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「ぶっとびマンガ」電子版その2
「ぶっとびマンガ」電子版その1
・05 「萌え」に歴史あり 第1回(!?)「キックオフ」
・03 アイドル「りんごとももかと姫」そして茶髪
一気に下まで行きたい
・04 ゴマキはゴトマだった! 〜呼称について考えよう〜
数年前、自室の窓ガラスを転んだ拍子にブチ割ってしまったが、部屋があまりにもド汚いため、ガラス屋を入れることができずそのままにしてあった。しかし、ウチの前の十字路が中学生のガキのたまり場みたいになってうるさくてしょーがねーし、防音の意味もかねてガラスを入れることを決意。
なぜ決意が必要かというと、引っ越し並みの「片づけ」が必要だったからだ。モノを出さないとガラス屋さんがまず窓にたどりつけないんですよ!!
……とこういうことを書くと、私の私生活を何でも知ったような笑い顔をして「新田さんのうちの近くって中学校なんですよねウフフ……」とか言ってくるやつがいるが、おれはそんなストーカー行為には負けん!! ストーカー行為じゃないけどね。
・西暦2000年のペントハウス
まあいわゆる「モーヲタ」のヒトには当然の知識なのかもしれないが、私は「ドラえもん」の「タケコプター」が「ヘリトンボ」と呼称が併用されていたことを思い出した。けっきょく、アニメ主題歌の中に「タケコプター」が入ったせいか「ヘリトンボ」という呼称は今や完全に廃れてしまった。でもおれの中ではタケコプターはいつでもヘリトンボさ……(と、何とも言えないせつない気持ちになってみる)。
・今、記録しておくべきもの
……でまあ「ゴマキ/ゴトマ」呼称問題についてはマニアの人も知っているかもしれないが、こういうことはすぐ忘れ去られちゃうから記録しておいた方がいいです。モー娘。は現在進行形のため、わりかし「記録」にこだわるサイトってないんじゃないかと思うけど(あったらゴメン)。
あとさ、「セリエA(アー)」を「セリエA(エー)」って言ってた時期があったとか、「オタッキー」という言葉があったとか、「オタク」と「マニア」が混同されて使われていた時期があったとか、就職活動を略して「シュウカツ」っていうのはごく最近だとか(注:この場合のNGワードは「E電」と「実年」です。自然発生的な言葉じゃないからね)。
今、私が記録しておくべきことは、高橋愛の訛りが急速に強くなったことかも。……でもこういう、自分のキャラクターを強調するための口調の変化ってよくあるけどね。なんだっけあの、女子マラソンの選手。芸能界に入ったとたんにふだんから酔っぱらいみたいになった人。
結論その1:生き残るのは大変だ。
ぜんぜん関係ないが、ウチの近所の中学校では今年から女子はブルマーをやめて紺のトレパンをひざでちょんぎったようなモノ(スパッツにあらず)に変わったんだが、そのままで家に帰るのやめろ!! なんかだらしがないよ!!
それと、おれの挙動が面白いと思ってんなら、おれ自身に「挙動不審で面白いねヒャハハ」なんて小馬鹿にしたような口調で言わないでソッとしておいた方がいいぞ。でも、本来の意味での賛辞の言葉はください!! がんばります!! ぐゎんばります!!(初期の辻ちゃん加護ちゃん的口調で)
さて、ガラス屋を招き入れるための大掃除の際、雑誌「ペントハウス」の2000年4月号が出てきた。巻頭がとよた真帆の緊縛写真でグラビアがキューティー鈴木だったりするのだが、そこに「中学時代から火花バチバチ!? モーニング娘。ナッチVSゴトマの恋のバトルサイト!」なる記事を発見。
まあ「モー娘。のだれがだれと付き合ってる」といった、噂の域を出ない他愛ない記事なんだが、ゴトマってだれよ!? と思ったら後藤真希のことなんだよね。愛称・ゴマキじゃなくてゴトマ。しかし「ゴトマ」という呼称は初耳である。なんだよそれ。
というわけで、Googleで検索してみると、おお、けっこうヒットするじゃないですか。99年から2000年始めくらいまでは「ゴマキ」と「ゴトマ」の呼称が併用されていたらしい。「モー娘。(狼)@2ちゃんねる掲示板」では「ゴマキ? ゴトマ? あなたはどっち派?」なる問いかけも見つけた。
さらに、「現代用語の基礎知識2002」には、後藤真希の愛称について「ゴマキ」と「ゴトマ」が併記されているらしいのだ。
ペントハウスの記事内容も、「人なつっこい美形の真希チャン。クールな美形のナッチ」と今では考えられないキャラ印象で書かれている。この記事が出る頃、なっちは激ヤセをしていたらしい(写真を見ると頬がこけてます)。その後激太りして、そっちの方が有名になってしまうが。
わずか2年弱でこの受け手の印象の変化、芸能界って一般社会の何倍ものスピードで動いているんだなあと思わせる。
学生って何でも略す。私が学生時代も「フランス語」を「フラ語」って言ったりしていたが、学生のやることがそう変わらないここ10年でなんで就職活動だけが新たに略されるようになったのか、不思議と言えば不思議だ。
あとねー、いわゆる男性向け創作同人誌を「面妖本」って言っていた時期があったっていうんだけど、私もよく知らないんだよな。実際にこの言葉を聞いたのは1回だけだった。でも「エロマンガ」って言わないでわざわざ遠回しに言うところに、何となく奥ゆかしさを感じるんだけど。いや、むしろそこはかとないサベツの感覚なのか。それはわからん。
結論その2:モーヲタに限らず、マニアの人はいろいろ記録していた方が後で楽しい。まあ何かとめんどうだけどね。
(02.0713)