7/10(火)……宝貝だからかい?
▼ハロー。今7月19日(木)の午後です。もうすっかり1週間以上遅れとなってしまいましたが、ようやく仕事が少し片づいた〜。というわけでここからちょこちょこ更新していきます。毎度遅れっぱなしで、情けないことでございます。
▼アニメ初回感想。「ゼロの使い魔〜双月の騎士〜」[Amzn]。前シリーズもしっかりまとまってたし、安心して見られそうな今季期待作。初回を見た感じでは、前シリーズ以上にルイズ嬢ちゃんのツンデレぶりがアップ。ていうかもうガツガツ、餓狼のごとき勢いでツンツンデレデレを強調しまくっており、かなーり甘ったるくて満腹感ありました。エンディング曲もそんな感じ。お話のほうはわりとシリアスな展開もあるかなってな感じではあるけど、随所に気楽な遊びエピソードも入れてくれるとうれしい。視聴継続は確定。
【雑誌】ヤングジャンプ増刊 漫革 8/20 vol.58 集英社 B5中
作:星井博文+画:別天荒人の読切「ナツムシ」が掲載。若いころ父親に反発して家を飛び出し、宇宙科学技術者となった主人公が、国民的なヒーローとなって故郷に凱旋。しかしそんな彼に対して、父親は不機嫌そうな態度を崩さず。そんな父と子が過去のわだかまりを解くまでを描く。先日終了した連載「ガールフレンド」は非常に印象的な美少女たちを描いていた別天荒人だけど、今回は父と息子の物語なんで、女っ気は薄い。しかし青春ストーリーとしてはきっちりまとまっており、しみじみした情感もある。派手ではないけど後味は暖かで、悪くない作品。
水無月すう「SEVEN OCEAN」は2話め。ご主人様とメイドが大海原で未確認生物ハンティングをしていくというお話。なんといってもグラマーで乳やら尻やらがぷりんぷりんあふれんばかりなメイド娘・リトリが見どころ。ボリューム感たっぷりのお身体と、従順で出しゃばらない物言いで男心をくすぐる、といった感じ。まあ女体や表情がキャッチーなんで否が応でも目をひきます。
【雑誌】エースアサルト 2007SUMMER 角川書店 B5平 [Amzn]
少年エースの新増刊。本誌掲載作品の番外編を中心に、メディアミックス読切や新人競作なんぞもやっていくという感じの雑誌。表紙では「ケロロ軍曹」のモアが、アニメ版「時をかける少女」の格好してたりしてパッと目をひく。吉崎観音の絵はやっぱこういう場面(表紙とか)だと映えますな。
で、中身のほう。えすのサカエ「未来日記」、西脇だっと「Fate/stay night」、水無月すう「そらのおとしもの」、高橋脩「新世紀エヴァンゲリオン 碇シンジ育成計画」、あらゐけいいち「日常」とかは、本誌同様で安心できる。三部けい「カミヤドリ」の特別編なども久々掲載。そういった安定株で底支えしつつ、読切作品も精力的に投入。
その中でも目玉的なのは、作:森見登美彦の小説を琴音らんまるが漫画化した「夜は短し歩けよ乙女」か。スッキリとしているけど華やかな絵柄は見ていて気持ち良い。ヒロインの純真な女子が酒をぐいぐい飲みまくる様子は痛快ではある。とはいえストーリーについては、これだけだとちょいとつかみづらいかなーという印象。原作小説読んでるとまた印象が違ってくるのかも分からんですが。
新人競作企画「Aをねらえ!!」では、かなりあ由歌「四季荘ちゃちゃちゃ」、青木ハヤト「機動召使ガンメイド」、長野雄大「國士無双〜激震編〜」、東川祥樹「PEACH PUNCH」、渡会けいじ「鬼葉ハザード!」が掲載。お話的には、天才プログラマー少年と暴力メイドがドタバタ劇を繰り広げる「機動召使ガンメイド」あたりが楽しめた。ただ絵柄的なインパクトはもう少し欲しいかな。ギャグベースのお話のわりにメリハリが不足気味。渡会けいじ「鬼葉ハザード!」は、わりとかわいい絵柄で安定感もありそう。エースだと似たような絵の人もけっこういるので、こちらも独自のウリができてくれば、といったところ。
全体で見ると、安定株の既存作家を揃えつつ、フレッシュな作家を起用していてなかなか充実した誌面。若手のほうも極端に下手な人がいないあたりは、いかにもエースらしいところか。そんなわけで全体的な印象はまずまず良かった。最近はエース本誌が分厚くなりすぎてるんで、適宜増刊とかに分散させていってくれるとうれしいなあとか思ったりもするけど、それで合計ページ数が減るわけじゃないから読む総量は増えちゃうんですよね……。「読まなきゃいいじゃん」といわれたらそれまでなんですが。
【雑誌】イブニング 7/24 No.15 講談社 B5中
やぶうちゆうき「警視正椎名啓介」。今回は探偵やってるおっさんが出てくるんだけど、この人の部分はなぜか絵のタッチが森田信吾っぽくて気になる。もともと、故たかもちげんの連載を引き継いで始まった作品だけど、けっこう分業体制で作られてたりするんですかね。
読切で葉月京が初登場。「宝貝」。伊勢志摩を訪れたカメラマンの青年が、その地で海女をやっている若き女性の美しさに魅せられ、彼女のほうも青年を意識するようになる……という青春ラブストーリーといったところ。ピチピチした女性の肉体美を印象的に描いてて、お話としてもまとまっている。それにしてもこの人はいろんなところで精力的に仕事してますなあ。最近「すごく面白い!」って感じはないものの、どの作品も一定水準は確実にクリアしている。この堅実な仕事っぷりには感心させられる。
【雑誌】ヤングチャンピオン 7/24 No.15 秋田書店 B5中
最近の村生ミオ先生はどうかしている。今回の「Xenos2 ルームシェア」は、この前のゴラクの「SとM」に続いて凄すぎた。実はヒロイン・ショコラたちがルームシェアしている家には、彼女と変態イケメン・高志用の愛欲部屋っぽいものがあったという衝撃の事実を知り、ストーカー美花が激怒。美花の住んでいる上階の部屋では彼女が悲しみの涙の洪水、その階下ではショコラと高志の愛欲の炎が燃え盛る。それを想像した、美花の怒りの思考があんまりにも面白すぎる。爆笑した。何をうまいこといってるんだこの女は……。村生先生はやっぱりどうかしている。素晴らしい。
【雑誌】ビッグコミック 7/25 No.14 小学館 B5中
いわしげ孝「単身花日」。主人公の初恋の相手であった桐野さんが、相変わらずエロオーラを放ち続けていて注目。なんか同級生男(主人公ではない人)とねんごろな雰囲気を醸し出しているし、教師として受け持っている引きこもり生徒の家を訪問したさいに彼に襲われそうになったりしてるし。ねっとりした色気を放ち、なおかつ男運が悪い。ストーカー気質もちょっとあり? 関わると大変面倒くさそうな彼女の様子が、見ていてスリリングであります。
【雑誌】漫画サンデー 7/24 No.28 実業之日本社 B5中
おおつぼマキの産婦人科コメディ「赤ちゃんがいっぱい」は、4号連続掲載がこれでひとまず終了だったっけかな。お手軽に読めて個人的には悪くない印象。今回は主人公のデブ産婦人科医と、彼の元で看護士をやってる幼なじみ女・今日子の前に、共通の幼なじみ男が現れて……という展開。今日子とその男の間にはかつて肉体関係もあったということで、主人公は同じ幼なじみなのに完全に仲間はずれ。最終的にはこの主人公と幼なじみがどうのこうのって話もあるかと思っていたので、ちょっと予想外だった。また続きもあるかな?
【雑誌】メガプラス Vol.46 コアマガジン B5平 [Amzn]
ゆきやなぎ「妹の穴2」が再登場。オタクで引きこもりな兄のことはキライなんだけど、そのちんちんは相性抜群。ってなわけでそれを体が求めてやまない妹さんの悶々とした日常を描く。相変わらず豊満かつプリッとしたゆきやなぎの肉体描写はエロっちい。妹さんの、上の口ではそう申してもぶりも見てて楽しいものがあった。
反村幼児「リトル・サマー・メイド」は、メイド服姿で兄を挑発する、ちょっと強気系な妹さんがカワイイ。色黒で健康的だけど、エッチになるとメロメロという様子がええです。昭嶋しゅん「Though is not〜」も色黒ヒロインがカワイイ作品。ラブラブバカップルの学校エッチ。日焼け跡がやはり目をひきつける注目ポイントといえましょう。
ねんど。「水泳」はスク水めがねっ娘がかわいい。乳は中くらいの大きさ。ロリ系だけでなく、幅広くきっちりまとめてくる腕前は仕事人といった雰囲気。都氏「マンキツdeマンキツ」はフェラチオシーンの、縦横無尽に動き回る舌の描写にグッと来た。1コマだけだが、ねぶってる感じが出てて良い
【雑誌】ヤングコミック 8月号 少年画報社 B5中 [Amzn][定期購読:7andy]
大見武士「ろーてく〜輝くぬめりの宇宙へ〜」。前作「ろーぷれ」と比べると、主人公とヒロインが固定されているので、続き物感が強い。今回はメインヒロインのめがね女子のおねいさんも出てきて主人公をつまみ食い。そんな中、メインヒロインの深見さんにツンデレ感が出てきたので、ラブコメ色も強まってくるかなーといった感じで期待。もちろんローションてらてらエッチは毎度期待。
りゅうとひさし「白取先生の楽園クリニック」は前後編で登場。相変わらずこの人の絵柄は独特の質感があって目をひく。スッキリした描線で目の光の感じがいい。水島空彦「苺の花嫁」は第7話。会社の性欲処理係的に使われていたヒロイン・古賀さんが、彼女に想いを寄せてきた新入社員・西田にこれまでのすべてを告白。お話としてはだいぶクライマックスに近づいてきましたかね。こぎれいな絵柄のわりに、寝取られ感も強くてエロっちいし、けっこう気に入ってるシリーズ。
7/9(月)……ゴウモンイカ
▼アニメ新番組感想×2。
「もえたん」。個人的にはけっこう期待していた作品。監督の川口敬一郎は「ハヤテのごとく!」「月面兎兵器ミーナ」を手がけ、最近ノッている人材。原作はわりと特殊なタイプではあるけど、素材としてはいかにもいじれそう。「そんなニッチなネタじゃ、全然英語の勉強になりゃしねー」というのは元ネタからしてそういうもんであり、むしろ笑いを誘うポイントなのでこの作品の場合はオッケー。英語の例文についてもものすごくサラッと流しちゃってたけど、単語の意味とか発音の仕方とかをしつこく強調されると、かえってダレるだろうしこんなもんでイイと思う。まあ「Lの発音とかで舌の使い方をしつこく見せる」なんてのは、アニメならではのサービスとしていいかもしれないけど。
あと、いかにも装飾過多なキャラ作り、強引に脱がせたりパンチラさせたりするアクションでは、とにかく「萌え萌え」というイメージを強調。「あざとい」「やりすぎ」といった印象を見る者に抱かせる萌え描写は、それ自体が笑いのポイントだったりするので、これも良し。個人的には、なんかネットランナーが出したアニメDVD[Amzn]を思い出した。なんか雰囲気が似てる。まあアニメとしては「もえたん」のほうがだいぶ面白いと思いますが。まあそんなこんなで、しばらくは視聴継続すると思います。
「さよなら絶望先生」。レトロタッチの映像作りは気がきいた感じで、「絶望先生」のアニメ化としてはなかなかの出来。本来は文字による小ネタ・時事ネタが多くてアニメにしにくいタイプの原作だと思うけど、とりあえず1話めとしてはまずまずうまく処理したほうじゃないかと思う。ただそれで爆笑するかというとそんなでもなくて、そこそこ楽しいといったレベルかなーといった感じ。個人的には継続視聴はしなくてもいいかなとは思ったけど、監督がどこまでトバせるかに期待して、しばし様子見。
【雑誌】ヤングキング 8/6 No.15 少年画報社 B5中
創刊20周年ということで、5号連続で100ページ読切を掲載。その第1弾は、画:余湖裕輝+脚本:田畑由秋のおなじみコンビによる「トライバルズ」。普段はドジで平凡で目立つことのない女子高生。でも夜になると凄腕の殺し屋として活躍するおねーちゃんが主人公のアクションもの。ヒロインをセクシーかつカッコ良く見せていてなかなか見映えのする作品。まあ連載向きかなとは思うけど、とりあえず単品でもまとまってはいる。
佐野タカシ「イケてる2人」。今回はけっこう良かった。いつになくしおらしくなった小泉が、素直に佐次のラブパワーを受け入れててわりとデレデレ状態。甘ったるいリアクションがええ感じでございました。塩野干支郎次「ブロッケンブラッドII」は今回でおしまい。女装少年がかわいくて面白かったのに……とか思ったら、第3部が来年初頭から開始予定だそうです。再開を楽しみに待つ。
【雑誌】ヤングマガジン 7/23 No.32 講談社 B5中
阿部秀司「エリートヤンキー三郎」がなぜかホストモノに変身。前田がNo.1ホストになってて、それと河合がホスト対決するという内容に。この状況で三郎はお話にからめるんだろうか……。まあ河合がいれば別に三郎いなくてもいいかとは思いますが。
【雑誌】ビッグコミックスピリッツ 7/23 No.32 小学館 B5中
真鍋昌平「闇金ウシジマくん」。フリーターくん編が完結したけど、なんだかこのシリーズはやけにフリーターくん=宇津井に対する仕打ちが温情的で、かえって驚いてしまった。いつタコ部屋に放り込まれるか、ヤクザに引き渡されるかと思ってハラハラしていたのに。まあ宇津井はけっこう親近感の持てるキャラだったんでちょっとホッとしたりもしたけど。
中原裕「ラストイニング」。今回は、元審判員の頭固いオッサン・鶴ヶ島の語りが面白かった。高校野球は清く正しく爽やかであるべきといった建前的理念に、心底酔いしれまくっている様子が、いっちゃなんだが実に滑稽。でもここまで徹底しているとこれはこれでいいなと思えてきてしまう。この作品は、清濁併せ飲んだうえで高校野球をいろんな側面から切り取り、野球シーンも面白く展開してて充実していると思う。個人的には現在のリアル志向の野球漫画の中ではイチオシ。ぶっとび系だとまた別だけど。
読切、深海魚「二択の女王!!」。告白してフラれて以来、自動販売機でどのボタンを押すかも決められないくらい優柔不断になってしまった青年の悩みを、なんかぽやんぽやんした感じのセラピストねーちゃんが解決……というお話。手堅くドタバタコメディをやっててまずまず楽しめるかな。さほど強烈なインパクトというわけでもないけど……。
【雑誌】週刊少年ジャンプ 7/23 No.32 集英社 B5平
新連載、石岡ショウエイ「ベルモンド Le VisiteuR」が開始。17世紀のフランスを舞台にしたお話だけど、主人公・ベルモンドの身分が地下牢の拷問吏であるという点が異色。ベルモンドがその超絶的な能力を用いて敵をいたぶり、罪を白状せていくという感じ。最初のほうのセリフ回しは著しくジョジョっぽいなーって感じで、その後のテイストはネウロっぽいかな。「ちと主人公の能力が便利すぎやしないか」とか思ったりはするものの、まあ主人公の設定自体は面白そうだし、うまくハマればといったところ。
叶恭弘「エムゼロ」。九澄のねーちゃんが登場。年上だけど背は小学生並にちびっちゃい、さらにケンカはむちゃくちゃ強いという、わりとおいしい設定。今後お話にからんでくることはあるんですかね? 作:鷹野常雄+画:小畑健「ラルΩグラド」は最終回。大型連載だったけど29話でおしまい。やっぱり小畑健は、生かすも殺すも原作しだいってとこなんでしょうか。
読切、桜井健志「除霊少女ヤミコさん」。主人公を呼び出し、告白してくるかな……と思った女の子が、タイトルどおり除霊少女でなんかアブない人格の持ち主だったというドタバタギャグ。まあ絵はうまくないけど、こういう人を平気で登用してくるところがジャンプだなーと思います。
【雑誌】近代麻雀オリジナル 8月号 竹書房 B5中 [Amzn]
もりしげによる萌え系麻雀漫画「朱雀−SUZAKU−」が再登場。女子高生たちが集って麻雀をやるという作品だけど、今回は麻雀やるために弓道部をやめようとする主人公・スザクを奪還すべく、弓道部兼風紀委員のおでこ女子が勝負を挑むという内容。そこまでしておでこ風紀委員がスザクにこだわるのは、やっぱり百合なのかーっ、ってな感じの雰囲気が漂う。燃え要素を注入すべく呼ばれた人員ではあろうし、求められてることをしっかりやってるなという印象を持った。
【単行本】「イカロスの山」8巻 塀内夏子 講談社 B6 [bk1][Amzn]
登頂に成功した二人だが、下山の際に落とし穴が待ち受けていた……という第8巻。突然の滑落事故によって、ギリギリの決断を迫られることになった三上と平岡の選んだ手段とは、というわけでこの巻は緊迫した展開。いかにも塀内夏子らしくウェットな人間ドラマを展開してて読ませる。あと三上妻のスタンスも完全に明らかになってしまって、おやおや奥さんどうしました、といった感じでもあり。いやまあそんな呑気なこといってる場合ではないんだけど。ともあれ二人および奥さんの関係はどうなるのか、続きが気になります。
【単行本】「もやしもん」5巻 石川雅之 講談社 B6 [bk1][Amzn]
いつもながら醸造のウンチクと、楽しい農大ライフを展開。わいわい賑やかな様子は楽しいモンがあります。ただともすると「今何やってるのか」が分からなくなりがちであり、キャラの描き分けパターンが少ないので「誰が誰だか」の部分で混乱しちゃう部分もある。とくに女性キャラはごっちゃになりやすいので、その部分については、今さらって感じもするけど要改善だと思う。
【単行本】「ボーイズ・オン・ザ・ラン」6巻 花沢健吾 小学館 B6 [bk1][Amzn]
田西が、ジャージ女・ハナとスキンヘッドボクサー・吉良が所属しているボクシングジムに入会。ということでようやくボクシング漫画らしくなってきた。田西は相変わらず少し煮え切らないままの状態でじたばたあがき中。「本気になるのがちと遅すぎ」という面は多分にあるものの、何もしないよりはマシだし、「まあ頑張れ」といった感じでゆるやかに後押ししたい気分にはなる。あとこの巻で一番の衝撃展開といえば、ちはるをめぐって田西が喧嘩した青山の末路。かつてのライバルとの対面はなかなかにヘヴィーで、切ない気分にさせるものがあった。
▼アニメ新番組感想。「CODE-E」。まあまあといったところ。感情が昂ぶると電磁波を放出して、周囲の電気製品の動作をおかしく女子高生が主人公。作画はまずまずの出来。お話は始まったばかりでなんともいえないけど、ドタバタありラブコメありで、そこそこ楽しく見られるかなといった第一印象。とくに穴もなさそうだし、とりあえずしばらくは見てみます。
【雑誌】FEEL YOUNG 8月号 祥伝社 B5平 [Amzn][定期購読:Fujisan]
青木光恵「モテかわ★ハピネス」。なんか毎回この漫画のこと書いてるような気がしますが、自分が面白いと思っているんだからいいんです。今回はお気に入り女子のちょこるちゃんが、モネ兄を好いていることを知ったモネが面白い言動を連発。モネに片想いしている男アイドルをちょこるちゃんにオススメしちゃったり(しかもその男アイドルの目の前で)、悪意のない天然しゃべりが面白い。やっぱり青木光恵はいい女子を描きますなあ。
ジョージ朝倉「ピースオブケイク」。店長と別れた志乃に新しい男ができたっぽい気配。まあ目立つ美人さんなので普通にモテますわなあ。というわけで今回は、シンドい展開もなく、気楽に読める回だった。まあこのまますんなりくっついて終わるわけもないけれど。
【雑誌】MUJIN 8月号 ティーアイネット B5平 B5平 [Amzn]
8周年記念で736ページとむちゃくちゃぶ厚い。これだけページ数多いと重くて手が疲れるし、抜きツールとしても使い勝手が悪いのではとか思っちゃうんですがどんなもんでしょうか。
笹川ハヤシ「稽古つけたげる!」は、剣道部女主将と後輩男子が二人だけの夏合宿。そこに主将の幼なじみの女の子がからんできて……という展開。夏らしさを感じさせる風景等の作画は、青春っぽさが漂っててなかなか良い。まあ幼なじみ女子なしで、センパイ女子とのラブラブネタで押しちゃっても良かったかな?という気はしないでもないですが。瀬奈モナコ「僕ラハ友ダチ」。フラれたばかりの男の子と、その幼なじみ女子が、慰めトーク中にくっついちゃうってな感じのお話。好きという気持ちを素直に伝えられずにいた幼なじみ女子がなかなかかわいく描けていて、爽やかなラブラブエッチに仕上がってると思います。
ZUKI樹「マーチングラブフェスタ」は最終回。男一人女いっぱいのブラスバンド部で、その男子が女の子全員とやりまくっちゃって……というお話。複数女子とやりまくるのは公認状態。女子側が開き直って、楽しくあっけらかんとやりまくっている様子が楽しかった。りゅうき夕海「耳に残るは君の淫声」。授業時にいつも主人公を当てる厳しい女教師さんが、実は彼の声に欲情していたのだった……というお話。普段は厳格、むっちりしてるけど実は恥ずかしがり屋な女教師さんがなかなかエロっちくて楽しめた。まあ声ネタなのでいろいろしゃべりながらセックスするんだけど、男のしゃべりなので、多少フキダシがうるさく感じられる部分はあるかな。
【単行本】「eensy-weensyモンスター」1巻 津田雅美 白泉社 新書判 [bk1][Amzn]
にゅーあきば.comのレビューで取り上げたとおり、コレは面白いです。「彼氏彼女の事情」の津田雅美の最新作で、現在LaLaにて連載中。高校生男女のほのぼの楽しくかわいいラブコメ。
お話のほうは、最初はソリが全然合わないでいたちっちゃくて地味な娘さん・五月七花と、王子様系で学園イチのモテ男子であった常盤葉月が、激突した後和解して、その後どんどん仲良くなってっちゃうというもの。とくに最初は七花が葉月のことを毛嫌いしており、軽薄でヘラヘラしている葉月にブチキレていたのだけど、彼女にビシッと底の浅さを指摘された葉月はその後改心。で、指摘してくれた七花に感謝するように。七花は七花で言いすぎちゃったことを反省するとともに、改心後の葉月を見直しておともだちになる。
てな感じでラブコメ状態になっていくんだけど、その様子がとてもかわいらしくていいんですな。まずヒロインの七花がすごくこじんまりとして一生懸命ないい娘さんで、葉月に接するとき以外は、実に癒し系なかわいさを発揮。葉月のほうも最初は薄っぺらいイケメンという感じだったけど、だんだん根は良い奴だということが分かってくるので、ラブコメキャラとして応援したくなってくる。また、七花を取り巻くゴージャスなお友達連中も見ていて楽しく、存在感ありまくり。
あとはまあ上記のレビューでも紹介しているとおり、漫画としてうまい。一つの情景を見開きを使って、片側七花視点、片側葉月視点で描く独特の画面構成が面白いし、さほどセリフは多くないけど必要十分で読みやすいネームも秀逸。とにかくテンポ良く読んでいけるので気持ちがいいし、キャラにかわいげがあるので心が華やぐ。作者自身もあんまり長く引っ張るつもりはないそうなんで、この二人がくっつくまでサクサク進んでいきそう。良いラブコメです。オススメ。
【単行本】「キスよりも早く」1巻 田中メカ 白泉社 新書判 [bk1][Amzn]
「eensy-weensyモンスター」同様、LaLaで連載されているラブコメ。内容のほうはかなり甘ったるくてラブラブで、そこが楽しい作品。
親御さんが死んでから、幼い弟を抱えて荒んだ日々を送っていたヒロイン・梶文乃16歳。そんな彼女を見かねた担任教師・尾白一馬は、二人を自分の家に引き取ると申し出るが、文乃は最初それに反発。「引き取るなら結婚する覚悟があるんかい」「よっしゃ籍入れちゃるわーっ」てな問答を経て、ドタバタのうちに教師&女生徒の一つ屋根の下、若夫婦ライフが繰り広げられていくのでした……といった物語。
まあそんなこんなで一緒に暮らすようになっていくうちに、二人の距離が接近してラブラブ度が高まっていくのだけど、これがかなりこっぱずかしくてイイ。とくにどんどん文乃→先生のラブ度が高まっていくのに、先生は焦らして焦らして彼女に手は出さない。彼女たちを家に引き取る交換条件として、毎晩新妻コスプレをさせたりするけど、それでもエッチはおろかキスもしない。外ではツンツンしている文乃が、家では彼の気を引こうと頑張る様子がなんともこそばゆくてええ感じなのですな。あと文乃がかなり強気系な美人さんなんだけど、それが顔を真っ赤にして恥ずかしがってる様子がこれまた微笑ましい。見せ場シーンにおける、先生の歯の浮くような甘〜いセリフもなかなか。甘ったるいラブコメ好きはぜひ読むべし、と思います。
あともう一本、巻末に収録されている読切「月とひまわり」もイイ。普段は無愛想な優等生タイプの真面目女子が、1か月限定でチャラい男子とつき合い始める。最初は義務的な感じでつき合っていた彼だが、一緒にいるうちに、パッと見では分かりにくい彼女のかわいさが分かってきてマジ惚れしてしまう。しかしやがて彼女には重大な疾患があることが分かり……といった感じで展開。起(彼氏彼女契約)→承(仲良し化)→転(病気発覚)→結(ハッピー・エンド)と、きっちり構成されていて読みやすい。またキャラがけっこうかわいいし、お話のほうもきれいにまとまっていて後味良好。良くできた短編だと思う。
【単行本】「潔く柔く」5巻 いくえみ綾 集英社 新書判 [bk1][Amzn]
いつもながらうめーなーと感心。今回は高校になって昔住んでいた町に帰ってきた少年・禄が主人公。彼は小4のころその地で交通事故に遭い、その後しばらく東京へ移り住んでいたのだが、久々に戻ってきた町で楽しい学園生活を開始。クラスで隣の席の女子が気に入ったり、楽しい生活を開始するが、昔一緒に事故に遭って亡くなった女子のお姉さんが彼に接近してくるようになる。
まあそんなわけで現在の恋や友情、過去のしがらみに心揺れる禄の日常が描かれていくわけだけど、これがまあいつもながらテンポが抜群に良くてすごく読みやすい。スルスル流れるように読めて、とても楽しい。一つひとつの描写が軽やかで美しいし、セリフも多すぎず少なすぎず。説明過多にはならず、でもとても分かりやすい。世間一般的に見れば普通の人の普通の物語なんだけど、それを楽しく読ませられる腕前には毎度惚れ惚れします。
【単行本】「かみちゃまかりんchu」4巻 コゲどんぼ 講談社 新書判 [bk1][Amzn]
未来の自分たちを見てきたかりんは、このままだと和音が死んでしまう……ということで、歴史のターニングポイントを見つけるべく悪戦苦闘。その前に手強いライバルも出現して……と、お話はけっこう大きく動いている。まあそれでも絵柄はかわいくかわいく。かりんと和音のラブラブ展開もあり、賑やかで楽しく読める。個人的には前シリーズの「かみちゃまかりん」よりも、「chu」のほうがこなれてきていて良いかなあと思います。
【単行本】「かるた」2巻 竹下けんじろう 秋田書店 新書判 [bk1][Amzn]
競技かるたをネタに熱血スポ根的漫画を展開してて面白い作品だったが、この巻でとりあえず第一部・完。ライバルキャラとか、ツンデレお嬢様系新入部員とかも加わって、よりヒートアップしそうだったところだけに連載中断は残念。あとこのまま続けば、主人公・太一と、かるた娘の千歳、それから幼なじみ・由利子、ツンデレお嬢様・沙紗も交えたラブコメ展開もありそうだっただけに、続きが読みたいところだけど……。お色気シーンを多めにしてチャンピオンRED移籍とかいう、「サイカチ」コースみたいな救済策があればいいんですけどね。
【単行本】「椿ナイトクラブ」6巻 哲弘 秋田書店 新書判 [bk1][Amzn]
週刊少年チャンピオン 7/26 No.33で連載のほうは終わってしまったけれども、単行本は相変わらずの賑やかさ。とにかく茜ちんを脱がして乳首やほっそい腰・お尻などで読者を魅了する。今回も単行本表紙からして茜ちんはスク水だし。女装や脱衣の回数は増えてるし、男−男とかいうネタもボーダーレスで当たり前のごとくやっちゃっている。このノリの良さはとても楽しい。
【単行本】「サナギさん」4巻 施川ユウキ 秋田書店 新書判 [bk1][Amzn]
高値安定。他の人では思いつかないような言葉いじり系のギャグを、飄々と見せていくあたりがベリークール。これだけ面白いネタが頭に浮かんだら、凡百の作家なら「ほら笑え、さあ笑え」って感じで押しつけがましく迫ってきそうなもんだけど、この人にはそういうところがないのがいいです。あと相変わらず単行本のところどころに配されている文字コラムが面白い。すごく鋭いんだけど細かすぎるネタがいちいちツボにハマる。あるあるネタにしてもかなりレベルが高いと思う。
【単行本】「無敵看板娘N」5巻 佐渡川準 秋田書店 新書判 [bk1][Amzn]
長らく楽しませてくれた「無敵看板娘」シリーズもこれで最終回。最後まで一部例外を除いて花見町を出ないまま、ドタバタコメディで突っ走った。やってることはすごく乱暴だけれども人情味はあり、カラッと明るく嫌味にならないギャグは、見ていて気持ち良かった。新シリーズの「N」になってから、なじみのキャラが何人かリストラされてしまったのは残念だったけど、個人的にはほとんど文句とかはないです。面白い作品でした。
【単行本】「めっちゃキャン」4巻 作:九十九森+画:国広あづさ 秋田書店 新書判 [bk1][Amzn]
完結。魚河岸の跡継ぎ娘が主人公ということで、「築地魚河岸三代目」的な魚介類ウンチク話になるかと思ったら、最後のほうは料理バトル展開が主になっていた。まあ少年誌連載だと仕方ないところかな。ただ最後のほうは、7歳の双子姉妹料理人とか、ちょいと美味しめなネタも配してたんで、不完全燃焼気味だったのはちと惜しい。国広あづさの女の子いっぱいだけど、ちょっと和む作風は好きなんですけどね。
【単行本】「アイホシモドキ」2巻 森繁拓真 秋田書店 新書判 [bk1][Amzn]
顔はソックリだけど性格は正反対な男女、男だけどナヨナヨしている元木君と、女なのに豪快すぎる相星さんが繰り広げる学園ドタバタコメディ。この巻ではだいぶ二人の信頼関係が増して来ていて、なかなかいいコンビネーションを見せている。とくに元木君が、相星さんのために弱っちいながらも根性を見せるようになってるあたりが頼もしい。あと相星さんの口には出さないけど、元木君を信頼しているふうな素振りも微笑ましいものがある。絵的にはそんなにうまいってほうじゃないけど、読むとなんだか楽しいという一作。連載のほうはもうすぐ終了だけれども、ちゃんと最後まで単行本出てくれるといいんですが。
7/6(金)……箱根の山は演歌の拳
▼アニメ新番組。「ぽてまよ」。のんびりほのぼのしていてかわいい。作画も良く、御形屋はるかキャラが動き回る様子はいい感じ。大きな話はない作品なので、30分で2話構成にしたのは正解だと思う。ただのんびりほのぼので変わりなき日常系の話なので、全話チェックする必要性はあんまり感じなかった。まあクオリティは悪くないので、とりあえずほかの番組チェックしてみて余裕があれば、といったところ。
【雑誌】ヤングアニマル増刊 嵐 8/1 No.8 白泉社 B5中 [Amzn]
甘詰留太「年上ノ彼女」。アゲハ妊娠発覚以来、どんどんダメ男になっていた努だけれども、ようやくなんとかなりそうな気配に。まあやっぱラブストーリーは、男側もしっかりしててくれないと、「こんなフニャチン野郎にこの娘はやれねえっ!」って感じになるんで、面白く読んでいくためにも努君にはシッカリしていただきたいもの。今号は扉ページに「いよいよクライマックス!!」って書いてあったけど、まあそろそろ描くべきことは描き尽くした感があるし、終わりも近いかな?
作:原田重光+画:瀬口たかひろ「オレたま」は、ドタバタ感たっぷりのちょいエッチラブコメをやっていて、毎度なかなか楽しい。原田重光のおはなし作りも、うまくハマっている。今回は主人公に惚れちゃった小悪魔のエリスはちょい出番少なめだったが、その分、主人公・航太のバイト先のアイドルで、天然系H好き娘の美奈与ちゃんがノリノリで良かった。
【雑誌】ヤングガンガン 7/20 No14 スクウェア・エニックス B5中
巻頭カラーで新連載、28ROUND「激流血」がスタート。シャープでなかなかカッコイイ絵柄でアクションものを展開していく感じ。今のところまだお話的にはなんともいえないけど、絵はカッコイイのでうまくノッていければ。作:井田ヒロト+画:原田宗典「戦線スパイクヒルズ」は、一区切りが終わったと思ったらノムラ君にまた一難。今度はカルト宗教にハマっていた母親とどう向かい合うかが問われる。ハードで緊張感のある展開が続いていて、引き続き先が気になるところ。勇人「はなまる幼稚園」。今回は七夕話だったのだが、織姫コスプレした柊ちゃんがたいへんかわいい。普段は無口ながらもけっこうノリが良くて面白い娘さんであります。
【雑誌】週刊漫画ゴラク 7/20 No.27 日本文芸社 B5中
新連載、木村シュウジ「演歌の拳」(えんかのけん)がスタート。男一匹・演歌に賭けた武骨な演歌歌手・ケンが、そのこぶしのきいた演歌で人々の心を救っていくというドラマ。なんか夫婦の修羅場とかに赴いて、かなり強引に歌を歌ってドカーンとトラブルを解決する大ざっぱなノリがなかなかイイ。うまくハマればブッ飛んだ豪快な作品になりそうなんで今後に期待。
【雑誌】コミックバンチ 7/20 No.32 新潮社 B5中
能田達規「オーレ!」。今回は表紙を飾っている。ちょっと一時期掲載順が後ろのほう固定だったので、「連載ちゃんと続くかな〜」と危惧してたんだけど最近残留争いが緊迫するとともに、お話も盛り上がってるようで何より。今回は残留争いの大詰め。ベテラン芝田がカッコ良かったです。まあチームとしての戦いはこれからだろうけど、外人さんももう少しイイのをつれてこないと上位進出は厳しいだろうし、今後も苦闘は続きそう。
【雑誌】キャラフル Vol.2 少年画報社 B5中
睦月のぞみ「DNA賛歌」がけっこう楽しかった。身体中から常に体液がほとばしり続けるという、やっかいな体質の持ち主のおねえさんが主人公。その体質ゆえ、どこで働いても失敗しちゃう彼女だが、そんな彼女を熱狂的に恋い慕う後輩女子、それから新たな職場で知り合った男と仲良くなってしまう。スッキリとしたスタイリッシュな絵柄が心地よいし、常に体がベトベトなヒロインというのもネタとしてちょっと面白い。
【雑誌】COMICシザーズ vol.01 桃園書房 B5中
ぬう。これは厳しいですな……。表紙で執筆陣見たときは、くどうひさし、北河トウタ、井ノ本リカ子といった名前が並んでいて、「コミックドルフィンの後継か?」と一瞬思ったんだけど(司書房と桃園は同じグループなんで)、これ載ってる漫画はほぼ再録じゃないですか。巻頭の竹下けんじろう「Ryoko」からしてIKKIからの再録。先に名前を挙げた3人もやはり再録だった。
そのほかけんたろう、吉田創、白駒らい、田嶋安恵、筋肉胸毛、かかし朝浩、みなづきふたごといった名前が並んでいる。全部確認したわけではないので、どこまでが再録か定かじゃないんだけど、正直なところあえて買う気にはならんなーという雑誌。なおこの本はコミックジャンボの増刊だけど、ジャンボも7月6日発売号にて休刊となっている。2号めは出ないんじゃないですかねえ。
7/5(木)……輪ゴムシューター
▼アニメ新番組×2。
「ムシウタ」。夢を喰らう代りに宿主に超常の力を与える「虫」を宿した人たちが戦うアクション。ちょっと切なげな雰囲気や、そこそこ華やかな絵柄など、全体的には悪くない印象。主人公の恋人、敵、同級生連中と人間関係においても材料は揃っている。ただ抑えめなトーンでお話を進めている分メリハリに欠けるところがあり、もやもやした曖昧な印象も受けた。お話が面白くなるかは今後次第。とりあえずしばらく様子見。
「スカイガールズ」。かわいい女の子たちが空飛ぶ機械に乗って、大空を駆け巡ってどっかんどっかん戦うといった感じ。作画はまずは良好で、腰が細くてお尻がちっちゃい少女たちは見映えのするかわいさ。1回めは少女たちがスカウトされるとこまでという段階なので、具体的な話は見えないけど、とりあえずロリい少女たちを見ているだけでそこそこ楽しめそうではある。最近コナミ系の女の子アニメはわりと面白いのが多いし、制作J.C.STAFFでクオリティ的にも問題なさげ。視聴継続予定です。
【雑誌】コミックフラッパー 8月号 メディアファクトリー B5平 [Amzn][定期購読:Fujisan]
聖悠紀「超人ロック」が降臨。今号から新連載。今年でロック生誕40周年となるそうで。「超人ロック」といえば掲載誌の休刊が多いことで有名だけど、最近はヤングキングアワーズは長持ちしてて今後も大丈夫そうだし、フラッパーもなんだかんだいって意外にしぶとい雑誌なんで、さほど心配ないかなーと思って見ております。あと今月号の表紙、okama描くところのロックっぽい少女はなかなかかわいかった。
新谷かおる「クリスティ・ハイテンション」。相変わらずクリスティ嬢ちゃんはカワイイ。今回はクリスティが訪問先で歓待にあって思うように動けない代りに、アネゴ系メイドのノーラが活動する形。この人もなかなか見てて楽しい。なお「クリスティ・ハイテンション」については、にゅーあきば.comのレビューでも取り上げたんで、詳しく知りたい人はそちらもどうぞ。
【雑誌】ビッグコミックオリジナル 7/20 No.14 小学館 B5中
石塚真一「岳」がオリジナル本誌で完全連載化。これまでは増刊号からときどき出張する形だったが、満を持しての完全移籍となった。この掲載誌移行については、電車の中吊り広告でも大々的に取り上げていたが、こういうアピールの仕方は個人的にはあまり記憶にない。大型連載の移籍といっても、これまで何度も本誌で掲載していたわけで、ものすごく大きな異動というわけでもないのにこの扱い。個人的には次の小学館漫画賞はこれしかないと思ってるんだけど、この取り上げ方、入れ込みぶりを見るとその想いがより強まる。実際すごく良い作品なんで、ぜひみなさん読んでみてください。
【雑誌】モーニング 7/19 No.31 講談社 B5中
読切、田中六大「非通知田中のふられ話」。6年間つきあった彼女にフラれた男の話に、その友人がつき合わされる光景を描いたギャグ漫画。けっこう落ち着いたコミカルな絵柄で、他人から見ると馬鹿馬鹿しい愚痴模様を描写。6ページと短いけど、味のある作風でまあまあ楽しめる。塀内夏子「イカロスの山」は相変わらずすげーウェットな内容。三上妻が遠征中の二人のことを思って、「私よりも深く結びついているあなたの 最愛の友を つかまえてはなさいで!!」とかいうシーンはなんだかもうどうにかしてるってくらいにやおいチック。すんごくあざといけれどもそれが味。
【雑誌】ヤングサンデー 7/19 No.31 小学館 B5中
北崎拓「さくらんぼシンドローム」。れなの過去エピソードは、彼女のかわいらしい性格が伝わってきてなかなか良かった。あとそれを聞いた後もなお、阿川に対する愛情・種着を言葉にして伝える麻生さんもこれまたよろし。情の濃い大人の女性をきちんとかわいらしく描けていると思います。普通はこれだけくっつかれるとちょっと怖かったりはするんだけど、ギリギリラインくらいを行ってると思う。
【雑誌】ヤングジャンプ 7/19 No.31 集英社 B5中
柴田ヨクサル「ハチワンダイバー」は、勝負前に菅田と斬野が以前にらみ合ってる状態。二人のやりとりが相変わらず妙ちきりんで噛み合っていないところが見ていて面白い。勝負になればガンガン熱くなるんだろうけれども。それにしても菅田が賭けるモノがなかなかムチャクチャでスゴいこといいよるなあという感じ。
読切、榎屋克優「あいす」。ずっと真面目に妻子のために生きてきて、仕事の後の一本のアイスくらいしか楽しみがなかたおじさんの、ちょっと切ない物語。すごく人が良くて家族想いなんだけど、それはなかなか子供たちには通じず。でも頑張って最期の時まで生き続けようとする彼の姿はほろっとさせるものがある。なお作者は19歳だそうで。むちゃくちゃウマというタイプではないけど、読ませるモノは持っている。
【雑誌】週刊少年チャンピオン 7/19 No.32 秋田書店 B5平
板垣恵介「範馬刃牙」。これでオリバ編決着かな? なんだか釈然としないものも残るけど、まあいっかー。高橋てつや「ペンギン娘」。白熊ちゃんとさくらの百合百合なシーンがなかなか熱烈で良い具合。やはりものすごく見映えがする絵柄なんで、お楽しみシーンも華やかです。
水島新司「ドカベンスーパースターズ編」。この前、山田が田中将大から打ったホームランは確か2000本安打めだったはずなのに、なんで全然そのことに触れないんだろう……と思っていたら、いちおうアフターフォローがあった。なんかみんな好勝負の前に忘れてたみたいなこといってるけど、いやそれ、普通忘れないですから……。間違いなくなんかしらのセレモニーとかやるし。などというツッコミが無用な作品であることは、無論承知しております。
【雑誌】花とゆめ 7/20 No.15 白泉社 B5平
椿いづみの新連載「俺様ティーチャー」が新連載。元最強のスケバンだった主人公少女・真冬が、転校を機に心機一転し、普通の女子高生となろうとするも町で3対1でからまれてる人を見てやっぱり暴発。しかし助けた相手は……えーとまあネタバレになるんですがタイトルどおりの存在で、といった感じで始まる物語。まあ察するにこの先生とラブコメしていくんだろうなと思います。主人公女子がチャキチャキした愉快な性格で、個人的にはけっこう好印象。ハッキリしない人よりこういうほうが好き。あと椿いづみの明るい作風も良い。椿いづみ自身、この作品でまた一つステップアップしてくれるといいなと思います。
読切、藤緒あい「メロンパンの恋」。メロンパンがものすごく好きな女子が、後輩男子に売店のメロンパンを買い占められて憤慨。しかしそれが縁で二人はだんだん親しくなっていくのでした、といった感じのラブコメ。これが新人デビューらしいけど、カラッと明るい親しみやすい作風で、まずまず面白かった。まあこの二人のやっていること、想いの伝え方自体ははたから見ると不器用すぎて馬鹿馬鹿しいんだけど、漫画内の若ぇモンはこんな感じでいいでしょう。
音久無「花と悪魔」。以前読切で掲載されて再登場。悪魔のビビと、彼が気まぐれで拾って育てた人間の少女・はなの物語。かわいい絵柄は好感度が高いし、最初はなんてことなかったけど、すっかりはなに入れ込んじゃっているビビの姿も微笑ましいものがある。そのうち連載に昇格することもありそう。
【雑誌】桃姫 8月号 富士美出版 B5平 [Amzn]
MARUTA「とらぶるTRYアングル」がいいです。相変わらずエロ漫画誌の中にありながら、エロ成分ほとんどなしで青春ストーリーをやってるけど、ほのかなラブコメ風味もとても心地よい。絵のほうも瑞々しいし。現在13話だけど、そろそろまとめて読みたいので単行本出してください。
Dr.P「フミさんの憂鬱2」。再登場だけどなかなかいい。ちょいと変態さんな先輩男子とおつきあいしている女の子が主人公だけど、彼女のほんわかした雰囲気が見てて楽しい。ぽてぽてしたちょい太めのボディがもちもちしてて、なんだか和む味わいがあります。まるキ堂「射精したらコ★ロ★ス」もわりと太めな女子がかわいい作品。主人公男子と子供のころからの腐れ縁で、何かにつけて張り合い、負け続けてきた女子が、主人公が早漏だと知って逆襲。勝負としてエッチなことを仕掛けているんだけど、その中にちょいとラブラブな風味もあって……といった具合。まったく素直でない、イタズラっぽい彼女の表情にトキめくものがあり。楽しい作品。
景えんじ「それでも僕らは…」は2話め。少子化対策のため、学生同士のセックス&子作りが推奨されている社会を舞台に、学校の制度としてセックスを繰り返している少年少女の物語を展開。そんな中でも少年少女たちは、好きな人を作り、恋をしていく。その様子がなかなか甘酸っぱく描かれていて好ましい。お話としては主人公少年と、彼に恋する3人の女子が中心になっていきそうな気配。ヒロインの人たちがそれぞれかわいらしく、恥じらう表情もイイ感じ。そろそろまた単行本出ないすかねえ。
7/4(水)……ロージンバック
▼アニメ初回感想。「ドージンワーク」。これはすごい。爽快なまでの低予算ぶりに感動した。なんといってもアニメがAパートのみで、Bパートはまるまる実写で声優さんのトーク番組をやるという構成がスゴい。アニメのほうは動きが一番激しそうなシーンは、原作漫画のページをそのまんま見せるだけという省力ぶり。声優トークのほうは、本編に登場する斎藤桃子とこやまきみこに同人誌を作らせるという企画を、これからずっと継続してやっていくらしい。基本的にはカメラの前で二人がしゃべるだけなので、これは安い。恐らくBパートは、声優さんのギャラまで含めて制作費2万円くらいに収まってるんじゃなかろうか……などと考えてしまう。なお同人誌の制作費用は5万円が上限と決まっており、さらに即売会で売るのでその原価まで回収できちゃう。素晴らしい。
なお声優トークのほうは、案外面白かった。二人のボケっぷりがいい感じで、正直Aパートのアニメよりも笑えてしまった。純粋なアニメとしての出来はさすがにどうかと思うけど、トークが意外と面白いので継続して見るかもしれない。どこまで低予算で行けるかも興味湧いてきちゃったし。いやマジでこの低予算ぶりは画期的だと思う。作画しなきゃ崩れようがないもんなあ。
【雑誌】週刊少年サンデー 7/18 No.31 小学館 B5平
読切、寺嶋将司「アンデッド」。悪霊に祟られ、少しずつ体の一部を奪われていく少女を、悪霊ハンターの少年が救うという物語。お話としてはまあよくあるヒーローモノといった感じだけど、お話的にはまとまってるし、絵のほうもわりとイイ。ところどころキャラの表情に「BLEACH」と似通った部分が見受けられるものの、黒々としたぶっとい線で構成される画面はパッと目を引くものがあるし、適度に大ゴマ使える点も良いと思う。
連載陣では、椎名高志「絶対可憐チルドレン」が良かった。皆本の過去エピソードでしんみりさせて、後味良く締めくくっている。あとモリタイシ「レンジマン」で、いよいよ風花が告白したりするのかな〜といったあたりも見どころ。
【雑誌】週刊少年マガジン 7/18 No.31 講談社 B5平
咲香里「スマッシュ!」。会ったと思ったら即見つめ合い、ちょっと話したと思ったらピタッとくっつく翔太と優飛のアツアツバカップルぶりが見てて楽しい。あと今回出てきたもう一組のほうの恋愛模様も微笑ましいですな。赤松健「魔法先生ネギま!」。今回はおふろ&ネギといっしょのおふとんを巡っておなごどもが競り合う。うーむ、華やかで楽しいですのう。幼なじみキャラ、アーニャも賑やかでかわいいし。
【単行本】「群青学舎」2巻 入江亜季 エンターブレイン B6 [bk1][Amzn]
1巻同様、美しくて瑞々しく、色気もある画風が光る。恋愛ありファンタジーあり、青春ストーリーありで楽しい。今回のメインとなっているのは、ファンタジーものの5連作「北の十剣」シリーズ。囚われのグゼニア姫と、敵対勢力の王子ルーサー。敵対しつつも引かれ合う二人の姿が印象的。ていうかグゼニア姫がやけに色っぽい。また第1巻収録の「ピンク・チョコレート」の続編は、ラブコメとして甘ったるくていい具合だし、そのほかの短編群もきれいにまとまっている。まあ何より絵がうまいのがいいですよ。キャラの目の光とか、吸い込まれるような目力があって、それだけでもうだいぶ勝ってるなと思う。
【単行本】「ニコイチ」3巻 金田一蓮十郎 スクウェア・エニックス B6 [bk1][Amzn]
この巻はお話がかなり大きく動いている。帯にも書いてあるとおり、ついに主人公・須田が、女装時の恋人である菜摘にカミングアウトをする決意を固めるが……といった展開。まあ細かいことを書くとネタバレになるので抑えめにしときますが、この巻だけでなく、この作品全体で感心するのが押し引きの妙。
お話を引っ張るためには、カミングアウトはできるだけ遅らせたほうがいいんだけど、あまり遅らせると読者も焦れるし飽きてくる。この作品についてはそのタイミングがうまいので、飽きることなくテンポ良く読んでいける。しかも、まずは会社の同僚にバラした後しばらく引っ張って、次に菜摘に……という具合に小出しにしており、菜摘へのカミングアウトも2段階になっている。引っ張りすぎて読者に飽きさせないよう、中くらいの山を適宜配置していくという構成がいい。明かすべきところは明かしつつ、焦らすべきところはしっかり焦らす。安定して楽しく読める、よくできた一作。
【単行本】「ピューと吹く!ジャガー」13巻 うすた京介 集英社 新書判 [bk1][Amzn]
相変わらずすっとぼけてて面白いですのう。13巻もやってるのに息切れしてないというか、すごく落ち着いちゃってて、なんか当たり前のようにヒョイと笑わせてくれる。しかもこの人の場合、繰り返しギャグってわけでもなく、ちゃんと新しいネタで笑わせてるしなあ。本当に大したもんです。
【単行本】「サムライうさぎ」1巻 福島鉄平 集英社 新書判 [bk1][Amzn]
15歳とまだまだ若いけれども妻をめとった武士・宇田川伍助が、彼女のために、また自分の侍としての道を通すために、独立して剣術道場をやっていこうとするが……といった物語。まあぶっちゃけた話、第1話の出来が良くてそれを読み返すために買ったんだけど。
第1話は上が言ったことには絶対服従の武家社会の理不尽さに悩む伍助が、楽しんで生きることを知る妻・志乃に蒙を啓かれて、奉公からドロップアウトするまでが描かれる。その語り口がなかなか気持ちイイ。主人公のモノローグはテンポ良くて小気味いいし、人情味のある物語や、元気とかわいげがある絵柄も好印象。何事にも一所懸命な伍助と、ちょっと頭は足りなめだけど天真爛漫な志乃のコンビも微笑ましい。
ただ第1話がそれ単体ですごくまとまっている分、2話以降はもう一つ物足りない感は否めない。道場経営にあまり実がないし、明確な敵や目的があるわけでもなく、ストーリーの推進力は弱い。かといってバトル中心にするような話でもなし、そうなってしまったらガッカリな部分もあるし。好感が持てる作品だし、福島鉄平の才能にも期待したいところだが、ここからの転がし方は難しそうではある。
【単行本】「眠れる惑星」3巻 陽気婢 小学館 B6 [bk1][Amzn]
淡々とした調子だけどまとめて読むと面白い。地球上の人たちがみんな眠ってしまい、その中で唯一目覚めた主人公・永井淳平がエッチした相手だけが目覚めることができる……。そんな状況で、淳平を巡って、彼が覚醒させた女性たちの思惑が交錯していく。
まあ淳平にとってはハーレム状態ではあるんだけど、実状はそこまでウハウハというわけでもない。淳平が一定期間Hをしないでいると、覚醒した女性たちはまた眠りについてしまうということもあり、一度目覚めた女性たちは彼にわらわらと群がってくる。また淳平がちょっとカワイイ少年ということもあって、彼にマジボレしてしまう女性も。いちおう協議の結果、淳平と女性陣の間で危うい均衡は構築されるものの、精神的には目覚めておらず体だけ動き回る夢遊病状態の人々も増え始めて、事態はじょじょに動いている。
わりと甘やかな男女の交わり的なことも描かれるけど、不可思議な世界で繰り広げられる物語は少しずつ緊張感も増してきた。陽気婢の続き物は、けっこう不完全燃焼な作品が多かったけど、この作品は今のところいい感じで来てると思う。ほっそりしたキャラも見てて楽しいし、お姉様方にもいろいろなタイプがいて目に楽しいし。
7/3(火)……時をかける氷上
▼アニメ新番組×2。
「ケンコー全裸系水泳部ウミショー」。わりと良かった。アニメ化と聞いたときは、「はっとりみつる絵は動かしにくいんでは?」とちょっと心配したが、なかなか頑張ってる。ちゃんとはっとりみつる絵のまま動いてる。あとは原作のあのカラッとしたノリの良さ、わけの分からないノリの良さがどこまで出していけるかってとこかな。なお東京MXでの放送は超額縁放送でちょっと残念……。
「School Days」。原作はやったことないけど、切ない系の学園ラブストーリーとしてはなかなかの滑り出し。主人公がクラスメート女子のアシストで、電車内でいつも見つめていた女子とつきあい始めるも、クラスメート女子のほうも彼のことが好きらしくて……といった感じの三角関係になるのかな。クッキリした色使いの絵作りが印象的で、作画もまずは上々。とりあえずしばらくは視聴継続で良さそう。
【雑誌】漫画アクション 7/17 No.40 双葉社 B5中
創刊40周年ということで記念企画がいくつか。これまでのアクションの歩みなども振り返っており、いかにアクションが名門雑誌だったかということがしみじみ感じられる。まあものすごい迷走もしてたりして、それもまた興味をソソるポイントではあったりするんですが。あと40周年企画の一貫として、作:末田友一郎+画:吉本浩二「昭和の中坊」の中学生たちがタイムスリップして、その中にかつてのアクション漫画のキャラたちがいろいろ登場するという主旨の、なんかヘンな感じの漫画「時をかける!昭和の中坊」も掲載されている。
国友やすゆき「新・幸せの時間」。まったくもう国友先生ってば……。今回も凄かったですよ。主人公の良介が、部下となった小夜子、松岡の華麗な経歴に嫉妬して「アメリカのビジネススクールのコネクションかよ まったくたいしたもんだな!!」「そうさ…どうせ僕は英語もできないフリーターあがりのただの能なしだよ!」とか、一人でコンプレックスに悶えてるシーンに思わず笑ってしまう。良介さん、いい表情してます。なんか「伝染るんです。」のかわうそを思い出した。あと良介の妻のちづるも負けず劣らず。夕食の準備でとろろを作っていて、ねっとり白濁液のついたすりこぎを見て欲情してるシーンとか、もう本当にしょうもないです。
土山しげる「極道めし」。旨いモン話で邪道なことをしてきたヤツを叱るおにいちゃんの、まったりとしたええ顔が印象的。「旨いモン話は喉を鳴らさせたらええというのとちゃう…」と呟く表情に惚れる。アゴの割れっぷりも素敵だ。武富健治「鈴木先生」は相変わらずの突っ走りっぷり。いつもながら苦悩しまくる鈴木先生に萌える。あと眉間にしわを浮かべて、鈴木先生を警戒しまくりのカーベーさんが見てて楽しい。面白い人たちだなあ。
【雑誌】コミックチャージ 7/17 No.8 角川書店 B5中 [Amzn]
吾妻ひでおが初登場。タイトルは「ひでおのロリアル探検隊」。ルポ漫画系で、今回は吾妻ひでおと担当編集者がアキバの妹系メイド喫茶に行くという内容。さすがに百戦錬磨のおっさんだけあって、けっこう普通に楽しんでるな〜という印象。
【雑誌】コミックヨシモト 7/17 No.2 ヨシモトブックス B5中 [Amzn]
2号め。この雑誌の中では、作:後藤ひろひと+画:イシデ電「HUS 〜フース〜」がなかなか面白い。今回は、大物作家の下僕のように扱われたせいで大事な人を失ってしまった編集者が、その作家に復讐するという内容だが、クライマックスシーンがかなり迫力あり。グニャグニャなデッサンの事物に埋め尽くされた混沌とした画面はかなりの迫力。この作品については、「企画モノの泡沫雑誌」と侮って読んでると、けっこう驚かされるものがある。あと永井豪「探偵事務所HG」は、永井豪の駄作系の作品が好きな人にとってはけっこうウレシイ。憎めないですよねえ。
【雑誌】コミック・ガンボ 7/3 No.25 デジマ B5中
カネシゲタカシ「通販の鬼やすだ」。わりとコンスタントに面白い。ムリヤリかつ強引な話術で人々の心を掴む、ジャパネットたかたの人っぽいやすだ社長が見ていて面白い。適度に力の抜けた絵柄も話にマッチしてて良いんじゃないでしょうか。
【雑誌】漫画サンデー 7/17 No.27 実業之日本社 B5中
笠原倫のフィギュアスケート漫画「スパイラル 氷上の舞姫」が2号連続で掲載。ものすごい跳躍力はあるけど、芸術性には書ける女子フィギュア選手と、彼女を指導する無頼なコーチの物語といった感じ。笠原倫については個人的にはぶっ飛んだものを期待するところだけど、この作品についてはわりと普通かなー。まあその分、手堅い印象ではある。
【雑誌】COMIC XO 8月号 オークス A5平 [Amzn][定期購読:7andy]
今号はなんといってもゴージャス宝田「キャノン先生トばしすぎ」。ものすごくアツかった。とにかくエロ漫画に対するアツい想いが迸っていて、なんかもうグッと来た。正直泣けた。ここまでの連載で、前半部分は主人公である売れないエロ漫画家の貧太が、少女でりながら売れっ子エロ漫画家であるキャノン先生との愛欲生活に溺れていく姿を描いていたけど、後半はすごくシリアスな展開に突入。貧太いが漫画を描くことに対して真剣に向き合うようになり、それとともにガンガンヒートアップ。今回はオタクバッシングが厳しかった時期に学生生活を送った貧太の姿が描かれたが、エロ漫画の中のちょっとした落書き的な言葉に感動し、絶望から救われた貧太の姿のおそらく何割かは作者自身の姿なのだろう。そして同時代を過ごした人間ならば、きっと少なからず何か感じるところはあるに違いない。
しかもそんなものすごくアツいことをやっているにも関わらず、その中にきっちりキャノン先生のエロシーンをからませる。さらにその最中にも、キャノン先生の過去に関するドラマをちゃんと描く。ゴージャス宝田はやっぱスゴいなあと痛感する一本だった。これだけアツい言葉を持ってるエロ漫画家、というか漫画家ってそう多くないと思う。まあ続きモノなので、この号だけ読んで十分その内容が伝わるかどうかは分からないんだけど、本作が単行本になったらぜひいろんな人に読んでいただきたいもんです。次号が最終回らしいので、単行本化もそう遠い日ではないでしょう。
そのほかでは、狩野蒼穹2「こみっくろーど」が三角関係ラブコメとしてかわいくてなかなかイイ。主人公のあんちゃんが大好きな妹さんが、兄と後輩女子がエッチしてるのを見て切ない想いをしている様子がええ感じです。絵柄も相変わらずスッキリして暖かくてかわいい。
【単行本】「屋根の上の魔女」 武富健治 ジャイブ A5 [bk1][Amzn]
「鈴木先生」でだいぶ名前が知られて来た武富健治の短編集。まだ漫画家として芽が出ていないころの作品群だけに、武富健治の描きたいものが、すごく生の形で出ていて面白い。ここに収録されている作品は、個人的には全部同人誌で読んでいたけど、改めて読んでみてもすごく個性的で興味深い。
例えば「屋根の上の魔女」は、大学でノートを写しあう怠惰な学生たちが許せないということが原因で起きた殺人事件を描いている。ここには「鈴木章」という名の「鈴木先生」との共通キャラも登場。他人にとっては「つまらないこと」としか受け取られないことでも、ある人にとっては許しがたいことであり、それを受け取った者がどう裁定していけばいいのか迫られる。その展開は、「鈴木先生」の「げりみそ」事件を彷彿とさせるものがある。
あと個人的にすごく好きなのが「M」。「飛び女」といわれる女性をみんなで担いで、空中に投げ、飛ばした距離を競うという、異様なスポーツだかなんだかを描いている。これなんかは真剣なのかギャグなのか激しく困惑させられる。「蟲愛づる姫君」もいい。他人から見ると奇人にしか思えない蟲好きの貴族の娘と、彼女に興味を持った男の物語。どの作品を見ても、ユーモアを織り交ぜているものもあるけれども、やはり武富健治の本気はビシバシ伝わってくる作品ばかり。それだけに読むほうとしても覚悟がいるけれども、覚悟するに値する一冊といえる。
【収録作品】「屋根の上の魔女」「蛇を飼う女」「M」「J」「面食いショウの孤独」「贖罪」「蟲愛づる姫君」
【単行本】「鈴木先生」3巻 武富健治 双葉社 B6 [bk1][Amzn]
この巻も激動。小川さんのことを好きなクラスの5人男子の一人・竹地が投じた石が、クラスに波紋を呼び、それがどんどん大きくなっていく。やがて事件は小川さんが誰を好きかということをめぐり、鈴木先生や新任のイケメン教師・続木先生をも巻き込み、学校中を揺るがす騒動へと発展していく。その中で、鈴木先生が真剣に思い悩む様子の面白いこと面白いこと。思わず吹き出してしまうほどの深刻なノリで展開される物語が、異様なほどのテンションで読者を呑み込んでいく。このノリは本当に凄い。
あと「屋根の上の魔女」と読み比べてみるとこれがまた面白い。「屋根の上の魔女」には「鈴木先生」の原型的な要素もいろいろ見出せるのだが、「鈴木先生」もかなりアクの強い作品であるのに、それでもまだずいぶん柔らかく、親しみやすいようにした結果なんだなあということがうかがえる。そのあたりの差異を見比べてみるのもまた一興でしょう。
【単行本】「耳かきお蝶」3巻 湯浅 ヒトシ 双葉社 B6 [bk1][Amzn]
江戸の町で耳かき屋を営んでいる女性・お蝶さんとその周囲の人々の生活を楽しく描写。ときに笑いたっぷりに明るく楽しくほのぼのと、ときにしんみりした人情話を展開。どの話も楽しく読める内容に仕上がってて面白い。しっとりとした色気があるのもいいし、耳かきのシーンもとても心地良さげ。鮮やかでよく出来た作品だなあといつも感心。
7/2(月)……村の珍獣の神様
▼OHP+のほうでは順次メモしてますが、そろそろ7月期アニメ初回感想を本体のほうでもぼちぼちと。といってもまあOHP+のほうと大して書くことは変わらんですが。
まず新番組1発め。「ななついろ★ドロップス」。主人公のあんちゃんが魔法のせいで動くぬいぐるみになっちゃって、クラスメートの女の子の力を借り、「星のしずく」というのを集めて元に戻ろうとするというストーリー。絵のほうは色使いが鮮やか華やかで悪くはないのだけど、お話のほうはもう一つかな。あんまりテンポが良くなかったのと、主人公が道でぶつかった人の落としたジュースを飲んで変身しちゃうという展開もかなり唐突。あとヒロイン女子のトロくさい天然系しゃべりもわざとらしくてちょっとイラつく。これはまあ継続しなくていいか。
それからこっちは遅ればせながら見た最終回。「Saint October」[Amzn]。これは良かったです。ていうか好きです。「凄い出来」といった感じの作品ではないものの、のほほんとした脱力系のギャグ、和むかわいさのキャラクターたちなど、非常に愛敬があって楽しく見られた。いい意味でこちらの予想を裏切ってくれる、飄々としたすっとぼけた展開も楽しい。最初のほうはかなりほのぼのばかばかしくやっていたが、ラストのほうはかなりシリアスに。しかしそんな中でも細かいギャグもいい塩梅で混ぜ込んでいて、茶目っ気にあふれていた点も好印象。チープな作りではあったけど、それがかえって味になっていた。いろいろ楽しませてくれる、良い作品だったと思います。
【雑誌】ヤングマガジン 7/16 No.31 講談社 B5中
村田ひろゆき「好色哀歌 元バレーボーイズ」。とりあえず谷口の手術は終了するが……。いちおう一段落ついたような感じではあるけれども、最近のこのシリーズの展開からいってまだまだどうなるか分からない。「好色哀歌」になってからのバレーボーイズは、なかなか予想外の展開が止まりませんからなあ。どこまで行っちゃうんだろ。
読切、松本秀雪「珍獣王国のワカコさん」。別冊ヤンマガから出張。ペットショップ勤務の女の子ワカコさんが、動物と一緒に写るポスターモデルに起用されるけど、モデル動物との相性がむちゃくちゃ悪くて大苦戦……というドタバタコメディ。ヒロイン・ワカコさんは、垢抜けないけど元気な娘さんで見ててまあまあ楽しい。
【雑誌】ビッグコミックスピリッツ 7/16 No.31 小学館 B5中
作:小松左京+画:一色登希彦「日本沈没」。国民に事態の深刻さを分からせるため、あえてテレビの前で被災する決意をした総理の錯乱ぶりがなかなかすごい。童謡の「あんたがたどこさ」の使い方も効果的。真鍋昌平「闇金ウシジマくん」。苦労して目が覚めた宇津井の変わりっぷりがなかなかスゴいなあ。わりと同情してしまうキャラだけど、これがどんなヒドいことになるのか楽しみではある。それにしても「フリーターくん」編はすでに25回。今までになく引っ張ってますね。
読切、竹本友二「伝説のケンカ師」は、血気盛んなケンカ野郎のにーちゃんが、「伝説のケンカ師」と呼ばれたおっさんに挑戦するが……といったところから始まるギャグ漫画。ケンカじゃメシは食えないという現実を、コミカルに描いてて、なんだかまったりした味わいの作品。まあまあ楽しめる。
あと今号から、浜田ブリトニーの「パギャル!」が新連載。渋谷センター街に集う、脳味噌トロけきった感じのギャル連中の日常を描いていくギャグ漫画。作者は「現役ギャル漫画家」という触れ込みで、以前ビッグコミックスピリッツCasualのほうに読切で登場した作品だが、個人的には嫌いじゃない。絵はうまくはないがインパクトはあるし、何よりギャル連中の頭悪さ、ぐずぐずに崩れたギャル言葉が興味深い。とても同じ日本人の使う言葉とは思えない。
【雑誌】週刊少年ジャンプ 7/16 No.31 集英社 B5平
月刊少年ジャンプの休刊を受けて、八木教広「CLAYMORE」がしばらくこちらで連載。11月2日に予定されている「ジャンプスクエア」創刊までの一時的な措置という感じでしょう。次回掲載は8月6日発売の合併号。あと澤井啓夫「真説ボボボーボ・ボーボボ」は今号で最終回。まあこれはそろそろかなと思ってたし仕方ないか。まあ最後のほうは人気落ちてたんだろなとは思うけど、これだけ長い間、このノリで行き続けたというのは凄いと思う。許斐剛「テニスの王子様」。皇帝真田の「たわけが!」というセリフに思わず笑ってしまった。若いモンどころか、年取ってもなかなかいえん言葉ですよ。
【雑誌】近代麻雀 8/1 竹書房 B5中
コミックビームで「月の光」とかを描いていた竹谷州史が連載開始。タイトルは「麻雀呉服店 ウラウラブラボー」。同じ団地で育った男4人組と、かつての同級生が再会して、呉服店に雀卓置いて馬鹿やってくって感じの青春ストーリー。まだ何しでかすんだかよく分からないけど、カラッと明るく快活な雰囲気で、まずまず楽しそう。
新連載もう1本。河合単「いただきます!」。タウン誌の編集者とライターのコンビが、街を取材して麻雀やりつつうまいもの探しをしていくという内容。まあ目的自体はうまいもの巡りなんだけど、麻雀誌なので麻雀の分量もそこそこ盛り込んでいるといった感じ。まあ普通の出来ってとこですかね。
【雑誌】コミックメガストアH 8月号 コアマガジン B5平 [Amzn][定期購読:Fujisan]
DISTANCE「え・れ・じぃ」。いつもながらの見事な巨乳ゆさゆさぶり。今回は女教師さんが、男子生徒を励ましエッチ。水着の上からでも盛大に乳首が透けてて見応えあります。野良黒ネロ「凛々かる!!」、オノメシン「ツンドレ委員長♥」あたりもえらく柔らかそうな巨乳が好み。ちょっとここらへんはあまり締まりのない体ではありますが、自分的には許容範囲。とくにオノメシンの描くパイズリシーンは好きですよ。野良黒ネロはよだれをたらーんとこぼした、ゆるみきったあえぎ顔がええです。
【単行本】「わたしたちの田村くん」2巻 作:竹宮ゆゆこ+画:倉藤倖 メディアワークス B6 [bk1][Amzn]
1巻のあたりと比べてだいぶ良くなってきた。最初はいきなり主人公の顔にモノをブツけてきて印象最悪だったツンツン美少女・相馬さんだが、この巻ではだいぶその素顔が見えてくる。中学校時代はクラス内で孤立していた彼女が、対等にぶつかってきてくれる田村くんのことが好きになり、不器用ながらもその距離を縮めようとする様子に心トキめくものがある。だいぶ彼女の良さが見えてきたし、相馬さんが弱っているところを親身になって励ます田村くんのイイ人ぶりにも好感が持てた。やっぱラブコメは、女の子がカワイイだけじゃなく、男の子のほうも好きになれたほうが楽しいですからねえ。
あと相馬さん田村さんが接近した状況で、田村くんが中学生時代に好きだった、不思議少女の松澤さんがどのようにからんでくるかも楽しみ。みんな仲良くできるといいですね。
【単行本】「ライドバック」8巻 カサハラテツロー 小学館 B6 [bk1][Amzn]
アニメ化が決定したけど、これはけっこう楽しみ。ライドバックが動くところは、前から見てみたいと思っていた。車輪があるがゆえのスピード感に加え、腕があるのでロボット物的な楽しさもある。制作もマッドハウス+デジタル・フロンティアと、なかなか強力っぽいし。まあ原作ストーリーがまだ途中だっていう点は不安材料といえば不安材料ではありますが。
で、作品のほうは舞台がいよいよ日本に戻る。ここまではしばらくハードで息苦しい展開が続いていたが、日本では、琳の学友であったしょう子ら、元ライドバック部の面々が登場して、だいぶ明るいお話に。とくにしょう子の活躍は見ていて楽しい。先輩男子との恋愛や新しいおともだちとの出会いなど、この巻の主役は完全にしょう子。まあ物語的にはこれからまたハードになっていきそうな気配だけど、久々にほのぼのしたシーンが見られて楽しかった。
【単行本】「ホーリーランド」15巻 森恒二 白泉社 B6 [bk1][Amzn]
下北の町にドラッグを流すヤツらが現れて、それに対してユウたちが動き始める……といった展開。危害が伊沢妹にまで及びそうになり、ユウはブチキレ。暴走モードになったユウの鬼の形相がなかなか迫力あっていいです。あとバトル的には総合格闘技使いも登場。まあ時代の流れ的には妥当ですかね。ただ総合格闘技対策について描き終えると、その次を何にするのかが難しいような気はする。まあそこらへんで、作品に幕引きしちゃうってのも、区切り的にはちょうど良いかなとは思いますが。
7/1(日)……拍手キャッツァイ
【雑誌】ヤングキングアワーズ 8月号 少年画報社 B5平 [Amzn]
宇河弘樹「朝霧の巫女」が最終回。自分としてはあまり熱心に追いかけていた作品ではないんですが、終わるとなるとしみじみした気分になります。あと次号では石田敦子「アニメがお仕事!」も最終回。うーむ、いろいろ移り変わっていきますなあ。
石黒正数「それでも町は廻っている」は巻頭カラー。夏休みを利用して、みんなで宝探し旅行だーというお話。扉絵ページの歩鳥が妙にかわいい。探検隊スタイルの半ズボンからちらりと覗くぱんつもしまぱんだし。あと大石まさる「水惑星年代記シリーズ」では、頭のキレる少年を探偵役に「平賀少年少女探偵係。」というお話を展開。なんか探検とか探偵とか、少年少女の冒険的な感じのお話が重なったなーとか思った。まあ重なるってほど似たジャンルでもないけれど、なんとなくね。ちなみに両方とも1話完結ではなく続きエピソード。
今市子「夜と星のむこう」が掲載。「6年の沈黙を破って」とのこと。掲載感覚が空いてしまったということもあるけれども、相変わらずこの人の作品はパッと見ですごく読みづらい……。情報量が多いことは確かなんだけど、たぶん同じ情報量入れてももっと読みやすくできると思うんですがねえ。絵とか、物語自体は魅力的なだけに、いつももったいない気がしてしまう。
【雑誌】コミックバーズ 8月号 幻冬舎コミックス B5平 [Amzn][定期購読:出版社]
綾村切人による漫画版「RED GARDEN」が、なんかすごく百合百合しててたまりません。4人組の中で最も姐御肌のクレアのおうちに泊まったケイト。彼女がクレアと一緒にいる間、楽しそうに「フフ♪ クレアかわいいッ」と微笑んだり、クレアの働く姿を見て「クレアがキラキラしてる…」と呟いたり。クレアと別れた後は、リーズとの昔来た場所に赴き、一緒に過ごした日々の思い出に浸る。こちらもまあすごい勢いで百合ってる。モノローグで、「リーズといるとすべてが素敵に見えてくるから不思議」「リーズ 大好きなリーズ」などなど……。アニメのほうでは、美青年のエルヴェとつき合ったりするケイトだが、漫画のほうでは百合まっしぐら。アニメも良かったけど、こっちもなかなかいい感じに来ている。
読切、町野マチコ「アクマナデシコ サタン先輩」。悪魔の女の子・ナデシコさんが、短期留学生として学校にやってきて、楽しい学園生活を送る。主人公は悪魔祓いの家系なんだけど、悪魔は大の苦手。でもけっこう新設で学校でも人気者なナデシコさんのおかげで、主人公もその苦手を克服……といった感じ。かわいげのある絵柄でお話のほうも後味の良い学園友情物語に仕上がってて、まずまず好印象。楽しく読める作品となっている。
【雑誌】メロディ 8月号 白泉社 B5平 [Amzn]
今号は猫まんが企画「らぶ♥ネコ」が掲載。漫画は西炯子「Cat's愛」、波津彬子「お嬢様の寝床」が掲載されていて、なんだかそこだけフラワーズといった感じだった。あと読切でマツモトトモ「制服」が掲載されている。1本が3話構成となっていて、それぞれ少年少女恋愛を描いたショートストーリーを展開。ちょっとした出来事で揺れる、フレッシュな恋心を印象的に描いていて、それぞれの話は短いながらも面白かった。なお西炯子とマツモトトモはメロディ初登場、波津彬子は久々の登場とのこと。
よしながふみ「大奥」は巻頭カラーでやはり面白い。家光・有功を中心とした大奥の人間模様はますます混迷の度を深めていく。家光に子ができ、安寧の時が訪れるかと思いきや、春日局の差し金がまた有功の苦悩を深めていく。皮肉な運命重なる物語がしっかり面白く、読ませるなあといった感じ。
勝田文「レトロ・フューチャー」は、勝田文が旅行に行ったときの模様とおみやげなどについて語るというエッセイ風漫画。まあ旅行記といえば旅行記なんだけど、なんだかすごくのほほんとして締まりがなくて、いかにも勝田文らしいなあとほのぼの。行った先々で毎回麺類を食っている様子も妙に笑いを誘うものがある。
【雑誌】フラワーズ 8月号 小学館 B5平 [Amzn][定期購読:出版社]
吉田秋生「海街diary IV 花底蛇」が巻頭カラー。4姉妹の平凡な日常を描いた作品だが、毎回小気味よい面白さ。今回は3人の姉に引き取られたすずが、次女・佳乃の彼氏の事情を探るという内容。以前描かれた、実は高校生だったという彼氏さんの話だが、すずの気持ちのまっすぐさが気持ちいい。あとその様子を見てちょいと心穏やかならぬ様子の同級生男子・風太(すずに片想い)も微笑ましいです。
萩尾望都の読切「青いドア」。なんだか精神不安定で、異常なくらい家のリフォームにこだわる妻と、彼女の神経質ぶりに悩まされる夫のお話。地味といえば地味な物語だけど、思い込んだらとにかく突っ走って凝りまくる奥さんの様子が尋常でなくてけっこう怖いお話でもある。
西炯子「うそ〜ん!」。美男サラリーマンと工場に勤める美女な二人が、見合いで会ったのがきっかけでお互いのことを意識するようになるが、という出だし。続きモノで、お話は次回の出来しだいといったところか。ところで今回の作品には、メロディ 8月号掲載の「Cat's愛」に出てきたのとおなじお菓子(タイ銘菓「バンコクの女」)が出てくるんだけど、なんか意味あるんすかね。
【雑誌】コーラス 8月号 集英社 B5平 [Amzn]
今月号から3号連続で、くらもちふさこ「天然コケッコー」が掲載。本編の番外編的ストーリーかな? 今回は大沢くんがそよたちの村にくる前、都会で過ごしていたころのお話を描いている。本編での登場当初はなんかスカした感じのあった大沢だけど、わりと普通に小僧だったんだなあと、改めてしみじみさせられた。くらもちふさこの描く人物、風景などは相変わらずサラリと自然にかっこいい。
現代洋子「ハングリー!」は2回目。女性誌なのにヒロインが大食いキャラという変わり種連載だが、けっこう面白い。ヒロインの双葉が、これまでは大食いで失恋したり損ばっかしてきたのに、大食い大会で優勝し、資質を誉められる場所を得たことでイキイキと輝き出す……という展開がなかなか楽しい。大食いのディティール・うんちくにこだわるという男性向け漫画的なアプローチではなく、きちんと女性誌的なスタンスでやっているのが新鮮。
付録小冊子では、よしまさこの読切「地下室の四季」が掲載。父母を事故でなくして叔父夫妻の家に引き取られることになった中学生の少女・四季が主人公。なぜ地下室かといえば、その叔父夫婦のマンションが、地階の部屋だから。四季は内気で物静かな少女だが、やがて地下の部屋の窓(外の道がちょっとだけ見える)から見ていた、イイ足したあんちゃんに恋するようになるけれども……といった感じでお話が展開。まあ「イイ足したあんちゃん」などというとかなり俗っぽいけど、お話のほうは清々しさと初々しさのある青春初恋ストーリーに仕上がってて、なかなか面白く読める。あとよしまさこならではの、日常シーンのほのぼの感も見てて楽しい。
【雑誌】ポプリクラブ 8月号 マックス B5中 [Amzn]
巻頭カラー4ページでRIKI「即ハメ♥生エッチ♥」が掲載。最近のRIKIは4コマ系の作品が多かったけど、今回はちゃんとエッチもしてて、「だいしゅぅんっ♥きぃー♥だぁい♥しゅきんっ♥♥♥あい♥ぁい♥アイ♥あぃ♥あぃぃらんどぉーんっ♥」といった感じで、RIKIちゃん節全開であります。4コマも好きだけど、こういうのもやっぱ読みたかったのでうれしい。
あかざわRED「絶対少女ism」新連載。お金持ちのツンツンお嬢様が、その下僕である美少年を女装させて、自分の通う女学校に放り込み、学校でエッチしまくるという内容。かわいい少年が悶えまくる様子をエッチに描いているし、お嬢様が少年に対して萌え狂っている様子も見てて面白い。明るく楽しく、今後も期待できそう。
ヤスイリオスケ「ちょっとくらい腐ってるのが美味いんですよ?」は新キャラ登場。これまでのめがね腐女子&幼なじみに加え、コスプレ大好き外人女教師まで。まあこちらもヤスイリオスケの特徴である、ぷりっぷり、つやっつやのジューシィな巨乳が跳ね回っていて巨乳派にはしっかりうれしい内容。真田鈴「Presentiment」は、えらそうなツンデレ委員長女子がなかなか良い。甘ったるい後味も上々。
De「教室♥アラビアン・ヌーン」は、アラブの舞姫的コスプレがキュート。絵のほうも相変わらずのほっそい腰、ちいさいお尻でとてもかわいい。中年「うさぎとくま」。小太り系の浪人生・通称クマと、彼に子供のころからずーっとなついている幼なじみ女子のラブラブセックス。とにかくずっと彼にかまっていてほしくて、クマに甘えまくり、誘惑しまくる女の子がかなりかわいい。必死な様子が微笑ましいです。
井ノ本リカ子「くすりゆびハニー」は最終回。主人公と婚約者彼女が回を重ねるごとにラブラブ度を増していく、甘ったる〜いお話だった。ただラストのほうのストーリー展開はちょっと舌足らずかなって気もした。BENNY’S「あちあち」は姉モノ。まあいつもながらではあるけれども、べたべたラブラブでエロもちゃんとやっていて手堅いです。
【雑誌】エンジェル倶楽部 8月号 エンジェル出版 B5平 [Amzn][定期購読:Fujisan]
笑花偽「プリムの日記」が最終回。かなりクドめの絵柄でちょいと洋ピンっぽくもあるのだが、お話としてはかなりラブラブで甘ったるく締めくくり。途中でけっこう盛り上がったし、サキュバス少女と御主人様の恋愛模様を濃厚に描いてて面白かった。良い作品だったと思います。
山本よし文「ボクの中出し日記」。もともとけっこうヘンな作品を描く人だった山本よし文が、頑張って軽い萌え系ハーレムラブコメを描こうとしている様子がとても面白い。まあこれ単体で読むとどうか分からないけど、これまでの山本よし文作品を読んでた人なら、チャレンジングな作品であることは分かると思う。なんだか読んでいると顔がほころんできちゃいます。