3/20(木)……女中が常駐
▼すでに告知したとおり、OHP月極アンケートの2008年4月分は「最終回が心に残る漫画」をやっておりますが、出足はけっこう活発な感じじゃないかと。やはりラストに思い入れがある作品ってけっこうありますもんね。
あと、最初の告知時点でネタバレについてはわりとくどめに注意書きさせていただきましたが、別に「まったく内容を書くな」ってわけではありませんので念のため。要するに「これから読んでみよう」って人の楽しみを削がない程度に収まっていればオッケー。それでいながら興味がかきたてられるような感じですと、なおうれしいです。作品によって、ある程度書いてもOKなものもあれば、ほのめかし程度でも厳しいかなってものもあるかと思います。私も未読な作品はけっこうありますし、どれが致命的なネタバレなのかは判断しきれませんので、投稿者サイドで適宜さじ加減していただけると助かります。
【単行本】「木造迷宮」 アサミ・マート 徳間書店 B6 [bk1][Amzn]
待ってましたの単行本。おた☆スケの漫画レビュー連載でも取り上げましたが、しみじみとしたホッとした和む味わいと、ほんのりトキめく萌えが共存するいい漫画です。
主人公のヤイさんは、売れない三文小説家であるダンナさん(夫の意ではない)の住む木造のおうちで、住み込み女中をやっている妙齢の女性。ヤイさんとダンナさんの日常を、暖かく丁寧に描き出していくのがこの作品。大きな事件とかはあるではないけれど、穏やかな日常を楽しく描いててとても好感が持てる。
そしてなんといっても素晴らしいのが、ヤイさんの美しさかわいらしさ。一生懸命働くその姿は「甲斐甲斐しい」という言葉が似つかわしく、出しゃばるではない立ち居振る舞いはおくゆかしい。かといって大人しいってばかりではなく、ちゃんということはいう、なんとも気持ち良い女っぷり。働き者なんだけどちょっとドジなところもあって、周囲をほんのり暖かで気持ちで満たしてくれる、そんな雰囲気の持ち主。
ダンナさんも不器用だけど心優しい人。彼はヤイさんのことを好いてはいるものの、超奥手な人なんで、進展はものすごく遅い。ガツガツラブコメしてないところも、この作品の場合はいい方向に作用してると思います。あとアサミ・マートの絵柄も、柔らかさがあっていいです。トーンの使用は少なめで、自然物や木造家屋のあったかい質感をうまく出せている。それも作品全体の気持ち良さにつながっている。とても良い作品だと思います。
【単行本】「騎崎サブゼロ作品集 世縒りゆび」 騎崎サブゼロ 徳間書店 B6 [bk1][Amzn]
おー、やっと単行本が出ましたなあ。アワーズライトで連載されていた「世縒りゆび」全5話と、「イツマデの絵本」「ボロネーゼ」「濁り天窓」「溺れずノ市」を掲載。同人誌で出ていた「騎崎サブゼロ作品集 世縒りゆび」とほぼ同じ内容。今となってはすでに5年くらい経っちゃった作品だけど、今見ても絵は一級品。線がシャープで、陰影のつけかたが素晴らしい。これだけの絵をモノクロで描ける人はそういるまいと思わせる、雰囲気抜群な作品群です。
とはいえ、お話についてはちと弱め。ちょっと不思議なファンタジーが多くて、雰囲気は印象に残るんだけど。とはいえそれをカバーして余りあるだけの絵の力はある。この単行本で惜しいのはB6という判型。こういう圧倒的に絵で勝負っていう人は、できるだけ大きな判型で見たかったところ。
【単行本】「コンビニん」 和六里ハル 秋田書店 B6 [bk1][Amzn]
主人公の一ノ谷ヒカルは、プレッシャーにやたら弱くて損ばかりしている19歳男子。彼がとある事件がきっかけで、店員さんはやたらかわいいけど問題満載のコンビニでバイトすることに。そこで彼は、さまざまなトラブルに巻き込まれて、死にそうになったり女の子になったりと、波瀾万丈な生活を送っていくことになる。
エロ系で描いていた作家を大量に投入したことで話題を呼んだチャンピオン烈掲載の作品だけに、エロいシーンはかなり多い。乳をぽんぽんほりだして、たいへんけしからん。ただ、ストーリー的にはかなりとっちらかってる作品で、まとまりはもう一つかなあと思います。最近の和六里ハルの中では、あまりピンと来なかった部類。
【単行本】「きんのたまご」 和六里ハル 秋田書店 B6 [bk1][Amzn]
天才少女である孫・かもめの発明によって、おじいちゃんである金鶴が少年に若返ってしまう。そうとはいえないおじいちゃんは、玉五郎と名乗って、かもめの通う中学校に編入するが、そのかわいらしいルックスのおかげで玉五郎は、かもめの友達にモテモテに……という学園ドタバタコメディ。
けっこうサービスシーンが多く、キャラのかわいさもあってまずまず楽しい。賑やかな作品なので、ストーリー的なまとまりはさほど良いとはいえないかなとは思いますが。全般的にエッチな描写のあるシーンほど楽しいって気はしますね。エロに移行する前の作品である「魔法のエンジェルグリグリビューティー」も、サービスシーンが楽しい作品だったし。やはりちょいエロがあるほうがイキイキする人なんじゃないでしょうか。まあ最近はたいへんエロいのが多いですが。
【単行本】「The Great Escape 2」 尾崎未来 コアマガジン A5 [Amzn]
彼氏はいるけど、男に迫られるとすぐに流されて、乳首いじられると感じちゃってついついエッチしてしまう女子高生・あいちゃんの日々を描くエロ漫画。乳はデカくて重いけど尻は軽いのが特徴。でも浮気って感じじゃなくて、これは「身体が勝手に」パターンなので仕方ないって感じで、ものすごーくあっけらかんとしているのがあいちゃん流。
というわけでとても明るい作品だけど、実用度は高い。巨乳をいじられまくってあいちゃんがアンアン悶える様子はエロっちい。そして毎回のように彼氏以外の人に抱かれているわけで、作風からいって「背徳的」ってほどではないんだけど、スリルは多少あって、それがエロシーンのエッセンスとなっている。ソフト寝取られ系って感じですかね。まああと、乳の量感やちんちんのフォルムなんかもわりと良くて、それがエロさにつながっている面もあります。
1巻めと大きく変わる部分はなく、回ごとの違いもそんなにはないんだけど、いつ読んでもどこから読んでもOKで、読めばきっちりヌケるだけのものはあります。あいちゃんがものすごく軽い女子だけに、まったく後腐れもない。ストーリー面での深みとかは全然ないけど、使い勝手の良いヌキアイテムであります。
▼OHP月極アンケートの2008年4月分を開始しました。今回は入学シーズンだってのになんですが「最終回が心に残る漫画」にしてみました。感動した、びっくりした……などなど、とにかく「最終回が印象に残っている漫画」を挙げ、語り合いましょうというアンケートです。
なお今回については、ネタバレについてはくれぐれもご注意ください。テーマがテーマですので、どうしても避けづらい部分はありますが、「これから読もう」という方もいるでしょうから、そこのところはぜひご配慮いただければと思います。コメントを見て「ネタバレしすぎ」という場合については、警告させていただいたり、こちらの判断で伏せ字を入れさせていただくこともあるかもしれません。その点はあらかじめご了承していただき、ご協力いただけると助かります。
▼「時をかける漫画」は締め切りました。タイムスリップ系のお話ということで範囲は狭めでしたが、意外といろんな作品が挙がってきましたね。1位になった2作についてもけっこうシブいセレクション。個人的にも未読の作品が思ったより多かったので、機会があったらチャレンジしてみたいと思います。
(2008/04/03)
【雑誌】COMICリュウ 5月号 徳間書店 B5平 [Amzn][定期購読:7andy]
新連載、東冬「嵐ノ花 叢ノ歌」。戦時中の中国を舞台に繰り広げられる異能力者たちのバトルって感じかなあ。「大河ロマン」と扉に描いてあるとおり、お話の規模がけっこう大きめに設定してあるせいか、1話見た段階ではどんな話になるのかよく分からない。ただそれ以外の点でも読みづらく感じたことは確か。場面が2〜4ページくらいごとにころころ変わり、メイン視点となるキャラも目まぐるしく変化するので、誰が主人公なのかさえ分からず。導入部としてはいまいちじゃないかなあ。個人的にはお話に入っていけなかった。
大野ツトムの読切「ネム×ダン」。大好きな先輩と一緒に下校してドッキドキだっためがねっ娘が、なんの因果か宇宙人同士の争いに巻き込まれた挙げ句、宇宙刑事と組んで事件解決に協力させられる羽目に陥る。めがねっ娘さんは地味なルックスだけど、おどおどした様子にけっこうかわいげあり。ドタバタ賑やかにやっててまあまあ楽しい。
平尾アウリ「まんがの作り方2」。3月号以来の再登場。若干13歳にして少女漫画家としてデビューしたがその後泣かず飛ばずで引退した元漫画家の女の子が、現役漫画家である後輩女子に告白されてつきあい始めたが……というガールズラブなお話。可憐で達者な絵柄で、ほの甘い味もありなかなか気持ち良く読める作品。前作も良かったけど今回も百合度高めで良かったです。検索してみたところガンガンWINGにも掲載歴ある人みたいですね。
石黒正数「ネムルバカ」番外編。ルカが失踪して、残されたバンドのメンバーの冴えない日々を描く。本編では別に目立つこともなかったキャラたちだけど、そんな端役たちをも生かして、ちゃんと楽しいお話を作ってるあたりうまいです。あと、ひらりん「のろい屋しまい」は今回で最終回。ページ数は短めだけど、なかなか面白い絵を描く人で魅力がある。単行本も準備中とのこと。最近リュウは積極的に若い衆の単行本を出してくれてていい感じです。
【雑誌】ウルトラジャンプ 4月号 集英社 B5平 [Amzn]
諸星大二郎「未来歳時記 風が吹く時」。このシリーズの最終話。さまざまな生き物とDNAが融合した人間がどんどん増えている世界の物語。虎だの猿だの鳥だのといった動物だけでなく、植物やロボットとまでDNA融合させちゃうという発想が面白い。ラストシーンはいくぶんあっさりした感じではあるけれども、やはりこの想像力、独創性はすごい。なお「未来歳時記シリーズ」は今夏に単行本化予定とのこと。
【雑誌】月刊サンデーGX 4月号 小学館 B5平 [Amzn][定期購読:出版社]
新連載、作:富沢義彦+画:海童博行「ぐりまる」。魔法とかに興味のある女子高生・雪野と、彼女がある日偶然呼びだしてしまった使い魔のグリマルキン(通称:ぐりまる)が、コンビを組んで魔界から来る奴らと戦っていくって感じかな。アクションシーンはけっこう派手だけど、雪野はぽやぽやした天然娘で、ぐりまるもかわいいマスコットっぽいキャラなんで、ゴリゴリのバトルものって感じでもない。わりとかわいく爽やかな絵柄で悪くない印象だが、この手の作品はそんな珍しいわけでもないんで、もう一押しインパクトを与えるような特徴が欲しいかなーって気はする。
小野寺浩二「スピリチュアルぱらだいす」。スピリチュアル研究会の面々が、テレビで人気のインチキ霊能者・カトゥの番組に登場して、心霊スポットを探るが……。すごくバタバタした賑やかな展開が楽しい。それとノリが良いうえにけっこう人も良い、カトゥのキャラが見ててけっこう面白かった。あと高橋慶太郎「ヨルムンガンド」はいつもながら小気味良いです。武器商人おばちゃんとココ、食えない二人のやりとりが物騒だけどシャレっ気があって良い。
【雑誌】チャンピオンRED 5月号 秋田書店 B5平 [Amzn]
今号は、高橋てつや「ペンギン娘」がアニメ化ってことで、表紙になったり、クリアファイルがついたりしてるんですが、クリアファイルの図柄がたいへんエロっちいですなあ。これではビジネス用途には不向きですねー。
中嶋ちずなの新連載「アリスの100゚CC」。陰陽師の大家の血を引く少年・久留里碧衣が、おもらしに悩む学園の女の子を守るため奮闘する……というドタバタエロコメ。自分は尿ではあんまりグッと来ないたちではあるんですが、これだけかわいい絵柄で、これだけ堂々とおもらしネタとかをやってくるってのは大したもんです。なかなか面白くなりそうで期待。そういえば秋田書店で尿といえば、昔週刊少年チャンピオンでおもらし少女ネタをやりまくった内山亜紀「あんどろトリオ」という伝説的な作品があります。1巻の初版が1982年と古い作品ですが、Amazonのマーケットプレイスとかでも再版されたバージョンがわりと安く手に入れられるっぽいので、おしっこ好きな人は読んでみちゃいかがでしょうか。
八神健「どきどき魔女神判!」。すげーノリノリだなあ。「こんなもんをパロディしてくるとは……」と思わせるようなネタがいろいろと。現在週刊少年チャンピオンで連載中のアレとか。あと一番笑ってしまったのが「うまい!」「サンチドイッチうまい!」のシーン。なんか作品見てて、八神健がすごく楽しく描いてるっぽく見える。まあ実際の現場では、締切とかいろいろキツいこともあるでしょうけど。
あとこのほか、今号には祭丘ヒデユキの読切シリーズ「シャングラッド神紀」も掲載されている。もう4話なので今さら説明の要はないかもしれませんが、レイプ!……という感じの作品ではないです。
【雑誌】月刊ヤングキング 5月号 少年画報社 B5中 [Amzn]
ポン貴花田「こまタン」。今度のターゲットは人気ストリップ嬢。彼女につっかかられたこまタンこと駒場が、生板ショーでその舌技を見せる。今回もキスシーンはねっとりエロチックで良かった。入れた出しただけじゃなく、キスシーンでもエロさを出せるってのは強いですね。そういえば佐野タカシ「あげきす」もキスにまつわる物語。雑誌は違うけど「キミキス」とかもあるし、なんか時代はキスなのかもしれませんな。
【雑誌】少女天国 5月号 ヒット出版社 A5平 [Amzn]
「少女天国」という誌名ではこれが最終号。4月18日発売号からは「COMIC ino.」に誌名変更。第1号はいぬぶろ小冊子付きで650円。執筆陣は、滑空、みなすきぽぷり、きりりん、ゴージャス宝田、犬星、伊佐美ノゾミ、ハッチ、KEN、がたやん、てっちゃん、北河瑞樹、やみなべが予定されている。執筆陣だけ見てると大きく変わるってわけでもなさそうだけどどんなもんでしょうか。
がたやん「めくれば見えた大本命!」。男子の間でスカートめくりが大流行中のクラスでの、少年少女エッチストーリー。ヒロインの安田さんは弱い女子を男子から守るために奮闘していたが、実はスカートめくりの主犯格である小林くんは安田さんのことが好きで、「好きな人に意地悪したいから」心理でスカートめくりを繰り返していたのだった……ってな甘酸っぱいストーリー。お子様カップル二人の様子が微笑ましい。あと安田さんが、小林くんにパンツを見せてあげるカットなんかかわいらしくていいですね。トキメキたっぷりでええ感じです。
【単行本】「淫牝」 ヒヂリレイ コアマガジン A5 [Amzn]
タイトルは「エロスケ」と読みます。「魔法使いの子供たち」「私立トアール学園2年☆組物語」と、しばらく石川マサキ名義の非エロの仕事が続いていたヒヂリレイだが、最近はエロ漫画にぼちぼち復帰してきた。この作品集は、古くは1998年、新しくても2004年の作品を収録。掲載誌も天魔を中心に、今は亡きファンタジーライズ、Natural Hi、フラクタル2003、AYLAと、いろんなところに掲載された作品を集めてある。
さすがに年代がバラバラなんでいちがいにはいえないけど、収録作品はエロシーンだけぶっこぬいてきた感じのものが多め。「となりのHなお姉さん」「となりにHなお姉さん」の2作は、続きモノということもあるし、キャラも動いててわりと楽しいけど、全般にストーリー面での読みごたえを期待する人には不向きだと思う。
でも絵に関しては、過去作品であることを感じさせないうまさ。独特のハッキリとした描線によるエロシーンは、とても見映えがして印象に残る。またちんことかの描写もクリア、かついいフォルムをしていてエロっちい。今後はもっとガンガンエロのほうで描いてほしいとこだけど、まあ本来そんなに多作な人ではないし、根気よく待ちます。
【収録作品】「巣」「♭」「となりのHなお姉さん」「となりにHなお姉さん」「保健室のお姉さん」「牝教師」「HYBRID THEORY」「想い(キモチ)」「ご主人様のいる風景」「ANELS CRY」「虚戯」「UNKNOWN」「I.T.O」
【単行本】「Tentacle Lovers」 無望菜志 コアマガジン A5 [Amzn]
愛ある触手系エロ漫画。異国から転校してきたお姫様・ファルニバールの魔法が暴走したせいで、触手生物に変身してしまったケンゴ。意識自体は元のままであるが、触手生物の常としてときどき性的な衝動が止まらなくなってしまうケンゴは、お姫様や学校の女の子たちを巻き込んで、盛大に触手エロエロ祭を開催してしまうのだった。そしてそういう状況を繰り返していくうちに、お姫様とケンゴの間に愛が芽生えていく。
この作品で面白いのが、ケンゴはずっと触手生物化したままであるにも関わらず、ちゃんとお姫様と恋愛もしていること。通常の触手といえば、まあ基本的にはレイプの道具として使われることが多いんだけど、この作品はラブラブ触手。すごく楽しそうに触手エロをやっているんですな。その甘ったるさと、触手エッチによるエロさがごちゃまぜになっている楽しさ。それが魅力。
エロシーンもなかなかにええ感じです。やはりなんだかんだいって、触手ってえのはエロいもので、ぐにょぐにょ長いヤツが身体にまきつき、乳をくびりだしたり、足を開かせたりと大活躍。触手の先から出てきたマニピュレータみたいな細いうねうねが、乳首やらをひねっていく様子なんかもええですな。ただでさえ触手は気持ちいいってのに、そこに愛があったりするから快感倍増。しっかり楽しいお話に仕上がってて、ヌケもするし、それ以上に面白い。てなわけでオススメです。あとこのほかにも短編「彼氏の秘密」「白衣でブルマな先輩と」も収録されてます。
3/17(月)……母子JOLT
【雑誌】エースアサルト 2008SPRING 角川書店 B5平 [Amzn]
ぷよ「涼宮ハルヒちゃんの憂鬱」。本誌でやってるときと別に変わるわけではないけど、やっぱりちまちましたキャラがかわいくて楽しい。長門さんとあちゃくらさんのやりとりがほのぼのしててええ感じです。
水無月すう「そらのおとしもの」は、本編主人公である智樹の幼馴染みっ娘・そはらが主役の回。子供のころの智樹とそはらがいかにして出会ったか、そしてそはらが智樹のことを好きになったわけとかを描く。シリアスなときもあるけど、しょうもないことをやってることも多くて、けっこうほのぼのしたりもする作品。そはらはラブコメ的にはおいしいキャラなので頑張ってほしい。
よしだもろへ「はなこみゅ」。父母をなくしてから孤立していた少年と、福の神少女の花子によるハートフル恋愛ストーリーといった感じの作品。キュートで爽やかな絵柄は好感度が高く、お話としてもまとまりは良い。
あと巻末のほうでやってる新人競作読切企画では、尼崎膳「女子ボルト」が良かったです。頭にでっかいボルトをくっつけた女の子・扇と、彼女のことを溺愛する同級生女子・塚本。その二人の間にもう一人女子が割り込んで来て……という百合系ドタバタコメディ。カッチリとしたキレのいい絵柄。カラッと明るくノリのいい作風が良いです。
【雑誌】コミックメガストア 5月号 コアマガジン B5平 [Amzn][定期購読:Fujisan]
刻江尋人の新連載「求愛ベクトル」は、大金持ちのお屋敷に下働きとして雇われた青年が、そのおうちの奥様に誘惑されるという出だし。セレブなんだけど淫乱な奥様の熟れ熟れな様子がまずはエロチック。この後は屋敷のいろんな女性たちとやりまくりな日々って感じでしょうか。
御免なさいも新連載。「マッドサイエンティスト鳳かなえ」。押入から突如現れたマッドサイエンティスト少女・鳳かなえに、その部屋の住人にーちゃんがいいようにされそうになって逆襲という第1話。相変わらずこの人の細かいタッチで描かれるロリロリ少女はかわいい。細い線の質感がたいへんいいですね。お話としてはわりと呑気で、陽性な感じかな。
F4U「だめになる酒」。今回も寝取られ感が強くてエロいですなあ。部活の合宿で宿泊中のマネージャーが、恋仲にあるコーチさんに放っておかれたためスネちゃって、男子部員2人と酒盛りに。へべれけに酔っ払った彼女が、2人にいいようにヤラれちゃいますよという内容。好きな人が同じ屋根の下にいるというのに、酒でわけわかんなくなった女の子が、男たちの欲望を受け入れていく様子がエロっちいです。絵のほうも、基本萌え系だけど独特の強いクセがあって面白い。身体のラインとか、口や舌の形状とかが柔らかい線で描かれていてイイ。
赤銅茉莉「微熱sister」は、天然系巨乳おねーちゃんがかわいくエロい。たっぷんたっぷんした乳、ボリューム感のある尻にそそられる。ラブラブ度も高め。春風道人「That's All Right? Mama」。一緒に勉強するため家にやってきた娘の彼氏をママンが誘惑して、そのまま彼氏&娘&ママンの3Pに突入という作品。軽い調子ではありますが、ボリューム感のあるエロシーンはけっこう好きです。張りがあるけど柔らかげな女体にグッときます。
みた森たつや「ねらって!桃子センセ2」。エロとアツアツのラブをしっかり両立させたお話はいつもながら気持ちが良い。そろそろコミックメガストアのほうでも、また長めでガツンと来る連載を一つお願いしたいところ。
【雑誌】COMIC RIN 4月号 茜新社 B5平 [Amzn][定期購読:7andy]
猫玄「とりかえぱや物語」。年上お姉さんとカワイイ少年の話かと思いきや、お姉さんが女装少年で、カワイイ少年が男装少女だったってな話。きっちりかわいいキャラを作って楽しませてくれる。まあこの手のネタで猫玄だったらハズレなしって感じですな。
巻田佳春「萌えっ娘★あやかし辞典」。ロリロリな座敷わらし少女とのエロエロライフを描いた物語。無口で控えめだけどエッチはしっかりやる、座敷わらしタンがなかなかキュートです。ラストシーンの表情とかは、國津武士「座敷娘」をちょっと思い出した。まああっちは座敷わらしと見せかけて貧乏神だったっていう話だけど。
【雑誌】失楽天 4/20(快楽天4月号増刊) ワニマガジン B5中 [Amzn]
再録系の増刊号。今回はぼっしぃ特集で、そのほか、いのうえたくや、フクダーダ、恩田チロ、終焉、マタタビの作品を収録。フクダーダは2作、恩田チロは4作、終焉も4作とわりとたくさん収録されていて、ぼっしぃは90ページくらい。
ぼっしぃは線にキレがあって塗りも華やか。エロ度も十分高く、いかにもキャッチー。今の快楽天っていうか、コンビニ売りのエロ漫画って「これが売れセン」というのがだいぶ明確になってきているけれども、ぼっしぃってまさにその「これが売れセン」タイプの典型って気がする。そのせいで他の人となんかごっちゃになっちゃったりするんですが、カラーページが達者、萌えもエロも十分あって、ラブコメもちょい鬼畜系もしっかりこなす。やっぱうまいです。売れるのも分かる。
3/16(日)……許容モナーク慈悲モナーク
▼OHP月極アンケート、2008年3月分「時をかける漫画」は締め切りました。4月分については4月2日朝くらいには始められるようにします。テーマは今考えてる途中ですが、もしなんか「このテーマでやってほしい!」ってのがありましたら「「アンケートをとってほしいテーマ」のほうにアイデアお寄せいただければと思います。4月分で即採用するかは分かりませんが、今後採用していただくこともあるかと思いますし、そこからヒントを得て別テーマをやることもあるかもしれませんので、アイデアは随時受付中です。
(2008/04/01)
【単行本】「ナチュン」3巻 都留泰作 講談社 B6 [bk1][Amzn]
面白いんだけどますます混沌。本来はイルカの研究のために沖縄にやってきたはずの主人公・石井だが、なんの因果か漁師のゲンさんの元で漁の手伝いをする羽目に。その後、ゲンさんの身代わりで潜水漁をやることになったうえ、海底に置き去りにされ、奴隷売買的なことをやってる組織みたいなのにさらわれる……とものすごい勢いで波瀾万丈。研究だのなんだのいってる場合じゃない事態が続いていく。
といったわけで石井にとってはものすごく厳しい状態が続いているし、お話としてはどこへ進むのか皆目見当はつかないが、相変わらず得体の知れない面白さを発揮している。独特の密度の濃い絵柄は底光りするような迫力があるし、お話のほうも読みごたえがある。
とくにこの巻では石井がさらわれて、海の底でカニやらウニを密猟するための奴隷として、扱われているシーンはインパクト大。ほかにも同じようにさらわれている人間はいて、人種やらなんやらはごたまぜ、言葉は通じない。船の中に閉じ込められて、得体の知れない食料を与えられ、ときどき消毒液を浴び去られて身体を洗う。とにかくヤバすぎるところに放り込まれてしまった状況は、不気味で緊張感バリバリ。どこが本筋なのかさえいまだによく分からないのだけど、それでもとても面白く読ませちゃうんだから、やっぱりスゴいと思います。
【単行本】「シートン 旅するナチュラリスト」4巻 谷口ジロー 双葉社 A5 [bk1][Amzn]
実在したカリフォルニア最大のグリズリー・ジャックの生涯を描いていく、「タラク山の熊王(モナーク)」編。最初は人間に飼われていたが野生化し、人間の狡智をすべて撃退し続けた巨大で偉大な熊の物語。ジャックを飼っていた猟師のケリヤンが、見違えるように成長した彼をそれとは知らずに狙い続けていく過程が、とてもドラマチックに描かれていて、実に面白い。谷口ジローの精密な作画による動物、そして自然の描写はいつもながらすごく迫力があって惚れ惚れしてしまうし、お話のほうも素晴らしい。
序盤のケリヤンと子熊だったジャックの触れ合いは微笑ましいし、中盤のジャックの活躍ぶりは痛快。そして終盤、ジャックが追い詰められていき、ついに自由を奪われるあたりの展開は胸を締めつけるよう。自由は奪われつつも、誇りはけして捨てないジャックの姿には、強く心を揺さぶられるものがある。
あと個人的には、「シートン」の動物記の狩りのシーンってすごく好きなんですよね。ターゲットとなる動物に気づかれないように毒を仕込んだり、足跡をたどったりといったディティールが細かく描かれているのが興味深い。また人間たちの繰り出す罠を次々とはねのけていく動物たちについても、「すげえもんだなあ」と感心させられる。
物語も作画も一級品。単行本は400ページ超と分厚くなっており、読みごたえ抜群。谷口ジロー版シートンでは、「狼王ロボ」編に匹敵する出来栄えだと思います。
【単行本】「ベクター・ケースファイル」3巻 作:藤見泰高+画:カミムラ晋作 秋田書店 B6 [bk1][Amzn]
この巻でも虫にまつわる事件に稲穂師匠が挑む。人間の近くにいる虫に関する知識がいろいろ出てくる様子は、なかなか興味深くて面白い。この巻でいえば、虫を食べる系のお話が興味をそそられた。まあ普通に食用とされているザザムシの話だけど、個人的には別の虫についてもちょっとチャレンジしてみたい気分になったりした。実際に役に立つかはよく分からないけど、なんか「ちょっと詳しくなった」ような気持ちにさせてくれる。
そしてこの作品のもう一つの魅力は、脈絡もなく出てくるサービスシーン。 例えば第9話のミツバチの話では、おばあちゃんの作ってくれたお菓子の味を再現しようと、養蜂業者でもないのに勝手に蜂を飼ってるねえちゃんが登場。その娘がハチに刺されて入院……というシーンで、突然彼女のことを狙っている後輩女子が現れて、ハチミツ使ったぬるぬるレズプレイをおっ始める。そこまでの伏線はとくにないのに、いきなりそんなことやってくるもんだから面食らうが、これが意外とエロかったりして目に楽しくはある。まあそんなわけで虫の話を主軸に、エロをエッセンスにして変化をつけてて、けっこう楽しい作品。
【単行本】「暴れん坊少納言」2巻 かかし朝浩 ワニブックス A5 [bk1][Amzn]
2巻めも面白いです。ツンデレ清少納言が画面狭しと暴れ回り、いろいろ騒動を巻き起こす様子がすごく楽しい。清少納言だけでなく、橘則光といった男連中、中宮定子や宰相、和泉式部など宮中の面々とのやりとりも軽妙。カラッとした明るい作風がとても好ましい。紫式部や、定子のライバルである彰子なんぞも物語をさらに賑やかにしてくれている。
あとときどき展開される、清少納言と則光のラブコメ展開もニヤニヤさせられるものがあっていい。普段の清少納言がハチャメチャなキャラだけに、時折見せるしおらしかったり恥じらってる顔に、よりグッときちゃったりするのですな。まあそんなわけで、ほのぼのとして明朗快活、ノリが良くてラブコメもちゃんとやってて、とても良い作品であると思います。
【単行本】「ヤンキーフィギュア」2巻 ミッチェル田中 秋田書店 新書判 [bk1][Amzn]
フィギュアオタクのヒツジくんと、身体が小さくなってしまったヤンキー娘・桜井さんのドタバタ生活をサービスたっぷりに描いていくお話。ドタバタなアクションシーンはけっこう派手で、ギャグもカラッと明るくて楽しい作品。ちょいエッチなシーンもたっぷりあるけど、そこそこ色っぽくてキワドいわりに、健康的であったりするのが個人的には好ましい。お話自体が嫌味がないので、それがエロシーンについても楽しく見られるものにしてくれてるんではないかと。あと桜井さんはしょっちゅうヒツジをどついてるけど、回を重ねるごとに二人の息が合ってきてて、信頼関係も高まってるのは微笑ましい。ほんのりしたラブコメ風味が心地よいです。
【単行本】「はなまる幼稚園」3巻 勇人 スクウェア・エニックス B6 [bk1][Amzn]
この巻も申し分なくかわいいです。みんなでつっちーの実家の田舎に遊びに行ったり、つっちーに惚れる女児その2の雛菊が出てきたり、山本先生が優しいとこ見せたりと、いろいろ微笑ましい。雑誌で読んでるときにちょくちょく触れてる作品なので、今さらあんまり付け足すこともないんですが、本当にかわいくて心温まるいい漫画です。つっちーと山本先生がらみのラブコメ展開なんかも楽しいし、とっても良いです。
【単行本】「まなびストレート!」4巻 作:ufotable+画:たあたんちぇっく メディアワークス B6 [bk1][Amzn]
最終巻。かわいい絵柄で元気な女の子たちによる学園ストーリーを展開。アニメ版と比べると、学園祭に工夫が感じられたのが良い点。ただ「みんなでやれば学校楽しいよ!」的メッセージについては、分かりはするんだけど、もうちょっと熱く迫ってくるような感じは欲しかったかなあ。なんか「かわいい絵だなー」と思いつつ、淡々と読んじゃう感じなんですよね。
あとこれはアニメ版の感想でも書いたけど、「学校ならではの楽しさ」を描くなら、「学校以外」の部分がどうなっているかについてももう少し掘り下げて欲しかったですね。少年少女の多くが学校に行かずに働くようになった世界の物語なんだから、仕事の世界にはない楽しさは強調してほしかったし、生徒会メンバーの家庭の事情なんかにももっと分け入ってみても良かったと思う。
3/15(土)……じゅわいよくちゅくちゅしすぎだよっ
【単行本】「眼鏡なカノジョ」 TOBI ソフトバンククリエイティブ B6 [bk1][Amzn]
眼鏡少女たちの恋愛を描いたオムニバスストーリー。えーとこれはWebで連載されてたんでしたっけか。Web漫画についてはたいへん疎いので話題になるまで知らなかったんですが、なかなか面白いと思います。紙ベースの単行本で見ると、いくぶん細部の仕上がりとかでこなれてない部分もあるかなーとは思うんだけど、お話としては楽しく読めるものばかり。眼鏡なヒロインたちをキュートに描き出し、それぞれに胸がトキメくような恋愛物語を作ってる点が良いです。
いろんな娘さんがいるけれど、とくに印象的だったのは、第1話「かけず嫌い」の眼鏡を外すと美人だけどなかなか外してくれない先輩女子、第6話「透き通る心」の彼氏のめがねをつけてみてトキめいている彼女さん、第8話「曇ぬくもり」の興奮すると眼鏡がくもっちゃうツンデレ娘さんあたり。第1話と第8話は恋愛描写がさりげないながらも、緩急つけてスパッとくるので、「おおう」って感じでトキメかされるものがあります。不意打ちってほどではないけどいいですな。
【単行本】「びんちょうタン」3巻 江草天仁 マッグガーデン B6 [bk1][Amzn]
この巻もすごくしみじみさせてくれました。かわいいけれどもほろりと泣かす、たいへん良いお話。今回の巻でとくに印象的だったのは、悪気はなかったけれどお金で物事を解決しようとしてクヌギたんのエピソード。人には何にも換えられないものがあるのだということに、彼女が気づくシーンはかなり泣けます。
それから脇役キャラでは、クヌギたんのおうちに仕える執事さん、そしてびんちょうタンが学校で働くときの監督役であるチシャノキ先生が良い味を出している。チシャノキ先生はパッと見きびしそうだけど、こどもながらとても一生懸命働くびんちょうタンを見守ってくれていて、とても頼りになる存在。ヘンに甘やかしたりせず公正で、かといって人情味もあるところが好ましい。執事さんやチシャノキ先生の行動が、「大人たちにも心優しい人がいるな」と暖かい気持ちにさせてくれる。
それにしてもこの作品に出てくるこどもたちは、とても健気で見ていて気持ちが良いです。皆幸せになってほしい。そしてそういう世の中を作っていくことが、私たち大人の使命だといえるのではないでしょうか(←突如ヘンなモードに)。
【単行本】「お兄ちゃんクチュクチュしすぎだよっ」 ゴージャス宝田 ヒット出版社 A5 [Amzn]
「キャノン先生トばしすぎ」でエロ漫画界の話題をさらったゴージャス宝田の最新刊。タイトルどおり、妹系の作品がメインだが、先生と生徒の話とかもあり。今回は続きモノでなくて短編集だが、いろんなタイプの妹、ロリっ娘が楽しめる。
「REC?」「スイッチ。」など、基本的にはラブラブで甘いお話が多いけれども、「グリムロック」のような後味の悪いお話、「のんびりオバケ」のような切ない話、「おにづめ弁当」みたいな怖い話もある。兄妹モノを描くにしても、作品ごとにいろいろ変化をつけられるストーリー構築力は大したもの。「太陽を…っ」はとくに凄いですね。最初は妹を密室に監禁している異常な兄の話なのかと思いきや、最後まで読むとその印象が一変。ホロッとさせられたりする。「おにづめ」も驚かされたなあ。ラブラブ兄妹モノの背後で進行している事態にゾクゾクさせられる。
この人は言葉にも威力がある。「スイッチ。」は兄妹がロボット遊びをしているのだが、妹が恥じらいながら「……キスの…続きするスイッチ…」と呟いて、兄の身体をつつくシーンなんか、彼女の兄を想う気持ちがすごく伝わってくる。「REC?」の兄が妹にいう「俺がお前を嫌いになれるワケ無ェだろ」というセリフなんかも、恥ずかしげもなく愛情がこもりまくったセリフが出てくる様子にジーンとさせられちゃう。
ロリエロだけでなく、愛情もたっぷりで、ストーリーも読みごたえがあってそれぞれ楽しませてくれる。「キャノン先生」や「妹ゴコロ。」みたいな長い作品のボリューム感、読みごたえもいいけど、短編のキレもまたこれはこれで素晴らしい。今エロ漫画界で、最も読者の印象に残る作品を描ける作家の一人じゃないでしょうか。
【単行本】「Witchcraft」 大和川 茜新社 A5 [Amzn]
明るくてキレの良いキャッチーな絵柄で人気の大和川の第2単行本。今回は1冊まるまるの長編。イジメられっ子だった少年・持月薫が、不良に追っかけられて、女店主がやっている占い屋に逃げ込む。その店の主人である鏡子さんによって暗示の実験台にされた薫は、その成果か、強烈なエッチの才能を目覚めさせていく。そして鏡子を狙ってきたライバル的女の子たちとも、ガンガンやりまくっていくことになる。
まあストーリー的なまとまりという意味ではいまいちかなあとは思うんだけど、ピチピチした女の子キャラは魅力的。グラビアアイドル的な見映えのするボディを駆使して、ガンガンやりまくっていくさまはしっかり使える。あとちんこのフォルムも、ニョキンと長く反り返ってて、たいへんいやらしい。イキのいい女体とイキのいいちんこが絡み合っているのが、エロ的に良好。あとはお話の構成力がついてくれば……って感じでしょうか。
【単行本】「大好きだよっ」 養酒オヘペ ティーアイネット A5 [Amzn]
濃密なエロ描写が持ち味。養酒オヘペの最新刊。巨乳も貧乳も描く人だけど、やはり特筆すべきなのは、汁気たっぷりのエロシーンの濃厚さ。汗と唾液と精液と愛液がぐちょぐちょに混じり合い、それが肉と絡み合っていくエロシーンの迫力はかなりのもの。それからとくにラブラブ系なお話では、エロシーンのテンションが上がるのに合わせて、ラブラブ度も比例して上昇。甘ったるいけど過激なエロシーンはインパクトがある。
収録作品の中で、個人的なイチオシが「麻美ちゃん最後のゆーわく♥」。実の兄のことが大好きで、なんとか兄を誘惑しようと頑張る妹さんの一生懸命さに心動かされるものがある。普段は快活に振る舞っているけれども、その奥に切ない乙女心を秘めている妹さんがかわいい。そしてエロさもバッチリ。すぐ入れた出したとはならず、誘惑して我慢できないところまで持っていこうとするギリギリの焦らし感覚がたいへんそそるもんがあります。このほかでは、「田舎の幼なじみ」なんかも、活動的な日焼け少女の姿が眩しくて好感が持てた。
3/14(金)……コーケシ殺人事件
▼ヤングアニマルとスペリオールは、3/14、28発売分の感想です。
【雑誌】ヤングアニマル 3/28 No.6 白泉社 B5中
【雑誌】ヤングアニマル 4/11 No.7 白泉社 B5中
No.7掲載の武田すんの読切「委員長vs.コケシ」。学校ではカタブツ委員長、家ではコスプレしてネットアイドルやってる女の子・かおりが、なんのはずみか巨大化して、コケシと戦う。なんかすごく突飛なお話に聞こえるかもしれないけど、ツンデレあり、パンツありでなかなか賑やか。カラッと明るく、ラブコメ要素もサービスもあってなかなか楽しい。
No.8では、関崎俊三「ああ探偵事務所」が最終回。いろいろありましたが、最後はいつもどおりな感じできっちり終わりました。キャラが皆賑やかで楽しい作品だったと思います。またNo.8には読切で、空色かなた「銘菓!かすが庵」が掲載。山の中で行き倒れそうになった美大志望の若者が、今どき珍しいさびれた茶屋で、とってもおいしいお菓子を作っている女の子に出会う……という青春ラブコメ。ほのぼのした健康的な絵柄で、まずまず読ませる和み系な作品。ちょい萌え系の作品としては突出した感じではないものの整った出来で悪くないです。
森恒二「ホーリーランド」もラストに着々と向かっている感じ。とりあえず街を襲った嵐は過ぎ去り、最後のケリをつけるため、ユウと伊沢が対戦するといったところ。どんな勝負になるか楽しみ。あとユウと伊沢妹がだいぶアツアツなのが見てて微笑ましかった。キッスなんぞもしよりおって……。このひきこもり坊ちゃんもずいぶん成長しよりましたわい。
東雲太郎「キミキス」。二見さんすげーやらかくなりましたなあ。遊園地デートでプールに行って、かなりはしゃいじゃっております。エロい顔してフランクフルト食ったりもしてるし、光一の顔についたケチャップなめとったり。なんですかこのデレデレぶりは。けしからんですねえ。あと摩央姉ちゃんもちょっと出てきたりしてますが、彼女の心の内はどんなもんなんでしょうか。文月晃「海の御先」。凪と雫の距離がさらに縮まる。ここのところ3人娘と順番にデートという感じだったけど、まあお話からいって雫は本命格。それだけに告白シーンとかも盛り上がってていい感じだった。
【雑誌】ビッグコミックスペリオール 3/28 No.7 小学館 B5中
【雑誌】ビッグコミックスペリオール 4/11 No.8 小学館 B5中
No.6で山賊「やさぐれぱんだ」が連載開始。すでに書籍が出てたり、実写版DVDが発売されたりしてるらしいですな。漫画のほうは、クールなパンダと相方の人間男のやりとりを、1ページ2コマずつで展開。とぼけた雰囲気があり、読み続けてると味が出てきそうなタイプの作品って感じでしょうか。
作:秋月戸市+画:吉本浩二「こまねずみ出世道」。常次朗が手を貸したセンター試験の問題漏洩は、政界を揺るがす大事件に発展。なんか話がドンとデッカくなってきましたな。No.8では常次朗が刑務所を出所して新展開。刑務所で築いた人脈は、今後の展開にもいろいろ影響してきそう。No.9では最終回になるそうだけど、またタイトル変えてリニューアルかな?
【雑誌】快楽天BEAST 4月号 ワニマガジン B5中 [Amzn]
八十八良「うっかりうかうかいずみちゃん」。お店に出るときにブラジャーをつけるのを忘れてしまうほどうっかりさんな、喫茶店のウエイトレス・いずみちゃんと、マスターが店内でエッチしちゃうというお話。相変わらずクッキリとしたキャッチーな絵柄で、エロもしっかり展開している。いずみちゃんのたいへん豊満なおっぱいが重たげだし、パイズリフェラ時の舌の使い方も気持ち良さそうでそそられます。明るく気楽に読めて、かつ実用的で、後腐れのないヌキ漫画っつう感じですね。
さめだ小判「桃園学園男子寮にようこそっ!」。前回出てきて気になっていためがねっ娘委員長が、酔っ払って寝ている主人公・ケンイチにこっそり迫る。ツンツンデレデレした様子がなかなかよろしげな娘さん。ケンイチの彼女である寮の管理人さんを交えて、どのように三角関係が進んでいくのか楽しみ。ねこまたなおみ「丑三つ時にも眠れない」。憧れの女性上司との出張した主人公が、彼女の普段は見せないカワイイ姿を目撃してそのまま……という感じ。普段はキリッとしてるけど、実はこわがりさんな上司さんがかわいくてエロい。甘ったるい味わいで良かったです。
セキズスメ「Good★タイミング」は、姉が部屋でお部屋でカワイイ男の子に迫ろうとしていたところに、妹さんが乱入。妹さんは姉と彼を後押ししつつ、3Pも繰り広げる。身体とかほっぺたのつやつや滑らかな感じが魅力的。あと久遠ミチヨシ「花曇り」も姉妹がらみのお話。妹のほうと突き合っているが、実は姉のほうをずっと好きだった主人公が、気持ちを抑えきれなくなって……といった具合。エロもきっちりやりつつ、甘く切ないラブストーリーを展開してて、けっこう読ませてくれる。
▼OHP月極アンケート、2008年3月分「時をかける漫画」は3月31日いっぱいで締め切りますのでよろしくお願いします。
▼漫画感想。スーパージャンプは3/12、26発売分、オースーパージャンプは3/19発売分です。
【雑誌】コミックビーム 4月号 エンターブレイン B5平 [Amzn][定期購読:出版社]
唐沢なをき「まんが極道」。今回は本誌の表紙が唐沢なをきだが、巻頭カラーがそれと連動。表紙と中身との落差で笑わす仕掛け。いろいろやってきますなあ。それにしても唐沢なをきの描く女の子キャラはやっぱりかわいいですよ。単純な線だけど、身体のラインにこなれた色気みたいなのがあるし。自分的にはわりと萌えます。
読切、百名哲「ポカリ」。だらだらとしょうもない日常を送っていた大学生3人が、窓の外の印象的な光景を目撃してしんみりする……という短編。日常のほんのちょっとした出来事を描いただけのお話ながら、じわりと迫ってくる。8ページと短いけどけっこう記憶に残ってきそうな作品。
おおひなたごう「銀河宅配便マグロ」は最終回。最後まですっとぼけた調子のままで、さすがといったところ。本当に自由自在な作風ですな。あと今号には、ビームコミックス文庫創刊記念ということで、あすなひろし「スウと、いう名の童話」が掲載されている。
【雑誌】スーパージャンプ 3/26 No.7 集英社 B5中
【雑誌】スーパージャンプ 4/9 No.8 集英社 B5中
No.8で、よしづきくみちの新連載が開始。作:橋本裕志・渡辺謙作で、実写映画化もされた「フレフレ少女」の漫画版。野球部の男の子に一目惚れしちゃった女の子が、彼を応援しようと、つぶれかけだった応援団に入部。好きな男のためならばと彼女は張り切って部員を集め、応援団を引っ張っていく……という内容。よしづきくみちの爽やかな絵柄もあって、なかなか楽しい青春ストーリーになりそうな雰囲気。ヒロインの女の子がかわいくていいんじゃないでしょうか。
小林拓己の読切「ラブ・スペクタクル」。前編がNo.7、後編がNo.8に掲載。勤め先の広告代理店をリストラされた男が、ヤケになって、自分は金持ちと偽ってキャバクラで憂さを晴らそうとする。しかし、その店のキャバ嬢の女の子と店外で偶然出会い、話をするうちに嘘をついてたことを明かすが、正直に真実を話した彼にキャバ嬢の娘さんは信頼を寄せるようになる……といった感じでお話を展開。主人公・キャバ嬢さんともに人は良さそうで、ラブコメとしてはまずまず好感。まあ都合が良すぎではあるんだけど、そういうところが求められている作品だとは思うのでいいんじゃないでしょうか。
大河原遁「王様の仕立て屋」は、No.8掲載の回でゲイファッションをネタにしている。いくぶん生ぐさめなネタながらも、ちゃんとウンチク織り交ぜてしっかりお話を作っていた芸達者。面白いです。玉越博幸「ケ・セラ・セラ」。主人公の陸に告白してきたアシスタント娘の空ちゃんが、さらに一歩踏み込んで来る。予想どおり、主人公とその妹の空の住む家の空き部屋に海が入って、男女3人一つ屋根の下生活に突入。とりあえず同じ家に女の子2人ということで、サービスシーンは今後ますます増えそうな予感。ラブコメ的にも盛り上がってきそうで良いんじゃないかと思います。
【雑誌】オースーパージャンプ 4月号 4/25 集英社 B5中
大河原遁「王様の仕立て屋〜ヴィーナスの両腕〜」。今回はバーテンダーの話をやってて思わずニヤニヤしてしまった。ご存じのとおり、スーパージャンプには「バーテンダー」という人気作がある中、こういうものを描いてくるとはなかなかやってくれる。あと内容のほうも面白かった。今回依頼を持ち込んで来たのは、とあるバーで働く女性バーテンダー。彼女がカウンターに立つと、店に来る客がなぜか「ピンクレディ」というカクテルしか頼まない。それはなぜか、そしてそれを解消するための服とは……というエピソード。カクテルのウンチク話もちゃんと入れつつ、なおかつ笑いとお色気を入れてくる構成が実にうまい。巨乳好きな自分にとっても楽しいエピソードだった。
作:真倉翔+画:岡野剛「霊媒師いずな」。今回はいつもよりエロ度は弱め。まあ霊能ハンター系の話なんで、このくらいが普通だろうとは思いますけどね。
【雑誌】別冊マーガレット 4月号 集英社 B5平 [Amzn]
新連載、小藤まつ「青春パンチ」。兄が有名ヤンキーだったせいで、地元で過ごした中学時代は喧嘩上等な生活を送っていた女の子・サキ。高校では地元を離れて心機一転やり直そうとしていたサキは、さっそく同級生男子に一目惚れしてしまうが……というところから始まるドタバタラブコメ。初回はまあまあといったところ。ところでこの作品も、「高校入って私は変わった!」系の作品であり、そういう意味では「高校デビュー」や「君に届け」などの諸作品と共通するものがある。別マには、やっぱ常にその手の作品へのニーズが多いんでしょうな。
河原和音「高校デビュー」。今後の進路はお互いどうするよ、ってなお話。ヨウのためにいろんな職業について調べているうちに、晴菜は自分のやってみたいことを見出す。その希望進路が、いかにも晴菜らしいもので、改めていい娘さんだなあと思った。ただヨウの希望進路は、晴菜にとってはちょっとツラいもので……。とはいえここで引き止めるってのも晴菜らしくない。今後二人がどのような結論を出していくか気になるところです。
読切、石川はるな「スマイル」。別マまんがスクールの第477回努力賞+ベスト賞。何気ないクラスメートとの朝の挨拶をめぐる物語。恋愛ってほどではない、普通のコミュニケーションの大切さを爽やかに描いてて、短いながらもけっこう読ませる。まだ作風はこなれてないけど、フレッシュな作風には好感が持てた。
【雑誌】comic天魔 4月号 茜新社 B5平 [Amzn]
TANA「キミの瞳に欲情してる」が最終回。美人で成績も優秀な生徒会長なんだけど露出願望のある淫乱女子先輩と、カワイイ顔してかなりSっ気もある後輩男子の、愛情たっぷり、愛液ザーメンたっぷりな学園ラブストーリー。二人とも大人しそうな顔をしていながら、エロシーンになると淫獣のごとく。変態バカップルが、汁を盛大に飛ばしながら、夜の校庭で、テンション全開でサカりまくる様子がエロっちく、かつおめでたくて良かったです。
シャチカマボコ「イソウロウ」も最終話。居候先の母娘とどっちとも関係を持っちゃって、親子どんぶりで奪い合い〜ってな漫画。ぷにぷに感のある明るい絵柄が魅力。安藤裕行「元気っ娘初チン療!」は、運動神経抜群なスポーツ娘と、彼女を勧誘しようとしたテニス部先輩男子がエロ行為に耽るという内容。服を通してさえテラテラ光っている、ぷりっぷりの女体がなかなかいやらしい。ちんこも盛大に血管が浮き出てるし、まんこさんもスポーツで鍛えた筋肉でギュウギュウ締め付けてるっつー感じで、気持ち良さげなのも良いです。
3/11(火)……とろける手甲嬢
▼イブニングとヤングチャンピオンは、3/11、25発売分です。
【雑誌】イブニング 3/25 No.7 講談社 B5中
【雑誌】イブニング 4/8 No.8 講談社 B5中
No.7では久保保久「よんでますよアザゼルさん。」が巻頭カラー。意外とウケてるんでしょうか。人間に呼びだされて、働かされている悪魔連中がコミカルな容姿でなかなか和む。のどかでドタバタしたギャグがけっこう面白い。
No.8。日本橋ヨヲコ「少女ファイト」が表紙。式島君と小田切さんがラブコメづいているのがなかなか良い感じ。小田切さんはおどおどしてて地味な容姿ではあるが、磨けば光りそうな女人ですな。
竹本真「サンスパ」。産業スパイ中の花丸さんだが、彼女を疑う人も現れてちょいピンチ。垢抜けないけどなんだか落ち着く作風が楽しい。また産業スパイのテクニックや、潜り込む会社での駆け引きなどがちょろちょろ出てきてるのも面白い。企業モノではあるけれども「島耕作」とかとはまた違った味。
野村宗弘「とろける鉄工所」。溶接工の人を描いたコメディ。No.7では2話掲載だったが、溶接の光には虫が寄ってくるのでタイヘンだよ、という話がなかなか面白かった。スズメバチなんかも来たりするそうで、確かにそれはイヤだろうなあ。こういう生の現場話が読めるっていうのはなかなか楽しい。
【雑誌】ヤングチャンピオン 3/25 No.7 秋田書店 B5中
【雑誌】ヤングチャンピオン 4/8 No.8 秋田書店 B5中
No.7掲載の読切、吉沢潤一「ゴーゴー!ランラン!パンクロッカーズ!!」。町を行く人々が、どこからともなく巡ってきたバトンをつないで、どこへともなく闇雲に走っていく。意味不明なことをとにかくやってみるというコンセプト自体はちょっと面白い。絵は濃い目で荒削り。ただ解釈を読者任せにして投げるようなやり方は、リスキーではあるし、個人的にはもう一つピンと来なかった。でもまあこういう青臭さは嫌いではない。
あづまゆき「ママは同級生」。同級生ママ(父の後妻)と同居中でドキドキな主人公だが、今回は幼なじみの彼女さんがお泊まり。なかなかかわいらしい娘さんでええ感じです。この手の作品だと、父死亡→同級生ママと二人きり、という展開がすごくありそうな気はするけど、彼女さんがいい娘さんなんで穏便に済ませてほしいなあという気もします。
【単行本】「侵略!イカ娘」1巻 阿部真弘 秋田書店 新書判 [bk1][Amzn]
おた☆スケのレビューで詳しく書いてますが、海からやってきた地上を侵略するためにやってきたイカ娘と、彼女が乗り込んで来た海の家を切り盛りする姉妹を中心に展開されるドタバタコメディ。イカ娘は髪の毛が触手になってて、触手が多少強い以外はとくに大した能力はなく、しょうもない日常が展開されていくが、そこがけっこう楽しい。ほのぼのまったり、カラッと明るいギャグが、小気味よく楽しいんですね。「〜じゃなイカ」「〜でゲソ」といった言葉遣いもかわいらしいものがある。
お話は海の家を中心とした、すごく狭いエリアで展開され、登場人物もごく少数。だけど毎回きっちりギャグをやって、楽しくお話を展開している。小技に頼りすぎることなく、キャラの動きとセリフできちんと笑わせようとしてる点にも好感が持てる。絵もかわいいし、楽しく読めるいい作品だと思います。
【単行本】「しあわせももりんご」2巻 うさくん FOX出版 A5 [bk1][Amzn]
完結。素晴らしい作品でした。エッチでアホな人たちがいっぱい住んでいるランジェリータウン。その住民の一人であり、とにかくエッチなことが好きすぎる少年桃彦くん、幼なじみ娘のりんごちゃん、巨乳好きのりんごパパらが織り成すギャグ漫画。「エロいものが見たい!」という、ものすごく率直な中学生魂あふれる作風に爆笑させていただきました。自分としてはあまりにも好きすぎて「このマンガがすごい!2006」とか、ダ・ヴィンチの「BOOK OF THE YEAR 2006」とかでも票を入れてしまったくらい。
そこらへんの原稿でも書いたりしたんですが、この作品のいいところは「現役感覚」が感じられるところだと思う。この手の若い人のエロ感覚をギャグにした作品だと、例えば「昭和の厨房」みたいにノスタルジックな感覚がまじりがちなんだけど、この作品はそういうの抜きに、純粋で率直な「エロ大好き!」って気持ちにあふれている。エロいものに熱中しちゃう人たちの気持ちが、実に楽しそうに描かれてるんですよね。この屈託のなさは本当に素晴らしい。ここまでエロ話の楽しさってのを、スカッと表に出せる人っていないと思いますよ。後ろめたさみたいなものが全然ない。
それからエロについての掘り下げ方も面白いです。巨乳やら尻やらSMやらふんどしやら、いろいろやってて、その中でエロいアイテムの楽しみ方を自分なりにしっかり描いていると思う。コラムのコマもいいですねえ。文章がすごく楽しい。お話的にも最後は桃彦くんとりんごちゃんがちょいラブな感じで終わって、後味がとても良かった。ほのぼの感とくだらなさがいい具合にミックスされてるし、ギャグについてもすごくセンスいいなと感心する。
絵もすごくかわいいです。ぷにぷにしてて、手描きらしい柔らかさに満ちた、あったかい線です。作者ホームページによると、最近はパソコンも使ってたりするらしいですけど。自分がうさくん作品に初めて触れたのは、2004年5月コミティアで買った同人誌がたぶん最初だと思うんですが、かわいく楽しい作風に一発で惚れました。末永く頑張っていただきたい。