型宇宙人は地球に隕石を落下させ、インドは全滅、その他海の水が全部干上がって地球はメチャクチャになる。人もどんどん死ぬ。
それが前半250ページくらい。

その間、アメリカは原爆を爆発させることによって飛ぶ宇宙船「大天使」を建造していた(このネーミングだけはよい。しかし「ミカエル」よりは日本語の「大天使」の方がよい)。それで子象型宇宙人の母船を攻撃することになるのが、残り100ページくらいになってから。で、この攻撃でも人類はバカスカ死に、「大天使」に搭載されていたスペースシャトルは母船に特攻、子象型宇宙人もジャカスカ死んで、完。

……長すぎ。

やっぱり映画ってすげえと思うよ。「ID4」だってせいぜい2時間でしょ? 面白かろうがつまらなかろうが、2時間ムダにすればすむじゃん。この本読むのに1カ月以上かかった。でもまあ内容は似たようなもんでしょ。
解説で「チャカチャカ読めた」とか書いてあるけど、いいよなー読むの速い人は。だいたい「ブ厚いほどいい」みたいなアメリカのベストセラー小説ってわかんねーよな。向こうの人は読みやすいかもしれないけど、翻訳すればどんなに頑張ったって翻訳文体になるのはまぬがれないわけだし。アメリカ人のリーダビリティがそのまま通用するはずないんだし。そういう点では、アメリカ人しかわからないトリックを多用するエラリー・クイーンもあまり好きじゃないんだ私は。

また、ニーヴン特有の皮肉な描き方も、ここまでネチネチとやられれば本を放り出したくなるくらいイヤになってくる。「長編のねこぢる」を読まされているような気分。
まあもともとニーヴン的皮肉ってのもさあ、いかにも「アメリカの教養人」って感じをまぬがれないのがゴニョゴニョ……なんだけど、なにぶん2、3冊しか読んだことないから突っ込まないことにする。ここで愚直に指摘するならば、登場人物たちの心理の掘り下げがあまりに浅い、っていうことだろうね問題は。

同じような嫌みさを伴い、かつベストセラーチックな感じを意識したかもしれない作品としてはブリンの「ポストマン」が思い浮かぶんだけど、こちらは主人公の気持ちがヒシヒシと伝わってくる。そういう意味で言えば浪花節。そしてその浪花節加減が、物語全体の陰惨さを救っていることにもなるのだが。
本作ではまず、「宇宙に出たい、出たい」と思っていたドースン下院議員が真っ先に宇宙へ行き、ファーストコンタクトの栄誉に預かりながらも、同行した宇宙飛行士を殺され、自分が捕虜にされ、そして地球が征服されるかもしれないという環境の激変にあって、何を考えどう悩んだかがほとんど記されていない。それとも何か、アメリカ人ってのはそんなにタフなのか。
他にも、「何かが起こる」と思いつつ暮らしてきたサバイバリストたちや、新聞記者が一人いたけどこいつも心理描写が甚だずさん。そんな中で、神経症の患者であるアリスを登場させるなど、あざとい&この作者の手に余るというものだろう。

心理描写で及第点言っているのは、最初の物語の案内役だったジャネット・クライトン(私に口もきいてくれなそうな軍事エリート)と大統領(当然私には口もきいてくれない)だけ。後はどうにも中途半端だったと言わざるを得ない。

すなわち、周到なSF設定のもと、すべてに皮肉を行き渡らせ、かつ人情の部分を切り捨てたんだか描けなかったかしたため、人類がわけのわからない動物に一方的に殺されまくるという、非常に救いのない話になっている。最後に生き残った人々に関しては、伏線がなさすぎカタルシスにつながっていない。あまりに人が死にすぎ、だれが生き残ってもかまわない状況になってしまうからだ。

蛇足だが、巻末に掲載されている座談会形式の解説もちょっとどうか……と思う。なぜ座談会になっているのかもわからないし、本書がアメリカのベストセラー小説、少なくともベストセラー小説のパターンを踏襲しつつSFであるということが言いたいのなら、日本でもベストセラーになりうるような雰囲気を持たせてもよかったのではないか。これでは本当にただSF村の話だと思うんですけど……。
それと全体的に「(笑)」を多用しすぎる。「(笑)」の多様は、文章を皮肉っぽくさせる。みんなそんなに皮肉屋でいたいですか? ボクはイヤです。楽しかったら笑うし、悲しかったら泣きます。

実は過去にも「ベストセラー小説風」の作品には泣かされている。ひとつはタイトルも忘れたファンタジー小説(ハヤカワのFTだった)。大学教授が不思議なアイテムを使って19世紀のロンドンにタイムスリップするという話だったが、あまりに話がご都合主義すぎて、いちおう全部読んだけど小馬鹿にされているような気分になった。
もうひとつは前述の「ポストマン」と同じブリンの「ガイア」で、これもブ厚くて上下巻、小型ブラックホールが地球に落下してしまうという面白そうな小説だったが、出てくる人物が(繰り返すが)私が口をきいてくれそうもない学者や知的エリートばかりだったし、あまりに冗漫だったので挫折。

まあ学者や軍人にジェラシーを感じたら、オススメなのは「常温核融合スキャンダル」(確か朝日新聞社)。常温核融合をめぐる関係者の右往左往を取材したノンフィクションなんだけど、「逆・発明発見物語」で人生の皮肉に思いをはせますよ。

……これも長いけどな。

12月26日(火)

カンペキに風邪。鼻水と咳で死にそう。
コミティアの申し込みを速達で出して、仕事に行って、帰ってきて医者に行って薬飲んで寝る。予定していたことができず、全部すっとばす。「真島くんすっとばす!!」。

風邪になると、周囲に迷惑かけまくるのでそれがイヤ。今日も予約していた歯医者をキャンセル。風呂に入れないからヒゲも剃れないし。身体は腐臭を放ってくるし。

人生イヤなことばっかし。

12月25日(月)

昨日からそこはかとなく体調が悪く、喉がものすごく痛いので、店を遅刻した。そして行ってからも立っていられないほど気分が悪くなったので、早退する(ひよわ)。

家に帰って眠る。そうしたらだんだん鼻水が出てきてとまらなくなる。夜中に起きて吉田等にコミケについて電話する。電話しながらも鼻水がたれてきた。

もうダメだと思う。もうダメだ……。

12月24日(日)

雨は夜更けすぎ〜に〜 雪へと変わるだろ〜。去年の今頃、おれ何やってたんだろうと思い、日記を見るが、ぜんぜん代わり映えしないでやんの。……っていうか、去年書いた日記か、あれが!? 成長してねーなーおれ。

イブの夜、さぞかしカップルたちがイチャイチャしていると思ったが、力学(ちから・まなぶ)と会って池袋で飲む。
実は店で目が霞んできて、「何かの眼病では」と恐れおののき、いったん家にかえって2時間くらい横になっていた。夜は元気が出てきたので出かけた。

池袋の地鶏とちゃんこの店で。けっこう美味しい。やっぱり鶏肉は少しでもいい店で食うとそこはかとなく違う。

あいもかわらず「女の子と仲良くなる方」という、ダムをゼロから建設するみたいな絵空事を話していたのだが、逆に「女の子に嫌われる一言」はつくり出せたぞ。

「ブルマー貸して」

これは学生じゃなくてOLとかに言った方が効果的。この言葉のポイントは、「借りるだけなんだからいいだろ。後で返すんだから」という居直りというか傲慢さが含まれているところにある。「借りてどうするのか」をあえて言わないところもブキミさが増す。

そして自分のペンネームを写真家のヒロミックスになぞらえ、「ブルマックス」と名乗る。これで嫌われ対策はカンペキ。さあ、ダウンタウンへ繰り出そう!

12月23日(土)

「このミステリーがすごい! 2001年版」を読んで、暗澹たる気持ちに。
大きな理由は、本書の小説に対する「面白い、面白くない」の基準、リアリティのあるなしと言い換えてもいい、がほとんど無批判に決められている、かのように感じるところにある。
実際はもう少しフレキシブルなのだろうが、たとえば実名座談会のメンバーが考える「リアリティ」は私にとってはひどく窮屈なものに思える。これを補完するモノとして本書には「このバカミステリーがすごいのだ!?」という「バカミステリー」についての雑誌内雑誌のようなコーナーがあるが、こちらもミステリーであるがゆえにストーリーをこまごま明かすわけにはいかず、「どれほどバカなのか」は想像するしかないことになる。

また昨今流行のやくざに近い職業や元警察官などが裏社会を描く小説の特集も組まれているけれど、紋切り型ではない、生の現実に取材した小説を否定するものではないが、個人的にそっち方面でのリアルの突き詰め方っていうのはどんなだろー、とか思う。そこにファンタジーを現出させられればよいが、ウラをリアルに描いているからって面白いもんでもあるまい。小説である以上、三才ムックの裏モノの本などのリアリティを越えなければならないですよ。ノンフィクションについても同様。
「こんなウラがありました」というのは個人的にはもういいんですよ。なぜなら、ウラがあろうがなかろうが、ほとんどの場合人間は生活を変えるわけにはいかないからです。「これこれこういうわけであなたは踊らされている」と知らされても、踊り続けるしかないんですよ。まったくどうせいっちゅうんでしょうね。「ふたりエッチ」でも読んでた方がいいですよ。

さらに昨今流行のサイコパスモノにも食指が動かない。読めば面白いのかもしれんが、でもなんか納得いかない。リアルの基準のようなものが。

考えてみれば、内藤陳の「読まずに死ねるか!」を読んで、2、3の冒険小説を読んだときから疑問だった。そこにあるリアリティの基準について。
それもまたある種の決まり事にすぎないではないかと思ってた。そもそも、欧米ではウジウジした男はヒーローとは認められないらしく、映画「ワンチャイ」の主人公も女に不器用だという点で認められていないらしい。そんなだからダメなんだ。何がだ。とにかく、冒険小説の主人公のように、イイ男でマッチョで、いい女抱いて、過去にちょっとした傷があって、そんなヤツにどうしたら感情移入できるのか教えてもらいたい。だいたいそんなヤツは小説(少なくとも、娯楽小説)は読む必要などないのである。

さらに言えば、私はどうも近年パターンとして成立したらしい「アメリカのベストセラー小説」というヤツがダメのようなのだ。たいていブ厚く、上下巻で、お話は波瀾万丈、山あり谷ありで、読者を飽きさせない趣向が随所に凝らされている、でもダメなんだ……。これはリンゴがきらいとかパイナップルがきらいとかいう個人的なシュミに近いのか。もっと私の心に根ざしたモノがあるのか。くれぐれも教養スノッブな人間にはなりたくないと思っているが(もうなってるって? ほっといてくれ)、コレばっかりはダメだ。同じようにダメなものとして、野島伸司のドラマもダメだ。面白いと思えない。

とにかくまあ、以前から「このミス」にそこはかとなく流れる「面白さの基準」に納得の行かないものを感じており、それはおそらく「小説にとって『面白い』とは何か?」というところに触れるような気もするんだが、とり・みきの表紙とくらたまのマンガと千街晶之くんの文章は面白かった。千街くんのは最後にカクッとオチが付いてていい感じ。これからもがんばってくだせー。ここ読んでる?

忘年会
で、大学時代の人々と忘年会。なんかものすごい勢いで日本酒を飲んでいたような気がする。マンガ「阿弖流為II世」の面白さと、小説「降伏の儀式」のつまらなさを力説したが、「話を聞いているとどっちも面白いような気がする」と言われた。でもまあ両方とも広い意味ではSFに入り、かたや単行本1冊、かたや上下巻の長編小説ではあるものの、かいつまんで話せば似たようなテイストになるのが面白い。

あとみんな(正確に言うとみんなでもないけど)、田中麗奈が好き(「好き」とまで言わなくても積極的好印象というか)なことに驚く。田中麗奈のメジャーっぷりを見せつけられる思いだ。20代後半から30代にさしかかっている男性陣の何かを刺激するのかとも思われたが、その人気っぷりは謎。

あとは途中から西洋甲冑を付けた二人組が登場、一人は「サム」、一人は「サム二世」という名前で、世界中の居酒屋のお通しを食べることを目標に旅をしている。 しかし「居酒屋」という概念のない国には居酒屋を建設して、そこのお通しを食べてから去るということをしているので目標がいっこうに達成できないという。
……などとウソ書こうと思ったが、アホらしくなってしまったので途中でヤメ。

12月22日(金)

いろんな人々と弥生美術館へ行く。水野英子わたなべまさこ牧美也子といった昭和30〜40年代に活躍した(その後も活躍してるけど)少女マンガ家の原画展示を見るため。

いや〜やっぱりこの頃の少女マンガってイイね。他にも当時の少女マンガ雑誌が展示されていたが、少女探偵モノや、金持ちと野山をかけまわる野生児に分かれた双子の姉妹が再会するとか、波瀾万丈な冒険物語的なものもあって、男の子でも楽しめる。 また当時の手塚治虫の洗練度のようなものも感じ取れたし。少女マンガをいちいち心のモード切り替えなくてもよく読めるのは、冒険モノですね個人的には。「キャンディ・キャンディ」とか、最近だと「有閑倶楽部」とか。

わたなべまさこはサンカ小説を読み、家の近所に動物園があったからその辺の影響があるとか、子供産んでから持ち込みしてデビューしてるとか、牧美也子は原稿の描き方が何もわからない状態からマンガ描いていたとか、スゴイ話がいろいろ載っていた。
マンガ家志望者は現在よりずっと少なかったと思われるが、そんな中この3人は今見てもすさまじいまでの才能のほとばしりみたいなものを感じる。「裾野は広いほどいい」ってのは私も思うけれど、マイナージャンルや悪条件の中でも「ものスゴイ人」が出てくるってのはどういうことなのかと考えてみたりする。

また、なにぶん私の生まれる前のことなので昭和三十年代というものの実感はわきにくいんだけれど、昨日か一昨日見たNHKの「プロジェクトX」で「ダイニングキッチン」の誕生についてやっていて、それと少女マンガってのは並行進化していると思った。
「ダイニングキッチン」は日本の狭い住宅事情や家族のあり方の変化、また西洋風生活への憧れなどと深く関係していることを知ってこの番組は大変に面白かったのだが、何よりこの番組に出ていた料理研究家の女の先生が「とにかく『椅子の生活』に憧れた」と言ったことが印象的だった。「椅子の生活」、すなわち「西洋風の生活」に、部屋の狭さをなんとか解消しようとつくられたダイニングキッチンは関係しており、それはまた少女マンガにおけるお城とかお姫様とか、西洋風お金持ちとか、そういうのとも関係しているのだろうな、などと想像してみたりした。

この後、合理性と新しい家族のあり方を提示したダイニングキッチン的思想ってのは、少女趣味的にはもっとデコラティヴなモノとか、「乙女ちっく」みたいなものと分岐していくんだろうとは思うけど。

あと関谷ひさしの描く女の子は妙に肉感的で色っぽいとか、「ぺちゃこちゃん」っていうマンガがあって昔好きだったこと思い出したりとか、イイ体験でしたよ。

昼はカレー屋さんでカレー。ちょっとどうかというくらいハデハデなクリスマスの飾り付けをしていた。

夜はベトナム料理屋さん。おいしゅうございました。

12月21日(木)

夜中3時頃、コピーをしにコンビニへ。2件のセブンイレブンを併用しているのだが、1件では順当にコピーが済んだものの、もう1件は掃除中。
しかたないので家に帰って、ダラダラインターネット見たりしてまた4時頃行く。でもまだ掃除中。
午前5時半頃行くと、掃除は済んでいたが出勤するお客さんがたくさん。そんな中コピーする。しかし、このコピーは後にそんなに急ぐことはないことが判明する。

家に帰って、実は今日は休みだったので朝から酒飲んで(昨晩、ガッカリすることがあってフテ寝してしまったために飲めなかった)午前中ずっと寝てしまう。起きたら気分悪くなっていた。二日酔いか。
飲んだのはどこぞのカンチューハイだったが、コレもうまくなかった。昔は「酔えればいい」と思っていたが、最近さすがにもうダメだ。

昼飯がカレーだったので食いたくなって食ったが、やっぱり気分が晴れず。どうしてもコミケ用の両替をしておきたかったので銀行へ行く。しかしCD屋に行くなどの予定は全部すっとばす。

ふと思いついてCDの整理をするが、なんと「出動!! ミニスカポリス」関連のCDを2枚、2度買いしていることが発覚。またかなりお気に入りだった「花のあすか組!」の「悲しげだね」というCDシングルがボロボロになってしまったことも判明。
昔のCDシングルは、下部のプラスチック部分を切り離し半分に折り曲げるようになっていたが、これをバカ正直にやったものはみな劣化が激しい。現在ではCDシングル用のプラスチックケースが売られていることなども考えると、この「折り曲げて保管」は大失敗であった。

その後、ゴソゴソやっているうちに、つくった同人誌のバックナンバーが大量に出土する。この時点でコミケへ向けての作業の半分近くは消失する。喜びと、コピーをやってしまったことを少し後悔。

いつの間にか夕方。また飲み始めたが身体に酒が入っていかず、中途半端に飲んでまたフテ寝する。
夜9時から、新宿でテクノイベントがあるので行こうかどうしようかずっと迷っていたのだが、「一人で行ってもつまらないだろう」という理由で行かなかった。本当は平日イベントこそ、土日休みの人は行けないのだから行っておいた方がいいとは思うのだが、直前になってひどくめんどうくさくなるのである。まして一人じゃ……。
「行った方がよかったか」とずっと考える。時間の無駄。

CDレビュー
メモ書き程度に、最近買ったCDの感想を書いておく。
#以下は、ぜんぶインディーズ。ジャンルとしてはネタモノサンプリングハード コアテクノ「ナードコア」がほとんど。

・「RASETSU TRACKS」 パリッコ(羅刹レコーズ
「羅刹の家」、「渡る世間」などのドラマネタなど。私と吉田等はパリッコには注目してる。CD通販したいってメールだしたら、手書きの丁寧な手紙をくれたん で好印象。曲もナードコアにはむしろ珍しくガバではないので聞きやすい。

・「future form」 spiritualtransformation(羅刹レコーズ)
パリッコの別名義。自称「マイク・ヴァンダイク」っぽいということでホントにそれっぽい音。カッコいい!

・「ピョンちゃん会R LIVE 2000」 1/26 at 高円寺 GEAR(羅刹レコーズ)
ライブ録音。「コンピューターおばあちゃん」、「笑っていいとも!」など。場の雰囲気がよく出てて面白く、カッコいい。

・「THE EIGHT BIT STRIKES BACK」 DIE TRAX(全日本レコード
高橋名人をネタにした「TAKAHASHI ATTACK!!」がよい。主にファミコンネタ。

・「バードマンコンピレーションCD Vol.2 野獣教室」(birdman)
ネタモノではないテクノも多く収録。

・「Sharpnel vs Project Gabbangelion」 高速音楽隊シャープネル(シャープネル
ガバ。かなりのフロア向け。ギャルゲーやAVなどがネタ。

・「ENDLESS SUMMER」 高速音楽隊シャープネル(シャープネル)
ガバ。国生さゆり、長淵剛。

・「レイヴ・スペクター」 高速音楽隊シャープネル(シャープネル)
ガバ。アイドル、プロレスネタ。ハニーパンチの「いい事に気づいちゃった」シャープネル殺人MIX収録。

・「フロム・ザ・はあと」 高速音楽隊シャープネル(シャープネル)
ガバ。アイドル、アニメ、パンクラス。

・「Popotan」 兔団(全日本レコード)
「燃えろバルセロナ」、「ケイゾク」、「笑ゥせぇるすまん」。
「燃えろバルセロナ」は「日出郎」っていう男っぽい顔のオカマが歌っていた海外のディスコソングのカバー曲。コレはそのREMIX。原曲を知らなくても充分聞けるアレンジの練り込み。「元チェキッ娘」のバンドchee'sの曲(カジヒデキ作曲)の「ガラガラゲッチュ」を「ガバガバゲッチュ」にREMIX。

・「ミュウジカルハラスメント」 Dai-Oh(レーベル名不詳)
1曲目はテレタビーズのREMIX。

CDレビュー(Jポップ(?)編)
安いディスコサウンドはアホな女子高生だけのものではない。安いディスコサウンドを万年床のオタク部屋へ奪還しろ! そしてフロアからヘッドホンへ逆流させよ!!

・「MIND JUNCTION」 JEWELRY BEANS(バップ)
現在の「出動!! ミニスカポリス」の主題歌「Energy」収録のマキシ。JEWELRY BEANSはミニスカポリスのユニットらしい。友人に聞かせたら「ピンサロでかかってそうな曲」と言われた。「Energy」はイイ。ヘビーローテ。

・「週末の夜にダイビングしよう」 Cozi(ポリドール)
過去の「出動!! ミニスカポリス」エンディングテーマ。むかーしエポが 「ひょうきん族」のエンディングで「ダウンタウンへくりだそう〜」と歌ってい たのを思い出させる曲。それなり。

・「ミニスカポリスのテーマ アウチ!」 ミニスカポリス(ポニーキャニオ ン)
過去の「出動!! ミニスカポリス」OPテーマ。アレンジカッコ悪すぎ。デキの悪いアニメソングといった趣。わたし的にはイマイチ。

・「ミニスカポリスのテーマ LOVE&PEACE」 ミニスカポリス(ポニーキャニオン)
過去の「出動!! ミニスカポリス」OPテーマ。これはそれなりにいい。で も、間違えて2枚買いしてしまった。

・「浜辺のchiri-chiriダンス」 坂下千里子(レコード会社不詳。っつーか、 CD見ても字がちっちゃくてよくわからない)
「スリムビューティハウス」のCMソング。マキシ。安っぽいディスコサウンド に坂下千里子のおせじにもうまいとは言えないヴォーカルが乗る。だけどコレは イイよ。ジャケ買いして当たったね。1曲しか入ってない(後はREMIXみた いのひとつ)のが残念。「エステ無料招待券」が付いてる。写真合成でよく見る と気味の悪いジャケも必見。

・「世界はピーポー 超ムゲン大MIX」(日本コロムビア)
テレビ東京の子供向け番組「のりものスタジオ」の曲。パラパラ。「のりものに のればすべての知が得られる」という幼児独特の大胆な世界観のもと、番組の CGキャラがパラパラを踊りまくる。
作曲・編曲は「渡部チェル」。元祖「おっはー!」の「おはスタ」の曲をアニソンも含めほとんど全部つくっているヒトで、「それらしい」曲を実にそれらしくつくる名人。この曲も「いかにもパラパラ」であり、単に「らしい」だけでなく駅員の車内放送のサンプリング(っていうかこのために録音しなおしている)の入り具合など、スーパーベルズに匹敵すると言えよう。ある意味名曲。

12月20日(水)

コミケに関して「今回は新刊売りがないからラクだなあ」などと思っていたら、コピー増刷しなきゃいけなかったんだよね。50部くらい。ギエー。
まあ増刷自体はそれっほどたいへんなことじゃいんだけど、とにかく早朝にコピーに行くのがたいへん。
近頃はコンビニのコピー機も、いつも混んでいるからね。

某天丼チェーン点で「かきあげ丼」を食べる。あまりおいしくない。くどい。食ってる途中で飽きてきて、残してしまった(私の「マズいものを食い続ける街道」は続く。いや、食べたくて食べているワケじゃないんだが)。

でもマックの「かるびマック」はうまかった。あとセブンイレブンの「カルビまん」もうまい。カルビブーム。

話を戻して、とにかくコピーをしにいかなきゃならんので早起きしようと思ったら、早く起きすぎて夜中に目が覚めてしまった。眠れないのでインターネットで「ミニスカポリスのページ」などをダラダラ見る。

掲示板において、「『ミニスカポリス』を観るようになったきっかけは、フジテレビのものまね番組でダチョウ倶楽部がミニスカポリスの制服姿で鈴木その子のものまねをしたのを観て、とても面白かったから」という意見が。
そんなことしていたダチョウもダチョウだが、それを見て「ミニスカポリスを見よう」と思うというのもすばらしいことである。

小川まるみポリスのQ&Aも載っていた。

>>Q 総理大臣にひとこと。
>>A ストレスたまる?がんばってくださいね。

「ストレスたまる?」と逆に聞いているのがイイ。

>>Q 好きな洋服のブランドはなにですか?
>>A 裏原宿のお店とか、ピッキー&ダイアン、VIVAYOU、
>>LittleNewYork、ヒステリックグラマー。

ぜんぜんカンケイないけどさ、「イカ天」に昔「カブキロックス」っていう、歌舞伎をモチーフにしたバンドが出ていたんだけど、ソレのメンバーが(氏神一番除いて)別に「ヒステリックグラマー」っていう普通のバンドもやっていたんだよね。
で、女の子が「ヒステリックグラマーが好き」ってのを聞いて、
「へー、その子若いのにイカ天好きなんだー」とか言ったら、
「『ヒステリックグラマー』ってブランド名だよ。バカじゃねえの」と言われてムッとしたことがある。だから、
「バンドの『ヒステリックグラマー知らないんですか? 通称『ヒスグラ』」と言ったらあきれられた。

>>Q 2000年、人類は滅亡すると思いますか?
>>A そんなことはない。だってまる、長生きしたいのさ。

「自分が長生きしたいから人類は滅亡しない」というのはイイ人生観だ。……っつーか、そういう破滅観って今の若い子にはむしろないかもね。

>>Q 貯金はしていますか?
>>A 昔はしてました。それがあるくらい。

意味不明。「貯金があるくらい貯金をしていた」というのはよくわからん。トートロジーか?(←違うと思う。自分で書いててナンだが、これオヤジ的ツッコミだよなぁ……)

>>Q 最後にファンの方に一言。
>>A まるは多分、いままでのミニスカポリスの中でも、スパ抜けて体が大きくてあん
>>まり顔も・・って、思っている方が多いと思いますが、その分、いろいろ頑張るの
>>で、どうかこんなまるを応援してください。

まる……(小川まるみの愛称)。身長170センチもあるのか。なんか意外にコンプレックス吐露してるな〜。がんばれ、まる!!

12月19日(火)

歯医者行った後、生姜焼き弁当買ってきて食ったら、歯になんかをかぶせた直後だったのでぜんぜんおいしく感じなかった(なんか最近マズいものばっかり食ってるな私……)。

12月18日(月)

店への行きがけに松屋で「キムチ牛丼」を食った。いつもいつも「あんまり美味しく無いなあ」と思いつつつい注文してしまう。でもやっぱりあんまり美味しくない。普通の牛丼の方がイイ。

店に税理士さんが着て、飯を食っていったのでなんとなく疲れた。

店の近所の、1回も入ったことのないラーメン屋に入る。そしたら近所のもう一件とほとんど同じタイプのラーメン。こんなに小さい商店街で、同ジャンルで競合してどうするんだろう……。ものすごく脂っこかった。

土曜日に受け取った眼鏡に、もう傷が付いている。
前のレンズがわずか3カ月で傷だらけになってしまったために取り替えてもらったのだが、「扱いが悪かったのか」と今まであまりいじらずにいた。
が、言われたとおり水洗いしてみても、やっぱり傷が付いている。
真剣に考えたが、20年以上も眼鏡をかけている私にとって、初めての経験で原因がまったくわからない。
外側の傷ならばたとえばセーターを着るときこすれてしまうとか、それくらいの仮説しか思い浮かばない。
まあ傷の原因を究明しなければ同じことが起こるだろうとも思っていたのだが、案の定そうなった。

夜、吉田等から電話。「モーニング娘。ドンジャラ、やりませんか?」と言ったら、バカにされた。

12月17日(日)

パソコン、突如なおったりまた調子が悪くなったりする。

小説「降伏の儀式」(上)読了。これから「下」もあるかと思うとドッと疲れが出る。

夜、力学(ちから・まなぶ)と飲み。池袋で、学生時代によく昼飯を食いに行った「東明大飯店」に行く。芳林堂の上にある店ね。
う〜ん、夜行くと雰囲気が違って感慨があまりないけど。でも懐かしいね。
味はまあ学生が行ってた店だからそれなりなんだが、いつも行ってる居酒屋より安いんだよなあ。もしかして今まで重大な間違いをしていたような気がする。この世にはもっと安くて美味しい店がたくさんあるのかもしれない。

ずっとアイドルの話してた。酔っぱらって熊切あさ美を異常に持ち上げたりなどしていた。本当に持ち上げたいのは「NEOかしまし娘」なんだけど、力学(ちから・まなぶ)が「NEOかしまし娘」を知らないので便宜的に熊切あさ美を持ち出すしかなかったのだ。

それにしてもアイドルに関しては我々はおそらく「萌え」とかいうわけのわかんない感覚ではなく、「好き」と言った方が断然近い。私も便乗して使うことがあるけど「萌え」って何なんだろうな〜。やはり「好き」と言った方が近いけどな。疑似恋愛という意味では好き以外の言い回しはあるまいよ(夢枕獏調)。

それと、「モーニング娘。ドンジャラ」をやりたいね〜、やりたいね〜、と盛り上がった。
しかしどこに売っているかもわからないし、やる場所がない。つき合ってくれる人もいない。たぶんこの場の盛り上がりだけで終わるだろう。「旅行に行こう」とか「同人誌を出そう」とかいう話でその場だけ盛り上がって終わり、というのはよくある話だが、「ドンジャラをやろう」というツマラナイ話で盛り上がり、しかもそれが実現しないということこそが、我々の真骨頂というべきであろう。わっはっは。

しかし力学(ちから・まなぶ)とのアイドル談義は感覚的に近いものがあるが、コレが吉田等になるとまったく独自の宇宙を持っている。というか持ちすぎている。というか「アイドル」というバーチャルな話題なのに、「もっと現実に目を向けた方がいいのでは……」とか思う。吉田等の虚構に対する考えにはいろいろ考えさせられるものがある。簡単に言って、興味のない人けなしすぎ。

12月16日(土)

朝からパソコンの調子が悪く、ときどき画面が激しくぶれ、電源を切ろうとしても本体のパワーボタンの明かりがついたままで、再起動しようとしても立ち上がらなくなってしまった。
しょうがないからコンセント抜いて電源を切っている。

ずーっと店で、夜だれかと飲みに行きたいなあ、でも当日じゃつかまらないだろうなあ、とか考えて、何人かに電話したんだけどやっぱりつかまらなかった。
比較的早くあがって、渋谷でラーメン食ったんだがうまくて評判のとこだったのにものすごくマズかった。もしかして焦がしてねえか? スープに何かを焦がした炭みたいのが浮いてたんだけど……。

小説「降伏の儀式」をまだ読み終わらない。何の感情移入もできない人々が、何の感情移入もできない宇宙人に侵略される話。

ミニスカポリスの「脱衣競馬」っていうのを録画しておいて見た。競馬予想ソフトではずれたら制服を脱いで水着姿になる、というものだったが、みんな脱いだら身体にバスタオルを巻き付けている。おかしいなと思ったら、どうやら二本撮りで、先週と同じ水着を着ているための絵的な配慮らしい。
う〜ん、意味があるんだかないんだか……。

眼鏡屋に寄って眼鏡を受け取って、ウチに帰って長電話して、寝た。

12月15日(金)

早朝子供番組「おはスタ」で、週1回、小学生100人にアンケートを採るっていうのをやってるんだが、いつだったかこの間「この世で一番強いと思うものは?」ってのをやった。
そしたら、3位:ライオン、2位:神様、1位:プロレスラーという結果が出た。
さすが小学生というか、「強いか弱いか」に神様を出すのはほとんど反則でしょう。
しかも2位にくいこんでるし。ライオンとプロレスラーにはさまれてるし。う〜んキン肉マン的世界観。
「この世で一番かわいいと思うのは?」では、3位:赤ちゃん、2位:子犬、1位:ハムスターという回答で、まあ順当だったが、少数意見で「風邪をひいた女子」ってあったのには深いものを感じたよ。「この世でいちばんかわいいもの」、風邪をひいた女子かよ……。

あとは人のHPの日記見てダークになったり。すげえ働いている人の日記とか読むとおちこんでくるよな……。泣けてくる。すいません、すいません、って思う。あんまり働いてなくて。
そしてチューハイをガブ飲みする。

そしてものすごく恐い夢を見る。
そしてぼくは途方に暮れる。

12月14日(木)

ようやく腹が治ってきた。とりあえずホッとする。
スーパーで「キムチ鍋セット」っていうのが売っていたそうで、それを家族でホットプレートみたいので煮て食う。
2人前580円というのに衝撃を受けた。牛丼だって400円はするのに。
自分の買い物ベタを実感し、泣きそうになる。

12月13日(水)

やはり寒さにともなって妄想力も弱くなってきている。
とにかく寒い。今年は去年より寒いんじゃないか?

ワイドショーで、妻子を殺された青年が裁判に遺影を持ち込むの持ち込まないのという事件の続報をやっていた。
まあそっちはおいといて、殺した犯人が獄中からだれかに当てた手紙が公開された(していいものなのかどうかもわからんが)のだが、すげえカッコつけてる文章なのね。わりと本とか読んでそうな。もったいっぶったような。確かドストエフスキイとか参考にして。「積年の大怨に裁きを云々」みたいだった。

実は、あまりに腹が立って、テレビを正視できないくらいムカついた。
私はこの事件自体にはたいした知識はなくて、いきなりヒトの家に飛び込んでレイプして殺害、子供も殺害、っていうのは、この犯人はなんつうか本能で生きてるような、うすらばかだと思っていました。
しかし手紙を見ると、イメージとしては頭でっかちな、サカキバラとか「人を殺す経験がしたかった」とか、「人を壊したかった」とか、そっちに近かった。
レイプという「目的」があったために、自分のやってることを言語化できないタイプの犯人だと思ってたけど。

むろん、字も読めないようなアホで犯罪を起こすというのはそれはそれで当然マズいと思うが、私が反射的にものすごくムカついてしまうというのは、頭がいいつもりで自分のしたことにいちいちコリクツつけるヤツなんだよ。
そのデンで行けば、鳥みたいな名前の某宗教団体とかもそうだし。
なんか頭よさぶってんじゃん。すっげえムカつきますな。こむずかしい単語を並べることでの自己陶酔的なものも感じるし、またリクツをこねることで自己弁護ができていると信じている浅はかさも感じる。
本人たちは自分のことを頭いいと思ってるんだろうな。そんなわけねえじゃん。それがすっごいイヤ。

あともしかしたら某大女優の次男とかもそうかもしんない。やってる規模は違うけど、哲学の本とか読んでるって言ってたし。自分が頭がいいつもりだったんじゃないかなあ。それで法に触れることを「自分は頭がいいゆえに法に触れてしまう」みたいに思ってたんじゃないかと勘ぐってしまう。あくまで勘ぐりだけど。それはカッコ悪ィよな。

12月12日(火)

体調悪いー。腹痛いー。寒いー。
こまいトラブルが続いて、プチイライラの毎日。
ラジカセを修理に出したらまったく連絡が来ず、こっちから電気屋に電話したら「もうできてます」と。
まあそれでも異常に腹が立ったりしないのが、ここの店主の人柄っつーか人柄ってほどでもないな、ヌーボーとした感じの印象なんだろうね。

ちょっとほしいCDがあったので、また渋谷のGUHROOVYへ行く。何が欲しかったかというと、ハニーパンチというユニットの「パンチの嵐」。前に買った別のアーティストのヤツにこのユニットの曲のREMIXが入ってて、それがかなり気になった。
「いい事に/気づいちゃった/そこには何にもないってね/いい事に/気づいたら/何から何までいい感じ」っていうのを女の子のツインヴォーカルで楽しそうに繰り返す。アニメとかゲームの曲も歌ってる人たちらしい。だからいわゆるアニメ声というか。でも歌詞がスゴイ。「そこには何にもないってね」って……。まあホントに何にもないもんなあ世の中。
曲調は、いかにも最近のアニメソング調のものと、非常に抽象的な言い方で申し訳ないがクラブっぽいのと入ってる。アイドルに対する一種のパロディかもしれないんだけど、80年代色というかニューウェーヴっぽさがほとんど感じられない、アニメ+クラブみたいな感じがおれ的には新しく感じた。

同アルバムに入ってる「サイボーグ純情派」っていうのがまたイイのよ。

「存在の意味をさがして/今あなたにたどりついた/鼓動がリズム刻み出す/私サイボーグ
ひ・み・つ/私はサイボーグ/ちょっぴりだけね 教えてあげる/な・い・しょ 好きな人くらい/守れる乙女」

……コレを勝手に「SFおしかけ女房ソング」と認定しました。

めがねに謎の細かい傷がつくので、めがね屋へ行く。

12月11日(月)

体調悪いー。腹痛いー。寒いー。
朝、カンペキに治ったと思ったら、それは私の幻覚だった。
おれがこのまま死んだら、このHPは更新が止まったまま、そしてこの記録が私の死の直前の記述となる。
いやだなー。

毎月行ってる某所へ。今年も通り道にあるヘアーサロンの入り口に出してあるぬいぐるみ「ごんちゃん」が、サンタクロースの服を着せられているのを見る。
1年って早い……。
1年どころか、おれ的にはまだ7日くらいの心境なんですけど、なぜもう11日? やっぱり体調悪いんでダラダラしていたからだよな……。

コミケカタログを買う。体調悪くて読む気せず。自分のサークルのところだけ確認する。

今年のK−1、すごいしょっぱかったなあ。まあいろいろあるんだろうけど。
PRIDEが人気出したみたいなんで、そのぶん客取られちゃったら大変だね。

12月10日(日)

体調悪いー。腹痛いー。
でも昨日よりはよかったんで、夜、力学(ちから・まなぶ)と飲み。

その前に、11月20日(月)に書いた「ユニクロ創設秘話」が不評で。
イヤ、さらにその前に何が好評かっていう話があんだけど。
とにかく不評で。「やっぱり『ユニットバスに乗ったクロマティー』が最初に出てきた方がよかったかな」(細川ふみえの「バスロマン」のCM風に)とか思ったけど全部後の祭りだわな。
でも「ゴツい車輪のついたユニットバスに乗ったクロマティーがせまってくる。BGMはひどく悲しい音楽」というのだけ頭にとどめておいてください。
抽選で何人かの方に、ハセキョーグッズをプレゼントします。
あ、ハセキョーっていうのは現在「SRS」の司会をしているモデルさんのことです。
あ、ハセキョーグッズをプレゼントするというのは、ウソですんでお間違えのないように。

ともかく、初めてこの「あこがれ日記」がカベにぶつかりましたよ。日記がカベにぶつかるっていうのもどんなもんなんでしょうか。
……まあ私の場合、アレコレ頭で考えてもたいてい失敗するし、他人の評価はそれ以外の部分で決まる場合が非常に多いので、今までどおりやりますけどね。

で、力学(ちから・まなぶ)が池袋の韓国料理屋さんに連れてってくれまして、いつも「どんな店でも飲めりゃいいや」と思ってたんだけどけっこう美味しい料理屋さんだったんで認識をあらためました。
食い中心にした方が、ガバガバ飲むより健康にもずっといいし……。
ここで飲み食いしている最中は、体調も戻って好調でした。

そして我々は酒を酌み交わしながら、17歳の犯罪についてその防止策を考えたんですけど、
「眞鍋かをりみたいな彼女がいれば、犯罪なんて起こさねえよな」という話になり、
「そうだよなー、おれだったら絶対犯罪なんて起こさねえ」
「おれもおれも」
とか言ってた。
だけど、どっちみちおれたち17歳当時、眞鍋かをりみたいな彼女なんかいなくても犯罪を起こそうとは思ってなかったですけどね。

……んでまあ「眞鍋かをりのクローン人間を17歳以下の男子全員に与える」とか考えたんだけど、前主張していた「広末涼子のクローン人間を与える」という話の人物が変わっただけで、まともや自分の想像力の限界を感じた。
あ、こういう話すると必ず「おれは眞鍋かをりのファンじゃないからいやだー」とかいう人がいますが、考えてもみてくださいよ。一生モテないより、眞鍋かをりだよ!? まったく妄想だけは一人前なんだから。ヘタなよりごのみして拒否したら一生後悔するよ。
……などと、妄想を土台にして他人の妄想に対して説教してみました。

12月9日(土)

体調悪いー。腹痛いー。
けっきょく店休みましたよ。大事をとって。
でさー、病気になると思い出すのが昔村上龍が言ってた「出世するヤツにやたらと風邪をひくヤツはいない」っていう言葉で。
実際、前の会社の上司もほんとに風邪ひかない人だった。ああ、もうおれ出世できねえなとか思って、家で寝てた。

それと、会社時代は風邪でフラフラの状態だったりすると、上司が気を利かして「今日は早く帰れ。」って言ってくれてたんだよね。コレがありがた迷惑な話で、定時に帰って翌日は元気になって復帰してくればカッコがつくんだけど、たいていもっともっと悪化しちゃって、だったら残業して翌日有休とった方がよかっただろっていう状態になっちゃって。
上司にはイヤな顔されるし。「おいおい」みたいなフンイキになって。

なんかもうどうしようもなかったね。何したかもまったく記憶にない。

12月8日(金)

昨日の晩からやはり体調が悪く、昨晩は深夜からのイベントがあったんだけど大事をとって行かなかった。
「おれってトシとってきたし、ムリしない用心深いヤツだな」などと自己満足に浸りながら、睡眠も充分とった。
ところが、朝起きても体調の悪さは変わらない。というかむしろ悪化しているような……。
これじゃあ昨晩遊びに行かなかったことも、全部ムダじゃん。

絶望にうちひしがれながら、本屋とか行った。
しかし、あまりに本を買いすぎて、「読みきれねえよー」とか思ったらだんだん暗澹たる気持ちになってきた。体調悪いし。

で、またネットウロウロ。「タイムレンジャー」のサイトを探していたんだけど、もともとテレビ朝日のサイトは「クウガ」には力を入れているけど「タイムレンジャー」はいいかげんだった。
そしたら東映のHPでは毎回の主要スタッフや撮影こぼれ話など、けっこう充実してた。

それとファンサイトもざっと見たけど、ユウリ(ピンク)役の「勝村美香」のファンサイトに行って、彼女のニックネームが「美香ゴン」だと知った。美香ゴン……。これほどおれにとって無用な知識もあるまい。
ちなみに京野ことみは「ことちゃん」が定番なのかなぁ。「ことみちん」って書いている人がいるけど、これはこの人独自のものかな。
安西ひろこの「ヒロポン」ってのは定着しなかったな。やっぱり「あんぴろ」っていう方が似合ってますよ。「あんぴろ」ってのも公式の呼称じゃないけどね。

それと、ユウリは「ずいぶん小さい女の子だなあ」と思っていたら、身長160センチでそうでもない。実は他の男性メンバーに身長185センチ近いやつが二人いて、その対比で小さく見えていただけだった。視覚マジックだったのだ。

夕方、医者に行くが、何かこう「カゼによる腹痛」ってところをいまひとつ理解してもらえなかったような気がする。もう人生ダメなのか。そうなのか。

12月7日(木)

今日は休み。昨日から体調が悪く、エネルギー補給とか思って飯をガツガツ食ったら腹が痛くなってきた。そして寒い。

何もやる気が起こらないので、ネットウロウロする。

エロ妄想サイトで、「ゴディバ」というチョコレートメーカーの名前の由来を知る。
すなわち、「11世紀のイギリスで重税にあえぐ民衆を救うため、伯爵夫人レディ・ゴディバが税を軽くするように伯爵に申し出ると、『おまえが全裸で町中を走れたらそうする』と言われた。
悩んだ末、レディ・ゴディバは聖霊降臨祭の次の金曜に全裸のまま白馬に乗って町をまわった。人々は彼女の自己犠牲の心に打たれ、その日は皆窓を閉め、彼女の姿を見ないことによってその行為に応えた。」

説明はここまでだったが、確か一人だけこの夫人のハダカを覗いていたヤツがいた。 その名がトム、そこから「ピーピングトム(覗き魔)」という言葉が生まれたと記憶しているのだが。

つまりゴディバのチョコレートを食ってる女の子はレディ・ゴディバの自己犠牲のエピソードにウットリし(まあメーカー名の由来なんて知らないかもしれないが)、その姿を見てヒソカにその女のヌードを想像している男はピーピングトムというわけだ。
うまいねどうも。

ピーピングトムに関してはうろ覚えなので、確認したい人は各自調べてください。

ひさしぶりにタイムレンジャーをまとめて観る。

・「未来戦隊タイムレンジャー」
第27話「小さな故郷」
監督:諸田 敏、脚本:小林靖子。
確かシモン(グリーン)メインの回。手堅くよし。

第28話「再会の時」〜第34話くらいまでは新田的にはイマイチだったのは以前にも書いたとおり。

第35話「明日が来ない」
監督:諸田 敏、脚本:山口亮太。
一日が永遠に繰り返す世界に迷い込んでしまった滝沢直人(タイムファイヤー)。このあたりからおれ的には盛り返してくる。それにしても、これって山口亮太だったのか(東映HPの表記)。テレビのテロップでは小林靖子だったような気が……。でもお話の展開から言ってたぶん山口亮太だろうなあ。

第36話「素顔のままで」はドモン(イエロー)とカメラウーマンホナミのエピソード。普通。第37話「狙われた力」も普通かな。なり上がり根性キザ男・直人の土性骨みたいのが見られる作品。

第38話「ぐっどないと」
監督:坂本太郎、脚本:小林靖子。
「1年に一週間寝だめする」という性質をもつハバード星人・シオンともども、タイムレンジャーメンバーが忍者モノの映画にエキストラとして出演することに。
「主人公たちが映画撮影現場へ」という定番エピソードと、最近では「禁断のオチ」とまで言われる「あれ」(ネタバレになるから伏せる)を組み合わせた展開は古いものを組み合わせてなかなか楽しいと思ったのだが、ニフティの特撮フォーラム見たら「手抜き」の声も。それだけ「あれ」はタブー視が強いのかなあ。私はこのエピソードはけっこう好き。

第39話「雨に濡れた嘘」、第40話「アヤセ脱退!?」
両方とも、監督:小中 肇、脚本:小林靖子。
アヤセ(ブルー)の不治の病は、彼と竜也(レッド)だけの秘密だった。だがそれがメンバーにばれてしまう回。これも2週連続でなかなか盛り上がった。

第41話「予言者を暴け」
監督:諸田 敏、脚本:小林靖子。
イイ雰囲気になってきた竜也とユウリをくっつけるため(?)、謎の新興宗教団体への潜入捜査を2人に頼むドモン。ドモンってリーダーだったのか……。
ときどきいい感じになるんだけれど、お互いが素直になれないためにすぐケンカしてしまう竜也とユウリ、というのは一昔前の少女マンガ的で私はとても好き。ホナミとドモンのすれ違い、アヤセの「不治の病」などと合わせ、ひと昔前といった感じの設定が目につくんだけれど、逆に直人の所属団体が民間の警備隊だったり、タイムレンジャーが作戦練習をするシーンなどは新しい印象があり、それらが組み合わさって味を出していると思う。

クラブイベントこぼれ話。
「ユーマノイドタイフーン」がすごい人で待たされたというのは書いたけど、当然ながら、私と吉田等の後ろにも若い衆が並んでいた。私はすぐ後ろの若者の話なんてロクすっぽ聞いていなかったんだけど、吉田等が聞き耳を立てていて、後でどんな会話をしていたか教えてくれた。
曰く、
「いやー、○○(共通の知人らしい)さあ、おれたちみたいにカッコよくなりたいらしくて、オレたちの聞いている音楽や、ファッションをマネしようとしているらしいんだけどさ、今カベにぶつかっているらしくて、まあオレたちみたいにカッコよくなるにはさー、そうしたカベを乗り越えなくちゃならないんじゃないかなー」

……若さってコワイ。まあテクノのお客さんってカッコは奇抜でも暴力的な人とかいなくて総体的には好きなんですけどね。「レインボウ2000」で 数万人集まって、喧嘩腰のモメ事がひとつもなかったっていうのも有名な話だし。コミケの男性向けエリアよりよっぽど落ち着ているんだけど。少数意見ってコトで。

テレビ〜
この間の「TVチャンピオン」で「大食い選手権」をはじめて見ましたよ。
何でかって、流行ってるというか、みんな見てるでしょ。流行に遅れたくなくて……。
いざ見ると、やっぱり引き込まれるね。何かとリクツっぽいコメントをする大食いの人とか、面白かったです。でも連続して見たいかっていうとボーダーラインかなあ。
「知識・技術を問わない」という点ではよく知らないけど他のTVチャンピオンのシリーズとちょっと違うのでは。現代の閉塞状況を打開する突破口になるかもしれませんよ。とか言っている思想家がいたら疑った方がいい。

あいかわらず「ミニスカポリス」はイイね。全体的にダラダラした感じがイイよな〜。
この間、競馬のソフトを使って「脱衣競馬」という世にもクダラナイことをやっていた。予想がはずれたら制服を脱いで水着になる、と。
で、中途半端な当たり方したら「下だけ脱ぐ」だって。
「水着でポーズとって」って言われて、姫嶋ポリスとかなんとかが「オスカルさま〜」と言っていたように聞こえたんだよ。ちゃんと聞き取れなかったけど。
もし「ベルばら」のオスカルさまならちょっと面白いかなと思って。まあすぐ忘れるようなことだけど。っていうか忘れていいけど。

12月5日(火)

レッサーパンダのブームの予感がしていたんだけど、「少年マガジン」ひさしぶりに読んだら、「レッサーくん」っていうキャラクターが出ていた。基本的にマガジン毎週読んでないんで、先を越されていたことに気づかなかった。知らぬは私ばかりなり、ということだったわけかい。

11月26日の日記に書いた「超大散財」の件なんだけど、いちだんらくした今でもホントに大散財だった。700円のはずだった古本が、14000円になっちゃったってこと。

「つれづれマンガ」にも書いたが、「スピリッツ増刊IKKIイッキ」というマンガ雑誌はホントに読んでて疲れるマンガ雑誌だった。いやつまらないという意味じゃなく。なんかむずかしっぽくて読んで疲れるんですよ。リクツっぽいというか。
まあかといって「バカ主義」みたいのをやたら主張するのもカッコ悪いと思うんですけど。

金がないと思ったら、上記の大散財と並行して、バカなものを定価で買ってるからダメなんだよなー。「ぶっとびマンガ大作戦」とかネタモノをやっていると、どうしてもバカなものを購入する機会が多いんだけど、私はかなり買い物ヘタな方だと思いますね。なんかねー、探し回るより買っちゃえとか思うんだよね。CDでも古本でも、うまくすれば半額以下で再入手できるはずなんだけどね。
やっぱり、ネタモノっていうのは「ふと見つけた」、「捨て値で買った」、逆に「大金を湯水のように使って」とかいうのがイイのであって、バカなもの定価で買って後で後悔して、そんで居酒屋行って「金貸して」とか言うから呆れられるんだよなあ。カリスマホストの「ガブガブ行っちゃえ!」っていう本、かなり長い間池袋の芳林堂に並んでて、「買っちゃえ!」とか思ったけど思いとどまった。

下の「METAMO」のいいHPがないかなあと思ってざっと検索したら、ホリプロでは「METAMO」というカテゴリではなく(個別のしかない)、ファンクラブの告知しかない。ここはファンサイトらしいけど、METAMOファンというよりは「アイドルのイベントで写真を撮ったり握手をしてもらったりするのが好き」というある意味典型的なマニアのHPですね。おれみたいに、寝転がってテレビ見てヤイヤイ言っているのとは違って。イベントオタクというか。そう考えると私のアイドルについて考えていることが実に的はずれなような気がしますな。イイんだけどね的はずれでも。

お気に入りサイトだった「実験的試行錯誤」も閉鎖。プロバイダの都合と、管理人の受験とが重なったためらしい。日記がものすごく面白かったんだけどなあ。ホントに文章のうまいヘタってのは才能だなあ、と思い知らされたモンだが。

12月4日(月)

「おっはー!」とか言って、慎吾ママが流行語大賞、世間は笑顔に包まれた。そして「おはスタ」は話題にものぼらない! というコトで山ちゃんが何と言うか期待して「おはスタ」を見たが、やはりオープニングで「ちょっと悔しいけどおめでとーう!!」とかって言ってましたな。

その後「ミニモニ。」がゲストで出てきて、デビュー曲のプロモビデオも流したのだが、これが非常に衝撃的だった。昨日のシャープネルくらい衝撃。
私はもともとギンギラで派手でパチモンくさくてカワイイものが大好きなのであった。アイドルソングなら榊原郁恵の「ロボット」やピンク・レディーや松本伊代の「テレビの国からキラキラ?」や、初期篠原ともえなど。あと「なんてったってアイドル」とその後続的イメージのもの(わずかながらそういうのがあった。宍戸留美のなんかとか)。

まあしっとりしたのもイイですけどね。

まったく「ジャンケンぴょ〜ん」ってのは参ったよ。衣装もスゴイよ。チェックのアームウォーマーだかルーズソックスだかを履いているんだよ。やっぱりアイドルは派手でかわいくてナンボだよ。あと最近の好みではダンスミュージックと無縁な方がイイな。がんばれMETAMO!!

あと「Real Player Basic」をダウンロードしたりした。昨日、吉田等が「パソコンでデータを落として音楽が聴ける」とか言っているから「ウチのマシンじゃムリでしょう」と無知ぶりを発揮したら、なんかかなりイライラして「できるって! できるって!」というので、家に帰って試したらできたよ。へええ。これでMP3の曲とか聞けるんだ〜。

もしかしてここって未来? 未来の国? とか思ってたら、いつの間にか1日が終わってしまった。

12月3日(日)

テクノイベント「ユーマノイドタイフーン」。於:渋谷Club asia。吉田等と行ってました。
「ナードコア」っていう、特撮やアニメやプロレスやらからサンプリングして激しいビートに乗せたパロディチックなテクノジャンルがあるんだけど、それらのユニットがいろいろ出るってコトだったんで。
「ナードコア」っていうのは「ナード=オタク」とハードコアを合わせてつくられた新造語。まあ厳密に言うとちょっと違うみたいなんだけど。

ハチ公前で待ち合わせ、仲本工事の居酒屋「名なし」で酒をガブ飲みしてから行く。

この間行った「90年代ナイト」が非常にこぢんまりとしたイベントだったし、「ナードコア」っていうモノ自体がそんなにものすごい大人気というほどでもないと思っていたんだけど、意外にもスゴイ人。入場するのにかなり時間がかかって、始まりも30分押した。
また空調が異常に悪いらしく、壁がなぜか水浸しで、触ると手が濡れた。外は寒いってのに中はTシャツ1枚でもまだ暑い状態。

客層も普通のテクノイベントに来るような人たちが多数混ざっており、事情を知らない私と吉田等にはなんだか謎のイベントでした。

しかしバブルB(バブル期のポップスをDJしたりREMIXしたりする人)のライブを間近で見ることができたし、ハッピーハードコアのDJも出てて(……というかいわゆるテクノDJの方が多かった。多分いちばんのビッグ出演者、NAO NAKAMURAだし)、イベント的にはかなり面白いものでした。

とくに全日本レコードシャープネルのライブは初見だったため衝撃的。「全日本」は初期電気グルーヴがやっていた「韻をテキトーにしかふまないニセラップ」調の声を激しいビートに乗せるモノ、クラフトワークの曲に「キヌガサ〜」、「キヌガサ〜」という声をかぶせるものなど。
「シャープネル」は「ガバだ」って聞いてたので、なんつーかすごいヴァイオレンスなものを想像してたんだけど最初の曲がセーラー服コスプレの女の子と、ネコと犬(?)の着ぐるみの男の子が出てきてアニメ「ラムネ&40」の何だっけ、新しい方の主題歌とかおニャン子をガバというか高速にリミックスして歌い踊るというもの。
予備知識なしで行ったので度肝を抜かれましたよ。
その後も「ポーゴ(プロレスラー)のアンダーテイカーデスマッチ」における、ポーゴのセリフを流しながら、自分がポーゴのメイクをして口パクをするビデオを流し、いざ曲が始まると舞台上でプロレスごっこを始めるとか、ラストは美空ひばりの「川の流れのように」のREMIXでシメ。
まあずっとこの日記読んでいる人はわかるでしょうが、私はこういうの大好きなんで、大喜びでした。ポーゴについてはプロレスに詳しい吉田等にいろいろ教えてもらいました。
あ、シャープネルは現在のカタチでのライブは最後だそうです。

その後大事件が……。
あとは尾籠な話で申し訳ないが、居酒屋であまりに酒をガブガブ飲んだため「大」がしたくなったんスが、男子トイレの個室の方のドアが壊れてて、ただ立てかけてあるだけという涙な状態でトイレに入らなければならなかった。それで「1回すんじゃえばこっちのもんだ」と思ったらまた腹痛くなって、またドアを押さえながらトイレに入った。紙はちゃんとあった。

その後、ラスト近くなってまた腹が痛くなってきたので、吉田等を連れて吉野屋に入り、トイレに入った(ほんとに尾籠な話ですな)。さらにつまらない話だが、私が椅子の上に置いたカバンを、席を移動したために吉田等が別の椅子に置いたのだが、そのときにカバンの肩にかけるオビ(名称不明。ストラップ?)が、吉野屋の椅子にからまってしまった。トイレから出たときにそういう状態になっていた。からまったものを解くのがわずか数分のことで吉田等は気づかなかったが、軍隊なら確実に「モタモタしている」ということで殴られていただろう。

その後入った喫茶店で、私の頼んだアイスココアが吉田等の頼んだモノと同じお盆に乗せられているのに気づかず、そのお盆を持って移動した吉田等の後に、「早くボクのアイスココアが来ないかな〜」と、30秒くらいカウンターの前で待ってしまった。コレも、スタープラチナ・ザ・ワールドだったら私を殺せるくらいの時間であった。

その2件(カバン事件とアイスココア事件)で落ち込んで、家に帰って死のうかな〜と思ったが、力学(ちから・まなぶ)に電話して「ハロモニ」(モーニング娘。のやっている番組)などについて話をしていたらだんだん忘れてきた。



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2000年11月の日記
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