8/31(火)……機動戦隊ガンガルヴァ
▼エキサイトブックスにて三宅乱丈インタビューをやらせていただきました。実はコレ、電話インタビューだったんですが、三宅さんは気さくにいろいろ話してくれる人だったので、こちらとしてもまとめやすかったです。ぜひどうぞ。
▼OHP月極アンケートのテーマを入れ替えました。2004年9月のテーマは「銭マンガ大王」。お金儲け漫画や金融モノなどなど、お金にまつわる漫画に投票するという趣旨のアンケートです。ジャンジャンバリバリ投票していただければと思います。
▼8月分の「オリンピック合わせで読みたい漫画」は、浦沢直樹「YAWARA!」と山田芳裕「デカスロン」が並んでトップという順当な結果に。投票数自体は事前の予想通り少なめで110票。野球やサッカー、テニス、ゴルフといった日本でメジャーなスポーツは、頂点となる大会がオリンピックでないものがほとんどなので、漫画のほうもいざ探してみると意外なくらいオリンピックを舞台にしたものがない。大会直前にぼこぼこ出てくる実録ストーリーものは単行本化されないことが多く、後から振り返りにくい揮発性作品だったりするし。そんなわけで、今回は100票行かないかなーともと思っていたんだけど、オリンピックで日本がいつにないメダルラッシュを見せたおかげで多少は増えたかもしれないっすね。
【雑誌】漫画サンデー 9/14 No.35 実業之日本社 B5中
画:本庄敬+作:末田雄一郎「蒼太の包丁」。もっと料理話が読みたいとは思いつつ、蒼太の幼なじみ・純子がけっこうカワイイなと思ったり。君は笑ったほうがかわいいよ、という回。作:新堂冬樹+画:千葉きよかず「炎と氷」は、ヤクザvs.世羅の雇った人たちのバトルがスタート。世羅が思うさま暴力大将ぶりを発揮しててダイナミック。闇金モノではあるが、どちらかといえばヤクザモンの一代記といった感じ。独特の大ざっぱさが面白い。
【単行本】「リトル・フォレスト」1巻 五十嵐大介 講談社 A5 [bk1][Amzn]
都会から遠〜〜く離れた田舎住まいのイチ子が、農作物や自然の恵みなどを食べる食べる。五十嵐大介らしい細かな筆致で、それらの食べ物が実にうまそうに描かれる。都会暮らしでは絶対に味わえないスローフードたちへの憧れが募る一作。ただ、憧れるとはいうものの、自分が即今の暮らしを捨てられるかといえば捨てられないし、都会から来たモンがいきなり移住していきなりそういう美味しい部分だけ持ってくなんてことはできないわけで、やはりこれも一つのファンタジーなんであろうなとは思う。あと漠然と「おいしそう」とは思うものの、そのとれたて感とは東京とかに住んでると味わえないので、それがどの程度「おいしい」ものなのかは想像がつかないところもある。そこらへんもやっぱしファンタジ〜♪であるなあと思います。
【単行本】「ガンダルヴァ」上下巻 正木秀尚 河出書房新社 A5 [bk1][Amzn:上/下]
形がないだけに漫画では描きにくいものの一つである「匂い」の描写にこだわった一作。これまで単行本未収録、かつ雑誌連載が終わった後も描きためられていた分も合わせた完全版の単行本。誰よりも匂いに鋭敏で、かつ人が嫌うような人間の体臭などからも悦楽を見出す香田という男が主人公。彼が、脇や足など素敵な体臭を持つ女性たちと繰り広げる、大人の物語。普通は人が嫌がるような匂いに興奮を覚え、そこから目眩く世界を作り出していく様子は、一幕のショウを見ているかのよう。情熱的で官能的でたいへんカッコイイ。雑誌未掲載分も約130ページ以上あるので、イブニングKC版を持っている人にとっても購入する価値は十分。正木秀尚のシッカリした艶のある描線は美しく、濃厚な世界観をしっかり演出。表現、ストーリーともに密度が高く、満腹感のある一品。やはりこの匂い表現は一読の価値ありでしょう。
【単行本】「平凡ポンチ」2巻 ジョージ朝倉 小学館 B6 [bk1][Amzn]
巨乳アイドルを殺害したミカと、自主映画監督の真島の逃避行がこの巻も続く。巨乳になりたいと切に願うミカは、誰もが巨乳になれるという桃源郷「巨乳の里」を目指すが……という第2巻。この作品については最初っからずっとそうだが、展開はもうグッチャグチャで成り行きまかせ。巨乳アイドル殺害もその場の勢いだし、ミカと行を共にする真島はデブオタだったのが一瞬でイケメンになったり、なんだかもう変幻自在。ゴロゴロ転がりまくってどうなっていくんだか全然予想がつかない。ただジョージ朝倉の強烈な牽引力でグイグイ引っ張られて行く。たぶん行き当たりばったりで描いているお話なんだろうけど、その行き当たりばったり感が気持ちいいというか。この先二人がどうなろうがかまわないので、とにかくぶっとんだ展開を期待したい。
【単行本】「ボールパークへようこそ」4巻 高田靖彦 小学館 B6 [bk1][Amzn]
これにて最終巻。最後は静かに終わった感があったけど、正直ちょっともったいない作品。球団合併など、プロ野球というシステムがドラスティックに動こうとしている今こそ、こういう裏方の視点からプロ野球の今を見つめた作品が価値を持ってくる時期だと思う。とはいえ毎日のように状況が変わる現在だと、製作期間がかかる漫画が現実に追いついていけないというのも事実。シーズンオフを迎えて一段落したあたりで、この話の続きが出たらいいなあと思える作品。
【単行本】「鬼虫」3巻 柏木ハルコ 小学館 B6 [bk1][Amzn]
絶海の孤島である鬼島で火山が噴火。トラゴ、ククリたち島の住民たちの生活が今までのようではいられなくなる中、外部からの漂着者たるマナメがじょじょに暗躍し始め……という第3巻。雑誌だとけっこう読み飛ばされがちな作品だと思うが、閉鎖された原始的な村人たちの生活を描く物語はかなり力入ってると思う。なかなか先が読めないし、読んでて息の詰まるような作品ではあるが、作者が満足するところまで描けるといいなあと願わずにはいられない。
【単行本】「蒼天航路」32巻 王欣太 講談社 B6 [bk1][Amzn]
劉備軍が漢中に侵攻し、曹操軍との激しい戦いが繰り広げられる。曹操の死期が迫っている時期ということもあり、物語的にもクライマックス。劉備軍には張飛、趙雲、馬超、黄忠らの将星が揃い、夏候淵らがそれを迎え撃つ。豪華キャストによる激戦はなかなか燃えるものがある。「蒼天航路」の連載自体は年内終了予定ということで、ここらへんが最後の一丁場。長らく続いてきた本作品が、最後にどんなものを見せてくれるか、楽しみに待ちたい。
8/30(月)……防人スコアラー
▼まんが王倶楽部とbk1の新刊リストから9月の購入予定本をピックアップ。注目は宮下あきら「民明書房大全」[Amzn]と田中ユタカ「愛人 [AI-REN]」5巻[Amzn]かな。「AI-REN」は4巻の発売から3年近くが経っており、まさに待望の1冊という感じ。ただ雑誌掲載時からかなり手を入れたものになっているそうで、楽しみな反面、不安でもある。連載が終わって一度気持ちが切れてしまうと、そこからまた元のノリに持っていくのはけっこう難しいことだと思うので。とはいえやはり期待したい1冊ではある。そのほかでは「無敵鉄姫スピンちゃん」と「村上かつら短編集」が出るのもうれしいところ。
▼2004年9月購入スケジュール
9/3 「いちご100%」12巻 河下水希 集英社
9/3 「デスノート」3巻 作:大場つぐみ+画:小畑健 集英社
9/3 「無敵鉄姫スピンちゃん」 大亜門 集英社
9/3 「リング」1巻 島袋光年 集英社
9/3 「武装錬金」4巻 和月伸宏 集英社
9/3 「なんてっ探偵アイドル」18巻 北崎拓 小学館
9/3 「民明書房大全」 宮下あきら 集英社
9/6 「ガタピシ車でいこう 迷走編」3巻 山本マサユキ 講談社
9/6 「2人暮らし」3巻 市川ヒロシ 講談社
9/6 「彼岸島」8巻 松本光司 講談社
9/6 「アゴなしゲンとオレ物語」16巻 平本アキラ 講談社
9/7 「デ・ジ・キャラット 〜でじこだにょ〜」 コゲどんぼ ジャイブ
9/7 「オレンジでりばりぃ」1巻 作:ボヘミアンK+画:宗我部としのり ジャイブ
9/9 「イケてる2人」18巻 佐野タカシ 少年画報社
9/10 「フェアリーアイドルかのん」1巻 袴田めら ポプラ社
9/11 「ぶらっくぱれっと」 乙 メディアックス
9/13 「NAKID STAR」 大暮維人 コアマガジン
9/13 「恋文日和」3巻 ジョージ朝倉 講談社
9/16 「かりんと。」2巻 作:氷幻嵩人+画:THE SEIJI 秋田書店
9/16 「月のパルス」1巻 くらもちふさこ 集英社
9/17 「僕と君の間に」1巻 鈴木央 集英社
9/18 「オナペッチュ」 RIKI コアマガジン
9/22 「ラブロマ」3巻 とよ田みのる 講談社
9/22 「Qコちゃん THE地球侵略少女」2巻 ウエダハジメ 講談社
9/22 「ゴージャスめし」 弘兼憲史+倉田真由美 講談社
9/22 「フィラメント 漆原友紀作品集」 漆原友紀 講談社
9/22 「アガペ 犯罪交渉人 一乗はるか」1巻 作:鹿島潤+画:石黒正数 メディアファクトリー
9/24 「あまえないでよっ」2巻 作:ボヘミアンK+画:宗我部としのり ワニブックス
9/25 「いばらの王」4巻 岩原裕二 エンターブレイン
9/25 「真現代猟奇伝」 氏賀Y太 オークス
9/27 「おかみの星」1巻 吉野ケイイチ 少年画報社
9/27 「青春ビンタ」6巻 私屋カヲル 少年画報社
9/27 「若葉マリッジ」 北河トウタ 少年画報社
9/27 「若葉といっしょ」 ほしのふうた 東京三世社
9/27 「眼鏡のお年頃」1巻 むっく 芳文社
9/28 「奥さん、がんばる」 BENNY’S 晋遊舎
9/29 「fetish」 藤原薫 祥伝社
9/29 「地下鉄の風に吹かれて」 南Q太 祥伝社
9/29 「奥さまDEナイト」3巻 琴の若子 実業之日本社
9/29 「愛人 [AI-REN]」5巻 田中ユタカ 白泉社
9/29 「藍より青し」14巻 文月晃 白泉社
9/30 「アカシヤの星」1巻 たくまる圭 小学館
9/30 「PLUTO」1巻 浦沢直樹 小学館
9/30 「ギャラリーフェイク」31巻 細野不二彦 小学館
9/30 「π」6巻 古屋兎丸 小学館
9/30 「知事ラン子」1巻 高橋のぼる 小学館
9/30 「CUE」1巻 村上かつら 小学館
9/30 「村上かつら短編集」1巻 村上かつら 小学館
9/30 「まほうつかいミミッチ」1巻 松田洋子 小学館
【雑誌】ヤングキングアワーズ 10月号 少年画報社 B5中
単行本1巻[bk1][Amzn]が出たばかりの石田敦子「アニメがお仕事!」が巻頭カラー。自社制作のテレビシリーズが始まり、イチ乃・ニ太の所属するプロダクションはてんやわんや。その忙しさに皆殺伐としていくが、そんな中でもイチ乃は「アニメを作っている」という実感を味わう。苦しいながらもポジティブで、読みごたえのある展開。でもヒキの部分で不安要素がほのめかされており、先の展開も気になるところ。小野寺浩二「妄想戦士ヤマモト」は2本立て。山本がメイド喫茶勝負をする話と、松下が山本妹とデートする話。松下も報われない人だなあ。あと今号には水上悟志の読切「鋼鉄神将オメガフロッグ」が掲載。女子高生がカエル型ロボットを操って活躍するというドタバタギャグ。あと「ヘルシング」が載ってないので佐藤ショウジがいつもながらに出動。「疾走☆ふたりぼっち」。代原20回めだそうです。
【雑誌】ヤングマガジン 9/13 No.40 講談社 B5中
作:木内一雅+画:渡辺潤「代紋TAKE2」が最終回。ラストはまあこんなふうになるかなあとも思ったけど、正直なところいまいちかなー。普通にめでたしめでたしでも良かったような気がする。押切蓮介「でろでろ」。耳雄とみんなが海へ。妹の留渦のは水着シーンとかはないものの相変わらずカワイイなあ。
【雑誌】ビッグコミックスピリッツ 9/13 No.40 小学館 B5中
作:雁屋哲+画:花咲アキラ「美味しんぼ」が復活。今号から4週連続で掲載とのこと。今回はトウモロコシ料理のお話。なんとなく唐突な感じではあるけれども、とりあえず富井副部長がいつもの通りだったので安心した。中原裕「ラストイニング」。鳩ケ谷の能力分け指導に不満を持った部員の母親たちが反発するも、鳩ケ谷がセールスマン時代に培ったで奥様連を丸め込む。インチキ臭さ丸出しでなかなか面白い。その手管もそうだけど「こうすれば強くなれる」という勘どころをもっともらしく描いてて、説得力がある。野球漫画としては派手な部類ではないけど、地道に面白い。小田扉「団地ともお」。ケリ子と青戸さんの友情話。年上なのに完全に小学生と対等な青戸さんの頭悪さがいい感じ。
【雑誌】週刊少年ジャンプ 9/13 No.40 集英社 B5平
藤崎竜の新連載「ワークワーク」がスタート。古代の神が作ったと言われる凶暴な機械生命体から隠れて暮らす人々を守る、「防人」と呼ばれる戦士の息子・シオの冒険を描いていくというアクションもの。作画は相変わらず達者だけど、ガチャガチャしてて個人的にはちと読みにくいかなー。武井宏之「シャーマンキング」はなんだかブチッと最終回。途中から話が追えなくなってたけど、そんな自分でもかなりテキトーっぽく感じた。残念ながらガッカリ最終回だった模様。
【雑誌】エンジェル倶楽部 10月号 エンジェル出版 B5平
あずき紅「ハート♥メーカー」。ヒロインの真弓がカーセックスしてて「なかはダメ 外に射精して」といって、相手の少年が「外って車の外?」と問い返すシーンでなんか笑ってしまった。あと今号は「凌辱メイド特集」ということで、単ユキモト・千夏山人・奴隷ジャッキーがメイドものの漫画を執筆。奴隷ジャッキーの連載「0 PULLTOWNへようこそ!」がお休みだったのはちと残念。
【単行本】「サトラレ」7巻 佐藤マコト 講談社 B6 [bk1][Amzn]
この巻の後半では、いよいよ西山一家のエピソードがクライマックスに近づいてきた。考えていることが、口に出さずとも周囲に漏れ出してしまうサトラレならではの能力を、うまいこと盛り上がりにつなげている。せっかくここまで面白く来た物語なので、ラストまでもう一踏ん張り、頑張っていただきたいところ。
【単行本】「はるか17」3巻 山崎さやか 講談社 B6 [bk1][Amzn]
調子よく推移中。これまではとまどいがちだったはるかが、いよいよアイドル道に本気になっていく。うまく行き過ぎな感もあるけど、主人公がステップアップしていく様子はやっぱり見てて楽しい。はるかの表情がイキイキと描けているのも良いところ。安定して面白いと思います。
【単行本】「爆音列島」 4巻 高橋ツトム 講談社 B6 [bk1][Amzn]
この巻でも80年代暴走族をリアルに描き出している。タカシは自分のバイクを手に入れ、新しい彼女ともうまく行っており、ゾクとして順調にステップアップ中。しかし交機には目をつけられ、不穏な空気も。生っぽくて面白いが、流行歌などの当時の時代性を感じさせるアイテムの登場は、ちょっと少なめになってるかな。
8/29(日)……落とし子崇めに
▼コミティア69に行く。買った本についてはまたいずれ。直前まで仕事していたので今日もまたほとんど寝てない状態で頭ボケボケ。最近いつもこんな感じで良くないなあと思うんだけどどもこもなりません。終わった後は池袋で飲み。楽しい集まりだったが、途中でうとうとしてしまいもったいないことをしたと、何度もした反省を繰り返す羽目に。次こそはどうにかしたいが、開催日は11月21日。忙しそうな時期だなあ。むーん。
▼8月29日コミティア購入物件
▼30日売り
【雑誌】ヤングキングアワーズ 10月号 少年画報社 B5中
【雑誌】ヤングマガジン 9/13 No.40 講談社 B5中
【雑誌】ビッグコミックスピリッツ 9/13 No.40 小学館 B5中
【雑誌】週刊少年ジャンプ 9/13 No.40 集英社 B5平
【単行本】「ドロヘドロ」5巻 林田球 小学館 A5 [bk1][Amzn]
【単行本】「平凡ポンチ」2巻 ジョージ朝倉 小学館 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「ボールパークへようこそ」4巻 高田靖彦 小学館 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「鬼虫」3巻 柏木ハルコ 小学館 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「S60チルドレン」2巻 川畑聡一郎 講談社 B6 [bk1][Amzn]
ハードボイルドな小学生漫画第2巻。絵柄はコミカルながらクセはあるけれども、しっかり読むとこれがたいへん読みごたえがあって面白い。子供社会ならではの友情、それから見栄や打算、妬みや悪意などをすごく丁寧に描いていく周到な作風はかなり独特。一つ一つの問題を安易な救いとかで片付けようとせず、みっちりつきつめていく語り口は一見の価値あり。例えば第7話の「悪童哀歌」では、主人公・音仲晶少年のクラスメートが万引きグループを作ったりするわけだが、それは悪いことではあると分かりつつも、主人公もそれに惹かれる気持ちはあり、単純に断罪したりはしない。自分がいちおう「良識派」に属しているのが100%正義漢からではなく、臆病さや周囲の目に対する配慮から来ているものだったりすることに葛藤したりといろいろ複雑。子供漫画でありながら、白か黒で割り切らない、灰色な視点が新しいと思う。ひねくれた視点で子供時代を振り返った嫌漫画といえないこともないけど、ユニークな作品であることは間違いない。
【単行本】「SOIL」2巻 カネコアツシ エンターブレイン B6 [bk1][Amzn]
じわじわと謎に迫っていく様子がタイヘン面白い。一見平和そのものに見える新興ニュータウンの底流を流れる悪意が、とある事件をきっかけに表面化。その闇が住民たちや関わった刑事たちを呑み込んでいくミステリーホラー。一つの事実がきっかけになって、また一つ新たな事実が露見していく……という小出し小出しの感覚がいい。平凡な住民たちが、ちょっとしたきっかけで同じコミュニティの構成員の敵側に周り、陰湿なイジメを繰り返していく様子はなかなかに怖い。自分の意志以上のものに操られるように行動していくさまはたいへん気味が悪くてゾッとする。雑誌読みだと話がつかみにくいけど、単行本でまとめて読むとすごく面白いです。
【単行本】「よみきりもの」7巻 竹本泉 エンターブレイン A5 [bk1][Amzn]
いつもながらのマイペースな面白さ。やたら背が高かったり、かわいい外見なのに声だけむちゃくちゃ低かったり、ちょっとしたヘンな性質を持った女の子と、その周囲の人たちの様子を楽しく。ボケ役な女の子とツッコミ役の男の子のかけ合いも、毎度のことではあるんだけどやっぱり楽しくて。唯一無二な竹本泉テイストが満載なシリーズ。
【単行本】「犬嶋高校行進曲」3巻 小松大幹 少年画報社 B6 [bk1][Amzn]
最終巻。頭も悪けりゃケンカも弱い、最底辺の学校として近隣の人々にバカにされている犬嶋高校の面々が、バカで暴れん坊だけど強くて暖かいサダキチの登場によって変わっていくという物語。サダキチ以外はケンカが弱くて、実はグレてるわけでもないあたりは、普通のヤンキーものっぽくないが、それぞれのキャラクターはけっこう純粋で憎めない。またサダキチや、彼の親友であるミチロウらのセリフも熱く、ときにツボにハマって泣けたりもする。気持ちのイイ男たちのお話が満載で、なかなかにいい作品だった。小松大幹の青臭さはとても良いです。
【単行本】「アニメがお仕事!」1巻 石田敦子 少年画報社 B6 [bk1][Amzn]
アニメーターになろうと上京した双子の姉弟、イチ乃とニ太の青春を描いていく物語。タイトルどおりアニメの制作現場が物語の舞台。石田敦子自身がアニメ業界の人だったこともあって、なかなか普通のアニメネタの漫画では見られないようなところまで突っ込んでて面白い。例えば、辞めてほかの会社に移ったアニメーターの新しい職場に対して、集団での嫌がらせの無言電話攻撃が行われたり、イヤ〜な話もいろいろ。またイチ乃・ニ太の賃金事情なんかもチリチリくるものがある。しかしそんな中でも「アニメが好き」という情熱を持ち続ける二人の姿は素直に応援したくなる。普段何気なくアニメを見ているけれども、その舞台裏でこういった苦労がいろいろあるのだなあなどと思ってしまう。作者自身の実体験に基づいているところがかなり多いだろうし、描いていてキツく感じる点もあろうけれども、そこから逃げないできちんとお話を作っている点はとても石田敦子らしい。
見る側としては普段気軽にいろいろいっちゃってて、それはそれで視聴者側のスタンスとしては間違っていないんだろうとは思いつつも、その作品の向こうにはいろんな人がいていろんな想いが込められているってことも、わきまえておきたいところではあるな、などと感じたりした。まああまり意識しすぎて、評価を曲げちゃったりしたら、それも不自然だし違うと思うけれども。
【単行本】「恋愛ジャンキー」14巻 葉月京 小学館 B6 [bk1][Amzn]
エイタローと地井さんが、二つのカップルの恋路をアシストするため奔走する巻。まあそれがきっかけで二人の仲も近づいていくわけですが。なかなか良いコンビネーションで微笑ましい。というわけでエロ描写も華やかだし安定して楽しい。
【単行本】「DearS」1〜6巻 PEACH-PIT メディアワークス B6 [bk1][Amzn:1/2/3/4/5/6]
アニメ版がけっこう楽しいので、漫画版にも手を出してみようかと思ってまとめ買い。まったりとした感じで面白い。地球に漂着した宇宙人「DearS」の少女・レンが、主人公・武哉の部屋に住みつき、奴隷としてお仕えしようとするが彼女のとんちんかんな行動もあってドタバタと事件が起きていくという内容。別のDearSであるミウやら、武哉の幼なじみのねね子やら、妹の菜月やらも加わって賑やかに展開。力の抜けたコミカルな描写も端々に出てきて、なんだかほのぼの。あと「主人公に片想いしているサブヒロイン」好きな人としては、ミウ、ねね子、菜月とその手のキャラがいっぱいいるのもちょっといい。5〜6巻あたりになるとレンに手を出す女たらしの人とか出てきて、ちょっとお話が動いてはいるけれども、基本的にはわりと気楽に読んでいける作品。
8/28(土)……NO!未納
▼アイ・オー・データ機器のAVeL LinkPlayerの新型「AVLP2/DVDG」の予約受付が各所で始まっておりますな[Amzn][楽天]。これは購入しようかと思ってます。パソコン内の動画をネットワーク経由でTVに出力できる機械としては、バッファローの「Play@TV」も持ってるけど、LinkPlayerのほうが画質はいいしDVD-Videoの再生もできるんで購入を決意。Play@TVのほうは仕事場のほうに持ってって、職場TV用動画再生プレイヤーとして使おうかなと。ただ初期ロットは避けたい気もするので、発売してちょっと評判聞いてからにするかも。
▼それにしてもPlay@TV[Amzn][楽天]は安くなったなあ。Amazonでも9700円かー。使い勝手はけっこういいし、とりあえず安価にPC動画をTVに出力する機器が欲しいって人にはいいんじゃないかと。新型が出て値段の下がった初代LinkPlayer「AVLP1/DVD」[Amzn][楽天]を狙うってのもいいかも。ファームウェアとサーバーソフトをアップデートすればWMVとかも再生できるようになるし。
▼ギリギリになっちゃったけど5月コミティアで買った同人誌を全部読了。これで安心して日曜のコミティアに行けます。
▼2004年5月4日コミティア購入本
【同人誌】「昔の学校」 森祭 <屁のカッパ>
【同人誌】「学校幻想」 片栗 <クルのトーチカ>
【同人誌】「3つの夜の詩」 文:いとうれいこ+絵:きのあずさ <ショミンの家>
【同人誌】「プレアデス」 ミギー <天羅万象>
【同人誌】「Smile early days」 本井広海/本沢友一郎 <METAL ZIGZAG>
【同人誌】「うさぎトレモロ」 はら <ポンポーグラー>
【同人誌】「SHORT HOPE LIGHTS」No.003 ぴこぴこリョウ・北村 <ぴこぴこ。>
【同人誌】「拘束世界のアリス」 村山慶
【同人誌】「遅刻」 弥生一八/小田扉 <ねね>
【同人誌】「ぽちに願いを」 青木俊直
【同人誌】「天気箱菓」 シマヤ <のぶ子堂>
【同人誌】「空き缶」 川津典昭 <空飛ぶ河童>
【同人誌】「トビラの魔法使い ジーナちゃん」 森砂季 <トラウマヒツジ>
【同人誌】「讒妄童話 弐」 kashmir
【同人誌】「草の民」 山崎浩 <ワンダーワンダー>
【同人誌】「赤い牙4」 <赤い牙>
【同人誌】「まとまらず」 上原昭人 <ち>
【同人誌】「もくず」 上原昭人 <ち>
【同人誌】「Tableau0 −タブローZERO−」 志賀彰 <憂貧局>
【同人誌】「かおりちゃんのメメントの森からこんにちは」 鵜匠カシヲ <赤色オレンンヂ>
【同人誌】「こどものスウィートリキュール」 三五千波 <シュトルムウントドランク書店発行部>
【同人誌】「summer friend」 minami kenichi <parking?>
【雑誌】フラワーズ 10月号 小学館 B5平 [定期購読:出版社/eS]
江平洋巳「のみのおうさま」。博士&小田君シリーズの最終回。ヤマっ気のある父親によって金儲けのネタにされていた元天才少年のお話。柔らかいペンタッチとかわいらしい絵作りが印象的な作品だった。シリーズ全6編収録の単行本「はじまりはハロー」が10月26日に発売予定とのこと。小学館新人コミック大賞佳作の読切、丘山エリ「春告げ神社」。受験に失敗し恋人にもフラれた男子が、神社の神様を名乗るにーちゃんの結びつけでヨリを戻すといったお話。硬質な線による作画は達者で、ビックリするようなところはないもののキッチリまとまっている。どうでもいいことだが主人公のにーちゃんが自分と同じ名前(隆広)だった。
【雑誌】コーラス 10月号 集英社 B5平
谷川史子の読切「風の道」が掲載。高1のころから10年間のつきあいで、新鮮味の欠けてきたカップルが、とある事件をきっかけに気持ちを再確認するというお話。整った絵柄と気持ちいいお話作りで、いつもの谷川史子という感じ。細川貂々「東京金魚」。別冊コーラスのほうでやってるシリーズだそうで。この人の作品は久しぶりに見たけど、キュートな絵柄は相変わらずかわいらしい。松田奈緒子「レタスバーガー プリーズ OK,OK!」。ついに結婚を決意した綾とイナゾー。ということで今回はイナゾーママが登場。それを前にわたわたする綾の姿が楽しかった。
【雑誌】メロディ 10月号 白泉社 B5平
魔夜峰央「パタリロ源氏物語!」。これまでバンコラン光源氏を中心にお話が進んできたが、ついにパタリロが登場。今回の役回りは賀茂家に現れた異能の陰陽師。抜群の安定感で抜かりなく面白い。
【雑誌】阿ウン 10月号 ヒット出版社 B5平 [定期購読:eS]
師走の翁「シャイ娘。外伝 VI来襲」は7回め。魔力によって操られたシャイ娘。の面々が、イベント「ハロシャイ IN 沖縄」でエッチなことになるという展開。まだ凌辱シーンとかは始まっておらず、シャイ娘。による運動会的なことをやらされている。場面場面でいろいろ小ネタが仕込まれていて思わず笑ってしまう。賑やかで楽しくていいですなあ。旭「魔法少女ミルキー★ベル」は3回め。今回はめがね魔女っ子のコエダさんが活躍。この人の描く乳はとろりとした質感があってなかなかいい。
高岡基文「ぽちたま」。お嬢さまと彼に付き従うおつきの美少年、実は二人だけのときは恋人同士な、主従のエッチコメディ。ほのぼのとしたお話だけど身体の描き方とかはしっかりエッチでやはり手堅く実用的。井上よしひさ「運転手は君だ! 車掌は僕だ!」は、電車の運転席で鉄道員さんがエッチする話。鉄な方面のことをやりつつエッチもしてて、なんだか楽しそうで良かった。
【雑誌】快楽天 10月号 ワニマガジン B5中
うーん、今号はいまいちかな。鳴子ハナハルもページ数少ないし。上連雀三平「やまとなでシコ」は盛り上がってきたか。本当にエロ女相撲を真っ正面からやってて楽しい。「死に体」に対する「イキ体」という用語もナイス。あとポン貴花田「ふたりで夏休み」、飛龍乱「妖しい隣人」あたりは手堅くエロい。SABE「阿佐谷腐れ酢学園」。自分よりブルマの似合う女子の登場で、ブルマちゃんが精神崩壊中。相変わらず下らないことやってていいなあ。
【雑誌】キャンドール 10/11 実業之日本社 B5中
井荻寿一、中田ゆみ、むつきつとむ、すずきみら、琴の若子、みずきひとし……と相変わらず手堅い。井荻寿一「メイドロイド雪之丞」は4thエディションに突入。春之介の初体験の相手だった高校時代の家庭教師の先生が登場して、いろいろ引っ掻き回してくれそうな感じ……といったところ。なかなか色っぽい感じの女性であります。むつきつとむ「小あくま天使 桃色系」。ちょっとしおらしいところを見せる水穂がかわいくて良いですな。
【雑誌】COMICパピポ 10月号 フランス書院 B5中
後藤羽矢子「ハナビトツボミビト」。みもな先生のレイプ事件で鬱な展開が続いていたが、友成にようやく転機が訪れるか。ツライ経験を経て、友成がちょいとイイ男になりそうな気配。D.P「着グルーミングUP!」。倒産寸前の遊園地の着ぐるみショーで、起死回生のエッチなイベントが……という内容。ウサミミをつけたヒロインさんがエロっぽくていい。この人はなかなか量感のあるいい乳描きますね。内容のほうも多人数プレイシーンがモリモリで、そっち方面好きな人にはしっかり実用的。
8/27(金)……黒渦度
▼アテネオリンピックももうすぐおしまいですが、OHP月極アンケート8月分「オリンピック合わせで読みたい漫画」もそろそろ締切が迫って参りました。というわけでいわゆる一つのよろしくお願いします。
▼28日売り
【雑誌】阿ウン 10月号 ヒット出版社 B5平 [定期購読:eS]
▼30日売り
【雑誌】エンジェル倶楽部 10月号 エンジェル出版 B5平 [定期購読:Fujisan]
【雑誌】ヤングアニマル 9/10 No.17 白泉社 B5中
宮野ともちか「ゆびさきミルクティー」が連載再開。相変わらず由紀は黒川さんに期待をもたせつつぐじぐじいっててひどい男ぶりを発揮。今度はどんなシュガートークをかましてくれるのか楽しみ。作:雑破業+画:竹内桜「ちょこッとSister」。浴衣の胸元がはだけた管理人さんのお目覚めシーンが眼福眼福といった感じ。作:あかほりさとる+画:板場広志「マウス」は最終回と書いてあるけど、次号予告にも載っている。何をするんでしょうな。
【雑誌】ビッグコミックスペリオール 9/10 No.18 小学館 B5中
作:市川拓司+画:高田靖彦「いま、会いにゆきます」は2回め。海辺で出会った亡き妻にそっくりの女性と、巧、そして息子の生活がスタート。巧と亡き妻が出会ったときのエピソードも語られ始めて、なかなか読ませる展開。まず出だしは好調に来ているのではないかと。あと次号からは作:武論尊+画:池上遼一「覇−LORD−」がスタート。三国志モノだそうな。今度週刊少年マガジンで塀内夏子が三国志モノを始めるけど、もしかしてなんかブームとかですか? 「蒼天航路」は年内に終了予定らしいが、常に三国志モノに対するニーズはあるのだなあと。
【雑誌】コミックバンチ 9/10 No.39 新潮社 B5中
原哲夫「蒼天の拳」。面白い。今回はフランス人とドイツ人が出てくるのだが、フランス人が「「ドイツの方々〜ここはフランス租界でソワ〜」「勝ってな真似はダメでソワ〜」とか語りかけて、ドイツ人のほうは「ここは目をつぶってもらおうかイッヒ!」「我らが同志を数十人も殺した男が潜んでリィッヒ!」とか会話しているシーンで爆笑。こういうくだらないネタは大好き。こせきこうじの新連載。きっとみんな「またか……」と思ったに違いない。というわけで「山下たろーくん −うみとそらの物語−」。出版社を退職し結婚して子供も出来た山下たろーが、今度は教師になり、離島の学校に配属されるというところからお話はスタート。まあいつもの感じかと。
【雑誌】手塚治虫マガジン 10月号 KKベストセラーズ B5平 [定期購読:eS]
「火の鳥 黎明編」が最終回。今号では読切3本立て「海の姉弟」「グロテスクへの招待」「ひとでの秘密」が掲載。この中では「グロテスクへの招待」がいいなあ。好きなものをなんでもからだに取り込んでしまう体質のネリという少女と、彼女を愛した一人の少年の物語。ネリが可愛らしく切ない結末が美しい。また「海の姉弟」は、沖縄の海のそばで暮らす仲睦まじき姉弟の物語。姉に対する弟の恋愛感情など萌えるものもあるが、実は日本本土の人間との対立といった問題も描写しており、終盤はヘビーな内容になっている。「リボンの騎士」はさよならヘケート。いい娘さんでした。と、単行本も持ってるのに今さらながら。
【雑誌】コミックミニモン 10月号 東京三世社 A5中
今号はほしのふうたが表紙のみなのでちょっと淋しい。そんな中、ねんど。は引き続き好調。「下からググッと」。逆上がりが結びつけたちっちゃなカップルのお話という感じ。個人的にはエッチシーンよりも、傷にバンドエイドを貼ってくれたヒロインの女の子に、男の子が「ちゅっ♥」とするシーンがなんか心ときめいて良かったりしました。
【単行本】「おおきく振りかぶって」2巻 ひぐちアサ 講談社 B6 [bk1][Amzn]
この巻も面白い。三橋の中学時代のチームメートたちが多数所属する三星高校との練習試合の模様がじっくり描かれていく第2巻。相変わらず三橋はびくびくオドオドしているけれども、マウンド上では投げることへの強い執念を見せ、投手としての才能を感じさせる。ここらへんはやっぱり見てて気持ち良くて、普段臆病なキャラだけにスパッと感情移入しやすいし、そういう奴がちょっとずつイイところを見せていくもんだからカタルシスが常にある。一歩前進してはズリズリ半歩後ずさるみたいな感じ。一足飛びに凄まじいところを見せるんじゃなくて、あくまで小出し小出し。でもそれが不自然じゃない。あと中学時代・三橋のせいで登板できなかったと思われていたピッチャーが、実は誰よりも三橋のことを認めていたなんていうエピソードは、なんとも心くすぐられるものがあるではありませんか。
また、ほかのキャラも良い。とくに実は昔のチームメートたちとまた野球したいという気持ちを持っている三橋を、ガッチリつかまえようと頑張るキャッチャーの阿部は明らかに萌えるでしょう。あと部員たちをしっかり操縦している女性監督のモモカンとかも良いキャラ。野球シーンの描写もけっこうテクニカルな部分があって(まあ多少ハッタリきかせてる部分もあるだろうけれども)、野球好きな人にとっても満足が行く。こういう漫画見てると改めて野球って面白えなあと思う。それなのになんで今のプロ野球はああもつまらなく感じてしまうのだろう……いや、これは漫画とは直接関係ないことですな。
【単行本】「コミック版 みんなのクローズドシステム処分場」 オーム社 A5 [bk1][Amzn]
表紙からは全然分からないが、漫画部分を「未来さん」(→オスマン)などの新谷明弘が担当。とある町の新町長が、町民の願いをかなえるべく、これまでの屋根なしのオープン型とは違った、屋根付きのクローズドシステムのゴミ処分場建設を目指すという内容。つまりクローズドシステム処分場のお勉強漫画である。「クローズドシステム処分場開発研究会」というところが編集をしているだけに、内容はいたってマジメ。さすがに面白いかといわれると「興味のある人になら……」くらいしかいえないが、新谷明弘らしいトボけた味は随所に出ているので、その風味は満喫できました。
8/26(木)……独房ステーキ
▼未読物
【単行本】「DearS」6巻 PEACH-PIT メディアワークス B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「犬嶋高校行進曲」3巻 小松大幹 少年画報社 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「アニメがお仕事!」1巻 石田敦子 少年画報社 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「ガンダルヴァ」上下巻 正木秀尚 河出書房新社 A5 [bk1][Amzn:上/下]
【単行本】「嗚呼どす恋ジゴロ」1巻 平松伸二 日本文芸社 B6 [bk1][Amzn]
【雑誌】ヤングアニマル 9/10 No.17 白泉社 B5中
【雑誌】ビッグコミックスペリオール 9/10 No.18 小学館 B5中
【雑誌】コミックバンチ 9/10 No.39 新潮社 B5中
【雑誌】コミックミニモン 10月号 東京三世社 A5中
【雑誌】少年エース 10月号 角川書店 B5平 [定期購読:出版社]
先日休刊したエース特濃から漫画:箸井地図+原案・脚本:大塚英志+原作:清涼院流水によるインチキ探偵漫画「探偵儀式」が移籍。また木村ひかげのファンタジー読切シリーズ「HIKAGE'S SLOW COMIC」も掲載。両方ともエース特濃とともに終わってしまうのはもったいない作品だったので一安心。とくに「HIKAGE'S SLOW COMIC」は特濃の後継誌が「コミック新現実」らしいので誌面の雰囲気的に合うんかいなと思っていただけに良かった。伯林「龍宮戦記」は今回で最終回。単行本化化の話は書いてないなあ。チャンピオンREDでやってた奴と合わせてなんとかしてほしいところだが。
ところで、最近分厚くなってからの少年エースはなんかいまいちな印象。むやみにページ数を増やしたためか、個々の作品の印象が薄くなっているし、安定して底支えしてきた吉崎観音「ケロロ軍曹」がアニメ化以降、忙しいのかパワーダウンしている感がある。作:滝本竜彦+画:大岩ケンヂ「NHKにようこそ!」あたりは好調だけど、もう何本か、雑誌読みで確実に楽しめる作品が欲しいな〜と思う。それにしてもコレとガンダムエースを通販での定期購読にしたおかげで、だいぶ荷物が軽くなりもうした。
【雑誌】ガンダムエース 10月号 角川書店 B5平 [定期購読:出版社]
今号から「起動戦士ガンダム THE ORIGIN」は、シャアとセイラの過去を描いていく「シャア・セイラ編」に入るかと思ったら、漫画のほうはほとんど進行せずプレ特集といった感じの内容でちょっと肩透かし。そんな中、今号の注目は唐沢なをき「独房の中」。タイトルでピンと来た方もいらっしゃるかもしれないんが、花輪和一「刑務所の中」をアムロでやるというパロディ漫画。これはうまい。あの味がしっかり出てて、アムロがええ味出しすぎ。さすが唐沢なをきだと感心。あと最近はあきまん「月の風 ∀ガンダム外伝ロランの日」が楽しみ。今回ロランはあんまり活躍してないけどそれはまたそれで。ほのかにエッチっぽい演出がいい味出してます。
【雑誌】コミックガム 10月号 ワニブックス B5平 [定期購読:eS]
塩崎雄二「一騎当千」。悪来・典韋が登場。何を今さらではあるがやっぱこういうキャラなのか……。いつもながらビックリ箱的。桑田乃梨子「豪放ライラック」。りらの恋愛大作戦はスカッと見事なまでに空回り。あんまりベタベタメソメソせずにカラッと失恋しちゃうところがなんか気持ち良かった。相変わらずのマイペースっぷりが読んでて楽しい。
【雑誌】コミックRUSH 10月号 ジャイブ B5平
作:ボヘミアンK+画:宗我部としのり「オレンジでいばりぃ」。カーリング部のみんなは夏合宿。というか部費を捻出するために海の家でバイト……というお話。まあそんなわけで水着とかいろいろで宗我部らしい瑞々しさ。白河さんの健康的な巨乳っぷりが眩しいですな。筧秀隆「となグラ!」。なんかけっこうオーソドックスにラブコメしてますなあ。ほのぼのしてて微笑ましい。
【雑誌】モーニング 9/9 No.39 講談社 B5中
山崎さやか「はるか17」は巻頭カラー+2話一挙掲載。好調なようでモーニングの一方の看板となっている感あり。はるかの一生懸命さが新鮮で、彼女が少しずつ階段を登っていく様子も達成感があって読んでて面白い。女性キャラを描くのが相変わらずうまいですなあ。作:戸田幸宏+画:八坂考訓「キマイラ」。選挙戦を終えた星野が、だんだん彼をプロデュースしていた3人組の手から離れていく。星野の表情や振る舞いがミステリアスでなかなかカッコイイ。作:綱本将也+画:吉原基貴「U-31」の新エピソードが掲載。今度は河野がかつて共に五輪を戦った仲間と再会するが、彼は体格だけでなく、中身も変わってしまっていた……という内容。ちょっとキツいエピソードになるのかな。三宅乱丈「大漁!まちこ船」。いつも面白すぎる。中村さんの胸毛&鼻毛を見るたびに心癒される一作。すごいセンスだ……。
【雑誌】ヤングサンデー 9/9 No.39 小学館 B5中
3号集中連載第2回、高田靖彦「バウンス」。キャバ嬢からバレーボールに復帰しようとするチルは順風満帆に思えたが、復帰戦当時に思わぬアクシデントが。次回でどうまとめてくるのか、大いに気になるヒキ。
【雑誌】ヤングジャンプ 9/9 No.39 集英社 B5中
あ〜あ、やっちゃった……。アテネ五輪特別応援読切ということで、作:石田雄太+画:戸田邦和「和田毅物語」が掲載。いきなりオリンピックの野球で日本がキューバと決勝を戦っているシーンから始まっていて、まさか日本が決勝行かないなんて夢にも思っていなかったんだろうなあという状態に。最終戦が和田になるという読みは正しかったんだけどねー。せめてあと1週掲載が早ければ。あと和田毅の投球術の技術的な解説はもう少し欲しかった。単純に自分がそういう話好きなだけなんですが。森田まさのりが二人の若手お笑い芸人の青春を描いた前後編読切「柴犬」の後編は、ベタながらもしっかり泣かせる展開で締めくくり。
【雑誌】週刊少年チャンピオン 9/9 No.39 秋田書店 B5平
作:氷幻嵩人+画:THE SEIJI「かりんと。」はターニングポイント。大沢と花梨ちゃんがくっつこうとしている中、委員長の存在が消えようとしていて……という展開。最近非常にいい感じでラブコメしていたが、ここらで物語はだいぶ動いていきそう。どういうふうに持っていきますか。水島新司「ドカベンスーパースターズ編」。マドンナから殿馬に届いたラブレターがかなり電波入っててすごいと思った。こんなものを送りつけてくるマドンナもマドンナだが、考えつく水島先生も水島先生だ。凄ェぜ! 巻頭カラーで新連載、鈴木ダイ「マスターガンマスター」。戦乱が続く世界を舞台に、祖父から受け継いだ強大な力を銃を持ってジップという少年が闘っていくというガンアクション。
【単行本】「ちゅ〜ぺっと」1巻 島本晴海 富士美出版 A5 [Amzn]
桃姫で連載の長編Hラブストーリーが単行本化。これは甘くてとても良いですなあ。高校生の藤川秋は、友人に誘われてその叔母がやっているソープランドに連れていかれる。そこでイチゴという女の子に出会い、二人は強烈に惹かれ合う。しかし「ソープ嬢なんかにハマらず彼女を作れ」というイチゴの言葉もあり、藤川は彼に一途な想いを寄せてくる後輩女子ひいなとも関係を持ってしまう……という展開。基本的には三角関係モノのラブストーリーだが、それぞれの相手に対する「好き」って想いがまっすぐなのがいい。例えば藤川とイチゴの初めてのHシーンでは、イチゴのきれいさを目にした藤川がジーンと感動さえしてしまう。藤川に対するひいなの献身的な態度、エッチしたときの幸せそうな表情などもたいへん濃厚な甘さ。各キャラクターの表情もよろしくて、うれしいときは本当にうれしそうに、切ないときは本当に切なそうにする。本命はやっぱりイチゴのほうだと思うが、ひいなの健気さも捨てがたし。この後、彼らの関係がどうなっていくかも気になる。キャラクターに暖かみがあって、繰り返し読みたくなる1冊。
8/25(水)……CCガーリ
▼しまった! 8月15日の日記のときに「読んだ」と書いた、2004年5月4日コミティア購入本の感想をアップし忘れてた……。というわけでアップしました。どうもすみません。次のコミティアは29日なんだけど、それまでに残りを全部読み終わるか、甚だ怪しい状況になってまいりました。忙しいのもあるし、そのほかの未読物がけっこうたまってきちゃってるんで……。
▼というわけで新入荷の未読物は以下。25日近辺はだいたい仕事が忙しいうえに、単行本発売も多く、さらに定期購読物件がぼこぼこ届くので、毎月がちゃがちゃしますな。「コミック版 みんなのクローズドシステム処分場」は、漫画を新谷明弘が担当した本。ごみ処分場をネタとした学習漫画的な本。1か月くらい前に出てたみたいなんだけど買い忘れてました。
▼未読物
【雑誌】手塚治虫マガジン 10月号 KKベストセラーズ B5平 [定期購読:eS]
【単行本】「リトル・フォレスト」1巻 五十嵐大介 講談社 A5 [bk1][Amzn]
【単行本】「爆音列島」 4巻 高橋ツトム 講談社 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「おおきく振りかぶって」2巻 ひぐちアサ 講談社 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「S60チルドレン」2巻 川畑聡一郎 講談社 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「サトラレ」7巻 佐藤マコト 講談社 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「はるか17」3巻 山崎さやか 講談社 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「蒼天航路」32巻 王欣太 講談社 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「スパングル 改訂版」 鳩山郁子 青林工藝舎 A5 [bk1][Amzn]
【単行本】「ミカセ」 鳩山郁子 青林工藝舎 A5 [bk1][Amzn]
【単行本】「ちゅ〜ぺっと」1巻 島本晴海 富士美出版 A5 [Amzn]
【単行本】「コミック版 みんなのクローズドシステム処分場」 オーム社 A5 [bk1][Amzn]
▼26日売り
【雑誌】少年エース 10月号 角川書店 B5平 [定期購読:出版社]
【雑誌】ガンダムエース 10月号 角川書店 B5平 [定期購読:出版社]
【雑誌】コミックガム 10月号 ワニブックス B5平 [定期購読:eS]
【雑誌】コミックRUSH 10月号 ジャイブ B5平
【雑誌】モーニング 9/9 No.39 講談社 B5中
【雑誌】ヤングサンデー 9/9 No.39 小学館 B5中
【雑誌】ヤングジャンプ 9/9 No.39 集英社 B5中
【雑誌】週刊少年チャンピオン 9/9 No.39 秋田書店 B5平
【単行本】「恋愛ジャンキー」14巻 葉月京 小学館 B6 [bk1][Amzn]
▼28日売り
【雑誌】フラワーズ 10月号 小学館 B5平 [定期購読:出版社/eS]
【雑誌】アフタヌーン 10月号 講談社 B5平
2巻が出たばかりのひぐちアサ「おおきく振りかぶって」が表紙&巻頭カラー。二人めのピッチャーとキャッチャーを用意するというモモカンのプランに、三橋はびくびく脅えまくり。じょじょにチームの形ができていく様子がしっかり描かれていて、読みごたえがある。一つ一つ積み上げていくので、そのたびに達成感があるのがいい。安定して面白いです。豊田徹也「アンダーカレント」は全10回の新連載。共同経営者であった夫が失踪し、しばらく閉めていた銭湯を再開させた奥さんの日々を描いていくというお話。絵柄は実直な雰囲気のする端整なもので、お話は淡々としたぺースで進む。落ち着いたムードの漂う作品でコンスタントに楽しんでいけそうな感じではある。田中ユキ「神社のススメ」。だんだん神職に慣れてきた里見だが、巫女の了子ちゃんがアプローチをかけてくるものの、やっぱり15歳のちほに心は惹かれていて……という具合。神職のディティールもきっちり描きながら恋愛ストーリーも進めていて、ここまでは面白く読めてます。
稲見独楽「獣狩り」は2004年四季賞夏のコンテスト大賞受賞作。一見地味だが力作。若くしてファラオの座についた新王の獅子狩りの道中を描いていく。一行の狩人たちの軽口が楽しく、ガッシリ骨太な作画も雰囲気がある。高い技量があり、あまり新人っぽくない貫禄とユーモアのある作風。この人の長編連載を読んでみたいなと思った。植芝理一「謎の彼女X」。読切は初めてらしい。学校にいる間中ずっと寝ていたかと思えば突然笑い出したりする不思議な転校生の少女・卜部さんに、隣の席の椿くんがじょじょに惹かれていくという学園恋愛ストーリー。卜部さんの不思議少女ぶりがなかなか面白いし、二人の距離が縮まっていく過程もちょっぴりHで良かった。恋愛風味濃厚な上々の仕上がり。
【雑誌】月刊IKKI 10月号 小学館 B5平 [定期購読:出版社]
小冊子「エロ本」がおまけで付属。比古地朔弥「食べなっせ」、魚子「魚」、安立和律「ポスタルサービス」、鈴菌カリオ「猿並」、雁須磨子「サーフィス・テンション」が掲載。そのものスバリを描くというよりは、シチュエーション的にエロっぽい雰囲気を醸し出すような感じのお話が多い。マンガ・エロティクスのちっちゃい奴が付いてるみたいな感じ。比古地朔弥「食べなっせ」は、身体よりもむしろモノを食べている様子を見られるほうが恥ずかしい乙女心を描いたお話。表情が官能的なのが目を惹く。魚子は五十嵐大介の別名かな? 細かいペンタッチがやはり美しい。足立和律「ポスタルサービス」は、ビデオレターでHな姿を送り合っていた二人の恋愛の終わりを描いた切ない物語。鈴菌カリオ「猿並」は矯正フェチの男子のドタバタした恋模様を描いたコメディ。雁須磨子「サーフィス・テンション」は脇毛です。どの作品も個々の味がよく出ていてなかなか面白かった。
木葉功一の読切「ヴァンプ・ピノ・ノワール」が掲載。フランスのボルドーに住む、美人のワイン蒐集家である女性を、日本の雑誌編集者が取材する。しかし彼女の深い闇はしだいにその編集者を呑み込んでいき……というストーリー。ミステリアスでエロチックなストーリーで刺激的な作品。これはなかなかよくできてて読ませます。鬼頭莫宏「ぼくらの」。今回は4人めの操縦者に選ばれた女子・ナカマさんのお話。売春婦をしている母を持ち、クラスでイジメられている彼女の決意を描くエピソード。イジメのあたりの底意地悪さが鬼頭莫宏らしくて印象に残った。あとナカマさんが重大な決意をするあたりは切なくしみる。
ジョージ朝倉「平凡ポンチ」。まだまだ転がる監督・ミカの逃避行。うーんどうなるんでしょうな。そろそろクライマックスか。原一雄「のらみみ」。今回は酒、タバコ、ゴルフもやるオヤジくさい居候キャラが、子供にキャラを与えることを躊躇するオヤジさんの相談相手になるというお話。キャラのいい具合にくだけた物腰がいい。毎回、キャラを通じてしっかりヒューマンドラマを構築してて面白い。
【雑誌】アックス Vol.40 青林工藝舎 A5平 [bk1][Amzn]
今号の特集は中野シズカ。ちょうど単行本「刺星」[bk1][Amzn]が出て(感想は8月7日の日記参照)、あのスクリーントーン駆使しまくりな漫画はどうやって描いているんだろうと思っていただけにタイムリー。やっぱりCGじゃなくてトーンを手貼りしているらしいです。すごいなあ。
近藤聡乃は「雨と白シャツ」「一本目の傘」の2本が掲載。といっても合計で8ページだけど。新しく買った白いシャツを着ると必ず雨が降る。それに気づいた主人公の女性が、シャツによく合う傘を買う。短いけれどもなかなかチャーミングなお話でいい雰囲気だった。主人公の猫っぽい表情がいい。小松真也「睡沌気候」は、第六回アックス漫画新人賞で本秀康賞を受賞した作品。コミカルだが落ち着いた感じの絵柄で、日常周りのちょっと不思議な光景を描写。味のある叙情的な作風が好感触。福満しげゆき「僕の小規模な失敗」。気弱な主人公が「ファイト・クラブ」をマネしてボクシングジムに入会。内気なように見えて意外と調子に乗りやすい主人公の姿が面白い。このほか、川崎タカオ、堀道広「青春うるはし! うるし部」、藤枝奈己絵、古泉智弘なども面白い。なかなか充実した誌面になってると思います。
【雑誌】ビッグコミック 9/10 No.17 小学館 B5中
作:鍋島雅治+画:はしもとみつお「築地魚河岸三代目」。アナゴ編終了。今回出てきたアナゴ料理店のモデルとなったお店はこちらの穴子料理 ます味であるらしいです。旨そうなので一度行ってみたい……。ちと高そうだけど。
【雑誌】週刊少年サンデー 9/8 No.39 小学館 B5平
椎名高志の短期集中新連載「絶対可憐チルドレン」が開始。最高ランクの超能力の使い手である3人娘(いずれも10歳)と、そのサポートというかお守りをしている現場主任の皆本青年が活躍するドタバタアクションコメディ。3人娘がそれぞれ元気で可愛く、かつ性格も悪く、キャラクターはなかなか魅力的。気合いの入った賑やかな作りでまずは上々の滑り出しといったところ。「GS美神」の後はいまいちはかばかしくなかった椎名高志だが、ここらで捲土重来なるか。とりあえず面白ければなんでもありだと思うので(少年誌なので限度はあるけれども)、ガシガシ行っていただきたい。河合克敏「モンキーターン」。波多野+澄+青島の三角関係が顕在化し、ごちゃごちゃな状況に。どうなっちゃうんでしょうなあ。混沌とした状況で、これはこれで面白いけど。この隙をついて洞口と澄が接近しそうな感じでもあるし。あと今号には「金色のガッシュ!!」のウマゴンのペーパークラフトフィギュアが付属。
【雑誌】週刊少年マガジン 9/8 No.39 講談社 B5平
アニメ化ということで小林尽「スクールランブル」が巻頭。10月5日(火)18時からテレビ東京系で。チェック予定。コージィ城倉「おれはキャプテン」は千船中との決勝が開始。狛駒中の守備力向上、アンダーに転向した横須賀のブレイクという好材料はあるが、不安材料もいくつか。カズマサの目算どおりにはいきそうにない雰囲気だけどどうなるか。やはり面白い。あと次号からは塀内夏子の新連載が開始。今度は三国志モノらしい。どうなるかなあ。
【雑誌】スーパージャンプ 9/8 No.18 集英社 B5中
島袋光年「リング」が面白い。輪投げ+バスケという感じのスポーツを、いい感じに熱血して描いている。オリジナルスポーツながらルールも分かりやすい。既存のスポーツと新しいギミックの組み合わせ方がうまい。いろいろ紆余曲折のあった人だが、やはり才能はある人なので、消えないでちゃんと描き続けてくれて良かったなあと思う。単行本1巻は9月3日発売予定。あと今号には袋とじで9月3日発売の「民明書房大全」の特別企画が掲載。
8/24(火)……のびなやみます
【雑誌】LaLa 10月号 白泉社 B5平
今号はなかなか充実してたんじゃないかと思います。まず新連載が2本。筑波さくら「ペンギン革命」は、公務員志望のしっかり娘ながら、人のスター性を見抜く目を持った女の子・ゆかりが、女の子に変装して同じ学校に通っているタレントのタマゴのあんちゃんと知り合う。そのうちに父が事業に失敗し夜逃げして生活に困った・ゆかりを、あんちゃんがマネージャーとして雇おうするが、という展開。LaLaでの連載は「目隠しの国」以来となるけど、端整な絵柄は相変わらずで、キャラクターもなかなかかわいい。恋愛的雰囲気もそこかしこに漂ってて華やか。この先の展開も楽しみ。新連載もう1本。田中メカ「セーラー服にお願い!」。主人公の女子高生・松本雛菊の体に、学校の裏山にある神社の御神体が宿ってしまい、そのおかげで神様を狙う悪霊が襲ってくるようになってしまう。そんな彼女をコマイヌの化身である二人の青年が守ろうと奮闘する……といった感じ。愛敬のある作画でドタバタとしたファンタジーアクションを展開。賑やかで楽しい雰囲気。
緑川ゆきの読切「まなびやの隅」は、クールでぶっきらぼうな先生に、想いを募らせていく女性との心情を丁寧に描いた作品。授業の用事で何度も顔を合わせていくうちに、しだいに打ち解けていく二人の様子を柔らかい筆致で描写。「好き」という気持ちがどんどん高まっていく様子が切なくて胸に響くものあり。白っぽい絵柄も内容によくマッチしててい、なかなか良い作品でございました。今回の掲載作品ではイチオシ。斎藤けん「The☆story of MY DEAR BEAR!!」。ファンタジーな世界での心ヤサシイお話。ちょっとゆるめな楽しそうな絵柄が印象に残る。ちょっとゴチャゴチャしているけど、読後感は暖かくていい感じな作品。あと時計野はり「お兄ちゃんと一緒」は、今回も桜ちゃんがちまちまカワイイなあと。
【雑誌】ヤングチャンピオン 9/14 No.18 秋田書店 B5中
古林仁史の読切シリーズ「扉の向こうの異界」が2号連続で掲載。今回は「壁に抱かれた少女」という話。広いお屋敷で壁を背にまったく動くことなくずっと座っている少女の秘密を、家庭教師として雇われた青年が目撃する。ミステリアスでちょっと淫靡な雰囲気も漂わせたホラー。薄暗い画面作りが特徴的で、得も言われぬ迫力のある仕上がり。葉月京「恋愛ジャンキー」。エイタローのいとこのカックンのHシーンから始まった今回だが、おしまいのほうは地井さんとエイタローがたいへんいいムードに。地井さんの告白シーンはかなりトキめきました。お似合いカップルで微笑ましい。
【雑誌】イブニング 9/14 No.18 講談社 B5中
吉田基已「恋風」。自分の決意を母親に告げ、気持ちを整理した耕四郎はわりとサバサバした雰囲気。そんな中、家族4人揃ってのお食事会が催され……という今回。耕四郎のことを慮って揺れる七夏の気持ちが丁寧に描かれててグッとくる。最終ページの表情なんかたいへんよろしうございますね。そろそろ物語も終盤なんだろうとは思うが、二人の関係にどういう決着がつくのか楽しみ。アニメ版は放り投げ気味だったが(それはそれで面白くはあったけど)、こちらではキチンとした落としどころを見出してもらいたい。
【雑誌】漫画サンデー 9/7 No.34 実業之日本社 B5中
画:本庄敬+作:末田雄一郎「蒼太の包丁」は最近女性キャラがらみの話が多い。料理の話はもう少し詳しく見たいところだが、華やかではある。今回は、親方の一人娘であるさつきお嬢さんが抜けた後釜として、蒼太の幼なじみである純子が富み久に勤めることに。なんか展開早いな……。純子は思いつめてしまいがちでちょっと怖かったりもするけど、初々しくて可愛くもあり。
8/23(月)……切法師大根
▼一昨日の日記で書いたとおり、割れてしまったご飯炊き専用土鍋「かまどさん」[楽天]の上蓋の代替品を探すべく、近所の100円均一ショップへ。ところが小型土鍋が一つも売ってない。そうかーアレって季節モノの商品だったのね。まあ別に急ぐもんでもないからいいけど。
【雑誌】ヤングキング 9/20 No.18 少年画報社 B5中
北河トウタ「若葉マリッジ」が最終回。Hシーンもしっかり盛り込んだラブコメをきれいに締めくくり。決めシーンのヒロインの笑顔も良かったし、なかなか良い出来だったんじゃないかと思います。単行本は9月27日発売予定。ヤングキングはこのところ、この作品やジェームスほたて「ラブ♥ハニ」など、昨年の「シリーズぎゃるこめ」枠で登用したH系の作家さんを短期集中連載で起用して次のステップにつなげている。誌面に彩りがプラスされてるし、ちゃんと読切分と併せて単行本化もしてくれてて、なかなかいい感じだと思う。次号からは大和田秀樹が新連載を開始。
吉田聡「荒くれKNIGHT高校爆走編」は「シリーズ泣きッツラ天使」の最終話。男の意地をスカッと爽やかに描いていて気持ちの良いエピソードだった。吉野ケイイチ「おかみの星!」も最終回。女子高生の小巻が温泉旅館の女将を継ぐことを決意し奮闘するというお話だったが、いまいち印象は薄かったかなあ。単行本は9月27日発売。「チキンデイズ」の2巻は出ないか……。富田亜紀良「GUYS」は新連載。6月28日の日記で感想を書いた読切「Go-Ship」が連載化。読切版の設定通りだとすれば、カリスマ的不良だった風祭が、メンズ雑誌のカメラマンの目に止まり、新体操選手の妹のため、モデルの道を歩み始めるといったストーリーになると思われる。連載向きだと思ったがやはり。けっこう役者は揃っているし面白くなりそうな感じ。
【雑誌】近代麻雀ゴールド 10月号 竹書房 B5中
全体にいまいち面白くないかなー。作:安田潤司+画:中村毅士「牌の音」の雀鬼&安田コンビの掛け合い、それから谷口亜夢「実践 進め!無敗への道」あたりはいいと思うけど。
【雑誌】ヤングマガジン 9/6 No.39 講談社 B5中
福本伸行「賭博堕天録カイジ」。カイジが挑むことになったギャンブル「17歩」のルール説明。内容のほうは変則麻雀って感じか。全自動卓で自分の前の山から手配を選択して満貫以上の手を作り、残りから17牌選んで切っていき、ツモはなしで相手からの放銃のみでアガれるというもの。なんか必勝法とかあるんだろうけどどうなんすかねえ。蓮古田二郎「しあわせ団地」。クラウンを手に入れたさなえパパが、さなえをドライブに誘うものの、はじめもついてきてしまってガックリという話。パパが出てきたときは、カッコ悪い役はこの人の担当になりますな。
【雑誌】ビッグコミックスピリッツ 9/6 No.39 小学館 B5中
小田扉「団地ともお」。今回は団地近辺に生息するカラスの視点でお話が進行。淡々とした語り口に味があって面白い。あとともおになでられ、舌を出して「ひー」と喜んでいる犬がやっぱりいい。俺の犬触り欲を激しく刺激する犬だ。村上かつら「CUE」。初めて劇団の芝居を見に来た竹田が、その雰囲気に呑み込まれていく。ヒキが強くて先の展開が気になる。そういえば始まったときに書くの忘れてたけど、さくらももこ「神のちからっ子新聞」が2回め。相変わらずマイペースで面白い。不条理っぽいことを淡々とさりげなくやる作風が好き。そして次号からは「美味しんぼ」が再開。
【雑誌】週刊少年ジャンプ 9/6 No.36 集英社 B5平
和月伸宏「武装錬金」が1周年突破で巻頭カラー。一時期は掲載順がうしろのほうに行っちゃってて心配されたが、盛り返してきました。作:大場つぐみ+画:小畑健「デスノート」。自分がキラではないとLに思わせるために、ライトがかなり思いきった手段に出る。意表をつく展開が続いてて面白いなあ。先の展開も全然予想がつかないし、毎回楽しみ。中島諭宇樹「切法師」。戦国時代を舞台にした伝奇モノのファンタジーアクション。絵はなかなかかわいいししっかりまとまっている。ただジャンプだとこの手の作品は多いし、またこういうのかという印象は受けてしまうというのも否めないところ。基本ラインは悪くないと思うので、何らかの独自色が出せれば。
8/22(日)……政府犬堕落
▼アニメ「レジェンズ〜甦る竜王伝説〜」。面白いです。今回は、これまでレジェンズに憧れて生涯を捧げてきたがその真実を知り衝撃を受けたハルカ先生が、その想いに区切りをつけるべくシロンとデートするというお話。美人モードで女学生ファッションのハルカ先生が、これまでにない初々しさや弱さを見せてくれてキューンと来た。意外と純な人だったのね。お話のほうも、レジェンズたちの戦いに否応なく巻き込まれていく子供たち、道に迷うシロンやハルカ先生、それぞれの人間模様がしっかり描かれててググッと引き込まれる。ダークウィズカンパニーの実行舞台3人組もいい味。魅力的なキャラクターたちのおかげで物語に奥行きが出てきておりいい具合です。
▼「DearS」[Amzn:(1)/(2)]は、武哉の妹の菜月が活躍。お兄ちゃん子ぶりが微笑ましかった。ときどき作画は崩れそうな感じにはなるけど、細かなギャグもけっこう面白いし、健闘している部類ではないかと。
【単行本】「CLOTH ROAD」1巻 作:倉田英之+画:OKAMA 集英社 B6 [bk1][Amzn]
OKAMAの作画はさすがに美しく、設定もユニークでなかなか面白い。ナノテクノロジーの発達で、コンピュータと衣服が融合した世界が舞台。この世界では服を作るデザイナーとそれを着こなすモデルが主役。そんな中、駆け出しのデザイナーである少年・ファーガスと、生まれてからずっと離れ離れだった彼の双子の妹(姉かも)のジェニファーが、さまざまなバトルをくぐり抜けながら旅していくという物語。
服がコンピュータでそれを使ってバトルするという発想は奇抜ではあるものの、それなりに納得はできるように作ってあるし、バトルの様子もスピード感があってダイナミック。ここまでのところはなかなか面白く来てるんじゃないかと思う。ファーガス少年はなよっちいながら、いきなり激したりしてちょっと危なっかしいが、まあファーガスもジェニファーもしっかりかわいいとは思う。まだ1巻なのでこれからどう転ぶかは分からないけどまずは期待。何はともあれジェニファーにいろんなデザインの服を着せてもらいたいですな。
【単行本】「制服ぬいだら♪」4巻 渡辺航 秋田書店 B6 [bk1][Amzn]
いつもながら頭ぽわわわんとした作風で、見てて素直に楽しい。着替えの遅い変身ヒロイン・果実みのりと、その周辺の人たちの、ゆかいな日常を描いたドタバタギャグ。みのりの常識外れなのんびり屋さんぶりとか、仲良しすぎる妹さんとか、みのりの友達の菊のツッコミぶりとか、キャラクターがみんな見ていて面白い。絵がカワイイってだけでなくネタ的にも十分飛ばしていてコンスタントにいい。くだらないギャグとかもかなり好き。
【単行本】「プラレスラーVAN」3巻 作:牛次郎+画:神矢みのる 秋田書店 B6 [bk1][Amzn]
いやー、変わりませんな、神矢みのるの絵は。あのころのまんまだぜ……。今回はVANと明王丸が悪の組織に捕らわれて絶対絶命のピンチを迎えるという内容。前作「プラレス3四郎」をにぎわせた、あのキャラこのキャラが出てきたときにはやっぱり燃えた。
【単行本】「パンテオン」4巻 榛野なな恵 集英社 新書判 [bk1][Amzn]
最終巻。彰子の自殺未遂から6年が経過し、彰子とその兄である遼一は惹かれあいながらも別々に暮らすようになる。そんな彰子と一緒に暮らすことになった桃子は、彼女をなんとか支えようとする。そこに桃子の親戚の美少年・イズミが転がりこんできて……という展開。3巻までの緊張感あふれる展開とは打って変わって、この巻はだいぶゆったりした雰囲気。さほど大きな事件もないまま落ち着くべきところに落ち着いちゃって、1巻まるまるエピローグに使ったって感じかな。個人的には彰子の自殺が未遂に終わるまでの息苦しい展開にかなりゾクゾクし、期待もしていたので、もうひとヤマふたヤマ欲しかったなという気はする。
【単行本】「ラストピロンタン」 ピロンタン 平和出版 A5 [Amzn]
現在は大塚弘樹に改名した元ピロンタンの、ピロンタン名義による最後の単行本。現在の大塚弘樹絵パサパサしたいかにもサブカルチックな感じの絵になっているが、ピロンタン時代の絵はも少しピチピチしてて、内容もちょっとHな馬鹿漫画って感じのものが多い。個人的には馬鹿漫画系のほうが勢いあって好きではあるんだけど……。
【雑誌】ヤングサンデー 9/12増刊 都立水商!+Dr.コトー+海猿SPECIAL号 小学館 B5中
うーん、これはどうも……。「都立水商!+Dr.コトー+海猿SPECIAL号」とうたっているわりに、「海猿」はカラーピンナップのみ。「Dr.コトー」も掲載されておらす、山田貴敏のほかの作品(「過去への旅人−かくれんぼ−」)を再録しているだけ。猪熊しのぶは「都立水商!」の番外編読切を描いているけど、さすがにこれは看板に偽りありといってもいいレベルなんじゃないかと。そのほかの作品については主に新人。田辺崇、よしだゆうすけ、平林潤一、白鳥貴久、佐藤洋、中島きよら、松山元、ニシムラマコジ、畠山佳大、オノヒロアツが掲載。いまいちパッとしないが、この中ではオノヒロアツ「樹海にふたり… −真冬の林間学校−」がちょっと気になった。男子生徒の太宰くんと坂口先生が、全裸で青木ヶ原樹海をかけめぐることになったそのいきさつを語るというストーリー。暑苦しくハジけててぶっとんだ雰囲気がある。
【雑誌】まんがくらぶオリジナル 10月号 竹書房 B5中
あっきう「おかえりっサクちゃん」。変態男に襲われ学校でイジメに遭い、サクちゃんはそろそろ限界気味。このままグレちゃうんすかねえ。呑気な作品が多いこの雑誌の中で、一つだけダーク方向に突っ走っております。あと三ツ森あきら「OLさんの履歴書」は、お得意の下ネタを生かして好調。すっかりなじんでいる感が。
【雑誌】ドルフィン 10月号 司書房 B5中
くどうひさし「近くて遠い…」。ずっと一緒の部屋にいるんだけど触れ合うことはけしてできない、生身の男と幽霊の少女の物語。なかなか切ない愛の物語になっていて良かった。ラスト4ページだけカラーで、それが物語的なクライマックスシーンに重なるという構成も効果的。うさぎのたまご「王子とメイド」。人間として普通に暮らしていた主人公が、実は魔界の王子様であり、彼のお世話にやってきた魔族の女の子とエッチしまくりというお話。ゴチャゴチャした画面構成、なんかやけに無邪気にエロを楽しんでいるような内容といい、いかにもこの人らしい。鬼畜なことをやっていつつも能天気なところが楽しい。
8/21(土)……超力具
▼ガーン! 職場で愛用していたご飯炊き専用土鍋「かまどさん」[楽天]の上蓋を割ってしまった……。一合炊きでも6000円くらいするブツだし、職場泊まり込み時の大いなる心の安らぎアイテムだっただけにショックを受けた。しょうがないので買い直すかとも思ったが、まずは100円均一ショップあたりで蓋サイズが合う土鍋を探してみる方向で調整したい。どちらかといえば上蓋より中蓋、そして鍋部のほうに特徴がある製品なので、上蓋は違う奴でもなんとかなるはず。というかさっき別の蓋で代用してみたが、とくに問題はなかった。ただその蓋のサイズは若干大きめなので、もう少し小さめの奴を入手したいところ。
▼あと調理器具がらみでは、中華鍋の洗浄用に竹ささら[楽天]を購入。こちらも100円均一。中華鍋は洗剤で洗うと、鍋表面の油膜が落ちてしまうのでコゲつきやすくなってしまうので、スポンジとかは使わずに、汚れはこの手のものを使ってこそげて水洗いするのがいいらしい。
【雑誌】花とゆめ 白泉社 B5平
中条比紗也「花ざかりの君たちへ」が最終回。華やかな絵柄と手堅いストーリー作りで、男子でも楽しみやすい作品だった。羅川真里茂「しゃにむにGO」。佐世古がひなこに結婚を申し込み、伊出と滝田はますますテニスに燃えたところで第2部・完。第3部は12月4日発売の2005年1号から再開。イチハ「女子妄想症候群」が巻頭カラー。滸と炯至のパパが出てきて、みんなで一緒に旅行に出発〜という話。なんかベタベタな次号へのツナギが下らなくて良かった。読切、藤原未来「NEW DAYS」は、一人暮らし中の男子高校生が、部屋にいきなり転がりこんできたクラスメートの女子の相談に乗り、彼女の家庭事情をうまく行かせる橋渡し役になるというお話。細い線のなかなかシャレた絵柄で好印象。ストーリー面での説得力やキャラの掘り下げはもう少し欲しいけど、雰囲気作りは上々。
【雑誌】コミックダントツ! 10月号 光彩書房 A5中
3号めにして判型がB5→A5と変わったと思ったら、スパッと休刊に。ゼロの者頼みな雑誌だったが、それだけではちと弱かったか。今号はゼロの者も載ってないし。そんな中での巻頭カラーはCuvie「愛・妹」。彼氏とのHを前に、自分のアソコがヘンでないか見てと頼んで来る妹と、そのお兄ちゃんがHというお話。スッキリした中にほんのり甘味のある絵柄はいつもながら気持ちイイ。あと商業誌は数年ぶりというPURUpyon西東「放課後、相談室♥」が初々しいH模様を描いてて気になった。
【雑誌】失楽天 9/20 ワニマガジン B5中
MGジョーとかるま龍狼の再録がメイン。そのほかの掲載陣はみやびつづる、刻江尋人、堀博昭、RaTe、山田タヒチ、蜂矢マコト、終焉、恩田チロ。どれが再録なのか新作なのかはよく分からんです。その中で面白かったなと思ったのは、RaTeの「乳精力」。ネットで噂の「オッパイが大きくなる」ジュースを飲んで乳を大きくした女の子が、そのおかげで大好きなお兄ちゃんと結ばれるという内容。実の兄かどうかはよく分からないけど、たぶん兄貴分って感じかな。女の子が「美香のおっぱいじゃないよ」「ヨシ兄ィのおっぱいだよッ」というところとか、Hシーンがラブラブなのが良かった。
【単行本】「扉をコジあけて」 ZERRY藤尾 晋遊舎 A5 [Amzn]
エピローグ的な内容の9Pの描きおろしを加えた新装版。笠倉出版社版の感想は2000年8月26日の日記を参照のこと。この機会に改めて読み返してみたが、やはりこの人の作品の中では、最もエロが濃厚だし面白い。真面目で巨乳な菱見さんという女子が、同じ生徒会に所属し、ほのかな好意を抱いていた村松くんという男子に、さんざんセクハラされていじり倒されていく様子を描いたエロコメディ。最初っから最後までとことん村松くんにいいようにされ、途中でちょっと反撃っぽいこともするものの、結局は手の平の上で躍らされているだけの菱見さんの様子がエロいし面白い。