2002年6月中旬


6/20(木)……ロックが集うライブ

▼「ロード・オブ・ザ・リング 旅の仲間」のセルDVDの詳細が発表(→公式サイト)。発売は10月2日と12月4日。10月2日に発売されるバージョンは「コレクターズ・エディション」(→Amazon.co.jp)という名称で「二つの塔」のメイキング映像入りの特典ディスク付で2枚組。12月4日発売の「スペシャル・エクステンド・エディション」(→Amazon.co.jp)は劇場公開版の本編に約30分の未公開映像が追加されてさらに特典ディスクが2枚付く4枚組となるらしい。……つまり両方買えってことかー!?ガーン。とか書いてるそばから予約しちゃったよ……。

▼7月の単行本購入予定(リンク先はbk1の予約ページ

7/上 「神罰」 田中圭一 イースト・プレス
7/上 「ゆみこフォーエバー」 町野変丸 久保書店
7/1 「バングラデシュ日本」 天久聖一 太田出版
7/1 「ササメケ」1巻 ゴツボ×リュウジ 角川書店
7/3 「モッちゃん」 尾上龍太郎 白夜書房
7/4 「がんばれ酢めし疑獄!」3巻 施川ユウキ 秋田書店
7/5 「おやすみなさい。」7巻 小田原ドラゴン 講談社
7/5 「ヒミズ」4巻 古谷実 講談社
7/5 「すべてに射矢ガール」5巻 ロクニシコージ 講談社
7/5 「犯罪交渉人 峰岸英太郎」2巻 記伊孝 講談社
7/5 「サトラレ」3巻 佐藤マコト 講談社
7/5 「なんてっ探偵アイドル」9巻 北崎拓 小学館
7/5 「PEACH!」6巻 遊人 小学館
7/5 「學ビノ國」2巻 秋重学 小学館
7/5 「目隠しの国」6巻 筑波さくら 白泉社
7/6 「電脳やおい少女」1巻 中島沙帆子 竹書房
7/6 「まゆマテリアル」 高岡基文 ヒット出版社
7/9 「春よ、来い」8巻 咲香里 講談社
7/9 「貧民の食卓」3巻 おおつぼマキ 新潮社
7/10 「Load of Trash」 A-10 ビブロス
7/11 「ORANGE」4巻 能田達規 秋田書店
7/11 「P総研」 RaTe 茜新社
7/15 「ちーちゃんの日記帳」 いわみえいこ 集英社
7/15 「TOKYO TRIBE2」7巻 井上三太 祥伝社
7/中 「けだもののように」 比古地朔弥 太田出版
7/中 「ゴールデン・ラッキー」下巻 榎本俊二 太田出版
7/中 マンガ・エロティクス 2002年夏号  太田出版
7/17 「痴漢やま漢大輪姦」 奴隷ジャッキー エンジェル出版
7/17 「境界線」 LAZYCLUB 司書房
7/18 「樹海少年ZOO1」4巻 作:ピエール瀧+画:漫$画太郎 秋田書店
7/18 「金色のガッシュ!!」6巻 雷句誠 小学館
7/18 「美女で野獣」1巻 イダタツヒコ 小学館
7/18 「吼えろペン」5巻 島本和彦 小学館
7/18 「コングラッチュレイプ」 祭丘ヒデユキ 晋遊舎
7/22 「ネコカッパ」 逆柱いみり 河出書房新社
7/23 「なるたる」9巻 鬼頭莫宏 講談社
7/23 「THE END」3巻 真鍋昌平 講談社
7/23 「もみじ拓傑作選 紅陽」 もみじ拓 講談社
7/23 「アベノ橋魔法★商店街」2巻 出口竜正 講談社
7/24 「Flowers 新装版」1巻 奥瀬サキ 幻冬舎コミックス
7/24 「空想科学エジソン」3巻 カサハラテツロー 幻冬舎コミックス
7/25 「エイケン」6巻 松山せいじ 秋田書店
7/25 「七人のナナ」3巻 作:今川泰宏+画:国広あづさ 秋田書店
7/25 「ハートを打ちのめせ!」 ジョージ朝倉 祥伝社
7/25 「おさんぽ大王」6巻 須藤真澄 エンターブレイン
7/25 「全開少女スキャンティ」 NEO GENTLE 富士美出版
7/27 「リリース」1巻 相楽直哉 メディアワークス
7/29 「藍より青し」9巻 文月晃 白泉社
7/29 「メイドロイド雪之丞」2巻 井荻寿一 実業之日本社
7/29 「釣れんボーイ」 いましろたかし エンターブレイン
7/30 「昴」10巻 曽田正人 小学館
7/30 「高校アフロ田中」2巻 のりつけ雅春 小学館
7/30 「サユリ1号」2巻 村上かつら 小学館
7/30 「キーチ!!」2巻 新井英樹 小学館
7/30 「黄金のラフ」7巻 なかいま強 小学館
7/30 「アフター0」1巻 岡崎二郎 小学館
7/30 「アフター0」2巻 岡崎二郎 小学館
7/30 「エロ研 完全版」 かかし朝浩 シュベール出版
7/30 「愛しのジュリエット」 小菅勇太郎 シュベール出版
7/31 「ふわふわカタログ」 石田敦子 少年画報社
7/下 「知的色情」 ゼロの者ほか 光彩書房
7/下 「Hidamari」 かにかに 久保書店
7/下 「哀愁劇場」 東陽片岡 青林工藝舎
7/下 「大人になる呪文」1巻 パニックアタック 文詠苑
7/下 「Dr.モローのリッチな生活」1巻 Dr.モロー 文詠苑
7/下 「ベルパニック」 かるま龍狼 ワニマガジン
7/下 「YUG画集」 YUG ワニマガジン

【雑誌】別冊ヤングマガジン 7/2 No.033 講談社 B5中

 森拓真「6月ドライブ」。ひょんなことから始まったおわらい芸人のあんちゃんと、女子高生、小学生男子の3人のドライブ。最後は非常におおごとになってしまったが、なるようになりそうな結末。爽やかな読後感を残してくれた。まだ絵的にはこなれてないけど印象的なドラマを作れる人で、のびしろはまだまだありそう。注目株。ところでこのタイトルはやっぱり「ジューンブライド」に引っかけてるんでしょうなあ。松本剛「甘い水」。恐れていたような展開が。ああこの青春模様は切なすぎる。主人公二人の仲が近づけば近づくほどに切なさが増してくる。次回もけっこう苦い展開になりそうだ。

 山本マサユキ「六本木リサイクルショップシーサー」。今回はシーサーの面々が売れない焼き鳥屋台のリニューアルに力を貸すが、そこはヘンな店のスタッフだけにとんでもないことをしでかす。やり方がダイナミックで楽しいなー。なんかしっかり好きなことを描いている感じ。押切蓮介「悪霊ドリル」。それまでの学校の人気者状態から、悪霊のせいでイジメられっ子に転落してしまった主人公の復讐が始まる……のかなあ。こぎれいじゃないけどなんか非常に濃い絵柄でテンション高し。こういう作風の人はとても気になる。藤寿男「サイキックソルジャー正義」。第3回だが、この作品はけっこう気に入っている。ヒーロー妄想あふれる男子・高中正義と、彼につきまとわれて困っている実は超能力の持ち主な転校生の少女・若林あい。この二人を中心としたドタバタギャグで、親しみやすい絵柄とか、平和な話作りとかがいい感じ。

【雑誌】ビッグコミックオリジナル 7/5 No.13 小学館 B5中

 あだち充の読切「冒険少年」は、少年野球で苦い想いをしたことのある父親が、息子の試合を観戦しに行って昔のことを思い出すというお話。しっかりまとまった手堅い作り。この人はそろそろメインフィールドを青年誌に移してもいい頃合いかもしれないなという気がする。

【雑誌】モーニング 7/4 No.29 講談社 B5中

 諸星大二郎の鳥シリーズ第5弾「鳥を見た」が掲載。今回は現代の子供のお話。ビルの屋上に巨大な鳥を見たと言い張り、親友と一緒にそのビルの見張りを始めた少年が、そのビルの裏手にある病院に入院していた同い年くらいの子供と知り合う。ミステリアスにお話を進め苦い現実を呈示、そして最後は鮮やかに締めくくり。過剰な演出はないけれどもしみじみ読める。不定期掲載かつ間隔も長いけれど、登場したときは確実に面白い。「くらたま版ホワッツマイケル?」は驚くほどに適当でけっこういいかも。この人、原作のほうは読んでないんじゃないかなー。

【雑誌】ヤングサンデー 7/4 No.29 小学館 B5中

 北崎拓「なんてっ探偵アイドル」はまたまた学園編。実はめがねっ娘については、非めがねっ娘と比べてすごく好きというわけでもないのだけど、この作品の主人公であるアキラについてはめがねっ娘バージョンのほうが良い。学園編のほうがヌルいラブコメ色が強いというのが影響しているかもしれない。

【雑誌】ヤングジャンプ 7/4 No.29 集英社 B5中

 武富智の読切「ピノキオの曲と」は、どこかで見た話だなと思ったら増刊漫革2000年 2/20 Vol.19に掲載された「ほしにねがいを」のリメイク版だった。そのときの掲載情報についてはTINAMIXでやっていた連載のこのあたりで画像入りで簡単に紹介しているのでそちらを参照のこと。読み比べてみると、交通事故にあった男の携帯電話を女の子が拾って、その男の息子である入院中の少年のもとを彼女が訪れるという基本的なストーリーは変わっていない。ただ多少お話的にはディティールが追加されていて、人物のカットはほぼすべて描き直されているようだ。11月に短編集1、2巻が同時発売になるらしいけど、リメイクしたってことは「ほしにねがいを」のほうは収録されないのかなあ。とまあそんなわけで切り抜きはちゃんと整理しておくと、こういうときに気軽に持ち出してこれて便利です。

【雑誌】週刊少年チャンピオン 7/4 No.30 秋田書店 B5平

 水島新司「ドカベンプロ野球編」で、岩鬼がど真ん中を打てるようになり悪球が打てなくなった問題だが、これって単純に悪球は振らなければいいだけの話なんでは……。もしかして花粉症だったとかいうオチではあるまいな。岡田蜜の読切「B・ONE」は、いつも砂浜で一人サッカーボールを蹴っていた少年が、学校のサッカー部の監督に才能を見出されて皆の中に溶け込んでいき始めるというお話。絵のバランスはまだあんまり良くないと思うけど、勢いはあるしけっこう読ます。

【雑誌】花とゆめ 7/5 No.14 白泉社 B5平

 有田作郎の読切「シッポの王様」は、親に内緒で一人お祭りにやってきた子供と、着ぐるみでアトラクションをやっている劇団の団長さんとの触れ合いを描いた作品。なかなか整った絵柄で読みやすい作品。暖かな話作りも好感度が高い。

【単行本】「仮面ライダーSPIRITS」3巻 村枝賢一 講談社 B6 [bk1][Amzn]

 アツい! 迸るようにアツい!! この巻はストロンガー、スカイライダー、スーパーワンなんだけど、とくにストロンガー編がいい。敵の改造人間チームの悪役としてのカッコ良さ、それから岬ユリ子=タックルとのエピソードの悲劇性など、このうえなくドラマチックでもう泣き泣き。そして鳥肌立ってゾクゾクする変身シーンのカッコ良さ。敵が十分に強く、それに対抗する正義もまた強い。光と影がともに強烈。なんかこう、玉虫色なんかではないハッキリとした正義というものの素晴らしさに酔いしれてしまう。村枝賢一の熱のこもった表現も素晴らしい。


6/19(水)……ガンキューベリーマッチ

【雑誌】イブニング 7月号 講談社 B5中

 なんか最近、寺沢大介「喰いタン」が一番面白いような……。今回も自分勝手に食いまくる喰いタンの実もフタもない言動に笑わされる。これは完全にギャグでやってますな。ちなみに今回の注目は、殺人事件の現場に居合わせた女編集者の名前だろう。モーニングの宣伝漫画で取材にでも来たかな。片山まさゆき「最弱!ルーズドッグス」は最終回。とんでもなく弱いプロ野球チームを任されて監督をやることになったあんちゃんの物語。途中のあれよあれよという感じの展開が楽しく、ラストもきれいにまとまった。佐藤マコト「サトラレ」。興味深い共同生活の始まり。ちょっと今回は展開が急だった気もする。吉田基已「恋風」。いやあなんかもう妹だなあ。今回もものすごく焦らして焦らして甘い感情を沸き上がらせてくれる。たぶんこういう漫画は焦らし焦らされてなんぼ。これからもこの呼吸でよろしくお願いします。

【雑誌】オールマン 7/3 No.13 集英社 B5中

 里見満「Rainbow Life」(本宮ひろ志プロデュース)。ああ、今回も素晴らしいセリフが。死んでしまったゲイのパートナーを悼んで、主人公のコージが語る。「オレとナオキは」「互いのザーメンをぶちまけあってその真実を確認しあったんだ…」。お、男らしい。素晴らしい。

【雑誌】月刊サンデーGX 7月号 小学館 B5平

 いつも思うんだけど、この本重いよねー。内容がじゃなくて物理的な質量が。個人的にはちゃんと単行本出してくれさえするなら、もう少し軽い紙にしてくれたほうがありがたいような気はする。河内愛里「彼女の眼球」。とんでもなく美しい瞳を持つ少女に心を奪われ、一緒に暮らすようになった眼科医・佐久間。しかし執拗に彼女の目を保護することにこだわり続ける佐久間の愛に、彼女は疑念を抱く。そこからホラーテイストにお話は展開していく。シャープな描線で陰のある絵柄はなかなかいい雰囲気。でもちょっとラストは淡白かなあ。イダタツヒコ「美女で野獣」は、スクール水着でバトルロイヤル。楽しそうでいいですな。単行本第1巻は7月18日発売。

【雑誌】ウルトラジャンプ 7月号 集英社 B5平

 なんか今回は読み切り作品が多め。ショートでは綾永らん「Gwa2」、あさきやかい「メロリラ★ラ」、撫桐たあ山「ソラたからかにゃ」。なんかタイトルから内容を想像できそうにない作品が多いな。この中では綾永らんの素直に明るい雰囲気が好み。それから長めの読み切りでは大野ツトム「ダロウ」。なんか見覚えのある人だな〜と思ったら、コミティアに「トラウマヒツジ」もしくは「STEEL SHEEP」というサークル名で出してた本を買ったことがある模様。細かく、かつ力強いタッチはかなりなものでパッと見てうまいと思う。お話のほうは、戦争が終わってすることがなくなった機将と呼ばれる戦闘用人類であり、かつての英雄的将軍であるダロウの哀しみと最後の闘いを描く。平和になじめず闘いの中にのみ己の価値を見出そうとする老将の姿は、力強く哀愁に満ちていてカッコいい。

 うたたねひろゆきの新連載「天獄」がスタート。日常に退屈しきっていたコギャルな人が、交通事故現場で、ほかの人には見えないメイド服+めがねの不思議な少女を見かけ、それがきっかで非日常な事態に巻き込まれていくって感じかな。個人的な印象としてはわりと良い。アフタヌーンよりもウルトラジャンプのほうが似た系統の絵の人が多いこともあってか、なんか自然に収まってるし埋もれてもいない感じがする。随所にパンチラやそれに準じるシーンがあざとく挿入されているのは雑誌のカラーもあってのことだろうか……とか思ったけどこの人の場合は地かな。花見沢Q太郎「BWH」。ベルウッドハウスにもお別れのシーズンが。しみじみ。でも今回は最終回でなくて、次号でラスト。伊藤悠「黒突」は中編が掲載。いい感じで盛り上がってきている。後編も楽しみ。

【雑誌】週刊少年サンデー 7/3 No.29 小学館 B5平

 雷句誠「金色のガッシュ!!」。恋するチャイナ娘登場。なかなか可愛い。あと藤田和日郎「からくりサーカス」も、最終コマのアンジェリーナの表情が艶っぽくて良かった。

【雑誌】週刊少年マガジン 7/3 No.29 講談社 B5平

 真船一雄の新連載「風の柔士」がスタート。明治時代を舞台に、柔術を柔道へと進化させた男の物語を描いていくという作品。富田常雄「姿三四郎」が原作。真船一雄の筋骨隆々とした作画からすると、こういった格闘漫画を描くのは非常に自然な流れって感じがする。

【雑誌】Vanilla 7月号 講談社 B5平

 コミック.Hに何度か登場したマサキノリゴが登場。新連載「阿佐ヶ谷ロンド」。大学1年生で毎日をつまらなく送っていた女の子が、自分のことを初めて認めてくれた先輩に恋をするけれどもその先輩には彼女がいて……という具合に始まる恋愛ストーリーものの4コマ漫画。この人の絵柄はコミカルなタッチなんだけどどことなく色気があって独特。お話のほうはわりと手堅くまとめてきた感じで、すでに安定感がある。小栗左多里「カナヤコ」。ヒロインの礼子は最初は男目当て的な動機だったけど鍛冶屋の職人を目指すことに決める。ストレートに描くと熱血モノにもなりそうだけど、礼子の妄想癖やら軽やかな描写によって、いい具合にほぐれた雰囲気になってる。

 Vanillaの新人賞、第2回プレVanilla登竜門で金の獅子賞を受賞したコダマユキ「Beautiful・Sunset」は、前後編が一挙掲載。コダマユキは、CUTiE comicに何度か掲載されたことがある模様。自分の日記の記録によると、2001年1月号「さくらんぼうの宴」と、あと2001年4月号にも何か描いていたようだ。今回の作品は、学校の先生に恋心を抱く親友のそばで、もう一人の男の先生に対する憧れを募らせていた女子中学生の姿を描いたもの。スッキリとして洗練されたタッチと、少しずつ熱を増していく恋心を描いていくストーリー作りはなかなかのもの。完成度は非常に高く技術的問題はすでになさそうなんで、あとはどんどん描いてってほしい。

【雑誌】まんがくらぶオリジナル 8月号 竹書房 B5中

 中島沙帆子「電脳やおい少女」は、単行本1巻が7月6日に出るってこともあって2色カラー。なんか単行本の中では、漫画内漫画である「愛の泥沼」ファンサイトの秘密アドレスが公開されるらしい。愛泥ファンは要チェック!


6/18(火)……いたいけな携帯

▼サッカーW杯決勝トーナメント。日本敗退。トルコはちょうど強かったころのイラン代表を、よりテクニカルにしたようなイメージ。まあ相手のほうが純粋に強かったと思う。ただ今回の選手起用はいまいちだった。不完全燃焼気味。西沢のワントップは全然機能してなかったし、三都州と周囲の連携もいまいち。というかいつもの鈴木、柳沢のツートップで良かったような。トルシエも最後で弱気になっちゃたかな。それともここまで采配が当たってたので調子に乗っちゃったのか。何はともあれ面白い監督だったので、次もいい人を呼んできてほしいもの。

 あと今日の試合では、日本は高さで勝負できない、しないというのがトルコに研究されてたから、CKをファーサイドに上げて折り返したりショートコーナーを使うといった攻めが全部読まれてた感じ。セットプレーで高さがまったく使えないというのはやっぱり厳しい。デカいFW不在というのは、長年日本代表にのしかかってきた課題だけど、これはなかなか解決しないかもしれない。日本のFWの中ではわりと高さもあって足技にも長けた高原の不在は痛かった。せめてセットプレーで競れる選手がMFでもDFでもいいから二人くらいいれば。とりあえず全体的にフィジカル強化は必須。中田と戸田以外の選手はガツガツぶつかるサッカーを嫌いすぎな気がする。

▼とかいってたら韓国勝っちゃうし。強いな〜。いいチーム作ってきてる。たとえ圧倒的なホームとはいえ、ポルトガルとイタリアに勝ったんだから大したもんだ。びっくらこいた。イタリア代表はこれじゃ国に帰れないな。カンナバロ、ネスタを欠いて、なおかつマルディーニが衰えてるうえ、デルピエロをとっとと下げちゃったのも含めてなんかもう裏目裏目。誤審問題も含めて、イタリアにとって今回のW杯は悪夢のような大会だったんじゃなかろうか。立ち直るまで時間がかかるかもしれない。なんとなくチーム全体がうまくいってなかったっぽいし。

【雑誌】ヤングマガジンUppers 7/2 No.13 講談社 B5中

 今回は阪神タイガース特集ということで、押川雲太朗の「不死身のフジナミ」のタイガーが阪神の監督になる「実録タイガー物語」、片山まさゆきの「ぎゅわんぶらあ虎中心派」、それから風間やんわり「たもっさんの時間」も阪神ネタで攻める。最近ちょっと勢いが落ちてるけど面白いから優勝してほしいような気がしてきた。お話がどんどん動き出している、はっとりみつる「おとぎのまちのれな」。可愛くて元気良くて慌ただしくてちょっぴりH。いい具合に面白い。

【雑誌】オースーパージャンプ 7月号 集英社 B5中

 「アウターゾーン」の光原伸が登場。読切「絶対安全サーヴィス会社」。その人に降ってくる危険を察知して警告するメールサービスに対応した携帯電話が引き起こした不思議な出来事を描く。黒魔術チックなストーリー作りは健在。高橋高之「あいまいな棘」は最終回。複雑な大人の事情は分からないながら、その間でちくちくと傷つく子供たちの心理を丁寧に描いた佳作。全8話になったけど単行本化の話とかはないんかな。

【雑誌】漫画アクション 7/2 No.27 双葉社 B5中

 山崎さやか「東京家族」。順調だった家族の元に城太の母親が押しかけてきて波乱含み。なんかこのお母さん、かなり面倒な人っぽいけど……。まあ元々、本当の子供でないのが見え見えなのを押しつけてくるくらいだから当たり前といえば当たり前だが。

【雑誌】漫画サンデー 7/2 No.26 実業之日本社 B5中

 小田扉「マル被警察24時」の最近のシリアスな展開に興味津々。マカナイ、過原ともにシブい。あと老警察犬ホルモンは意外と便利。ジョージ秋山「生きなさいキキ」は、キキのメリハリ利きすぎな立ち居振る舞いが素晴らしい。すごい分裂っぷりだ。因果やなあ。


6/17(月)……慄然痛い靴物語

▼武富智短編集が11月に1・2巻同時発売ですか(最後通牒 6/17より)。今までしつこく書いてたけどようやく念願が叶う。うれしい。気がつけば切り抜きもかなりな分量になっているのでタイヘンにありがたい。

▼東芝デジタルオーディオプレイヤー「GIGABEAT」発表。同社製のPCカードHDDを差せるらしい。しかもUSB2.0接続のモバイルHDDとしても使えると。iPodをリムーバブル版にして、なおかつWindowsで使えるにしたって感じか。前にちょっと書いたとおり、現在は常時2GBのPCカードHDDを持ち歩いててそこにホームページのデータから常用ソフト、仕事のデータなどを全部ぶち込んでいるのだが、最近は容量が不足してきたので5GBのに買い換えようかと考えていたのだった。で、これ買っちゃえば5GBのPCカードもついてくるから普段使うデータはそっちに入れといて、音楽のほうは今使ってる2GBのを流用できる。いいじゃんいいじゃん。6月22日発売か〜。PC Watchの記事だと店頭予想価格が5万円前後となってて、現在実売が4万円前後の5GB HDDが1枚付くことを考えると非常にリーズナブルなのだが、でもよく考えてみると5万円ってデカい出費だよな。もともと5GBのPCカードHDDは欲しいと思っていたから、ふんぎりをつけるにはいい機会ではあるんだけど。

▼サッカー・W杯。米国がメキシコを破ってベスト8進出。米国ってこういうトーナメントとかだと本当やりたくない相手だな。ああいうガチッと守ってカウンターで攻めてくる教科書的なチームは、チーム戦術が徹底してるだけに隙がない。北欧系チームも似たような印象。

【雑誌】ヤングマガジン 7/1 No.29 講談社 B5中

 古谷実の読切「新記録にちょうせん」が掲載。扉に「超いいかげん読み切り!!」とあるけれども、本当に魂の赴くままに描いたという感じ。内容は説明してもしょうがないから。スウェーデンから来た綱渡り少年が綱の上でグラグラした後、スペクタクルな展開に突入するヘンなギャグ漫画。むちゃくちゃな味があってよろしいのではないかと。東和広「ユキポンのお仕事」は特別版で、フルカラーの絵本仕立て。なかなか趣のある塗りで、たまにはこういうのもいいです。

【雑誌】ビッグコミックスピリッツ 7/1 No.29 小学館 B5中

 第50回新人コミック大賞受賞の河谷眞「立位体前屈物語」が良かった。立位体前屈に燃えるヘンなスポーツ漫画。最初タイトルを見たときは奇を衒ってるなあと思ったが、最後まできちんと奇を衒ってたのが素晴らしかった。絵柄的には淡々としているんだけど、肉体改造したり畸形な奴らが出てきたりする奇矯なストーリーを中和してていい味を出している。これをあんまり暑苦しい絵でやったらかえってひいたと思う。なかなかいいセンスをしてる人だと思うので再登場を期待。

 朔ユキ蔵「つゆダク」。スーパーアイドル藤沢涼子編に突入してけっこう盛り上がってきている。最初のほうはエロ漫画誌で描いてたときのキレがないかなと思ったし、今もまだそこまでぶちキレてはいないけれども着実に楽しめるようになってきている。柏木ハルコ「花園メリーゴーランド」。いよいよ柤ヶ沢が守る秘密に分け入っていくことになるのか。ひしひしと不気味に緊迫していく物語は、かなり読みごたえがある。面白い。作:今井亮一+画:ウヒョ助「駐禁ウォーズ!!」が最終回。交通違反取締の問題は重要だと思うけれどもちょっと長くやりすぎた印象。絵柄もクドいだけに余計そう思う。青山広美「格闘太陽伝ガチ」。バズvs.キース編決着か。ここのところの息詰まる攻防はかなり白熱してて燃える展開。

【雑誌】週刊少年ジャンプ 7/1 No.29 集英社 B5平

 河下水希「いちご100%」が巻頭カラー。逃げるとなると追いたくなるもので、恋の綱引きは一筋縄では行かず。そして新キャラも登場。心トキめきますなあ。単行本1巻は8月上旬発売。いとうみきおの読み切り「ジュゲムジュゲム」は、魔術にも等しい超科学を駆使して稀覯本を盗み出す「本の探偵」ジュゲムが主人公。メリハリのある作風で読みやすいけれども、なかなか大仰な設定なので読み切りではちとキツいかも。連載向きという感じのする作品。菅家健太「あつがり」は、炎に包まれているあつがりの転校生のおかげでクラスメイトたちが迷惑するというお話。とにかく真っ黒で燃えまくっているというムチャな設定で一本描いてしまう勢いは買える。こういう荒削りな新人を載っけちゃうあたり、ジャンプは懐が深い。

【雑誌】キカスマ Vol.6 松文館 B5平

 A・浪漫・我慢が載ってないとちょっとインパクト弱いか。今号ではあんみつ草「いっぱい教えて」がいいかな。家庭教師の兄ちゃんと教え子の少女のラブラブH8ページ。イタズラっぽい表情であんちゃんを誘う女の子がかわいい。あとは御形屋はるか「FISH」のこなれた柔らかい描線にはやっぱり惹かれる。

【雑誌】コットンコミック 8月号 東京三世社 B5中

レイプ仮面さん  相変わらず渡辺ヒデユキ「サセマン」シリーズはいい。今回もマスカキと、その弟子が出てきた瞬間に思わず笑ってしまう。いつ見てもレイプ仮面のルックスは素晴らしい。こんな適当感あふれる味のあるデザインってなかなかないよ。誰が見てもレイプ仮面でしかない。

【雑誌】コミックメガストア 8月号 コアマガジン B5平

 うおなてれぴん「うんっやっぱり金髪しかっ!!」は、初単行本「しすこれ」発売記念ということで4色カラー9ページ(宣伝ページ含む)。コミックメガストアの中で、唯一に近いギャグものが前に来てるので、出だしとしてはいつもとだいぶ違った印象。でも内容はいつもどおり、濃いエロが中心。

 鬼ノ仁「infinite ring」。実の姉のことを恋い慕う弟が、寝ている姉のもとに忍び込んでオナニーを始め、やがてSEXに突入……というお話。いつもながらにハイテンションでとてもエロい。今回はコンドーム内部の液体の量により、超大量に射精したということを表現する小道具の使い方がうまいと思った。もちろんすごい誇張表現ではあるんだけど。月野定規「シズカナゴゴトコイノヒメゴト」。友達のお母さんと関係を持ってしまった少年のお話。熟れた人妻が年端もいかぬ少年の恋慕に欲情するさまが色っぽい。

 泉ゆうじろ〜「WorldWide Love!」。こういう作品を読むとTM-Revolutionの効果を感じる。明るくて洗練されてて、昔だったらエロはわりとソフトめにドタバタチックなお話を描いていたタイプの絵柄なんだろうけど、こういう作品でまでぷりっぷりに実った気合いの入ったちんちんが描かれていて液体も大量の激しいセックスシーンを展開している。世の中変わりましたわい。みた森たつや「メイドgo trip!」。面白いなあ。めがねっ娘のメイドが超巨大なちんちんを持つ理想のご主人様のところに押しかけていくというお話。健気なラブコメとしても読ませるし、巨大ちんちんを駆使したギャグな展開の部分も素直に笑えるものに仕上がっていて充実している。念願かなったヒロインの幸せそうな表情もいいし。

【単行本】「少女のままで。」 みかん(R) コアマガジン A5 [Amzn]

 期待の叙情派系少女エロスの新鋭の初単行本。ずっとお待ちしておりました。特徴としては繊細なタッチと、少女たちの切ない気持ちを映し出すセンチメンタルなお話作りといった点があげられるだろうか。この人の作画は白と黒のコントラストがすごく美しくて、輪郭線が光の中に溶け込んじゃうような、透明感のある儚さとでもいうべきタッチが少女たちの心根を現わしているかのよう。あんまりエロ漫画では見ないような下からの視点とか構図取りも良い。まだ長編を描くほど練れてはいないけれど、未完成の部分を残しているように思えるところがまた魅力でもある。コアマガジンのWebに単行本の表紙やサンプルがあるのでビビッと来た人は買い。ジャケ買いで後悔しないタイプの本だと思う。

【単行本】「ママと呼ばないで!?」 矢凪まさし エンジェル出版 A5 [eS]

 こちらは打って変わって非常にこなれた作品。テックジャイアンで連載されていた作品を1冊にまとめたもの。製薬会社の新薬開発研究の責任者であった母親が、自分の作った薬を飲んで若返って美少女に。記憶も若返ってしまい、息子のことを夫の昔の姿だと勘違いして迫ってくる。そんな姿を息子の幼なじみで彼に片想いする女の子が目撃して誤解して……という具合にお話は展開。お話のテンポがいいし、画面もすごく整理されてて読みやすく、気軽に面白く読める。しかも矢凪まさしの作品って、描写がしつこいわけでもないのにけっこう実用面でもいいんだよね。さすがにストーリー進行がメインとなる後半のほうはHシーンは少なくなっていくんだけど。完成されたエンターテインメントという感じ。


6/16(日)……チキンクラブ

▼サッカーW杯決勝トーナメント、セネガル×スウェーデン、スペイン×アイルランド、どちらも技術レベルが高くて良い試合。とくにアイルランドの魂サッカーと、スペインの華麗なサッカーがぶつかり合った試合は今回のW杯の中でも屈指の好ゲーム。どちらもカッコよかった。アイルランドもこういう負け方だったら悔いはないんじゃないかな。

▼未読物
【雑誌】コミックメガストア 8月号 コアマガジン B5平
【単行本】「少女のままで。」 みかん(R) コアマガジン A5 [Amzn]

【雑誌】ネムキ 7月号 朝日ソノラマ A5平

 TONO「チキタ★GUGU」。今回からチキタたちが魔物の巣くい妖しい屋が集められている宮廷に連行され、そこでのお話が展開するという感じ。クリップもからんでくるようで、奥深い展開が期待できそう。不吉な予感もはらみつつやはり楽しみ。諸星大二郎「栞と紙魚子」シリーズ、今回の「ゼノ奥さんのお茶」は、ゼノ奥さんの家に置き忘れられた不思議なものどもを探索……という感じのお話。ゼノ奥さんの落ち着いた態度、淡々と不思議なことを描いていくテンポなど、しみじみと面白い。清水魚棲「マリア」。地震のたびにヒロインの前に現れて彼女を護る男。彼は、彼女が世界を危機に陥れる子供を出産するのを阻止するため、未来からやってきた青年だという……というお話。タイムスリップものの定番といえば定番だけれども、線のきれいさ、美しい締めくくり方が印象的だった。

【単行本】「鶏肉倶楽部」 中村明日美子 太田出版 A5 [bk1][Amzn]

 マンガ・エロティクスFで耽美な作品を描いている中村明日美子の第2単行本で、今回は短編集。耽美なことは変わらないけど、今回はジョークのきいたユーモラスな作品もいくつか。表題作「鶏肉倶楽部」なんかも、鶏をこよなく愛する倶楽部に入った青年と鶏の愛を描き、最後は皮肉なようなオチで着地する気の利いた短編。でもやっぱりねっとりと艶めかしく美しい描線は健在。エロというよりも官能という言葉のほうが似合う。この人の描写ではお互いの体がとろりととけて混じり合うような感じの結合シーンがたいへん官能的であると思う。

【単行本】「WE ARE THE 惨歌」 河田雄志 講談社 B6 [bk1][Amzn]

 ちょっと微妙かなという気はするけど、悩んだときはとりあえず、とか思って購入。高校生ながらハゲ、デブ、チビというモテない要素をそれぞれに抱えて悶々とするオタク男子3人組のウダウダとした日常を描く。彼らが進歩なく馬鹿なことを繰り返す様子が楽しい作品。決めのカットで顔がリアルになるギャグテイストは、木多康昭の影響があるかな。どうでもいいけどこういうモテない男ギャグ系では、ハゲ、デブ、チビの3人組というのはわりと定番ですな。


6/15(土)……空石器時代

「ロード・オブ・ザ・リング」字幕翻訳に関する発表。DVD版、ビデオ版については、評判の芳しくなかった戸田奈津子字幕がベースになるものの、手直しが施されることが決定。そのさいには評論社および「シルマリルの物語」や「指輪物語」新版の訳者である田中明子が協力することが決定したとのこと。また第二部、第三部の翻訳作業についても同様の体制で行くことになるそうな。評論社組がからむとからまないとでは大違いなはず。うれしいしらせだね、いとしいしと。

▼サッカーW杯は決勝トーナメントに突入。ドイツ×パラグアイ戦は最後のほうまで点が入らなかったことだし、ドイツもパラグアイも最大のスターがともにGKだから、いっそのことPK戦までもつれ込んでもこの場合は面白いかも……とか思いながら観ていた。それにしてもドイツのサッカーがあんまり面白くないってのは分からんでもないのだけど空席4割ってのはもったいなさすぎる。日本でチケット求めて駆けずり回る時間があったらさっさと航空券とって韓国に行けということか。イングランド×デンマークのほうは、日本テレビとかテレビ朝日の中継はやっぱダメだなあと。野球でもそうだけど。正直、地上波の中継はNHKとテレビ東京だけでいいと思う。

【雑誌】近代麻雀 7/15 vol.416 竹書房 B5中

 橋本俊二の集中連載「剣師 −刃上の渡世人−」(協力:阿波天奈+原案:南波捲)がスタート。ほかのことは何をやってもダメだけど麻雀は強い周防という男が、とある雀荘に居すわった雀ゴロを追い出すために真剣勝負を挑むことになるというお話。なんか状況的に麻雀漫画としてはフツーっぽいし緊張感もいまいち。それにしても橋本俊二の描く悪役の表情のステロタイプさ加減は味がある。なんか絵に描いたように(描いてるんだけどね)葉巻くわえてたりするし。あと通しのサインが見え見えっぽいのもなんだか微笑ましい。ここらへんの見えすいたノリは橋本俊二の麻雀漫画のチャームポイントって感じがする。

【雑誌】ビジネスジャンプ 7/1 No.14 集英社 B5中

 作:夢枕獏+画:谷口ジロー「神々の山嶺」。羽生を追う深町が極限状態に突入。氷壁にしがみついたまま幻覚さえ見るようになってきた。ギリギリな状況を描く谷口ジローの筆は相変わらず淀みがなくて冴えている。


6/14(金)……チヂミ焼く家族

▼サッカーW杯、日本決勝トーナメント進出決定はまずめでたい。今日は相手がフィジカルが強くてスピードありそうな相手だっただけに右は市川がいいかなあとか思ってたんだけど、後半のプレーを見る限りではやはり相性が良かったみたい。森島もキレがあったし。稲本はさすがに疲れてたのか、パスの精度が低かったしプレーに思いっ切りもなかったような。交代は正解でしょう。トルシエマンセー。あと韓国のほうもめでたい。今回のW杯のチームはなかなか高いレベルで完成されてるんじゃないだろうか。ただポルトガルは残念。個人的にはポルトガル僅差勝ちアメリカ負けで、韓国ポルトガルが勝ち抜けというパターンを希望していた(予想ではなく)。このパターンだとポルトガルが2位での進出となってイタリアと食い合うこともなくて最高だったんだけど。でもポルトガルはありゃ自滅としかいいようがないなあ。

▼以前日記で書いた無線LANが無料で使える焼肉屋「たん清」に行ってきた。肉が焼けるのを待つ間、ネットを見られるっていうのはなかなかいい。総勢7人で行ったのだが、そのうち4人がノートPC持ってるという光景ははたから見ると異様だったかもしれない。

【雑誌】ヤングアニマル 6/28 No.12 白泉社 B5中

 作:蘭佳代子+画:かたやままことの新連載「プロフェッショナル・スチュワーです!!」がスタート。かたやままことはヤングジャンプでジャイアンツ漫画の「ワルG」とかを描いてた人。内容はタイトルどおりスチュワーデスもので、ドジでマヌケな女の子が頑張って一人前を目指すというお話みたい。文月晃「藍より青し」。うわ、ばかばかし〜、というかサービスシーンを描きたかったというだけの回って感じ。なんかみんなで温泉健康ランドに行くというお話で、ティナがほかの4人の乳を揉んだり、サウナでハァハァ言ってみたりとかそういうお話。

【雑誌】ビッグコミックスペリオール 6/28 No.13 小学館 B5中

 さそうあきらの読切「縮みゆく家族」が掲載。娘が恋人を連れてきた件でモメている最中だった一家4人が、ある日突然体長1cm程度に縮んでしまい、そんな困った状況の中で家族としてのつながりを取り戻していくといった感じのお話。異常な状況を分かりやすく呈示し、きっちり読みやすいドラマに仕上げてくるあたり、やっぱりこの人はうまい。短編でも長編でもハズさないよなー。

【雑誌】コミックバンチ 6/28 No.28 新潮社 B5中

 第1回世界漫画愛読者大賞で4コマ漫画部門を受賞した「熱血!!男盛り」が連載化。4コマ漫画部門のわりに4コマなのは6本中2本だけだったり。パワフルなのはいいけどギャグ的にももう一つかなあと思っていた作品だが、本当に連載にしてしまうコミックバンチの律義さはなかなかすごいと思う。おおつぼマキ「貧民の食卓」は、赤柿一家が商店街の福引きで韓国旅行を当てたということで韓国編に。向こうでもやっぱりやることは変わらず料理している。


6/13(木)……賄賂やる男

【雑誌】モーニング 6/27 No.28 講談社 B5中

 星野之宣「ベムハンター・ソード 〜ラグーンの彼方〜」が掲載。なんと12年ぶりの復活だそうな。内容は宇宙を股にかけて、異星獣(ベム)を生け捕ることを生業としているハンター、ソード・ランが、「スカイ・スラッグ」という全長10メートルほどの巨大な海空両生類を狩るというもの。生物の造形などの奇想、スケールの大きい描写、高度な作画力など、読みごたえのある作品。またときどき掲載されるといんだけど。高梨みどり「Order-Made」は、かつて人気を馳せたが現在は家庭を捨てて孤独に生きているラジオのDJの物語。黒という色にこだわり続けた彼の要求に花梨が出した答えとは、といったところ。孤高な男の生き様と家族愛をからめて一つのドラマを織り成す手腕は鮮やか。いいお話だ。それから今週は月イチ掲載の小田扉の1ページ漫画「男ロワイヤル」の掲載号。あと、比嘉慂の沖縄戦シリーズ「トゥイムゥヌガタイ」は第4話が掲載。

【雑誌】ヤングサンデー 6/27 No.28 小学館 B5中

 いわしげ孝「新・花マル伝」。いよいよ木元vs.花田の頂上決戦が開幕。すごい熱戦となりそうで期待。そういえばなんだかんだいって花マルって木元には0勝5敗と、まだいっぺんも買ってなかったんだなあ。

【雑誌】ヤングジャンプ 6/27 No.28 集英社 B5中

 佐藤久文の新連載「それでいい。」。1本4ページで2話掲載。普通の人間のドラマを、肯定的に描いていくって感じ。作りとしてはわりとありがちかなー。この人の場合、せっかく絵が達者なのに話が安めなものを描くことが多いのでちょっともったいない。川村亮「置キ去リ鬼介 −SAD SAD SAD−」。何回か読切で登場している人だが、アメコミ的な雰囲気もある独自の絵柄が特徴的。もう一皮むけると面白そうなんだけど。江川達也「ONE ZERO NINE」は最終回。

【雑誌】週刊少年チャンピオン 6/27 No.29 秋田書店 B5平

 伯林「しゅーまっは」。今回の梅雨→カタツムリネタは、カタツムリしゅーまっはの形状がなかなかエロティックで面白かった。6月23日(日)に秋葉原の書泉ブックタワーでサイン会があるそうだ。職場のすぐ近くなんで、休日出勤してたら覗きにいってみようかな。

【雑誌】ヤングキングアワーズ 7月増刊号 少年画報社 B5中

 水上悟志「げこげこ」がたいへんにいい話だなあと思った。ある日突然カエルになってしまった彼氏とその彼女の心暖まるストーリー。カエルになったからといって絶望するでなくでもその現実から目をそらすわけでもなく、現実を受け入れた上でつき合っている二人の姿が気持ち良く描かれている。爽やかかつ暖かみのある絵柄も好感度高し。平野耕太「ヘルシング−外伝−」。執事ウォルターの若き日の活躍を描く外伝第2話め。今回ウォルターの出番は少ないけど存在感はバッチリ。でも3〜4か月にいっぺんの発行なのに16ページではちと生殺しな感じもする。

【雑誌】麗人 7月号 竹書房 B5平

 えーとこういう多少育っちゃってる男同士が抱き合ってる場合でも分類的にはボーイズラブでいいんかな。紺野キタが描いているとの噂を聞きつけて購入したら漫画じゃなくてコラムだった。内容は「ロード・オブ・ザ・リング」に萌え萌えな紺野キタ先生の心情といったところ。予断だが、あの映画について個人的に一番感動したのは冒頭のホビット庄のシーン。あのホビット庄が実に美しく、また小説世界のイメージを崩さずに実写映像化されているというその事実だけで感無量。泣けた。

 漫画のほうでは猫田リコ「逆転的歓楽王」がまず良かった。刑事になった由衣先輩と、彼がご執心の後輩・神楽くんのドタバタホモコメディ。というか神楽くんのほうは本来ノンケなのだが、由衣先輩のほうがあの手この手で迫ってくるという感じ。コミカルな絵柄と軽やかなテンポで読みやすい。あと明治カナ子「惑溺趣味」は、金持ちのダンディなおっさんに愛人として買われ、そのうちに惹かれていく少年の物語。渋い色気のあるおっさんの魅力と、少年の純な様子がどっちも楽しめる。

【雑誌】別冊マーガレット 7月号 集英社 B5平

 アルコ「ハイスコア」2回め。かなりドタバタとギャグテイストで進んでいる。ボウリング大好き少年に近づくため、主人公の女の子が奔走。それにしてもアルコの絵ってコマによって本当にくるくる忙しく変わる。こういう感覚は天性のものなんだろうな。中原アヤ「ラブ★コン」。強力な恋のライバル出現かと思ったら意外なオチ。元気がいいし絵柄的にも洗練されててきれいだし気軽に楽しんで読めるし、完成度高いなあ。いくえみ綾「私がいてもいなくても」。今回は主人公の晶子にとってキッツい展開の連続。家族関係、友人関係。男関係はそれほどではないけれど。「次号、ついにクライマックス」とあるのでそろそろ最終回なのかな?

【雑誌】カラフルコミックピュアガール 7月号 ビブロス B5平

 第2号。表紙はよく知らないけど「はじめてのおいしゃさん」描き下ろしイラスト。前号は4ページ程度の短い作品が多くて漫画的にはいまいち読みごたえの面でもの足らないところがあったんだけど、今回は新連載とかも始まりだいぶこなれてきたなという印象。全体として「男の子向け少女漫画」的なモノを作ろうとしているという雑誌のスタンスも見えてきている。漫画賞募集でカラフルコミックピュアガールの方向性を「恋愛とセックスをテーマとしつつ、ストーリーやキャラクターの魅力を重視して、美少女まんがとしての面白さを追求」と明文化しているのも雑誌の方向性をアピールするうえでは良かったと思う。全体的にHシーンについてはかなりライトな仕上がり。ただ、方向性は見えてきたものの、問題は「男の子向け少女漫画」的なテイストに、実際のところどの程度のニーズがあるかだろうなあと思う。たぶん自分はそういう路線ではターゲット層にある読者ではけしてないと思うので、そこらへんはいまいちよくわからない。

 作品では、巻頭の甘夏真琴の新連載「ハチポチ」がなかなかいい感じ。とある学校に転校してきた男子のそっくりさんな女子が同じクラスにいて、この二人を中心としてドタバタコメディが展開していくという感じ。女子のほうはそれなりにモテるということで、男子が女装してエロっぽい写真を撮影してみたりと、遊び心のある展開が楽しい。エロはあんまりないけど。TAGRO「モノレエル」後編。ドラマチックすぎず、かつ余韻を残す終わり方が日常っぽくて良かった。


6/12(水)……あ、二重っす

▼この日記のタイトルでもよくアナグラムを使うわけだけど、やっぱりそういうのってツールであるもんなんですな。というわけでアナグラム作成モウ太くん。でもそういうのがあると思うと、なんとなく興が削がれてしまうような気がしないでもなし。

▼おお、吉田孝行(大分トリニータ。元横浜フリューゲルス)がベルギーリーグへ移籍。サッカーのW杯後、海外移籍する選手がけっこう出てきそうな感じだったけど、一足お先に決定ってわけですな。元横浜Fの選手の活躍は素直にうれしい。そういえば波戸の代表落選はちょっと残念だった。

【雑誌】コミックビーム 7月号 エンターブレイン B5平

 今月は最終回と新連載が多し。志村貴子「敷居の住人」。なんだかいつものぺースでしめやかにおしまい。この作品の場合は、激しく盛り上がって終わりというのも違う感じがするし、似つかわしいラストだったような気がする。美形ではあるもののさほど珍しくもない少年少女の日常を描写しているだけなのに、非常に鮮やかで楽しめる作品だった。この独特の力加減、テンポは志村貴子独自のもの。たいへん面白かった。いましろたかし「釣れんボーイ」もおしまい。最後まで淡々、飄々とした境地を確立していて素晴らしかった。そしてついに念願の単行本が7月31日に発売決定。最終回も一つ、鮪オーケストラ「トニーの背骨はよく曲がる。」。これは激しかった。最後まで。血みどろだし全裸だし皆殺しだし。こういうダイナミックでアクの強い作品を描ける人ってのは大好き。単行本2巻は出るかなあ。出るといいけど。

 新連載、作:TKD+画:竹谷州史「皆殺しのマリア」。今回はいつも退屈な周囲にイライラしている女性ボーカルを主人公としたロックバンド漫画。いきなり激しいテンションで音の奔流を描き出す描写に圧倒される。前作「LAZREZ」は最初のうち多少錯綜気味なところがあったが、このコンビの連載もこれで2作目。かなり息が合って漫画的にもこなれてきてる。面白くなりそうだ。それからこれはちょっと意外な起用だった、水野純子「ファンシージゴロ ペル」もスタート。世にもカワイイ桃色惑星「姫コトブキ」出身のモコモコしたヘンな生物が地球に来て活躍するというお話になるのかな。とりあえず水野純子らしいちょっとグロなところが隠し味的に作用したキュートな作品。この人の長編はわりとスペクタクルなものになることが多いので、今後の展開としてもいろいろありそう。

 福島聡「少年少女」は2001年12月号で描かれた第1回めの少年少女たちが再登場。遊んでいる最中に、相手の少年が井戸に落ちて死亡してしまい、その負い目を背負いながら生きる少女、それから転落した少年の弟のエピソード。この二人の関係も子供らしくて微笑ましいし、少年が怪我して入院した先で出会ったおっちゃんとの触れ合いは大人の世界の薄汚さをかいま見せつつもそれだけじゃないよなあと思わせるものあり。福島聡ってやっぱり漫画うまいなー。森薫「エマ」。ウィリアムぼっちゃんの恋に思わぬ強敵が出現。エマに背中で微妙な感情を語らすあたりがうまい。

【雑誌】コミックバーズ 7月号 幻冬舎コミックス B5平

 A-10「Walking on the Moon」。塔の中に閉じ込められていた魔女の娘が、普通の男の子と一緒に一般社会に飛び出しいって外の世界を散歩。作画がたいへん美しいし、お話も気楽に読めて楽しい。そのうちまた再登場してほしい。山口ちろ「わらび奇譚」。起き上がりこぼしみたいな弟を背負った童女が野道を行く。ちょいとブラックジョークな風味もあってなかなかいい。ロリ萌え〜、というのはちょっと違うかな。まあいいや。坂井貴之「DEVIL AND GOD」は第1回幻冬舎コミックス新人漫画賞で審査員特別賞を受賞した作品。悪魔にさらわれた兄とその弟が、聖女であるらしい幼なじみのキスティを巡って対決するというお話。絵柄はやまむらはじめ似で、演出は平野耕太の影響があるかな。まとまっているとは思うけど、コマ割、キャラ描写ともにもう少し迫力とメリハリがほしいところではある。

【雑誌】ビッグコミックオリジナル 7月増刊号 7/12 小学館 B5中

 佐々木泉「べいふつ」は3号連続で登場。面白い。今回はべいふつの弟子の女の子、それからコレクターとしてのライバルも出てきていつになくべいふつがかたなし。絵柄も上品、ストーリーのキレ味も鮮やか。好調。戸田尚伸「疵」は営利誘拐を思い立った兄弟と、誘拐された子供とその家族が織り成すドラマ。最近戸田尚伸はビッグコミック系のあちこちで手堅く仕事してるな〜という感じ。花輪和一「刑務所の前」。刑務所話、銃磨き話、そして昔話が入れ替わり立ち替わり。もう何が本題なのやらという感じではあるが、銃磨き話が花輪先生的には一番楽しそうに描いているように思える。

 井浦秀夫「AV烈伝」(原作・資料協力:本橋信宏)は、ついに大物・村西とおる編に突入。さすがにアレだけのキャラだけあって面白い。考えてみるとこの作品って、漫画的な演出ではなくてテレビのドキュメンタリーに近い作りをしているように思う。絵だけでも分かりそうなところでも文字でテロップを入れて極力分かりやすくするという手法は、漫画の作劇法としては邪道かもしれないけれど確かに効果的。そしてそうやって面白くしちゃえばやっぱり勝ちだよなあと思う。

【雑誌】スーパージャンプ 6/26 No.13 集英社 B5中

 作:愛英史+画:里見満「ZERO」。奈良の興福寺で女をナンパしようとした男二人が手ごろなターゲットを発見。その娘に薬を盛って連れ込んでレイプしようとするが、そのうちの一人が抜け駆けするも直前でその女性の顔を見ているうちに断念。なぜか一緒に阿修羅像の失われた手の謎を解く探索を始めるというすごい展開。さらにラストシーンでは、男(元レイプ魔)「うだつのあがらない学者で一生を終わるかもしれない そんな俺だけど…つき合ってくれないか」、女「私…こうなることを初めて会ったとき望んでいたかもしれない」、男(元レイプ魔)「……わかっていたさ…」。おいおいそりゃないだろ〜。

 久々登場、高見まこの読切「昼行灯」。普段はのほほんとした怠け者の老舗旅館の入り婿が主人公。彼は今ではそんな素振りは露とも見せないが、昔は東京で5本の指に入るような売れっ子ホストだった。その接客能力を昔のお得意さんが買って、疲れた名女優を癒させる……というお話。考えてみればお話的には「日本一のさお師 伊達千蔵」みたいなのだが、高見まこらしい柔らかなアプローチのおかげでずいぶん違った印象になっている。あと立原あゆみ「リストラ大王」が新連載。

【雑誌】週刊少年サンデー 6/26 No.28 小学館 B5平

 田中モトユキ「鳳ボンバー」。けっこうムチャで勢いがあって面白い。考えてみれば高校とプロ野球の両立って、投手ならそんなにできないことでもないよね。週末限定、中6日ぺースなら先発ローテーションを守ることだってできるわけだし。中6日なら下手すると甲子園の地区予選とかよりは楽かもしれないし(精神的な負荷は別として)。西条真二「365歩のユウキ!!!」。ガーン。なんかすごいムチャな展開になってきた。びっくり。

【雑誌】週刊少年マガジン 6/26 No.28 講談社 B5平

 本島幸久「空の昴」。最近勝負続きだったからストレスがたまっていたのかもしれない。今回は水着。「ピン直撃のスーパー”ショット”!!」かぁ……。まさにピンコ立ちって感じですな。前号から始まった塀内夏子の漫画家入門漫画「雲の上のドラゴン」。塀内夏子はこういう身の周りネタをやるときは性格のキツさが出がちな作家さんだけど、それだけにシビアな描き方も多く、参考になるような気はする。そういえばサッカーのW杯で日本代表が初出場したフランス大会のとき、ほかの人はわりと浮かれた予想をしている中で、この人は日本の3戦全敗を予想してたなあ。結果的には正しかったんだけど。

【雑誌】アイラ VOL.21 三和出版 B5平

 これにて休刊。でも7月から毎月19日発行のアンソロジー「アイラDELUXE」として復活する予定らしい。執筆陣としてはMARO、近石まさし、しのざき嶺、海野やよい、栗田勇午、慈縛霊、かきざき和美、掘骨砕三、毛野楊太郎が今のところ予告されている。何はともあれフラミンゴ以来の特殊路線が継続されるということが分かって安心した。そのうち柿ノ本歌麿とかも呼んできていただけるとありがたいのだが。

 で、最終号。巻頭カラー4色漫画はたちばなとしひろ「So Sweet Life」。露出系のネタをやりつつもこの人らしくアツアツのラブラブHに仕上げてきている。甘い読後感が快感。栗田勇午「二人の果て」後編は、獣姦に溺れた女性の告白を綴るというもので柔らかな絵柄のわりに内容はハード。掘骨砕三「閉暗所同好会」の今回のネタは、女装美少年とのうんちまみれ、精液まみれのファック。胸もちゃんとあるんで女の子のときとあまり変わらない感覚+ちんこで楽しめる。アイラDELUXEでも描くようだけど、このシリーズで続けるのかな?

 天竺浪人「感染」は、欄外で作者自身「史上最悪の原稿になった」と書いているだけあって、たしかに随所で仕上げがこの人にしては甘い。でもちゃんと読める作品にはなってると思うけれども。なお、単行本「LOVE BITES」が6月28日発売になるそうだ。チェックし忘れていたので購入予定に追加。ベギラマ「乙女失格」。なんかくらたまにネタにされたりしてるらしいけど、こんだけ濃いことやってればそりゃネタにもしたくなろうというもの。なんだか7月7日にロフトプラスワンでトークイベントをやったりするらしい。ちょっと観に行きたいような気はする。

(漫画執筆陣)たちばなとしひろ、そうま竜也、海野やよい、しのざき嶺、栗田勇午、近石まさし、松任知基、掘骨砕三、天竺浪人、目白次美、将門つかさ、慈縛霊、毛野楊太郎、ベギラマ

【雑誌】零式 Vol.42 リイド社 B5平

 こちらも次号、Vol.43で最終号。「次号で重大発表」と予告にあるので後継誌でも発表されるのかな。零式の場合は平とじになって青年向け雑誌マークを入れたことでコンビニ置きがなくなり入手性が悪くなったあたりからヤバいかな〜とは思っていた。それにしてもここでときどき書いているとおり、B5平とじのエロ漫画雑誌は本当に勝ち負けがハッキリしてきている。零式やアイラはB5平とじとしては後発組だったけど、やっぱり苦戦してた感じは否めない。次の一手をどうするかはけっこう難しいところかも。

 そんな中でまぐろ帝國「魔法の萌エリスト リリカル★リリンカ」が新連載スタート。大丈夫なんか? ええとお話としては「セーラームーン」を思わせる魔女っ娘モノで、人間界にある萌えのパワーを魔女っ娘たちがSEXにより集める……というモノ。今回は主人公の女の子がまず登場したが、扉絵を見た感じではこれからほかの魔女っ娘も続々登場しそう。まぐろ帝國の最近のぶっとんだ作風はけっこう好きなので期待したいところ。この人の作風にはある種男らしいサバサバしたところがあるので、あんまり「萌え」って感じはしないような気もするけれども。小菅勇太郎「BOYS n' GIRLS」も「毎月掲載決定」とかあるけれども。ショートカットがすごくかわいいなあ。なお初のA5版単行本「愛しのジュリエット」が7月発売決定とのこと。

 すえひろがり「TAG」。相変わらずこの人の露出系のネタはHだ。本来個人的には巨乳派なのだが、この人の作品については巨乳でなくても演出がすごくうまいので十分ヌケる。今回の「フェラ10人抜き」なんか素晴らしいね。天竺浪人「AFTER S」は最終回。単行本は10月発売予定。アイラのところで書いた「LOVE BITES」に続いての単行本ということになる。今年はワニマガジンの「ANGEL WITCH」もあったし、けっこうたくさん本が出ますな。まだ子「掲示板♥」。今回も柔らかくていい絵だなあ。めがねっ娘の土屋さんがたいへんいい。あとめがねっ娘的には今号では夕雅紅葉「あじみ」もなかなかのもの。かつての幼なじみと大人になって再会……というネタ。


6/11(火)……山ドリア

▼そういえば宝くじってみずほ銀行になってたんですな。1等賞金が2回振り込まれたりとかしないかな。

【雑誌】ガロ 7月号 青林堂 B5平

 季刊になっちゃったけどその分内容は濃い。ガロって面白いなーと思った。最近サブカル系の雑誌に関しては「サブカルだから」という理由で遠ざけられがちな風潮があるような気がしてるんだけど、なんかそういう理由で読まないのはもったいない本という気がする。でもまあこの雑誌の場合は、それ以前に置いてる書店が限られてしまうのが問題。アックスやエロティクスFは書籍扱いだからネット書店でも買えるんだけど……。

 さて、まずは巻頭カラーで大越孝太郎「天国に結ぶ戀」の第二部がスタート。虹彦ののこの二人は肉体的に成長したけど、これはもう「いやあああ」という世界ですな。こりゃあ虹子ちゃんタイヘンだ。すごく美人に育っているだけに余計不憫。津野裕子「ゆーたん」。この人の作品はあらすじを説明することにあんまり意味はないと思うのでしないけど、売薬屋のあんちゃんと女の子をめぐる非常に透明感のある美しいお話に仕上がっている。ナカノマモル「イサリビヨリ」。この人もなかなか特徴的な線の持ち主だ。怪獣のデザインとかなんかかっちょよくていいな。

 かごしんたろう「なぜなに百科 社会主義ってナニ?!」は、この人にしては珍しくタッチを変えてきていて子供向け学習漫画調。そしてネタは最近の駕籠真太郎がご執心のロシア・ソ連もの。藤枝奈己絵「お兄ちゃんよりマシだ」。わりとタイトルがすべてを物語る。世渡りが下手で妙に他人をムカつかせるものを持っている兄の生活(主に文通)を、妹が観察するというお話。兄に来ている手紙を盗み見ている時点で妹も相当なもんだと思うが、常に心の中で自分は「お兄ちゃんよりマシだ」と呟き続ける。なんか身もフタもないような話だが下らなくて面白い。藤枝奈己絵はやっぱりいい。ダメ人間を描くのが何気にうまい。チ川ユポ「運命共同体」。南、だかどこだかの島で犬にかまれ、狂犬病でないかどうか調べるため走る男女。なかなかヘンなノリをした作品でけっこう気に入った。そんな感じで多士済々。この内容を、せめて隔月くらいで出してくれるとすごくいいんだけど、もうこの雑誌については続いてくれさえすればそれでいいやとも思う。またなくなられでもしたらひどく寂しいだろうから。

【雑誌】ヤングチャンピオン 6/25 No.13 秋田書店 B5中

 板垣恵介「バキ」初体験編。今回もやたら激しい。4話構成ということは、今回は起承転結の承なわけだが、物凄い勢いで承っている。こんなぺースでやっててあと2回で満足行くまでヤレるんか!? ヤルんでしょうなあ。葉月京「恋愛ジャンキー」。同級生男子の猛烈なアタックを食らって絵夢ちゃんちょっとよろめき気味。ますますもって巨乳めがねっ娘の地井さんに追い風が吹いてきた。まあ地井さんのほうが、途中でポッと出てきた感のある絵夢ちゃんと違って物語当初から伏線張ってあったキャラだし……という気もする。

【雑誌】漫画アクション 6/25 No.26 双葉社 B5中

  ん?なんでいまどきこんな作品が……と思ったのが、作:高橋三千綱+画:近藤洋助の新連載「お金儲けのエンジェル」。美術教師をクビになった男がひょんなことから投資顧問会社に入ることになり、マネーゲームの真っただ中で悪戦苦闘するというお話っぽい。それにしてもこの絵柄は……。北見けんいち的な絵柄をさらにうっかり4コマナイズしたみたいな作画、会社に出てきた初めての日、忙しそうに働く人たちを見て、本当にまーるくパカッと口をあけてポカ〜んとする表情など、なんだか珍しいくらいに表現がステロタイプ。うーん、やっぱりアクションはよく分からない。でもまあ「かりあげクン」の載ってる雑誌だし、こういうノリがあっても不思議じゃないか。

【雑誌】漫画サンデー 6/25 No.25 実業之日本社 B5中

 小田扉「マル被警察24時」。マカナイしぶい! 死にそうなのに飄々としている様子がかっこよすぎる。最近完全に赤山たちを食ってる感がある。なんかこういうの見てるとマカナイ&過原のほうに感情移入しちゃうな。

【雑誌】メガキューブ Vol.16 コアマガジン B5平

 6月17日に初単行本「少女のままで。」が出るみかん(R)の「日和見の刻」。相変わらず白黒のコントラストのつけかた、それから構図の取り方がとてもカッコイイ。ものうげな、気怠そうな視線とかも雰囲気があって良い。お話は迷子になった女の子が、廃屋の中で倒錯的なSEXに耽る兄妹の姿を目撃する……というお話で、兄妹の歓迎されざる愛の姿が切なく美しい。ほしのふうた「あまやどり」。ああ、やっぱりこの人の描く女の子はすごくかわいいな。というか男の子のほうもかわいい。ロリ系ショタ系というよりも、こども系では最強レベル。湊谷俊作「虫取り」は、催淫作用のある虫にかまれた女の子が、そのHな気分をそばにいた弟の体で解消するというもの。絵柄がなめらかでけっこう好きなのと、媚薬モノというのも個人的にツボ。

【雑誌】コミックオルカ 7月号 司書房 A5中

 スギサンダー「桃色三国志」がいいと思った。劉備のもとに馳せ参じる趙飛奈と関羽子の二人。趙飛奈は「張飛奈」じゃないかとちょっと思ったが、まあそれはどうでもいい、要するに両方とも女の子で桃園の契りとかをするわけだ。で二人とも劉備に対し「お兄ちゃぁん」といってすり寄って来るという設定にちょっと感心した。そういえばたしかにお兄ちゃんだよな。うさぎのたまご「マイ・スィート・ロボット」。この人のゆるめな作風は前からけっこう好き。陽気な絵柄、作風なんだけどやってることは意外と派手。今回は電池とかを食う迷惑なうさみみ女の子ロボットを主人公が拾うというお話。天然系なノリが横溢。愛澤銀次「必殺クラゲ固め」。最近ちょっと注目中。なかなかヘンでテンションの高い漫画を描く人だ。今回もいきなりヒロインが海でメメクラゲにさされた後、変態ライブセーバーにヤラれたりするという作品。

【単行本】「OLフラストレーションズ」 北河トウタ 司書房 A5 [Amzn]

 率直にいって巨乳は好きだ。んでもって人の良さそうな巨乳さんはすごくいいと思う。この「OLフラストレーションズ」シリーズの巨乳めがねっ娘OLの佐村チホさんもたいへん人がいいしたいへん乳が大きい。北河トウタの線が滑らかでキュートな画風は好みだし、いやよいやよも好きのうち〜って感じで悦楽に流されていく様子もソソる。というわけで最近の司書房系の作家さんの中ではかなりひいきにしている。明るくて気楽に読めるしカワイイしヌケるしいいよね。


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