4/10(月)……トランスヒグラシ
▼アニメ新番組感想。
「ひぐらしのなく頃に」。なかなかいいんじゃないでしょうか。原作のゲームのほうはやってないけど、とりあえず第1話は楽しめた。山奥の小さな村で起きる連続殺人……ということでホラー展開になっていくんだろうけど、まず最初は都会から引っ越してきた転校生男子な主人公と、彼を取り巻く周囲の少女たちとの日常を楽しく描写。コミカルな作画をふんだんに使ってテンポ良く話を進め、その中で怖い話方面の雰囲気も少しずつ匂わしていってて緊張感あり。正直なところ、怖い話って得意なほうではないですが(取り立てて苦手というほどでもないけど)、まあ先が気になる展開だったし、最後まで見るんじゃないかと思います。
「RAY THE ANIMATION」。B・Jを名乗る男の手術を受けて、透視能力のある目を手に入れた少女・零が、長じてB・Jと同じ無免許医の道を歩む。といったわけで医療+アクションといった感じの物語が展開。けっこうタイナミックにやってて、いい意味での馬鹿馬鹿しさもあってけっこう面白く見られた。こちらもとりあえず視聴継続。
「涼宮ハルヒの憂鬱」は2話めだけど、実質的には第1話。今回はオーソドックスに涼宮ハルヒはどんな人か、どんなことをこれからやってくのかということが示されて、順当な出だしとなった。作画もさすが京都アニメーションって感じで動きが細かくて楽しく見れた。前回のまるまる1話劇中劇というのは、個人的には奇を衒いすぎということで感心はしなかったが、「最初にやってこそ型破り感が出る」という意図も分かる。まあギャンブルではあったと思う。第2話みたいなのを初っぱなに持っていくと分かりやすくはあるけど、「月並みな学園ものなのね」と思われちゃう可能性はある。逆に劇中劇を初っぱなに持っていくと話題にはなるかもしれないけど、一見さんは確実に置いてきぼりになる。どっちもリスクはあり。難しいとこですな。
ただ第1話のアレは、例えていうなら「入学式で在校生代表が全編先生のモノマネで挨拶した」みたいな感じだと思うんですよね。いくらモノマネがうまくて、ネタがよく練られていたとしても、入学式の場でやられたら新入生はポカーンとするばかりだと思う。中には「ああ、この学校はこんなヘンな人もいるんだ」とその型破り感を面白がる人もいるかもしれないけど。また、在校生的にも素直にモノマネを面白がる人と、TPOをわきまえないギャグに眉をひそめる人、両方いると思う。自分は原作未読なので新入生に近い立場だけど、漫画版はちょっと読んだのでいくらか知っている状態。だからアレが番外編的なものを最初に持ってきてぶっとび感を出そうとしたんだなあということは分かった。ただどうせやるなら、もっと一見さんでもストレートに笑えてなおかつぶっとび感が出るような話にしてほしかった。ヘボ自主制作映画のパロディとして、ネタの作り込みが細かいのは分かるけど、それも間口が広いギャグとはいえませんしなあ。
とはいえそんなことをぐだぐだいいつつも、今季の期待株の一つではあると思ってはいるので見続けちゃうだろうとは思いますが。
【雑誌】ヤングキング 5/1 No.9 少年画報社 B5中
山本隆一郎「GOLD」が最終回。単行本は最終16巻が5月10日発売。あまりきちんとチェックしてたわけではないんだけど、通しで読むと面白そうではあるので、そのうちまとめて読みたい気もする。中西やすひろ「幸せレストラン」は新章開始。これまでのレストラン内での話と打って変わって、今度は若きフレンチ料理人である主人公・耕助が旅に出て、各地で料理修行をするという感じになる模様。でも本来はフレンチなのに、なんか「ラーメンの章」になってるんですけど……。しかも修行先で各地の女の子とやっちゃったりもするようで。すごいごった煮感だが、まあ普通の料理漫画よりはこの人らしいといえばらしい。
【雑誌】ビッグコミック 4/25 No.8 小学館 B5中
作:鍋島雅治+画:はしもとみつお「築地魚河岸三代目」。ハマグリがうまそう。ハマグリを焼くときは、蝶番のところにある出っ張り(通称:石)を切り取る。ハマグリは火の側のほうの貝殻に身がくっつくので、下から熱を出す七厘とかではなく、上から熱を出すタイプのグリルとかで焼くほうが良い。ということを覚えておくと良いかなと思ってメモしてみた。作:小池一夫+画:森秀樹「花縄」。花太郎が刃物を使ってくる相手への対策として、体術の名人に教えを乞う。名人さんが飄々としててカッコイイけど、それにしても睾丸を掴んでぶん投げる睾丸投げは痛そうだ……。あと業田良家「男の操」は、みさおが万田さんに告白しててドラマチックな展開。再婚ロード一直線でしょうか。
【雑誌】ヤングマガジン 4/24 No.19 講談社 B5中
安達哲「バカ姉弟」。前回の予告コメントでなんかやってくるようなことが書いて合ったけど、実際にやってきた。かなりのビックリ展開。でもこれはネタバレはできませんなあ。というわけで気になる人はヤンマガを読んでみるのもよろしいでしょう。「バカ姉弟」はページ数少ないので、単行本化のぺースは遅いですからのう。押切蓮介「でろでろ」。サイトーさんはサイコロステーキが好きなのか……。なんか耳雄はええもん食わしてますなあ。
【雑誌】ビッグコミックスピリッツ 4/24 No.19 小学館 B5中
ヒラマツ・ミノル「アグネス仮面」が連載再開。これが最終章になるそうだが、最初はけっこうのんびりした出だし。やっぱ最後はアグネスと安藤Jr.の戦いになるのかなーという感じではあるけれども。とりあえずアツい戦いを期待したい。信濃川日出夫「fine.」。迷走する青春模様を描くという点では「ボーイズ・オン・ザ・ラン」と同様だが、こっちもだいぶ盛り上がってきた感がある。主人公の上杉に多少勢いが出てきた。あとこれまで上杉と同棲していた斉藤さんがわりといい女子だなあと。あと山口かつみ「たくなび」は今号で最終回。
【雑誌】週刊少年ジャンプ 4/24 No.19 集英社 B5平
作:大場つぐみ+画:小畑健「デスノート」。ニアさんによる種明かし編で、ライト恥辱まみれ。それにしても今後はどうするつもりなんだろう。スパッと終わらしちゃうという手もあるけど、続ける方法もいくつか思いつくし……。別の時代の別の人間・死神を使って、デスノートの話をやるって手もあるだろうしね。蔵人健吾の読切「ギャラクシー」。平凡な少年と同級生の少女が、突然自分たちが宇宙の救世主になる存在だと告げられ、襲い来るモンスターたちと戦うというアクションもの。まあそこそこまとまってるけど、読切でやるような話でもないような……。ところでこの作品の敵モンスターのデザインは、なんか弐瓶勉っぽいですな。たぶん参考にしたんだろうけど。
【雑誌】近代麻雀オリジナル 5月号 竹書房 B5中 [Amzn]
渡辺保裕の読切「麻雀エース」が掲載。この人らしくまたしても野球がらみのお話。プロ野球の若手投手が、かつて彼の所属する学校に予選で敗れたチームにいたヤクザにからまれて、麻雀勝負をするはめに。作画は相変わらず力強いけど、オチは脱力感ありでわりとくだらない感じ。
【雑誌】メガプラス Vol.31 コアマガジン B5平 [Amzn]
お、久しぶりにわんぱくが掲載されてる。タイトルは「まなやつほし」で、星好きの先輩後輩のエッチ……という感じ。お話としては10Pと短いけど、相変わらず品の良い絵が好ましい。ゆきやなぎの新連載「聖女学園〜ソルヴィエールの伝説〜」がスタート。山奥に建つ女ばかりの学園に勤めることになった男性教師が、そこでめくるめく愛欲体験をする……という感じのお話。いつもながら女性キャラのムチムチ感がたいへん高く、エロもしっかり。手堅くヌケる作品となりそう。
みかん(R)「流れ」。幼なじみ男子に彼女ができたことを知って、捨て鉢になった女子が、キモヲタ教師に体を投げ出してしまう……という痛々しさあふれるお話。それにしてもこの作品、教師のほうもかなりキモいが、幼なじみ男子のほうもベタっとした長髪で、前髪だけきっちり揃っててたいがいなもの。美少女との対比を鮮烈にするためわざとやってるんだろうけど、いつもなんかすごいなと思う。天竺浪人「保険医のお仕事」は、保険室の女医がクリトリスが肥大化してすんごいことになった女生徒にいいようにやられちゃうという感じのお話。クリトリスがいぼいぼたっぷりでけっこうエロい。あと天竺浪人の最新単行本「姫ごよみ」が5月31日発売決定とのこと。
【雑誌】ヤングコミック 5月号 少年画報社 B5中 [Amzn]
今号にはゲストで、中村卯月、らっこ、池上竜矢、峠比呂が掲載。この中で個人的に気になるのは池上竜矢。「花ムコ修行中!?」という作品で、お見合いで失敗続きのめがね君が、およめさんを求めてつき合い方を教えてくれるマリッジスクールに行ってみたが、そこの女先生に振り回されてタイヘンなことになる……という感じのドタバタHコメディ。めがね女性が気弱な男の子を食っちゃう、いつもながらの強引なノリが楽しくて良い。
佐野タカシ「ランパラ!」。ランジェリーメーカーで清掃係のバイトをやっていた主人公が、女性の下着姿に正直に反応する才能に目をつけられて、正社員として取り立てられる……ってな感じの出だし。まあそんなわけで下着たっぷりのエロコメという感じになりそう。これまでの佐野タカシ作品の中では、「イケてる刑事」にノリは近いかな。
▼アニメ新番組チェック。土曜深夜のtvkはアニメラッシュなんで、チェックするのがたいへん。「ひぐらしのなく頃に」は録画してあるけどまだ見てないので、本日は4本分のファーストインプレッションをば。
「ひまわりっ!」。勘違いで忍者学校の先生になっちゃった主人公と、少女忍者のドタバタラブコメって感じ。明るくかわいい雰囲気でまあまあ楽しい。ただ主役のひまわりちゃんの声はもう少しかわいいほうが良かった。なんかアイドルやってる松本華奈という人が声優初挑戦したらしいけど、正直あんまりうまくない。
「女子高生 GIRL'S-HIGH」。大島永遠の漫画をアニメ化。これはなかなか手堅い出来で面白かった。サービスシーンもふんだんに織り込みつつ、ドタバタ劇を楽しく展開。監督は「陰からマモル!」「タクティカルロア」で私的評価が上昇中のふじもとよしたか。それと梅津泰臣絵がバリバリのエンディングは良い出来だったと思う。
「夢使い」。こちらは植芝理一の漫画をアニメ化。原作は好きな作品だし、制作もマッドハウスということで、かなり期待してたんだけど第一話の出来はいまいち。偏執狂的なエロさやかわいさはそこそこ出てはいたものの、作画や動きが良くなくて、原作の魅力をかなり損なっちゃっていたと思う。またおもちゃがぐにょーんと変型するシーンとかも、そのギミックを描ききれておらず、視聴者に面白みを訴えかけられていない。標準レベルくらいはクリアしているので、原作未読の人が普通に見る分には悪くないかもしれないが、原作既読派にとっては正直なところ残念な出来。
「西の善き魔女 Astrea Testament」。ヨーロッパ中世風のファンタジーもの。ヒロインの女の子が舞踏会にデビューして、そこから冒険が始まる……という感じで、雰囲気はゴージャス感がある。作画も悪くなくまずまずの滑り出しだったと思う。それにしてもtvkだと、放映時間が土曜深夜28:25(日曜早朝4:25)というムチャな時間帯になってしまっている。もっといい枠取れなかったものか……。
【雑誌】FEEL YOUNG 5月号 祥伝社 B5平 [Amzn][定期購読:7andy/Fujisan]
南Q太「スクナヒコナ」が最終回。最後の最後まで来てまた不幸展開になるの?って感じでドキッとさせられたが、ちゃんとハッピー・エンドになってくれてホッとした。途中の不幸展開の連続にはハラハラさせられたけど、それだけに最後まで緊張感を持って物語を追い続けることができた。まあなんだかんだいって面白かったと思います。あと今号には、ジョージ朝倉「ピースオブケイク」のガイド&ダイジェストを掲載した小冊子が付録として添付されている。まあここまでのお話をちゃんと追ってる人にはいらないかと思うけど、最近休みがちなので、内容を整理したいという人にはいいかと。
【単行本】「Canvas2 〜虹色のスケッチ〜」3巻 作:FC01・FANDC.CO.JP+画:児玉樹 角川書店 B6 [bk1][Amzn]
メインストーリーについてはこの巻でめでたく最終回。これまで何度も書いてきたけど、この漫画版はラブコメとしてすごくよく出来てて面白かった。漫画版が作品として成功した理由としては、やっぱりキャラが魅力的だったことが一番大きいと思う。基本的には主人公・浩樹と、従姉妹である妹分のエリス、それから幼なじみで同僚教師である霧、この3人の三角関係を軸にお話は展開。エリスは過去のトラウマを抱えつつも明るく一生懸命だし、霧のさっぱりとした暖かみのあるキャラも良かった。脇役キャラもなかなか味のある活躍をして、お話を華やかにしてくれていたし。
あと何気に大きかったのが、主人公の浩樹がちゃんとイイ奴だったこと。ハーレムラブコメ状態ではあったけれども、浩樹はぶっきらぼうながらけっこう思いやりもあるし、皆に惚れられるというのは納得できた。あと本編が3巻と短めだったこともあり、浩樹が何人かの間で行ったり来たりとかいうことがなく、優柔不断な感じにならなかったというのは好感度を大きくアップさせる要因となっていた。彼がエリス・霧のどちら寄りであるかは終始変わらなかったし。優柔不断どころか、むしろ一途であったとさえいえるかもしれない。
あとお話のほうもけっこうドラマチックだったと思う。親を交通事故で失ったエリスがトラウマとなっていた血の色である赤を克服していくまで、それから親友の裏切りによって絵の道を一度諦めた浩樹が再び絵筆を取れるようになるまで、それぞれの道筋を丁寧に描いていて、二人の成長物語としても気持ち良く読めた。実際、浩樹の親友・柳の裏切りは、アニメ版とかよりもヒドかったので、これなら絶望するのも納得できる。それぞれの落とし前の付け方もちゃんとしていた。浩樹・霧・柳の幼なじみ3人組の友情ストーリーとしても爽やかな幕の引き方。
絵がかわいかったというのももちろん重要な点。普段の絵柄はもちろんのこと、頭身縮めたコミカル絵のほうも見てて楽しい。単行本のほうはこれが最終巻かと思ったら、この後、エピローグ漫画&番外編を収めた第4巻が発売予定とのこと。もう1巻分楽しめるんだなあと、ほこほこした気分になった。
【単行本】「もずく、ウォーキング!」1巻 施川ユウキ 秋田書店 B6 [bk1][Amzn]
なんだか理屈っぽいけど、実は経験とかがあるわけではなく大したことない室内犬・もずく、それからそのご主人様であるサチたちの生活を描いていくお話。まあ施川ユウキなのでヒネったギャグもあるんだけど、主人公が犬である分、ずいぶんほのぼのした感じになっている。なんかぐちゃぐちゃ考えてるけど、ご主人様にかわいがられると素直にうれしがったりするもずくの様子がけっこうかわいい。
【単行本】「サナギさん」2巻 施川ユウキ 秋田書店 新書判 [bk1][Amzn]
こちらは週刊少年チャンピオン掲載の4コマ。言葉いじりネタの着想がむちゃくちゃユニークで、すごく面白い。「もずく、ウォーキング!」と違って4コマなので、1ページに漫画が2本あり、その分ネタがすごく詰まってるなあという印象を受ける。それにしてもこの人の言葉に対するセンスは本当に凄い。この手の言葉いじりに優れた作家さんといえば吉田戦車を思い出すけど、それとはまた違った鋭さがあると思う。
【単行本】「舞-乙HiME」3巻 佐藤健悦 秋田書店 新書判 [bk1][Amzn]
アニメ版とはまた違ったオリジナルストーリーだけど、こっちはこっちで面白い。主人公はマシロ王女の替え玉な男の子で、彼とオトメたちの信頼関係がじょじょに築かれていく様子を楽しく描写。佐藤健悦の絵柄も、パッと見むちゃくちゃうまいってタイプではないんだけど、全般的に見るとかわいらしくてなかなかええ感じです。アクションあり友情あり恋愛あり、それからふんだんなサービスとドタバタありでもりだくさん。楽しく推移しておりますなあ。このシリーズのアニメ版、漫画版は、スターシステムがうまく機能してるなと思います。
【単行本】「ダンドリくんブラック」 泉昌之 ぶんか社 A5 [bk1][Amzn]
タイトルどおり主人公はダントリくんブラック。元祖「ダンドリくん」とは別人。といってもバッチリダンドリを整えてからコトに臨むという基本的な性格は、どちらも共通。違うのはダンドリくんブラックはすごく風俗好きで、いかに風俗を心行くまで楽しむかというダンドリを日々考えまくっていること。まあさすがに風俗の世界はケースバイケースなんで、ダンドリの密度は元祖よりは薄めかな〜と思うけど、そういうもんなんだーと気楽に読めはします。
【単行本】「CAGE」2巻 すえひろがり コアマガジン A5 [bk1][Amzn]
女教師さんを、生徒を中心とした学校ぐるみで露出調教していく様子が2巻分まるまるつかって描かれていて、たいへんエロい作品だった。面白いのは、主役である女教師さんは2巻の最後の最後まで処女であり続ける点。町中を1枚ずつ服を脱ぎつつ移動させられるとか、全裸授業とか、すごい変態露出プレイをさせられながらも、最後までけしてやらない。その寸前の愛撫とかもほとんどなく、とにかく露出、他人に見られるというテーマを追求し続けたのはかなり凄いと思う。もともとすえひろがりはこの手のネタは得意とする人だったけど、この作品は取り分け手がこんでいた。またスッキリして品は良いのだけど、エロい空気を濃密に醸し出す作画も相変わらずいい。本当にうまい人だなあと感心します。
4/7(金)……税が苦痛
▼アニメ新番組3本。
「ZEGAPAIN −ゼーガペイン−」。まずまずの出だし。快活な主人公が、学校に現れた謎の美少女にいざなわれて異世界で巨大ロボに乗って戦うという感じのお話。とりあえず主人公の性格がサッパリしてて嫌味がなく、謎美少女と幼なじみ娘がわりとかわいく、多少ラブコメ風味もあり。ただロボはあんまりカッコ良くないかな……。フルCGメカだが、輪郭線がぼやけた感じなので「だいたいこういう形」ってのが頭に刷り込まれにくい。動きはまあまあなんですが。とりあえずしばらく継続。
「魔界戦記ディスガイア」。ゴミ捨て場に打ち捨てられていた魔界の王子を天界からやってきた暗殺者少女が叩き起こしちゃって、いろいろ冒険していくといった感じのファンタジーアクションもの。良くも悪くもお手軽なノリ。割り切って見ればそれなりかもしれないけど、ありふれた感じで物足りない印象。これはたぶん続きは見ないかな。
「ウィッチブレイド」。荒廃した東京に移り住もうとした母娘が、娘を施設に保護しようとする政府によって引き離され、母親が娘を取り戻そうとあがく。しかしそのさなか、襲いかかってきた敵に触発されて、彼女の中の特殊能力が発動。変身して戦うことに……といった感じ。なんとなく「スピードグラファー」的な安さは感じるんだけど、第一話は母娘の絆を軸にドラマを作っていて印象は悪くない。あとヒロインが少女ではなく子持ちの大人の女性というのは今時珍しい。かなりグラマラスでむちむち感が高いです。娘さんも賢そうでかわいい。まだなんともいえない面もあるけれども、人妻&巨乳は好きだし、娘さんを救うために戦うという構図もシンプルで分かりやすいんで、視聴は継続すると思います。あ、ところでTBSの放送見てて気になったんだけど、OPとED後の通常は提供スポンサーを出すカットのところで、スポンサー名表示がありませんでしたな。ちょいと衣装がエロめで残酷っぽい描写もあるから、スポンサーが嫌がったとかだろうか。たしか「女王の教室」とかでも同じようなことやってたけど。
▼未読物
【雑誌】FEEL YOUNG 5月号 祥伝社 B5平 [Amzn][定期購読:7andy/Fujisan]
【雑誌】エソラ Vol.3 講談社 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「Canvas2 〜虹色のスケッチ〜」3巻 作:FC01・FANDC.CO.JP+画:児玉樹 角川書店 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「犯罪交渉人 峰岸英太郎」5巻 記伊孝 講談社 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「ダンドリくんブラック」 泉昌之 ぶんか社 A5 [bk1][Amzn]
【単行本】「もずく、ウォーキング!」1巻 施川ユウキ 秋田書店 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「サナギさん」2巻 施川ユウキ 秋田書店 新書判 [bk1][Amzn]
【単行本】「舞-乙HiME」3巻 佐藤健悦 秋田書店 新書判 [bk1][Amzn]
【単行本】「CAGE」2巻 すえひろがり コアマガジン A5 [bk1][Amzn]
【雑誌】ヤングアニマル増刊 嵐 5/1 No.5 白泉社 B5中
川津健二朗「恋花温泉」。温泉宿の新人さん、無口で無愛想な瑠梨香が見てて楽しい。普段はツンケンしてるけど、ときどき欲情してしまって大胆な行動に走っちゃう姿がなんだかかわいい。西川秀明「職業・殺し屋。」は2本立て。本編は1本めのほうだけど、おまけエピソード的な、殺し屋主婦・詩織さんとそのパートナーの中村くんのお話が面白かった。殺しが成功するといつもご褒美として後は使わせてくれるけど、前は頑として許さない詩織さんに、中村くんが悶々とする……ってな内容。中村くんが彼女が作ったというのもなんかほのぼの。
【雑誌】ヤングガンガン 4/21 No.8 スクウェア・エニックス B5中
葉月京「Missウィザード(仮)」。最近ラブコメムードが高まってきて面白くなってきているような。このはがまるで少女のようにトキめいている様子が良い具合。あと今号と次号で、後藤羽矢子がゲストで登場。「ぴゅあつま」という新婚奥さまが主役の4コマ漫画を執筆してます。
【雑誌】週刊漫画ゴラク 4/21 No.15 日本文芸社 B5中
遊人「Angel」が掲載されているけど、この人は本当に器用に絵を変えてくるなあ。今回もゴラクに合わせてちょっとアダルトな感じに調整している。このこだわりのなさ、なりふりかまわなさはいつも凄いと思う。
【雑誌】コミックバンチ 4/21 No.19 新潮社 B5中
原哲夫「蒼天の拳」(監修:武論尊)が載ってるとやっぱ底支えになるなあ。やっぱ華がある。で、今回は戦いとかはないけど、キャラたちの会話がいつもながら味があって良かった。拳志郎たち屈強男3人組の会話もいいけど、悪役とその子分の会話が毎度いい。最近では黒服3人組と親分の麻雀模様が微笑ましくて素晴らしい。
【雑誌】MUJIN 5月号 ティーアイネット B5平
天瀬晴之「風紀委員の千佳さん」。やたら主人公に対して厳しい、幼なじみの風紀委員さんとのラブラブエッチ……といった感じのお話。普段はぶつかり合ってるけど実はお互い好き同士である様子がなかなか甘ったるくて良かった。風紀委員さんのルックスも、いかにもお堅いめがねっ娘ぶりを発揮していて上々。しらんたかし「とってもあがり症」は、学芸会用の衣装である、猫耳服を着ているロリっ娘さんがわりとかわいい。
4/6(木)……塔マニア
▼本日は用事があったので、アニメは見れず。
【雑誌】モーニング 4/20 No.19 講談社 B5中
安野モヨコ「働きマン」。今回はこの作品には珍しく、あんまり働かない人の話なんで安心した。編集部の中でいつもやる気なさげにしている田中くんのエピソード。仕事はしないけどやけに態度はデカくてマイペースな様子が面白い。実際にこういう人が目の前にいたら苦手にしそうなタイプだけど。作:西村ミツル+画:かわすみひろし「大使閣下の料理人」。なるほど、最終章でのもてなす相手はこの人になるんですなあ。締めくくりにふさわしい展開だと思います。あと今号では久しぶりに戸川水城「走れ!チコ」が掲載。生まれつき足が不自由で普段は車椅子で生活している小学生の女の子、チコの生活を描いたお話。歩くことはできないけど、何事にもめげずにチャレンジしていこうとするチコの強さに元気づけられる物語。絵のほうもフレッシュな感触。このシリーズはけっこう気に入ってます。
【雑誌】ヤングサンデー 4/20 No.19 小学館 B5中
浅野いにお「ソラニン」が最終回。最後はちょっと寂しく切なく、でも穏やかにしめくくり。青春ストーリーとしてきれいにまとまった。繊細っぽい作風の人だけど、週刊でもクオリティを落とさずしっかり乗り切ったのは大したもの。新連載も近日開始予定とのこと。3合連続集中新連載の森尾正博「ピコピコパピコ!」は、ヤンサンとしては萌え系を狙っているという感じなのかな? 浜辺で寝っ転がってナンパ男にいろいろ貢がせている謎の女の子が主人公。外見はたいへんセクシーでかわいいけど、性格は破天荒な彼女が活躍するドタバタコメディといった感じ。
【雑誌】ヤングジャンプ 4/20 No.19 集英社 B5中
海野そら太「女子アナ魂」。掲載順は最後のほうになってきてるけど、女子アナ成長物語をきっちりやっててけっこう好き。今回は他人を蹴落とそうとする女子アナにハメられたが、それに対して意地を見せつける成瀬アナがカッコ良いことろを見せていた。あと作:高嶋哲夫+画:八坂考訓「アニマート」は、地震によるパニックのさなかではあるけど、主人公と石井さんが恋愛的にちといい感じになりつつあるかな……といったところ。
【雑誌】週刊少年チャンピオン 4/20 No.19 秋田書店 B5平
水島新司「ドカベンスーパースターズ編」。久々に登場した義経がプロデビューしたが、なんか意外とやることがショボいな……。しばらくしたらいつものごとく存在を忘れられそう。作:森高夕次+画:松島幸太郎「ショー★バン」。いよいよショーバンが本領発揮してブイブイいわせまくり。やっぱりショーバンは調子ぶっこいてるほうが彼らしくて面白い。作:藤見泰高+画:カミムラ晋作「サイカチ 真夏の昆虫格闘記」は、扉ページに「最終決着」とか大きく書いてあるから一瞬最終回かと思ってしまった。でも大会が一段落しただけなので安心。次からは団体戦になるらしい。
【雑誌】コミックPOT 5月号 メディアックス B5中 [Amzn]
RaTeが初登場。「お姉ちゃん劇場」というタイトルで、酔っ払ったお姉ちゃんがその勢いで弟に甘えまくり、そのまま……ってな感じのお話。わがままだけど弟くん大好きなおねいちゃんと、めがねくんな弟がかわいい。七総十爾「教室の女王」。この人も初登場。なかなかシャープでキレのいい絵柄でエロ女教師ものを描いている。なかなか濃密でよろしいけど、画面が暗めなので雑誌の印刷だと若干見づらいかも。あと乙「プレイボール」は、ボーイッシュな野球少女がイタズラっぽくてかわいい。睦月のぞみ「恋愛ベクトル方程式」は、ものすごい天才少女と、彼女に質問攻めにされて困っている担当教師のエッチ。軽やかな絵柄は完成度が高いし、理屈っぽいけど率直な天才少女さんもなかなか。このほか、ありんこ、まご、花巻かえるといったところもかわいい絵を描いている。掲載作品自体は相変わらず少ないが、今月号はわりと粒が揃ってて楽しめた。
4/5(水)……白鶴
▼アニメ新番組チェック。本日は3本。
「いぬかみっ!」。犬神少女とそのマスターである少年が繰り広げる、ちょっとエッチなサービスありのドタバタコメディ。初回からかなりハイテンションで飛ばしてて、ちょいと品はないものの、ノリが良くて笑えたし面白かった。女の子キャラはこれから増えるようで、賑やかな作品になりそう。てなわけで視聴継続決定。あとどうでもいいけど、今回の敵役として出てきた変態オヤジは、「アゴなしゲンとオレ物語」のドドイツにそっくりだと思った。
「.hack//Roots」。ネットゲームもの。「.hack」シリーズについては全然予備知識ないまま見たけど、とくに分かりにくいところはなく、すんなり見れた。ネットゲームものは「現実は別にあるんでしょ」という安心感があって、物語がいくぶん軽く感じられてしまうところがあるけど、この作品はどんなもんだろう。とりあえずテレ東では「いぬかみっ!」の次の時間帯なんで、しばらく見るとは思います。
「錬金3級 まじかる?ぽか〜ん」。魔界からやってきた女の子4人が、人間界でほのぼの楽しく共同生活していくという感じのお話。30分で2話構成のドタバタコメディなんで、ストーリー性は強くないものの、のんびり微笑ましいお話となっていて雰囲気はまずまず。パンツ成分はわりと多め。女の子とかはけっこうかわいいんで、これもいちおう継続しそうな感じ。
【雑誌】コミックフラッパー 5月号 メディアファクトリー B5平 [Amzn][定期購読:7andy/Fujisan]
ますむらひろし「アタゴオルは猫の森」が劇場用アニメ映画となるそうで、その特報が掲載されている。普通のセルアニメではなく、3DCGアニメとなる模様。公開は今秋とのこと。岡本一広「トランスルーセント 彼女は半透明」。透明化が進んでしまい学校を休んでいた白山さんだが、唯見くん、大河内さんらの助力もあって、現状を受け入れて前向きに進むことを決意する。大河内さんとの仲直り、そしてその後の展開がとても爽やか。非常に気持ちのいい青春ストーリーとなっていて、毎回心洗われます。あと今回の白山さんの笑顔は、とてもかわいいなあ。
【雑誌】ビッグコミックオリジナル 4/20 No.8 小学館 B5中
村上もとか「龍」。物語がいよいよ大詰めになっているということもあって、展開がいろいろドラマチック。押小路卓磨の絞り出すような告白は、「やはり」という感じではあったものの、悲痛で心動かされるものがあった。
【雑誌】週刊少年サンデー 4/19 No.18 小学館 B5平
畑健二郎「ハヤテのごとく!」。ナギを中心に恋愛模様がちょっとだけ動きつつあって心華やぎます。にうよくシーンもあったし。井上和郎「あいこら」。各キャラ何周かずつしたんで、恋愛方面もじょじょに加速していってほしいなーと思っていたが、今回はわりと大きな展開。夏祭りの日にハチベエに告白しようと、弓雁ちゃんが頑張るというエピソード。やはり恋愛面では、この娘さんと天幕さんが中心となっていくんでしょうな。次回、ハチベエがどう出るか注目といったところ。
【雑誌】週刊少年マガジン 4/19 No.18 講談社 B5平
西本英雄「もう、しませんから。」が3本立てで掲載。レポート系の漫画だが、この作品は何気にけっこう頑張ってる気はする。毎回ちゃんと面白いし。あと西本英雄がちゃんと雪おろしとかもやってるあたりに好感が持てた。新連載、藤沢とおる「マグナム・ローズ・ヒップ」は、「ROSE HIP ZERO」の続編。このシリーズはいまいちピンと来ないんだけど、けっこう粘り腰で続けるなあ。
西山佑太「ファッションリーダー今井正太郎」。今回のネタはたいへん下らなくて良かった。ファッションについてはそっちのけな回だったけど。最近は学園ドタバタコメディとして、ちゃんと普通に面白いような。亜桜まる「090〜えこといっしょ〜」。えこが小型化してから、ヒロシ&会長のラブコメ度が強まってる感じ。小型化して携帯らしさも若干増したし、良い展開だったんでは。
【雑誌】花とゆめ 4/20 No.9 白泉社 B5平
日高万里「V・B・ローズ」。アゲハと有坂の距離が近づいて鉄板かと思ったら、おじゃま虫のおかげで三角関係状態がヒートアップという展開。しっかりラブコメしてて毎度面白い。この一山を乗り切ると晴れてくっつきそうではありますが。
【雑誌】桃姫 5月号 富士美出版 B5平 [Amzn]
東鉄神「あねぱい」が良かった。揉まれるとおっぱいが大きくなるという言葉を信じて、子供のころから弟が姉の乳揉みするという習慣を続けてきた二人。それでついに抑えがきかなくなって一線を越えてしまう……という感じのお話。お姉ちゃんの大きなおっぱいはたいへんやわらかそうで、揉んでるほうも揉まれているほうも気持ち良さげだし、姉弟ラブラブものとしても甘ったるくて楽しい。東鉄神の絵柄も瑞々しくてええです。田中エキス「隣の管理人」は、主人公とアパートの管理人さんが、一緒に鍋を囲んで食事をした後いいムードになって……というお話。まあそれだけなんだけど、シンプルな絵柄は見やすいし、管理人さんに初々しさがあってなかなか。あとMARUTA「とらぶるTRYアングル」6話め。今回はエッチシーンはないものの、かえってそれが青春モノっぽい感じになってて良かった。
4/4(火)……喘ぎ屋
▼アニメ新番組チェック×3。
「エア・ギア 天駆ける翼」は、週刊少年マガジンで連載中の大暮維人作品のアニメ化。モーター付きのローラーブレードを駆るヤングどもが、町中でバトルとかを繰り広げるアクションもの。アニメの出来としてはまあチープといえばチープなんだけど、個人的な印象は悪くないです。同じく大暮維人原作の「天上天下」のアニメ版も、割り切った作りでB級アクションに徹してて自分としてはけっこう楽しんで見てたんだけど、本作も同じような印象を持った。ローラーブレードのアクションシーンにもうちょっとスピード感、爽快感があるとなお良い。ただ気になる点としては、放映がテレビ東京系だということ。テレビ東京といえば、アニメのエロ系描写のチェックが厳しいことで定評のある放送局。大暮維人作品でパンツが出せないのは、原作の魅力を大きく損なうことになりはしまいか。いかにチェックをかいくぐりつつ、パンチラ感を出していけるか。スタッフの腕の見せ所といえるだろう。
「ラブゲッCHU〜ミラクル声優白書」。5人の萌えっ娘どもが、声優を目指して鍛錬していくというお話。こちらは「エア・ギア」よりさらに二段か三段か上のチープさだが、明るく他愛のない内容で、そういうもんだと割り切って見ました。微笑ましい安さで、まあこれはこれで、という感じ。「エア・ギア」と同チャンネル、続き時間帯なので、ついでに見ていくかな〜といったところ。
「ガラスの艦隊」。GONZOと「創世のアクエリオン」「ノエイン」などを手がけたサテライトが組んだ作品。キャラデザとかはアクエリオン系。フランス革命っぽい雰囲気の宇宙戦争モノで、銀英伝みたいなことをやりたいのかなという雰囲気。第1話は浮き世離れした妙なノリで、映像部分での面白みは今のところもう一つか。スタッフロールで「海外広報」という役職がクレジットされているところを見ると、最初から海外展開を睨んでいる模様。独特なバタ臭さはそのせいかも。とりあえずしばらく様子見で。
【雑誌】漫画アクション 4/18 No.8 双葉社 B5中
復刊当初のドキュメンタリー路線が最近は薄れてきたので、アレはやめるのかなーと思ってたら北朝鮮拉致問題の第3弾がスタート。作画はこれまでと同様、本そういちが担当。原作・監修:飯塚耕一郎で、タイトルは「母が拉致された時僕はまだ1歳だった」。大韓航空機事件の話しから入って、田口八重子さん拉致事件にスポットを当てていくという構成になる模様。湯浅ヒトシ「耳かきお蝶」は今回も面白い。お蝶さんたちが、棒手振の辰吉と、金持ちの妾のおしづさんの恋を後押し。今回はお蝶さんがやるわけではないけど、耳かきシーンにしんねりした色気があって心華やぎました。あとこうの史代「さんさん録」は次回で最終回。2巻分の分量あったっけかな。
【雑誌】漫画サンデー 4/18 No.15 実業之日本社 B5中
作:倉科遼+画:みね武「艶恋師」。仕事では精を放たない菊之介どんが、毎回いきり勃った竿をどうしようか悩んでいるところがなんだかいつも味わい深い。手じゃダメなんだろうか……。ところでときどき菊之介の三味線教室って、あんなに生徒がぼこぼこ増えちゃってさばききれるんかな。生徒が増えれば増えるほど、我慢回数も増えるわけだし。ちょっと気になります。
【単行本】「ロボとうさ吉」2巻 加藤和恵 講談社 B6 [bk1][Amzn]
見かけはただの子供だけど実は超人兵器として作られた少年・ロビンと、脱獄囚の兎人種うさ吉がコンビを組んで、宇宙を旅する冒険アクション。独特のキレのあるシャレた感じの絵柄は、たいへんに見映えがいい。とくにカラーの一枚絵はカッコイイ。お話のほうもだいぶスピード感が出てきて面白くなってきていうると思う。ただ、どのページも絵面が派手め、絵が達者でタッチが均質なせいか、パッと見で「ここが重要」っていうメリハリがついてない気はする。読者を物語にグッと引き込むフックに欠けるような……。あとこういうアクションものだと、キャラの性格づけにはもう少しワイルドなものがあっても良いかと思います。
【単行本】「EDEN」14巻 遠藤浩輝 講談社 B6 [bk1][Amzn]
雑誌のほうではすでに物語が追えなくなってきてるんだけど、単行本でまとめて読むとちゃんと面白い。この巻ではエリヤの妹・マナを救うために、いろんなメンツが動くという内容。ケンジの弟子の戦闘少女・ロジーが活躍。あと出番自体は多くないけど、元警官のねーちゃん・ミリアムと、エリヤの間がちょいとラブな雰囲気で微笑ましい。ただこういった個々のシーンは楽しいのだけど、お話全体となるとやっぱ見えづらいので、野暮ったいかもしれないけど、「これまでのあらすじ」とか勢力図などの説明ページを設けたほうが良いかもしれない。
【単行本】「カイキドロップ」 押切蓮介 コアマガジン A5 [bk1][Amzn]
けっこう前に出てたけど買い忘れてたんで。現在ヤンマガで「でろでろ」を連載中の押切蓮介が、自身のホームページで展開していた漫画やイラストなどを中心に主ろくした作品集。付録CD-ROMが付いてたり、ゲスト(清野とおる、佐々木崇、オガツカヅオ、池川伸治、見ル野栄司)の作品も掲載されてたりして、盛りだくさんな内容。基本的には小ネタを集めたものなので、ストーリー面での連続性とかはないけど、押切蓮介の旺盛な創作意欲が現れた内容となっている。まあホームページを見て、その内容が気に入ったようであれば買いといった感じ。
【単行本】「からくりサーカス」41巻 藤田和日郎 小学館 新書判 [bk1][Amzn]
こっちも買い忘れてた。エレオノールにフラれたフェイスレスが、ゾナハ病で人間はみんな死んじゃえ〜みたいなことをいっているので、それをなんとかすべく、残された面々が最後の反撃に出る。この巻での見どころは、やはりギイの凄絶な戦いぶり。あとは鳴海をめぐるエレオノールとミンシアのやりとりといったところ。大団円に向けてひた走っているけど、全部片がつくのは45巻とかそんなもんすかねえ。
4/3(月)……間近の馬鹿力
▼ちょっと見るのが遅れちゃったけど、アニメ「マジカノ」[Amzn]最終回。これはドタバタギャグ&ラブコメとして、なかなかよくできてました。クッキリハッキリした絵柄同様、お話のほうもメリハリが効いてて、ギャグもけっこう笑えた。キャラではとくにヒロインの魔宮あゆみ、主人公・吉川春生の妹の舞夏、春生に片想いしている生徒会長・黒須ゆりが見てて楽しかった。とくにお兄ちゃん大好きな舞夏が、兄のこととなると我を忘れてモンスター化して暴れまくる様子とかは下らなくていい。あとあゆみの、美少女だけど素では暴れん坊なキャラ作りも楽しい。ラストは「それだと進展がないのでは」とか一瞬思ったけど、演出のうまさでカバーして、鮮やかに締めくくり。勢いのあるいい作品だったと思います。
▼新番組ラッシュはすでに始まってるけど、これでいちおう2006年1〜3月期分はチェック完了。なんとか積み残しなく新年度に行けて良かった良かった。2006年1〜3月期視聴分を点数づけすると以下のような感じ。いつものように6点が標準(「まあまあ楽しめた」レベル)。6.5以上の評価の作品が多く、個人的にはけっこう楽しめました。「BLEACH」はソウル・ソサエティ後の新シリーズでの評価。シリーズ通算だと6.0くらい。2005年4月〜2006年3月期のまとめについてもそのうちアップする予定です。
8.0 「蟲師」[Amzn]
8.0 「ノエイン もうひとりの君へ」[Amzn]
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7.0 「舞-乙HiME」[Amzn]
7.0 「甲虫王者ムシキング 森の民の伝説」[Amzn]
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6.5 「よみがえる空 −RESCUE WINGS」[Amzn]
6.5 「びんちょうタン」[Amzn]
6.5 「タクティカルロア」[Amzn]
6.5 「マジカノ」[Amzn]
6.5 「SoltyRei」[Amzn]
6.5 「かしまし 〜ガール・ミーツ・ガール〜」[Amzn]
6.5 「陰からマモル!」[Amzn]
6.5 「練馬大根ブラザーズ」[Amzn]
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6.0 「ふしぎ星の☆ふたご姫」[Amzn]
6.0 「Rec」[Amzn]
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5.5 「灼眼のシャナ」[Amzn]
5.5 「Canvas2〜虹色のスケッチ〜」[Amzn]
5.5 「半分の月がのぼる空」[Amzn]
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5.0 「交響詩篇エウレカセブン」[Amzn]
5.0 「BLEACH」[Amzn]
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▼で、4月からの新番組×4。
「涼宮ハルヒの憂鬱」。うーん、これはちょっと奇を衒いすぎじゃないかなあ。キャラの性格づけなどがまったく分からない一見さんにとっては、いきなり敷居が高すぎる構成だったと思う。原作知らない人にはどんな枠組みの話なんだか全然分からなかったのでは。涼宮ハルヒのハチャメチャぶりを印象づけることはできるかもしれないけど、同じ話をやるにしても、もう少し後でやったほうが良かったのでは。意表を衝こうとしたのは分かるものの、正直なところハズしちゃったなという印象。いちおう視聴は継続するつもりではありますが、このような狙いすぎなスタンスで今後も行くようであれば不安。
「吉永さん家のガーゴイル」。福引きで当てられて吉永さん宅にやってきた意思を持つガーゴイルの置物が、吉永さん家の門番に留まらず、町内の治安までも守ってしまうというご近所ドタバタコメディ。これはけっこうほのぼのしてて楽しかった。制作がトライネットエンタテインメント+スタジオ雲雀、キャラクターデザインは渡辺真由美で、「はっぴぃセブン 〜ざ・テレビまんが〜」[Amzn]と同じ組み合わせ。明るく楽しくいきそうな感じ。
「ストロベリー・パニック」は、超お嬢さま学校に編入した主人公の女の子が、そこで展開される女学院百合ワールドに引きずりこまれていくって感じの素敵百合アニメ。女学院だけに男の影はまったくナッシング。主人公の蒼井渚砂が明朗快活なこともあり、基本的には明るく、百合っぽいシーンは濃密にやっててなかなか楽しい。
「シムーン」。美少女がベアとなって戦っていくファンタジー戦闘機モノ。最初っから女同士で濃厚なキスを交わしたりして、こちらも百合色が濃い目。ただ正直なところ1話めはいまいちフックとなるものが足りないかなあという印象。空戦のシーンで迫力、爽快感があんまりなく、キャラの演技も通りいっぺんな感じがする。もう少しキャラがイキイキしてくれば、全体の雰囲気も変わってくるかな? とりあえずしばらく様子見。
【雑誌】ヤングマガジン 4/17 No.18 講談社 B5中
先日「工業哀歌バレーボーイズ」の連載が終了した村田ひろゆきが復活新連載。……と思ったらタイトルは「好色哀歌元バレーボーイズ」ってことで、やることは全然変わってねえ〜。まあなんとなく安心しましたが。安達哲「バカ姉弟」。バカ姉弟が引っ越してしまい、近所の人たちは皆寂寥感に包まれるが……。珍しく静かな回だけどオチで安心。で最終ページの柱に「次回何かが!?」とあるので、また大きな動きがあるのかも。
【雑誌】ビッグコミックスピリッツ 4/17 No.18 小学館 B5中
小田扉「団地ともお」。ともおのじいちゃんが、やがて来るであろうボケや周囲の同世代の人々がいなくなってしまうことに対して、いい知れぬ寂寥感を抱く……というお話。これはなんだかたいへん切なさが募るお話ですなあ。自分も将来このような独居老人になるやもしれないし、あんまり考えたくないけど考えないとあかん問題ですな。
【雑誌】週刊少年ジャンプ 4/17 No.18 集英社 B5平
作:大場つぐみ+画:小畑健「デスノート」。前から思ってたけど、月ってけっこううかつだよねー。ここからの大逆転とかはあるんだろうか。でもここから逆襲したところであんまりかっこ良くはないか。板倉雄一の読切「HANDS−ハンズ−」は、主人公は憧れの女の子に告白してOKをもらうが、彼女は実はヤクザの親分の娘だったことが判明し、主人公はそのご機嫌取りのために一度もやったことがないハンドボールをやる羽目になる……というお話。まあドタバタコメディとしてはそれなりにまとまっている。ハンドボール部はたいていの学校に存在するのでなじみはあるけど適度にマイナーなスポーツなので、本格的なハンドボール漫画というのもやってみると面白いかも。ジャンプでウケるかどうかは別として。
【単行本】「カミヤドリ」5巻 三部けい 角川書店 B6 [bk1][Amzn]
最終巻。最後はジルとヴィヴィが出会ったころのお話をやって締めくくり。重苦しい世界全体の雰囲気作りはなかなか良かったけど、お話的には過去に戻ったりいろいろするし、明確な敵役とかも見えにくいので、ちょっとピンと来なかったかな〜という印象。
【単行本】「恋する花々」2巻 佐野タカシ 少年画報社 B6 [bk1][Amzn]
この巻でおしまい。触った相手のエロ妄想が頭に流れ込んできてしまうという女の子が、理想の相手との恋を求めていくという感じのお話。毎度エロ妄想自体はサービスたっぷりだけど、ヒロインさんが受け身で、あと妄想だと分かってる時点でちょっと割り引いちゃう部分もあるんで、佐野タカシにしてはちと弱いか。
【単行本】「おとなチャレンジ」2巻 米餅昭彦 双葉社 B6 [bk1][Amzn]
人妻大好きな保育園のお兄さんが、身体を使ってお母様方にご奉仕しちゃいますよ〜というエロ漫画。というわけで出てくる女性はほとんどが人妻。米餅昭彦のむっちり肉感たっぷりな絵柄で、熟れた人妻とのエッチを明るいノリで描く。米餅昭彦としては軽い内容であまりアクは強くないけど、その分肩の力を抜いて気楽に読めるエロ漫画となっている。
4/2(日)……説く無法高官
▼アニメ「交響詩篇エウレカセブン」[Amzn]最終回。作画や動きには素晴らしいものがあり、キャラクターデザインも魅力的。音楽も良かった。第1〜2話、26話あたりの出来は出色で、ロボットアクションのスピード感、映像の美しさには目を瞠るものがあった。以上、誉めるとこ終わり。
正直なところツッコミどころが数えきれないほどあって困ってしまう。キャラの性格に一貫性がないし、作劇もマズい。何やら謎を思わせぶりにほのめかしつつ、それを前半ではほとんど明らかにすることなく、ほぼ2クール分をまるまる前振りに使うという無駄遣いっぷり。で、それがようやく説明されたかと思ったら、5分にも満たないような説明セリフでだいたい分かっちゃう底の浅さを露呈。後半も大ボスであるデューイが結局何をしたいんだかさっぱり分からず、謎が明らかにされるにつれ、恐ろしい勢いで気持ちが冷めていった。「クダンの限界」とやらも根拠薄弱で、そもそもコーラリアンと決着をつける必要が本当にあったのかとさえ思ってしまった。せめてロボットアニメとしての出来が良ければまた良かったのだが、あんまりにも敵が雑魚すぎてアツくなれなかった。1年間やって雑魚でなかった敵は、結局レイ&チャールズとアネモネだけ。首都にしろヴォダラクの本拠地にしろ守備がゆるすぎだし、月光号はホランド以外は怪我一つしやしない無敵っぷり。ラスト3話分は気合いの入った出来だったと思う。しかしその程度ではごまかしようもないほどの大穴が空いてしまっていた。作画、キャラデザ、音楽、放送期間、さまざまなリソースを潤沢に持っていながら、結局はうわべだけカッコ良く取り繕ったみたいな作品になってしまった。とにかく残念。いろいろな面でもったいない作品だった。
▼新番組「牙」。閉塞した町で暮らしていた少年ゼッドが、何者かによって異世界に導かれて、そこでなんだか魔法的なものを使って戦うという感じのファンタジーバトルものという感じ。マッドハウスらしく作画やアクションは上々。ただいくぶん展開が唐突に思える部分もあったりして、1話めの段階ではちょっと微妙かなあという気も。まあとりあえずしばらくは様子見で。
▼「スクールランブル 二学期」は、続編モノということもあって、さすがにこなれた出来栄え。ドタバタ学園ラブコメをノリ良く展開。安定感があるし良いけど、原作も読んでるし積極的に見ていく必要もないかな〜という気はする。今季は本数多くてキツい状況なんで、新番組一通り見てみて、余力があればチェックしてくって感じで。
▼単行本購入予定。データはbk1とまんが王倶楽部の新刊予定を参考に作成。リンク先はAmazonのワード検索。リンク先URLはスクリプトによる自動生成なので、まだAmazonのデータベースに登録されておらず、該当物件が表示されないリンクもありますのでご了承ください。
▼2006年4月単行本購入予定
4/5 「CAGE」2巻 すえひろがり コアマガジン
4/6 「万祝」6巻 望月峯太郎 講談社
4/6 「犯罪交渉人 峰岸英太郎」5巻 記伊孝 講談社
4/7 「もずくウォーキング!」1巻 施川ユウキ 秋田書店
4/7 「サナギさん」2巻 施川ユウキ 秋田書店
4/7 「舞-乙HiME」3巻 佐藤健悦 秋田書店
4/10 「フェアリーアイドルかのん」4巻 袴田めら ポプラ社
4/10 「ぱいらんどみるく」 ポン貴花田 ワニマガジン
4/10 「Canvas2 〜虹色のスケッチ〜」3巻 作:FC01・FANDC.CO.JP+画:児玉樹 角川書店
4/11 「カノジョの保健室」 桐山人外 司書房
4/12 「ちまちま」 かがみふみを 双葉社
4/13 「溺れるナイフ」3巻 ジョージ朝倉 講談社
4/13 「シャイニング娘。」5巻 師走の翁 ヒット出版社
4/15 「OPERA」Vol.2 アンソロジー 茜新社
4/17 「BECK」26巻 ハロルド作石 講談社
4/17 「090〜えこといっしょ〜」1巻 亜桜まる 講談社
4/17 「ケンコー全裸系水泳部 ウミショー」2巻 はっとりみつる 講談社
4/18 「新装版ニナライカ」 作:川崎ぶら+画:秋重学 コスミックインターナショナル
4/19 「僕と君の間に」3巻 鈴木央 集英社
4/19 「皇国の守護者」3巻 作:佐藤大輔+画:伊藤悠 集英社
4/19 「美女で野獣」8巻 イダタツヒコ 小学館
4/19 「学園アリス」10巻 樋口橘 白泉社
4/19 「キラメキ☆銀河町商店街」1巻 ふじもとゆうき 白泉社
4/20 「シグルイ」6巻 作:南條範夫+画:山口貴由 秋田書店
4/20 「パイズリーナ」 KASHIみちのく 司書房
4/20 「恋のメルヘン」 火野聡司 司書房
4/20 「ラブジャンキー」 北河トウタ 司書房
4/20 「オリベ」 南Q太 マガジンハウス
4/下 「クリスチーナZ」 河合克夫 青林工藝舎
4/下 「倒錯小説家」 ムサシマル ワニマガジン
4/21 「無限の住人」19巻 沙村広明 講談社
4/21 「ハツカネズミの時間」2巻 冬目景 講談社
4/21 「アキバ署!」2巻 瀬尾浩史 講談社
4/21 「サトラレneo」1巻 佐藤マコト 講談社
4/21 「へうげもの」2巻 山田芳裕 講談社
4/21 「ハルジャン」1巻 小山宙哉 講談社
4/21 「ガガガガ」2巻 山下ゆたか 講談社
4/22 「オーイ メメントモリ」1巻 しりあがり寿 メディアファクトリー
4/22 「初犬」 犬 一水社
4/22 「もぉいいかい?」 ほしのふうた 東京三世社
4/24 「SOIL」4巻 カネコアツシ エンターブレイン
4/24 「コーヒーもう一杯」2巻 山川直人 エンターブレイン
4/24 「武死道」2巻 ヒロモト森一 幻冬舎コミックス
4/24 「淫獄猟奇館」 氏賀Y太 松文館
4/25 「すもももももも 地上最強のヨメ」4巻 大高忍 スクウェア・エニックス
4/26 「機動戦士ガンダムTHE ORIGIN」12巻 安彦良和 角川書店
4/26 「犬ガンダム 地上編」 唐沢なをき 角川書店
4/26 「イケてる刑事」9巻 佐野タカシ 少年画報社
4/26 「TOKYO TRIBE2」12巻 井上三太 祥伝社
4/27 「よつばと!」5巻 あずまきよひこ メディアワークス
4/27 「バンビ〜ノ!」4巻 せきやてつじ 小学館
4/27 「団地ともお」7巻 小田扉 小学館
4/27 「アグネス仮面」7巻 ヒラマツ・ミノル 小学館
4/27 「MOONLIGHT MILE」12巻 太田垣康男 小学館
4/27 「ファミリーペットSUNちゃん!」2巻 岡崎二郎 小学館
4/27 「アニキ」1巻 たくまる圭 小学館
4/27 「沈夫人の料理人」2巻 深巳琳子 小学館
4/28 「メイドロイド雪之丞」4巻 井荻寿一 実業之日本社
4/28 「のらみみ」4巻 原一雄 小学館
4/28 「フリージア」7巻 松本次郎 小学館
4/28 「ラブコメすたいる」1巻 矢凪まさし 双葉社
4/28 「職業・殺し屋。」7巻 西川秀明 白泉社
4/28 「まじかるストロベリィ」3巻 まつもと剛志 白泉社
4/28 「甘詰留太短編集 きっとすべてがうまくいく」 甘詰留太 白泉社
【雑誌】コミックバーズ 5月号 幻冬舎コミックス B5平 [Amzn][定期購読:出版社]
玉置勉強「東京赤ずきん」。赤ずきんvs.残虐天使・キサの戦いが決着。いや〜赤ずきんさんはたいへん淫蕩でいらっしゃる。今回キサを呑み込んでエロ責めするシーンはかなりいやらしかった。そしてその後の情容赦のなさもゾクゾクするものが。六城ガム「七夕団地」。10歳ながら団地の管理人をやっている、ちょっと不憫な少女のお話。キャラの目がくりっとした個性的な絵柄がわりと面白い。皮肉ではあるけどストーリーも全体にほのぼのしてて、読後感は悪くない。
【単行本】「PLUTO」3巻 浦沢直樹 小学館 B5 [bk1][Amzn:通常版/豪華版]
今回は大きな戦闘とかはないが、ウランらを通じて、じわじわとプルートゥの姿が見え始めてきた感じ。ネタを小出しにしつつ、焦らしに焦らしてお話を進めていくやり方はいかにも浦沢直樹。もっとサクサク進めてくれよう、と思わないではないものの、安定して面白くはある。
【単行本】「医龍」11巻 乃木坂太郎 小学館 B6 [bk1][Amzn]
バチスタ手術がクライマックス。変成部位が特定できない中で、朝田が示した秘策とは……という感じで、しっかり盛り上がっている。手術シーンがたいへんアクティブでかっこよく読みごたえ十分。またバチスタチームの生き残りを左右する選挙戦も始まったが、手術=アクションシーンだけでなく、人間同士の駆け引きの部分も面白い。アクの強いキャラが多くてお話に力があります。
【単行本】「黄金のラフ 草太のスタンス」17巻 なかいま強 小学館 B6 [bk1][Amzn]
ネイションワイドツアー初参戦編はそろそろ終盤戦。一度はトップに立つもその後スコアを落としたチームきりたんぽは、一発逆転を狙ってガンガン強気の攻めのゴルフをしていくようになる。ライバルキャラたちもいい味を出しているし、相変わらずの安定した面白さ。さくさく読めていいです。
【単行本】「鉄子の旅」5巻 菊池直恵 小学館 B6 [bk1][Amzn]
いつものごとく電車に乗ってるけど、この巻あたりからは毎回ゲストが参戦することに。そのゲストによって横見さんが喜んだり嫌がったりする様子が面白い。ゲストのキャラによって、だいぶお話にも変化が出てきましたな。
【単行本】「特務咆哮艦ユミハリ」2巻 富沢ひとし 幻冬舎コミックス B6 [bk1][Amzn]
過去と未来、さまざまな時代の人々が入りまじって戦争を繰り広げ、その中で大正時代生まれの少年が生き残りを賭けて苦闘していく……という感じでお話は展開中。謎多き怪しげな雰囲気は出ているが、全体像はちょっとつかみにくく、まだ得体の知れない感じではある。ちと分かりにくいお話だけに、単行本の冒頭あたりに「これまでのあらすじ」はつけておいて欲しかったような気もする。
【単行本】「探偵儀式」3巻 作:清涼院流水+原案・脚本:大塚英志+画:箸井地図 角川書店 B6 [bk1][Amzn]
JDCのメンツが軒並み死んでしまい、お話は新たな局面へ。相変わらず推理とかはムチャクチャなままに、「探偵」と呼ばれる存在たちが思い思いに動き回っている。まあミステリとしては甚だインチキな作品なのだけど、それをなんだかカッコよく見せられているのは、箸井地図の達者な絵に負うところが大きいでしょう。スッキリとした洗練された描線がたいへん美しくて、キャラ造形も魅力的。シャレているけど謎めいた感じもよく出ているし。
【単行本】「ラブやん」6巻 田丸浩史 講談社 B6 [bk1][Amzn]
いつもの調子だが、今回はラブやんがモエちゃんのところに行って、その代わりにカズフサのところにキューピッドじじいがやってくるという展開。まあそれが来たところでカズフサのロリペド野郎ぶりが変わるわけではなく、彼女ができたりするわけでもないことは火を見るより明らか。いつもながら下らないことをしまくってて、安定して笑える。
4/1(土)……ギャル男伝説
▼アニメ「タクティカルロア」[Amzn]最終回。女の子ばかりが登場する護衛艦による海戦モノということで、最初は萌え優先のふにゃふにゃな作品なのかな〜と思ったが、意外と頑張っていて面白かった。お話としてはラブコメ→海戦→ラブコメ→海戦……という繰り返しで進むが、ラブコメフェーズと海戦フェーズでしっかりメリハリが効いていた。海戦シーンはスピーディで緊迫感があったし、ラブコメ部分も甘く楽しく。ストーリー的にはいくぶん消化不良気味な部分もあったが、1クールという短い枠の中ではうまくまとめたほうだったと思う。楽しめる作品でした。
▼新番組「ふしぎ星の☆ふたご姫Gyu!」[Amzn]。舞台は一転、ふしぎ星を出てプリンス&プリンセスの通う学校編へ突入。まだなんともいえないけど、個人的には前シリーズよりも良くなるかも……という気もした。前シリーズは途中からシリアス展開になったものの、いまいちかわいくかわいく作られたキャラに合ってないかな〜という部分があった。でも気楽な学園モノとなると、そんなにシリアスにやる必要もなさそうだし、ふたご姫のキャラに合った話が作れそう。気になる点はキャラが多くなりすぎちゃう点かなあ。ふしぎ星セレブどもがみんな学園に入学したうえ、新キャラもプラスされるので、主要キャラだけでも相当な数になってしまう。そこらへんをうまいことやりくりできれば。
【雑誌】近代麻雀 5/1 竹書房 B5中
作:花村奇跡+画:須本あさ美「目指せ!モテ麻!!」。雀荘の女性店員にモテるようになる方法を、ギャル雀の元店員の姉が、主人公にレクチャーするという話。絶対うまくいかねー、とは思うものの、近代麻雀にこういう漫画が載っているというのはなんとなく趣深い。
【雑誌】ビジネスジャンプ 4/15 No.9 集英社 B5中
村生ミオ「官能小説家」。ヒロインの女性エロ小説家の「官能メーター」とやらが、たいへん馬鹿馬鹿しくて思わず笑ってしまった。下着姿の女の人が股を開いているという絵柄で、それが180度開いたらMAX。しかしこれ180度になろうとなるまいと、全然エロっぽくないんだけど……。
【雑誌】ポプリクラブ 5月号 晋遊舎 B5中 [Amzn]
ヤスイリオスケ「あねのあのひ」は、姉が月に一度の発情日に入ってしまい、その相手を任された弟がさんざん搾り取られちゃうというお話。お姉ちゃんの身体がつやつやしてて張りがあり、汁気も多めでしっかりエッチ。明るくてテンション高め、ドタバタしてるけどラブラブなのも良いです。天櫻みとの「きみのもの」。主人公に突然年上のいいなづけができて……というわけで、まあわりと都合のいい年上おねえさんものだが、優しく甘やかしてくれそうなお姉さんは魅力十分。柔らかい絵柄だが、エロシーンも充実。Godey「気持ちいい日本語の使い方」は下らなくてカラッと明るい。ノリが良くて楽しい。中年「突撃となりのお姉ちゃん」もタイトルどおりの年上モノ。ポプリクラブはいつもながら、全般的に姉モノ系が多いですな。
De「二階堂家の人々」は、由緒あるお金持ちのおうちの兄妹エッチ話。連れ子で血の繋がってない兄に、ロリっ娘のツンデレ妹がブルマーとかはいて迫りまくりという構図。この人の絵柄もなかなかキュートでいいですなあ。目やほっぺの光の入れ方が独特な感じ。吉川かば夫「わがままノヴェリスト」は、図書室で小説かいてる女の子と、図書委員男子のラブラブエッチ。エッチシーン自体はあまり長くはないものの、お二人さんんが告白しあってラブラブになる様子は甘ったるくて微笑ましくて良いです。キスシーンが印象的。
井ノ本リカ子「にゃんやん♥」はメイド喫茶もの。メイドさんが気に入ったお客さんにだけしてくれる特別サービス〜ってなお話。純情そうなドジっ娘メイドさんがかわいらしくて良いですね。BENNY’S「後輩さん」は、コンビニバイトの先輩男子とかわいい後輩女子のエッチ漫画。バイトでは後輩だけ年は上なので、これもおねえさんものということになるかな。
【雑誌】コミックメガストアH 5月号 コアマガジン B5平 [Amzn][定期購読:7andy/Fujisan]
佐々原憂樹「家庭訪問。」は、おこさま女子が家庭訪問に来た先生にイタズラして翻弄……というロリ漫画。ちょっと鉛筆描きっぽい感じの描線がきれいで、イタズラっぽい顔つきの女の子もなかなかかわいい。紺野あずれ「思春期クレイジーズ」は3話め。親友に生アナルセックスをさんざん見せつけられた女の子が、3話めにして陥落。その気持ち良さにお目覚めな気配。あっさりした柔らかめの絵柄がいい雰囲気で、お話のほうも楽しい感じです。そのほかでは、生意気そうな顔してるけどやたら感じやすい女の子がかわいい、てりてりお「矢嶋ちゃんあそぼ」あたりも良かった。
【単行本】「殴るぞ」9巻 吉田戦車 小学館 A5 [bk1][Amzn]
まったり力の抜けた面白さ。自然体で気負わずやってる感じがして、読んでいるとすごく落ち着く。やっぱり吉田戦車の漫画はつくづく好きだなあ。それとこの巻でも犬はいいです。かわいい。あと股間の毛が気になる和歌子のいとこもやっぱインパクトあるなあ。今回は表紙にもなってるし。
【単行本】「ボーイズ・オン・ザ・ラン」2巻 花沢健吾 小学館 B6 [bk1][Amzn]
田西のかっこ悪さが爆発中。以前テレクラで知り合ってやっちゃったブス女の男に捕まって、ぼこぼこにされそうになったところを、ジャージ娘によって助けられる。結局なにもできなかった田西だが、それがちはるちゃんとの仲をかえって近づけるも、その後はまたタイヘンなことに。普通の男のみっともない恋愛模様を描いた物語が、泥臭くて面白い。絵も相変わらず達者。ちはるちゃんの笑顔はやはり瑞々しくていいですな。ぐねぐね曲がりくねった青春模様が、エネルギッシュに描かれてるのがええ感じです。
【単行本】「闇金ウシジマくん」4巻 真鍋昌平 B6 [bk1][Amzn]
ウシジマくんが何者かの陰謀によってタイーホされる「ギャル汚くん」編がスタート。ウシジマくんは警察にとっつかまってて何もできない状況で、その手下の柄崎らがウシジマ救出に翻弄する。ウシジマをハメた相手は相手でたいへん切羽詰まった状況になっており、たいへんスリリング。ギャル汚くんのナメられっぷりが面白い。この漫画の場合、どのキャラが追い詰められても因果応報な感じなので、けっこうサディスティックな視点で楽しんで眺めちゃうことができますな。
【単行本】「RODIN」1巻 作:谷津弘幸+画:佐藤マコト 秋田書店 B6 [bk1][Amzn]
「サトラレ」の佐藤マコトによる、整形外科医版「ブラック・ジャック」といった感じのお話。整形についてのうんちくをいろいろ交えながら人間ドラマを展開していくという感じ。「サトラレ」ほどのキレやオリジナリティは感じないものの、まあ手堅い出来で、そこそこ楽しめる。安易な整形の怖さを繰り返し指摘しているので、読むと整形はしたくないなあという気分になるかも。