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「ぶっとびマンガ」電子版その2
「ぶっとびマンガ」電子版その1
・08 「カッコ悪い」という立ち姿〜体験コミック「わが子が[いじめ]にあったとき」
・06 タモリはいつまでウキウキウォッチングできるか
一気に下まで行きたい
・07 私は高岡早紀のファンだった、そしてまた明日も……。
小さい誤解だが、私をロリコンだと思い込んでいる人はいないかね?(10歳下の女の子をきれいだとかかわいいというのまでがロリコンなら、現在三十代の男が二十代の女性にホレると、全員ロリコンということになってしまう)。
けっこう、シュミを誤解されるとガックリするというのが個人的にあるんだな。まあこんなに毎日まいにちシュミについて書いているからねえ。
……ということで、ときどきシュミアピールのテコ入れをしなきゃいかんかなと思うときがある。誤解を正すのには、ほんのちょっと疲弊するから。
……というわけで、ひさしぶりに高岡早紀についてでも書こうかなと思う。
アイドルとして活動していた時期については、このファンページに詳しい。
本格的に興味を持ちだしたのが90年から91年にかけてで、早紀嬢は18くらいで私は23歳なので、これくらいでロリコンと言われるとちょっと困ります。
でだ、実はハウスフルーツインゼリーのCMにはこの前にもうひとつある。海(?)に入ってしまった帽子を、スカートをギリギリまでたくしあげて拾うというものだが、これがだれに話しても「知らない」という。上記のビデオにも収録されていないし、ほとんど幻と化していたのだが、同じく2001年お宝の旅にありました! これ。いや〜感動だなあ。「さ〜き〜好きさ〜♪」のCMで「高岡早紀=巨乳」というイメージがものすごいインパクトとして刷り込まれてしまったため、こちらの方は忘れ去られてしまったのかもしれない。90年には、水着がまぶしい映画「バタアシ金魚」が公開されているし。
その後、いろいろ活動するが、そこら辺は先ほど紹介したこのファンページを参照してほしい。
・最後のベストアルバム「ル・フェティッシュ」高岡早紀(1995、ビクターエンターテインメント)
ここでは当サイトらしく(?)、アイドルとしての旬を過ぎてからのアルバムを紹介したい。「ル・フェティッシュ」は、95年5月発売。ベスト盤である。初ヌードを披露した映画「忠臣蔵外伝四谷怪談」が94年10月。篠山紀信の手になるヘアヌード写真集「one,two,three」の発行が95年1月。その4カ月後の発売となる。
その後も女優的な仕事が増えていくが、そんな中での「ル・フェティッシュ」発売は、正直言って時期的にだれが買うんだの世界である。ミニ写真集のようなものが付いているが、ハダカ目当てに「忠臣蔵外伝」を見に行ったり写真集を買ったりした人には、おそらく着衣や水着の写真など無用の長物。これは真のファンしか買わない。
もともと、高岡早紀は音楽的にかなり力を入れられていて、大半の曲を加藤和彦や千住明がやっていたり、作詞は森雪之丞がアルバムまるまるぜんぶやったり、コンサートやアルバムが非常にコンセプチュアルだったり、1曲2曲ならサエキけんぞうや高橋幸宏が携わっていたりして今さら驚いたりする。
そういったものを集めた本作は、高岡早紀の歌仕事のまさにベスト・オブ・ベストの作品集と言える。
で、アルバムの話はこれでおしまい。実質的な歌手活動終了後、早紀嬢が何をやっていたかというと、地味なドラマにいろいろ出ていた。覚えているのは、以下のようなもの。
・「NHKSP・列島ドラマシリーズ/魚のように〜四万十川輝き揺れる青春」1993/3/28
・「坊ちゃん〜人生損ばかりのあなたにささぐ」1994/1/1
・「湯けむり女子大生騒動」1994/2/15 〜 1994/3/15
要するに「ヌードになって以降」ということになる。脱いでからは女優の仕事的に「ハジケたか」というと、思い返すとそうでもなかったように思う。まあいちばん有名なのが、95〜96年頃の「芸能人は歯が命」のCMだからねえ。
・「シュプールは行方不明」1994/12/26
・「KIDS STORIES」
・「涙たたえて微笑せよ〜明治の息子・島田清次郎・大正末の天才作家:島清の生涯」1995/4/15
・「ワイン殺人事件 25歳の夏」1995/10/23 〜 1995/11/16
・「海がきこえる アイがあるから」1995/12/25
・「ピュア」1996/1/8 〜 1996/3/18
・「ひと夏のプロポーズ」1996/7/5 〜 1996/9/20
・「かんにんな…〜川谷拓三と家族が歩んだ愛と涙の200日 衝撃のガン宣告!病魔との闘い!初孫が抱きたい…そこに秘話があった」1996/9/17
あまりの熱愛ぶりに、みんなヒク。97年の年明けは、まだ松もとれぬうちからアツアツぶりを披露していた。
・「風光る剣〜八嶽党秘聞」1997/1/2
・「ストーカー 逃げきれぬ愛」1997/1/6 〜 1997/3/10
ちなみに、
ここから、ドラマ「ハッピー」や「元禄繚乱」あたりまでの動向をよく覚えていない。調査中。たぶん、産休していたはず。
・「元禄繚乱」1999/1/10 〜 1999/12/12
・「ハッピー 愛と感動の物語」1999/4/14 〜1999/6/23
この頃、すでに夫のホサカなんちゃらの主夫ぶりや、妻子のために過剰に俳優の方の仕事をするなどの報道が地味になされ、第一子が2歳くらいの頃にはすでに「何でもやってくれる優しいご主人をゲットした女優」としてイメージが変わりつつあったように思われる。
・「ハッピー2 愛と感動の物語」2000/7/19 〜 2000/9/20
その後、早紀&ホサカのコンビは、ラーメンやシャンプーなどのCMにけっこう出ていて、「うらやましがられる家族」イメージはますます定着している。
象徴的なのは、上述の高岡早紀ファンページの掲示板に書き込む人の中にホサカファンから流れてきた人や、妻・母をつとめつつ女優業をする高岡早紀、というイメージに憧れた女性ファンが増え始めたことだろう。……というか、アイドル時代からのファンはむしろいづらい感じになっている。
その後も地道に女優業をやっているようだが、細かいところまではさすがに追わなくなった。追ってもムナシイだけである。
特撮ドラマ「鉄甲機ミカヅキ」で、主人公の少年の母親役で出てきたときには「ああ、もうこんな大きなガキのお母さん役をやるのか!」と、まさにそのワタクシの青春の幻影っぷりに嘆息したもんである。まあ個人的には人妻色気全開だと思って見てたんですけどね。
しかし、どこかのインタビューで自分から「女を全面に出さない役が多くなったのはちょっと寂しい」的なことも言っていたので、まあ運命の変転でたまたまこうなったのであって、世が世ならいまだに色気で勝負しているようなヒトになる可能性もあったのである。歴史にifはないものだが……。
ちなみに、スキャンした画像は「ミセス」7月号(2002、文化出版局)のソレである。古本屋で100円くらいで売っていたのでつい買ってきてしまった。表紙とインタビューが載っている。
「私はヒトの妻で〜す」と主張されながらフェロモンをまかれると、ファンはこんなにも虚しくなるのかという話でございました。おわり。←長々書いたわりにはムナシイなあ……。
・最後のベストアルバム「ル・フェティッシュ」高岡早紀(1995、ビクターエンターテインメント)
・91年〜94年「忠臣蔵外伝四谷怪談」直前まで
・94年10月「忠臣蔵外伝四谷怪談」以後〜96年11月結婚
・96年11月結婚
・97年9月、一人目の子供を出産
・99年か2000年に、二人目の子供を出産
・その後の高岡早紀
まあこんなにたくさんテキストを書きまくっている以上、多少の誤解・曲解は覚悟の上というのがオトナな判断なのだろうが、そもそもそんなにオトナだったらこんなところに無償で字など書いていやしないと言うこともできる。
いや、他人がロリコンだろうが熟女マニアだろうがここは自由の船、きみが気に入ったならこの船に乗れ。友よ、明日のない星と知っても、やはり守って戦うのだ。でいいんだけれどもさ。←長い。
でも、ホントにたまにそういうカン違いをされてビックリすることがあるんだよ。
にわか仕事だが、一般人が知っていることと合わせ、アイドルを卒業したその後の早紀動向も交えて書いてみたい。
私が高岡早紀を初めて認識したのは、大学の後輩の通称「由美子マフィン」が大学にアルバム「真夜中のサブリナ」を持ってきたときだった。1988年。「マドラス」のCMもこの頃だ。で、このときは私は21歳で早紀嬢は16歳、思い起こすと何の興味もなかった。21歳にとって16歳はかなりコドモに思えるし。
アイドル的なものを卒業しようと思って、すでに数年経っていた頃でもあった(などということを調べていて、私は「真夜中のサブリナ」のシングル盤を持っていないことが今頃発覚! どうするか……)。
などと記憶をたぐっていたのだが、フルーツインゼリーのCMの不思議なダンスで巨乳っぷりをアピールしたのがこの頃なのである(「さ〜き〜好きさ〜♪という奇妙な歌が印象的)。ネットで検索したが、自分でも情けないがこのCMは89年、90年、91年とバラバラな放映年度が出てきてしまった。が、憶測ではたぶん91年ではないかと思う。
ここ(2001年お宝の旅)に画像があった。うーむ、検索はかけてみるもんだ。ちなみにこのCMは「Personal File-since 1988」(92年)というビデオに、他のCMとともに収録されている。
しかし、フルーツインゼリーCM第1弾は、どこの国だかわからないところが背景で、わりとお上品な感じの映像のわりにはやることは(当時のアイドルにしては)大胆という、後の早紀嬢のイメージをほぼ完璧に表現していると言っていい名作である。
実質的には高岡早紀のアイドル的売り出しは91年9月に最後のアルバム「S'Wonderful!」を発売して以後、(見ている側からすれば)なしくずし的に終わったと言ってよく、その後3年の紆余曲折の果てに「オトナの女優に転身」というわけでヌードになったと予想される。
業界関係者が知り合いにいるわけでもなく、現在ほどネットが発達していなかった95年、これは高岡早紀売り出しサイドからの、「アイドル的なるもの」を愛でる者への最後のアイテムだと、私は勝手に解釈していた。
そういう意味では、ファンとしてはホロニガな1枚である。出ただけよしとした方がいいのだろう。
少女趣味というのとはちょっと違って、「耽美」にギリギリまで接近する世界というか。細密な、やや空想的な少女マンガを覗き見るような感じであった。
当時もかなり異彩を放っていたが、現在、小柳ゆきのような歌い上げ系や、元気いっぱいダンスポップス全盛の時代ではこうした楽曲は望めないだろう。
単発ドラマ。田舎でくすぶっていたくない、小悪魔的な少女の役。純朴な美少女の友人として藤谷美紀が出演している。ラストは近所に住んでいた岸部一徳と駆け落ちするという、意外かつ脱力チックな展開であった。
川辺か何かで水着で遊ぶシーンがあり、そこで藤谷美紀の乳首の突起がわかるとかわからないとかで、「SPA!」でわざわざ記事にしていた。
NHKの正月ドラマ。「モナリザ」という原作にない役。個人的に脱力した。
泥臭いドラマづくりで有名(?)なテレビ朝日系。ひなびた旅館を都会から出てきた大学生たちでもり立てようとする中、恋の鞘当てもあるという脱力感溢れるドラマだった。「秘湯がオシャレ」というバブルっぽい感じも少しする。
このまま「サスペンス女優」に移行しようにも、当時22歳はまだまだ若すぎる。この時期、もっとも迷走していたといっていいのではないだろうか。
しかし、CMでの東幹久とのコンビは映画「バタアシ金魚」での共演の再現であり、なんだか面白かった記憶がある。
以下は、ドラマ。
見てない。知らない。見逃した。キー局はNTV。単発もので、タイトルからするとサスペンスものか。今になってソンしたと思う。
見てない。知らない。見逃した。内容もわからん。今になってソンしたと思う。
マンガ「栄光なき天才たち」にも登場した作家、島田清次郎の生涯を描いたNHKのスペシャルドラマ。早紀嬢は清次郎に手ごめにされる役。
NHK、ドラマ新銀河。確かソムリエ役。ウチのテレビでは当時、近くに高いビルが建つなどしてNHKが見づらくなっており、ほとんど見ていない。まあどっちにしろ、微妙な役だ。
「海がきこえる」の実写版ドラマ。録画したが見るのを忘れたまま紛失。ま、恋愛ものにあんまり興味ないからな。
和久井映見が、山下清的芸術的才能を発揮する女性の役を演じ、それらをめぐる人間模様を描いた。早紀嬢は喫茶店のウェイトレスかなんかで、完全な端役。
キー局、TBS。坂井真紀主演。確かトレンディドラマ風味のものだったように記憶している。早紀嬢の役は、タイトスカートかなんかで颯爽としてるOLの役で、フェロモンを出しまくっていてファン的には絶好調! だと思っていた矢先、すぐに共演者のホサカなんちゃらと結婚。このドラマで知り合ったのかと思ったら、前から知り合いだったらしい。まあホサカも芸歴長いからね。
単発もの。感動ドラマスペシャル。やっていたことすら知らない。
NHKのスペシャルドラマ。時代劇。痛恨の見逃し。早紀嬢は、旅芸人だが実は殺し屋、というすばらしい役だったらしい。
「ストーカー」という言葉が認識されだしてからのドラマの先駆け。このとき早紀嬢は25歳で、やっぱりドラマの配役的には、アイドル出身者としては微妙な年齢。
しかし、まだ二十代半ばくらいの女性の視聴者が「恋愛をする女性」として感情移入できる立場の役柄を演じている。ちなみに、追っかけてくるストーカー役は渡部篤郎。ドラマの滑り出しはサスペンス風味で引き込まれたが、後半グダグダになった印象。
それにしても、この作品がすでに5年前とは時の流れは恐ろしい。ちなみに早紀嬢の友人役が井上晴美、妹役がドラマ「レッド」で髪の毛を真っ赤に染めていた遊井亮子だと知ると浦島太郎感倍増。まあ男性出演者の渡部篤郎、河相我聞、神田正輝はあまり変わらん気がするが。
・「ストーカー 誘う女」1997/1/9 〜 1997/3/20
……がほぼ同時期のTBSドラマ。こちらは、女ストーカーを雛形あきこが演じている。
NHKの、忠臣蔵をモチーフとした大河ドラマ。収録中には、二人目の子供を妊娠していたらしい。
マンガが原作。盲目の女性と、盲導犬の心の交流を描いた作品らしい。主演。
すなわち、ホサカとともに「憧れられるような夫婦」のイメージが付きはじめたのだ。
ちなみに長男の名前は虎太郎。ナニゲにヤンキーテイストである。
盲目の女性と、盲導犬の心の交流を描いた作品らしい作品の第二弾。主演。二人目の子供出産からのドラマ復帰、第1作。局も時間帯も違うが、午後1時半頃からやっている「キッズ・ウォー」とか「愛の嵐」系ドラマっぽい役柄を、ここらあたりで獲得したといっていいだろう。年齢的にも、そろそろ二十代後半。
いくら私が追っかけとはいえ、こういうイメージがついてしまうとさすがにアイドル的観点からは見ることができなくなる。というより、自分が幸せ家族をストーキングしているような気にさえなる。
うまく言語化できないが、もともと女性の興味が得られない、反感すら持たれかねない雰囲気を兼ね備えていた早紀嬢が、結婚後、ファミリーイメージなしで女優業を続けられたかどうかはあやしかったと思う。そういう意味では、狙って出産したわけではないだろうが、イメージ戦略としてはアイドル時代より成功しているかもしれない。どのくらい稼いでいるかは知らないが。
結婚を機に、引退しないでアイドル的スタンスから離れてしまう人々は、実はあまり多くないと思う。今でも心ヒソカに森尾由美や早見優をかわいいと思っている三十代男性も少なくないはずだ。が、現在の早紀嬢はホサカファミリーの一員としてのイメージが最も強い。
そりゃ「生きるための情熱としての殺人」とか「本家のヨメ」とかのドラマに出ていたらしいことは知っているが、そこにはすでにアイドル的オーラはない、といっていいだろう。正確に言うなら「アイドル的オーラを発散させようという意図が送り手にない」ということなのだが。
インタビューは「夫と子供の協力で、私ってこんなに幸せ!」みたいなことを言っていて、見るべきところもあんまりないが、写真はあいかわらずフェロモンを出しまくっている。かつての男性ファンはこれを見て何を思うだろうか。きっと泣きながらサッポロ一番でも食っているに違いない(ホサカと早紀嬢がCMやってる)。
(02.1120)