2004年2月下旬


2/29(日)……どうせ居合

OHP月極アンケートのテーマを入れ替えます。3月分のテーマは「同性愛モノ」。やおい、ボーイズラブ、レズ、百合、ホモ、ゲイ……などなど男女問わず同性愛を扱っていてオススメな作品にご投票ください。個人的にもあまり詳しくない分野なので、いろいろ教えていただけるとうれしいです。

▼2月分「漫画化して成功した作品」は締め切らさせていただきました。けっこう難しめなテーマだったかもしれないですが、1位「仮面ライダーSPIRITS」(村枝賢一)など、いろいろ面白げな顔ぶれがならんだような気はします。

▼2004年3月購入予定
3/4 「フェイスガード虜」3巻 おおひなたごう 秋田書店
3/4 「いちご100%」9巻 河下水希 集英社
3/4 「アイシールド21」7巻 作:稲垣理一郎+画:村田雄介 集英社
3/5 「かみちゃまかりん」5巻 コゲどんぼ 講談社
3/5 「バカ姉弟」3巻 安達哲 講談社
3/5 「でろでろ」1巻 押切蓮介 講談社
3/5 「賭博破戒録カイジ」12巻 福本伸行 講談社
3/5 「万祝」2巻 望月峯太郎 講談社
3/5 「レヴォリューションNo.3」1巻 作:金城一紀+画:秋重学 小学館
3/9 「おとぎのまちのれな」5巻 はっとりみつる 講談社
3/10 「恋は青空の下」 あるまじろう 茜新社
3/10 「わんぱく コミック&スケッチ集(仮)」 わんぱく 二見書房
3/12 「Honorable」 チ川ユポ 双葉社
3/12 「ライジング」2巻 わたべ淳 双葉社
3/12 「鈍器降臨」 古屋兎丸 メディアファクトリー
3/17 「天才料理少年味の助」1巻 宗田豪 講談社
3/17 「おれはキャプテン」1〜2巻 コージィ城倉 講談社
3/17 「BECK」18巻 ハロルド作石 講談社
3/18 「無敵看板娘」7巻 佐渡川準 秋田書店
3/18 「美鳥の日々」5巻 井上和郎 小学館
3/18 「金色のガッシュ!!」15巻 雷句誠 小学館
3/19 「ザ・ファミリー家族」 町野変丸 オークス
3/19 「変人偏屈列伝」 荒木飛呂彦+鬼窪浩久 集英社
3/19 「ゴージャスアイリン」 荒木飛呂彦 集英社
3/19 「ラバーズ7」2巻 犬上すくね 小学館
3/19 「メドづくし」 まぐろ帝國 蒼竜社
3/22 園ジぇる Vol.3「はいはい園ジぇる」  茜新社
3/23 「おおきく振りかぶって」1巻 ひぐちアサ 講談社
3/23 「ヨコハマ買い出し紀行」11巻 芦奈野ひとし 講談社
3/23 「バガボンド」19巻 井上雄彦 講談社
3/23 「恋風」4巻 吉田基已 講談社
3/23 「もっけ」3巻 熊倉隆敏 講談社
3/23 「サトラレ」6巻 佐藤マコト 講談社
3/23 「ジャイアント」6巻 山田芳裕 講談社
3/23 「濃爆おたく大統領」2巻 徳光康之 講談社
3/23 「犬姫様」1巻 二宮ひかる 講談社
3/23 「チャッピーと愉快な下僕ども 大増補版」 ながいけん 大都社
3/24 「新装版 SWAY’IN THE AIR」 雁須磨子 幻冬舎コミックス
3/24 「新装版 いちごが好きでもあかならとまれ。」 雁須磨子 幻冬舎コミックス
3/24 「ももいろさんご」6巻 花見沢Q太郎 少年画報社
3/24 「化粧くずし」 しろみかずひさ メディアックス
3/25 「いつも春のよう」 あすなひろし エンターブレイン
3/25 「青い空を、白い雲がかけてった」 あすなひろし エンターブレイン
3/25 「KANEHIRA-DEATH」 金平守人 エンターブレイン
3/25 「増補版 金平劇場」 金平守人 エンターブレイン
3/25 「マイナス完全版」1〜3巻 山崎さやか エンターブレイン
3/25 「ファンシージゴロペル」2巻 水野純子 エンターブレイン
3/25 「放浪息子」2巻 志村貴子 エンターブレイン
3/25 「一騎当千」7巻 塩崎雄二 ワニブックス
3/25 「あまえないでよっ」1巻 宗我部としのり ワニブックス
3/25 「とわにみるゆめ。」 三浦靖冬 ワニマガジン
3/26 「トニーたけざきのガンダム漫画」 トニーたけざき 角川書店
3/26 「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」6巻 安彦良和 角川書店
3/26 「夢空界 天野こずえ短編集(1)」 天野こずえ マッグガーデン
3/26 「空の謳 天野こずえ短編集(2)」 天野こずえ マッグガーデン
3/27 「ササメキ」 ゴツボ×リュウジ 角川書店
3/27 「ササメケ」5巻 ゴツボ×リュウジ 角川書店
3/27 「ケロロ軍曹」8巻 吉崎観音 角川書店
3/29 「藍より青し」13巻 文月晃 白泉社
3/30 「ティーンズブルース」7巻 コージィ城倉 小学館
3/30 「警視正大門寺さくら子」7巻 作:大西祥平+画:高橋のぼる 小学館
3/30 「ギャラリーフェイク」30巻 細野不二彦 小学館
3/30 「竜宮殿」1巻 松永豊和 小学館
3/30 「最強伝説黒沢」3巻 福本伸行 小学館
3/30 「あの夏のこと」 いわみえいこ 青林工藝舎
3/30 「日本凄絶史」 平田弘史 青林工藝舎

【単行本】「はなしっぱなし」上巻 五十嵐大介 河出書房新社 A5 [bk1][Amzn]

 五十嵐大介の初めての作品集「はなしっぱなし」が復刻。最初のバージョンのデータ等は本田健の植民地に詳しい。非常に丁寧に細部まで作り込まれた画風は、独特のしっとり柔らかい質感。そして次々と繰り広げられるファンタジーに魅了される。ここで描かれるファンタスティックなイメージは、例えば剣と魔法の世界みたいにものすごく現実離れしているわけではなく、現実の身近な風景をちょっぴり脇道にそれたところに、もしかしてもしかするとありそうなものばかり。どんなところにも不思議の種、想像の源は転がっているんですよと語りかけてくるよう。それをありありと具現化する作画の力も素晴らしい。全編を通じるストーリーとか、大きな意味とかはないけれども、そのイメージの奔流に身を任せるのは素直に心地よい。

【単行本】「S60チルドレン」1巻 川畑聡一郎 講談社 B6 [bk1][Amzn]

 昭和60年代という非常に短い期間に小学生だった、当時の少年少女たちの姿を等身大で描いたお話。学校に行って授業を受けたり友達とダベったり、家でファミコンをしたり……といったごく普通の日常的な営みの中から、その当時、おそらく作者が体験したであろう気持ちを生々しく描写していく。その手つきの丁寧さは特筆に値する。基本的には誰もが見に覚えがあるであろう、友情や裏切り、恋愛や勉強などなどから心情の機微をすくいあげてきており、その鋭さにときおりドキッとさせられる。子供モノではあるが、けっこうドライでクールな部分も多いのであざとい感じはあまり受けない。作画はすごくデフォルメが利いていて独特だが、目が吸い寄せられる味がある。個性的で視点も鋭く面白い作品。

【単行本】「浅倉家騒動記」2巻 桝田道也 講談社 B6 [bk1][Amzn]

 これにて最終巻。すごく面白かった。武家モノのギャグ漫画だけど、毎回毎回いろいろな仕掛けが施されてて見ていて飽きることがなかった。1話めでさんざっぱら準備を固めておいて2話めで、ショートギャグものとは思えないダイナミックなページ使いを炸裂される「愛憎大車輪固め」の回とか素直にスゴイと思ったし、殿様たちがノリノリで歌いまくる「櫓上岩帯歌合戦」あたりも爆笑した。パロディをヌルリと仕込んで来るときのセンスが抜群だし、その料理の仕方、テンポもいい。最近のギャグ漫画の中でも屈指のお気に入り作品。

【単行本】「はるか17」1巻 山崎さやか 講談社 B6 [bk1][Amzn]

 就職難で追い詰められていた女子大生はるかが、営業や宣伝をやるつもりで受けた芸能プロダクションに、タレントとして採用されてしまう。そして17歳と年齢を偽ってグラビアアイドルの道を進むことに……というお話。山崎さやかは女性を主人公にした作品を描くのがうまい人だけど、今回はけっこうストレートにカワイイ女の子を描いてきた。まあ最初はお堅い女子大生なんだけど、そのはるかがタレントとしての活動を続けているうちに、秘められた魅力を輝かせていく様子は痛快なものがある。安定感があってしっかり読ませる作品。

【単行本】「男女」 宇仁田ゆみ 白泉社 B6 [bk1][Amzn]

 ヤングアニマル増刊嵐に掲載された作品4本と、フィールヤング、シルキー増刊スパイス、コミックMIUに掲載された作品を1本ずつ収録。若えモンの恋愛模様を、スッキリ暖かく描いた作品揃いで、どれも安心して楽しめる。とくに3話ある「ハレエション」あたりは、普段は職場でカタブツとして通っているけど、プライベートでは特撮ヒーローショーでのハツラツおねえさんと化すヒロイン像が魅力的で個人的にヒット。

【掲載作品】「ハレエション VOL.1〜3」「ファースト「ロクイチ」「ラブライトマン」「コイコイ」「サンアンコー対ラブライトマン」

【単行本】「カミヤドリ」1巻 三部けい 角川書店 B6 [bk1][Amzn]

 人間を怪物に変えてしまう伝染病「カミヤドリ」の蔓延を防ぐため、その感染者を狩るエージェント「右腕(ライトアームズ)」たちが活躍。主人公はその「右腕」の一人であるジラルドと、ジラルドとともに行動する謎の少女ヴィヴィ。三部けいの黒々としたスミベタに迫力があって、かっちょいいガンアクションが展開されている。今のところまだストーリーの大枠が見えてない感じもするので、今後の展開でどんどんヒートアップしていってほしい。

【単行本】「ハライソ 〜笑う吸血鬼2〜」 丸尾末広 秋田書店 B5 [bk1][Amzn]

 前作で吸血鬼となった毛利少年と少女・留奈のその後を描く。小さいころに行方不明となった橘ミコ、彼女をずっと探し続けている弟のマコト、それからナゾの男バヤカンもからんで、生き血を求める闇の世界での争いが繰り広げられる。さすがに丸尾末広だけあって妖艶な作画がとても美しい。あとこの人の作品の中ではわりとストーリー性が強く、スペクタクルで読みやすい。前作「笑う吸血鬼」と比べるとキャラクターが多い分、ストーリー的にはちょっと散漫な感じはするけれど、終盤で毛利少年たちに示される運命は残酷でドラマチック。判型が大きくて美麗な作画を存分に楽しめる点も良いです。

【雑誌】コミックバーズ 4月号 幻冬舎コミックス B5平

 ちょっとリニューアルかけてきてるかな。画:菊池秀行+画:斎藤岬「魔殺ノート退魔針」と岩田鷹吉「王様といっしょ」が最終回。次号では竹美家らら「チョーク。」もおしまいになるとのこと。今月号の中では、幸崎えんの読切「ふぁみりあ」が気になった。ゼキト、サグトという兄弟が、ある日道端で女の子アンドロイドのエルアを拾い、3人で家族生活を始めるというお話。線がしっかりしてて全体の作画が整っており読みやすい。ストーリーもちゃんとまとまってて読後感は爽やか。エルアの奔放で元気のいいキャラクターがいいです。

【雑誌】メロディ 4月号 白泉社 B5平

 魔夜峰央「パタリロ西遊記!」が最終回。最後まで安定感抜群でおもしろおかしく読むことができた。で、次作は「パタリロ源氏物語!」となるらしい。宇野亜由美のレポート漫画「無理矢理おしかけまSHOW」は、白泉社の漫画なのに講談社の新年パーティーの模様を描くという無理矢理ぶり。白泉社の担当編集者も連れていくというのが豪気ですな。


2/28(土)……登記用箋

▼未読物
【単行本】「バドフライ」2巻 イワシタシゲユキ 小学館 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「ボールパークへようこそ」3巻 高田靖彦 小学館 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「カミヤドリ」1巻 三部けい 角川書店 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「ホーリーランド」7巻 森恒ニ 白泉社 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「男女」 宇仁田ゆみ 白泉社 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「マウス」12巻 作:あかほりさとる+画:板場広志 白泉社 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「ハライソ 〜笑う吸血鬼2〜」 丸尾末広 秋田書店 B5 [bk1][Amzn]

【単行本】「団地ともお」1巻 小田扉 小学館 B6 [bk1][Amzn]

 いやあ面白いねえ。素晴らしい。父は単身赴任、母、姉と一緒にとある団地に住んでいる小学生4年生男子・ともおの日常を描いた作品。基本的にはとても頭が悪いけれど元気だけは人一倍のともおの生活を、ユーモアたっぷりに飄々と描いていくのだが、そこにスルッとしんみりした表現を差し挟んで来る手腕が絶妙。例えばギャグっぽく描いている情景から、お父さんがそばにいなくて寂しいともおの気持ちを、本当に嫌みなくなりげなく描き出してきたり。また、カナブンの足にひもをつけて振り回して遊んでいたともおが、森の中で捕まえた新しいカナブンの足がもげているのを見て、自分の行いを反省したり。ギャグと叙情、そのどっちかだけじゃなくて、両方が抜群のキレ味を見せているあたり非常に素晴らしい。ところでどうでもいいけど、読み返してみると最初のころはともおがまだいくぶん頭悪くなさそうな顔していたことに気づいた。最近のほうがより頭が悪そうになっていると思う。

【雑誌】ヤングキングアワーズ 4月号 少年画報社 B5中

 石田敦子「アニメがお仕事!」は、二人揃ってアニメーターをやっている二卵性の双子を通して、アニメに携わる人々の喜びや苦悩などを描いていくって感じのお話。石田敦子自身、アニメのお仕事をやっていた人だけにさすがにリアリティを感じさせる。恋愛モノの作品でもそうだったけど、石田敦子は取り上げたテーマに対してものすごく真摯に向かい合い、安易な結論を登場人物に与えずキツいと思えるところまで掘り下げていく人だけに、この作品もかなり力の入ったものとなりそう。カタルシスは得にくいかもしれないが、その分深い内容の力作になりそうな気配は十分。

 作:田畑由秋+画:余湖裕輝「コミックマスターJ」は、エロ漫画裁判について取り上げている。作品の内容については問題提起段階で留まっちゃってて、今回の締めの部分も浅いとは思うが、なかなかズバッズバッと単純明快な答えを出せないだろうなとも思う。自分としてもこの問題についてはいいたいことはあるが、書き始めると長くなりすぎちゃうし、この作品の感想ではないので、それについては今日の日記の一番下のあたりに余談として簡単にまとめてみました。

【雑誌】コーラス 4月号 集英社 B5平

 くらもちふさこ「月のパルス」が連載化。2月号に読切で掲載された作品の続き。ある日突然、異世界が見えるようになった少年と、彼と同じ眼科に通う少女を中心に今のところお話は展開。まだお話がどう展開していくかは分からないけれど、ものすごい技巧の持ち主であるくらもちふさこの作品だけに、やはり期待させずにはおかないものがある。てなわけで今後の展開が楽しみ。甘夏堂「栄通りジャンキーズ」は最終回。うーん、もう少し盛り上がるかなと思ったけど、わりと普通に終わっちゃった印象。

【雑誌】フラワーズ 4月号 小学館 B5平 [定期購読:出版社/eS

 久々にマナベウミ登場。今回の作者名のところには「眞部ルミあらため」との文字あり。読み切りのタイトルは「東京線」。とある青年が、自分のほかには女性が一人しかいない別世界に迷い込み、そこで生活をする。マナベウミの特徴は細部までカケアミで描写、神の一筋一筋まで丹念に描き込んだ繊細な画風。淡くて柔らかな不思議な感触があって、いつ見ても美しい。お話のほうも絵柄にマッチした、ファンタジーを感じさせるものに仕上がっている。あまり作品数は多くない人だけど、すでに自分の作風は完成されている。西炯子「双子座の女」は今回も面白い。刈川さんはスゴイ人ですなあ。あと今号には巻頭のショートコミックシリーズでよしまさこが登場。「HAPPY TRAIN」。休日出勤の電車がもたらしてくれたちょっと不思議な恋の始まり。この人の軽やかな作風はやっぱりいいね。

【雑誌】快楽天 4月号 ワニマガジン B5中

 鳴子ハナハルが巻頭で4色カラー漫画「2/4」。2組のカップルが入り乱れてHしまくりという内容。最近この人はフツーにエロエロな作品もけっこう描きますな。かるま龍狼「でかいの2」。人並み外れたデカいちんこで、友達の家のおねえちゃん&おかあさんに気に入られてしまった少年が、友達に隠れて二人とH三昧。コメディだけどエロもしっかり。さすがの芸達者ぶり。飛龍乱「BABY SISTER」は、いとこだと思っていた女の子が、実は自分と母親を同じくする実の妹であり……という状況で展開されるお話。エロ漫画では、妹だと思っていたけど実は血がつながっていたというパターンはよくあるけど、これはその逆。それでも止められない想いということで切なさはアップ。

【雑誌】阿ウン 4月号 ヒット出版社 B5平

 草野紅壱「続・彼方の彼女」。前回のお話で、チャットでHな会話をしていた二人が、実際にあってみたら隣に住んでいた幼なじみ同士であったことが判明……ということが語られたのだけど、今回はその続き。実際にあってもチャット友達同士という態度を貫いていた彼女だったが、実は素でバレてないと思っていたというのは意外な展開。そこからのラブラブ展開も気持ち良かったし、楽しく読めた。流一本「君が見てる」。いつも風紀委員の男子を困らせてるちょっと不良っぽい女の子。実はこの男子のことが好きで……という感じでなかなかいい感じにラブコメ。最近の流一本はけっこう調子がいいと思う。

 おきた51「SPY'S」。女スパイが潜入先でとらわれてエロ責めに遭うというネタ。この人の柔らかくて強弱のついたペンタッチはけっこう好きで、今回は内容のほうもなかなか使えるものとなっていた。ローションあり触手ありとサービス十分。高岡基文「マトリョーシカ」。家庭教師男子が、バイト先の母娘とやっちゃうというこれもまあおなじみ系なネタ。でもさすがに高岡基文、つやつやした女体描写はHで実用度高し。この人の描く乳の形、揺れっぷりとかはかなり好き。あとちんこフォルムも。武礼堂「ハカセとジョシュ」。原始時代を調査にやってきた女ハカセとその助手が、原始部族の風習に乗っ取って激しくまぐわうことに。健康的な作画でコメディとHを両立していてなかなか。

【雑誌】エンジェル倶楽部 4月号 エンジェル出版 B5平

 奴隷ジャッキー「まらみれ」。いやー、すげーおもしれー。この人のノリは本当に独特。女学校で周囲の女子からお姉様と慕われ「学園一の突っ込み姫」と呼ばれているお嬢さま。どんなボケに対しても的確なツッコミを入れまくる彼女に憧れぬ者はない。そこに現れた彼女に恋する男子。いきなりちんこを差し出して「突っ込ませてください!!」と叫ぶストレートさは、まるで「ラブロマ」の星野くんのよう。そこからお嬢さま学校の面々はもうお祭り騒ぎで、あれよあれよという間に事態はヘンな方向へとゴーロゴロ。男子がヒモでつるされて、お嬢さまがパン食い競争ならぬチン喰い競争に挑むことになったり、「なんでそーなるの?」というテンションの高い怒涛の展開は驚きの連続。あまりにもおめでたくて素晴らしい。山本よし文の新連載「プリーズカムインサイドミー」は、お金もとにお嬢さまが理想の結婚相手を求めていろいろな男にアタックするというお話である模様。このお嬢さまが泉屋という名字なのだが、その父親が鴨川つばめ「ドラネコロック」のイズミヤオヤジとそっくりだったのには笑った。

【雑誌】COMICパピポ 4月号 フランス書院 B5中

 新貝田鉄也郎がパピポ初登場。「デビュー」前編。コスプレの衣装が欲しいと思ってふらふらしていた娘さんが、アダルトグッズ屋に迷い込んじゃって、そこのあんちゃんたちによってHな目に遭う……というお話。こういう子供の無知に大人がつけ込んで好き放題やるというお話はあんまり後味は良くないけど、さすがに新貝田鉄也郎、絵はすごーくきれい。次回は6月号に登場予定とのこと。龍炎狼牙「紅い首輪」5話め。タカビーな感じのお嬢さまが登場し、ボディガードの青年とエロエロなことを……という展開。焦らしまくって簡単には出させないところがなかなかエロいですな。

【アンソロジー】アイラDELUXE VOLUME.20 三和出版 A5平 [Amzn]

 氏賀Y太「まいちゃんの日常」が最終回。この作品にはシビれた。個人的に今まで読んだ氏賀Y太作品の中で最も高い評価。毒性も非常に強く、ごく狭い層にしかオススメしません。内容としてはどんなことをされても、一度死んでもまた再生してしまう少女まいちゃんが、変態たちに肉体を何度ぶっ壊されても健気に生きていく姿を描くという物語。まいちゃんは毎度内臓を引きずり出されたり首を飛ばされたりと、文字通り死に至る苦痛を味わわされる。でもしばらくすると元どおりになってしまう。それがキツい。死んで責め苦が終わったかと思ったら、また生き返ってさらにヒドい目に遭せられる。その様子にはものすごい破壊力があった。とくにまいちゃんが、再生するという特徴以外は完全に普通の娘さんであるだけに衝撃が強い。そして今回、まいちゃんを買った変態は最低最悪のサディスト。まいちゃんともう一人の不死身人間である少年との間にできた子供に加えられる責め苦は、言葉を失う迫力。ああ、まいちゃんかわいそうすぎる……。でもすべてが終わった後にまいちゃんが見せる微笑みには、なんともいえずジーンと来た。感動したのかもしれない。ものすごく残酷残虐な物語だけど、それだけじゃないものも見せてくれた作品だったと思う。

 天竺浪人「こびと」。ほかの人には見えない「こびとさん」に導かれて、日々行動する少女の物語。すべてこびとさん任せの彼女は、どんどん馬鹿になっていくのだが、そのゆるゆるな表情・言動には心動かされるものが。意外とファンタジー風味な不思議な感触の作品。掘骨砕三「シキさん」。公衆便所に住んでいる不思議な存在であるシキさんと、シキさんに惹かれた少女の日々を描く。いつもながらに可愛い絵柄。そして強烈なスカトロな描写。でもこの人が描くと汚い、グロいというよりも「なんだか興味をそそられる面白い形をした物体」という感覚が個人的には先に立つから不思議。

【余談】

 で、エロ漫画規制がらみの話をちょっと。問題的にかなり大きいし、ハッキリいって自分の手には余るので、いちおう現在考えていることを簡単に。

 自分は長年エロ漫画は読み続けているし、当然のことながら規制されると困るんだけど、規制に関する論点でちょっと気になっているものが一つある。それはいわゆる「漫画の影響論」。これは要するに、エロ漫画が本当に読む者に性的な面で悪影響を与えているのか、という議論。規制推進側は「悪影響を与え性犯罪を誘発しているからイカン」といい、これに対して規制反対側は「エロ漫画はフィクションであるから現実とは直接リンクしない」「フィクションで性欲を発散させる効果があるので、むしろ好影響」と反論する。

 じゃあ本当にエロ漫画による悪影響がないのかどうかっていうと……うーん、正直いって自分にはよく分からない。というかむしろ、「本当に力のある漫画なら、悪影響の一つや二つくらい与え得るだろう」と思っている。まあなんだかんだいって自分は、人生のうちのけして少なくないであろう何分の一かを漫画に費やしてきている。だからこそ、その漫画というメディアの持つ可能性ってものは信じたい。やりようによって、好影響にしろ悪影響にしろ大きな影響を読む者に与え得る、そういうパワーがあると思いたい。そして本当にエロ漫画が何かしら人を動かすだけの力を持っているメディアであるなら、そこから生じるものが好影響だけであるなんて、そんな一方通行的なことはありえないと思うし、都合良すぎな意見のような気がする。

 戦略的に見ても、「エロ漫画の性犯罪抑止論」みたいなものを拠り所にしちゃうのは危険だなと思っている。先の「コミックマスターJ」でも、「エロ漫画の悪影響については科学的に立証されていない」的なことが書かれている。でも、それを論拠にすると、もし誰かがなんらかの形で悪影響があると立証しちゃったりしたら即規制してオッケーという流れにつながりかねない。これはまったくあり得ない話じゃないんで、けっこう危険だと思う。本気で規制する気になったら学説の一つくらいでっちあげてきても不思議じゃないし。

 また「エロ漫画によって性欲が発散されるから……」というのも、これはこれで別の問題をはらんでいる。「エロ漫画で性欲が発散される」→「それで異性に対する欲求が満たされてしまう」→「虚構に満足して現実の異性に向き合えない人間が増える」みたいな悪影響論を唱える人が出てくるかもしれないから。個人的には「エロ漫画が性犯罪を誘発する」という論よりも、こちらのほうがもしかしたら規制側にとっては手っ取り早い理屈かもしれないと思っている。これについては、調査したらある程度立証できちゃうかもしれないので。例えばよく専門書店に行くエロ漫画マニアの人と、同年代のエロ漫画を買わない人とで既婚率や異性との交際回数を調べてみるとか。実際自分も30代独身で彼女いないから、それを指摘されると反論しにくいものがある。少子化の進行が憂慮されている現代日本の状況を考えると、フィクションに満足することで現実の女性に興味を抱かなくなっている男なんて不都合な存在と見られても仕方ない。これは規制を推進する理由になり得るんじゃなかろうか。

 まあ「エロ漫画が犯罪を誘発する」「現実の女性と向き合えない男性を作る」というのはどっちも極端な意見ではあると思うけど、重要なのはエロ漫画が性犯罪を誘発しようと抑止しようと、規制する理由なんざいくらでも用意できるってことだ。性犯罪の抑止効果うんぬんを拠り所にしちゃうと、そこを一点突破されちゃう可能性があるんでちとよろしくない。だから規制に反対するならば、「表現の自由」を防波堤にするという路線1本で押すしかないだろうなと思う。これはなまなかな屁理屈では突破できない壁だから。とはいえ「表現の自由」という論点だと、どうしても押し問答になるので事態の根本的な進展にはつながりにくい。そこでワーワーやっている間に、その間隙を縫って松文館事件みたいなことが繰り返され、既成事実や判例が少しずつ作られていっちゃう可能性がある。

 じゃあどうすればいいのかというと正直なところ本当に難しい。ただ個人的な意見としては金で解決するのが一番いいんじゃないかなあと思っている。具体的にいうと、「成年マーク」的なものを国レベルで作る。つまり「そのマークが付いていれば売ってもオッケー、摘発しないよ」っていう印。これは一定の使用料を払えば内容の審査とかは経ないで付けられるようにする。使用料は例えば1冊につき50円とかそのくらい。そしてそこで集めたお金は児童の権利保護などに使う。もちろん集めたお金がきちんと運用される保証なんかないけど、それは集めたほうが考えるべき問題なんでエロ漫画規制とは直接関係のないレベルにもっていける。要するに酒税やタバコ税みたいな感じ。もちろんそのコストは本の原価となって読者に響いてくるけど、ちょっとした出費を我慢することで安定した供給を望めるようになるなら、自分としてはそっちのほうがいい。しかもこのようなシステムがあれば、「自分はエロ漫画を買うことで児童の権利保護のためにお金を落としているんだ」という気持ちになれる。これけっこう優越感あっていいんじゃないすかね。素人考えなんでそんな理想通りにゃいかないだろうけど、今のところ自分が考えているのはそんなところです。……長くなっちゃったな。


2/27(金)……事案倦怠

▼28日売り
【雑誌】フラワーズ 4月号 小学館 B5平
【雑誌】快楽天 4月号 ワニマガジン B5中
【雑誌】阿ウン 4月号 ヒット出版社 B5平
【雑誌】エンジェル倶楽部 4月号 エンジェル出版 B5平
【雑誌】COMICパピポ 4月号 フランス書院 B5中
【アンソロジー】アイラDELUXE VOLUME.20 三和出版 A5平 [Amzn]

【雑誌】漫戦スピリッツ 3/27 小学館 B5中

 新人競作増刊。今回から一つのお話を新人数人でリレーして、一つの作品を描いていくというリレー漫画企画「漫戦リレー×バトル」がスタート。作品タイトルは「シナズ」で、1回めを担当したのは横島一幸。東京の町に「シナズ」といわれるゾンビ的な怪物がはびこり、主人公たちが東京タワーの最上階へと追い詰められるというパニックもの的な出だし。絵柄は個性的で、ネームも荒木飛呂彦チックなハッタリが利いていてなかなか面白く読めた。正直この人の作画で続きが読みたい気もしたが……。

 このほかの新人系作品では、信濃川日出雄「まっさん」が面白かった。とある芸大のデザイン学科に通うちょっと軽薄そうな主人公が、同じクラスに在籍しているぶっとい容姿で包容力のある大人物「まっさん」の生き様を見つめるというお話。絵は洗練されているわけではないし青臭いけれども、ちょっとほろりとさせるいいお話に仕上がっている。あと彫物師である父とその娘の絆を描いた、青旗昇「平成唐獅子ぼたん」もなかなか面白く読める作品。絵柄的にも品が良くていい雰囲気。あと今号には村上もとかの新人時代の短編「蟻の住む町」が掲載。最初のころからしっかりとした人間ドラマを作ってるし、線も美しい。なるほど、大したもんです。

【雑誌】ヤングアニマル 3/12 No.5 白泉社 B5中

 作:GAINAX/醜美委員会+画:森見明日「この醜くも美しい世界」が新連載。表紙の絵を見て、「森見明日はやけに田中ユタカみたいな絵にしてきたなー」とか思ったが、中身を見たらいつもの森見明日の絵だった。この絵はアニメ版のほうの奴ですな。で、お話のほうは親戚のバイク便屋に居候している少年・竹本タケルが、配達の途中で宇宙から落ちてきた女の子を拾ってしまうところからスタート。アニメのほうの設定とかを見てると、この落ちてきた女の子とタケルがイチャイチャする様子に、居候先の幼なじみの女子がやきもちを焼いたりするらしい。SF新連載と書いてあるけど、ラブコメ色も強くなるのかな? とりあえずしばらく様子を見たいところ。

 宮野ともちか「ゆびさきミルクティー」。由紀が自分の気持ちにケリをつけようと、ひだりちゃんをデートに誘い告白しようと意気込むが……という展開。さんざっぱらやりながら、結局のところまたしてもどっちつかずな優柔不断ぶりを発揮している様子を見て思わず笑ってしまった。まったくたまらん人物ですな。由紀くんは。作:あかほりさとる+画:板場広志「マウス」。マウスパパ編終了。最後のオチのくだらなさがグッド。なんかすっかりマウスのナチュラルボーンヤリチンぶりが、お話の落としどころとして定着してきた。

【雑誌】ビッグコミックスペリオール 3/12 No.6 小学館 B5中

 あのジャンケン隊が復活。ということで現代洋子「社長DEジャンケン隊」が連載開始。前身の「おごってジャンケン隊」は、ジャンケンして負けた人が取材時のメシ代を自腹で払うという企画で、ビッグコミックスピリッツで連載。担当の八巻氏がスピリッツに異動したのに伴って、こっちで復活となったしだい。今回は取材対象が社長限定。倉田真由美と弘兼憲史がモーニングでやってる「ゴージャスめし」みたいに、取材メシがやたら豪華になったらスリリングで面白そう。どうせなら合同企画でやっちゃうと面白そうだけど、出版社が違うからまあ無理でしょうな。戸田尚伸「楽園ディール」は集中掲載最終回。ここまで引っ張ったわりにはハゲタカファンドとの攻防は若干あっさりしてたかな。もう少し長い尺でやってもよかったかも。

【雑誌】コミックバンチ 3/12 No.13 新潮社 B5中

 作:いしぜきひでゆき+画:藤栄道彦「コンシェルジェ」が表紙&巻頭カラー。たまにしか載らない作品だけどカラー率が高く、編集部的にも力を入れてるっぽい。ヒロインの女の子がかわいく、ドラマ作りも丁寧でソツなく読ませる。

【雑誌】コミックミニモン 4月号 東京三世社 A5中

 ほしのふうた「オレンジのバス停」。廃線になったはずのバスの中で、図書委員の女の子がHな体験をするという、ちょっと幻想的な雰囲気のお話。女の子はいつもながらかわいく謎めいた感じも悪くないけど、ちともやもや〜っとしすぎな感じもする。ねんど。「冴月ちゃんの知らないコト」。わたおに風の可愛いロリ娘さんたちが登場するけれども、女の子が父親から性的虐待を受けてて何気にシビアなお話でもある。

【単行本】「あなたの遺産」 あびゅうきょ 幻冬舎コミックス B6 [bk1][Amzn]

 「彼女たちのカンプグルッペ」「JET STREAM MISSION」と、あびゅうきょの初期作品集2冊をまとめた作品集。両方とも作品の発表時期は1980年代中盤から1990年代頭あたりと、すでに10年以上を経過しているのだが、ものすごく緻密に細部まで描き込まれた絵柄は今見ても新鮮。最近では現代男子の根源的な絶望をこれでもかと描き出した作風だが、このころはまだ多少楽観的な部分もあり。しかしそれでも「あびゅうきょは昔からホンモノだったのだなあ」と感じさせるところは多々あって、精密な描写とバックボーンとなる思想の重厚さに圧倒される。また長編である「JET STERAM MISSION」は、高度1万メートルを流れる風と戦争、それから神話的な要素が渾然一体と絡まりあって崇高な美しさを感じさせる作品に仕上がっている。本当はもう少しデカい判型で読みたかったところだが、まずは入手がいくぶん困難だった初期作品集を、今改めて出してくれたというだけでも感謝せねばなるまい……といった感じです。

【単行本】「氷が溶けて血に変わるまで」 きづきあきら ぺんぎん書房 A5 [bk1][Amzn]

 現在はCOMIC SEED!などで活躍中のきづきあきらが、同人誌で発表した作品を収録した作品集。同人誌時代からきづきあきらの完成度の高さは話題となっていたが、今改めて読んでも面白い。義父から性的な虐待を受けて死を選ぼうとしている姉妹の物語「suicide note」、子供のときに肉体関係を持ったがそれを心にしまい込んだまま成長した兄妹のお話である「WHITE」、性同一性障害を真っ向から扱った「LOVE HORIZON」など、意欲的で胸に響く作品が揃っている。クッキリとした線による作画は一見キュートなんだけど、描かれる内容は切なくて鋭い。甘さと苦さの共存する物語を安易な結論には持ち込まず、きっちり語り上げる真摯な作風は読みごたえ十分。商業誌用に角を丸めてない分、キレ味はこちらのほうが上かもしれない。それがこうやって商業単行本化され、より広い層の目に触れる可能性が出来たっていうのは素直にうれしい。同人作品のストックはまだまだあるはずなので、それもまとめてくれたらさらに素晴らしい。

【収録作品】「suicide note」「WHITE」「氷が溶けて血に変わるまで」「BITTER CAKES」「LOVE HORIZON」「Sweet Cures」「ふってくる日」「SWEET SCRAP」

【単行本】「ちゃぶだいケンタ」6巻 うめ 講談社 B6[bk1][Amzn]

 これにてめでたく大団円。ロクデナシおやじを父に持ちながらもたくましく生きるケンタ少年、それから彼の同級生であり良き相方でもある少女サワを中心とした子供日常漫画。最初は「貧乏ながらも強くたくましく成長していく子供」というモチーフに、ちとあざとさも覚えたが、回を重ねるにつれて洗練され爽快な内容でその警戒心を吹っ飛ばしてくれた。連載中にどんどん作画がうまくなっていく様子は見ていて頼もしかったし、それと共にお話の展開のほうも良くなっていった。やっぱりサワの存在感が増してラブコメ的な風味が増してきたのが注目度アップの大きな要因であったことは間違いないが、それを除いたとしてもどんどん面白くなってた。ラストのほうはケンタが非常に男前に成長しててカッコイイ。考えてみれば、友情に篤くその気になれば勉強もできる、生活力があって魚もサバける……と、いつの間にかものすごく将来有望な少年に育っていた。ラストのイジメッ娘のヒナコの活躍ぶり、ラストのメロメロっぷりも印象的だった。てなわけで楽しませてくれた一作。次回作も期待してます。


2/26(木)……夜、文楽スクランブルよ

▼本日も雑誌がいっぱい。なかなか単行本まで手が回らないー。読むのも感想書くのも単行本のほうが楽だけど、雑誌はナマモノなので基本的にそっちを優先。たまった分の単行本のほうは明日あたりから少しずつ読んでくつもりです。あとOHP月極アンケート2月分「漫画化が成功した作品」は、29日いっぱいで締め切りです。よろしくお願いします。

▼未読物
【雑誌】大長編ドラえもん大全集 3 藤子・F・不二雄 小学館 A5平

【雑誌】青マルジャンプ 4/1 集英社 B5平

 少年ジャンプの新増刊。ということで買ってみた。荒木飛呂彦「スティール・ボール・ラン」の番外編「〜スティール・ボール・ランレース開催のいきさつ〜」も載ってるし、けっこう面白く読めた。増刊ならではの新人系作品としては、作:高野雄馬+画:落合沙戸「いのちやどりしは」が面白かった。少年誌でありながら扱っている題材が文楽というのがユニーク。それまで文楽なんか何も知らなかった少年が、親に連れていかれた文楽に魅せられ、人形操りの世界にのめりこんでいこうとする……というお話。作画も整ってて元気がいいし、これは連載にしてもけっこう面白そう。

 あと中島諭宇樹「ホライズン・エクスプレス」も良かった。荒廃した星の上を走り続け、止まることのない巨大な列車「ホライズン・エクスプレス」に主人公のスバルが乗り込み、夢であった「地平線の向こう」を目指すという内容。荒廃した惑星を走り続けている列車という題材はなかなかロマンがあるし、そのうえで農園などを作って人々が暮らしているという発想もワクワクするものはある。絵も生活感があってうまいし好感の持てる作品だった。

【雑誌】少年エース 4月号 角川書店 B5平

 八神健の新連載「ありさ2」(ありさのじじょう)がスタート。なんだかいいかげんな性格っぽい主人公・森崎眞一郎のクラスに、彼が幼いころ友達だった娘さんと同じ名前の転校生が二人同時に転入してくるという出だし。性格的には大人しくてオドオドしている沢渡有紗のほうが昔のイメージに近いが、自分のことを幼なじみであると認めむきだしな好意をぶつけてくるのは元気で底抜けに明るいもう一人の沢渡アリサだった……という展開。この3人をメインに、学校のその他の面々がからんでくるドタバタなラブコメになりそう。まずは賑やかなスタートとなった。「ななか6/17」は一人の中に二人の人格を見る作品だったけど、今回は二人の中に一人の想い出を見る主人公が混乱……というお話といえるかな。まだどうなるか分からないけど、まずは期待。

 作:滝本竜彦+画:大岩ケンヂ「NHKにようこそ!」は3話め。ここまではいい感じで滑り出してて今回も楽しい。ゴツボ×リュウジ「ササナキ」は「ササメケ」の第2部と書いてあるけど、現代の忍者が出てくる学園ドタバタ漫画っぽい。学校は「ササメケ」と同じ竹生島高校。うーん、今のところインパクトはあまり強くないかな。最近のゴツボ×リュウジは、絵がきれいで小器用な作家ってな感じにまとまってきちゃったような気がして、個人的な期待度は下がり気味。この連載でそれを覆してくれるとうれしいんだけど。

【雑誌】ガンダムエース 4月号 角川書店 B5平

 今号は「トニーたけざきのガンダム漫画」がオールカラーでアニメのタッチでやってるんだけど、モノクロ、安彦タッチでやったときのほうが面白いと思う。安彦良和「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」はマチルダさんが死んじゃうあたり。ジェットストリームアタックがいまいち分かりにくかったのは残念。

【雑誌】コミックガム 4月号 ワニブックス B5平

 宗我部としのり「あまえないでよっ!」は今回もサービスたっぷり。瑞々しい気持ちのいい絵です。単行本1巻は3月25日に発売決定。もちろん塩崎雄二「一騎当千」のほうもいつもながらサービスシーンはもりもり。アニメDVDの第9話は乳山盛りだそうで、今回はその紹介ページもあり。

【雑誌】コミックRUSH 4月号 ジャイブ B5平

 創刊第2号だが、今のところピンとこない。おまけで貴島煉瓦「ブラフマン」の下敷きが付いているけど、まだ作品自体が軌道に乗ってない段階なので付いててもそんなにインパクトがないし。内容のほうでは作:ボヘミアンK+画:宗我部としのりのカーリング漫画「オレンジでりばりぃ」がやはり入っていきやすい。いつもながらに華やかな絵だし、部活モノってことでお話のほうもすんなり読める。あとは……うーん、いまいち個人的には引っかかりの強い作品が見当たらない。次号以降買うかどうかは微妙。

【雑誌】モーニング 3/11 No.13 講談社 B5中

 林明輝「Big Hearts ジョーのいない時代に生まれて」が連載再開。脱サラ青年がプロボクサーの道を歩むという内容で、作画的には地味だけど、しっかりした読みごたえがあってけっこう好きな作品。漫画的な技量もなかなかのもんだし、ちゃんと再開してくれてうれしい。MANGA OPEN大賞受賞作、小山宙哉「劇団JET'S」は野外ショーをやっている劇団「ジェッツ」が、劇の力、即興性を生かして観衆を魅了していくさまを描いた物語。太めの線はまだ荒削りではあるけど、粋なお話になっててなかなか面白かった。再登場を期待したい。

【雑誌】ヤングサンデー 3/11 No.13 小学館 B5中

 北崎拓「なんてっ探偵アイドル」。前回の展開を受けて、アキラと清春の間がギクシャク。そんなこといってる間に、予定通りという感じで梨奈と室戸が付き合い始めていたり。そのうち梨奈についても卒業してメンバー入れ替わりとかあるかもしれませんなー。

【雑誌】ヤングジャンプ 3/11 No.13 集英社 B5中

 ふなつ一輝「華麗なる食卓」はドライカレー編。そういえば確かにドライカレーって店によって出てくるものが違うよな、とポンと膝を打つ。どうせなら全部混ぜちゃったらどうすかね。ピラフタイプとチャーハンタイプは両立しえないかもしれないけど、カレー味の飯の上にキーマ乗っけることはできるだろうし。それはちとクドいかな。

【雑誌】週刊少年チャンピオン 3/11 No.13 秋田書店 B5平

 水島新司「ドカベンスーパースターズ編」。アイアンドッグスのベンチに犬渡犬が! まさかプロ野球でも土佐犬連れてくるとは思わなかった。さすがだ。あと例の女性野球選手の登録名が「マドンナ」だったとは。どうせなら「トカヘン」も「トカヘン」にしときゃいいのに。ところで冷静に考えると、不知火、犬飼兄弟、土門がいて、投手もできるキヒヒ犬神と坂田もいるアイアンドッグスのほうが投手力は確実に上だよね。あと今号には新人まんが賞を受賞した佐藤健悦「ローデッド・フィクション」が掲載。これはけっこう面白く読めた。短時間しか記憶を維持できないせいで研究機関から見捨てられた強化人間の敦郎が、同じ研究所出身の少女・佐鳴に導かれて活躍するというアクションもの。佐鳴がその場その場で敦郎に人格を刷り込んで、敵と戦うという仕掛けがなかなかユニーク。作画のほうもメリハリが利いてていいんじゃないでしょうか。


2/25(水)……放火誤爆人

▼朝まで仕事して帰宅したら、その間に届いていた本がどっちゃり。珍しく未読の新刊単行本が20冊近くたまっちゃってる。さてどういう順番で読んでいきますかのう。

▼未読物
【単行本】「いばらの王」3巻 岩原裕二 エンターブレイン B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「よみきりもの」6巻 竹本泉 エンターブレイン A5 [bk1][Amzn]
【単行本】「ファンタジー、おじさんをつつむ。」 しりあがり寿 エンターブレイン B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「Landreaall」3巻 おがきちか スタジオDNA/一賽舎 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「夢使い」6巻 植芝理一 講談社 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「爆音列島」3巻 高橋ツトム 講談社 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「ちゃぶだいケンタ」6巻 うめ 講談社 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「浅倉家騒動記」2巻 桝田道也 講談社 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「ブラックジャックによろしく」8巻 佐藤秀峰 講談社 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「はるか17」1巻 山崎さやか 講談社 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「S60チルドレン」1巻 川畑聡一郎 講談社 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「プラネテス公式ガイドブック」 幸村誠+モーニング編集部 講談社 B6 [bk1][Amzn]
▼26日売り
【雑誌】コミックガム 4月号 ワニブックス B5平 [定期購読:eS
【単行本】「それいけ!!ぼくらの団長ちゃん」5巻 小野寺浩二 少年画報社 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「妄想戦士ヤマモト」3巻 小野寺浩二 小学館 B6 [bk1][Amzn]

【雑誌】アックス Vol.37 青林工藝舎 A5平 [bk1][Amzn]

 特集は「杉山実ファンタジーワールド」。今号で一番うれしかったのは藤枝奈己絵の読切「輝く人。」が掲載されていたこと。とある学校の男子学生が、奇想天外な輝きを放ったその瞬間。ネタバレになっちゃうので内容はあんまり書けないが、薄味の絵柄のように見えて個性的な作風でかなり好き。そして最終ページには初作品集が今夏発売予定との報が。これは待ち望んでいたのでかなりうれしい。衿沢世衣子「放課後バックビート90」。この人はコミック.Hに描いている人だが、描写は淡々としているけど気になる作風。他愛ない女子高生の日常モノだが、気取らない雰囲気はなかなか。あとは中野シズカ「Three Little Aurora Boys.」の作画がオシャレで、いつも目を惹く。福満のぶゆき「僕の小規模な失敗」は9回め。けっこう続きますな。

【雑誌】月刊IKKI 4月号 小学館 B5平 [定期購読]

 原一雄「のらみみ」。好調。今回は居候先の子供と師弟関係を結んでいるキャラのお話。子供とキャラの結びつきがすごく強く、お別れの様子はけっこう泣けた。日本橋ヨヲコの読切「粋奥」。無口だけどちょっとカッコイイ奥様の日常を楽しく描写。「待望の新シリーズ」って書いてあるところを見ると続きもあるのかな? ジョージ朝倉「平凡ポンチ」。毎回ゴロゴロ転げるようにお話は展開してて、どこに行くやら予想もつかず面白い。なかなかエキセントリックな青春物語になってる。古屋兎丸「ハピネス」。ある日、一人のカリスマスターが死んだ河原で出会った少年少女の物語。傷ついた魂が引きつけられ合う様子を、きっちりと一つのお話としてまとめ上げている。

【雑誌】アフタヌーン 4月号 講談社 B5平

 新海誠「ほしのこえ」を佐原ミズ作画で漫画化。今号から連載開始。佐原ミズの作画は繊細で、原作とはまた違った美しさがある。ただ「ほしのこえ」って、やっぱりなんだかんだいって、「アニメは一人じゃ作れないからある程度作家性は犠牲にしなくちゃならない」みたいに多くの人が思っていた中で、「なら一人で作れば作家性出せるじゃん」ということをやってのけた「コロンブスの卵」的なところが評価された作品だったと思う。ストーリーやキャラクターもいいことはいいんだけど、それが突出してたというわけじゃなかったような気がするし、アニメの登場から2年も経ってからあえて漫画にする必然性はあんまり感じないんだけど……。とはいえ漫画の出来自体は悪くない、っていうか初回としては上々だったと思う。コレによって新海誠にお金が入り、それが彼の次の作品の製作資金になっていくのであればいっちょ応援するかという気にはなる。どうせアフタヌーンは買う雑誌。「ほしのこえ」があろうがなかろうが値段が変わるわけじゃなし、自分は何も損はしない。ならば楽しんだほうが得だ。

 平本アキラ「俺と悪魔のブルーズ」3回め。うーん、これは面白い。黒々と描き込まれた画面はとても迫力があるし、RJの演奏シーンのテンションもすごく高くてビリビリきた。平本アキラって作家力あるなあ。このシリーズには毎回感心している。木村紺「神戸在住」は、表現は静かながら、その静かさがズンとこたえる展開。この人はときどきこういう重い、読みごたえのある内容を容赦なく描いてくるので油断できない。須藤真澄は読切で登場。「三隣亡商店街」。夢の中に出てくる町で少年と少女が出会う。ファンタジー色が濃くてキャラがかわいらしい。あと1ページぶちぬきコマは見てて楽しい。

 とよ田みのる「ラブロマ」はもうすっかり安定。心なしか線がきれいになってきているような気も。木尾士目「げんしけん」。なるほどそういうことですか、という意外な方面でのラブ展開。ひぐちアサ「おおきく振りかぶって」はなかなかに好調。だんだん三橋=いいピッチャーという図式が定着していってる様子が面白い。けっこう理屈もしっかりしてるしよみごたえがある。単行本1巻は3月に発売。ひぐちアサにしてはやけに単行本化が早いような。やはり野球漫画だと引きが強いか。二宮ひかる「犬姫様」は集中連載終了でこちらも3月23日に単行本発売。

【雑誌】スーパージャンプ 3/10 No.6 集英社 B5中

 村上もとか「JIN−仁−」。2回連続掲載の後編。いつもながらの堂々とした乱れのない面白さ。それにしても南方先生って記憶力いいよね。よくペニシリンの製造法とか覚えてるよなあ。

【雑誌】手塚治虫マガジン 4月号 KKベストセラーズ B5平

 「ふしぎなメルモ」が掲載。うーん、メルモちゃんかわいい。子供メルモも大人メルモもどっちもいい。「鉄腕アトム 地上最大のロボットの巻」は3回めで完結編。すでに読んだことのある話なんだけど、読んでみたらなんだかジーンと来てしまった。あと次号から永井豪が手塚治虫の「魔神ガロン」を原作に、「魔神王ガロン」というタイトルで連載を始めるとのこと。

【雑誌】ビッグコミック 3/10 No.5 小学館 B5中

 作:鍋島雅治+画:はしもとみつお「築地魚河岸三代目」。マグロ話の後編。今回のマグロは一般消費者でも手の出せそうな価格帯。なるほど、そういうのを選べばいいのかー。いつもながら勉強になるし読んでるとマグロ食いたくなってくる。

【雑誌】週刊少年サンデー 3/10 No.13 小学館 B5平

 巻頭カラーで連載開始した水口尚樹「思春期刑事ミノル小林」は、警察署長の息子である男子中学生が、父ちゃんが酒を呑んだ勢いで刑事になることを許可されていろいろ騒動を巻き起こしていくというドタバタギャグ。絵的には垢抜けなくてクセはあるけど、厨房ノリを生かしたギャグのテンポは案外悪くない。モリタイシ「いでじゅう!」。林だが骨折して入院。これを機会に恋愛方面の進展あるか……ってなお話。なかなかドキドキな展開で後味ほんわか。久米田康治「かってに改蔵」。今回のテーマはやりすぎちゃってツッコまれる段階を突き抜けた人たちの話。冒頭で出てきた例の夫婦は本当にスゴくていいよね。草場道輝「ファンタジスタ」、高橋しん「きみのカケラ」の2作品は次号で最終回。今回の「ファンタジスタ」はラストワンプレー。くだくだしい説明抜きにプレーの描写で見せてくれて、なかなか鳥肌モノの展開。これは気持ちいいな。

【雑誌】週刊少年マガジン 3/10 No.13 講談社 B5平

 森川ジョージ「はじめの一歩」は、老獪な挑戦者・武のあの手この手の揺さぶりが面白い。このところの展開はすっかり武のほうが主役な感じ。宗田豪「天才料理少年味の助」。ハンバーガーモンスターも、おいしさの秘密はやっぱり肉汁だった! 「お前の親父のハンバーガーなんザ・・生ゴミ以下なんダヨ!!」といわれて、「自分がハンバーガーを作る」とか言い出す味の助。それなんの解決にもなってないよ……。で、単行本1巻が3月17日についに出てしまうらしい。買うかどうかちと悩む。こういう作品はやっぱり雑誌で読んでHAHAHAHAと笑ってなんぼってところがあるんで。長田悠幸の読切「UMA」は、実家が借金を抱えててそこからの一発逆転を狙った女の子が、懸賞金をかけられたツチノコ捕獲に挑むというドタバタアクション。相変わらず器用にまとめているけど、なんだろう、アクションが派手なわりにはいまいち爽快感がない。赤松健「魔法先生ネギま!」。なんかヤング碇ゲンドウみたいな人が。


2/24(火)……神経科医に警戒心

▼本日も職場に泊まって仕事をしていたのだが、深夜に電気工事があって3時間ほど停電。その間は仮眠してたけど、工事の音がうるさくて熟睡はできず。それにしても前もって分かっていたことではあったが、電気がないと本当になんもできないもんですな。真っ暗だから本は読めないし、ノートパソコンはバッテリーで駆動させられるけどADSLモデムとかは電源が切れちゃうのでネットもできなかったし。

▼未読物
【単行本】「あなたの遺産」 あびゅうきょ 幻冬舎コミックス B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「蒼天航路」30巻 王欣太 講談社 B6 [bk1][Amzn]
▼25日売り
【単行本】「氷が溶けて血に変わるまで」 きづきあきら ぺんぎん書房 A5 [bk1][Amzn]

【雑誌】イブニング 3/9 No.6 講談社 B5中

 吉田基已「恋風」。くわー、ロマンスですなあ。もうすっかり二人とも開き直って兄妹愛一直線。これはもう行くところまで行くしかないかもしれませんな。作:田島隆+画:東風孝広「極悪がんぼ」。これでもかとばかりにエグく攻めてくる。これはズーンと重い気持ちになります。ただ同じ青木裕二系列でも、「こまねずみ常次朗」のような生臭い絵柄でない分、読みやすくはある。

【雑誌】ヤングチャンピオン 3/9 No.6 秋田書店 B5中

 作:奥田英朗+画:矢口順一の新連載「神経科医Dr.イラブ」がスタート。自分はストーカーに付け回されていると神経過敏になっているコンパニオンの女性が、神経科医のところに相談しに行ったところ、その男がなんだかとんでもない感じで……という出だし。ちょっと不気味っぽいノリだが、「メディカル・サイコ・コメディ」と銘打たれているし意外と気軽に読める話なのかも。井荻寿一「魔月館奇譚」は連載再開で第2部がスタート。といってもまあ第一部とあんまり変わった感じではないけれど。管理人さんがやっぱ美人でええです。

【雑誌】漫画サンデー 3/9 No.9 実業之日本社 B5中

 作:倉科遼+画:和気一作「女優」。ヒロインの瞳が一見清純そうに見えて、けっこうしたたかで一筋縄ではいかないあたりが面白い。それにしてもこの作品の、見開き上段をまず読ませて、見開き下段に移るというコマ割りは独特だなあ。いつも違和感を感じるんだけど。

【雑誌】LaLa 4月号 白泉社 B5平

 森生まさみが「おまけの小林クン」と「ミモザでサラダ」の2本立て。とくに「ミモザでサラダ」がいいな。大金持ちのお嬢さま・ミモザに、「ロボットのボディガードである」との触れ込みでお仕えするカイル。二人の距離は時が経つとともに縮まって、お嬢さまはカイルに恋愛感情を抱くように……という展開。たいへん甘いラブラブ風味満載。メロメロなお嬢さまの様子が微笑ましくてよろしいです。なかじ有紀「ビーナスは片想い」は最終回。予定調和といえばこれほど予定調和な作品もないんだけど、この場合においてはそこが良かった。とにかく安心して読めるほのぼのラブストーリー。楽しませていただきました。

【単行本】「制服ぬいだら♪」3巻 渡辺航 秋田書店 B6 [bk1][Amzn]

 いつもながらほわほわーんと頭軽くて楽しい。主人公の果実みのりが着替えをすることによって特殊能力が使えるようになって宇宙人を撃破ー、というのが基本的な仕組みだけど、それがあろうとなかろうと最近ではわりとどうでも良くなってきてて、登場人物たちのやりとりを見てるだけでも楽しい。とにかく明るく陽気でバカっぽいところが素晴らしい。パンツをパラシュート代わりにして空を舞うとか、なかなかそんなおめでたいシチュエーションは凡人では考えつかないことだと思う。キャラは萌え漫画っぽくありながら、内容は大いにバカ漫画寄り。下らなくていいです。

【単行本】「ORANGE」13巻 能田達規 秋田書店 新書判 [bk1][Amzn]

 存亡も危ぶまれるような愛媛県の弱小チームが、サッカー一部リーグ入りを目指して奮闘する1年を描いたアツいドラマもこれにて最終巻。もともと昇格&降格は、現実のサッカーシーンでも非常にチリチリする緊迫としたドラマが展開されるところだが、この作品においては昇格に成功すれば存続、失敗すればクラブ消滅という事情も加わってさらに盛り上がっている。まあ正直なところ、サッカーのプレーシーンについては改善の余地はあったと思う。フィールド全体を見渡す引いたカットが少ないので、今どんなプレーが行われているのかということがいまいち把握しにくい面はある。でもドラマとしての盛り上がりはすごいものがあって、最初っから最後まで熱中して読めた。とくに終盤戦は、毎回自分がチームのサポーターになったかのような気分でハラハラドキドキさせられた。2部リーグという目のつけどころも良かったし、近年のサッカー漫画の中では屈指の良作だったと思う。堪能させていただきました。


2/23(月)……悪いことやろお

▼Amazonで注文した「学園戦記ムリョウ」のDVD-BOX(期間限定生産版)[Amzn]が到着。26話入って定価2万5500円、Amazonの15%オフで2万1675円だからまあ悪くないお値段だったんじゃないでしょうか。「プラネテス」のDVDの1巻め[Amzn]も予約が始まっててこれも買おうかと思ったんだけど、こちらは2話しか入ってなくて定価5000円(Amazonの20%引きで4000円)。これはちと高いなあ。2巻以降は3話入り(全9巻)になるらしいけど、お値段も6300円になる模様。ていうかバンダイビジュアルのDVDはみんな高いんだよなー。

2月16日の日記で書いた、台の上で3歩、台の下で2歩足踏みする踏台昇降法だが、普通の昇降とリズムが違うのでなかなか慣れないのが難点。で、本日昇降している最中に、「昇る足」を意識するよりも「降りる足」を意識するほうがステップを間違わないことに気づいた。だからなんだっつーわけでもないんだけどねー。

【単行本】「男ロワイヤル」 小田扉 太田出版 A5 [bk1][Amzn]

 小田扉がいろんなところで描いた作品を、細かく集めてできた作品集。収録作品は前にも書いたけど以下に示すとおり。いずれもこの人でしか描けないような味のある作品揃い。収録されてとくにうれしかったのが、日経クリック連載の「エレクトロねえちゃん」と、モーニングの巻末1ページ漫画「男ロワイヤル」の2本。ちゃんと単行本化されるかどうか心配だったんで、なんとなく儲けたような感じさえした。どうせなら小学館と示し合わせて「団地ともお」1巻と同日発売にして、並べて平積みとか狙ったらいいのに、とか思ったりしたが「男ロワイヤル」も「団地ともお」も平積みにするほどには数を刷ってないだろうからそれも難しいかな。

 それはともかく、内容のほうは基本的に短編中編なのであまりあらすじはまとめようがないんだけど、まずは野木さん&古野さんシリーズの数作がいい。OLの野木さんと女子高生の古野さんの生活を描くものだが、破天荒でやることむちゃくちゃな古野さんの恵まれない家庭事情とかに想いを馳せるとちょっと切ない気持ちにもなる。すっとぼけたノリと、そこに共存する切なさは小田扉独特の味。あと「エレクトロねえちゃん」は、パソコン誌連載ながら、パソコンがまんま猫。猫型というレベルでなく普通に猫。1回につき2Pながら、物語がけっこうちゃんとあったりして何気に読ませる作品でもある。

【男ロワイヤル収録作】「百年後の子供」「三十路ときめき」「姉ちゃんが来た!」「野木さんのひと工夫」「お母さん対古野さん」「おんなの手作り」「私のおじさん含み笑い」「ともみの親友」「新学期」「注文が多すぎ」「はじめての草」「エレクトロねえちゃん」「平介の思い出」「男ロワイヤル」「野木おやびん」

【単行本】「プラネテス」4巻 幸村誠 講談社 B6 [bk1][Amzn]

 これにて第一部最終巻。この作品らしく、幕の引き方はすごく淡々としていた。でも最後のハチマキの言葉なんかはすごくいいと思う。他人には淡白に見えるかもしれないけど根は深い、そういう思慕、憧憬の描写は個人的にはしっくりするものがあった。4巻収録分については、作品の方向づけに対する迷いが感じられるところもないではなかった。ただ、だからといってむやみにドラマチックにすればいいというものでもないと思う。「宇宙」というと、現代の人間としてはどうしても夢やロマンとかを求めてしまいがちだけれども、実際にそこで過ごすことがさして珍しくなくなった時代には、それだけではいられないはず。ロマンと冒険を求めて海に出る冒険者もいれば、そこで魚を獲って生活の糧とする漁師もいる。それと同じように宇宙への接し方も立場によって変わる。ハチマキの立場は、冒険者と生活者のちょうど中間あたりを漂っていたような感じといえるだろうか。何はともあれ、これまでにあった宇宙モノとは一味違う作品に仕上がっていて、面白く読める作品だった。

 ところで「プラネテス」についてはアニメのほうも観てるけど、あちらはあちらでまた違った味わいがあって面白いと思う。原作そのまんまだとアニメにはちとキツいんではないかと思うけど、独自性がいい具合に働いている。むしろアニメのほうが、1本のお話として見た場合は、太いドラマ性があるといえるかもしれない。

【雑誌】ヤングキング 3/15 No.6 少年画報社 B5中

 小池田マヤ「聖★高校生」。ユーモラスな描写から始まった今回だが、内容はシリアスそのもの。ようやくジュンと聖の想いが通じあったと思ったら、そこには超えがたい壁が。いやーどうなるんでしょうなあ。佐野タカシ「イケてる2人」は、甘糟妹と桑原の恋愛模様を描く。少しずつ進んでいるようで微笑ましい。サービスシーンの多い漫画ではあるけれども、意外に個々の恋愛シーンについては奥手っぽかったりする力加減が心地よかったり。

【雑誌】近代麻雀ゴールド 4月号 竹書房 B5中

 作:安田潤司+画:中村毅士「牌の音」で描かれる雀鬼サマや安田さんの表情がすごくキモくて楽しい。ねっちょりしたタッチがたまりません。今回はとくに安田さん。ええ顔してるわ〜。せきやてつじ「おうどうもん」。再び毒蛇と対決するケンタだけど、なんかまだ役者が違う感はありあり。ここで負けさせるか、それとも逆転させるか。とりあえず続きが気になるところ。

【雑誌】ヤングマガジン 3/8 No.13 講談社 B5中

 作:木内一雅+画:渡辺潤「代紋TAKE2」。最近どんどん人が死ぬハードな展開が続いている。渡辺潤の描く暴力シーンって、かなり容赦なく痛そう。このページではあんまり取り上げてなかったけど、安定して読める漫画だしいつもちゃんと読んでます。蓮古田二郎「しあわせ団地」。虫好きな子供に対してはじめがちょっといいところを見せたと思ったら、結局はまたカッコ悪いことに。いつもながらしょうもない。別段ストーリー的に大きなヤマとかはないけど、このままだらだら続いてもなんら支障のない漫画といえましょう。

【雑誌】ビッグコミックスピリッツ 3/8 No.13 小学館 B5中

 小田扉「団地ともお」が好調。今回は最初のページが4色カラー。飄々としたユーモアと、しんみりした叙情をまったく違和感なく溶け合わせた語り口が絶妙。単行本1巻は28日発売。古屋兎丸「π」は、同人誌「プルプルぱいん」でのπと死離の頂上決戦。古屋兎丸は本当に芸達者だ。花沢健吾「ルサンチマン」。9話めまで来たがここまでしっかり面白い。月子のかわいさはフレッシュだし、たくろーのみっともなさもいい具合。それにしてもコレってたくろーに救いようのある結末は訪れるのだろうか。で、次号から新章突入とのこと。青山広美「格闘太陽伝ガチ」は最終回。わりとオーバーに格闘の世界を描いていたので賛否両論あるかな〜という感じだったけど、局面局面での迫力はあったしコンスタントに読める作品だった。

【雑誌】週刊少年ジャンプ 3/8 No.13 集英社 B5平

 作:稲垣理一郎+画:村田雄介「アイシールド21」。セナがアイシールド21という仮面を脱ぎ捨てるのかな? 個人的には、「アイシールド21であることを隠している」という設定はそろそろ足枷でしかなくなってきてたと思うので、ここらへんでカミングアウトしちゃうっていうのには賛成。作:大場つぐみ+画:小畑健「デスノート」。いよいよL登場。今回もしっかり一つ一つ論理を積み重ねて読ませてくれる。展開を急ぐこともなく、かといって停滞することもない。緩急のつけ方が非常にうまくていつも感心させられる。荒木飛呂彦「スティール・ボール・ラン」。ラッキー男のポコロコが一気に存在感を増してきた。今回もたいへん面白い。

【雑誌】ひな缶Hi! Vol.3 茜新社 B5平

 ロリ系の雑誌というイメージが強いけど、意外と幼女幼女してはいないな〜と今号は思った。でもゴージャス宝田「スワン。」はそんな感じ。全部読むとタイトルに合点がいく。という内容なんでネタばらしはしないでおきますが、最後のどんでん返しとかもちゃんと決まっててなかなか巧みな構成。それにしても作者コメントが「あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。」なんだけど、もしかして発売日を知らなかったんすかね。メラメラジェラシー「恋のお色気大作戦」は、女生徒さんが友達に授けられたお色気作戦で男性教師に迫るというお話。どこかのっぺりした感じの絵柄が少女っぽいお話によくマッチしていて気に入り申した。


2/22(日)……強風! 機動ビグ・ザム

▼朝まで仕事をしてから寝ないで(でも踏台昇降はした)コミティアへ直行。なんだか異様に風の強い日で、風が疲れた目にしみた。同じくビッグサイトではワンフェスが行われていたみたいだけど、風をモロにくらって段ボールを吹っ飛ばされてる人を何人か見かけてたいへんだなあとか思った。コミティアはまあいつものとおりぼちぼち買う。ただすごく眠くてぼんやりしてたので、けっこう見落としも多かったかもしれない。購入物件についてはまたそのうち。

▼その後、知り合いと飲み食いして帰宅。どっぷり疲れたのですぐ沈没。その後、ちょっと起きて仕事とかもしたので、結局本日読めたのは単行本2冊だけ。

2004年2月22日コミティア購入物件

▼未読物
【雑誌】ヤングキング 3/15 No.6 少年画報社 B5中
【雑誌】近代麻雀ゴールド 4月号 竹書房 B5中
【雑誌】ヤングマガジン 3/8 No.13 講談社 B5中
【雑誌】ビッグコミックスピリッツ 3/8 No.13 小学館 B5中
【雑誌】週刊少年ジャンプ 3/8 No.13 集英社 B5平
【雑誌】ひな缶Hi! Vol.3 茜新社 B5平
【単行本】「男ロワイヤル」 小田扉 太田出版 A5 [bk1][Amzn]
【単行本】「制服ぬいだら♪」3巻 渡辺航 秋田書店 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「ORANGE」13巻 能田達規 秋田書店 新書判 [bk1][Amzn]
【単行本】「ハラハラドキドキ」2巻 清野とおる 集英社 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「モッちゃん 猪木・北斗・吉宗特別攻略」 尾上龍太郎 白夜書房 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「プラネテス」4巻 幸村誠 講談社 B6 [bk1][Amzn]

【単行本】「藤田和日郎短編集 暁の歌」 藤田和日郎 小学館 新書判 [bk1][Amzn]

【単行本】「からくりサーカス」31巻 藤田和日郎 小学館 新書判 [bk1][Amzn]

 「暁の歌」は藤田和日郎2冊めの短編集。「瞬撃の虚空」「空に羽が…」「ゲメル宇宙武器店」「美食王の到着」の4作6話を収録。どれも見事にエンータテインメントしてて面白いが、この中では2003年10月9日の日記のサンデーRの項で感想を書いた、「瞬撃の虚空」と「美食王の到着」の2本がとくにいいと思った。「瞬撃の虚空」は、主人公の少年が日頃ばかにしていた祖父が、実は恐ろしい戦闘術の持ち主であるということが判明。その祖父とアメリカが生んだ最強の兵士との戦いを目撃するうちに、少年も自らの弱さに気づいていく……という物語。超高速で戦う爺さんがカッコイイだけでなく、セリフもアツい。「美食王の到着」も、究極の美食を求めて民を圧迫する王、彼に復讐を誓い自らの身体を毒物へと変えた「毒娘」の踊り子、そして王の来賓である「美食王」の3人が織り成す、エキゾチックで痛快なアクションストーリー。作画、展開ともに見せ場のシーンがひたすら気持ち良く、最初から最後までしっかり楽しめる。全体の雰囲気作りも良好。太い面白さにうならされる一冊。

 「からくりサーカス」のほうは、平馬による黒賀村の人形相撲決勝戦と、マサルvs.トルネードラプソディーの激闘が同時進行。その後、ナルミがしろがねに対してここまで何があったかを語るという展開。こちらもしっかり面白い。「この作品なら最後までしっかり行くだろう」と素直に思えるので、安心して物語に身を任すことができる。そろそろこれまでの分を読み返したくなってきた。


2/21(土)……肯定、角があるフレンド

▼Yahoo!に登録されるとやっぱり人が来るもんですなあ。というわけでアニメダイエットがいつのまにやら登録されてました。で、そのコーナーで見かけた「医師が教える!1分ダイエット」はけっこう参考になるな〜と思った。結局のところ、ダイエットしようと思ったらまずはちゃんとした食事、それに継続的な運動を組み合わせて、根気よく続けていくしかないっぽいですな。

▼それにしてもネットやってると、ダイエット関係の本とかって本当に買う必要ないなって思う。たいていの情報は検索すると出てくるし、しかも複数のサイトを見て、さまざまな視点からの意見を比べられるんで、「これはいい」「これはダメ」っていう判断がしやすい。本やTV番組はさすがにプロの制作者が作ってるだけあって説得力はあるんだけど、一つだけ見てるとどうしても視点が偏っちゃうんで、間違った情報でもつい鵜呑みにしてしまいがち。アニメダイエットについてもいろいろ反響があったけど、せっかくインターネットを使ってるんだから、アレをそのまんま鵜呑みにするのではなく、いろいろ自分で検索してみて自分に最適なやり方を各自模索してみることをオススメいたします。別に間違ったことはとくに書いてないとは思うけど、まあ効果や適したやり方なんてものはやる人の体質によっても違ってくるもんなんで。

▼漫画のほうは今日はちょっと少なめ。

【雑誌】ドルフィン 4月号 司書房 B5中

 巻頭はBENNY’S「プリプリ☆プリンセス」。お家の事情で政略結婚させられそうになったわがままプリンセスを、おつきの美男な使用人二人がサンドイッチ〜というお話。柔らかい絵、豊満なおにく、いやよいやよも好きのうちで流されていく風情、いずれもえっちくていい。くどうひさし「チョコレートキッス」は、おさななじみな二人が大人になって、バレンタイン・デーを機に恋人同士に変わる……という青春ラブラブストーリー。スタイリッシュな絵柄に毎度引かれる。青春モノ向きな絵柄です。

 あわじひめじ「エルフの母上様」。年下にしか見えない純血エルフのおかあさまにベタボレな息子さんが主人公。エルフ母がロリロリでいい感じでカワイイ。天崎かんな「ポチャっとLOVE。」は、やたらメシ食いまくってぽちゃぽちゃになってるヒロインが彼氏とHするというお話。ヒロインのメシの食いっぷりがやたらうまそうで微笑ましい。女の子、に限ったことじゃないけど、人がうまそうにものを食ってる姿ってすごく好きだ。

【単行本】「新世紀エヴァンゲリオン 鋼鉄のガールフレンド 2nd」1巻 作:GAINAX+画:林ふみの 角川書店 新書判 [bk1][Amzn]

 月刊AUKAで連載中の「新世紀エヴァンゲリオン」アナザーストーリー。ゲームのほうはやったことないんで知らないけど、漫画についてはけっこう楽しく読めた。要するにエヴァキャラで学園ラブコメをやるという内容。TV版の最終回あたりを見て「このラブコメパートだけ独立した世界として見たい」と思ってた人には打ってつけ。すでにアニメなどですっかりおなじみで性格は先刻承知なキャラだけに、最初っからスッと物語に入っていけちゃうのが強み。あと学園ラブコメとしても実にオーソドックスすぎるくらいオーソドックスにできているので、読んでいて普通に楽しい。第1巻では幼なじみのシンジとアスカがいる学校にレイが転校してきて、いろいろあった後、レイがアスカにライバル宣言……ってなところまで。キャラクターでいうと個人的にはやっぱりアスカ。なんかふにゃふにゃしているレイよりアスカのほうが見ていて面白い。あ、でもこの作品における、シンジに対していろいろトキめいているレイもこれはこれでいいと思う。


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