◆ 1998年10月中旬 ◆

10/11〜20
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10/20(火)……ねこにばうわんこ

 秋葉原のソフトクリエイトFM館に行ったら、読み込み8倍速、書き込み4倍速の松下電器産業製CD-Rドライブが3万2800円で売っていたので迷わず購入。これで悪いことしまくりだ!

【雑誌】ウルトラジャンプ No.23 集英社 B5平
 藤原カムイ「福神町綺譚」。うたい文句どおり、謎が謎を呼び、実に不思議なつかみどころのない世界が展開されている。正直いって、このプロジェクトがスタートしてしばらくはどうなるかと思っていたのだけど、これだけの世界を展開してくるところはさすが藤原カムイである。大暮維人「天上天下」。格闘シーンの迫力もアップしてきて、面白くなってきていると思う。ただ、なんで学園でこういうガチンコな闘いをしなけりゃならんのかなーって気もしてしまう。えーと、なんでだっけ?

【雑誌】スーパージャンプ 10/28 No.21 集英社 B5中
 徳弘正也「狂四郎2030」。まるで爬虫類のごとく人間味のない八木の、暴走する愛が鬼気迫っていて怖い。高見まこ「ロマンス」は吾郎と、彼の運命の人であるらしい玉緒が出会う。上品でありながら、ねっとりといやらしい雰囲気があふれていていつも面白い。

【雑誌】漫画アクション 11/3 No.44 双葉社 B5中
 なんといっても注目は山本直樹「泳ぐ」。だだっぴろい部屋の真ん中で水着姿のまま女の子が寝ているところから始まり、親戚の少年が眠っている彼女にいたずらをしかける。しばらくして彼女は目覚めるが、少年のいたずらが夢だったのか現実だったのかは分からない。そしてラストでは彼女が寝ていた部屋で、少年が目覚めるところが描かれる。結局のところ、何が夢で何が現実だったのか、さっぱり分からなくなって物語はとぎれる。水着姿の彼女が波打ち際でたたずんでいるラスト前のコマも、縮尺を狂わせ現実感を喪失させている。さすがワザ師。読者を幻惑するテクニックは抜群だ。エロシーンももちろん山本直樹らしく、静かでありながらなまめかしさがある。
 作:橋本以蔵+画:たなか亜希夫「軍鶏」が連載再開で第2部突入。少年院を出た亮はホストになっているが……。生きていく苦しさ、辛さがあふれた骨太な作風。読みごたえバッチリで面白い。

【雑誌】ぶ〜け 11月号 集英社 B5平
 なんか読みどころが少ない感じを受けた。全体的に絵柄が宮川匡代テイストの作品が多いような気がする。柏屋コッコ「柏屋コッコの人生漫才」。この人はなんか細かいことをさも大げさに描くのがうまいなーって感じがする。Tシャツの首のところからタグが出てるのなんて、別にそう大したことでもないような気がするんだけど、これだけ大げさに、笑えるレベルまで引きあげているのはうまい。佐野未央子「木綿の天使たち」。スッキリとした絵でいつも安定して読めるラブストーリー。

【単行本】「ねこぢるまんじゅう」 ねこぢる 文藝春秋 A5
 ねこぢるの死後に出た単行本を読むときは、どうしても「自殺した人の作品である」という考えが頭をよぎってしまう。でも、それもまた先入観。そういうのをまったく気にせず、フラットな状態で読むべし。
 内容は「ぢるぢる昔ばなし」「ねこぢるごはん」「ねこぢるまんじゅう」をまとめたもの。「ねこぢるまんじゅう」は続き物で、本当の母親をたずねて旅をする黒ねこ&白ねこの兄弟のお話。この単行本収録作品は、心暖まる作品が多い。でも、「ぢるぢる昔ばなし」が一番情け容赦ない壊れた人格を描いていて好み。

【単行本】「素ッ裸の幸せ。」 槻城ゆう子 スコラ B6
 一人暮らしを始めたばかりの19歳・童貞のヒサ壱が、ある日転がり込んできた年上の須磨子さんとつきあい始め、愛に満ちた日常を送るという話。恋する相手がいるという幸せを、身体いっぱいに抱き締めて生活していく二人の姿が楽しい。読んでいると恋人が無性に欲しくなっちゃうような、骨の髄までラブコメな作品。それでいながら、あんまりベタベタせず、さっぱりと気持ちよく仕上がっているのは槻城ゆう子の持ち味だろう。この作品、たぶん岡田ユキオが好きな人は気に入るような気がする。

【単行本】「ボクと彼女の秘密」 矢凪まさし 富士美出版 A5
 転校してきた男の子が、下宿先の娘であるちんちんの生えた女の子&その親友の女の子と、幸せな肉体関係を築くまでのお話。親しみやすい絵柄で、雰囲気はおおむね軽く、居心地のいい作風。ヌルさのさじ加減が抜群で微笑ましい。楽しく読ませる、なかなかのラブコメ構成力を持った人だと思う。がぁさんとかが好きな人には向いているんじゃなかろうか。


10/19(月)……はるのうみ もるひねのたり のたりかな

 今日は岩館真理子「キララのキ」3巻が発売日だったので買ってきたが、3巻の時点で物語は未完なので次の4巻が出たときに全巻まとめて読む予定。だから3巻は今は読まない。望月花梨「笑えない理由」1巻も出ていたが、続きものは従来の短編ほど完成度が高くないので、これからの連載次第で買うか買わないかは決める。とりあえず様子見。

 プロ野球・日本シリーズ第2戦は横浜が4-0で連勝。斎藤隆が完封勝利だったが、あんなに危なげのない斎藤隆を見たのは初めてかもしれない。完勝といってもいい。10月19日といえば、球史に残るロッテ×近鉄のダブルヘッダー、第2試合で阿波野が高沢に同点ホームランを打たれて、近鉄が惜しくも涙を飲んだ日だ。そのころ、近鉄で投手コーチをやっていた権藤が今はベイスターズの監督、そして当時のエース・阿波野もベイスターズで活躍中と思うと何やら感慨深い。

【雑誌】週刊少年ジャンプ 11/2 No.47 集英社 B5平
 今週の表紙は尾田栄一郎「ONE PIECE」。いつも触れる作品だけど、やっぱ面白い。技術的な面でも、アングルの取り方やパースの利かせ方などがダイナミックで、胸のすく画面を作り上げている。桂正和「I''s」。前から思っていたのだが、伊織ちゃんの友達のちょっと地味めな髪の毛が白抜きになっている女の子がかわいいと思う。ゴージャスな伊織ちゃんより、あっさりとしてて好みだ。

【雑誌】ビッグコミックスピリッツ 11/2 No.46 小学館 B5中
 青山広美「ダイヤモンド」は、種田vs.山田の対決が決着。球をとらえるインパクトの瞬間の緊張感、あふれる力がビンビン伝わってくる画面。読んでて非常に気持ちが良かった。石井達哉「プロファイリング師 朕集院犬清」。馬鹿馬鹿しい〜。漫画雑誌の名前を日本語に置き換え「大漫画魂」とか「雑誌さん」とかやるあたりが面白かった。下らないけど、そこがいいのだ。こういう我田引水で、自分の都合のいいほうに強引に推理を持っていく探偵の話ってけっこう好き。それからいけだたかしが読切で登場。タイトルは「うさぎおじさん」。おやじ狩りに遭っている情けないところを娘に見られ軽蔑されていたお父さんが、女装クラブでバニーさんのコスチュームを着たところ大変身。すごいパワーで、折しも若者どもにラチられようとしていた娘を救い出す……というお話。いけだたかしはまたしても、絵が高橋しんに似てきている。お話自体はまあ普通かな。なんとなくおっさんくさい話だな〜とも思う。ビッグコミックオリジナルとかに似合いそう。

【雑誌】ヤングマガジン 11/2 No.46 講談社 B5中
 なんといってもうれしいのは、かたぎりわかなが連載を始めたこと。タイトルは「しすたあモルヒネ」。香織とお姉ちゃんの二人が、お互いにまったくツッコミを入れぬまま延々とボケ倒す、ちょいと不条理系のギャグ漫画。かたぎりわかなは近作はちょっと無理にボケている感がなきにしもあらずだったが、連載化は吉と出るか凶とでるか。楽しみである。ヤンマガの少ページ数ギャグ漫画は、平本アキラ「アゴなしゲンとオレ物語」、タイム涼介「日直番長」、小田原ドラゴン「おやすみなさい。」など、対俺ヒット率が高いのでおおいに期待する。
 巻頭カラーは望月峯太郎「ドラゴンヘッド」。この作品は1話1話がどうのこうのいうより、単行本でまとめて読んだほうがいい。進むペースものろいので次の話が出るころには前の話を忘れてしまいがちだし。ハロルド作石「ストッパー毒島」。ロッテ・河本vs.アスレチックス・佐世保の対決に、走者もからめた駆け引きが面白い。作品オリジナルの選手だけでなく、実在の選手に関してもその特徴をとらえてしっかり描いているところがプロ野球ファンにとってもうれしいところ。

【雑誌】メロディ 11月号 白泉社 B5平
 米沢りかの44ページの読切「あのころ」。お互い好き合っていつつも、なかなか気持ちをうまく言い出せなかった二人が、高校になって学校が離れ久しぶりに再会したことにより、ようやく素直に付き合えるようになるというストーリー。米沢りかのファンには非常に申しわけないのだが、米沢りか独特のカパッと口を開けて笑い合うカップルがなんかすごく馬鹿っぽくていつも笑ってしまう。でもお話自体は読みやすかったし面白かった。小僧っ子どもの可愛らしい恋愛を、影でニヤニヤと見つめている感じ。酒井美羽「恋スルメロディ娘。」はオシャレな絵柄なのに、SEXシーンがやけに生っぽく色気がある。我孫子三和「楽園へ行こう!」はゴチャゴチャと楽しげな画面作りで、いつもいいと思う。柔らかくて遊び心に満ちた線、あっけらかんと明るい作風でガッチリ楽しい。

【単行本】「人形芝居」 高尾滋 白泉社 新書判
 花とゆめで何度か読んで、なかなかいい絵を描く人だな〜と思っていた。これがどうやら初単行本らしいが、そうとは思えないほどうまい。とてもいい。表題作の「人形芝居」は、2800年代の未来、東京砂漠に住む二人の少年たちによって、人々の良きパートナーとして共に暮らすために作られた人間そっくりのアンドロイド「ドール」を巡る物語。洗練されてスッキリとした、非常に気持ちのいい絵もいいが、お話もなかなかによくできている。変わっていく人間と、いつまでも変わらない・変われないアンドロイドの、それぞれの切なさが描かれるが、それを乗り越えお互いを求め合う姿は浄化された悲しみと透明な幸福感に満ちている。同時収録の「雪語り春待ち」もいいお話。平凡な少年と、愛を満たされなかったがゆえにこの世に縛りつけられていた美しく、そしてはかない幽霊の、一時の恋の物語。一片の雪のようにスゥッと消えていく、後味爽やかな佳作。絵といい、話といい、気持ちのいい作品を描く人だ。オススメ、である。


10/18(日)……胸熊

 プロ野球日本シリーズ第1戦。9-4で横浜が勝利。これで横浜(大洋)は日本シリーズ負けなしの5連勝(38年越し)。ほとんど初出場の横浜より、常連西武のほうがあがっていた感じだった。思うに、西武は今年の横浜スタジアムのように熱狂的な雰囲気の中で試合をしたことがなかったんじゃないだろうか。パ・リーグはとくに今年は観客動員が少なく、優勝争いをしているときでもスタンドは閑散とした感じだった。それに、今まで日本シリーズで当たってきたヤクルトや巨人のファンは、ある程度優勝慣れしているので、さすがに今年の横浜ファンみたいに熱狂的ではない。あれほどのアウェイな感じで試合するというのはまずなかっただろう。なんといっても、今日の試合は3塁側までほとんど横浜ファンで埋まっていたし。横浜の選手たちはこの雰囲気は、今年去年ですっかり慣れているから、声援を励みにノビノビやれるはず。そう考えると、日本シリーズの経験は横浜のほうがたしかに不足しているけど、こういった雰囲気は西武のほうが経験不足といえるかもしれない。今年の横浜は球場が西武でもおそらくファンは詰めかけると思うので、たぶん西武ドームでもホーム感覚で試合ができると思う。
 で、この試合で非常に印象的だったのはデニーの登板。長年、横浜で芽が出ず、西武に行った彼に対して横浜ファンからデニーコールが巻き起こったのだ。デニーも投球練習中に手を振って応えていたがさぞうれしかっただろうなあ。なんかすごく爽やかな一幕だった。今年の日本シリーズはどっちが勝っても負けても、遺恨なしの爽やかなシリーズになりそうな予感がする。

【雑誌】ヤングマガジン赤BUTA 11/1 No.20 講談社 B5中
 日本橋ヨヲコ「ストライクシンデレラアウト」は、なかなかタイムが出ず、陸上をあきらめようとしていた美人系の少女・織田さんと、地元の靴屋の息子で織田さんの同級生・ケンジの青春ラブストーリー。ストレートな青春モノで素直に楽しめる作品。小細工してないところがいい感じ。天野明「少年スピン」。10年ぶりに戻ってきたちょっとアタマ弱げで野性的な幼馴染みに振り回される女子高生のお話。ちょいと望月峯太郎的な感じもする作風で、まだそんなにうまくはないのだが気になる人ではある。平本アキラ「アポなしゲンと作者(オレ)物語」。ヤンマガ本誌でもそのむさくるしさと危なさ、低能さが爆発しているゲンだが、やっぱこれヤベエ。差別的でさえある。ガキが近所の28歳独身で頭の悪い土木作業員に「ボブ」とかあだ名をつけて、石を投げたりしてイジメているかのような漫画だ(分かりにくい例でスマン)。最高だ〜。
 タイム涼介「新人日記」。すでにタイム君のひも状態のマーライオン先生がイカしているといつも思いがちだ。めぐろまゆこ「乙女の園から」。中学生時代は遊びまくってブイブイいわせていた女の子が、お固い女子高に入れられ、ちょいと白痴系の同級生との、百合の道にハマっていきそうになる……って感じのお話。いつの間にやら引き返せないかもしれないところに、ズブズブ引き込まれていく過程が楽しい。

【雑誌】モーニング新マグナム増刊 11/4 No.5 講談社 B5中
 たしか19日発売となっていたような気がしたのだが、地元JR駅の売店で売っていたので「エシェシェ」と笑いをうかべながら購入。その後の拷問により正気を取り戻す。最近モーニング本誌が保守的方向に進みつつある中、短編を中心としたイキのいい作品を載っけてくれるので本誌よりもむしろ楽しみだ。
 恒例の「ネオデビルマン」、今回の描き手はヒロモト森一。タイトルは「ネオデビルマン DaMNeD」。ヒロモト森一の細い線を集めて作り出すダイナミックで迫力のある画風に、デビルマンの世界観が実によくマッチしている。シレーヌはあくまで気高く美しく、そして色っぽい。デビルマンやその他のデーモンは邪悪で迫力がある。本家永井豪の描いている「デビルマンレディー特別篇」よりもかっこいい。それにしても、「デビルマン」はたしかに面白い作品だったのだが、どうしていつまでもデビルマンなのだろうという気はしないでもない。まあこれが客寄せになって部数が上がってくれれば、この雑誌の寿命も伸び、俺が是が非でも読みたいそのほかの漫画が載る機会が保証されるということにつながるんでいいんだけど。で、次号の「ネオデビルマン」は高寺彰彦。なんだかんだいっても楽しみだ。
 加藤伸吉「バカとゴッホ」。ムーズムズの二人とゴッホの共同生活は今回も続く。ゴッホに負けないことを心に誓いながら、ムーズムズの二人も地道に音楽活動を続ける。そんな中、彼らの送ったテープがオーディションの1次を通過するが、ちょっとした気の緩みが元でムーズムズの二人が仲違いする……という感じの今回。時に喧嘩をしつつも、結局は力を合わせてやっていくムーズムズと、彼らとお互いに刺激しあうゴッホの青春模様が爽やかで心暖まる。清田聡「ミキ命!」は新連載。前回の連載の「染盛はまだか」は窓掃除夫だったが、今度は警備員と、主人公はまたしても地味な3K職種。猪突猛進型で不器用な主人公・波風が、現場にやってきた元・作業員のミキという女性の単車を傷つけ、ボッコボコにぶんなぐられるところからお話はスタート。フクロにされながら、波風がミキの胸をわしづかみにするシーンがなかなかエロチック。3K職種といえば、松田洋子「PAINT IT BLUE」も工場の工員が主人公。地味でしみったれた青春模様を描いている。
 冬目景「文車館来訪記」はいつもどおりの美麗な絵柄。オール4色カラーで8ページ。油絵調の彩色が美しい。鶴田謙二「Forget-me-not」。何をかいわんやのものすごく達者な絵。この人の絵はキャラクターの造形ももちろんいいのだが、トーンを使わず細部までシャカシャカとペンで細かく描き込み、空間や質感が絵から伝わってくるところが素晴らしい。

【アンソロジー】ショタキング VOL.2 コアマガジン A5
 俺はショタの皮かむりちんちんよりも、ゴツゴツした剛棒のほうが邪悪で好きだが、まあたまにはこういうのもいいでしょ。この中ではやっぱり田沼雄一郎はモノが違う感じを受ける。タイトルは「− 流鏑馬銃介 4番目の事件 − 猫と少年と猫目石の事件」。田沼雄一郎お得意の大時代がかった少年探偵もの。お兄ちゃんもしくは親友と、かわいい少年がなんかの拍子に一線を越えるというだけの話が多い中で、きちんとドラマを作りアクションも見せるあたりがさすが。あとこれも少年探偵ものだが、ユナイト双児「此林君危機一髪!!」は幼女好きの探偵・案田ハンドウが、幼女を見てふくれあがった情欲を、手近にいる助手の此林君で手っ取り早く発散するというお話。自分の情欲さえ満たされればそれでいいやという案田探偵の言動がバカバカしく、さらに少年のナヨナヨぶりがいい。絵ではナヲコ「エンジェルボイス」がかわいい。
 ここらへんの作品群は、少女っぽいかわいい少年たちが描かれているが、本当のショタの人たちはそういうのをお求めなのだろうか? かわいいのを求めているタイプの人も当然いると思うのだが、ガキ大将タイプの精悍な感じのする少年が好きだって人もいそうな気がする。少女っぽさとは違う、「少年らしさ」が大好きって人が。

【単行本】ミルキィ★ボックス 森野うさぎ 白夜書房 A5
 現在は影夢優として活躍している森野うさぎの昔(1984年)の単行本。10/12の日記で書いた古本屋さんでゲット。これもまた、中田雅喜「桃色三角」などを売った人と同一人物の持ち物だったと思われる。「桃色三角」と同じくサイン本だった。作風は一言でいうと「昔のロリータモノ」。のっぺりした身体で柔らかそうなほっぺた、今となってはちょいとやぼったいモコモコした髪型。現在でも十分かわいいとは思うけど、話が面白いかっていうとそんなでもない。眺めてほのぼのするという感じかな。

【単行本】「羊谷の伝説」 奈知未佐子 小学館 B6
 1986年初版の単行本。「花渡り」など、後に出た単行本で収録作品はほとんどフォローされているため、未読の作品は3〜4本程度だった。奈知未佐子はオスマンのほうでも書いたが、「まんが日本昔ばなし」的な、ほのぼのとした童話を描く人で、プチフラワーを中心に活躍している。この単行本のころから基本的な芸風は変わっておらず、心暖まるファンタジーの世界を丁寧に描いている。ただのどかっていうだけでなく、その人情味あふれる暖かいお話に時折ほろりとさせられる。アクのない絵柄とストーリーで、わりと誰にとってもとっつきやすいはずだ。


10/17(土)……ボキャブラ地獄

 2週間ぶりに会った兄・本田健に「貴様はボキャブラリーが少ないのう」と指摘された。実際誰にいわれるまでもなく、ボキャブラリーの少なさは自分が一番悔しく思っている。漫画について文章を書くときも「この漫画についてはもっと適切な言葉が、そして表現方法があるに違いない」「こんな文章じゃあ、人にその本を読ませることなぞできない」と思ってはいる。でも、今の俺ではなかなかこれ以上のことはできない。時間がないから、なんていいわけもできるが、いいわけするのは俺の男気が許さない。たとえそうでなかったとしても、「俺はもっともっとできるはずだ」とは思いたいのだ。
 ボキャブラリーを増やすためには、もっといろんな知識をつけなきゃならんなあと思いつつ「知識なんてつけるもんじゃなくつくもんだ」という考えも頭をかすめる。無理をして本を読むとかではなく、好きなものを追っかけているうちに知識は自然とつくものと思っているわけだ。逆に好きでもなく覚えた知識なんて、だいたい身につくもんじゃない。受験勉強で覚えた英単語なんてのがその好例である。

 文章自体もあんまりキャラクターはないし、どことなくのっぺりとした感じがする。「そうでもないよ」といってくれる人もいるかもしれないが、こんなんじゃ俺は満足できんのだ。俺が満足できない限り人になんといってもらおうとダメなもんはダメだ。自分自身、文章がヘタだとまでは思ってないけど、うまいといえるレベルでもない。こんな俺でも、ホームページの感想などで「文章がうまい」などと誉めてくれる人はいる。そういってもらうのはうれしくはある。でも、そうやって誉めてくれる人に対して申しわけないが、「この程度の文章で誉めちゃいかん」とか思ってしまう。編集者という職業柄、「てにをは」や文法はそれなりに気をつけているものの、人前に文章を出すんならそんなことできていて当たり前だ。たしかにWebをいろいろ見ていると、どうしようもない文章もいっぱい見かけるが、そんなもんと比べたってしょうがないのだ。文章がうまいかどうか(へたかどうかではなく)は、文法の面をクリアしたその後にある問題だと思う。
 文章をうまくするというのは一朝一夕でできることじゃない。面白い文章を書けるかどうかは、才能にも大きく左右される問題なのかもしれない。俺は、ひょっとしたら一生自分の満足いく文章なんて書けないのかもしれない。でも、たとえそうであったとしても今よりももっと、もっともっといい文章を書けるようになりたい。名文なんていうのはかなわない夢かもしれない。だが、そうであったとしても、挑んでいくのが男気ってもんじゃなかろうか。

【雑誌】ZetuMan 11月号 笠倉出版社 B5中
 G=ヒコロウ「フリスクス」は、シザーハンズな感じで手がフォークと先割れスプーンになっている男と、もの好きな女の子のラブストーリー。いつになく大人しくて、わりと普通のラブコメをしててなんか意外。ZERRY藤尾「別の扉もコジあけて」。最近のZERRY藤尾は、エロ度がアップしていていい。かなり実用的になってきている。男の強引で自分勝手な言動なんかも適度なくすぐりがあって面白い。もともと漫画はうまい人だけにきっちり面白い作品を仕上げてきている。ちんちんをしっかり描いているところも好感。深田拓士「堕ちた歌姫」は、人気絶頂のアイドルが監禁されて性奴にされるっていう話。この人の描く作品は、なんかエロ小説ノリでいやらしい雰囲気を持っている。今のままでも十分実用的だが、身体の描き方がもう少しみずみずしいといいのになあ、とか思う。

【雑誌】コットンコミック 11月号 東京三世社 B5中
 注目はやはり駕籠真太郎である。今回の「駅前梱包」は、人間であろうと、建物であろうと、神社の鳥居であろうと、とにかくなんでも梱包してしまう社会のお話。駕籠真太郎らしい、露悪的なブラックジョークが光る。ラストでは周りのものをみんな梱包しまくっている男が、妻や子供の身体すべてを梱包した家庭を作り上げる。何もいわ(え)ずぶしゅーぶしゅーと息をもらし、梱包の合間から目を光らせつつSEXをする妻が怖い。昨日の「駅前コンポーネント」というタイトルは、この作品からとっているのだが、昨日の日記では紹介してないということを忘れていた。読んだのは昨日なのだが、雑誌の発売日がたぶん今日なので(昨日だったかもしれない。コットンコミックは発売日が16なのか17なのかよく分からない)ネタを温存しておいたのだ。
 呉屋朗「万有の引力」は二人芝居の稽古の最中、役者の男女がSEXし始めるというお話。稽古という名目ではあったが実際は観客もいて、女のほうにはそれが伝えられていなくて、SEXの途中でそれが明かされる。羞恥モノは好きなのでけっこうきざした。五十五うね「涼音秋風」は、生まれつき身体が弱い双子の姉と、彼女と同級生の男の子のちょっと悲しい恋愛モノ。いずれ訪れる死の予感を感じさせる寂寥感がいい感じ。

【単行本】「からくりサーカス」5巻 藤田和日郎 小学館 新書判
 小学校に馴染み始めた勝だが、生徒は受け容れてくれてもPTAなどは彼を拒み、結局転校を決意する。その後、サーカス編の新キャラクターである、仲町サーカスの面々と、猛獣使いの美少女、タランダ・リーゼロッテが登場。タランダ&ライオンのドラムvs.人食い虎・ビーストの対決は迫力、スピード感があって面白いが、話的にはインターバルに近い。長期連載になるだろうから、こういう巻があるのも仕方ないか。俺としてはお話は無駄なく終わるのが好みだけど、週刊連載だとそういう完成度を求めるのは辛いところでもある。

【単行本】「ゲイン」7巻 なかいま強 小学館 新書判
 最終巻。たま率いる亀尾高校と、宿敵・大井川高校の地区予選での激突の途中でお話がプツリと終わる。地味ながらラグビーの魅力がきちんと描かれていて面白かったと思うのだが、人気がなかったのか、中途半端な幕切れになってしまったのは残念。


10/16(金)……駅前コンポーネント

 ここのところ、あんまりデカい更新ができなくて「ふんがー」とか「ぬがー」とか思ったりしていたのだが、久しぶりにまとまったコンテンツ、海明寺裕ページをアップ。実は20日〆の同人誌用書評原稿があるので、こういうの作ってないでさっさとそっちやれって感じだったのだが。同人誌用原稿は、いちおうようやくどういうテーマで書くかだけは決めたので、土日にガシガシとやらねば。

【雑誌】モーニング 10/29 No.46 講談社 B5中
 モーニングは次号から新連載攻勢なのだが、それが「沈黙の艦隊」「夏子の酒」「島耕作」と、かつてのヒット作の新シリーズばかり。なんかいよいよ守りに入ったかって感じ。うーん先行き心配だけど、どうでもよくもある。漫画マニアは本誌よりも新マグナム増刊を読めばいいだけの話だし。基本的にはどっかの雑誌に面白い作品が載り続け、俺がそれを読めるんであればそれでいいや。
 井上雄彦「バガボンド」。非常に好調。今回は鮮血飛び散るチャンバラシーン。そして、又八は武蔵を裏切って女とトンズラ。面白い。木葉功一「キリコ」は、遊佐が台湾編になってからかなり吹っ切れてていい男だなあって感じ。冬目景はビージャンの「イエスタディをうたって」の短期集中連載が終わったと思ったら、今度はこっちで「黒鉄」の短期集中連載を開始。仕事してるねえ。今回はしゃべる刀「鋼丸」のエピソードとのこと。ところで、ちょっと気になってしまったのが一つ。こんだけの描写力があるんだから「でっかい汗」の漫符はやめてほしいなあ。俺はアレは嫌いなのだ。安易な感じがして。画:的場健+作:亜樹直「サイコドクター」は短期集中連載が最終週。いつもどおりって感じでベタベタに、そして爽やかに終わり。ベタベタなドラマなのだけど、ちゃんと面白い。

【雑誌】COMIC美少女達人 Vol.24 司書房 B5中
 ドルフィンのほうが描いている作家たちの力は上だけど、こちらも司書房らしいB級で実用重視の猥雑なエロ漫画雑誌に仕上がっている。裏表紙や広告の下品さ、安っぽい紙が猥雑さをさらに盛り上げる。
 まず購入目的だったKASHIみちのく「ガールズはガールズ」。相変わらずの馬鹿っぽい作風で、内容はお得意の近親相姦モノ。雰囲気が抜群に楽しそうで味がある。実用にも足りると思うし、KASHIみちのくはお気に入りだ。そろそろ単行本が出てほしいところ。あと、なんかホッとする絵柄とばいんばいんの乳、体液多めのエロシーンで最近ちょいと気になっているうさぎのたまごも掲載。タイトルは「ガマンできない!」。今回はかわいい少年をおねーさんが強引にやるというお話。楽しそうでかつH。ドリルムラタ「秋祭りだよドラいもん」。巨乳眼鏡娘が男どもによってたかってもみくちゃにされるお話。わりといやらしい。っていうか、みんなで一人をよってかってという作品が好きなのだ、俺は。なんかいっぱいいっぱいで息つくひまもなく、次から次へって感じがいいんだよね。TAP「なにをいまさら」は絵がなかなか好み。

【雑誌】天魔 11月号 茜新社 B5平
 あうら聖児「平穏な日々」。奥さんが息子に調教されているといういつものパターン。乳ばいーん尻ばいーんの、ストレートに実用的な作風が潔い。あまゆみ「ぼぉいみぃつがぁる」は、家の存続のためにお偉いさんたちに身体を投げ出すことを役目としている娘が、好きな男の子の前でずっちょんずっちょんにされるという話。なかなかそそる。矢凪まさし「B子さんの1日」。ちょいとアニメっぽい、っていうかセルっぽい感じの簡略化されて滑らかな画風が特徴。お話の絶妙のヌルさ加減がけっこう好き。花屋敷ぼたん「熱帯魚」。コギャルの絵とかこじゃれててかなりうまい。

【雑誌】パイク 霜月 Vol.14 ふゅーじょんぷろだくと A5平
 わんぱく「つまさきだちおんなのこ」。絵がなかなかいい。なんかどこかで見たことある絵のような気がするんだけど、どこで見たのだかいまいち思い出せない。TAGRO「BUNNY HIGH」はいつものバニーさんもの。パロディもののほうは毎度元ネタをよく知らないのだが、たいらはじめ「臭作さんといっしょ」がお嬢さまが浮浪者に寄ってたかってというネタで、わりといやらしくていい。この人は線が全体的に硬い感じなので、もうちょっと崩れてくるとさらにいやらしいと思う。湖河将良「きんだいちしょーねんのじけんぼ」は、女の子たちが肉感的で実用的。原作のキャラクターもわりとムチムチした感じではあるけど。前々から予告されていたうらまっく作品集は11月5日発売(同時発売久我山リカコ)になったと書いてあるが、ふゅーじょんぷろだくとなのであんまりアテにしないでおく。

【単行本】「Jドリーム完全燃焼編」3巻 塀内夏子 講談社 新書判
 3巻め。あらすじとかは塀内夏子ページに書いておいたのでそっち参照。最終予選もだんだんヒートアップしていき、少しずつ面白くなってきているかなーという気がする。でも、「完全燃焼編」はやっぱりW杯に出てからが本番なのだろう。

【同人誌】「Empty Box」5 <武蔵野美術大学漫画研究部>
 10/5の日記で、「スピリッツ賞で奨励賞を受賞した、四季賞作家・篠房六郎の作品を読んでみてえ」みたいなことを書いたところ、篠房六郎ご本人から送っていただいた。いやー、書いてみるもんだねえ。というわけで篠房さんありがとうございます。この場を借りてお礼申し上げます。この本はむさび漫研の部誌らしいが、くだんの作品「中坊ですよ」が全編掲載されている。本全体を見ても、やっぱり篠房六郎の力が図抜けている。
 で、作品だが、馬鹿な中学生番長どもが悪の巣窟「都立モード学園」に乗り込んでいき、悪の番長を倒そうとするという話。悪の番長の武器は、ちょっとHな響きのことば(例えば「おこめのとぎ汁」とか)で、そういう言葉に敏感に反応する中坊神経を刺激するというもの。作画は力が入っていながら、ギャグのどうしようもない下らなさの落差が激しい作品。非常に馬鹿馬鹿しくて面白かった。四季賞受賞作品「やさしいこどもの作り方」みたいなマジメな感じの話を描く人なのかと思っていたら、ギャグもうまく感心した。本もらったからいうわけじゃないけど、素直に面白い。見開きの大胆な使い方とかもうまいと思うし、作画レベルも高い。
 あと、ちょっと気になってたんだけど「やさしいこどもの作り方」って、「こどもを作るやさしい方法」のことなのか「『やさしいこども』を作る方法」のどちらなのだろうか。そこんとこどうですか?>篠房さん もしかしてダブルミーニングとか?(「やさしい」をひらがなにしているあたり、それっぽい感じもする)


10/15(木)……ゴールデン範馬

 そろそろアクセスが7万超えたはず。今年中に10万は無理だと思うけど、9万くらいはなんとかいくかなー。

【雑誌】週刊少年チャンピオン 10/29 No.47 秋田書店 B5平
 板垣恵介「グラップラー刃牙」。ああ、やっぱり想像していたとおりの展開に。範馬、ハンマー。水島新司「ドカベンプロ野球編」はようやくオールスター戦が終了。ちなみに横浜ファンの立場からいわせてもらうと、さすがに鈴木尚といえども時速160kmだったらバットに当てられないと思う。そこまですごくはないって。能田達規「おまかせ!ピース電器店」。今回は漫画描きロボットのお話。この「ゲリゲリオン」、4巻で作家がバックレて中断しているゲリオンなのですばい。

【雑誌】ビジネスジャンプ 11/1 No.22 集英社 B5中
 冬目景「イエスタディをうたって」は今回で短期集中連載終了。決着はつかぬまま、つかず離れずラブコメは続いていく……って感じのラスト。ほのぼのしてていいんじゃないかな。冬目景がとりあえず一区切りついたので、次号から買うかどうかは微妙。それから中島史雄「ホゲホゲ日記」が連載開始。前作からは想像もつかないようなほのぼの家族モノ。なんとなく意表をつかれた感あり。この人ってこーゆーのもできるんだねえ。弓月光「甘い生活」は、弓香が攻勢に。うずいちゃってしょーがない感じ。Hかというとそんなでもないんだけど、着実に面白いと思う。

【雑誌】ヤングサンデー 10/29 No.46 小学館 B5中
 今週は新井英樹「ザ・ワールド・イズ・マイン」がお休み。
 いわしげ孝「新・花マル伝」。花マルのパワーアップぶりが明らかに。力強くてかっちょいい。それにしてもカラーページの取材モノ、青柔道着はやっぱりどうもインチキくさい。森本一樹「釣りマン」が新連載。釣りの名人で、なおかつどんな女でもつり上げる女たらしでもある生物教師のお話。まあ普通。山口譲司がヤンサン初登場。読切で「REBIRTH」という作品。美人のお嬢さまが死ぬのだが、ある資格が足りないといわれて天国入りを拒まれ、また人間界に輪廻してしまう。そこで、とある女の身体に乗り移り別の人間としての生を送り始めるが……って感じのお話。こじんまりとしているけど、きれいにまとまっていていい感じ。岩田やすてる「球魂」。卓球の試合が始まってから、脇役たちのキャラも立ってきて良くなってきている。ちょっと大げさで過剰なところはあるけど、それが岩田やすてるの味だ。

【雑誌】ビッグコミックスペリオール 11/1 No.21 小学館 B5中
 高田靖彦「演歌の達」が表紙に。スペリオールの社内吊り広告もエンタツだったし、ぼちぼち人気が出ているのかもしれない。この流れで単行本の増刷とかもしてくれるとうれしい。作:矢口史靖+画:とみさわ千夏「プリーズ・フリーズ・Me」。脂っこくて絵柄ではあるんだけど、女の子はけっこうかわいい。歯ぐきを出すのはちとイヤだが。六田登「シネマ」は、サバニたちに大きなチャンス。人気ドラマの最終回を撮れる可能性が出てきた。そして、なんだか怪しいキャラクターも登場。今後も注目。小山ゆう「あずみ」。またまたハードな展開。ついにあずみに愛する人ができたかと思えば。予想されないことでもなかったけど。


10/14(水)……ストレンジボール

 仕事で秋葉原を回っている途中でコミック虎の穴に寄ったら、ながいけん「チャッピーとゆかいな下僕ども」(ラポート)が新品でいっぱい置いてあった。正確な数は数えてないが平積みで10冊近くはあった感じ。もしかして、ラポートが再版したとか? とりあえず欲しい人は秋葉原、虎の穴3階にゴーだ。

【雑誌】変玉 Vol.2 ワニマガジン B5中
 15日発売だけど早売りでゲット。かなり楽しみにしていた雑誌。なんといってもしろみかずひさと戸隠イズミが描いているだけで、俺にはマストアイテム。しろみかずひさ「不協和音」は、大正時代が舞台。オペラ歌手・麻理果の付き人だった男が、親の遺産である孤島に麻理果を監禁するという話。男は麻理果を自分のものにしようとするが、麻理果は一度は彼を拒み、自分の舌を噛み切ってしまう。その後二人は愛し合うようになるが……といった話。変玉掲載作品は、前回の「tau」といい、作画に力が入っていてシャープな線がかっこいい。今回の話はまあまあよくできているけれども、迫力という意味では「tau」に一歩譲る。
 戸隠イズミ「花日記」。戸隠イズミ(かしみいる)らしい、真顔で異常なことを淡々とやるギャグは今回も健在。読者に眩暈を起こさせるような作風。町野変丸「ビキニ」。慣れてはいるけど意外な、そして意外だけど慣れてはいるようなオチ。まあいつもの町野変丸。A-10「フロイライン」は、女装小学生を女教師がいたづらするというもの。すっきりとした絵がなかなか。大越孝太郎「猟奇刑事マルサイ」は、ものすごいデブを家畜扱いにしてダイエットさせて美人にしてオモチャにする男の話。調教シーンとかがグロくてええ感じである。シャーク闇鍋「怪獣プースケ」。プースケという怪獣がおうちに住み込む、オバQ的なお話。この人の絵はエロもできるし、ギャグもできるし、骨太で個性的。エロを増やすか、ギャグをもっとキレさせるとかなり良くなると思う。今はちと中途半端なところがなきにしもあらず。次号は4月中旬。3か月にいっぺんくらい出てくれるとうれしいのだが。

【雑誌】コーラススペシャル 11/20増刊号 集英社 B5平
 本誌のほうがだいぶ面白い。なんかもの足りない作品が多かった。気になったのは佐々木潤子「えんじぇるポリス」は絵がきれいで楽しいなーってことくらい。

【雑誌】ミスターマガジン 10/28 No.20 講談社 B5中
 八神ひろき「G-taste」。大きいことはいいことだ。それにしても、看護婦の着衣から乳首が透けているというのはいかん、いやいい。安彦良和「王道の狗」タキがなかなかいろっぽい。次号から犬木加奈子の新連載「ネムリ」がスタートするとのこと。

【雑誌】週刊少年サンデー 10/28 No.46 小学館 B5平
 藤田和日郎「からくりサーカス」。やっぱりあの男が還ってきた。というわけで今週から新展開。曽田正人「め組の大吾」は大吾の暴走がまたも好結果を呼び寄せてしまう。堂々とした話運びだなあ。北崎拓「なぎさMe公認」は、眼鏡ッ娘がその本性をあらわに。微笑ましい漫画である。皆川亮二「ARMS」もなんだか新展開に。今度は舞台がアメリカに移るらしい。河合克敏「モンキーターン」はレースの駆け引きがなかなか面白く、安定していい。

【雑誌】週刊少年マガジン 10/28 No.46 講談社 B5平
 森川ジョージ「はじめの一歩」。鴨川の若いころ編クライマックス。熱くて力強い展開だ。大島司「シュート!熱き挑戦」は、毎度大仰な展開。こういう漫画でいつも思うのだが、主人公のチームも対戦すると決まる前に、もっと相手のチームの研究をしといたほうがいい。そういう戦略面で見せるスポーツ漫画ってあってもいいかも。主題は身体作りと敵状分析と戦術って感じの。


10/13(火)……チェジール・ボルジア

 前からちょっと気になっているものなのだが、漫画の連載の「第×回」って奴。アレってけっこうバリエーションがあって、作品の内容に合わせて種類はさまざま。例えば今日買った雑誌のヤングチャンピオンでいうと、

  • 川島よしお「さくらんぼ論理」:「なるほどその15」
  • 岡田和人「教科書にないッ!」:「個人指導94」
  • 富沢ひとし「エイリアン9」:「作戦.9」
  • とがしやすたか「わがままみっちゃん」:「わがままその183」
  • 村生ミオ「サークルゲーム」:「Trouble.206」
    といった具合。細かいところで工夫しているのだなーということは分かるのだが、ハズしているものはかなり寒い。今まででとくに印象に残っている寒いナンバリングといえば、えんどコイチ「ついでにとんちんかん」の「アホそのxx」というのがある。なんかあんまりにもストレートすぎて「もすこしひねってくれよー」とか思うと同時に、「こんな部分でもウケを取りたいのか」と何やらいじましいものを覚えた。これって一度まとめてみると面白いかもしれない。面倒くさいからやらないけど。俺としてはシンプルな「第×話」「Vol.×」ってパターンが好きだ。

    【雑誌】ホラーM 11月号 ぶんか社 A5平
     この雑誌を買うのは初めて。花輪和一が描いているというので購入。タイトルは「知恵汁」。花輪和一らしいええ感じのお話だった。教育ママが自分の息子を日銀総裁になれるほどの頭のいい子にするため、息子の親友をとっつかまえてきて、頭に穴を開けて知恵汁を絞り出し息子に飲ませるという話。知恵汁を抜かれて、頭がイカれてしまった親友の表情がいい。救いようのないラストも楽しかった。池田さとみ「辻占売 座敷童子」は優しいお話。スッキリした絵で気持ちのいい作品。
     まつざきあけみ「鬼桃太郎」。作品の出来はともかく、いちいちトーンが貼ってあってアングルがヘンな鼻の描き方が妙に気になる。まるいぴよこ「おじいちゃんの古時計」は、「風のちんころう」の人。この雑誌初めて買ったのでよく知らないんだが、レギュラーで描いているのかな。もの静かな線がいい感じ。

    【雑誌】ネムキ 11月号 朝日ソノラマ A5平
     MALICE MIZERのMana様のコラム新連載が始まったので、ソレ系の人は見るべし。ネムキにMALICE MIZERってなかなかいい組み合わせだと思う。最初のところにある「ネムキキャラクターシール」。諸星大二郎の奴がいい感じだ。ノートパソコンとかにさりげなく貼っておきたい。
     今市子「百鬼夜行抄」。毎度うまい。絵が非常にしっかりしているのも好感。老人もしっかり描けているってのはポイントが高い。川原由美子「観用少女 メランコリィの花冠(前編)」。キラキラと非常に美しい。諸星大二郎「栞と紙魚子」。今回もなんだかなごむ。TONO「チキタGUGU」。ラーの力でチキタがどんどん美少年に。くりくりした目と細い首筋がええ感じだ。12月12日発売号では「チキタGUGU」はおやすみで「しましまえぶりでぃ」のみとのこと。

    【雑誌】別冊マーガレット 11月号 集英社 B5平
     いくえみ綾「バラ色の明日」。冒頭1ページを豪快に前号のあらすじに使うあたりは、サバサバした感じ。いつもながらに絵もうまいし、話作りもよく全体にかっちょいい。きら「まっすぐにいこう。」は、今回はかなりラヴラヴで幸せな感じが気持ちようござんした。前から犬に眉毛を描くのは気になっているのだが(ちなみに犬の目の上にはよく見ると何本か長い毛はあるけど、遠くから見て眉と分かるほどではない)、今回は犬の出番はさほど多くなかったのであんまり気にならなかった。永田正実「恋愛カタログ」はいつもなんだか微笑ましい漫画。多田かおる「いたずらなKiss」。こちらも毎度楽しいですな。柔らかい絵が親しみやすい。なお、この漫画における「第×回」のナンバリングは「ハッピーラブカーニバルNo.90」。なかなかナイス。しかし90回なのにもう単行本が21巻も出てるのかー。中原アヤ「ラブ!ラブ!ラブ!」。いつも楽しい。捨てぜりふのように「すきよあいしてるっ」などというあたり面白かった。

    【雑誌】ヤングチャンピオン 10/27 No.21 秋田書店 B5中
     藤澤勇希「球鬼Z」。なんか新しい強敵が出てきたな〜と思ったら、今回あっさりと最終回。やっぱり人気なかったか?岡田和人「教科書にないッ!」。お乳の描き方が非常にいい感じ。柔らかそうだし重そうだし。強引なサービスカットも吉。川島よしお「さくらんぼ論理」。「グルームパーティー」よりも露出度&馬鹿馬鹿しさが高くて面白い。村生ミオ「サークルゲーム」は、強盗二人組がいる間は栄作がやさしくしてくれることを知ったありさが、ずっとこの状態を続けるために二人組を小屋につなぎとめようとする。この脂っこくてベタベタな濃厚さがたまらない。

    【雑誌】漫画アクション 10/27 No.43 双葉社 B5中
     今回は作:橋本以蔵+画:たなか亜希夫「軍鶏」が載っていなかったのがちょっと残念。来週は掲載……とか思っていたら、来週は山本直樹も掲載されるとのこと。というわけで来週は久しぶりに買うこと決定(今週号は駅のゴミ箱から拾ったもの)。六田登「歌麿」。なかなか熱い展開な感じ。単行本出たら当然買う予定。


    10/12(月)……漫画部律考

     会社帰りに地元の古本屋に寄ったら、中田雅喜の「桃色三角」が置いてあったので購入。なんか、この本の周辺にいくたまきの単行本とか、藤原カムイの昔の作品集(「CHOCOLATE PANIC」、「デジャヴ」2セット、「BUYO BUYO」)、ひろもりしのぶ(みやすのんき)の作品集といった、いわゆるロリコンブームのころの単行本が何冊か置いてあって、「ああ、きっと年季の入ったマニアの人が本を売りに来たんだなあ」とか思った。「桃色三角」なんかサイン本だったし。そんなわけで「先輩、あなたの遺志は私が引き継ぎますよ」とばかりに、「CHOCOLATE PANIC」の1〜3巻を買ってみたりもする(すでに持ってるけど、誰か欲しい人がいるかもしれないのでいちおう確保しておいたわけだが)。マニアは死なず、ただ消え去り、蔵書を残すのみ。

    【雑誌】月刊少年マガジン 11月号 講談社 B5平
     月刊少年マガジンとか、月刊少年ジャンプを読んでいると、俺が小学生のときに読んでいた作品がまだ連載されていて、なんだかタイムスリップしたような気持ちになる。「なんと孫六」や「わたるがぴゅん!」「鉄拳チンミ」がまだやっていたりする。
     月刊少年マガジンでは間部正志「SPEED KING」がいい。力の入ったキャラクターの表情と、女の子が意外とかわいいあたりも良し。あと、走っているシーンがなかなか痛快で気持ちイイ。愛原司「VIVA CALCIO」。まさかルイ・コスタも、極東のこんな雑誌で自分がこんな扱いされているとは想像もつくまい。それにしてもルイ・コスタをこんなに大きく取り上げるなんて。シブイなあ。

    【雑誌】ビッグコミックオリジナル 11月増刊号 小学館 B5中
     井浦秀夫「AV列伝」(原案・協力:東良美季)。すっかりこの業界モノに関しては、自家薬籠中のものにしたなーと思う。今回の話ではラストのほうの、ヌードモデルたちの行く末が人生泣き笑いって感じで感慨深い。花輪和一「桃太郎」。前回の「舌切り雀」はあんまり面白くなかったが、今回のはいい。桃型をした金属の乗物から出てきた、身体が金属でできているらしい得体のしれない桃太郎が、腰から出てくる「キビダンゴみたいなもの」で動物を手なずけ、最後はお金持ちを討伐するという話。もうちょっと浅ましく、グロテスクで醜いともっといいんだけど、金属桃太郎が不気味でなかなか。

    【雑誌】ヤングキング 11/2 No.21 少年画報社 B5中
     佐野タカシ「イケてる2人」。ほとんどのページに、さりげなく織り込まれているサービスカットの数々。意味なしパンチラも多くて頼もしい。仕事してるなあ。新人の中間公経「THE HEART OF THE WOLF」は、黒々とした絵柄がわりといい雰囲気。吉本蜂矢「デビューマン」はアサヒの妹が登場。今回も下品でノリのいいギャグで笑った。オモシレー。

    【雑誌】ヤングマガジン 10/26 No.45 講談社 B5中
     小田原ドラゴン「おやすみなさい。」。今回も実にええ話。毎朝4時に置き、ゴミ捨て場に置いてあるエロ本を拾うロードワークに出る鉄郎。そして、馬鹿馬鹿しくも心あたたまるエロの泉の話。いやー、ええわ。鉄郎の澄んだ瞳が良すぎる。前川かずお「DEI48」。前から思っていたのだが、この作品は扉とかのアオリ文句がけっこう面白い。あと、今回はところどころで出てくるブスがかなりええ味。平本アキラ「アゴなしゲンとオレ物語」。この醜悪で毛深い物体(ゲンさん)、アブねえ〜。今回はとくにすさまじく暑苦しく、うっとうしかった。スゲエなあ。単行本出たら即買いだ、俺は。次号からはかたぎりわかな「しすたあ・モルヒネ」が新連載とのこと。カットは「万博シスターズ」にも似ているが……。

    【雑誌】ビッグコミックスピリッツ 10/26 No.45 小学館 B5中
     今号は小泉今日子だっ!「おごってジャンケン隊」(現代洋子)のネタも。
     連載第2回、作:小林信也+画:秋重学「宙舞」。ここまでの出だしはなかなか期待させる出来。これからも楽しみだ。能條純一「月下の棋士」。久々に幸田(半分忘れていたが)が登場したが、まさかこんな姿になっていたとは。青山広美「ダイヤモンド」は今回も力強くて面白い。力と力の対決ってやっぱりいい。次号はいけだたかしと石井達哉、菊池直恵が登場。石井達哉「プロファイリング師 朕集院犬清」はたぶんいつもどおりだろうが、いけだたかしがどんなのを描いてくるかが楽しみ。

    【雑誌】週刊少年ジャンプ 10/26 No.46 集英社 B5平
     尾田栄一郎「ONE PIECE」、桂正和「I''s」、森田まさのり「Rookies」、富樫義博「HUNTER×HUNTER」あたりが、いつものように俺には面白く感じられた。この雑誌だと、だいたいいつも同じ作品ばかり誉めているような気がする。わりと読者によって、好みが特定作品に偏ってしまいがちな雑誌といえるかもしれない。

    【単行本】「桃色三角」 中田雅喜 白夜書房 A5
     冒頭に書いたとおり、古本屋でゲット。1984年発行だからもう15年近く前の単行本だ。当然、俺はリアルタイムでは読んでいない(そのころは小学生だったし)。すでに古いんだけど、今読んでも楽しめた。「ガラスの仮面」「エースをねらえ」「私を月まで連れてって!」「綿の国星」など、有名漫画を下品にパロディしまくってもうやりたい放題。とくに「桃色三角の逆襲」は続き物なのに、一話一話元ネタを変えそれに合わせて主人公の置かれている状況や舞台まで置き換えてしまい、物語の整合性なんかまったく無視して遊び倒すさまは、実験的でさえある。絵も達者で器用。買って正解だった。


    10/11(日)……ビニ本撲滅運動(略してビニボク)

     出版業界が不況であるということはよく聞くし、漫画業界もそうらしい。で、最近よく思うのだが、漫画の売上を伸ばすためにも、書店に並んでいる単行本にかけられているビニールを外せないもんだろうか。現在みたいに全部にビニールがかけてある状況ってのは、要するに「その漫画を雑誌で読んでいた人以外、つまり知らない人は買うな」っていっているようなもんだ。表紙を見て面白そうだと思っても、中身は分からないからなかなか手を出しにくい。表紙の絵と中身の絵にかなりの違いがある単行本なんてザラにあるからなおさらだ。最近、漫画を読む層が狭まってきている印象を受けるが、あのビニールもその一因になっているのではあるまいか、っていうか確実になっているだろう。

     漫画が好調なときはそういう商売の仕方をしててもOKだったんだろうが、今みたいに本が売れない時期に「立ち読み排除」とか「本が汚れるのがイヤ」とか、そんなこといっている場合ではないと思う。アレは必要悪だという意見もあるが、実際にある書店でビニールを外したら売上が4割伸びたって話を聞いたことさえある。客の立場からいうなら、ビニールがかけてあって中身を確認できない書店と、かけてなくて中身を確認できる書店、どっちに行きたいかっていったら俺は圧倒的に後者だし、同様な人は多いと思う。とくに現在みたいに雑誌数がやまほどあり、連載時に幅広く押さえるのが難しい状況では、書店で中身を確認できるというのは購買意欲を大きく促進する効果があるはずだ。

     ビニールをかけてない書店だと本が汚れているので、ビニールをかけてないところでチェックだけして、買うのはビニールしてあるところなどというまだるっこしいことをする客がどれだけいるかっていうと、おそらく相当少ないだろう。100人に一人レベルと俺は推察する。そんなことはたぶん書店の人だって分かってると思う。となると、問題は立ち読みということになる。購買意欲を削ぐビニールと、追い払う労力を必要とする立ち読みのどちらを必要悪と見るか、それは各書店の勝手だが、もっとビニールをかけないという選択をする書店が増えてもいいんじゃないかと思う。ビニールの費用と、それに費やす労力もバカにはならないだろうし。ビニールをかければ立ち読みは減らせるが、めぐりめぐって市場を小さくし、結局それは売れ行き不振となって自分たちに帰ってくる。

     これが漫画だから表紙の絵を見れるのでまだなんとかなるが、同じことを小説でやられたらなどと考えるとそら恐ろしい。その恐ろしいことが漫画の単行本に対しては行われているのだ。書店業界もおそらく不況だから立ち読み排除に使う人件費は削りたいという意図もあるんだろうけど、それよりも「ほかのところもかけてるから」という慣例でやってるところはけっこう多いんじゃないかと推察する。もちろん、書店ってむちゃくちゃたいへんな仕事だっていうのは分かってるし(俺もちょっとだけ体験あり)、ビニールをかけるよう出版社に指導されている書店もあるかもしれず、こういうことをいって責めるのは非常に申しわけないのだが、できれば少しでも状況が改善されてくれればいいなと思う。

    【雑誌】花とゆめ 10/20 No.21 白泉社 B5平
     わりとどの作品も楽しんで読める手堅い雑誌。あえて告っておくが(この「告る」といういい加減な言葉が俺はかなり好きだ。ちなみに「独白」だと「独る」か?自白は「自る」?)、花とゆめはなんだかいらないけれども捨てがたいふろくもいい。今回はなんかキャラクターもののレポート用紙が付いてきたので、どこで使うべきか考えている。オフィスでメモに使うと、かなり白い目で見られそうでええ感じである。人に嫌がられそうな使い道がいろいろありそうだ。企画書とかこれで書くとかなりいいかも。
     中条比紗也「花ざかりの君たちへ」が微笑ましくラブコメやっていてなかなか楽しい。それから望月花梨「笑えない理由」が4号連続で集中連載スタート。いつもよりも、普通な感じのラブコメ。この話、望月花梨にしては引っ張るなあ。

    【雑誌】コミックビーム 11月号 アスペクト B5平
     収録作品リストはコミックビームのページ参照のこと。
     永野のりこ「電波オデッセイ」。原と野川さんが、いよいよヤバいところに追い詰められようとしている。この二人が救われるのはなかなか難しそう。う〜ん、切ない。漫画読んでるときは「俺が守ってやりてえ!」とか思ったりもするが、実際にこういう立場の人たちが目の前にいたらそっけない俺としてはただ傍観しているだけ、っていうかその人が苦しんでいることにも気づかず淡々とした日常を送ってしまうのだろう。竹谷州史「PLANET7」。黒々とした画面は今回もいい。とりあえず描写に力があるってのは強い。しりあがり寿「弥次喜多 in Deep」は弥次さんが死姦をして、何やら面倒なことになりそうな雰囲気。それにしても弥次さんって両刀なんだねえ。桜玉吉「幽玄漫玉日記」は、桜玉吉が奇妙な踊りを踊りまくり。俺も毎日1時間くらい踊りたい気分だが(ダイエット効果もあるそうだし)、最近踊りに割く時間がない。しかも叫びに割く時間もない。嘆かわしいことだ。
     すがわらくにゆき「魔術っ子!海堂くん!!」は、海堂くんがアニメ宗教の教祖様に。相変わらずの開き直った展開だなあ。うすね正俊「砂ぼうず」は、砂ぼうずと正反対な正義漢のメチャ強男登場。次号とか盛り上がりそう。高野聖ーナ「秋のマンガ祭」。現代社会で、町の発明おじさんとしてヘンな人扱いされるエジソンのお話がなかなかいい感じだった。子供に「今日はニワトリの卵あっためないの?」とかいわれて、馬鹿にされているところがグッド。こういうネタは、そういう人には悪いんだが好きでたまらない。実物の話は、非常に申しわけないがもっと好きだ。羽生生純「恋の門」。恋乃につきまとっていたストーカー女が、やたらめったら濃くてすごく良かった。邪悪&醜悪。禍々しくて最高。
     それから、大越孝太郎が登場。タイトルは「フィギッシュ」(前編)。売れっこで、モデルにした女の子を食いまくっているプロモデラーの話。女の子の身体の描き方がいやらしくて良かった。さて、後編でどうオチをつけるのだろうか。いましろたかし「釣れんボーイ」。この無気力な作風。素晴らしい。ラストの情けない生活感漂うオマケ漫画もいい。上野顕太郎も登場したが、今回はちょっとあんまり面白くない。タイトルは「タイトルを探せ!」。でもこれは「プレ新連載」とあるので、評価は本編が始まってから。金平守人「NHK」。今回もいろいろ仕掛けてあって楽しい。なお、単行本「金平劇場(仮)が10月24日に発売とのこと。金平守人&たけくらヤマトファンは通常買うでしょ。

    【単行本】「賭博黙示録カイジ」9巻 福本伸行 講談社 B6
     Eカード編、ゲームっていうか勝負開始。福本伸行の描くギャンブルはいつも多少インチキくさい。でも、そのインチキくささをいくぶんかの論理と、圧倒的なハッタリで押し流してくれて楽しめる。ゲームのルールに多少アラがあっても(限定ジャンケンはけっこうアラがあるような気がする)、有無をいわせない迫力があるから強いな〜と思う。Eカードの次のゲームが終わったらそろそろ連載終わってもいいころかもしれないが、この人は連載に人気があるうちは絶対に終わらせないタイプのようなので、どうなるかなって感じ。

    【単行本】「超・学校法人スタア学園」13巻 すぎむらしんいち 講談社 B6
     この連載もすっかり長くなった。この巻はコキジ映画監督編。くっだらなく情けないギャグの連発が毎度見事。ほかの人ではなかなか描けないような強烈なキャラクターたちがナイスである。


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