【雑誌】ヤングマガジン 4/3 No.16 講談社 B5中
佐々木昇平「ガキジャン」は新連載。「3週連続」って書いてあるところを見ると短期集中連載なんすかね。お話のほうは小学4年生のクラスのみんなが遠足に来て鍋をやることになるのだけど、主人公は自分の担当である肉を持ってくるのを忘れてしまいう。そこで彼は山で狩りをすることを決意するが、熊に出会ってしまってさあタイヘン……という感じ。絵柄や作風的には、平本アキラ「アゴなしゲンとオレ物語」を想起させるところがある。そういえば最近アゴゲンもアウトドアネタが多いし。本作はアゴゲンほどくどくはないものの、けっこうムチャはやっていてわりと面白いと思う。平本アキラ「アゴなしゲンとオレ物語」のほうは、ゲンとケンヂがダウジングに挑戦するというお話。ラストのしょうもなさに思わず笑ってしまった。
読切、鈴木一世「ゲヘヘのヌベコ」は、以前別冊ヤングマガジンに掲載されたことのある作品の続編(当時の感想は20050618日記)。ものすごい怠け者のダメ男と、サメみたいな歯でブスといわれているけどフェラチオ技術だけは超一流なヌベコのラブストーリー。主人公と一緒にいたいがため、フェラチオを頑張るヌベコがなんだかけっこうかわいく見えて、お話のほうはコミカルで後味爽やか。絵もサバサバしてて悪くない。あと今号には市川ヒロシ「2人暮らし」も掲載。なんだか若手の作品が多めで面白かった。
【雑誌】ビッグコミックスピリッツ 4/3 No.16 小学館 B5中
真鍋昌平「闇金ウシジマくん」は連載再開。今回は風俗嬢&その常連さんたちを沈めるのかな〜という感じ。ガッツリ濃い展開を期待。花沢健吾「ボーイズ・オン・ザ・ラン」。田西とちはるちゃんの再接近はあるんでしょうか……。のりつけ雅春「中退アフロ田中」のロボ&井上の関係とともに気になるところ。
【雑誌】週刊少年ジャンプ 4/3 No.16 集英社 B5平
高橋一郎の読切「エスキース」は、冴えない少年が交通事故に遭うも宇宙人の力で蘇って、そのときに得た特殊能力を使って、初恋の人を守ろうと頑張るというお話。絵は整っていてお話は前向き、ラブコメ風味もあって悪くはないと思うが、テンポはいまいちか。あと主人公の特技が最後に生きるシーンも、少しわざとらしいかなという気も。
【雑誌】漫画アクション 4/4 No.7 双葉社 B5中
高見まこの新連載「トリアングル」が開始。俵万智の小説を漫画化した作品とのこと。原作のほうは読んだことないけど、ライターやってる女性と、7歳年下の青年とのラブストーリーってな感じでお話は始まっている。高見まこのしっとり官能的な作風は好きなんで、先行きはけっこう楽しみ。湯浅ヒトシ「耳かきお蝶」は相変わらず好調。カラーとびらページがはんなり美しい。お話のほうだが、今回お蝶さんは活躍せず、金持ちの旦那に囲われてるおしづさんと、魚屋のあんちゃんの物語。人情の描写が細やかで、艶のある作画も良好。しみじみ良いです。
国友やすゆき「新・幸せの時間」はベッタベタの展開でワクワクします。主人公・良介と妻の関係が崩れ始めてたいへんなことに。良介をストーキング中のOL・遠藤さんの活躍に期待。いくらホテルが満室だからって、雨降ってる中、路地裏でアオカンせずとも良かろうに。しかしそれこそがクニトモイズム。
【雑誌】漫画サンデー 4/4 No.13 実業之日本社 B5中
作:倉科遼+画:みね武「艶恋師」。美少女フィギュアスケーター編の後編。なんかとんとん拍子に菊之助がスケーター少女を籠絡してる様子が面白い。あと菊之助とのセックス語、「ここは”浮橋”」「ここは”唐草居茶臼”の気分で舞うのよ……」とかいっている彼女の演技が最高。さすがに”きぬた”の気持ちで舞うシーンはありませんでしたが。
【単行本】「ファッションリーダー今井正太郎」1巻 西山佑太 講談社 新書判 [bk1][Amzn]
ものすごくダサいファッションのせいで告白した相手にフラれた少年・今井正太郎が、カッコ良くなろうと一生懸命あがく……という学園ドタバタコメディ。なんだか非常にゴチャゴチャした感じなんだけど、それが妙な存在感を発揮していて気になる作品。絵にしてもお話の展開にしても、なんだか独特のセンスに満ちている。
冒頭の告白シーンからして、正太郎は「オータムいも」とか書かれた、誰の目にもダサいトレーナーを着用。「今井正太郎のファッションセンスがダサい」ということは十分に伝わるが、それにしてもこれはダメとかいう以前に、「どこでこんな服買ってきたんだ?」というレベル。電車男初期バージョンでも、これと比べればイケメンクラスというくらいの調子っぱずれっぷり。その後も、正太郎が珍妙な格好でオシャレ街に繰り出したり、生徒会長女子が制服廃止を宣言するシーンでジャニ系美少年どもが踊りまくったり、得体の知れないテンションの高さを発揮。
というわけで奇抜な作品ではあるのだが、すごく頑張ってる感もあって、どうも憎めない。正太郎の幼なじみ女子・のん坊が出てきてからラブコメ的にもそれなりに楽しくなってるし。漫画としては読みにくい。トーンや細部の構成要素がうるさいほどで、詰め込み過ぎな感じ。でもその空回りっぷりは微笑ましく感じたりもする。今でもヘンな面白さはあるが、普通に面白くなりそうな期待感もある。今後の推移を見守っていきたいと思います。
【単行本】「おれはキャプテン」10巻 コージィ城倉 講談社 新書判 [bk1][Amzn]
カズマサがしきって、デレック、蝦名も所属する朋王学園は地区予選で快進撃を続けるが、那巳川属する体育会系体質な強豪校が壁となり……という第10巻。1年めはそれなりの手ごたえを得て、その後、楽しみな後輩も入ってきそうな気配。お話のほうもきっちり面白いけど、とにかく読みやすく作ってあるのがいい。あまりに読みやすいのであんまり意識することはないけど、試合時のコマ割なんかはさすがのうまさ。どのプレーをとっても、グラウンドのどこで何が行われてるんだか、非常に分かりやすい。蝦名がホームラン性の当たりを打つシーンとか、打球がすごく高く上がっていることを、とてもうまく表現できてると思う。
【単行本】「落語天女おゆい」 いけだたかし 小学館 B6 [bk1][Amzn]
落語好きの女の子・月島唯と、そのお友達が天女の力と使って、お江戸の町を騒がす妖魔たちと戦うというお話。アニメ版は途中で見るのをやめちゃったけど、こっちもいまいちかなあ……。いけだたかしの柔らかい絵柄自体は好きなんだけど、ストーリー的にいまいちグッと来るとっかかりがない。元のストーリーの問題もあるかとは思うんだけど、もう少し「言霊」「落語」といった道具立てでハッタリきかせちゃっても良かったんじゃないかなと思う。アクションものとしてはきれいに作りすぎちゃった感じもする。
【単行本】「幸福喫茶3丁目」3巻 松月滉 白泉社 新書判 [bk1][Amzn]
この巻もほのぼの。イケメン2人がいる喫茶店でバイト中の女の子・潤が、その一生懸命さと笑顔で人々を癒しまくり。コワモテなあんちゃんたちも次々陥落しちゃってて、潤は無敵なモテモテ状態ですな。彼女の元気良く爽やかで暖かい笑顔がたいへん魅力的。まあ1話につき数回、潤が笑う→男のコがズギューンというシーンがあるので、ちとやりすぎに思えちゃうときもなきにしもあらずですが。
3/18(土)……ドジ子弟
▼購入物件
【雑誌】ビッグコミックオリジナル 4/5 No.7 小学館 B5中
【雑誌】ヤングマガジン 4/3 No.16 講談社 B5中
【雑誌】ビッグコミックスピリッツ 4/3 No.16 小学館 B5中
【雑誌】週刊少年ジャンプ 4/3 No.16 集英社 B5平
【雑誌】漫画アクション 4/4 No.7 双葉社 B5中
【雑誌】漫画サンデー 4/4 No.13 実業之日本社 B5中
【雑誌】コミック電撃大王 5月号 メディアワークス/角川書店 B5平 [Amzn]
【雑誌】花とゆめ 4/5 No.8 白泉社 B5平
【雑誌】フラミンゴR VOL.11 三和出版 A5平
【雑誌】COMIC LO 5月号 茜新社 B5平 [Amzn]
【単行本】「RODIN」1巻 作:谷津弘幸+画:佐藤マコト 秋田書店 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「おねえちゃんといっしょ」 池上竜矢 コアマガジン A5 [Amzn]
【雑誌】ウルトラジャンプ 4月号 集英社 B5平 [Amzn][定期購読:出版社]
作:佐藤大輔+画:伊藤悠「皇国の守護者」。帝国の猛将・バルクホルンの生い立ちが描かれる。武骨な戦闘マシーンみたいな人と思ったら、意外と和み系なんですな。なかなかいい男だ。あと今回は導術師の少年・金森くんと、新城のエピソードが痛切。厳しい戦争を描きつつも、何気にしっかり萌えポイントも突いてくる。弐瓶勉「ABARA」は最終回。単行本は上下巻で5月19日発売らしいので、これはまとめ読みがよろしいでしょう。なお6月号からは、以前ヤンマガでやってた「バイオメガ」がこちらで連載再開とのこと。
あと今月は、司淳がカラーピンナップを描いてて、おまけ漫画の「えんぺつ劇場」が8P掲載。落書き系な奴なんだけど、落書きっていうにはうますぎでございますなあ。
【雑誌】月刊サンデーGX 4月号 小学館 B5平 [Amzn][定期購読:出版社/7andy]
中平正彦がGX初登場、読切「Dodge City」が掲載。銃と車がモノをいう近未来無法社会で、凄腕メカニックであり武器の使い手でもある少女が大活躍という感じのB級アクション。連載向きの話かなという感じもするけど、1話でサクッとまとめた。あと吉田蛇作は、本当にペンネーム変えてきた。というわけで吉田粒作名義になって「デス・プリ」が再開。
【雑誌】チャンピオンRED 5月号 秋田書店 B5平 [Amzn]
週刊少年チャンピオンで「ロボこみ」を描いていたやぎさわ景一が連載開始。タイトルは「突攻!メイドサンダー」。ある日、平凡な学生である主人公の元に、親からメイドさんが派遣されてくる。しかし彼女はメイドの一般的なイメージとは違って、特攻服に身を包んだヤンキーねえちゃん。でも大ざっぱなところはあるものの、ヤンキーメイドさんは何くれとなく主人公の世話を焼いてくれるのでした……というドタバタコメディ。元気のいいギャグをサバサバと展開し、ちょいとラブコメ風味もプラス。「ロボこみ」同様、気楽に楽しめる作品になりそう。隅田かずあき「ウィッチブレイド−タケル−」(シナリオ:小林靖子」は、桃太郎伝説のある村で生まれた少女が主人公の伝奇アクションって感じかな。アニメとの連動企画。
あと次号では、岩原裕二のプレ新連載と、COMIC RINで活躍中の糸杉柾宏の連載が始まる模様。あと読切で高橋葉介「学校怪談」、祭丘ヒデユキも登場予定。祭丘ヒデユキはなんかすごく久しぶりに見るな。このあたりの新顔構成は好みなメンツが多く、うまくハマれば個人的にはけっこう面白く読めそう。
【雑誌】コミックメガストア 5月号 コアマガジン B5平 [Amzn][定期購読:7andy/Fujisan]
今月はゴージャス宝田、竹村雪秀、みた森たつや、和六里ハル、猫玄らのレギュラー陣がお休み。層の厚い雑誌なのでそれでも水準以上ではあるけれど、コミックメガストアとしては若干物足りないかな。
マイノリティ「鳩子ちゃんと僕。」後編。ツンデレM娘・鳩子ちゃんと、その恋人である将ノ助のシリーズはこれで最終回。なんとなく垢抜けないところのある絵柄なんだけど、このシリーズは好きだった。変態セックスを密度高めにやりつつ、ラブラブであまあまでユーモアもあり。最後は濃い目の甘口できれいに締めくくり。作者は鬼畜でいくかラブラブでいくか迷ったみたいだけど、これでいいんじゃないですかねえ。ここまでやってきて鬼畜エンドっつーのも後味が悪いし。
野良黒ネロ「メガネっ娘クライシス」。家でこっそりコスプレする趣味の持ち主である巨乳優等生な女の子がなかなか良かった。太めな体型でボリューム感のある体つき、あと普段はツンツンした感じなのに実はうっかりさんなところもかわいらしくて良いです。DP「スマイル♥ジェラシー」。この人は毎度絵が良いですなあ。光を浴びたような線の感じがきれいで品が良いのだけど、エロシーンも濃い目でしっかりやってて実用面でも上々。あとサイキケイタ「ふたごちゃんPROOF」もスッキリした美麗な絵柄。これはカラーで見たかったな。
3/17(金)……無依と末
【雑誌】ヤングガンガン 4/7 No.7 スクウェア・エニックス B5中
作:原田宗典+画:井田ヒロト「戦線スパイクヒルズ」。このところ面白い。チサトばあさんがノブオにスリの特訓を施してるんだけど、チサトばあさんのカッコ良さと抱え込んだ苦悩が共に見えて、けっこうグッとくるものがあった。大高忍「すもももももも〜地上最強のヨメ〜」。バトルがアツくなる中、最終ページであの人が登場。ギャグっぽい展開が増えそうな雰囲気でホッとする。いやまあシリアスなのはシリアスなのでいいんだけど、やっぱこの作品の場合ギャグとか萌えとかもあったほうがより華やかなんで。
【雑誌】週刊漫画ゴラク 3/31 No.12 日本文芸社 B5中
村生ミオ「SとM」。いやー、なんだかもう凄い。今回は主人公がベッドにくくりつけられてて、そこにお局さんがまたがって彼を犯すという内容。それだけでも強烈にベタベタだが、その様子を携帯で主人公奥さんに実況中継している女がスゴい。最高潮時は完全に身を乗り出して、覗き込むようにアングル変えたりしてるし。こういうことを実行するほうも凄いが、そんなことされてるのに気づかない主人公&自称社内妻もなかなかに神経が太い。土山しげる「喰いしん坊!」。熊田vs.坂多のお好み焼き対決開始。なんか今回は店側もグルになってるんかな。
【雑誌】コミックバンチ 3/31 No.16 新潮社 B5中
今回は「蒼天の拳」も「コンシェルジュ」もお休みなんでいまいちな感じ。「羽生生純のニンゲン標本函」も、3ページしかないのでいまいち羽生生純の濃さが出てないかなーという感じ。
3/16(木)……蟷螂が登楼のため通ろうとしたら灯籠が
▼うさくん「しあわせぱんつ」[Amzn](感想は2/26日記)の初回限定版をゲット。女児ぱんつがおまけでついているという、どう処理したらいいのか困る物件。「どうせオタク系書店には置いてあるだろう」とか思ってタカをくくっていたら結局入手できなくて諦めてたんだけど、神田駅前にある24時間やってるエロ本屋の明治書店に行ったら発見したのでゲットしておいた。ぱんつおよび同梱のアイロンプリントはどうにもしてはおりませんが、取り扱い説明書だけは読んでおきました。うさくんの漫画はやはり面白い。
▼初回限定版といえば、アニメ「蟲師」[Amzn]のDVD第一集初回限定版も購入。最初、販売側が売れ行きを読み違えてて購入できない人がいっぱい出たので再出荷の運びとなったもの。残りの巻も第四集まで初回限定版で予約済み。第五集もAmazonで予約可能ようになりしだい申し込むつもり。
▼購入物件
【雑誌】ヤングガンガン 4/7 No.7 スクウェア・エニックス B5中
【雑誌】週刊漫画ゴラク 3/31 No.12 日本文芸社 B5中
【雑誌】コミックバンチ 3/31 No.16 新潮社 B5中
【雑誌】コミックメガストア 5月号 コアマガジン B5平 [Amzn][定期購読:7andy/Fujisan]
【雑誌】ウルトラジャンプ 4月号 集英社 B5平 [Amzn][定期購読:出版社]
【雑誌】月刊サンデーGX 4月号 小学館 B5平 [Amzn][定期購読:出版社/7andy]
【雑誌】チャンピオンRED 5月号 秋田書店 B5平 [Amzn]
【雑誌】ドルフィン 5月号 司書房 B5中 [Amzn][定期購読:7andy/Fujisan]
【単行本】「ファッションリーダー今井正太郎」1巻 西山佑太 講談社 新書判 [bk1][Amzn]
【単行本】「おれはキャプテン」10巻 コージィ城倉 講談社 新書判 [bk1][Amzn]
【単行本】「落語天女おゆい」 いけだたかし 小学館 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「幸福喫茶3丁目」3巻 松月滉 白泉社 新書判 [bk1][Amzn]
【単行本】「竜屠玩偶」2巻 吉川博尉 マッグガーデン B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「パノラマアワー 〜吉川博尉短編集〜」 吉川博尉 マッグガーデン B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「ボンデージフェアリーズ 残忍姉妹」 昆童虫 久保書店 B6 [Amzn]
【雑誌】モーニング 3/30 No.16 講談社 B5中
山田芳裕「へうげもの」。前回も面白かったけど、今回もとても良かった。本能寺の変のあたりだが、織田信長の最後が鮮やかすぎる。ハッタリの効かせ方も申し分なし。ここぞというときの山田芳裕はすごいなあと改めて思った。塀内夏子「イカロスの山」。奥さんが平岡に対する愛をハッキリと自覚。人妻さんがよろめきまくっててもうタイヘンです。作:西村ミツル+画:かわすみひろし「大使閣下の料理人」は、いよいよ最終章とのこと。
【雑誌】ヤングサンデー 3/30 No.16 小学館 B5中
島本和彦の読切「GREAT」が掲載。母親に英才教育を押しつけられていてしおしおになっていた子供の前に現れたお姉さんが、エジソンの奇矯なエピソードを語って彼を元気づけるというお話。普通のイメージとは違う「本当なんだけどギャグにしか見えない」エピソードをやるというコンセプトは分かるけど、個人的にギャグとしてはいまいちキレが悪いかなあと思った。むしろこの少年とかを介さないほうで、荒木飛呂彦「変人偏屈列伝」みたいな感じでやったほうが面白かったかも。
【雑誌】ヤングジャンプ 3/30 No.16 集英社 B5中
作:外薗昌也+画:別天荒人「ガールフレンド」が月イチ連載化。この作品はけっこう好きなので、掲載頻度が上がるのはうれしい。で、今回は出張ホストをやってるけど、実は父の後妻にぞっこんなあんちゃんのお話。人妻系のお話は好きだけど、この作品は女子高生のほうが甘酸っぱくていいかも……とかちょっと思った。
【雑誌】週刊少年チャンピオン 3/30 No.16 秋田書店 B5平
佐渡川準「無敵看板娘N」がスタート。Nは「ナパーム」の略。夏からのアニメ化に向けて仕切り直しの新装開店。面白いネタはすでにいっぱいあるし、キャラも激しく動く作品なので、アニメ化するのは良いと思う。問題は声かなあ。あと扉絵を見る限り、なんか美少女キャラが追加されてる気配。まあ仕切り直しがいい方向に転ぶかどうかは分からないけど、基本的には良い作品なので、これを機会に作者さんが儲かると良いと思います。
板垣恵介「範馬刃牙」はカマキリとのバーチャルバトル編が決着。ずっと想像上の巨大カマキリと戦うという内容で、イカれてはいるけど読まされてしまうものはあった。それにしても刃牙はいつもこんなことやってるんですかねえ。周囲の人から見ると、刃牙が一人で部屋にこもったと思ったらしばらくドタバタ音がして、その後よく分かんないけど血とか流してふいふいいいながら出てくる……というわけだ。怪しい。怪しすぎる。
作:高見泰高+画:カミムラ晋作「サイカチ 真夏の昆虫格闘記」。今回の扉は、稲穂師匠のパンチラと、あさがおがスカートまくれあがりを押さえている絵。萌え扉が帰ってきた。内容のほうはゴスロリ虫娘、アマミとの対決が決着。アマミが師匠に見捨てられて、ごみ箱脇で泣いてる姿がいかにもな感じでちょっと笑った。きっと彼女はこの後、真夏軍団に加わるに違いない。藤井良樹+画:旭凜太郎「ガキ警察」は今号で最終回。
【雑誌】COMIC RIN Vol.16 茜新社 B5平
國津武士「蟲娘」が相変わらず良い。青虫の着ぐるみ的なものに身を包んで、キャベツをもりもり食べている蟲娘がやたらとかわいい。エロシーン自体は蟲娘相手じゃないけど、もこもこした蟲コスチュームの中に、ぷにぷに娘がいる様子のかわいらしさがたまらない。巻頭カラーはメラメラジェラシー「ご主人様と私。」。大金持ちのお坊ちゃんと、彼に見初められた幼なじみなメイドさんのお話。メイドさんのほうが坊ちゃんがすぐエッチに走るので困っているけど、なんだかんだいってラブラブな様子が微笑ましかった。キャラから初々しさがあふれてるのが良いです。
猫玄「妹しった〜2」。かわいい実妹2人組がお兄ちゃんを誘惑しまくり。二人のイタズラっ気が見てて楽しい。猫玄は相変わらずソツなくうまい。関谷あさみ「Sweet white」も安定感あり。糸杉柾宏「お姉ちゃんのお願い4」は、女装少年と姉&同級生女子の三角関係が深まっててお話的に面白くなってきた。お姉ちゃんの愛情が切なくて良い感じ。このほかでは瑞井鹿追「粉飾少女」、望月奈々「指輪×約束×木の下で」あたりが、かわいい絵で楽しく読めた。
3/15(水)……笛提出
▼だいぶ更新遅れてしまいました。
【雑誌】オースーパージャンプ 4/20 No.4 集英社 B5中
平松伸二の読切「東京UWF」は、超高級ソープのオーナーにして、東京の闇の世界の黒幕であるスゴイ男・三途の物語。彼のソープにある日、チンピラなヒモ男が自分の女を売り飛ばしに来るのだが……ってなストーリー。この主人公の三途が、彼女を試すために「金色のスケベ椅子に腰かけて悠然と」かまえていたり、なんだかアヤしい雰囲気ばりばり。お話の最後でいちおう「UWF」とは何なのか明かされるけど、知ってなお「なんなんだそりゃ」と思わせてしまう、微妙な味わいがたまらない。これってもしかして続きモノだったりするのかな……。
【雑誌】近代麻雀 4/15 竹書房 B5中
青山広美「東風のカバ」は最終回。最後はとても晴れやかに、すっきりサッパリ締めくくり。ネット麻雀ってけっこう盛り上げにくいネタだと思うけど、この作品についてはとてもうまく料理してたと思う。青山広美はやっぱうまいです。
【雑誌】ビジネスジャンプ 4/1 No.8 集英社 B5中
甲斐谷忍「ONE OUTS」。今回はマリナーズのブルックリンが、渡久地攻略法を身につけ雪辱。いつも渡久地にやられてばっかりだったこの外国人打者には、なんだか憎めないものがある。たまにはいい目を見たようで少しうれしかった。
【雑誌】週刊少年サンデー 3/29 No.15 小学館 B5平
井上和郎「あいこら」。ヒロインズの中で唯一フラグが立ってなかった感のある女教師つばめに、小さいかもしれないが確かなものをおっ立てた回。これまでいまいちキャラが薄かった女教師さんだが、こうなってくると俄然いい感じですな。
【雑誌】週刊少年マガジン 3/29 No.15 講談社 B5平
西山佑太「ファッションリーダー今井正太郎」。最初のうちはオータムいもをはじめ、何やらぶっとんだセンスの目立つ作品だったけど、最近はラブコメ的にわりと面白いような。正太郎の幼なじみののん坊がいいなと思ってたけど、今回は星野さんもなかなか。藤沢とおる「ROSE HIP ZERO」は最終回。わりと粘り強くやってたけど、最後まで印象は薄かったかな〜という感じ。
【単行本】「ふぇちっしゅ(><)」 岸里さとし 茜新社 A5 [Amzn]
以前は火野聡司名義だった岸里さとしの最新刊。この人の絵は前はけっこうクセが強かったけど、近作はずいぶんキャッチーになってきている印象。目の描き方がスッキリしてキャラの顔立ちもだいぶ萌え系な感じになってきているような。冒頭の「中一ふぇちっしゅ!(><)」の絵柄は、ちょっと琴義弓介っぽいかなあ。それでいつつストッキングだのスク水だの、肌にピッチリ貼り付いてむちむち感を強調するような衣装へのこだわりは相変わらず。あとこの人の描くコギャル(死語ですかね)は、ナマイキそうだけど愛敬があって好きだったりします。
3/14(火)……あんこう椿は恋の花
【雑誌】イブニング 3/28 No.7 講談社 B5中
寺沢大介「喰いタン」。今回は芋焼酎の話。芋焼酎の芋の銘柄を偽ってたくらいで警察って出動するのかなあとか思ったけどまあいいか。きくち正太「おせん」。この漫画の、素材に「〜さん」とかつけるノリ自体はちと苦手だったりはするんですが、今回のネタであるあんこうについては素直にたいへんおいしそう。上等な奴を思うさま喰らってみたいものですのう。
【雑誌】ヤングチャンピオン 3/28 No.7 秋田書店 B5中
神崎将臣が新連載。タイトルは「イかせて!!バンビーナ♥」。失恋したばかりの高校生男子(童貞)の元に、縁結びの神様を名乗るバンビーナという女性が現れて……といった感じの出だし。まあちょいエッチありのドタバタコメディって感じか。主人公のことが好きな幼なじみ女子もいるんで、最終的にはその娘さんとくっつくかな。まあラブコメとして楽しくなってくれればといったところ。
【雑誌】漫画サンデー 3/28 No.12 実業之日本社 B5中
作:倉科遼+画:和気一作「女優」が最終回。終盤はちと駆け足気味だったけど、そこはまあオッケー。ベタな展開も多かったけど、ドラマチックで面白く読める作品だったと思う。あと笠原倫「沈め屋」も今回で最終回。
【雑誌】ベンギンクラブ山賊版 4月号 辰巳出版 B5中
甚六「ブルマママリターンズ」は、癒し系な人妻さんがかわいい作品。のんびりした顔立ちと、おおきなお尻が特徴。娘の同級生な男の子とエッチしている様子がとても楽しげ。フジヤマタカシ「シスぱい」は3話め。処女なんだけど強がってる妹系キャラなヒロインのツンデレさんぶりがけっこうかわいかった。この人のうるうるした目の描き方はけっこう好き。
【単行本】「仮想体温を抱きしめて」 星逢ひろ モエールパブリッシング A5 [Amzn]
ボーイズラブ系のエッチ漫画。星逢ひろは男女モノも男男モノも描くけれども、どっちもちゃんとかわいくてうまい。男女の描き分けはそんなにハッキリしてるほうではないので、男女モノのエロ漫画のほうで星逢ひろを知った人も、とくに抵抗なく読めるのでは。星逢ひろの描く少年(および少女)は、皆適度にぷにぷに感がありつつスッキリサッパリしたルックスをしててなんともかわいらしい。こんなのがそばにいたら、いたづらしたくなるのも無理からぬことでしょうなあ。
【単行本】「坩堝」 高岡基文 ヒット出版社 A5 [Amzn]
戦国の世の名家のお姫様が、ならず者のイズナによって手籠めにされて行を共にすることになり、その道中で淫らなことを仕込まれていく……といった感じのエロ漫画。まあストーリー的にはいくぶんチープなところはあるのだけれども、高岡基文の描く女の子の身体は肉付きが良くプリプリしてて、個人的にはけっこうツボにハマる。ヒロインのお姫様・紅子がイズナ以外にやられるシーンが、もっと多めだとより背徳感が増して良かったかなあ。まあその分、イズナ惚れているくの一の絵麻や、紅子の妹である青子の凌辱シーンは多めになってるけれども。
3/13(月)……む、死人減
▼うは、Amazonの雑誌コーナーがむちゃくちゃ充実してきた……。雑誌の取り扱いが増えて、漫画雑誌もかなりのラインナップになってる。これだけ増えると、雑誌購入スタイルがかなり変わるかも。
で、さっそく購入スケジュールCGIにリンクくっつけてみたけど、自分の買ってる月刊誌についてはこれで7割くらいはネットで買えるようになっちゃったかも。中でも今までネット書店での定期購読ができず、繰り返しぶーぶーいってきた講談社、秋田書店の雑誌が入ってるのは大きい。アフタヌーン、シリウスあたりが通販で買えるとすごく楽。これからお持ち帰りや探すのが面倒な雑誌は、Amazonで買うことが増えそうだなあ。まあいちいち注文するのは面倒なんで、本当は定期購読サービスのほうが個人的にはうれしいんだけど、雑誌の場合1冊1冊の値段が大したことないから、なんか買い物して送料無料分に届かなかったときの調整用としても使いやすそう。今まで重いからという理由で手を出してなかった雑誌もちょっと試してみようかなー。
……とか思ったんだけど、コレってAmazonだけに在庫切れがむちゃくちゃ多いかも? これ書いてるのは16日の午前中なんだけど(毎度更新遅れててすみません)、13日発売の別マもすでに在庫が切れている。Amazonの在庫状況はたいていアテにならんので、そこらへんは注意が必要っぽい。Amazon側としてはデータベースだけ作っておいてマーケットプレイス(中古)での出品を狙ってるのかもしらんですな。
【雑誌】ヤングキング 4/3 No.7 少年画報社 B5中
塩野干支郎次「ブロッケンブラッド」は最終回。毎回主人公の少年が、恥ずかしい格好に女装させられてアイドル活動&事件解決〜ってなドタバタギャグ。毎回お楽しみシーンが多いし、女装少年もかわいくてなかなかえかったです。単行本[Amzn]は3月27日発売予定。森見明日「ラブぽっ!」は6話め。ヤングキングのこの手のちょいエッチありなゲスト系の短期集中連載は全6話で、なんか読切プラスして単行本化ってパターンが多かったけどこれは続く模様。賑やかにラブコメやってて楽しい作品。
【雑誌】ヤングマガジン 3/27 No.15 講談社 B5中
克・亜紀「ラブらっきぃ」は相変わらず頭の軽〜い内容でスゴイ。今回は元気のない風太を、きらりがエッチで癒そうとするが……という内容。なんか頑張ってるなあと、ついほのぼのした気分に。あと今号には蓮古田二郎「しあわせ団地」も掲載。
【雑誌】ビッグコミックスピリッツ 3/27 No.15 小学館 B5中
小田扉「団地ともお」。今回はバーコードを使っていろいろやる「バーコードパートナー」というゲームの話。この作品にはゲームネタがけっこうあるけど、何気にどれも面白い。無益ではあろうけれどもついやってみたくなる。こういう微妙な感覚の表現がうまいなーといつも感心する。
【雑誌】週刊少年ジャンプ 3/27 No.15 集英社 B5平
許斐剛「テニスの王子様」は相変わらずスゴイなあ。スコアだけでも仰天してしまう。まあどうせやるならこのくらいのほうが気持ちいいけど。村中孝の読切「蟲人間 INSECTOR」学校では評判の美少女、だけど彼女に近づく男は蟲人間と呼ばれる怪人物が襲ってくる。そのためみんなからタブー視されていた女の子のクラスに、ある日一人の転校生がやってきて……というお話。まあ悪役の人がやってることがちょっと迂遠に思えたりもするが、絵はうまいほうだし、若手作家の読切作品としてはけっこう完成度が高い。連載でウケるネタかというと微妙な気もするけれども。
【雑誌】別冊マーガレット 4月号 集英社 B5平 [Amzn]
咲坂伊緒の新連載「BLUE」は、いとこ同士な男子・怜司と、主人公の杏奈が同じ高校に入学。杏奈は怜司のことがずっと好きだったが、怜司はモテモテなのでライバル多し。しかも、怜司は杏奈のお友達・瑠海にもしかして気があるんじゃ……という展開に。そんな感じの三角関係ラブストーリー。まあまあ面白いけど、若干テンポは良くないかなあという感じもした。椎名軽穂「君に届け」は今回も好調。好転しだしたヒロイン貞子の学校生活だが、「友達がいる」という状況に慣れていないことが災いして、ちょっと雲行きが怪しくなってくる。まあそんなわけでちょっと苦しい状況になってはいるのだけど、そんな中からも主人公・貞子ちゃんの人の良さがにじみ出ていて好感が持てる。あと、やっぱり永田正実「恋愛カタログ」は面白いなー。笹錦さんの妊娠話、それから酒飲んでハイテンションな実果の様子など、見てていろいろ楽しかった。ただし連載はこの後9月号までお休みとのこと。
【雑誌】comic天魔 4月号 茜新社 B5平 [Amzn][定期購読:7andy]
うるし原智志先生による表紙がすごいなあ。今回はおっぱいだけじゃなくて毛も丸出し。あと毛になんか白いものがついてる。まあこの人の絵柄の場合、大したことやってなくても妙に目を引く華があったりはするんだけど。なお今号では、表紙の絵の女の子のフィギュア&テレカの応募者全員サービスもやっております。
TANA「ふうふのヒケツ」は、たいへん汁だくな作品。初々しい新婚夫婦が、奥さんの友達でヘルス嬢をやってる人に焚き付けられて、いつもと違うエッチに挑戦してみるというお話。基本的には萌え系の絵柄でお話的にも明るめなんだけど、エロシーンは汁がどばどば派手に出ててねっちょりしてるのが印象的だった。けものの★「たれメゾン」。泥酔して通りすがりの年上女性に助けられた男が、彼女を相手に筆おろし……ってなお話。ほんんのり暖かみのある、親しみやすい絵柄が良いです。岸里さとし「中学生ふぃちっしゅ!(><)」は淫乱な女子中学生のお話。クセのある絵柄だけど、好奇心満々でエロいこと大好きなヒロインがなかなかかわいい。単行本「ふぇっちっしゅ(><)」[Amzn]は3月15日発売。もう買いました。
【雑誌】快楽天BEAST 4/15 Vol.7 ワニマガジン B5中
ナイロン「ノーモアレディメイド」が良かった。お金持ちのお嬢さま付きのメイドが実は女装少年で、それを知ったお嬢さまはメイド少年に自分のペットになるよう要求する……というお話。かわいい女装少年メイドがちんこに輪っかをくっつけられて引き回されたりして、いじられる様子がエロチック。作画のほうも品が良いけど色っぽくてなかなか。Cuvie「近いカラダ」は、幼なじみの女の子がお兄ちゃんに迫るというお話。お兄ちゃんのカノジョにヤキモチを焼く妹っ子がキュートで相変わらず手堅い仕事。土居坂崎「エロ絵戦士アラン3」は下らなくて良かった。どっちがエロい絵を描けるか競う、エロ絵勝負に挑む男たちの物語ってな感じ。下らないことをダイナミックにやってるし、ラストシーンもたいへん馬鹿っぽくてスカッとした。
【単行本】「さんさん録」1巻 こうの史代 双葉社 A5 [bk1][Amzn]
愛妻に先立たれて、息子夫妻の家で同居することになった参平じいさんが、妻の残したノートを片手にいろいろ家事にチャレンジしていくというお話。不器用な参平が慣れない家事に挑む様子はユーモラスだし、日常生活の中での家族のドラマが丁寧に描かれているのも良い。無愛想なようでいてけっこう情に厚い、参平さんはいい男だなあといつも思う。あと参平の息子をヘッドハンティングしようとしている仙川さんも、なんかしっとりした色気のある良いキャラ。基本はコメディ調なんだけど、ここぞというところで大ゴマの美しい情景描写を入れて、叙情的なシーンを演出する作画力、画面構成力もさすが。ギャグは楽しいし、しみじみ心に染み入ってくるものもある佳作。
【単行本】「二十面相の娘」6巻 小原愼司 メディアファクトリー B6 [bk1][Amzn]
一難去ってホッと一休みな巻。奥様とは離れたところに家を一軒もらって、チコの新生活がスタート。チコと、献身的にチコの世話をするトメさん、それからチコのお友達である小糸さん、3人のやり取りが微笑ましい。あと巻末おまけ漫画「少女探偵秘密手帳」も楽しいなあ。
【雑誌】コミックビーム 4月号 エンターブレイン B5平 [定期購読:7andy]
表紙と巻頭カラーは志村貴子「放浪息子」。いやー、相変わらず面白いですなあ。ついに高槻さんもブラジャーが必要なお年頃になりましたか(といったことを口にすると高槻さんはまず間違いなく嫌がりそうだけど)。彼女のブラジャー話もたいへんトキめきますが、プールのシーンで海パンいっちょな状態の修一くんによりトキめいてしまった人も多いはず。おへそのラインがソソります。森薫「エマ」は、次が最終回ということでまたも盛り上がっている。冒頭のウィリアムがエマを抱き締めるシーンなんか、もうたいへんドラマチックで良いですなあ。人気作だからといってだらだら引き伸ばしたりせず、きちんとお話にケリをつけようとする凜とした姿勢にも好感。あとは次回、どんな結末が用意されているか。楽しみにしております。
入江亜季「群青学舎」は、山歩きをしていた老婆が出会ったちょっと不思議な光景を描いていくという回。これはきっと自然を描きたかったんだろうなあ。山の木々や虫といったものたちを、思いっ切り、のびのびと描いております。美しい。須田信太郎の新連載「地下鉄のランナー」は、夜の地下鉄で紡がれる、不思議な人間模様を描いていく……という感じかな。1話めはなんだか謎めいていて、どんな話になっていくのかまだよく分からない。ただ暑苦しくも心にしみるドラマを描ける人なんで、今後の展開にも注目。
「剣姫」は、アクションで「耳かきお蝶」を描いている湯浅ヒトシの読切作品。女ながらも武芸を極めんとする武家の娘が、自分の理想の男性と出会う日を夢見て、男性剣士たちと刀を交えていく……という内容。柔らかい描線ながら女剣士の強さ・美しさにはしっかりした芯がある。こなれた味わいのいい作品を描きますね、この人は。熊鹿るりの読切「ヒヨラ」は、社長の座を追われそうになっている初老男性が、子供のころによく来ていた秘密の場所で昔遭ったことのある心優しい宇宙人と再会。まだ汚れを知らなかったころの思い出に浸る……というお話。丸っこい親しみやすい絵柄がユニークで、お話もしみじみしたいい雰囲気。あと読切ではもう1本、財賀アカネ「毒ゲーム」も掲載。いかにも才気ありげなコジャレた絵柄が特徴。この手の美大っぽい感じの作品は、最近ではだいぶ見慣れちゃった感じがあるので、もう一つ何か武器が欲しいかなという気はする。
【単行本】「アゴなしゲンとオレ物語」21巻 平本アキラ 講談社 B6 [bk1][Amzn]
やっぱり面白いなあ。ずっと同じように下品ギャグを繰り返してはいるのだけど、そのときどきのヒネリ方がうまいもんだから飽きない。ケンヂやゲンたちの最低っぷりも堂に入ったもの。なんかもう、完全に何をやらせちゃってもてOKという感じで、きれいにハジけているのが見事。
【単行本】「はるか17」10巻 山崎さやか 講談社 B6 [bk1][Amzn]
はるかがドラマとかに出演したりしてのし上がり中。佐倉ユリがしっかりライバルになっている様子が面白い。あと先輩である菜々子も二人を陰から支援。芸能界ものとしてはやはり手堅く面白い。はるかがだんだん女優として成長していってるのが伝わってくるのも良いです。
【単行本】「バガボンド」22巻 井上雄彦 講談社 B6 [bk1][Amzn]
武蔵が吉岡清十郎に勝利。武蔵はわりとのんびり構えているが、吉岡一門が動揺し、高弟たちが対策を協議……という展開。なんか武蔵もいろんな戦いを経て、ずいぶん強そうな感じになりましたなあとしみじみ。態度が飄々とした感じになってきてて面白い。さすがに安定してクオリティが高い。
【単行本】「お兄ちゃんと一緒」5巻 時計野はり 白泉社 新書判 [bk1][Amzn]
桜ちゃんと、女装兄・正の距離が縮まり中。相変わらず桜ちゃんがちんまりと、いかにもかわいらしい妹ぶりを発揮しているのが良い具合。絵もすっきりしててキュートだし。お話としてはもうだいぶ落ち着いてきたので、そろそろどっちかに告らせてもええかな〜って気はします。
【単行本】「妄想戦士ヤマモト」5巻 小野寺浩二 少年画報社 B6 [bk1][Amzn]
ついに最終巻。この作品は萌えやオタクをネタにしていたけど、意外とニッチな知識方向に走らず、一般層にもそれなりに分かるようにギャグを構築できてたのが良かったと思う。基本的には少年誌ノリで、何をやるにもけっこう堂々。途中は少しダレ気味なところもあったが、まあ面白いキャラも多かったし、トータルで見て楽しい作品だったと思います。小野寺浩二作品はあまりベタベタすることなく、健康的に馬鹿なのがイイ。
【単行本】「キーチ!!」8巻 新井英樹 小学館 B6 [bk1][Amzn]
大人たちの行動にいよいよブチきれたキーチたちが、国会議事堂前に乗り込んでいって、怒りの言葉をぶちまける。爆発力はあるけど、相変わらずなんだか得体の知れない作品でもある。連載のほうはこの前子供時代編が突然終わっちゃったけど、今後どうなるんだろうか……。先が読めにくい作品ですなあ。
【単行本】「龍」40巻 村上もとか 小学館 B6 [bk1][Amzn]
いよいよ龍の秘宝をめぐる旅も最終局面。鳳花との因縁にも決着がつき、旅を共にしてきた仲間たちとも道が分かれ始める。あとは龍がどのような選択をして、歴史を動かしていくのか。そろそろ締めくくりも近くなってきているとは思うけど、良い畳み方を期待したい。
【単行本】「黒田三十六計」6巻 平田弘史 リイド社 A5 [bk1][Amzn]
主家である小寺家と、織田家との間に挟まれた黒田官兵衛が、そのとりなしのために奔走。しかし小寺家は織田家に膝を屈することを肯んぜず、官兵衛を疎んじた当主は彼を荒木村重の元に送り、官兵衛はそこで捕らわれの身となる。戦国武将の策謀、思惑がつぶさに描かれていて読みごたえあり。あと秀吉による兵糧攻めの様子がたいへんな迫力で描かれてるのもこの巻の読みどころ。
【単行本】「底なし汁だくクリニック」 RaTe 富士美出版 A5 [Amzn]
ふたなり女の子ネタだけで1冊。掲載作品の中では、全7話掲載されているNFC(日帆里ふたなりクリニック)シリーズが良いです。ふたなりであることをクラスメート男子に知られた女の子が、彼によってさんざんイタズラされて、恥ずかしい目に遭うという内容。この女の子がそもそも、ちんこのほうで1日に5回とかヌカないともうダメっていう絶倫さんなんだけど、それが「ヌイちゃダメ」とかいわれてビッキンビッキンになって悶えている様子がたいへんエッチ。そしてためにためて放出したときの、気持ち良さげな様子が素晴らしい。量もたっぷりで、「ああ、こんなふうに派手にぶっ放せたらさぞかし気持ち良いだろうなあ」と憧れるものが。女の子としての快感についての描写もあるけれど、極上な射精の快感を描こうとしているのが、ちんちん持ちとしては肉体感覚に訴えかけてくるものがあって素晴らしいなと思います。あとRaTeの特徴でもある、女の子の身体のもちもち感はもちろんこの作品でも健在。