2006年4月中旬


4/20(木)……おおバレー部

【雑誌】ビッグコミックオリジナル 5/5 No.9 小学館 B5中

 増刊号で連載中の石塚真一「岳 みんなの山」が本誌に掲載。今回は息子と一緒に登りたいと思って山を訪れたお父さんが遭難する。父と息子のまっすぐで確かな想いを描いた物語は、ぐっと泣かせるものがある。しっかりとお話を作っているので、これまでの内容を知らなくてもたぶんちゃんと読めると思う。本誌しか読んでいない人が、単行本や増刊をチェックするきっかけになれば良いのですが。

【雑誌】モーニング 5/4 No.21 講談社 B5中

 作:西村ミツル+画:かわすみひろし「大使閣下の料理人」がついに最終回。最後は大沢と倉木大使が絶妙のコンビネーションを見せて、鮮やかに締めくくり。料理と外交をうまくからめたお話作りは見てて面白かったし、とくに女性を中心に、キャラクターもかわいげがあって魅力的な作品でした。門井元「すなおになれば」は、昨年の12/1 No.51以来の2話め(当時の感想は20051117日記参照)。最初はクールだった先輩女子と、純朴な自転車少年の恋愛物語を描く。垢抜けない素朴な味わいのある絵柄と、初々しいストーリーがマッチしていて、好感の持てる作品に仕上がっている。

【雑誌】ヤングサンデー 5/4 No.21 小学館 B5中

 読切で、山口かつみ「オーバーレブ! 2stroke」が掲載。連載版の「オーバーレブ!」のパラレルワールド的お話で、こっちでは涼子たちはバイクに乗っているという設定。ヤングサンデー20周年記念のゲスト読切シリーズはこれが最終回。いろんなゲストが登場したけど、通しで見ると各作家の過去作品の番外編的なお話が多く、あんまり新鮮な感じがしなかったのは残念。うめざわしゅんのオムニバス短編シリーズ「ユートピアズ」は今回で最終回。いくぶん賢しい感じがしないでもなかったものの、ヒネリのきいたユニークな着想の話が多く、けっこう楽しめるシリーズだった。単行本化はするのかな?

【雑誌】ヤングジャンプ 5/4 No.21 集英社 B5中

 こばやしひよこ「おくさまは女子高生」。今回は袋とじの特別版が掲載。袋とじのときは、本編と違って麻美が凌辱的なことをされてたりしてエロっちいのでけっこう好き。そういえばこれも人妻モノだな。読切、藤井義也「キャメラコーゾー」。幽霊を見、それをカメラに収めることができる能力を持ったカメラ小僧少年が、彼にまとわりついている女子高生の霊の願いを叶えてやるといった感じのお話。絵柄はちょっと佐藤秀峰似で、青臭いお話作りはまずまず。

【雑誌】週刊少年チャンピオン 5/4 No.21 秋田書店 B5平

 新連載、高橋てつや「ペンギン娘」は、転校初日にスカート履き忘れて、上はセーラー、下はスク水という姿で登校しちゃうような、超天然ボケ娘が主人公のドタバタコメディ。4ページとページ数は少なめ。ゴチャゴチャしてはいるけど、キャラはわりとかわいくハツラツとしてて、初回としてはまあまあ。チャンピオンはこの手の短めなショートギャグで、萌え系作品をたびたび投入してくるけど、なかなか単行本化までは至らない。この作品もそんな雰囲気はあり。作:藤見泰孝+画:カミムラ晋作「サイカチ 真夏の昆虫格闘記」。チーム戦が始まるということで、真夏たちが作戦会議的なことをする。女王アマミはやはりあっさりデレデレモードに突入し、あさがおと激突。まあガチの虫バトルのほうも見たくはあるけど、こっちはこっちで賑やかで楽しくはあります。

【雑誌】花とゆめ 5/5 No.10 白泉社 B5平

 木内たつや「はちみつの花」が掲載。ザ花とゆめで連載されている作品らしいですな。お話のほうは、明治の文明開化の時代を舞台に繰り広げられる、良家のおぼっちゃまと下働きの女の子のラブストーリー。スッキリしたかわいい絵柄で、恋愛模様も初々しい。読むのは初めてだけどわりと好印象。

【単行本】「皇国の守護者」3巻 作:佐藤大輔+画:伊藤悠 集英社 B6 [bk1][Amzn]

 この巻も面白かった。退路の村を焼き、井戸に毒を投げ込む焦土作戦をしかけた新城だが、友軍の不手際によって作戦が破綻。さらに苦しい戦いを強いられることになる。しかし厳しい状況になろうと、悪知恵の限りを尽して最後まで任務を完遂しようとする、新城の戦いぶりがカッコイイ。新城の部下たちもそれぞれ戦っていくうちに、それぞれの個性がどんんどん出てきて、こちらも良くなっている。この巻のカバー絵が部下4人衆であることから見ても、いかに伊藤悠が彼らに思い入れして作品を描いているのかということが伝わってくる。だから単純な会話シーンだけでも面白みを感じさせてくれる。あと戦況の説明をちゃんと分かりやすくやってくれてるのもいい。敵味方がそれぞれ何を狙って戦っているのかしっかり把握できるので、戦闘シーンがより読みごたえのあるものになっている。申し分なくうまいです。


4/19(水)……戦国Fuky you伝

▼未読物
【単行本】「僕と君の間に」3巻 鈴木央 集英社 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「皇国の守護者」3巻 作:佐藤大輔+画:伊藤悠 集英社 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「美女で野獣」8巻 イダタツヒコ 小学館 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「学園アリス」10巻 樋口橘 白泉社 新書判 [bk1][Amzn]
【単行本】「キラメキ☆銀河町商店街」1巻 ふじもとゆうき 白泉社 新書判 [bk1][Amzn]
【単行本】「パイズリーナ」 KASHIみちのく 司書房 A5 [Amzn]
【単行本】「恋のメルヘン」 火野聡司 司書房 A5 [Amzn]
【単行本】「北河REMIX」 北河トウタ 司書房 A5 [Amzn]

【雑誌】ヤングキングアワーズプラス 増刊6月号 少年画報社 B5平

 天野シロの新連載「かぶりもんスター★」が開始。宇宙人が宿った着ぐるみを着てしまったがために、着ぐるみをかぶったまま、さまざまな敵と戦わざるを得なくなってしまった男子のお話。画風はスッキリ健康的で、お話のほうもドタバタしてて楽しげではある。あとは着ぐるみというネタをどう生かしていけるかってことかなあ。着ぐるみを脱げなくなっちゃったという設定は、日常生活にも支障がいっぱい出るだろうし、ちょっと縛りとしてはキツいかもしれない。

 志村貴子も新連載。「かわいい悪魔」。ちょっとかわいい少年の家に、意地悪だけど美人な魔女のおねーさんが住みついてしまい……といった感じの出だし。まだどういう内容になっていくかは分からないけど、かわいい少年が魔女おねーさんにいじられていく様子はけっこう楽しそう。まあ最近の志村貴子作品はハズレがまずないので、この作品も期待です。

 犬上すくね「セシルの気持ち」。主人公の大学院生女子が卒業祝いの飲み会で酔っ払って起きてみたら、隣には後輩男子が……。二人とも真っ裸でやっちゃったことは明白。そんなところからちょっと良い感じの恋話が始まるといった内容。まあ基本的には二人がお話しているだけではあるけど、これから恋愛が始まるぞーって感じの甘い空気に満ちているのは良いです。二宮ひかるは読切2本立て。「とうきび畑でつかまえて」「はかないいちにち」。相変わらず鮮やかですなあ。ちょこっと色っぽいシーンを入れた恋愛物語を描かせると、抜群の切れ味。とくに今回は1本めの「とうきび畑でつかまえて」のオチが良かった。シンプルなネタではあるけど「なるほど」と思わされましたよ。

【雑誌】ウルトラジャンプ 5月号 集英社 B5平 [Amzn][定期購読:出版社

 作:佐藤大輔+画:伊藤悠「皇国の守護者」。新城の指揮に対してつっかかってくる漆原少尉がちょっとかわいい。血気盛んで熱血型。普通なら彼が主人公だったかもって感じ。作:沖方丁+画:山田秋太郎「激闘!!PSY玉県!!」前編。無法地帯みたいな感じの近未来世界で、中立を保っていた彩玉県の女の子が、迫り来る他県の悪者たちと戦うって感じのアクションモノ。着想自体はバカげててまあまあだが、読切にしては、少し説明部分が多いような気も。

【雑誌】月刊サンデーGX 5月号 小学館 B5平 [Amzn][定期購読:出版社/7andyicon

 新連載、高橋慶太郎「ヨルムンガント」。お話のほうは武器商人の少女・ココが率いる部隊に、武器を何より憎んでいるけど凄腕な少年・ヨナが加わり、派手なガンアクションを繰り広げるといった感じ。高橋慶太郎は以前アフタヌーンで「Ordinary±」を連載していた人。そのころから絵はうまかったけど、今回はさらにシャープさが増して格好良くなった感じ。多少ゴチャゴチャしてるけれども、スピーディでハードなアクションで見せる物語展開はなかなか。まずは期待を持たせる出だし。こいずみまり「渋谷ガーディアンガールズ」は最終回。少し中途半端な感じだが、残りは5月19日ごろ発売の単行本第3巻で補足される模様。

【雑誌】チャンピオンRED 6月号 秋田書店 B5平 [Amzn]

 山口貴由「シグルイ」。今回は藤木源之介が、虎眼流に引き取られたころのエピソード。晩年は錦鯉を丸かじりされたりしていた虎眼先生だけど、昔はちょっと良い人だったんですなあ。新連載「MONOクロ」開始の糸杉柾宏は、これまでCOMIC RINとかでエロ漫画を描いていた人。けっこう柔らかみのあるかわいい絵柄の持ち主だが、こちらでもエロ要素は生かしてきた。モノに精神を宿らせる能力に目覚めてしまった少年が、その能力を生かして人助けしたり、エッチな光景を目撃しちゃったり……といった内容。一般誌にしてはだいぶエロは開けっぴろげにやってる印象。とりあえず楽しくやってほしい。

 あと今号には、祭丘ヒデユキがゲストとして登場。「シャングラッド神紀」という作品。祭丘ヒデユキというと「レ研」とか、下品ギャグの印象が強いけど、今回の作品はわりと普通にファンタジー。神など必要ないと思っている主人公が、悪いことをする神を退治していく……といったお話。まあまとまってはいるけど、この人の場合はもっとぶっとんだ作品を読みたいなあという気はします。

【雑誌】週刊少年サンデー 5/3 No.20 小学館 B5平

 井上和郎「あいこら」は特別編。雑誌に赤青メガネがついててそれで見ると飛び出して見えるという3Dページ付き。もう少し乳を派手にやってほしかった気はするけど、まあ少年誌だから仕方ないか。単行本のときはコレどうするんだろう……という気もするけど、別に3Dでなくても読める話だし、モノクロで収録するかも。てことは3Dで見たい人は、念のため雑誌を保存しといたほうがいいってことかな。藤田和日郎「からくりサーカス」。ついにしろがねの想いがナルミに通じて……というわけでいい盛り上がり。しろがねの曇りのない笑顔がいいなあ。あとパンタローネ&アルレッキーノの姿も泣かせるものが。

【雑誌】週刊少年マガジン 5/3 No.20 講談社 B5平

 亜桜まる「090〜えこといっしょ〜」。学校で携帯電話が解禁。会長さんもヒロシくんとお話したくて携帯電話を買わんとす。この貧乏ぶりで使用料が払えるのかーという感じではありますが。ましてやこのヒキだと、すごい使用料かかりそうですなあ。魚住青時「ぼくらの戦国白球伝」は突然の最終回。萌えキャラが一人増えてなかなか良いなあと思っていたのだが。ちと残念。

【雑誌】まんがくらぶオリジナル 6月号 竹書房 B5中 [Amzn]

 むんこ「がんばれ!メメ子ちゃん」。今回はいつもの御一行で釣りに行くというお話。メメ子上司の岸田に片想い中の同僚OLのねーちゃんが、釣りの間中ずっと顔を赤らめっぱなしでわりと萌える。山田まりお「ママさん」は連載化。年頃の息子さんと、血のつながらない天然ボケかあさんの二人きりライフを面白楽しく。行動はヘンだけどかわいげのあるおかあさんがエエですな。


4/18(火)……フリルとサスペンス

【雑誌】コミックビーム 5月号 エンターブレイン B5平 [Amzn][定期購読:7andyicon

 定期購読の配送トラブルのせいで、入手が遅れてしまってましたがようやく到着。

 で、表紙はついに最終回を迎えた森薫「エマ」。最後はエマたちに対する思い入れたっぷりに、気合いの作画で締めくくり。エマとウィリアム周辺の問題がすべて丸く収まったというわけではないけれども、きれいな良い終わり方だったんじゃないでしょうか。連載中、絵だけでなく、見せ方もどんどんうまくなっていったし、端整な作品ながらも刺激的だった。最初から最後までたいへん楽しませていただきました。印象に残る、良い作品だったと思います。あと9月号から「エマ」の外伝的な読切連載も始まるとのこと。サブキャラたちに焦点を当てるということで、これはまた楽しみ。

 唐沢なをきの新連載「まんが極道」は、「漫画家超残酷物語」と同じような内容で、漫画家さんたちの数奇な生涯を面白おかしく描いちゃうというギャグ漫画。「漫画家超残酷物語」も面白かったし、まあ間違いのないネタでありましょう。タイム涼介「あしたの弱音」。今号もカッコ良く、心にしみるセリフが満載だったが、お話のほうは次号で最終回らしい。今回は「ここはスデに天国なのかもしれない…少々シビアな。」っていうセリフにグッときました。あと最後のコマあたりもしみじみといい。コレまとめて読んだらかなり泣けてきそうだけど、単行本化は難しいだろうなあ。けっこう長い作品だし。

 読切では山名沢湖と朝倉世界一がともに初登場。山名沢湖「ピコレース はしごレース 綿レース」は、タイトルどおりレース漫画。といっても車ではなく衣服のほうです。学校では禁止されてるフリルふりふり服にこだわる女子たちと、その中の一人に憧れにも似た感情を抱いている後輩女子の物語。かわいい女子の物語だけど、何気にフリルフェチであり、マニアックなものを感じました。朝倉世界一「女社長の日々」はいつもながらキュート。昔「おさるでグラッチェ」とかを描いてたころは、まさかこんなにオシャレ系な人になるとは思いもしなかった。分からんもんです。

 志村貴子「放浪息子」は今回も安定して良い。クラスでやる劇のことをめぐって、千葉さんが再び修一くんに接近。いつもはクールな風なのに、高槻さんに対してやきもちやきまくる彼女の姿がなんだかとてもかわいらしい。そばにいたらちょっと怖いかもしれませんが。あとどうでもいいけど、今号は桜玉吉「御緩漫玉日記」の次が鈴木みそ「銭」で、「漫玉日記」にトクコちゃんが出てきた後、「銭」の1コマめがめがねっ娘さんのアップだったから、一瞬リアル版トクコちゃんかと思ってしまった。本当にどうでもいい話ですみません。

【雑誌】百合姫 VOL.4 一迅社 B5平 [Amzn]

 ナヲコ「voiceful」が最終回。インターネットの歌姫と、そのファンだった女の子のラブストーリーを甘く切なく描いた物語。相変わらずナヲコはいい絵を描きますなあ。透明感があって、かつ暖かい。単行本は5月18日発売とのこと。森永みるく「月に願いを」。こちらは毎回とてもラブラブ。別々の学校に通ってはいるが、離れているからこそ二人の恋愛感情は強まって……という感じ。二人の少女が、お互いの気持ちを大事にして、日々恋を育てていっている様子はなんともラブラブで甘ったるい。ちょっと距離を置いているからこそ、かえって気持ちが強まっているような感じもありますな。新連載、南国ばなな「ときめきもののけ学園」は、間違ってもののけばかりの学校に入学してしまった普通の女の子が、そこで不思議な百合体験をしていく。まあちょっとエッチな要素もありのドタバタ百合コメディって感じかな。

【雑誌】漫画アクション 5/2 No.9 双葉社 B5中

 復刊2周年とのこと。まず巻頭カラーで山本康人の新連載「忍者パパ」がスタート。普段は家庭を愛する人は良いけどカッコ悪いおじさんだが、正体は凄腕で冷酷無比な忍者という、忍者パパが主人公の物語。彼が若者とかの暴虐な振る舞いにググッと耐えて、しかるのち臨界点を超えると忍者に変身して怒りを爆発させる……といった構成で、お話的には「打撃マン」とかに近いノリ。ためてためて、最後にぶちかます展開はカタルシスがあってスカッとする。今の世の中だとネタには事欠かなそうだし、面白くなりそう。

 こうの史代「さんさん録」は最終回。最後までしっとりほのぼの、楽しい作品でした。参平さんと、仙川さんがとてもいいムード。それにしても参平さんはいい男だなあとか思いますね。なお単行本第2巻は6月28日発売とのこと。

【雑誌】漫画サンデー 5/2 No.17 実業之日本社 B5中

 うは、作:倉科遼+画:みね武「艶恋師」がすごい。なんかこの作品、対外国人ネタだとやたらハッスルしますな。今回のお話では、アメリカの有名ポルノ女優が、日米共同制作AVを撮影するため来日。しかしこのポルノねーちゃんのほうはハナっから違約金目当てで、撮影をぶち壊しにするべく日本のAV男優を壊しにかかる。それで菊之介に日本AV界を救ってほしいという依頼が舞い込んでくる……という内容。今回凄かったのは、やっぱりこの洋ピンさん。加藤鷹がモデルと思われる「”神の指”佐藤鷹」や、「”駅弁ファック”キャノンボール武貝」らを超ハードファックで痛めつけ、あまつさえその竿を折ったりしてしまう。佐藤鷹のフィンガーテクニックに対し、「U・S・Aではフィストファックが全盛なのよ……」と叱咤するシーンでは、思わず笑ってしまった。アメリカ人ディープすぎる。そして「日本経済はアメリカ外資が席捲したけどこれからはポルノ、AV界もアメリカが席捲してやるわよ!! アッハハハハ」と啖呵を切る。凄いぜ、アメリカンパワー。

 それからいつも巻末でいい味を発揮していた、東陽片岡「東陽片岡煩悩劇場」が、第108回をもって最終回。最後だからといっていつもと違うことするとかいうのはなく、いつもどおりおセックスをなさっておられる。まあED治療薬を飲んでギンギンにして臨むとかいうことはやってたりしますが、だからといって普段と特別変わった感じがしないあたりは東陽片岡らしいところ。

【雑誌】ペンギンセレブ Vol.2 辰巳出版 B5中

 再録系の増刊号で、今回はLINDA、ちゃたろー、荒木京也の傑作選。あとまぐろ帝國と妖華の作品も1本ずつ掲載。えーと雑誌初出時には読んでなかった作品ばかりなのでよく分からないけど、いずれも「傑作選」って書いてあるから新作はないかな。なお、表紙はゆきみだけど、作品は掲載されてません。

【単行本】「フェアリーアイドルかのん」4巻 袴田めら ポプラ社 新書判 [bk1][Amzn]

 最終巻。素晴らしい声の持ち主である女の子たちがアイドルになって、その歌声の力で妖精界を救う……というお話。袴田めらが同人誌で描いている作風と比べると、絵もお話もずいぶんお子様向けに合わせて来ているけど、まあこれはこれでお話はポジティブだし、ちまちまかわいい絵柄も悪くない。あとこの巻ではアイドル少女のかのんちゃんが、舞台劇で王子様になるというあたりがトキメキ感があって良かったんではないかと。30超えたおっさんが読むのもどうかという感じはしないでもないけど、微笑ましい一作でした。


4/17(月)……証拠牛びんびん物語

【雑誌】ヤングマガジン 5/1 No.20 講談社 B5中

 馬場康誌「空手小公子 小日向海流」。ついに作中でも「空手小公子」という呼称が登場。お話のほうは現在第251話。よくここまでとっといたもんだなあとか思った。作:Yoshi+画:Tetsu「Deel Love [REAL]」。義之のホストとしての客取り込みテクニックがなかなか手が混んでて面白いなと思った。落としては上げ、落としては上げという感じの持って行き方がうまい。

【雑誌】ビッグコミックスピリッツ 5/1 No.20 小学館 B5中

 新連載、作:林広司+画:中井邦彦「SKIN」は凄腕整形外科医が主人公のブラックジャックもの。美容整形を題材にした作品だと、最近ではヤングチャンピオンで佐藤マコトが「RODIN」を連載している。あちらはむやみやたらな整形に警鐘を鳴らす内容となっているが、「SKIN」はむしろ整形推奨派か。併読している人は「RODIN」でけっこう不安を煽られているので、こちらではそれをねじふせられるような説得力を出せるかがポイントか。作:小松左京+画:一色登希彦「日本沈没」。深海を舞台に大がかりな危機的状況を呈示してて緊張感がある。「日本沈没」は原作のほうは読んだことなかったけど、これを機会に読んでみようかな〜という気になってきた。

【雑誌】週刊少年ジャンプ 5/1 No.20 集英社 B5平

 新連載、いとうみきお「謎の村雨くん」が開始。昨年の12/12 No.52に掲載された読切が連載に昇格。秘密諜報部員かつ忍者である父を持つ少年・村雨クナイくんが、周囲の人々に自分の能力を知られないよう目立たず生活しつつ、忍者の力でいろいろ解決しちゃう……というドタバタアクション。初回はまず村雨くんと主な登場人物の顔見せをしつつ、賑やかに展開。いとうみきはけっこうまとまりがあるし、アツいお話も描ける人なので、まずは期待。うまくブレイクできると良いのですが。

【雑誌】コミックメガストア 5月号 コアマガジン B5平 [Amzn][定期購読:7andyicon/Fujisan

 巻頭カラーは三浦靖冬「櫻ノ國ノ旗フツテ」。いつもの三浦靖冬とはちょっと違った感じで、けっこう普通なロリエロ漫画。いつもの切ない感じのヤツのほうがいいという人もいるかもしれないけど、たまにはこういうのも変化がついていいなと思う。あとキャラの表情が明るめなのも新鮮。天太郎「OASIS」。スイミングスクールの巨乳先生と、内気でカナヅチなその生徒さんのプールサイドエッチ。おっぱいがたいへんボリューム豊かで、デカ乳好きな私としてはなかなか良い感じでした。

 ゴージャス宝田「クラッシュ!」は最終回。災害で地下の空間に閉じ込められた教師と女の子5人がエッチなことを繰り返す……というストーリーだったが、ラス前で泣かせる展開を見せ、今回の最終話では明るく爽やかに締めくくってくれた。ただやるだけに終わることなく、愛も友情もあるハートフルな物語にしてくれていて清々しかった。ムチャな部分もあったけど面白かったです。田沼雄一郎「PERTICIPET」。完璧な生徒会長女子と、冴えないでぶでぶ男くんとのエッチ物語。続き物として展開していくようですね。エロは濃い目で、ラブストーリーとしてもなかなか面白くなりそう。

 猫玄「パニックまっしゅROOM」。女装して女子校に放り込まれたかわいいデカチン少年が、学校や寮でいろいろ……という感じ。かわいい絵柄なのにエロもしっかりやるし、さすがの安定感。ソツのない仕事っぷりにいつも感心させられる。草津てるにょ「ある日の帰り道」も手堅い。人妻さんが若い男によがり狂わされていてきっちりヌカせる内容となっている。小柳ロイヤルはコミックメガストア初登場。「M&Ms」。佐藤村雨英太郎とかを思い出す、プリプリ感のある絵柄がユニーク。キャラの唇がぼってり厚めなのも肉感的でセキシーです。

【単行本】「090〜えこといっしょ〜」1巻 亜桜まる 講談社 新書判 [bk1][Amzn]

 主人公・ヒロシくんが壊れた携帯電話を拾って修理に出したら、それがどう見ても女の子な形になって送られて来て……というところから、携帯電話少女えこと、ヒロシくんの楽しい日常が始まっていくというドタバタコメディ。亜桜まるはヤングアニマル系列で読切とかを描いていたころから、かわいい絵柄で気になっていたけど、週刊少年マガジンでもなかなかいい感じで活躍している。「携帯電話が女の子になっちゃった」という状況自体はかなりシュールだが、周囲の人々はわりと抵抗なくそれを受け入れちゃって、学園生活はほのぼの展開。カラッと明るく嫌味のないストーリー運びは見てて楽しいし、えこの天真爛漫な振る舞いもかわいらしい。あと素朴な少年であるヒロシくんに片想い中の、生徒会長さんもグッド。一人称が「ボク」で一見ツンツン系だけど、たいへん乙女チックで恥ずかしがりやさんなところが微笑ましい。ここで一発ドーンと名前を売って、ヤングアニマル嵐でやってる「14(ジューシィ)」やその他の短編も単行本化されてくれるといいなと思います。

【単行本】「ケンコー全裸系水泳部 ウミショー」2巻 はっとりみつる 講談社 新書判 [bk1][Amzn]

 こちらも週刊少年マガジンの萌え系作品の一翼を担う作品。とある商業高校の水泳部の日常を面白楽しく描いていくという内容だが、はっとりみつるならではのむんむんしていつつも健康的なエッチ描写が随所で炸裂。グラマラスで微妙な大胆娘・静岡さんの乳をむにゅみゅしたり、貧乳娘×2がお互いの乳をもみ合って大きくしようとしてみたり、裏表紙で尻がいい感じで見え見えだったりと、なんかすごく楽しそうにサービスシーンを連発している。しかしそれがエッチになりすぎない点がはっとりみつるの独特なところ。あくまで楽しく心に栄養分をプレゼントしてくれる感じなのがうれしい。

【単行本】「BECK」26巻 ハロルド作石 講談社 B6 [bk1][Amzn:通常版/限定版

 BECKがイギリスに出かけてツアーを行う。日本ではメディアに黙殺されている状態のBECKだが、イギリスでの注目度は高く、現地では一部のファンやマスコミに熱狂的に迎えられる。しかしそんな中、コユキと千葉、コユキと真帆の関係が微妙にスレ違ってしまい……という展開。次の巻あたりは真帆とコユキの再会&仲直りがあるかな。あとは千葉とのもやもやにケリがついた後、BECKがどんなパフォーマンスを見せるかは楽しみなところ。


4/15(土)4/16(日)……事後食えず

▼未読物
【単行本】「溺れるナイフ」3巻 ジョージ朝倉 講談社 新書判 [bk1][Amzn]
【単行本】「フェアリーアイドルかのん」4巻 袴田めら ポプラ社 新書判 [bk1][Amzn]

【雑誌】近代麻雀 5/15 竹書房 B5中

 作:阿佐田哲也+画:原恵一郎「麻雀放浪記 凌ぎの哲」は次号で最終回とのこと。ラスボスがちと小物な感じはしなくもないですが……。あと今号では、押切蓮介が「巨大麻雀地獄絵図」という読切を描いている。主人公たちが巨大な怪物たちがやっている麻雀卓の上に迷い込んでしまい、牌につぶされまいと必死で逃げ惑うという内容。こちらはいつもの調子でホラー要素含みのギャグ漫画。けっこう汎用性のある作風なので、近代麻雀でも違和感なく溶け込んでいる。

【雑誌】ビジネスジャンプ 5/1 No.10 集英社 B5中

 作:徳永富彦+画:桐木憲一「探偵事務所5”」が巻頭カラーでスタート。映画、ネットシネマとのメディアミックス企画な模様。依頼を受けて人の再会の手助けをする「再会屋」という商売をやっていた男が、失踪した探偵である父の手がかりを求め、自分もまた探偵の道を歩む……というお話。作画の桐木憲一は、ジャンプで「ぷーやん」を描いていた霧木凡ケンと同一人物っぽいですな。なかなか一つところに定着できてない作家だけど、ときに空回りしつつも頑張ってる感じは伝わってくるので、これが良い機会となるといいのですが。

【雑誌】COMIC RIN Vol.17 茜新社 B5平

 関谷あさみ「YOUR DOG」。13歳のいたいけな女の子が、お金のためにエロビデオに出演して……というお話。絵柄は相変わらず整っててとてもかわいい。あと今回はセックスシーンはなしで、前戯をじっくりやってるのがソソる。ただお話としてはいきなり始まって途中で終わっていてブツ切り感が。続きもあるんかな? 増田逢羅「You LOSE」は、万能なお嬢さまと、彼女にやたら勝負を挑んでは負けてばかりいる少年のお話。最初は勝負で始まるけど、中盤からどんどんラブラブ状態になっていく様子が微笑ましかった。

 東雲太郎「oaSIS」は、お得意の姉モノ。大学に受かった弟くんを、優しいお姉さんが甘やかしまくりんぐという内容。絵的にはわざとやってるのかもしれないが、いつもより白っぽいけど、むっちりしてて汁気も十分な作画は相変わらずエッチだし、甘ったるい雰囲気作りも良好。肌触り滑らかなミルクの中で、にゅるにゅるからみあってるような感覚が、たいへん気持ちよさそうでいいです。


4/14(金)……とくめきのジン

【雑誌】ヤングアニマル 4/28 No.9 白泉社 B5中

 甘詰留太の新連載「二代目はこすぷれーやー♥」が開始。ヤクザの一人娘である主人公・裕梨華はコスプレ大好きな女の子で……という設定のドタバタコメディ。一家の子分たちも衣装作りに協力してたりして、わりとほのぼのした雰囲気。軽いノリで展開しそう。あと今号では、若杉公徳「デトロイト・メタル・シティ」が抜群に面白かった。インターネットのDMCファンサイトを見た根岸が、東京タワーに集結してしまったファンの行動を見に行く。そしてファンの前にクラウザーさんが出現。東京タワーに激しい凌辱をぶちかますクラウザーの姿に爆感動。ファン連中の馬鹿さ加減も相変わらず面白い。最終ページの柱コメントもバッチリ。

 そのほかの連載陣では作:雑破業+画:竹内桜「ちょこッとSister」が楽しい。はるまが管理人さんを映画の試写会に誘って、ほかの連中がやきもき。このタイミングで誘うってことは、はるまのほうも明らかにデートとしての意識はあるってことでしょうなあ。宮野ともちか「ゆびさきミルクティー」は、この前登場した女子、芝えりちゃんが攻勢をかけてきて黒川さんが反撃。それにしても池田くんに群がってくる女子はみんなちょっとヘンですなあ。やはり類が友を呼んでいるのか……。あと作:原田重光+画:萩尾ノブト「ユリア100式」もけっこう好調。ユリア100式ちゃんのアホっぽさが楽しいし、ドタバタコメディとしていい具合で推移してると思う。原田重光はこの手の原作者としてはなかなか優秀な気がする。

【雑誌】ビッグコミックスペリオール 4/28 No.9 小学館 B5中

 ロドリゲス井之介「世界の中心でくだをまく(仮)」。なんだか最近やけにロドリーにからんでくる大物原作者V論尊先生が面白い。本当に適当なこといってる大ざっぱさが素晴らしい。国友やすゆき「社買い人 岬悟」。なんか岬悟が、有名なフィギュアスケーター女子にモテている状態。いかにも国友やすゆきらしいドリーミングな展開でございます。あと女上司のほうに昔の男みたいなのもからんできて、ベタベタパワーは止まらない。

【雑誌】週刊漫画ゴラク 4/28 No.16 日本文芸社 B5中

 柳沢きみお「特命キャバ嬢 只野仁美」が前後編で登場。普段はとある会社の総務課で地味に勤務している女性が、特命を受けるとキャバ嬢となって悪を退治……という漫画。今回はネタフリ編みたいな感じで、実際に悪を退治するのは後編になる模様。馬鹿馬鹿しいネタではあるけど気楽に読めて良いと思う。

【雑誌】コミックバンチ 4/28 No.20 新潮社 B5中

 作:いしぜきひでき+画:藤栄道彦「コンシェルジュ」。クールビューティな鬼塚さんが、最近準レギュラー化しつつある漫画家先生とちょっといい雰囲気になるか……ってな感じ。けっこう女の子をかわいく描ける人なので、恋愛方面ももう少し増量しても良いのかも、という気はします。

【単行本】「シャイニング娘。」5巻 師走の翁 ヒット出版社 A5 [Amzn]

 いつもながらしっかり面白いししっかりエロい。この巻は話はほとんど進んでないといえば進んでないんだけど、シャイ娘。のメンバーたちが操られて、公開イベントで犯し抜かれる様子をみっちり描写。それぞれのメンツをちゃんとかわいく描いてるし、やってることもイベント内ゲームをうまく使って、もりだくさんな内容。けれん味たっぷりでとにかく読者を楽しませようとする、サービス精神の旺盛さに毎度感心させられます。やってることはレイプなんだけど、華があって陰惨なところがないのもいいですな。「VI来襲」編もだいぶ長くなったけど、次巻で完結の予定とのこと。


4/13(木)……干瓢に

▼コミックビームがまだ届かない。とりあえずセブンアンドワイに問い合わせメールを出してみました。まあ別に急ぎはしませんが。

▼アニメ新番組チェック。「砂沙美☆魔法少女クラブ」。えーとよく知らないんですが、「天地無用!!」とかのシリーズのキャラを使って学園+魔法少女モノをやるって感じなんでしょうか。キャラクター自体は明るくかわいいと思うけど、声優さんの声がなんか妙にべたっとした感じでハツラツ感がないのがキビシイ。公式サイトを見てみたところ、なんか声優にはお子様アイドルさん的な人々を起用してるみたいっすね。正直なところ演技はあんまりうまくなくて、そこでだいぶ損してる印象。これは見なくてもいいかな……。

▼というわけで4月スタートの新番組については、チェック予定だったものはこれで一通り見てみました。暫定評価としては以下のような感じ。標準はいつもどおり6点に設定。点数は現時点での出来というよりは期待度なんで、いくぶん甘めにつけてます。まだ暫定なのでなんともいえないけど、今季の新番組は今のところ「すごい面白い!」って感じのものは見当たらないかなあ……。かといって箸にも棒にもかからないというわけでもなく、なんとなく切るか続けるか判断しづらい煮え切らない状況。ここから回を重ねて盛り上がってきてくれると良いのですが。

 で、いちおう今のところ残してあるのは視聴継続と様子見を合わせて週21本。これだと1日3本ペースなのでちょうどいいくらいだけど、5月にも何本か新番組あるのでそれまでにあと2〜3本は絞りたい。視聴中断の中では「スクールランブル 二学期」は面白いと思ったし、見続けたい気もしたんだけど、コンスタントではあろうけれども爆発的に伸びることもないかなーとか思ったんで。今季は本数がやたら多いんで、内容がある程度予想できる原作既知の作品よりは、未知の作品優先な方向で行こうかなという感じ。

視聴継続----------------------------------------
6.5 「BLACK LAGOON
6.5 「ひぐらしのなく頃に
6.5 「ストロベリー・パニック
6.5 「女子高生 GIRL'S-HIGH
6.5 「涼宮ハルヒの憂鬱
6.0 「ZEGAPAIN −ゼーガペイン−
6.0 「いぬかみっ!
6.0 「シムーン
6.0 「吉永さん家のガーゴイル
6.0 「ふしぎ星の☆ふたご姫Gyu![Amzn]
6.0 「錬金3級 まじかる?ぽか〜ん
6.0 「ウィッチブレイド
6.0 「ひまわりっ!
様子見中----------------------------------------
6.0 「西の善き魔女 Astrea Testament
6.0 「
6.0 「エア・ギア 天駆ける翼
6.0 「RAY THE ANIMATION
6.0 「.hack//Roots
5.5 「ガラスの艦隊
5.5 「ラブゲッCHU〜ミラクル声優白書
5.5 「夢使い
視聴中断----------------------------------------
6.0 「スクールランブル 二学期
5.5 「姫様ご用心
5.0 「砂沙美☆魔法少女クラブ
5.0 「魔界戦記ディスガイア

【雑誌】モーニング 4/27 No.20 講談社 B5中

 庄司陽子「G.I.D.」は2話掲載。男性向け雑誌で性同一性障害というデリケートなテーマを扱いつつも、しっかり盛り上げて来ていると思う。単行本は上下巻みたいなんで、わりとサクッとまとめてきそう。うめ「東京トイボックス」。星乃さんのメイド服姿がかなりグッときますなあ。今回はゲーム会社のお姉さん的な存在な七海さんも交えて、恋愛色が濃い目。太陽と星乃はそろそろくっつきますかねー。

【雑誌】ヤングサンデー 4/27 No.20 小学館 B5中

 草葉道輝の読切サッカー漫画「カンピオーニ」が掲載。八丈島の小さな高校が、国立行きを目指して東京都予選を戦うというお話。草葉道輝のサッカー漫画といえば週刊少年サンデーの「ファンタジスタ」があるけど、いちおうこっちも地続きなお話。まあ「ファンタジスタ」既読者向けの内容ではあるものの、きっちりまとめてはあります。

【雑誌】ヤングジャンプ 4/27 No.20 集英社 B5中

 読切、中村珍「サニー」は才能あふれるキックボクサーとその所属するジムの会長、二人の格闘バカを描いたお話。荒削りなタイプではあるが、男二人の絆を軸に語っていく物語は一本筋が通っておりけっこう読めた。この前の増刊・漫太郎で、ヤングジャンプは新人の登用が青年誌の中でも群を抜いて多いといったことが書かれていたけど、こういう登用姿勢は週刊少年ジャンプにもつながるところがありますな。

【雑誌】週刊少年チャンピオン 4/27 No.20 秋田書店 B5平

 板垣恵介「範馬刃牙」。最近完全に突き抜けて異様なテンションになってますなあ。vs.カマキリバーチャルバトル編も凄かったけど、今回のアメリカ刑務所バトル編もなかなか。今回の最終ページとか、思わず爆笑しちゃいましたわい。なんかもう、ホントに後先考えず、とりあえず最後にバキとオヤジ戦わせりゃそれでいいやって感じで突っ走ってるのが素敵すぎる。安田祥憲「トリガートリガーハッピー」は最終回。この手の元気良いドタバタはわりと好きなんで、もう少し長い目で見たかった気も。

 作:藤見泰高+画:カミムラ晋作「サイカチ 真夏の昆虫格闘記」。団体戦をやることになり、真夏が仲間集めを開始。5人+補欠だから、メンツはだいたい決まりでしょうな。そしてこの展開で、当然のごとくアマミにツンデレスイッチが入った。掲載順は後ろのほうになったが、コレがカンフル剤となれるか。このほか佐渡川準「無敵看板娘」では、夏から始まるアニメ版のキャスト発表が。美輝が生天目仁美、めぐみが小清水亜美とのこと。個人的には30分枠で2話やる形式にしてほしい。テンポ良く畳みかけてなんぼな作品だと思うんで。原作はすでにかなりたまってるから、そのぺースで消費しちゃっても大丈夫だろうし。

【雑誌】別冊マーガレット 5月号 集英社 B5平 [Amzn]

 河原和音「高校デビュー」が連載再開でとても面白い。今回はヨウが風邪をひいて、晴菜がその看病をする……というお話。ドタバタラブコメらしく、晴菜がドジを踏んだりもするんだけどその様子が微笑ましくて笑えもする。晴菜の豪快な看病っぷりが見てて楽しい。ちゃんと恋愛方面での進展もあるし、オチのほうもきっちり決まっててうまい。中原アヤ「ラブ★コン」は、以前からリサに片想い中である遥くんと、その取り巻き女子のエピソード。遥も女の子たちもかなりバカなのが楽しい。男なのにリサにマフラーを編んでたりする芸の細かさも良い。

 アルコの読切「恋ストーリー」。最近はギャグ系の話が多めだったが、今回はストレートな青春恋愛モノ。小学生のころ自分をイジめていた男子が、高校生になって主人公女子に告白してくるところから物語はスタート。彼は、主人公女子をイジめていたことどころか、小学時代に彼女が同じクラスだったことすらきれいさっぱり忘れており、それをシャクに思った主人公女子は、彼をその気にさせたうえで残酷にフッてやろうとしてつき合い始めるが……といった感じ。やはりアルコ作品はこういう青春恋愛モノのほうが好きだけど、ギャグをやりつけてしまったこともあり、昔の短編と比べると初々しさ、緊張感が少し薄めのような気もする。

【雑誌】ネムキ 5月号 朝日ソノラマ A5平 [Amzn]

 TONO「チキタ★GUGU」は、大ボス的存在のダムダム・グーグーが出てきて緊張感のある展開。いろいろな出来事の元凶になってきたダムダムだが、その心の中に救った寂しさはかなり痛切なものあり。今回のエピソードは物語の核心部分だけに、どんどん盛り上がっていきそう。伊藤潤二「潰談」。南米の奥地から持ち帰られた、物凄いうまい「蜜」を巡る物語。その蜜は一舐めで食べた人間を虜にしてしまうほどのうまさなのだが、その蜜を食べた人間がべしゃっと潰れて死ぬという謎の事件が続発し……という感じでお話は展開。お話としてはかなり不条理ではあるけど、人の潰れっぷりとかはなんだかユーモラスでもあり、蜜のほうもやけにうまそうに見える。相変わらず着想がヘンでいいですのう。

【雑誌】comic天魔 5月号 茜新社 B5平 [Amzn][定期購読:7andyicon

 山崎あつし「夏の補習授業。」。コスチュームをつけたままでのエッチにこだわっており、学校の先輩後輩が、プールサイドで水着姿エッチ。ちょっと面白いなと思ったのは、水着つけたままで乳を揉むシーン。水着の中に手が潜り込んでるというのを強調するために、わざわざスク水の足のほうから手を突っ込んで、乳まで手を到達させている。なかなかええこだわりだと思った。あと今月号にはMEE、かわはらしん、妖華が登場。カラーイラストは蘭宮涼だし、最近は悠宇樹も描くようになってるし、藤咲真、たいらはじめあたりもキャリアはけこう長い。なんだかエロ漫画歴が長めの人向きな内容といえるかも。


4/12(水)……五要人にご用心

▼コミックビームは定期購読のセブンアンドワイからの配送が遅れてるみたいなんで、感想は後日。「エマ」の最終回とか読みたいのにー。ふんぬがー。

▼吉田戦車「戦車映画」(小学館)[bk1][Amzn]を読了。吉田戦車がビッグコミックスペリオールでやっていた映画評コラム連載を1冊にまとめたもの。これは雑誌のときからけっこう楽しみにしていた連載だったが、紹介する映画の公開がずいぶん前に終わっているにも関わらず、今読んでも面白かった。やっぱり吉田戦車の文章は飄々とした独特の味があって素晴らしい。あと映画についての着眼点も面白い。つまらないと評価されている映画についても、例えばねえちゃんの太股を楽しんでみたり、食事シーンなどを観察してみたり。自分の場合、本連載を読んでみて「この映画見てえ〜」と思った作品は、正直いってあんまり多くはなかった。それは「吉田戦車がこの映画をどう味わったのか」「どんな文章を書いてくれるのか」のほうに、より興味があったからかもしれない。あと毎回3点くらいずつ掲載されている挿絵イラストも味があって、思わず笑ってしまう。というわけで映画好きならずとも、吉田文章が好きな人にはオススメな1冊。

▼アニメ新番組はあとちょっとで一段落。本日は「姫様ご用心」を見てみた。どじっ子で超うっかり者な娘さん、姫子が学校に向かう途中で王冠を拾ってしまい、そこからトラブルに巻き込まれていく……ってなドタバタギャグ。スタッフは「ギャラクシー・エンジェル」とかの人たちらしいけど、初回の印象としてはもう一つかなー。姫子ちゃんが天然すぎて展開が不自然な感じがするのと、ギャグが一本調子な気がした。絵はけっこうかわいいけど。続きを見るかどうかはちと迷う。これからの伸びに期待するか、サクッと切るか。もう1話くらいは見てみるかな……。4月新番組で残るは「砂沙美☆魔法少女クラブ」。

【雑誌】少年ブラッド 5月号 モビーダ/SBCr B5平 [Amzn] 公式HP

 発行元:モビーダ・エンタテインメント/発売元:ソフトバンククリエイティブ(SBCr)による新創刊雑誌。どちらも漫画方面ではあまり名前を聞かない会社だが、執筆陣もなじみのない人ばかり。今回描いている人でまともに知ってる人って馬場民雄くらいしかいかなかった。そういう雑誌だけに、読んでみた感想としては「雑然としてるなあ……」というのが第一印象。作画的には渡辺とおる、山崎毅宜、カザマアヤミ、弐篠重太郎らはわりと良さげな雰囲気だけど、ストーリー面でパッと惹き付けられる作品、読み終わった後印象に残る作品は、正直なところなかった。とりあえずの体裁は整えてあるけど、「コレ目当てに本を買う!」ってな作品はないし、これで見切っちゃう人も多そう。編集・作家ともにリソース不足な印象は否めず。

 このご時世でSBCrが漫画に参入してくるということは、おそらく紙媒体での利益よりも、Webや携帯での展開に期待してのことだとは思うんだけど、それも元のコンテンツが面白くてなんぼ。コレだとオンラインで読もうって気もしないなあ。まあ実のところ、SBCrが漫画雑誌に参入すると聞いた時点でこんな感じ、つまり焦点のボケた雑誌になっちゃうんじゃないかなあと危惧してはいたのですが。なんというか畑違いのところが、ノウハウなしに漫画雑誌に手を出すとこうなりますよという典型例って感じがする。

【漫画執筆陣】渡辺とおる、カザマアヤミ、浅川圭司、山崎毅宜、天乃タカ、麻生雄介、弐篠重太郎、吾妻ナオミ、馬場民雄、神吉、フカキショウコ、神堂あらし、唐花見コウ、歌那さなえ、ヤミーゴ、不思議三十郎

【雑誌】ビッグコミックオリジナル 5月増刊号 5/12 小学館 B5中

 村上かつら「ラッキー」の2話めが掲載。犬ロボットが、主人公の少年・祐太と亡き母の想いをつなぐ……というハートフルなストーリー。前回もけっこう感動したが、今回もまた泣ける話に仕上がっていた。犬ロボットは目の部分に5文字までの言葉を表示することしかできないが、その言葉の少なさがかえって感動を呼ぶ。村上かつらはやっぱり話作りがうまいなあ。石塚真一「岳 みんなの山」は今回もしっかりした面白さ。「東京チェックイン」のほうは続きはないのかな……。単行本には収録してほしいとこですが。

【雑誌】スーパージャンプ 4/26 No.9 集英社 B5中

 小谷憲一「DESIRE」はあいかわらずおかしな漫画だなあ。今回は冒頭からめがねのねーちゃんが、桜の木の上で「MHK MHK…」と呟きながらオナってて思わず笑ってしまった。ちなみにMHKとはNHKがモデルの放送局名で、おねーちゃんはMHKに入社できるよう、オナニーで願掛けしていたのでした。入社したいのならほかにやるべきことが、絶対にあると思う。

【雑誌】別冊漫画ゴラク 5/10 No.540 日本文芸社 B5中

 柳沢きみお「大市民日記」。今回はWBCで優勝した王監督についてしみじみ語ってたのがちょっと良かった。自分も王さんは好きなので。途中の描写はちょっと失礼な感じだったけど。あと料理のほうはカキフライでした。

【雑誌】週刊少年サンデー 4/26 No.19 小学館 B5平

 作:浜中明+画:中道裕大「ハルノクニ」。最近ちょっといいかなと思ってたけど、いきなり話を大きくしすぎな感じが……。学園と謎部分の関係にいまいち必然性が感じられず。ここまで話を膨らますにしても、もう何段階か欲しかった。井上和郎「あいこら」。弓雁ちゃんがハチベエに告白した後の展開。まあちょっとだけ前進という感じでしょうか。次号は「あいこら」特別編が掲載で、3Dメガネが付くとか。となると乳かくびれが主役かなあ。

【雑誌】週刊少年マガジン 4/26 No.19 講談社 B5平

 作:天樹征丸+画:さとうふみや「金田一少年の事件簿」の新エピソードが開始。息が長いですなあ。亜桜まる「090〜えこといっしょ〜」。えこは元のサイズに戻っちゃうのかー。ちっちゃいバージョンはアレはアレで良かっただけにちと残念な気が。魚住青時「ぼくらの戦国白球伝」に出てくるくノ一さんはなかなかかわいい。ツンデレ人間になりそう。それと西本英雄「もう、しませんから。」によれば、永吉たける「スミレ17歳!!」が23号から本誌連載に昇格する模様。この作品はかなり好きなんでとても楽しみ。

【単行本】「ちまちま」 かがみふみを 双葉社 B6 [bk1][Amzn]

 今週のにゅーあきば.comでの漫画レビューはコレにしました。コミックハイ!での連載時点からすごく楽しみにしていたんだけど、不器用で奥手な少年少女の恋愛物語を、実に初々しく描いててとても良いです。とても背がちっちゃくて引っ込み思案な女の子・千村さんと、背は高いけど気は優しい男の子・黒川くん。この二人の、ホントーにちょっとずつ進んでいく恋愛模様をとても丁寧に優しく微笑ましく描いた一作。

 この作品については、とにかく二人がたいへんピュア。一緒にいるだけでもドギマギ、見つめ合ったらもう顔が真っ赤。手をつなぐのが一大イベント……という感じの、今時珍しいほどの純情っぷりがやたらかわいらしくて、見ていると思わず顔がニヤついてしまう。1巻まるまるかかってもキスさえしないという控えめさ加減、二人のトキメキっぷりがもうたまらんのです。千村さんはちんまりしててもちろんかわいいんだけど、黒川くんの純情少年ぶりもこれまたいとおしい。こんな初恋ができたらどんなにか良かったことだろう、とたいへんうらやましい気持ちになると同時に、思わず二人を応援したくもなってしまう。実にかわいらしく、後味の良い作品でございました。


4/11(火)……笹ゲッツ

▼アニメ新番組「BLACK LAGOON」。海賊まがいの運び屋「ブラック・ラグーン」の活躍を描いていくアクションモノ。初回から派手にドンパチやっててスペクタクルな展開。濃い目の色使いでパキパキした絵作り。作画クオリティは高め。まずは順調な滑り出しといえるのでは。

【雑誌】ヤングジャンプ増刊 漫太郎 5/20 集英社 B5平

 漫革に変わる新増刊ってことでいいのかな? 読んでみたらなかなか収穫が多くて、面白かったです。雑誌前半は既存作家の作品で、後半は新人11人の読切(下記執筆陣の林佑樹以降)。新人11人は競作という形式になっており、人気投票で1位になると連載権を獲得するという方式。

 新人組の中で一番まとまってるかな〜と思うのは、中道枝理子「銀盤のラブリーブースター!!」。有名なフィギュアスケーターを母に持ち、自分も天才的な資質を持ちながら、物凄く恥ずかしがり屋で学校では漫画クラブに所属している女の子が、母親の強引な策と彼女のことを好いている男子の後押しでフィギュアスケートの大会に出場する……というお話。かわいらしい絵柄で爽やかな青春物語を展開。ラブコメとしてもほのぼの。中道枝理子はこれまでも何度か読切で掲載されて、好印象を持っていた人なんで、またちょくちょく描いてほしいもんですが。

 新人らしいアツさという点では、大野ヨリキ「捧げ銃!」も良かった。新米の自衛官とその指導に当たった鬼教官の絆を描いた物語で、けっこう泣かせる系。垢抜けないが勢いと熱の感じる作風で、爆発力はありそう。林佑樹「カイチュー!」はカワイすぎる女装少年が、弓道部所属の熱血主人公に惚れちゃって……ってな感じの学園もの。線はまだ粗いけど女装少年はわりとかわいく描けててキャッチーではある。それと元ホストが幼稚園の保父をやるという山本隆之「太陽先生」もまずまず面白かった。

 非新人組では井上三太「TOKYO GRAFFITI」の新作が掲載。ナウなヤングの青春モノをやってて、個人的にはけっこう好きなシリーズ。さんりようこは「B型H系」の番外編を描いてて、山田が中学校に入ったばかりにころのエピソードを展開。岡本倫「レジストラ」は、他人の記憶を塗り替えることのできる特殊能力者が活躍するオカルト系アクション。漫・F・画太郎「災いは口のもと…★」は1993年週刊少年ジャンプ増刊スプリングスペシャルに掲載された読切作品の再録。13年前の作品ながら、インパクトはスゴイなあ。しかも時間転移ネタをうまく使ってて、お話としてもけっこうよくできてるような。

【漫画執筆陣】井上三太、きたがわ翔、さんりようこ、たなかかなこ、岡本倫、漫・F・画太郎、菅原県、林佑樹、岡崎圭、山本隆之、中道枝理子、向浦宏和、橘賢一、下平貴郁、快晴ノラ僕、大野ヨリキ、星井博文+石田力也

【雑誌】イブニング 4/25 No.9 講談社 B5中

 イブニング新人賞THE CHALLENGEの受賞作が掲載。まずは大賞の七海マンタ「榊原治療院」。特殊な能力によって脳を直接もみしだくことで、相手に究極の満足を与えるマッサージ師のじいさんが主人公。絵柄はラフな感じだけど、お話はけっこう面白かった。何よりマッサージを受けた人が、なんかものすごいハイになっちゃって、常軌を逸した行動を始めちゃうあたりが笑える。まあオチとしてはちゃんとまとめてるけど、途中のダイナミックな展開は良いです。凖大賞の浅井コヲ「ネマシネ 〜キンスキーの恋〜」もなかなか。担任の女教師に恋している映画好き少年の、一途な想いを描いた作品。告白の仕方はぶきっちょだけれど、まっすぐな気持ちの発露が見ていて清々しかった。

 寺沢大介「喰いタン」。高野が高さ20cmくらいあるハンバーガーを一口で食って「実写ではとてもできまい」とかいってるシーンが笑った。ギャグがさりげなく、かつふてぶてしいところがいいです。青木幸子「ZOO KEEPER」は2話め。温度を高低を見ることのできる動物園の飼育員・楠野さんが、コアラの担当に回される。コアラはパッと見かわいいけど、1日の大半は寝ている動物なんで実はけっこう人気をとりにくい。それをどうするか……という内容。素人目にはコアラってだけで人気とれそうな気もするけど、そういうもんでもないんですな。

【雑誌】ヤングチャンピオン 4/25 No.9 秋田書店 B5中

 井荻寿一「魔月館奇譚」は、小平がようやく就職決定するが、そこで下着モデルをやっていた高校時代の同級生に再会……というお話。わりとかわいい娘さんだが、あんまり引っ張るような話ではないかな。就職のほうは社長がヤバげな人なので短期間で終わりそうだし。

【雑誌】漫画サンデー 4/25 No.16 実業之日本社 B5中

 作:梶川良+画:神田たけ志の新連載「幕末遊侠伝 次郎長」が開始。清水の次郎長の生涯を描くという時代劇漫画。実績のある人がきっちり描いているんで、手堅い内容になりそうな気配。作:末田雄一郎+画:本庄敬「蒼太の包丁」。蒼太の助っ人修行編は終了。修行先にいた料理人にお姉ちゃんはわりとかわいかったので、今後も出てくることはあるかな。それにしても蒼太くんは何気にモテる。

【単行本】「犯罪交渉人 峰岸英太郎」5巻 記伊孝 講談社 B6 [bk1][Amzn]

 最終巻。カルト教団編のラストを緊迫感たっぷりに描ききっておしまい。カルト教団編はけっこう長くて独特のテンションがあった。個人的には交渉術の基本的なテクニックとその効果をダイレクトに見せる、短めのエピソードももっと読みたかった気はするけれども、独特の味のある作画や、ちょっと変わったキャラ作りなど、ユニークな作品に仕上がったと思う。なおこの作品は雑誌掲載が始まる前にラストシーンまですべて描き上げてあったそうな。なかなか新作の企画は通ってないみたいだけど、面白げな人なので、次作も早いうちに登場してほしいところですが。

【単行本】「みるきぃぱいらんど」 ポン貴花田 ワニマガジン B6 [bk1][Amzn]

 明るめの絵柄できっちりエロをやって内容もまとめてきて、いつも手堅い。わりとオーソドックスなエロをやる人ではあるけど、最近ではちょっとギャグっぽい要素もソツなくこなしていて、気軽に楽しく読めます。コンビニ売りエロ雑誌としては非常に使いやすい人なんでは。ロリはあんまりやらないけど、学生から人妻まで幅広く描くし汎用性はかなり高し。


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