4/20(火)……社会派な破壊者
▼GW進行のためちと仕事が忙しめ。あんまり読めてません。
【雑誌】漫画アクション 5/20 No.1 双葉社 B5中
昨年9月30日発売号をもって、週刊としてはいったん休刊した漫画アクションが月2回刊雑誌となって復活。今度は第1第3火曜日発売。ヤンマガUppersと同じだと考えると覚えやす……くもないか。
掲載作品については以下に示すとおりだが、「疾走するメッセージコミック」というキャッチフレーズのもとかなり社会派色を強く打ち出した誌面になっている。まず巻頭カラーの「奪還」からして、蓮池透氏の監修に基づいて北朝鮮拉致を扱った実録ストーリー。さらに郷田マモラ「モリのアサガオ」は刑務所で死刑執行を担当する刑務官の物語、作:新堂冬樹+構成:八潮路つとむ+画:西崎泰正「カリスマ」では新興宗教にハマった母親によって崩壊した家庭を描き、さそうあきら「コドモノコドモ」は11歳の少女の出産を扱う。
新創刊ということで気合いが入っているのだろうが、ドキュメンタリーメインの誌面は濃くてハードな読みごたえ。じゃあそれが面白さ、売上に直結するかというとちょっと微妙なところで、もう少し遊び心やフレッシュさがあったほうがいいんではないかという気もする。またドキュメンタリーをやるにしても、独自取材モノとかはあったほうが新味はあるだろうし。ただ、しっかり作っていけば興味深い内容にはなるかもしれない。ドキュメンタリー中心なので、そのときどきのトピックをうまく取り込んでいけば、定期的に話題になるんではないかと思うし。内容が内容だけに、広告戦略が重要となってくるかも。
そのほかでは「BARレモン・ハート」がこっちに来たのはうれしいところ。あと新雑誌のトリが、国友やすゆき「夜の交差点」なのはちょっと笑ってしまった。今回は資格をとるなど自分を向上させるための資金作りのため、風俗を転々として墜ちていく女性を描いており、抜群に安っぽく脂っこい。ベッタベタです。漫画の内容どうのこうのより、存在としていい。ああ、国友先生大好き。
作・監修:蓮池透+画:本そういち「奪還」
郷田マモラ「モリのアサガオ」
相原コージ「真・異種格闘大戦」
作:新堂冬樹+構成:八潮路つとむ+画:西崎泰正「カリスマ」
さそうあきら「コドモノコドモ」
作・監修:臼井儀人+画:西沢あつろう「クレヨンしんちゃんのナルホド頭脳クイズ」
作:末田雄一郎+画:郷力也「秘密監察官ドン」
作:伴一彦・田中雄一郎+画:ふんわり「殴者」
作:久住昌之+画:ナカタニD.「百合子のひとりめし」
作:田原成貴+画:張慶二郎「極道×騎手」
作:五十嵐貴久+画:堀口純男「1985年の奇跡」
古谷三敏「BARレモン・ハート」
画:石原まこちん+原案協力:あかちんたろう「天狗元帥G」
国友やすゆき「夜の交差点」
作:小池一夫+画:小島剛夕「子連れ狼」(再録)
はるき悦巳「じゃりン子チエ」(再録)
【雑誌】ヤングマガジンUppers 5/4 No.9 講談社 B5中
咲香里「やまとの羽根」。今回は引き続きやまとの先輩女子である早坂さんの試合模様。レベルの高い相手に対し、なかなか越えがたい壁を感じる彼女だが……というところで以下次号。サブキャラのエピソードながら丁寧に描かれてていい感じ。タイム涼介「しらゆき姫と七人の大人」。ゴージャスなお姫様であるしらゆき姫子16歳が、日本全国からテキトーに集めた七人の大人を引き連れ、なんかいろいろやるというお話。軽めのナンセンスショートギャグ。タイム涼介としてはまあ普通の出来。
【雑誌】ビッグコミックオリジナル 5/5 No.9 小学館 B5中
永松潔の読切「キャッチ・ボール」の前編が掲載。あとひとりで甲子園出場という場面で落球し、それ以来、ふさぎこんだ人生を送ってきた男が、その試合の2日前にタイムスリップし……という内容。派手さはないけど手堅く読める。
【雑誌】漫画サンデー 5/4 No.17 実業之日本社 B5中
作:新堂冬樹+画:千葉きよかず「炎と氷」。今回は世羅が、せき止めブロンでいつもラリってる子分を拾ったときの話。自分はライオンの生まれ変わりであると信じているこのイカレ男を手なずけるために、世羅が自分はゾウの生まれ変わりだと名乗り、さらにネットを探してゾウがライオンを踏んづけてる写真を探してくるあたりが最高。ほんにヘンな男ですばい。
【雑誌】花とゆめ 5/5 No.10 白泉社 B5平
椿いづみ「親指からロマンス」が巻頭カラー。部活でマッサージ部をやってるマッサー大好き少女が主人公のラブコメ。スッキリした絵で読みやすいし、マッサージがユニークな味付けになっててけっこう面白い。ごく自然な形で好きな人の体にぺたぺた触るシチュエーションでもあるわけだし。あとタイ式マッサージの取材レポとかがあったりする点も独特。羅川真里茂「しゃにむにGO」は、佐世古vs.滝田の準決勝が決着。面白い対決だったけど、滝田くんはまたしても悩むことになるかな。でも武器と課題はハッキリしてるのでわりと問題は単純な気もするけど。
4/19(月)……過去を遠望す
▼DVD「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」の予約が開始。まず8月4日に劇場公開版と同様の「コレクターズ・エディション」、3部作同梱のトリロジーBOXが同時発売。未公開映像を含む「スペシャル・エクステンド・エディション」が12月上旬発売。AmazonではSEEはまだ、bk1は3本とも予約可能になってます。当然買いますよ。
Amazon:コレクターズ・エディション/トリロジーBOX
bk1:王の帰還特設ページ
▼そういえば小説の「ゲド戦記外伝」[bk1] [Amzn]は5月27日発売で、こちらも予約可能になってるようですね。
▼4月16日の日記のラブマニの項で書いた大塚弘樹ですが、やはりオーツカヒロキ=ピロンタンの別ペンネームということでOKだそうです。ラブマニの公式ホームページに「5月号の巻頭コミックは大塚弘樹先生「BLACK&WHITE」。『ピロンタン』のペンネームで人気の氏が名前を変えて心機一転!」という記述がありました。
(情報提供:高嶺颪さん。ありがとうございました)
▼仕事場用に片手中華鍋を買った。なんか鍋の表面にヘビのうろこみたいな凹凸の、スーパーエンボス加工とやらが施された奴。途中で箱は捨てちゃったので、正確な商品名は分かんなくなっちゃったけど、たぶんモノはシルバーアローってところのスーパーエンボス加工 北京鍋って奴だと思う。鍋オタクではないので、これが良いものなのかどうかは知らない。近所で安く売ってたので適当に買った。でも空焼きはちゃんとしておいたし、職場でときどき使う程度なら不足はないはず。これで仕事場でもいぱねまとかぱいぱいとか作りまくりだー。
【雑誌】チャンピオンRED 6月号 秋田書店 B5平
渡辺航「制服ぬいだら♪」。みのりのお友達でありツッコミ役でもあり、巨乳で美人さんの菊子をめぐるお話。彼女に憧れる娘さんと、ライバル視してやたらつっかかってくる人が登場。ドタバタしててキャラの行動もそれぞれヘンで楽しいなあ。山口貴由「シグルイ」はキチガイ老道場主のおっさんが邪悪でカッコイイ。次号は「覚悟のススメ」との2本立てとなるらしいので、そちらも含めて楽しみ。
【雑誌】ヤングマガジン 5/3 No.21 講談社 B5中
以前「ヤマト猛る!」を描いていた宮下英樹の新連載「センゴク」がスタート。戦国時代の世で、合戦の最中、必死に生き残ろうとする青年・センゴクの生き様を描いていくという物語、という感じか。合戦の場では刀より弓、馬上での槍の使用は自殺行為など、けっこうリアル志向な点が見受けられる。宮下英樹の荒削りながらも力強い描写はけっこう痛快だったりするのでまずは期待。このほか最近連載が始まった、きらたかし「赤灯えれじい」、押見修造「スイートプールサイド」も気になる存在。大和田秀樹もいるし、楽しみが増えてきたかなーという印象。
【雑誌】ビッグコミックスピリッツ 5/3 No.21 小学館 B5中
巻頭カラーで村上かつらの新連載「CUE」がスタート。2年後半の靭帯損傷で、中学校でのハンドボール部生活を諦めざるを得なくなってしまった少年が、新入生歓迎会の席上で演劇に命を賭けてると語る演劇部の少女と出会う……というところから物語はスタート。というわけで今回は、中学生たちを主人公としたガチンコの青春漫画になっていきそうな気配。なかなか面白くなりそうです。山本英夫「ホムンクルス」は再開してからも怪しさ満点。生セラ少女の内面の歪みをこの後、どういうふうに掘り起こしていくのか。またそれを表現するCGを使った描写も効果的。やはり表現するものがある人が、便利な道具を使うと面白いものができてくるもんですなあ。古屋兎丸「π」ではぱい極拳の使い手を自称する老人登場。こういう下らないネタは好き。
【雑誌】週刊少年ジャンプ 5/3 No.21 集英社 B5平
綴じ込み付録の「ジャンプインジャンプ」で爆笑。小畑健が「ボボボーボ・ボーボボ」、澤井啓夫が「デスノート」を描くという反則技を披露。しかも両者ともノリノリ。リアルタッチのボーボボはエグいし、ボーボボのノリのLとかはキモマックス。たまにはこういうのもいいっすね。そういえば本家、作:大場つぐみ+画:小畑健「デスノート」も面白かった。大学に入学したライトに、Lが痛烈な挑戦状を叩きつける。主人公のくせに腹黒で面白いなあ、ライトは。あとリュークもヘンな顔に円熟味が出てきて見てて楽しい。作:稲垣理一郎+画:村田雄介「アイシールド21」は、アメリカ横断でチームメートゲットだぜ!ってな回。あと女子も一人加わったのでまもりねーちゃんとの三角関係もゲットか。大亜門「無敵鉄姫スピンちゃん」は、じじいやスピンちゃんがひきこもりのデブオタな人の相手をするというお話。こういう身もフタもないお話だとギャグにキレが増しますな。河下水希「いちご100%」は乳と尻、パンツがてんこ盛り。すごくしょーもない展開してると思います(好きだけど)。
【雑誌】まんがくらぶオリジナル 6月号 竹書房 B5中
以前読切で載っかった三ツ森あきら「OLさんの履歴書」が連載化。変わり者の後輩を何人も抱えた保母出身のOLさんが、彼女たちにいろいろ悩まされるというオフィスギャグ。なんかしっかり4コマ誌向けに合わせてきてますなー。あっきう「おかえりっサクちゃん」。レイプ未遂事件の後、サクちゃんはスナックづとめの母親に幻滅し、さらに学校でもハブにされ、どん底状態。なんか軽い絵柄のわりにダークなゾーンを突っ走っていて、先が気になる展開が続いている。
みずしな孝之「ササキ様に願いをR」で、進藤と石井琢朗が同い年と書かれていたが、確かに両方とも同じ年生まれだけどドラフト年度は1年違うはず。石井のほうが1年後。進藤は、盛田が1位で野村が3位の年のドラフト外。ついでにいえばこの年は2位岡本透、4位清水、5位横谷、6位田辺と、指名選手が全員1軍に定着した大洋ドラフト史上屈指の当たり年だった。でも全員引退しちゃったんだよなあ……。その1年前のドラフト1位で、なかなか芽が出ずハズレかと思われていたデニーが、今もなお現役だというのはファン的には意外な展開だった。ちなみに佐々木はデニーと同学年。漫画とあまり関係ない話でごめんなさい。
4/18(日)……公平定価バンザイ
▼今日は暑かった。気温が暖かいだけじゃなく、パソコン2台をずっとつけっぱなしにしてたのでその発熱が激しくむんむん。4月からこれじゃあ夏が思いやられる。たまらん。
▼「レジェンズ〜甦る竜王伝説〜」。今回も面白い。第3回「カニに襲われアワくった」は、シュウのレジェンズを狙うダークウィズカンパニーが送り込んで来た巨大ガニが大暴れ。呼び出した悪3人組のいうことをまったく聞かず(カニだから)、縦走り(カニなのに)で追っかけてくる巨大ガニの爆走ぶりや、カンパニーの役に立たない助っ人たちにかなり笑った。個人的には今「鉄人28号」と並んで最も楽しみなアニメ。軽快なギャグと愛敬のあるキャラクターたちがとてもいい。メグがかわいいのもいいけど、体重100キロのハンバーガー大好き少年・マイクも表情、言動ともに味がある。今回のムキムキマイクには笑った。悪役3人組もおっちょこちょいで憎めないし。軽快で気の利いた作りが気に入ってます。
▼「神魂合体ゴーダンナー!! SECOND SEASON」は、実質的なスタート回となる第2話。これはFIRST SEASONと変わらず安定感あり。物語がどういう方向にいくかはますます混沌としてきた感のある出だしだけど、とりあえず安心して見れてます。「ケロロ軍曹」と「恋風」はそれぞれ第3話。両作とも良くなって来ているような。「ケロロ軍曹」は、登場キャラが増えてきて賑やかになったのと軍曹の声に慣れてきたおかげでだいぶ楽しく見れるようになってきた。「恋風」は作画が持ち直し、七夏が今回はけっこうかわいく描けていたように思います。なおオフィシャルサイトによると、全13話のうちテレ朝で放映されずキッズステーションのみの放送となるのは、6月7日の第8話「露霜」とのこと。
▼本日の3冊はいずれも19日売り。いつもは原則的に発売されたものしか書かないようにしてるんだけど、明日あたりは仕事の関係で家に帰れるか微妙なんで、申し訳ないですが先に書いちゃいます。
【雑誌】ウルトラジャンプ 5月号 集英社 B5平 [定期購読:出版社]
ヒロモト森一「HELLS ANGELS」と青木光恵「ねこねこ隊が行く!!」が最終回。「HELLS ANGELS」は雑誌読みだとちとお話がつかみづらいところはあるのだけど、単行本では面白かったので、これは単行本出たときにまとめ読みするのが良いかなと。「ねこねこ隊が行く!!」はきっちり楽しくハッピー・エンド。新人の読切ギャグ「江戸前少女隊スシソルジャー」は、街角で何か配っているねーちゃんに寿司を渡された少女たちが、戦隊モノよろしく戦わされるハメに、というお話。かわいい絵柄は良いけど、ギャグはちょっと唐突すぎていまいちかな。
【雑誌】月刊サンデーGX 5月号 小学館 B5平 [定期購読:出版社/eS]
浅野いにおの新連載「ひかりのまち」が開始。陽当たりのいい一見平和そうな新興住宅地のマンション群で相次ぐ飛び降り自殺。主人公の少年タスクは、その自殺のアシストをする「見届け屋」というバイトをやっている。そんな彼が仲良くしているハル子という少女も、家庭が崩壊していてドメスティック・バイオレンスの被害を受けている。そんな行き詰まった環境下にある二人の行方は……といった感じの出だし。ここまで浅野いにおは「素晴らしい世界」で「痛い青春系」の佳作短編を連発してきたが、今回は長編にチャレンジ。初っぱなから終わっちゃってる感のある少年少女の事情を息苦しく描くシリアスな展開で、まずは期待を持たせる。この作品で、さらにステップアップを遂げてくれることを期待します。かずといずみ「貧乏姉妹物語」は、築40年のアパートで二人っきりで寄り添うように暮らす、山田きょう&あすの美少女姉妹の生活を描いた作品。爽快感のあるかわいい絵柄でまずは手堅く微笑ましい出だし。まったりのんびりしたお話になりそう。
【単行本】「Empress!!」 國津武士 コアマガジン A5 [Amzn]
かわいくてたいへん楽しいロリロリ漫画。お話としては就職活動で失敗続きだった主人公・蝶泉寺雄の家に、ある日、ロリロリな皇帝陛下の小鳳が押しかけ女房としてやってきて、そこから雄のエッチで賑やかな日々が始まるのだった……というお話。それから主人公はなんだか皇帝に好かれるたちらしく、小鳳に続いて女帝ちゃんマーク2、無口で洋風なベアトリス、それから少年皇帝まで登場してドタバタと展開。どの皇帝ちゃんもちっちゃくてかわいいのだけど、中でも意地っ張りで命令口調な態度でありつつも、だんだん雄にメロメロに惚れ込んでいく小鳳はとくにいい。行動は子供っぽかったりしたたかだったり。雄とのかけ合いの様子もすごく愉快。ラスト2話の甘〜くラブラブなテイストも心地いい。ただのロリエロってだけじゃなくて、コメディとしても楽しく後味が良くてオススメの一品。
4/17(土)……朋友と言う
▼アニメ「プラネテス」最終話。これはいいアニメ化だったなあ……。原作をいい具合に消化して、アニメ版ならではのものをしっかり作り上げてくれました。作画クオリティも一貫して高かった。「オネアミスの翼」「ライトスタッフ」的な宇宙を目指すストイックな物語を求める向きには多少物足りなく思えるところはあったかもしれないけれども、宇宙を生活の場とし、そこで生きる人間たちのロマンや葛藤、憎しみ、そして愛を描いた青春ドラマとしてとても良くできていたと思う。原作のほうが最高到達点は高かったと思うけど、アニメ版は原作で見受けられた物語の軸のブレがなく、アベレージはむしろこちらのほうが高かったといえるのでは。物語の各所で描かれた数々のドラマや伏線が、一つの地点に向かって収束していく様子は美しかったし、感動させられもした。原作版とは違う、アニメ版ならではの面白みを見せられたという意味においても、意義のあるアニメ化だった。繰り返し見るに値する作品に仕上がったと思う。
【DVD】「プラネテス」 [bk1:Vol.1][Amzn:Vol.1/Vol.2/Vol.3]
【雑誌】オースーパージャンプ 5月号 集英社 B5中
新装刊。なんだけど、いい感じにすえた香りが……。まず巻頭カラーは山口譲司「おしとね天膳」。将軍の毎日の夜伽相手を勤める女性を選ぶ役職にある男・皇天膳の活躍を描くというエロコメ。この作品自体はけっこう面白いんだけど、新装刊時の巻頭カラーに持ってくるのはどうかなあ……。作:寺島優+画:若狭たけしの読切「アマバン! 〜こちら『雨笠番組制作部』〜」は、プロ野球中継が雨で中止になったとき等に使用される穴埋め番組を制作するテレビ局のうばすて山的部署、通称「アマバン」の面々が活躍するというお話。きっちりまとまってはいるが、若狭たけしらしい思い切りの良さはあまり感じられない。若狭たけしはこの使い方だとちょっともったいないと思うんですけどね。そのほか、高橋ゆたか「世界一さお師な男 伊達千蔵」、作:夢枕獏+画:野口賢「KUROZUKA」、宮下あきら「天下無双 江田島平八伝」、作:武内伸+画:大泉孝之介「ラーメン人物伝 一杯の魂」は継続。
【雑誌】コミックメガストア 6月号 コアマガジン B5平 [定期購読:Fujisan]
月野定規「b38℃」。エロも切なさもどちらも非常に濃密でとてもいい。この三角関係の終着点はどこになるのか。次の展開も楽しみ。鬼ノ仁「4U2U」は、引越を前にした主人公に対して幼なじみの女の子が身体で彼をつなぎとめようとする、といった感じの切ないお話。と思ったらラストで急展開があってちょっとびっくり。でもこれはこれでハッピーエンドで微笑ましくもあり。
チャーリーにしなか「たとえば僕が…」は2話め。女子高に赴任した男性教員である主人公が、彼に対してラブラブの妹の監視されつつも、女生徒たちと次々関係を結んじゃうというHコメディ。楽しげに変態チックなことをやってて面白いです。國津武士「Temperrance!?」も、兄ラブの妹vs.ライバル女子の対立関係が。この人の描くロリっ娘はみんな茶目っ気があってかわいいです。ドタバタしたストーリー展開も楽しいし、最近ノリノリだなあと思います。19日発売の最新単行本「Empress!!」[Amzn]もオススメ。
和六里ハル「発電ぱんだくん!」は8話め。ぱんだくんとクラスメートのアズキちゃんの関係がだいぶラブラブに。そろそろ最終回も近いかな。ちょうど単行本1冊分くらいの文量になってきていることだし。玉置勉強「ひきこもりお姉さん」は3話め。これが最終回のようです。作者あとがきによるとエロ漫画雑誌で続きものをやったのは初めてとのことで、これはちょっと意外な気がした。みた森たつや「小池田さんと遊ぼう!」3話め。回が進むごとに変態行為をエスカレートさせていく、小池田さんと木村君のカップル。やっていることは大胆だけど、甘い雰囲気も存分に漂わせているあたりが読んでて快感。
【雑誌】コットンコミック 6月号 東京三世社 B5中
渡辺ヒデユキ「マスカキの恋」。引き続きキャプテンマスカキの過去が語られ、マスカキの本名まで出た。下らなくて最高。すけきよ「3-1=H」。友達のお姉さんとのH話。この人の作品って、ものすごい都合の良さというかなんというかが特徴的だと思う。今回も友達のお姉さんが、友達が留守になったからといって別に要求したわけでもないのにやらせてくれちゃうし。しかもお互いが好き合っているとか、例えばエロビデオ見てHな気分になっちゃった……とか、そういう描写もないあたりが不思議な感触。いや、気楽に読めて好きなんですけどね。ハマダユタカ「タンデム揺らして」。今回も甘〜い青春H。絵はますます上達してきているような。
【単行本】「天才料理少年味の助」2巻 宗田豪 講談社 新書判 [bk1][Amzn]
カバー見返しのところに、第1話で出てきた親子丼を作者が実際に作ってみたときの写真が。なんかうまくなさそうなんですけど……。あと形が下品だと思う。で、この巻はあまり肉汁は出てこないんだけど、やってることはとんでもない。とくに北海道編の怒涛の展開は爆笑モノで、第8皿「”命”のメニュー編」では瀕死のじいさんにエビを食わそうと(そんなことしてる場合じゃないと思う)、味の助が奔走。雑誌掲載時にも書いたけど、『1P医者が爺さんが「100%助からない」と宣告→2P味の助、爺のために料理を作るといいだす→3P爺エビを所望→4P台風の中を味の助ひとっ走り→5P魚市場到着「生きたエビくれ!」→6P漁師「んなもんねえ!」→7Pそのわりに上質の冷凍エビを速攻ゲット→8Pあっという間に料理3品完成→9P娘ダメ出し「死んだエビの味」→10P味の助浮き輪をつけて荒れ狂う海へ』という具合にお話は異常にスペクタクルな展開を見せる。料理も軒並みおいしくなさそうだし、周囲の人々が匂いにつられて個人宅にわらわら不法侵入してきたりと、演出もむちゃくちゃ。でもやっぱり単行本だと雑誌読み時ほどの「ヘンなもの見た」感じはしないなあ。やはり雑誌の大きい判でリアルタイムで見ていくほうが楽しめる漫画だと思います。
【同人誌】「ひめくりぴゅあ ぼりゅーむいち」 ボックス出版
コミックとらのあなに行ったら売っていたので購入。フォックス出版の編集部風雲録(3/29分)を見ると、どうやら編集部の人が個人出版した本らしいっすね。表紙がMARCYどっぐ、漫画はシモさん、パニックアタック、近里みちるが執筆。
とくに面白かったのがパニックアタック「今日は何の日?」。弟激萌えなダメ兄貴が、弟にメイドのカッコを強要して楽しんでしまうというダメ漫画だー。兄貴のダメっぷりが全開でたいへん楽しい。「大人になる呪文」の弟版みたいな感じの作品。兄が弟に対する性欲をまったく隠してない分、あっちよりもさらにストレートだったりしますが。シモさん「初恋なつやすみ」は、少年だと思って一緒にバスケを楽しんでいた子供が、実はボーイッシュな女の子で……というおにいさんとちっちゃな子のラブラブストーリー。淡い描線でかわいらしい作品。近里みちる「INPUT」は、主人公のあんちゃんがお隣の娘さんをHな子に育成しちゃうというお話。シャープな線が美しい。ただビターなラストがちょっと唐突すぎた感じも。とはいえ3本ともそれぞれ見どころがあって、楽しめました。
4/16(金)……紫衣へ向かったー
▼このところちと踏台昇降できない日が多く、それに伴い未見のアニメもたまっちゃっていたので、帰宅してからザクッと見てズンズン踏む。座った状態で「天上天下」2〜3話と「魔法少女隊アルス」、踏台しながら「鉄人28号」と「MONSTER」と「爆裂天使」。この中で目玉はやっぱり「鉄人28号」ですなー。鉄人のアクション、敷島博士のセリフのコンビネーションがとても熱血してて、村雨兄弟もカッコイイ。けれん味たっぷりな演出にシビれるぜー。
▼ところで、これまではアニメをキャプチャーしたら全部CMカットしてから見てたんだけど「CMって後から見るとけっこういい感じな資料になるよな」とか思って、最近はCMも残すようにしてみている。とりあえず映像の最初がOPから始まり、最後が「この番組はどこどこの提供です」で終わるように、はじめと終わりの部分だけカットして、その途中のCMは全残し。CM全カットよりも時間が長くなるため、エンコ時間ものびちゃうのだけどそれはまあしょうがない。いったんMPEG-2→DivXにエンコしちゃえば、後でCMを切るのは再エンコなしでできるからさほど時間はかからないし。踏台時間がちょっと伸び、運動量もわずかながら増えるので、これはこれでよろしいものだなと思った。
▼未読物
【同人誌】「ひめくりぴゅあ ぼりゅーむいち」 ボックス出版
▼17日売り
【雑誌】コミックメガストア 6月号 コアマガジン B5平
【雑誌】コットンコミック 6月号 東京三世社 B5中
▼19日売り
【単行本】「Empress!!」 國津武士 コアマガジン A5 [Amzn]
【雑誌】コミックバンチ 4/30 No.20 新潮社 B5中
こせきこうじ「発展途上編集部員 山下たろー」が最終回。これまでタイトルを変えつつ続いてきたこの作品だが、これが本当の最終回。まあちょっと編集の仕事を簡単にやりすぎな感はあったけど、分かりやすい作品であったことは確かだし、それなりに楽しく読んでおりました。日高建男「満腹ボクサー徳川。」では、腰を痛めた徳川がその負担をカバーするため腹筋の強化に励む。トレーニングシーンは地味なんだけど、マッチョ系なこの作品としては、こういうところこそが味だと思う。あとこの作品を読んでると鍋物食いたくなります。
【雑誌】ひな缶Hi! Vol.4 茜新社 B5平
ロリ系専門誌。メラメラジェラシー「放課後委員会」は、めがねっ娘の委員長とその彼氏が、放課後の教室でエッチ。絵柄はあっさりした感じだけれども、表情が良くてけっこう萌えます。ベンジャミン「わたしじゃないとユルサナイ」。シャープで切れ味のいい、なかなか面白い描線を持った人。女の子の吊り目気味なまなざしとかが特徴的。勝ち気な女子とイジメられっ子な気弱な男子のエッチでラブラブな関係。なかなかに甘やかでええ感じです。
山本雲居「ラリラリランチ」は、学校の給食がキノコづくしで、それを食べたみんながラリってエロエロな状態に突入〜ってなお話。ラリラリシーンのぶっとびぶりが愉快。「うま」「うま」といいながら、給食のシチューを手でべちゃぺちゃ食べてるとか。あ、でも別にヤバ系な絵じゃなくてちゃんとかわいい絵でドタバタコメディに仕上がってるので、安心して楽しめます。ゴージャス宝田「鬼畜志願と子供のキモチ」。ちっちゃい娘さんの恋心を利用して、悪さを働く大人。でもその後味は苦く……。ハッとさせるラストの演出が良い。あと「春です。枕がスク水を着る季節です。」という作者コメントにちょっと笑った。
このほか、やすいひろさと「主人のつとめ」のむちむち感あふれる絵柄、武藤鉄「まじまじっく」のぬるぬる触手責め、猫玄のスク水漫画「藍色の誘惑」、少女ウエイトレスがかわいい笹倉綾人「コーヒーブレイク」など、それぞれ楽しめる作品が揃っててロリ系としては充実感ある雑誌だと思います。殺伐とした気持ちになる作品があまりなく、安心して読めるのも良いところ。次号は6月16日発売。
【雑誌】ラブマニ 5月号 平和出版 A5平
えーと「BLACK and WHITE」という作品を描いている大塚弘樹って、オーツカヒロキと同一人物なのかな? ホームページアドレスも書いてあるけど、「UNDER CONSTRUCTION」となってて詳細は不明。作品のほうは、白黒のコントラストの利いたシャープな絵柄で、肉体関係のある女子高生と教師の姿を、気怠く退廃的な雰囲気で描いた作品。サブカルエロ漫画雑誌的な、乾いた描線でシャレた感じではある。個人的にはストーリー面での押しはもう少し欲しいかなという気はする。雰囲気勝負だけだと食傷気味なところはあるので。森田なゆた「疾風紀はづき」。メチャ強な風紀委員長が、初めて敗北した相手にエロエロ調教され中。この人の作品は、明るい作風ながらも案外エロくてけっこう好きだったりします。
じょん同助「自白強要 乃々はお姉さん」はぶっとんだ内容で面白かった。とある少女が歩いていると、一人の男がいきなり土下座してきて彼女のことを「生き別れのお姉さん」と呼ぶ。どう見ても男のほうが年上だけどそんなことをおかまいなし。その後は町中でのエロシーンになだれ込むが、男にはちんこが2本生えてるわ、なぜか四つん這いで這い回っている全裸美少女型の火星人が脈絡なく出てくるわで、テンション高めのヘンな作品。爽快に馬鹿馬鹿しくて良かったです。加賀美ふみを「The Hard Core」は5話め。彼氏への想いが強すぎて変身能力を身につけてしまった女の子が、その能力で彼氏に迷惑をかけ、責任を感じて失踪。彼女のことを探し回る彼氏だが……。なんだかもう彼女さんが回を重ねるごとにタイヘンなことになってて面白い。次はどうなるのかなー。
(2004/04/20追記:オーツカヒロキ=大塚弘樹=ピロンタンでOKだそうです。情報源:ラブマニの公式ホームページに書いてありました。情報提供:高嶺颪さん@最後通牒・半分版)
【雑誌】失楽天 5/20 ワニマガジン B5中
西安、LINDAの再録作品を中心とした特集号。あと巻頭カラーでみやびつづるのフルカラー漫画「おとなり人妻ありすさん」を掲載しており、「3大人気作家特集号」と銘打っている。内容的には人妻とか熟女系中心。がっつりハードでエロめ、かつ手堅い内容にしております。
このほかRaTe、セキケン、蜂矢マコト、琴吹かづき、十羽織ましゅまろ、天竺浪人の作品を1本ずつ。えーと、こちらは新作かな? この中ではRaTe「オバサン」が楽しかった。これは美人だけどちょっとズボラなところのある母親の妹の家で、主人公の美少年がかいがいしく家事を行い、さらにHなことまで……というもの。二人の気楽かつ密な関係が微笑ましてくて楽しく読める。天竺浪人「INTO THE MIRROR BLACK」。子供のころから依存関係にあった二人の女性の、奇妙で淫猥な関係を追っていくという構成。ミステリアスなムードに満ちた作品。
【単行本】「恋愛ジャンキー」13巻 葉月京 秋田書店 B6 [bk1][Amzn]
ミホとようやく結ばれたと思ったら、彼女が海外に行ってしまい、一人残された栄太郎は失意に沈む。そこにミホを思い起こさせる容姿のキャバクラ嬢のつくすちゃんが登場して……という巻。つくすちゃんのキャラはあんまり強くないので、この巻は若干もどかしく感じる展開。でもまあコンスタントにお楽しみもあり、さわやかにウハウハ感がある楽しい作品だと思いますよ。
【単行本】「DOKIDOKIきのこパーティー −PLUS−」 陽気婢 茜新社 B6 [bk1][Amzn]
ああ、懐かしいですなあ。1992年に出た「DOKIDOKIきのこパーティ」(フランス書院)の内容を中心に、「Magic Mushroom」(富士美出版)から「義母・愛子」をプラス。というか以前フランス書院コミック文庫で出ていた「ちょっとHな課外授業」(1994年)と同じ内容となっている。初単行本「PSI遊記」(1991年)のころはまだ垢抜けないところもあったんだけど、このころから線が洗練されてきて秀作を連発。とくに「服を着たままH」をコンセプトにしつつ、別の彼女ができた幼なじみの男子を諦めようとする少女の切ない恋心を描いた「リハーサル」とは今読んでも本当にいいと思う。「変人たちの予感」みたいなドタバタコメディHも作風にハマってるし、「義母・愛子」の愛子さんもかわいくて甘酸っぱい。コミック文庫あと判型が小さくていやだったという人、それから陽気婢の過去作品に触れてみたいという人は、買ってみるとよろしいかと。
4/15(木)……据えとく繊維
▼横山光輝の事故、および死去の報には驚いた。第一報を見たときはただただショックだった。そして悲しかった。この人にはもっといい死に方をしてほしかった。失礼なものいいかもしれないけれども、この人には何かいつまでも生きそうなイメージがあった。漫画界のどこか彼だけの場所にいつもいてくれる、そういうイメージだった。同じようなことは、山田風太郎が死去したときにも感じた。横山光輝は間違いなく大家ではあるけれども、常に俗っぽい、傍流的なポジションにい続けた人なので、「時代が終わった」という感はないのだけれども、何か一つ大きなものが消えたなあという感がすごくする。
▼しまった……。疲れてて寝ちゃった……。というわけでここ数日、忙しかったのであんまり踏台を踏めておらず、アニメチェックも進んでおりません。なんか未視聴物がどんどこたまってるんで焦っております。今週末は3話ずつ踏まないと。
【雑誌】近代麻雀 5/15 竹書房 B5中
「ハトよめ」のハグキが近代麻雀に初登場。「スピーディー鶴」という、鶴のマスクをかぶったプロレスラーが麻雀やったりしてます。たいへんくだらなくてバイオレントです。高橋秀武は新連載。「self」。ヤクザの息子でありながら親の跡を継ぐことを拒否し、麻雀で生きていきたいと願うあんちゃんを主人公としたお話。作画的にもしっかりしてる人だし、手堅く読んでいけそう。
【雑誌】ビジネスジャンプ 5/1 No.10 集英社 B5中
以前アクションでやっていたロドリゲス井之介「新リーマン戦記独身3」が読切で掲載。ドラマ化の影響なのかなあ。「彼女が死んじゃった」の再録といい、最近のビージャンはドラマ化作品に対して貪欲になってるってことなんだろうか。尾玉なみえ「スパルたかし」はなんだかどんどんヘンな展開になってきた。奴隷として買われていったたかしは、女装してキャバ嬢をやることに。剣闘のほうは、やはりどうでも良いことになってきてますな。作:近藤雅之+画:有賀照人「警視総監アサミ」。いつものみんなによる戦隊モノ・ポリレンジャー編がなんだか続いてしまっている。たいへんくだらない〜。あと萬田警部補によるあまり本編と関係ないエロシーンもしっかり挿入されてて、いかにもこの作品らしい回でした。
【雑誌】モーニング 4/29 No.20 講談社 B5中
林明輝「BiHearts」。保谷が新人王トーナメント第1回戦に臨む。地味な作風なのでさほど目立つことはないのだけど、試合シーンはやはりワクワクする。前回の試合シーンもなかなか見事な構成を見せてくれたし期待してます。
【雑誌】ヤングサンデー 4/29 No.20 小学館 B5中
北崎拓「なんてっ探偵アイドル」。一つの事件を経て、アキラと清春が仲直り。雨降って地固まるって感じで爽やかです。ラブコメですなあ。
【雑誌】ヤングジャンプ 4/29 No.20 集英社 B5中
こっちでも尾玉なみえ。読切「インセクトS」が掲載。セミの放尿とサナギの脱皮のお話。辻っぽい顔をしたセミの放尿をめぐって、ねっちょりギャグを展開してるのが面白かった。サナギのほうはキモマックス。一色登希彦「モーティヴ −原動機−」は、バイクのレーシングチームに社会見学に行った少年が、そこでバイクというモノが放つ、熱い空気を体感する。バイクを見つめる人々の、興奮に満ちた息吹が伝わってくるようで、ゾクゾクした。一色登希彦はやはりうまい。
【雑誌】週刊少年チャンピオン 4/28 No.20 秋田書店 B5平
漫画:有賀ヒトシ(「THEビッグオー」の漫画版とかやってた人)+脚本:ほそのゆうじのコンビで新連載「アイアンジョーカーズ」が新連載。未来世界を舞台に、武装特殊警察官が悪を粉砕する変身ヒーローもの。ダイナミックな描写はハッタリが利いてて、第1回はなかなかの滑り出し。スミベタの多いメリハリのついた画面は、もう少し白い部分が目立つ、紙質がきれいな本のほうが映えるかも。桜井のりお「子供学級」。小島梅子先生が珍しく授業をするも、その暴虐ぶりはやはり変わらず、ていうかエスカレート。「無敵看板娘」よりもさらに暴力が理不尽。そこらへんが楽しいです。作:倉田英之+画:山田秋太郎「サムライジ」は最終回。
【単行本】「新世紀エヴァンゲリオン」9巻 貞本義行 角川書店 B6[ bk1:通常版][Amzn:フィギュア付き]
この巻はアスカ精神汚染編とカヲル君登場編。改めて読んでも絵の完成度はさすがだし、面白く読める。ただアスカが精神汚染されるあたりは、もう少し描写の迫力が欲しかったような気がする。これはアニメ版でも思ったことなんだけど。昔のツラい想い出を掘り起こされるというのは確かに苦しいことではあろうけれども、眠らせていた記憶であるとはいえ自分の中にあったものなんだから、それで「汚された」というのはちと大袈裟ではなかろうかと思う。もっと自分でも気づいていない欲望や感情を掘り起こして責め立てるとか、そういった演出があったほうが、その後の精神崩壊状態に至る要因としては説得力あったんじゃないかなと思う。
【アンソロジー】ぷちまに 平和出版 A5平 [Amzn]
ロリ系のアンソロジー。執筆陣は来鈍、ぽてころ、蛙子丁字、中村みずも、加賀美ふみを、たこりーな画伯、増田逢羅、じょん同助、動物団長、江川広実、KEN。ラブマニのメンツがメインだが、来鈍という目玉商品が登場しているのはデカい。
来鈍「Allergy」は、家ではお兄ちゃんとやってる娘さんのお話。学校のお弁当におにいちゃんホワイトソースをかけたハンバーグを持っていくとかいうなんかすごいことをサラリとやってます。あと作品全体で8Pと短いながらもHシーンのテンションは高め。やはりパッと目立つ華のある絵柄であります。加賀美ふみを「ないしょのひみつ」は、友達の兄が持っていたエロ動画に触発された男子が、ガールフレンドにたてぶえを教えることを条件にHなことをしちゃうというお話。ほわほわーっとした絵で、ちっちゃい子が真っ赤になりつつHなことをしている様子がかわいい。動物団長「大乱交スワップシスターズは、女の子が丸顔でほっぺたがぷにぷにーっとしてるのがええ感じ。完成度の高い絵柄。あとたこりーな画伯の体操服姿の女の子が正義の味方をやってる「せいぎのみかた」は、カラッと明るいくだらないノリが楽しかった。
【アンソロジー】「イケナイ少年遊戯」 一水社 A5平 [Amzn]
表紙には「少年同士の超過激Hコミック」って書いてあるんだけど、なんか男子×女子の作品が多いような……。執筆陣は、星逢ひろ、月森泉、ほりほねさいぞう、夏木佐一、一条かるね、諒英、宇佐美ミオ、目黒霧雨、かたぎりあつこ、願暁生。この中で星逢ひろ「おとこのこの、そこ」。すごくかわいくてほかの男子に犯されている転校生の男の子に恋してしまった少年が、彼と関係を持ち、少しずつ打ち解けていく。お話としての完成度はいまいちかなと思うものの、この人の描く男の子はやっぱりかわいい。ほりほねさいぞう「コタツ」は、コタツの中で姉弟がエッチなことに耽るというお話。さすがにこの路線なので、虫とかは出てきません。二人羽織状態でエッチなことをしている姿がかわいいざんすよ。
4/14(水)……近代裁断機、勇んだ断裁
▼1月18日、1月23日の日記で書いたとおり、最近は雑誌の切り抜きをスキャナで取り込んでHDDに保存するということをしている。まあその作業自体はあんまり進んではいないんだけど、作業をやってるときに気になるのが裁断機の処理能力。現在使っているのはPLUS PK-013という機種では裁断能力が弱くて、スキャン前の裁断がきれいにできないことが多い。以前、地元の文房具屋の現品処分で5000円くらいで購入したのだが、PK-013の裁断能力はコピー用紙で約10枚。漫画雑誌だと20ページくらいまでなら紙の枚数が10枚だからいいんだけど、それ以上になるとツラくなってくる。
▼そんなわけで「なんかいいのはないですかにょ〜」と思って検索してみたところ、PK-013の上位機種であるPK-513が評判良さげ。お値段はシステムインというショップの限定特価機!コーナーで2万2575円(税込み)。さすがに個人用としては高く、設置面積も広くてゴツすぎるのでどうかと思ったが、あったら便利なことは確かだし、一度買ったら長えそうだし……とかひとしきり迷う。などと書いた時点で「どうせ注文したんだろ」と思った方も多いでしょうが、その通りです。買っちゃいました。
▼で、届いたわけなんだけど、これがもう本当にゴツい、デカい、重い。なんせ底面積が402×400mmとかなり場所を食う上に、非使用時もハンドル部分が上方向にハネ上がったままなので、縦方向にも空間が必要。刃物がついたものなので、そこらへんにゴロリと転がしておくわけにもいかず、とにかくじゃま。存在感ありまくり。その代わり切れ味はバッチリ。ちょっとした小冊子程度ならもうザクザク切れる。メーカーの公称値だと厚さ約15mm、コピー用紙だと150枚程度まで切れるらしい。つまりあまり厚くない中とじ漫画雑誌なら両断できるし、多少厚めのものでも本を開いた状態にすればたいてい真っ二つにできる。平とじ雑誌でも2〜3分割すれば、まずイケると思われる。ハッキリいって個人宅用としてはかなりオーバースペック。暴力団事務所などに置いておけば、落とし前用として重宝するかもしれない。まあとにかくニュー裁断機の導入により、ウチの雑誌切り抜き能力も最高に高まった感があるので、これからはサクサク整理を進めて……いけたらいいんだけどなあ。切り抜き作業はさほど苦でもないんだけど、雑誌の分別や切り抜いた後のスキャニング、資源回収に出すためヒモで縛ったりする作業のほうが面倒なんでいまいち進まないんだよね。そのうちゆるゆる、かつザクザクやっていきたいところ。でもまあ、本を読み続けていく限り終わりのない作業ではありますわな。
▼あと昨日の日記で書き忘れてたんだけど、アニメ版「GANTZ」の第一話を見てみました。まあまあの出来。まだストーリーはほんの出だし部分しかやってないけど、作画はいい雰囲気。CGはふんだんに使用してて、CG独特のヌルーッとした物体や視点の動きもけっこう見られるのだが、この作品の場合は違和感ないかな。普通の作品だと、例えばCGの宇宙船とか電車とかがヌルーっと動いてくるシーンが人物の動きと合ってなくて気持ち悪く感じるってのはあるんだけど、「GANTZ」の場合はむしろちょっとくらい無機的で気持ち悪いくらいのほうがらしい感じはするので、効果的といえるかもしれない。ファーストシーズンは全11話らしいので、クオリティのバラつきもさほどなさげ。
【雑誌】スーパージャンプ 4/28 No.9 集英社 B5中
作:平山譲+画:宮城シンジ「KAZ.」が掲載。野球のメジャーリーグ、ニューヨークメッツに移籍した松井稼頭央の実録漫画。七瀬あゆむ「BIG乳Sです!」はあまりにもベタベタな巨乳女子アナ漫画をやってて脳味噌がトロけそうです。
【雑誌】週刊少年サンデー 4/28 No.20 小学館 B5平
藤崎聖人「WILD LIFE」が新章に突入し、フグとかマグロとか牛肉の見分け方についてやっている。なんだか妙に勉強になる内容だった。オーストラリア産の骨付きカルビは存在しないのかー。モリタイシ「いでじゅう!」は柔道部に後輩女子が入部して、部員の顔見せという内容。最近この作品に注目し始めたという人もわりと多そうなんで、こうやって登場キャラを整理しとくのはけっこういいかも、とか思った。井上和郎「美鳥の日々」は「さよならルーシィ」編。ちょっとほろりとさせつつ美鳥の後押しもしてていい感じなんじゃないでしょうか。それにしてももし美鳥が元の姿に戻ったとしたら、突然出現した女の子にセイジをとられちゃう綾瀬さんはさぞ悔しかろうなあ。いっそ右手を美鳥に、左手を綾瀬さんにしてみてはどうか。読切、作:浜中明+画:ネモト摂「ゴーストロジック」は、オカルト研究会をやっている女子の幼なじみである天才少年が急死してしまうが、彼は幽霊として彼女の側に存在し続け、奇妙な共同生活が始まる……という内容。整った絵柄で読みやすい。絵柄的にときおり小畑健を思い起こさせるカットがあり、主役二人の関係も「ヒカルの碁」のヒカルと佐為っぽいなーとちょっと思った。
【雑誌】週刊少年マガジン 4/28 No.20 講談社 B5平
森川ジョージ「はじめの一歩」とコージィ城倉「おれはキャプテン」がコンスタントに面白いです。小林尽「スクールランブル」は運動会編で、女の子たちがわきゃわきゃ動いてて華やかでええなあとか思いました。宗田豪「天才料理少年味の助」は、ホテルのレストランに料理修行にやってきたアジーが、店員の人と丼がテーマの料理勝負をさせられるハメに。で、開店して最初に来た客に合わせた丼を作れといわれるのだが、その客がなんと! ありえなーい。あまりのあり得なさに思わず爆笑。それにしても本勝負の前の、お客さんに出すわけでもない時間つぶし勝負で、店の材料を勝手に、しかもその中でも厳選した最良の部分だけ使っちゃう味の助くんのマイペースっぷりはさすがです。あとウエイトレスのおねーちゃんはやはり汁かけ要員だったのだなあ、とか。
4/13(火)……其を待とう
▼未読物
【単行本】「新世紀エヴァンゲリオン」9巻 貞本義行 角川書店 B6(綾波レイ・アクションフィギュア付き) [Amzn]
【アンソロジー】「イケナイ少年遊戯2」 一水社 A5平 [Amzn]
綾波レイ・アクションフィギュア付きのエヴァ9巻については、「たぶんアキバのその手のショップに行けば手に入るんじゃろな〜」とか思って予約はしてなかったんですが、案の定とあるエロ系の専門書店に行ったら置いてあったんで買ってきました。14日朝現在、Amazonでも買えるっぽいです。なおアクションフィギュアはなかなかよくできてます。身長115mmほどで意外と小さいけど、関節とかかなりちゃんと動くし。腕や上半身の稼働範囲も広くていろいろポーズがつけられて楽しい。股関節は開かない構造なんで限界はあるけど。グフ(だったっけかな)からパーツ取りしてくるしかないかな……(←注:できません。「プラモ狂四郎ネタ」です、念のため)。
(追記:正確にはドダイYSに、グフを載せるための股関節パーツが付いているようです)
【雑誌】コミックビーム 5月号 エンターブレイン B5平 [定期購読:出版社/eS]
今号は表紙、特別付録、新連載と金平守人まつり。特別付録は、金平守人の既刊単行本4冊が収納できる特製ブックケース。このブックケースは、ケースというよりもロの字型をした単行本をまとめておける厚紙製のカバーという感じのもの。B6の単行本なら入るので金平単行本を持っていなくても活用できるので便利。「エマ」とか収納するとファンにいやがられたりするかもしれないので注意が必要ですぞ。新連載「がんばれ!せせらぎちゃん」は、「めざせ学園スーパーラブコメ!!」と銘打たれているが、本当にラブコメです。巻末でもない。突然転校してきたお嬢さまに心トキメくクラスメートの大滝くんだが、彼女はなんだかノーフューチャーな人らしくって……といったあたりで以下次号。けっこうちゃんとラブコメしててまずは悪くないです。
森薫「エマ」。今月号の展開には、メロメロ骨抜きにされている方も多いご様子。そりゃあまあ、こんなの見せられたらそうもなりますわなあと納得の出来。個人的にエマとウィリアムは再会しないままのほうが美しいかなあと思っていたのだけど、これはこれでドラマチック、ロマンチックで良いものでありました。やっぱり表情がいいよねえ。うん。こうなったからにはおかあさまのご尽力に期待、であります。志村貴子「放浪息子」。お姉ちゃんにまきぞえで修一くんもなんだかのオーディションにねじ込まれてしまいますが……。いつもながら楽しくかわいく。そしてラストの展開でウヒョーと。竹本泉「よみきり♥もの 発熱の方角」は、体温の高い女の子と、そのお熱に当てられちゃってる男子のお話。なんか今回はずっと顔が赤らんでて妙にトキメキ感ありました。山川直人「コーヒーをもう一杯」は、とあるスリと老刑事のお話に珈琲の香りをからめて。渋みのあるいいエピソード。
小池桂一「ウルトラヘヴン」は2年ぶりに連載再開。中断前と変わらぬ超緻密な絵で、グラグラするトリップ世界を描いている。カッコイイねえ。読切のきなみなみ「走れ走馬灯」。きなみなみは漫画ではなんと6年ぶりの登場。4年生の研究生がチベットから持ち帰ってきた秘法により、大学のゼミメンバーみんなのこれまで秘めていた想いがだだもれになってしまうという青春ドラマ。いくぶんへろへろした感じの描線が個性的で、思考が次から次へとあふれ出ていく様子も妙に気持ちがいい。この人の才能には見るべきところがあると思うので、もっとどんどん描いていってほしいもんです。カイトモアキ「高畑→(NEXT)」前編は、生徒に馬鹿にされている女教師をおそろしくぶっ飛んだ生徒・高畑くんがアナザーワールドへご招待。濃すぎるくらい濃い絵がとにかっく暑苦しく、もうムンムン来てます。爆発力もあるし個人的にはすごく楽しい。うっとうしい作風だけど、そこがいいんだー。あと今号には6月末の作品集2冊発売にあわせて、あすなひろし「さりげないあした」が掲載。
【雑誌】イブニング 4/27 No.9 講談社 B5中
次号から新連載構攻勢なのだが、5月25日発売のNo.12から、アクションで連載されていた作:橋本以蔵+画:たなか亜希夫「軍鶏」が移籍して新連載ということでびっくり。単行本出し直しとかされると面倒だなあ。このほかNo.10から細野不二彦「ヤミの乱破」、No.11から真船一雄「K2」、No.13から小林海月「米吐き娘」が開始。「米吐き娘」は昨年の11/11 No.17に読切掲載された作品が連載化(感想は2003年10月28日の日記参照)。
今号では川畑聡一郎「S60チルドレン」が面白かった。人好きのする容姿でやることも小粋。クラスのスーパースターであるモテ男子の表と裏の顔を描くという内容。そんな彼に対し、クラスメートは思うところもあるけれど、それぞれのやり方で接していく。子供社会とはいえ一筋縄ではいかない。その心のやりとり、駆け引き的なものをつぶさに描いてて面白い。主人公の晶も、単純に見えて意外と計算高くてそこらへんも新鮮。片山まさゆき「運王」は、大運王編が決着。「おまえは運だけで中身はカラッポだったが……」というゲッツーのセリフが妙にカッコイイ。富田亜紀良「NIGHT BLOOD」は最終回。なかなか読後感が爽快で、キレのあるホスト漫画でありました。主人公リョウのスタンスも、けっこうオリジナリティがあって良かった。
【雑誌】ヤングチャンピオン 4/27 No.9 秋田書店 B5中
井荻寿一「魔月館奇譚」。今回は優平が、大学時代の旧友たちと再会。昔彼のことが好きだったらしき女性も登場。別に脱ぐわけでもないけど、しんねり色気があって良いですなあ。
【雑誌】漫画サンデー 4/27 No.16 実業之日本社 B5中
画:千葉きよかず+作:新堂冬樹「炎と氷」。主人公の世羅の、問答無用なタコ殴りっぷりが面白い。相手が男だろうと女だろうと、ベストの結果を出さなきゃ烈火のごとく怒り狂う。これだけ理不尽でむちゃくちゃな主人公も珍しい。佐藤宏之「柿の木の下にあるものは」は3話連続掲載の後編。妻に対して何もできず死なせてしまい悔恨に沈む初老の男が、故郷の村で見たものは……。なかなか渋みのあるお話に仕上がってます。
【雑誌】ネムキ 5月号 朝日ソノラマ A5平
諸星大二郎の新シリーズ「グリムかもしれない」がスタート。第一話は「トゥルーデおばさん」の前編。とある娘が、なんだかすごく珍しい不思議なものがあるという、トゥルーデおばさんの家を訪れる。しかし彼女は、その家の1階に住む緑色の男、2階に住む黒い男、3階に住む赤い男のせいで、なかなかトゥルーデおばさんのもとに行き着けない。童話らしい説明が欠落した薄気味悪さが醸し出されてて、まずはいい感じの出だし。TONO「チキタ★GUGU」は今回もしっかり面白い。ファンタジーな絵柄とハードな物語でぐいぐい引っ張る。
【雑誌】別冊マーガレット 5月号 集英社 B5平
中原アヤ「ラブ★コン」。ストレートに好きといってくれない大谷の態度に、小泉はやきもきしまくり。でもまあ総じてラブラブで微笑ましい。今後大きいドラマを作るのは難しいかもしれないけど、毎回コンスタントに隙なく面白い。河原和音「高校デビュー」。ヒロインの晴菜が、実は自分が、恋愛コーチをしてくれてたヨウに惚れていたことに気づいてしまい、二人の関係がギクシャク。だいぶ状況的には盛り上がって来ているので、そろそろひとヤマありますかね。こちらも安定感あり。いくえみ綾「かの人や月」は末娘の彼氏である赤井隼人くん視点でのお話。別に大したことが起こるわけではないけど、なんだか楽しくはあります。
【雑誌】comic天魔 5月号 茜新社 B5平
ひぢりれい「となりにHなおねえさん」は、絵もいつもながらとてもうまいし、ストーリー的にも楽しいお話。2月号に掲載された「となりのHなお姉さん」の続編。前作はかわいい中学生の男の子に対し、隣に住んでいる小説家のお姉さんがつまみ食いしまくるというお話だったけど、今度は中学生男子のガールフレンドも登場して3人でエッチ。オチもいい具合で明るく楽しく賑やか。エロ描写もボリューム感があって満足感高し。山田タヒチ「頭」は、なんだかたまっちゃってる盗賊の女頭領が、下働きのボウヤで欲求不満解消〜というお話。ふだんはさっそうとした女頭領さんが、いい感じに乱れている様子がエロく、かつ愛敬があっていい。まぐろ帝國「放課後奴隷倶楽部」は、ちょっとヘンっぽい状況ながら基本はスタンダードなH。やはりこの人は線にキレがあって美しい。
あと巻末の自社広告で、雑誌情報がいくつか。以下にちょっとまとめてみました。注目はCOMICバニラの上連雀三平。そのほかではCOMIC LO VOL.6が4/21発売、ひな缶Hi! Vol.04が4月16日、熟女物語が4/16発売号から月刊化とのこと。
▼COMICバニラ 5/22発売予定 隔月発行 A5中とじ
(執筆予定作家)あるぴーぬ、翔丸、嶋尾和、鴨川たぬき、影乃いりす、南條飛鳥、やすいひろさと、草野たかゆき、中野友貴、東雲太郎、保汀一葉、上連雀三平。
(表紙)ひぐちいさみ
▼季刊EDGE VOLUME.01 春〜初夏発売予定 ボーイズラブ本
(執筆予定作家)多田由美、CAPTAIN NYACO、明治カナ子、玄丸哲也、薔薇イズム(捨井タスコ改め)、紫千恵子、basso、妹尾ゆふ子
▼TENMA COMICSアンソロジー「ふたなりっ娘 love M」 4/15発売予定
(カバー)みさくらなんこつ、谷村まりか
(執筆予定作家)猫玄、RIKI、RaTe、寺本薫、粗雑那絵、神田まつ、すずきみら、いせゆきの、籐茗みえる、凜前蓮太郎、ABU、しんしん、どわるこふ、南音みなみ
4/12(月)……銭ゲバの逃げ場
▼ちょっと忙しくて帰宅できなかったんで、コミックビームは読めず。
▼eS!BOOKSの雑誌定期購読の取り扱い雑誌数がいつの間にか増えてる。コミック・アニメの項目は、最初の13誌から一気に34誌に。増えた分はレディスコミックやホラー系が多く、新たに追加するのはあまりないかな〜と思ったが、コミックフラッパーが追加されてるのを発見。この本は自宅近くに売ってる書店がなくて、休みの日とかは入手に苦労していたのでこれはうれしい。というわけでさっそく定期購読申し込み。あと手塚治虫マガジンも。あ、でもフラッパーは450×12=5400円のところが6000円、手塚治虫マガジンは389×12=4668円のところが5400円だから、書店で買うより1号あたり50円くらい割高になっちゃうのか。ほかの雑誌はだいたい書店価格と同じみたいだけど……。価格つけ間違えとかだったらやだなと思ってeSに確認メールを出してみたところ、この2誌については送料がちょっとかかるとのこと。でもまあ探す手間を考えたらこのくらいは許容範囲か。
▼そんなわけでeS!の定期購読は、一部の雑誌を除きだいたい送料無料で、発売日までにメール便でちゃんと届くので重宝してます。サービス開始当初は定期購読の開始日が分からないという問題があったが、最近は「申込締切日:発売当月x日まで」という形式でちゃんとページに明記されるようになったし。今回の注文で、通販で定期購読している雑誌は、フラッパー、FEEL YOUNG、ビーム、ウルトラジャンプ、サンデーGX、IKKI、手塚治虫マガジン、フラワーズ、コミックガムの9誌に増加(ビーム、ウルトラジャンプ、サンデーGX、フラワーズについては出版社のサービスを利用→集英社/小学館)。これで荷物がまたいくらか減らせたが、この調子で増えていくと郵便受けがパンパンになりそう。
【雑誌】ビッグコミックオリジナル 5月増刊号 5/12 小学館 B5中
石塚真一「岳 みんなの山」は3回め。山中で一人暮らす変わり者の主人公が、登山に来た人たちを救助するという物語。ゆったりとした落ち着きのある絵柄で、毎回しっかりと人間ドラマをまとめている。初連載とは思えない安定感でコンスタントに面白い。たくまる圭「アニキ」もいつものようにほのぼの。
秋山勇ニ(ジョージ秋山)「WHO are YOU」。ああ、またしてもすごいことになっている。前回デロリンマンが出てきたと思ったら、今度は銭ゲバ蒲郡風太郎。ジョージ先生ぶっ飛んでいる。最初はノンフィクションとうたっていたけど、だんだん酔っ払いの妄想が現実を侵食。面白すぎて頭がクラクラします。東陽片岡「東陽片岡人生劇場」では、オナニータイムを誰よりも大事にする男、山下則夫のビビッドな夜が描かれる。地味顔ながらもオナニーグッズにこだわりまくりな山下さんのムッツリした表情が実にいい味を出している。この雑誌にはほかにも花輪和一「刑務所の前」があり、やけに手堅い漫画とやけに濃厚な漫画が混在している。とくに違和感はないけど。
【雑誌】ヤングキング 5/3 No.9 少年画報社 B5中
ジェームスほたて「ラブ♥ハニ」は3回め。今回も濃いめの味付けでエッチっぽさを漂わせつつラブコメ。ちと展開が慌ただしいかなあと思わぬではないけれども、多幸感はあります。陸乃家鴨「保健室のメカニカル」は最終回。単行本もちゃんと5月26日に発売になるそうです。
【雑誌】ヤングマガジン 4/26 No.20 講談社 B5中
「アバンギャルド夢子」(→感想)の押見修造が巻頭カラーで新連載。「スイートプールサイド」。お肌がつるつる過ぎることに悩んでいるボーイが、毛深いことに悩んでいるガールとミーツ。なんだかまたしてもちょっと特殊な青春漫画をやってきそう。ぶっ飛んだことをやってほしい。期待してます。きらたかし「赤灯えれじい」。垢抜けないながらも純情なラブストーリーをやっててけっこう楽しい。なんだかほんわか和む作風。作:大友克洋+画:ながやす巧「沙流羅」は最終回。15年間と連載期間が長く、しかも掲載が不定期だったこともあって、話をちゃんと追えてない……。単行本読みが吉でしょう。
【雑誌】ビッグコミックスピリッツ 4/26 No.20 小学館 B5中
玉井雪雄「OMEGA TRIBE」。なんだか梶が政界に打ってでようとしている様子。やんちゃ坊主っぽさがあふれてて楽しい。しばらくシリアスな展開が続いていたので、こういうのもいい感じ。花澤健吾「ルサンチマン」。なんだかたくろーが若干モテ気味? とりあえずたくろーと長尾さんが今後どうなるのか気になる。まあそううまくはいかんのでしょうが。
【雑誌】週刊少年ジャンプ 4/26 No.20 集英社 B5平
作:大場つぐみ+画:小畑健「デスノート」で、リュークが嬉々としてリンゴを貪っている姿にほのぼの。そういうことをやりつつ、Lとキラを接近させお話のほうも盛り上げてきてて、組み立てがうまいな〜と感心する。作:稲垣理一郎+画:村田雄介「アイシールド21」。セナに早くも特訓の成果が。こーゆーのはカタルシスがあって、読んでて気持ちいい。速さは力ですなあ。
【単行本】「イケてる2人」17巻 佐野タカシ 少年画報社 B6 [bk1][Amzn]
今さら付け足すこともないけれど。ちょっとエッチなサービスと、人情味のあるドタバタ展開で、安定して楽しい。キャラクターもそれぞれ好感が持てるしいい漫画だと思います。
【単行本】「バトル・ロワイアル」12巻 作:高見広春+画:田口雅之 秋田書店 B6 [bk1][Amzn]
7→5。
4/11(日)……無為無為days
▼4月7日の日記で書いた空気清浄器「CAF-C3」[楽天]が到着いたしました。さほど敏感なほうではないのであんまりよくわかんないんだけど、空気が多少清々しくなったような気はします。あと本日は晩飯で餃子を食ったので、そのニオイに反応してファンがガーガー回っていた模様。なるほどなあ。
▼春アニメ新作は、月曜深夜の「GANTZ」と第1話が総集編だった「神魂合体ゴーダンナー!! SECOND SEASON」を除きだいたいチェック完了。私も現時点での評価をまとめてみました。点数は6点が標準で、(視聴前期待度→視聴後期待度)を示しています。
6.5→7.5 「鉄人28号」
7.0→7.0 「MONSTER」
5.5→7.0 「レジェンズ〜甦る竜王伝説〜」
6.0→6.5 「美鳥の日々」
6.0→6.0 「魔法少女隊アルス」
6.0→6.0 「この醜くも美しい世界」
6.0→6.0 「神魂合体ゴーダンナー!! SECOND SEASON」(第1話は総集編のため判断保留)
5.5→6.0 「爆裂天使」
7.0→5.5 「ケロロ軍曹」
5.5→5.0 「恋風」
6.0→5.0 「火の鳥」
5.0→5.0 「天上天下」
5.5→4.5 「MADLAX」
▼この中で初回が一番面白かったのは「鉄人28号」。あと「レジェンズ〜甦る竜王伝説〜」は2話めまで見たけど予想外に楽しい。愛敬のあるキャラクターたちがドタバタ動き回る様子が素直に面白く、手描き風の暖かみある背景もいい感じ。逆に「ケロロ軍曹」は、原作が好きで期待度が高かったこともあり、ギャグのテンポの悪さが残念に感じられた。ただ2話めは桃華とタママが出てきたこともあり、いまいち声が合ってないように思えた軍曹の語りに適度なツッコミが入って、上向き気味な印象は受けた。今後のぺースアップに期待して視聴継続。「MADLAX」は好みでなかったので、2話以降は追わない予定。BS-Hiでの一挙放送の「火の鳥」と、9分と短い「魔法少女隊アルス」を除き、「GANTZ」がローテに入ってくるとすると全部で11本。昨シーズンより多めにチェックしとこうと思ってはいたけど、まあ自分的にはだいたいこのくらいでいっぱいいっぱいかな。あと1〜2本は落とすかも。1日2本体制なので週14本までは許容範囲だけど、だいたい週に1〜2日はいろいろな用事で見られないことが多いし、並行して未見の旧作チェックもやっていきたいんで。
【単行本】「ういういdays」1巻 犬上すくね 竹書房 A5 [bk1][Amzn]
下駄箱間違いが縁で知り合って、つきあい始めるようになった先輩男子と後輩女子。たいへん初々しく微笑ましい高校生カップルを観察して、にやにやする漫画です。今どきこんなプラトニックしまくった少年少女が現存しているのかどうか、年齢がもう彼らの2倍くらいになってしまった独身男性には知る由もありませんが、こういう恋愛模様には著しくファンタジーがあって良いです。若いっておおむね素晴らしい。
【単行本】「トリバコハウス」1巻 宇仁田ゆみ 祥伝社 A5 [bk1][Amzn]
年上の彼に依存し、他人との関係にビクビクしながら暮らしていた女性・ミキが、勤務先の専門学校で鎌谷くんというものおじしない自由闊達な男子と出会う。なんだかんだいろいろあった後、彼氏と住んでいた部屋から抜けだし、鎌谷の住む貧乏アパートに転がり込んだミキは、そこで今までの生活にはなかった自由な空気を味わい、自分を変えていくのだった……ってな感じのお話。ハッとするほどの鋭さはないとは思うけど、青春ストーリーとして手堅く毎回読んでいける。宇仁田ゆみは安定感ありますね。
【単行本】「彼岸島」6巻 松本光司 講談社 B6 [bk1][Amzn]
だいぶ盛り上がっている。化物たちの巣窟となっている島で、激しい戦いが続く。吸血鬼らの外見的なインパクト、雰囲気作りもおどろおどろしく、サプライズの連続。敵のデザインでは、サンマみたいな感じの巨大邪鬼がいいと思います。生臭そうな感じも伝わってくるし。
【単行本】「目隠しの国」9巻 筑波さくら 白泉社 新書判 [bk1][Amzn]
これにて最終巻。他人の過去や未来が見える超能力の持ち主である、かなでとあろうのラブストーリーを満喫。別に超能力があろうがなかろうが、幸せなお話であったと思います。まあ途中で超能力の話が出たり出なかったりで、お話の方向性としては多少ふらついたところもあったけれど、一話ずつ見ればまとまってたし作画も上品で瑞々しかったし、良い作品だったんではないでしょうか。男子でも読みやすいタイプの少女漫画であると思います。
【単行本】「やまとの羽根」2巻 咲香里 講談社 B6 [bk1][Amzn]
けっこう熱血バドミントン漫画。ちと主人公の大和くんの上達ペースが速すぎる気もするけど、その分カタルシスがあって気持ち良く読める。大和くんの上達っぷりに心ときめいているメガネっ娘も出てきて、爽やかな中に甘みもちょいプラス。なかなか楽しく読んでいける作品。
【単行本】「サムライダー」3巻 すぎむらしんいち 講談社 B6 [bk1][Amzn]
黒くて強いサムライダーがやってきて、賽木原町は無法状態に。B級アクションに徹していて、スカッと読めてカッコイイ。
【単行本】「さべあのま全集5 マービーとギジェット」 さべあのま メディアファクトリー 文庫 [bk1][Amzn]
「マービー」全6話と「ギジェット」全3話を収録。この中では「ギジェット」が良かった。主人公は、母を亡くし、売れっ子のメロドラマ作家である父と二人で暮らす少女・ギジェット。そこに、かつて父の恋人であったという親戚のエスターという女性が現れてギジェットは反発するが、だんだんエスターの良いところが分かってきて……というお話。ホームドラマと恋愛ドラマをしっかり両立させた美しい作品。「マービー」のほうは腕白なイタズラ少年・マービーと、その周囲の人々の生活を楽しく描写。ポップで暖かい絵柄はやはり独特。これで文庫版のさべあのま全集はあと1巻。5月にもう1冊「ライトブルーペイジ」が発売予定。