2008年4月上旬


4/9(水)4/10(木)……我が家のワイナリー

▼更新サボっててすみませんでした! GW進行ですっぽりハマリ込んでおりましたが、5月1日現在、ようやくなんとかなった感じです。GW中になるべく実際の日付に追いつくようにしますんで、もうちょっとお待ちください。テキスト自体はけっこう書きためてあるんで、これからどんどん出していきます。

▼おた☆スケの連載でけものの「Groove Tube」のレビューをアップしました。いちおうAmazonにリンクしておきますが、5月1日現在、ネット書店だと在庫置いてるとこが少ないみたいですね。

▼あとOHP月極アンケートの2008年4月分「最終回が心に残る漫画」は締切を伸ばします。締切は5月2日いっぱいにしますんで、語りたいことがありましたらそれまでによろしくお願いします。

▼春アニメ初回感想。

 「我が家のお稲荷さま。」。少年2人を、一族の守り神のお狐さまが、あるときは狐、あるときは人間の男や女の姿で守っていくという感じのお話。ガッツンガッツンのバトルとかいう感じではなく、日常シーンはわりとほのぼの。ヒロインが耳つきだけど、少女ではなく大人の頼れる女性ってあたりがいいかなーと思いました。ただアクションシーンとかは迫力不足な感じで、もう一つ物足りないか。2話めまで見たけど、継続するほどでもないかなーとか思って切っちゃいました。その後盛り上がってたりすると悔しいけど、まああまり考えないでおきます。

 「図書館戦争」。フジテレビの「ノイタミナ」枠の新作。メディアを規制したいと考える政府と、図書を守ろうとする図書館軍が戦闘を繰り返す中で、図書館員の主人公女性らが繰り広げる青春ストーリー。漫画版はいくつかのバージョンを見ていてもう一つピンと来てなかったんだけど、アニメ版のほうがいい感じかな。輪郭線がクッキリしてるけど爽やかなテイストの絵柄が好印象で、青春ストーリーとしてもそれなり。ただやっぱ基本となる設定がちと不自然なので、戦闘やってるわりにもう一つ重みが感じられないかな……ってところは気になります。そこらへんで説得力がどこまで出せるかってとこでしょうか。とりあえず視聴は継続する方針。

▼漫画感想。スーパージャンプは4/9、23発売分、ビッグコミックは4/10、25発売分をまとめて。

【雑誌】スーパージャンプ 4/23 No.9 集英社 B5中

【雑誌】スーパージャンプ 5/14 No.10 集英社 B5中

 徳弘正也「昭和不老不死伝説バンパイア」。相変わらず面白いです。十文字篤彦が復活したことで、マリア会はさらに強力になりそうな気配。昇平なくしてマリアがこれに抵抗していけるのか。これからの展開はますます読めない。どうお話を転がしていくのかすごく楽しみ。……とか思ってたら、No.10に「次号衝撃最終回」の文字が。んー、これからって感じがするんだけどなあ。「狂四郎2030」は中途半端な終わり方だったけど、こちらはきちんとお話を畳めるんでしょうか。

 作:早川光+画:橋本孤蔵「江戸前寿司職人 きららの仕事ワールドバトル」。この前出てきたときも笑ったが、神原朱雀のムキムキぶりに再度笑わされた。坂巻といい神原といい、寿司を握るのにこれほどの筋肉は必要なのか? 汗臭い寿司が今回もワールドバトルを席巻するのか。

 No.10では、袋とじで「ユリア100式」の萩尾ノブトが登場。「とびすぎフライト」という作品で、実は飛行機が苦手な新米のスチュワーデス(CA)の女の子が、飛行機の揺れに慌ててお客さんにエッチなサービスをしちゃうというドタバタギャグ。強引にエロに持ってく流れと、あっけらかんとしたギャグの楽しさは「ユリア100式」同様。8ページと短いけどしっかり持ち味は発揮している。

【雑誌】ビッグコミック 4/25 No.8 小学館 B5中

【雑誌】ビッグコミック 5/10 No.9 小学館 B5中

 No.8でいわしげ孝「単身花日」がおしまい。桐野さんの最後の告白でガッと盛り上がった後は、わりと穏やかにおしまいまで持っていった。連載開始当初は、単身赴任でかつての初恋が復活して……という甘っちょろい話を想像しており、実際に途中まではそんな感じだったのだが、後半はどんどんシリアスなお話になっていった。全編通してみるとかなりスリリングでヘビーな読みごたえのある作品になったと思う。ヒキの強い展開にガンガン引っ張られたし、自分的にはかなり楽しみました。

 No.8では、山上たつひこ「中春こまわり君」も、今回の集中掲載分が完結。上司の命令により、窓際サラリーマンをリストラする任務を仰せつかったこまわり君が、男と女のドロドロの愛憎劇を目にするという内容。何気にこれもけっこうハードなストーリーだったけど、こまわり君が随所でギャグをかましていたので、それがいいアクセントになっていた。人間ドラマを面白く読ませ、年輪を感じさせるシブい内容に仕上がっていて感心した。なお単行本1巻が6月末発売予定とのこと。1巻ってことはシリーズ連載もまだまだ続くようでうれしい。

 No.9では、作:矢島正雄+画:菊田洋之の新連載「クルーズ 〜医師山田公平航海誌〜」が開始。有名な医大で教授の椅子が約束されているとまでいわれていた天才医師・山田公平が、豪華客船の船医として、さまざまな人々の人生を見つめていくという物語。きっちりと人情モノを展開していて、よくまとまった作品。矢島正雄原作の作品は手堅いモノが多いので、コンスタントに行きそう。ただ、菊田洋之の青年向け作品って、きっちり作りすぎててちょっと平板な気がするので、もう少しフックになるものが出てくればなあって気はします。

【雑誌】コミッククメガGOLD VOl.6 コアマガジン B5平 [Amzn]

 作:本所吾妻橋+画:けいじえい「吐精のお仕事」。基本的にはオーソドックスなナースものだが、彼女が入院患者さんのたまった精子を吐き出させる「吐精」の資格を持っている、というのが設定的にちょっとだけ変わったところ。まあそれがそんなにお話に生きてるってわけでもないですが、とりあえず人が良さそうな顔つきで、むちむちグラマラスなナースさんはわりと好みです。

 鮭「幼なじみ」。幼なじみ姉妹が両方とも主人公とラブラブ肉奴隷関係で……ってな話。彼氏のほうがアクシデントで入院してしまうが、二人はその入院先にもやってきて、主人公の命令で同室の患者さんにまでご奉仕してしまう。つるつるぷにぷにした二人の肉体はなかなエロい。明るい肉奴隷モノといった感じで、SM感覚をお手軽に楽しめる。基本的にはラブラブなのもええですね。

 天竺浪人「ハメドリ王子」2話め。一般人であるハメドリ王子が、国民的アイドルをハメドリ調教。香港での芸能人ハメ撮り画像流出事件なんかもネタにしている。天竺浪人は、実在のAV女優やアイドルなどへの妄想を漫画でネタにすることが多いけど、最近のエロ漫画ではこういうふうに生っぽさを出すのは珍しいかも。アイドルやAV女優が出てくる作品であっても、あんまり現実と結びつかない、3次元の女性を意識させない作品のほうが多いですからね。

 長谷円「ミルキーズにようこそ」。友人の母がやっている喫茶店の、それを頼むと彼女がHをさせてくれるという噂のある裏メニューを主人公が注文して、めくるめく体験をする。いかにも包容力ありそうな、友達のお母さんがむっちり色っぽくて好み。服脱ぐ前からエロさをむんむん醸し出してていいです。

【雑誌】コミック0EX Vol.05 コアマガジン B5平 [Amzn]

 巻頭カラーは尾崎未来「The Great Escape」。花見の場所取り中に、一緒になった先生とあいちゃんがエッチしちゃうという内容。相変わらず後腐れなく、サクッとヌかせる。おっぱいイジられてメロメロになっているあいちゃんがやっぱりエロい。カラーページの塗りがもう少し華やかだとより良かったんですがのう。

 山文京伝「沙雪の里」は6回め。何度となく村の男たちに陵辱されて、すっかり肉欲の虜になっている人妻さんがエロくていいです。今回は息子の友達連中にまで犯されてイキ狂う。何話もかけて責められ続けてる様子が、ねっちょり淫猥。

 Triage Tag「2人でお茶を」。茶道部の先輩女子と後輩女子が、ほかの部員に隠れてこっそりエッチ。先輩さんのピチピチした体、とくに乳の押し潰されたりひしゃげたりした形にソソるものがありました。シュガーミルク「ハードレクリエーション」も乳の揺れ具合が良い。こちらはオフィスもので、ちょいワルな雰囲気の先輩男にOLさんがコマされるというお話。

 犬星「ぴーち×はぁと」。ロリロリな妹もの。エロエロな兄とエッチなことを何度もしているが、恋人っぽいことは全然したことがないことに気づいた妹さんが、兄の前でスネてみせる様子がかわいい。あとコトが終わった後でデートしている最中に、彼女が見せる笑顔がとても無邪気な感じでいいなあと思ったのでした。

【雑誌】ヤングコミック 5月号 少年画報社 B5中 [Amzn][定期購読:7andyicon

 池上竜矢の新連載「華名+1」が新連載。大学時代に好きだった先輩女子を追いかけて、同じ会社に入った主人公。しかし大学時代は優しい女性だった彼女は、社会人になってすっかり変わっており、さらに主人公を陥れるべく彼をレイプしてくるのだった……という出だし。なんだか二重人格ものになりそうな感じだけど、現段階では先行きはまだ読めず。池上竜矢はおっとりお姉さんものが多いけど、この作品はシリアスでハードな感じになりそうですね。

 大見武士「ろーまじ」。今回はちょっと古風なしゃべり方、思考のOLさんが、婚約者とローションプレイに臨む。乳サイズは小ぶりでその点は自分のストライクゾーンからはいくぶん外れ気味だけど、ローションのぬるぬる感による補正でわりといい感じに。キャラとしては、不器用だがデレな娘さんっていったところで、結局甘ったるいラブシーンに突入するあたりは好ましかった。

 恩田チロ「ラブ♥プラクティス」。新入社員研修の教育係のお姉さんとのエッチ話。エッチシーン自体は短めだけど、美人さんでエロっちくてなかなか。この人も見映えがするうえに手堅いです。なお今秋に単行本発売予定とのこと。堀博昭「SWITCH−スイッチ−」。ポチッと押すだけで女性がメロメロになってしまうスイッチを巡る物語。エロエロスイッチが二人をつなぐって感じ。フリフリのドレスを着た喫茶店の女店長さんが、悶えまくる様子はなかなか華がある。媚薬モノに近いけどラブラブ感もあるのはいいところ。


4/8(火)……ダイバーだった

▼おた☆スケの漫画レビュー連載で、井ノ本リカ子「モモタノハナ」のレビューをアップしました(http://www.ota-suke.jp/product/review/13932)。あっちもこっちも遅れてしまっていて申し訳ないです。

▼アニメ新番組のファーストインプレッションていうか初回感想っていうかー。「RD 潜脳調査室」。潜水中の事故によって昏睡状態に陥った腕利きダイバー・波留が、目覚めてみたら50年近い時が経っていて肉体は老人に。で、海への想いを捨てられない波留が、電脳世界の深窓に潜るダイバーとして活躍していくといった感じ。Production I.Gらしく、作画は高品質で映像はけっこうカッコイイ。あと目についたのは女性キャラのむちむち感。上山徹郎デザインのキャラクターは、とくに下半身の肉付きが良く、ふともものボリューム感がすごい。お話はまだどうなるかよく分かんないけど見応えはありそうなんで視聴継続予定。実は自分はProduction I.Gのテレビアニメとはいまいち相性が良くなくて、最後まで見続けたTVシリーズがまだないんですが、この作品はどうなりますかねー。むちむちに強く惹かれるので見続けそうな気はします。

▼漫画感想。イブニングとヤングチャンピオンは4/8、22発売分をまとめて。

【雑誌】イブニング 4/22 No.9 講談社 B5中

【雑誌】イブニング 5/13 No.10 講談社 B5中

 No.9。山本直樹「レッド」は、町での潜伏に疲れ果てた赤色軍のメンバーたちが、山を根拠地に使うことを思いつく。いよいよ山荘へと続くルートが示されたわけで、続きがさらに気になるようになってきた。不謹慎だとは思うんだけど、この作品でとくに読んでみたかったのが、内ゲバや粛清といったあたりなので、この展開については「待ってました」という感じなんですよね。連合赤軍系の話は、気になるけど熱心に追いかけるというほどでもなかったので、こうしていつも読んでる漫画誌でやってくれるというのはけっこうありがたい。これからの出来事がどのように描かれるか、期待してます。

 No.10。作:夢枕獏+画:板垣恵介「餓狼伝」。藤巻と姫川の対戦が続いてるけど、今回のは痛そうだなあ……。藤巻の投げもそうだけど、姫川の対応策がもっと痛そう。何もそんなことせんでも……とか思ってしまいますが。青木幸子「ZOOKEEPER」。アフリカゾウの大ちゃんの異常の原因を見極めた香也に、重要な役目が任される。これまで以上に難易度が高そうだけど大丈夫なもんでしょうか。個人的にはそろそろ能力をほかの人たちにも明かして、協力を仰ぐってのもいいんじゃないかと思います。

【雑誌】ヤングチャンピオン 4/22 No.9 秋田書店 B5中

【雑誌】ヤングチャンピオン 5/13 No.10 秋田書店 B5中

 No.9から作:石田衣良+画:有藤せな「池袋ウエストゲートパークR」が連載開始。黒い服が目印のGボーイズ、赤い服が目印のRエンジェルス。二つのチームが激しく闘争を続ける池袋を描いていくというストーリー。出だしはまあまあって感じですかねえ。

 葉月京「恋愛ジャンキー」。ようやく栄太郎は姿子に謝る決心をしたものの、姿子は栄太郎が詠美と関係していたことに対するわだかまりを抱いており……といったところ。復縁が近そうに見せておいてまだまだ引っ張る。No.10では三上との仲がさらに深まる。キスシーンはなかなかええ雰囲気でした。ただ詠美がずいぶん三上になついているので、こっちはこっちで決着はつきそう。

 あづまゆき「ママは同級生」。主人公・遼のおうちにカノジョの遥がやってきてラブラブ状態。父親の再婚相手が同級生女子で、同居生活にドッキドキ……というのが基本ストーリーだけど、カノジョさんのほうもかわいく、ラブラブである様子は見てて楽しい。なかなか手堅く推移してると思います。

【雑誌】近代麻雀オリジナル 5月号 竹書房 B5中 [Amzn]

 片山まさゆきの新連載「クロカルクラブキル」が連載開始。麻雀プロに憎悪を燃やす男・斬気豪流が、自分を追放した麻雀プロたちに復讐の戦いを挑んでいくって感じかな。前作の「雀賢者ポッチカリロ」はギャグ系のお話だったが、今回はシリアス路線の模様。その分読みごたえのある作品になりそうな感じではある。

 大和田秀樹「ムダヅモ無き改革 襲来!!!バルチック艦隊」は集中連載最終話。復活した小泉が、プーチンとの戦いに挑む。直接対決が1話で終わっちゃったのでちとあっさりした印象はあるけど、見せ場シーンの非常に豪快な見開きは壮観。まあ手抜きといわれかねなくもない両刃の剣ではありますが……。

【雑誌】FEEL YOUNG 5月号 祥伝社 B5平 [Amzn][定期購読:Fujisan

 内田春菊「あなたも『奔放な女』と呼ばれよう」。これまでは結婚制度に疑義をとなえる内容が多かったけど、今回は内田春菊がすごい夫婦模様を目撃して、それどころではなくなっていた模様。結婚制度の是非はいろいろとあるだろうけれども、今回のは素直に「ええ夫婦愛やなあ」と思えるエピソードで、しみじみさせられるものがあった。

 比古地朔弥のスローライフ漫画「日日是好日」。田舎暮らしがだいぶなじんできた紬が、秩父の山が石灰岩の採掘でどんどん削られていくことを憂える少女と出会い、今後のことについて想いをめぐらす。今回は紬が大人らしいところを見せており、「嬢ちゃんもいうようになったわい」としみじみした気分に。それにしてもこの作品、面白いことは面白いけど比古地朔弥にしては穏やかすぎる感じもするんで、もっとドロドロしたのも読みたいなーという気はしてきました。

【雑誌】アクションピザッツDX 5月号 双葉社 B5中 [Amzn]

 これまで月2回発行だったアクションピザッツが、4月から2冊の月刊誌に形態変更。毎月21日発売のアクションピザッツと、7日発売のアクションピザッツDXに分かれた。発行ペース自体は変わらないので、2分割された効果がどの程度あるかはよく分からないけど、うまいこと役割分担していけるといいですな。DXのほうは、艶々、梅谷ケンヂ、ながしま超助らが掲載されてて、どちらかっていうと熟女系担当って感じですかね。

 掲載作品の中では、艶々「はたらく人妻さん」(原作:みなかみゆう)が、欲求不満の人妻女医さんをエロっちく描いててわりと良かった。あと前田千石「縁切り本舗」は明るい絵柄で親しみやすい。ながしま超助「きもちいいくに」は、相変わらずの陽気さで素晴らしい。この底抜けなおめでたさはこの人ならではだと思う。素晴らしい。


4/7(月)……走塁板

▼アニメ初回感想。「ソウルイーター」。絵はシャレててなかなかいいです。お話のほうは、鬼神の玉子と化した魂を狩る職人と、武器に変化する相棒の活躍を描いていくアクションで、快活で楽しく見ることができる。ただ惜しむらくは、主役の少女・マカの声優さんが下手。棒読み過ぎてせっかく気持ち良く動くアクションシーンまで緊迫感のないものに見えてしまう。ただ、職人&武器のコンビは3組あるようで、マカがからんでないところは声についてはさすがに気にならない。深夜にやってる「ソウルイーターレイトショー」は、アイキャッチとかがちょっとだけ違う再放送という感じ。まあ「レイトショー」のほうだけ見とけばいいかな。

▼漫画感想。ヤンマガ、スピリッツ、週刊少年ジャンプの4/7、14、21発売分をまとめて。

【雑誌】ヤングマガジン 4/21 No.19 講談社 B5中

【雑誌】ヤングマガジン 4/28 No.20 講談社 B5中

【雑誌】ヤングマガジン 5/5 No.21 講談社 B5中

 No.19で押見修造「ユウタイノヴァ」は第二部「暴淫編」が終了。まほろと再会した主人公・ハルだが、彼女についての謎はさらに深まる。この先の展開がどうなるか、まだ全然分からないですなあ。でもまあ霊魂がどろどろ溶け合うようなエロシーンとかは気持ち良さげではあるし、混沌とした魅力はある。続きも早いとこ始まってほしいもんです。なお単行本2巻は6月上旬発売決定。

 村田ひろゆき「好色哀歌元バレーボーイズ」。足に痛みを抱え続ける谷口は、結局手術をすることに。難手術になりそうな気配もあって、予断を許さない情勢。このまま谷口の病状が悪い方向に向かっちゃうと本当に大変そう。現在の状況から考えると、いっそ谷口と虎子がくっついちゃうなんて展開もいいんじゃないかなあとか思うけど……。これまで「元バレーボーイズ」は意外な展開の連続だったので、その可能性もないとはいえないんじゃないですかねえ。それにしても谷口弟が虎子に惹かれ始めるという展開はちと意外。

 きらたかし「赤灯えれじい」では、サトシとチーコがやっと収まるところに収まってアツアツ状態復活。No.21の号ではとくに、チーコがサトシに甘えたようなところを見せていてちょいとかわいかった。あとNo.21には鈴木一世「ゲヘヘのヌベコ」が掲載されてます。

【雑誌】ビッグコミックスピリッツ 4/21 No.19 小学館 B5中

【雑誌】ビッグコミックスピリッツ 4/28 No.20 小学館 B5中

【雑誌】ビッグコミックスピリッツ 5/5 No.21 小学館 B5中

 No.19で佐々木倫子の新連載「チャンネルはそのまま!」が開始。北海道の地方テレビ局に入社したばかりの女の子・雪丸花子が、その天然ボケっぷりを発揮してテレビ業界に騒動を巻き起こしていくという感じのお話。初回からドタバタした展開を見せており、佐々木倫子らしい出だし。安定して楽しくやっていきそう。なおこの作品は月イチ掲載ということで、次回登場は5月24日発売号となる。

 朔ユキ蔵「ハクバノ王子様」。結婚を間近に控えているというのに、小津は多香子に告白し、二人で旅行に出かけてしまう。そして二人の気持ちはどんどん高まり……。多香子さんは色っぽくて良かったです。おっぱいもけっこうデカい。

 No.20では、小田扉「団地ともお」がテクニカルな構成で面白かった。誰かが書いた休日の出来事を記した作文の文章を、さまざまな人たちの生活にオーバーラップさせていくという内容。最初がケリ子から始まり、次に委員長、ともお……という具合に当てはめていく。同じ文章なのに、人が変わると指し示している内容がまったく変わり、しかもじょじょに文章と出来事が食い違ってきて不思議な感覚を引き起こす。ときどきこういうことやってくるから油断がならんです。

 また、No.20には戸田誠二「スキエンティア」の2話目が掲載。どんな相手でも虜にしてしまうというほれ薬を使った男の物語。彼は女性上司との恋仲になるためにその薬を使ったのだが、それは「相手を惚れさせる」ためではなく、他人を好きになることができない「自分を相手にほれさせる」ためだった……。近未来系の話だが、描こうとしている人間の感情の機微については現代と変わらず。そして人間ドラマをしっかり読ませる作風も、その舞台、道具立てに左右されず健在。こういった一話読切型のドラマを構築するのはさすがにうまいです。Web漫画からスタートした人だけど、そこからどんどんメジャー誌までステップアップしたし、作品作りについても職人芸的な雰囲気さえ漂わせて来ている。頑張ってると思います。

 No.21。高橋しん「花と奥たん」の2話めが掲載。奥さんはかわいいけど、テンポは相変わらずもう一つ。せっかく魅力的な絵の持ち主なんで、もう少しパーッと気持ち良く読めるように作ってほしい気がします。

【雑誌】週刊少年ジャンプ 4/21 No.19 集英社 B5平

【雑誌】週刊少年ジャンプ 4/28 No.20 集英社 B5平

【雑誌】週刊少年ジャンプ 5/5 No.21 集英社 B5平

 久保帯人「BLEACH」は、前号から過去編に入っている。浦原が十二番隊隊長に就任したころのエピソード。過去に何があったのかをまとめてくれるのはまあありがたいといえばありがたい。現在エピソードがとっちらかって何がなんだか状態になっているので、こっちのほうが今の段階では分かりやすいし。ただ、現在エピソードに戻るころにはどんなことやってたんだか忘れてそうな気もしないではない。

 No.19。河下水希「初恋限定。」は、巨乳水泳少女・めぐるちゃんのお話。水泳で後輩に負けたため、自分のアイデンティティを乳に求めんとしためぐるちゃんが、谷間とかをアピールしている様子が目に楽しい。

 そしてNo.20では叶恭弘「エム×ゼロ」が素晴らしかった。今回は学園を代表する巨乳娘たちが集まり、マラソン大会に備えて、乳を軽くしてくれる薬を試すが……という内容。この説明からも分かるとおり、今回は本筋と大して関係お遊び的エピソードなのだが、その盛大な乳揺れっぷりが読者の胸を打つ。もちろん乳首こそ出さないものの、それに近いシーンもいろいろとあって、たいへんに眼福でござった。やっぱり乳はいい。素晴らしい。あとNo.21の回では、観月さんがラブコメづいていて見てて楽しかった。まあ二人の時間をもうちょっとじっくり描いてほしいところではありましたが。


4/5(土)4/6(日)……ナバリクナバリタ

▼アニメ新番組感想。

 「BLASSREITER」。機械と同化できる化物と戦っていく未来バトルアクションといった感じの作品。CGをもりもり使ったバトルシーンは独特の質感。とくに化物のぬーっとした滑らかな動きはインパクトがある。ストーリー的にはまだこれからってとこだけど、わりと本格的な感じで見応えはある。とりあえずしばらく見る。

 「仮面のメイドガイ」。これはドタバタが激しくて楽しかったです。巨乳娘のもとに武骨で乱暴なメイドガイが送り込まれてきて、迷惑なご奉仕を押しつけていくドタバタギャグ。ギャグがけっこう面白いのもいいが、丸みのある乳がぷるんぷるん揺れるさまは乳好きには見逃せない。継続していくと思います。

 「絶対可憐チルドレン」。手堅い出来で楽しく見られる。アニメとしての作画や演出などに特別なものがあるわけじゃないですが、原作の雰囲気を生かして楽しげに作ってきている。しばらく見続けるだろうなーと思います。

 「コードギアス 反逆のルルーシュR2[Amzn]。今季の目玉作品の一つ。第一話からパンチがきいててさすがに面白かった。実は前作のほうはまだ半分ちょいくらいしか見てなくて、なおかつずいぶん間が空いていたにも関わらず、「この人誰だっけ?」というキャラがあまりいなかった。それだけ各キャラの個性が印象づけられてたってことだと思う。これは優秀。むしろ「あー、この人まだ死んでなかったんだ……」などと思ったりもしたのは、「機動戦士ガンダム00」を見た後だったからかもしれない。前作のほうも並行して見続けてるので、もうしばらくしたら追いつくと思います。当然視聴継続。

 「隠の王」。原作漫画は未読です。忍術の最高奥義みたいなものを体に宿した少年を巡って、現代に生きる忍者同士が争いを繰り広げるといった感じ。そんなに目立つというほどでもないけど、ボーイズラブ系の味付けは随所に見られる。作画は整っててアニメとしての出来はわりと良いと思う。ただストーリー面ではさほど惹かれない。余裕があれば見るといったところ。

【雑誌】コミックフラッパー 5月号 メディアファクトリー B5平 [Amzn][定期購読:Fujisan

 小原愼司「二十面相の娘」がアニメ化ということで、付録冊子でオフィシャル同人誌がついている。いろんな作家が「二十面相の娘」をネタにして、漫画やイラストを寄せているのだが、このメンツがなかなかに豪華。まず扉はokama。中身のほうも、黒田硫黄、石黒正数、五十嵐大介、トニーたけざき、小田ひで次、赤城毅、大西電機、いけだたかし、加倉井ミサイル、鳩山郁子、環望、新居さとし、kashmir、秋★枝、柳沼行、袴田めら、志水アキ、豊田あきひろ、P/K/倭日向が原稿を寄せている。あと平野綾も。アフタヌーン人脈などをフル活用したって感じ。内容のほうも、それぞれのページ数は短いけど笑えるものや萌えるものが揃っていて、なかなか楽しめました。あと冊子の判型がB5版で、本誌と同じサイズというのもうれしいところです。

 西川淳の新連載「ランダムフライ」。テレポート能力の持ち主ではあるが、どこへ富んでしまうかまったく分からない女の子が、テレポート先で毎回サバイバルしていくって感じのお話な模様。いろいろなところに飛ばされた経験から、彼女のサバイバル技術はかなりなものに鍛えられているという設定。明るくドタバタしたノリで、絵も垢抜けない部分もちょっとあるけどわりとかわいい。まずまず楽しいかな。

 秋★枝のシリーズ連載「煩悩寺」も開始。読切連作形式かな? 初回は結婚も意識していた彼氏と別れて傷心な女の子が、ちょっとしたトラブルで同じマンションに住む男の家のおトイレを借りることに。その部屋はヘンな雑貨類が脈絡なくコレクションされた、ちょっと変わった場所で、彼女はその光景と男との会話のおかげで久々に楽しい気分になる。ラブストーリーってとこまでは至ってないけど、ほんわかした雰囲気はけっこう楽しい。

 読切、作:猪原賽+画:アントンシク「ブロードウェイ」。混沌とした魔窟的ビルヂング、中野ブロードウェイのアツく激しい夜の模様を描く。もちろんフィクションだけど、あの建物はあらぬ想像をかき立てる混沌とした力がありますね。アントンシクの作画は相変わらずキレが良くて達者。木志田コテツ「エルヴァーナ」。これも読切。仏教系の魔物を退治するアクション系の作品。絵のほうはフレッシュな感触で、キレも良くてまずまず。でもこのお話だと連載の第1話って感じかなあ。

 作:結城浩+画:日坂水柯「数学ガール」。今回は主人公に数学を教わっている後輩女子の視点からお話が語られる。数学話をいろいろやりつつも、お話自体はちゃんとラブコメしている点が楽しい。あとラストで先輩女子が見せた、ダイナミックな行動の意図も気になるところ。

 作:桑島由一+画:たぱり「神様家族」は最終回。テンコにプロポーズしてきた少年のエピソードをきれいにまとめて締めくくり。このエピソード自体の締めとしては悪くないが、全体のラストとするとちょっと物足りないかな……。タイトルが「神様家族」なのだから家族の話でまとめるか、それともラブコメでエンドにするか、どっちかにしてほしかった気はする。佐間太郎の初恋の人である久美子が、最終話では全然出てこなかったのも残念なところ。

【雑誌】チャンピオンREDいちご VOL.7 秋田書店 B5平 [Amzn]

 なんか「ヒロイン全員15歳以下」ではなくなってきてる感じですな。少なくともそうは見えない娘さんが多いし。とはいえ、今号には「とらのあなの美虎ちゃん」でおなじみ、むっくが登場していて4コマ漫画「いちごいちえ」を描いているのだが、これはヒロインが1.5歳の赤ちゃんで中学校に通っているというムチャな設定を採用してたりるするから油断がならない。いや油断してもいいと思うけど。

 巻頭カラーでみなもと悠「DOGスタイル」が掲載。昔から犬を飼いたいと思っていた気弱な少年・日野かのとの家に、ある日ものすごく美人なおねえさんが送られてくる。それは実は、ペット禁止のマンションでも飼えるように、かのとの祖父が作り上げた人間型の犬だったのだ……というところから始まるドタバタコメディ。お姉さんは犬だけに服を着ようとせず、それも十分サービスになっているけれども、むしろ注目は主人公少年。まるで女の子のようにかわいくてなよっちく、不良にからまれて乳をもまれたり。下手をすると……というか、こっちのほうが明らかにエロっちかったりする。

 しぐにゃん「SWEET SISTER」。これはかなりエロ漫画ですのう……。お兄ちゃんと仲良しな妹が、風呂場でお部屋でお兄ちゃんにイタズラされる。おふろで触手的なぬるぬるにからまれて感じちゃったり、ドロリとした温泉エキスをぶっかけられたり、ぬるぬるマッサージされて乳もまれたり。エッチまではしないけど、「しないだけ」であって実質やってるみたいなもんですな。

 清水栄一×下口智裕は「鉄のラインバレル」の番外編、「天才美少女科学者レイチェルちゃん」を連載開始。タイトルどおり、レイチェルちゃんメインのドタバタ漫画。たまにはこういうほのぼの萌え萌えしたのもいいですな。土居坂崎と同一人物であると思われるtenklaの「ヨメイロちょいす」は、相変わらず主人公さんがいろんな女の子にモテモテ。エロっちいサービスも豊富なラブコメとして、けっこう楽しいと思う。

 糸杉柾宏「キミキス〜スウィートリップス〜」。今回はうどん娘・里仲なるみちゃんの回。無邪気で一生懸命でわりと好きなキャラ。妹の菜々よりもこっちのほうが好きかも。おりもとみまな「メイドいんジャパン」。今回もノリがいいです。バナナを口で整形してちんこ型に加工するとか、面白いことしてますなあ。これならバナナだからいくら無修正で出しても問題ない。あったまいー。

【雑誌】ビッグコミックオリジナル 4/20 No.8 小学館 B5中

 作:市田実+画:高田靖彦「ハイサイ!甲子園〜島人が燃えた1958年〜」が連載開始。現在はすっかり高校野球が盛んになった沖縄だが、1958年までは甲子園に出場することさえかなわない、野球不毛の地だった。そんな沖縄から、初めて甲子園に出場した首里高校の足跡を描いていくドキュメンタリー。実話に基づいていることもあり、堅実にお話を進めてきそうな気配。

 弘兼憲史「黄昏流星群」。ツンデレメイド喫茶の娘にハマってしまった大学教授さんの話。なんだかんだで彼女とプライベートで会うようになり、セックスもするようになった教授さんだが、彼女の性悪な男友達のせいで罠にハメられそうになっているという状況。萌えとかメイド喫茶とかの料理の仕方が実にオヤジくさくて、なんともいえない脂っこい気分にさせられる。そこがいい。あと、そのメイド娘があんまりかわいくないところも、いかにもという感じ。

【雑誌】花とゆめ 4/20 No.9 白泉社 B5平

 ふじもとゆうき「キラメキ☆銀河商店街」。ミケがようやくクロのことを恋愛対象として意識するようになって、ずいぶんと甘酸っぱい感じに。両想いは確定してるけど、この状態のままでどこまで引っ張りますか。どうせ鉄板なので、さっさとチューの一つもするとよいなどと、大ざっぱな自分は思うのでありました。年を取ると気が短くなっていけねえ。

【雑誌】MUJIN 5月号 ティーアイネット B5平 [Amzn]

 小暮マリコ「水玉スパイラル」。いつもコンスタントに良いけど、今回はヒロインさんのキャラが良かった。すごくマイペースな男子に告白されて、そのまま彼にずるずる引きずられていってしまう、目立たないめがねっ娘さんがメイン。おっかなびっくりながらも流されていってしまう彼女は、なんだか微笑ましい雰囲気に包まれていてとてもかわいらしい。エロシーンは相変わらずじゅくじゅくで、桃色な空気がむんむん。甘口な後味も気持ち良かった。

 不破悟「まっすぐな気持ち」。ちょっとおかたい感じの女教師に、男子生徒が気持ちをぶつけていく。女教師さんのやわらかそうでボリューム感のあるボディがエロい。あと告白されて恥じらう表情もなかなか。

【雑誌】桃姫 5月号 富士美出版 B5平 [Amzn]

 西川康「はるかもおまかせ♥」。主人公少年が、元カノと今カノの間で争奪戦に……というお話。好きという気持ちが突っ走って、過激な行動に走っちゃう彼女たちの様子が甘ったるくてええ具合でした。エロシーンも汁気多くて実用度高めだったし。田中エキス「ガキの頃からずっと一緒で」は、タイトルどおり幼なじみ男女の話。金を払って幼なじみっ娘のアソコを見せてもらった少年だが、その行為はかえって彼女の心を傷つけてしまう。続きモノだが次回ではちゃんとくっつくんじゃないですかね。甘酸っぱい話になりそうでちょっと期待。

 Dr.P「フミさんインパクト」。桃姫の中では最近けっこう気になっている人。明るい作風ともちもちした女体の描き方が特徴。今回は、2007年7〜8月号に掲載された「フミさんの憂鬱」シリーズの続き。尻フェチの先輩と、そんな彼氏の行動を嬉々として受け入れちゃう後輩カノジョフミさんのラブラブストーリー。先輩のことが大好きで、にへにへ微笑んでいるフミさんの締まりのない表情がかわいい。これだけ間を置いての再登場ってことは、単行本発売が近いと見た。掲載本数もそろそろ10本超えたあたりだし。

 渡辺克斗「白いキャンバス」は、艶めかしくてキレのあるペンタッチが特徴的。美術部の先輩女子と後輩男子が、先輩の卒業式の日に結ばれるというお話。お話面では普通だけどフレッシュで甘ったるい味わいのある作品。まるキ堂「制服同盟」。制服好きの幼なじみ男女が、誕生日の日に結ばれる。やってるプレイ自体は濃い目だが、それと同様にラブラブ度も高い。エロシーンのテンションが高くて見応えあります。

 そのほかではやっぱり尾野けぬじ「微妙な関係3」の展開が気になるところ。大学生になってつきあい始めた彼氏彼女と、彼女側とレズ関係にあるその友人。3人の想いはどこへ向かうのか。こういう青春系のラブストーリーは、尾野けぬじの持ち味がよく出ててイイです。


4/4(金)……ギャル男伝説

▼タイトルはいちおう餓狼伝説と引っかけてますが、分かりにくいのが困りモノ。説明しなくちゃ分からないってのは良くないですよ、まったく。

▼アニメ新番組感想。

 「ドルアーガの塔〜the Aegis of URUK〜」。初回はいきなりギャグ展開だったので面喰らった。2話め以降はシリアスになるようだけど、この入り方はどんなもんでしょうなあ。ギャグ自体はものすごくベタベタで、「Master of Epic」のアニメ版をほうふつとさせる。ベタはベタなりにけっこう面白いような気はしたけど……。この日記を書いているのが4/16なので、2話のほうもすでに見ましたが、そちらについてはマトモなファンタジー冒険モノとしてまとまってたと思います。とりあえず様子見で。

 「マクロスFRONTIER」。まだなんともいえないんですが、初回はまあまあ。歌や恋愛、戦闘といったマクロスらしさの片鱗を感じさせる導入。そんなに派手ってわけでもないけど悪くはなさげ。視聴は継続すると思います。

 「イタズラなKiss」。原作は途中から読み始めて、多田かおる逝去で絶筆になるまでは雑誌で読んでいた。ちょっとアニメ化しづらさそうな絵だったとは思うんだけど、アニメ化するなら思いきってもう少し新しめの絵作りにしちゃっても良かったんじゃないかなあ。なんだかかなりヌルめな絵柄です。ラブコメとしては安定感ありそうだけど、どうしても見たいって感じでもないかなあ。ただTBSでは「マクロスFRONTIER」と続き時間帯なので、余裕があれば見続けるかもしれない。

▼漫画感想。ゴラクとバンチは、4/4、11の2週分まとめて。

【雑誌】月刊少年ライバル 5月号 講談社 B5平 [Amzn]

 ジャンプSQ.に対して「ライバル宣言」って感じでしょうか。講談社からも毎月4日発売の月刊少年誌が発売。創刊号は1012ページという大ボリューム。個人的には分厚い雑誌って読みづらいからあんまりうれしくないんですが、とりあえず気合いは感じさせる。ただライバルであるジャンプSQ.と比べると、ページ数は多いものの、作家のネームバリュー的にはいくぶん弱いかな〜といった印象。第1号には、真島ヒロ、森川ジョージといった週刊少年マガジンの主力作家も登場しているが、そのほかのメンツがちょっと地味。名前的に目立つのは、綾峰欄人、石川雅之、氷川へきる、それに続いて水平きき、永吉たけるといったところ。

 ジャンプSQ.の場合は、週刊少年ジャンプで一度はヒットを飛ばしたけど、ちょっと受け皿が微妙な人材が豊富に揃っていたし、月刊少年ジャンプをつぶしているのでそこで浮いた人材もいた。講談社の場合、月刊少年マガジンは機能しているんでそっちから人は回せないし、少年マガジンを卒業した作家さんにはすでにマガジンSPECIALという受け皿が存在する。要するに「かつてヒットを飛ばしてネームバリューがあり」「やりようによってはまだウケるかも」「なおかつ今手が空いてる」という手頃な人材の層が、ジャンプ陣営のほうが厚かったかなという感じ。

 ただ、少年ライバルのほうが「少年向け」を狙った作風は多くて、初見での読みやすさ、分かりやすさはこっちのほうがいいかもしれないなーとは思う。まあ、このご時世に新雑誌を立ち上げようってのはたいへんだとは思う。とりあえず最初からなんのかんのいいすぎても始まらないので、号数を重ねて誌面がこなれてくるのを待ちたい。

 で、掲載作品のほうだけど、真島ヒロの「モンスターハンターオラージュ」、森川ジョージ「はじめの一歩外伝 浪速の虎」あたりはいつもながらという感じできっちり。真島ヒロは他作品との類似が指摘されがちな作家さんではあるけど、漫画生産力は凄いし、とくに読切は面白いと思う。働き者だなあと感心させられる。

 永吉たける「「いますぐクリック!」。どこにでもいそうな人間を図柄にしたカードを使って、ヘンな奴と普通の少年がデュエる。カードの図柄のキャラが、ヤンキーとかオタクであり、やけにヘンなディティールに凝っているってのは面白い。やっぱ永吉たけるはいいネタ出してきますわい。

 水平きき「葵さまがイカせてアゲル」は、萌え系でちょいエッチという持ち味を存分に発揮。美少女霊媒師に弟子入りした少年が、犬の霊にとりつかれた師匠のエッチな姿を目撃……というお話。エッチであるのはまことにけしからんのですが、これだけ分厚い雑誌には、息抜きとしてこういう要素はあったほうが良いと考える。

 このほかで注目株は、中邑天「ギャル男 THE 爆誕!」でしょうか。バリバリのオタク少年が、好きな女の子のために最強のギャル男に変身してブイブイいわすといった感じの作品。「ガイアが俺にもっと輝けと囁いている」系の煽り文句が乱舞するお話には、なんだか妙な勢いがある。まあこのネタが少年向けかどうかはともかくとして、わりと面白いのでどんどん突っ走ってほしい。

【雑誌】ジャンプSQ. 5月号 集英社 B5平 [Amzn]

 創刊から6号め。快調に発進した創刊号以来、半年分を出したわけだけど(期間的にはまだ5か月だけど)、「意外と地味」という創刊時の印象はあまり変わってません。大物作家は継続して投入してるけど、連載陣からもう少し元気さが出てくるといいなーと思います。どの作品も完成度は高いと思うので、単行本で読むとけっこう面白く読めたりはするんでしょうけど。

 で、今号の目玉は、原作を鳥山明、作画を桂正和が担当した読切「さちえちゃんグー!!」。二人の対談も掲載されている。お話のほうは、悪い宇宙人に襲われている星を救うため、地球から拳法家のあんちゃんと、女子高生のさちえちゃんが招かれて大活躍……というお話。普通のギャルっぽいけど、ある条件を満たすとすんごく強くなるさちえちゃんの奔放な活躍を楽しむ作品といった感じ。さすがにビッグネーム同士のコラボだけあって、話はまとまってるし、作画もキュートで完成度は高い。まあすっごく熱中して読むって感じではないけど、楽しめるしうまいとは思う。

 鬼頭莫宏「彼の殺人計画」はなかなかブラックなお話。とくに理由もなく「人を殺してみよう」と思いついた17歳の少年が、殺人に向けて綿密な計画を練り始める。まずは殺しやすいターゲットの選定から始まり、対象の行動パターンの下調べ、体力作り、怪しまれないための周囲へのアピールなどを着々とこなしていく。そんなわけで目標ができた彼の生活は、殺人を決意する前よりもはるかに順調に回っていくようになる。「殺人計画のおかげで成績がグングンアップ!」「かわいい彼女もできた!!」といった感じで、いわゆる「相手は誰でも良かった」的な犯罪に至るまでの過程を、まるでポジティブなことであるかのように描き出す作風は、皮肉がすごく利いている。その淡々とした語り口も面白い。「不謹慎」といわれるかもしれないが、視点がユニークで、作品としてはとても興味深かった。

 連載陣では、宇佐悠一郎の吹奏楽部漫画「放課後ウインドオーケストラ」がわりと面白くなりそうな感じ。こぎれいな絵柄はパッと目をひくし、題材的にも分かりやすいし。スポーツ漫画に近い感じの部活漫画なので、途中から読み始めてもすんなり入っていけそうなのも良いところ。とくに月刊だと次の号が出るまでに話忘れちゃいがちなんで、途中からでも読める作品があるってのはいいことだと思います。

【雑誌】ヤングアニマル増刊 嵐 5/1 No.5 白泉社 B5中 [Amzn]

 作:原田重光+画:瀬口たかひろ「オレたま」は、ブラックキューピッドの矢が刺さって、航太にまた夢中になった美奈与ちゃんが、再び彼に迫ってくるという内容。美奈与が航太ラブになったってことは、ヤキモチを焼くエリスもいっぱい見られそう。ラブコメ的にはますます楽しくなりそうですな。なお物語内の日付は7月21日なので、7月を乗り切るまではあと10日。それを乗り切ったら連載も終わっちゃうんですかねえ。

 甘詰留太「ナナとカオル」。カオルとのソフトSM体験が良い息抜きになったナナは、もう一度やってほしいと求めてくるが……。今回は直接的なことはやってないけど、次の行為への期待はむんむん。SMチャレンジを通してラブ度も上がってきそうで楽しみ。あと克・亜樹「ふたりエッチ」も、優良さんが刺激的なエッチに期待満々になってる様子が微笑ましいです。

【雑誌】ヤングガンガン 4/18 No.8 スクウェア・エニックス B5中

 作:町田一八+画:大岩ケンヂ「バリドライブ」(キャラデザ:ゴツボ☆マサル)が新連載。うだつの上がらない日常を過ごしていた20歳のあんちゃん・柳田和幸がバンドをやって変わっていくって感じかなあ。1話の段階ではまだどうなるか分からないけど、まあまあ楽しくなりそうな気配はある。これからの転がし方しだいでしょう。

 小林立「咲 −Saki−」。これまで全然目立っていなかった伏兵が始動。のどっちvs.透華の一騎討ちかと思われた局面を引っ掻き回してきそう。この娘さんもけっこうかわいくて目に楽しい。制服は露出度が低いのでお色気面ではさほど期待できそうにないけど、小林立なら、きっとなにかしらやってくるに違いない。

【雑誌】週刊漫画ゴラク 4/18 No.15 日本文芸社 B5中

【雑誌】週刊漫画ゴラク 4/25 No.16 日本文芸社 B5中

 土山しげる「喰いしん坊!」。台湾での喰輪杯予選で、臭いのキツい食い物に満太郎が苦戦。どう解決するのかはNo.16でだいたい分かったけど、なるほどなと思うものはあった。まあ常に使える手ではないですけどね。

 No.15。村生ミオ「SとM」。あれだけのことをやっておきながら、復讐劇がすっかりええ話系に変貌。すさまじい変わり身の早さにニヤニヤしてしまう。それにしてもいい話をやっているように見えて、戸田の白衣の下はずっと全裸+ネクタイファッションなんだよな……とか思うとさらに味わい深い。

【雑誌】コミックバンチ 4/18 No.18 新潮社 B5中

【雑誌】コミックバンチ 4/25 No.19 新潮社 B5中

 No.18で、作:宮部みゆき+画:オオイシヒロト「スナーク狩り」が開始。新宿の場末のバーでバーテンダーをやっている佐倉修治と、その店を訪れた不思議な女性が出会うところからお話はスタート。冒頭はこの女性が結婚式場で銃を乱射するところから始まっており、彼女は何者なのか……というところでお話を引っ張っていってる。原作未読なので1〜2話の段階では、まだなんとも分からんです。

 No.18ではもう一つ新連載。作:嵐田武+画:橋本エイジ「TOKYO 23」も開始。ずっと部屋に引きこもっていた主人公・古守ダンが、ある日家に送られて来た宅配便に導かれて、1億円を賭けた死のゲームに参加させられることになる……といった感じのお話。ゲームの名前は「Xゲーム(くろすげーむ)」というらしいのだが、その詳細についてはまだ分からず。こちらも1〜2話の段階ではなんともいえないですな。

 イワシタシゲユキ「女王様がいっぱい」。泉佐野と葉月さんが部屋でエッチっぽい雰囲気になって……という展開。あんまり美少女系の絵柄ではないんだけど、この2話分はけっこうエロかったです。フェティッシュな色気が出ていて良い。No.19掲載の読切、マキヒロチ「失恋喫茶まさこ」は、かつてつき合っていた彼女が結婚すると聞いて、自分の想いに気づいた男がアンニュイな雰囲気の女店主のいる喫茶店でその想いをかみしめる。ほろ苦いけど読後感は爽やかでまずまず読ませる。ちょっと戸田誠二に似た感じだなと思った。


4/3(木)……天虚空

▼アニメ新番組感想。

 「アリソンとリリア」。軍属の少女アリソンとその幼なじみの少年ヴィルが、戦争を終わらすことができるといわれる秘宝を追って、冒険の旅に出る……という感じ。原作は未読。アニメとしての絵作りはヌルめ。快活な冒険モノを名作アニメ劇場っぽくやろうとしてるのかなーという感じ。まあ手堅そうな感じではあるし、そこそこ楽しめるかなと思った。それにしてもBS2は久々に録画したけど、画質良くないですねえ。地デジでHD放送に慣れてきたので、BS2のSD放送がかなりぼんやりした感じに見えてしまう。

 「ToLOVEる」。週刊少年ジャンプの人気連載をアニメ化。初回はまあまあ。原作に沿って手堅くアニメ化していて、まあそこそこ楽しく見られそうな感じではある。TBSでの放送は映像の左右がカットされているほか、放送時間帯が「紅」「ソウルイーターレイトショー」とかぶるので、2話以降はBS-iでチェックしていく予定。BS-iでの放送は4/24からなので視聴はほかの作品より遅れます。

 「」。これはけっこう面白そう。普段は高校生をやりつつ、裏では揉め事処理屋をやっている紅真九郎のもとに、大金持ちのおうちの娘・紫が預けられる。真九郎が彼女を護衛しつつ、降りかかってくる仕事、日常生活を送っていくという感じかな。キャラクターがかっこよかったりかわいかったりで魅力的。いきなり主人公・真九郎がわりとモテてる感じなのも楽しいところ。とくに幼なじみの委員長系娘、村上銀子さんが個人的には良いなと思いました。監督の松尾衛、キャラクターデザイン・総作画監督の石井久美は「RED GARDEN」と同じコンビ。今季の期待株の一つ。

▼漫画感想。モーニング、ヤンジャン、ヤンサン、チャンピオンについては4/3、10発売分をまとめて。

【雑誌】モーニング 4/17 No.18 講談社 B5中

【雑誌】モーニング 4/24 No.19 講談社 B5中

 No.18で中村光「聖☆おにいさん」がモーニング2から出張掲載。そしてモーニング2が4月30日から月刊化というおしらせもあり。隔月になってからちょっと内容が薄くなった感があるモーニング2だけど、月刊でどれだけ行けるかな? とはいえ季刊とかよりは、月刊で定期刊行のほうが作家さんのスケジュールは押さえやすいと思うんで、どうなるかはやってみないと分かりませんな。

 またNo.18では、第23回MANGA OPENでかわぐちかいじ賞を受賞した、織江塔「前略棒の上から」が掲載。ある日突然砂漠の広がる異世界に飛ばされて、頭の上にものすごく長い棒をおっ立てられた状態にされた主人公。高すぎて見えない棒の先には彼の妻が座っている椅子があるらしいのだが……というシュールな状況でお話は展開。突飛な設定はユニークではあるが、かわぐちかいじの選評にもあるとおり「現実世界の物語の中のやり取り」ももうちょっと見せて欲しかった気はする。

 No.19では、山崎沙也夏の新連載「シマシマ」がスタート。沖さやか→山崎さやか→山崎沙也夏と、よくペンネーム変えますね。お話のほうは、昼間はアロママッサージの店を経営し、夜は寂しい女性の元に添い寝する男性を派遣する「ソイネヤ」を営業している女性・シオの物語。第1話の段階ではまだつかみどころがないけど、安眠と癒しをめぐるお話って感じになるのかなあ。とりあえず続きを待つ。

【雑誌】ヤングサンデー 4/17 No.18 小学館 B5中

【雑誌】ヤングサンデー 4/24 No.19 小学館 B5中

 北崎拓「さくらんぼシンドローム クピドの悪戯II」。麻生さんの会社を助けるため、れながCMキャラクターとして登用されることに。これでもし人気が出て、注目が高まっちゃったりすると、後々トラブルの種になりそうだけどどうするんですかねえ。少なくとも阿川との関係はつっつかれそうだし。

 河合克敏「とめはねっ!」。自分の書いた書に押すはんこ「篆刻」作りがなんだかとても楽しそう。こういう手仕事の話は好き。プラモ作りでも、色塗りよりはやすりがけとかのほうが好きでした。まあ自分でやるとなると、あまり得意じゃないですが……。

【雑誌】ヤングジャンプ 4/17 No.18 集英社 B5中

【雑誌】ヤングジャンプ 4/24 No.19 集英社 B5中

 竹田エリの4コマ新連載「とりどりことり」が開始。仏教系の女子高に入学した女子高生たちの日常生活を面白おかしく描いていくお話。まあ仏教系といっても別に宗教の話をやるとかではなく、「私立T女子学園」とかと同様、気軽に読めるようになっている。それにしても仏教系で女子高ってけっこう珍しげな感じがするけど、検索してみると意外とあるもんなんですね。あともう一方の4コマ、さんりようこ「B型H系」も、いよいよ小須田と山田が初エッチかー?という感じになっててたいへん盛り上がっております。No.19は休載だったのでちと残念。

 No.19では読切でNON「デリバリーシンデレラ」が掲載。普段は地味で目立たない女子大生だけど、夜になると人気デリヘル嬢となる女の子を主人公としたお色気系ストーリー。この手のお話としてはまあ普通って感じだけれど、きちんとまとまってはいる。

【雑誌】週刊少年チャンピオン 4/17 No.18 秋田書店 B5平

【雑誌】週刊少年チャンピオン 4/24 No.19 秋田書店 B5平

 No.18。作:青山広美+画:山根和俊「「GAMBLE FISH」。ついに阿鼻谷の埋毒の計が炸裂した感じですな。吐夢に一目惚れしてラブラブアタックをかけていたエミリーだが、吐夢の心に疑いが生じたことで、蜜月生活に終止符。いよいよこのお金持ちおぜうさまとのギャンブル対決が始まる模様。まあ結局また吐夢が勝利し、エミリーのメロメロ度がアップしてしまうのだろうけど、その過程は十分に楽しんでいきたい。今回は敵がエミリーなんで、ライバルである美華お嬢様は吐夢側に加わると思われる。これは一石二鳥ですな。

 作:森高夕次+画:松島幸太朗「ストライプブルー」。練習試合で相手側のエースが引っ込んで、二線級の投手が登板。この漫画でうまいなーと思うのが、ちゃんと「打ちやすそうな投手」をフォームで分かるように描けていること。体の開きが早く、ボールが見やすいフォームをきちんと絵にできてる野球漫画ってそう多くないので、ちょっと感心した。なお、エースのほうは、普通にいい投手っぽいフォームに描けておりましたよ。

 ミッチェル田中「ヤンキーフィギュア」。ついに桜井さんのことが、ヒツジ母にバレる。ヒツジ母は彼女が実家に戻らない、ヒツジと一緒にいてエッチな状態になることを危惧するが……。まあなんだかドタバタで収まるところに収まっていてこれもまた楽しい展開。味方が一人増えたんで、今後は展開により自由度が加わることでしょう。なおヒツジ母もけっこう愉快なキャラで、桜井さんとのコンビネーションも面白くなりそう。

 あとNo.19では、所十三の戦国恐竜絵巻シリーズの第二部「D-ZOIC」が始まってます。

【雑誌】COMIC XO 5月号 オークス A5平 [Amzn][定期購読:7andyicon

 キイタカシ「ガーリィガーリィガーリィ!」。アキバでジュニアアイドルとして頑張ってる苺の学園祭での活動を、主人公・裕二がサポート。だんだんラブコメ度は高くなってきましたかね。エロ系としてはまだこなれてないけど、ヒロインさんたちはこれはこれでかわいいと思います。永井道紀「ふんどしメガネ少女」。引っ込み思案なめがねっ娘が、お祭りにふんどし姿で参加して、その後好きなクラスメート男子といいムードに。この娘さんがけっこうかわいらしかったし、二人がくっつく様子も微笑ましくて良かった。

 広輪凪「博士と助手ちゃんのヤッてみようイッてみよう!」。助手ちゃんの片方のおっぱいだけ大きくしてみるという実験。普通巨乳化だったら両方やるけど、あえて片側だけってのが面白い。その後、陥没乳首穴にちんこをツッコむというプレイもあり。乳首穴に入れるというプレイ自体は、特殊ではあるけどエロ漫画では案外ちょくちょく見かけますね。改めて考えてみると凄いことです。

【雑誌】メンズヤング 5月号 双葉社 B5中 [Amzn]

 久しぶりに買ってみました。目当ては北河トウタの姉弟モノ「ふたりは、」。一度親が離婚したせいで離れ離れになっていた姉と弟が、親の再婚によって再び一つ屋根の下で暮らし始めることに。成長した二人は、お互いを想う気持ちを抑えられず、ついに一線を超えてしまう。風呂場のガラス度越しのエロシーンが、直接的な接触はないもののたいへんエロチックに描かれていて良かった。また、一線を越えるまでの葛藤がしっかり描かれているし、甘く切ないラストシーンも印象的。短編ながら再会→葛藤→蜜月→別れと、しっかり内容の詰まった一作に仕上がっていると思う。

 えむら「おふらいんげーむ」。現在6話め。ここまでのお話は読んでなかったので知らないけど、なかなかラブコメしててええ感じですね。主人公はネトゲー好きで、そこで知り合った娘、それから居候中の女の子の間で板挟みになっている模様。今回は彼のことを想い、迫ってくる居候娘の愛情が濃い目でなかなか良かった。ちょっとまとめて読んでみたくなった。


4/2(水)……三姉妹を今審査

▼漫画感想、サンデーとマガジンは4/2、4/9発売号をまとめて。

▼このあたりのサンデー・マガジンでは創刊50周年企画を引き続きいろいろやっていたんだけど、サンデーのほうは雑誌のこれまでの歴史をきちんとまとめていたのに対し、マガジンはお祭り騒ぎをやってサクッと終わらしたという印象。例えていうなら、学園祭で「我が学園の歴史」を力入れてまとめて展示したのがサンデーで、現在の教職員や生徒会が全員参加したドタバタ演劇を上演したのがマガジンってな感じでしょうか。

【雑誌】週刊少年サンデー 4/16 No.18 小学館 B5平

【雑誌】週刊少年サンデー 4/23 No.19 小学館 B5平

 No.18。新連載、クリスタルな洋介「オニデレ」が開始。2007年 8/1 No.33に「ミスマッチ!」というタイトルで掲載された読切が連載化。主人公・今元正は気弱なオタクっぽいメガネ男子だが、実はスケバンの頭である育島紗夜と交際中。でも紗夜は彼女を慕ってくる手下の手前、二人が付き合っていることを明かすことができない。というわけで普段はオニのスケバン、二人っきりだとデレデレという女の子がヒロインの、ドタバタラブコメが展開される模様。絵柄はけっこう親しみやすいし、ヒロインさんの鬼の角状につんとはねた髪型もかわいい。明るく元気良く、なかなか楽しいラブコメになりそうです。

 No.19では、若木民喜の新連載「神のみぞ知るセカイ」が開始。これは2007年7/25 No.32掲載の読切「恋して!?神様」が連載昇格した作品。どんな女でもモノにする、通称「落し神」の少年・桂木を見込んで、新米悪魔エルシィが派遣されてくる。しかし桂木は、現実の女の子を落とした経験は皆無。彼が無敵なのは美少女ゲームだけだったのだ……という出だし。それでもまあなんだかんだで、桂木くんは毎回ゲームで学んだテクを生かして多彩なヒロインさんをデレデレにしていくといった感じ。途中経過はドタバタだけど、女の子が落ちるシーンはトキめくものがあって良かったです。若木民喜は絵は文句なくかわいいので、前回の連載「聖結晶アルバトロス」みたいなアクションものよりも、ラブコメのほうが適性はありそう。「キミキス」のドタバタ版みたいにやれるといいんじゃないでしょうか。

 「オニデレ」「神のみぞ知るセカイ」と新連載が続いており、ラブコメ度はパッと高まった印象。あとこのほか、No.18ではサンデー50周年企画として、古屋三敏、新谷かおる、河合克敏、藤原芳秀が登場しています

【雑誌】週刊少年マガジン 4/16 No.18 講談社 B5平

【雑誌】週刊少年マガジン 4/23 No.19 講談社 B5平

 No.18では連載陣全員参加の創刊50周年記念特別読切「魔画尽町殺人事件」の後編が掲載。まあオチは途中で読めたけど、お祭り騒ぎ自体はけっこう楽しかったと思います。それにしてもこれだけの雑誌の50周年記念企画で、犯人に名指しされるってのはけっこうたいへんな気も。まあカドは立たないようになってますけどね。あとこの号では、50周年記念で作:天樹征丸+画:さとうふみや「金田一少年の事件簿」の新章が始まってます。

 No.19。50周年企画として、寺沢大介「将太の寿司」の特別読切が開始。将太が鳳寿司を出て実家の巴寿司を継いで、3年経ったころの物語。といっても今回の主役は将太ではなく、将太の父親。船から落ちて体を痛め、医者から仕事を止められている父が、寿司職人としての最後の一花を咲かすべく、寿司コンクールに出場する。この内容をやるにはページ数は40とそんな多くもないんだけど、さほど無理なくまとめあげている。将太を取り巻く面々のその後もちゃんと描きながら、詰め込んだり読みにくくなったりしてないってのはさすがだと思います。

【雑誌】コミックメガストアH 5月号 コアマガジン B5平 [Amzn][定期購読:Fujisan

 今号で実用的に一番グッときたのが、藤ます「Face end llama action.」。タイトルの頭文字が「Fella」であることからも分かるとおり、フェラチオにこだわった作品。初めてフェラチオに挑戦したヒロインさんが、ちんちんにむしゃぶりついてるときの口、舌の形がエロっちくて、フェラチオ好きとしてはたいへん良かった。自分の場合、くわえてぐっぽぐっぽというのもまあ好きではあるんですが、ちんこの先の部分がちゃんと見えるほうがありがたいので、舌でねろねろやるシーンが多めなほうが興奮します。「口使ってるどー」ってアピールがちゃんとしてるほうがうれしいですね。あ、あと最近のエロ漫画だと、くわえてはいるんだけど下唇側から舌先もちょいはち出てるって感じの描き方する人は増えたような気が。

 フクダーダ「ハニーブロンド」。今回は、主人公の正紀&彼女のエレナがラブホに行ったところ、同級生の吉見くん&しのぶのカップルと出くわしちゃって、4人で一つの部屋に入り、お互いのセックスを店会うことに。スワッピングではないものの、羞恥を駆使したプレイはなかなかテンションが高い。あとラブラブ度が高いだけでなく、友人カップルの気持ちのざわめきをちゃんと書いていてほろ苦さも共存しているのが良かった。

 DISTANCE「娘と父の約束。」。大きくなってもときどきお風呂に一緒に入っている父と高2の娘が、欲情してそのままエッチしてしまうというお話。娘のむっちりしまくりな体つきがエロっちくて、今回もしっかりヌカせる出来栄え。わりとほのぼのした雰囲気も後腐れがなくて良い。D.P「アイニードユー」。かつてはかっこよかったけど今は無職で引きこもっている兄と、昔からずっと彼のことが好きだった妹がエッチする。グラマラスなヒロインさんは見映えがするし、なんのかんのいいつつ兄大好きな妹の性格もかわいくて良かった。

 武田弘光「あい♥すくれーぱー」。厳格な風紀委員だけど実はマゾ傾向の強い女の子が、幼なじみでずっと大好きだったおとなりの後輩男子と結ばれるという内容。彼の部屋に一人で入って欲情しまくっちゃうヒロインさんがエロっちい。ぱっつんぱっつん したボリューム感のある体と、派手なよがり顔がいいです。

 和六里ハル「三姉妹物語」は4話め。修学旅行先でも、主人公のことが大好きな三姉妹はエッチをおねだりしてきて困っちゃう〜んという回。まあやっぱり主人公は流されちゃうわけだけど、お話のほうはアクシデントがあってターニングポイントってところ。かわいくてエッチな絵柄がいつもながらキャッチーで、安定して面白い。


4/1(火)……死がつついた地

OHP月極アンケートの2008年4月分「最終回が心に残る漫画」やってます。今回は4月14日の時点ですでに投票数が140を超えてて、いいぺースです。まあ考えてみれば、今回のテーマは現在連載中の作品と未完の作品以外はすべてが対象となるんで、範囲がすごく広いんですよね。「あの最終回について語りたい!」と思いついたものがあったら、ジャンジャン投票なりコメントなりしていっちゃってください。

【雑誌】漫画アクション 4/15 No.8 双葉社 B5中

 武富健治「鈴木先生」が連載再開。鈴木先生のカノジョである麻美さんの妊娠が発覚し、鈴木先生が揺れる、女生徒も揺れる。親御さんへ挨拶回りもきっちりやって結婚ムードが高まってまいりました。ここで気になるのが小川さんと中村さんの動向。鈴木先生に気があるのかなーという感じだった二人が、この自体にどういう反応を見せるのか。すごく面白くなりそうなんで、先が気になります。小川さんはやっぱアンタッチャブルな感じがするのでこのままでいいと思うんだけど、中村さんがとくに気になりますね。あと、美人2人が惚れてるっぽいくらいだから、鈴木先生を好いている女生徒はほかにもいるんじゃないかと思われるので、そこらへんも注目。

【雑誌】コミックチャージ 4/15 No.8 角川書店 B5中 [Amzn]

 吾妻ひでおの時点的青春漫画「地を這う魚」の6話めが掲載。新人時代の吾妻ひでおの青春記を描いてて、なかなか面白い。吾妻ひでお以外のキャラは全員動物や魚などとして描かれるシュールな世界。最後のほうでつのだじろうの、当時としても古臭い漫画についてのご意見に触れられているけど、吾妻ひでおたちはそれに反発。次回でどういうふうに持っていくのか気になるところ……なんですけど、滅多に載らないんですよねこの作品。次載るころにはお話忘れちゃってそう。

【雑誌】近代麻雀 5/1 竹書房 B5中

 福本伸行「アカギ」。追い詰められた鷲津のプライドも何も捨て去ったあがきが面白い。今まで以上に直接的な手段に出ていて、もうなりふりかまわずという状態。まあこんだけ追い詰められた状態だと、相手につけ込まれるだけだとは思うけど。今後どれだけ見苦しい姿を見せてくれるのか楽しみ。

【雑誌】ビジネスジャンプ 4/16 No.9 集英社 B5中

 冬目景「イエスタデイをうたって」。月イチシリーズが再開。読めるのはうれしいけど、お話はほとんど動いてないですなあ。面白い作品だとは思いますが、展開がノロすぎる。考えてみるとこの作品って連載始まってからすでに10年以上経ってるんですが、人間関係はほとんど進展がない。もうちょっとサクサク進めてくれても良いと思う。

 読切で、一ノ瀬珠緒「全国!!ラーメン手帳」が掲載。ラーメン好きな新聞記者が各地のラーメンを食べ歩くという感じの作品。記者+後輩の女性という「美味しんぼ」「ラーメン発見伝」スタイルを踏襲した作品。実在のラーメン店を取り扱っており、読切よりは連載向きな作品という感じはするが、現在はスペリーオルに「ラーメン発見伝」、アクションにラーメン大百科」、コミックチャージに「ラーメン王子」があり、ラーメン漫画はもういいかな……という気はする。

 で、次号からは発売日が毎月第1・第3水曜日に変更。「スーパージャンプのない水曜日はビジネスジャンプ」と覚えると良いでしょう。

【雑誌】漫画サンデー 4/15 No.15 実業之日本社 B5中

【雑誌】漫画サンデー 4/22 No.16 実業之日本社 B5中

 4/1、4/8発売分をまとめて。

 No.15で、作:浜田正則+画:山口正人「若頭・残波 〜極道ではないどこかへ〜」が連載開始。バリバリの武闘派ヤクザだった残波が、極道以外の新たな人生を求めて転職を繰り返していくというコメディ。ゴッツい顔なのに実は気の優しい残波が、アニマルセラピストなどの職業に挑戦していく様子をユーモラスに描くという感じ。コンセプトが分かりやすくて気楽に読める。わりと手堅そう。

 No.16からの新連載、作:オフィスMg+画:さのたかよし「女子マネ」は、芸能プロに就職していきなりアイドルのマネージャーをさせられることになった女の子の奮闘記。ヒロインはマネージャーなのに、いきなり水着着せられてカメラテストに出させられたり、身体を張ってがんばっていくって感じかな。漫画サンデーには珍しく、ちょっとお色気のある絵柄なので雑誌内でいいアクセントになるかも。

 No.16。法田恵の読切「愛しのかゆみ姫」。花粉症がきっかけで、車内のアイドル敵な女の子と主人公がくっついてエッチしちゃうという、いつもながらのお気楽エッチラブコメ。法田恵は漫画サンデーにはちょくちょく出てきてるんで、そのうち連載もやってくれるといいんですけど。

【雑誌】ポプリクラブ 5月号 マックス B5中 [Amzn]

 De「くーる・らぶりー・がーる」。あー、もうかわいいですなあ。ツンデレ生徒会長とそのカレシがコスプレHをするという内容。おしりの小さなヒロインがラブリーで、萌え度高し。絵がかわいいのでどの話も楽しく読める。中年「はみだし少女饒舌系」。遊び人である姉にだまされて気味だった彼氏に、妹さんが告白してエッチに至るというお話。いつもながらちょっとごちゃごちゃした感じだけれど、ちょっとヘンでたいへんキュートな独特の味があって楽しい。

 井ノ本リカ子「どようびの午後」。美容院に行って思ったよりも髪を短く切られちゃった女の子が、彼氏にグチっているうちにエッチに突入という内容。小さなお話ではありますが、女の子の心持ちがかわいらしく、ラブラブぶりも楽しい作品。この手の甘ったるいお話はさすがにお手のものでハズしがない。BENNY'S「おかえりなさい」は、結婚したけど出戻ってきた従姉妹のおねえさんと、主人公少年のラブラブエッチストーリー。こちらもまた甘ったるくて良いです。おっぱいは少し垂れ気味か。


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