「手が触れたくない」みたいに、ポトッとお釣りを
てのひらに落とすコンビニ店員を、私は信用しない

つれづれなるマンガ感想文 10月前半
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一気に下まで行きたい

2001年

10月31日(水)

朝から近所の医者に行き、風邪薬をもらう。
「薬をもらったから快方に向かうだろう」と思ってたら、咳は激しく出るし、夕方になってから鼻水が出てきた。あ、腹具合は下痢止め飲んだらよくなったけど。口内炎直らず。

夜、あまり眠れない。息が苦しくて閉口する。

10月30日(火)

昨日は「飯をたくさん食って風邪を早く治そう」などと思いガツガツ食ったが、今日になって頭痛はしなくなってきたものの、喉から肺にかけて相当いがらっぽくなってきて、咳が出るようになった。苦しい。腹具合も少々おかしい。昨日から、飯を食っても味がわからなくなってきた。口内炎が痛い。横になっても眠れない。

10月29日(月)

なんか頭が痛いと思ってたら、やっぱり風邪だった。この間かかったばかりなのに……。絶望。
近所のおもちゃ屋が松屋になった。

ナンシー関の新刊読了。「さんまが今のバラエティのルールをつくった」に同意するも、「常に自分たちが『演じている』ことをバラし続ける」というのは80年代からの全体的な傾向じゃないかと思ったりした。

10月28日(日)

雨がざんざかざんざかと降る。

「ハロモニ」、もうこの「アイドルコント」について私は完全に見放した!! っていうかアイドルコント史上に残るつまらなさ!! もう泣けてくるよ!!
今まで、アイドルコントでいちばん面白くなかったのは「たのきん全力投球!!」のコントだと思ってたが(古い)、「ハロモニ」のこのコントに決定!!
先週私が同情した新メンバーの紺野なんとかっていう子、「空手茶帯」というのは本当なのか? だったら同情して損した! 空手家がアガるわけないもん!! 「空手バカ一代」と「バキ」を読んで知ってるよ!! だからもうあんたは友達じゃない!! ボクはまたミクロマンとの一人遊びに戻っていくよ……。

あと、小川麻琴って宮地真緒に似てる。

10月27日(土)

新宿で飲むが、給料日後とあってどこも混雑していたし、ヤロウ2人で飲んでると話題も煮詰まるし高くつくし、最近酒飲むと必ず二日酔いになるしいいことがひとつもない。
しかし、そうでなければ家に閉じこもっているしかない。もう酒飲むのはいいや。酒抜きにして、だれか雑談しよう。あ、でもよく知らない人が混ざってたときは酒飲む方がイイんだよな。緊張が解けるから。ビバ、酒。
そうそう、最近あまりにヒトと雑談しない日々が続いているので、いざしゃべるとすごくヘンなテンションになってしまう。
もうこの世も終わり。

10月26日(金)

今日はひさしぶりに荻窪のブックオフへ行ったが、2、3日前まんだらけ渋谷店で700円で買った本が100円で売っていたり、新刊書店で買った本が1000円近く安く売られていたりしたので、絶望したので芸能ニュースサイト風にお送りします。

・元チェッキッ娘のMETAMOがビキニ姿披露
「先ごろ音楽活動の休止を宣言し、今後は個別活動が活発化する。」そうだ。ガーン。チェッキッ娘の後退戦がまたひとつ……。この間アルバム出したばっかりだというのに、もう休止宣言とは……。しかしハタ目から見ても、本来のチェキッ娘の客は全部モー娘。に行っちゃってるワケだし、どうしようもない。今はじっと耐えるしかないね。

・メガネベストドレッサー賞、サングラス部門賞に浜崎あゆみ
浜崎あゆみはまだわかるんだよ。メガネかけてるの見たことあるし。しかし「芸能界部門賞には、元大関でタレントのKONISHIKI」って何よ!? 
KONISHIKIってジーンズの賞ももらってんだぜ。さらに「今後メガネを掛けてほしい人という期待を込めた『特別賞』に女優の米倉涼子(26)」に至っては、「いろんなしがらみがあるし、こんなことにいちいち目くじら立てちゃいられない」という自分の大人心を踏みにじる茶番劇。何だよ「今後メガネを掛けてほしいという期待」って。それじゃ何でもできるじゃん。「今後懐中じるこをむさぼり食ってほしいという期待」とか。懐中じるこ伝説か!!
このテの賞、業界活性化のためにと一時期いろいろあったが、すでに茶番化もきわまっている。

・「愛深まった」ひかるゴールイン
今さらつっこむ気も起きない毎年の西田ひかる誕生パーティだが、「本当に彼氏はいるのか?」という疑惑浮上はちょっと面白かった。しかし本当にいた。ここらあたり、西田ひかるがニセモノ化しない理由なんだろうなー。このネタで3年くらい引っ張ってたら、また別のカテゴリーに入っちゃうところだったけど。

・立河宜子 医師と結婚、年内引退へ
「姉御肌のキャラで人気」みたいなことを言われる立河宜子だが、彼女が「姉御」でいられる理由ってのはあまりないんだよな。「姉御っぽい」ということだけがその理由だ。同じことは「マルシア」にも言える。しかしよくわからんのは、マルシアが「ご意見番」的な地位まで狙ってるっぽいことだ。「姉御肌」というのは単なる属性だが、「ご意見番」にまで至ってはそれなりの実力を必要とするだろう。そういう意味ではマルシアにその実力は備わっていないと、ここで断じさせてもらう。
さて、立河宜子ですがこの記事を読んで「うまくやりやがって」と思わない人はいないだろう。それは彼女が「美人っぽい」とか「姉御っぽい」などの、実体のあいまいなところで勝負してきたからであり、そのあいまいな部分で押し切ったという割り切れなさが我々一般庶民の間にあるからだ。
結局、プラスの意味で立河宜子は立河宜子、マルシアはマルシアなのであり、逆に言えばマイナスの常套句である「のび太のくせに」をダークな気分な人々は思い出さずにはいられないだろう。あるいは「仁義なき戦い」で、ムショでオカマを掘られそうになった小林稔二。「指を詰めろ」と言われて手首まで詰めた拓ボン。なぜ立河宜子に幸福がつかめて、チンピラにはソレがないのだろうか。この記事にあるのは、一般庶民にとってまったくの絶望だけだ。

・“27歳の処女”水野美紀が獣医
芸能ネタについて話していると話題としてよく出てくるのは、「スターの過去の関西仕事」。水野美紀の場合、春麗のコスプレをしてCMに出ていたということがよく話題になる。しかしだ。私が水野美紀に強い印象を持っているのは、大槻ケンヂ司会のトーク番組のアシスタントをやっていたことで、そこでは今の「イイ女」風の彼女はおらず、ひたすら「おきゃん(死語)」なキャラを貫徹していた。むしろその後の方向転換に驚いたクチである。
そこから春麗まではあまり距離がなく、現在も映画でアクションシーンをやっていたりする水野美紀にとって、春麗はたいした関西仕事ではなかったのでは? と思われる。
それより春麗で言うなら宮前真紀だろう。宮前真紀が、春麗のコスプレでなんか歌ってたんだよ。

・安西ひろこ、ケミストリー川畑とお泊り
安西ひろこ、こういう売れ方をするとは思ってなかった。「コギャルの新教祖」みたいな。グラビアアイドルには、女の子からまったく別の視線が注がれていて、それに男は気づかないということなんだろう。最近、眞鍋かをりがガクッと痩せた。たぶん、女の子にとっては今の眞鍋の方が「カッコいい」んではないか。松田千奈も、女優業一本にしようと思ったときに一段階痩せていた。安西ひろこは別に痩せていないが、とにかく注がれる視線が男女でいかに違うかという話として。
「ケミストリー」は、現在はどうか知らないが確か昔は秋元康がプロデュースしてて、「ボクと彼らでいい化学反応が起こせれば」みたいなことを秋元が言ってたんだよ。「ケミストリー」だから化学反応。たとえば小室哲哉がヘンな声だとか、つんくの名前がヘンだとか、つっこまれることはあるが、なんで秋元ってあまりつっこまれないわけ? だれ、彼に「ジェリービーンズの片思い」とかなんとかっていうタイトルの本を書かせたの。
小室の歌詞がわりとガンバレソングで、つんくも同様、より地方都市色の強さが安心感につながっているのに対し、秋元康仕事って徹底した冷たさを感じるよな。「私はイイ人です」っていうフリすらしないでしょ。それが一時期にせよ爆発的に支持されてたってのは、今と明らかに感触が違うと思います。不思議。

10月25日(木)

メイドさんベスト

CD「メイドさんベスト!!」
「メイドさんロックンロール」、「メイドさんパラパラ」、「メイドさんブギー」などが入っている。エロゲーの歌らしい。
聞いてみて大爆笑、「ロックンロール」もイイが「メイドさんパラパラ」ってこれバカすぎるよ!!(むろん誉め言葉) ぜったいどっかのDJがかけるべき。
私にとっての問題は、本作がどの程度の知名度かということだな。なんでかというとヒトに聞かせたいから。「そんなの知ってるよ」とか言われるとガッカリだし。どうもカルト的人気はあるらしいんだよね。
歌詞カードが入ってないのがちょい不満だったが、全部聞いてみてその理由は少しわかった気がする。コレはいくら表面上とはいえ、日本に階級がないことの成果だ。逆に言えば、メイドが職業として確立されている国ではアブなすぎて聴けないよ。
しかしだ、コレを単純に「サベツだ」「無知だ」とかわめきたてていいものか、というと疑問が残る。それはやおいを単に「ホモマンガを読んで喜んでる」と単純に解釈することと同じ。昨今の「妹」モノでもそうだが、どうやら単純に言語化できるレベルのものじゃないらしいんだよね。それに言語化できるならとっくにしてると思うし、また簡単にそれができるならわざわざ言葉以外の表現をする必要もないんだしなあ。
あ、それとそうした日本国内でもきわめて特殊な状況でしか理解されえないことどもに対して「国際化」をタテにとって批判するむきもあるけど、どうなんでしょうねそこらへん。単純にはわりきれないと思うね。
ところで、どこだったかな……確か呉智英と宮崎哲弥の対談集に出てたけど、どっかの国じゃ外国人労働者の多くがメイドで、主人に手込めにされちゃうといけないからって、休日は路上で一日プラプラして過ごすらしい。要するに「手込めにされる危険性」が日常的にある、ということなんだよな。
そういうの、詳しく入り込んでいかないとうかつなことは言えないけど、とりあえず「メイド幻想」を抱いている人々にとっては最悪のディストピアなんじゃないだろうか。それともそういう状況のときにはまた別の幻想を考え出すんだろうか。

・一日

今日は休み、まず近所のビン倉庫がうるさい、トラブルがあったということで親が店に行く、どっかから電話がかかってきて「まだ店に来てないのか」と催促、もう一度電話がかかってきたがどうせ催促だろうと思って出なかった。
コンビニに行ったら、薄笑いを浮かべたジャージのオッサンがコンビニの前で突っ立ってる、帰りもまだ立ってる。店内ではどっかのオバサンがテレカかなんかの種類を細かく聞いていてそれで行列ができてイライラ(しかも私がそこの行列に並んでいたわけではない)。
家に帰ってきて昼頃までビン倉庫がチャリンチャリンとうるさい、風呂に入ってたら親が近所のオバサンと道端で立ち話をしていてそれが聞こえてきてうるさい、「ああ、またビン倉庫のチャリンチャリンが来るんだ」と思ってたら結局来なかったが、なんか「また来るんだ……」という感覚だけでイライラ。
さらに登下校のガキがうるさい。なんでガキは遠くの友達に向かって大声で話すんだろうか。近づいていって小声で話すという発想がないのだろうか。
だいたいウチの前が小学校と中学校の通学路、および保育園のおさんぽコースになっているのがオカシイ。おまけに中学校の陸上部かなんかが家の前で練習してるし。校庭があるんだから学校でやれよ! この体育会系が!
毎日まいにち生徒に向かってわめき立てれば、通学コースからはずれるかなあとか思ってるんだけどその勇気もない。

夜、酒飲んだら気分が悪くなった。最近ぜんぜん酒がうまくない。
翌日体重はかったら、1日で1.5キロ太ってるし。なんかすげえ腹立つ。
おわり。

10月24日(水)

「明石家ウケんねん物語」。「ウケんねん娘。オーディション」という新企画、イタイものになるだろうと思ったらやっぱり。視聴者はどうしてそんなにシロウトがテレビで緊張したり焦ったりするのを見るのが好きなんだろうか? なんか近頃そういうのばっかりじゃん?
最近注目している今田の邪悪キャラ。「パンダくん」という売れない芸人として登場。モデルがいるのか何なのかわからんが、とにかくその悪意、そこはかとない不気味さ、しかしテレビ的な部分からは決して逸脱しない「かわいげ」のようなものに最近脱帽してますよ。

10月23日(火)

先々週の「パワーパフガールズ」の、悪人たちがグループになってパワパフを襲う回はよかった。「ビートォールズ」と名乗る悪人たち、「ビートルズ」のパロディになってるのね。ビートルズはよく知らないからネタ的には3分の1しかわからなかったけど、モジョジョジョがジョン・レノンなんだあー。

コメットさん☆
・第29回 「カスタネット星国の嵐」
ヨットでオーストラリアに向かっているケースケとケータローパパ。しかし台風の直撃にあい、漁船の救助に向かう。コメットさん☆もケースケの日常をヒソカに盗聴、ピンチを知って助けに行く。
一方、メテオさん☆のところにも「嵐」が。メテオさんの「ママ」という名の嵐が、視察にやってきたのだ……。
メテオママのような強引なキャラクターをどう書くかで、作者(アニメの場合はカントク? 脚本家?)の性格がわかると勝手に思っている。メテオママ、メテオさんも恐れおののく厳しいママとして登場するが、イヤミさはない。ということで、「作中いちばんイヤなやつランキング」では、私の中でいまだにラバピョンだ。こいつ、結婚したらぜったいヒトの本とか勝手に捨てちゃうタイプだぞ。気を付けろ、ラバボー。
そして、ついにケースケがライフセーバーを目指す理由が明らかに……。けっこう盛り上がるシーンだけに(「コナン、生きて、生きて……」みたいな(笑))、かえすがえすもケースケがヨットで海に乗り出す理由が希薄なのが惜しい。

それと、星国の乗り物、コメットさん☆=汽車=銀河鉄道999、メテオさん☆=船=ヤマト、あるいはアルカディア号の、まあ直接ではないにしろオマージュであることは間違いないと思うんだが。

どうでもイイが「グラップラーケースケ」ってわりとパロディにしやすいと思うんだけど、どう? ケースケって絶対、競技の前とかに「特大タッパのおじやとバナナ、仕上げに炭酸抜きコーラ」とか飲んでそうだから。

コメットさん☆
・ 第30話 「星力で粘土あそび」
幼稚園での粘土遊びを見て「やりた〜い!!」と混ぜてもらったコメットさん。関西の男の子のつくった「怪獣」に、星力(ほしぢから)で命を吹き込んでしまう。軽々しく生命をつくって、スピカおばさまにお説教されるコメットさん。生命を持った粘土の「怪獣」を、いったいどうしたらいいのか……。
子供向けファンタジー作品に1度は登場する「生命をつくってしまう」エピソード。コレをうまく終わらせるのはむずかしい。最もゴーインなカタチとして「ドラえもん」の「人間製造器」のミュータントがあるし、他にも「自ら死地に赴く」とか「人間が来ない秘密の楽園に行って幸せに暮らす」、「ウヤムヤに魔法が解けて消える」などの結末があるが、本作ではわりとうまい、泣ける終わらせ方だったと思う。

それにしても、意外にシリーズ後半になってから何も考えてないことが発覚してるな、このアニメ。いろんな意味でハラハラするぞ(笑)。

10月22日(月)

・「ミステリーサークル黙示録」 ジョン・マックニッシュ(1997、かもがわ出 版)読了。
いわゆる「ミステリーサークル」を追い続けたテレビディレクターが、その神秘に取り憑かれ、そして醒めて行くまでを書いた本。むちゃくちゃに面白かった。ミステリーサークルが、二人の老人というか60過ぎのおっさんダグとデイブのやったいたずらだった、という話は以前から聞いていたが、この本ではそれが発覚した後のことが書いてある。なんと、二人の告白を聞いても多くのサークル信奉者は信じることをせず、ダグとデイブは多いに傷ついたという。
それと、ダグの奥さんが車の距離計を見て(車で遠出してサークルをつくっていた)、浮気を疑ったためダグはサークルづくりの秘密をバラすのだが、それを聞いて奥さんも面白がってサークルづくりを許してもらったとか、イイ話が載っている。
謎と不思議や科学的解明を追い求める者と、いたずら心で秘密の活動をするおっさんたち、さらにおっさんたちのマネをしてサークルをつくる集団の出現など、おもしろすぎる人々。なんだかイギリスの小説みたいだ(イギリスの話だけど)。これはぜひマンガか映画にしてほしい。

10月21日(日)

性懲りもなく「ハロモニ」。モー娘。のアイドルコント3回目、もう完全にあきらめた(笑)。たぶん、つまらないのはあまりにも台本どおりだからだと思う。それと、主役とチョイ役のメリハリがない。わずかにアドリブっぽいことをしていたのは矢口だけ。
「MUSIX!」。モー娘。の新メンバースタジオ登場。紺野とかいう、この間ケガをしてしまった子の緊張具合はスゴイな。あんなにアガっているタレントを初めて見たよ。自分がアガリ性なのでよくわかる。キャイーンの天野がからみづらそうだった(笑)。紺野のキャラすらもつんくの策略なのか?(そんな気もするなあ)
新曲は、まあ普通ですね。勢いがあるからもうイケイケでしょう。年末にもう1曲くらい出してもいけるよ。

・「UFO あなたは否定できるか」 ヘルムート・ラマー、オリヴァー・ジドラ(1996、新潮社)読了。
かなり怪しいという印象を持った。3歳の子の「UFOに乗った」とかいう発言を信じてるし。資料の吟味の仕方に難あり、と思ったけどなあ。私の中での新情報もほとんどなし。

10月19日(金)

ずっと、某元アイドルの非公式ファンページを覗いていたのだが、そのヒトが脱アイドルして「なかよし家族」みたいなのを売り物にしてから男性ファンが大幅に減り、入れ替わるように女性ファンが大幅に増えた。それに呼応して、ファンページの掲示板の書き込みもほとんどが女性になった。
そのアイドルは巨乳が売り物だったのだが、「巨乳が好きだった」とか男性ファンが書き込むと「そんな目で見ないで!!」とか女性ファンからの反論(?)みたいのが載るようになった。
で、私はそこを「ファン」という意味で見るのは、もはややめた。そりゃあんた、元バレー選手の河合がデカいとか、ミニモニ。がちっちゃいとかいうことに言及するなってのと同じことでしょうが。
そこの掲示板は、すでに管理者はまったく書き込んでいない。ページそのものの更新も止まっている。掲示板の常連の人がメールを出したところ、「ページは忙しくて更新できない。掲示板は自由に使ってくれ」ということらしい。

後は全部想像なのだが、たぶん「忙しくて更新できない」というのは方便だろうと思う。おそらく情熱が失われてしまったのだろう。よっぽどの熱狂的なファンでないかぎりおっかけ的活動をするのはむずかしいし、もはや対象にアイドルとしての活動自体がなくなってしまえばなおさらのことだ。さらに、「なかよし家族」的な売りなんてどうでもいいことだろう。おれにとってもどうでもいい。
こうして、情熱の失われた管理者の掲示板でまったくファン心理の違う人々が交流するという妙なことになった。まあそのこと自体否定はしないがね。私は去った。

夜からサエキけんぞうPRESENTSのイベント「WORLD ELEPOP FESTIVAL 2001 」。渋谷の青い部屋。夜9時から。
出演 : 宍戸留美+大木知之(トモフスキー)+上田禎、早瀬優香子、SECRET SECRET(from LA)、Elektel、jellyfish、PYOKN、サエキけんぞう+宇治野宗輝+篠田鉱平、DJ : 渡辺兵馬、koume、マグナロイド。

ながたさんと渋谷で待ち合わせて、お好み焼き屋で飯食ってから行く。
予想以上にお客さんが入ってた。いちおうオールスタンディングみたいな感じだけど、ステージと観客スペースの段差がないので、座って見ることになる。途中から小杉さんも来る。
基本的には、どれもよかったです。やっぱりシンセの音はイイね。サエキけんぞうのバンドで、なんと形容したらいいのか、金属製の四角柱にバイクのハンドルとライトが付いていて、サイレンみたいな音とともにライトがビッカビカ光る楽器(?)のようなものをひいている人がいてとてもカッコよかった。
宍戸留美は思ったよりずっと細かった。タモリ的に言えば「顔ちっちゃいねー」というヤツである。レスラーが思ったよりデカいのと同じだ。しかし、まさか宍戸留美を生で見る日が来ようとは夢にも思ってませんでしたよ。
それとjellyfish、すばらしい。見たの2回目だけど。女の子3人と男の人一人。打ち込みに合わせて歌い踊る形式。最高チャーミング。こういうコンセプトのユニットって、ありそうでないのでは(あったらゴメン)。歌もうまい。

「青い部屋」って、戸川昌子がやってるところなんですけど、もともとシャンソン歌手とかが歌うところだったのが去年からクラブ(銀座のクラブとかじゃない方)に志向を変えたんだそうだ。
で、普通芸能人のやってる店って、芸能人いないじゃん。そしたら戸川昌子本人が出てきた。
で、「みんな若いんだから自分の才能を発掘できるように、なんでもやった方がいいわよー」とか「ウチはお客さんが楽しいように、踊りたければ踊ってもいいし、ピアノの上に乗りたければ乗ってもイイし」とか「テレビの『波瀾万丈』に出るから見てくれ」と言った後、「リリー・マルレーン」を歌った。
その前に、出演者とトーク(?)ということでサエキけんぞうとか宍戸留美とかが出てきてた。戸川昌子、宍戸留美、サエキけんぞうが同じステージにいるのを見ることになるとは……。

そして、マイアミで飯食って帰った。

10月18日(木)

朝から雨がショボショボ降っていた。

映画とかマンガにぜんぜん興味がない人に、自分の嗜好を話していて、自分がいちばん好きなのは「『世界は不条理だ』と前提し、そこにスジを通そうとする主人公を描いたもの。そして実際にスジが通ることが望ましい」物語であることにハタと気づいた。
たとえば比較的フンワカしたファンタジー色を持つ「ウルトラマン」のシリーズも、人間にとって敵でも味方でもない「ゴジラ」も、これにはあてはまらない(好きか嫌いかって言ったら好きですが)。どうしても「幼稚園バスを襲う」ような、戦略として不条理にならざるを得なかった「仮面ライダー」も同様(好きか嫌いかって言われたら好きだけど)。
逆に、成り上がるために人を何人も殺して平気な男を主人公としたピカレスク・ロマンや、リアルさを出すために過剰に世知辛い主人公を設定とするハードボイルドなんかは趣味に合わない。

上記の条件に当てはまるモノといったら、ヒーローモノの中でもとくに勧善懲悪や「復讐」をテーマとしたものか、任侠映画しかない。あ、「ID4」みたいのは、まあ見ることは見るけど上記の条件には当てはまらない。だって「世界の価値基準は多様で、ときには不条理に見えることもある」という前提がないから。
だから今後、ヒーローものか任侠映画か西部劇しか見ないことにしようかな〜とか思う。

……というわけでということでもないが、ビデオで「続・座頭市物語」を見る。
1時間10分くらいしかない。ホントに前の正式な続編なので驚いた。ストーリーもつながっている。ただ、プロットとしては非常に他愛ない。
他愛ないが、すばらしい。どこがどうすばらしいかは見てもらうしかないが。これだ。これなんだよ。ウットリする。

図書館に行って、何冊か本を借りる。

10月17日(水)

「激走戦隊カーレンジャー」Vol.9、「後半、いっぺん見たやつだな……」と思いつつ見たら、やっぱりスバラシイことを再認識してしまった。
第37話「恐怖の大宇宙ハイウェイ計画」は、暴走皇帝エグゾスのロボット「ノリシロン−12」が登場するのだが、「加速装置」を使うとき、ちゃんと奥歯が光ってた。
第38話「バックオーライ!? イモヨーカン人生」は、ボーゾックを巨大化させるためのイモヨーカン(別にそんなことに利用されているとは知らずにつくってる)の和菓子屋「芋長」のおやじさんが若返ってしまう。このおやじさんが南州太郎!(忘れてた!)そして若返った状態でピンクレーサーと恋におちてしまう。
若くなった後は当然違う役者さんが演じるのだが、ほんのちょっぴり南州太郎のマネをする演出があったりして楽しい。95〜96年の作品で、はや5年も前になるのだけど、今見るとすばらしさを再認識する。

・「宇宙人とUFO とんでもない話」皆神龍太郎(1996、日本実業出版社)読了。
懐疑派の疑似科学ウォッチャーの、UFOのインチキについて書いた本。私は、コトの真贋を判断するときにはたいてい個別判断はせず「リクツとしてオカシイのでこれはオカシイ」という判断をしてきた。要するに宇宙人だったら「地球くんだりまで来られるわけがないので、個別の宇宙人来訪説も全部信じない」というわけ。他の疑似科学にもだいたいそういう対応をしている。
だから数年前まで疑似科学批判本も2、3冊読んで「こういうものか」とタカをくくってきた。疑似科学の批判の方法論そのものは、そんなに種類がないからである。 後は取り上げられている事例の違いにすぎない。ところが、その後さらに何冊か読んでみると、個別事例に踏み込んでも新鮮な発見があって面白いのである。最近では認識をあらためている。
本書も、先日読んだ「UFOと宇宙人 全ドキュメント」とネタかぶりもほとんどなく、新鮮。とくに「UFO墜落」伝説や「キャトルミューティレーション」伝説のおおもとの話は19世紀にすでにあったというのはたいへんに面白かった。

10月16日(火)

「UFOと宇宙人 全ドキュメント」デニス・ステーシー、ヒラリー・エヴァンズ編(1998、ユニバース出版社)読了。
戦後のUFO事件について、各国のUFO研究家がいろいろ考察した本。「トンデモ本の世界R」で紹介されていたんだけど、これ、面白かった。まあ最初にお断りしておくと、私は宇宙人が地球に来ているってことはぜんぜん信じていないんだけど、「UFO伝説」、「UFO神話」と言われるものには興味がある。なぜみなが信じるようになったのかとか。私も小さい頃、信じてたし。
本書は、必ずしもそういう観点から書かれているわけでもないんだけど、そういう観点で読むこともできる。単純に不思議な話も好きだしね。
しかしUFO研究家ってのはたいへんな商売だと思う。他のどんなに成果の乏しい仕事でも、どこかに真実をつかめる可能性はあるが、UFOの場合、研究とか調査ったって個々の事例のUFOを毎度まいど「外宇宙から来た宇宙船ではない」と永遠に鑑定し続けるってことになりかねないもん。

ビデオでアニメ「機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争」を1から3まで見る(こうして書き留めておかないと、すぐ何巻まで見たかわからなくなる)。
ガンダム世界は5年や10年で劣化しないと思っていたが、主人公の少年の半ズボン、物語内に出てくるビデオ・ゲームのあまりにファミコンぽい音などに時代を感じてしまった。内容については全部見てから。それにしてもなかなかガンダムが出て来ねぇな。

ビデオで「激走戦隊カーレンジャー」Vol.9を見る(こうして書き留めておかないと、すぐ何巻まで見たかわからなくなる)。途中、何話か見忘れているのがあるからだが、途中で後半は見たことがあると判明。それでも見るかどうか悩んで、泣けてきた。

10月15日(月)

「ダウンタウンのものごっつええ感じ」は、ヒトケタ台の視聴率だったとか。他のナインティナインなどの特番よりよっぽど低いらしい。これをどう解釈したらいいのかはわからん。個人的には、ひさしぶりにいろいろ見れて楽しかったです。
4年の間に変化したことと言えば、今田の邪悪キャラの成長ぶりだろう。いや、この番組ではそんなに活かされてないんだけど、「明石家うんぬんかんぬん」では、いい意味で非常に気持ち悪いキャラクターを毎回演じている。昔の「青二才的たたずまい」がなくなった。「青二才的キャラ」を追求しているのが東野ってことになるのかね。

「ハロモニ」のコント2回目。先週はオブラートにくるんで書いたが……台本が寒すぎるんだよコラァ!! まさか「各キャラの登場シーン」という繰り返しネタだとは思わなかった。
それとモー娘。は意外なほどコント演技の間が悪い。80年代アイドルも大根ぞろいだったことは否定できないのだが、それにしたっていったいなぜこうなってしまうのか? たとえば「おはスタ」のミニコントの方が面白いというのはどういうわけなのか(よく知らないが、ベッキーは「笑う犬のナントカ」に持ってかれてしまったらしい。おはスタには今でも出てるけど。大損失だ)。アイドルコントはやはりSMAPの一人勝ちで終わるのか?
もうひとつ、ハロモニで「ぴょ〜ん星人」というミニモニ。が宇宙人に扮したコントみたいなコーナーがあるが、こちらも衝撃的にサムイ。

10月14日(日)

昨日は新文芸座のオールナイト「壮絶・破天荒! カンフー・アクション」に行く予定だったが、風邪ひいてそれどころじゃなかった。ちなみに「新座頭市 破れ! 唐人剣」、「子連れ殺人拳」、「武闘拳 猛虎激殺!」、「極悪拳法」といったラインナップ。「極悪拳法」(主演:渡瀬恒彦)のみ、すでに潰れてしまった川崎の名画座で見たことがある。ガッツ石松とか出てんだよなー。

今日は仕事場に行くことができた。まったく、昨日は私が行かないことによって間接的な老人虐待になりそうだったので凹んだ。熱でフラフラの状態で昨日したメモは、今日見たら間違ってた。
熱は朝起きたら下がっていた。いちおう市販の薬を飲む。
昼間、飯を食ったら腹具合が悪くなった。胃が断続的に痛む。風邪をひくと、たいてい胃にクル。
松屋でカレー食って帰る。カレーが安くなってた。狂牛病が響いているのか? 客で牛丼食っていないのが9割。

「サイボーグ009」、見るの忘れた。

10月13日(土)

朝起きたら、親が「風邪ひいた。熱が出た」というので「ふーん」と思って、風呂入って出たら身体の節々が痛い、頭痛、吐き気、めまい等々が一挙に襲ってきた。私も風邪をひいたらしい。
仕事場に行く途中、電車に乗っていてもどんどんひどくなり、雲の上を歩いているような感じになって、赤坂見附で引き返そうと思ったが「とりあえず行ってみよう」ということで、仕事場まではときどき駅で休みながら行く。

しかし着いたらどんどんひどくなり、立っていられないくらいになったので、しょうがないので帰ることにした。まあ店番が健康体なら気にもしないんだが、親も「熱がある」と行っていたのでちょっとどうしようもない罪悪感、敗北感にかられる。しかし、このときの私が一人で店番しなければならないとなったら、たぶん死んでるだろう。

しかし、そんなこと考えてもいられないくらい辛く、帰って熱をはかったら7度5分くらいあり、顔がほてって眠れないほど。市販の頭痛薬を飲む。濡れタオルを頭に乗せると、たちまちなまぬるくなる。ぶっ倒れて寝てた。
夕方4時くらいにようやく起き上がれるようになり、コンビニで弁当を買って食う。
そしてまた横になる。
その後、少しよくなったので根っころがって本を読んだりするが、夜7時頃からまた顔がほてってきて身体の節々が痛くなり、市販の薬を飲む。
ふだん、風邪をひいても熱など滅多に出ない(3年か5年に1回くらい)のだが、いざ発熱するとビビる。

「真剣十代しゃべり場」「おたくじゃダメですか?」。いちおう録画したが、もともとこの番組が私にとって正視できないほど恥ずかしいのと(笑)、どうもテーマが「ゲーム」らしいので(私はゲームをあまりやらないので)まだ見ていない。sawadaspecial.comさんに、リンク集があって詳しい。

で、ホントは見ないまま思ったことを書くのって反則なんだけど、番組自体から切り離して「ゲームにのめり込んで虚構と現実の区別が云々」っていうよくある議論について。
おれ思うんだけどさ、おたくに限らず、厳密に虚構と現実の区別が付いているヤツって本当にいるの???
たとえばサー、初詣とかに行くじゃん。そこで「神様はいない」って言いきってお賽銭あげる人とか、たぶんいないんじゃない? お墓参りに「先祖の霊はいない」って言いきって行く人とか。占いやUFOを漠然と信じてる人だって大勢いるでしょ。
あるいはブルース・リーの映画を見て空手を始めた人にとって、虚構と現実の接点と分岐点はどこにあるのか?

そもそも、エンタテインメントというのは「のめり込ませる」のが仕事なのであって、そこでいちいち「ここは現実です、虚構です」っていう判断なんか人間は別にしてないわけだよ。
本当の意味で「虚構と現実の区別がつかない」としたら、「ガオレンジャーは本当にいる」とか「でじこは本当に秋葉原にいる」とか「マクドナルドの各支店には本当にドナルドがいる」とか思ってるってことでしょ。それは確かにマズい。しかし、そんな人間が厳密に何人いるか。たぶんそんなにはいないでしょう。

エンタテインメントに限らず、思想とか宗教とかもそう。いちいち「ここは虚構です、ここは現実です」なんて教えてくれない(厳密に言えば、そうしたものを学ぶ広義のサークルで、理想と現実、「ここまでやれれば理想だけど、実際にはこれくらいでいいよ」というのを教えてくれることはあり得る)。

私は、「虚構と現実の区別云々」は、イメージの問題のみというよりむしろイデオロギーとか主義主張の問題にまで広げた方がいいと思う。「論理的思考を経て」、とんでもないところへ行っちゃう場合も少なくないんだし。逆にイメージをたどっていって正しいところへ行き着く可能性もある。そこら辺は呼応している。
ブッシュ大統領の立ち姿に「ハリウッド映画的なもの」を感じ取った人は少なくないと思うが、それは、本来ハリウッド映画がある種のアメリカ的な主義主張を体現していたということ(当然といえば当然だが、あまりに合致しすぎるウサン臭さを感じる)。ハリウッド映画の「気持ちよさ」が、ある種の主義主張をイメージによって納得させるタグイのものであるということだ。

まあクダラナイ結論だけど、結局は「常識」ってのをどこまで把握できるか、ってことだと思います。従う従わないかは別として、「把握してる」っていうことね。
というのは、そういうことを把握しているだけで、イメージの「何が気持ちいいのか」の源泉を自分が探ることができるから。う〜ん、まあそういう考え自体が、知識とか論理的思考中心主義ということも言えるけど。そこまですべての人に要求できないし。

しかし、「常識」ってのは大事だよ。私自身が「常識を持て」って言われてるから間違いない(笑)。

それと「しゃべり場」の件に戻るけど、ゲストが大槻ケンヂで「イケてるオタク代表」みたいになってたらしいが、私は大槻ケンヂ好きだけど、「アニメオタクにはついていけなかった」って自伝的小説の中で書いてた事実はどうなるのよ?
現在三十代の人間が、青春時代にアニメやゲームを選択しなかったっていうのはかなりの分岐点なのに。その辺、だれかがぜったい歴史としてまとめるべきだ。

10月12日(金)

けっこう、知り合いにアニメの好きな人が多い。新番組の第1回目は必ず見る人とか。
で、ここんとこ季節の変わり目で新番組と特番が続いてて、せっせと録画していたら途中からたまらなくメンドくさくなってきた。リメイクの「バビル二世」とか、どーせいっちゅうの!! 正直、始まって5分で眠くなったよ。

昨日のテレビは素晴らしい特番が横並び。「マスクマジシャンVSプリンセステンコー」、「陰陽師が悪霊祓いでどーたらこーたら」、そして「TVチャンピオン」の「回転寿司早握り」。悩んだが結局「マスクマジシャン」を録画。今日見ていたが面白いことは面白いのだが、コレを見終わった後、すぐ「ダウンタウンのものごっつええ感じ」を録画しなければならない、つまり2時間全部一気に見なければならない、と思ったらプレッシャーになってきた。別のビデオテープがあったのでソッチに「ごっつ」を録画するという妙案を思いつき、録画して酒飲んで寝た。

友達が減った。
その減り具合といったら、もう完全に引きこもり状態である。「友達が減った」も何も、普通そんなにプラプラしていられない。それと、同世代で子供を持たれると、すごい負い目を感じる。「すいません……」と思ったりする。やっぱり男に生まれたからには、理科系かバリバリ営業マンか医者か軍人にならないと意味がないんじゃないかと、宇宙から来たウイルスがおれをさいなむ。まさか小学生の頃、自分がこんなダラけた大人になっているとは思ってもいなかった。
私の人生をどこでやり直しても、まあ結果は同じか、今より悪くなってるだろうね。
そういう意味では「人生を変えた1冊の本」とか「1枚のCD」なんてものは、私にとって存在しないね。
あとはまあいろんなダークネスな感想とか、あるんだけど、本当にダークネスだから書かない。たぶん親しい人に会っても教えない。ポニーテールは振り向かない。チップス先生さようなら。

10月11日(木)

・宇宙から来たウイルスのこと
いつも知らないうちに金がなくなってて、外食が多いからかとも思うんだけどわからない。外食ったって1日1食しかしてないはずなんだが。
きっと宇宙から来たウイルスが、おれの財布から少しずつ盗んでいるに違いない。ウイルスったって「はい私はウイルスです」ってな顔をしているハズがない。おそらく中年男で、自営業でなんかポンプのついた機械(用途不明)の販売をやっているが、ウェイトは小劇団の芝居の役者活動に置かれている。「役作りで坊主にした」ということをやたら居酒屋で自慢する。
SFファンだと言ってるから聞いたら、星新一と眉村卓しか読んだことがなかった。
自分の過去の女関係を下敷きにした小説を「群像」とかに送ってボツになったことがある。地元のタウン誌に、環境問題や戦争についての毒にも薬にもならない文章を投稿して採用された。アイドルは森高千里しか知らない。しかも「ストレス」のときの。
「天才バカボン」と「パタリロ」をすごく面白がる。「伝染るんです。」を読ませると、わからないから怒る。
ハードボイルド小説をボチボチ読んでいる。彼が今読んでいるのはロバート・B・パーカーで、地下鉄の「なんとか文庫」から借りてきた。しかししおりを挟まないので、いつもどこまで読んだかパラパラめくって探している。「裁くのはおれだ」のミッキー・スピレーンの話をするとスッゴイ嫌がる。

……まあそんなようなやつが、おれに近づいてきて財布から千円とか二千円とか盗んでいく。宇宙から来たウイルスだから。盗んだ千円で、ゲーセンで脱衣麻雀かなんかをやる(パチンコに行くには額が小さすぎるから)。
飲み屋の女の子に説教するのが趣味。あと団体旅行の宴会でコンパニオンが付くと異様にコーフンする。「渋谷に行こう」というと、とりあえず反対する。でもけっきょく行く。そして、行った飲み屋で女の子に説教する。カラオケで必ず「ラブイズオーヴァー」を歌う。帰りにチーマー風の男の子たちがいると、かえって目立つくらいに腰を低くして小走りに通り過ぎる。

電車の切符を無意識のうちにくにゃくにゃと折り曲げるのがクセで、自動改札で通らないとバカみたいにビックリする。

「宇宙から来たウイルス」には仲間がいて、いつも「珈琲男爵」とかそういう名前の喫茶店に集まり、朝10時くらいまでスポーツ新聞を読みながらモーニングを食ってウダウダする。メンバーのうち半分は度つきサングラスをかけている。
(どうもなかなか「宇宙から来たウイルス」っぽい行動にならねえな……)

スペースシャトルの動向はいつも気にしている。彼らはスペースシャトルを利用して宇宙と行ったり来たりしているからだ。しかしCGと本物の区別がなかなか付かず、全員で夜中までテレビでやってた「アポロ13」をドキュメンタリーだと思って「珈琲男爵」で見ていて、最後に映画だと気づいて全員怒りだしたこともある。

「宇宙から来たウイルス」に女性は少ないが、少数ながらいる。そのほとんどは外見が40歳以上、見分け方はパーマの当て方がキツいくらいか。それと全員そろばんができる、計算が正確、ということで会社の経理の仕事に就いていることが多い。
会社はたいてい9時から始まるので、あまり「珈琲男爵」には来ない。
電子メールでも交換すればいいのだろうが、「宇宙から来たウイルス」は全員、パソコンには弱い。唯一、「珈琲男爵」のある商店街のHPを作製しているヤツがいたが、それももう2年くらい更新が止まっている。「ファミリーマート」になってしまったブティックも、「ドトールコーヒー」になってしまったふとん屋も、そのままになっている。
仕方がないので、月1回、公会堂の会議室を借りてミーティングをやる。まぁスペースシャトルの動向以外はどうでもいいので、情報交換は最初の10分くらいで終わり、後はたわいない話をしたり、だれかが持ってきたお菓子をつまみながら夕方まで過ごす。

ある日、だれかがハイパーヨーヨーを持ってきてくるくる回したら、それを見て全員死んでしまった。「宇宙から来たウイルス」は、死ぬと窒素になる。服も窒素になるので何も残らなかった。
「ヨーヨーの回転」が彼らの弱点であった。H・G・ウェルズもビックリだ。
じゃあ最初に持ってきたやつはどうしてたのかは、謎である。
「宇宙から来たウイルス」が全滅したのなら、だれが私の財布から千円くらい盗んでいくのか。それも謎だな、考えてみれば。
すべては振り出しに戻り、「暗黒神話」だっけ? ああいう結末になって、完。
(次回、「宇宙から来たウイルスの子ら」に続く)

10月10日(水)

雨が降ってた。ざんざかざんざか、と。

昨日はビデオにとったK−1の予選を見てた。日本人選手はサッパリ育たないし、「もう自分でも飽きたかな」と思ったが、いざ見たらよかったねぇけっこう。

今回は「顔でパンチを受けた」マーク・ハントのタフネスぶりが一番の話題だろう。
ひさびさに新顔登場というか、石井館長も喜んでいるに違いない。しかし、レイ・セフォーとの体重差は20キロ。ボクシングでは絶対あり得ないカードだろう。モノの本には「体重差30キロ以上のキック系の試合は組むべきではない(危険だから)」という意見も載っていて、網膜剥離になるほどブン殴られたセフォーがいくぶんかわいそうな気はする(まあ今までどうだったのかもよく知らないんだけどね)。
私としては「空手をやり、ボクシングに転向、世界挑戦に破れ、自分の最後の場所としてK−1を選んだ」というアダム・ワットに感情移入していた。私と同い年。選手としてのピークもここ1、2年なのでは? そんな渋さが光ってた。 フィリョはいまいちしょっぱかったような気がする。でも応援してる。

……ネットウロウロしてたら「テキストサイト論」ってところに出くわす。
ニュースソースをきちんと示すのが最近の仁義らしいが、ネットウロウロの結果たどり着いた場合はその足跡も全部示さなければならないのだろうか? んじゃメンドクサイのでリンクはしません。例によって、モトネタを示さないで意見をウダウダ書く。

ここのテキストサイト論、全体のスジは通ってると思うし毒舌も小気味いいんだけど、やっぱり最大のキモは「テキストサイト運営はアクセス数を上げるゲームだ」と言いきっているところだろう。
そのためには大手サイトを心にもなく褒めちぎれ、派閥に入れ、オフ会に出ろ、にちゃんで叩かれないようワザを使え、とたたみかける。実はこうした考えは極論ではあるが半分は正しい。 正しいがゆえに、やはりダークになる(笑)。

まったくの道楽でサイトを運営する場合、いったいどれくらいのアクセス数が必要なのか? これは同人誌をつくったときにも考えたことだ。いったいどれくらいの部数が必要なのか?
それにはサイト運営、および同人誌製作の最終的な目的は何か、ということが問題となる。私の場合は「同好の士と楽しく意見交換したい」というようなことが漠然とした目的だ。
逆に言えば、少数ながらワカッテくれる人がいればいい。
ところが、「ワカッテくれる人」に自分の趣味趣向を届けるには、それなりの「数」がいるし、その「数」を得るためのクォリティも必要。むろん広義の政治力も必要だろう。
その辺、私もずいぶん悩んでたんだよな……。

だから「テキストサイト運営はアクセス数を上げるゲームだ」という考えは、半分は正しいんだけど、それだけだとやっぱりどこか違う方向に行っちゃうんだよねきっと(それはこのテキストサイト論でも指摘されていたことだが)。
ある程度アクセス数のあるサイトの「方向性」などの悩みって、たぶん同人誌で「大手」って言われてるところと同じものだと思う。要は「シロウトの表現一般」の問題なんだよ。とくに同人誌と比較するとわかりやすい。そう考えてくると、たまに散見される「ネットでの実戦の中から学んできたことを根拠とするテキストサイト論」って、正しいとは思うんだけど、あまりにネット内で完結しすぎてると思うんだよな〜。
「アクセス数を増やすためにオフ会に出る」って、まあニフ者の私からすると目的が逆転してると思ってしまうし。もっとも「にちゃん」のような、無記名発言が影響力を持つ、無記名発言という「存在」だけがネットを浮遊するということが、パソ通時代とインターネット時代のもっとも異なる面のひとつなんだろうけどね。現実世界とまったく切り離されていれば、固定ハンドルでも何でも同じでしょう。だから「ネット上の人間関係が主で、オフ会が従」ってこともありうるということなんだろうか。

「テキストサイトの増大によって、将来的に玉石混淆の『石』の数が増えすぎ、『玉』が見つけにくくなってテキストサイト全体が地盤沈下を起こすのでは」みたいな意見も読んだけど、それもどうかな〜と思うよ。あくまで予想だけど。
だってコミケで、いちおうジャンル分けされてはいるけど初めて行った人がだれでも人混みの中で呆然と立ちすくむあの巨大即売会で、なんだかんだ言ってやっぱり「玉」は見つけだされてるんですよ。「つまらないものがむやみに売れる」なんてのも、何もテキストサイトのアクセス数に限定しなくとも必ず起こる現象なんだし。
何より検索機能のあるネット界で「『玉』が『石』に埋もれる」ってことは起きにくいような気はしてる。
そもそも、そんな毎日毎週、いくつもいくつもサイトを漁る必要なんて別にないんじゃない? 1日に見れるサイトの数は決まってるんだし。面白い文章を書けたりネタが拾えたり、という人間の数も決まってる。「サイト漁り合戦」でもやるなら別だけど、無名でも自分が本当に気に入ったところ、ってのは必ず見つかるよ。

同人誌と唯一違うところは、広義のテキスト系で言うと独自の基準で選ぶニュースサイトかな。私も気に入ったところは毎日見てる。確かに高速化や送れる容量の増大に伴う「情報の交通整理」を先取りしていると言えるんだけど、情報ってのは必ず整理して出す役割の人間があらゆるシチュエーションで出てくるものだから、これもまた世の常、としか言いようがない。

だいたい、そういったことを性急に時代の流れの中でとらえていくことに、少し疑問を感じる(まあこれはいつも漠然と感じていることなんだが)。う〜ん、陳腐な意見かもしれないが、そうした「流れ」をネット内でだけとらえようとすると自家中毒気味になるような気はする。

それより私が考えているのは、「面白い文章はプロにしか書けないのか?」ということなんだよな。詩でもマンガでもいいんだけど。そういう表現においてね。
プロの作家やライターのHPは、確かに文章は手堅いし、力の入っているところではスゴイのもあるんだけど、本業が忙しくなったりカネになる仕事が増えたりするととたんにパワーダウンしてしまう。また、面白いテキストサイトってのも実はプロかセミプロの人が匿名でやってんじゃないのかな、と思ったりする。
私、70年代中盤以降のサブカルチャーって、「プロVSアマ」って対立構造があるんじゃないかとずっと思ってる。「単純な二項対立だ」という意見もあるかもしれないけど、中森明夫の「おたく」に対する原初的な違和感・嫌悪感は、ぜったいそのアマチュア根性にあったんだと思う(厳密に言えば、彼が「アマチュア根性だ」と感じた部分というか)。民俗学畑の大塚英志も「おたく」ってのを「そういう習性の人々」と漠然と捉えていたと思うし。だからこそ、「プロのおたく」である岡田斗司夫の意見が違うところから御輿を引っ張ってきたと思うんですよね。しつこいようだけど。

んでもって、ネットでもアマはプロには勝てないのか、それともそんなことはまったく関係ないのか、そういうことをテキストサイトは明らかにしてくれるかもしれない、などと考えたり。まあここでの勝敗は、アクセス数云々よりも単に私が見た主観的な勝ち負けだけどね。
そういう観点から言ったら「侍魂」は、アマチュア側の提出したサムシングだとは思うわけですよ。

パソ通時代は、ただしつこいヤツとか声のデカいヤツと、ほんとに文章書けるヤツと注目度が等価だったけど、サイト運営ってその管理者のトータルな実力がわかるしね。

10月9日(火)

気分最悪。やっぱり火曜日ってダメだわ〜などと「不思議ちゃん」みたいなことを言ってみる。

録画しておいた先々週の「パワーパフガールズ」、「ガールズの主張」ってスゴクよかったなあ。
「女は男にナメられている」と主張する女泥棒ファム・ファタルから「あなたたちは女であるためにワリを食っている」とオルグされ、「間違ったフェミニズムな感じ」を植え付けられたガールズ。彼女たちは、男の子が投げたボールをとって女の子がたまたま転んだら男の子を糾弾し、「博士は男だから」自分の部屋を自分で片付けろと言っていると怒り、「市長は男だから」その命令は聞かないとストライキしてしまう。
そこで、ミス・ベラムとキーン先生(幼稚園の先生)がガールズを説得する。
コレすごくイイねえ。ここまでジェンダーに関してきちんとやるアニメって、まず日本にはないね。ミス・ベラムとキーン先生の主張とかその展開の仕方も、とても納得のいくものだったし。
日本だと、田嶋●子みたいなカリカチュアライズしたキャラクターを出してきて、そいつをやっつけてオワリ、ってのが関の山だからなあ。基本的にマザコン色が強くなるし。そもそもガールズの「博士」もああいう造形にはならんでしょう。
ファム・ファタルが、超人系の特殊能力を持った悪役ではなく、コスチュームをまとって秘密兵器を持った「バットマン系」であるところもけっこうイイ。ちょっと劇画っぽくてカッコいいんだな。

・「物語 ドイツの歴史」阿部謹也(1998、中公新書)読了。

10月8日(月)

米軍の空爆が始まった模様。まあはっきり言ってむずかしいことはわかりません。
10年ぶり(つまり湾岸戦争以来)にテレビで見た、軍事評論家の江畑健介氏の毛髪が一回り小さくなっていたことを書いておきましょうか。

コメットさん☆
・第27話「ケースケの夢の実」
「収穫の秋。ということで収穫祭をやろう!!」というコメットさん☆の発案により、お知り合いを藤吉家に呼んでのお祭り。みんなで裏山に行って、山菜やきのこをとって……。しかしその日はケースケの夢「世界一のライフセーバー」を実現するための第一歩である大会の日だった。そのことを知らないコメットさん☆はケースケが来ないのでちょっとがっかり……。

自然嫌いの私、「メシはスナックと炭酸ジュース!!」とか叫んで身体を壊している私も「北風と太陽」の理論でコメットさん☆の自然描写は好きだ。そんなに押しつけがましくなくて。また、夢に突き進むケースケもすごくイイ。
なんというかね……アニメ用語でなんていうの? 画面の切り替わりとかで見せていくのがうまいと思う。「風」になってケースケを応援に行ったコメットさん☆の声援が、ケースケに「聞こえていない」ってのが奥ゆかしくていいなあ。

・第28話「お手伝いできること」
OPが変わった。すごく明るい雰囲気に。違和感あるなあ。……ってよりも、人気ないから「もっと明るく目立つように!」とかって言われたのかな、と勘ぐってしまう。
メテオさん☆の扱いは、前OPよりいいのではないでしょうか。

ライフセーバーになる夢をかなえるため、オーストラリアに行って3年は帰ってこないというケースケ。そして、ケースケの旅立ちの日に、デザイナーの女の子(名前忘れた)からモデルを頼まれたコメットさん☆は、見送りに行く予定も立てずモヤモヤしながら服をつくったりモデルの練習をしたりして当日まで過ごす。

実は脚本的にはムラがある、とようやく気づいてきた私。とくに「コメットさん☆がダブルブッキングしてしまい、それを星力(ほしぢから)で解決する」というパターンがけっこう多い。先週も「収穫祭」とケースケの大会がバッティング。今週も、ファッションショーとケースケの旅立ちがバッティング。デザイナーの子に「やっぱりモデルをメテオさんに変わってくれ」って当日言うコメットさん☆は、ヒドいやつだ。でもまあデザイナーの子も「モデルになれ、服も縫ってくれ」とかスゴイこと頼んでたしなあ。

「ヨットで1カ月かけてグアムまで行く」というケースケの行為にも、必然性がまったくない(同行する景太朗パパの道楽らしい、ということをにおわせてはいるが、それにしてもねえ)。
しかし意外な展開ではある。こういうシリーズ半ばでの「メインキャラがどこか遠くへ行く」というエピソードは、本人の意志か何らかのアクシデントで1話か2話でチャラになるものだが、どうも本当に旅立ってしまったらしい(でも来週戻ってくるのかもしれないけど)。
それと、この時期に来てケースケの素性がまったく描かれないのもどうか。ふだんなら気にならないのだろうが「オーストラリアに3年は行っている」という話が出てきたとたん、「コイツいくつだ!?」という疑問が浮上。

まあでも、そんなことは今のところいいんだ。それよりこの作品自体をもっと盛り上げたいよね。クサしてる場合じゃない気はする。以上、コメットさん☆ばなしおわり。

天上の飛鳥さんの「☆モ娘。関連」における、辻希美の鬱状態についての考察は面白い。……っていうか辻希美に興味のある人限定だけど。
「読むまい読むまい」と思ってても読んじゃうのが「モー娘。」という「プロレス団体」のしのぎ合いなのでありまして、その中で辻が「大人になりたくない」から鬱になってたとしたらかなりダークな話ですよね。子役が大人になる苦悩に近い。
本来、アイドルってのは子役とか「チャイドル」とかよりは「少女」というつくり込みが激しいんで、二十代後半でも「女の子」って表記して通る現在(西田ひかるを見よ)、よほど年食わないと年齢的な行き詰まりってないと思うんですが、辻の場合は子供キャラを強調しすぎたか。って印象です。
たぶん加護はたやすく脱皮できるけど、辻はむずかしい。今のうちからなんとかしないと(しかしどうでもいいこと書いてますな私も)。
ちなみに「天上の飛鳥」の管理者さんって、私の大学のサークルの後輩ってことになるんだよな。一学年10人もいないところだから、衝撃的事実。むろん、一面識もないんですけどね。

「ハロモニ」がリニューアル。新コーナーに、ついにアイドルコントが!! 「スマスマ」の独占状態だったアイドルコントに、強力なユニットとしてモー娘。が参戦するんですよ!! アイドルコント……それは芸能史において、ほとんどだれも望んでいない(アイドル本人すらも)表現ジャンルですよ!! 「スマスマ」のコント自体が、往年のアイドルコントに対するオマージュの印象が強烈なんですが(それでも「テレビでコントが見られる」という部分のみに注目される場合が少なくないですけど)、いかんせん全員「男」であるところがおれさま的にはつまらなかったわけです。
しかし、ついにここに「女の子のアイドルコント」の堂々たる復活!! これを私は15年くらい待ってましたよ!! 「ハロモニ」、すごい期待していました!!
……で、結果は。

……寒かったです。

何に原因があるのかわかりませんが、イマイチでした。たぶん、「兄貴的存在のコメディアン」がリードしていないこと、アドリブが少ないことなどが原因でしょう。

そういえば、ほとんどのバラエティで「モー娘。」ってリーダー的存在のタレントに引っ張られるってことがないですよね。私が知らないだけかもしれないけど。まあせいぜい「うたばん」で石橋と中居とか。むろん、コントにおいてはナカザワねえさんすらも牽引車としては役不足です。
でもなー。石橋だとなんかちょっと違う気もするし。
「お笑い芸人とからませない」ってのは、おニャン子、乙女塾、桜っ子クラブなどに対するアンチテーゼかなんかあるんですかね? 確かコンサートのときは磯野貴里子がレポートしてたけど。磯野貴里子、モー娘。を引っ張るにはいいポジションにつけてると思うんだけどなー。

10月7日(日)

「トップのインパクトの大切さ」を考え、最近画像をせわしなく更新している。
忘れないうちに書いておくと、「アイドル刑事 ピンク」→「『おはスタ』のKANA」→「浅田りょう」→「峠を攻めるビデオ」→「家族輪舞曲(ロンド)のビデオ」と続けている。トンデモハンターをきどって集めたものの、「トンデモ」のレベルにも達しないもので家が溢れ変える結果となった。そんなものならいくらでもうちにあるので、毎日更新しても1カ月くらいは持つだろう。

あと、私も一生懸命働いていますが、仕事のこと書いてもヤボなのであまり書きません。定期的にソレをアピールしておきます。

高円寺会館でR−1魂(ソウル)。「リッチマンムービーズ」主催の、バカ映画中心の自主映画上映会。

「高円寺会館」は、いいあんばいに老朽化した味のある建物。……っていうかそもそも高円寺っていいとこだよねえ。なんつーか「東京の中で独特のイイ味出してる地域」って感じで。ウットリしますよホント。

「観客の投票で勝ち負けを決める」ということだけを聞いて、行った。いざ始まってみると、思ったよりもずっとつくり込んだイベントで驚いた。舞台上にはリングがしつらえられ、司会がちゃんとプロレス風にあおる。自主映画の監督たちもプロレス風コスチュームで登場、自己アピールするが、それぞれが非常に芸が細かい(個人的には「大林宣彦風」の格好で登場した人のバックに、大林宣彦の歌っている歌が流れたのにウケた)。

場つなぎ的な映像もとてもつくり込んであって、「笑いをとる」ということに貪欲な姿勢には感動すら覚えた。

また、1作だけマジ作品として「カワカナイ カサブタ」というのを上映していたが、これもよかった。言いようのない自分に対するふがいなさ、モヤモヤのようなものを叩きつけるような作品だった。ある種のカタルシスも用意されているし。シブい。

10月6日(土)

後楽園ゆうえんちでトラッシュポップフェスティバル
唐沢俊一氏監修のイベントで、2週間くらい毎日いろんな「トラッシュ」なモノを展示。金、土、日には1時間、ゲストを交えてのトークコーナーがあるというモノ。
今日は「トラッシュディスコ『多恋人』」。力学(ちから・まなぶ)と行った。
連休初日とあって、この間行った金曜日よりもゆうえんちは人でにぎわっている。屋台にも展示物にも人がむらがっていた。

今回は鶴岡法斎さん一人でのトークライブ。怪しい音楽特集。立ち見も出た。もともとそういうの好きなんで、楽しんだ。

アニソンのパチモンソングなどを特集。CDをかけながらのトーク。いわゆる「ぜんぜん知らないヤツが歌ってるアニメ主題歌のカセット」ってヤツですね。親におねだりしたおして買ってもらい、家に帰って聞いたときのガッカリ感、今でも思い出せるけど、あらためて聞くとなんで懐かしい&面白いんでしょうね。堪能しました。

あとね、東映のスパイダーマン、ひさしぶりに見たいと思った。嗚呼、レオパルドン。あと賀川雪絵(字、合ってるかな)。

10月5日(金)

フジテレビの「フードバトルクラブ」を見る。要するに「大食い大会」だ。
ナンシー関のホームページで、なんと今回の優勝者のネタバラシが載っており「泣」だったのだが(後から考えたら、結果を「小林尊くん優勝」と決めつけて原稿を書いてしまったことへの照れ隠しだったんだろうが)、内容的には充分楽しめた。
「大食い番組」、最初はかなり抵抗感があって見ていたのだが、だんだん病みつきになってきてしまった。

個人的には「底無し」って感じのヒトより、あらかじめ自分の限界を知った上で計算していく人が好き。後はキャラね。だから、単純に「どれだけ食えるか」だけでは途中で消えてしまうかもしれない赤坂さんとか、ぜったい残しておかないといけないと思う。

10月3日(水)

新宿・ロフトプラスワンでイベント「どーした?どーなる オタクジェネレーションギャップ」
「各オタク業界の旗手が一堂に会して語る、オタク世代論」ということで、出演者は唐沢俊一、鶴岡法斎、眠田直VSやまけん、森田屋すひろ、玉井豪、斉藤K VSあかほりさとる。

「オタク世代論」って個人的に興味があったんで、行きました。
出演者および他の観客はどう思っていたかわからないけど、個人的には面白いイベントでした。

店に入って、客層が微妙に若いのにまずビビって、その後「やまけん」という人が仕切り、唐沢&鶴岡&眠田はゲストだということを初めて知る。このやまけんという人がすごく人気があるらしく、登場するなり前の方の客から「ヒューッ!」という声援が飛んだりしてまたビビる。「こりゃ場違いなところに来ちゃったかな……」という気分が広がる。

だが唐沢&鶴岡両氏が登場してからは(あくまで個人的感想だけど)、マジっぽいトークが始まって面白くなってくる。「ジェネレーションギャップ」の若い世代側の人が、「アミーゴスのライブは多分自分にとっては面白くないんじゃないかと思う。なぜ『知識の披露』にこだわるのか。なぜ『啓蒙』という部分に走るのか」みたいなことをすごくマジメな感じで突っ込んできてた。

やまけん氏やその他の人のスタンスから察するに、コレは「若い側」は、私が9月29日の日記で書いた「オタクは『性質』なのか」という疑問をそのまま持っているのではないかと推察。たとえばオタク話の常道パターンである「こんな変わったことにこだわっているヤツがいて『負けた』と思った」的なネタをふると、「そうやって知識のあるなしで『勝った』とか『負けた』とかっていう感覚、面白いですね〜」という感想がフラットに返ってくる。けっこう驚いた。
「オタク」かそうでないかって、まず知識の有無なんじゃないかと思うんだけど、そういうふうに思っていない人(で、自分をオタクと自覚する)がいるというのはショックでしたね。 惜しむらくは、彼ら若い側がそれを問題点として意識しているかどうかなんだけど。直観的な違和感だから、話がかみ合いにくい。

ゲストである唐沢議長の本も「読んでいない。その人物と直接会って話せばもっとよくわかると思うから」って言ってる人もいていいのかなとハラハラしてしまったけど、その辺りから今回の「若者側」の「知識」に対する態度が少し(善し悪しは別にして)わかったような気がする。

だから今回登場した「若い世代」の中には、「濃い、薄い」っていう概念は存在しないんだろうね。
「濃い、薄い」っていう概念に違和感を持つ人は非常に多いので、そういうのってひとまずわからんではない。「ただ楽しいことやってるだけなのに、何でそこにヒエラルキーができるんじゃ」みたいな感じなんではないでしょうか。そして、「濃い、薄い」とは無関係な「性質」、「性(サガ)」みたいなところで自分をオタクと自覚して生きていこうという姿勢なのでは。
だからこれは、ジェネレーションギャップというよりも、「知識」についての考え方の違いなのではないか、と思いましたよ。

それで……「楽しけりゃいいじゃん」っていうノリが、今回登場した若い人たちにとってどういうレベルのことなのかはわからなかったんだけど、私個人の意見としては、「楽しけりゃいいじゃん」っていうノリだけで「オタク」ってことを全面に出して乗り切っていけるかというと、疑問な部分はある。
それは、どうしてもネタ的に甘くなるから。

いや、むろんやまけんさんという人のトークライブを見たことがないから、「アミーゴス」的なベクトルとは違った、面白いことをやっているのかもしれん。
しかし一般論として、ネタを100知ってるところから1出してくるのと、1000知ってるところから1出してくるのでは、ネタセレクトのレベルが違う。
100でも1000に渡り合える人ってのは、確かにいるんだよ。大槻ケンヂとか、伊集院光とか。だけど、それは一種の勝負カンみたいなものであって、万民にあるモノではないんだよな〜。逆に知識だけあってどうしようもないバカな人もいるし。この辺りが、問題を混乱させていると思う。

やっぱり人間は知識が深かったり洞察力があったり、さらにそこにリーダーシップやカリスマ性のあるところに集まってくる。それが、基準がなんだかわからないところにあって「ノリ」だけでワイワイやってると、なんか同じ人たちと、同じような話をして、同じような行動して同じようなことに笑ってるようなところにしか行けない、と思うんですよ私は(とか書いてるわりにはやまけん氏という人は人脈ありそうだったが)。

ライブの話に戻りますが、休憩を挟んで眠田直、あかほりさとる両氏が次々に登場。最終的には開田あやさんも加わり、「しゃべり場」的な感じでみんな出てきてごちゃごちゃっとトークしてた。ここも面白かった。

けっこう、若い人のマジトークがイイな、と思って。前半あまりしゃべらなかった人もしゃべりはじめたし。質問とか意見が、誤解を恐れずに言えば素朴なのね。それに唐沢・鶴岡・眠田・開田さんが答えていくようなかたちになってたけど、質問が素朴なだけに答えも基本的というか、私の中で明確になった部分も多かったし。

単純に、「これだけの人数のトークの中で出演者がどう自分を出していくか」みたいな部分も、ハタで見ていて面白かった。

……にしても、コレの状況をやまけん氏側のファンの人はどう思ってたのかね???

10月2日(火)

「UFOと宇宙人全ドキュメント」という本が欲しくて、神保町へ。
でも、なかった。仕方ないのでネットで注文しました。
ひさしぶりに書店の「精神世界」とかのコーナーを回ったけど、意外にUFOの本ってないもんだね。
渋谷の某書店なんて、いくつかの新宗教・オカルト系出版社が棚をそのまま独占してる感じで、もう「欲しい本を探しに行く」っていうレベルじゃないし。
他の本屋でも「トンデモ本の世界」だけはサブカルの棚にあったり、「占い」だけは実用書のコーナーにあったり。そもそも、オカルト本とオカルト批判本が同じところにあるかどうかがわからない。一緒にすべき。「オカルト、疑似科学」というカテゴリで探しにくいことおびただしいと思いました。
まあそろえる方も面倒だとは思うけどね。

10月1日(月)

雨がジトジト降って、やる気なくなりまくり。おれのやる気のなくなり具合はちょっとすごいよ。「鬱」というのとも違う。フラットに「やる気なし」。そう、この日記も……。

最近、「明石家マンション物語」見てますよ(「マンション」っていう設定が形骸化してると思ったら、10月でリニューアルするみたい)。
なんとなく病みつきになってきて。スタッフが「ひょうきん族好きなんだなあ」とか思わせるし。「ざんげ」みたいなコーナーやってるし。

で、先週ゲストに久本雅美が出てて、この人の司会の仕切りってさんまに似てるなあ、と前から思ってたけど二人一緒に出ていると近いものを感じるね。
久本トークで「芝居をやってて明日もある場合、みんなトシとってきて終わった後飲みに行かないで解散してしまう。しかし、反省点やグチなどを話したい場合、他のみんなは結婚しているので家に帰っても話す相手がいる。でも自分は一人暮らしなのでその相手がいないのが寂しい」って言ってた。いや〜すごいよくわかるわ(笑)。
一方、東野は離婚ネタをしてたけど。

長嶋監督、引退。
実は長島に思い入れって何にもなくて、あまりにテレビでたくさん報じていたので驚きましたよ。別に死んだわけでもないのに。よくわかりませんな。ファンの人には申し訳ないが。

思い出すのは、かつてマンガやアニメに無数の「ニセ長嶋」が出ていたこと。確かアニメの「ど根性ガエル」に「ナガシメ選手」って出てた。あと「ロボット長嶋」ってマンガがあったらしい。未読。

仕事場で「いいとも」見てたら、「いいともラッピング教室」という贈り物のためのラッピングを教えてくれるコーナーがあり、「今日の題材はカゴです」って言ったらタモリが「加護?」っつってニヤ〜と笑いながら「いや、加護ちゃんをラッピングしたいと思って」って言ってた。

おしまい。



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