エイジアのページ
エイジアはプログレッシヴ・ロックの有名バンドから4人の人物が集って
結成されたバンド。結成当時は「産業ロックに身を売った」などとプレスに
書かれたり、心無いファンには「ポップなんかやりやがって」とバカにされたり
していましたが、本当にそうだったのでしょうか?
当時(1980年代初頭)はMTVが開局し、楽曲を短くコンパクトなものにする事で
多くの違ったバンドを沢山棚に並べ、買い手に選択の喜びを与える事で音楽が
商品としての価値を増していった時代でした。しかしその、僅か4分間程度の
枠の中でドラマを創り、誰にでも分かり易く聴かせ、それでいて何度でも聴きたいと
思わせる技術というのはとんでもなく高度なものだと思います。特にプログレ畑で
キャリアを積んできた人にとっての80年代とは、プログレの世界で吸収してきたものを
若く新しいロック世代に吐き出すセンスが問われた時代だったと言っても過言ではないでしょう。
エイジアはあの当時、それを見事に体現したバンドだったと思うのです。
漫画でもそうですが、難しい話や緻密に描き込んだ画面を創るのは実はそんなに難しくは
ありません。根気と時間さえあればどうにかなります。しかしそれを分かり易く簡単に、そして
或る程度の短期間で創り上げるのは非常に高度なテクニックとセンスを必要とするものです。
エイジアがやっていた事はまさにそれでしょう。
また、ここ日本においてエイジアは非常に情報が少ないバンドでした。
1980年代初頭にあれだけの大ヒットを連発し、話題になり、世界的な成功を収めたにも
かかわらず、彼等を知る資料や情報が極端に少なかったんですね。リアルタイムで当時を
経験してきた僕自身、当時の最新情報を集めるのに大変苦労した想い出があります。
英語や英文が読める人なら海外の情報誌も読めたでしょうけど、日本語しか分からない・
読めない自分が日本国内だけで情報収集するのは当時本当に困難を極めたものでした。
一行でも良いからエイジアの情報が知りたい! という一心で各ロック雑誌やラジオのFM情報誌、
果てはオリコンまで毎週・毎月どれだけ隅々まで読み込んだか分かりません。
2006年にオリジナルメンバーでのリユニオンが実現したことで、最近でこそようやく
各音楽雑誌がこぞって取り上げるようになりましたが、少なくとも2006年までの日本の
雑誌やメディアはそれほど熱心にエイジアを取り上げなかったのは事実だと思います。
是非多くの人達に、今こそこのバンドについて多くを語って戴きたいなと思いますし、
このページがそうした多くのファンにとっての話のネタ・踏み台になってくれればと
願ってやみません。
最後に、アイテムの紹介は各年代ごとに、ページの頭からその年の日付の古い順に並べています。
音質を表す点数はパソコンにディスクの音を全曲取り込み、ヘッドホンをして自分の耳で判断
した点数です。別タイトルの同日・同一音源もそれぞれをPCに同一ビットレートで取り込んで、
PC上で各タイトルの音を交互にザッピングしつつ音の感触を聴き比べながら点数を書いています。
ただ個人的には音楽の良さと音質の良さは別物と考えていますし、そもそもブートレッグに
音質を求めるのはナンセンスもいいところだと思っているので、あくまでも点数は目安程度に
考えて戴ければ幸いです。
またブートの性質上、沢山詰め込もうと本編以外の音源が数曲だけボーナストラックとして
入っているものが結構存在しますが、その欄で紹介している日の演奏は赤字で表示しています。
(1)
正規盤
(各国盤7インチ・12インチ・プロモ盤)
(2)
海賊盤音源 / その1
(ブートレッグCD)
1982年
AMERICAN TOUR / EUROPIAN TOUR
1983年−T
"ASIAN INVASION '83" ("INVASIAN '83" - ALPHA TOUR)
1983年−U
"ASIA IN ASIA" (JAPAN TOUR)
1985年〜1988年
After "ASTRA"
1989年〜1990年
"EUROPE 1989" - "HEAT OF THE MOMENT 1989" - "THEN AND NOW"
2006年〜
ORIGINAL 4 MEMBERS, REUNION !!
(3)
海賊盤音源 / その2
(アナログブートLP・ブートビデオ・資料・グッズ・その他)
(4)
1989年エイジアを考える
(残された資料からの考察)