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一気に下まで行きたい
最近では井上大輔に続くショック自殺。野沢尚というと、中山美穂主演のミステリ・ドラマ「眠れる森」や江戸川乱歩賞受賞作「破線のマリス」などで、ミステリ・サスペンス色のイメージがある。劇場版「名探偵コナン」の脚本もやったことがある。
6月27日放送分。
・現在売っている「週刊ポスト」7月9日号に、竹中直人の撮り下ろしの高岡早紀ランジェリー姿が載ってます。むちゃくちゃどうでもいい話でしょうが、高岡早紀が水着も含めてセパレーツ状のものを身に着けて写真にとられるのはたぶん史上初です。
・「旅の香り時の遊び」(テレビ朝日、6月22日放送)
6月20日放送分。
いや〜それにしても「一夜明けたらアクセス爆発」っていうのは「ドーン・オブ・ザ・デッド」的な衝撃がありますな。それは大げさですか。
【雑記その6】脚本家・野沢尚死亡
【テレビ】・「ハロー! モーニング。」(2004、テレビ東京)
【雑記その5】高岡早紀ランジェリー、シブスタ
【雑記その4】アイドル、わたせ、ゴマキ新曲など
【映画】・「ビッグ・フィッシュ」 監督:ティム・バートン(2004、米)
【テレビ】・高岡早紀と道重さゆみ
【雑記その3】・トンデモ本大賞2004
【テレビ】・「ハロー! モーニング。」(2004、テレビ東京)
【雑記その2】・アニメの田楽マン、町田康のエッセイ
【雑記】・ファミコマンドー竜、トリビア、クビレンジャー
【雑記その6】脚本家・野沢尚死亡
脚本家・作家の野沢尚さん死亡 事務所で首つり自殺か(Sankei Web)(YellowTearDrops)
が、私の印象としては何といってもデビュー作の「Vマドンナ大戦争」である。
1985年に公開されたこの映画、毎年生徒会費を奪いに来る他校の不良生徒を撃退するため、生徒会長が戦闘能力のある女子高生たちを7人スカウトするという学園版「七人の侍」。
興行的にはたぶんたいしたことなく、後続の作品に与えた影響もゼロに近いと思うが、アイドル的な女の子をアクションものに起用するという方法論は後に(直接の関係はないが)東映の「スケバン刑事」で開花するし、ヒロインの凛としたキャラ造形は他に類例がなく、その後のアイドルアクションもののヒロインと比較しても孤高のものとなった。
マンガ方面では、ブレイク前に斉藤むねお作画で「ヒューマン・リーグ」という野球マンガの原作を手がけている。これは全2巻で、確かラストにちょっとしたサプライズが仕掛けられているのだが、今考えるともともとミステリとかサスペンス志向だったんだろうなぁ。
コレも佳品で、もし部屋から発掘できたらレビューを書きたい。
それにしてもなあ……素朴な疑問だが何で自殺など???
(04.0629)
【テレビ】・「ハロー! モーニング。」(2004、テレビ東京)
公式ページ。
今日はテンション低いです。
ええとですね、2チームに分かれていろんな連帯責任ゲームをしてました。しりとりを全員言えたらクリヤーとかね、そういうの。
まあ、今回はあまりに普通すぎてとくに書くこともないんだけども……。
普通なぶん、ガチでやってたのかなあとかは思うけど(うわ、私のテンション低い)。
いやー思うに、ずーっと前、まだ「ゴー宣」を出す前の小林よしのりが「プロレスラーのだれそれが、わしの思うとおりに動いてくれん」って書いてたけど、最近の「娘。」とかハロプロ関係は個人的にそういう感じなんですよね。
というか、ハロプロを好きな人は段階的にそういう経験をして、離れていったりそれでもまだ注目し続けたりするのだろうけど。
個人的にはミニモニ。が解散したのがいかに大きかったかと思うんですが。私の中でボディブローのように効いてきてるね。まあ私はミニモニ。中華思想なんで仕方ないんですよ。
前にも書いたけど道重には非常に期待しているんですが、それが世間の期待と一致しているとはとても思えないんだよね。
娘。全体が「萌え路線」にシフトしていって、それで売れるならともかく。
もし、道重が現在の路線で認められたとしても、かなり小さい世界のことではないのかという危惧が私にはありますよ。
あああっと、「ハロモニ。」の話でしたね。
新コーナー「地球戦士W」だっけかな? あれの司令官みたいな人は「スタートレック」のイメージなんですかね? でも服は制服っぽいものかと思ってよく見たらマオカラーの普通の服だったけど……。
んでまあWはああいう宇宙服みたいのが似合うね。あの衣装でセンチ・メタル・ボーイを歌ってくんないかな。台車に乗って移動というのもこの二人らしくて良い。
「ハロプロニュース」は、あいかわらず中澤、紺野、ムラ田の3人のバランスが微妙すぎる。微妙すぎて面白いんだけど、かなりのファンじゃないと面白いとは思えないだろうということも同時に思う。
少なくとも、「ハロモニ。」的な世界の中ではメロン記念日ってもっとブレイクできると思うんですよね。この間イベントがあって、DJが出たというんでスゴイ見たかった。でもいざ行くとお客さんが元気すぎて引くんだよなあ。最近どんなライブ行っても。
(04.0628)
【雑記その5】高岡早紀ランジェリー、シブスタ
それにしても、巻頭が高岡早紀でその次が小倉優子のグラビアだったのにはのけぞったよ。ポストってオッサン向けの雑誌でしょ? この! この一億総ロリコン化か!
まあこれも同意されないでしょうが、小倉優子って、変な口調とかこりん星とかぜんぶ取り除くと、一時期の高岡早紀に似てるんスよ。
むかーしの。それこそ「バタアシ金魚」より前の。だから今週のポストはある意味、「のらくろ」と「のらくろクン」が出会ったようなもんなんです。
・テレビ東京の月〜金、午後5時25分からの帯番組シブスタでは今週、特別企画として新人お笑いオーディション「お笑いインディーズ」を月〜金通しでやるそうです(本当は毎週月曜日の企画)。
何かとお笑いブームの昨今ですが、個人的には「優勝してもほとんどうま味がなさそう」という点と、出てくる芸人のマイナーぶりからしてこの「お笑いインディーズ」に注目しています。
「シブスタ」全体の見どころとしては、月曜日の小倉優子の「いつもの感じ」、もう一人の桜木睦子の小倉優子に対する舎弟感覚、火曜日の岩佐真悠子のやる気のなさ、それと対照的な安田美沙子のソツのなさ、水曜日の熊田曜子の妙に一生懸命な感じ、同じく水曜日の富田麻帆の童顔巨乳アニメ声、でも健康的お色気テイスト、木曜日の山本梓のビミョ〜な感じと嘉陽愛子のコスプレ、金曜日の森下千里のヤケクソな仕切り、それを冷たい目で見ている和希沙也などがあげられます。
もう録画消しちゃったけど、森下千里、だれかがギャグを言ったのを受けて「ひきこもりにも大ウケ!」みたいなこと言っていたけど、危ないとかそういう意味じゃなくて、純粋に意味不明だったなあ。司会のおぎやはぎがそういうテイストだっていうこと? ただの私の聞き間違い? 書いてるうちにとたんにどうでもよくなってきた。
(04.0628)
【雑記その4】アイドル、わたせ、ゴマキ新曲など
・今月の「コミックまぁるまん」に載っている「握手ボンバー」というマンガが面白いのでぜひ読もう。アイドルのイベントレポマンガなのだが、今回はピチピチパニックというアイドルイベントを扱っている。
実際はどうかわからんが、レポマンガを見るかぎりこのイベントの台本書いているやつは相当いい意味でアホだな〜。いい意味でだよ。
・侍夢(サムライム)という名の芸能事務所がある(No Knowledge)
これほどまでに気持ちいい、ダサいネーミングはひさしぶりだ。どうも「夢」を付けちゃうとすべて台なしになるみたい。
・最高にヌルいゲームとは?(ジェット・セット・わたせ)(MegaroGolith2004 メガロゴリス弐〇〇四
)
このサイトは更新されるたびにすべてネタもので、しかもほとんどハズレがない。っていうかレオパルドンのやってるblogなんだけどね。blogでいいのかな。定義が。
要するに「わたせせいぞうのゲームがあったら」ということで話し合っているんだが、わたせのヌルさを実に的確に表現していて爆笑。
それでふと思い出してわたせの公式ページを覗いてみたんだが、このわたせという人は38歳でマンガ家専業になったり、代表作の「ハートカクテル」は89年という意外に早い段階で終わっていたりと、わたし的には勉強になる部分が多かった。
80年代の(日本の)文化を探るのに、厳然とこういう「オシャレ系」の文化があって、これもヤンキー文化同様見落としてはならないと個人的に思っている。ということでマンガ「東京エイティーズ」も買ってはいるんだけどまだ読んでいない。
わたせは全共闘世代。多くの学生がゲバ棒振り回していた時代に、そういうのとは関係ないところで「オシャレ系」文化を育てていった人がいるらしい、ということも興味深いんだがまだ調べていない。
なんで「まだ読んでいない」とか「まだ調べていない」なのかというと、オタク文化とヤンキー文化はクロスするところがあって調べると面白いんだけど、いわゆる大学のシーズンスポーツサークル系文化というのは、私がシュミで調べた現時点ではオタクともヤンキーともちっともクロスしないでメジャー道を突っ走っているのであんまり面白くないのである。
強いてあげるなら、泉麻人や山田五郎あたりがオタク的なものと「シーズンスポーツ」的なものに両方まみれてきた人ではないかとふんでいるが、そういう人が何人もいたのか、それともこういう人たちが特別だったのかというのが今ひとつわからない。
もうひとつ、わたせせいぞうはウケているわりには一部に根強い批判があることが興味深い。江口寿史が「わたせの国のねじ式」というパロディマンガを描けば、呉智英は週刊新潮かなんかの「黒い報告書」と比較して「汚いものを認め、あえて隠すのがダンディズム。しかしわたせ作品にはその『汚いもの』がない(大意)」と批判する。
一方で、夢枕獏がわたせを評価しているのを知って驚いた記憶もある。癒し系でありながら、ここまで人の心をかきみだす男・わたせ。でもなァ〜単行本揃えてまで読む気しないんだよなァ〜。
おまけ。もうひとつのザ・80年代、鈴木英人のホームページだ。まあこのあたりの画風が、ヤンキー好みの画家・ラッセンとかにつながっていかないでもないんだけどね。
・後藤真希の新曲「横浜蜃気楼」、ぜったいだれかが指摘していると思いますが、詞の中の女の子が自分のことを「ウチ」っていうのはつんく♂がラムちゃん世代だから!? ゴマラムだからですか!?
・カントリー娘。に紺野と藤本、8月4日発売の新曲タイトルは「シャイニング 愛しき貴方」ってことは、「シャイニング娘。」を意識してるってことですか!?
それはない。
むしろ「Gガンダム」じゃないかな。
それもない。
(04.0627)
【映画】・「ビッグ・フィッシュ」 監督:ティム・バートン(2004、米)
公式ページ。
ホラ話ばかりしている父親。息子はどこまでホントでどこまでウソかわからない父の言動と、それでいて彼が周囲から好かれていることに嫉妬となじめなさを感じ、なんとなく疎遠になってしまう。しかし、父親の死期がせまっていることを知り、息子は彼の言っていることの虚実を確かめようとする。そしてわかったこととは。
評判がいいので見た。確かに脚本がかなりよくできている。子供が独立して老境に入り、死を迎えようとする父サイドからも、一度は反発した父を再び認めようとする息子サイドからも、感情移入できるはず(とくに、ふだんホラばっかり吹いてたり妄想ばっかりしているヒトは、意外にもすでに老人に近い父親に自分を重ね合わせてしまって驚くはずだ)。
父親が小さい頃から話しているという、ほとんどおとぎ話に近いホラが視覚化され、ティム・バートン独特の悪趣味ギリギリ映像になっているところが見所かな。これ、スピルバーグだったらもうちょっと洗練というか口当たりのいい感じにするでしょうきっと。でもどうせマザコンっぽくなってただろうから、バートンが映画化して正解だったと思う。
おそらく原作ではディテールが書き込まれているのだろうけど、それはかなり大胆に省かれているだろうと想像する。しかし、それでいて「周囲から好かれている父親に反発する息子」という図式が、納得のいくものになっている。どっちも悪くないのにそういうふうなすれ違いってあるもんだよみたいな感じで。
「けっこうだだ泣きする」という話を複数人から聞いていて、実際ラスト近くにはグッと来るものがあるが、肉親の死というのはかなり普遍的な「泣きツボ」なのでその点さっぴいて考えている。そして、それにしてもラストで「こう来るかー」と思うところはある。
個人的にはバートンの映画は「エド・ウッド」当たりからずーっとピンと来ないものを感じていたが、ふーん、ずいぶん大人になったんだねという印象。しかし、その変化が父の死と子供の誕生に寄るものだとしたら、案外「スピルバーグより昏(くら)い」という私の印象は間違っていたかもしれんなあ、と思う。だってちゃんと人間的に成長してるもんな。まあ逆に言うと、オタクとして追及すべきテーマがバートンには意外にないということなんだと思うけど。
スピルバーグは、けっこう見てないのがあるけど「A.I.」を見たかぎりでは根本的なところは変わってないからね。細かいところは忘れちゃったけど、すさまじいマザコン映画という印象だけは残ってるから。
(04.0627)
【テレビ】・高岡早紀と道重さゆみ
「高岡早紀姉妹が長良川を旅する」という、どういう需要があるのかまったくわからない旅番組(もちろん、二人が出るのはたぶん今回だけだろう)。しかも午後7時というゴールデンタイム。数分しか見てないが、「高岡早紀の妹が動いているところを見る」という私の目的は達成。とりあえず芸能人的な華はお姉ちゃんの方が段違いにあるね。アイドルデビューしないで正解だった。
そして新聞のテレビ欄には「高岡早紀が語る夫婦仲」の記述。布袋との仲が報道されたのは、まさか狙ってのことじゃないよね。スタッフはある意味ガッツポーズしてただろう。
私にとって、高岡早紀について語るべきことは多いが、ファンにすらその需要がない。それをわかっているのだと言い訳したうえで書くと、高岡早紀は結婚したホサカ某が最も「薄い」方で、噂になった人物としては真木蔵人、佐藤浩市、そして今回の布袋と、どこかギトッとした旧世代の「男」感を漂わせる人ばかりである(若乃花はきっと淡泊すぎてフラれたのだろう)。
おまけにデビュー当時はロリータ路線、「バタアシ金魚」以降は巨乳女優、結婚後は常に口を半開きにしている「女として現役バリバリ妻」と、これほど素の状態で多様なエロキャラをやってきた人は少ない。
女性軍がこの人をどう評価しているか知らないけど、環境が変わろうがどうしようがほぼ一貫して「恋愛とかエロいことから降りない」姿勢を保っていることは確か。しかも杉本彩なんかよりボキャがない分妙な説得力があり、「ああ、こーいう人なんだなあ」と思ってしみじみする梅雨の6月です。
将来的には、高橋愛チュンにはこういうキャラになってほしいです。そのとき、オセロのコマがひっくり返るように、彼女のボキャブラリーのなさはエロさへとすべて転化するであろう。
・そんなことを書いていたら、離婚してたのねすでに。
・高岡早紀と保坂尚輝、離婚していた(ニッカンスポーツ)
・保坂・高岡ついに離婚…結婚9年目すでに届け(ZAKZAK)
・結婚生活7年半でついに離婚!来月、保坂が会見
・道重さゆみの「二人ゴト」(テレビ東京)
私の六期評価は世間一般とはズレてどんどん上がっている。田中と亀井の成長に、デビュー当初から完成度の高かった道重が少し置いていかれている感が自分の中にあったのだが、この番組では正統派「アイドル」としての魅力大爆発。
そもそも、石川梨華以上に歌がヘタ、ってコト自体がハロプロの一員としては異常だったのだが、それは逆にいうと石川梨華並みのアイドル性を秘めていたということだったのだな、と再認識した。
髪飾り自慢、お姉ちゃん大好き宣言、照れながら「オーディションのときより歌がうまくなった」と画面に向かって語りかけ、そして「赤いフリージア」を歌う道重は、正統派アイドルというよりもっとハイパーな存在になっていた。
正統派アイドル正統派アイドル書いてますが、そもそも正統派女の子アイドルなんて時代がまったく要求していないのである。石川梨華がデビューした数年前よりもその傾向は強まっていると感じる(逆に言うと娘。のアイドル化=保守化、固定客相手、という流れにだんだんとなってきている)。
そんな中、「娘。」という母体がまだ保持された状態でこそ活きる、スキマ産業的な道重さゆみなのである。
六期は、デビュー当初「四期の後」という注目度のあった五期よりもずっとアピールに不利な立場を強いられていると感じる。ミラクルはゴールデンの番組で起こらないと世間的アピールにならないしなあ。しかし頑張ってほしいよ。メジャーアイドルの灯を消さないためにも。うんうん。
(04.0623)
【雑記その3】・トンデモ本大賞2004
トンデモ本大賞2004が開催されました。6月19日(土)午後12時開場、1時開演。於:千代田区公会堂。主催:と学会。
・第13回日本トンデモ本大賞 投票結果、トンデモ本大賞は「ガチンコ神霊交友録」(山本弘のSF秘密基地)
お客さんはたくさん、2階席に達するまで入りました。私は約6分間だけ、「と学会発表エクストラ」として壇上でトンデモなものを紹介することになっており、去年もやったんですが前日からものすご〜く緊張してました。
まあそりゃしますよ。1階席だけで確か600人くらい入るって聞いていたし。昨年よりも会場は大きいですしね。
昨年は、使用するのが台の上に置いたマイクだったため、後ろのスクリーンを確認する際に口がマイクから離れてしまい、遠くの人に私の声が聞こえなかったという失敗がありました。その克服が事前に気になっていたことのひとつ。
時間が足りなくなると悔いが残るので、そうならないように前日まで一人で練習しました。壇上に上がると緊張とテンションが上がってくるのとで、時計も見えなくなっちゃうし人の声も聞こえなくなっちゃうのは予想できたので、一人でしゃべった状態で6分以内になるようにしました。でも結果的には何分かオーバーしちゃったみたいですが。
紹介したのは、ちんちんに意識が宿ってしまうというボーイズラブマンガ「ちんつぶ」とヤマネコマンガ「ピンギーマヤー」。いちおう壇上にいて客席の笑い声を把握してはいましたが、どちらも何度も読んだのでその衝撃度に自分は麻痺しちゃってて(笑)、実際どのくらいウケたのかはその瞬間はわかりませんでした。
回収したアンケートにけっこう「ちんつぶ」が入ってたり、二次会で人の話を聞いたり後でネットの感想読んだりしていろいろと把握しました。
ウケたのはいいんですが、「ちんつぶ」に関しては「著者の意図しないところにツッコミを入れて楽しむ」という「トンデモ本」本来の定義とははずれる点、それと今回、他の人と妙にちんちんネタが重なった点などがちょっと気になってました。いやあ、ちんちんを研究する団体だと思われると困るかなと思って。
マイクは今回はピンマイクだったので、声が通らないということはたぶんなかったと思います。実はピンマイクかどうかを当日まで確認するのを忘れてたのですが、いちおうマイクを付けやすいように上着を着ていって良かったとか思いました。肥満体には暑いんですよ。この時期の上着は(笑)。
自分の発表が終わった後、そのまま「エクストラ」の発表者全員が終わるまで壇上の椅子に座っているという流れになりました。発表後もなかなかに大勢の人の前でただ座っているという状態に緊張しましたが、他の人の発表のウケ方、客席の笑い声を壇上で体感できたのは貴重な体験だったと思います。
えー後はプログラム全般とは関係ないんですが、楽屋にオーケンが入ってきてめちゃくちゃびっくりしたのと、ぜんぶ終わってから舞台に上がってみたらそこにサエキけんぞうソックリな人がいたので「ソックリだな〜」と思ったら本人だったのと、元C-C-Bの関口誠人が来ていた、と後から知って、「ああもしかしてあの人か!」と思い返して驚いたのと、司会の声さんが「ちゆ12歳」のコスプレで楽屋に出てきたらみんなでいっせいに写真を撮っていたのが印象的でした。
あと、「念力家族」の笹さんに「ピョコタン(「おはスタ」の「あけお」のデザインなどをしているマンガ家)のマンガに出てましたよね?」と確認できて妙に嬉しかったりした。
そしてその後、家に帰って寝たら「ボンデージ姿のベッキーに電気アンマをかけられる。そばに須藤温子もいる」という実によく分からない夢を見まして、実はよくわからないわけではなくて、「ベッキーがドラマで消防士の役をやる」という話をしたりとか発表にちんちんネタが多かったとか、その日見たことが渾然一体となり夢になったのだと思います。
何で須藤温子が出てくるかというと、ベッキーと須藤温子は仲良しだという話だから(「牛肉」という名前の自称ラップユニットを勝手に結成しているらしい)。
ムダに脳内で補完してんですよね自分が。わが脳ながら、実にムダなフォローだと思いました。
(04.0622)
【テレビ】・「ハロー! モーニング。」(2004、テレビ東京)
公式ページ。
昨日、今日と元気のある人はみんな文化祭に行ってるんですね。あとコンサートとかか。
心理テスト。だれがケチだとかネクラだとかそういうのをいろいろと。まあそんなに意外でも予想どおりでもなくて、普通でした。
後はもう、今後この番組は亀井が40分くらい出て、残りの20分でゲームとかチームファイトとかでいい。
最近の「娘。」全体の感触としては、熱烈なファンとそうでない人との間に埋めがたい溝、温度差が生まれてしまっているように思う。
たとえば、あまり興味のない人にとって、加護辻は問答無用の訴求力があるにも関わらず六期の評価が不当に低すぎる。っていうか私の最近の六期評価は高いよ。でもたぶんこの国の人間に亀井の良さは理解できないんだよ。「この国」とか言ってカッコつけてみました。
(04.0620)
【雑記その2】・アニメの田楽マン、町田康のエッセイ
動く「田楽マン」を見るために、ひさしぶりにアニメ「ボーボボ」を視聴。すごいハイテンションで脈絡のないことをやりまくる。そして、崩壊寸前のところでうまくまとめていたと思う。
えーと原作読み直してないけど、けっこうオリジナルな部分があった? この「田楽マン」登場時のエピソードは、「友情パワー」とかのジャンプ的なものを完全に無効化しつつ、なお田楽マンのかわいさをアピールしていてあらためてスゴイと思った。
個人的に、ブッ倒れて起きあがったときの田楽マンがサッカーのサポーターになっているシーンに大笑い。もうぜんぜん意味ないよな……。
あと「ハジケ」っていう言葉はいいねえ。これがおれの「ハジケ」だ!!
・【雑記その3】で書いたテキストの続き。町田康のエッセイ、「小6殺害事件とフィクションの責任」について。
(以下、引用)
(前略)
では読者や観客はなにを希望しているのかというと、それは問題の解決である。
だから作者はフィクションが終わるまでになんらかの形で問題を解決しなければならない。
殺人事件が起きればこれは必ず解決されなければならないし、悪人が栄えていればこれは滅ぼされなければならないし、作りかけの料理は完成されなければならない。これが解決されないまま放置されれば読者、観客は不満を抱き、フィクションは商品として流通しなくなるのである。
しかし、作者がフィクションを真面目に作れば作るほど問題はなかなか解決しない。なぜなら、フィクションは現実に似せて作られ、その現実においては問題はなかなか、というか、有史以来ずっと解決していないからである。
ここのところをどう調整するかというのは作者の手腕で、ある言い方をすればフィクションは、「早く問題を解決してくれ」という読者、観客と、「いいや、まだまだ」と頑張る作者の互いの想像力のせめぎ合いの場であるといえる。
そして、そのせめぎ合いはこれまで互角だったのだけれども、ここのところそのバランスが崩れ、読者、観客が押し気味の状況になってきたように思える。
(中略)
しかし、こらえ性のない観客はつねに事態の早い解決を望むので、フィクションにおいて、一気に問題を解決する。すなわち、絶対的善人である英雄はさしたる説明もなく悪人を殺してしまうのである。一般的な観客はこれに喝采を送り、少し斜めから見たいマニアックな観客は殺し様の細部に注目する。
(中略)
どういう影響があるかというと、問題の渦中にあって自分は絶対的善、相手が絶対的悪と粗雑に思ってしまったり、未熟な者であればあるほど絶対的悪は目の前から消すしかないのだ、と思い込んでしまうなどの影響が当然これはある。
(後略)
(引用終わり)
以上がヨミウリウィークリー6月27日号における、町田康の連載エッセイ「テースト・オブ・苦虫」。サブタイトルは「ちょっと思ったこと」だが「小6殺害事件とフィクションの責任」というテーマを扱っているとして、電車の中吊り広告にもかなりデカデカと出た。
「最近のフィクションは分かりやすすぎるのが問題だ」という主旨の文章だ。
この「分かりやすすぎるフィクション」が具体的にいったい何をさすのかがわからない。未読で恐縮だが少なくとも「バトル・ロワイヤル」は「絶対的善人と悪人」の話ではないだろうし、小六少女がどんなテレビドラマの殺人シーンを見たのか知らないが、いわゆる二時間ドラマだって「絶対的善人である英雄はさしたる説明もなく悪人を殺してしまう」話なんてそんなにはないだろう。
面白いと思ったのは、私がふだん考えていることとまったく逆で、最近は「フィクションが複雑すぎる」というのが私の感覚だったからである。
最近のフィクション、とくに和モノは、現実をあまりにも真剣に写し取らなければならないと考えすぎているのではないか、と私は思っている。
フィクションをつくるときには、うまい具合にウソを入れないとまとまらないと思う。言い換えれば、その物語全体のキモとなるウソを読者、観客に「まあいいか」とか「そうくるか」とか思わせるために、他の部分が調整されなければならない。
映画「CASSHERN」では、主人公が冒頭いきなり罪もない一般市民を殺してしまうシーンが出てくるが、こんなことをやってしまっては物語がまとまるはずがない。少なくともヒーローものとしてはまとまるはずがないのだ。
ヒーローがヒーローとして力をふるえるのは、スーパーパワー以外に何らかの特権性があるからである。たとえば被害者であったとか、加害者として贖罪のために戦うとか、どうしようもない純心無垢な心を持っているとか。
注意したいのは、「特権性があるからヒーロー」なのであって、「ヒーローなのに特権性を振り回している」というようなリクツは、少なくともヒーローものとしては通らないということだ。
ヒーローの特権性を認めたくないならば、最初からヒーローものというジャンルを採用しなければいいだけの話である。
アニメ「鉄人28号」でも、村雨兄弟が鉄人に激突して死んだことが鉄人の「罪」として描かれているが、アレはヒーローものとしてはおかしいだろう。だれもなすすべもない事故だったとか、村雨健次が鉄人のせいだとカン違いをしているとかの描写がないと、本当に鉄人が悪者になってしまう。
なんでこんなふうになってしまったのか、あるいは昔からこういうことはあって、たまたま私が気にしているだけなのか。考えている今日この頃。
(04.0620)
【雑記】・ファミコマンドー竜、トリビア、クビレンジャー
・「最強挙士伝説ファミコマンドー竜」が「トリビアの泉」に登場〜
昨日の〜仕事は辛かった〜。と思って、帰ってきて「最近のメンバー個人エピソードになってからのグランセイザーはイマイチだなァ。磯山さやかがメインの回でなんで水着のシーンがひとつもねェんだよ!」と思った。
そして「おはスタ」に出ていた「エコモニ」を見て「なんだかんだいって道重はカワイイよなァ。『結婚しなきゃ殺す』っておどされたら結婚するよな。それと、中村雅俊の奥さんにちょっと似てるな〜」という偏差値ゼロの感想を抱いて、寝た。
一夜明けて当HPのアクセス解析したら、通常の8倍にはね上がっている。何が起こったのか!? と思ったら、「ファミコマンドー竜」が「トリビアの泉」で紹介されたと知ってビックリ。
あわててHDD録画のその部分だけを見る。うーん、やっぱり贅沢なことしてくれちゃってますねえ。あのナレーションを千葉繁がやるだけで感動しますよねえ。
ところで、現在「ファミコマンドー竜」の資料的にもっとも充実しているのは、ゲーム雑誌CONTINUE Vol.13(2003、太田出版)における大西祥平氏の連載「アーリーゲームコミック列伝」だと思います。かなり図版も載ってますので、手元に「竜」を残しておきたいという人はバックナンバーを購入してはいかが?
・クビレンジャーDVD化けいかく(YellowTeaDrops)
ごうわくタウン、はてなダイアリー - Indie’s Movie 0point
酒徳ごうわく氏はギャグ映画というかバカ映画というか、そういうのを自主制作している映像作家さんで、このたびバカ特撮「クビレンジャー」と「アタマイザー3」がDVD化され、その作業に追われているそうです。
個人的には、かなり前に「オタクアミーゴス」で紹介された「戦火を逃れた幻の百フィート」が氏の作品の初見です。コミケを撮った映像をこう料理するか、という強いインパクトの作品でしたよ。
私はここで「最近、身辺雑記的日記で紹介できるものが少ない」と書きましたが、氏の自主映画に関する日記、はてなダイアリー - Indie’s Movie 0pointはマメに読んでいます。ほぼ「自主映画に限定」というネタ縛りをしつつの日記というところが面白い。最近ではとくに6月8日と6月11日が、自主制作モノの作品流通についてのコメントで、同人活動などにも通じるものがあるので興味深かった。流通の話はどこでもあまり読めないですからね。
(04.0617)
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