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「つれづれなるマンガ感想文」5月後半
「つれづれなるマンガ感想文」6月後半
一気に下まで行きたい
週刊少年チャンピオン連載。おやつくんとその仲間たちが活躍するギャグマンガ。
その理由は知らない。
しかし本作は、藤子・F・不二雄的なノリを踏襲しながらそれを新味のあるギャグとして料理することに成功している。この巻の第1話「ゼリー」(おやつくんが友達と闇ナベをする話)を、タイトルは忘れたが「新オバQ」の闇ナベを食べるエピソードと比較してみると、その辺りのことがわかるかもしれない。
さて、今回のメインは読者から投稿されてきた「オリキャラ」が物語にからむ点。
ヤングマガジン アッパーズ連載。この巻ではプロレスラーグレート巽とその対戦相手、泣き虫サクラ双方の凄まじい過去が語られる。
頭突きを食らっても殴られても掴んだキンタマを放さずに握りつぶすということがどんなに「ある一線」を超えてしまう行為かは、男ならだれでもわかるだろうと思う。
ところで小林よしのりはゴーマニズム宣言で「男の急所はキンタマだということが女性に意外に知られていない」と描いていてまったくそのとおりだと思ったもんだが、本当に男の急所はタマキンなので、女性の護身術などはもっとタマキン狙いのバリエーションを増やした方がいいと思いました。強姦魔に会ったら即、タマを狙うこと!
週刊少年チャンピオン連載。最強の格闘技者との闘争をもとめて、「シンクロニシティ」で世界から集まってきた死刑囚5人。彼らは呼び寄せられるように地下闘技場に参集、「いつだれが襲いかかってもいい」というルールなきルールによる戦いが始まる。
週刊で読んでいるとわからないが、単行本だと見せ方として「こうしてバキの出番を増やしているんだな」とかわかる。
この巻くらいになると、「秘密裏に行われていた」はずの地下闘技場が「そこに出ただけでもステータス、ギャラも上がる」となっていて、ちっとも秘密じゃないような雰囲気なんだけど、こういうのは設定の食い違いをゴチャゴチャ言うよりも連載開始当初からの「何でもあり」系の戦いに対する人々の関心の違いに思いをはせた方がいいのかもしれない。
単行本自体のつくりとしては、最初の「あらすじ紹介」のところで登場人物が表になっているのだが、作中で戦いに敗れた人間がシルエットになっているのはやりすぎだと思うが……読む前から内容わかっちゃうし。
週刊少年ジャンプ連載。岡山の小春日和中学校に代用教員として赴任してきた破天荒教師・梨本小鉄の物語。「この世に人が住む限り 『博打』と『教師』はなくならねえよ!!」、「アホダマ〜!!」、「『運』と添い寝の一発人生よ!!」などの超イカスセリフ、吉田拓郎の歌詞の引用など雰囲気出しまくりの教師マンガ。
連載当時はもっと人情色の強い話だと思い込んでいたが、1巻を読むかぎり、「熱血教師もののかたちを取ったギャンブルもの」とさえ言えないこともないほど、毎回博打がからむ。小鉄は天才的な博才の持ち主という設定なので、当然といえば当然なのだが。博打の駆け引きが話をどんどん盛り上げていく。
一方、読み切りだった「人情棒球編」は、新任教師の小鉄が野球部の顧問をすることになる話。万年ベンチの少年・森光を一度だけでも主人公にしてやりたいと、小鉄は策をめぐらす。
そのことを決心する際のエピソードがイイ。小鉄は「役者を目指していた」というバーのマスターと出会う。その男は、「むかしは登校拒否児だったが、先生(この先生は小鉄の恩師でもある)が学芸会の劇の主役をやってみないかと言ってきた」、「そしてだんだん打ち込むようになったが、当日大失敗をしてしまった。」、「しかしそのときに自分は変わり、役者を目指すようになった」と語る。
それでも「目指すものがあったことを誇りに思い、感謝している」と言ったその言葉に感化され、小鉄は森光に最後の舞台を与えてやろうと決心する……んだけど、このくだりはシブい。シブすぎるよ。
巻頭グラビアは須藤温子。「♪リッツサンドがナントカで♪」っていうCMで佐藤藍子の後ろで踊っていたコですね。国民的美少女コンテストグランプリ出身。
「鋼〜HAGANE〜」 神崎将臣
宮本武蔵のDNAを持つ美少女・鋼と、沖田総司のDNAを持つ少年との戦い。
「G−taste」 八神ひろき
「グラビアっぽい、しかし少々ストーリーがある」という形式を確立した点で特筆すべきマンガだと思うがどうでしょうか。過去にそういうのがあったかどうかは知らないが、いくつもの模倣を生んだという点での影響力はデカい。
「餓狼伝」 板垣恵介
原作を遠く離れトバしまくる。ついに巽とサクラ戦決着。新展開が楽しみ。作者巻末コメントでは「ヒクソン対船木。決着は明日」とあり、少年チャンピオンの方では「ヒクソンは強かった」とある。実際の格闘技戦と密接に結びつきつつ、ファンタジーを展開させる面白さがある。あ、「ドカベンプロ野球編」とはまた違った意味合いで……。
「獣愛〜ビースト・ラヴ〜」(前編) 巻来巧士
講談社初登場とのこと。美女でエリート警察署長の濡草蜜子(ぬれくさ・みつこ。しかしなんちゅー名前……)が、高校生の頃自分をレイプし一家を皆殺しにしたヤツ(妖魔? 人間? わからん)と戦う、という話らしいのだが、いつ見てもこの人の描く人間はカクカクとしたロボットみたい。女がよく出てくるがロボット的なところに加えて顔もマネキンみたい。なんか恐い。そして出てくる妖怪もグロテスク。どんどん絵柄全体がグロテスクになってきている。ホラー系の人なんでそれはホメ言葉になるのかな……。よくわからんけど。
(特別読み切り)「HIYOKO VOICE」 こばやしひよこ
イラスト短編集発売に合わせた特別読み切り。「G−taste」調の短編2つ。
「スパルタン〜山崎健の野望〜」 山崎健
いわゆる不条理四コマだが、榎本某くらいわけがわからなくなるギリギリのところでとどまっている感じ。細菌同士が「株で損しちゃったよ」などと会話する「ミクロ経済」というのには笑った。ただいつも思うが、不条理四コマのタイトルって、なんとかならないのかなあ。いかにも「不条理ですっ」っていうタイトルはどうかと思うんだけどなあ。
「たもっさんの時間」 風間やんわり
説教好きのたもっさんが、非の打ち所のない若者に対し説教できず、なんとか突破口を見いだそうとする。
ゴルフアルバコミック連載。職業不明のゴルフ好き・小池さんが、同じくゴルフにハマっている普通の青年・多振玉雄と毎回ゴルフをするというもの。
単行本第1巻では、小池さんがゴルフうんちくを語ったりするときに、ものすごく恐い劇画調の顔になったり、起・承・承・承・承・転、というナゾの終わり方になったりとぶっとび度の高い作品が多かったが、この巻では読者のこちらが慣れてきたのか、普通のゴルフマンガになりつつあるように思える。
しかしそういったことを割り引いても、藤子不二雄Aの作劇法は相当にヘンだ。「マンガのお手本」的なお行儀のよさを持つ故・藤子・F・不二雄とは対照的な印象を受ける。
むかしは、Aの作品も違和感なく読んでいた記憶があるが、作者が変わったのか読者の私が変わったのかは不明。
それとひとつだけ。「魔太郎」に見られたようなルサンチマンは、現在確実に消えていると思う。それより、「日本人は働き過ぎ」と言いきり平日にゴルフをやるのんきな小池さんのように、A氏の考えはシフトしているのではないかと思う。もともと社交的な人ではあるらしいが。
月刊少年ジャンプなどに連載。いくつもの超巨大な水槽から、たったひとつのレモンの滴を入れたものを当てることができる味覚を持つ天才料理少年・味覚一平がさまざまな料理対決に挑戦していく。
最高のキッチンで、次々と未知の調味料や食材を出してくる「鉄鍋のジャン!」などの料理勝負とは正反対の趣向と言えよう。
あらすじを描いただけでは爆発しきったぶっとびマンガのようにも思えるが、細野不二彦ライクなまとまりのよい絵柄とコマ割りが、けっこうソツのない作品に仕上げている。
「カードヒーロー」 みずなが柳壱
今月号から新連載。ゲームボーイソフト「カードヒーロー」のコミカライズ。TVゲームの、カードゲームらしい。ややこしいが。
「つり大将 銀」 藤本信行、須藤ゆみこ
今月号から新連載。原作はてしろぎたかし作画の釣りマンガ「グランダー武蔵」の人。魚の描き方が上手い。釣り、流行ってるのかなあ……。
「ZOIDSバトルカード戦士 コマンダーTERU」 溝渕 誠
連載第2回。電動おもちゃ「ゾイド」の、さらにカードゲームのバトルというややこしい設定。
「爆走キッズ! チョロQ騎士団(ナイツ)」 三鷹公一
連載第2回。リク、カイ、ソラの三人の小学生がそれぞれ、陸を走る・空をワイヤーで飛ぶ・水上を走る3つのチョロQを使うマンガ。キャラクターの頭身が短くてかわいいのと、ここで描かれるチョロQはペンの強弱がはっきりしたラインで柔らかみと温かみがある。
「砂漠の海賊! キャプテンクッパ」 谷上俊夫
連載第2回。水が貴重品となった世界で、冒険の旅を続けるクッパと相棒のロボット・ドラムの物語。これと連載第2回の「ドンタ〜タマゴをめぐる大冒険〜」 樋熊魚月(ひぐま・ななつき)と、今月号が最終回の「爆走戦記メタルウォーカー」 青木たかおは、みんな鳥山明系というかドラゴンボール系というか、まあ「ゾイド」も合わせて、世界観の設定とかその後の展開とかが非常に似ている(と感じる)。似ているから悪いってこともないんだけど、……似てる。本家ジャンプも同系統の作品が多いんだけどね。
「コロコロ超常現象調査団 CCC」 高野聖ーナ
これも連載第2回。「MMR」のパロディなんだろうが、超常現象を否定したいのか肯定したいのかゴチャゴチャで、あまりにも話がデタラメすぎて個人的についていけない。小林よしのりみたいに確信犯的にカオスをつくり上げてから独自の見解に持っていくという意志もないようだし……。よくわからん。
「熱血! どリトル先生」 徳島早苗
連載第6回。親指姫並みに小さい熱血教師・どリトル先生が、ものすごく小さいことから騒動が起こるドタバタギャグ。唯一オーソドックスな児童マンガでホッとする。
この人、前回もそうだったが出てくる女の人がキャリアウーマン系の色っぽい造形なのはそういうシュミなのか?
「ノルマンディーひみつ倶楽部」 いとうみきお
「漫画描き(作中では「マングース」と呼ばれる?)」の青春マンガ、主人公の踝(くるぶし)の彼女? 桜子がものすごくイヤなヤツだと思う。こんなやつに言い負かされたくないし、彼女としても欲しいと思わん。
「純情パイン」 尾玉なみえ
赤塚賞準入選作。「みつおとみちるが交換日記を五分以内に二往復させると、大きい乙女純情パインとなり怪獣と戦う」というギャグマンガ。
「ツリッキーズ ピン太郎」 真倉翔、岡野剛
「ぬ〜べ〜」コンビの釣りマンガ。ピン太郎のライバルで「真壁」(ガンダムのマ・クベのパロディ)が登場。これはこの作者なりの、急死した塩沢兼人氏への鎮魂歌なのか!?
「無頼男(ブレーメン)」 梅澤春人
この人のマンガって、「BOY」の頃からページを開くと屋内でケンカしてるんだよな……。ヤンキーものと、「キン肉マン」や「男塾」から連なる「密室バトルもの(今勝手に考えた言葉)」の系譜とをつなげた感じだ。
「ハレンチ学園」の当時の衝撃度とは比べるべくもないとは思うが、あれからウン十年、いっそうマニア化が進んだと考えるのは私の思い過ごしか。(00.0606、滑川)
・「おやつ」(3) おおひなたごう(2000、秋田書店)
・「餓狼伝」(7) 板垣恵介(2000、講談社)
・「バキ」(3) 板垣恵介(2000、秋田書店)
・「アカテン教師 梨本小鉄」(1) 春日井恵一(1987、集英社)
・「ヤングマガジン アッパーズ 12号」(2000、講談社)
・「ホアー!! 小池さん」(2) 藤子不二雄A(2000、小池書院)
・「味覚一平」全1巻 遠崎史郎、堀内元(1990、集英社)
・「別冊コロコロコミック 6月号」(2000、小学館)
・「週刊少年ジャンプ」27号(2000、集英社)
・「おやつ」(3) おおひなたごう(2000、秋田書店)
2巻のときにも似たようなこと書いたけど、ひと言で言って藤子・F・不二雄パンク! もしくはメタ藤子・F・不二雄。
石ノ森章太郎や赤塚不二夫が、そのアシスタントも含め後続に「似ている絵、それっぽい絵」のマンガ家を多数輩出したのとは対照的に、藤子不二雄の類似作品は浅学ながらあまり見かけない。
「コロコロコミック」も、創刊当初は藤子不二雄のマンガ掲載のみが目的のような雑誌だったが、それ以外の作品であまりにも「藤子不二雄っぽい」という作家はいなかった。現在でもドラえもんを描いている田中道明や、アシスタントしていた「まいっちんぐマチコ先生」のえびはら武司とかを除いて(そのえびはら武司だって、アシスタントしていたって言われりゃわかる程度)。
だけれども、その数少ない作家・作品の中で、めずらしく藤子不二雄の影響を強く受けたマンガ、として思い出されるのだ本作は。
むろん、マネしているのではない。意図的に引用しているのだが、その料理の仕方が実にスマート。藤子不二雄作品は「お行儀のいいマンガ」というイメージが強く、そのパロディとなるとコミケ的パロディマンガも含め、過剰に暴力的にしたりセックスとからめたりしたものがほとんど。独特の表情や書き文字、ポーズやコマ割りなどをうまい具合に引用した作品というのはほとんどなかった(元が藤子・F・不二雄だと特定はできないが既存のマンガの手法をパロディ化して成功しているヒトとして、スージー甘金や天久聖一がいるが)。
ほとんどラクガキみたいな(これも投稿者側は狙ってる)キャラクターが、藤子的こぎれいなキャラクターとからんでお話は進む。なんだよ「江戸幕府からの使者」って。
おもしろすぎ!
(00.0615、滑川)
・「餓狼伝」(7) 板垣恵介(2000、講談社)
ギリギリまで自分を追いつめていって、それでも到達できないある一点を突破するために常人が持っている「何か」を手放してしまう図というのは板垣恵介に限らずよく描かれる。グレート巽の場合は、「移民の子」と自分を差別し続けた師・力王山のキンタマを握りつぶして自殺に追い込んだことだった。
(00.0611、滑川)
・「バキ」(3) 板垣恵介(2000、秋田書店)
巻末の、以前に行われた「最大トーナメント」の「だれがだれに勝ったか」がすべて書き込まれちゃってるトーナメント表も同様。まあミステリじゃないので、あらすじをある程度知っていても充分面白い作品ではあるのだが、ちょいと気になったもんで。
(00.0610、滑川)
・「アカテン教師 梨本小鉄」(1) 春日井恵一(1987、集英社)
だけどこの人、結局役者にも挫折して故郷に戻ってきてんだよね。
ここで有名な役者が「実は先生のおかげで……」とか言ったなら面白くもなんともない。何度も挫折した男が、その経験を大切に思っている、ってところがシブいんであって、う〜んこりゃ読者である子供には、しかも単純明快上昇志向のジャンプでは理解されにくかったかもしれないな……。地味なんだけど妙に心にひっかかる、そんな作風の第1巻でした。
(00.0609、滑川)
・「ヤングマガジン アッパーズ 12号」(2000、講談社)
だんだん大人になってきましたな。
「美少女漫画誌から依頼が来た」というが、さもありなんというパンチラの描きっぷり。っていうか、美少女漫画誌に描くべき。
今回は虎のコスプレ。
ここまで軟派なモノを読んで、スグ後にバリバリ硬派の「餓狼伝」が載っていると「ひええ〜ゴメンなさいゴメンなさい」という気になるのは私だけか。
「下り坂を迎えた一流アイドル」安藤理央と、あこがれの巨乳女王「永井祐美」の2編。しっかし「下り坂を迎えた一流アイドル」のセクシーショットをカメラマンが撮る、という設定はせつなすぎる(笑)。まあもともとこのヒトのマンガも軽いSMっ気があるからなあ。そういう展開になるのか。
もちろん、出てくる女の子は画集が出るくらいなんでむろんむちゃくちゃうまい。とくにポーズとペンの強弱(入りとヌキ)で身体の柔らかみを出すことにかけては天下一品だろう。「柔らかさ」ということに関して言えば描線がシャープな八神ひろきよりや神崎将臣とは異質な感じ。
それにしてもこの「ペンによる強弱」ってのはホントにできるヤツはできる、できないヤツは死んでもできない、本当に羨ましい技術だ。できないおれは死にたい。
このヒトのマンガは「食べれません」もそうだがこの「たもっさん」的キャラクターが出てくればとりあえず笑えるところがイイ。中崎タツヤのマンガに出てくる、「ふとどうでもいいことを考えてしまう男」(特定の名前はないようだがいつも同じような顔)と共通するものがある。こういうのは強いと思うね。
(00.0609、滑川)
・「ホアー!! 小池さん」(2) 藤子不二雄A(2000、小池書院)
「ゴルフをする猿が現れ、こいつが『クマノチカラダケ』という食べるとすごいパワーが出るキノコを持ってきて、それを小池さんも多振くんも食べてトバシまくって終わり」とか、出だしからオチが想像できないものも少なくない。
ただし、A独特の「笑っていいものやら、どんな顔して読んだものやらわからない」という「味」は、今後もっと評価されてもイイと思う。
(00.0608、滑川)
・「味覚一平」全1巻 遠崎史郎、堀内元(1990、集英社)
原作が「アストロ球団」の遠崎史郎だからか、毎回の対決は凄まじい。「調味料を一切用いない豆腐料理」、「空っぽの冷蔵庫を使った(!)料理」、「少林寺みたいな料理修行の寺『和風料理修行道場』での、包丁一本以外は調味料はおろかキッチンもないところでの料理」と、もはや料理マンガだか「不可能状況からのトリックマンガ」だかわからない領域まで来ている。
(00.0608、滑川)
・「別冊コロコロコミック 6月号」(2000、小学館)
本作は、「カードヒーロー」というカードゲームが大ブームの世界で、カードヒーローがアニメ化され、そのアニメの内容が描かれるというまだるっこしい設定。
コレが伏線なのか? わからん。
ゾイドのコマをマップ上で動かしながらやるのが他のカードマンガとちょっと違うな、とカードのことをよく知らない私は思った。ゾイドの絵は上手い。
(00.0606、滑川)
・「週刊少年ジャンプ」27号(2000、集英社)
回を追うごとに、この作者は漫画描き云々より「マサルさん的」なギャグがやりたいんだろうなあと思うようになった。どうなるんですかね。
なんかエロの描き方とか、ドライさ加減がヤンマガやアフタヌーンやビームに載っててもぜんぜん不思議でない作品。私は面白いと思ったけど、ジャンプも変わったなあって思った。
このコンビの作品が醸し出す「タク臭さ」を毛嫌いする人もいるだろうが、私はその立場は取らない。マンガにおいて先進性を追求するのもケッコウだけど、こうしたベタなものを否定すると大切なものを忘れるような気がするから。
今回、ケガをした仲間を助けるために、美女が「恥ずかしい水着でたくさんの人の目に触れながら病院に来ること」を条件に名医が手術を承諾するというくだりがあるが、前述の「純情パイン」もそうだがやっぱり少年誌エロに異変が起きてるような気がするなあ……。この医者がSM倶楽部のVIP会員という設定なんだけど、「SMプレイだ」と明言したSMプレイって今までの少年マンガになかったんじゃない?(明言してないのは腐るほどあったが)
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