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「つれづれなるマンガ感想文」3月前半
「つれづれなるマンガ感想文」4月前半
一気に下まで行きたい
ミニモニ。矢口卒業スペシャル。ものすごく期待して見たのだが、ミニモニ。の歴史を振り返る過去映像などは思ったよりなく、ミニモニ。メンバーと他のメンバーとのクイズ大会に終始した。
コント「医者が来るまで……」は、先週の続きで「後編」。「オトコヒデリミソジ病」とかいうのにかかった中澤裕子を治すために、吉澤扮するブラックチャックと安倍なつみ扮するピヨコが登場する。
それにしても、宇多田ヒカルは嫌いじゃないけどとりあえず宇多田の手からピノコは奪還したな! そして安倍なつみの元へ。
「ミニモニ。かっぱの花道」も先週からの続き。人間の男の子に恋をしたまりっぱねえちゃんが「人間になりたい」と星に願いをかけたため、やってきたポロリ星人(中澤裕子)。まりっぱは、恋のために人間になると決意する……。
「ハロプロニュース」は、チャーミー石川が卒業。でも含みがある終わり方で、来週も登場するかもしれないなこれは。
最後はミニモニ。がスタジオで「ジャンケンぴょん!」を歌って終わり。しかしいつ見てもこの曲はケッ作だと思う。ある意味、この曲だけで完結している。ミニモニ。の曲は、さすがに全曲無意味にするわけにも行かず、だんだん子供向けのがんばれメッセージを含むことになるが、この頃は完全に「つんく♂無意味歌詞ワークス」の最高峰であったように思う。
「BON-BON BLANCO」のファーストアルバム。
が、一聴したところ、そうしたキャッチーなシングル曲を盛り上げるための緩急を付けるためにアルバム用にスローな曲がつくられ構成されたという印象で、アルバムとして「これだ!」という曲がなかったのが残念。
ただし、シングル曲は軒並み収録されているので、ボンブラの曲がコンビニやファミレスでたまたまかかっててすごく良かったとか感じた人は、ベストアルバム的な意味合いで買ってもソンはしないと思う。ああ、でもこのアルバムがもっと良かったら、もし売れなくってこのまま消えちゃっても(エンギでもないですか、すいません)伝説となったかもしれないのに……という気持ちはぬぐえないなあ。
1975年頃から「TVマガジン」に連載された、「マジンガーZ」の脇役ロボ、「ボスボロット」を主人公としたギャグマンガ。
まず徹底して私の自分語りから入るとするが、「ボスボロットが主人公のマンガが始まる」というのは当時小学校低学年の私にとっては大きな衝撃だった。脇役が主役をはっちゃうわけだからね。ダイナミックプロ関係ということで、当然(?)、女の子のはだかがやたらと出てくるのも強烈な印象を残した一因である。
主人公のボロットもいい度胸をしていて、悪いロボットをやっつけるドサクサにまぎれてやたらと葉子ちゃんのスカートやパンツをめくったりする。これを読んだガキが喜ばないわけはない。ボロットのセクハラをやめさせようとする、ツッコミ役のブスボロAを憎らしく思ったほどである。
で、現在再読してみる。今なお新作ビデオがつくられている「マチコ先生」同様、こうした「子供の下半身に訴えかけるマンガ」というのは、とにかく強烈に刷り込まれてしまう。それ自体を懐かしむ気持ちはイイと思うし、それもマンガの楽しみのひとつだが、イイ大人になって読むと「あれ?」と感じる作品があるのも事実。
ブスボロAは、当時の典型的ブスキャラと違い、ボロットに一方的な恋愛感情を抱くというような設定は付与されていない。むしろ性能としては登場するロボットの中でいちばん良く、思考もマトモである。常に冷静で、セクハラされまくりの葉子ちゃんをフォローする、お姉さん的役割もある。
全体にゆるく通っているストーリーも面白い。毎回、どこからかさしむけられる刺客ロボットのボスが明らかになり、ボロットたちが対決することになるのだが、ここら辺も考えていないようでいて考えていて、でもいいかげんで、そこがとても心地良い。
ギャグではやはり「光子力まるはだか」が出色だろう。単に「高速で女の子をハダカにしてしまう」という敵ロボットの技なのだが、「光子力まるはだか」って言うだけで笑っちゃうもんな。
コロコロコミックに91年頃連載された「オレは悪魔だデビルマンくん」も同時収録。
第51話「止まった妖精界」(3月22日)
ワルモ団が「時の宝玉」をこわしたせいで、妖精界の時間が止まってしまった。時間をもとどおりに動かす方法をさがすミルモたちは、「時の宝玉」が時間鳥の産んだタマゴなのだという話をミモモから聞く。過去から未来へとはてしなくつづく「時の廊下」ににげこんだ時間鳥をつかまえるべく、「時の扉」を開くミルモたち。妖精界を生きかえらせるため、楓は妖精化した結木くん、安純、松竹くんとともに時をこえる旅に出る!
まず、楓だけでなく結木、安純、松竹たちが妖精に変身するところがポイント。それぞれ個性あるコスチュームを身に着ける。
「時の廊下」を通って、妖精界の時間を行き来する楓たち。なんだか過去も未来も、人間界っぽい「むかしなかんじ」なのが微笑ましい。
第52話「動け!ミルモの里」(3月29日)
時間鳥をおいかけて時の廊下をすすむ楓たちは、古代の妖精界にたどりつく。そこではなんと、ミルモ、リルム、ヤシチ、ムルモにそっくりな4人の原始妖精が、はげしいあらそいをくりひろげていた。しかも、どうやらケンカの原因は、かってに彼らの食料を食べてしまった楓たちにあるらしい。このままでは妖精界の歴史がすべて変わってしまう! 楓たちは4人をなかなおりさせようとするが……。
本来なら1年やって終わるモンだが、どうやら4月からも続くらしい。もともといろんな意味で(動きやギャグのキレなど)精密さを競うタイプのアニメではないので、このままペースを落とさずにコンスタントに、土曜日の朝を楽しい気持ちにしてくれるアニメになることを望む。
雑記その2で「自分の場合、現在のところ精神的苦痛が身体に影響を及ぼすことはあまりないようだ」と書いた直後、なんだか気分が悪くなってきた。喉が痛ーい! カゼひいたかも。
とりあえず、髭をそるのがめんどくさーい! 中には、頭は完全にはげちゃって髭はボーボーという人がいるけど、あれは何だ。人生の皮肉を体現するように神に定められたヒトか? 本当に髭と髭をそる行為はムダだ。でも脇毛そらなくていいからプラマイゼロなのかな。
これは今後の研究課題だ。
3月23日放送。
OPの表記で「脚本・浦沢義雄」というのが出た時点で、すでにテンションがあがる。
「老け娘」になってしまったリリアンが「私は生ゴミだわ〜」と叫びながらゴミ収集車の中に入ろうとしたり、「老人が増えて、アナザーアースの年金問題はもっと深刻化する」などと言うエヴォリアンの幹部が出てきたり、浦沢節を堪能できる。
ただ、ボケにいちいち「浦沢的には」言わずもがなのツッコミが入っていたのが気になった。まだシリーズ序盤という意味でのフォローなのか。ストーリー的にも、浦沢義雄としては比較的まともな方ではないかと思う。
まあどちらにしろ、荒川稔久と浦沢義雄は「劇中アイドル」を描かせたら本当にワカッテル人たちなので、ぜひらんるがアイドル復帰を果たす回などを今後やってもらいたい。
巻頭グラビアは小倉優子。
公式ページ。
グラビア&マンガ誌。表紙&巻頭はほしのあき、あと小倉優子とか。
「特別診察室」児島未生は、連載。学園内でいろいろエッチなことが起こる。
「ぼくとメス犬」野田ゆうじは、第15話「監禁」。姉から人間の女の子ソックリのメス犬・すずなをプレゼントされたケンイチ。今回はアブない系オタク男にすずながさらわれ、ピンチ。
杉友カヅヒロの「御毒味番段十郎」は、いつの間にか終わっていたな。
あと、うらまっくとおかクジラん。
5月号は、4月9日発売。
ミニモニ。ラブインストールの作者、亜都夢の香代乃名義の作品集。「少女コミックCheese!」掲載作品。
表題作「忍びのオンナ」は、昼はさえない女子高生・優花は、実は夜は超絶美(ビー)メンホスト・エイジになって女たちをメロメロにさせている。ある日、客としてやってきた女・蓮華のキスに逆にメロメロにされてしまい、愛するようになってしまうが……という話。
タイトルで忍者モノだと思い込んでいたら、ぜんぜん違っていた。 優花/エイジの二重生活をコメディタッチで描いた作品。やっぱりこの人、マンガ力あるね。私の目に狂いはなかった……。ところで「美形」という意味らしい「美(ビー)メン」というのは新造語だろうか?
「バタフライ・ナイト」は、アラビアンナイトシリーズその1。アラビアンナイトくらいムカシ、小国・サマルカンドの王の娘・シエラザードは、政略結婚で隣国ムバラクに嫁がされる。しかし、ムバラクへ行く途中、魔神マリアムと呼ばれる仮面の盗賊にさらわれて、ヤられてしまう。
この作品集の中でいちばん気に入った。もう大ロマン。アラビアンナイト時代の、不思議な能力を持つ王女と「夜しか活動できない」仮面の盗賊との恋だもん。悪人のザマサマ国王の頭の上に、熱帯魚の入った水槽が意味なく乗っているビジュアル・イメージにも衝撃を受ける。
「摩天楼の恋人」は、アラビアンナイトシリーズその2。バグダッド一の踊り子・ルビーは、砂漠の城に住むという人食い魔人・ガルダに脅迫され、一週間魔人のもとで暮らすことを命ぜられる。
これも大ロマン。「食人鬼」と恐れられる仮面の男は、一人摩天楼に住んでいる。
上記3作の他、おまけが26ページも付いている。謎なんだけど、24ページのマンガをもう1本入れるより、できるだけ早く刊行した方がイイという判断だと解釈した。それは人気があるということで、イイことだと思う。
3月19日放送。
3月26日放送。
色占いだってサー。
・久しぶりに参りまくった。人間、あまりに参るとそのまま小さくなって消えてしまうんじゃないかと思うが、意外とそういうことはなく、のうのうと生きている。自分の場合、現在のところ精神的苦痛が身体に影響を及ぼすことはあまりないようだ。不眠症の経験も過去ほとんどないしな。
直木賞とかいろいろ受賞した、スペインを舞台にしたサスペンス長編小説。
いや〜先週の録画失敗を教訓にしようと思ってたんだけど、やっぱり録画はむずかしいですよ。
両親がおらず、家ではおじおばに育てられ居心地が悪く、会社ではお局様のいじめにあっている小金井依理子は、何もかもがすっかりイヤになっていた。おまけに痴漢にあい、サイフも盗まれ、さんざんな目に遭っているところに謎の男「侍従」が現れる。
ヤングサンデー連載。超名門の女子校・私立チャーミング高校にはミニスカサッカー部が存在し、国立美津子を筆頭に常に練習に励んでいる。「パンチラ」をサッカーのテクニックの中に取り入れ、なかなかの強さを誇る。夢はワールドカップ出場、というギャグマンガ。
「なかよし」の別冊付録を1冊にまとめたものらしい。モーニング娘。とハロー! プロジェクトキッズ+後藤真希出演の映画「仔犬ダンの物語」(→感想)のコミカライズ。
両親の離婚によって、おじいちゃんの家にやっかいになることになった真生が、盲目の子犬「ダン」を団地で飼おうと、さまざまな人と協力していく物語。
ヤングマガジンアッパーズ連載。甲本将(まさる)は、そこら辺にいるただのスロット好きだったが、ゴト師に間違えられ、店長にブン殴られて記憶を失ってしまう。記憶喪失になった将(まさる)は、ゴト師組織から将(しょう)と呼ばれ、「仕事」の片棒をかつぐことになる。
井上陽水の「Make-up Shadow」を上原多香子がカヴァー。オリジナルに比べると声に迫力がないなーと思ってはいたんだけど、けっきょく衝動買いしてしまった。
「江川達也がテレビでもっともらしいこと語ってる!」でおなじみの新田です(嘘です)。「オラにみんなの力を貸してくれ!」ということで、何人かの方に声をかけていただき「魔法の力」でハロモニを見ることができました。ありがとうございました。
週刊少年ジャンプ連載。屋上で出会った謎のいちごパンツ美少女の幻影を追い求める少年・真中淳平は、内気な美少女・東城綾と将来の夢を語り合えることで意気投合するが、一方で、ボーイッシュな美少女・西野つかさとつきあい始める。
(03.0322)
後藤真希のニューシングル「うわさのSEXY GUY」と同時発売された同曲のシングルV。ゴマキが未来型バイクに乗ったり、コウモリの羽を着けて空を飛びながら地上を見下ろしたり、テカテカのミニスカートで踊ったりするさまが収録されている。
衝動買いしてしまったのだが、楽曲としては思ったよりシンセっぽさが薄かった。自分は「テクノっぽいシンセのフレーズが少しでも入っていれば良い」という偏った基準の持ち主なのでね。
「モー娘。」時代にあれほどはっきりしていた後藤真希のキャラ付けが、なんだかサッパリわからないものになっているような気がする(あくまでも「たまに歌番組を見る程度」の私の基準からすると)。まあ「モー娘。内ゴマキ」というのがあまりにも特異なポジションだったということはできるのだろうが。
ちなみにシングルV内の「Dance Shot Ver.」、すなわち振り付けを完全に最後まで見せてくれるバージョンはすごくいいんだけど、コウモリの羽が付いてない! と思ってたら、やっぱりおおっぴらに付けちゃマズいと思ってたのかな。
今年になってシングル「je t'aime ★ je t'aime」[amazon]を出したTommy february6が、ずっと前に出したシングルとDVDがセットになったやつ。
最初にTommy february6が出てきたときは、(自分的に)なんだかよくわかんないままにプロジェクトとして駆け抜けていってしまった印象があったんだが、いざアルバム買ってみたらけっこういいんだよな。ふだんから80年代、80年代と書いている私ではあるが洋楽には弱い。
が、Tommy february6がやろうとしていることって、確実に80年代のラジオに普通にかかってた洋楽、わたし的に言うと「ミスDJリクエストパレード」にかかっていたような曲の再現だと思った。実際、昔ラジオでかかりまくってた「君の瞳に恋してる」のカヴァーとかも入ってたし。
天上の飛鳥で知った「『ザッピィ』にマンガ『ソニン物語』連載」の情報。あの、歌手のソニンを主人公とした実録マンガである。
第1回は35ページ、巻頭2ページがカラー。なんと表紙は思いっきり話題だった「裸にエプロン」型衣装だ。
ソニンは子供時代からも親元を離れて遠方の学校に行っていたと聞く。しかし、その辺の苦労はサラッと流されている。
(03.0321)
日本テレビ系、水曜午後10時。脚本:秦建日子。1月15日スタート、全10回の最終回。
あいかわらず貧乏な有働弁護士事務所。そこにかかってきた電話の内容は仕事ではなく、義姉・美智子(浅野ゆう子)からの、「吉野一臣が、また人を殺した」という不吉きわまりない報告だった。
キャイ〜ンとモー娘。が司会の歌番組、MUSIX!。3月19日をもって最終回。
日本テレビ系、水曜午後10時。脚本:秦建日子。1月15日スタート、全10回の第9回。
夜の駐車場で、カップルが少年たちによって襲撃される。会社員の秋葉寛人(岡本光太郎)は、警棒で頭をブン殴られ、後頭部を地面に打ち付けて死亡、同僚で恋人の荻野みゆき(純名りさ)もケガをした。
有働は「どんな被告人でも弁護を引き受ける」といつもどおりのポリシーを貫くが、助手の良子と赤倉は、まったく同情の余地のない被告の弁護を手伝うことで弁護士という職業に疑問を感じ始める……。
……おそらく、有働の妻が裁判に巻き込まれて殺されたという事実や、有働自身の弁護のポリシーなどは次週(というか今週)の最終回で明らかになるのだろうが、今回は完全に「テーマがプロットに奉仕する」というか「プロットの妙によってテーマがウヤムヤになる」という爽快感を味わうことができた。
3月12日放送。
いじわるだった風祭さんが主役の「ドミ子」役に抜擢されてすっかりやる気になるのが今回の鑑賞ポイント。まあ全体的にあまり絵が動かないアニメではあるが、私自身は実はアニメの「動いてる、動いてない」はあまり気にしないタチなのだった。要するに真のアニメファンじゃないんだろうね。
成年コミック。ゲーセンでは向かうところ敵なしの女の子ゲーマー・ひさめ。今日もかわいい男の子に勝負を挑んでは「続きは別のところで……」などと言ってゲーセンのトイレで男の子食いまくり。
いちおう「ゲーマー勝負」にHがからんでくるマンガかと思って買ったが、作者はあまりそういうことは気にとめないようで、途中から「どっちがこの男の子を先にイカせるか勝負よ!」とか、ゲームがどっかいっちゃったりしてる。
いつの間にか「爆乳」がウリの人になったけど、80年代は普通の乳を描いていた記憶がある。
子供向け検索エンジンサービスKids goo、そりゃウチはフィルタリング対象になると思いますよ。フィルタリングの原理は知らないけど、18禁作品バリバリ紹介してますしね。
「麗しい課外授業」毛野楊太郎は、第6回。英才クラスでの性欲処理係にされてしまった久美先生、今回はネコのコスプレをさせられてネコプレイ。
執筆者は、他に龍牙翔、高苗京鈴、百済内創、いわまよしき、水島空彦、りゅうき夕海、美春、椎名唯、姫枝夕人、こうのゆきよ、押田J・O。
成年コミック誌。中綴じ。コンビニ売りもしている。これは今月号ね。今も売ってます。
「麗しい課外授業」毛野楊太郎は、第7回。前回、謎のグループにたてついたために本当に家を燃やされ、瀕死の重傷を負った望月。
お話がまとまり始めてきた。こうしたストーリーテリング能力ではこの作者に匹敵する人は、Hマンガ界ではなかなかいないと思う。さて次号、どうなるか。
執筆者は、他に日由るま、龍牙翔、高苗京鈴、大波耀子、いわまよしき、氷純舞、かねことしあき、水島空彦、青玉、押田J・O、りゅうき夕海。
「ヤマアラシ」宮塚タケシ、原作/鶴岡法斎は、堀田に思いを寄せている女性設定師・加東ゆかりが再登場。
「SLOCA(スロッカ)」押山雄一は、連載第5回。カードゲームにパチスロの要素を取り入れた「スロッカ」で主人公・相田翔が父親を探しながら敵と対決するという異色マンガ。
2001年の9月号ね。積ん読だった。
2001年の10月号。「ミルククローゼット」富沢ひとしが最終回。後から、単行本で全部読みましたこれは。
四季大賞の「レノとポートマン」谷広野は、後編。プータローにいちゃんと、元恋人と、にいちゃんの隣に住んでいる女子中学生と、そのボーイフレンドと、そこら辺の人間関係を淡々と、ゆったりと描く。どこか心に残る、しかし同時にほんの少し物足りなさも残る作品だなあ、どこかで見た記憶があるなあ、と思っていたら、自分の記憶力もバカにはできない。
「GREEN SUN」(→私の感想)という作品で、2001年2月号に四季賞に準入選していたんだね。なんとなく作品のノリで覚えていた。
3月16日放送。
これはすばらしい。本当にすばらしい。
また、短い時間内に他のレギュラーキャラ、スケさんや笑里(えみり)、アスカ(アバレブラック)といった脇役も描いているし、らんる(アバレイエロー)がメカオタクであるという設定もかなり立っている。
第50話「昔のミルモを倒せ!」(3月15日)
ワルモ団のアジトを、小悪魔妖精・アクミが来訪。アクミは、時の神殿から盗み出した「時の宝玉」をワルモ団にわたす。これは、時間を自由に行ったり来たりできるアイテム。ワルモ団は、楓がマイクを手に入れる前の過去にもどり、ミルモをやっつけようとたくらむが……。
過去に戻ろうとするワルモ団を、ミルモと楓が追いかけ回す間に過去の映像が挿入されるという総集編的な内容。総集編的なだけあってそれほど面白くはなかったが(それでも、南国に行ったときの映像にワルモ団をムリヤリ合わせたのはいいアイディア)、次週は妖精界に場を移してまだ話が続くらしい。
間違いではない。しっかりと「2000年」のアフタヌーン12月号だ。積ん読したまま、何年も経ってしまったのだ。
最後にアフタヌーンについてレビューを書いたのは、1年以上前だ。以前から、アフタヌーンは悪い意味でたまってしまいやすい雑誌で、けっきょく購読をやめてしまった。ちなみに1年以上前はこんな感想だった。
なんでこう雑誌がたまるのかというと、確かに私が読むのが遅いとかナマケモノとかあるんだけど、本誌の場合、読んだ方がいいのか飛ばした方がいいのか微妙な作品が多いということがあげられる。
買わなくなってしまった今では、もっと私の見解は偏狭になっている。
第49話「感動の松竹ファイト! でしゅ」(3月8日)
「男らしさがたりない!」と安純から言われた松竹は、楓にふりむいてもらえる一人前の男になるべく、平井(松竹に影のようによりそい、常に助けてくれる執事兼ボディガードのような男)からの自立を決心。松竹の心意気に感心したミルモは、妖精通販で男をみがくアイテム「男の塔」をとりよせる。
【テレビ】・「ハロー! モーニング。」(2003、テレビ東京)
【CD】・「BEAT GOES ON」 BON-BON BLANCO(2003、日本コロムビア)
・「ジャンジャジャ〜ン ボスボロットだい」 永井豪、真樹村正とダイナミックプロ(1975〜76、2001、笠倉出版社)
【アニメ】・「わがままフェアリー ミルモでポン!」第51話(2003、テレビ東京)
【アニメ】・「わがままフェアリー ミルモでポン!」第52話(2003、テレビ東京)
・雑記その3
【特撮】・「爆竜戦隊アバレンジャー」 第6話「アバレアイドル老け娘」(2003、テレビ朝日)
・「マガジン・ウォー」5月号(2003、マガジンマガジン)
・「ウォーB組」4月号(2003、マガジンマガジン)
・「忍びのオンナ」全1巻 香代乃(2003、小学館)
【アニメ】・「ななか6/17」 第11話「ドミかるななか」(2003、テレビ東京)
【アニメ】・「ななか6/17」 第12話(最終回)「霧里七華17歳」(2003、テレビ東京)
【占い】・「色占い」
・雑記その2
【小説】・「カディスの赤い星」(上)(下) 逢坂剛(1986、1989、講談社文庫)
【テレビ】・「ハロー! モーニング。」(2003、テレビ東京)
・「La Nuit Magic 夜は魔術」 戸川昌子、いがらしゆみこ(1990、芳文社)
・「ミニスカサッカー部」(1) 原誠治(2003、小学館)
・「仔犬ダンの物語」 白沢まりも(2003、講談社)
・「暗黒回胴伝 将」 高木MAX、岡村茂+なっつん(2003、講談社)
【CD】・「Make-up Shadow」 上原多香子(2003、avex)
・雑記(先週の「ハロモニ。」)
・「いちご100%」(3) 河下水希(2002、集英社)
【シングルV】・「うわさのSEXY GUY」 後藤真希(2003、ピッコロタウン)
【シングルV】・「EVERYDAY AT THE BUS STOP」 トミーフェブラリー6(2001、DefSTAR RECORDS)
・「ソニン物語」第1回 姫野かげまる(2003、ザッピィ4月号、メディアファクトリー)
【ドラマ】・「最後の弁護人」#10(最終回)(2003、日本テレビ)
【テレビ】・「MUSIX!」最終回(2003、テレビ東京)
【ドラマ】・「最後の弁護人」#09(2003、日本テレビ)
【アニメ】・「ななか6/17」 第10話「七華からななか」(2003、テレビ東京)
・「ゲーマー女の子ちゃん」 河本ひろし(2001、ワニマガジン社)
・「YOUNG キュン!」3月号(2003、コスミックインターナショナル)
・「YOUNG キュン!」4月号(2003、コスミックインターナショナル)
・「パチスロ7Jr.」 4月号(2003、蒼竜社)
・「アフタヌーン」9月号(2001、講談社)
・「アフタヌーン」10月号(2001、講談社)
【特撮】・「爆竜戦隊アバレンジャー」 第5話「アバレ治療! ジャジャジャジャーン」(2003、テレビ朝日)
【アニメ】・「わがままフェアリー ミルモでポン!」第50話(2003、テレビ東京)
・「アフタヌーン」12月号(2000、講談社)
【アニメ】・「わがままフェアリー ミルモでポン!」第49話(2003、テレビ東京)
【テレビ】・「ハロー! モーニング。」(2003、テレビ東京)
まあ、「タンポポ」のメンバー改変のときもこんな感じだったけどね。特定ユニットの特集とはいえ、他のメンバーをまったくないがしろにするわけにはいかないし。
コントとしては間延びしてたいして面白くなかったが、出たよホントに、ピノコならぬピヨコが! やったよ安倍なつみが「アッチョンブリケ」! ぎゃははははは。素晴らしい! 石川も中澤もやってたよ! このコント、どうやらこれっきりらしくて、もしかしてモー娘。に「アッチョンブリケ」をやらせたくて書いた台本か? と思ってしまった。
そうだとしても、何ら不思議には思わないな。
前半の暴走気味から一転、お話をまとめたせいか非常におとなしくなってしまった。オチも弱い。残念。
これでたぶん、このコーナーからも矢口は卒業。
チャーミーというキャラクターは面白いので、もし「ハロプロニュース」という形式が終わったとしても残せばいいと思う。
初期のオレンジチェックをそのままピンクにした今回の衣装、もしかしておはスタがらみのライブだけのためにつくったんですかね?
(03.0330)
【CD】・「BEAT GOES ON」 BON-BON BLANCO(2003、日本コロムビア) [amazon]
BON-BON BLANCOは女の子5人組のユニットで、打ち込み色の強いラテン調のダンスミュージックに無理矢理パーカッションを入れていてそれがあまり融合していないという衝撃的なデビューシングル「愛 WANT YOU!!」(→感想)を聞いてからいっぺんにトリコになってしまい、続く「だって、女の子なんだもん!」(→感想)、さらに「愛のナース・カーニバル」(→感想)と、(あくまで新田的には)ハズレなしの必殺の曲を放ってきた。今回、その「ボンブラ」のアルバムということで、ものすごく期待していた。
(03.0330)
・「ジャンジャジャ〜ン ボスボロットだい」 永井豪、真樹村正とダイナミックプロ(1975〜76、2001、笠倉出版社) [bk1]
ここでのボスボロットは、「マジンガー」に出てきたボスが操縦するのではなく、「アトム」みたいに意志を持ち、等身大でそこら辺に住んでいる存在として描かれている。
自分がつくった女性ロボット・ブスボロAと、自分が操縦したくてつくったロボット・チンボロポンスケ、略してチンポンとともにご町内の平和を守ろうと思ってはいるのだが、年がら年中、かわい子ちゃんの江久保葉子ちゃんのスカートをめくったりおっぱいをさわったりといったことばかりしている。
ダイナミック関係でもいろいろな作家がいるが、真樹村正の描く「葉子ちゃん」というのはダイナミック系でも独自の魅力を持っているように感じる。
顔も永井豪ちゃん系とは少し違うし、ツーテールという髪型もそんなに流行っていたわけではなかったので覚えている(とりあえず、セーラームーン以前は男の子が見そうなキャラの中では「魔女っ子チックル」くらいしかいなかったのでは? いや「チックル」は女の子向けアニメだったけどダイナミックがらみとして)。
当時のことを思い起こすと、志村けんとかに感じが近いかな。がきデカはもうやっていただろうか。とにかく下品で奔放なギャグマンガの主人公としては、ボスボロットはかなり完成されていた。
本作について思い出すと、友達の家にあった「TVマガジン」や、午後6時台にやっていたアニメの再放送やスーパーロボットブームや(当時はブームだなんて思ってなかった。それが当然だと思っていた)、友達同士でやっていた遊びや当時の町並みなどが思い出されてくる。
ところが、本作は今読んでもかなり面白い。ギャグのテンポもあるし、子供の頃憎らしかったブスボロAも、「ボロットが葉子ちゃんにエッチなことをする→それに怒ったブスボロAがボロットをドつきまわす」というギャグの関係ができあがっていて、実は重要な役割であることがわかった。
今回読んでみて、ギャグをギャグたらしめる「常識人」としての役割をブスボロAが一手に担っていたとは発見だった。
そろそろ何かにつけて「ムカシは良かった」と繰り言を言う人間になろうかな〜と思っているところなのだが、確かに昔のコミカライズは熱かった。今でも確かに熱いコミカライズはあるのだが、それは当時の熱さがあったからだ、ということは忘れてはならないだろう。
(03.0329)
【アニメ】・「わがままフェアリー ミルモでポン!」第51話(2003、テレビ東京)
ファンシーショップ店長が、妖精界の時が止まってしまったと聞いて「もうあそことは取り引きできないのか〜」みたいなことを言っていた。こいつは妖精界の住人とはまた違う次元の生き物なのか?
次週に続く。
(03.0329)
【アニメ】・「わがままフェアリー ミルモでポン!」第52話(2003、テレビ東京)
古代の妖精界には魔法はなく、以前出てきた妖精たちの神「ガイア族」が楽器とともに妖精たちに魔法を与えたらしい。しかし、ケンカばかりする原始妖精たちを見て、いったん彼らを滅ぼして無に返そうとする。ここでは「おおーっ」とか思ってしまった。神話だ! 神話の世界だ! とか思って。
何度も書くがほんっとうに「ミルモ」というのは「よくある話」が多いのだが、それを面白く見せるテクニックを持っていると思う。妖精界の歴史に楓たちが関与していた、というお約束なラストも満足だ。
それにしても、何度も書くがオタク受けがあんまりよくないようだなぁ。
(03.0329)
・雑記その3
それが、大自然が人間に与えたバランスっていうの?
いや、「脇毛をそらなくていい」ということがある種のダミーであり、男性は髭をそることを強要されているのかもしれん。
(03.0329)
【特撮】・「爆竜戦隊アバレンジャー」 第6話「アバレアイドル老け娘」(2003、テレビ朝日)
人気アイドル・リリアンのファンらしい凌駕。その凌駕に対し、「私、元アイドルだったの」と、らんるが衝撃の告白。
リリアンと顔なじみだというらんるは、凌駕とともにサインをもらいにテレビ局へ。しかし、そこへ人間の若さを吸い取るトリノイド「ザクロバキューム」が現れ、リリアンの若さを吸い取ってしまう。
「アナザーアース(地球)の女たちの若さを吸い取り、みんな老け娘にしてやる!」と街へ飛び出していくザクロバキューム。そして、あちこちで若い娘たちが次々と老ける自体が続出する……。
劇中アイドル「リリアン」が歌っていたのが秋元康プロデュースの、ギョーカイ色ぷんぷんの「ベラカミ」[amazon](むろん実在する。「D★shues」というユニットの曲だけど)だったり、今後の伏線になるのかならないのか? 「らんるは元アイドル」という設定が登場したり。
(03.0328)
・「マガジン・ウォー」5月号(2003、マガジンマガジン)
「騎乗位の天使 長瀬愛物語」長瀬愛、近石雅史、構成/小林藤彦+Kプロダクションは、連載第15回。AV女優の「半フィクション」マンガ。新人の荒居由美とともに「逆ナン&3P」の撮影をする愛。しかし騎乗位の最中、腰に限界が来て倒れてしまう。次号、衝撃の最終回!!
はっきりいって、最近の広義のアイドルマンガではいちばん面白かった。単行本化してください。
「風俗魂の伝道師 イカされ屋」ペン獣☆やざま優作はいつの間にか終わってて、「キャットファイター・ワッフル」が第6回。キャットファイトマンガ。気の弱い女子高生・ワッフルが特訓のすえ、高橋いなり監督の「ガチンコキャットクラブ選手権」に出場。わりと格闘技マンガ的な展開で、因縁対決などありながらも選手権ラストはわりとさわやかな結末。こういうのいいですね。殺伐としてなくて。
月森雅十がアオカンもの、やまのべきったが女教師ものを描いている。河合克夫が実録エロものみたいな感じのやつ。
「黒い乳首のブルース」杉作J太郎は第36回。乳首について毎度ダラダライラストとエッセイを書いてるコーナー。今回はイマイチだったかなあ。でも天才だからまた復活すると思う。
文章のみのコラム、「人でなし稼業 乃木坂血風録」福田和也は、イラク問題だったんで何も知らない私は知識としては多少仕入れられたが、どうもこの妙なべらんめえ口調みたいのがなじめない。「記」って書いてあるけど、話したことを編集者がこういうふうにリライトしているならわかるけど、わざわざこういう口調で書く必要があるかどうかわからない文体だ。
それと、本編の方はともかく「大先生に質問」のコーナーで「タマちゃんをどう思いますか?」の質問に対する答えがあまりにつまらないので、本編とプラマイゼロくらいの感じ。
だいたい「ウォー」を読んでるやつらで「タマちゃん騒動」を本気でいいと思っているヤツなんていないんだから、けなすだけではダメなんだよ。プラスアルファがないと。けなすなんて読む前からわかってるんだから。
でも、この人はけなすだけでそれがエンターテインメントだと思ってるらしい。この連載、文庫になってるんだな。けっこう驚いた。
(03.0328)
・「ウォーB組」4月号(2003、マガジンマガジン)
なぜか先月号を買い逃した。レビューも遅れた。もう売ってないかもしれないけど、いちおう書いておきます。
……このマンガ、いい意味でもしかして相当ヘンなマンガなんじゃないかと思えてきた。単行本1冊半くらいまで話数を重ねているのに、お話自体はほとんど進展していない。
(03.0328)
・「忍びのオンナ」全1巻 香代乃(2003、小学館) [bk1] [amazon]
しかしマリアムがカッコいいこともあってか、感じてしまうシエラザードの周りを何匹かの蝶が舞う。サマルカンド王家の女は、感じると特殊なフェロモンで蝶を集めることができるのだった。
いろいろあって、ムバラクに行くことができたシエラザードだったが、夫となるはずの国王・ザマサマは極悪人だったことが発覚し……。
仮面の男・ガルダとともに暮らすうち、彼が食人鬼ではなく、心寂しい人間だと知っていくアニーは、彼を愛し始める……。
「ロック鳥」みたいな巨大な鳥に乗って空を飛んだり、魔法を使ったり。今でもこういうマンガがあるんだなあ……と思って嬉しくなった。
しかもこのおまけ、ありがちなエッセイマンガなども付いているが、「摩天楼の恋人」のヒロイン・アニーの水着グラビア的イラストが4ページもあって、そうした「過剰さ」に頼もしさを感じる1冊なのであった。
(03.0327)
【アニメ】・「ななか6/17」 第11話「ドミかるななか」(2003、テレビ東京)
大好きなアニメ「まじかるドミ子」が最終回をむかえると知り(正確には再放送の最終回)、落ちこむ七華。
七華は、なぜかテレビの「まじかるドミ子」の世界に入って、ドミ子になってしまった。七華はドミ子となって、「ドミ子」の最終回を追体験することになる。
……実は、アニメ化が決まった段階でおそらく延長されたであろう原作「ななか」の区切りである部分を私は読んでいない。だから、原作との比較はできないのだが……。
まさか、物語の背景にすぎなかった劇中劇「まじかるどみ子」がこんなにクローズアップされるとは思わなかった。しかも、面白そうなところだけ断片的に語られるのですごく面白そうなアニメに感じられる。
そして、「ドミ子」の登場人物を七華ほか、実際の人物が演じるなど、心憎い演出。
次週(すでに放送終了した3月26日分)に続く。
(03.0327)
【アニメ】・「ななか6/17」 第12話(最終回)「霧里七華17歳」(2003、テレビ東京)
「まじかるドミ子」の最終回が放送されている途中で、七華は17歳に戻っていた。
周囲と、自分以上にうまく関係を結んでいた6歳の七華に嫉妬している17歳の七華は、6歳七華を消してしまうと宣言、「あの子が出てこられるのは、あと1回」という。
稔二は、消えてしまう6歳七華との最後の思い出に、二人で遊園地に行くことにする……。
正直、激しく感動しましたわ。繰り返すけど、原作の重要なところを読んでいないんでアニメだけ絶賛するわけにもいかないんだけど。
6歳七華が体験した「まじかるドミ子最終回」を、もう一度17歳七華が追体験するというのが最大のポイント。6歳の先に17歳、17歳の先に「大人」があるという実に青春な展開。最近ロクな最終回のアニメを見ていないので、その飢えが癒された感もある。
(03.0327)
【占い】・「色占い」
やってみたら「黄色」だってサー。他の色の性格とかわかんないの? 私が見落としてるだけ?(すべてが面倒くさい)
あなたのタイプ
「正直者は救われる」
そんなわけないだろう! ふざけるな! あーなんかすごい小馬鹿にされてる感じする。
- あなたの心の色の特徴 -
この色の特徴は...
* 正直者
* 行動力がある
* 機転が利き、頭の回転が速い
* 優柔不断
* 少し変わり者
* 周りの雰囲気に流されやすい
* 不満を自分の中に溜め込んでしまう
「行動力があって」「優柔不断」っていったいどういうヤツだよ? 「突撃ー! でも逃げよう!」みたいなヤツ? 意味わかんないよ。「機転が利き」、「周りの雰囲気に流されやすい」というのもイヤな性格だ。
弱気で自分の意見をはっきり言うことが出来ない傾向があります。そのため自分の中に不平不満を溜め込んでしまい、精神的に不安定になるかもしれません。
あなたは優柔不断で、周りの雰囲気に流されやすいという一面を持っています。また、少々変わり者のようでもあります。
これはそのとおりだと思うね。でも他にどうしろというんだ? あとぜんぜん関係ないけど、超能力の話をしていてアニメ「エスパー魔美」の主題歌を歌い出すのはやめろ!
- あなたの心の数値レベル -
積極性
★★★★★★★★
40 %
論理的計算性
★★★★★★★★★★★★★★
70 %
協調性
★★★★★★★★★
45 %
やさしさ
★★★★★★
30 %
野心度
★★★★★★★★★★★★★★
70 %
お金への執着度
★★★★★★★★★★★★
60 %
恋愛積極性
★★★★★★★★
40 %
現実逃避性
★★★★★★
30 %
「やさしさ」の低さと「野心度」の高さが見ていてニヤリとしたね。どうせ個人サイトなんて持ってる人間はみんなそうに決まってる!(決めつけ)
でも現実逃避性は低すぎる。これはおかしい。マジで。
− あなたが適している職種 −
* 政治家
* 芸術家
* 警察官
* サラリーマン
* フリーター
* ひも
これもふざけていると思った。現実的な選択が、サラリーマンしかない。
− あなたの対人関係 −
けっこう当たってると思えてきて、イヤな気持ちになったので引用しない。
あなたに合う、恋愛相手はあなたをリードしてくれる兄貴(姉御)肌の人物です。優柔不断なあなたに変わって、常に手を引いて進んでいってくれる対応が理想の相手です。(後略)
これって結局、「優柔不断な自分が常に決断力のある人間に、不満を持ちながらも一生振り回され続ける」ってことじゃないの?
ドメスティックバイオレンスに耐えながらも離れられないみたいな。
最悪だな。
− あなたを引き立たせる色 −
あなたは、どちらかと言うと地味な色を好むようです、しかし、そんなあなたに似合う色は派手な原色系の色です。服装も流行のもので派手なものをお勧めします。そうすれば、内面にも外面にも少し勇気がわいてくるはずです。
またアクセサリー類もブランドの目立つものを付けてみてはいかがでしょう?きっと今までと違った自分を発見できることでしょう。
……完全に客を小馬鹿にしたブティック店員の口調だね。もしくは、「自分は恋愛上手」だと信じてる生意気OL。私に派手な色? ふざけるな。それでだれか責任取ってくれるのか。
そんなオマエ、「ダイエットしてる」とか言って弁当箱ばかり小さいくせに、缶ジュースで「ネクター」とかこってりしたものばっかり飲んでるんじゃねえ!
それと、スゴイしたり顔で「○○ってテレビ、やらせなんだってねー」とか言うな! 得意げにやる椎名林檎のものまねも禁止。テツandトモが売れてきたことに対し、ラーメンズを引き合いに出すのも禁止! 屋上でのバレーボールも禁止。
ホワイトデーのお返しは、中沢啓治の「はだしのゲン」じゃない方の作品と「神の左手悪魔の右手」をきれいなラッピングに包んで渡してあげよう。あと「シリアル・キラーなんとか」みたいな実録本と、水着アイドルのDVDね。
(03.0326)
・雑記その2
それよりも、ダメージから波及してやけっぱちになることの方が数段、恐い。
自分の潜在的な劣等感とやけくそ感覚はおそろしいなあと思った。無自覚だと自滅しそうだ。注意しよう。
・でも明日になるのが恐い気もする。明日になったら考えよう、と自分に言い聞かせる。
・このようなことを書いて、だれも何にもわからないと思うが、それでいいのです。
・テレビ東京深夜月〜金にやっている「美少女日記III」内「燃えろ! マナー部」は、松浦亜弥と藤本美貴がマナーについて学ぶ2、3分の番組。今週最終回で、物語の設定上だけのことかと思われた「マナー選手権」をやっている。
島本和彦デザインのマナー部コーチ「愛(まな)ピカ光」(「吼えろペン」の炎燃っぽいキャラ)が実際に登場してきたのが良かった。ずっとナレーションをやっていた青年が愛(まな)ピカ光のかっこうをしているんだけどね。
おそらく私設サイトである燃えろ!マナー部!(AYAX-TOWN.NET 略して 亜弥たんネット)は、画像が整理されてていいですね〜。
・「雨上がり決死隊」のトーク番組を見ていたら、ゲストの菊川怜に学力テストをやってもらうというありがちな企画があった。そこで自分自身、中高生時代に習ったことをほとんどきれいサッパリ忘れていたことに気づかされた。
本当に全部忘れてしまっている。とくに数学。平行線の間を結ぶ直線が、平行線との間につくり出すそれぞれの角度の度数が同じだなんて、まったく忘れていた。三角形の内角の和が180度というのは覚えていたけどな。
・それと、自分は受験に苦労してあまり報われなかったせいか、小中学生が「学校の勉強なんかテキトーでいい」という考えに異常なまでに反発を覚えることを再確認(勉強の内容を全部忘れてしまったことと矛盾しているが)。
この、卓球少女愛ちゃんを異様に憎んでいるこの私が、バイオリニストやピアニストが幼少の頃から課せられた厳しい練習を自慢する光景を見て激しい嫌悪感を持つ私が、学校の勉強のことになるとほとんど狂人というくらい厳しい。まあ厳しいからって別に何もしないけどね。あと戸塚ヨットスクールとかはどうかと思いますがね。頭にハチマキまいて合宿とかやるのもパス。
でもマンガ「ホーリーランド」で、一人で自室で何千回もパンチの練習をするシーンがあるんだけど、ああいうのヒかないでわりと納得してしまう。受験勉強なんて反復練習だから、非常に似たところがある。そしてそれを私はすべて忘れてしまったわけだ。
・ところで「狂人」と打とうとして気づいたが、ATOK12って「狂人」って一発で出ない。その他の、出版禁止用語と思われるようなものはほとんどが一発で出ないんだねえ。オトタケくん系の言葉や、カムイ伝系の言葉を入力してみたけどまったく変換されないよ。「気違い」でさえ一発で出ない。
まあ出版関係の人には便利なんだろうか。いや、それならマズい言葉くらい覚えていてほしいしなあ。
(03.0325)
【小説】・「カディスの赤い星」(上)(下) 逢坂剛(1986、1989、講談社文庫) [bk1] [amazon]
フリーのPRマン・漆田亮は、得意先の日野楽器という楽器メーカーから、二十年前にスペインの有名なギター製作者、ホセ・ラモスを訪ねた日本人ギタリスト、サントス(芸名)を探すように頼まれる。サントスの足跡を追ううちに、漆田は大きな事件に巻き込まれていく。
知り合いで逢坂剛の大ファンがいて、酒を飲むたびに逢坂剛の話になる。とにかく面白いという。「そのうち読むよ」と言っているうちに、5、6年経ってしまった。
人間、「普通程度の読書量」だとどうしても自分の好きな作家に固執してしまい、飲むたびに読んだことのない作家の話をされ、こちらも飲むたびに相手の読んだことのない作家の話をすることになる。
さすがにマズいと思い、また会うたびに「面白い」と言われる作家がどんなものかということを確かめる意味でもと、読んでみた。
結論。面白いことは面白いと思うが、私のシュミではなかった。
エンタテインメントとしての常道は踏んでいるし、小説としてうまいと思う。だから以下はあくまでも個人的な感想になる。
おかしいと思った点。まず、主人公・漆田がスペインにこだわる理由が、それほど明確に示されていない。作中、成り行きでスペインに行くことになるが、そのときに漆田がフラメンコ好きで、過去に何度かスペインに行ったことがあるとほのめかされるだけだ。
おかしいと思った点その2。漆田が死を賭してまで、事件に首を突っ込んでいく理由が明確ではない。どうも性格上、意地っぱりでおせっかいやきのようだが、その程度しか理由がない。しかしこんな性格でよくPRマンが勤まるなあとも思った。
その3。プロローグとエピローグが不要。思わせぶりなプロローグだったので、最後に何かあるのかと思ったら、とくに何もなかった。
その4。最大の謎である「サントスの正体」、すぐに見破れてしまった。私はミステリを読むときに、ムリに真犯人を当てようと考えているわけではないし、すれっからしのミステリ読みでもない。それでもわかってしまうというのは、ちょっとどうか。
その5。最後の関係者を集めて漆田が説明するシーンが非常に長い。これは、つじつま合わせが大変だったことを意味する。
以上のようなわけで、最後まで読んでしまう筆力は認めるが、個人的にノリきれなかったことも確か。それは本作に限ったことではなく、「冒険小説」というジャンル自体に私自身が違和感を感じているからだと思う。
その違和感の所在も自分ではわかっている。冒険小説における「リアリティの基準」に自分が納得行っていないからだ。
たとえばSFとかミステリの場合、そうした「ジャンル」そのものが何らかの理由があって構築された一種の「ルール」にすぎないことを、ジャンルや作品自体が自覚しているフシがある。「SFがSFであること」や「ミステリがミステリであること」に対して自己言及している小説は少なくないし、また決して周辺的なものにとどまらず、名作としての地位を確立しているものもある。具体的には「発狂した宇宙」はそんな作品だと私は思っているし、アンチ・ミステリと言われる作品群は「ミステリがミステリであること」に対する自覚なしには生まれない。
しかし、「冒険小説的であること」に自覚的な冒険小説には、不幸にしてまだ出会っていない。
冒険小説というジャンルに感じる違和感は、国際情勢とか内戦とかテロとか、裏社会とか、そうしたものを題材として扱うことに関して送り手があまり疑問を抱いていないのではないか、という疑惑から来ている。
存命中の景山民夫が、確か「日本では典型的な仮想敵を設定できないので、日本を舞台にした冒険小説は書きにくい」と言っていた記憶がある。海外だと米ソのスパイ戦やら国際テロ組織やらが現実に存在するが、日本にはないという意味だった。
だが、もうそこからしてヘンだと思う。その後、オウムのサリンテロ事件が日本中を驚かせた。それまで、冒険小説というジャンルでは「新興宗教団体がテロ事件を起こす」という設定はムリがあるということだったのだろう。現在はアリになっているかもしれない。
だから、本作が「冒険小説というジャンル小説」であるならば、私の感じた疑問「その2」には少なくとも答えが出ている。「そういうジャンルだから」だ。冒険小説のお約束に疑問を感じることは、推理小説に対して「何で必ず冒頭に人が死ぬのか」とか「何でうまい具合に結末で事件が解決するのか」と言っているようなものなのだろう。
まあそんなわけで、いつもいつも逢坂剛を勧めてくれる知り合いの「リアリティの基準」も何となくわかったなあ、という感じで感想を終わります。
(03.0325)
【テレビ】・「ハロー! モーニング。」(テレビ東京)
私は「ちゃんと見ようと思った番組は全部録画してから見る」というクセがありまして、リアルタイムでその場にいても録画してから後で見るんですよね。
理由は「つまんないところを早送りできるから」。
余談ですが、このせいかビデオのリモコンの早送りのボタンだけ早く摩滅しちゃうんですよね。現在、リモコンだけ2代目なんだけど、もう早送りのボタンがダメになりかけてる。
さて、土曜日から日曜日にかけては、録画するものがけっこうあって、「ミルモでポン!」、「爆笑オンエアバトル」、「働くおっさん人形」(なんかダウンタウンの松本がやってる10分番組)、「アバレンジャー」、(いちおう)「555」、(テープが余ってたら)「ギャラクシーエンジェル」、そして「ハロモニ。」となるわけです。
こんだけ録画しようとすると、Gコードでもけっこうしくじるんですよね。今回、「爆笑オンエアバトル」チャンピオン大会は米のイラク攻撃についての記者会見かなんかで放映開始が延び、ラストが入っておらず録画失敗。
まあ時勢が時勢だけに、時間を長めにしていなかった私の完全に負けですね。けっきょく優勝したのはだれなのよ。まあ調べればわかるんだろうけど。
失敗が多い原因は、土曜の朝、「ミルモ」の段階で翌日の放送のGコードがわからないこと。だから、戦隊ものの時間帯は間違えて10チャンネルじゃなくて12チャンネルを指定しちゃって、わけのわかんない辰巳琢郎の「お宅拝見」みたいなのが入ってたりする。
まあそんなことはいいや。
本題。今週は「八百屋さんゲーム」っていうの? テーマを決めて、順番に前の人が言ったことを記憶して次々と言っていき、自分も連想したことを言う。野菜なら野菜など。それを次々と繰り返していってつまったら負け、という一種の記憶力ゲームですね。
「トチった石川梨華が、責任を感じて泣く」というシーンがあったんだけど、以前「ゲームに負けて焼きそばが食べられなくて泣いた」辻のショットを比較して入れていたことに番組側の編集魂を感じた。
この番組、どの程度の視聴率でどういう重要度なのかとかまったくわからないんだけど、こういうとこがイイね。
「ミニモニ。かっぱの花道」は、中澤裕子が「ポロリ星人」としてゲスト出演。「ぴょ〜ん星人」にも出てきた宇宙人役。お腹にメーターが付いていて、「29」と「30」の間に針が付いている。30歳にどんどん近づいているので、針は30に近づいている。
それで、中澤裕子がその針を自分で下に持っていっちゃって、「ゼロに近いから赤ん坊だ」とかいって「バブバブ〜」とか言うのが、もう本当に、超人級にくだらない。いい意味で。
その後、針をちょっとだけ戻して「ちょっとだけ赤ん坊に近い」とか言って微妙に「バブバブ〜」の声を変えたりする。くだらない、くだらなすぎる。いい意味で。もう、お腹痛い。
他にも、「ポロリ星人」としての自分をアピールするのに、自分の持ち歌「悔し涙ぽろり」を歌えばいいのに、「東京美人」の語尾をすべて「ぽろり」に変えて歌うという登場シーンなど、劇的にくだらなかった。
珍しくヒキっぽい終わり方で、たぶん次週で矢口のミニモニ。卒業に合わせた内容になるのだろうと思う。
「医者が来るまで」は、「バスが来るまで」などと同等のシリーズで、病院コント。今回が第一回目。
検査入院してきた学校の中澤先生(たぶんこの病院は、「バスが来るまで」のセットにあった「痛井病院」だろう)がツッコミ役で、ヘンな医者や患者に振り回される。
女医が石川、看護師が高橋、ゲストで山田花子が出てた。
「ブラックジャック先生を呼ぶ!」というヒキで終わっていて、どうやらブラックジャックが吉澤、ピノコが安倍なつみらしい。
安倍なつみのピノコ、見たい! 見たすぎる! 本当にピノコ口調やんのかな。ぜひやってほしいなあ。
「投稿! 笑わん姫」は、「何を言っても笑わない姫」である後藤真希を笑わせよう、という投稿コーナー。ゴマキの独自なギャグセンスなど、見るべきところは少なくない。
ギャグを言う役が「西のキノコ」、「東のキノコ」役の吉澤と矢口。気づいている方もおられるだろうが、最初は「西の賢者」、「東の賢者」という名前だった。おそらくキノコの衣装があまりにもアホっぽいので「賢者」はふさわしくないだろうという理由で変わったのだろう。
たぶん、役割的には執事みたいな安倍なつみが本来は「賢者」で、賢者が呼んでくるのがピエロという意味の「愚者」じゃないかと思う。あの、ジョジョのイギーのスタンド「愚者」の愚者ね。そこら辺、文化人類学的にどうなんですか。フーコーとか読んでる人、どうなんですか?
あとは「ハロプロニュース」で空手着を着た高橋が登場したときに、BGMで「柔道一直線」がかかっていたのが不可解だった。最近はデータベース化が徹底したのか、BGMで実にウマいのがけっこうある。今の時代に「柔道一直線」と「空手バカ一代」を混同する人間がいるとは思えない。なぜ? 極真が恐いから? けっこう、こういうところがいちばん謎だと思った。
6期メンバーのコーナー、いつも早送りして飛ばしてるんだけど、今回たまたま見たら「デビュー前の特訓を実録的に見せる」という手法を完全に放棄していてなかなか興味深かった。
なんだかまったりした感じでね。番組全体の方法論は一貫してますね。
(03.0324)
・「La Nuit Magic 夜は魔術」 戸川昌子、いがらしゆみこ(1990、芳文社) [amazon]
侍従と彼が連れてきた謎の女は、なぜか依理子に夢のような一夜を提供してくれたが、その正体はわからない。その後、盗癖のある女性の同僚に慕われたり、SMの女王様の研修をさせられたり、美青年にモテたり、レズビアンに耽ったり、男装の麗人として暮らすことになったりと奇想天外な展開が次々と。
そして、それは両親のいない依理子の出生の秘密とつながっていて……。
たぶん原作がわけがわからなくて、そこは文章力でつないで行っていたんだろうけれど、レディース調のマンガになってもっとわけがわからなくなった。冒頭の10ページくらいまでなんて、ギャグかと思ったもの。
いちおう真相めいたものは最後に出てくるが、つじつまの合わないことだらけ。実に「なんじゃこりゃー」な作品であった。まあ、そのわけのわからなさが面白いと言えば面白いんだけど。
(03.0323)
・「ミニスカサッカー部」(1) 原誠治(2003、小学館) [bk1] [amazon]
こりゃまた微妙な作品だなあ……。ミニスカサッカー部員のパンツ見たさにあれこれやる男たちに愛嬌は感じられるが、いかんせん自分的には作品内のパンチラがぜんぜんエロくないので。小学館系というより、むしろ少年マガジンに載っていそうなマンガだと思った。
実は「ミニスカをはくのは強制じゃない」(要するに、部員全員が自主的にパンチラしてるってこと?)というところと、茶道部の女が、アニメ「ルパン三世」で和服を着た峰不二子にムダに似せていたのには笑ったんだけど。
(03.0323)
・「仔犬ダンの物語」 白沢まりも(2003、講談社) [bk1] [amazon]
内容は映画とほぼ同じだが、マンガの方がすんなり読めるかもしれない。実は結末は少し違っている。
映画の感想でも書いたが、これは両親の自己実現のために家族が解体してしまい、一人になった小学生の真生が、自分の力で疑似家族をつくっていくような物語だ。それだけに、このマンガ版のラストは細かいことを言えば賛否両論になるだろうとは思う。まあそこまで目くじら立てる人はそうはいないと思うけど。
(03.0323)
・「暗黒回胴伝 将」 高木MAX、岡村茂+なっつん(2003、講談社) [bk1] [amazon]
一般には知られていないゴト師の仕事を描いていくのが主旨の作品なのだと思うが、ものすごく結束の堅そうなゴト師組織がいったい何者なのかが明らかになるのが遅すぎたような気がする。ゴト師犯罪についてはある程度リアルにせまっても、背景となる設定はもっとトバしてもよかったのでは。
(03.0323)
【CD】・「Make-up Shadow」 上原多香子(2003、avex) [amazon]
カップリングの曲も、わたし的にはいまさんだった。
それにしても、最近妙にカバーが多い気がするのはやっぱり景気が悪いからか?
「贈る言葉」のパンクヴァージョンとか参ったけど、ラジオで「どんなときも」のパンク版みたいのがかかってて、イヤさを通り越して大爆笑してしまったよ。でもネットのCDショップの検索ではまだひっかからない。何者?
(03.0323)
・雑記(先週の「ハロモニ。」)
ラピュタは本当にあったんだ!
今回のわたし的トピックは、「かっぱの花道」のエピソード(まあストーリーはいつもあってないようなものだが)のメインがミカだったことです。しかししっかり地味な話だった……。「テレビの占いで『12時までに生命の危機が』と言われたミカがおびえる」とかなんか、そういう話。
ゲームコーナーでは「あらかじめ定めたNGポーズをやったら負け」というルールで、「お笑い芸人のギャグ」という題のときにふかわりょうのマネをしていた辻が面白かった。
あ、それと、先々週の「ハロモニ。」で紺野が演じていたパイロットがやたらと「ぶっちゃけ」と言っていたのはキムタクのドラマのマネらしいんですが、当然「ぶっちゃけ」という言い方はそれ以前からあります。私が最初にこの言葉を知ったのは「天才バカボン」からでしたからもう30年近く前です。
・それと、どっかのサイトで見た「ブラックジャック役の吉澤と、ピノコ役の安倍なつみ」の写真は何なんでしょうか? 少なくとも「ハロモニ。」のコントではないと思うんだが……。
・藤本美貴の水着姿を見ましたが、いまどきあの程度のハイレグ(古)のキレコミはないだろう!(キレコミが甘いという意味)。本当に80年代じゃないんだから!
「おはスタ」ならぬ「おはようスタジオ」に出演しているような錯覚を起こすよ。
・ウチは日本テレビが良く映らないという最大の弱点を抱えているんですが、まあ気まぐれを起こして「ティンティンTOWN!」を見ましたよ。
紹介されていた手芸が本気出してて、マジに綿密に説明されていたので驚きましたよ。それと、安倍なつみがタイムスリップしていろんなものの起源を探るコーナーが「まんがはじめて物語」を彷彿とさせて良かった。BGMにペリー&キングスレイがかかってた。
言ってみりゃ、たぶんスタッフは「まんがはじめて物語」世代ですよきっと。
あとぜんっぜん関係ないんだけど、「まんがはじめて物語」の後番組で、だんだんタネ切れになってきて、「バミューダトライアングル」とか、そういう怪奇現象まで取り上げていたのがあったんだけどタイトル忘れちゃったな。松居直美がおねえさん役でね。
どうでもいいねそんなこと。
(03.0322)
・「いちご100%」(3) 河下水希(2002、集英社) [bk1] [amazon]
ここはお約束で、真中、東城、西野、みんな同じ泉坂高校へ行くのかと思ったら、西野だけは別の高校へ進学。そして真中が入学した先には、西野をさらに強烈に元気にしたような美少女・北大路さつきがいた。
最初はカン違いからいがみあっていた真中とさつきだが、次第にお互いを意識し始める。そして突然さつきから「好きだ」と告白される真中だったが……。
なんだか当HPの過去ログを見たら、本作については連想することが多いのかやたら関係ないことも含めテキストを書いている私。まあジジイの繰り言だね。
構成としては、なぜ西野つかさが物語上後退し、新キャラクターとしてさつきが出てきたのかこの巻でよくわからないところはある。確かにおとなしい東城さんとの対比では、西野は動かしづらいところはあるかもしれないが……。
あらためて思ったけど、これ登場人物がみんな十代で、ジャンプ連載でいちおう「Hまで行かない」っていう制約があるからいいんだねきっと。好きな人には悪いが、北大路さんの北大路さん的なかわいさって、トシとともに失われてしまうタイプのかわいさだと思う。そしてそれに自分自身が気づかないタイプだと思うね。
東城さんも同様で……まあもともとかなりフィクショナルなキャラクターではあるが、二十歳過ぎたら周囲を恋愛がらみのドロドロ地獄に巻き込むタイプと見た。それで自分自身も傷ついてボロボロになるか、潜在的な思わぬしたたかさを見せるタイプと見た。それにしてもどうでもいいこと書いてるな私も。
本作を読んで感じるのは「夢を語る、同じ時代を一緒に生きている」という感覚がキャラクターたちに通底していることだ。そういう感覚ってせいぜい二十代初めくらいまでじゃないかな? 違う?
その後は、いかに親しくなっても(友達同士の場合は)夢や希望や絶望は永遠に個人のものになってしまうような気がする。そして後に残るのは、「世代」というはなはだ中途半端で気持ちの悪い共通概念しかない。それがトシとるってことの現象のひとつかも。
【シングルV】・「うわさのSEXY GUY」 後藤真希(2003、ピッコロタウン) [amazon]
テレビで見たときにもちょっと書いたのだが、これはどうなんだろう? ものすごく微妙だと思う。少なくとももう「未知の強豪」的な後藤真希イメージは完全にないと思う。で、「元モー娘。」ではないソロとしてのイメージを確立しているかというと、やっぱり微妙な気がする。
もともとモー娘。所属時代からソロでさまざまな曲を歌っていて、それは完全ソロよりは実験的な意味を持っていたとすると、今さら「これから試行錯誤していきます」というわけにも行かないだろうし。
モー娘。テキストサイトを見ると、ソロになった後藤真希の売り方に疑問を呈する声が多い。どうしても松浦亜弥などとの相対評価で「あれ?」と思ってしまうのだと思う。半可通の私だって、そう思う。
たとえるなら「男塾」の男爵ディーノのような存在だった(我ながら大胆なたとえだ)。男爵ディーノは、主人公にはなれないかもしれないが男塾を読んでいて彼を覚えていない人はいまい。それにしても、これからどうすんだろう。
まあそんなことはともかく、右の写真はサイコーだった。イメージとしてはデビルマンだよデビルマン! アニメの方のエンディングね。「♪この美しいものを〜 守りたいだけ〜」ですよ。とりあえず、デビルのかっこうがハロプロでいちばん良く似合うのは現時点では後藤真希だと思うわ。次点は藤本美貴。
……などと悠長なことを書いていたら、ありゃデビルマンじゃなくて桂正和のSHADOWLADY[amazon]が元ネタらしいよ!(九十九式、3月21日)
これに気づかなかったのには自分で参った。髪型まで酷似してるからなあ。この間の「ゴジラVSメカゴジラ」のクライマックスシーンが「エヴァみたいだった」というのに気づかなかったくらい、自分でショック。
きっと、バキに毒手が効かなかった柳龍光はこれくらいショックだったと思う。
そういえば、少し前に藤本美貴がモモレンジャーみたいな衣装、着てたよね(負け惜しみ)。
・2003年9月のゴマキに思うこと
(03.0322)
【シングルV】・「EVERYDAY AT THE BUS STOP」 トミーフェブラリー6(2001、DefSTAR RECORDS) [amazon]
もうひとつ敬遠してた理由は、トミーの周囲に漠然とまといつく緊張感というか(笑)。ブリグリのときに音楽番組とかで見てて思ったけど、なんかこの人、独特の緊迫感あるよね? そう感じているのは私だけなのかな? ヤンキーとも不思議ちゃんとも微妙に違うんだけど。浜崎あゆみなんかは、たぶんご機嫌の取り方は決まってると思うんだよ。よくわかんないけど、浜辺で花火やるみたいなのの大規模なことをすればいいんだよ。
でも、トミーってなんか恐い。自分にとって。何考えてっかぜんぜんわかんないもん。
もしかして、新しいタイプの「女王さま」かなと思ったりもしている。
ところで、メガネっ娘居酒屋『委員長』冬期ではない、第1回の方、私行ったんだけど、とにかくものすごい人だった。だから、「自分が出る代わりにだれか代わりに入った方がいいよ。自分よりもメガネっ娘が好きな人が」と思って第一部までしかいなかったんですよね。
決してコーナーがつまんなかったわけじゃなくて、とにかく熱気がすごすぎたんですよ。
で、その第一部で「メガネっ娘シンガー」としてトミーフェブラリー6が紹介され、このシングルVが何回も何回も流された。そのシングルVを見ながら、壇上のだれかが「ね、ここで(DVDを)止めて。ここでね、メガネが光るんですよ、光るんですよ!」って言ってた。実際、CGかなんかで「キラッ」とした光を入れている。
その後、「トミーフェブラリー6はメガネっ娘シンガーとしてすごい」っていう意見と「伊達メガネだっていうだけでダメだ」っていう意見に分かれたりして、その辺の議論(?)は面白かった。まあそれはちょっと別の話だけど。
そして、実際にDVDを買って見たら、「トミーが歌いながら、ずり下がったメガネをクイッてやるところ」に光が入っているのがわかる。そしてメイキングの部分で、録ったビデオを見ながらトミーとスタッフの人が話し合うシーンがあり、トミーは「ずれちゃったから元に戻そうとしてメガネに手をやった」とハプニング的な動作だったと告白していた。
そうしたらそれを聞いただれかがその動作について「メガネマニアにはたまんないよね」と言うくだりが。テロップ入りで。つくってる人もわかってんの(笑)。
その咄嗟の動作が実際に収録されたのか、あるいはそれが振り付けに取り入れられたのかはわからないが、つくり手も確信犯的に「メガネをクイッとやるところ」に光を入れたことが、今回DVDを買って家で見たことで判明した。
まあ、長々書いたが、そんだけ。
(03.0322)
・「ソニン物語」第1回 姫野かげまる(2003、ザッピィ4月号、メディアファクトリー)
海のものとも山のものともつかなかった「モーニング娘。」の「がむしゃらパワー」を現在、たった一人で体現しているアーティスト・ソニン。こんなにマンガにうってつけの題材もない。「実録アイドルマンガ」を地味に収集している当HP、当然買いに走った。
マンガは姫野かげまる。当HP的にはコロコロコミックに連載されたハムスターマンガ「PaPiPuペット」 [bk1] [amazon](→感想その1、感想その2)で知られる人だ。
ポケモンのマンガもたくさん描いている。淡くてふわふわしたかわいらしい絵を描く人で、アイドル雑誌でおそらく女の子読者の多い「ザッピィ」においてはナイスな人選であると思う。偉そうな書き方でスイマセン。
今回は、SPEEDに憧れたソニンが歌手を目指し、オーディションに出るなどしているうちに和田薫マネージャーにスカウトされ、EE JUMPとしてデビューするまでを描く。
他のアイドルマンガ同様、レッスンに励むとかポジティブシンキングで行けとかいう以外特別なことは何も起こらないが、逆に言えば「起こらなさすぎる」ことが特徴。
「EE JUMP」のパートナーであるユウキは現段階で姿を現していないし(デビュー後なのに!)、歌唱指導をしているらしき人物(つんく♂?)も顔をほとんど見せていない。
今後、おそらく和田マネがコーチ役になってのスポ根的ドラマになることが予想される。
ソニンの場合、苦労ばなしにはこと欠かないので今後の展開でダレるということはありえないだろうが、読者である青少年が憧れる芸能界やユウキ脱退とそれに伴ったEE JUMP解散、さらに裸エプロンやオッパイを半分くらい見せる大胆な衣装の展開などを、現状のようなふんわりタッチでどのように描くのかは興味のあるところである。
ちなみに和田マネージャーはいい男に描かれすぎですな(右上の画像)。定番ですが。ソニンの顔(左の画像)は簡単な描線で特徴が出ているし、かわいく描けていると思いましたよ。
全5回らしい。冊子全体が「ザッピィ」からペリリとはがすことができ、本作だけ永久保存可能。
【ドラマ】・「最後の弁護人」#10(最終回)(2003、日本テレビ)
吉野一臣(佐野史郎)は、10年前妻子を瀬戸浩二(中野英雄)に殺された。この弁護を担当した有働は、検察側の操作の違法性を主張して100パーセント真犯人だった瀬戸を無罪にしてしまった。これを逆恨みした吉野は、有働の妻・百合を殺害、娘も傷つけて服役していたが、模範囚として出所し、瀬戸を見つけだして殺害したのだ。
接見した有働に、吉野は「依頼人がどんな人間でも、 弁護を引き受けた以上無罪獲得のために全力を尽くす」のなら、今度は自分に対してそれを証明してみろと言った。
当然のように全力で弁護すると答える有働。 助手の良子や赤倉は、自分の妻を殺した男のために、有働がなぜ弁護士としての 自分を貫こうとするのか分からない。弁護士という仕事に幻滅した2人は、有働弁護士事務所を出ることを考えはじめる……。
ストーリー的には、本作の通常パターンをなぞった典型的なもののように思うが、「1話完結の物語に実は伏線があった」とか「ムリヤリ伏線をつくった」というような話は大好きなので満足だ。
何よりも、有働の「弁護士としての信念」を単に「キャリアを積むことによってクールに業務をこなす」ということにおとしこもうとせずに、「法の矛盾」を自身の痛みとして常に受け止めていたことを明らかにするというのは、本作のテーマを語るという意味でも納得のいくものだった。
多くの「職業もの」にはさまざまな問題定義がある。たとえば、無邪気に「職業意識の徹底=正義」とするか、もう一歩踏み込んでも「職業意識の徹底がイコール正義ではない以上、業務以外のことをする他はない」という枠内でとどまってしまう場合はどうか。
そもそも、地道に仕事に励んでいればそれが個人の倫理・道徳の積み上げになり、社会全体の公正・平等化につながるという考え方自体、悪く言えばセンチメンタリズムである。
反面、「全身これ特定職業にまつわる社会正義のカタマリ」のようなキャラクターも、ウソっぽくなりすぎる危険性がある。あるいは人格=仕事、という考え方そのものにも「責任を徹底的に個人に帰するがゆえの息苦しさ」が発生するという罠がある。
確か大月隆寛が言っていた「左甚五郎幻想」……「職人ならば食いっぱぐれがなく、どこへ行っても個人でやっていける」という認識も、憧れではあっても必ずしもどこにでも通用する真実ではないという意味では、問題をはらんでいると言える。
もしかしたら「職業もの」というのは、意外なほど「イマドキ感」や「一般庶民感覚」と密着した分野なのかもしれん。今思った。
マンガやドラマに限らず、多くの「職業もの」はここらあたりの問題、すなわち「職務」と「社会正義」との折り合いをどう付けるかが問題となるわけだが、本作のアプローチはひとつの答えではあるだろう。
……というか、このドラマの脚本家にマンガの脚本も頼むとイイと思う。
(03.0320)
【テレビ】・「MUSIX!」最終回(2003、テレビ東京)
もともとなんか悪い意味でのテレビ東京的まったり感があって、日曜日の午後9時頃からやってたときはまだ「日曜の夜」という脳死状態で見られたんだけど、火曜の10時に映ってからは視聴者がその前にやってるNHKの「プロジェクトX」に鼓舞された後に見ることになるため、よけいそのダラダラ感が目立つ結果となった(ホントか)。
まずモー娘。の5期メンバーがチアリーディングを特訓するドキュメンタリー&ドラマ「エンジェルなんとか」(名前忘れた)が練習時間の少なさと、ドキュメンタリーとドラマの融合に意味があるのかわからんまま始まって終わった。
その後は「優勝者にはメリットがある、敗者には罰ゲームがある」といったモチベーションゼロのクイズコーナーが席巻。しかも、ゲスト回答者が「クイズ地球まるかじり」ライクな古い人選だったため、テレ東得意のダラダラ地獄が視聴者を猛撃!
さらに後藤真希卒業記念企画では卒業気分をあさっての方へブン投げ、「オトゲノム」という疑似うんちく企画ではリポーター役の娘。たちがただ座っているだけ、ゲストの歌手もほとんど座っているだけという謎具合。
6期メンバー募集企画が、中途半端にネット投票などを取り入れてほとんど盛り上がらなかったことも記憶に新しい。
しかし面白いコーナーもあった。
まず、「クイズに答えられた者が極上料理を食べられる」という「リストランテM」。そもそも何で司会が石川梨華だったかのかと、クイズの回答者ではない石川が毎回極上料理を食べていたのが謎だった。
よくよく考えてみたら、「司会者としての特権性」というのがあるにはあるんだが、そこには無根拠なりの「説得力」がなければならない。たとえば異常に偉そうにしていた「クイズ100人に聞きました」司会の関口宏とか(たとえが古すぎる!)。
しかし石川にはその「特権性」の片鱗も見られなかったところが、私の疑問の源泉であった。
……とまあ、どうでもいいことを書くのって楽しいなあ。
それと、「DJマリーのDJ修行」のコーナー。もともとは矢口真里がゲストを迎え、簡単なトークをするコーナーにおいて、「ラジオのDJ」的な意味あいで矢口が「DJマリー」と名乗っていたのだが、なぜか前にターンテーブルを2個置いて、風体もクラブDJ風であった。
それでか何でか知らないが、宇治田みのるの弟子のDJに、矢口が本当にDJを習って客を集めてDJをやったという、ほぼ単発の特別企画。
「超人気アーティストが、人気絶頂のときに自分の曲をDJとしてかける」というなかなか見られない光景が見られた。個人的にかなり好きなコーナーで、続編が期待されたがもうその日は来ない。
……と、長々書いてみたが、歌番組というのは長くダラダラ続いて、時計がわりに見るくらいでないと意味がないと思っていて、いざ終わってしまうと寂しい場合が多い。
同時に、終わってしまうと時間とともに封印される確率も高いと思う。
急に思ったが「ポップジャム」を別にして、「うたばん」が石橋&中居、「HEY! HEY! HEY!」がダウンタウン、「Mステーション」がタモリと、ある種特権的というか上から見下ろす感じの司会陣であるのに対し、MUSIX!だけなんかすごく「どうでもいい」感じがしてそこはよかったね。ゲストも「出してもらえるだけめっけもんだ」みたいな感じで。それはキャイ〜ンだからってことじゃなくて。
やっぱり歌番組って、昔ほどではないにしろ権力関係見えやすいと思うんだよね。出られる出られないでプロモーションぜんぜん違うと思うし。
最終回である今回は、「保田は絵がヘタ」、「石川はアニメ声」という理由だけでつくった「保田キャラデザイン、アフレコ石川」のアニメがすごく良かった。ゲストのボブ・サップはもう「恐い」という印象はまったくなくなったね。往年のブッチャー的役割だ。
それと、初めて見た後藤真希の新曲「うわさのSEXY GUY」はすごかったよ。いろんな意味で。
あれはどう見ても迷走でしょう。ファンでなくてもそう思うよ。「ごまっとう」あたりまではギリギリあった意味性みたいのが完全に無くなっている。
でも、歌としてどうしようもない駄作かというとそうでもないとは思う。それとあの背中のコウモリの羽は最高だった。いろんな意味で。でも私が「最高だ」って思うときは世間的にはなぁ。どうなんでしょうか。
(03.0319)
【ドラマ】・「最後の弁護人」#09(2003、日本テレビ)
匿名の目撃者からの110番通報で出動した警察は、2人から50万円入りの バッグを奪ったグループ主犯格の17歳の少年・佐藤祐樹を強盗傷害の容疑で逮捕。その後、秋葉が病院で死亡したため、警察は家裁ではなく刑事裁判が相当との但し書を付けて送検した。
こうしたプロットを組み立てること、組み立ててもいいということを知らない人が、テーマにひきずられてツマンナイ話を書いてしまうのだろうと思うが(ひどい言い方だが)、その突破口を、ミステリ的プロットはすでに2000年前から用意していることを今さらながら思い知らされる。私はミステリが骨の髄まで好きな人間ではないが、このような展開はミステリ以外には考えつかない。いろんな意味でイイ話でした。
(03.0318)
【アニメ】・「ななか6/17」 第10話「七華からななか」(2003、テレビ東京)
文化祭準備の続き。「まじかるドミ子」の芝居を、七華中心にやることになった。しかし、台本まで書き上げた段階で七華は6歳の精神状態に戻ってしまう。クラスメイトは、早く配役を決めろと七華にせまるが……。
キャラクターの顔がゆがんでなければいい、そしてもっとも重要なのは「タルくないこと」、「退屈しないこと」だと思っているので。おそらく、自分は絵コンテがちゃんとしてりゃいーやくらいに思っているんだろうと思う。それってマンガの見方に近いような気はするんだけどね。アニメファンの人、ゴメン。
(03.0318)
・「ゲーマー女の子ちゃん」 河本ひろし(2001、ワニマガジン社) [bk1] [amazon]
やがて、ゲーセンのゲームで賭をしたり逆ナンしたりといったひさめの行動を許せないと思った巨大ゲーム会社・ウマナミからゲーマーの刺客が差し向けられるのであった。
河本ひろし、もともとアニメのお約束的設定を導入したり、実際にアニメのコミカライズをしたり、あるいは少年誌で勝負もの(しかも建築勝負という珍しい「建作ハンズ」)などを描いている人だけど、展開は意外なほどアッサリしていて、少年マンガやアニメなどの熱血勝負的展開にはほとんど執着がないように思える。
でなければ、ゲーム会社から差し向けられた刺客と一戦もゲームをせずにいきなり「どっちがイカせるか」勝負に突入したりはしないだろう。
まあ、「Hマンガ的クライマックス」にはまったく手を抜いていないからそれでもいいんだけどね。
(03.0318)
・「YOUNG キュン!」3月号(2003、コスミックインターナショナル)
当HPは「おはスタ」とか「コロコロコミック」とか、あとハンバーグとかエビフライとかが好きで、なおかつ18禁のものが好きな人々の大人の社交場ですからなぁ。なんだそりゃ。
本誌は成年コミック誌。中綴じ。コンビニ売りもしている。すいません、先月号です。
作者の毛野楊太郎はコミカルなものも鬼畜なものも合わせていろいろネコプレイを描くんだけど、何がスゴイって彼の「師匠」が「ネコじゃないモン!」というマンガを描いていたことだよなぁ。
先月、陵辱グループから追放されたかたちになった生徒の一人・望月は久美先生を取り戻そうと決心、用務員のおじさん(実は謎の組織のリーダー?)をボスとするグループを、オタク的パソコン能力を駆使して脅迫する。
しかし「パソコンのことはわからないが、家ごと燃やせばいいだろう」と言われてアッサリ負けてしまう! 情けなーい! 次号に続く。
(03.0317)
・「YOUNG キュン!」4月号(2003、コスミックインターナショナル)
しかしそれによって問題が大事になり、久美のかつての彼氏、現在はグループ内で「教授」と言われている男やASAMI、MIZUKIなどのドレイたちが望月をめぐって動き出す。
(03.0317)
・「パチスロ7Jr.」 4月号(2003、蒼竜社)
またしみる話だなぁ〜。人間ドラマ部分だけでなく、スロットものとしてもきちんと成立していると思うし。
やっぱりカードゲーム、流行ってるってことなのかね?
今回出たカードは「移り気な季節」、「コタツの中の半レム状態」、「実家を捨て単身状況」、「あなたの笑顔が私の生き甲斐」、「裏モノ追放委員初代会長」。あいかわらず、カードのネーミングが独特というか……「コタツの中の半レム状態」ってのはちょっと思いつかないな。
(03.0317)
・「アフタヌーン」9月号(2001、講談社)
この号で「アベノ橋魔法☆商店街」鶴田謙二が新連載。まあその後どうなったか知らないんだけど、もう載ったり載らなかったりっていうの、やめようよ? 絵の手間とかとりわけあるんだろうし、逆に描かされすぎてボロボロになるよりはいいのかもしれないけど、ここ数年「いつ描くかわかんない」、「やたら休載が多い」っていう人が増えた気がする。
本作もその後どうなったか、知らない。
でも鶴田謙二は好きだけどね。好きだからこそ言ってんだけど。
「レノとポートマン」谷広野は、四季大賞・夏のコンテスト大賞受賞作。22歳のプータロー青年のダラダラしつつも悩み多き生活に、その隣の家に住む中学生の女の子がからんでお話が進んでいく青春群像の前編。このノリは基本的に好き。悩みながらもユーモアがある。絵は拙いが、前に進んでいく感じがある。
私が最近「カンベンしてほしい」という新人作品の中に「思春期のドロドロを、けっこうスマートなかたちで、心象風景を切り取ったような感じで見せちゃう」というものがある。オッサンの私にとっては、こんなにスマートに見せられるならそんなに悩んでないんじゃないの? などと意地悪なことも思うし、安易に決着を付けてほしくない気もする。反面、どこかにユーモアを持つという意味で余裕を持ってほしいという気持ちもあり、なかなかナンギなジャンルだと思っている。
が、本作はいいなと思った。
能條純一「弁護士響渡流」。シリーズ読みきりらしい。
出会い系メールかなんかで出会った男女の、少年の方が女を包丁で刺す。その少年の弁護にあたった響渡流。求人広告を見てやってきた女の子に「金では買えないものがあることを教えてやる」とかなんとか言いつつ、半ば強引に助手にして、真実を暴く。
カタルシスゼロ。また、いくら金では買えないからと言って、こんなもの(事件の真相)を見せつけられては助手の女の子も合わないだろう。それに、「これが『お金では買えないもの』なんですねっ!」みたいなセリフもなかったのが、なんだか座りが悪い。
(03.0317)
・「アフタヌーン」10月号(2001、講談社)
で、この人の作品の雰囲気は非常に好きなのだけれど、「レノとポートマン」と「GREEN SUN」を読んだかぎりでは、後半のまとめ方がなかなかむずかしいなあと思った。個人的にはどうも拡散していく印象なのだ。まあそうそう簡単に結論が出ないのが青春時代とはいえ、何らかのおとしどころは必要だろう。
でもいい才能持ってますよね。うらやましい。
(03.0317)
【特撮】・「爆竜戦隊アバレンジャー」 第5話「アバレ治療! ジャジャジャジャーン」(2003、テレビ朝日)
カリスマ整体師であるアバレブルー・幸人は、かつての患者・さやかに「麻痺した両足を治療してもらったが、また歩けなくなってしまった」と言われる。一方、エヴォリアンはトリノイドではなく、最初から巨大化している怪物「ギガノイド」である「運命」で街を攻撃してきた!
歩けなくなってしまった元レーサー・さやかのエピソードは、「身体的には治癒しているのに精神的に逃げてしまって歩けない」とか「手術をする勇気がない」といった登場人物が、主人公とのやりとりを通して勇気を取り戻すという、過去に百億万回繰り返されてきたエピソードだが、これが実にヒネリがきいている(当然、さやかはクライマックスで勇気を取り戻す)。
また、ギガノイド「運命」が、「巨大なサイコロをブン投げて出た目の災いが起こる」というのもかなり面白いし。戦隊ものの怪人に「運命」ってネーミングもスゴイよなぁ。後半の、少々やりすぎな展開もたまらない。
暗い気持ちがふっとぶ。元気が出るよ。それにしてもアバレッドは、なんか漫才コンビ「二丁拳銃」の片方に似てないか。
それと「仮面ライダー555」なのだが、きちんと見ていないのでこれだけで項目立てすることは避ける。が、私が見たところ、これって「ルサンチマンを持ち、怪人となった人間たちがどう生きていくか」の話になるんだろうな、きっと。
まあ私の薄い特撮知識からも、脚本の井上敏樹は「敵側のあーだこーだ」をかなり書いてきた人だとは思う。が、それを割り引いても、こういった展開を見て真っ先に思い出す個人的お気に入り作品がある。
マンガ「サンガース」全7巻(笠原倫、単行本5巻まで原案協力/門脇正法、1989年頃〜91年頃連載、秋田書店)(→感想)がそれだ。
同作は、彗星から飛来した謎の宇宙物体「M」と戦う物語だ。「M」とは108つあり、人間の体内に入り込み寄生した身体の成長とともに超能力を発揮する。
その発現は、体内に「M」を持った人間の怨念の爆発がきっかけとなるらしい。後半、物語は「M」の中でもとりわけカリスマ性を持った男・村崎無二と、主人公・W浅野との対決に収束していく。「M」たちには、無二を含め彼ら自身の正義がある。
それが物語に奥行きを持たせていたことは当然だが、対するヒーロー・W浅野(何度書いてもスゴイ名前だ)が、ジェームス・ディーンのような古いタイプの「不良」であったことをも思い出す。
男気があって、口では反対のことばかり言うがだれよりも強く、優しい(現実にはいなかったかもしれない)不良。
「サンガース」では、主人公がそのように設定されていた(古いタイプの庶民的正義を「是」としていた)からこそ物語が破綻もせずにまとまった。だからこそのお気に入りである。
一方、「555」はどうするのだろうか? 断片的に見たところ、「555」の主人公はW浅野よりも新しい、自分に関わりのないことには明確にやる気を持たない、しかも自分自身の中の「正義」もはっきりしない今どきの若者、「巻き込まれ方」のヒーローのように見える。そのような設定は確かに現代的だし、今後主人公が成長していく物語になるのかもしれない。
しかし、一歩間違えるとまったくおとしどころのない、本当にだれが正義かまったくわからない物語になりはしないかと、余計なお世話ながら心配である。
(03.0316)
【アニメ】・「わがままフェアリー ミルモでポン!」第50話(2003、テレビ東京)
予告編では、楓と同じく妖精化した松竹や安純の姿が映っていた。
(03.0316)
・「アフタヌーン」12月号(2000、講談社)
同じ雑誌に載っている以上、底流に流れる「ノリ」的なものは共通なのだが、そのクリヤしなければならない「ノリ」おさえたという以上のモノを感じられない作品も少なくない(キツい言い方だけど……)。そういうのは読んだ方がいいのか、ホント悩む。そうすると、いつの間にかどんどん時間が経っている。 もう少し、まったく別方向の作品を混ぜてほしいんだけど。
「アフタヌーン」6月号(2001、講談社)の感想
要するに、友情・努力・勝利とか、真・善・美とか、ストーリーマンガの場合、そういうある種の美学にのっとっていない作品はいっさい受け付けないカラダになってしまったということ。もちろん、マンガに限らずすべての表現形態は快楽ばかりを追うのが目的ではない。だから、私の考えはかなり偏っていると考えていただいてけっこう。
アフタヌーンに限らず、他誌においてもマンガの表現技術はここ30年くらいで飛躍的に向上したことは言うまでもない。同時に、読者はワンパターンに飽きがきてもいるだろうし、きれいごとではない世界を見たがるというのもあるだろう。
しかし、マンガをもっとも単純化した場合、
・結論を「この世に善とか愛とか正義とかがあるとする」
・結論を「この世に善とか愛とか正義とかがないとする」
……のどちらかしか、自分にとってはない。後は、その「結論」に至るまでに今までマンガが培ってきた表現技術を使って、どうまわりくどくしていくかということになる。
繰り返すが、これは私のかなり偏狭な見方である。
だが、結論が決まりきったものであるなら、ヘタにまわりくどくする必要はないし、まわりくどくて結論がダークなものだったら、読んでいて面白くも何ともない。
個人的に、こうした「まわりくどいだけ」の作品に苛立ちを感じてしまう。
新しいテーマ、時代に即したテーマを新しい切り口で描けるのならそれでもいい。
が、そんなのほとんどない。このため、表現技術が進んだばかりに、膨大な「まわりくどくてダークな作品」が生み出されることになる。
そういうシステムなのだ。おそらくそのシステムの中から、大傑作がほんのひとにぎり生み出されることになるのだろうが。
もちろん、私とてこんなことを書いて気がふれたわけではない。
中野に任侠映画専門の映画館がある。とにかく毎日毎日、健さんとか鶴田浩二とかが出てきて1時間10分耐えに耐えたあげく、長ドス1本で残り20分間、殴り込んで悪人を斬り殺し、死ぬか刑務所に入る映画ばかりである。
最初は物珍しさで見ていたが、だんだん苦痛に感じるようになってきた。
多少の違いはあるが、そこは様式美の世界でだいたい同じだからだ。
大衆文化ってのは、たぶん「ぜんぶ同じようなもの」の様式美が確立され、愛された後にいろいろなバリエーションが出てくるのだとは思う。
しかし、じゃあパターンを崩すために、新興やくざの横暴に耐えに耐えたあげく健さんが難病で死んじゃうとか、最初の10分でケリがついて残りはとりとめない日常だけを描くとか、そんなのばっかりになってしまったら、それはそれで困る。困るというか、つまらない。
エンタテインメントである以上、どこかにカタルシスは残さなければならないのだし、それを犠牲にしてまで取り組むべき作品があるとしたら、それはどんなかたちになるのか? を、だれにいったらいいのかわからんがマンガ界の人にもう少し考えてもらいたい。
そして、この号では「眠り姫」佐久間史幸がいちばん面白かった。
女子高生のちさきは、7年前両親を殺し、自分を強姦した男の悪夢から逃れられずにいた。彼女は警察も捕まえられないその男を探し出し、包丁で突き刺すことだけが過去の悪夢から逃れられる手段だと思っている。そんなちさきを好きだという、近藤という少年が現れたのだが、幼い頃のレイプ体験から男性に触れられることに不快感を感じてきたちさきは困りはててしまう……。
「赤い鳥」で99年、四季大賞を受賞した作者の作品。実はコレを読みたくてこの号を買ったんだけどね。まあもう3年経っちゃったから書くが、他の作品群があまりに興味が持てないのが多くて、読まないでいたらいつの間にかこんなに時間が経ってしまったのだ。
本作は、親友がいろいろ励ましてくれるにも関わらず、ちさきがそれに応えられない理由が「レイプされたことだけは親友にも秘密にしている」ことであったりして、彼女の孤独感に説得力を与えているし、一方でちさきを引き取った叔母さんがかなりイイ人でホッとさせたりと、バランスもいい。
ちさきが復讐を遂げて破滅してしまうのか、それとも近藤君とくっつくのかというのがサスペンス的な盛り上げにもなっているし、ラストもマンガ的技法であざとさギリギリにおさめている。
なんつーか、やっぱりこのマンガには希望があるよね。「この世に善とか愛とか正義とかがあるか?」ということについて考え、そして結論は希望の方向を向いている。
しかし、回りくどい流れの後にありものの希望をくっつけたものではない。ひとつひとつの演出に、きちんと意味がある。少年マンガ誌ではなく、青年誌に載ることにもきちんと意味がある。だから、本当に読んでよかった。
……しかし、ネットで検索してみてもその後、「佐久間史幸」の名前は見かけない。こんなことなら、1票でも当時人気投票を出しておけばよかったと激しく後悔した。
まあ変名でどこか別のところに描いている可能性もないではないが……。自分はこの人の才能に本当に畏怖していたので、ぜひ復活してほしいと願う次第であった。
(03.0316)
【アニメ】・「わがままフェアリー ミルモでポン!」第49話(2003、テレビ東京)
松竹が塔の中でミルモたちとともに一生懸命に男修行にはげんでいるころ、平井は松竹とすごしたなつかしい日々を思い出していたが……。
どうでもいいが「ミルモ」公式ページのあらすじは簡潔でよくまとまっており、アレンジがむずかしいぞ。「ななか」のあらすじとは大違いだ。
本来なら老人が割り当てられるはずの「平井」、若くてわりとカッコいい男に設定されている。なぜなら、たぶん少女マンガだから。
「男の塔」は、「死亡の塔」みたいな感じでなかなか笑わせてもらった。
どうでもいい話だが、この作品のキャラクターは全員、過去に1回出てきた「♪またたびにゃんにゃんまたたびにゃーん」という歌を、妖精、人間問わず歌っている。鼻歌のときもこのメロディだ。
謎の演出。
(03.0316)
「つれづれなるマンガ感想文」3月前半
「つれづれなるマンガ感想文」4月前半
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