OHP月極アンケート、5月「激しくショックを受けた漫画」終了、同時に6月分がスタート。5月はちょっとテーマ的に範囲が広かったんで、かえって難しかったかも。
6月の「他メディア化したら面白そうな作品」は、「この漫画をアニメ化 / 小説化 / 実写映画化 / ゲーム化……その他もろもろ化してほしい! そしてこのような作家、スタッフを登用してほしい!!」といった希望 / 空想 / 妄想をいろいろブツけていただければと思います。ちょうど昨年の5月にやった「漫画化してほしい他メディア作品」の逆バージョン。「他メディアに持っていくことによって、漫画以上もしくはまた別の良さが生まれそう」な作品が見えてくると面白いかな、という感じであります。あと今回は、アンケートの性質上「どういう他メディアに移植してほしいか」は書いてもらわないとしょうがないので、コメント欄への記入は必須とさせていただきました。これはとりあえず今回だけの措置なんで、7月はコメントが必須なテーマでない限りコメントなし投票もできる形に戻る予定。
【雑誌】ビッグコミックスピリッツ増刊 IKKI No.4 小学館 B5平
あ、なんか今回いつもより読みやすい。ちょっとこなれてきたのか、それとも俺がIKKIにだいぶ慣れてきたのかそれとも気のせいか。とりあえず連載モノにだいぶなじんできたんで、いちいち頭のスイッチを切り替えずとも入っていける作品が増えてきたというのが大きいかもしれない。
いろいろと注目作品がいっぱいあるこの雑誌だけど、今号の最注目はやっぱり新井英樹が読切で初登場したこと。タイトルは「KUJIRA」。同級生の女の子になかなか告白できず悩んでいる少年と、彼が子供のころによく遊んだちょっと年上で今は引きこもっている少女の青春物語。ビックリするような感じではないけど、スッキリきれいにまとまった佳作。それからナカタニD.の新連載「漫画セクハラ専門学校」もスタート。こちらはセクハラ+ナンセンスといった感じの気楽なノリの作品。
巻頭作の林田球「ドロヘドロ」。この人の作画は細かいし雰囲気あってカッコイイな。ヘヴィな質感のわりに、お話としては意外とのんびりしてるのも気持ちいい。日本橋ヨヲコの漫画家卵コンビの青春物語「G戦場ヘヴンズドア」はだいぶ軌道に乗ってきたという印象。それぞれのキャラの性格もつかめてきたしいい調子だ。唐沢なをき「漫画家超残酷物語」。面白いなあ。今回のオチはまったく実に超残酷だ。「こういう残酷さもあるのだ」と思わず感心。
松本大洋「ナンバーファイブ」。アクションシーンが非常にカッコイイ。もちろんそれだけでなく、コマの一つ一つの描写がバシッと決まってて隙がない。物語のスピードもアップして、本格的に面白くなってきた。黒田硫黄「セクシーボイスアンドロボ」。こちらも相変わらずの見事さ。ヒロインが奔放でイキイキしている。ヒロインといえば、稲光伸二「フランケンシュタイナー」もいい。これまでなんか企んでいるっぽかったお嬢さまがいよいよ反攻に出た。美しく、かつ思いっ切りの良い画面作りがカッコイイ。
比古地朔弥「まひるの海」。今回は主人公っぽい少年・五十嵐が、つい肉欲に負け、つきまとってくる太い女にくわえさせちゃうあたりがむやみにエロい。どんどん流されていっちゃう青春のダメっぷりにシンパシーを感じてしまう。松永豊和「幻蟲記」。今回の展開は妖しくかなりヒキも強い。次の回が楽しみ。でも2ヶ月後なんだよなー。
【雑誌】ヤングサンデー 6/14 No.26 小学館 B5中
高橋留美子「1ポンドの福音 小羊の未来図」後編。さすがにきっちりきれいにまとめている。次回登場はいったいいつになるんだろう。遊人「PEACH!」。それにしてもオナニーグッズの「胸の谷でイクシカ」という命名は絶妙だ。
【雑誌】モーニング 6/14 No.26 講談社 B5中
幸村誠「プラネテス」が久しぶりに掲載。事故により負傷したパートナーを背負い、ハチマキが月面を行く。その間、いろいろな想念が彼の頭を駆け巡り……というお話。「プラネテス」全体として見ると今回はあまりお話的に大きく進展してるわけではないけど、ハチマキの思考がいろいろと移り変わってることが伺えて興味深い。技術的な面が本当にしっかりしてるんで安心して物語に身を任せられる。それにしても今回の見開き扉はいいな。いかにも宇宙&月面って感じで。それから連載モノでは高橋ツトム「鉄腕ガール」が新展開。なんかトメのイメージがだいぶ変わってるけど……。ここからどう展開してくんだろうか。
それから読切ではちばてつや賞の2作品が掲載。まずちばてつや賞受賞作の、うめ「ちゃぶだい」。シャブ中なオヤジを持つ小学生男子のハードボイルドな日常。雰囲気的には松本大洋「花男」の、花男と茂雄の日常生活に近いかな。家庭環境的には劣悪なんだけど、それをあまりマイナスイメージとして捉えず、のんびり楽しげなお話に仕上げていてけっこう面白く読めた。あともう一つ、入選作品の前田治郎「のら犬とカッパ」は、学校を中退した後、とくにやることも思いつかず退屈したまま過ごす男の物語。線がシャープでしっかりしてるし、コマ運びもうまい。すでにかなりの実力はあると思うんで、あとはどんどん描いていってほしい。どっちかというと大賞の人よりもこちらのほうが週刊青年誌では絵的に実戦向きかなあという気がする。
【雑誌】ヤングジャンプ 6/14 No.26 集英社 B5中
さすが高橋陽一先生、やってくれます。「キャプテン翼 ROAD TO 2002」。今回は日向小次郎のセリエAデビュー戦。で、冒頭はイタリア語による選手紹介のシーンから始まるのだ。「ヴィ プレゼンティアーモ イ ジョカトーリ!! ユベントス!!」。そして次に「1番 GK ファー レン フォルト!!」。番……イタリア語ですか、コレ? 作:滝直毅+画:能田茂「どっかん!」(プロデュース:本宮ひろ志)。けっこう面白い。元大リーガーで現在は政界に打ってでることを宣言した主人公が、負ければ巨人入り、勝てば巨人キャンプの誘致を条件とした勝負に挑む。これがイニング終了ごとに政策をマイクで少しずつ叫んでいくっていうふうになっていて、野球→政治→政治とくるのでどちらかだけに偏らず、物語にもリズムができている。豪快さもより強く押し出せてて面白い。
【雑誌】週刊少年チャンピオン 6/14 No.27 秋田書店 B5平
戸田泰成が巻頭カラーで新連載。原作:矢立肇+シナリオ:黒田洋介「スクライド」。作者Webに週刊誌連載をやると書いてあったんで、てっきりバンチじゃないかと思ってたんだけどチャンピオンでした。のっけから「自由」「自由」「自由」と叫びまくりなイカれ教師が、誘拐してきた生徒たちに体罰自由、強制自由の教育を押しつけてて出だしとしてはかなり過剰な感じ。黒々としたクセの強い絵を描く人だが、お話もJoJo的なテイストでハッタリが利いている。濃い作品になりそうで期待。
国広あづさの読切「D」。「エイケン」に続く巨乳系サービス路線ですか? 姉夫婦の子供が薬をデタラメに飲んだら身体がピチピチに育っちゃって、主人公の眼鏡くんはもうタイヘンというお話。そんなおり、八神健「ななか6/17」でもななかが「セクシー」に凝り出してしまって、こちらもサービス度高し。巨乳ではないけどむしろこっちのほうが、普段そういうことしそうにないキャラだけに萌えるかも。
【雑誌】マンガ・エロティクスF Vol.5 太田出版 B5平 [bk1]
卯月妙子の「新家族計画」が今回も面白い。江木母子がオヤジに連れられてオヤジの本妻と実子が住まう家におじゃますることに。本来なら修羅場的な状況なんだけど、相手のほうが何枚も役者が上で全然江木かーちゃんが相手になってないさまが面白い。オチもかーちゃんの子供っぽさというか、大人になりきれてなさが出てて楽しい。絵もだいぶこなれてきているような。駕籠真太郎「六識転想アタラクシア」は次号完結に向けて盛り上がっている。コレはたぶん単行本になると思うけど、一気にまとめて読んだらかなりくらくら来そう。山本直樹「お家につくまでが遠足です」。同じコマの使い回しが効果的。山本直樹の、こういう手間省略のセンスはとてもかっこいい。論争しつつセックスする二人の呼吸も絶妙。
【雑誌】ヒメクリ volume02 FOX出版 B5中
うわーすげえいいよ、パニックアタック「大人になる呪文」。「ただでさえロリロリで萌え萌えなぷに妹」が、通信教育で魔女っ娘になって、お兄さんが悶々としまくる日々を描くという作品なんだけど、妹の行動がいちいち無邪気で可愛らしくてロリごころ、おにいちゃんマインドを刺激する。まだ妹さんは性に目覚めるという段階にないのでもうひたすら純粋に甘えてくるのですな。今回はヤッちゃうこともないし、ただただ甘えてくる妹を可愛がりまくる視点で作品を見られる。しかもコレ、続きモノなんだよね。このまま密度をさらに高めていきつつ単行本になるまで続いてほしいなあ。あとロリ方面では、巻頭漫画の氏家もく「憧れのヒト」もいい。昔からの憧れのヒトであった従妹を頼ってきた引っ越してきた男子が、その娘さんとHな仲になってしまうというお話。丸顔の娘さんがたいそうかわいく、絵もかなりクオリティが高い。こちらはエロシーンも十分あり。
5/27の日記の「6月のお買い物予定」にbk1の予約コーナーになかった本も追加。定期購読雑誌も含めた買い物予定は購入スケジュールCGIのほうをどうぞ。
【雑誌】GOTTA 7月号 小学館 B5平
休刊号。最近では、松本零士「新宇宙戦艦ヤマト」のぶっ飛びぶりと、橋口たかし「シザーズ」の少年漫画らしいハッタリきいた展開が楽しみだったのだが、確かにあんまりウケそうな誌面には見えず、いたしかたなかったかなとは思う。 ダフトパンクが仇になったか……。原哲夫「阿弖流為II世」という怪傑作を生み出した雑誌だったということはさておいても、個人的にはすごく残念。というのは、この雑誌が最近では珍しく低年齢層にはっきりターゲットを絞って創刊された雑誌だったからだ。
ここしばらくの創刊誌を見ていると、全般に「二十代後半〜三十代前半のコアな漫画世代」を狙った雑誌、もしくは特定ジャンルに的を絞ったものが多かったような気がする。それだけに、あえて漫画が影響力を弱めている年齢層を読者として取り込もうと狙っていたGOTTAには、頑張ってもらいたいと思っていた。俺自身もたぶん前出のコアな漫画世代に属するわけなんだけど、正直なところ「いい加減この世代を相手にするのはほどほどにして、そろそろ新しい読者を作る方向に注力していかないと、漫画全体がしぼんでいっちゃうんじゃないか(事実、縮小傾向にある)」という思いはあった。そのくらいの年齢層の人は、ほっとけば結婚や仕事などなどの事情でどんどん現役からは引退していくわけだし、いつまでも購買層として想定していては先細りになるのは目に見えている。そういう状況の打破のためには、やっぱり新しい読者をどんどん作っていく努力は必要なのだろうし、そうやって読者層が広がっていくことは既存の読者にとっても利するところはあろうかと思われる。難しいことだとは思うけれども、GOTTAが失敗したからといって新しい読者を作っていくという試みはやめていいもんでもないはずだ。
中・高校生向けだけでなく、最近だと大学生あたりの年齢層向けの雑誌ってのも減ってきているような気がする。昔だったらヤングサンデーやスピリッツがそうだったはずなんだが、中心読者が年齢を重ねるにつれて、これらの雑誌も対象年齢層を上げていってしまっている節がある。ここらへんの10台後半〜20台前半の層を定点観測するような雑誌というのが、も少し増えてほしい。ヤンジャン、ヤンマガあたりがそうといえばそうなんだけどもっともっとあってもいい。なんかこう、若向けでイキのいい雑誌が、バンチくらいの創刊規模で出てきたりしないもんかなあ。
【雑誌】ヤングキングアワーズ 7月号 少年画報社 B5中
平野耕太「ヘルシング」が最近コンスタントに載っててうれしいけれども、全体にあんまり動きがなくてまったり。もう少し期待をいい意味で裏切るような、エキサイティングなところが欲しい。第1回アワーズ新人漫画賞で最終選考通過作品に入っているモリ田マリ太は、CUTiE comicでときどき描いていた人ですな。
【雑誌】週刊少年サンデー 6/13 No.26 小学館 B5平
コージィ城倉「平成ときめき力士 プニャリン」。プニャリンの底知れぬ多芸ぶりにまたまた驚かされる。今後、さらにまた新たなアビリティが付け加わっていってしまうのだろうか。それにしても相撲アビリティはいったいどうなってしまったというのかー……別にいいか。
【雑誌】週刊少年マガジン 6/13 No.26 講談社 B5平
西山優里子「DRAGON VOICE」。スゴイ。どうしてこういう展開が思いつくものやら。歌って踊るアイドルグループは、現在苦境にあって遊園地のアトラクションに出演中。特撮ヒーロー「ボイスレンジャー」として、雑音で攻撃してくる「憎音族(ゾーンぞく)」を「キレイな歌声」で倒すのだ!! と書くと冗談みたいなストーリーなのだが、これを大マジでやってるっぽいところが素晴らしい。もうひとつの音楽系漫画、日向武史「Howling」があっさり終わってしまったのに対して、「DRAGON VOICE」は妙なテンションを高めまくっている。こいつは著しくヤバい。
【単行本】「地球美紗樹」1巻 岩原裕二 角川書店 B6 [bk1]
湖のほとりの小さな町に、父親とともに引っ越してきた少女・美紗樹。彼女が湖で、キスをすると可愛い人間の少年に変身する恐竜と出会う。これだけでもタイヘンなのに、令嬢誘拐の身代金である金塊を巡って怪しい連中も暗躍しており、平和だった町に嵐の予感……といった感じで物語は立ち上がる。お話のほうも興味津々で読めるのだけど、なんといっても岩原裕二の作画がとてもいい。昔の絵に粗さがあったころの勢いを失わないまますっかり洗練されて、滑らかで実にキャッチーな絵柄に化けている。変身する恐竜/少年であるニオが、どっちの形態でも非常にカワイイし、そのほかの描写も伸びやかでダイナミックで気持ちがいい。「キスをすると変身」という仕掛けも、ときめきのあるアクセントになってて効果的。これからの展開もすごく楽しみ。
【単行本】「1ねん3くみ桃ちゃん先生。」 ひな。 角川書店 B6 [bk1]
かなりヤバい。どう見てもまるっきりロリロリな幼女、でも高校の先生である桃ちゃん先生。ほかのみんなはそれを当たり前のように受け入れているんだけど、主人公である少年・栗本くんだけがそれを奇異なことと感じている。そんなこんなでハラハラドキドキ桃ちゃん先生を見つめているうちに、栗本くんはその魅力にメロメロになっていくのでした……というお話。すっごいトロトロに可愛い絵柄なんだけど、状況としてはすごく異様。かなりクレイジーといっても過言ではない。でもそれを「まあいいやー」と、テンポの良さ、ほのぼのとした楽しさで一気に読まされてしまううちに、異様な世界につい浸ってしまいくらくらしてしまう。脳内麻薬を、かなり潤沢に湧出させるパワーがある。文句なくかわいいだけに中毒性は極めて高い。危険だ。
【単行本】「おさなづま」8巻 作:森高夕次+画:あきやまひでき 双葉社 B6 [bk1]
「めぐみのピアノ」映画化編。インチキくさい奴らにおさなづま夫がだまされて窮地に陥ったかと思ったら……という感じで、またしても「めぐみのピアノ」はあれよあれよとビッグになっていこうとしているのでありました。このところちとダレ気味ではあるものの、やっぱりなんだかんだで読まされてしまう。ところで著者コメントで森高夕次が「『アクション』の誌面刷新が行われたときは、『もう終わりか!?』−と思ったが最近は、けっこーこの雑誌のファンになって来ている自分に気づいた。」と語っていて、非常に共感するものがあった。
【単行本】「軍鶏」12巻 橋本以蔵/たなか亜希夫 双葉社 B6 [bk1]
リーサル・ファイトのリョウvs.菅原戦が決着するも、不完全燃焼気味な結末に両者とも納得せず。といったわけで最終決着をつけるべく、二人だけの戦いが始まる……といった巻。二人のバトルシーンは緊迫感があってとてもカッコイイけれども、ちょっと長くなりすぎた感じもある。もっとサクサク物語が動いていくといいのだが。
文春漫画賞。コ、コギャル寿司ですか。いや、「コギャル寿司」自体は面白いんだけど、しかしこりゃまた奇を衒いましたなあ。以前講談社漫画賞の候補に「アゴなしゲンとオレ物語」が入ってたときも驚いたものだが、今回は驚きがまたひとしおである。すでに名前が売れてる作品に賞をあげるよりは販促的な効果はあるんでいいとは思うが、ほかにもなんかあっただろうという気はすごくする。相変わらず文春漫画賞は読めない。
今日読んだラッツの塩山芳明「嫌われ者の記」の中に、「取次の方針が変わったため、16日発売の雑誌から2月分早い号数表記ができるようになった」という主旨の一文が。つまり5月16日発売号から7月号にできてしまうというわけか(これまでは20日発売号からだった)。うーん、なんかますます分かりにくくなるなあ。読者的にありがたいことはとくにないし混乱するだけなんで、こういうのは勘弁してほしい。
それから本日購入未読分。GOTTAは休刊号なり。
●普通売り
【単行本】「ベルセルク」21巻 三浦建太郎 白泉社 B6 [bk1]
●早売り(30日物件)
【雑誌】ヤングキングアワーズ 7月号 少年画報社 B5中
【雑誌】GOTTA 7月号 小学館 B5平
【単行本】「月下の棋士」32巻 能條純一 小学館 B6 [bk1]
【単行本】「MOONLIGHT MILE」1巻 太田垣康男 小学館 [bk1]
【単行本】「昴」5巻 曽田正人 小学館 B6 [bk1]
●早売り(31日物件)
【雑誌】ヒメクリ volume02 FOX出版 B5中
【雑誌】漫画アクション 6/12 No.24 双葉社 B5中
実は最近、週刊漫画誌の中で一番楽しみにしているのはもしかしたらこの雑誌かも。エロを週刊でやることの難しさに配慮してか、だいたいどの作品も3週やって1週休みペースなんで、必然的に毎号誌面に何かしら動きがあり、「今号はどんなかな〜」とつい楽しみにしてしまう。エロ系なんで読んでて肩が凝らないし。気軽に読める、毎号動きがある、どっちも雑誌としては重要なファクターだと思う。
その中でもやっぱり目玉はながしま超助「ぷるるんゼミナール」。怒濤のセクハラ企業編終了。今回の冒頭部分なんか、これまたすごいね。セクハラがどうのこうのという域を軽々と超えてしまっている。なんておめでたいんだ。素晴らしい。岡田ユキオ「レディ・フィアー」は今号で最終回。この人らしいセクシーで猟奇的な作品。最後はわりときれいにまとまったかな。あと今号は月イチ連載の谷口ジローによるサムライ西部劇「天の鷹」の掲載号でもある。
【雑誌】コミックバンチ 6/12 No.3 新潮社 B5中
だいぶ俺の中で、「火曜日はバンチ」という図式が定着してきた。とりあえず3冊めで誌面的にもだいぶ落ち着いてきた印象。で、今回の新連載は梅川和実とながいのりあき。梅川和実「ガウガウわー太」は、動物の言葉が分かる獣医の息子である少年が主人公の人情コメディといったところ。濃い絵柄の作品が多いバンチの中で、かわいげな絵柄のこの作品は一つアクセントになりそうな感じではある。ただ、ずいぶん少年漫画テイストなんで青年誌っぽくないかなって気はする。ながいのりあき画の「男たちの好日」は、城山三郎の小説をアレンジして漫画化したもの。20世紀の始めごろに活躍した、今で言うベンチャー起業家であった牧玲睦の一代記。ベンチャーというのを前面に押し出すのはいかにもオヤジ雑誌テイストだが、絵柄は古き良き少年漫画テイストでもあり、なんか不思議な読み心地。
原哲夫「蒼天の拳」(監修:武論尊)。こちらは非常に快調。一つひとつのシーンがいちいち力強くて、なおかつ笑わせてもくれるし、総合的にすごく面白い。この作品に関してはなんにも心配いらなそう。あと渡辺保弘の野球漫画「ワイルドリーガー」が順調に盛り上がってきている感じ。
雑誌全体としては、オヤジ色がだんだん強まりつつある印象。ジャンプ最盛期のメイン読者層ってここまで脂っこかったっけ?とか思ったりもするんだが。「青年誌」というよりも「劇画誌」といったほうがイメージ的に近いかも。
【雑誌】オースーパージャンプ 2001 DREAMING5 7/5 集英社 B5中
読切の高橋高之「フロレンス」が気になる。湖上の小別荘で湖に落ちて死んだ娘フロレンスの幻影を見ながら過ごす奥様を慰めるため、フロレンスの偽物として送り込まれた少女。閉鎖された病んだ空間で展開される物語に、線の多い陰鬱な画風がしっかりとマッチしていて完成度が高い。3年ぶりの登場らしいのだが、前作については記憶がない。
【雑誌】快楽天 7月号 ワニマガジン B5中
三浦靖冬「やめるはひるのつき」が掲載。いかにもガリ勉的なルックスな女子と、彼女が部屋で同級生の男にヤラれているのを覗き続けている、同じアパートの住民の物語。身体でも提供しないと人に振り向いてもらえないと思い込んでいる、この眼鏡娘の精神性が切なし。描き込みが細かくてペンタッチにキレのある絵柄は雰囲気十分。うまいです。わりとペンタッチの印象としては、朔ユキ蔵に近い。というわけで朔ユキ蔵「少女、ギターを弾く」も好調に連載進行中。先の展開が読めない、気持ち良くブチ切れる作風がカッコイイ。この人の描くキャラは得てして性格的にぶっ壊れている人が多いんだけど、この壊れ方はダイナミックかつバランスがとれていて、安心して読めるうえに新鮮というまれな特質を持っている。
板場広し「猫ミミ課長」は、猫ミミっつーかもろに猫な課長と、こっちはちゃんと猫ミミなOLが一夜をともにするというお話。カラッと明るく見映えのするH。陽気婢「内向エロス」。今回は内緒でエロ漫画家をやってるセンセーの日常編。作中作を入れたり、なんだかのびのびと好きに描いていて楽しそう。なお、陽気婢は次号掲載の森永みるく作画「コシ・フル・ヨル」の原作もやるらしい。この前、初単行本「みみチャンネル」が出たばかりの松本耳子「ホフ道」。人の頼みを断れない性格ゆえ、園児のお母さんたちと1回1万円でいろいろ関係を持つようになってしまっている保父のおにーさんの日常。今回もノリが良くて楽しそうでいいやね。
【雑誌】ラッツ 7月号 司書房 B5中
今月号はドリルムラタとかBENNY'Sとかがお休みなんでちと弱いか。
巻頭カラーは天野英美「恋心」。水泳部の女の子が肉体関係にあったコーチに捨てられ、彼女に憧れてた後輩とくっつくというお話。女の子の身体の描き方にねっとりしたものがあってなんだかいやらしい。この人の作品全体に漂うエロパワーはなかなかなものがあるんだが、ストーリーがあっけないことがわりと多いんで、そのあたりでもう一押しあるとよりうれしい。IDEA「Pot Princess」。最近うまくなってるな〜という印象がある。今回の作品は、壺から出てきた魔法使いの女によって、とある男が好きだった先輩女子とヤレることになっちゃって……という、まあありがちっちゃありがちな話なんだが、キャラクターが魅力的だしほのかにラブコメ風味もきいててけっこうイケる。
【雑誌】Bstreet Vol.5 ソニー・マガジンズ A5平 [bk1:バックナンバー / VOL.5]
単行本サイズの探偵モノアンソロジー本5冊め。今回の執筆陣は、冬目景、斎藤岬、木々、田中鈴木、雁須磨子、雨宮智子、しまじ月室&Marr。この中では、相変わらず終始マイペースな雁須磨子「探偵には向かない職業」が面白かった。レッスン料をとられて探偵修行中の男が、先輩探偵について浮気調査に乗り出すというお話。現実の探偵っぽい話なんだけど、どうにもぼよよんと脳天気。この気楽さがたまらん。雨宮智子「虹の彼方に」。今回は第3話の前編。最初「前編」という文字を見逃してしまってて、「謎解きがわからん」とか思っていた俺はたいへんうかつ。でもやっぱり、最終ページは「End」ではなく「To be continued.」とか書いておいてほしかった。
【単行本】「RHINO」 雨宮智子 ソニー・マガジンズ B6 [bk1]
コミックバーズやBstreetに、アメリカンなテイストの短編をちょくちょく描いている雨宮智子の初単行本。バタくさい絵柄がとても特徴的で、お話作りはとても丁寧で、「気の利いた」お話を描いている。例えば、妻を亡くした男の元に「全米家政婦協会」から派遣された家政婦がやってきて、男がクリスマスの楽しみを再び味わうという「Lady Noel」とか、いずれのお話もラストでホッとさせてくれるいいお話に仕上がっている。途中できっちりヒネリを入れて、きれいにお話を落とし込んでいく腕前はかなりのもの。
とはいえ弱点もあって、絵柄的にクセがあるというのはその一つ。黄色人種にとって白人はみな同じに見える的効果もあってか、一人ひとりのキャラのファーストインパクトがあんまり強くなく、とくに序盤を集中して読まないと話全体がつかみづらいような作風なはちょっと気になるところ。あと場面転換などの演出は、もっとハッキリとやったほうがいいかも。ただ、それを乗り越えてきちんと読むとどの作品も粒揃いだし、後味良く楽しんで読める。コンスタントに上質な読切を描く人なんで今後にも期待したいところ。
会社マシーンのOSを久々に入れ直す。環境が汚れるのが好きくない俺は、通常2〜3ヶ月にいっぺんくらいは何らかの理由にかこつけてOSの再インストールを行っていたものだが、Windows 2000だと98ほど不安定にならないもんだから、このたびはしばらくOS再インストールをせぬままズルズル使い続けていたのだった。でも改めてフォーマットからやり直してみると、やっぱりソフトをあんまり入れてないまっさらに近い状態のマシンは動作がキビキビしてて気持ち良く、やっぱこうでなきゃいかんなと思わされる。同じマシンなのに2〜3割速くなったような気さえしてしまう。いったんこういうことやり始めると、自分の使ってるマシンすべてをHDDフォーマット→OS再インストールしたくなってきて困る。
【雑誌】ヤングキング 6/18 No.12 少年画報社 B5中
吉田聡「荒くれKNIGHT」はコンスタントに面白いな〜と思う。今回も非常に爽やかで楽しそう。若いって素晴らしい、と冗談でなしに思える作品。花見沢Q太郎「ももいろさんご」。今回もえっちぃ。三悟がヌードモデルをやらされて、百合子さんのそっくりさんも出てきて、もうときめきまくり。新連載、花丸敏悟「パチスロ貴族 銀」は、フジテレビで毎週深夜2時25分からアニメ版も放映されているのだそうだ。見たことないんでそちらのほうは全然分かりませぬ。
【雑誌】ヤングマガジン 6/11 No.26 講談社 B5中
阿部秀司「エリートヤンキー三郎」。新入生編最終回。三郎が久々に大爆発。たまにはこういうカタルシスがないとね。三田紀房「甲子園へ行こう!」。この人、ときどきホントにスゴイ顔描くな〜。ロクニシコージ「すべてに射矢ガール」は、今回スペシャルとして実写フォト漫画付き。山田愛子というおねーちゃんが頭に矢をくっつけてあすみちゃん役を演じております。個人的にはけっこうときめくものがあって、いいと思いました。水着の胸の谷間もクッキリしているし。古屋実「ヒミズ」。かなりすごいことになって煮詰まってきている。人を殺してしまった罪悪感に苛まれる少年たちの行き場のない焦りが、ひしひしと迫ってくる。読んでいてかなり息苦しい。このまま強まっていけば、かなりすごい作品になりそうな気がする。山本マサユキ「ガタピシ車でいこう!!」。だんだん女の子度が増してきているなー。今回はかなりグッと来た。
【雑誌】ビッグコミックスピリッツ 6/11 No.26 小学館 B5中
ヒラマツ・ミノルのスピリッツ初登場作品はプロレスもの。タイトルは「アグネス仮面」。若手レスラー・山本仁吾がメキシコ、アメリカで武者修行して帰ってところ、本来の所属団体はつぶれていて、その団体の社長の奥さんに焚き付けられて他団体へ道場破りに行かされる羽目に。初っぱなからキャラが濃いし、筋骨隆々パワフルでもあってアクの強い面白い作品になりそう。12話集中連載のようだが、これはちょうど単行本1巻分のボリュームと思われる。連載終了後、ちゃんとまとまるといいなあ。どうせならオリジナルに掲載された「キングオブキャッチャー」も併録してくれるとなおうれしい。柏木ハルコ「花園メリーゴーランド」。前回、不良中年女4人組にもてあそばれた相浦くん。今回は宿泊先の奥さんにかわいがられることに……。徐々に妖しさが増してきて、いい具合にテンションが高まっている。楽しみ楽しみ。
【雑誌】週刊少年ジャンプ 6/11 No.26 集英社 B5平
澤井啓夫「ボボボーボ・ボーボボ」。見るたびにすごいタイトルだが、今回はとくに巻頭カラーだったりするもんだから余計にそう感じる。「ボーボボぶっ殺す!!!!」という扉のアオリが非常に力強いが、でもサブタイトルは「違うって〜オレウンコじゃねぇって〜」だったりするのだ。
【雑誌】コーラス 7月号 集英社 B5平
よしまさこ「うてなの結婚」が久々に掲載。子供がじょじょに育ってきて、うてな夫婦もまた子育てでてんやわんや。こういう育児モノとかはジャンル的にはあまり好きではないんだけど、なぜかよしまさこ作品については楽しく読めてしまう。そういえば最近「1丁目の楽園」も見てないような気がするなあ。あっちも好きなのだ。小沢真理「ニコニコ日記」。ニコが子供ながら健気でいいねえ。今後、ケイちゃんコウちゃんが結婚しちゃってその間に子供ができたらどうなっちゃうんだろうと、いらん心配の一つもしたくなっちゃう。くらもちふさこ「アルファ」。伯父の葬儀で、地方の旧家である実家に久しぶりに戻った兄妹。妹の名花子は、以前から本家のきいちゃんという男の子に想いを寄せつつも、その姉であるみっちゃんを苦手としていた。みっちゃんはすでに亡くなっていたが、名花子はその後もずっとみっちゃんの幻影をそこかしこに見出し、その存在に脅えている、というところから始まるホラーっぽいテイストのお話。思わせぶりに、少しずつお話を進めていく手管は実に鮮やかで技巧の冴えを感じさせる。隙のない見事な出来栄え。
【雑誌】ステンシル 7月号 エニックス B5平
3ヶ月にいっぺん掲載のこがわみさきが登場。今回の「ふたりなみだ」は、何かにつけて鼻血をふいちゃう男子と、これまたすぐ涙が出ちゃう女の子のお話。女の子のほうはこの鼻血男子の友達が好きなんだけど、そんな様子を観察していくうちに鼻血男子は彼女にほれ込んでいってしまう……という爽やか恋愛ストーリー。相変わらず作画がキュートで透明感があって気持ち良く、さらに今回はコロコロと軽やかに微笑ましいラブコメに仕上がっていて、素直に楽しかった。今回の主役女子は、頭の形が滑らかでいいなあ。あとは安定感抜群、好感度も抜群な天野こずえ「AQUA」が今回も良い。ゆったりとした話運びでリラックスできる。
【雑誌】阿ウン 7月号 ヒット出版社 B5平
今月もシャイニング娘ヤラれちゃってまーす。師走の翁「Celery」。今回は壱岐鞘華さん、椎田香檻さんが、衆人監視の前でズブズブです。5人いっぺんにっていうのも早いとこ見たいですな。高岡基文「最愛少女」。今回もピチピチと充実感高いエロ。明るく、かつやってることも激しくていい仕事してます。激しさでは牧部かたる「バスタイム★ラブタイム」が好調。阿ウンの中ではパワフルでちんちんもゴツめ。韓国で少年漫画を描いて活躍していたらしい村正みかどは今度こそ完全復活なのかな。「放課後セブン」。たしかに少年漫画っぽいノリになってるような。以前描いていた、カラッと明るくわんさかわんさか輪姦シーンたくさんなイキのいいエロ漫画「ポニィテイル」も好きだったし、今後の活躍に期待。草野紅壱「cage」。この人の描く作品はかなりHだと思う。肉弾系ではないんだけど、女の子が顔を赤らめて恥ずかしがっているところ、でも快感に押し流されていっちゃうところなどの描写のテンションが高い。
このほか、甘夏真琴もキュートでHでいつもいいし、非エロだけどますだ直紀「LADYリンクス」もいつも楽しいし、全般に充実しててお買い得感高いと思う。
コミックマオ(晋遊舎)って今月発売号で休刊だったのかー。買って読んでたのに気づいてなかった……。
bk1のマンガジャンルの予約コーナーを元に、来月のお買い物予定を作ってみた。タイトルのところ押すとbk1の当該書籍予約ページにジャンプするようにしてある。bk1の場合、漫画の予約は発売日の4日前(土日を挟む場合は6日前)までらしいので、以下に挙げた中でもう予約できないものもいくつかあるけどまあとりあえず。bk1で予約できないものも含めたリストは月末に。けっこうこれ作るのめんどくさかったんで、来月もやるかどうかは微妙なんだけど、やる場合はもっと早めにやるようにします。
ところでbk1って、注文した本の中に1冊でも予約本がある場合は、何冊買おうが送料がタダになるんだそうだ。予約本以外の送料もタダになる。配送は入荷次第順次行われるのだけど、何回配送しても送料はかからない。これはけっこうお得。欲しい本が集中してる日の分をまとめ買いっていうのが、一番実用的かな。てなわけでさっそく自分でも15冊くらい注文してみた。これでだいぶ荷物が減る。
月日 | タイトル | 著者名 | 出版社 |
---|---|---|---|
6/1 | 「地球美紗樹」1巻 | 岩原裕二 | 角川書店 |
6/1 | 「1ねん3くみ桃ちゃん先生。」 | ひな。 | 角川書店 |
6/1 | 「テスタロト」2巻 | 三部敬 | 角川書店 |
6/4 | エース桃組 vol.3 | 角川書店 | |
6/5 | 「ルート77」 | 土田世紀 | 小学館 |
6/5 | 「なんてっ探偵アイドル」4巻 | 北崎拓 | 小学館 |
6/5 | 「PEACH!」2巻 | 遊人 | 小学館 |
6/5 | 「目隠しの国」4巻 | 筑波さくら | 白泉社 |
6/5 | チャンピオンAIR | 秋田書店 | |
6/6 | 「闘破蛇烈伝DEI48」7巻 | 前川かずお | 講談社 |
6/6 | 「ぷちぷちラビィ」2巻 | 天野明 | 講談社 |
6/6 | 「すべてに射矢ガール」2巻 | ロクニシコージ | 講談社 |
6/6 | 「いぼねんまく(仮)」 | 町野変丸 | 三和出版 |
6/7 | 「イケてる刑事」3巻 | 佐野タカシ | 少年画報社 |
6/7 | 「KINGS」 | 朔田浩美 | ソニー・マガジンズ |
6/7 | 「不滅の花」 | 亀井高秀 | ソニー・マガジンズ |
6/8 | 「春よ、来い」5巻 | 咲香里 | 講談社 |
6/8 | 「エヴァーグリーン」 | 米倉けんご | ワニマガジン社 |
6/8 | 「性本能と水爆戦」 | 道満晴明 | ワニマガジン社 |
6/11 | 「僕の夏は泳がずじまい」 | 秋重学 | 河出書房新社 |
6/12 | 「ぷるるんゼミナール」2巻 | ながしま超助 | 双葉社 |
6/12 | ビッグコミックオリジナル 7月増刊号 | 小学館 | |
6/14 | 「陰陽師」10巻 | 作:夢枕獏+画:岡野玲子 | 白泉社 |
6/14 | 「ななか6/17」2巻 | 八神健 | 秋田書店 |
6/中旬 | 「激しくて変」Vol.4 | 光彩書房 | |
6/16 | 「毎日が少女日和」 | EB110SS | メディアックス |
6/18 | 「初夜−ヴァージンナイト−」2巻 | 田中ユタカ | 竹書房 |
6/19 | 「SLAM DUNK完全版」7巻 | 井上雄彦 | 集英社 |
6/19 | 「SLAM DUNK完全版」8巻 | 井上雄彦 | 集英社 |
6/19 | 「アンファン・テリブル」2巻 | 作:相田公平+画:佐藤久文 | 集英社 |
6/19 | 「警視総監アサミ」4巻 | 作:近藤雅之+画:有賀照人 | 集英社 |
6/19 | 「ディアマイン」3巻 | 高尾滋 | 白泉社 |
6/22 | 「家族のそれから」 | ひぐちアサ | 講談社 |
6/22 | 「ヤサシイワタシ」1巻 | ひぐちアサ | 講談社 |
6/22 | 「神戸在住」3巻 | 木村紺 | 講談社 |
6/22 | 「ちょびっツ」2巻(通常版) | CLAMP | 講談社 |
6/22 | 「満子」 | 甘詰留太 | ティーアイネット |
6/25 | 「不死身探偵オルロック(仮)」 | G=ヒコロウ | エンターブレイン |
6/25 | 別冊ヤングサンデー No.10 | 小学館 | |
6/26 | 「薩摩義士伝」1巻 | 平田弘史 | リイド社 |
6/26 | 「The 検査(2)」 | 鋭利菊 | 桜桃書房 |
6/28 | 「おまかせ!ピース電器店」24巻 | 能田達規 | 秋田書店 |
6/29 | 「愛人[AI-REN]」3巻 | 田中ユタカ | 白泉社 |
6/29 | 「花」 | うらまっく | 桜桃書房 |
6/30 | 「ギャラリーフェイク」22巻 | 細野不二彦 | 小学館 |
6/30 | 「奈緒子」31巻 | 作:坂田信弘+画:中原裕 | 小学館 |
6/下旬 | 「ピクニック」 | 雁須磨子 | 太田出版 |
6/下旬 | 「ちちポケット」 | かにかに | 久保書店 |
【雑誌】プチフラワー 7月号 小学館 B5平
ついについに、萩尾望都「残酷な神が支配する」が最終回。途中からしか読んでないんだけど、それでも底の深い物語にはぐんぐん引き込まれたし、すごい作品だと思った。連載終了はいい契機なんで、そのうち単行本全部揃えてガーッと読むつもり。倉多江美「お父さんは急がない」。いやー面白いな。淡々としたペースで進む物語のあちこちに細やかな面白みがあって。名香智子「パンドラ★パニック」。王族などの頂上流なご家庭でお育ちの、生っ粋のお嬢さまたちのぽわぽわとした立ち居振る舞いの描き方が実にいい。こういう作品が読めるのがプチフラワーのうれしいところ。木原敏江「杖と翼」は今どきフランス革命ものだし、神坂智子「君くれなゐに」は片山潜やら幸徳秋水やらの時代だし、赤石路代「AMAKUSA 1637」はもちろん天草四郎だし、さいとうちほ「アナスタシア倶楽部」にはもちろんロシアの皇女がからんでくるし。このゴージャスさ、雅びやかさ。たまらんです。
【雑誌】CRAFT Vol.9 大洋図書 A5平 [bk1:既刊 / Vol.9]
ボーイズラブ系。うまい人が多くて、わりとどの作品も楽しめる。執筆陣は、門地かおり、紺野けい子、夢花李、高屋未央、天禅桃子、紺野キタ、タカハシマコ、樹要、高橋悠。やたら絵がかわいいタカハシマコ「ローズハウス」、あんまりベタにボーイズラブはやってないけど柔らかく上品で美しい紺野キタ「夜桜少年」あたりはわりと読み慣れてる作家さんだしいつもながらに面白いと思ったのに加えて、今回は門地かおり「ダメ人間」もなかなか良かった。頭がHでいっぱいになっちゃって親友同士がどんどんイケない方向に走っていくさまには、もう「きゃー」って感じですよ。今度生まれ変わるときは美少年になりたいもんです。
【単行本】「こんすとらくたーず」1〜3巻 法田恵 少年画報社 B6 [bk1]
それまでいた会社をリストラされて下請けの建築事務所に出向することになったサラリーマン・梶。最初はうなだれていた彼だったが、出向先の職場は美人女性3人に囲まれる居心地のいい場所で、さらにそのうちの一人・麻衣とも恋人関係になりすっかり居ついてしまう……といった感じで展開される、ちょっとHありのラブコメ的作品。ほっぺたのふっくらした女性陣がみんなかわいくて魅力的で、あとHシーンがしっとりとしてけっこうソソる。とくに最近の、梶と麻衣の仲がぎくしゃくして、さらに麻衣の前に新しく積極的な男が現れて……という展開は、H描写が激しいわけじゃないのに精神的にゆさぶられるものがあってすごく好き。先が気になるなあ。なお掲載誌はキングダム。
【単行本】「かっこいい自転車」 町野変丸 太田出版 A5 [bk1]
町野変丸の単行本はそういえば久しぶりだ。考えてみたら「ヌルヌルゆみこ帝国」以来となるから、なんと1年半ぶりとなる。この人の多作ぶり、それから一時期の単行本ラッシュから考えるとすごく意外。で、今回の単行本でまず特筆すべきは「特製ゆみこちゃんシール」が付属していること。収録作品はCOLORFUL萬福星とマンガ・エロティクスに掲載されたものが合計9本。いずれも町野変丸らしい、ゆみこちゃんが人間の限界をはるかに超えた行いをいたしてくれる、爽快なエロギャグを展開している。後日、町野変丸ページのほうにデータおよびも少し詳しい感想を追加しときます。
【単行本】「月にひらく襟」 鳩山郁子 青林工藝舎 A5 [bk1]
「絶対少年」の類まれなる描き手であるところの鳩山郁子の新刊。といっても以前出ていたバージョンに、これまで未収録だった「回旋塔」と「雲母王子」をプラスした改訂版なのだけれども。それにしても鳩山郁子の描く「少年」は美しい。透き通るように白い肌(カラーページでないのに「白い」と感じる)、さらさらした黒髪、スッと通った鼻筋、艶めかしい首筋、そして鎖骨。少女のそれとは違う、硬さと滑らかさを持ったそれらのラインから発散される、濃厚すぎるほどの「永遠の少年」風味に当てられて酔っ払っちゃいそうなほど。巻末に掲載されている長野まゆみによる考察「螺子式少年の処方」もまた、この単行本に似つかわしい耽美的な文章となっていて、トータルで充実度が高い。表紙画と装丁も美しくていいな。
なんとなく太田出版のF&エロティクスの掲示板に行ったら、作:杉本伶一+画:加藤伸吉「国民クイズ」が太田出版から(恐らく)上下2巻で7月末に復刻されるという情報が!! けっこう周りでも買い逃していた人が多かった単行本なんで、これは朗報といえましょう。
会社で人事異動があり、それに合わせて机の引越準備。いい機会なんで私物を持ち込んで使っていたホームエレクターで組んだラックを解体して家に送り返しておいた。で、これを組み立て直して雑誌整理用として使おうと思っていたのだが……予定していたスペースに収まらない……。高さ150cmはともかく、横幅120cmはご家庭向けとしてはデカすぎだったということに否応なく気づかされる。さりとてうまい配置の仕方も思い付かない。どうしよ。
【雑誌】少年エース 7月号 角川書店 B5平
ゴツボ*リュウジ「青春のささめき」シリーズが2本載っていてうれしい〜。気持ちのいい絵柄とキレたネームによる学園モノ。とくに2本め。羽の生えた少女がイカれた詩に載って街を破壊するシーンが、画面の使い方が気持ち良いうえにお話としてメチャクチャですごく楽しい。吉崎観音「ケロロ軍曹」。今回はケロロと夏美の人格入れ替わり。サービスシーンがいっぱい。
6月1日にひな。「1ねん3くみ桃ちゃん先生。」、6月4日に増刊エース桃組が発売予定。「桃ちゃん先生。」のほうは、毎度のことながら角川系なので5月中に店頭に並ぶと予想。
【雑誌】MEN’Sドルフィン VOL,23 司書房 B5平
今号はましみゆき「Shower Holic」かな。つい顔射してしまって子供ができない夫婦の夜の生活。この人のヌルみのある絵柄は好きだし、お話としても他愛なくていい。あとはやはり火野聡司、KASHIみちのくはエロが陽気で楽しい。
【雑誌】激漫 Vol.32 ワニマガジン B5中
巻頭カラーで寺田克也が登場。タイトルは「ち○ぽ姫2」……。あのすごい画力をち○ぽ姫vs.ちん○王子の対決に費やしております。三部敬「万華鏡花」。旅のお遍路少女・鏡花さんが、現世に想いを残して死んでいった人たちの気持ちを、残った人たちに伝えるといったお話。きっちりいいお話にまとまってる。山田タヒチは初登場。「がんばるMIMI」。ドジすぎるメイドさんのドタバタHコメディ。最近の山田タヒチはロリもあるし、こういうギャグもあるし、ずいぶん作風の幅が広がってきてるな〜と感じるし、内容的にも充実していると思う。
塩野干支郎次「インタープレイ」デビュー作らしいけど、かなりうまい。ペンタッチがしっかりしてて細かいところまで描き込まれててうまいし、お話のほうも良かった。バイオリンを習っている少女とその先生のエロというもの。個人的にバイオリンというアイテムにわりと弱くて、これのおかげで少女がより清楚かつエロチックに見える。あとMARO「ABILITY」。今回はいきなり番外編で時代モノになってて笑った。「風雲暴漢録」前編である。「俺は直参旗本の三男坊 巳月竜司郎だ」「俺の叔父貴は勘定奉行をしながら裏で大名相手に金貸しをしている」……。うーん、ご先祖さまも似たようなことをしていらしたのですね。
【雑誌】error vol.01 美術出版社 B5平 [bk1:Vol.00/Vol.01]
漫画雑誌数あれど、アート色の強さでいったらこの雑誌に叶うものはないかも。本の作りが凝っててカッコイイ。物語で読ますタイプの作品はあまりないんだけど、一本一本のクオリティの高さは見ればすぐ分かる。で、今回の執筆陣は福島敦子、田中達之、平凡、丹地陽子、中澤一登、D、ベジアン、前嶋重機、ヨコタカツミ、kumiko、春平、シュイッテン&ペータース。それからピンナップがDKともりおかしんいち。表紙は森本晃司。この中でパッと見て面白いなと思ったのは、華やかな色使いと細かい描き込みのkumiko「綿毛奇譚」。(・◇・)←こんな感じのヘンな生き物たちがわらわら出てきて、美しいうえにかわいくもあり。
【単行本】「17 じゅうなな」1巻 福山庸治 太田出版 A5 [bk1]
エロティクスF連載作品。登校拒否でひきこもり、でもネットでの株取引で金は稼いでいる少年・道康が主人公。家庭内では暴君として君臨、すぐにキレ、親にも暴力をふるい続ける彼の前に、ある日「かすみ」と名乗る女が現れるようになる。その後、「17歳は純粋で気高く最も美しい歳」であり「17歳だけがこの世から祝福を受けるべき存在」として聖なるものとあがめる集団がからんできて、道康の生活は一変……といった感じで物語は進んでいる。エロティクスF掲載時は何がなんだかよく分からなかったのだが、単行本でまとめ読みしてもかなり分かりづらい、というか迷わされる。主人公の目の前で起こっている出来事が、本当なのかウソなのか、そこらへんの境目がぐわんぐわん揺さぶられて酔っ払ってしまうような読後感。う〜む、これからどうなるんだろう。
【単行本】「恋愛ジャンキー」4巻 葉月京 秋田書店 B6 [bk1]
相変わらず華やかで健康的なHがたっぷり。読んでた単純に「眼福眼福」と思える漫画。登場する女の子の中ではやっぱり、コンテマンの地井さんが好き。ゴミ捨て場から拾われてきた美少女型のパソコンで「ちぃ」と喋るあの地井さん、ではなくて巨乳で眼鏡っ娘な人です。ネットがらみの伏線ありげだったのに、なかなかそっちの方向には行かんですな。
神保町の高岡書店で吉川良太郎「ペロー・ザ・キャット全仕事」(徳間書店→bk1)という本を見かける。おお、この表紙絵はSAI2COさんじゃないですか。カッコイイ〜。
週末に備えて買いだめ。早売り物件を含めてぐわーっと買う。というわけで今手許には以下のようなものがたまっております。感想はいったん寝てから書きますんでちょっとお待ちを。……とか書いた後ぐう2寝て起きたらもう夜だ。
●早売りじゃない物件
【単行本】「17 じゅうなな」1巻 福山庸治 太田出版 A5 [bk1]
【単行本】「こんすとらくたーず」1〜3巻 法田恵 少年画報社 B6 [bk1]
【単行本】「恋愛ジャンキー」4巻 葉月京 秋田書店 B6 [bk1]
●早売り(26日物件)
【雑誌】少年エース 7月号 角川書店 B5平
【雑誌】MEN’Sドルフィン VOL,23 司書房 B5平
【雑誌】激漫 Vol.32 ワニマガジン B5中
●早売り(28日物件)
【雑誌】阿ウン 7月号 ヒット出版社 B5平
【単行本】「おさなづま」8巻 作:森高夕次+画:あきやまひでき 双葉社 B6 [bk1:既刊分/8巻未入荷]
【単行本】「軍鶏」12巻 作:橋本以蔵+画:たなか亜希夫 双葉社 B6 [bk1:既刊分/11巻未入荷]
●早売りなんだかどうだかよく知らない物件
【雑誌】error vol.01 美術出版社 B5平 [bk1:Vol.00/Vol.01未入荷]
【単行本】「かっこいい自転車」 町野変丸 太田出版 A5
【雑誌】アフタヌーン 7月号 講談社 B5平
もちろん注目は、高野文子の読切「二の二の六」。タイトルだけを見て、二と二ならかけても足しても四だろうと思ったのだが、住所の番地表示でした。ボランティアでとある老婆とその長男が住む家に派遣されたヘルパーさんのお話。この長男さんは女子高生の女の子と知り合っていたりするし、物語の中では重要なファクターになっているのだけど、家庭に影響を与えるとかはなし。というかそれぞれの登場人物たちが、触れ合っているようだけどみんな完璧にディスコミュニケーション状態。4人の踊り子さんたちはてんでばらばらに舞っているんだけど、一つの舞台としては絶妙に調和しているといった感じ。もちろん指揮をとっているのは縦横無尽、鮮やか軽やかに紙の上を走りまわる高野文子の筆。かっこいい〜。さえ思う。それぞれのキャラの行動はさほど珍しくはないのに、実に不思議な漫画ですなあ。
巻頭カラーは植芝理一「夢使い」。今回はひょっとして女の子たちにきせかえショーをやらせてみたかったとかだろうか。いやー楽しそうだなあ。鬼頭莫宏「なるたる」。いよいよ戦闘開始。かなり不穏なことになりそうでワクワクする。あさりよしとお「細腕三畳記」。三葉虫を駆使する魔法少女を何度も目撃してしまう少年。ちいさい娘さん好きとしてもうれしい内容。ひぐちアサ「ヤサシイワタシ」。ヒロインの面倒くさい女ぶりがさらに増大。「ヤサシイワタシ」1巻と「家族のそれから」の単行本が6月22日に同時発売というのはうれしい。黒田硫黄「茄子」。今回はずっと女子高生タカハシが弁当作ってます。だからなんだという感じなんだけど、これが無性に面白いんだから黒田硫黄はすごい。アフタヌーンプレゼントに天狗党と茄子のテレカが出てるんで応募しちゃおーっと。実は以前、プレゼントで「大日本天狗党Tシャツ」を当てたことあるんだけど、アレって今だとどのくらいプレミアついてるのかなあ。もちろん売らないけど。
杉原亘「コドモ、ノソノゴ」。2000年冬の四季賞受賞作品。ノスタルジックな絵柄で腕白坊主の恋を描く。わりとありがちな話かな?と思いつつ読んでいたのだけど、ラストまできっちりお話が作られててけっこう面白かった。2001年春の四季賞・うえやまとち特別賞を受賞した山口和夫「尻の主題による二つの物語」は、外国の民話っぽいお話を、またそれっぽい絵柄で描いた物語。ちゃんと読むとそれなりに面白いのだが、ちゃんと読むのがけっこう骨な作風。漫画というより絵本に近い。描き込みが細かいので、もっと紙質のいい本でないとツライかも。
【雑誌】ヤングアニマル 6/8 No.11 白泉社 B5中
田中ユタカ「愛人[AI-REN]」復活。お風呂にも一緒に入るようになったイクルと愛だが、そのあと、「これがボクとあいの」「この世で最後の日々だ」とかいわれてしまうと、一気に幸せな光景が切ないものであるように映ってくる。やっぱりこのエピソードが最後になるんだろうか。また泣かされてしまいそうだ。文月晃「藍より青し」。そろそろおしまいに近づいてるのかな?と思ったが、まだまだ続くっぽい。
【雑誌】ビッグコミック 6/10 No.11 小学館 B5中
増刊枠のほうでの連載であった、岡崎二郎「時の添乗員」がゲストで登場。万博のころのタイムカプセルと初恋の想い出と時間旅行をうまくからめ、破綻のない丁寧な作りできっちり読ます。青柳裕介「まぐろ土佐船」。扉ページがいいなあ。クロマグロ、ミナミマグロ、メバチマグロ、キハダマグロ、マカジキ、メカジキの写真とその特徴、キロ当たりの卸値とか。これのおかげでその後のマグロ漁の様子にまた一つ重みが感じられたりもした。
【雑誌】ビッグコミックスペリオール 6/8 No.12 小学館 B5中
太田垣康男「MOONLIGHT MILE」。今回のターゲットは日本の技術者が開発した二足歩行ロボット。カラーページがえらくかっこいい。こういう人間が乗る作業ロボットはすごく好きだが、この作品内のそれはけっこう問題点が多くてたいへんそう。二足歩行するなら、やっぱりボロブ(以下略)。作:やまさき十三+画:幸野武史「沙堂やん」。ただの映画監督の伝記的な話に留まらず、しっかり作劇されてて着実に面白い。
【雑誌】リトルピアス その30 東京三世社 A5平
おなじみロリ系のA5単行本サイズ雑誌も30冊目。今回は特集「首輪物語」。一つの首輪はすべてを統べ、暗闇のなかにつなぎとめる。なるほど。
ほりほねさいぞう「The TinWoodman have become the king in WINKIE」。邦題(というか)は「ブリキの木樵ウインキーの王になる」。子役の女の子が、おにいちゃんたちとクスリやったりしながらHなことをいっぱいしちゃう〜というお話。かわいい絵でラストもほのぼのっぽく見えるけど、この女の子の家庭環境自体はさりげなく悲惨だし、すごい状況ではある。ほしのふうたの描く女の子は毎度いいなあ「Cat or Dog」。あと頭身が異様に低い女の子が、フィストファックとかやりまくりな、たまきさとし「PREPARED DISTORTION」も注目作品。1mの超巨大バイブをつっこまれて幼女のおなかがぼっこり膨らんでるシーンとか、かなりテンション高いし刺激的。
【雑誌】コミックピンキィ 7月号 オークラ出版 B5中
ダーティ松本の描くエロマンガ黎明期激闘物語「エロ魂!」。描写がダイナミックですごくいい。持ち込み野郎であった松本くんは気に入らない編集者をポン刀でぶったぎるし、バックグラウンドでは出版社のものとおぼしきビルが崩壊してたりするし。何をしでかしてくれるかすごく楽しみ。舞登志郎「メジャー漫画家への道」。今回はまた異様に濃いうえに暑苦しい新キャラ、ピンキィ高橋が登場。エロに賭ける気合いがはた迷惑なくらい迸ってて、なんかいろいろやってくれそう。そのほかで目立ったところでは、国津武士が初登場。「夢のお医者さんごっこ」。子供のころの初恋Hにトキメキ。
ポツポツと小雨降る中家を出る。転ぶ。臀部を軽打。それが災い多き一日の始まりだった、と思ったがとくに大したことはありませんでした。
会社のマシンに余っていたPCIのビデオカードを差してデュアルディスプレイ化。CPUもデュアルなんでデュアル・デュアル。パラレるんるん。自分のマシンをデュアルディスプレイにするのは実はこれが初めて。さぞや便利になるかと思ったけどまだ慣れてないのでいまいちしっくり来ないところも多い。ICQ 99bはサブ画面で使うのにちょうどいいかと思ったのだが、メイン画面の端っこにいくとツールバーとしてはりついてしまいサブ画面にもってけない(OS:Windows 2000)。融通きかないソフトだなあ。デュアルディスプレイ事態は、とりあえず慣れればきっと便利だろう。最近Webを見ながら記事を書いたりすることが多いので、そういうときには確実に威力を発揮するはず、だと思う。あと、CRTのメイン画面と液晶のサブ画面の色のカラーマッチングをとるのはかなり難しいことなのだと気づいた。
【雑誌】CUTiE comic 7月号 宝島社 B5平
いきなりの休刊号である。この手の、少女を卒業した女性に向けたハイクオリティな漫画雑誌という路線を切り拓いたエポックメーキングな存在だっただけに、けっこうショックはデカい。休刊という噂は実はかなり前に聞いていたのだけど、それでも実際、すごーく短い休刊の言葉を目にすると複雑な気分になる。確かにここしばらくは編プロのシュークリームが手を引き、この手の雑誌のメジャーどころ(小野塚カホリとか南Q太とか)はいなくなっていたれど、その分、成長途中の作家の作品がいろいろ見ることができてこれはこれで面白くなってきたなと思っていただけに残念。休刊号ながら表紙に「毎月24日発売!!」という文字が残ってるところを見ると、わりと急に決まったんじゃないかなあとか思っちゃうんだけどどうなんだろう。それにしてもやっぱり惜しい。なお、後継誌についてはアナウンスされていない。
で、最終号の巻頭カラーは、もうコレしかないでしょう。羽海野チカ「ハチミツとクローバー」。美しさと可愛さをともに備えた絵だけでなく、笑いあり切ない恋ありでストーリー的にも申し分なかった作品だけに、続きが読めなくなっちゃうのはとても痛い。これだけの実力の持ち主だし、きっとどこかほかの雑誌も目をつけるのではと思うけれども、可及的速やかに次回作掲載雑誌が決まってほしいものだ。こういういい作品を続けてもらうためにも、みんな単行本まで待つなんて悠長なこといってないで雑誌を買いませう。単行本まとめ読みの快感を味わいたいという人も、別に読まなくてもいいから投資するつもりで雑誌は買うだけ買っておくというのはいかがだろうか(半ば冗談半ば本気)。
大倉かおり「ユカとまーくん」。アツアツカップルのシアワセぶりが微笑ましくて、好きな作品だった。絵柄的にも話的にもカラッとしてて読みやすかったし。朔田浩美「Pink ROSE」。この人の絵はこのところとみに洗練されてきているなーって気がする。瑞々しいし、パッと見てこの人だって分かる独自性もあるし。大久保ニューは2話掲載。自分がゲイであると気づいてしまった少年の青春物語である「LONG HOPE」がとくに面白かった。オーツカヒロキ「愛ラブSHOCK!!」。可愛すぎる女装男子マオとカイジくんのドタバタコメディも大団円。この作品もそうだけど、休刊によりブツ切れ感の強いラストになってしまった作品がとくに見られなかったのは不幸中の幸いといったところか。
【雑誌】LaLa 7月号 白泉社 B5平
筑波さくら「目隠しの国」の新シリーズが今号からスタート。触れた人の未来が見えてしまう女の子かなでと、逆に過去が見えてしまう少年あろうの学園ラブストーリー。整った絵、華があって気持ちのいいストーリーと、今回も完成度は非常に高い。でも雑誌の表紙に「新連載スタート」と書いちゃうのはいかがなものかと。なかじ有紀「ビーナスは片想い」。微笑ましくラブラブ度がすごく高くて楽しいなー。予定調和の気持ち良さをひしひしと感じる。津田雅美「彼氏彼女の事情」。一馬&つばさ編がそろそろ最高潮。今回の終盤のほうとか、透明度が高くてすごくいい。次回、どのようなところに落としていくのか、とても楽しみ。
【雑誌】ヤングサンデー 6/7 No.25 小学館 B5中
高橋留美子「1ポンドの福音」の新シリーズが掲載。さすがの安定感できっちり面白い。それにしてもこの作品、3巻までしか出てないのに長いな〜。足掛け何年になるんだっけか。武村勇治「風娘」。高橋尚子の実録漫画。なお武村勇治は、少年サンデーでボクシング漫画の「マーベラス」を描いていた人。
【雑誌】モーニング 6/7 No.25 講談社 B5中
たかもちげん「警察署長」が復活! といってもたかもちげんはすでに死去しているので、脚本:高原泉+作画:やぶうちゆうきのコンビがキャラとストーリーを引き継いでる。なお「やぶうちゆうき」は、絵からして「やぶうち優」とはまったくの別人であると思われる。弘兼憲史「部長島耕作」。今野さんと遊ぼう。このおっさんやっぱり好き。自分の上司にはなってほしくないけど。沼田祥男「宝物」。メールがきっかけで知り合った、駆け出しデザイナーの男とパン屋で修業中の女のラブストーリー。斬新さはないもののまっすぐストーリー勝負する作風に好感を持った。太田垣康男っぽい絵柄だけどアシスタントやってたんだろうか。
【雑誌】ヤングジャンプ 6/7 No.25 集英社 B5中
山口譲司の読切「犬男」が掲載。ジャンボ機の事故で奇跡的に生き残り山犬に育てられた少年が、長じて山犬的能力を生かし、ボディ・ガートのエキスパートとして活躍するというお話。アクションあり、ちょっとしたギャグありできっちりまとまっている。連載してもいいタイプのっ設定って感じがする。高橋陽一「キャプテン翼 ROAD TO 2002」。日向くんはユベントスでも半袖ユニを肩までまくる。片山誠のジャイアンツ漫画「ワルG」。よりによってジャイアンツをこれ以上強くしてどうしようというのだ的漫画だったが、なんかヘンなこといっぱいやってて愉快でもあった。今回のラストの見開きなんか思わず笑っちゃったよ。それにしても最後まで元木が「ええ顔」してるなあ(あと江藤も)。
【雑誌】週刊少年チャンピオン 6/7 No.26 秋田書店 B5平
八神健「ななか6/17」。いいお話だ〜。今回は17歳ななかがいったん稔二に否定され、自分と向き合ってみる。今後、彼女がどういう結論を出していくのか楽しみだ。物語は着実に前に進んでいる。あと雨宮さんはいいなあ。伯林「しゅーまっは」。今回は彩の親友の川村ちさちゃんにスポットライト。けっこう気になっていた娘さんだけにちょっとうれしい。全国にコモエスタ急増中、松山せいじ「エイケン」。意味のないパンチラ、ダメダメな展開はやはり素晴らしいが、今回は過去4話のなかでは若干大人しめか。お約束の巨乳ムニたっぽんなシーンはあるけれども。それにしても最近、「いらんサービス」をする漫画がアツイ。作:小宮さなえ+画:野々村秀樹「ファントム零」は最終回。
またしてもノートパソコン欲しい病が強まってきててFMV-BIBLO LOOX Tシリーズの新モデルにムラムラしているところ。旧モデルの叩き売りとかないかなー。
【雑誌】スーパージャンプ 6/13 No.12 集英社 B5中
徳弘正也「狂四郎2030」がすごく面白い。旧少年ジャンプ系作家の中で、数少ない「今も旬」な作家じゃないだろうか。仮想現実という、使い古されてしまったかのようなネタもすごくうまく使えているし、しっかりとした物語作りでぐいぐい読ます。すごーくシリアスな展開の中でもお得意の下ネタをぽこっと入れてくる呼吸が絶妙。今回なんかはちょっとしたセリフで主役二人の思いの深さを描き出す演出がすごくいいなと思った。これはぜひとも単行本買ってまとめ読みしなきゃいかん。というわけで自分用メモのbk1リンク。
【雑誌】近代麻雀ゴールド 7月号 竹書房 B5中
「燃える!お兄さん」の佐藤正の新連載「燃え燃え建設 トーゴー愚連牌」がスタートして、ちょっとびっくり。貧乏土建屋の馬鹿社長が娘のヘソクリをちょろまかして豪遊〜というところから始まるギャグ漫画。第1回めは短いページに詰め込みすぎかなって感じがちょっとした。も少しスピード感が出てくるといいのだけど。作:有元美保+画:安達哲「ギャル雀」。薬を呑まされて撮影されたエロ写真で脅され、カッコ良かった女雀士・カオリさんはすっかり卑劣な店長のいいなり。客に対する風俗まがい、というか下手するとそれ以上のお色気サービスを強制されているというエッグい展開。なんだか一時期の「さくらの唄」を思い出すようなねちっこさでとてもスパイシー。ハラハラしつつも早く先が読みたい。さらにシドい展開にしちゃうんだろうか。
【雑誌】週刊少年サンデー 6/6 No.25 小学館 B5平
河合克敏「モンキーターン」。痛そう……。短期集中新連載、田辺崇「いるか!!」がスタート。イルカが泳ぐ海で育った奔放な少年が主役。彼の幼なじみの少女(あだなは「いるか」)が水泳の指導を受けるため東京へ行くと聞き、彼も追いかけていこうとするが……といったところ。競泳モノになるのかな?
【雑誌】週刊少年マガジン 6/6 No.25 講談社 B5平
というわけで作:天樹征丸+画:さとうふみやの金田一少年コンビの新連載「探偵学園Q」がスタート。学校の勉強は苦手、でも妙にカンのいい中3の少年・キュウ。彼は中学校卒業後、探偵になることを目指して探偵養成学校である「団探偵学園」を受験する。その試験は一瞬だけ写されたとある部屋の写真をもとに、殺人事件の推理をするというもの。その試験の最中、彼は試験会場に行く途中で出会った瞬間記憶能力を持つ美少女・美南恵らの面々と協力しあいながら課題をクリアしていく……という出だし。ここからは今後の展開次第ではあるけれど、金田一少年がかなり長くなっちゃったので仕切り直しといったところか。とりあえず少年少女探偵の数は増えるので、賑やかになりそう。主人公のキャラとしては金田一少年のほうが押し出しが強かったと思うので、そこらへんをどうクリアするかは課題になってくると思う。あとはどの程度新鮮味が出せるかってところか。
【単行本】「バガボンド」10巻 漫画:井上雄彦+作:吉川英治 講談社 B6 [bk1]
もう10巻になるのかー。週刊だとペースが早い。帯によれば累計で1600万部突破したとのこと。すげー。
この巻は柳生石舟斎を目指す武蔵と、柳生四高弟の激突がメイン。宝蔵院編を経た後だと、だいぶ武蔵のほうに格上っぽさが出ている。このような主人公の成長ぶりを見るのはうれしい。武蔵と四高弟が対峙するシーンの緊迫感、アクションの迫力など、もう単純にカッコイイし、実にスムースにテンポよく読める。読んでて気持ちがいいです。あと、四高弟がけっこうみんないい人っぽくて好き。
【単行本】「ぶっせん」5巻 三宅乱丈 講談社 A5 [bk1]
今号はぶっせんの土地売却を巡って、城くんや三条くんらが行ったり来たり。相変わらずぶっせんの面々のやってることが爽快に馬鹿らしくて楽しい。トラブルはいろいろありつつも、妙に空気が肌になじみ、読んでると落ち着いたりもする。ゆかい。
ビジネスシヨウ 2001 TOKYOに行ってきた。ビッグサイトに行くのは今月2回めだ。いつもより早めに起きて眠かったので、会場に入る前にビッグサイト近くのベンチで15分くらい昼寝。でもポツポツ雨が落ちてきつつあったのでほどほどにしておく。会場ではブースを一通りぐるりと見て回ったけど、目新しいものはあんまりなかった。元気なのは携帯電話/端末に関するブースばかりで、PC本体は全然ないし(シャープの新Mebiusくらい)、周辺機器もちょぼちょぼというくらい。デジカメにしたって主だったところはカシオ、エプソン、京セラ、ニコンくらいで、オリンパス、富士フイルム、サンヨー、キヤノン、コダックあたりは出展なし。ここ2年くらいPCのハードウェア系、とくにパーツのことばかり追っかけてきた身には不如意な分野ばかりでいまいちピンと来ず。もうビジネスの主流はノンPCな方向にいっちゃってるんかなあと思わされる展示会だった。
会場を回り終えるとちょっと足がむくんだ感じになっていて、運動不足を改めて痛感。そんな今、興味を惹かれているのが金魚運動マシーン。アレやりながら本を読むのって可能なんだろうか。効き目のほども大いに気になっている。
【雑誌】コミックバンチ 6/5 No.2 新潮社 B5中
第2号。さすがに創刊号ほどテンションは高くないけれど、今号も面白く読めた。まずは巻頭カラーの新連載、こせきこうじ「現在大無職 再就職活動中 山下たろ〜くん」。あの「野球しかできない男」、山下たろ〜くんが復活である。というとただのリバイバルものっぽいんだが、これが良かった。甲子園で優勝してから10年後、山下たろ〜はいいことまったくなしな状態だけれども、一生懸命なのは昔と変わらず。久しぶりに野球をやって必死にあがいているさまは、なんだか泣けてきてしまった。電車の中で読んでてちょっとヤバかった。
もう一つの新連載、にわのまこと「ターキージャンキー」のほうは、「客に夢を見せるプロレス」を追求するプロレス馬鹿の物語。おちゃらけたことはやりつつも、プロレスに対するアツい想いも伝わってきた。それから原哲夫「蒼天の拳」(監修:武論尊)は今回非常に男らしくてカッコよかったし、作:柴田錬三郎+画:柳川喜弘「眠狂四郎」もしっかり読ます骨太さがある。全般的にどの作家も手クセで漫画を描こうとせず、大人ならではの「努力・根性・勝利」を体現しているって感じが頼もしい。
なお、創刊号は実売率が8割近く行ったそうで、滑り出しとしては大成功といえるんじゃないだろうか。完売というのはつまり「もっと売れる可能性があったのに店頭になくて客を逃している」という状態ともいえるわけだし、書店の棚に本が置かれたままになっている状況というのはそれだけで広告効果があるわけだから、新雑誌の場合はとくに、適度に売れ残ったほうが具合がいい、らしい(あまりたくさん売れ残るのは困るけれども)。創刊号はそういう広告効果とご祝儀相場を踏まえて多めに刷っているはずだから、ちょうど良いくらいの刷り部数設定だったんじゃないかなー。いい加減な推測だけど。
【雑誌】Zipper comic 6+7月号 祥伝社 B5平
この号から隔月刊行に。これまで不定期刊で発行されていたころは、CUTiE comicやFEEL YOUNGなどと重なって描いている人が多いこともあり、「この手の雑誌も飽きてきたかなー」と思ったものだが、今回は面白く読めた。そういった人たちも多く描いてはいるけれど、ビッグネームと若手とのバランスがちょうどいいくらいに収まってて新鮮味もあり読みやすかった。なお、漫画執筆陣は朔田浩美、宇仁田ゆみ、藤末さくら、吉本蜂矢、小野塚カホリ、桜沢エリカ、栗生つぶら、三原ミツカズ、高瀬志帆、藤原薫、南Q太。
まず朔田浩美のZipperモデルストーリー「GIRL POWER ON」。すみません、YOPPYという人については何も知らないんだけど、朔田浩美の描く女の子は瑞々しい魅力があってカッチョいいなーと思いながら読んでました。宇仁田ゆみ「ハナサキキス」。読んでいて居心地のいい学生恋愛ストーリー。適度な青さがあって爽やか。吉本蜂矢「女地球人リンコ」は、徹頭徹尾すれ違いっぱなしのカップル模様が楽しい。スパイシーなギャグもそこかしこでいい味出してる。それにしても「デビューマン」の2巻、出てくれないかなあ。栗生つぶら「ほんのりばらいろ」。ビビビビっと天のお告げ的に訪れた初恋模様という感じ(初ではないかもしれないけど)。なんとも可愛らしくて微笑ましいな。そして羨ましくもあり。
藤原薫「僕らの広大なさびしさ」。主人公の少年の周辺で、自分の好きなものがいつの間にかどこかに消え、それが予期しないときに突然、空中から現れて戻ってくるといった出来事が頻発するようになる。そしてそんな中、彼は一人の女性と知り合うことになるが……。物語全体の空気がピンと張り詰めていて、とても美しい。この緊張感は藤原薫ならでは。南Q太「クールパイン」。タイトルどおり非常にクール。堂々として揺るぎなく面白い。
【雑誌】BJ魂 7/1 集英社 B5中
エクストラビージャンが誌名変更した模様。「ビージャンこん」と読む。
平松伸二「どす恋ジゴロ」もあるし、いつも通りのメンツかなーと思っていたら、華倫変「コギャル危ない放課後」が掲載されててビックリ。内容は、AVに出演したコギャルの撮影風景を描くというもの。AVらしい語りのシーンで、ハードな人生を何気なく語るのが生々しい。華倫変の描く女の子は、曖昧な表情がいいです。あとそのほかでは、おかざき真里「月とくだもの」
が注目。雨の振る夜に町中で不思議な女性にもらった種を植えてみたところ、そこから自分をフッたはずの女とちょっと気になっているウエイトレスの女の子が生えてきて……というちょっと不思議なお話。
【雑誌】ヤングチャンピオン 6/12 No.12 秋田書店 B5中
新連載「サバス!」は、作画が尾上龍太郎、そして原作が土田世紀というなんとも濃いコンビ。とある平凡な家庭に生まれた双子兄弟。しかし弟のほうは全然眠らないという特異な体質だったため、親許から離され施設に収容されて極秘裏に育てられていたが、それが12年ぶりに戻されることになったが……という出だし。この家のじいさんがすでにボケていて作品の端々でヘンな動きをしてたり、何やら不思議な雰囲気が漂っている。クセが強く、うまくハマれば面白くなりそう。作:高見広春+画:田口雅之「バトル・ロワイアル」。天才・三村編が盛り上がってきている。「バトル・ロワイアル」の中でもヤマ場の一つなだけに、さすがに面白い。
【雑誌】漫画アクション 6/5 No.23 双葉社 B5中
ますますすごいことになっている、ながしま超助「ぷるるんゼミナール」。前号でほのめかされたとおり、セクハラ推進を社是とする会社で、今度は元暴走族のサラリーマンK.Y氏も登場。それにしてもすさまじいセクハラぶりだ! 倉田真由美の人生相談漫画「たま先生に訊け!」。今回の相談者はちょっとびっくり。某漫画評論の大御所が合コン、さらにはヤリコンがしたいと心の声を……。ひょっとして今後、思いもよらぬ展開が待っているのかー!? 高橋のぼる「キラリが捕るッ」。今回はビールかけ編。という時点でもうすごいことにならないわけがない。すごいことになってます。
【雑誌】ドルフィン 7月号 司書房 B5中
このところ天崎かんなが好調だな〜と思う。「遭難!!爆乳キャスター安西さん」。今回も女子アナ安西さんが南の島でHな目に。カラッと明るくて、Hシーンもしっかり激しくやっている。口もととか、全体にむちむちした感じが好み。体液描写もぬめぬめしてていいなあ。もとや真はドルフィン初登場らしい。そういえばそうだけどちょっと意外だった。「ハハワカガエル」というタイトルどおりに若返った母親が、息子の筆おろしをしてあげるというお話。おなじみの人だけど、改めて少女化したおかあさんがカワイイなと思ったりした。
北河トウタ「OLフラストレーション」。眼鏡っ娘で巨乳でちょっとニブめなOLさんが、先輩にダマされてみんなにHなことされちゃうというお話。キュートな絵でエロのボリュームもあって、こりゃええですわい。多人数モノが好きな人間にはたまらない。多人数モノでは御堂つかさ「桃から生まれて…」もなかなかエロかった。LAZYCLUB「試着の時間ですヨ♥」。今回もベタに、Hなことしまくり。ええ仕事してますなあ。
【雑誌】ファンタジーライズ 7月号 メディアックス B5中
第2号め。冨樫「トイえるかどくら」は、ガレージキットの原型師を目指すフリーター男の部屋に、未来から派遣されたというメイドさんがいきなり現れて……という「SFおしかけ女房モノ」。作画品質は高く、表情のデフォルメのつけかたも面白くてパッと目を惹かれる。山田タヒチ「紫陽花」。兄いもうとモノ+ロリ+羞恥プレイという充実の組み合わせ。やってることは大胆だけど、読後感は爽やかで気持ち良く読めた。EB110SS「カムカム雲雀荘」。この人の絵は和むし、少女への愛があふれてていい。森山眞弓法相が本領発揮する前にぜひ単行本を……と思っていたところ、最後通牒さんの「更新情報&近況」5月22日分によれば、6月16日に単行本「毎日が少女日和」が出るというではないですかっ。わーいわーい、楽しみ〜。
週明けは忙しい〜のだが、なんとか仕事を片付けて、仕事でおつき合いのあったデザイナーさんの送別会に出席して飲み食い。明日はビジネスシヨウかぁ。めんどくさい……。でもビジネスシヨウは面白げな文房具とかがあったりするのでけっこう好き。ていうか早く寝なきゃ。
【雑誌】OURs LITE 7月号 少年画報社 B5中
巻頭カラーでおがきちかの新連載「エビアン★ワンダー」が新連載。妖精的なものも存在する中世ヨーロッパ的な世界を、いわくありげな姉弟が旅し、さまざまな事件に遭遇するといったお話である模様。シャレた気持ちのいい印象の絵とは裏腹に、人妻のマゼンタさんのセリフがやけに妄想を掻き立ててくれてドキッとする。それはともかくとして、導入編はきれいにまとまりスムースだったし面白くなりそう(若干、登場人物たちの行動に割り切れない部分も残るかもしれないけれども)。次回以降も期待。どざむらの異星人遭遇コメディ「だらだら星人再来!!」は、宇宙人との漫才的なかけ合い部分もいいけど、小学生カップルのラブラブ模様がいいエッセンスになってる。
中前英彦「SweetSmoke」。この人、あめかすりでしょうか。タバコと、内気な彼女とその彼氏のお話。彼氏の脱いだ靴をこっそり履いてみてその体温を感じてみたり、控えめなんだけど噛み締めるような感情表現の仕方が面白い。ゆっくりゆっくり少しずつ押し出されるようなセリフ、コマ運びもこの女の子のキャラに合ってて、なんとも味がある。陽山明子「空の約束」は、時代的にはヤマトタケルのあたりだろうか。その時代の、平凡な兵士と邑の娘の物語。兵士が転属になって遠隔地に飛ばされることになり、娘の心は揺れる。OKAMA、井荻寿一あたりを想起する端整な絵柄。お話もしっとりしてていい感じなんで、もっと長い作品も読んでみたくなった。そして小野寺浩二「妄想戦士ヤマモト」は7月に単行本発売が決定。いや、めでたいですな。宮尾岳「KAZAN」は最終回。ちゃんと物語を追っかけてなかった時期があったんで、そのうちちゃんとまとめて読んでみよう。
【雑誌】ヤングマガジン 6/4 No.25 講談社 B5中
阿部秀司「エリートヤンキー三郎」。新入生編いよいよ大詰め。そういえば三郎がこういう状態になるのってすごく久しぶりのような。東和広「ユキポンのお仕事」。今回ユキポンはちょっとだけしか登場せず。それにしてもこの人は本当に海女さんが好きそう。古谷実「ヒミズ」。友である住田のために窃盗を働こうとした夜野。しかし、事態は当初考えていたことをはるかに上回る大事に発展。出口がなさそうな青春物語は息苦しく進展している。展開としては派手ではないのだが、緊張感に満ちていて読みごたえはかなりある。先が気になる。山本マサユキ「ガタピシ車で行こう!」が掲載。女の子出現頻度アップ。次号も掲載とのこと。
【雑誌】ビッグコミックスピリッツ 6/4 No.25 小学館 B5中
巻頭カラーで現代洋子「おごってジャンケン隊」が再開。しばらくは家庭の事情とかもあって隔週ぺースとなるそうだ。柏木ハルコ「花園メリーゴーランド」第2回め。前回に引き続き、いい感じに面白い。山の中の村は、現代の常識とはかけ離れて性的にオープンなところで、そこに迷い込んだ少年はその地のぺースに呑み込まれていく……といった状態。開けっぴろげでありつつすごく不穏でもあり。ヒキが強くて次回もすごく気になる。
【雑誌】週刊少年ジャンプ 6/4 No.25 集英社 B5平
岸本斉史「NARUTO」。今回からはナルトを慕ってるらしき女の子・ヒナタの出番。小動物みたいにビクビクしててけっこうかわいい。つの丸「重臣 猪狩虎次郎」はこのところずっとシリアスな展開。そろそろ最終回が近そうだ。