2007年5月上旬


5/10(木)……日常炒飯時

▼これ書いてるのが17日(木)なんで、更新が1週間まるまる遅れ中。そろそろ頑張らねば……。

【雑誌】ビッグコミック 5/25 No.10 小学館 B5中

 増刊でやっていた作:西ゆうじ+画:ひきの真二「華中華(はなちゃいな)」が本格連載に。この作品は中華を題材にした料理漫画だが、ネタが炒飯だけに絞られているのがユニーク。いろいろな炒飯のバリエーションが登場するので、増刊号ではけっこう楽しみにしていた作品。「築地魚河岸三代目」と同様、食材および料理うんちくで楽しく読んでいけそう。

【雑誌】モーニング 5/24 No.23 講談社 B5中

 藤田和日郎が連載開始。「黒博物館スプリンガルド」。19世紀のロンドンを舞台に、犯罪の証拠品にまつわるダークファンタジーを展開していくといった感じの物語。まず最初のエピソードは、「バネ足ジャック」の通り名でロンドンを騒がせた殺人鬼をめぐる物語を展開していく。アクションが激しく、キャラも濃い。メリハリの効いたお話作りでまずはググッと読者を引き込む滑り出し。あと青年誌で描くということで、さっそく乳出しなんかもやっている。「からくりサーカス」とかと違って表現に歯止めを効かす必要もなさそうだし、刺激的な一作になっていきそう。どんなお話が展開されるのか楽しみです。

 作:綱本将也+画:ツジトモ「GIANT KILLING」は巻中カラー。なかなか好調なようで。お話のほうも、達海ETUがプレシーズンマッチで上々の立ち上がりを見せる。しかし相手側もさすがに強くて急造状態に近いETUではなかなか防ぎ切れず。白熱した試合展開でしかり面白い。プレシーズンマッチでいきなりバカバカ勝っちゃうのもなんだし、ここは引き分けくらいがちょうどいいかなぁ。

【雑誌】ヤングサンデー 5/24 No.23 小学館 B5中

 河合克敏「とめはねっ!」。一つの文字をみんなで一画ずつ書いていくという形式の団体戦がなかなかユニークで面白かった。書き順ミスのカバーの仕方もなるほどなあって感じだったし。このアプローチは、大胆でエキサイティングだなーっと感心。とんちがきいてますな。石川優吾「格闘美神 武龍」が最終回。途中からちとダレ気味だった気はするけど、最後はきれいな終わり方ではあったと思う。

【雑誌】ヤングジャンプ 5/24 No.23 集英社 B5中

 今号では「働王(はたらキング)」と題して、「みんな働こうよ」的なことを若者に呼びかける特集を掲載。本宮ひろ志、葉月京、高橋ツトム、本田恵子、江口寿史、田村信、泉晴紀、南Q太、山崎さやか、松山せいじ、ホリユウスケといったところが自分の下積み時代を語っているほか、読切でワーキングプアな青年を描いた中村珍「Cheerio −チェリオ−」も掲載。この中で気になったのは葉月京の原稿料。デビューしてエロ漫画雑誌に「百済内創」名義で描き始めたころの原稿料が5000円/枚、「恋愛ジャンキー」を始めるちょっと前くらいで8000円/枚だったそうな。エロ漫画家の具体的な原稿料がこういう場でハッキリ書かれるのはちょっと珍しいかな〜と思ったのでいちおうメモしておく。

 柴田ヨクサル「ハチワンダイバー」。二こ神さんとプロ棋士との対戦がアツい。本気を出した二こ神さんがカッコイイですな。怪しい路上生活者だけど、将棋してるときは、ビリビリ空気を震わすような凄みがある。まさに老師って感じ。あと今号には玉越博幸の読切「くい〜ん♥DIARY」が掲載。保育士をやっている主人公が、実は同郷のレースクイーンの女の子と同棲していて……というお話。軽くエッチでラブコメ……という、いかにもこの人らしい作品。完成されたスタイルで、安心して気楽に楽しめる。

【雑誌】週刊少年チャンピオン 5/24 No.24 秋田書店 B5平

 施川ユウキ「サナギさん」が連載150回記念で担当とのおしゃべり記事掲載。あと高橋てつや「ペンギン娘」は50回。「ペンギン娘」は最初はゴチャゴチャしてて混沌としてたけど、ずいぶん読みやすくなったなあと思います。絵的には最初からキャッチーだけど、それ以外の面も伸びてきてるなーと思う。この作品以外も読んでみたいので、ときたま読切とか描いてくれるとうれしい。あと佐藤健悦「舞-乙HiME嵐」は次号で最終回。

 作:森高夕次+画:松島幸太郎「ストライプブルー」。ようやくアー坊の口からショーバンの名前が出てきた。やっぱり何かとショーバンの比べられちゃうことにムカついてたのかなあ。ベビーフェイスでありつつも、ちょっと腹黒そうな部分も見え隠れするところが森高夕次キャラらしい。森繁拓真「アイホシモドキ」は、相星さんをめぐって元木が少年とケンカする編が終了。今回は元木くんがアツかったし、友情ストーリーとしても爽やかな幕引きで好感が持てた。単行本2巻めも出せるよう頑張ってほしい。秋田書店の場合、単行本が出せるかどうがまず一つ。2巻め以降が出るかどうかでもう一つ壁がありますからのう。

【雑誌】メガプラス Vol.44 コアマガジン B5平 [Amzn]

 ゆきやなぎ「妹の穴」が巻頭カラー。タイトルどおり妹モノ。ぐうたらでスケベで最低の兄とエッチしてみたら、体の相性が良すぎて、妹さんもずっぽりハマってしまう……という内容。こなれた描線、エロ描写でしっかりエロい。「聖女学園 〜ソルヴィエールの伝説〜」[Amzn]は、個人的にはあんまりピンと来てなかったんだけど、やっぱりゆきやなぎの絵はツボにハマるとグッと来ますねえ。

 EB110SSはコミックメガプラス初登場。ロリ系ではすでに確固たる実績のある人だが、メガプラスに来るとはちょっと意外だった。手堅いし好きな作家さんなので今後も描き続けてくれるとうれしい。今回の作品「小さな師範さま」はロリロリチャイナ服娘さんが良いです。おだんごな髪型と、細身ながらぷっくり感のあるお腹が印象的。ロリ系では、巻中カラーになってるねんど。「経験」も手慣れててやっぱりうまい。

 音乃夏「トラウマ」は幼なじみ男女が、風紀委員のアシストにより学校で結ばれるという内容。華やかな絵柄でボリューム感もあり、わりと好みな作風。あと狩野蒼穹「睡眠時性交症!」は相変わらずほんわかかわいい絵柄で姉弟モノをやってて和む。安定して良い。

【雑誌】ヤングコミック 6月号 少年画報社 B5中 [Amzn]

 ポン貴花田「天使のマシュマロ」。しばらく会えないでいたアイドル・みさきと主人公・高見がついに再開。ラブラブなエッチを繰り広げる。甘ったるいけど十分色っぽくてうまいなー。本当に隙がない。水島空彦「苺の花嫁」6話め。ヒロインである可奈子が、どういった経緯で会社内秘密クラブの性奴隷にされたかが、彼女自身の口から明かされる今回。新入社員時代の彼女が、媚薬を盛られてわけのわからないまま犯されていく様子がけっこうエロかった。絵のタッチ的には淡くてライトなほうなんだけど、線が柔らかく滑らかで、むっちりした感触があってエロさを醸し出している。あと彼女のヨガリ顔も、基本はつつましやかな中に淫らさがあってええ感じ。寝取られ感もある。この雑誌では今この作品が一番ヌケると思う。

【雑誌】プルメロ 6月号 若生出版 B5中

 今号から月刊化ということで久しぶりに購入。カラーページが48ページというところからも分かるとおり、見た目がけっこう華やかで派手なのが特徴。コート紙(表面がつるつるに加工された奴ですな)を使った表紙もパッと目を引く。個人的には単行本買いそうな作者は恩田チロくらいかなあという感じだけど、ボリューム感があって見映えのする絵の人が多くてまずまず悪くない誌面。月刊化されたのも納得できる。

 掲載作品では、ゆずぽん「僕奴隷」、恩田チロ「ふぁみげき」、タナカ★コージ「新人メイド七海ちゃん」の3作が最終回だった。この中では恩田チロ「ふぁみげき」が面白そう。男性教師が、風俗嬢をやっていた教え子女子の母と関係するも、彼女に後押しされて教え子のほうと結ばれる……というラブラブな〆。締めくくりとして後味が良く、作画的にもキュートで肉感的でもある。あとこのほかでは、にくきうー「催淫プリンセス」が、ちょいとクセのあるコミカルな絵柄で見ていて楽しかった。魔術師のあんちゃんが、王様からほったらかしにされている新王女をだまくらかしてコマしちゃうという内容。ラスト4ページがカラーという構成。


5/9(水)……シャブ代返し

【雑誌】ヤングガンガン 5/18 No.10 スクウェア・エニックス B5中

 ちと購入するのが遅れてしまいました。GW前後は発売スケジュールがゴチャゴチャしてたんで、買ったような気になってた。危ないところじゃった……。

 大高忍「すもももももも〜地上最強のヨメ〜」。犬塚の修行は続くも、あまりに弱すぎて前途多難。しかし鬼塚の中に気のエネルギーが眠っていることも分かり……ってな感じ。これが覚醒するまでにはもうしばらくかかるかな。といっても覚醒してバリバリ強くなられても困るような気はしないでもないけど。

 勇人「はなまる幼稚園」。今回は幼稚園のおゆうぎ会での演目をめぐって園児たちがモメるが……というお話。ちょっとトラブルがあったけど、その後はすっきり後味良く。つっちーのいい先生ぶりが見られたし、心温まるものがありまくった。あとおゆうぎの練習中にわきゃわきゃ動く園児たちは相変わらずかわいい。目に楽しく、気持ちもほのぼの癒される、たいへん良い作品です。

 読切、トミイマサコ「カミスモル」。以前アフタヌーンで「マゴロボ」を描いていた人。今回は子供たちが遺産をめぐって欲深になったのに嫌気が差して失踪したおばあさんが、山の中に住んでいた犬神の少年少女と出会うが……というお話。パッと見黒さが目立つけど暖かみのある独特の絵柄と、人情味にあふれたストーリーがマッチしていて、しっかりまとまった作品に仕上がっている。短篇としての出来は上々。

 もう一つ読切、西川宇宙「ラブセラピスト 堀口瑠美」は、美人セラピストの先生がハチャメチャに思える治療法で、悩める仔羊を救っちゃうぞ、ってなお話。サービスシーン多めなドタバタコメディといった感じ。まあまあですかね。

【雑誌】週刊少年サンデー 5/23 No.23 小学館 B5平

 読切で山下文吾「どんぶらこ」が掲載。川から流れてきたカプセルから出てきた人間そっくりな少年ロボットが、彼を拾った女性を守りつつ暮らしていく。そのうちロボット少年のモモは、自分が何のために生まれたのかを考えるようになり、残酷な現実を知るが……。サンデーの新鋭作家らしく、明朗快活でこざっぱりとした整った絵柄。全体的によくまとまっている。大きめのコマを適度に使える、思いきりの良い画面作りにも爽快感がある。ただ、お話的にはクライマックスシーンでもう一押し欲しいかなとは思ったけど。まとまりはあるものの、アツさ、力強さという面では少し弱いか。とはいえ、連載作品を読んでみたいと思わせるものはあったと思う。

【雑誌】週刊少年マガジン 5/23 No.23 講談社 B5平

 咲香里「スマッシュ!」。今回はなかなか燃える展開で良かった。これまでの練習で培ってきたものがすべて一つにまとまり出して、翔太が試合の中でどんどん強くなっていく。その無敵っぷりが痛快でワクワクさせられた。そんな試合の合間にもベタベタに甘ったるいラブコメやっちゃうところもこの作品らしい。また今号では、問題提起コミックシリーズ、木田昌司「15の夜」ドラッグ編が掲載されている。重要な問題だと思うし、しっかりした内容に仕上げてほしい。

 あと最近この雑誌でちょっと注目しているのは村上よしゆき「花形」(作:梶原一騎+川崎のぼる)。星飛雄馬が出てきてからなんか思わぬ面白さを発揮中。この前の大リーグボール養成ギプスに続き、今度はクライマックスシーンの一つ、一徹によるちゃぶ台返しが描かれた。これはちょっと燃えた。一徹が化物みたいだし、ごはんやみそ汁、おかずがひっくり返って降ってくるシーンも、ちゃんと描くとかなり迫力があって、なんだか笑えてしまう。ちゃぶ台と食材の織り成す恐怖について、あらためて考えさせられるシーンだった。星一家はもともとすごくクレイジーだが、現代風な中に入れるとそれを再認識させてくれる。

【雑誌】スーパージャンプ 5/23 No.11 集英社 B5中

 作:早川光+画:橋本孤蔵「江戸前鮨職人 きららの仕事」。坂巻が最終兵器・鰻の蒲焼き鮨で勝負をかけてきたー!!という展開。そして石塔返しアルティメットを披露しようとした矢先、ついに運命の音が……。いやーなんだかもうアツいアツい。きららが握ってるシーンは比較的アッサリ流したのに、坂巻ターンになってからのこの力入りっぷりは尋常ではない。会場から沸き起こる坂巻コール、そして「ワイはお前のダチや ホンマのダチやったらここは体を張ってでもお前を止めなアカンとこや!!」といったセリフまで飛び出し、脇役陣までが坂巻のためにアツくなっている。もうきららなんてどうでもいい。俺たちは坂巻の勝つところが見たいんだ! というわけで、坂巻のファイナル握りに期待しつつ次号へ。

【単行本】「椿ナイトクラブ」5巻 哲弘 秋田書店 新書判 [bk1][Amzn]

 好調に推移。周囲のキャラたちがとにかく暴れまくり、茜が脱がされる展開が定着して、エロっぽさ、下らなさともにいい感じで上昇中。茜の尻周り、胸板のラインはさらに悩ましく、靴下を脱がさないフェチズムは熟成の域に。茜が脱がされるシーンはけっこう途中を省略しており、いきなりすぎるくらいではあるんだけど、ギャグとしてはかえってインパクトあってイイと思う。脱がされるシーンをねちねちやったらエロすぎてしまうし、ギャグのテンポにも差し障りが出ちゃうだろうし。まあなんにせよノリノリでやってるようで何より。

【単行本】「無敵看板娘N」4巻 佐渡川準 秋田書店 新書判 [bk1][Amzn]

 安心と信頼の一作。毎度毎度力いっぱいドタバタ劇を明るくやってて安定して面白い。オタネタをやろうが暴力的であろうが、何をやっても嫌味にならないカラッとした作風が気持ち良いです。あとこの巻の表紙に美輝は普通にかわいいな。


5/8(火)……ええ気性テレビ

▼液晶テレビを購入しました。デジタル放送で16:9のワイド動画を試聴したり、録画する機会が増えてきて、ええ加減テレビ側もワイドタイプにしとかないといろいろ不便になってきてたんで買い換えを決意。

 機種選びに関してはいろいろ考慮した結果、シャープ AQUOS LC-32GS10[Amzn]を選択。32インチで1920×1080ドットのフルスペックハイビジョン。今のところ32インチでフルスペックってシャープしか出してないのかな?(他の32インチ製品は1366×768ドット) AV関連は詳しくないんでよく知らんのですが。フルスペックハイビジョンでなくてもいいいかな〜とは思ったものの、長く使うモンだし、後悔のないほうにしようとか思ってこっちにしてみた。自分の買ったショップでは送料込で約15万円(価格比較@ベストゲート)。1366×768ドットの国内大手メーカー製品だと、現在は10万円前後が相場のようですな。

 32インチにしたのは、今まで使っていた25インチの4:3ブラウン管テレビと、画面の高さを同じ程度にしたかったから。買い換えてちっちゃくなるのもイヤだし。ただ、4:3で25インチだと横幅は60cmだけど、16:9の32インチは80cmくらいある。そのためテレビ設置用のラックも新たにルミナスラックで組み直し。そのほかD端子用の切り替え機としてソニー SB-RX300D[Amzn]を購入したり、D端子ケーブル買い足したりと金が湯水のように出ていきまくり。ただでさえ今年はWindows Vista対応のため、パソコン関連の出費が相次いだのに(仕事柄どうしても必要)、ここに来て20万円コースの出費はけっこう痛い。でも物欲が突っ走り出すと止まらないタチなんで、一気に行っちゃいました。

 で、使ってみた感想だけど、まあ画質的にはこんなもんかなあといった感じ。家で液晶テレビを常用するのはこれが初めてで比較対象もないんで、他の製品と比べてどうこうってのはいえないです。まあ色とかはブラウン管のほうがいいことは分かってるけど、ここらへんはすぐ慣れるはず。さすがにHD画質の映像を出すといい感じではある。あと今まで使ってたテレビのスピーカーがたいへんショボかったんで、音が大幅に改善されたのはうれしい。

 それと自分は録画をPCで行っているわけですが、現在はS端子経由でテレビの映像を録画して、640×480ドット、あるいは704×396ドットでDivXにエンコするという形。見るときはMOVIE COWBOY DC-MC35UL2[Amzn]で、PC→テレビに出力してるけど、やっぱ32インチで見ると704×396ドット程度だとちと解像度不足に感じてしまう。買えるうちにPV3買っておけば良かったかなあ……(現在は販売終了)。でもアレも要求スペックが高くていろいろ追加投資が必要になるし、取り扱いも面倒くさいからまあいっかー。PV4が出るようならそのときに改めて検討するってことで。

【雑誌】漫画アクション 5/22 No.10 双葉社 B5中

 郷田マモラ「きらきらひかる 最終章」が復活新連載。実績のある作品ということもあり安定した滑り出し。まあその分、あんまりワクワク感はないけど……。土山しげる「極道めし」は新章がスタート。やっぱり今回も同じメンツでもう一巡勝負が繰り広げられていくんでしょうか。国友やすゆき「新・幸せの時間」。良介と遠藤クンの腐れ縁が続き、すっかりアナルも常用スポットに。ただれた関係としょうもなさは止まるところを知らず。

 あと古泉智浩「時をかける男」は後編が掲載。タイトルどおり「時をかける少女」をモチーフにした作品だが、オナニーをするとタイムリープしちゃうという設定が下らない。でもちゃんと青春モノとしてもまとまっててうまいなーと感心させられたりもする。適度に力が抜けてて気楽に読めるのがいい。

【雑誌】イブニング 5/22 No.19 講談社 B5中

 青木幸子「ZOOKEEPER」。ゾウ編はこれでおしまい。ゾウという巨大で、厄介な生態を持つ生物を、どうやって動物園で扱う意義、うまくやる方法などをしっかり描いてて面白いエピソードだった。軽々しく扱えるものじゃないんだなあということがしみじみ分かる。今回もしっかりお話を進めていて、読みごたえがあって面白かった。石川雅之「もやしもん」。なんかフランス行ってもあんまりやってること変わらんなーという感じ。まだ本格的な活動はしてないけど、沢木&美里&川浜の男3人がうだうだやってる感はいつもと一緒なんで。

 ふくやゆかの読切「700 ナナバン」は、若き日のピカソが画家として新たな境地に目覚めたときの様子を漫画で描くという感じ。まあ史実をきちんと踏まえてるのかどうかは知らないけど、こういう題材を漫画にしようという作家は最近さほど多くないのでちょっと気になる人ではある。なお、この人は2006年9/12 No.18でも、クラシック音楽家のことを描いた「クラシク」っていう作品を描いている。そのときの感想は2006年8月22日の日記参照。

【雑誌】ヤングチャンピオン 5/22 No.11 秋田書店 B5中

 岸虎次郎の新連載「スピードマスター」が開始。ハードで情無用な公道車レースものといった感じ。あと今号では、神崎将臣「イカせて!!バンビーナ♥」が最終回となっている。ヒロインのバンビは、最初色っぽいけどはすっぱなねーちゃんという感じで登場したが、だんだん主人公の勇に惹かれていって、純情な様子を見せていく。その様子はラブコメとしてけっこう楽しかったし、ラストはしっかり純愛物語として締めくくった。単行本を買うというほどではないけど、わりと楽しんで読んでた作品。

【雑誌】近代麻雀オリジナル 6月号 竹書房 B5中 [Amzn]

 新連載、しのすけ「護りのカイト」が開始。ネット麻雀が大好きな平凡な高校生のカイトの元が、突然ヤクザ一家の跡継ぎとして迎えられることになり、そこで初めて麻雀牌に触れて才能を開花させていく、といった感じ。整ったこぎれいな絵でまあまあかなーといったところだが、この作品ならではってものは今のところ見えておらず、フツーの麻雀漫画といった風情。

 作:荒正義+画:佐藤量「ぴんきり」は最終回。青木雄二系の作風で、リストラされたサラリーマンが、マンション麻雀を開業するまでの道程を描いていくという作品。店の物件選びから内装用品や店で出す食い物の準備、客集めのポイントなどなど細かく描いてて、個人的にはけっこう面白いなと思っていた。まあこんなふうにトントン進むか、実際の開業の役に立つかはともかくとして、他の麻雀漫画ではあまり描かれないようなテーマにスポットライトを当てていてユニークだったし、内容も分かりやすかった。ただ開業してそこでおしまいになっちゃったのはちょっと惜しい。もう少し開業後の話も見てみたかった。

【雑誌】漫画サンデー 5/22 No.19 実業之日本社 B5中

 ふじいあきこの読切「温泉でイこう」が掲載。温泉宿に出かけた若夫婦が、部屋がなくて別の夫婦と相部屋することになり、なんやかんやでスワッピングに発展……というお話。エロシーン自体は短いけど、けっこう好きなネタではある。ねっとりしてていやらしさも十分あるし。

【雑誌】コミック・ガンボ 5/8 No.17 デジマ B5中

 作:梶川良+画:河承男「英雄戦国誌 覇道遥かなり」。秀吉(このころは名前が違うけど)が出てきてさっそく活躍中。斎藤義龍と信行の内通の証拠を挙げるのに一役。ガッシリした絵柄、安定したストーリー運びでなかなか手堅い。

【雑誌】FEEL YOUNG 6月号 祥伝社 B5平 [Amzn][定期購読:Fujisan

 小泉真理の読切「夢の涯てまでも」が掲載。名義が「こいずみまり」でないことからも分かるとおり、今回はシリアスモードで、「ジンクホワイト」のスピンオフ作品となっている。美大に進んだ主人公が、自殺してしまった美術予備校時代の講師のことを追憶するというストーリー。主人公のざっくばらんな性格は見てて楽しいが、ピリッとした緊張感と、ふわふわしたファンタジー的な感触も共存しており、読ませる作品。「ジンクホワイト」を読んでなくても読めるけど、やっぱりあっちも読んでおいたほうが面白いと思う。5月25日に文庫版が出るそうです。

 ジョージ朝倉「ピースオブケイク」。店長がまだ前カノと会ってることを知り、一気に別れる方向へと加速。くっつくときもそうだったけど、離れるときもいったん勢いがつくと止まらん人ですなあ。今回の志乃は怖かったけど、容赦ない冷たい目つきのおかげでいつもより美人にも見えたりした。青木光恵「モテかわ★ハピネス」は、モネが男アイドル二人に挟まれて、たいへんな状態といった感じ。でもまあモネの天然なキャラのおかげもあり、ギスギスした修羅場にはならず、楽しく読める。


5/7(月)……逆習熟

【雑誌】ヤングマガジン 5/21 No.23 講談社 B5中

 古谷実「わにとかげぎす」。いきなり次号で最終回とのこと。いちおう落ち着くところに落ち着きつつあるかな〜という感じではあったけど、ラス前としては片づいてない問題が多いように思えるし……。まあとりあえず次号でどう落とし、どうまとめるのか注目。村田ひろゆき「元好色哀歌バレーボーイズ」。谷口の体はどうなるのかなあ……。あと宮本の就職がうまくいくかも気になる。けっこう腕のいい料理人に育ってるかな〜という感じで、3人組の中では一番マトモっぽくはあるけど。とりあえず虎子が幸せになってくれると良いのですが。

【雑誌】ビッグコミックスピリッツ 5/21 No.23 小学館 B5中

 長尾謙一郎「ギャラクシー銀座」は相変わらずの調子。袖たくし上げで一人DJやってる主人公もいいけど、それを助長させているセーラー服姿のママンもクレイジーで良い。「この子はなんて機転の利く子でしょう!!!?」と叫んでるシーンの表情とか、実にヤバくていいです。小田扉「団地ともお」は、ともおとはあんまり関係ないところでボクシング編。あれよあれよと想いもよらない展開になっていく話運びがナイス。

【雑誌】MUJIN 6月号 ティーアイネット B5平 [Amzn]

 ZUKI樹「マーチング・ラブ・フェスタ<ホリディ>」。男子がそもそも少ない元女子校・現共学の学校のブラスバンド部で、唯一の男子部員が女子全員の恋人になり、みんなとやりまくる……という作品。今回はその中の一人(あとからもう一人)がぬけがけして、遊園地デートすることになるが、という展開。まあものすごいハーレム展開漫画なんだけど、けっこうラブコメもしてるし、ちょっと馬鹿馬鹿しい味も出てきてて楽しく読んでいける。最近MUJIN以外でも、あちこちのコンビニ売り雑誌とかで見かけるようになって、けっこう好調な様子。

 アシオミマサト「DREAM HAND」。初巻頭カラー。好きな男子の手に触れるととたんにHな気分になっちゃうため、その男子とまともに触れ合えないでいた女子のお話。面白いように感じまくる女子の様子がわりとエッチ。汁気のある絵柄もわりと好感が持てる。

【単行本】「オーレ!」2巻 能田達規 新潮社 B6 [bk1][Amzn]

 購入から読むまでだいぶ時間が空いちゃいましたが。この巻は、県庁からサッカー2部チーム、上総オーレに派遣されてきた主人公・中島が、クラブのための活動にかなり積極的になる。通訳をこなしながら、サポーターの意見を聞いたりチームの後援会を立ち上げたり、イベントを企画したりと奔走。中島がどんどんアツくなっていくにつれ、お話のほうもヒートアップしてきた。クラブ運営の難しい現実を分かりやすく伝えているし、お話としても十分アツくて面白い。2部リーグがらみの話はやっぱ燃えるなあ。あとこの作品にも描いてあるけど、サッカー専用スタジアムで見る試合はすごく楽しいです。J2だと混んでなくてのんびり見られるんでオススメ。

【単行本】「ほんわかちづる先生」2巻 かがみふみを 竹書房 A5 [bk1][Amzn]

 これで最終巻。ちっちゃな学習塾をやってるぬぼーっとした感じの山本先生、一緒に働くちっちゃくていつでもどこでも寝てしまうちづる先生、そして生徒たちの日常をほのぼの描いていく4コマ漫画。相変わらずかがみふみを作品に出てくるキャラクターは、えらくちまちましてかわいらしい。山本先生とちづる先生の恋愛模様は、2巻だとだいぶいっぱい描かれており、ラブコメ的にも読んでて楽しかった。あと生徒の山下さんとハルキくんの幼なじみカップルさんもアツアツでええ感じ。この2人を主役にした番外編とかもあったらうれしかったんですが。

【単行本】「ホスト一番星」2巻 小田原ドラゴン 集英社 A5 [bk1][Amzn]

 最終巻。ホストもののギャグ漫画だけど、とくに終盤はお話がどんどんあらぬ方向へと突っ走ってて下らなくて面白かった。ホストなのに、キンタマをクワガタにはさませてどれだけ耐えられるかを競う勝負とか、山奥で修行とか、アナコンダに丸呑みにされるとかやってるし。あとラスト数話の展開もダイナミックすぎる。通常のホストものといえば、先輩ホストのイジメに耐えたり、ドンペリ一気呑み勝負したりと、「華やかな世界だけど実は厳しいんだぜ〜」といったノリの体育会系的な漫画が多いけど、この作品はまったくトンチンカンなことばかりしてて異色。ホスト漫画界に一石を投じ……たようなそうでもないような……。まあ肩の力を抜いて読める漫画であることだけは間違いありません。


5/5(土)5/6(日)……八頭蝶

▼5月5日はコミティアに行ってました。今回はビッグサイトの2ホール使って、いつもの2倍の規模でやってたんで、もりだくさんで楽しかったけど、ちょっとキツかった。コミティアの場合はいちおう全サークルスペースをだーっと見て回るようにしてるんだけど、規模が2倍だったんで、当然かかる時間・労力も2倍。いつもだったら全部見終えるくらいの時間に顔を上げると、これまで回ってきたのと同じくらいのサークル数が目の前に広がっててクラクラしてしまった。正直なところサークル回るだけで手一杯で、米澤嘉博氏の追悼企画のトークショウとかは聞きに行ってる時間的余裕がなかった。

 ともあれさすがに数が多かっただけあって、いつもよりも収穫は多かったとは思います。まだ買ったものリストは入力してないけど。えーとここしばらくコミティアで買った同人誌の感想書いてないですが、ちゃんと読んではいますんで、そのうちまとめて書くつもりではあります。1年分くらいたまっちゃったけど、入力しておかないと自分が検索できなくて困るので、これについては必ずやります。

【単行本】「日本沈没」6巻 作:小松左京+画:一色登希彦 小学館 B6 [bk1][Amzn]

 この巻は凄いなあ……。ここまでの物語を進めてきたメインキャラはほとんど出すことなく、1巻まるまる、東京を襲った大地震と、それによる惨劇をじっくりたっぷり激しく描き込んでいく。その描写の迫力、密度が実に凄かった。問答無用で怖い。

 地震による直接の被害の様子もすさまじいが、その後の災害、そして人災の模様も凄い。地震の揺れによって壁などに打ちつけられたり、地割れに呑み込まれていく人々。電車のホームから転落した人々が、止まれなかった車両にひき潰されていく光景。首都圏を襲う火災旋風に人々が焼かれ、吹き飛ばされていく様子も恐ろしい。そして災害の中で平常心を失ってしまった人々の犯したおぞましい行為はさらに怖い。

 一色登希彦の荒々しく、勢いのある描線がこれでもかとばかりに威力を発揮していて、有無をいわさぬ説得力がある。「読者に恐ろしさを伝えたい」「怖いと思わせたい」という意図があり、その通りの効果を出している。異論はあるだろうけれども、こういうのが漫画としての「絵がうまい」ってことだと思う。

【単行本】「岳」4巻 石塚真一 小学館 B6 [bk1][Amzn]

 この巻もすごくイイ。山に登る人たちそれぞれの背負ってきたもの、自然の素晴らしさと厳しさ、人間の想い、弱さと強さといったもろもろの要素を、さほど長くないページにギュッと詰め込んで、しっかり見せていくお話作りは見事というほかない。主人公・三歩の懐の深さにも毎回感心させられる。「よく頑張ったね」というセリフが、繰り返されるたびに胸にジーンと響いてくる。この作品はこれまで一つもハズレなエピソードがなかったんじゃないかなあ。そのくらい評価している。あとやっぱり絵の良さも評価したい。自然描写はその状景がありありと伝わってくるし、人物のほうも落ち着いたタッチで、それぞれの感情がしみじみ伝わってくるように描いている。何度でも書くけどすごくオススメ。来年の小学館漫画賞は、この作品が取るべきだと思う。

【単行本】「まじかるストロベリィ」5巻 まつもと剛志 白泉社 A5 [bk1][Amzn]

 この巻もかわいく楽しくほのぼのと。いちこやニコ、さえ、スージーらのおこさま勢のちょこちょこしたうごめきは微笑ましいかぎりだし、日下部、ひなといった大きい人たちもほのぼの。これまでの巻と変わらないけど、どの巻読んでも安定して楽しめます。

【単行本】「ちょこッとSister」8巻 作:雑破業+画:竹内桜 白泉社 B6 [bk1][Amzn]

 これで最終巻。クリスマスに始まった物語は、クリスマス(とその後ちょっぴり)でおしまい。最後はちと呆気なかったかなあとは思うものの、いちおう収まるべきところに収まってめでたしめでたしといったところ。ちょこは最後までかわいい妹という立場を全う。下手に兄妹ラブコメにしようとしなかった点が、独特の健康的なほのぼの感につながっていたと思う。子供のときから温め続けてきた恋に破れてしまった小夏はちとかわいそうだったかな。それにしてもはるまと管理人さんが結婚とかすることになったら、結婚式の席でちょこのことはどう説明するんだろうなあ……。

【単行本】「デトロイト・メタル・シティ」3巻 若杉公徳 白泉社 B6 [bk1][Amzn]

 いくぶん勢いは落ち気味かなあという気はするものの、まだまだ面白い。とくにこの巻では資本主義の豚さんが躍動し、マルセイユルーレットを見せる回がダイナミックで良かった。いきなり話題が爆発した作品ではあるけれども、若杉公徳の作風的には、短期間で爆発するというよりは、むしろまったり進めていくほうが合ってるような気はするんで、多少スローペースでも良いかもしれない。あまり笑わせようとしすぎて焦らないのが肝要かと思います。

【単行本】「がんばれみどりちゃん」2巻 唐沢なをき 講談社 B6 [bk1][Amzn]

 ちょっとアブないほのぼの園児ギャグ。園児のわりに爽やかでないことばかりしてるし、周囲の大人たちもしょうもないけどそこが面白み。手慣れた感じできっちりギャグを展開している。唐沢なをきは掲載誌によってギャグレベルを使い分けるのがうまいなあ。

【単行本】「犬ガンダム 宇宙編」 唐沢なをき 角川書店 B6 [bk1][Amzn]

 「犬ガンダム」完結。最初のうちは「まあこんなもんかな」って感じだったけど、回を重ねるにつれて面白みが増してきた。その要因は執拗なまでの繰り返し。ガンダムキャラが全部犬で、その犬たちが尻をナメ合い、本来の「ガンダム」でキャラが死ぬはずのシーンの後でもちゃっかり生きている。そのパターンが繰り返されるうちに、だんだんツボにハマるようになってくる。そしてラストの「犬ア・バオア・クー」編で、そこまでやってきたことがすべて集約されていく様子はけっこう凄かった。まさにギャグ職人。

【単行本】「トニーたけざきのガンダム漫画II」 トニーたけざき 角川書店 B6 [bk1][Amzn]

 こちらもガンダムギャグ。くだらないことに異様なまでに手をかける、トニーたけざき節は健在でやっぱりすごく面白い。とくにガンプラを使った写真漫画系は凝りっぷりがすさまじくて、笑わせられるし驚かされる。絵で描いている部分についても、安彦良和絵の再現性の高さが凄い。描き文字とか実にホンモノくさいし。どうせやるならここまでやってこそ、と思わせる一作。

【単行本】「喰いタン」8巻 寺沢大介 講談社 B6 [bk1][Amzn]

 相変わらずの喰いっぷりが痛快。謎解きや論理展開の強引さもしっかりギャグになっちゃっているのも良い。あと料理もちゃんとうまそう。なんといっても高野がうまそうに食うし、どこがどううまいかしっかり語ってくれるので、こちらも食ってみたくなる。この巻に出てきた料理では、とくに鶏モモぶつ切りと砂肝を煮込んだお鍋がうまそうだった。雑誌掲載時にも書いたけど、これはぜひ試してみたいんでレシピを書いておいてほしかったなー。まあ単純な料理だからだいたい想像はつくし、適当にやってもなんとかなりそうではあるけど。

【単行本】「イカロスの山」7巻 塀内夏子 講談社 B6 [bk1][Amzn]

 平岡&三上のコンビがついに初登頂……と書くとネタバレかとは思うけど、帯にも書いてあるのでまあいいかな。しかし下山は登頂よりも難しく、平岡三上をこれまで以上の苦難が待ち受ける。登頂までが意外と簡単に行っちゃったかなって感じではあったけど、そこからのドラマをしっかり用意。元々三上の妻・靖子のエピソードが大きなウエートを締めていた作品ということもあり、そこから離れていく登攀フェーズよりも、靖子たちのほうに戻っていく下山フェーズのほうにより大きなドラマを用意しておくというのはむしろ自然。ここから最後に至るまで、どう見せていくか楽しみ。お話としてはこれからがクライマックスといえそう。


5/3(木)5/4(金)……ニセ鯛受託

▼2007年5月単行本購入予定。データはbk1まんが王倶楽部の新刊予定を参考に作成。リンク先はAmazonのワード検索。リンク先URLはスクリプトによる自動生成なので、まだAmazonのデータベースに登録されておらず、該当物件が表示されないリンクもありますのでご了承ください。

 チェックしてみた感じ、GW前にまとめていろんな本が出た分、5月はちと弱いかなという印象。いちおうチェックした冊数こそいつもの月と同じくらいだったけど、「コレ!」という作品はあんまりないような。チェックした中で一番楽しみなのは、エロ系の和六里ハル「大妹」かもしらんです。あと少女漫画系で、江平洋巳「白いバラの乙女」はまとめて読むのが楽しみ。

▼2007年5月単行本購入スケジュール
5/1 「神のちからっ子新聞」3巻 さくらももこ 小学館
5/2 「スティール・ボール・ラン」12巻 荒木飛呂彦 集英社
5/2 「JIN −仁−」8巻 村上もとか 集英社
5/7 「女教師しおり 復刻版」 ペンネームは無い 東京三世社
5/8 「無敵看板娘N」4巻 佐渡川準 秋田書店
5/8 「椿ナイトクラブ」5巻 哲弘 秋田書店
5/9 「フリクリ」上巻 ウエダハジメ 講談社
5/9 「イケてる2人」25巻 佐野タカシ 少年画報社
5/中 「パパイヤ軍団☆」 青木光恵 太田出版
5/10 「喰いしん坊!」13巻 土山しげる 実業之日本社
5/10 「聖女学園」 ゆきやなぎ コアマガジン
5/14 「だいすき!ご主人様」 犬星 ヒット出版社
5/14 「たくらまかん展覧会」 田倉まひろ ヒット出版社
5/17 「よにんぐらし」3巻 宇仁田ゆみ 竹書房
5/17 「みるくぱにっく」 かるま龍狼 竹書房
5/18 「学園創世 猫天! 」1〜2巻 岩原裕二 秋田書店
5/18 「MONOクロ」 糸杉柾宏 秋田書店
5/18 「学園アリス」13巻 樋口橘 白泉社
5/18 「潔癖少年完全装備」1巻 トビナトウヤ 白泉社
5/18 「突撃となりのお兄ちゃん」 LEE 茜新社
5/19 「けっこう好きかも」 イソラシ コアマガジン
5/19 「オアシス」 ハッチ コアマガジン
5/19 「PARADE!」 天太郎 コアマガジン
5/19 「大妹」 和六里ハル コアマガジン
5/下 「3月の風は3ノット」 坂口尚 チクマ秀版社
5/下 「ケンペーくん 増補新装版」 ならやたかし ブッキング
5/下 「新装版 月的愛人」 丸尾末広 青林工藝舎
5/下 「猫谷 −Deluxe Edition」 花輪和一 青林工藝舎
5/21 「恋きゅー」2巻 征海未亜 SBCr
5/23 「世界の孫」2巻 SABE 講談社
5/23 「あくはむ」2巻 新居さとし 講談社
5/23 「BLADE」下巻 イダタツヒコ 講談社
5/23 「暁星記」7巻 菅原雅雪 講談社
5/23 「ディアスポリス −異邦警察−」4巻 作:リチャード・ウー+画:すぎむらしんいち 講談社
5/23 「しおんの王」5巻 安藤慈朗 講談社
5/23 「カズン」3巻 いくえみ綾 祥伝社
5/24 「しちゃう?」 DISTANCE ジェーシー出版
5/24 「La femme −ファム−」 東雲太郎 ヒット出版社
5/25 「まんが極道」1巻 唐沢なをき エンターブレイン
5/25 「咲 −Saki−」2巻 小林立 スクウェア・エニックス
5/25 「ぬいぐるみっくす♥」2巻 泉ゆうじ ワニブックス
5/25 「君に届け」4巻 椎名軽穂 集英社
5/25 「白いバラの乙女」 江平洋巳 小学館
5/25 「初犬2」 犬 一水社
5/26 「夜明け前より瑠璃色な」2巻 作:オーガスト+画:脳みそホエホエ メディアワークス
5/26 「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」15巻 安彦良和 角川書店
5/26 「探偵儀式」4巻 箸井地図 角川書店
5/26 「NHKにようこそ!」7巻 作:滝本竜彦+画:大岩ケンヂ 角川書店
5/26 「癒されてあげる」 島本晴海。 竹書房
5/28 「惑星のさみだれ」3巻 水上悟志 少年画報社
5/28 「環 水惑星年代記」 大石まさる 少年画報社
5/28 「ラブコメすたいる」3巻 矢凪まさし 双葉社
5/28 「えんまちゃん」 かがみふみを 双葉社
5/29 「二代目はこすぷれーやー♥」2巻 甘詰留太 白泉社
5/30 「闇金ウシジマくん」8巻 真鍋昌平 小学館
5/30 「地平線でダンス」1巻 柏木ハルコ 小学館
5/30 「黄金のラフ 草太のスタンス」20巻 なかいま強 小学館
5/30 「竹光侍」2巻 松本大洋 小学館
5/30 「田中圭一マガジン Comicサイテー」 田中圭一 ぶんか社
5/31 「闘え!ハンラ・ウーマン」 田中圭一 ぶんか社

【雑誌】モーニング・ツー 6/13 No.03 講談社 B5中 [Amzn]

 刊行ペースが速まってきた。次号は6月26日発売で、その次は確か8月だったかな? コミティアの出張編集部のところに貼ってあったポスターにそんなことが書いてあったような(うろ覚え)。

 オノ・ナツメ「Danza」。渋味があって楽しい。コテコテの日本のガンコ親父と、その娘の結婚相手であるアメリカ男の交流を描いたお話。別に相手を嫌ってるわけじゃないんだけど、どうもギクシャクしてしまう親父さんの不器用さが微笑ましい。それにしても最近この人すごく仕事してますなあ。この1か月で、モーニング2、IKKI、エロティクスF、OPERAと、やたら見かけた気がする。

 杉本亜未「ファンタジウム」第3話は86ページと大ボリューム。天才的マジシャンである少年と、彼を引き取って一緒に暮らすことになったサラリーマン青年の生活を暖かく描いていくといったお話。けっこう面白くて読みごたえはあるが、86ページというのはちと長すぎかな? もう少しコンパクトにまとめたほうが読みやすかったような気がする。

 小田扉「もどき」。いろんなものの偽物たちが織り成す物語。最初は旧友同士の温泉旅行の片方が実は別人だったというところから入って、そのまま淡々と行くのかと思ったけど、淡々としたままお話は思わぬ方向へ。変化の付け方が予想外でうまい。笠辺哲「砂漠の商人」。いつもながらの飄々とした作風。6ページと短いけど味はある。TAGRO「変ゼミ」は調子上がってきたかな。スカトロ系のネタでウッとくる部分が増えてきた感あり。

 川田「二世帯住卓」は、07年前期MANGA OPEN優秀賞受賞作。一生懸命働いて建てた二世帯住宅で、自分の家族、そして年老いた父親と一緒に暮らすようになった主人公オヤジ。しかしそんな御家庭で主人公の肩身は狭い。その主たる原因は老父との関係不全。主人公は自分が子供の頃、卓球の鬼である父親から人を人とも思わぬ特訓を課され、父にコンプレックスを抱き続けていたのだ……といったお話。まあそんなわけで、二世帯住宅を舞台に卓球を間に置いた父子のドラマが展開されていくのだけど、絵柄的にもお話的にも整っていてしっかり読める作品に仕上がっている。ガチでシリアスにホームドラマをやりつつ、バーコードオヤジである主人公の卓球姿がけっこうサマになっているのがユーモラスだったりして味がある。派手ではないけど読ませる作品。

【執筆陣】山下和美、オノ・ナツメ、中村光、杉本亜未、安宅十也、やまだないと、くぼたまこと、小田扉、笠辺哲、TAGRO、松本英子、加藤伸吉、川田

【雑誌】増刊ヤングジャンプ 漫革 6/15 vol.57 集英社 B5中

 新連載、水無月すう「SEVEN OCEAN」が開始。酒場で出会った女にだまされて借金こさえて路頭に迷っていた主人公・七海世界が、突然目の前に現れたメイド服の少女・リトリに借金を肩代わりしてもらって救われる。その代わりにやらされることになったのが、世界の絶滅生物捕獲、平たくいうと化物退治みたいな仕事で……ってな感じの海洋ドタバタアクション。水無月すうのむちむち感がある萌え系の絵柄はけっこう華はある。まあまあ楽しめそう。

 作:北原雅紀+画:真里まさとし「あいどるDays」は最終回。おそらくモーニング娘。をモデルにしているであろうトマト撫子。が、アキバ小町っていうのに押されて落ち目になってて解散寸前……という状況に時の流れを感じますな。まあその窮地に、一時トマト撫子。を脱退していた、主人公(女装男子)が再び駆けつける……という締めくくり。まあしょうもないっちゃしょうもないんだけど、なんかほのぼのしてて、個人的には嫌いではない作品だった。

【雑誌】ヤングアニマル嵐 6/1 No.6 小学館 B5中 [Amzn]

 読切、オオタアヤコ「女の子はじめました」。女の子みたいなナヨっちい外見が災いして元いた学校でイジメられていた少年が、転校を機に変身。女装して美少女として学校デビューしたのだった……というお話。普通の女の子以上にかわいい主人公は転校先ではすぐに人気者に。ちょっとイイ感じの男子まで現れちゃってドッキドキ、ってな作品。多少エッチめなサービスシーンも多く、この雑誌らしい一作。まあよくある内容といえなくもないが、絵もかわいいしわりと楽しくはある。

 中島零「いぬみみ」は今号で最終回で賑やかに締めくくり。連載では作:原田重光+画:瀬口たかひろ「オレたま」がラブコメとして調子を上げて来ている。主人公・航太に惚れちゃっている、小悪魔のエリスの意外な純情ぶりがかわいくて良い。

【雑誌】マンガ・エロティクスF Vol.45 太田出版 A5平 [bk1][Amzn]

 松田洋子「赤い文化住宅の初子」が映画化されるということで、その特集記事が載っている。映画版の公式ホームページはhttp://www.hatsuko-movie.com/。またそれに合わせて今号には「赤い文化住宅の初子」の特別番外編も掲載。相変わらず初子は幸薄そうながらもいじらしい。

 中村明日美子「二週間のアバンチュール −修道院−」前編。これはなかなかエロティック。夏休みに修道院体験学習みたいなのに出かけたちょっとミステリアスな雰囲気をたたえた女の子・アンジュが、そこでマリー・ルーという内気な少女と知り合う。マリー・ルーはその修道院滞在中に初潮を迎えるが、アンジュは彼女を前から興味を持っていたけど使ったことはなかった生理用品の実験台にする。その様子がかなり官能的に描かれていてゾクッとする。この人はボーイズもうまいけど、百合系もけっこうイケそうだなあ。

 新連載、吾嬬竜孝「SHEEP」は猫耳アクセサリつけた奔放な女子高生・二崎が、平凡な男子・國本ひらくにからんくる。実は國本の兄は世界的なロックバンドに所属しており、二崎は彼のファンだったのだが……。といった感じの出だし。わりとポップでシャレた感じの絵柄の青春ストーリー。まだ面白くなるかは分からないけど、こざっぱりした作風はまずまず好印象で期待は持たせる。

 三宅乱丈は「秘密の新選組」がお休みで、読切「逃げろ」を描く。最初ホラーっぽいかなと思ったけど案外馬鹿馬鹿しい。そのほか今号には読切として、阿仁谷ユイジ「ヒロイズム前線」、黄島点心「日曜日の昼間から」も掲載。

【雑誌】コミックフラッパー 6月号 メディアファクトリー B5平 [Amzn][定期購読:Fujisan

 作:北村龍平+画:加倉井ミアシルの新連載「魔斬処刑人 マリオンハイド」が開始。アクションバリバリの近未来ハードボイルドもの……という感じだけど、初回から絵が荒れ気味なのはちと厳しいか。アキヨシカズタカ「双月巫女」は最終回。序盤は良かったけど、最後のほうは話がちと大きくなっちゃって、雑誌ベースだと話がつかみづらかったかな。これは単行本でまとめて読んで改めて感想書きます。

 新谷かおる「クリスティ・ハイテンション」は赤毛同盟編がおしまい。今回もクリスティはかわいい。単行本1巻は6月発売予定とのこと。柳沼行「ふたつのスピカ」。シュウに何が起きたかが描かれる回。切ない。

【雑誌】花とゆめ 5/20 No.11 白泉社 B5平

 デビュー読切、アヤノマサキ「ポニーテールに視線」。陸上部の元気者女子・みーなが主人公。みーなは、先輩女子にずっと片想いし続けているクラスメート男子・辻田の一途な様子を間近で見ていて、彼の恋を応援しようと肩入れするが……といったお話。作画はこざっぱりしていて爽やか。お話のほうも基本は明るく、ちょいとセンチメンタルなところもあってけっこう良い。ちょっと画面がガチャガチャしてて読みづらい面はあるので、たくさん描いていって整理されてくれば、といったところ。

【雑誌】桃姫 6月号 富士美出版 B5平 [Amzn]

 景えんじ「体育会系なカノジョ」後編。ガサツでぶきっちょだけど彼氏にはデレデレなカノジョさんがかわいくていいなあ。部の合宿に行ってしばらく彼氏に会えなかったのが寂しくて、合宿先から直接彼氏の家に押しかけちゃったりする甘えん坊ぶりがとてもイイ。この人は「カワイイ女」を描くのがうまいと思う。まるキ堂「肉欲は止め処無く」。桃姫初登場。美人で成績優秀なクラスメイト女子が実はかなり肉欲たまってて、主人公の前だけでエロエロな素顔を見せる……という内容。熱を帯びた、ドロドロ柔らかい絵柄が魅力で、インパクト、ボリューム感ともに十分。


5/1(火)5/2(水)……イノセント武道家

【雑誌】別冊ヤングマガジン 5/18 No.21 講談社 B5中

 新連載2本。「デトロイト・メタル・シティ」の若杉公徳の「いつも読んでくれてありがとう」は、ビッグになってしまった超売れっ子漫画家のゴージャスな日常を描いていく物語。女性アシスタントに奉仕させ、ヤッてヤッて飽きたらポイ。漫画家って素晴らしい。そんなお話でした。夢があるなあ。もう1本新連載、玉置勉強「あわせてイッぽん」。男2人しかいない汗臭い空間・柔道部に、ある日金髪の留学生美少女が入部してきて、もうウハウハですよ、という作品。軽いノリでちょいエッチという感じでいくのかな。とりあえず金髪ねーちゃんはけっこうかわいいので期待。

 新井英樹「RIN」。リン×立石の試合直前のエピソード。じりじり引っ張りますなあ。調整順調で気合い入りまくりな立石に対し、リンは女に溺れたままで、「どうなるんすかコレ」状態。こんな状態でもサクッと勝っちゃったりしたらタイヘンいやな奴だけど、読むほうとしては気持ち良さそうではある。

 ぢたま(某)「kiss×sis」は今回も煩悩全開。受験前ということで、姉断ち、弟断ちをしようとする3人だが、やっぱし煩悩には逆らえず……ってな状態。エロシーン自体は寸止めなんだけど、かなりキワドイとこまで行っちゃってから止める。ぢたま(某)の場合、それほど肉感的なタイプでもないし、本当にやっちゃうよりもこのくらいで止めておくほうがむしろエロいと思う。

 あと今号には新人読切3本、東元俊也「ゼロガク(前編)」、今井祐太郎「Sunny Sunday Suckers」、松本秀雪「珍獣王国のワカコさん」が掲載。「ゼロガク」は画力もけっこう高いしヤンキー系の漫画としてはまとまってると思う。「Sunny Sunday Suckers」はわりと親しみやすい絵柄。大学自動車サークルの面々の青春ストーリーを元気良く爽やかに展開。「珍獣王国のワカコさん」。動物ものギャグで絵もわりとかわいくユーモラス。それぞれ特徴があってまずまず読ませる。もう一歩で連載もあるかも?といった感じの面々といった印象。

【雑誌】ビッグコミックスピリッツCasual 6/1 No.15 小学館 B5中

 第59回新人コミック対象入選作、相川透「辺境で」。これはなかなかの力作。誰も来ることのないような辺境で、誰もがやりたがらないような鉄道敷設の仕事に従事する男たちの生き様を描いていく。なかなかハードコアで力の入った物語。絵柄もゴツゴツしててかなりしっかりしている。大向こう受けするタイプの作風ではないけど、技術的にも確か。こういう根性入った感じの作風は好きです。

 加藤山羊「イノセントブローカー」が連載に。一見ものすごくお人好しに見えるけど、契約違反した依頼者を絶対に許すことのない、裏のブローカーの男が出会った事件を記録していくという内容。外見がおぼっちゃま的で平々凡々としてる分、裏切った相手に見せる冷酷さがかえって怖く感じられてなかなか面白い。東本昌平「CB感。REBORN」は最終回。途中で掲載誌が変わったりした作品だが、最後の清々しい締めくくりに。

 浜田ブリトニー「パギャル!」は「現役!!渋谷ギャル!!」という触れ込みで、センター街に集う脳味噌トロけた感じのギャル連中のヤバい生態を描いていくという内容。まあみんながみんなこういう人ではないのだろうなあとは思いつつも、そのノーフューチャーな行動はけっこう面白く感じられる。言葉の壊れっぷりも趣深い。こういう人たちは自分からお近づきになりたいとは思わないが、観察すると面白そうだなあと思う。もちろん観察なぞすると「キモい」とかいわれてイジメられそうなんでしませんが。

【雑誌】週刊少年ジャンプ 5/14+21 No.22+23 集英社 B5平

 うすた京介の新作読切「ショルダータックルヤスザキマン」が面白かった。怪物たちを退治しまくり、怪物業界から「鬼」と恐れられるヒーロー・ヤスザキマンの日々を描いたギャグ漫画。ヤスザキマンは普段は冴えない内気な男なのだが、人間でいる時間は1日のうちわずか1時間。だからヒーローのほうが「普段」といったほうが良い。ヤスザキマンはそんな自分に嫌気が差しているのだが、ほかに生きようもないし、ムシャクシャもするので怪物たちを日々虐殺し続ける。ヒーローをネタにしたギャグはいろいろあるけど、この作品はヒネリ方がさすがにうまいし、何気にけっこう読ませもする。ちょっと地味めな感じがするところもまたいい。新作読切は7年ぶりらしいけど、またちょくちょくこういったのも描いてほしい。できれば1年にいっぺんくらいやってほしいもんです。

 許斐剛「焼肉の王子様」。まだ続くのか! 田仁志&樺地のコンビが強力すぎて笑う。肉喰らってるさいの目つきもかなりヤバい。面白いなあ。

【雑誌】コミックチャージ 5/15 No.4 角川書店 B5中 [Amzn]

 新連載、作:サタミシュウ+画:花小路ゆみ+脚色:松本ひなつ「スモールワールド」。原作は読んだことないけどSM青春ストーリーとある。まだ出だしなので、本領はここからという感じか。新連載はもう1本、作:梶研吾+画:パトリック・ユー「龍の首領 ロンドン」。あと読切で清水洋三「Carrier グランドスタッフ・ストーリー」。

 そのほかでは海瀬壮祐「ますみパーフェクト」の2話めが掲載。すべてを完璧にやろうとするあまり、なかなか彼氏とのエッチもできない純情美人おねえさんが主役のドタバタコメディ。8ページと短いがサービスシーンも多くてわりと良い。清原なつの「家族八景」(原作:筒井康隆)。うーんちょっと七瀬が相手の思念を読み取るシーンの表現の仕方がもう一つかな……。悪くはないのだけど、七瀬モノでは山崎さやか「NANASE」がかなり良い出来だったので、この描写だと個人的にはちと食い足りなく感じてしまう。

【雑誌】近代麻雀 6/1 竹書房 B5中

 600号突破記念ということで、巻頭でゲスト4コマ特集。江川達也、柿崎正澄、こしばてつや、せきやてつじ、瀬口たかひろ、高橋のぼる、田中宏、葉月京、細野不二彦、村田ひろゆき、柳沢きみお、山口譲司、山田玲司が4コマ漫画を1本ずつ。あとスペシャルゲストで小田扉「山の雀場」も掲載。こちらは4ページのショートギャグ。まあいつもの調子。

 新連載、渡辺保裕「特命ティーチャー」。普段は教師だが、実は麻雀でどんな任務も解決してしまうという男が主人公。最近の渡辺保裕はギャグがけっこう冴えてると思うので、なるべく馬鹿馬鹿しくやってほしいとは思うんだけど、案外シリアスな話になるのかな。

【雑誌】ビジネスジャンプ 5/15 No.11 集英社 B5中

 村生ミオの新連載「現代美人人妻図鑑」が初っぱなから下らないぜ〜。今回は「鮪夫人」というタイトルで、むんむんなお色気でもって相手を自白に導く女刑事が主人公。「鮪」というキーワードがあんまり意味ないにも関わらず、全裸で鮪一本釣りしてる見開きとか描いちゃうセンスが凄い。最近の村生ミオ作品はアホさ加減に磨きがかかってきていて素晴らしい。ところでどうでもいいことなんだけど、村生ミオと国友やすゆきってもしかして同学年なのかな? 村生ミオが1952年生、国友やすゆきが1953年1月1日生らしいけど。

【雑誌】コミックメガストアH 6月号 コアマガジン B5平 [Amzn][定期購読:Fujisan

 武田弘光「ツンデロ」がなかなかいい。すごく美人でモテモテなんだけど、エロに対する妄想がものすごくて相手にヒカれちゃうんではないかと心配して処女のままな女子が主人公。外見は違うけど、性格は「B型H系」の山田さんみたい。その娘さんが、放課後に自分の机でオナっていた男子を発見して暴走しちゃって、そのままその男子とエロいことしちゃう……という内容。かわいい巨乳女子がガッツンガッツンやりまくる様子がなかなかええ感じ。実用面では個人的には今号ではコレかな〜。

 ED「ツインラブハリケーン!!」。相変わらず絵がイイですのう。ますます良くなってる感じがする。今回は不器用で包帯をうまく負けない保険委員の美人双子姉妹が、主人公男子に二人して迫ってくるという内容。姉妹がとても見映えのするかわいさで、序盤のドタバタ展開、それから中盤以降のデレデレエッチも楽しくて見応えがある。まあ個人的にはED作品でヌクという感じには実はさほどならないんだけど、最近の作画面での充実ぶり、ラブラブ度の高さなど、実に良好なパフォーマンスを発揮していると思う。

 上乃龍也「やわらかギフト」。乳がデカすぎることを気にしている女の子と、その彼氏のラブラブエッチを描いた作品。つやつやした乳とちんちんがからみ合う様子がエロくて見応えあり。フクダーダ「もっとチカくに」。大学の同級生の女の子が、飲み会の後家に押しかけてきて、あっけらかんと迫ってくるが……といったお話。パッと見奔放で遊んでるかのようでいて、実はけっこう純情なヒロインさんがかわいいと思った。

 しのづかあつと「そふと♥ましーん」は、体がちっちゃいけどエッチで彼氏にベタボレなめがねっ娘ヒロインさんがなかなかかわいい。ちっちゃい体で彼氏のちんちんを受け入れるべく、局部をやわらかく薬を開発しちゃうあたり、行き過ぎだけど健気ではある。チバトシロウ「Dandelion」は姉弟モノ。お互いがベタボレである様子が甘ったるく描かれて心地よい。

【雑誌】ポプリクラブ マックス B5中 [Amzn]

 巻頭カラーはDe「休日のおさななじみ」。相変わらずかわいい絵だなあ。一人じゃなんにもできない甘えん坊なおさななじみ女子がたいへんかわいい。くるくる変わる表情、ひかえめな乳、小さなお尻と萌え度がたいへん高くてよろしいです。しんしん「寝込みにネコミミ」。ボプロクラブは初登場。看護婦姿のネコミミ娘とのエッチ。水城たくや「しすこみからいず!」。この人も初登場。こちらは妹モノ。両方ともまずまずエロくて、ピチピチしてて手堅い内容。

 井ノ本リカ子「くすりゆびハニー」は回を重ねるごとにデレデレ度が上がっていくなあ。お話的に起伏があるわけじゃないけど、かわいくエロく、甘ったるく見てて楽しい。中年「リフォームしようよ」は、親が残した借金のため、悪徳リフォーム会社の営業をやってるちっちゃな女の子のお話。おうちの強度を調べるとかいって、木槌であっちこっち叩いて壊しまくって、リフォーム箇所を製造する娘さんの様子が楽しい。あとロリッ娘としても無邪気な顔立ちでかわいらしいのも良いです。

【雑誌】COMIC XO 6月号 オークス A5平 [Amzn]

 のぎまこと「あるこリズム」12話め。最近出てきたツンデレ系ヘビーゲーマーお嬢様・流能美空がわりと良い。そのうち主人公にデレデレになりそうな気配。あと人間型モバイルPCのあるこが「シリコングリスにハチミツ味が出たんだって」といってるのがちょっと面白かった。普段から使ってるけど、確かにちょっとおいしそうに見えなくもないな、アレ。海野螢「無原罪の御宿り」。処女なんだけど彼氏の子供は欲しいと思ってて、実際にやらないまま妊娠してしまった少女のお話。相変わらず実用度は低いけど、オッと思わせるような読ませる話を描いてきますね。ヤラずに孕むというのは、エロ漫画誌では珍しいネタだと思う(まあ結局最後はヤリますが)。


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