6/20(火)……包柔戯画
▼録画しておいた、アニメ「蟲師」[Amzn]の地上波未放映分の最終話を見る。BSフジでは第21〜26話が放映されたが、最後まできっちり作られていた。ただ物語的には地上波放映分の第20話「筆の海」できれいに締めくくられており、映像面での出来栄えも地上波放映分の秀作エピソードのほうが良かったかなという感じ。まあボーナストラック的にとらえておくのがよろしいでしょう。ところでBSフジでの放映バージョンでは、ときおり脇の人物の目が入ってなかったりしたけど、ここらへんはDVD時には描き足されるのかな。そこらへんも含めて、DVDが全部揃ったら、改めて見返してみたい。
【雑誌】ヤングチャンピオン烈 Volume.1 秋田書店 B5中
新創刊。執筆陣についてはこれまでも情報が出てて、エロ系の人が多いのでコンビニ売りエロ雑誌風になるのかなーと思っていたが、案外エロは弱めですね。そのものズバリでセックスまでやってる漫画はほとんどないし、すこしエッチな作品を集めたという感じ。とはいえエロ漫画系でもけっこう実績のある人が揃ってるし、安心して読める誌面になってはいる。これはヤングアニマル的に、エロ系から有望な作家を吸い上げるって感じを狙ってるんですかねえ。
で、内容のほうでまず今号で良かったのは、みた森たつや「僕と彼女のホント」。少年時代の体験が元で、大の巨乳好きになってしまった高校3年生男子が、隣に住んでて家庭教師もやってくれてる幼馴染み巨乳姉さんと織り成すちょいとエッチなラブコメという感じ。巨乳ねえちゃんが胸を触られて顔を真っ赤にしている様子が初々しくて、今後の激甘なラブコメ展開を予感させる。そういうのはうまい人なんで期待。Cuvie「オオカミ少年の恋」は読切掲載。嘘をついてばかりの少年が、町を出ていく直前に、好きなコだけに見せた真心……って感じで、ほろ苦くも甘酸っぱい青春ストーリーを展開。いつもながら安定感ありますなあ。セックスシーンがなくても十分読ませるし。
あづまゆき「SCHOOLMATE」は、12歳アイドルコンビの片方を妹に持ち、もう片方に片想いされているあんちゃんが主人公。あんちゃんは先生で、その二人の担任教師もやっていて、かわいすぎる二人の様子に気が気でないという状態。華やかで絵もかわいいし、今後は主力連載になっていきそう。あと今回予告というかプロローグ編みたいな話が掲載されている、和六里ハル「コンビニん」にも期待したいところ。そのほかでは、裏表紙でRIKIが、「烈のあなのなみかちゃんとののえちゃん」という、「とらのあなの美虎ちゃん」みたいな漫画を描いている。面白いけどこういうの入れるととらのあなが広告入れてくれても載せるスペースがなくなっちゃうんじゃ……などと余計なことを考えてしまったり。
【漫画執筆陣】葉月京、松山せいじ、あづまゆき、道家大輔、みた森たつや、東鉄神、Cuvie、上月まんまる、めいびい、御影甲六、荒生直也、永野あかね、THE SEIJI、和六里ハル、佐藤村雨栄太郎、ホリユウスケ
【雑誌】漫画アクション 7/4 No.13 双葉社 B5中
土山しげる「極道めし」。刑務所で、おせち料理のおかずを賭けた旨いもの話自慢大会が開催。実際にムショでそれを食べてるわけでもないのに旨そうに見せる手管はさすがに巧み。こういうバトルなら平和でいいですのう。
【雑誌】ビッグコミックオリジナル 7/5 No.13 小学館 B5中
石塚真一「岳 みんなの山」が増刊号から出張掲載。今回は結婚を機に登山をやめた男が、三歩の勧めで町のクライミングジムに行き、山への想いを蘇らすというお話。今回もしっかり人間ドラマを描いてて手堅い。この人はちょくちょく本誌にも出張してくるし、そろそろ本誌完全移籍でもいいんじゃないですかねえ。それだけの実力はあると思う。福本伸行「最強伝説黒沢」。浮浪者のばあさんが若者に暴力を振るわれてるのを見て、黒沢さんの怒り爆発。猛り狂って若者をちぎっては投げちぎっては投げやっつけていく様子は、まさに大魔神といった感じ。いやー、黒沢さん強いなあ。今回の黒沢さんは確かに最強っぽかった。
【雑誌】漫画サンデー 7/4 No.25 実業之日本社 B5中
作:末田雄一郎+画:本庄敬「蒼太の包丁」。蒼太が神かわに助っ人にいったときに登場した女性料理人・雅美が、今度は富み久に入るための試験を受けることに。わりとかわいい女人であるだけに、やはり再登場させてきましたな。蒼太くんモテモテなり。あと今号には読切ですずきみら「カクゴの一歩」が掲載。何度も上司である課長にフラれながら、アタックを続けてきた部下の女の子の熱意に、課長さんがほだされて結ばれる……というお話。一生懸命な彼女の姿がいじらしい。エロ度は高くはないけど、ラブラブできっちりまとまってる。
【雑誌】花とゆめ 7/5 No.14 白泉社 B5平
松月滉「幸福喫茶3丁目」。西川一郎の弟である二郎と、安倍川兄弟の妹であるさくらは、実は同じ幼稚園だったことが判明。そして二人が一緒に遊んで仲良くなるというエピソード。おこさま二人がそれぞれかわいらしく、微笑ましいエピソードだった。あと潤は最後にきっちりおいしいところを持っていってる。モテモテですのう。読切、椎名橙「通学路。」は、なぜかいつも一緒に通学しているモテ男子と超低血圧少女の学園ラブストーリー。ドタバタした展開が楽しく、絵柄もすっきりしててきれい。
【雑誌】まんがくらぶオリジナル 8月号 竹書房 B5中 [Amzn]
むんこ、みずしな孝之、山野りんりん、小坂俊史、佐藤両々、中島沙帆子、松本ぷりっつ掲載の別冊付録付き。いずれも現在の連載作品と過去の連載作品のキャラが同時に登場する描き下ろし作品を描いている。本誌のほうでは、三ツ森あきら「OLさんの履歴書」が最終回。お得意の下ネタをふんだんに盛り込んで、けっこう楽しくやってたと思うんでこれはちと残念。
【雑誌】ペンギンセレブ Vol.003 辰巳出版 B5中 [Amzn]
過去作品の再録増刊。LINDA、東雲太郎、木静謙二、妖華、荒木京也、まぐろ帝國の作品を収録。この中で注目は、単行本化がなかなかされない東雲太郎「包柔温室」全6話96Pが収録されていること。主人公の望はお姉ちゃん大好きなカワイイ少年だけど、テニス部のおねいさんたちに拉致されて、そこでエロエロないたずらをされ、さらには肉体関係を持つことに。しかし彼女たちと愛欲生活を送りつつも、姉への想いは断てず、最終的には姉に気持ちを打ち明けて結ばれる……という感じ。東雲太郎のキレがあって美しい、滑らかな質感のある作画は本作でも威力を発揮している。ただ全体としては「Swing Out Sisters」[Amzn]のほうがだいぶ整理されてるかなー。「包柔温室」はさほど複雑な話ではないものの、ゴチャゴチャしててちょっと読みにくく感じられる。ただ単行本未収録作品なんで、東雲太郎ファンはやはり確保しておきたいところ。消しが大きめなのはちと残念。
6/19(月)……おちよう夫人
▼購入物件
【雑誌】まんがくらぶオリジナル 8月号 竹書房 B5中 [Amzn]
【雑誌】ヤングチャンピオン烈 Volume.1 秋田書店 B5中
【雑誌】フラミンゴR VOL.14 三和出版 A5平
【雑誌】COMIC LO 8月号 茜新社 B5平 [Amzn]
【雑誌】ペンギンセレブ Vol.003 辰巳出版 B5中 [Amzn]
ガーン、フラミンゴRはまた休刊か……。今後存続するのか、どういう形態になるのかといったことは告知されてないのでよく分からず。
ペンギンセレブは再録系の雑誌ながら、東雲太郎「包柔温室」1〜6話が収録されているのが注目。東雲太郎は「キミキス」のほうで忙しいと思うので、「包柔温室」の単行本化はしばらく難しいかも。というわけなんで東雲太郎ファンは、この機会にゲットしておくほうが良いかな〜と思います。個人的には木静謙二「女教師に告ぐ!」が再録されているのもちょっとうれしい点。あとLOに木静謙二が登場したのにはちょっと驚いた。熟女系がうまい人なんで縁のない雑誌かと思ってました。
【雑誌】ウルトラジャンプ 7月号 集英社 B5平 [Amzn][定期購読:出版社]
作:佐藤大輔+画:伊藤悠「皇国の守護者」。新城vs.バルクホルン。珍しく策を用いず真っ向勝負で行くのかと思ったが、そこはさすが新城といったところ。バルクホルンの猛将ぶりもカッコイイし、引き続き面白いです。読切、篠原九「LOVE SOLDIER」は、主人公に告ってきたクラスNo.1美少女が、実は軍所属のバリバリの女闘士で……という漫画。まあ戦闘しつつ学園ラブコメやってる様子は微笑ましくはある。学園ラブコメやるために殺される敵兵のほうは災難だけど。こちらも読切、ツナミノユウ「レバンドロイド」。天才マッドサイエンティスト少年が、自分の人生に完璧な幕引きをすべく、自分を憎み、殺すことを目的としたアンドロイドを作るが……。完璧に作りすぎたせいで、アンドロイドが思わぬ行動をとるようになっていく過程が面白い。あとアンドロイドさんがわりと美人なのも良いですな。
【雑誌】月刊サンデーGX 7月号 小学館 B5平 [Amzn][定期購読:出版社/7andy]
かずといずみ「貧乏姉妹物語」がアニメ化ということで巻頭。アニメ情報も掲載。全10話らしい。あと吉田蛇作「デス・プリ」は2006年11月号で最終回との告知が。けっこうほのぼのドタバタして好きな作品ではあるけど、まあちょうどいいくらいのボリュームかな。
【雑誌】チャンピオンRED 8月号 秋田書店 B5平 [Amzn]
鬼ノ仁「ミリオネラドライブ」、佐藤健悦「舞-乙HiME superH完全版」、森山大輔「プラネット・ブルー」を再録&加筆した別冊付録付き。個人的な注目はやっぱ「舞-乙HiME」ですかねえ。少年チャンピオンコミックスのほうには収録されなさそうだし。
本誌のほうでは田口雅之「LIVES」が連載開始。宇宙から落ちてきた隕石のせいで一変した関東を舞台に、恐竜的なモンスターと人類の戦いが繰り広げられる……といった感じ。ヒロインは元アイドルグループのセクシーねーちゃんで、いかにも田口雅之的なクドさ。ガッツリ濃いお話を期待したい。和六里ハルはRED初登場。マッドサイエンティストな孫娘の発明品によって、おじいちゃんがかわいい少年に若返ってしまい、その格好のまま活躍〜という感じのお話。若返ったおじいちゃんはけっこうなかわいい美少年で、女の子たちもみなぷにぷに。シリーズ連載とのことだけど、今後はドタバタハーレムラブコメ的な感じになるんかな。まあとりあえず賑やかに滑り出したので、今後も頑張っていただきたい。サービスシーンも多めにあるとうれしいです。
【雑誌】ヤングマガジン 7/3 No.29 講談社 B5中
押切蓮介「でろでろ」。なんかコマぶちぬきでおせっかい焼き系の女子が! 男子が掃除しないのを見てムキになる様子がけっこうかわいくて、今回は萌え路線かと思ったら……。レギュラーキャラとかそういうのでないのは残念なところだが、ここまでベタだと「でろでろ」世界には似合わんかもしらんですな。
【雑誌】ビッグコミックスピリッツ 7/3 No.29 小学館 B5中
ヒラマツ・ミノル「アグネス仮面」。アグネスとジャイアント安藤Jr.の対決が始まる。最初はアグネスが安藤Jr.を翻弄するも、やがてその圧倒的なパワーの前に屈してしまう。結局のところ最後はあの人がおいしいところを持ってっちゃうのかなあ。作:雁屋哲+画:花咲アキラ「美味しんぼ」。岡星さんのうつ病は継続中。おいしい料理を食べさせてちょっと気持ちが明るくなったと思って山岡が話しかけると、そのたびにまた岡星が落ち込んだ言葉を口にする様子がなんだか掛け合い漫才みたい。あと窪之内栄策「Cherry」が今号から連載再開している。
【雑誌】週刊少年ジャンプ 7/3 No.29 集英社 B5平
矢吹健太朗「To LOVEる」(脚本:長谷見沙貴)。宇宙人にとらわれて触手ぐるぐるな感じになった春菜ちゃんだが、意外と宇宙人がヘタレだった。もっとなんかされることを期待した向きには残念無念。でもまあリトが多少カッコヨイところも見せたし、ラブコメ的には一歩前進ってとこでしょうか。あと秋本治「こちら葛飾区亀有公園前派出所」は、生誕30周年記念巻中カラー。この30周年というのは1976年に山止たつひこ名義で読切版が掲載されて以来、とのこと。
【単行本】「お嬢様と僕。」 マイノリティ コアマガジン A5 [Amzn]
非常に高飛車でなお嬢さまの暮尾羽都良(本名:鳩子)ちゃんと、彼女が何かとライバル視している男子・将ノ助の、学園エロエロラブコメライフを中心とした作品。鳩子ちゃんは普段は学園の女王様的な存在として祭り上げられ、とにかく強気なんだけど、将ノ助と二人っきりになると完全なMっ娘に変身。しかも実は将ノ助に完全にメロメロになってて、なんだかもうものすごい勢いでツンデレ。さらに鳩子と並ぶ学園三大姫と呼ばれる娘さんたちのエロ話も展開され、学園ツンデレ祭といった状態。
マイノリティの作画自体はこぎれいなタイプではないし、ゴチャゴチャした感もあって洗練されてるふうではないんだけど、それだけにお話のほうは押しが強い。鳩子がエッチシーンでがっつりエロエロ調教されつつも、将ノ助大好きーってな顔を見せるあたりはとにかく甘ったるいし、そのボルテージも高くて勢いを感じさせる。彼女がヤキモチ焼いたりするシーンは楽しいし、意外とうっかり屋さんでノセられやすい様子も微笑ましい。エロ描写の濃厚さもラブラブムードの高まりに比例してて、エロも恋愛もみっちり濃くなっている。鳩子ちゃんをはじめ、学園三大姫の人が王冠みたいなヘンな髪飾りつけてたり、なんか妙なところもあるけど、そういう装飾過剰なとこまで含めて、濃くて楽しい作品だと思う。
【単行本】「恋におちよう」 フクダーダ コアマガジン A5 [Amzn]
ぷにぷにふくよかな体つきの女の子を描くフクダーダの初単行本。ストーリー的には同級生のラブラブHとかが中心で、さほど珍しい部分はないものの、キャラの造形に独特の味があり、作風も暖かみを感じさせる。単行本の中心となるのは、全4話と番外編が掲載されている「アセっちゃダメ2」。汗っかきの女子が、教室でひとりエッチしてるのを目撃されたのをきっかけに、クラスメート男子とラブラブになっちゃうというお話。ちょっと三角関係ラブコメ的な要素も入れつつ、ちとフェティッシュに、また後味爽やかにお話をまとめている。エロシーンはまずまずの充実度。女の子の表情がイキイキしてて、親しみやすいのがいいです。
【単行本】「Love Selection」 如月群真 コアマガジン A5 [Amzn]
コアマガジン系もう1冊。この人はストレートに実用的なエロさが特徴。女学生、ウエイトレス、妹、人妻家政婦……とまあヒロインについては多彩。ロリ系もあるものの、基本的には巨乳なほうが多いかな。ストーリー的な面白みはさほどないし、洗練された絵柄というわけでもないが、エロ描写がとてもねちっこい。フェラチオシーンでの口の開け方や、舌をぴっとり貼り付かせるような愛撫の仕方、パイズリ、挿入シーンでの乳揺れなどなどがねっとりいやらしく、けっこうグッとくるものがある。シチュエーション的には比較的開けっぴろげで、贅沢をいえば淫靡さや背徳感がもう少しあるとより良いかなと個人的には思ったりもしますが、それでもエロシーンの密度は濃いので満足できる。まあ絵柄の好みにもよるけど、かなり使える1冊といえるのでは。
【雑誌】別冊ヤングマガジン 7/1 No.16 講談社 B5中
新井英樹「RIN」がヤンマガ本誌から移籍して復活。今回はリンがさんざん因縁ふっかけてたヤクザ上がりの世界チャンピオン、立石譲司の壮絶な過去が描かれ、彼の戦う理由も明確にされる。相手は相当根性入ってそうだけど、ガチでやってリンは今までのように勝てるのか。苦戦してほしくもあり、あっさりボコボコにして才能を思うさま見せつけてほしくもあり。まあ何はともあれ楽しみにしていた作品なので、連載が再開してすごくうれしいです。早く続きが読みたい〜。
ぢたま某「kiss×sis」。今回はエッチっぽいサービスは弱めだけど、ラブコメ的にはちょっといい話。弟くん大好きなおねいちゃん二人も相変わらずしっかりかわいい。いちおう血はつながってないのでなんとかなるこたなるんですな。炭山文平「P.I〜プラトニック・インベイド〜」は、美少女型宇宙人に誘惑されつつも、地球を守るため彼女とやらないよう我慢し続ける少年が主人公のドタバタコメディ。炭山文平のくっきりした作画で描かれた女の子はなかなかかわいく、ラブコメとしてもほんのりした風味が上々。この人の作風はけっこう好きなんで、連載が続いて単行本まで行けると良いのですが。
ちばてつや大賞受賞作、野田智「ゴーリーは前しか向かない」。けっこう面白かった。北海道の中学校でアイスホッケーをやっている兄弟の物語で、兄はよりレベルの高い環境で切磋琢磨することを求めて名門校に転校、弟は仲間との絆を大事にしてそれまでの学校で強くなる道を選ぶ。そんな二人が全国中学アイスホッケー大会の決勝戦で激突し、火花を散らす。アイスホッケーは、日本ではメジャースポーツではないけど、パワフルでスピード感もあって面白い競技。そしてそれに賭ける二人の情熱もしっかり感じられるお話に仕上がっていて、なかなかにアツい。作画も荒削りながらシャープで力強さがある。けっこう気に入りました。
【雑誌】コミックメガストア 8月号 コアマガジン B5平 [Amzn][定期購読:7andy/Fujisan]
マイノリティ「お嬢様と先生。」は、19日に単行本が出る「お嬢様と僕。」の番外編的なお話。主人公であるお嬢様と、彼女の家庭教師で学校に教師として送り込まれた先生の、ラブラブHストーリー。相変わらず絵柄は少し垢抜けないところもあるけれども、それがかえって濃厚な味を出している。またお嬢さまのツンデレぶり、ラブラブぶりが見てて微笑ましい。絵柄的にもオリジナリティがあって目立つし、この人の作風はなかなか好き。如月群真「ギリギリ♥Sisters」。親同士の再婚で家族になった男子1人と女子2人。3人が親の居ぬ間にエッチな関係に……というお話。この人はエロシーンがわりとねっとりしてて実用的なのが良い感じ。フェラチオシーンとか、口の形がエロっちい。
レオパルド「ふたり嫁」は、主人公が双子の姉妹に子供のころから好かれてて、成長してどっちを選ぶか迫られるというお話。まあ結局はどっちも選べなくて両方いただきっつー感じだけど、ラブラブでウハウハ感はたっぷり。この人の絵柄は、ぐるぐるした目玉の描き方に独特な雰囲気があってなかなか面白い。おりもとみまな「ずっとふたちゅ♥」。ふたなり姉弟のお話。かなり二人ともエロいことが好きで、ノリノリでエッチにふけっちゃう様子が面白かった。とくにお姉ちゃんが、おちんちんをしごいて射精しまくるオナニーの祭典「オチンピック」を独りで開催している様子がアホらしくてとてもいい。その後の展開も勢いあるし。
竹村雪秀「TAKE ON ME」。夏祭りの夜のHで、大野さんと津田くんの関係に変化が……。「終幕への予感」とか書いてあるけど最終回が近いのかなあ。猫玄「パニックまっしゅROOM!」は最終回。女装して女学校の寮に入れられちゃった弟くんと、寮の女の子たちの日々のH模様を描いた作品。なかなか楽しくやってたし、最後もそれなりにきれいな締めくくり。安定感あるし、男の子も女の子もかわいいしでいい仕事してます。
ゴージャス宝田「カウンターパンチ」。ロリコン漫画家のお兄ちゃん家に通って、いろいろ世話を焼いたりしている女の子が彼に告白H……という内容。自分の妄想、願望を実にストレートに漫画にしちゃってて潔い。ドリーミングすぎるけど甘ったるくて楽しい。みた森たつや「ご近所のもんすたぁ」は5話め。獣人娘たちと主人公のラブラブっぷりが加速してますな。とくに今回は、保健室の先生の恥じらいっぷりがかわいらしくて良かった。みた森たつやは、こういうストレートな好意を描くのがうまいですのう。
【単行本】「ぼくらの戦国白球伝」 魚住青時 講談社 新書判 [bk1][Amzn]
野球大好き少年の吉田くんが、戦国時代にタイムスリップして織田信長に拾われるところからお話が始まり、織田信長が勘違いして野球での天下布武を目指すようになってしまう……というギャグ漫画。1話1話は短く、連載も1巻分で終わっちゃったけど、何気にけっこう楽しくて好きだった作品。まず信長ら戦国武将が非常にバカで、野球を完全に勘違いしてそれを取り入れちゃう様子が面白いし、リアクションもいちいちアホっぽい。基本的にカラッと明るくほのぼのしてたりするところがいい。あと女の子キャラが何気にかわいいのもいいところで、わがままで元気の良い妹キャラとして描かれてるお市の方、忍者娘のお涼さんがけっこう萌える。とくに後半はその二人がいい味出し始めてたので、もうちょっと続けて欲しかったような気もする。
【単行本】「スミレ17歳!!」2巻 永吉たける 講談社 新書判 [bk1][Amzn]
この巻も面白かった。人形女子高生スミレと、その後ろでスミレを動かしているとおぼしきおじさんの学園生活をとにかく楽しく展開。なんといってもスミレ&おじさんのキャラがインパクトあるし、そのアクションも見てていちいち面白い。周囲の人たちが、そのぺースにだんだん乗せられちゃっていって、普通に学園生活しちゃってる様子も笑えるし。この作品でうまいなーと思うのは、スミレを人間っぽく見せるところと、人形っぽく見せるところの使い分け。ちょっといい話っぽくするときはスミレを人間っぽく見せて、ギャグをやるときはスミレの人形っぽさを強調する。その描き分けが巧み。あとやっぱりおじさんの活躍っぷりが素晴らしい。バレーボールなんかも普通の人間以上にこなすし、周囲の挑発にもまったく動じない。そのストイックさにシビれる。なお本作は現在リニューアルして、週刊少年マガジンで「スミレ16歳!!」として連載されているため、「17歳!!」のほうはこれが最終巻となる。
【単行本】「おれはキャプテン」11巻 コージィ城倉 講談社 新書判 [bk1][Amzn]
カズマサ率いる朋王学園に1年生たちが入ってきて、それぞれに力のあるところを見せている。今回はカズマサ、デレック、蝦名の3人はあんまり活躍しないけど、まあ朋王学園も層が厚くなって来ているのだなあというのが分かるし、今後の甲子園出場に向けて、必要不可欠なステップではありますな。あと作品としてはやっぱり抜群に読みやすいです。
【単行本】「capeta」11巻 曽田正人 講談社 B6 [bk1][Amzn]
フォーミュラ編にステップアップ中だけど、個人的にはカート編よりも最近の展開のほうが好き。カート編はマシンのボロさや負傷など、ドライビングテクニック以外の面で浪花節的に盛り上げていたのが目立ったけど、フォーミュラ編ではマシンは相手と対等。それだけにカペタの天才性が際立って来ている。あとライバルキャラも、源だけでなく志波が頑張ってて、その競り合いも見応えがあっていい。
【単行本】「アカン!もうむちゃくちゃにして」 木静謙二 メディアックス A5 [Amzn]
久しぶりの単行本だけどやっぱりこの人の漫画はすごくエロいなあ。とくに大人の女性を描かせると抜群。大人の色気を漂わせた人妻さんとかが、ものほしそうな目つきでちんちんに吸いついている様子とか、たいへんツボにハマります。劇画調といかにもな美少女漫画調の間で、うまくバランスがとれた独自のエロ絵を作り上げてると思う。とくに今回収録の作品では、ファーストフード店の店員である主人公が、同僚の人妻さんと資材倉庫でやっちゃう「eats in」が個人的には好き。乳やら尻やらの形がエロっぽいし、よがり顔やらいたずらっぽい表情もグッド。そのほか「中華な母さん」とか馬鹿っぽい作品もあるけど、多少おふざけやってもどの作品もおおむね艶めかしくてエロい。主な掲載誌であったコミックPOTが体制変更になっちゃったけど、その後どこに行くのか気になってます。
6/16(金)……ぱんつまいむ
【雑誌】ヤングアニマルあいらんど 7/30 No.5 白泉社 B5平
「キミキス」(エンターブレイン)が、東雲太郎の作画で漫画化。えーとゲームのほうはほとんど知らないんですが、恋愛シミュレーションのようですな。東雲太郎のスッキリしてるけど甘さもたいへん濃厚な作画のおかげもあり、なかなかいい感じにかわいい作品に仕上がってると思います。キスに憧れる少女たちのドキドキ、恥じらいなどをギュッと詰め込んで、たいへん甘美。時期はまだ明らかにされていないけど、本作はこのまま本誌連載に昇格するとのこと。ということは東雲太郎は今後、エロのほうを描いてる余裕はなくなっちゃうかな? まあこっちも十分に面白いので良いのですが。
文月晃の読切「タンデム」。学校では真面目で超カタブツの学級委員長さんが、実はバイク大好き少女だと知った主人公。それがきっかけで二人は仲良くなって、二人でツーリングしたりと距離を縮めていくのでした、というお話。一話完結で、最後はきっちりラブラブな展開で締めててきれいにまとまっている。高島知宏の読切「ままははストライク」は、主人公が告った相手が父親と結婚して、同級生なのに義母になってしまい……ってなところから始まるドタバタラブコメ。この人は絵がかわいらしくてけっこう好きなんだけど、なかなか単行本というところまではまとまりませんな。
若杉公徳「デトロイト・モエ・シティ」は、小さな娘さんがクラウザーさんのコスプレをしてるのを見て、愚昧なるファンどもが大盛り上がりというお話。3ページだけなのに今回も笑わせてくれる。それにしても幼児に対してまで、まったく変わらずいつものノリで声援を浴びせるファン連中のノリの良さが素晴らしい。アホすぎる。
あと今号には、4コマ漫画だけ集めた別冊付録「4コマあいらんど」も付属。まつもと剛志、久世番子、こいずみまり、岩崎つばさ、山口舞子、袴田めら、竹内じゅんや、後藤羽矢子、渡辺電機(株)、高島知宏とわりと豪華なメンツで、全部描き下ろしなんでわりとお買い得感あり。
【雑誌】ヤングガンガン 7/7 No.13 スクウェア・エニックス B5中
新連載、玉置一平「ムカンノテイオー」。ハタチ過ぎても暴走族のアタマをやっていたヤンキー兄ちゃんが、テレビ業界に入り込んで大活躍……という感じの話になるのかな。少年マガジンとかにありそうな作品という印象。小林立「咲 −Saki−」。萌え萌え麻雀漫画ってなわけで女の子たちはなかなかかわいい。ライバル子ちゃんもツンデレ系なうえに乳大きめだし、たいへん華やか。あと読切で小玉有起「辻斬りまこちゃん」が再登場。日本等をぶんぶん振り回して先輩に告ってつきあい始めたマコちゃんが、今度は彼と手をつなぎたくて暴走。なかなか絵がかわいくてドタバタも派手で楽しかった。
【雑誌】週刊漫画ゴラク 6/30 No.24 日本文芸社 B5中
土山しげる「喰いしん坊!」。今回は相当な逸材であるという噂の、マジック坂田の娘が登場。ケーキ大食い勝負で邪道食いを見せつける。しかしこの食い方、インパクトはあるんだけど本当に効果的なんだろうか。ラップについた分のクリームでかさが多少減ったりもするだろうから、きちんとその分も舐めないとルール違反かもなあなんてことも気になったり。
【雑誌】コミックバンチ 6/30 No.29 新潮社 B5中
古屋兎丸「彼女を守る51の方法」は6話め。かなりガチで大震災サバイバル漫画をやっている。確かにお台場だと地盤が脆弱そうだから、震災に遭うとタイヘンそう。まあ古屋兎丸でなくてもいい作品という気もしないでもないですが。
【雑誌】COMIC RIN Vol.19 茜新社 B5平
草野紅壱「僕と義妹の秘密」。連れ子同士で兄妹になった二人だが、両方とも実はエッチでお互いのことを考えてオナニーしてたのでした……ってなお話。ほのかに甘い絵柄でエッチなお話を楽しくまとめてて良い具合。巻田佳春「あまやどり」も兄妹モノ。っていうかこの雑誌は全般的に兄妹比率がやたら高いんですが。こちらはツンツン系の妹が、兄の部屋にあまやどりと称して押しかけてきて誘惑……ってな感じ。この人のすっきりした絵柄もいいですな。LEE「えっちな関係」も兄妹モノだー。お兄ちゃんに足コキしたり、ない胸でパイズリしてみたりと、イタズラしちゃう妹さんがかわいい。ぷにぷに感たっぷりな絵柄もグッド。
邪武丸「おねえちゃんとぼく」は打って変わって姉弟モノ(あんまり変わってないかも……)。普段は超無表情だけど弟くん大好きなお姉さんの話。お姉ちゃんがずっと無表情なだけに、最後の最後で彼女が微笑むシーンが印象的。糸杉柾宏「GAME」は、近所のお姉さんとかわいい少年のお話で、こちらも変則姉モノといった感じでなかなかにラブラブ。糸杉柾宏は6月24日に単行本「お姉ちゃんのお願い」が発売予定。
あとはこのほか、瑞井鹿央、猫玄、水島空彦、山本雲居などが好印象。この雑誌の掲載作品は、基本的に絵がかわいくてラブラブってな話が多いので、各作品の感想を書き分けるのが難しいんで、ついこういうふうにまとめてしまいがちです。どうもすみません。
【単行本】「ぱんつ大好き」 サケマス 茜新社 A5 [Amzn]
COMIC RINでロリ漫画を描いているサケマスの単行本。タイトルどおり女児のぱんつが大好きな作家さんで、わりとシンプルな線であどけないかわいい女の子を描く。まあときにちょい鬼畜っぽい作品もあることはあるけど、基本的な作風としては明るめなんで、わりと気軽に読めるかな。すごく面白いとか突出している感じはないものの、ロリものとしてはまずまず手堅い。あと余談ではありますが、表紙のカラー絵よりも、モノクロ絵のほうがかわいいかなあと個人的には思います。
【雑誌】週刊少年サンデー 6/28 No.28 小学館 B5平
畑健二郎「ハヤテのごとく!」。普段はずっと和服な伊澄が、珍しく洋風のお召し物を着用。スカートはいて恥ずかしがってる様子がなかなか趣があってようござんすな。
【雑誌】週刊少年マガジン 6/28 No.28 講談社 B5平
氏家卜全の新連載「アイドルのあかほん」が開始。芸能プロダクションの人が、新人アイドル1人を登用するつもりが間違って3人集めちゃって、めんどっちいから3人にユニットを組ませて売り出すことに……という出だし。3人に掛け合いさせつつ展開していくドタバタコメディって感じかな。箸休めになる楽しい漫画を描ける人だし、まあ安定してやっていきそうな感じ。西山佑太「ファッションリーダー今井正太郎」。のん坊が正太郎に対してダイレクトに想いを伝え、正太郎も自分が見失っていたものに気づくってな展開でわりとドラマチック。そろそろ最終回が近いっぽいですな。あと2〜3回ってとこでしょうか。
【雑誌】週刊少年チャンピオン 6/29 No.29 秋田書店 B5平
施川ユウキ「サナギさん」がいつの間にやら連載100回。カラーありで2本立て。しかもサナギさんたちのおしゃべりを記録した文字だけのおまけページもあり。施川ユウキは言葉使いがうまい人なんで、文字だけページでも面白い。もちろん漫画のほうも、かわいいけどシュールなネタが満載でいつも面白い。あと今号には読切で、コミックビームで描いている市橋俊介が登場。タイトルは「ジュニハイキック」。ワルに生きると決めた中学生男子3人の、ぐだぐだした日常を描いたショートギャグもの。市橋俊介にしては内容は大人しめかと思うが、とりあえずこれを連載とかの足がかりにできると良いのですが。いい加減単行本も出てほしいところだし。……といってもチャンピオンのショートギャグも、これまた単行本の期待薄な枠ではありますが。
【雑誌】ビジネスジャンプ 7/1 No.14 集英社 B5中
月イチ連載となった冬目景「イエスタデイをうたって」。将来どうするかということについて、ちょっと悩み中のリクオが、ハルとの会話で癒される。今回はちょいと二人の距離が近めな感じで心地よかった。山花典之「オレンジ屋根の小さな家」。あーやっちゃいましたか。というわけで、前の夫との離婚が正式には成立しておらず悩む菜摘と正太郎が結ばれてってな展開。とっとと弁護士さんにでも相談したほうがいいんじゃないでしょうかー。作:近藤雅之+画:有賀照人「警視総監アサミ」。もしかしてそろそろ最終回かな? 今回はついにアサミが警視総監に就任。といっても「1日警察署長」みたいな感じの「1日警視総監」だけど。でもまあさすがにそろそろ区切りつけてもいい頃合いではありますな。
【雑誌】モーニング 6/29 No.29 講談社 B5中
すぎむらしんいち「ディアスポリス」(脚本:リチャード・ウー)は最初のシリーズ「闇の奥」編がおしまいで、次号から新シリーズ。密入国外国人社会の事件を、ちとヘンタイチックなエッセンスもちりばめながら描いてて、ここまでは順調な滑り出し。今後もどんどんアクの強い話にしていっていただきたい。山田芳裕「へうげもの」。信長の弔い合戦に向けて、群雄たちが動き出していてワクワクする展開。古田左介デザインの信長追悼の旗印は、馬鹿っぽいけど味があって面白い。
【雑誌】ヤングサンデー 6/29 No.29 小学館 B5中
山田玲司「絶望に効く薬」。今回は山田玲司自身が、今までの連載や自分のやってきたことなどを振り返る自省的な内容で、なかなか読みごたえがあった。すごい人の話を聞くのも面白いけど、続けてやってると自分の無力さや自己欺瞞なんかも浮き彫りになってきちゃってさぞかしキツかろうなーと思う。
【雑誌】ヤングジャンプ 6/29 No.29 集英社 B5中
高橋秀武「妖怪人間ベム」前編が掲載。高橋秀武による漫画番は、以前、漫革に掲載されたことがあるけれども、今回はそれが本誌にも進出。人間になりたくてあがいている3人が、なかなかものがなしく描けてて面白い。ベラがけっこう女の子らしくてかわいいのもいいですな。高橋陽一「キャプテン翼 GOLDEN-23」。デンマーク代表の人たちはなんでそんなにギロッポンが好きなんですかー。彼らをぜひ夢のギロッポンで豪遊させてあげたかったなあ。
【雑誌】スーパージャンプ 6/28 No.13 集英社 B5中
村上もとか「JIN −仁−」が毎号連載に。オリジナルの「龍」が終わったことで手が空いた模様。これまでもしっかり面白かったけど、一つ一つのエピソードが短くて、その点は食い足りない部分もあったが、毎号連載になればさらに面白くなるでしょう。最近スーパージャンプはけっこう面白いと思うんだけど、また一つ楽しみが増えた。作:愛英史+画:里見桂「ゼロ」。今回は流行りモノ、ダ・ヴィンチネタで1本。「ダ・ヴィンチコード」的なアプローチも否定してるけど、ゼロのいってることも実にこじつけっぽいな……。このあたりは期待どおりという感じ。
【雑誌】別冊漫画ゴラク 7/12 No.544 日本文芸社 B5中
柳沢きみお「大市民日記」。久々に山田くんが出てきたような気が。でも相変わらず文字だけのコマが多すぎる。もっと酒飲んで料理を作ってほしいもんですが。
【雑誌】近代麻雀 7/15 竹書房 B5中
天獅子悦也「むこうぶち」。今回は麻雀業界の上層部の思惑に安永が立ち向かうといった構図で、わりと安永が格好良かった。でも結局、傀が出てきちゃうのか……。このエピソードは傀が出てこないほうが面白いんじゃないかなー気もしてたんですが。
【雑誌】ネムキ 7月号 朝日ソノラマ A5平 [Amzn]
TONO「チキタ★GUGU」が面白い。ダムダム・グーグーのことを知るにつれ、チキタはどうしていいか分からなくなってきている。あと久しぶりにニッケルの姿が見れたのも良かった。伊藤潤二「双一の愛玩動物」。不気味な少年・双一が、家で飼い始めた仔猫ちゃんを邪悪に躾けてしまい、家族がパニックに……というお話。禍々しいことやってるんだけど、今回はけっこうコミカルでもありなんだかほのぼの。双一くんのおどろおどろしいけどちと間の抜けたキャラが見てて楽しい。
6/13(火)……謝恩でんなー
【雑誌】イブニング 6/27 No.13 講談社 B5中
石川雅之「もやしもん」。今回は菌たちが、長谷川さんの肢体を眺めつつ、人間の表皮に菌がとりつく難しさについて語り合うという内容。のどかな菌談義と、艶めかしい女体の取り合わせに味がある。あと武藤さんとのやりとりも、なんだか色気があってよござんすな。
【雑誌】ヤングチャンピオン 6/27 No.13 秋田書店 B5中
ロドリゲス井之介「なやまんせ」が連載開始。パッと見、ゴルゴみたいな厳しい顔つきをしてるけど、けっこう小心者なサラリーマンが、下らないことに悩み続ける様子を描いていくショートギャグ。まあこの手の細かいギャグものはたいへんうまい人だし、安定感のある連載になりそう。あと今号には、6月20日に発売するヤングチャンピオン増刊のエロ漫画誌「烈」から、あづまゆき「SCHOOLMATE」の第0話が出張掲載されている。アイドルデビューする二人の少女と、その片方の兄であり二人の担任教師でもあるあんちゃんを中心としたドタバタエロコメって感じっぽい。
【雑誌】漫画サンデー 6/27 No.24 実業之日本社 B5中
最近恒例のちょっとエッチっぽい読切漫画シリーズ。今回はさのたかよし「親父の一番変な日」が掲載。娘の恋人と勝負して投げ飛ばされたショックで、父とその男の意識が入れ替わり。んでもって父親が恋人の青年の身体を使って、娘とエッチしそうになっちゃう……というお話。何気に父親がアクシデントにより娘を性的対象として見るようになってしまうってな内容なんで、ひどいパパさんだなあと思ったりしなくもないけど、まあお気楽に読めるエロコメになってはおります。
【雑誌】別冊マーガレット 7月号 集英社 B5平 [Amzn]
河原和音「高校デビュー」がうまい。今回はヨウの妹さんが中心のお話なんだけど、最後でヨウ&晴菜がおいしいところを持っていった。ヨウの大胆行動に対する晴菜のリアクションがユーモラス。ラブラブ気分が濃厚なうえに笑えもする。いいですなあ。あと椎名軽穂「君に届け」も好調。周囲の噂のせいでギクシャクしてしまった貞子とお友達女子二人だが、貞子の一生懸命さと真心のおかげでわだかまり氷解。気立ての良い娘さんたちが、爽やかな友情物語を展開していて微笑ましい。ただ貞子ちゃんのピュア娘っぷりは、あんまり強調しすぎるとウザくなるかもしれないので、友情話に一区切りついたここらへんで恋愛方向にググッと振るのもバランスとる意味でよろしいような気はいたします。
【雑誌】comic天魔 7月号 茜新社 B5平 [Amzn][定期購読:7andy]
今号で気になったのは、大和川「電車女」。電車の中で痴漢されちゃうくらいのカワイイ男子が、同級生女子に助けられるも、意地悪な彼女は痴漢の被害に遭わないためと称して彼を女装させて女性専用車両に連れ込んでしまう。しかし彼女にイタズラされるに及んで、男子のほうもブチ切れ。逆に彼女におしおきを喰らわしちゃうのでした、というお話。線がなかなかきれいで華やかだし、エッチシーンも充実。あと女装男子がしっかりかわいいのも良い具合です。
神楽雄隆丸「Cookin」は、主人公の少年が、父親の再婚相手である義母おねーさんに誘惑されてエッチしちゃうというお話。ノリは軽いけど、年上のおねーさんとのラブラブエロスは出てる。わりと滑らかで艶のある絵柄で、個人的にはけっこう好き。一時期はジェームスほたての影響が強いかなと思ったけど、最近はだいぶこなれてきてる。黒龍眼は再登場。「Cafe de Oni」。メイド喫茶のツンツンメイドさんが、しつこいお客二人に迫られて、心ならずもやってしまうというお話。この人の絵はつやつやむちむちした感じがわりと気に入ってます。
【雑誌】快楽天BEAST 7/15 Vol.9 ワニマガジン B5中
巻頭の4色カラー漫画、さめだ小判「どきしまっ」がいいですなあ。お祭りの夜に姉が男とやってるところを目撃してしまった妹が、悶々としちゃってオナニーしちゃうというお話。まあ4ページと短いんだけど、カラーの塗りは鳴子ハナハルを思い出す感じでかなり達者。あとカラーページでは、西E田「淫虐の放課後」も掲載されててこちらもさすがに美麗でエロっちい。
奴隷ジャッキー「もー?そー!」。主人公男子が、初めてできた彼女との初デート中も妄想を膨らませ、それが高じてエロ行為に突入といった感じ。テンション高めではあるが、奴隷ジャッキーにしてはまあわりと一般的なラブラブH漫画に近い感じ。あと今号の掲載作ではナイロン「熱血ってムカつく!!」がいいかな。陸上部の熱血男子を、「熱血嫌い」を公言するツンツンした先輩女子二人が罠にハメて、エロいイタズラを仕掛けるという内容。上の口では熱血嫌いといいつつも、下の口では熱い血をお求めなんじゃろうってな感じの作品で、ツンデレチックなところも。絵が達者でエロシーンもねっとりしており、なかなかの出来ばえ。
6/12(月)……悪党ん
【雑誌】コミックビーム 7月号 エンターブレイン B5平 [Amzn][定期購読:7andy]
今号は若手作家陣が活躍。まず巻頭カラーで田邊剛の新連載「累 −かさね−」(構成:武田裕明)がスタート。三遊亭円朝「真景累ヶ淵」を漫画化するという試み。田邊剛はこれまでの読切でも作画力の高さは証明済みだし、シリアスなテイストの絵はホラー調のお話にはよくマッチすると思う。連載でどれだけ力を発揮できるか楽しみにしてます。
読切、奈良佳子「その愛が甘ったれを作るんだぜ」は、美人で奔放な姉に対して嫉妬しつつも依存し続けてきた妹さんの複雑な気持ちを丁寧に描写した物語。この人は絵がうまいし、独特の味があっていいですねえ。コミカルなところもあるし、色気も醸し出せるし。画面が整理されてて読みやすいのもいいです。連載もそのうちぜひ。百名哲(ももな哲から改名)「ブシドーファイブ」前編。こちらも有望な若手。戦隊モノの特撮番組に出演していた女の子が、思い入れたっぷりなその番組が終わってしまうことに、寂しさを隠せず。また撮影中、何かと世話を焼いてくれたおっさんプロデューサーとの別れも、彼女をいっそう切ない気分にさせる。あっさりした絵柄で読みやすく、まずまずの滑り出し。後編でどういうお話にするのか楽しみ。
連載陣では相変わらず志村貴子「放浪息子」が絶好調。千葉さんに恋するマイペースな男の子も良いが、今回はマコちゃんがおいしかった。人知れずこっそり冒険してみちゃったりしてるマコちゃんの様子がかわいすぎる。たみゃら〜ん。入江亜季「群青学舎」は続きモノシリーズが一段落。毅然とした主人公女子が、ときに弱いところも見せたりして美しうてえかったです。
【雑誌】少年ブラッド 7月号 モビーダ/SBCr B5平 [Amzn]
創刊3号め。雑誌としての体裁はそこそこ整ってきた感じで、少なくとも箸にも棒にもかからないってほどではない。でもいまだ連載陣が弱いという印象は否めず、「少年ブラッドって何が載ってたっけ?」と聞かれても、ちと答えに窮してしまう。今月から神矢みのるのROBO-ONE漫画「アクト・オン!」は始まったけど、さすがに作風は古めですしのう。そんな中、弐篠重太郎「拳鋼少女リク」あたりは明朗快活で悪くない印象。あと読切で掲載の山崎毅宜「やわらか庭球」もダラダラした気楽な学園モノって感じで、こちらもけっこう楽しく読めた。今後も継続してこの雑誌を買っていくかは、うーん、そのときの気分しだいかな。
【雑誌】ビッグコミックオリジナル 7月増刊号 7/12 小学館 B5中
石塚真一「岳」は2話同時掲載。1話は山岳事故を起こす人たちの不用意さに苛立っていた椎名さんが実際に事故に遭い、自ら事故の怖さを経験するというお話。そして2話めは、たまたま乗せたお客さんとの約束のために山に登ることにしたタクシーの運転手さんのお話。どちらも山に関わる人たちの気持ちを丁寧に描いてて、いつもながらにいいお話を作っている。安定感抜群。
村上かつら「ラッキー」。母を亡くした少年と、犬ロボットの心暖まる触れ合い物語。今回は3話めだが、いずれも泣かせるエピソードに仕上がっていてとてもいい。目に当たる部分に5文字だけ文字を表示させることのできる犬ロボ・ラッキーが、健気でかわいいのも良い。村上かつらは容赦ない残酷な話もうまいけど、ハートウォーミングな作品もいけますなあ。しっかり物語を作れるのが何より素晴らしい。
【雑誌】ヤングキング 7/3 No.13 少年画報社 B5中
一色登希彦「モーティヴ −原動機−リフュールド」の特別編読切が掲載。一色登希彦が誰でも参加できる耐久レース「DE耐」に出場したときのエピソードを進めつつ、バイクレースをやめた後、就職しようとしている大学生を織り交ぜ、そこにさらに元世界グランプリチャンピオンのワインガードナーのバイクに賭ける想いをかぶせていくといった感じの構成。いろいろごちゃ混ぜながらも、作者やバイク好きな人間たちの熱い想いを描いた短編にまとめている。また今号には、6月30日発売予定の単行本第0巻の内容についての予告もあり。「単行本未収録分も含む完全版」とあるけど、たぶんヤングジャンプでシリーズ連載されたバージョンに、未収録分とか読切を足して1冊にまとめたって感じかな。B6判で860円だから、ちょい厚めになりそうな気配。
森見明日「ラブ・ぽっ!」。千夏子部長が鳴門くんの絵のモデルをつとめたことで、恋愛関係一歩前進といったところ。今回はその千夏子部長も良いけど、二人の接近にやきもきしている知音ちゃんがなんかいじらしくてええです。
【雑誌】ヤングマガジン 6/26 No.28 講談社 B5中
塀内夏子「中澤佑二物語」後編。彼がブラジルに単身渡ったころの話を中心にきっちりまとめた。下手にJリーグ時代の話とかは入れずピントを絞り、ちょっといい話とW杯へのつなぎも入れて、しっかりまとめてる点はさすがにうまい。
【雑誌】ビッグコミックスピリッツ 6/26 No.28 小学館 B5中
作:雁屋哲+画:花咲アキラ「美味しんぼ」。「美味しんぼの料理本」とか見ながら、ふと「そういえば岡星さん最近出てこないなあ」とか思ってたら、なんと彼はうつ病にかかっていたらしい。岡星さんがぼんやりした目つきで、「こんなに苦しいのなら死んでしまった方が楽です」とかいってる姿は衝撃的。最近の「美味しんぼ」の展開は、飛沢後継者問題といい、なんだか意外な驚きに満ちている。
小田扉「団地ともお」。こっちはケリ子が、おばあちゃんの葬儀に出席した後ふさぎ込む。ともおの発言はちょっと無神経だったが、その後、ケリ子のために頑張ってる様子は好ましい。あと最後のシーンはナグリ子だった。柏木ハルコ「QUOJUZ」は最終回。もうちょっと続くかと思っていたけど、まあドタバタ楽しいままで終了。新作は来春開始予定と書いてあるけどずいぶん間が空くんですな。
【雑誌】週刊少年ジャンプ 6/26 No.38 集英社 B5平
画:矢吹健太郎+脚本」長谷見沙貴「TO LOVEる」。主人公リトが片想い中の女の子・春菜ちゃんが、うねうね触手状のモノにぐにょぐにょされてて、なんか妙にエロっちい。触手の先っぽ部分もにょろりと分岐してて、いろいろなことに使えそうだ。こんな触手が、僕も欲しいです。
6/11(日)……アオドラブッヘ
【単行本】「太臓もて王サーガ」3巻 大亜門 集英社 新書判 [bk1][Amzn]
この巻もジャンプ漫画をはじめとしたパロディネタをてんこ盛りでギャグを展開。キャラの役割もきっちり決まって安定してきたし。ただ個人的には、この人オリジナルのギャグの割合も増やしていってほしいところではあるんですよね。パロディばっかだといずれネタが枯渇しそうだし、大亜門自身のギャグセンスもけっこういいものがあると思うので、それを磨いてほしいなーという気もするんで。
【単行本】「ユートピアズ」 うめざわしゅん 小学館 B6 [bk1][Amzn]
いっぷう変わった短編連作を収録した、新鋭の単行本。「いっぷう変わった」と書いたけど、実際に設定は風変わり。例えば「ナオミ女王様に仕えた日々」は、小学生男子がおうちにやってきたSMの女王様を育てていくことになるというお話。彼はペットである女王様を躾ける側なんだけど、やってることは奴隷。でもお話としては「初めて犬を飼った少年」的なテイストで展開する。また「どつきどつかれて生きるのさ」は、ボケとツッコミが男女間の恋愛みたいな感じで社会のシステムとなっている世界を描いた物語で、ツッコミの主人公がキャバクラのお笑い版みたいなところで出会ったボケと想いを遂げてコンビを組むようになるまでを描いていく。これも恋愛をそのままボケ・ツッコミに置き換えて、お話を展開していくところがユニーク。
こんな感じで、どの短編にもそれぞれ変わった工夫が凝らされていて、「おっ」と思わされる部分を持っている。まあ正直なところ、ヒネリがすごく効いたお話は才気にあふれている反面、小賢しさが鼻につくところもあります。また設定が独特すぎて、引いて見ちゃう部分もなきにしもあらず。ただ発想の面白さは評価したいところだし、意欲的な作品作りも買える。作画もキッチリしてて表現力は高いと思うので、まずは楽しみな新鋭として記憶しておきたいところ。あとはやっぱこの発想力を生かした長編を読んでみたい。「チューブ」なんかは前向きでいい話だし、直球勝負でも勝負できる作風の幅はあると思うし。本作はヤングサンデー掲載作を集めたものだが、ヤングサンデーはこのところ元気ないと思うので、こういう人が新風を吹き込んでほしい。
【単行本】「爆音列島」8巻 高橋ツトム 講談社 B6 [bk1][Amzn]
マニヨンたちを弔うため、ZEROSが総力を結集して一大集会を開かんとす。そのための準備に加瀬も奔走し、その中で横浜でZEROSの看板をしょってたシンジと知り合い、彼とツルむようになる。別れあり出会いあり。なんかすごく青春してて相変わらず面白い。当時の風物とか、時代を感じさせるアイテムがもっと多めに出てくると、なおうれしかったりはしますが。
【単行本】「ロボとうさ吉」3巻 加藤和恵 講談社 B6 [bk1][Amzn]
ロビン少年が、超人兵器として作られた自分の生い立ちを知ってショックを受けるけど、新たな冒険の旅に出ようって感じにもなって再出発。相変わらず作画は優秀、ストーリーがもう一つ響いてこない点もここまでと同様。ストーリー面でメリハリがついてくれば、たいへん美麗でカッチョいい絵柄がもっと生きてくるはず。期待度は高い作家さんなのでうまく伸ばしてってほしい。
【単行本】「はるか17」11巻 山崎さやか 講談社 B6 [bk1][Amzn]
高値安定。はるかがいよいよ月9ドラマのヒロインに起用されることになって、いろいろ事件はありつつも順風満帆。奇を衒ったところはないけどフツーに面白いと思う。
【単行本】「機動旅団八福神」4巻 福島聡 エンターブレイン B6 [bk1][Amzn]
なんだか軍隊の特殊戦闘部隊をネタにしているのに、やけにまったりしている感じ。部隊の面々はみんな変わり者ばかり。ハードボイルドのようなふざけてるような、妙な雰囲気が味わえる。この巻ではいちおうリーダー格に指名されたメガネ君の名取がやる気を出し、ほかの面子もそれに引っ張られているけど、その様子が見てて楽しい。福島聡の絵柄自体はシリアスっぽいけど、実に不思議な味わいのある珍味って感じですな。
【単行本】「一騎当千」11巻 塩崎雄二 ワニブックス A5 [bk1][Amzn]
この巻は孫策はまったくといっていいほど登場せず、劉備陣営が中心。中でも関羽は乳だしパンツ出しで大活躍。お話のほうはだんだん盛り上がってきているけどて、美少女が英傑だったいうのもサービスシーンが盛りだくさんだっていうのも完全に定着したけど、それでもやっぱ得体の知れない作品だなーと読むたびに思う。いや、そのミスマッチな感覚が好きなんですけどね。
【単行本】「青いドライヴ」 橋本みつる 新書館 B6 [bk1][Amzn]
久しぶりに橋本みつるの新作読んだなあという気が。現在はウイングスでときどき描いてるって感じなんでしょうか。ぼんやりとした線と、人物のくりくりした丸い目玉が印象的な絵柄で、不思議な雰囲気を持った少年少女の青春ストーリーを描く。今回は「蒼いドライヴ」「苺の夢」「流星」「こっちへおいで」の4本を収録。お話的にはとりとめもないというかとらえどころがないお話が多いけど、透明感のある作品作りは相変わらずで、読後の清涼感は独特。この手触りは意識して出せるもんでもなかろうし、面白い才能なので、もっといっぱい描いてほしいところではあります。