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「つれづれなるマンガ感想文」7月前半
「つれづれなるマンガ感想文」8月前半
一気に下まで行きたい
1925年頃に、国枝史郎によって書かれた伝奇小説「神州纐纈城」のマンガ化。
成年コミック。緊縛絵師・椋陽児のイラストと劇画作品集。
モーニング娘。の5期、6期メンバー8人が、人生とは何かをゲームを通して学ぶという10分間番組をまとめたもの。確か放送はberryz工房かなんかの都合で3カ月くらい縮められてしまったらしいから、未放映部分もかなりあって楽しめた。
「サイボーグ009」の番外編的作品と、周辺的作品を集めたアンソロジー。
週刊少年チャンピオン連載。千葉県下最強の暴走族「上総連合」との抗争で罠にはめられた番長連合の軍師・堂本。いったん膨れ上がった組織は崩壊するが、総番長・東(あずま)の気合い注入によって復活。反撃に出る。
マッハ!!!!!!!!公開記念レビュー(?)。
ある意味、「モーニング娘。」のシングルとして最大の問題作、のPV。
いいよ……もっと私の血を吸ってよ
・公式ページ(テレビ東京)
週刊少年チャンピオン連載。頻発する未成年の凶悪犯罪に対抗するため、政府がつくった超法規暗殺機関・A.D.O.G.S.(エードッグス)。その構成員は特殊能力を持った若者たちだ。A.D.O.G.S.のメンバー・軼狼(てつろう)は、右腕に装着した義手が巨大なバタフライナイフになっていて、それで敵をザンバザンバと斬りまくる。
「SFの本質は『バカ』である」というコンセプトに基づき、超メジャーな作品は避けて面白い活字SFを、初心者向けに紹介しようという意図のもとに書かれたSF紹介本。
・「マンガ 神州纐纈城」(1)〜(2) 国枝史郎、石川賢(2004、講談社)
・「縄の仕置人」 椋陽児(2004、発行:マガジン・ファイブ、発売:星雲社)
【DVD】・「それゆけ!ゴロッキーズ 〜ハッピーライフ〜」 (上)(下)(2004、zetima)
【雑記その6】・「シブスタ」 お笑いインディーズ、「二人ゴト」高橋&新垣終了(2004、テレビ東京)
・「サイボーグ009別巻 009 a la“cult” ゼロゼロナイン アラ“カルト”」 石ノ森章太郎(2004、秋田書店)
・「番長連合」(5) 阿部秀司(2004、秋田書店)
【雑誌】・「週刊少年ジャンプ」35号(2004、集英社)
【雑記その5】・「二人ゴト」高橋&新垣、マッケンジョー、おはスタ(2004、テレビ東京)
【雑記その4】・「シブスタ」 お笑いインディーズ、「二人ゴト」高橋&新垣(2004、テレビ東京)
【雑記その3】夏バテ
【テレビ】・「ハロー! モーニング。」(2004、テレビ東京)
【雑記その2】柳沢慎吾
・「コミックまぁるまん」9月号(2004、ぶんか社)
・「パチスロ7Jr.」 6月号(2004、蒼竜社)
・「パチスロ7Jr.」 7月号(2004、蒼竜社)
・「パチスロ7Jr.」 8月号(2004、蒼竜社)
【小説】・「チャリス・イン・ハザード 魔島からの脱出」 山本弘(2003、心はいつも15才)
・「蹴撃手(キックボクサー)マモル」全4巻 ゆでたまご(1991、集英社)
【雑誌】・「週刊少年チャンピオン」34号(2004、秋田書店)
【DVD】・「女子かしまし物語」 モーニング娘。(2004、zetima)
【映画】・「丹下左膳 百万両の壺」 監督:津田豊滋 、脚本:江戸木純 (2004、日本)
・「夜型愛人専門店−ブラックハウンド− DX」 由貴香織里(2004、白泉社)
【ドラマ】・「ヴァンパイアホスト 〜夜型愛人専門店〜」 監督:大根仁、脚本:福田卓郎(2004、テレビ東京)
【雑誌】・「週刊少年ジャンプ」34号(2004、集英社)
・「ライオンハート」全5巻 ゆでたまご(1994、エニックス)
・「トータルファイターK(カオ)」(1)〜(3) ゆでたまご(1994、講談社)
【テレビ】・「ハロー! モーニング。」(2004、テレビ東京)
・「A.D.O.G.S.(エードッグス)」全3巻 北嶋博明、鈴木ダイ(2002、秋田書店)
【書籍】・「トンデモ本? 違う、SFだ!」 山本弘(2004、洋泉社)
・「コミックまぁるまん」7月号(2004、ぶんか社)
・「コミックまぁるまん」8月号(2004、ぶんか社)
【テレビ】・「シブスタ」お笑いインディーズVS辻加護
【雑記】・小口止め、エコモニ
・「マンガ 神州纐纈城」(1)〜(2) 国枝史郎、石川賢(2004、講談社) [amazon]
戦国時代、富士山麓にあって人の生き血を採取しているという「纐纈城」の謎をめぐって、武田信玄の家臣・土屋庄三郎、竹ザオでどんなものでも切り裂く鳥刺・高坂甚太郎、実在の剣豪・塚原卜伝などが入り乱れる。
かなり面白いが、原作を持っているけどいまだ未読なので比較することができない。
解説によると、2巻に入ってかなり原作にない展開になっているらしい。
伝奇だというのでどの程度現実世界がからんでくるのかと思ったら、ほとんど富士の裾野と「纐纈城」内部でお話が展開する。富士山麓がひとつの宇宙になっている。
そういう意味では伝奇ではあるんだけど、ハイ・ファンタジーっぽい話だ。
本作で注目すべきは、未完のままの原作に石川賢がいちおうの決着を着けようとしているということ。わりとぶっとんだ話にも、矮小にならず、かといって尻切れトンボにもならずといった結末を用意できる作家なので、期待したいところ。
全4巻で、第3巻は9月21日発売予定。
(04.0730)
・「縄の仕置人」 椋陽児(2004、発行:マガジン・ファイブ、発売:星雲社) [amazon]
読んだ後、どう説明していいのかわからないなあと思っていたら、初出一覧に年代がまったく書いてない。
内容は、女の人を縛ったり吊したりする成年劇画で、仕置人と関係あるのかと思って買ったのだがほぼ関係なかった。
後は……私は椋陽児という人をよく知らないし、沖 渉二とか笠間しろうとか石原豪人とか、その辺の人のこともよく知らないんで解説のしようがないです。スイマセン。
(04.0730)
【DVD】・「それゆけ!ゴロッキーズ 〜ハッピーライフ〜」 (上)(下)(2004、zetima) [amazon]
収録からすでに半年以上経っていると思うが、今見てももう6人の感じが違う(正確に言えば、藤本美貴はあまり変わらない)。これくらいの年頃の女の子は、たぶん私の3倍か5倍のスピードで変化を続けているのだろう。
とくに6期の藤本を除く3人は、今年に入ってからの変化が激しかった。で、現時点から見るとまたいろいろと感想がわく。3人とも、この番組に現在の変化の萌芽が少しずつ見えるのだ。負けずぎらいの田中、「自分はカワイイ」と主張する道重。
そして、この頃3人のうちいちばん目立っていなかったのは亀井だと思うが、その後の亀井を見ているとこの頃の彼女も理解できる気がする。言いたいことがいっぱいあって、でもそれをうまく出せないでニコニコしていたのだなこの頃は。
まったく放送されなかった、2回目のセットリニューアルの頃の、道重の衣装がものすごくかわいい。現在では背が伸びてスラッとしてきていてまたちょっと違う趣だが、この頃はこの頃にしかないかわいさがある。たぶん歴代の娘。の中でもっとも儚い、そのときだけのかわいさを持っているのは道重という気がします。
あと飯田、吉澤、石川がかなりたくさん出て来るので3人の好きな人は見た方がいいです。逆に高橋愛はあまり出てないです。ミニモニ。が忙しかったからか?
(04.0730)
【雑記その6】・「シブスタ」 お笑いインディーズ、「二人ゴト」高橋&新垣終了(2004、テレビ東京)
・テレビ東京の月〜金、午後5時25分からの帯番組シブスタ。一週間、通常の月曜日企画である「お笑いインディーズ」を通しでやった。
いくらネタ番組が流行っているからって、芸人の弾はあるのか? と思っていたら、予想どおり、ぜんぜんなかった。
前回は、ヤケクソ気味な感じで笑えたけど、今回はもう何がなんだか……。金曜日の決勝戦は最初から録画できてなかったんで途中から見たけど、月曜に敗退したはずのコンビがなぜかもう一度出てきてて、この人たちがいちばん手堅かったから番組的には勝たせたかったのかなー、と思った。そうしたら、まさかのぜんぜんノーマークのコンビが優勝してしまった。
こういうのってあんまりガチでやられても困るけど、なんつーか今回は番組の推し芸人がだれだかはっきりせず、なんだかわからないままなんだかわからない人を決めていた。私も「つまんないのが一回転して面白い」というのは好きな方だが、さらにもう一回転してしまってた。こういうの、困るなあ。
・「二人ゴト」は高橋&新垣編が終了。この番組、わからない人には何が面白いのかサッパリわからないと思うが、わかる人にはこれほど面白いことは他にないんじゃないか。
新垣の、年上の高橋愛に対するいなし方も味わい深いものがあったが、高橋愛の、
・なぜ緑色のチークがないのか
・中大兄皇子はカッコいいが奥さんがたくさんいすぎ
・なぜ英語を世界共通言語にしないのか
・日本は鎖国していたからいけない
・織田信長が生きていたら歴史は変わっていたと思う
等々の発言は、非常に興味深いものがあった。とくに「なんで○○なのか?」という根本的な問いが多く、ちょっと十代のアイドルにはないよなこういうのは。
気になるのは、そういう疑問に本当に答えを求めているのか、それともただ思いついたことを言っているだけなのかということ。まあガキさんとの話の噛み合わなさからすると、ただ思いつきを言っているようにも見えるが……しかし高橋の疑問に本気で答えてくれる大人って、たぶん周りにはいないだろ。だから本当のところはわかんないな。
でも、オタク属性は現時点のハロプロ内で高橋愛がいちばん強いのではないかと思えてきた。ドラマのキャラクターに対する親和力が高いというかね。中大兄皇子トークでわかったんだけど、キャラ中心に物語の話をする人ってたぶん突出して高橋なんじゃないかなあ。
少なくとも、司馬遼太郎とかベルばらにはぜったいハマるタイプだね(ベルばらは宝塚だからもう見てるか)。まあ司馬遼とオタクは直接関係ないけど。あとボーイズラブとかに抵抗なく入れそう。
それと、ネット巡回していて若い人、学生とかに高橋愛に対して本気で腹を立ててる人とか何人かいたけど、それは怒っちゃダメだろう。
「期末テストSP」の辻加護の解答に「ふざけてる」って怒ってる人も見かけたし。
他の同年代のタレントと比較しても、発言に関してハロプロはかなり教育されている方だと思います。
(04.0730)
・「サイボーグ009別巻 009 a la“cult” ゼロゼロナイン アラ“カルト”」 石ノ森章太郎(2004、秋田書店) [amazon]
収録作品:
・サイボーグ009(たのしい幼稚園版・俗称「きょうりゅうサイボーグ」)
・金色の目の少女
・怪人同盟(変身)
・009ノ1(モンスターを殺せ!)
・00秘密指令(ワナをかけろ)
・サイボーグーちゃん
・THE ENEMY
・赤い砂漠
・サイボーグ009対三億円犯人
・小説 サイボーグ009(神々との闘い)
・ミュータントSHOTARO
すべてが70年代前半までの作品。70年代前半というか正確には71〜72年くらいまでの石ノ森章太郎はすばらしかった。私としては手塚治虫より好きだ。理由は手塚治虫よりセンチメンタルだから。
「きょうりゅうサイボーグ」は幼稚園児向けのたった5ページ作品だと思っていたら足下をすくわれる。ある意味ぶっとびだ。「金色の目の少女」(65年)はSF作品なのに少女フレンド掲載。お話はあっさりしているがコマ割りとか書き文字とかすべてが懐かしい。
「THE ENEMY」は、63年週刊少年サンデー掲載だというが、65年の「マンガ家入門」でマンガ執筆の際の参考作品として載っていたことを思い出す(リアルタイムで読んだわけじゃないですが)。
基本的に、ハッキリ言って石森作品は海外SF作品をかじっていると驚きが半減してしまう。本作もきっとどこかに元ネタがあるのかもしれないが、何も知らないで読むとすごく感動があった。矢印マークの付いた宇宙服とか、最高だ。
「サイボーグ009対三億円犯人」は、本当にそのタイトルどおりの珍品。
「小説 サイボーグ009」(73年)は、噂には聞いていたが初見。導入部だけの、ファンサービスにすぎないとも言えてアマゾンの感想ではボロクソに書かれていたが、石ノ森章太郎は基本的に文章のうまい人。「神々との闘い」は小説として発表するかもしれない、という噂は80年代半ばくらいまで聞いた。
さすがに009を文章化してもファンはけっきょくはマンガ化してくれと言っただろうから、それはそれとして1冊くらいオリジナルで小説を書けば良かったのにと思った。
解説にもあるが、009に似ているグループヒーローものも再刊してほしい。「G・Rナンバー5」(未読)や学研の雑誌にやっていた「アスガード7」など。スパイアクションものの系譜ということで言えば「メゾンZ」なんてのも良かったですよ。
今調べたら、ネットコミックで「メゾンZ」は読めるんですね。他にもいろいろ。
作品解説は時代背景なども含めてきっちり書かれているが、少々ほめ方がくすぐったい気もした。マンガはすべて「萬画」と表記されているが、説明がない。「萬画」の概念は石森プロ監修の単行本には1ページくらい説明を入れてはどうだろうか。
(04.0728)
・「番長連合」(5) 阿部秀司(2004、秋田書店) [amazon]
すべてがクサいんだけど、そこがいい。ケンカも気合い勝負のみでもなく、戦略のみでもなく、面白いバランスで進行していっている。
・4巻の感想
(04.0728)
【雑誌】・「週刊少年ジャンプ」35号(2004、集英社)
最近、マンガにおけるテーマとか心理描写のツジツマを異様に気にしている発言が当HPで増えていることをお気づきの方もいると思います。我ながら一種のノイローゼかもしれない。
で、思い出したんですが「北斗の拳」が現役で連載していたときも、同じことで文句を言っていたことを思い出した。
同じ悪人でも、カッコいいやつだけ「なぜ悪いことをしたか」が語られ、同情もされ死んでいくのに対し、ジードみたいなザコキャラは無様に爆発死していくのが理解できなかったんですよね。
まあ全編通して読むと、なんとなく武論尊の考えていることはわかるんですが。ラオウにシンパシーを感じていたりといったようなことは。
でも、ラオウを倒した後のケンシロウが統治を放棄したままいったん姿を消してしまうのはやはり無責任だったと思う(今はオトナなので、作劇上の問題がからんでいることはわかりますが)。
そういった、「過去のジャンプだってツジツマ合ってないじゃん」ということを確認したうえで今週号。
読みきり坂本裕次郎「タカヤ −おとなりさんパニック!!」が掲載。女の子の顔をグーで殴ってるシーンは正直ヒいた。日常ものだからだろうな。
「DEATHNOTE」と「ボーボボ」が、またお互いの扉を描きっこしているのが面白い。あと小畑版と澤井版両方のリュークフィギュアを出すらしい。で、その大場つぐみ、小畑健「DEATHNOTE」は、ホントどうなるんでしょうかね。この作品でいくら強調してもしたりないのは、新キャラのゴスロリ少女の造形がすばらしいということ。むろん萌えとか何とかそんな意味じゃない。
ここで「魔性の女」とか「復讐のためにライトを利用しようとする女」とか、「自意識過剰な不思議ちゃん」とか、そういうのを出していたら私は失望していただろう。この女の子はそのいずれの要素も兼ね備えていて、なおかつパワーバランスとしても絶妙だ。それがすばらしい。
巻末の「もくじ川柳」は、企画自体が異様にダサい。
(04.0728)
【雑記その5】・「二人ゴト」高橋&新垣、マッケンジョー、おはスタ(2004、テレビ東京)
>>なんでもうちょっとさぁ、変ってればいいのに、とか思うの。もうちょっと個性があればいいのになって思うの。
>>ホントに思うんだって。わかんないでしょ私の悩み。私の悩みわかる? わかんないでしょ。
・「二人ごと」
里沙ちゃんと愛ちゃん 第3回テキスト起こし(ありがとう(モー神通信。))
以前、「高橋愛のトークは見切った。自分に死角はない」と書き、あと自分に足りないのはさんまとのやりとりだけだ、と書いた。
しかし、まだ高橋愛にはその先があった!
正直、ここまでぶっちゃけるとは思ってなかった。やっぱり自覚してたんだ。でもさんまとラジオトークしてたら当然か。
このガキさんとの会話の中で、新垣が「高橋愛はじゅうぶん変わってる」、高橋が「いや、自分は変わってない」というカラ回りした(でも面白い)問答が続くわけだが、このすれ違いすっごくよくわかるなぁ。
高橋愛の場合、「変わってるんだけど、それがアピールにならない」ということだと思う。
期末テストSP的な言い回しをすれば「プロじゃない」ということになる。
高橋愛にとっては、他メンバーのトークにおいて、いったい何が面白くて何がウケて、何が天然で何が計算か、というのがまったく理解できないんだろうと思う。「ああいうふうになりたいのにできない」のではなくて、もう最初っからわからないのではないかと。
ちょっとしたシュールネタだとキョトンとしちゃうタイプだね。
もっと本音を言えば「何で面白くなくちゃいけないの? そんなことがモーニング娘。であることに必要なの?」というふうに思っているかもしれない。
(このあたりは「会話にボケとツッコミが必要なの?」という微妙な逆ギレというか問題定義にも見てとれる。)
面白いねえ。「私、プロレスの味方です。」的な言い回しをすると「タレントとしての高橋愛のトークは、解きがいがある。」ということになるね。
まあ、ぜんぜん娘。自体の人気につながらない面白さだとは思うけど。
こういう低テンション(というか、より素に近い状態。普通に生活していれば普通のテンション)での変人っぽさというのは、常にハイテンションを要求されるエンタテインメントで見せる機会がまったくないしね。
それに、たぶん宝塚を理想にする高橋には「キッチリハイテンションでまとめなきゃいけない」という気持ちが強いというのもあると思う。
なんかいろいろ考えてしまいますね。
・マッケンジョー登場
お笑いのネタ番組ブームの中でもっとも驚いたのがこれだ!
「いいとも」を仕事中に何気なく見ていたら、「暑い夏を寒いオヤジギャグで乗り切ろう」という素人参加のコーナーをやっていた。
で、トリで出てきたのがラケットを持ったおっさんだったのだが、この人マッケンジョーだよ!
「ザ・テレビ演芸」でめちゃくちゃスベってた人。って何年前だ。もう20年くらい前。
要するに、テニスのユニフォームを着てラケットを持って、「かっこ悪いのにかっこいいことを言う」という「でんでん」のような芸風だったと記憶する。あるいはダンディ坂野っぽい。
「藤原三太」という、便座を2つ持ってきて両手に持って「バルタン星人」とかやる(記憶で書いてるから違ってるかも。便座を使っていたのは間違いない)人との対戦で、その両者のあまりのつまらなさに学校で友達と話題にしたのを思い出した。
昨日、「ザ・テレビ演芸」の話題を出したのでシンクロニシティだ!
この20年の歳月のことを考えると、なんだか恐くなってきた。
「いいとも」って素人のフリをしているタレントが出て、それがバレバレなときがある。
・「おはスタ」
夏休みの録画放送になって、おはガールがプールに水着で登場。
ミクとセイラは完全に少女体型だが、アイリは二人に比べると大柄で身体もオトナになっちゃってるので何だかエロい。
あと、大沢あかねがあまりに巨乳なのでビックリした(大沢あかねは水着じゃないです)。
(04.0728)
【雑記その4】・「シブスタ」 お笑いインディーズ、「二人ゴト」高橋&新垣(2004、テレビ東京)
・テレビ東京の月〜金、午後5時25分からの帯番組シブスタ。今週から一週間、通常の月曜日企画である「お笑いインディーズ」をまた通しでやる模様。
驚いた。いくらネタ番組が流行っているからって……。果たして芸人の弾はあるのか。
数組から3組が選ばれ、決勝という形式。すでにこの企画で常連となっている、5・7・5、狩野英孝、荒木巴がいた。この3組は、前回、金曜日のチャンピオン大会まで行っている。ということは、この後もっと面白い人が出てくるわけ……? 何か勝算があるのかな?
それでまあ結論からいうと勝ち残ったのが5・7・5、あれきさんだーおりょう、大西ライオン。
狩野英孝と荒木巴落ちちゃったね。勝ち残れなかったから金曜での敗者復活もナシか。
この企画自体、ほとんど出オチ的な人に注目が集まってしまう傾向がある。まさに出オチ選手権なんだが、その究極が初めて見た大西ライオンという人。ただライオンキングの歌を朗々と歌うだけ。でも妙にうまい。会場ではウケてた。だってあまりにも唐突だもんなあ。私もあっけにとられたよ。正直、笑いましたよ。でも今後、他に引き出しがあるのだろうか?
「二人ゴト」、高橋&新垣。
「2人になってからつまんない」っていう意見をネットで散見しますが、私は面白いと思うんだけどねえ。アイドルが語るって、水着DVDで「趣味は詩を書くこと」とか言ったり、ヴァーチャルデートとかいってカメラ目線で台本読んだりするのばっかりじゃないですか。
後は逆に、カウントダウンTVとかでけだるげにしゃべるミュージシャンとか。不思議ちゃんに見られたい子とか。
そういうんじゃないから面白いです。面白いって笑えるという意味じゃなくてですね、雰囲気が。
もう高橋愛のあまりの高橋愛っぷりに、ニヤリとしました。ホントに想像どおりの会話だったなぁ。いちおう言い訳しておきますが高橋愛は身体表現というかパフォーマンス能力はすごいあると思うんですよ。でもトークではとんでもない会話ストッパーだ!
後はヤンタンにゲストで出たときのさんまとの会話さえ聴ければ、私の高橋愛対外的トークコレクションはほぼ完璧に完成すると思います。このリズムをさんまがどうあやしているのかは興味があります。
高橋愛に「ガキ!」と言われるガキさんの屈辱!(笑) たぶん精神年齢は高橋の方が低いと思うなあ。
私もねえ、現在中学生だったらこんなこむずかしいこと書かないですよ。普通に写真集買って萌えてりゃいいんですけどね、ほら、もう大人だから。
大人だから、週刊ポストとか読むね。
(04.0727)
【雑記その3】夏バテ
あまりの暑さのせいか、まったりと調子が悪いです。
なんか食わないとバテるし、食うと気持ち悪くなるみたいな感じ。
それと、自転車置き場の監視員みたいな役をやっているじいさんの顔が恐い。
OLとかは、朝そのじいさんに「おはようございまーす」とか言って挨拶をしていく。
私も、何となく挨拶をしなくてはいけないのかと思って会釈したら、そのじいさんがツカツカと寄ってきて、
「わしはOLのエキスを吸って永遠に生きるんじゃー! 機械の身体を手に入れるんじゃー!」
と言って、定期券を見せてくれたら「無期限」となっていた。
というのは当然ウソなわけですが、
とにかく、そのじいさんに挨拶をしてもちっとも返してこないので、だんだん私はノイローゼになっていった。
胎児よ胎児、なぜにおまえはロミオなの?
それは「ザ・テレビ演芸」に出ていたB21スペシャルが、横山やすしの「扇子でツッコミを入れるときにもいろんな使い方がある」というアドバイスにまったく従わなかったからです。
あと、夏休みのせいかいろんなところに学生アルバイトが出没し、みんなチーマーに見えて恐くて仕方がありません。
女の子はみんな荒んでからの飯島愛に見えます。
恐いです。近頃の若いもんはすべて恐い。
あと、「あさりど」の片方は反町ナントカに似てると思うが、反町が恐くてそれを強く主張できないのだと思う。
反町は自分のCD発売イベントで、キレて司会の女の子を泣かしたとスポーツ新聞に書いてあったので、それからキライになりました。
私が初代合衆国大統領に選ばれたあかつきには、反町には「よく海外のニュースなどで出てくる、何でもデカくすりゃいいってもんじゃねえぞ的な巨大芸術作品」に向かっていってスパナで破壊する、という行為を命令します。
あと類似作品として「男女が何百人も集まってヌードになって人文字をつくるみたいなくだらない企画」も、破壊するよう命じます。
その後、「我が生涯に一片の悔いなし!」と叫んで、額に「野菜」と書いて場外馬券状に乱入して暴れ回り、アメリカンポリスに銃撃され、急に命乞いをした後に「ウソだよ〜ん」と言って気絶してしまいます。もちろん反町がね!(この部分、謎を解明するときの名探偵コナンの口調で読んでください)
(04.0726)
【テレビ】・「ハロー! モーニング。」(2004、テレビ東京)
7月25日放送分。
公式ページ。
第2回ハロモニ。アカデミー ものまね応用編。コージー冨田を講師に、娘。たちがものまねを披露する。
冒頭の、コージーがタモリに扮する「いいとも」パロディはすばらしかったです。普通はものまねって、誇張するからワンフレーズだけで持っていくようなものが多い。
当然コージーの「髪切った?」もそうなんだけど、この人って常に本人を観察して微調整しているような気がする。そこがすごい。
コージーはずーっと前にハロモニ。においてコンサートのレポートをやったりしているし、やっぱりものまね芸人であるせいか個々のキャラクターを見抜いていた。
ものまねのお手本を見せて「やってみて」ってやるんだけど、それがうまくできなくても「それはこの人の声に似てるから、この人のまねができるかもしれない」というサジェスチョンは面白いですね。たぶんそういうコメントの仕方って現時点ではこの人しかできないと思う。
石川梨華のたけしのものまねがサイコーでした。なんかもう「アイドルがバカなことをやるギャップ」という笑いの地平を越えかかってるよ。おかしいもん動き自体が。「タンスのカドに足をぶつけた人」もそうだったけど。
矢口が山川恵里佳のマネができるのでは、と言われていたけど、本人も似てることは自覚してるんだろうなあ。
そういえば、さすがにちょっとマズいのか、ハロモニ。のコントでは、他のコントにありがちな「旬の人のものまねキャラ」がいっさい登場しない。工藤静香だって、まああれくらい有名人ならまあいいだろみたいな感じで。今、矢口が山川恵里佳のマネをしたらやっぱりマズいだろうなぁ。
矢口が山川恵里佳をやって、「『ごきげんよう』などでしゃべっているときと楽屋ではぜんぜんキャラが違う」というコントをやったらメチャクチャ面白いと思うんだけど、ぜったいやらないでしょうね。当然か。
その後、「細木数子」、「氷川きよし」、「ヨン様」など、タイムリーな実在キャラをモデルにしたキャラクターが登場。この時点での予想をくつがえした。
(04.1114)
後半は「よくいる人のマネ」、たとえば「くしゃみが出そうで出ない人」、「自動ドアがなかなか開かなくて困っている人」などをやる、ということだったんだけどこれはみんな得意中の得意でしょう。娘。の歌の最大の特徴は、歌に表情がすごく入っているっていうことで、それを100回やれっつったら100回できる人たちだからね。
ただこういうのってオチがないのが欠点なんだけど、そこはコージーがうまくオトしていました。
こういうのだと高橋愛もできるんだよね。
コント「公園通り三丁目」は頑固一徹夫婦。あと小川の公爵夫人。
「地球戦士W」は、豆腐づくりの続き。豆腐屋のおやっさんが典型的な自営業キャラ。昔はこういう人いっぱいいたんだよー。今じゃ国民総サラリーマンで、後はヤマっ気ありすぎな「実業家」ばっかりだから、こういう人って見られなくなるだろうなあ。
HPHのゲストは、新曲を出す飯田。飯田のツッコミ面白いなあ。
飯田新曲披露。もうちょっとキャッチーな曲でもいいと思うけども。
後は私は気ちがい&引きこもりなので、太股がたくさん見れてよかったです(高橋、道重、新垣)。
・前回の放送
(04.0726)
【雑記その2】柳沢慎吾
・27時間テレビ
なんか巡回しているところがみんな27時間テレビ見ているみたいなので見てた。
期末テストSPの結果が知りたかったからなんだけど。
CMが多く入りすぎるので、しょうがないから期末テストのところだけ全部HDDレコーダーに録画して、後から見た。
テレビ局の、中途半端にテレビ慣れしている人を集めてよくここまでいじれたなというのが総合的な感想。適度に仕込みを入れたりするのがイマドキ風というか。欽ちゃんともさんまともとんねるずとも違う素人起用法。
あと関係ないですが私は気ちがいなので、二十代以上のキレイな女の人がセーラー服とか着るのを見るのが好きです。そういうと必ず、大昔のブルーフィルムみたいな感覚ですかという空気読めない人がいるんですが、そういうのの味わいを認めつつ、ぜんぜん違うんです!
なんか状況的に仕方なく着てるっぽいのがいいんですよ。
このあたりは私は自分が気ちがいだという点において反論とかはいっさい受け付けませんのであしからず。
そういう観点で行くと、以前みうらじゅんがコスプレに関して、中年夫婦が刺激を求めるためにオバハンの方にバドガールのコスプレさせるのが真のコスプレ、みたいな書き方をしてましたが、まあそういうのもあるんでしょうが「真」ではない。
私はみうらじゅんをそれなりにリスペクトしてますが、たぶん彼はコスプレに関してはそのテキストから考えてまったく興味のない人と見ました。
それでまあ個々のテレビ局の人は基本的にどうでもよくて、他の時間帯にやってたんだろうけどテストの順位発表の段階では思ったより面白キャラクターがいじられなかったですね。そして辻加護の起用はやはりこのうえもなく正しかった。
素人の人のマリオのかっこうとかまあ「ふーん」という感じでしたが、個人的には「妹系カメラマン」というネーミングセンスに爆笑してしまったのですべてにお釣りが来る。いいよなあ妹系カメラマン。
辻加護の解答に関しては、たぶん娘。系サイトでいろんな人がコメントを寄せていると思うのでここではしない。
あえて考えるのは辻ちゃんの頭のリボンについてだ。
最近、あの髪形を徹底しているが、「おだんご頭」のように名前がないだけ、あまり言及されないようだ。
辻加護といえば何だかんだ言ってもいまだに「おだんご頭」だろうと思う。
辻ちゃんの徹底されつつ何も言及されない髪形が、今の六期メンバーの一般人の印象に近いのかも知れないなどと思ってみる。
そしてあのリボンはすごく石森章太郎が書きそうなリボンだ。
これから、こういうふうにどんどん微妙に古い形容で現代をたとえていってみたいと思う。
・暑い、そして絶望
精神的にほとんど死にかけた。暑くて。あともうこの世は終わりだなというか、自分的な解釈としてもう終わりだなと思った。全部自分の責任。
いろいろ書こうと思ったが、何の益もないのでやめる。
ただひとつだけ言いたいのは、高嶋なんとか子というヴァイオリニストは私に言わせれば女柳沢慎吾にすぎないということ。
それと、持っているバイオリンを「それ、ガタリーニ? ガタリーニですか?」とものすっごくしつこく聞いて嫌われてみたい。
最近、「ハロモニ。」でも「27時間テレビ」でも合間にやっている卓球少女愛ちゃんのCMは何とかならんのか。
高嶋なんとか子、愛ちゃん両者に共通するのは英才教育を受け、幼少の頃の苦労をやたら自慢するということだ。
私はバイオリンも卓球も、なくなってもいっこうに困らないので、もし地球合衆国大統領になったあかつきには高嶋なんとか子は女柳沢慎吾として、卓球少女愛ちゃんにも女柳沢慎吾として生きてもらう。そして柳沢慎吾本人には「永久ドラマ『翔んだカップル』に出てきて騒ぐ生徒」という称号を与える。
(04.0725)
・「コミックまぁるまん」9月号(2004、ぶんか社)
グラビア&成年マンガ誌。巻頭グラビアは大久保麻梨子。これは21日発売だから、さすがにまだ売ってると思う。「小口止め」シールが貼ってあった。
矢野健太郎「アキれちゃダメですゥ」は第八話「コスプレ怪盗参上ですゥの巻」。失敗ばかりのアキに、仕事を回してくれない人材派遣会社のOL・玲(アキの従姉妹)。ムッとしたアキは玲を監禁、自分は「怪盗レザーキャット」と称してレズろうとするのだが……。
いやあ、いまだにネコネタを持ってくるところがすごい! 筋金が入っていると思います。
徳光康之「握手戦記 握手ボンバー」は第7回「5/7の神話」。小倉優子とその後輩7人が出演するイベントの観覧記。あいかわらずいきおいがあるなあ。
(04.0723)
・「パチスロ7Jr.」 6月号(2004、蒼竜社)
藤沢ケイジ「HANJO番外編 リカ子の休日」が新連載。
宮塚タケシ、原作/鶴岡法斎「ヤマアラシ」は、飯塚の妹登場。友人の影響を認めつつ、すれ違ってしまう堀田。
(04.0723)
・「パチスロ7Jr.」 7月号(2004、蒼竜社)
萩原はっさく、監修:よーへい「バウンドYo! Hey!」は借金かかえて文句ひとつ言わないおばちゃんに自分の境遇をふりかえって反省。こういうちょっとしたところが好き。
深山雪男、原案協力:西光輝「くず 回胴式借金返済物語」が最終回。
宮塚タケシ、原作/鶴岡法斎「ヤマアラシ」は、ラブコメ的展開。堀田に密かに思いを寄せている、設定師の加東ゆかり登場。髪形を変えた。
(04.0723)
・「パチスロ7Jr.」 8月号(2004、蒼竜社)
押山雄一、監修:ウシオ「バイプッシュ」が新連載。スロライターの話らしい。
サクライマイコ「ぶた増しシングル」が再開。今まで登場人物だった一人と作者が結婚していて驚いた。
なかたひろお、監修:八王子軍団「のる!? 番外編」が掲載。
宮塚タケシ、原作/鶴岡法斎「ヤマアラシ」は、子供ができた飯塚が地道に打とうと決心、しかし誘惑に負けてギャンブル性の高い台に手を出してしまう……という話。夫婦の信頼関係を描いている。
最近、こういう展開になると他のマンガにおいて「奥さんが恐い」とか「しっかりしてる」というオチでおとす話が異様に多いため、本作は新鮮に感じた。っていうかこういう話がたまにはないと、世の中いけない気がする。
(04.0723)
【小説】・「チャリス・イン・ハザード 魔島からの脱出」 山本弘(2003、心はいつも15才)
同人誌作品。
動物学者の父を持ち、大自然の中で育った11歳の美少女・チャリス。彼女は、闇の世界の女王ドラゴン・レディに捕らえられてしまう。アフリカから東南アジアまで連れてこられたチャリスは、さまざまな苦難に遭いながらも、脱出不可能の状況から知恵と勇気で決死の脱出を試みる!
随所にHなシーンが盛り込まれたアクション小説。
実は読む前は、既存作品のパロディ色の濃い小説だと勝手に思い込んでいたのだが、本作が同人誌として出た理由は、そういうことよりもジュブナイルの体裁をとりながら、ちょっとエッチなシーンが過激すぎるということにあるのかもしれない。
で、エッチなシーンをたくさん盛り込んで、なおかつ読後感をさわやかにしたい、というような作者コメントも確かネットで目にしたことがあって、いったいどうするんだろうと思っていたが本当に読後感がさわやかになっている!
最後のチャリスとドラゴン・レディの問答など、感動してしまいましたよ。
話は前後するが、危機の状況とその打開の仕方も面白くて、たとえばチャリスは股間に毒の仕込まれた「悪魔のピアス」というのを付けられてしまうんだけど、コレのはずし方とか、ホント感心してしまった。ちょっと理系とか機械いじりの好きな人しか思いつかない方法だなあと。
で、なんでチャリスにはエッチな危機シーンが断続的におとずれるにも関わらず、読後感がさわやかかというと、これは全編を通して「正義とは何か?」ということについて、作者の考えが一貫しているからだろう。
チャリスは生き延びるために結果的にたくさんの人を殺してしまい、そこをドラゴン・レディにツッこまれるシーンがあるんだけど、そういうところにきっちり答えが出ている。「おまえは偽善者だ」って言われて悩んで、いちいちそれを引っ張ったりしない。
作品の意志力というか、展開のメリハリとしての正義とか悪の考えがしっかりしているから安心して読めるというのはあると思いました。
(04.0723)
・「蹴撃手(キックボクサー)マモル」全4巻 ゆでたまご(1991、集英社)
週刊少年ジャンプ連載。走り高跳び中学生記録を持つ少年・蹴田マモルは、行方知れずになっていた兄とタイで再会する。兄・イサオは格闘家として、無敗のムエタイチャンピオン・パイソンと対戦し、屈辱的な大敗を喫する。
敗北を認めた兄になお攻撃を加えるパイソンに怒ったマモルが刃向かったため、イサオは「九十日殺し」という技をかけられてしまう。この技を受けたものは、それを解かないかぎり九十日目に死んでしまうのだ。
マモルは九十日以内にパイソン率いるニシキ蛇会の弟子4人とパイソン本人の合わせて5人を倒せば兄の命を救ってやると言われ、その期間内にムエタイの技を修得しなければならなくなる。
マモルは約束された走り高跳び選手としての未来を捨て、ムエタイ選手になるためムエタイの兄弟格闘技・パツヤリの達人、ゼペット・チャンガーの元で修業に励むことになる……。
「ゆうれい小僧」、「SCRAP三太夫」に続いてのゆでたまご「キン肉マン」終了以後のジャンプ連載第3作目にあたる本作は、当時、少年誌的には微妙な状態にあったキックボクシングもの。
今でこそある程度キックボクシングは人気があるが、ネットで少しだけ調べてみたが本作が始まった頃は、80年以降、キックボクシングに一般的認知を与えた立嶋篤史が有名になるかならないかの時期。彼は91年に全日本フェザー級のタイトルを奪取、マスコミから注目され始めたそうだから、彼と本作は結びつきそうで結びつかなかった、微妙な関係だと言わざるを得ないだろう。
しかし、それだけに「ブームのないところに自らつくり出す」という気概を当時感じたのも事実だ。作者がタイ取材に言ったらしいこと、基本技の一つひとつにタイ語(たぶんタイ語なんだろうなあ)でルビをふってみたりする新味を出したこと。ムエタイを「地上最強の格闘技」と断じて見せたこと。
当時の格闘技状況としては、総合ではUWF系が主流だったし、グレイシー柔術のようないちおうの「正解」が出ていない混沌とした状況だったが、そこに一般的になじみのないムエタイを持ってきたこと。それらはみんな冒険だった。
結論から言うと、本作はおそらく打ち切りになり、結果的にゆでたまごは週刊少年ジャンプから去ってしまう。しかし、今再読してみてもそれほどつまらなくはない。おそらく、「グルマンくん」を除いて「キン肉マンII世」に至るまでの作品でいちばん面白いと思う。
ただ、これは他の人も言及していることだが、どうしても「キン肉マン」的荒唐無稽な展開にせざるを得ないままに設定は生身の人間、という中途半端さを背負ってしまっていた。
一人目の対戦相手チンタオ・スコルピオンはともかく、その次のマンティス・ボーイなんて完全に超人だしね。「聖矢」の「聖衣」にあたる頭飾りのデザインがマモル以外は異様にダサいのも気になる。
読みきり作品「Kick Boxerマモル」も収録されている。こちらの方が突飛さも適度で、コンパクトにまとまっている。
(04.0722)
【雑誌】・「週刊少年チャンピオン」34号(2004、秋田書店)
二宮清純、井上正治「Athlete〜米田功 眠れる天才覚醒の瞬間〜」の前編が掲載。
特別読みきり旭凛太郎「幕末大江戸火消し列伝 KAZE」が掲載。
馬場民雄「虹色ラーメン!」が最終回。
松本レオ「格闘新世紀 GO! BOUT!」も最終回。
「番長連合」おもしれー。「バキ」はあれでいいのだろうか。と思いながら続いている中国編。
(04.0722)
【DVD】・「女子かしまし物語」 モーニング娘。(2004、zetima) [amazon]
楽曲単体では非常に評価に困るのだが、このPVは面白い。もしかして、私が見たハロプロ関係のPVの中ではいちばん面白いかも。
何回もリピートして楽しめるものになっている。
ストーリー(?)としては、たまたま電車に乗り合わせたぜんぜん違う立場の娘。たちが、狭い電車の中で歌い踊るという展開になっていて、それぞれ衣装もバラバラ。
これに衣装を揃えたヴァージョンを重ね合わせていろいろ切り替わるという内容になっている。狭い電車の中でひしめている感じが面白いし、娘。の切り替わりにモーフィングを使用したりと映像的にも面白い。
おまけの「パニックトレインVer.」は、衣装を揃えて踊ったやつを全部流してくれるのだが、ものすごいあわただしい感じがしていて見ていて楽しい。
個人的には「ヤンキーファッションが似合いそう」な田中れいなが本当にヤンキーみたいなかっこうをしていたのと、高橋愛の制服姿がオヤジ殺しでしたね。キチンとした制服が辻、加護、新垣、道重、亀井で、高橋だけちょいコギャルっぽいというかボタンを開けてネクタイゆるめてルーズソックスでした。
今回のPVは、むしろ「楽曲に興味がないけど娘。は好き」という人が買えばいいと思う。
(04.0722)
【映画】・「丹下左膳 百万両の壺」 監督:津田豊滋 、脚本:江戸木純 (2004、日本)
公式ページ。
隻眼隻腕の凄腕剣士、丹下左膳の活躍を描いた時代劇。
お藤(和久井映見)の営む矢場(弓矢遊びをするところ)の用心棒として暮らす丹下左膳(豊川悦司)は、チンピラにからまれて喧嘩沙汰のあげくに、少年の親代わりのじいさんがこれに巻き込まれ、斬られて死んでしまう。
このため丹下左膳は、この少年を預かることに。しかし、少年が持っていた「こけ猿の壺」には百万両の値打ちがあるという。そんなこんなで事件に巻き込まれていく左膳とお藤なのであった。
実は私は勘違いしており、山中貞夫監督の「丹下左膳餘話 百萬両の壷」が公開されていると思い込み見に行ってしまったのである。
丹下左膳については知識ゼロだったが、見てみるとどうもなんかおかしい。それでここを読んだのだが、元作品である「百萬両の壷」自体がシリーズ中の異色作だというのだ。コレがホントだとすると、どうりでおかしいと思った、という感じである。本作のプロットだと、丹下左膳が隻眼隻腕の凄腕剣士である理由はほぼなくていいと言っていいから。世話物時代劇なので。
つまり、オリジナルの山中貞夫版を見ていないまま書くが、「百万両の壺」というプロットは、「ルパンIII世」シリーズにおける「カリオストロの城」みたいな位置づけなんじゃないだろうか。要するに「番外編」なのではないか。
ところが、ネットでざっと見てみても山中貞夫の代表作というと「百萬両の壷」の名が真っ先にあげられている場合が多い。コレでは見る方は少々混乱するんじゃないかと思った。
そう考えるとリメイクの本作は「まあこんなものか」と思うしかない作品なのだが、本当に麻生久美子はどこにでも出てくるね。こんだけ芸能人がいて、なんだか映画館で及川光博(本作には出てないけど)と麻生久美子ばかり見ている気がするのは気のせいか。
ついでに近くでやってた「オー! マイキー」の上映会にも行った。これで「オー! マイキー」は一生ぶん見た気がした。
(04.0722)
・「夜型愛人専門店−ブラックハウンド− DX」 由貴香織里(2004、白泉社) [amazon]
いいんだ 私 いらない子なんだから……
……
やめたぜ
それをやったら
俺は永遠に
彼女を見付けられない
別冊花とゆめなどに掲載。女子高生・狩野莉音は「吸血鬼殺人事件」で行方不明になった友人を探している。その過程で、ゴシック調のディスプレイが特徴のホストクラブ「クランケンハウス」のホスト・蘇芳がホンモノの吸血鬼で犯人なのではないか? とにらむ。彼女には吸血鬼が実在すると信じる理由があった。
一方、「吸血鬼」側では、莉音が自分たちの探す聖なる永遠の乙女、「エルオーネ」ではないかと考えていた……。
この間までやっていたドラマ・ヴァンパイアホスト (→感想)の原作。ドラマはいちおう謎解きの要素が強かったが、こちらの原作の方では吸血鬼を題材としたファンタジー作品としての要素の方がずっと強い。
ドラマを気に入っていたので、マンガの方はどんなんだろうと思っていたのだがけっこう面白い。出てくる女の子も少女マンガの絵としては立体的なので、もっと肉感的に描けば男性誌でも通用する絵柄だと思う。
また、少女マンガ的文法というか手法にのっとった読みやすさがある。たとえば、少女マンガ独特の「独白」と伏線を組み合わせることによって読者の理解を深めるというような方法だ。
耽美的な要素を扱っているがテーマも結論もいたく健全で、健全すぎるくらいだ。それがまた雰囲気とのギャップで、気持ちいい。
作者のコメントを見ると、実際のホストクラブはあまり好きじゃないそうだ。もともとがファンタジー的な展開なので、それはそれで良かったと思う。続編を期待したいが、本作に巻数も書いてないし、これで終わりなのかな。作者は子育て中らしいので、すぐには無理かもしんないけど。
(04.0721)
【ドラマ】・「ヴァンパイアホスト 〜夜型愛人専門店〜」 監督:大根仁、脚本:福田卓郎(2004、テレビ東京) DVD-BOX出ます→[amazon]
・公式ページ(東宝)
テレビ東京でやっていた、1回が30分のドラマ。由貴香織里のマンガ(→感想)の実写化。
「クランケンハウス」は天藍(佐野史郎)の経営するホストクラブ。ホストたちがゴシックホラー調の店内で、吸血鬼のコスプレをしているという変わった趣向の店だ。
女子高生・狩野莉音(小向美奈子)は、親友(小島由利絵)が女子高生ばかりを狙った吸血殺人事件に巻き込まれたことを知り、事件を追ううちに「クランケンハウス」に行き当たる。
ここの万年ナンバー2ホスト・蘇芳(松田悟志)が事件の犯人ではないかと疑う莉音は、彼を調べるために押しかけアルバイトとして働き始める。そして、事件を追う過程で莉音は蘇芳が本物の吸血鬼であることを知る……。
クランケンハウスのホストで、ただ一人の本物の吸血鬼、それが蘇芳だったのだ。
「クランケンハウス」の周辺で次々と起こる怪事件を追う蘇芳と莉音のコンビを主人公とした、事件編と解決編をセットにした推理(?)ドラマ。
最初のうちは、あまりに簡単なトリック(「人が消えるトリック」なんて、「今どきテレビでこれをやるか!?」という感じで逆に感動させられる)やら犯人の動機やらに半ばあきれながら見ていたのだが、だんだん面白く感じられるようになってきた。
まず設定が面白い。毎回登場するのは、透明人間、狼男、死神などだ。それらが犯罪を犯すのだが、必ず合理的説明(……といってもかなりムリヤリなんだけど)が入り犯人は必ず人間、という趣向。怪物の名前は「たとえ」でしかないが、吸血鬼の蘇芳だけは本物で、彼がゆがんだ人間の欲望を暴き立てるところはなかなか痛快である。
この基本設定に加え、こまごまとしたところもなかなか考えられている。人間の血を吸うことを自らに禁じているので常に血液パックを吸っている蘇芳、蘇芳に惚れ込んでいて「ダイアナ」という名前でクランケンハウスにいりびたる女刑事(友田知世)、その部下のアイドルオタクな男性刑事、蘇芳の秘密を莉音以外に知っている男・天藍(佐野史郎)など、このテの一話完結モノが好きな人のツボをなかなか抑えている。
小向美奈子は役にハマっている。BUBKA的な雑誌ではなぜか必ず「ヤリマン」と描かれる彼女だが、いいじゃないかそんなことは。蘇芳役の松田悟志(仮面ライダー
ナイト役だった人)も、なんかこうワイルドな吸血鬼という感じでなかなかいい。
ゲストでもイイ感じで美女・美少女が出てくる。毎回、藤森夕子、福井裕佳梨、矢吹春奈などが出演。大谷充保はなかなか熱演だったし(ただし、画面に映ると小向美奈子と区別がつかなくなる瞬間が……ちょっと似てるんだよな)。安藤希も出たそうだが、未見。
他にも演出面では、クランケンハウスで掃除などのバイトをしている小向美奈子が毎回違うコスプレをしていたり。「赤ずきんちゃん」のコスプレでビラを配っていたら、狼男のマスクをかぶってサンドイッチウーマンをやっている友人とバッタリ出くわしたり。
「魔女を召還する儀式」で踊りを踊らなければならないシーンで、パラパラを踊ったり……とだんだん面白く感じるようになっていったのである。
ところが、最終回ひとつ前と最終回を見逃してしまったのだ(この回に安藤希も出ているらしい)。万民にオススメできるかは微妙だが、少なくとも私はDVD[amazon]がレンタルに出たら最終回は見ます。
(04.0721)
【雑誌】・「週刊少年ジャンプ」34号(2004、集英社)
やっと今週号に追いついた。でもまた引き離されるかも。なんか、読んでいてもまったく意味がわからない「銀魂」が人気あるらしいのでショックを受ける。もうついていけない。まあ初回から読んだら意味はわかるんだろうけど。
読みきり福島鉄平「プルソウル」。微妙に変化しながらもジャンプの主流である「独自ルール設定超能力バトルもの」。テーマ的には、安易に現在のジャンプ的な要素を鵜呑みにするのではなく、自分で考えた感じは伝わってくる。
秋本治「こちら葛飾区亀有公園前派出所」は、3年くらい前から出てくる女の子がだんだんかわいくなくなってきていると思う。昔から読んでいる身からすると、こち亀でやたら増えた女性キャラには「サザエさん」が下着姿で出てくるような違和感がある。
和月伸宏「武装錬金」。ものすごく面白いが、「ヴィクター」の登場によってお話がわかりにくくならないかが少し心配。
「スクール水着が好きというだけで引かれる」、「斗貴子さんおヘソ出てる」とか、和月伸宏のマンガってどうしてこんなにエロ部分でおずおずしてるんだ?(「おずおず」という言葉がふさわしい) 「えっちなのはきらいです」な厳格なかみさんでもいるのかな?
それにしても自主規制だとは思うが、パンチラのひとつもない岡野剛なんて岡野剛じゃないと思う。
私の「ヒーロー判定脳内アンテナ」に少しひっかかているのが星野桂「D.Gray-man」なのだが(何もわかっていないのか、わかっていて新しいヒーロー像を構築しようとしているのかが気になる)、それを確かめるために読み続けるのもどうもねえ……。いや、最近の新連載ラインナップの中では読みやすいとは思うんだけど。
夏生尚「教授百々目木」。ジャンプのギャグ読みきりは、ここんところすべて面白い。これもけっこう面白いが、オタクネタはほどほどにした方がいいと思う。「スピンちゃん」ってそれで失敗したような気がするので。
(04.0719)
・「ライオンハート」全5巻 ゆでたまご(1994、エニックス)
少年ガンガン連載。場所はいつかの中国。拳法の達人の最高峰に位置する称号・獅子魂者(ライオンハート)。それは、二千年にもわたって代々受け継がれてきた、神話的強さを持ち民衆のために戦う救世主だ。
ライオンハート20代目のマー・ライオン(ラーメンマンそっくり)は、後継者となる少年を探していたが、ついにライオンに育てられた少年・シシに巡り会う。しかし、シシは自分のことしか考えない暴れ者だった……。
「トータルファイターK(カオ)」(→感想)とほぼ同時期に連載された、「キン肉マン」終了後のゆでたまご作品。この頃のガンガンは、ジャンプを目指しつつ、確かまだ劇画路線と「グルグル」みたいな路線を混在させていた。その中で、モノホンのジャンプ出身大物作家として引っ張ってこられたのがゆでたまごだったのだろうと想像する。
お話は現実世界にほとんど関係ない話なので、総合格闘技をテーマにした「トータルファイターK」ほどは違和感がない。しかし、新味のなさも否めない。なにしろシシの顔が「ドラゴンボール」の悟空ソックリなのである。なんだか、当時勝ち組の鳥山明のマネをしているようでイヤだが、かといってキン肉マンみたいなずっこけキャラを新しく創っても受けなかっただろうなとは思う。
この頃はすでに同じ雑誌で「魔法陣グルグル」はやっていたようだが、ちょっと面白いのは「バトルがすぐギャグ路線になる」、「ヘンなオヤジが出てくる」という点で本作は「グルグル」に似ているということだ。「ヘンなオヤジ」というのは、グルグルでは「キタキタおやじ」、本作の場合は「アダム」という武道会のマネージャーで、ハダカにパンツ一枚のギャグキャラである。
編集部に何かそういうこだわりでもあったのか。
意外なことに(?)尻切れトンボではなく、きちんと完結している。
(04.0719)
・「トータルファイターK(カオ)」(1)〜(3) ゆでたまご(1994、講談社)
デラックスボンボン連載。日本の領内にありながら、とんでもなく遠いところにある離島で、200年間継承されてきた最強の格闘技・無敵喧嘩躰術(むてきけんかたいじゅつ)の継承者・捕手カオの戦いを書く異種格闘技マンガ。
80年代ジャンプ黄金期の立役者であったマンガ家たちは、まあいろいろ苦戦したりしなかったりしているわけだが、ゆでたまごが復活できるかどうかは本気で心配であった。
「キン肉マン」以外の作品を描けるとは、とうてい思わなかったからである(まあ「ラーメンマン」もあるけどね)。
「キン肉マン」こそ、「絵がヘタ」、「内容はご都合主義」、「独自の解釈による謎のファンタジー世界の構築」、「ジャンプパターンの基本であるトーナメント戦が主流」といった、80年代ジャンプの象徴的作品であり、あまりに象徴的であるがゆえに他のヴァリエーションがちょっと思いつかない作風だったからだ。
(おっと、誤解のないよう書いておくが、私はそんな「キン肉マン」がかなり好きです。いつかまとめて読みたいと思っているんだけど、なかなか機会がない。)
同じテイストのギリギリ感を持った作品に車田正美の「リングにかけろ」がある。
「リンかけ」は、70年代的スポ根マンガから80年代的やおい妄想提供マンガへと変化し、さらに「アストロ球団」のぶっとんだ展開をいちじるしく劣化させつつ(見開き、大ゴマの連発)、なぜかそれゆえに毎週まいしゅうが楽しみなド迫力テイストを生み出していたという点で特異な作品だと思っていたが、それゆえに崖っぷち感も強かった。
しかし、車田正美は「聖闘士聖矢」で(個人的見解として)奇跡の再ブレイクを遂げる。「聖闘士聖矢」は、「リンかけ」や「風魔の小次郎」のプラス要素を送り手が把握し、すべてマーケティング済みの状態でリリースされた作品だということができる。
つまり、聖矢の連載時点で車田正美にはそういった引き出しがあったということだが、「キン肉マン」と「ラーメンマン」が終了した時点で、ゆでたまごに引き出しはなかったと思う。
その結果、その後の「ゆうれい小僧がやってきた!」や「SCRAP三太夫」といったジャンプに連載された作品は、「かなりの人が1、2回は読んでいるのに話題にのぼるたびにケナされる」という哀しい結果になってしまった。
検索してみると、「キン肉マンII世」でまた人気作家になるまでの間は「ゆで暗黒期」と呼ばれているという。本作はまさにその「ゆで暗黒期」に書かれた作品である。
とにかく異様に内容がヌルい。なんだかもうそれ以上書くことがない。また、週刊連載のようなお話の進み方で月刊ペースでやっていたのも敗因だったと思う(後の「グルマンくん」では、この辺は改善されていると思う)。
「流行を取り入れて復活する」ということも、ゆでたまごの作風ではやりにくい。何を書いても「ゆでたまご節」にするしかないのだ。「グルマンくん」は、ゆでテイストを料理マンガに取り入れることで今読むと最高に面白いが、リアルタイムの人気はなかったようだし。
本作は連載時期も悪かった。「プロレス」をハイパー化させた「キン肉マン的世界観」では、いわゆるUとか総合格闘技のブームを取り入れることは難題だったと思う。
UWF以降の観客の総合格闘技観をさらに転換させたUFC(グレイシー柔術が登場している)の第1回が93年11月、それをゆでたまごが知っていたか知らないかはわからないが本作の連載がそれより数カ月前の93年8月から始まっていて、その後もUFCの第2回が94年3月だから、格闘技界の大変動期に見事にぶつかってしまっている。
小説では「餓狼伝」、マンガでは「刃牙」などがこの「グレイシー旋風」に対応して乗り切っているが、これらは常に格闘技界の現状をにらみながら描かれていたリアル路線の作品だからそれが可能だったのであって、そこにゆでたまご的ファンタジーをまぶして読者が理解するには、まだまだ時間が必要だった。
本作は「超人募集」みたいなこともやっているがなんだかテンションが低い。どうも小学生がメインターゲットということをつかみきれていなかったのではないかと思う。やたらとウンコネタのギャグが出てくるところも困ってしまう。
4巻で完結だそうだが、もういいやという感じ。
(04.0718)
【テレビ】・「ハロー! モーニング。」(2004、テレビ東京)
7月18日放送分。
公式ページ。
「こわ〜い話スペシャル」。司会は後藤真希。ゲストは稲川淳二。メンバーの何人かに恐い話をしてもらって、それを他のメンバーが聞くというもの。
小川がいちばんまとまりのあるトークをしていた印象。当然、トークが大の苦手な高橋愛は恐い話をしなかった。
恐がり上手な矢口・吉澤が、こわい話をしている人をカメラに映すとその背後に見える位置に座っていたのはたぶん意図的なものなんでしょうね。まあとうぜん、矢口はその役割を意識しているわけで。でもいちばんはじっこにいて耳をふさいでいた田中れいなが印象的だったりする。あと、OPで後藤真希の話に身を乗り出していた高橋愛とか(高橋愛って、そういう仕草が本当に子供っぽい。よくも悪くも、というかそういう面がもっと表に出てくればいいんだけどね)。
コント「公園通り三丁目」。これ、飯田さんがフラメンコの予備校教師をして以来の、好みな展開だった。紺野がフロド役ってのがまずね。女の子が少年剣士みたいなかっこうをしたりするのは基本だから。っていうか顔がフロドにちょっと似てる。唐突ですが道重もタッパがあるので、和モノの少年剣士とかやってほしいですね。
最後は「ジョン・トラブルタ」オチ。「ジョン・トラブルタ」オチはバッサリ終わるからいいですよ。
「ハロプロアワー」。中澤裕子の、軽く流し気味のツッコミが実にいい塩梅。あと流し気味のノリツッコミとか。でも、少なくともこの路線の司会って、中澤裕子はモーニング娘。関係の番組しかできないからなあ。でも司会としてはメンバー中いちばん安定していると思う。年上だとかそういうの関係なしに。
亀井は亀井らしさを発揮していてよかったですね。ゲストは後藤真希。
新曲「女子かしまし物語」のスタジオライブ。「会員番号の歌だ」と聞いていて、「辻が合コンを題材にした歌詞を歌っている」と聞いて、謎は深まるばかりだったのだが、一見して納得。
これ、「会員番号の歌」というよりは「ハッピーサマーウェディング」に近いのでは。「完全にカラオケを意識している」という意味で。
メンバーが、他メンバーの印象を歌うという形式になってはいるが、実際にはその本人ではなくても置換可能な内容になってる。「上司」っていう歌詞が入ってたりね。
ただ、高橋の方言、紺野のくせっ毛、矢口のセクシービームだとかの明らかに本人モデルの歌詞と一般的歌詞が混在していて、ものすごい中途半端感を醸し出している。いや、中途半端でも何でもいいけど、何だかわからない人にとってはあまりにもわかりにくいでしょうこの歌詞は。しかもカラオケ仕様のわりには曲調があまりに単調。
これは……もしかして私が聞いたハロプロの曲の中で、もっとも当惑させられた曲かもしれない。「ハピサマ」のときには時代とシンクロしていたものが、一周してかなりヤバい状態になっている現状を認識させられるのではないかとリリースされた後の反応が不安だ。
いや、ダメダメな感じはしないんだけどね。たとえば安倍麻美のデビュー以来の数曲っていうのは、つんくがつくっているわけじゃないし音楽的にはイイのかもしれないけど、なんかダメ感を感じた。それとZYXの「白いTOKYO」、私は大好きだけどこれは間違っても娘。には提供できない曲。冒険心ゼロだし、聞いてつんくかどうかもわからないから。他の人でもつくれる曲。ROMANSの曲も中途半端だったし。
それらに対し、「女子かしまし物語」は、いちおう考えている感じはある。「会員番号の歌」をやるのもカラオケ仕様の曲をやるのも悪いアイディアではない。ただトータルバランスがあまりにも悪すぎる。会員番号(内向き)か、カラオケ(外向き)か、どちらか一方にできなかったものか。
「浪漫」は、たいして売れなくても私が満足したからいいや、という感じの曲だったし、逆に面白くなくても売れてんだからいいんだろう、っていう感じの曲もあるが、これはどう解釈していいかわからないし、まったくもって受け入れられ方が予想がつかない。
・前回の放送
(04.0718)
・「A.D.O.G.S.(エードッグス)」全3巻 北嶋博明、鈴木ダイ(2002、秋田書店) [amazon]
凶悪犯を追いつめていく彼らだったが、組織化された犯罪少年集団・ボアコンストリクターの構成員には「ナノプローブ」という極小メカを体内に埋め込まれたことによる超能力があった……。
うーん、「ナノプローブ」により発現する能力やバトルに多少面白いところはあるものの、とにかく私判定で作品全体の「正義力(せいぎりょく)」がいちじるしく低いので、凶悪犯罪ばかり見せられる気分になってくる。かといって悪側の「なぜ悪になったのか」とか「悪なりの魅力」があるかというと、……どうなんだろ。
原作者、検索したら「ガオガイガー」とか「ガンダム」とか、現在やっている「鉄人28号」の脚本家の名前が出てきて、同じ人物ならかなり正義力高めな作品に関わってるはずなんだけどねえ。「ダイ・ガード」とか。
でも、単行本のプロフィルのところで原作者の好きなものがダース・ベイダー、マスター・アジア、グロンギ、ボーグっつってぜんぶ悪役というか支配側の人間なんだよね。確かに、勧善懲悪の名を借りて悪の魅力を描いた作品があってもいいと思うけど、そのわりにはA.D.O.G.S.は「ワイルド7」みたいな設定になっているから、まあ正直、正義側と悪側のパワーバランスはかなり良くないと思います……。
最近つくづく思うんだが、70年代のマンガとか映画とか見てると、よくも悪くも実に新左翼的というか、反権力とか庶民派とかっていうのが徹底している場合が多い。思想的にはそういう傾向っていうのは80年代に入ってモノスゴイ批判されたんだけど、まあそんときは娯楽作品のレベルではあまり関係ないということになってた記憶がある。
たとえば「反権力かどうかで作品評価するのはおかしい」みたいな議論が、80年代の終わり頃まで平気であった。確かにそれはおかしいけども、いざそういう基準がとっぱらわれると(あくまでも思想を体現しているかどうかではなく、お話としてスジが通っているかどうかということで言えば)、どこにポイントを定めているのかわからないようなお話もものすごく増えたと思う。
勧善懲悪ものというは常に両義性がある。読者は善玉にも悪玉にも感情移入している。「正義だけど、うざい」とか「悪だけど、やってみたい」という心も持っていて、それを明確にしないまま楽しんでいるところがある。
しかし、それはあくまでも物語の骨組みがしっかりしているからこそのことであって、そのバランスを崩すのならば、それなりの別のバランス感覚を持ってこなければならない。逆に右翼的でもいいわけ。「男塾」とか、チャンピオンだと「覚悟のススメ」なんかはそうだから。とにかく一貫したスジが通っていればいい。「サンガース」は「覚悟……」とは対照的に「傷だらけの天使」テイストだったし。
アイディアも大事だと思うけど、やっぱりテーマというか、テーマというとおおげさになるけど作品全体を制御している考え、みたいなものがキチンとしていないとホントにただ残酷なだけで終わっちゃうから。
(04.0717)
【書籍】・「トンデモ本? 違う、SFだ!」 山本弘(2004、洋泉社) [amazon]
80年代半ば以降の10年は、「日本SF冬の時代」、「SFの失われた10年」と言われているそうで、熱心なSF読者でない私個人としてもそうだったろうなあと思う。
ちょうどこの頃って「伝奇ヴァイオレンス」全盛の頃。夢枕獏と菊地秀行がブームで、あと「グイン・サーガ」がけっこう人気あったことだけは覚えていて、SF的な小説って当時としてはぜんぜん情報が入ってこなかった。「SFが読みたい!」みたいな入門書もなかったし、「SFハンドブック」さえも90年発行だし。
いや、SFに常に触れていた人の中には「そんなことない、あんな作品もこんな作品もあった」という意見の人もいると思いますが、アニメやマンガに接している若者の入りやすそうな作品がこの頃はポッカリなかった気がする。平井和正はもうあちら側の世界に行ってたし。
今は本書も含めて、SFの入門書がけっこう出ているし、早川書房以外からも出ているからいいなあと思います。
本書で「読んでみたい!」と思ったのは、まず「プロペラ機で火星へ行く」というジャック・ウィリアムスン「火星ノンストップ」、「自転車は生物だった」というエイヴラム・デヴィットスン「あるいは牡蠣でいっぱいの海」。これらはあらすじを読んだだけで感動してしまいましたよ。
それと、元祖ハッカー小説だというヴァーナー・ヴィンジ「マイクロチップの魔術師」、マンハッタンが宇宙人にまるごと奪われるジョン・E・スティス「マンハッタン強奪」あたりかな。
激ウスの私もすでに読んでいてオススメなのはC・L・ムーア「シャンブロウ」、エドモンド・ハミルトン「反対進化」、チャールズ・L・ハーネス「現実創造」、ロバート・F・ヤング「ジョナサンと宇宙クジラ」(ただし面白かったという記憶だけが残り、内容はすべて忘れた)、バリントン・J・ベイリー「時間衝突」。
過去に読んで「うーん……」だったのがニーヴン&パーネル「降伏の儀式」。理由は戦いがクールすぎるから。
あと、むかーし買ってあって探したら出てきたのがマレイ・ラインスターの「ガス状生物・ギズモ」。買ったはずなのにどっか行っちゃったのがロバート・L・フォワードの「竜の卵」。参ったなあ……。読もうと思うと出てこない……。
「あるいは牡蠣でいっぱいの海」は、すごい昔図書館でそれ収録の本を見かけた記憶があって、くそ、借りときゃよかったと思いました。
(04.0717)
・「コミックまぁるまん」7月号(2004、ぶんか社)
グラビア&成年マンガ誌。出てからずいぶん経つので、もう売ってません。巻頭グラビア、水谷さくら。
矢野健太郎「アキれちゃダメですゥ」は第六話「姉さんは天敵?の巻」。ナースとして働くアキには、二卵性双生児の姉・ナツミがいた。しかし巨乳のアキとは対照的な、ツルペタロリロリ少女(すでに成人しているが、外見は)だった、という話。
アキとHした男たちは、みんななんだかんだでケガをしてアキのいる病院に入院し、結果的にハーレムになってしまったという設定が面白い。
徳光康之「握手戦記 握手ボンバー」は第5回「ファンレターパニック」。
編集者から、川村ゆきえにファンレターを書いて渡してくれと言われる徳光。悩んだあげく、ファンレターに4コママンガを描く。
「四コママンガ」
「しかも女の子にウケたいビーム出まくり」
この4コマがけっこう面白い。こう言っては何だが、さすがマンガ家。
(04.0716)
・「コミックまぁるまん」8月号(2004、ぶんか社)
グラビア&成年マンガ誌。これももう出てからずいぶん経つので、もう売っていない可能性が高いです。すいません。巻頭グラビアは佐藤寛子。いや〜最近の佐藤寛子最高ですね。何というか、あらゆる妄想全方向OKという感じ。足りないのはロリ感だけ。
矢野健太郎「アキれちゃダメですゥ」は第七話「はじめてのメイドさんの巻」。今回のアキはメイドさん。一人暮らしの男性がハウスクリーニングを頼んだら、ハウスメイドが来てしまい、しかもそれがフリフリのメイド服を着たアキだった、というドタバタHコメディ。
徳光康之「握手戦記 握手ボンバー」は第6回「ベースボールカンフー」。
以前にも書いたが、ピチピチパニックというアイドルイベントを扱っている。実際にどうかはわからないが、作者の手になるこのイベントはとても面白そうに描けている。
9月号は、今月21日発売。
(04.0716)
【テレビ】・「シブスタ」お笑いインディーズVS辻加護
7月15日放送のシブスタに、中継で「大恐竜博」のイメージキャラクターになっている辻加護が登場。「お笑いインディーズ」の若手芸人たちを中継で見て判定するという企画。
今回、「恐竜をテーマに一発芸」ということだったんだけど、とにかく揃えた人がダメすぎ。どのくらい前に「恐竜」というテーマを言い渡されたのか知らないけど、テーマに真剣に取り組んでいる人がほとんどいないのはガッカリした。
自由にやらせると「呆れる」という意味でとれる笑いも、テーマがあるとまったくダメになるなあ、と思いましたわ。辻加護に「オチがない」と言われる芸人ってどんなんだ……いかにシュール系と言ってもさ。
というわけで、連続してダメ出しする辻加護。こういう外部の目が入ると総崩れになってしまうお笑いインディーズ軍団でした。
でも、私の好きな「シブスタ」と辻加護の邂逅はなかなか楽しかったですよ。ハンバーグスパゲッティみたいなもんですね(私は「シブスタ」がハンバーグなのか……)。
他にも、今日は「大恐竜博」のからみで辻加護は「おはスタ」にも出ていたんだけど、一緒にいた極楽山本のダメさが浮き彫りになっていた。
(04.0716)
【雑記】・小口止め、エコモニ
>>正統にも異端にも括れない、分類不能な中間層があってこその水着グラビア文化の爛熟ではないか。グラビア文化の衰退を危惧する。
(遁走記 7/9 Friより引用(大衆決断))
なぜかグラビアについてのコメントの多い当サイトなので、最近「コンビニ雑誌に貼られている、読めないようにするシール」について触れないわけにはいかないだろう。このシール、「小口止め」というそうだ。これに関してはここ(はてなダイアリー - エロ本編集者の憂鬱と希望)参照。
もちろん、業界関係者でも何でもない単なる「見る側」の私としては、ただ単純に「不便」としかいいようがない。一般的な立ち読みもそうだが、あまりに露骨にやってはマズいだろうが「情報を小出しに見る」ということが買うときの重要なポイントになっていたので。
もっと昔は、成年マーク付きのHマンガの単行本や、かなり露骨なエロ本もコンビニには置いてあったんですけどね。いつの間にかどんどん撤去されちゃってねえ。
まあ、後は平凡な規制反対論しか持っていません。私は。
グラビア関係で思うのは、もしかしたらマンガ雑誌が小口止めによって封印されないとしたら、グラビアタレントのメジャー/マイナー感がマンガ雑誌とエロ本の間でどんどん広がってしまうのではないかということですね。
グラビアアイドルの知名度というのは、ほとんど出る雑誌の種類とか数で決定されますから。思えばこれだけテレビ中心の時代に、紙媒体が重要なジャンルって他にないかもしれない。
まず、お金を使わないで「だれが売れているか」知ろうと思ったら、雑誌の表紙を見ますよね。次に中身。
グラビアタレントの表現は当然グラビア以外はないわけで、雑誌に載るグラビアというのはそれ自体が表現であると同時にプロモーションになってる。しかし、完全に立ち読み(というか立ち見)が封印されると、タレントにとってはそうしたプロモーションの場がいちじるしく奪われると思う。
対するに、マンガ雑誌は立ち読みが可能なままだとすると、当然紙媒体中心に活動するアイドルはそっちの方が絶大なるプロモーションになるわけで。
少年マガジンのジャンキー元編集者によると、グラビアはマンガ雑誌においては異端っていうんだから、これからどうなるんだろうなあと思う。ものすごい既得権益化したりして。
きちんと調べていないが、そもそもマンガ雑誌でこれだけグラビアが多くなったのって、マンガ本編でのエロ描写に自主規制がかかっているからではないか、と思うがその辺どうなんだろう。
で、少年マンガにおいて規制が曖昧だった(あるいは緩かった)ことによる爛熟文化とは、いわゆる少年エロコメだった。
こういうものって、あったらあったでどこか疎ましいんだけど、なくなったらなくなったでひどく寂しいというシロモノ。ものすごい上品でもものすごい下品でもないだけに、あるいはさまざまな情勢の元に出てきたジャンルなので、過去にあったものを現在に復活させるのはむずかしい。
そもそもが、「『そのもの』を見せないことを前提とした上で、いかに『そのもの』を描くか」ということがエロの運動法則だとすれば、規制の中途半端さによって成立しているジャンル(水着グラビア、「ギルガメッシュないと」、少年エロコメなど)というのは、それ自体に着目すれば運動とは逆ベクトルを行っている。
アメリカのセミヌードのイラストピンナップとかもそうだなそう言えば。
・90年代にとつじょ登場して消えていった「セクシーアイドル」もそうかな。
その辺のことはT−BACKS雑考(放浪都市)というテキストで思い出されて来ます。
これらは、まあ都市計画や建築物の改築の際たまたま残ってしまったような、トマソンみたいなものだ。いやなんか激しく違う気がするな。でも、とにかく当時の業界の「状況」によって生まれてきたものだから、いったんその状況が崩れたら同じものは出てきにくいんだよね。
……ということで、何がどう変わるかわからないけどグラビア界はなんかしら変わるんでしょうね。
当然、グラビアよりも変化が大きいのはヘアヌードとかだと思いますが、そっち方面はよく知らないのでパスします。ただ、個人的には現在のコンビニの状況ではヘアが出ていようが水着止まりだろうが、決定的な違いはないと思いますけどね。
ほとんどがいわゆる女の子が言うような「キレイに撮ってね」的なハダカでしょう。
それを規制するというのがわからん。
後は関係ないことをダラダラと書きます。突然死にたくなってきたので。
「エコモニ」復活・継続は、正直言って「えー」です。もともと私は世代的に環境問題が胡散臭いと言われている頃に青春時代を送ってしまったのと、正論には必ずマユに唾を付けて接しろ、ということをお題目にして生きてきたので、環境問題には積極的に乗っていけません(ゴミの分別とかはしてますが)。
うわーテンション低いなあ。自分で書いてて驚き。
とにかく、エコモニに関しては「どんな歌を歌っていたのか」、文化祭に行った人だけが味わえるならそれでいいし、逆に全面展開するならそれはそれでいいですが、「おはスタだけで継続」とかそういうのはどうなのかなあと。
でも六期を認知させられるのは、それこそ石川梨華しかいないということも言える。
……しかし1日経ったら、すごくエコモニOKじゃん、という気持ちになってきました。すごい感情の浮き沈みです。
道重&亀井の「二人ゴト」は、普通に見ています。オッサンにとっては女子中学生がおしゃべりしているのを見るだけでファンタジーですからね。「関係ない存在」ということで言えば、サウスブロンクスにいる黒人ラッパーと同じくらい関係ない存在ですから。
(04.0716)
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