2008年5月中旬


5/19(月)5/20(火)……歩き尽くすマイル

【雑誌】COMICリュウ 7月号 徳間書店 B5平 [Amzn][定期購読:7andyicon

 「モンスターキネマトグラフ」の坂木原レムの新連載が開始。「フルイドラット」というタイトル。特ダネを追ってフラフラしているフリーのジャーナリスト・サイネンが、ある日町中で不思議な女性・ミズキと出会う。いかにもわけありな様子のミズキだが、彼女には人にいえない特殊能力があり……という出だし。以下、ネタバレになっちゃうかもしれないけど、まあこれ書いてる時点で次の号出てるからいいか。前作の「モンスターキネマトグラフ」では、巨大怪獣に変身しちゃう女性が主人公だったが、今回も変身モノながらその逆の路線。巨大化から極小化へとチェンジしてきた。その能力を今後お話にどう生かしていくかは未知数だけど、けっこう気になっている人だし、今回も頑張って面白い作品に仕上げてほしい。まずは期待です。

 いけ「ねこむすめ道草日記」。今回もゆったりムードで、ねこむすめ・黒菜がかわいい。猫耳出してるモードのときもいいけど、人間の前に出るときの耳なしモードも快活な娘っ子という感じでなかなかええです。△型の口がキュート。木村いこ「たべものがたり」は5話め。優しい絵柄で優しいファンタジーをしみじみと描き出してて好感が持てる。垢抜けない素朴な絵柄だけど、丁寧に描いてていい雰囲気を出してます。

【雑誌】ウルトラジャンプ 6月号 集英社 B5平 [Amzn]

 読切掲載の落合さより「ぎんぎつね」は、2008年3月号以来の登場。神社の跡取り娘のまこ、その神社に住みついているキツネの神使・銀太を中心として、暖かみのあるストーリーを展開した作品。フレッシュで品も良い絵柄は見てて気持ち良く、女の子キャラもイキイキかわいく描けていると思う。整った作風でなかなか良いです。

 シヒラ竜也「D-D」は4回めの登場。今回は前後編での掲載となる。エロ方面でも描いている人だけど、今回は露出はあんまりなし。達者な絵柄でオカルト系のアクションって感じになっている。回を重ねるにつれてお話が軽めになってきているような気も。

【雑誌】月刊サンデーGX 6月号 小学館 B5平 [Amzn][定期購読:出版社

 犬上すくね「エンジェル高校」。堕天使高校の小生意気な娘さん・ハルにフラグがだいぶ立った様子。キャンプ中、洞窟の中でルキオと二人きりになったハルは、ルキオの暖かさに触れてポーッとなる。ラブコメ的には本命ではないかもしれないけど、なかなかおいしいキャラなので、これからの活躍に期待。

 読切の藤那トムオ「ラブぱーる」。彼女いない歴16年の主人公に、後輩女子がいきなり告ってくる。しかし、彼女はちょっと代わったフェティシズムの持ち主で、その性癖に主人公がガンガン振り回されていくというドタバタコメディ。絵のほうはまあまあかわいく、お話は賑やか。シンプルなストーリーのギャグにしては、画面がゴチャゴチャしてる感があるのはちょっと惜しいところか。この内容ならもう少しダイナミックにしても良いかと。

 イダタツヒコ「誰かがカッコウと啼く」。最終回はドロドロした感じのカオスな終わり方でインパクトはある。これはまとめて読んで判断したいとこです。

【雑誌】チャンピオンRED 7月号 秋田書店 B5平 [Amzn]

 速野悠二の読切「バージントレイン」。電車の中で触手を駆使する痴漢が現れ、ヒロインがその被害に遭うが……という内容。にょるんにょるんと触手が蠢いて、身体をまさぐられる様子がエロっちくて良かった。あと電車内だけに、「他の乗客に見られちゃうかも」という羞恥責めが加わっているのも見どころ。

 新連載、作:雑破業+画:目黒三吉「どみなのドン」。平凡で目立たない少年・土江武が、ある日突然得体の知れない連中によって誘拐される。彼をさらったのは、昔、武とよく遊んでいた女の子・怒皆ひかり。彼女は武のことを許婚と言い張り、「わたしのモノ」になれと命令してくるのだった……。ヒロインのひかりは、おでこテカテカの超ツンデレお嬢様。そしてそのゴージャスかつ変人揃いな怒皆家の面々に、武はわけの分からぬまま圧倒されていく。まあそんなわけでたいへん賑やかな、ツンデレドタバタコメディといった趣。目黒三吉は、前作である「低俗霊DAYDREAM」とは打って変わって、かなりベタベタな萌え系を繰り出してきた。まあ原作者の雑破業はこの手の作品は得意な人なんで、とりあえずは期待します。

 八神健「どきどき魔女神判!」は最終回1個前。いよいよラスボス・ゴッドマージョの正体が明らかになるが……といった展開。まあそれはともかく、今回もパロディネタはてんこ盛りでノリノリ過ぎる。とくに、週刊少年チャンピオンの看板作品のパロネタは笑った。本当に他誌や大御所の漫画、アニメ、ゲームなど怖いモンなしですね。いやまあ現場サイドではビクビクしてるかもしらんですが。

【雑誌】月刊ヤングキング 7月号 少年画報社 B5中 [Amzn]

 ポン貴花田「こまタン」。超絶的な舌技を駆使し、キスだけで女をコマす男・駒場隼、通称こまタンを巡るちょいエッチストーリー。今回は同じく舌で男を虜にする風俗嬢・マリカが、こまタンに挑戦するが……。まあさすがにこんなポッと出のキャラにいきなり負けるような主人公ではないんですが、とりあえずラブコメ的な要素を持った女の子が2人になって、お楽しみは増えたかなという感じ。ストーリー的にはいくぶん弱いけど、キスシーンがエロっちく描けているのは良いです。

【雑誌】漫画アクション 5/20 No.10 双葉社 B5中

 5/7発売号。国友やすゆき「新・幸せの時間」が抜群にしょうもないです。妻・ちづるのいない間に家で小夜子とガッツンガッツンやりまくっていた良介。しかしそこに、ちづる・小夜子の両親が戻ってきて、父親がその現場を目撃してしまう。ただ「目撃した」ってことを描きたいだけであればとくに必要ないであろう、見開きでの小夜子股おっぴろげカットとか、股間のドアップとか、素晴らしく下賤なサービス描写に思わずニヤッとしてしまう。別にエロいからうれしいってわけではなくて、その容赦ないベタベタっぷりがうれしい。その後の展開もこれ以上ないってくらいにベタベタ。やっぱり国友は期待を裏切らない。

 萌え萌え零戦漫画、本そういち「零戦少女」はNo.10から本格連載になっている。少女が操縦桿を握っている手つきが妙にエロっちく、あざといサービスが素敵な作品。今回はサービスは大人しめだけど、本そういちが描く女の子はやっぱりかわいい。作家的には萌え力をもっと前面に押し出していくのもありかと思うけど、いつもの劇画テイストのほうが仕事のオファー自体は安定してあるのかもしらんですな。

【雑誌】漫画アクション 6/3 No.11 双葉社 B5中

 5/20。武富健治「鈴木先生」。鈴木先生のできちゃった婚がクラスで問題視され、吊るし上げ的なクラス討議が行われることに。鈴木先生はナマでやることに対するしっかりした、っていうかしっかりしすぎなくらいの信念があるし、まあちゃんと乗り切れるだろうとは思いますが……。ただいつもよりも感情的になっている中村さんの態度がとても気になります。あ、あとNo.10掲載分で、クラス討議を前に鈴木先生を励ます桃井先生が良い感じでした。女生徒間で、小川さんと中村さんも鈴木先生にイカれてたという噂されてたりして、鈴木先生のモテっぷりはすごいなあと改めて感心。

 こうの史代「この世界の片隅に」。お話は昭和20年5月まで進み、いよいよ戦局も切羽詰まってきた。すず・周作の夫婦仲は睦まじいけれども、それだけに切なさも募る。連載当初から予想されていたことではあるけれど、「いよいよか……」という感じ。

【雑誌】コミックチャージ 5/20 No.10 角川書店 B5中 [Amzn]

 伊坂幸太郎の小説を漫画化した「グラスホッパー」が連載開始。作画は井田ヒロト。原作読んでないので詳しいことはよく分からないのですが、都会を舞台にした扉からすると都会を舞台とした殺し屋たちの物語といった感じ? 交通事故で妻を失った元中学教師である主人公が、その事故を起こした男の父親が社長をやっている、ヤバげな会社に就職。そこで復讐の機会をうかがっていたのだが……といったところからスタート。井田ヒロトは「戦線スパイクヒルズ」はけっこう面白かったけど、それと同様の犯罪がらみのアクションってことでまずまず期待できそう。とりあえず今後に期待。

 読切ギャグのちょうすけ「発明ヤンキー伝説ナカマツ」。馬鹿なヤンキー3人組が、ウンコ座りでうだうだしつつ、自分たちの考えたしょうもない発明について語り合うといった内容。クセのある濃い目の絵柄でアホなギャグをやってて、生ヌルい空気がまあまあ楽しい。

【雑誌】コミックチャージ 6/3 No.11 角川書店 B5中 [Amzn]

 5/20発売分。作:たかはまこ+画:貞本義行「アルカイックスマイル」の2話めが久々掲載。創刊号に第1話が掲載されて以来の登場。各地でさまざまな仏像を見て回るのが好きなサラリーマンと、彼に恋してしまった美人OLさんの二人が主役のドタバタラブコメ。お話の面白さはまあ普通かなあって感じだが、軽いノリの作品で気楽に読める。

 倉田真由美の新連載「赤面女子中学生」。80年代の女子中学生の青春を描いたお話。今ドキの若ぇモンと比べると性知識とか発達してなくて、けっこう初々しさを感じさせるお話作り。なんかいかにも昔の女子って感じで、悪くないと思いますよ。「昭和の中坊」の女子版って感じだけど、吉本浩二のアレよりはだいぶ華やか。


5/17(土)5/18(日)……降る説と降らない説と

OHP月極アンケート6月分「ホラー・オカルト系漫画」やってます。

【雑誌】コミックメガストア 7月号 コアマガジン B5平 [Amzn][定期購読:Fujisan

 さんば挿「無くて七癖!」。カラー本誌初登場とのこと。剣道部女子先輩と後輩男子のエッチもの。ぴちぴちしたボリューム感のあるおっぱいの描写や、ピンク色したぷりぷりしたちんこの描き方とかが魅力。最近は、快楽天などを中心として、こういったカラーが達者でパッと見映えのするエロっちい絵柄の人が増えましたね。

 佐々原憂樹「おてつだい。」。主人公青年が紳士服屋に入ったと思ったら、出てきたのはロリロリ双子姉妹だった……というお話。イタズラっぽい表情で楽しそうにエッチする二人の少女の姿がとてもかわいい。とくに目を細めた表情が、無邪気さと小悪魔っぽさが共存してて魅力的です。赤銅茉莉「微熱sister2」。姉と弟がおうちでイチャイチャしまくる。おうちだというのに二人とも体操着姿でサカってるバカップルぶりが見てて楽しい。弟にメロメロなお姉ちゃんの甘えっぷりが良いです。

 ゴージャス宝田「プリンセスカタパルト」。ケンカばかりの暴れん坊の転入生に、突然学園のアイドル的女子が告ってきてつき合い始めるのだが……。最初は「すごくヘンでエロい娘だなー」という感じだったが、ラストのほうで一気にマジな展開に。エロシーンは遊び心あり、そこから切なさと甘さ爽やかさの入り混じるラストにグイッと持っていくあたりはさすがのキレ味。やはり読ませる力があります。

【雑誌】COMIC RIN 6月号 茜新社 B5平 [Amzn][定期購読:7andyicon

 有馬侭「どしゃぶりデイドリーム」。雨にふられて制服がヌレスケになっちゃってるヒロインさんの様子が、なかなかエロかわいくて良かった。この雑誌にしては乳が大きめでむちむち肉付きも良いし、ラブラブなエロシーンも甘ったるくて上々。表情のつけ方が、さほどパターンは多くないけどええ感じです。

 大朋めがね「くろ色の恋。」。スッキリした絵柄が目をひく。華やかななんだけど上品で、ちょっと切なげな雰囲気も漂わせていて、パッと目を引くものがある。実用という面では多少弱めかもしれないけど、萌え系とはちょっと一味違った感じのエロ漫画を読みたい人に良さげ。光るものがある人なんで、今後はもっと長い作品にもチャレンジしていってほしいですね。

 LEE「おしかけケモミミ大作戦」。今回もけものみみ少女がかわいいです。前回、温泉旅行でタヌキ系・キツネ系、二人のけもみみ少女とやっちゃった主人公。今回はその二人が彼の家に押しかけてくるという内容。あどけない顔してべたべた甘えてくる二人がたいへんかわいらしい。どっちの娘さんも良いと思います。

【雑誌】COMIC ino. 7月号 ヒット出版社 A5平 [Amzn]

 創刊2号め。巻頭カラーで田倉まひろが初登場。「わらわのににうえさま」。主人公は田舎を出て大学生活をエンジョイし始めたばかりのあんちゃん。しかしサークルの飲み会の場に妹が押しかけてきて、彼を連れ戻そうとする。実は主人公は、田舎の実家のしきたりによって、妹を娶るよう定められていたのだが、その因習に反発して上京してきていたのだ……という出だし。まあエロ漫画なので、当然そこはそれ、妹は兄のことが大好きで、兄も結局それにほだされちゃうという展開なんだけど、ヒロインさんがかわいくて楽しく読める。仰々しい言葉遣いで兄にツンツンデレデレする、でこ娘な妹さんの姿が愛くるしく描かれていて良い。田倉まひろはラブラブなお話作りや、コメディ、ギャグもうまく、先が楽しみな存在。このままどんどん活躍していってほしい。

 ゴージャス宝田の新連載「プププププリンセス!!」。探検家の父親が世界中から集めたガラクタの中から、主人公を勇者として必要とする異世界美少女さんたちがわんさか出てくる……というところから始まるドタバタエロコメ、という感じ。1話の時点ではまだどう転ぶか分からん部分もあるけれども、とりあえず少女で濃いエロというのはいつもながらで健在。「キャノン先生トバしすぎ!」の後で期待が高まってるだけに、何をやらかしてくるかは注目が集まるところ。また良い作品に仕上げていってほしいもんです。

 犬星「おかえりなさい」。母親が仕事で留守にしがちなおうちの女の子と、ご近所のやさしいお兄ちゃんとのラブラブH漫画。お兄ちゃんになつきまくりの女の子・美々香ちゃんがしっかりかわいい。最近の犬星はエロシーンやおすまし顔とかもいいけど、頭身縮めたコミカル絵も見てて楽しいです。

 高永浩平「どっちかえらべ!」。女の子2人が、同じ男の子を好きになって取り合いになって、エッチへとなだれ込むという漫画。快活な絵柄にけっこう好感が持てる。ただ現時点ではまだ、「この人ならコレ」というほどのインパクトにはいくぶん欠けるので、今後はさらに自分ならではの味をより強く出していってほしい。

【単行本】「フルセット!」4〜5巻 梅田阿比 秋田書店 新書判 [bk1][Amzn]

 5巻で完結。虚弱体質もあって前の学校ではイジメられていた少年・入谷火野くんが、転校先の田舎の学校でバレーボール部に入部。そこで出会ったものすごい才能を持ち主であるエース・会田ら、仲間たちと一緒に、弱小バレーボール部で頑張っていくというお話。

 バレーボールを題材とした熱血スポ根モノだが、本作の一番の特徴は、出てくる少年・少女たちがみんなかわいかったこと。女子バレー部の日野さんをはじめとした女子キャラたちもいいのだけど、男の子たちもえらくかわいかった。めがねっ子である火野をはじめ、チームメートたちも一見女の子風のルックスの真木、色黒少年のカミちゃんら、なんかたいへん健気で可憐。そんなキャラたちが一生懸命頑張る様子はなかなかに萌えるものがあった。

 お話のほうもまっすぐな努力・根性モノとして、悪くなかったと思う。ただ惜しむらくは試合のシーンがもう一つ良くない。キャラがちまちましてて迫力に欠けるというのもあるんだけど、あまりメリハリなくただただ頑張るって感じになっていたのは惜しい。この手の線が細めのスポーツ漫画の場合、えてして試合シーンよりも練習シーンのほうが面白かったりするんですよね。

【単行本】「初恋限定。」2巻 河下水希 集英社 新書判 [bk1][Amzn]

 この巻も女の子たちがたいそうかわいくて、楽しかった。若いモンたちが惚れたはれたいってトキめきまくっている様子がたいへん華やか。30台オタク男の乾ききった心に一時の潤いを与えてくれました。出てくるキャラはわりとどの娘さんも好きだけど、巨乳好きな自分としては、巨乳水泳娘のめぐるちゃんはやはり印象に残る。まあ2巻の巻頭だってのもあるんだけど。あとは控えめな容姿の千倉さんとか。

 ただ、固有名詞記憶用のメモリ容量が少なくなりつつある自分としては、これだけたくさんのキャラが出てくると、「えーと、この人は何て名前で誰を好いてるんでしたっけか……」と混乱しちゃったりするのも事実。本誌での連載はもう終わっちゃったけど、キャラ人気が分散しやすい、個々のキャラを覚えづらいってのは短命に終わった要因だったかもしれないなーなんて思いました。


5/15(木)5/16(金)……Myストロー

▼遅ればせながら6月の単行本購入スケジュール。データはまんが王倶楽部の新刊予定を参考に作成。リンク先はAmazonのワード検索。リンク先URLはスクリプトによる自動生成なので、まだAmazonのデータベースに登録されておらず、該当物件が表示されないリンクもありますのでご了承ください。

 今月の注目は、一般誌では藤田和日郎「月光条例」、篠房六郎「百舌谷さん逆上する」、とよ田みのる「FLIP FLAP」ってとこでしょうか。エロでは延期の続いてる鳴子ハナハル「少女マテリアル」、けものの★2冊め、御免なさいあたりも楽しみ。

▼2008年6月単行本購入スケジュール
6/月内 「明日また電話するよ」 山本直樹 イースト・プレス
6/2 「ネイキッドプレイ」 ムサシマル ワニマガジン社
6/4 「美少女いんぱら!」1巻 北村游児 集英社
6/5 「おやすみプンプン」3巻 浅野いにお 小学館
6/5 「ノスタルジア」 津田雅美 白泉社
6/6 「マイティ・ハート」3巻 マツリセイシロウ 秋田書店
6/6 「GAMBLE FISH」6巻 作:青山広美+画:山根和俊 秋田書店
6/6 「栞と紙魚子の百物語」 諸星大二郎 朝日新聞社
6/6 「ユウタイノヴァ」2巻 押見修造 講談社
6/6 「奇食ハンター」2巻 山本マサユキ 講談社
6/7 「恋愛アナグラム」 天堂きりん 祥伝社
6/9 「ぴょんぴょんするよ」 EB110SS コアマガジン
6/9 「よみがえりんね♪」2巻 森見明日 少年画報社
6/中 「パパイヤ軍団」2巻 青木光恵 太田出版
6/中 「ミスターコンビニエンス」 阿仁谷ユイジ 東京漫画社
6/10 「とある科学の超電磁砲」2巻 作:鎌池一馬+画:冬川基 アスキー・メディアワークス
6/17 「BECK」33巻 ハロルド作石 講談社
6/17 「ケンコー全裸系水泳部ウミショー」9巻 はっとりみつる 講談社
6/17 「スマッシュ!」9巻 咲香里 講談社
6/17 「ヤンキー君とメガネちゃん」8巻 吉河美希 講談社
6/18 「あいこら」12巻 井上和郎 小学館
6/18 「月光条例」1巻 藤田和日郎 小学館
6/19 「YELLOW★POP」 けものの★ コアマガジン
6/19 「おませで御免!」 御免なさい コアマガジン
6/19 「マンマ・ミーア!」 高津 コアマガジン
6/19 「喰いしん坊!」19巻 土山しげる 日本文芸社
6/19 「明日泥棒」1巻 作:外薗昌也+画:別天荒人 集英社
6/下 「堀田 HOTTA」3巻 山本直樹 太田出版
6/下 「美しいこと」 橋本みつる 新書館
6/下 「鬼にもらった女」 近藤ようこ 青林工藝舎
6/下 「若奥様解放区」 いーむす・アキ ワニマガジン社
6/下 「少女マテリアル」 鳴子ハナハル ワニマガジン社
6/20 「メイドいんジャパン」1巻 おりもとみまな 秋田書店
6/20 「ベクター・ケースファイル」4巻 作:藤見泰高+画:カミムラ晋作 秋田書店
6/20 「学園創世猫天!」4巻 岩原裕二 秋田書店
6/20 「のろい屋しまい」 ひらりん 徳間書店
6/23 「FLIP FLAP」 とよ田みのる 講談社
6/23 「がんばれみどりちゃん」3巻 唐沢なをき 講談社
6/23 「ヴィンランド・サガ」6巻 幸村誠 講談社
6/23 「百舌谷さん逆上する」1巻 篠房六郎 講談社
6/23 「乱飛乱外」5巻 田中ほさな 講談社
6/23 「ふぁにぃみゅうじあむ」2巻 伯林 講談社
6/23 「宇宙兄弟」2巻 小山宙哉 講談社
6/24 「まんまんちゃん、あん。」2巻 きづきあきら+サトウナンキ 幻冬舎コミックス
6/24 「小路啓之作品集2 Lovely」 小路啓之 幻冬舎コミックス
6/24 「かげふみさん」2巻 小路啓之 幻冬舎コミックス
6/25 「Landreaall」12巻 おがきちか 一迅社
6/25 「アワヤケ」4巻 羽生生純 エンターブレイン
6/25 「イムリ」4巻 三宅乱丈 エンターブレイン
6/25 「とりあえずそれで」 金平守人 オークス
6/25 「咲 −Saki−」4巻 小林立 スクウェア・エニックス
6/25 「すもももももも 〜地上最強のヨメ〜」10巻 大高忍 スクウェア・エニックス
6/25 「メイド諸君!」4巻 きづきあきら+サトウナンキ ワニブックス
6/25 「乳よ母よ妹よ!!」 内々けやき 富士美出版
6/26 「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」17巻 安彦良和 角川書店
6/26 「ガンオタの女」2巻 左菱虚秋 角川書店
6/26 「妹ガンダム」2巻 徳光康之 角川書店
6/27 「わたしたちの田村くん」4巻 作:竹宮ゆゆこ+画:倉藤倖 アスキー・メディアワークス
6/27 「初犬3」 犬 一水社
6/27 「オモチャのお姫様」1巻 ジェームスほたて 少年画報社
6/27 「ユリア100式」7巻 萩尾ノブト 白泉社
6/27 「おとなスイッチ」 てっちゃん ヒット出版社
6/27 「放課後・まっどてぃーぱーてぃー」 De マックス
6/28 「家政婦と暮らす100の方法」2巻 ポン貴花田 双葉社
6/28 「一年生になっちゃったら」2巻 大井昌和 芳文社
6/30 「フリージア」10巻 松本次郎 小学館
6/30 「日本沈没」11巻 作:小松左京+画:一色登希彦 小学館
6/30 「ボーイズ・オン・ザ・ラン」10巻 花沢健吾 小学館
6/30 「」7巻 石塚真一 小学館

【単行本】「マエストロ」3巻 さそうあきら 双葉社 B6 [bk1][Amzn]

 最終巻。読むのがかなり遅れちゃったけど、とても面白かった。一度はつぶれてしまった中央交響楽団の面々が、アヤしい爺さん指揮者・天道によって再び集められ、その魔法のごときタクトのもと、これまで体験したことのない演奏の世界に足を踏み入れていくというストーリー。

 中央交響楽団のメンバーは、かつては名門だったこともあり、それぞれ高い技能を持っていたが、廃団とともにモチベーションを失っていた。それが天道の指揮、それからちょっとしたヒントによって甦り、さらなる実力を引き出されていく。中盤は個々のメンバーそれぞれの事情と演奏について描かれていたが、それが終盤になって一つにより合わされていく様子は圧巻。

 さそうあきらの音楽モノとしてはほかに「神童」もあったが、音楽表現については人数が多いこともあってか、さらに迫力・厚みを増しているように思われる。あと最初はアヤしいジジイとして登場した天道の意図が明らかになる後半のストーリー展開も、ジーンと感動させられるものがある。途中から連載がWebアクションに移ってしまったため、ちと人目につきづらくなってしまった感のある連載だったけど、すごく良かった。この人はやっぱりうまいです。

【単行本】「ハチワンダイバー」7巻 柴田ヨクサル 集英社 B6 [bk1][Amzn]

 前半がネット対戦将棋編で、後半から鬼将会への入口が見えたか……というあたり。ネット対戦については「そこまで高性能な将棋ゲームはないだろ」って感じではあるものの、「まあそれはそれであり!」と思わせる剛腕ぶりは相変わらず。力強くてハッタリききまくり。そしてときにユーモラスでもあり、しっかりエンターテインメントしてると思います。

【単行本】「竹光侍」4巻 松本大洋 小学館 A5 [bk1][Amzn]

 瀬能宗一郎の過去話が終わる。瀬能宗一郎の周りは、少しずつ剣呑な気配が強まりつつあるものの、しばし平穏な状態。瀬能を狙う鬼剣士の木久地は牢中にあるものの、今後もお話には絡んできそう。枯れた絵柄、お話が心地よく、これからガリゴリな剣劇も見られそうな予感も漂う。粋でカッコよい作品に仕上がってるけれども、今後はさらにエキサイティングな展開が強まっていくと良いなあと期待。

【単行本】「かずといずみ作品集 小さな惑星の小さなお話」 かずといずみ ジャイブ B6 [bk1][Amzn]

 「貧乏姉妹物語」のかずといずみの短編集。品が良くて健康的、華のあるかわいらしい絵柄で、百合だったり、ドタバタコメディだったり、ファンタジーだったりと、さまざまなお話を展開。わりと短めな作品が多く、「もうちょっとページ数欲しいな」と思うこともままあるけれども、キラッと光るものはそれぞれ感じさせる。

 とくに連載で読んでみたい感じなのは「あかよろし!」。美人だけどカッコよすぎ、かつうまく振る舞えないので周囲に引かれてしまう女の子・一柳さんと、かわいい転校生少女・キリの2人が、花札部を立ち上げる……というお話。花札シーンをしっかり描き込めば、花札版の「咲−Saki−」みたいな作品になりそう。そのほかちょっと切ないファンタジーの「緑色」「禁止されていること」とかもなかなか。

【単行本】「ごてんばチアリーダーズ」3巻 宗我部としのり 少年画報社 B6 [bk1][Amzn]

 元気ハツラツチアリーダー部ストーリー。健康的なお色気を振りまきながら、応援に練習に、快活に動き回っている様子が楽しい。まあストーリー的に読みごたえがあるとかではないものの、カラッと明るくて気楽に読めて、かわいい女の子たちのお色気も楽しめて……という感じでいいんじゃないでしょうか。

【単行本】「ヤンキーフィギュア」3巻 ミッチェル田中 秋田書店 新書判 [bk1][Amzn]

 面白いです。謎の猫のせいでフィギュア大の大きさになっちゃったヤンキー娘の桜井さんと、フィギュアオタクである山下筆児の共同生活を描いていくドタバタギャグ。桜井さんは筆児以外の人間に触られると動けなくなって、本当のフィギュア状になってしまうというとこまでが基本設定。その後はキャラを賑やかに動かしていってギャグを構成。

 ちょっとエッチなシーンがいっぱいの作品ではあるのだけど、それに頼りきっているわけでもなく、アクションと明朗快活なギャグで見せているのが楽しい。あとこの巻で巻頭になってる、「服が破れちゃったのでちくわを着る」とかいった発想もユニーク。とにかく元気があるのがいい。ラブコメ面については遅々とした歩みではあるけど、数々のトラブルを経験していく中で、筆児が少しずつ成長していてちょっとしたカタルシスもある。クオリティも安定してるし、頑張ってると思います。

【単行本】「おたくの娘さん」4巻 すたひろ 富士見書房 B6 [bk1][Amzn]

 オタクパパと、突然現れた娘さんの生活を描いたほのぼのホームドラマ。それまで娘がいたとは知らなかったオタクパパは、最初は周章狼狽していたものの、少しずつ親子生活が形になっていく。というわけでお話は堅調に進行中。きっちりやってて楽しい。あとこの巻では、アパートにいる漫画描き娘の遙がけっこう活躍。オタクパパの耕太に対してフラグ立ち気味な様子が見ていて良い感じです。

【単行本】「ひめゆら」 西野映一 実業之日本社 B6 [bk1][Amzn]

 キャンドールで連載されたエロありの青春ラブコメストーリー。地震や津波・台風により、どんどん沈みつつある響島。住民の大半は本土に移ったが、オバカな男子学生・完次と、その幼なじみ3人娘、咲・由香里・よしのはそれぞれの思いから島に居残り続けていた。そんなある日、完次が「まゆら」と名乗る不思議な女性と出会い、3人の少女たちに島を後にする決心をさせてほしいと頼まれる。……といった感じでお話は幕を開けるわけだが、そこはエロ漫画誌連載ということで、完次は3人とそれぞれとエッチすることで、彼女たちの未練を晴らしていくことになる。

 で、その様子がけっこう甘酸っぱくラブコメしていてなかなか面白い。最初はまゆらとのエッチから始まって、その後は咲→由香里→よしのと順々に攻略。少女3人のエピソードについてはそれぞれ2話ずつ使っており、前振り→解決とお話を進めていくのでけっこう読ませる。それぞれのヒロインとのやりとりが、甘くて爽やかなのも良い。とくにいいのが、お転婆で乱暴者なツンデレキャラの由香里。アホで腕白な完次に対するツンデレっぷり、それからエッチの最中やその後に見せる、かわいい笑顔になかなかキュンとするものがあった。

 また西野映一の絵柄は最先端って感じではなく、ちょいヌルめなんだけど、これはこれで親しみやすくてキュートだったりする。お話の締めくくりも爽やか。沈んでいく島で素敵な思い出を作った少年少女たちが、前を向いて進んでいく様子は清々しい。実用にはあまり向かないかもしれないけど、しっかり読ませる爽やかなラブコメHストーリーとしてまとまってると思う。


5/14(水)……LA BOUTIQUE

▼HDD/DVDレコーダーを新調。東芝のRD-S301。この時点ですでに後継機種のRD-S302[Amzn]が発表済みだったのですが、できるだけ早く購入したかったんで、値段の下がっていたRD-S301をサクッと注文。まあRD-S302も大した機能アップはなさそうだったし、自分がレコに要求する機能はそう多くないので安いほうがいいやってな感じ。

 で、自分の場合、基本的には「外付け地デジチューナーのD端子出力→パソコン)」というふうにつないで、録画自体はパソコンでしてます。キャプチャーに使っているカードはアースソフト PV4[Amzn]。で、HDD/DVDレコは、外付け地デジチューナー代わりに使ってるわけです。この手のことをするなら、単体の外付け地デジチューナーのほうが安いんですけど、予約がらみの機能などはたいていレコのほうが上。あとウチのPV4マシンはときどき予約録画時の休止状態からの復帰に失敗することがあるんで、レコ側でも録画しとけばバックアップになって便利なんですよね。

 RD-S301を買った理由、ていうか東芝機にした理由は、「HDD容量が足りなくなったときに、録画番組を自動で削除する機能」を持っているから。自分の場合、最終的な録画・保存はパソコンなので、HDD/DVDレコはあくまで一時的な保存先でしかありません。パソコンでキャプチャーした後は、HDD/DVDレコ内の動画は基本的に不要なんですけど、それをいちいち手作業で削除していくってのが面倒だったんですよね。「そんくらい手動でやれよ!」と思われるかもしれないですが、週20本近く録画してるといちいちプチプチ消してくのは面倒で……。あと自分の場合、職場に1週間泊まり込むとかいうのがよくあるんで、泊まってる間に容量不足になっちゃうと困る。今までチューナー代わりに使っていたシャープのDV-ARW22は、自動削除機能を持ってなかったんで、その点が不満でした。

 あとRD-S301はWチューナーモデルなので2番組同時録画ができるし、放送時間帯変更への追従機能も優秀。それとHDMIとD端子への同時出力ができるのもいいですね。シャープ機はどっちか片方にしか出力できなかったんで、「PV4で録画しつつテレビで見る」といったことをする場合、分配器が必要でちと面倒でした。まあ東芝機はユーザーインターフェイスが良くないのが難ですが、自分の場合、レコ側を頻繁に操作するのは番組改変期に予約を仕込むときくらいなんで、さほど気にはならず。それと東芝レコは、チャンネル変更時の画面表示などを非表示にする機能もあるんで、外部出力を録画するには好適。

 まああんまり一般的な使い方ではないので、他人には参考にはならんかもしらんですが、とりあえず自分が要求する機能はあらかた持ってるし、個人的には十分満足の行く買い物でありました。

【雑誌】コミックエール! VOL.6 芳文社 B5平 [Amzn]

 松沢まり「さんぶんのいち。」5話め。葵、柚、楓の幼なじみ中学生3人組によるラブコメストーリー。柚(女)、楓(男)が両方とも葵(女)が好きで、葵はそれに気づいていない状態でお話が進んで来たけど、今回は新キャラが登場。子供の頃、柚のことをイジめていたイジワル少年が、成長して再び登場……という感じ。えーとこれはたぶん「好きなコをイジめてしまう」というタイプなんですかね。彼の登場で、ラブコメ戦線に一波乱ありそう。かわいい絵柄と、ほのぼの感のある甘酸っぱいお話がよくマッチしてて安定して楽しいです。

 さかもと麻乃「リスランタンプティフルール」は、今回も百合百合しまくっててええですな。お話のほうは主人公の1年生女子・都野ナンナと、彼女を見込んだ先輩女子の間柄が雲行きあやしという感じではありますが、基本的には美しく華やいだ感じがあって楽しい。きれいなんだけどどこかへろっとした感じの描線も味があってよろし。

 あと今号では、シギサワカヤ「溺れるようにできている。」が最終話となっている。恋人たちがイチャイチャ、かつちょいとドタバタした調子で締めくくっていて楽しく読める終わり方でした。

【雑誌】スーパージャンプ 5/28 No.11 集英社 B5中

 徳弘正也「近未来不老不死伝説バンパイア」が最終回。もうちょっとじっくりやるかなと思っていたのだけど、意外とあっさり終わってしまった感がある。まあこれ以上話を広げるのも難しそうではあったけれども、すごく面白く心動かされる作品だっただけに、もっと読みたかったですね。

 大河原遁「王様の仕立て屋」。今回も面白いなあ。キャラがみんなノリが良くて楽しい。今回はかつてブロードウェイで鳴らしたスターの舞台衣装を仕立てるというお話。それがきっかけとなって、とんとん拍子で次号からアメリカ編がスタートとのこと。ラスト2Pでのあれよあれよってな感じの持っていきっぷりが、アホらしくて良かったです。

【雑誌】スーパージャンプ 6/11 No.12 集英社 B5中

 5/21発売号。三田紀房「銀のアンカー」。まんまエド・はるみなキャラが登場してきて、ちょっと笑ってしまった。ベタなキャラ作りだけどそのぶん分かりやすい。あと今回はモーニングでやってる「エンゼルバンク」に出てくる、転職サポート会社の海老沢も登場していた。どちらも就職モノの作品なのでからめやすいようで。講談社と集英社の漫画でキャラを共有っていうパターンはちょっと珍しいかな。

【雑誌】オースーパージャンプ 6月号 6/26 集英社 B5中

 5/20発売号。大河原遁「王様の仕立て屋」がオースーパジャンプに出張。「注文の多い量販店」というサブタイトルの特別編で、ジラソーレ社の女性キャラを使ったドタバタギャグをやっている。8ページ中6ページが4コマ漫画。元々デフォルメ絵はよく使うし、ギャグも楽しい作品なんで、いつもと形式が変わっていても面白く読める。芸達者ですな。

 読切でかるま龍狼が初登場。「ラブ♥テク 〜彼女をオトす100の方法〜」。パッ見すごく一生懸命仕事をやってるように見えるOLさんが、社用電話に見せかけてテレホンHしているが……という状況を描いたギャグ漫画。服を脱がすことなくちょいエッチなお話を展開し、さらにしっかりギャグにもなっているというあたり、さすがのうまさです。

【雑誌】快楽天BEAST 6月号 ワニマガジン B5中 [Amzn]

 巻頭カラーは安部学「放課後チアガ〜ル」。最近のコンビニ売りエロ漫画誌で増えてきた、表紙イラストに出てくる女の子がエロいことをする表紙連動漫画です。内容はもちろんチアガールもの。後輩女子が好きすぎてついイジめちゃってる先輩女子が、我慢できなくなってエッチしちゃうという内容。ピチピチした絵柄と達者な塗り。キュートでエロくてしっかり見映えがする。最近の快楽天系らしい作品。

 さめだ小判「桃園学園男子寮にようこそっ!」は7話め。これまでは主人公のケニチと、管理人のひなたさんはラブラブだったけれども、ひなたさんの昔の男が現れ、さらにケンイチに片想い中の委員長もその男の毒牙に……ということで雲行きは怪しくなってきた。最近はひなたさんよりも、委員長のほうが存在感あっただけに、彼女もちゃんと幸せになっていただきたいもんですが。

 八十八良「エレガ天国」はタイトルどおり、エレベーターガールもの。ボリューム感のある肉体描写が相変わらず色っぽい。それから葛城ゆう「ナワガール」は、巨乳娘が縄跳びの練習をしている最中に、彼氏とエロ行為に突入という作品。乳がたっぷんたっぷん揺れててええ感じでした。ただ縄跳びシーンでの乳揺れを、もう少しコマ数使ってねちっこく描いてくれるとより良かったかな。

【雑誌】comic天魔 6月号 茜新社 B5平 [Amzn]

 10周年だそうで。もうそんなに経ちましたかのう……。

 巻頭カラーは浅草寺きのと「金髪さんいらっしゃい」後編。父親の再婚によって、シンシア・イオの金髪母娘と家族になった少年・コータロー。前回は母親のシンシアとエッチしちゃったので、今回は娘のイオだろうなと思っていたけどこれは予想どおり。金髪母娘はそれぞれ魅力的で、見てて楽しかった。

 木静謙二「僕とイトコとお姉さんと」。主人公が進学してイトコのお姉さんの部屋に居候させてもらうことになるが、お姉さんはたいへんエッチな人で、さっそくエロエロ三昧な日々に突入。木静謙二の描く女性キャラは相変わらずフェロモンむんむん。喘ぐ姿がたいへん色っぽいです。

 大和川も安定。「あすれちっくerror」は、教育実習で母校に来た主人公が、彼のことを好いてるらしき女生徒に誘惑されてエッチ。ピチピチした女体が魅力的。あとこの人の描くちんこは反り返りっぷりがいいですね。シャチカマボコ「強要」。一見レイプのようなシチュエーションだが……。この人は乳のむっちり感がなかなか良好で、乳首周辺の盛り上がった形状もエロ心をくすぐる。


5/13(火)……景教界に

▼最近Edyを使い始めました。けっこう便利なモンですね。仕事場の近くにあるスーパーで、Edy一体型のポイントカードを作ったので、ほかの買い物にも利用するようになりました。自分の場合、雑誌のかなりの部分をコンビニで買ってるんですが、この支払いに小銭が必要なくなったのはけっこう快適。まあオサイフケータイとかのほうが便利だろうなとは思いますが、自分はちょっとした買い物時はケータイを持ち歩かないことが多いし、機種変更するのもおっくうなんでまあいいかという感じです。

 Edyは、チャージが1回につき最大2万5000円、トータルで5万円までってのがちょっと少ないなーと気になってはいたのですが、パソリ[Amzn]を使えば自宅でもチャージできるのでその点は便利。おかげで最近は、ATMの利用回数が激減しました。自分は、単行本やPC関連機器はネットショップで買うことが多いんで、そちらはもともと現金は非使用。で、食費と雑誌の分がEdyになったことで、ほとんど現金使わなくなりました。いかにメシと漫画にしか金使ってなかったかということを実感したしだいです。

 で、まあ快適に使ってるわけですが、いくぶん気恥ずかしいのが、コンビニの店員に顔覚えられやすくなったこと。そもそも自分の場合、毎日のように深夜や明け方にコンビニ行って、漫画雑誌を5冊も6冊も買っていくんで目立つんですが、さらに「支払いはEdyで」とかいうんでさらに覚えられやすさがアップ。まあ別に悪いことしてるわけじゃないんで困りはしないんですけどねー。

【アンソロジー】OPERA VOL.10 茜新社 A5 [bk1][Amzn]

 ボーイズラブ系のアンソロジー。

 中村明日美子「卒業生−手ぶくろをかいに−」が巻頭で掲載。「同級生」に出てきた男の子カップル、佐条くんと草壁くんのお話。まだ学校は卒業してないんだけど、「同級生」の後になっても二人がますますラブラブしている様子は見ていて微笑ましい。以前佐条を狙っていた先生が彼にプレゼントを渡していたのを知って、草壁くんがヤキモチ焼いたりする様子とか、二人がほおを赤くしてる様子とか、かわいく描けていると思う。

 西田東の新連載「社長桃井くん」は、若くして社長になった桃井くんが、熟年サラリーマンである常務の渡辺に一目惚れしちゃって……というサラリーマンもののラブコメ。トキメキがあって楽しいけど4ページと短め。でもまあ短いなら短いなりのこともやってきそうな感じはするんでまあいいか。

 ルネッサンス吉田「茜新地花屋散華」。シャープ、というか骨張ったというか、独特の描線がカッコイイ。今回のメインキャラである深沢の白剣道着姿や、色白でやせぎすな肉体も妖艶な色気があるし。男の白剣道着って、強い人が着るとカッコイイんですよね。弱いとサマにならないけど……。

【雑誌】マンガ・エロティクスF vol.51 太田出版 A5平 [bk1][Amzn]

 今号は鬼頭莫宏特集。出渕裕との対談や、仕事場訪問、アイデア・ノート公開、100の質問などを掲載。記事だけで30Pくらい使っててなかなか力入ってます。

 河内遥の新連載「ケーキを買いに」。毎週、女性店員を目当てにケーキ屋でエクレアを買って帰る、初老の紳士の追憶を描いた物語。クールなようで艶めかしさも感じさせる作風が特徴的。けっこうあけすけにエロティックなこともやっているけど、下品にはなっておらず、なかなか楽しめました。

 志村貴子「青い花」は相変わらず面白い。とくに、ふみちゃんを意識し始めたあーちゃんがドギマギしている様子がかわいくてよろしい。マイブームのお嬢様しゃべりをしてるところとかも良い。あと演劇部女子の人も、なんかステキな雰囲気を醸し出してて気になります。オノ・ナツメ「GENTE」。イタリアの老眼鏡政治家紳士がこの作品にも登場。作者の趣味がモロに出まくり。やはり作者が好きなネタを描いてるってのは、楽しそうな感じが伝わってきていいですな。まあ漫画描く作業自体はタイヘンなんでしょうけれども。

 阿仁谷ユイジ「DROPS」。ラブコメ色が強くてけっこう楽しい。姉×4+弟×1の沫野家の人々を描いたコメディ。今回は姉たちの中から、双子の楓&椛をメインキャラとしてストーリーを展開。二人はいつも一緒の超仲良し。好きになった男も同じな楓&椛は、二人一緒につき合いたいといって彼を困らせるが……。最初のうち、彼氏も二人一緒という状態を受け入れられずに戸惑うが、最後は甘ったるく締めくくり。ドタバタ楽しく、かつラブラブな物語に仕上がっていて楽しめました。絵のほうもちょいユルめ、かつポッと熱を帯びた感じでいいです。

【雑誌】イブニング 5/27 No.11 講談社 B5中

 モーニング本誌で島耕作が社長に就任したということで、こっちでも島耕作祭りが開催されている。「喰いタン」「夢幻の軍艦大和」「ヘルプマン!」「山おんな壁おんな」「よんでますよ、アザゼルさん。」「警視正椎名啓介」にそれぞれ島耕作が登場。

 この中で面白かったのが、まず寺沢大介「喰いタン」。島耕作にまったく物怖じすることなく、ギャグのネタにしちゃってるのが面白い。オチも実に身もフタもないし、しょうもなくて良かった。あと、久保保久「よんでますよ、アザゼルさん」での登場のさせ方も愉快。作中作としての登場だが、この島耕作もちょっと読んでみたい。本筋のほうも相変わらず下らなくて好調。それと「夢幻の軍艦大和」では、「島少佐が我が帝国海軍にあと10人いれば歴史は変わったであろう」とか扉ページでぶち上げていて、これもちょっと笑った。島さんはネタにしやすいキャラだけに、各人けっこう遊んでるなーという印象。

 あと新連載で、篠原花那「ICHI」(原作:子母澤寛)が連載開始。「座頭市」を元にした作品で、盲目の女性座頭が琵琶と剣を振るう活劇といったところ。元ネタには詳しくないので要約間違ってたらすみません。読切、南千潮「コミュニケーションの手前」。木の精の少年と、その木にいつも話しかけてくる少女の物語。というとなんかすごくいいお話感があるが、彼女は不思議な雰囲気の持ち主であるためよくイジメられており、そのムシャクシャから木に生肉を捧げたりと、エキセントリックな側面あり。ヒロインさんの浮き沈み激しいキャラクターがなかなか面白い。絵はちょっと佐藤マコトっぽいかな。

【雑誌】イブニング 6/10 No.12 講談社 B5中

 窪之内英策の新連載「ピカもん」はお笑い芸人モノ。顔が悪くてフラれてばかりの文太、ヤリチンでガラの悪い関西人・矢倉光がコンビを組んで、お笑いの世界でのし上がっていくという作品である模様。お笑い芸人モノの作品は、トークを漫画にして面白く見せられるかなど、いろいろ難しい部分もあるけどどんなもんでしょう。最近の窪之内英策は、個人的にはもう一つピンと来てないのですが……。うまくノッていけるといいんですけどね。

 唐沢なをきも新連載。「ヌイグルメン!」。「がんばれみどりちゃん」にちょっと出てきてた特撮ヒーローものの「きなこマン」を演じる役者たちが主人公のドタバタギャグ。4コマではなくストーリーものになってて、まだなんともいえませんが、飄々とした味のある作品になりそうな感じでまずは期待。

【雑誌】ヤングチャンピオン 5/2 No.11 秋田書店 B5中

 作:長尾エボシ+画:いくるみかおるの月イチ新連載「あまからい生活」が開始。主人公が家に帰ると、同棲中の彼女がなぜか裸で電話に出ていて……というシーンからお話は始まる。まあ別に浮気とかではなく、入浴中に電話がかかってきたというだけのネタだけど、恥ずかしがる彼女とそれに欲情してしまう彼氏のコンビネーションはなかなか微笑ましい。このコンビは読切でときどき登場してたし、絵もけっこうかわいいのでわりと楽しみ。

【雑誌】ヤングチャンピオン 6/10 No.12 秋田書店 B5中

 あづまゆき「ママは同級生」が好調な様子で、今号は巻頭カラー。サービス豊富なラブコメとなっていて楽しい。今回は、主人公・遼のクラスメートであり、父親の再婚相手でもある今井さんに、遼の友達である秀一が惚れてしまって……という展開。設定からすると、遼が母親である今井さんに惹かれちゃって……というパターンになるのかなあと思っていたんだけど、今のところ意外とそういう方向にはいかず。遼にはきちんと幼なじみの彼女が別にいて、今井さんに横恋慕するのは遼の友達。まあ何にせよ、ラブコメ的には賑やかになりそうな気配で良いです。

【雑誌】漫画サンデー 5/27 No.20 実業之日本社 B5中

 パチンコのSANKYOと手を組んだコラボレーション漫画がスタート。タイトルは「花菱一家〜夏祭り編〜」。パチンコ「フィーバー夏祭り」「フィーバー湯けむり紀行」に登場する、江戸の花火職人一家・花菱家の面々の活躍を描いたコメディといったところ。作画は花菱プロジェクトとクレジットされているが、中身は倉科遼+増田剛のユニット。増田剛(うらまっく)がこういう仕事で出てくるというのはちょっと驚いたけど、キャラをコミカルにきっちりかわいく描いてて、まずまず楽しい感じになっている。なお内容自体は別にパチンコを打つとかそういうのではなく、花火職人一家がライバルと競争するというものになっている。パチンコは長いことやってないので元ネタは知らないんですが、手堅い仕事って感じで案外楽しめるかも。なお、ビジネスジャンプでも倉科遼と真里まさとしのユニットで、花菱一家の漫画が連載されてます。

 作:倉科遼+画:みね武「艶恋師 放浪編」。セックス教団の女教祖との対決編。今回は小手調べで出てきた、教祖の配下の女二人と対決。菊之介が見開きできぬたを連発するシーンが圧巻。左右対称ではあるけど、えーとこれはいちおうメインの絵はコピー反転ってわけではないみたいですね。でもまあこれだけインパクトあれば、コピー反転でもかまわないかなって気はします。

【雑誌】漫画サンデー 6/3 No.21 実業之日本社 B5中

 内田春菊「イケメンオタク代表!萌えとヒッキーのことならタマキ先生へ!」。精神科医とかのコラボレーション漫画シリーズの第4弾。今回は斎藤環と組むことに。まあいつもながらあまり深くはつっこまず、サラッとしたエッセイ調でやっててそこそこって感じでしょうか。森本サンゴ「噺家の女房」は次回で最終回ですか。毎回下町人情を感じさせるお話をやってて、地味ながらも良い作品だったのですが。

【雑誌】漫画サンデー 6/10 No.22 実業之日本社 B5中

 新田たつお「静かなるドン」。いよいよラストが迫ってきましたなあ。今回は扉ページが黒バックで「最終章−−」とデカデカと書かれている。お話はここのところずっとシリアス。長く続いた連載だし、うまいこと畳んでほしいもの。

 作:倉科遼+画:みね武「艶恋師 放浪編」は、セックス教団教祖との対決編がおしまい。この作品は前振りが仰々しくて、解決編に至るとわりとアッサリって感じのパターンが多かったけど、今回の菊之介先生はかなり激しい活躍ぶりだった。力を出し尽くしてヘロヘロになっている様子が面白かったし、いつものトホホな感じの終わり方も今回についてはいい味出してると思う。

【雑誌】別冊マーガレット 6月号 集英社 B5平 [Amzn]

 藤村真理「少年少女学級団」が連載再開。キスをめぐって少年少女が心をざわつかせている様子がかわいいですのう。転校生少女の遥に、同じ野球チームに属する渡と一寛の両方が惚れてて、仲は良いけど微妙な関係を形成中。一方遥は、渡の兄である健のことが好きで……といった具合。遥がキスのことを思い浮かべて真っ赤になっている様子はかわいらしいし、今回の終わりのほうの展開もけっこう盛り上がった。甘酸っぱくてかわいくて良いですね。

 中原アヤ「ナナコロビン」。ドタバタ感たっぷりでラブコメを進行させてて楽しい。一つ屋根の下で暮らし、何かと衝突しがちな菜子と小夏の二人。今はガツガツぶつかってるけど、そのうち恋仲になってったりするんでしょうなあ。「ラブコン」の二人同様にいいコンビとなりそうで微笑ましいです。

 河原和音「高校デビュー」。ヨウが東京の学校へ進学することが決まり、遠距離恋愛になることが決定。晴菜はだいぶ吹っ切れたふうだけど、逆にヨウのほうが晴菜に悪い虫がつかないかと神経過敏になっている状況。一度ツンからデレに陥落した男はこんなもんでしょうな。相変わらずキャラがイキイキしてて読んでてとても楽しい。

 椎名軽穂「君に届け」。こっちはバレンタイン・デー以降、ちょっと爽子と風早くんの関係がぎこちなくなっている。なんか風早のほかにも爽子の魅力に気づいた男が現れてて、多少雲行きは怪しい。といってもまあ鉄板だとは思いますけどね。それにしても風早くんももう少し積極的になればいいのに。なかなか告らんのでもどかしい。


5/11(日)5/12(月)……僕の彼女は裁縫具

▼どうも「文章書こう」っていう気力が沸き上がって来なくて苦戦しています。もう少しサラッと書き流せるように、ブログ形態にしようかなーと考えてみたりもしてるんですがそれも面倒くさくて……。まあとりあえず現在は6/10ですが、ここから数日はちょっと頻繁に更新するようにします。トップページから過去日記が流れやすくなると思いますので、トップ掲載の日数をちと増やしておくつもりです。

【雑誌】コミックビーム 6月号 エンターブレイン B5平 [Amzn][定期購読:出版社

 以前「橋無醫院」を描いていた林光黙の新連載「迷宮」(原作:林錫男)がスタート。百済軍の猛将である仲霰将軍とその部下たちが、戦の果てに怪しい廃城に迷い込むところからお話は始まる。まだプロローグの段階でしかないので、お話的にはなんとも判断しようがないけど、力が入ってる感じはする。また、シャープかつ力強い絵柄は健在。まあこれからの展開しだいですな。

 千田悟史の新連載「マグメルム」。マグメルムという異世界で暮らす少女・フゥ子の日常を、ほのぼの、そして快活に描いたお話。千田悟史はかわいげがあって親しみやすい絵柄の持ち主で、きっちりまとまっている。そんなわけで雰囲気はいいんだけど、個人的にはちょっとまとまりすぎてて強烈に引きつけられるって感じでもないんですよね。もう少しフレッシュさとか、爆発力が欲しい気はする。

 羽生生純「アワヤケ」は最終回。本当に強烈なことばかりな家族模様だったが、最後はそれなりに収まるところに収まったかな……。これは単行本でまとめ読みしたい。タイム涼介「アベックパンチ」はとてもドラマチックな展開。アベック界で鮮烈なデビューを果たし、意気揚々としていたヒラマサとコルビーナを、国家権力が引き離そうとする。これまでよりもさらにシビアな展開で読みごたえがあったし、見開きシーンもインパクトがある。コルビーナが今後どうなるのか、これからも楽しみ。

 志村貴子「放浪息子」。デート中のニ鳥くん&安那ちゃんに、高槻さん・千葉さんが鉢合わせ。女装男子1に女子3人という状態で火花がバチバチ……というほどではないけど、修一くんにはたいへん居心地悪げな状態。千葉さんのヤキモチ焼きっぷりがちょっといい感じであるのと、動じない安那ちゃんの様子が面白かった。なかなか肝っ玉の据わったええおなごだと思う。

 宮田紘次「ききみみ図鑑」は2話め。歌さえ歌えれば幸せだった、オリエンタルな雰囲気の歌姫さんが、閉じ込められ歌を歌う機会を奪われて……というところから始まるエピソード。その後お話は思わぬ展開を見せ、最後は解放感のある締め括り。気持ち良い絵柄、作風を持った新鋭で好印象。このままうまいこと、スクスク伸びていってほしい。

【雑誌】ビッグコミックスピリッツCasual 6/7 No.18 小学館 B5中 [s-book]

 店頭であんまり見かけない増刊なので今回もs-book.comで購入しました。

 今号で気になったのは、読切の三島衛里子「高校球児ザワさん」。野球部所属の女子高生・都澤さん、通称ザワさんの日常を描くというもの。健康的なスポーツ少女ながら、ふとした瞬間にちょっとフェティッシュな色気を見せる都澤さんがイキイキと描けているのがいい。絵的にはまだ線がこなれてないかなとは思うものの、スッキリした絵柄でけっこう好感が持てた。

 4コマ漫画の高津ケイタ「マスクド・カノジョ!」は、いつもレスラーの覆面をしている女の子・後藤千夏が主人公。かわいい萌え系の絵柄で、ドタバタしたコメディをやっててけっこう楽しかった。パンツを見られるよりも、マスクの中身を見られるほうが恥ずかしい女子高生っていう設定がなかなか。まああんまりスピリッツっぽくはないかもしらんですが。

 真造圭伍の読切「FELLOWSHIP」。漫画家を目指しているうだつの上がらない男とその元カノ、そして逃走中の強盗犯が織り成すドタバタ劇。漫画家志望男の部屋に、強盗犯が逃げ込んで来るという危なっかしい状況ではあるが、お話はのんきでほのぼのした雰囲気を醸し出している。で、後半のほうの展開は青春物語としてちょっと心温まるものもある。まだそんなにうまくはないが、味のある絵柄で悪くない雰囲気。まずまず楽しめました。

 加藤山羊「イノセントブローカー」は最終回。一見大人しそうに見えるけど、約束を破った依頼者にはまったく容赦しない闇のブローカー・藤井を描いたお話。平凡な坊ちゃん風の外見でありながら、いざとなるとものすごく冷酷な藤井のキャラに迫力があって、コンスタントに楽しめる作品だった。ただ、エピソードごとのストーリー展開にはもうちょっと変化が欲しかったところ。これから連載とかしていくようであれば、もう少し引き出しを増やしていって欲しい。

【雑誌】ビッグコミックスピリッツ 5/26 No.24 小学館 B5中

 作:雁屋哲+画:花咲アキラ「美味しんぼ」。ニュースなどでも話題になっていたが、ついに山岡と雄山が歴史的和解。いちおう連載自体は今後も全県味めぐりを続けるとのことだけれども、山岡・雄山とも日和った感じで残念という人も多いと思う。自分としては、まあ最近の流れからして仕方ねえかなあといった感じです。これから雄山が孫馬鹿になっていったりしたらイヤだけど、どんなもんでしょうか。

 朔ユキ蔵「ハクバノ王子様」。多香子先生と結ばれ、婚約者のカオリと別れる決意をした小津。しかし結婚直前で別れ話を切り出されたカオリは当然のごとく激昂。さすがにこれは小津が全面的に悪いし、そう簡単には事態を収拾できそうもない。なかなか息苦しい展開であります。

【雑誌】ビッグコミックスピリッツ 6/2 No.25 小学館 B5中

 5/19分。さくらももこ「神のちからっこ新聞」が100回記念。と思ったらちからっ子新聞がピンチに。脱力感あふれるページ作りはそのまんまだけど急転直下な展開ですな。で、連載としても最終回らしい。まあけっこう手間のかかりそうな内容ではあったし、この枠組みでやることはやったと思うんでまあいいか。たいへんしょうもなくて自分としてはけっこう好きでした。こまごましてるんで、まとめて読むとやたら時間がかかるけど、ひまつぶしには良さげ。

【雑誌】ビッグコミックスピリッツ 6/9 No.26 小学館 B5中

 5/26分。朔ユキ蔵「ハクバノ王子様」が最終回。終盤、小津がついに多香子への気持ちに正直になり、急展開して盛り上がった。ただそこまでじわじわ生殺し状態で引っ張ったわりに、最後は急ぎ気味だったかなという印象はなきにしもあらず。とはいえ、ゴタゴタの収拾について細かく描いても仕方ないような気もするし、これはこれで良かったのかもしれません。

 読切で、作:伴タラヲ+画:小林苗「浪漫亭の主人」が掲載。「浪漫亭」という美容院の、ちょっと変わったな感じの店主が、妖怪にまつわる事件を解決していく探偵物語調のコメディ。まとまりのいい作品でまずまずの出来。ただ、美容院であり探偵であり妖怪モノであり……というのは、短編の設定としてはちょっと欲張り過ぎかも。どれか要素を一つ削って、シンプルにしたようが良かったかもしれない。

【雑誌】ヤングキング 6/2 No.11 少年画報社 B5中

 松浦聡彦のシリーズ連載「カットビビジュアル系 舞」が掲載。モデルをやりつつ飯場の親方もやってる舞のドタバタした生活を描いた作品。主人公がエネルギッシュかつ華やかで、カラッと明るい作風でわりと楽しい作品。現在は7話めだけど、安定してるし、レギュラー連載でもいいような気はします。

【雑誌】ヤングキング 6/16 No.12 少年画報社 B5中

 5/26分。一色登希彦のシリーズ読切「モーティブ−原動機− 機械仕掛けの神サマ」が2号連続で掲載。「モーティブ−原動機−」に登場した高校生男女、崎谷くんと桜田さんのその後を描いたお話。崎谷くんはバイクのことをもっとよく知りたいと思い、バイクのレストアの学校に通い始める。しかし桜田さんは、二人で過ごす時間が減り、さらに崎谷くんがその学校で別の女子と知り合ったことを知ってちょっとスネ気味。このシリーズは、バイクを通じて近づいた若者たちの物語を、青臭くフレッシュに描いていて面白いです。いかにも青春じゃのうっていう感じがする。やはりこの人のバイクものは、アツさがあっていい。

【雑誌】ヤングマガジン 5/26 No.24 講談社 B5中

 きらたかし「赤灯えれじい」がついに最終回。前回のラストでちょっと驚きの展開を見せたけど、最後はサトシ、チーコの仲睦まじい姿を見せてきれいにしめくくった。若い二人の恋愛と同棲生活を、時にドタバタ、時にしみじみ描いた物語は微笑ましかったりフレッシュだったりして楽しかった。こんなに長く続くとは思ってなかったけど、安定して頑張っていたと思う。次回作にも期待。

 鈴木一世「ゲヘヘのヌベコ」。最新エピソードが掲載。こちらも「赤灯えれじい」同様、若い男女の物語。アホくさくてちょっとしみったれてはいるけど、愛もあって楽しいというお話作りはいかにもヤンマガ。この作品もけっこう長続きしてますな。ヤンマガにはやっぱりこういう作品に対する根強い需要があるんでしょう。

【雑誌】ヤングマガジン 6/2 No.25 講談社 B5中

 5/19分。原案:クァク・ジェヨン+画:中村あきひろ「僕の彼女はサイボーグ」が開始。韓国映画のドラマ化らしい。20歳の誕生日の夜に初めて出会った彼女が、1年後再会したらサイボーグになっていた……というところから始まるラブストーリーといった感じ。いま一つ垢抜けない感じだけど、どんなもんでしょうな。

【雑誌】ヤングマガジン 6/9 No.26 講談社 B5中

 5/26分。オジロマコト「カテキン」は最終回。うーん、なんか中途半端な感じですのう。オジロマコトの爆発力のある作風への期待度は高かったのですが、初の長期連載となった本作は、局面局面では「オッ」と思わせるシーンはあったものの、ちょっと不完全燃焼といった感じ。お色気路線と、「ヘンなことをやりたい」という本来の作風の食い合わせがいまいち良くなかったのかも。次回作ではもっと暴れてほしい。

 村田ひろゆき「好色哀歌 元バレーボーイズ」。このところ気になっているのが谷口弟の動き。谷口の病状を心配した虎子の訪問が増えるにつれ、デブ専として目覚めていく彼の行く末が気がかり。妹は妹で赤木に夢中だし、大丈夫ですかねえ。負の連鎖がまったくもって止まる気配を見せてなくて凄い。

【雑誌】週刊少年ジャンプ 5/26 No.24 集英社 B5平

 河下水希「初恋限定。」。少年たちの旅行編が完了。浜辺での絶叫告白があって、恋愛関係はバタバタいろんなところで大きく進展。めでたくくっついた感じの組み合わせもあってめでたい。ただちょっとお話を畳みにかかっているような感じもあるのは気になる点。華やかな作品なんで、もうしばらく読みたいとこではありますが……。

【雑誌】週刊少年ジャンプ 6/2 No.25 集英社 B5平

 5/19分。新連載、島袋光年「トリコ」が開始。人々がグルメブームに狂奔する時代に、幻の食材を求めて冒険するハンター、トリコの活躍を描いていく物語。基本的に「相手は強ければ強いほど美味い」という原則に乗っ取っており、強敵を倒すことと究極の美食が直結しているという分かりやすい図式。無駄に力強い主人公のキャラクターは強烈でユニークだし、コンセプトも面白い。これまで読切で読んだ分についても痛快で面白かったし、連載昇格で期待が高まる。島袋光年は面白い漫画を描ける才のある人だし、本誌連載復帰で心機一転、ガンガン飛ばしていってほしい。

 矢吹健太朗「ToLOVEる」は連載2周年&100回突破ということで巻中カラー。見開き扉に女の子が勢揃いしててたいへん華やかです。お話のほうは、「地球の男のコはおっぱいが好きなのか?」という疑問に駆られたララが、おっぱいを大きくするための発明をするが……という展開。今回の最後でリトがけっこうなトラブルに見舞われており、続きが楽しみ。とりあえずおっぱいが楽しめる展開を期待します。

 叶恭弘「エムゼロ」が最終回。魔法の修行のため、九澄に1年間の留学の話が出るが……という展開で、バタバタと畳んだ。女の子連中がけっこうかわいくてわりと好きだった作品だけど。とくに柊さん、観月さんの二大ヒロインたちが恋愛面で宙ぶらりんなままだったのは残念。こういう作品の受け皿として、ジャンプSQ.を使うってのは難しいもんですかね。

【雑誌】週刊少年ジャンプ 6/9 No.26 集英社 B5平

 5/26分。河下水希「初恋限定。」は最終回。まあ予想されていたことではありますが、女の子たちがかわいい連載だったのでここで終わってしまうのは残念。とはいえ、いろんなキャラにお話が分散している分、全部がいっぺんに終着点に行くってのも考えにくい作品だったこともあってか、「これはこれでありかなあ」という感じの終わり方にはなっていると思う。まあトキメキ創造能力は高い人なんで、次回作で頑張ってほしい。別にこの雑誌でなくてもやっていける人だとは思うし。

 島袋光年「トリコ」は、新連載ながら2号連続で巻頭カラー。さすがに新人さんと違って編集部の期待も高い模様。自分としてもけっこう面白く読んでいるので、盛り上がってくれるといいなあと思います。あと機会があったら、以前スーパージャンプでやってた「リング」もどっかでやってくれませんかねえ。


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