◆ 2000年9月下旬 ◆
9/21〜30
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9/30(土)……ぽすといディゴロ
さてさてOHP月極アンケート9月分、「絵がうまい漫画家」が終了。絵のうまさということについての解釈をめぐり議論を呼んだりもしたけど、上位にくる人はやはりそれなりに納得できる顔ぶれだったような。議論も含めて個人的には楽しめたテーマだった。
で、10月は「買わないけれど大好きだ」。つまりは単行本は買わないけれど好きな作品への投票。書評などで取り上げられる作品はやはり単行本ベースであることが多いので、面白いけれども買うまでには至らない作品は名前が挙がってこないという事態が起こりがちな気がする。だけどそんな中にも読んではいるし大好きだって作品は、けっこう存在することでありましょう。そういった作品に対する愛を表明していただくのがこのアンケートの主旨なのだ。受け取る人によっては気を悪くされるかもしれない微妙なテーマだけに、皮肉ではなく、愛をもって投票していただくよう篤くお願い申しあげるしだい。
さて、10月の購入予定はこんな感じ。「バクネヤング」は完全版ということだけど、確か以前ヤングサンデーに第3部スタートの予告が載って結局は掲載されず……というふうになっていたはず。今までの掲載分で完全版になるようだと、続きが始まることはないのかと思っちゃうのだが、どんなもんなのだろう。そのほかではほしのふうたの初単行本が楽しみ。コアマガジンでなく東京三世社だってところが気になるところではあり。
日 | タイトル | 作者 | 出版社 |
上 | 「R.I.P」 | 三原ミツカズ | 飛鳥新社 |
3 | 「アリスくらぶ未発表セレクション」 | | コアマガジン |
5 | 「おまかせ!ピース電器店」20巻 | 能田達規 | 秋田書店 |
5 | 「なんてっ探偵アイドル」1巻 | 北崎拓 | 小学館 |
5 | 「ザ・ワールド・イズ・マイン」12巻 | 新井英樹 | 小学館 |
5 | 「どいつもこいつも」4巻 | 雁須磨子 | 白泉社 |
6 | 「しあわせ団地」2巻 | 蓮古田二郎 | 講談社 |
6 | 「アゴなしゲンとオレ物語」5巻 | 平本アキラ | 講談社 |
6 | 「エリートヤンキー三郎」2巻 | 阿部秀司 | 講談社 |
6 | 「ゴルディアス」1巻 | イダタツヒコ | 講談社 |
6 | 「空手小公子小日向海流」2巻 | 馬場康誌 | 講談社 |
11 | 「初恋☆電動ファイト」 | 西川魯介 | ワニマガジン |
12 | アイラ | | 三和出版 |
12 | ビッグコミックオリジナル 11月増刊号 | | 小学館 |
13 | 「LOST」2巻 | 天竺浪人 | 三和出版 |
中 | 「激しくて変 Vol.2」 | | 光彩書房 |
16 | モーニング新マグナム増刊 No.17 | | 講談社 |
17 | 「BECK」5巻 | ハロルド作石 | 講談社 |
17 | 「Boy Meets Girl」1巻 | 塀内夏子 | 講談社 |
18 | 「かってに改蔵」9巻 | 久米田康治 | 小学館 |
19 | 「彼女が死んじゃった」1巻 | 作:一色伸幸+画:おかざき真理 | 集英社 |
19 | 「バラ餓鬼」2巻 | 壬生ロビン | 集英社 |
19 | 「スイッチ」 | 望月花梨 | 白泉社 |
19 | 「MとNの肖像」 | 樋口橘 | 白泉社 |
20 | 「妙技の報酬」 | 岡野玲子 | 小学館 |
20 | CRAFT vol.7 | | 大洋図書 |
23 | 「フリクリ」1巻 | ウエダハジメ+GAINAX | 講談社 |
23 | 「蒼天航路」21巻 | 王欣太 | 講談社 |
23 | 「バガボンド」8巻 | 井上雄彦 | 講談社 |
23 | 「鉄腕ガール」3巻 | 高橋ツトム | 講談社 |
23 | 「ぶっせん」3巻 | 三宅乱丈 | 講談社 |
23 | 「バクネヤング完全版」 | 松永豊和 | 小学館 |
23 | 「秘蜜のささやき」 | ほしのふうた | 東京三世社 |
24 | コミックきみとぼく VOLUME02 | | ソニー・マガジンズ |
25 | 「橋無醫院」2巻 | 林光黙 | エンターブレイン |
25 | 「LAZREZ」1巻 | TKD/竹谷州史 | エンターブレイン |
25 | 「一騎当千」1巻 | 塩崎雄二 | ワニブックス |
25 | 「喜劇駅前花嫁」 | 駕籠真太郎 | 太田出版 |
27 | 「ベルセルク」20巻 | 三浦建太郎 | 白泉社 |
27 | 「藍より青し」4巻 | 文月晃 | 白泉社 |
27 | 「楽楽」 | 宇仁田ゆみ | 白泉社 |
30 | 「聖」3巻 | 山本おさむ | 小学館 |
30 | 「ざこ検マルチョウ」1巻 | 高田靖彦 | 小学館 |
30 | 別冊ヤングサンデー No.6 | | 小学館 |
30 | アワーズガール | | 少年画報社 |
下 | 「GOGOモンスター」 | 松本大洋 | 小学館 |
下 | 「カステラショックre-mix」 | おおひなたごう | イースト・プレス |
下 | 「COMIC CUE Vol.9」 | | イースト・プレス |
下 | 「おんなのこのなかみ▽」 | 御形屋はるか | オークラ出版 |
下 | 「禁(仮)」 | 古川博尉 | 大洋図書 |
【雑誌】少年エース 11月号増刊 桃組 Vol.1 角川書店 B5平
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エース系の各作品からかわいい女の子系の事物をいろいろ集めてきた、まことに根性くされた(けなしてるわけじゃないよ)増刊。なんか全体に甘ヌルくてギャルゲー的テイストが充満。表紙が(←表紙はコゲどんぼではありませんでした。すみません)コゲどんぼのピンナップも付いてたりするあたりでも雰囲気は感じられるのではないかと。俺向きでないし読者はかなり選ぶとは思うけれども、コンセプト的になんだか立派だ。
介錯「鋼鉄天使くるみ番外編」。くるみおねーさまにラブラブなサキが今回の主人公ですぅ。なんかもうものすごく割り切ってはにょーんぱにゃーんもえもえーんな美少女を描きまくっているところが、なんだかすごいのですぅ。吉崎観音「ラブリー・フロッグ すもも一等!」は、ケロロ軍曹でないまた別の宇宙人さまと女の子の物語。ちょっとだけ日向冬樹くんも登場。女の子がかわいくてやはりサービスはしっかりしているのだ。ひな。「1ねん3くみ桃ちゃん先生。番外編」では、本編の主人公でもある栗本くんが自分がロリ者なのではないかと思い迷う。そしていきついた妄想の園がお子様たっぷりでとても素敵。
やまさきもへじ「プロバイダーアコ」は、お尻から生えてるコンセントみたいなしっぽで機械はなんでも操れる女の子のお話。巨大ロボットを巡って彼女とお嬢が野球拳勝負ーというなんだかナイスな展開。絵柄が伸びやかで元気がよくて楽しい一作。それから清水栄一+上田智裕「死神少女 Ver.2.0」は、個性的なペンタッチがなかなか面白い。死神と人間の混血である女の子が、16歳になって本格的な死神業をやらなくてはならなくなるが、彼女はまだまだフツーの女の子として濃いや学校生活を楽しみたいのだった……といったところからお話が始まる。女の子の下まつ毛の生え具合がかわいい。
【雑誌】MANGA F 11月号 太田出版 B5平
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なんだかクセ者作家揃いのわりには、全体的には妙に落ち着いた感じがしてしまう。とてもマターリしている印象。もう少しエキサイティングになってくれるとうれしいのだけれど。
でもエキサイティングな作品も。なんといっても砂の新連載「ポストイディプス」。本格的な連載はこれが初めてだし、しばらく見かけなかっただけあっていろいろ手が込んでて濃密。千人の子供を海外に売り飛ばした男・黒塗、そして彼を追う達人・涼子のコンビ。何が始まるのかまだよく分からないけれど、何かが始まろうとしていることに関しては確かな手応えを感じる。いきなりこちらに向かって尻を突き出している女など、不格好さが逆にかっこいいポーズが冴えている。尻のポケットの片方だけに「尻」と書かれているのには、対称性を崩そうとするなんらかの意図があるのだろうか……とかなんとかいろいろ考えてみたりしちゃったりもするんだけど、それはまあ置いといて(とかいって結局は煎じ詰めない俺なのだ)。そしてやはりセリフの妙。セリフを省略するところはズバッと省略し、まくし立てるところは一気に行く。「そうだ、この霧。行こう、涼子。」「どこへ?」「こんな霧の日は誰かがどこかで犯されている。」。うーんビシッと決まっている。カッコいい。続きがとっても楽しみだ。
駕籠真太郎「六識転想アタラクシア」は巻頭カラー。ド派手な色使いがカッコイイ。物語は動いてないけれども、端々のグロ描写がしっかり機能していて面白い。で、今号では駕籠真太郎とポール・バーホーベンの対談もあり。この人、最近よく喋ってますな。安田弘之「紺野さんと遊ぼう」。描写は淡々としているけれども、ほのかにエロっぽくていいですな。大久保ニュー「男衾人志の愛」。息子たちがみんなフケ専、デブ専のホモであることを知ってしまった親父の衝撃。なんか妙にのどかで和む。
ところで松本次郎「熱帯のシトロン」のラストページで「ところで君にいいものを見せてあげよう」「フツーの人間には見えん感覚だよソーマ君」とやっている対向ページで、マイケルくんが「ぬお〜〜〜っ」「チコクチコク〜〜〜ッ」とかやってて、たしかにその感覚はフツーの人間には見えぬわいなあとか思ってしまったりもした。
【雑誌】ヤングキングアワーズ 11月号 少年画報社 B5中
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佐野タカシ「うさぎちゃんでCue!!」が最終回。バトルシーンが多くなり出してからちといまいちだったのだけど、とりあえず大団円。最初のほうのテンションの高さは驚異的でありました。
橋口たかし「シザーズ」。美容師モノだけに、女の子をちゃんと可愛く描けることがストーリー的にもとても重要なんだけど、橋口たかしは絵がうまいのでそこらへんしっかりしている。妹ちゃんがいいよなあ。作:高橋克彦+画:原哲夫「阿弖流為II世」。毎回豪快で面白い。でも今回の最終ページに「次号、最終局面!!!」とあるんだけど……。ちと早すぎでは。
【雑誌】ビジネスジャンプ 10/15 No.21 集英社 B5中
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山田風太郎原作の「柳生十兵衛死す」を石川賢が漫画化。この作品は、柳生十兵衛の死体が発見されるところから始まる、江戸時代、室町時代の二人の十兵衛がタイムスリップして相まみえたりする壮大なスケールを持った長編である。俺も一時期、山田風太郎にはすごく凝った時期があって50作品くらいは読んでると思うのだが、その中でこの作品の評価は正直なところあんまり高くない。文庫本2冊と長いのだがダレ気味で、お話としてのまとまりも悪いように思う。ただ、モチーフ的には魅力的だし原作のほうにも隙があるだけに、漫画化によって原作をしのぐ面白さを作り出せる可能性はけっこうあると思う。頑張っていただきたい。作:近藤雅之+画:有賀照人「警視総監アサミ」。出たっ、毎度おなじみ濃厚すぎるエロシーン。絶対作品全体のバランスから考えると間違っているボリュームなのだが、そのやりすぎ感が素晴らしい。それにしても今回の描写は強烈だなあ。この吸いつきぶりは尋常じゃないぞ。甲斐谷忍「ONE OUTS」。今度の刺客はやたら足の速い外国人。なかなか難しい相手だけど、さてどう対処するんだろうか。
【雑誌】恋愛白書スタート! 11月号 宙出版 A5平
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目当てはかわかみじゅんこ「オトコのコ オンナのコ」と架月弥「ララメイ」。両方とも、この二人にしてはフツーのレディコミをやってるなーという印象。架月弥のほうは、すぐ泣く男とか、クライマックスでもけっこうボケ入ってるあたりにこの人らしさが出ていると思う。
【雑誌】MEN'Sドルフィン VOL,15 司書房 B5中
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井ノ本リカ子「アレな感じ。」は、寝ている姉の色っぽさに弟がむらむらしていたずら→行為に及ぶというお話。井ノ本リカ子描くところの柔らかい女体のラインがとてもエッチくさい。お話自体は短くてなんてことないのだけれど。
9/29(金)……ウォーヅマン
そろそろ今年の野球も終わりだねーってことで、野球ゲームでもやるかいなな季節。でも最近の野球ゲームは難しくてねえとかいう人にこのゲームをオススメ。なんにも考えずに投げて打ってという野球本来の魅力が……っつーかそれしかなくてとてもすがすがしいです。
【雑誌】ヤングアニマル 11/17 増刊 嵐 No.3 白泉社 B5中
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克・亜紀「ふたりエッチ」がコミックス累計750万部突破したんだそうだ。昔からいろいろ作品を読んでて、一時期しばた家では「駄作王」とまで呼ばれていた克・亜紀が開き直って安住の地を得たというのは心暖まる出来事だ。この作品って、誰が単行本買ってるんだかいまいちよく分からないのだが、それはつまりそれだけコアな漫画層ではない一般層をうまくつかんでるってことなんだろう。「この漫画ならこういう人が買うだろうな」というふうに、あまり読者の顔が想像できすぎる本だとそんなに数は出るもんじゃないし。
宇仁田ゆみ「むく」。ちょいと不真面目な教育実習生の男と、彼のことが気に入ってなついてきた女生徒のラブ物語。今回は甘ヌルさが十分あって、なかなか面白く読めた。単行本も発売された西川魯介「SF/フェチ・スナッチャー」。今回も存分に眼鏡娘に萌え、そして念が入って気の利いたギャグも各所に仕掛けられていて面白かった。それから宮野ともちか「肌色ソーダ水」は、達者な絵柄と爽やかなお話作りが目を惹く佳作。抜きがきれいな描線で、少女や少年のキャラクターが魅力的に描かれている。かなりうまい人なんで、きちんとコンスタントなペースで作品を発表していければ即戦力になりそう。
実用的では全然ないけれど、ヒネリの利いた作品が多くてとても充実している。今月号では陽気婢の新連載「内向エロス」がスタート。主人公は高校教師でありつつ、裏でエロ漫画家をやっている竹井宗廣(ペンネーム陽気婢)が主人公。おやおや、かなり実録に近いのですな。陽気婢自身の漫画家兼業時代の職種は教師ではなかったはずではあるけれど。まあ「気楽に読んでやってください」とのことなので、あまり作者とは重ね合わさず気軽に読むとしよう。朔ユキ蔵「シンボリックガールラブソング」。人々が乱交しているその中心で、実際にSEXはしないけれどもその人々の欲望をあおるシンボルとして君臨している少女を描く。物語としてきっちりした説明が施されているわけではないけれど、それでも読ませてしまうだけの吸引力を持った朔ユキ蔵の作風は大したもの。そろそろ2冊めの単行本も出ないかなあ。
三浦靖冬「とおくしづかなうみのいろ」中編。歳暮を浄化させられすぎて、特殊な浄化施設の中でしか生活できなくなってしまった子供たちの中から、男の子と女の子の二人組が外に抜け出す。細身で丁寧な描線で描かれた画面は完成度が高くて、なかなか惹かれるものがある。とても達者な人だ。あとは後編でうまいこと締めくくれば、かなりいい作品になりそう。かるま龍狼「人妻姫」。ああ、馬鹿馬鹿しくて楽しくていいなあ。魚だぜベイベー。
単行本「奥さんあ・そ・ぼ」が発売中の桂よしひろ、「遊星から来た愛い奴エレクトリックみんと」。こりゃまたなんとも。宇宙人が現れパニック気味な東京にあって、本宮顔で気合いの入っているサラリーマンの家に、ねこみみメイド娘・ミントがやってきたんだにゃ〜。このどうしようもなく都合のいい存在に込められた陰謀とは? でもそんなことどうでもいいんじゃないか? ねこみみメイド娘がかわいければそれでOKなのか? とかまあそんな感じで、かなり捨てるモン捨てててナイス。みやびつづる「四姉妹物語」。ラッツには5年ぶりの登場らしい。ちょっと意外。ラッツにそんなに長いこと描いてなかったということと、すでにみやびつづるのエロ漫画家歴が5年を超えているということが。内容的にはエロエロ姉妹のザーメンまみれな日常という感じ。エロは充実しているけれども、カラッと明るいお話。BENNY'S「桃色▽西遊記」。なんかすっかり連載になっちゃってる。今回は牛魔王の娘も出てきて、三蔵とダブルでエロエロに。コメディタッチでありながら、エロの充実度も相当なもの。この人の描くエロはむちむちしててとても好きだ。
阿ウンのウンは、本当は口へんに「云」。
なかなか粒が揃ってて充実した誌面。ライトなタッチながらキャッチーで、気軽に実用に供せるタイプの作品が多い。全般的に乳はデカめだけど、デカすぎるとまでは行っていなくてバランス的にも良い。
作品ではまず春籠漸「お姉さんの憂鬱」が実用性の面で良かった。絵柄的には美少女漫画としてはよくあるタイプって感じなんだけど、性器、口といった接合部分の描き方がねっとりとしてて粘液もぬめっとしてていやらしかったりするのがポイント。高岡基文「なるちゃんの宿題」は、瑞々しい女体の描き方やらラブコメテイストなど、実用性と甘さを兼備する。女の子の身体の描き方が柔らかくて、昔と比べてもうまくなったなあという印象。甘夏真琴「昔の名前で出ています」。ポップでライトなテイストながら、あっさりと可愛らしいだけで終わらず、最近ではHシーンの充実度も高くなってきていてて、ホントにうまいなと思う。
【雑誌】ビッグコミックスペリオール 10/13 No.21 小学館 B5中
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作:やまさき十三+画:幸野武史「沙堂やん」が新連載。戦前の日本で映画に青春を賭けた青年の姿を描くといったお話になりそう。小山ゆう「あずみ」。静音様サイコー。あずみの精神を破壊して奴隷にしようと大ハッスル。楽しそうに容赦なく、あずみをいびりまくり。いいぞガンバレー。作:久部緑郎+画:河合単「ラーメン発見伝」。今回はラーメン屋さんの名前がヒット。「らーめん厨房どきゅん」。もしかして2ちゃんねらー?
【雑誌】近代麻雀ゴールド 11月号 竹書房 B5中
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安達哲の新連載「ギャル雀」が始まったと聞いたんでこりゃ買わないといけぬわい、とか思って購入。「ギャル雀」は、メスのスズメを捕えてきてルーズソックスをはかせたりしてコギャルに仕立て上げる変態雀士の物語だ。というのはウソだ。会社をクビにされて行くアテもないところに、ギャルがメンバーの雀荘を任されることになった青年が主人公の物語である。面白くなるかどうかは今のところ微妙だとは思うけれども、やっぱり期待はしちゃうので、しばらく買い続けようと思う。一條裕子「道子のほざき」。「混一色緑一色」という言葉から始まって、支那の画家の半生を語るホラ話を麻雀とはまったく関係ない次元で進めていく。こういううそんこ的お話を描かせると一條裕子は抜群。あらぬ方向へあらぬ方向へと鮮やかにお話を展開させていく手際はお見事。
【雑誌】コミックバウンド 10/10 No.1(創刊号) エニックス B5中
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エニックスから青年誌創刊。実になんだかちゃんと青年誌しててびっくり。執筆陣は作:中村嘉宏 画:福井晴敏、土田世紀、作:ピエール瀧+画:漫★画太郎、作:森高夕次+画:藤代健、立沢直也、みやすのんき、とみさわ千夏、冬木真人、タナカカツキ+天久聖一、作:山崎かな女+画:日高トモキチ、作:南智子+画:きょん、ほりのぶゆき、高橋光、くぼたまこと、井浦秀夫、作:山上たつひこ+画:泉晴紀、笠原倫。こうやってみるとよく分かることだが、日記に書くのが出遅れると人様のWebページからカット&ペーストできるのですごく楽だ。さらにこうやって執筆陣を並べておくと、あとでTINAMIXとかの原稿に流用するさいも楽なので二重楽。デュアルラック。
さて、この中で一番面白かったのが作:ピエール瀧+画:漫★画太郎「虐殺!ハートフルカンパニー」。ゴミを拾ってきて兵器を生産してガッポガッポ儲けていた死の商人的会社のシャチョさんが、末期ガンと宣告されたのをきっかけにいい人に大メタモルフォーゼ〜という具合な感じなのだが、漫★画太郎の描写が強烈で痛快至極。兵器生産工程→1ページぶち抜き兵器完成というループが連発する流れとか、シャチョーのよだれじゃばじゃばな高笑いとかはすごいヴィジュアルインパクトで、頭を激しくシェイクされるかのよう。楽しすぎてシビれる。作:森高夕次+画:藤代健「トンネル抜けたら三宅坂」。悪いこと企んでそうなエロパワー充満邪悪小学5年生男子のお話。かわいい女の子の縦笛を隠して何か仕込んだ後彼女に吹かせてみようとしてみたり、ひねくれた感じがなかなか楽しい。
9/28(木)……トージョレーヌーボー
あーそーいえばドラクエ全然やってないなー。6。そういえば昨日、山田Xさんにも「3やらなきゃダメだー」といわれちゃったのでそっちもやらねばー。
恐るべし都条例!! 前号が指定をくらったようで2ヶ月連続指定を避けたい激漫は、何をしでかすか予測がつきにくいのであろう天竺浪人のいつもの50ページシリーズを今回はお休みにしたようだ。ガーン。でも日常漫画「笹暮草」が妙に毒があって面白かったりもしたが。それにしても激漫の場合、コンビニ売りで成年向け雑誌マークなしだからツライところ。今号なんか一気にまたヌルくなっててエロはほとんどなし。サビ抜き感強し。なんかどうも、最近ワニマガ系は書店ルートが弱そうなんで(単行本も例えば文教堂クラスの書店だとあんまり見かけなくなってきたような気がする)、コンビニ売りの存続は死活問題なんだろうなあ。
ISUTOSHI「高校星プラウラ」が今回で最終回。えらくうまい人ではあるが、この作品の場合は単行本でまとめ読みが吉かと思う。一話一話だといまいち話の流れがつかめなかったりするんで。それから今号の目玉は、寺田克也の漫画「ラクダが笑う」が掲載されていることだろう。ホモのチンピラ二人組に押しつけられたヤクザの親分の死体。二人はそれを運搬しろといわれるが、依頼してきたヤクザにハメられて窮地に陥る。なんとなくモチーフ的には真鍋昌平「スマグラー」を思い起こしてしまうが、寺田克也のほうはちょいと皮肉な味付けで軽い調子。カラーではないけれど、線の確かさ、力強さにやはりほれぼれする。RYU-TMR「チャウシェスティック封霊士マーコ」。きっちりしたかわいい絵柄で、ギャグのノリも良し。ちょいとブラックなギャグをテンポ良く繰り出し楽しませてくれる。エロはほぼないけれども。三部敬「万華鏡花」。風景描写、女性のむっちりしたみずみずしさなどうまーく描けている。11月8日は単行本「ほたる」も発売されるらしい。この勢いに乗って「菜々子さん的な日常」もぜひ!(出版社は違うけどねー)。舞登志郎「兄妹間戦争」。お得意の妹モノだけにノリが良い。今回は罪がなくストレートに楽しく読める。
なんと、くらもちふさこ「天然コケッコー」が最終回。平和なようでいろいろあったようで。最後はすべてはこともなしという感じで、きれいに完結。とくに何かが大きな解決を見せるでなく、日常はこれからもまだまだ続いていくんだよ、という余韻を残してくれるラストだった。まだ読んでいたいような気もするが、このくらいで切り上げておいたほうが美しいとも思う。これまで不定期掲載だった小沢真理「ニコニコ日記」が連載化。かつてマネージャーをしていた女優の隠し子のニコと、シナリオライターや漫画原作の仕事をして食っている女性ケイ。小学4年生と大人の、親子のようで友達のような楽しい日常生活を描く作品。お互いが大好きで、一緒に遊んだり宿題したり仕事したりな二人の生活がとてもハッピーに描けている。スッキリ美しい作画も大きな魅力。
ところで次号ではいくえみ綾の新連載、佐野未央子、そのだつくし、もんでんあきこの読切と、ちょっと楽しみな布陣。
【雑誌】ヤングサンデー 10/12 No.44 小学館 B5中
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スチュアート飛行士、火星にてテセラックに決死の戦いを挑む。というわけで山田芳裕「度胸星」が、宇宙方面でも盛り上がっている。テセラックの容赦のない未知っぷり、理解不能ぶりに激しく心揺さぶられる。宇宙の神秘、不思議。たまらねえ。柏木ハルコ「ブラブラバンバン」は次回で最終回とのこと。あらびっくり。
【雑誌】モーニング 10/12 No.44 講談社 B5中
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新連載、せきやてつじ「ジャンゴ!」。巻頭カラーで登場。気合い入れて銀行強盗をおっぱじめた主人公・ジャンゴたち一行。しかし、そこでは彼らの計画を妨害する者が……。悪党の痛快な暴れっぷりを描く作品になりそうな感じで、絵柄はいかにもモーニングらしく線が太い、ちょっとクドくて濃いめのもの。アングル、アクションなど派手でけっこうリキ入ってる。ただ、キャラクターの魅力はちと弱いかなあ。なんとなくやってることのわりに印象は薄め。今後の展開でそこらへんは面白くしていけばいいわけなのだが。ところで原案アーヴィックというのがなんとなくアヤシゲな雰囲気で妙に気になる。あー、ヴィックリ。固有名詞を使ったシャレって下の下だよね。それから作:岡崎大五+画:岡村篤「プロテン」も新連載。ツアーの添乗員のにーちゃんが主人公で、旅行+人間ドラマって感じの構成。なんだかとても地味。うえやまとち「クッキングパパ」。今回はハムカツを食べる。ハムカツという食物の存在が、最近なんとなく気になっていたので個人的にはタイムリー。会田ユウジ「鼻に聞け」は。警察の鑑識課に勤める匂いのプロである男が、望みの香りを再現して事件を解決みたいな漫画。ちょっと乾いた感じのペンタッチに特徴があって、面白い絵柄。お話もきれいに読ませる。ただ、小さくまとめすぎちゃってる感じもするなあ。もっと変わったモノ描けそうな感じの人ではあるんだけど。
【雑誌】ヤングジャンプ 10/12 No.44 集英社 B5中
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井上雄彦が描くところのバスケ漫画「REAL」第4話。今回は、主役格の二人はほとんど活躍せず、次のステップへ行くための下準備といった段階。そんなわけでカタルシスは次回以降に期待したほうが良いという感じの内容になっている。早く第5話が読みたいなー。山口譲司「BOiNG」では、ついにボインピック編が完結。なるほど、そのようにオチをつけますか。なんで実際のオリンピックの種目にはボインがないかねー。
【雑誌】週刊少年チャンピオン 10/12 No.45 秋田書店 B5平
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野球モノの新連載、作:森高夕次+画:松島幸太朗「ショー★バン」がスタート。地元の高校からスカウトがくるような野球選手であった兄を持つ少年・ノブチンと、彼の親友である番太郎の二人が中学校に入学&野球部に入部、というところから物語はスタート。まだ絵の迫力、完成度は弱いけれども元気のいい作風ではある。なんだか捕球動作の基本についての解説とかがしっかりしており、扉のアオリ文句「読めば野球が上手くなる!!」という主旨の漫画なのかもしれない。ところでこの原作者、「おさなづま」(画:あきやまひでき)の人だよね。斉藤邦和による柔道漫画「どうぎんぐ」は今回で最終回。
9/27(水)……オスモ星丸
このところちょっとごぶさた気味だった山田X(ZERRY藤尾)さんと久しぶりに飲もうということになる。そしてどうせならもう何人かということになり、ZERRY作品の愛読者であるところのかぜはるかさん、それから永山薫さんにもおいでいただき、池袋のかずとらという居酒屋で酒を飲みつつお話。漫画の話を中心に、話題はあっちゃこっちゃ。結局、0時ちょっと前まで話していて、俺的に電車で帰るのがキツくなってきたので、山田さんに付き合っていただいて始発が出るまで飲み屋および喫茶店で雑談。なんだかもう話しまくり。山田Xさんは、各分野でいろいろ深い人であります。で、その後早朝出社して、今会社でこれを書いていたりするわけだ。まあそんな感じで、今日は2冊だけ。
【雑誌】週刊少年サンデー 10/11 No.44 小学館 B5平
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作:坂田信弘+画:万乗大智「DAN DOH!! Xi」。ツッコんでもしょうがないのだがやっぱり気になる。ゴルフって止まってないボール打っていいんだっけか。コージィ城倉の新連載「プニャリン」は、なんだかブニャブニャした顔、身体つきのお相撲さん(通称:プニャリン)が主人公の、国技館的コメディ作品のようだ。どう見ても強そうに見えないプニャリンだが、何下に相当強い。彼と親方の娘はいいなづけの関係にあるが、娘はプニャリンのぷにゃぷにゃぶりに違和感を抱いていたりもする。さて、二人の行方はどんなもんなのか。とりあえず、コージィ城倉はかなり強引にお話を作ってぐいぐい引っ張れるだけの力がある人なので、今後のお話の展開に期待。面白くなるといいなあ。
【雑誌】週刊少年マガジン 10/11 No.44 講談社 B5平
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森川ジョージ「はじめの一歩」が巻頭カラー。いきなり迫力のあるパンチが炸裂。プロのボクサー、しかもチャンピオンのパンチが当たるということによるダメージのすごさを強烈に感じさせてくれるだけの迫力がある。それにしても、とても痛そうだ。寿司馬鹿日誌、寺沢大介「将太の寿司」韓国編が掲載。韓国の食材と寿めしを将太が見事に一つの寿司として融合させる。それにしてもこのネタはかなり邪悪な形をしているなあ。まるでアレだ。
9/26(火)……うなぎの後れ毛
バーチャル電子ブロック。イカす!!
優雅。上品。波津彬子「ローランドの遺産」。今回は前編が掲載されたのだが、これがとても良かった。突然、大富豪の遺産である屋敷と使用人を引き継ぐことになったレイチェルが、元の主であったローランドが自分に屋敷を託した、その想いを探っていく。レイチェルの慎ましやかで、でも聡明で軽やかなセリフとか、なんともいい雰囲気が物語全体に流れている。肩肘張るわけでなく、気品のある作風に魅了されてしまうなり。それから今号では、倉多江美「お父さんは急がない」がいい味を出していた。95歳の老師も参加する坊さんの囲碁大会に立ち会うことになってしまったお父さん。インチキ碁坊主な老師とお父さんのかけ合いの微妙な間が楽しい。枯れた芸風だけど、つい微笑まされてしまう。うまいなー。
【雑誌】ヤングチャンピオン 10/10 No.20 秋田書店 B5中
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モーニングで「風とマンダラ」を連載中の立川志加吾が、バトル・ロワイアル増刊に続いて本誌にも登場。4コマ漫画でタイトルは「変態くん」。変態一家に育った、生っ粋の変態小学生、「変態くん」が主人公。肩凝らずに読めるけど、も少しヒネリは欲しい。葉月京「恋愛ジャンキー」。うなぎヌルヌルでおねーちゃんが色っぽいことに。でも本当にうなぎでこういうことになるもんなんだろうか。わりとよく使われがちな表現のような気はするけど。ヤツメウナギは血を吸うので危険らしいから、良い子は気をつけたりゆるめたりするといいぞ。
かわいいぜ、アンゴル・モアちゃーん、とか誰かがどこかで叫んでいるかもしれない吉崎観音「ケロロ軍曹」。ヘンなことはやっていても、ラブコメムード。相手はカエルだけれども。女の子がちゃーんとかわいいうえに、コメディとしても楽しいからうれしい。頭ボールで身体ドムなガンプラとかさりげない小技もナイスだ。グッドな最終回を迎えた大和田秀樹「たのしい甲子園」も良かった。潔くブッチぎるラストなんて至極痛快。ノリよくパワフルに、やりたいほうだいやってくれて面白かった。
目立つところとしては、読切でおかざき真里が登場したことが挙げられる。タイトルは「水の名前」。手タレをやってる女の子のお話。自分の手はCMなどによく出てくるのに、ブラウン管の向こうの人は誰も自分を認識してくれなくて、なんだか行き詰まった想いをしている彼女。短いけれど端々のコマで印象的なシーンあり。ただ短いだけに少し食い足りない感じもする。わたなべちひろ「夢の話」。この人は、キャラクターの目の描き方に特徴あり。ガラス玉をはめこんだようなキラキラした目の光に惹かれる。なかはら桃太の読切「game over」は、二人の女の子の友情を中心に、恋ごころを織り交ぜつつ進む物語(などというとけっこうな数の少女漫画が当てはまっちゃうので説明になってないな。反省)。女の子二人のうち、一人はちょっと頭がゆるめだけどハツラツとした天然系の娘。もう一人は優等生であるため周りからいろいろ用を押しつけられたりする気弱で損をしがちな娘。とくに魅力的なのは前者のほう。いつもニコニコして、廊下を走るなといわれると「じゃっ飛びまーす」と跳ね回り、ほにゃーとゆるんだ顔つきのわりにとても元気がいい。その明るさに、もう一人のコも救われるのだ。ハッピーエンドで読後感よろし。
【雑誌】漫画アクション 10/10 No.41 双葉社 B5中
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今号は前半にエロ系作品を固め、後半で従来アクション系の作品を固めるという誌面構成。エロと非エロを交互に並べるみたいな号もあったし、折り合いをつける構成を試行錯誤中といった感じを受ける。
今号も一番気になったのは山本よし文「おっぱいファンド」。オッパイ株を買った投資家は、配当によっておっぱいがもめたり乳首がつまめたりするらしいぞ。それにしてもオッパイダンスっていきなりやるとそんなに危険なもんなんか? なんかもう果てしなくどうでもいい展開が続いてて、ここまでのところは奇妙に面白い。高橋のぼる「キラリが捕るッ」。何かあったときのキラリのリアクションがいちいちヘンで、無性に和むものあり。脇役キャラもけっこう強烈なのが多いなあ。
【雑誌】コミックピンキィ 11月号 オークラ出版 B5中
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ゴツい男の少しへなちょこでかつ暑くるしくもあるまんが道、舞登志郎「メジャーデビューへの道」。今回はテレビ出演をきっかけに、まいとが自分の本当に描きたいものが何なのか悩む。悩んどるな悩んどるな、人としてぇ〜。まいとのジタバタぶりがアツくもありかつ馬鹿馬鹿しくもある。そこらへんが、オーソドックスな漫画家漫画とは一味違った味わいを醸し出している。素直な絵柄のロリ風味の魔道うに「君が教えてくれたこと」。線は簡潔だけれど、女の子が健気で十分かわいさが表現できている。
【単行本】「奥さんあ・そ・ぼ」 桂よしひろ 司書房 A5
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うまいんだよねー、この人。クオリティの高いセルアニメって感じの滑らかさのある絵柄が、ページをめくった瞬間にばばーんと印象に刻み込まれる。乳にしろ尻にしろ、スラリと長い足にしろ、適度に熟れつつピチピチした瑞々しい色気があってけっこうヌケる。こういう奥さんとなら俺も遊びてえ。ぜひ。ただ、話作りの面ではまだ弱いなと思う。ストーリーのタイプのバリエーションがあるんだけど、どれでもこなせるともいえるし、一本確かなものが定まらずにふらふらしてるともいえる。このあたり、きっちりまとめあげて印象的な話を作り込めるようになれば、よりいやらしくもできようし、リリカルにもセンチメンタルにもいけると思う。作画面でとてもいいものを持っている人だけに、もう一歩突き抜けてくれるとうれしい。
9/25(月)……トマス・アクィナスは嫁に食わすな
下手下手下手下手ァァ! どうしてこうも俺って文章が下手くそなんだろう。このところそんなことを痛感しまくりだ。平板だし紋切り型だしワンパターンだし誤字多いし。ただ文字を並べればいいってもんじゃないだろう。なんでこうつまんない文章しか書けねえかなあ、などという言葉はもっと努力してからいうべき言葉なのでとりあえず封印。いっぺん根性叩き直したほうがいいよなー。もう……人間学園しかないのかもしらん。
【雑誌】エクストラビージャン 10/30 集英社 B5中
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平松伸二「どす恋ジゴロ」がやはり強烈。今回は最後の相撲甚句が「不肖の息子の母 みすず」の作であっただけに破壊力はなおさら。ここ数年の平松伸二の開き直りっぷりは、どうにも間違った感じの迫力があって素晴らしいですな。
【雑誌】ヤングキング 10/16 No.20 少年画報社 B5中
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花見沢Q太郎「ももいろさんご」がスパッと終わってしまったのだー。同じところに住んでいる女の子たちの設定がいまいち生かしきれてないうちに、駆け足で終わりになっちゃって残念。最後までヌルラブコメ基調は変わらなかったんだけども、やっぱりこういうタイプの作品は、生殺し状態をえんえん続けてなんぼ。もっともっと見たかったなあ。まあそこは「BWH」に期待か。
待ってましたの新連載。黒田硫黄「茄子」。茄子というからには当然のことながらあの先っぽがずんぐりして紫色をしたアレだ。つまりアレを作る農家のおっさんが主人公。スタートの第一話前後編は、彼の元にやってきた行く宛てなさげかついわくありげな若い男女とおっさんのお話。畑に出、茄子を食い風呂に入り、寝る。そんな生活の模様が描かれる。だからまあ世間を揺るがすようなことは、彼らはなんにもしちゃいない。おっさんはどっかりとかまえ、若い男女の男のほうは口やかましく、女のほうはやる気なし。そんな状態も、描き方、切り出し方でしっかりドラマになる。この飄々としていつつ、妙に落ち着く味わい深き風情は黒田硫黄ならではのもの。いうまでもないことだが次回も楽しみだ。
植芝理一「ディスコミュニケーション」は今回で最終話。精霊編に入ってからの開き直りまくった展開は圧巻だった。最初のころのけれん味のない、かつリリカルなパターンのほうがより好みではあったが、精霊編のガチャガチャした楽しさも面白かった。んで次の連載の予告も載っているのだが、なるほどと思ってしまう内容。たぶん「ディスコミュニケーション」描いているうちに、何がしたいんだかよく分からない松笛・戸川よりも、三島姉妹を描くほうが楽しくなってきちゃったんじゃなかろうか。そのへんの真実がどうかはよく知らないけれど、とりあえずきれいな形で一区切りついたのはよろこばしー。
今回も大変なことになっているのが鬼頭莫宏「なるたる」と富沢ひとし「ミルククローゼット」。両方ともうわっとくる感覚があるが、鬼頭莫宏のほうはヒヤッ、ゾクッって感じで、富沢ひとしのほうはぞわぞわって感じか。擬音で表すなんて卑怯だね、俺。まああえていうなら「なるたる」のほうは理性を逆撫でしてくるのに対し、「ミルククローゼット」の場合は生理的にくる。シイナやひろ子や葉菜やたろうがこんなことになっちまうなんてなあ。まったくびっくりだ。
第5回ギャグ・パラダイス大賞受賞の石田裕司「ごめんなさい」。ガムを大量に集めて罠を仕掛け、女教師をとらえるヘンな男子生徒。なんかむちゃな勢いがあってわりといい。ごちゃごちゃしてて爆笑するというところまではいかないのだけれど、奇妙なエネルギーを持っているのは確か。
【雑誌】週刊少年ジャンプ 10/9 No.43 集英社 B5平
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尾田栄一郎「ONE PIECE」。今回に関しては、最終ページのあたり、カラーで見たかったなあ。それにしてもこの作品、ちゃんと狙ったところで読者を泣かせてくるところが偉い。ドクターの残したセリフと、彼の研究成果が結実する場面の演出は、やっぱりとてもうまい。盛り上げて盛り上げて、ちゃんともう一押しが用意してある。いい仕事だ。
【雑誌】ヤングマガジン 10/9 No.43 講談社 B5中
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連載前から話題になっていたCLAMP「ちょびっツ」がスタート。パソコンがヒト型、なおかつかわいい女の子形状になった世の中。メールやりたいインターネットエロサイト見たいな悶々ビンボー浪人生が、ゴミ捨て場で打ち捨てられていた美少女を拾うのだ。もちろんそれはパソコンだ。スイッチの場所、猫耳、いろいろやっているけれども、1回目、かなり面白いと思う。お話がどうなるんだか、よく分からないようなよく分かるような感じだけど、かわいいしキャッチーだしひじょーにうまい。とてもきれいに男煩悩のスイッチを押してくれる。期待は大だ。いんでぃーど。松本光司「クーデタークラブ」。連載開始以来、ずっといい感じで高いテンションを保っている。ちっとクドいくらいの演出も効果的。このくらいグイグイ押してきてくれると心強い。安達哲「バカ姉弟」。姉弟の目つきがいい。アゴをくっと引いて上目使いな不思議な視線が。そして姉のおでこ。広くてつるつる。触りてえ。弾けないけれども、ほのかにおかしい微妙な呼吸が味わい深い。
蓮古田二郎「しあわせ団地」が今号から3号連続掲載で、いたく幸せな気分に浸る俺様だ。単行本2巻も10月6日に発売予定だということだし。今回は、妻の父親の飼い猿の誕生日会。来るなといわれているのに乗り込んだ夫と、妻父の間でレベルの低いつばぜりあいが繰り広げられるのだった。それにしても今回も、しあわせ団地夫妻にかかわる人間模様はやたらと情けない。ダメ人間が頭の悪いことをしつつもそれなりに幸せに(といえなくもない状態で)暮らしている姿は、「こんなんでもいいんだ」という安心感がある……というとちと違うか。とにかく見ていて楽しい。とても奇妙なノリが光る読切の佐藤芳憲「将軍と小僧」。一休さんならぬ、身体が牛な一牛さんの奇怪なとんちぶりを描く。一牛さんの頓狂な顔つきはかなりヤバげ。とてもイヤな生物だ。なかなか面白いもん描くじゃないか、というわけで次回作にも期待。天野明「ぷちぷちラビィ」が本誌にも登場。そして単行本が11月6日に出るらしい。どうせなら「少年スピン」も同時発売しやがれ、とか思わないでもないが、フツーは出ないと思う。
それにしても今号は「代紋TAKE2」「頭文字D」「カイジ」「甲子園へ行こう!」と4本も主力級の作品が休載。でもなんかやけにトピックが多く、4作品の不在をまったく感じさせなかった。ここらへんがヤンマガの底力っつー感じがしますな。
【雑誌】ビッグコミックスピリッツ 10/9 No.43 小学館 B5中
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富井副部長が好きだ。作:雁屋哲+画:花咲アキラ「美味しんぼ」。今回はとくにその想いを強くした。病院の検査で膵臓に異常が見つかり、アルコールや脂っこいものを禁じられた富井副部長。その苦難の道、は実はけっこうどうでもよくて、ラストの調子乗りっぷりの極端さにこの男の素晴らしさを見る。実際にこういう上司がいたらイヤだろうけど、そこはまあフィクションだし。傍観者でいられるのは楽だ。吉野朔実のシリーズ連載「瞳子」。上品な絵柄できれいにまとまっていてよくできている。でもなんだか男向け雑誌に載っていると窮屈な感じがする。ちゃんと読むと面白いんだけど、ありていにいえば読むのがめんどくさいと感じてしまう。これは作品の出来というよりも掲載誌の問題だとは思う。YOUNG YOUあたりに載っていればけっこうするする読めたのだろう。
【単行本】「ピンク・パレード」 御形屋はるか シュベール出版 A5
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男も女もかわいいぜ! 表題作の「ピンク・パレード」は、Hなおたずねものの女犯罪人・ハーシィと、ショタ系な美男子保安庁長官・ヴィンセントのラブラブHストーリーなんだ、これは。なんつってもいいのがヴィンセント。線が細くって片目眼鏡で、ハーシィに愛撫されるとまるで女の子のように喘ぐのさ。犯罪人と保安庁っつーことで本来反目しあう立場なのに、ことあるごとにいちゃいちゃ、甘ーい愛の空間を作り出してしまう。そこに持ってくまでのドタバタのノリの良さときたらもうたまんねえ。すごく柔らかい線も作風にジャストフィッツ。表題作3話以外はちと弱いんだけど、それでもオススメできる。甘ヌルラブなドタバタコメ大好きーって人はいっとくといいぞ。
【単行本】「カワイイ女と呼ばれたい」 矢凪まさし 富士美出版 A5
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なんだかどうにも気になる人だ。そんなすごい強烈な作風ってわけじゃないんだけど、気がつくとスルリと心だかなんだかの隙間に忍び込んでるっていうか。絵柄的にはわりとセルアニメ調。省略された描線と、つるつる滑らかな質感が特徴。ガシガシ描き込むってタイプじゃないんだけど、線が整理されててハッキリしてるんで、すごく分かりやすい。基本トーンはヌルめのラブコメで甘い気分にさせつつ、案外Hもきっちり両立できている。女の子の表情とかもバリエーションが多いわけじゃないんだが、変化の度合いが大きく、場面場面に適したものになっている。エロシーンでも「このうえもなく感じている」っていうのが、読者脳にハッキリ伝わってくるのだ。だからソソる。というわけで漫画的に見て、うまい人だなあと感じるのだ。親しみやすくて読後感はさっぱりしているので、エロ漫画初心者にもオススメ。どこにでもありそうで案外ないタイプの作風の持ち主といえましょう。
9/24(日)……目がハート
いい加減どうにかしなくちゃならないレベルに達してきたので、買った雑誌の整理をする。とりあえず全部パラパラと見返してみて、切り抜きする必要がある雑誌は付箋を貼って分けておき、切り抜きしなくてOKなものだけひもでふんじばる。本日ふんじばったのは高さ30cmくらいの束が13個分。だいたい150〜200冊ってとこか。切り抜きはまたそのうちに。でもこのくらいだとおそらく全体の5分の1も片づいちゃいないんだよなー。気長にやるしかないか。
【単行本】「バカとゴッホ」全2巻 加藤伸吉 講談社 B6
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待望の単行本化。「バカとゴッホ」のほか、「イサムダイアリー」「MY MHz」が1巻に、描き下ろしの「L&P LOVE and PARAPARA」「夜ゲラ」が2巻に収録されている。最近更新されてないけど、本田健氏書くところの加藤伸吉コーナーはこちら。
「バカとゴッホ」は、直情径行な境ジン、眼鏡くんな正二のバンドを組んでバカやっている二人組と、服作りに情熱を燃やす少女・通称ゴッホの3人を中心とした青春物語。これがもう、実に青春物語というほかないほどに青春しているのだ。3人ともなかなかうまくいかないけれど、そんな中でも夢や恋に、ジタバタしながら真っ正面からぶち当たっていく。不器用な彼らの姿はやはり実にイキイキとしていて、なんだかものすごく応援したくなってしまう。とくに第1話のガムシャラっぷりなんかは、鳥肌が立つほどに気持ちがいい。本気で何かをやろうとしてもがいている人間の姿が、とても清々しく映る。この人の漫画は、絵とセリフでとても高らかに自分ならではの歌をうたっている。ビリビリと鼓膜を震わせるような大きな声で。「バカとゴッホ」以外の短編だってそうだ。「イサムダイアリー」のラストのカラフルな星空、「MY MHz」の一つのラジオ放送がもたらした人と人との出会い、「L&P LOVE and PARAPARA」における過去と未来と現在の暖かな出会い、それから「夜ゲラ」のちょっと不思議な味わいなどなど、漫画読んでて良かったなあと思えるような高揚感で俺を包んでくれる。そろそろ再登場してくれることを、切に願うものであります!!
【単行本】「リーマンギャンブラーマウス」2巻 高橋のぼる 講談社 B6
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1巻はまだまだだったけど、2巻はまったくすげえおもしれえ〜。この巻からギャンブルもティアードロップへと変わるのだが、それに伴いインドまぐろ子のマウス激励女体盛りパワーが全開。ギャンブルの駆け引きがどうこうといのがどうでも良くなり、いかに女体盛りを効果的に登場させるかに主眼が置かれるようになってきている。単行本にちょこちょこ差し挟まれる落書き的ページにある、インドまぐろ子の女体盛り没パターンとかも、なんか妙におかしい。そして唐突にお情けを頂戴にあがるマウスの元妻の登場っぷりもどんどんエキセントリックに。この脂っこい、得もいわれぬオヤジパワーの大爆発はいったいなんなんだろう。高橋のぼる恐るべし。
【単行本】「BET」3巻 押川雲太朗 講談社 B6
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で、打って変わってこちらはちゃんとしたギャンブルもの。ギャンブラー北島は、かつて苦杯をなめさせられた相手に果敢に勝負を挑む。終盤の駆け引きの妙はなかなか見ごたえがあったし、ギャンブラー北島の美学も冴えた。江藤もそれを陰からきちんと支えていたし。なんといっても読んでいてとても分かりやすいのが強いところ。
着々とクライマックスに近づいてきている。息を殺して時が来るのを待っているという感じで、大きな展開はないものの緊迫感にあふれている。次の一手はどうくるか楽しみだ。アフタヌーン連載作品の中では地味ながら、最も安定して力を発揮している作品の一つであると思う。
単行本データはオスマンのほうに追加。
【単行本】「BLAME!」5巻 弐瓶勉 講談社 B6
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お話的には通しでじっくり読まないとなんだかよく分からなかったりもするんだけど、やっぱりこの作画はすごい。金属で覆われた巨大な空間、機械と生物の中間的な敵キャラなどなど、圧倒的な重厚感を持った描写が読む者にのしかかってくるかのようだ。とくに見開きでドドーンと描かれる光景は、セリフなんかなくとも、それがなんだかよく分からずとも、理屈抜きな説得力を持っている。
【単行本】「Papa told me」23巻 榛野なな恵 集英社 B6
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いつもの通りな知世の日常。可愛くて聡明でクールな知世の申し分なさが時に嫌味にも感じてしまうんだけど、やっぱり完成度はとても高いし安定して面白い。こういうお人形さんみたいなコがいたら、そりゃもうオシャレでかわいいカッコさせてみたくなるだろうなあ。相手はいやがるだろうけど。
9/23(土)……スープと肉
壊れたデジカメを修理に出すべく、雨の中、町田のヨドバシカメラへ。なんだか物欲に火がついて、VAIOのオプションであるPDA的なデータビューワ、InfoCarryって奴を買ってしまう。まだ使ってないので使用感はそのうち。それからムネカタさんがOURs LITEで紹介していたサニーデイ・サービス「LOVE ALBUM」、ついでに「サニーデイ・サービス」も購入。さらに止まらずDVDで「アマデウス」と「遠い空の向こうに」を購入。「アマデウス」は1980円だったので衝動買い。DVDサイコー。
「遠い空の向こうに」は早速視る。スプートニクに感動した、さびれつつある炭鉱の町の少年たちが、自分たちの力でロケットを作るというお話。夢があってとてもいい作品で、ぼろぼろ泣いてしまう。いやあやっぱり感動して泣くのってすごく気持ちいいや。
それにしても最近、宇宙がらみのお話にすごく弱い。この作品自体は宇宙に行くってとこまでは全然いかないんだけど、宇宙を夢見て頑張ってるという姿だけでもう泣き泣きだ。それにしても2000年になってもまだ自分が宇宙に行くことさえできてないなんて、子供のころは想像したこともなかったなあ。宇宙が今、こんなに懐かしい場所に感じられるのは、子供のころに当たり前のように夢見ていた場所だからなんだろう。あのころの未来が無性に懐かしい。俺ももうそんなトシだ。
【単行本】「リーマンギャンブラーマウス」2巻 高橋のぼる 講談社 B6
【単行本】「バカとゴッホ」1〜2巻 加藤伸吉 講談社 B6
【単行本】「BET」3巻 押川雲太朗 講談社 B6
【単行本】「Papa told me」23巻 榛野なな恵 集英社 B6
【単行本】「霊能探偵ミコ」5〜6巻 井荻寿一 ワニマガジン B6
【単行本】「ラブマシーン」 森高たかし 司書房 A5
【雑誌】別冊ヤングマガジン 10.1 No.012 講談社 B5中
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前川かずお「闘破蛇烈伝DEI48」。今回も笑う。うまっ、うまっ〜。弾糞爆粘打はかなりイヤな技ですわい。そしてなんだかすげえ愛も。八玉のオロチはかなり痛そうだ。通常の8倍痛くしております。「LET'S ぬぷぬぷっ」の三ツ森あきらが7ページのショートギャグ「Mr.222」で登場。
【雑誌】ヤングサンデー 10/5 No.43 小学館 B5中
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山田芳裕「度胸星」がとても燃える展開。度胸の爆発的な底力、そして筑前の根性。それぞれに見せてくれる。ここまでしてもやっぱり行くべきところだよな、宇宙って奴は! いわしげ孝「新・花マル伝」。試合シーンが白熱しているときはやはりとても面白い。いわしげ孝の暑苦しい作風が、柔道という競技にとてもよくマッチしている。ガッシリとスポーツ漫画の面白みを感じさせてくれる。あとわりとコンスタントなんで、雑誌をしっかり底支えするという意味でも強い。
【雑誌】ヤングジャンプ 10/5 No.43 集英社 B5中
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やはり山口譲司「BOiNG」の壮大な馬鹿馬鹿しさが、この雑誌の中では目を惹く。あと今回は小手川ゆあがホラー系の読切「ARCANA」で登場。この人の作品ってちゃんと読むとわりといいんだけど、ついなんかあまり意識しないで読み流してしまいがちなところがある。読者の目を否が応でも惹きつけるような武器を一つ身につけると、お話はちゃんとしているだけにもっと良くなると思うのだが。
【雑誌】ウルトラジャンプ 10月号 集英社 B5平
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熊谷カズヒロ「サムライガン月光」が連載開始。今度は、明治初期を舞台にして、新政府内の権力争いとともに二つに分かれ争うようになったサムライガンたちの物語になりそうな感じ。主人公の年齢層は若くなっている感じだが、ちょっぴりエロティックなところも残しつつ、アクションが激しくググッと読ませる物語に仕上がっている。出だしからしてなかなか期待させる出来で、これから面白くなっていきそう。よしのひろみちの読切「ここがウィネトカならキミはジュディ」。地味で普通な中学生男子と、そのおじいちゃんが作ったタイムマシン。そしてこの男子が好きな女の子。前向きなボーイミーツガールな物語に仕上がっていて、なかなか面白く読めた。堀池さだひろ「ラザフォード」。「ジ・ガレガレ」同様のファンタジーテイストな読切。この人、描き込みが細かくてけっこういい雰囲気なんだけど、キャラクターがどうも地味でいまいち魅力に欠けるところが弱いなあといつも思う。もう一皮むけてほしいところ。
藤原カムイ「福神町綺譚」はいったん最終回。このプロジェクト自体はまだ生きているので、そのうち再開するかもしれない。正直なところこのプロジェクトには、いろいろ弱点があると思う。例えば、中心に夢中になれるぶっとい物語が作りにくい構造であること、世界観があやふやで一見さんに分かりにくいところなどなど。まあここらへんは初期の段階から実は検討されていたことではあったんだけど。藤原カムイの作風がキチッと完成されすぎていてどちらかといえばベクトルが内向きであるがゆえに、読者が入っていきにくかったというのもあったかもしれない。最近、全然参加してない人間がこんなこというのもなんなんだけど。
【雑誌】OURs LITE 11月号 少年画報社 B5
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石田敦子「いばら姫のおやつ」が最終回。優しくきれいな絵柄のわりに、なかなか精神的にキビシイ、重たいところまで突っ込んでいくあたり、石田敦子はやっぱりやってくれるなあ。かわいいだけで終わらないのはもちろん、ただの安易ないいお話にもせず、ちゃんと掘り下げている。それから小野寺浩二「妄想戦士ヤマモト」がかなりおかしかった。眼鏡っ娘女子高生に、お約束的転校生登場パターン(ちこくちこく、口パン、曲がり角ごっちーん)を強要するヤマモト。その強引さとラストの思わぬオチにやられてしまう。いやー、いい感じですなこのシリーズ。
芦田豊雄「暴流愚」。勤皇方に与する「人斬り以蔵」と、新撰組に与する暴流愚。二人の異端の剣士の戦いを描く読切作品。人斬り以蔵というあまりスポットライトの当たることのないポジションの人物を取り上げる目のつけどころとか、ダイナミックなアクションとかなかなか読みごたえがある。こういう作品があると、雑誌全体としていいアクセントになるし。ただ、人斬り以蔵のルックスはも少し凄みのあるものにしてほしかったなあ。なんかかなり斬られ役っぽい顔つきなんで。犬上すくね「恋愛ディストーション」。まほ先生が友達二人にせっつかれて江戸川とのなれそめを白状させられるくだりと、江戸川と男友達のしょーもない生活の二元中継。うまい具合に二つのシーンが、過去のエピソードも交えながら入れ替わり立ち替わる。テンポよく後味よく読ませる構成力はなかなかのもの。
オオシマヒロユキ+猪原大介「はす向かいの真琴ちゃん」。自分の住む平凡な下町に飽き飽きして退屈していた少年が、自分は忍者であるという少女と出会いトラブルに巻き込まれる。そしてそれを経験したことによって、彼はちょっとだけたくましくなる。カチッとしているけれども伸びやかな線がとても気持ちがいい。この人はカラーイラストの印象が強いけど、モノクロもメリハリが利いてていいなあ。TAGRO「スナオちゃんとオバケ国」。今回はカクッとした描線のほのぼのしたやんちゃなおとぎ話系のお話。隅々の収まりが良い画面で、見ていて楽しい。比古地朔弥「あかるい農村」はOURs 2001に載った奴の続き。ほんわか農村忍者まんが。どざむら「WAKE UP!」。短いお話の中で、ヒロインのコンプレックスと友情と愛をうまいこと融合させて描いていて良い感じ。
【雑誌】CUTiE comic 11月号 宝島社 B5平
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いやー、今回の表紙はいいねえ。羽海野チカが描いてるんだけど、プリチーで色使いも暖かく、とても華がある。その羽海野チカ「ハチミツとクローバー」はページ数も増えて好調な模様。微笑ましくてかわいくて。あとあまり描き込みすぎず、適度に線を抜いているところも親しみやすさにつながっている。そのほかだと大倉かおり「ユカとまこくん」。ラブでちょっとHで楽しくて良い。まあおおきなお乳が好きというのももちろんあるんだけどね。あ、あと黒田硫黄「肉じゃがやめろ!」に出てくる女の子がけっこういい。
津田雅美「彼氏彼女の事情」。つばさ&一馬編がスタート。楽しそうなムードでずっと進んでいて素直に面白い。のだが、ラストでちゃんとこれから何かあるのかなーといった感じに見せてクサビを入れてくるところは巧。森生まさみ「おまけの小林くん」。ラブコメテイストがとても色濃く漂っていて、幸せな気分に。初々しくて微笑ましい。田中メカ「苦いクスリに甘い嘘」。身体が弱くていつもクスリを飲んでいるんだけど苦いものは苦手で、その口直しに甘いものを食べるのを習慣としている男子が主人公。このにーちゃんが、学園祭までにどうしてもケーキ作りがうまくなりたい女の子と出くわして、ひょんなことからその試食係をすることになる。そうこうするうちに二人の仲は近づいていてって……という読切。スッキリした絵柄で清潔感があり、楽しんで読める。ただ、この人の場合、ちょっと画面がガチャガチャしていてストーリーが追いにくい感じもするので、そこは改善したほうがいいと思う。
【雑誌】花とゆめ 10/5 No.20 白泉社 B5平
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今回は中条比紗也「花ざかりの君たちへ」かな。佐野が勢いで瑞稀にキスをしそうになり、二人がお互いを意識する気持ちはいつになく強まりまくりといった状態。恋の熱にかなり浮かされている状態で、トキメキ感充満。それから日高万里「世界でいちばん大嫌い」は、万葉のメンソレちゃん的コスプレがぴちっとかわいくて良いなあといった感じ。こういうヴィジュアル的にぱあっと華やぐシーンがそこかしこに差し挟まれるところがアクセントとしてうまくハマっている。
9/22(金)……しろしめせ白飯
帰国。今回は向こうでのスケジュールが慌ただしかったからか、早く日本に帰りたいという思いがけっこう強く、あんまり外にメシ食いに行けなかったせいもあってうまい日本食への欲求が激しく高まった。とくに炊き立ての白い米。いやまったくジンとくるほどごはんってうまいですわい。あと日本式の風呂。ホテルのバスタブとかじゃどうも風呂入った気がせんのだ。漫画については読みたいという気がなんだか全然起きなかった。短期間だったからってのもあるけど、やはり生理的欲求のほうが切実ですな。
帰宅途中でよせばいいのに、雑誌および単行本をぼりぼりと購入。まだ読んでないのもけっこうあるし、買うべきものを全部買い終わってはいないんだけど、とりあえず荷物が重いから今日はこの程度に。読むのも読みやすそうなものから。感想を書いたもの以外では以下のような物件を購入。
【雑誌】ヤングジャンプ 10/5 No.43 集英社 B5中
【雑誌】ウルトラジャンプ 10月号 集英社 B5平
【雑誌】OURs LITE 11月号 少年画報社 B5
【雑誌】CUTiE comic 11月号 宝島社 B5平
【単行本】「犬神」10巻 外薗昌也 講談社
【単行本】「BLAME!」5巻 弐瓶勉 講談社
それにしてもインターバルを空けちゃうと、更新というのは多少おっくうになる。ときどきこのWebを見ている人に「よく毎日できますねー」とかいわれることがあるんだけど、俺としては逆に毎日だからできるんであって飛ばし飛ばしだったら絶対続かないと思う。ほかの人もそうかどうかは知らないけれども。
【雑誌】週刊少年サンデー 10/4 No.43 小学館 B5平
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作:森末慎二+画:菊田洋之「ガンバ! Fly High」。ちょうど現実のオリンピックもいい具合に盛り上がっているところで、こちらも最高潮。藤巻の新技も飛び出す。ここまでの努力が一つの演技に集約されゾクゾクする展開。きちんと真っ正面からスポ根していて気持ちがいい。西条真二「大棟梁」。大工漫画という珍しいジャンルではあるが、主人公が成長するさまがたくましく描かれていて、力の入った面白さに仕上がっている。あとはもう少し大工仕事のテクニカルな面の解説が詳細になると、より深みが出るかな〜とか思う。
【雑誌】週刊少年マガジン 10/4 No.43 講談社 B5平
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福本伸行「無頼伝 涯」。マジカルステッキで素直になぁれ。いやー、すばらしい人間学園! シビれる教育の嵐。上も上なら下も下。極端な思想を激烈に強制。やっぱこれ巻末にしとくのはもったいない。巻頭カラーに持ってこなきゃダメでしょ〜。でもこれ巻頭カラーに持ってくるのは問題アリだ〜。とりあえずキミも人間学園にGO! 俺はいかないけど。
「はじめの一歩」が休載なのはちょっと寂しいかな。
【雑誌】週刊少年チャンピオン 10/5 No.44 秋田書店 B5平
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板垣恵介「バキ」。50回記念なうえにプレステ2用ソフトが10月12日発売。ゲーム自体はとても微妙な雰囲気が漂っているけど、とりあえずグラフィック的には花山薫のインパクトが強いかな。本編のほう、あんだけの攻撃くらっても、いとも簡単にバリバリーといっちゃうあたりが素晴らしいですな。理屈抜きで納得させちゃうあたりに男は惚れ、女は濡れる……んだかどうかは知らない。
【雑誌】モーニング 10/5 No.43 講談社 B5中
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かわぐちかいじ「ジパング」。「ようこそ、大日本帝國へ」という雑誌表紙のアオリ文句がなかなかいい感じで決まってます。水島新司「野球狂の詩2000」。先生いわく「さらにガメッツでは目の中に入れても痛くないほど可愛い岩田鉄五郎の孫 武司が4番を打ってるからたまらない」。祖父と孫が両方とも現役という時点ですでにたまらんです。それにしても水島先生はやっぱりスゴイな。凡百の読者の想像など軽く吹っ飛ばす次元を悠々と飛翔していらっしゃる。きくち正太「おせん」。今回のネタは里芋。ていねいにていねいに作ってあってとてもうまそう。食いたいですなあ。それにしてもきくち正太、この系統の作品を描きすぎなので、そろそろ違うバリエーションを見たくなってきた。
【雑誌】ヤングアニマル 10/13 No.19 白泉社 B5中
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田中ユタカ「愛人[AI-REN]」。待望の再開で第3部がスタート。あいとイクルの関係も、いよいよ男女のソレへと発展しつつある。一貫して二人の生活を描いていて、物語の展開自体はゆるやかにも見えるのだが、ちゃんと第1部、第2部、第3部と進むにつれて二人の関係はステップアップしている。お互いのすべてを分かち合ったあとに訪れる別れというのはどのようなものになってしまうのだろうか。やはり第3部も目が離せない。っていうか当然離さないんだけど。作:あかほりさとる+画:板場広志「マウス」。今回のクワガタはなにかの隠喩でしょうか、とかいってそりゃあんまりにも分かりやすすぎか。いや面白いからいいんだけど。
前号に引き続きVARY GONZO「1st BADMEN」が登場。前話でさんざんな目に遭っていたねーちゃんが、今回もかなり激しくやられまくりでストレートなエロさ。極端に細い胴とたっぷりしたお乳、くねくねした身体の動きがいやらしい。それにしてもまだ続きがあるようだけど、ちゃんとこれからも掲載されるんだろうか。表紙には「勝手気まま連載!?」と書いてあるけれども。LAZYCLUB「ラヂヲの時間ですよ」。美少女ラジオパーソナリティコンビのエロ話。この人の作品はかなりリビドーに忠実だなあと常々思っているのだが、きっと現在はラジオにハマってるんじゃないかなーと考えるしだい。森高たかし「Dawn Bringer」。今回は巻頭カラー。明るい作風ながらエロもけっこうしっかりしていて、最近わりと好きな人。順調に成長している印象。このほかにもよしだ蛇さくとか祭野薙刀、今回は載ってないけど火野聡司、KASHIみちのく、天崎かんななど、司書房系は実用系の人材がけっこう育ってきてるなあ。
【雑誌】漫画アクション 10/3 No.40 双葉社 B5中
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ウチの兄貴はリニューアルアクションを読んで「アクションもヤキが回ったなあ」と呟いた。
氷室芹夏が初登場。タイトルは「恋の奴隷」。達者でぷりぷりした作画は相変わらず高品質。お話はあんまり印象に残るようなものではなかったけど。山本よし文「オッパイファンド」。オッパイ株取引漫画。そのほかにもおけつ株や足首株に鎖骨株、もっと色々取り扱ってるんだ。余談になるのだが、昔から株というものがよく分からない。仕組みとかについてはそれなりに理解しているつもりではあるんだけど、どうしてあんな高い値段であんなもん買うんだか、感覚的にどうしても納得いかない。一億円の株つったって、それをどれだけ長期間持ってたってそんな金をもらえるわけじゃない。配当を期待せず、あくまで市場の雰囲気とか思惑だけで値が動いているのだから、別に取り扱うものなんて株券でなくたって、石ころだってなんだっていいじゃんとか思ってしまうのだ。そういう意味でいえば、オッパイや鎖骨に投資するというのもそんなに理に適ってないことではないのかもしれぬ。
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