2004年5月中旬


5/20(木)……吸っているボウル卵

▼アニメ「サムライチャンプルー」第1話。うひょー、カッコイイ。ハイセンスな映像とテンポの良い場面転換、構図の面白さ、それからアクションの痛快さと、いろいろ見どころがあって1話分しっかり楽しませてもらいました。とくに剣劇のシーンは、剣だけでなく、足技や跳躍などがたいへん気持ち良く次々繰り出されてエキサイティングでありました。たぶん全体の動画枚数自体はびっくりするほど多いわけではないと思う。実際録画した動画をDivXでエンコードしてみたら、けっこうサイズは縮んだし。動かすシーンはしっかり動かし、止めるところは大胆に止めて……という具合にメリハリを利かせることで、「動いている」感をしっかり演出できている。ストーリー面でどこまで引っ張れるかは不透明なところもあるけど、とりあえず第1話については満足。楽しみな作品が1本増えました。

▼で、「サムライチャンプルー」を増やしたのに伴い、ちょっとアニメ視聴のローテ組み替え。旧作視聴も進めたいと思うので「爆裂天使」と「GANTZ」は落とすことに。「GANTZ」は悪くはないのだけど、まあ漫画のほう読めばいいかなと思えたため。その結果、視聴継続中の新作は以下の11本に。

鉄人28号」 「MONSTER」
レジェンズ〜甦る竜王伝説〜
美鳥の日々」 「サムライチャンプルー
魔法少女隊アルス」 「この醜くも美しい世界
神魂合体ゴーダンナー!! SECOND SEASON
ケロロ軍曹」 「恋風」 「天上天下

▼未読物
【単行本】「格闘新世紀 GO BOUT!」1巻 松本レオ 秋田書店 新書判 [bk1][Amzn]
【単行本】「おれはキャプテン」3巻 コージィ城倉 講談社 新書判 [bk1][Amzn]

【単行本】「スティール・ボール・ラン」1〜2巻 荒木飛呂彦 集英社 新書判 [bk1:1巻/2巻][Amzn:1巻/2巻

 我々はこの作品を知っている! いや、この名前を知っているッ!! てなわけで1890年のアメリカを舞台とした、馬、あるいは徒歩、あるいは自動車などを使って大陸横断速度を競うレースを描いていく、荒木版「キャノンボール」的作品が単行本化。レースは途中で9個のステージが設けられており、この巻では第1ステージの激闘が描かれる。で、登場人物たちの名前は、冒頭に書いたとおりおなじみのものばかり。ジャイロ・ツェペリ、ジョニィジョースター、ディエゴ・ブランドーなどなど。作者コメントによれば「ジョジョの奇妙な冒険」に登場した人物たちの先祖、あるいはパラレル・ワールドとして考えて欲しいとのことで、「ジョジョ」本編とはいちおう別ストーリーということになっている。

 そしてレースの模様がどんどん描かれていくわけだが、これがえらく面白い。キャラクターたちは皆アクが強くて個性的。アクションはダイナミックでレースの内容も奇想天外。ハッタリの利きまくった展開の数々には素直に興奮してしまう。これまでの「ジョジョ」的ないろいろなしばらみは、リセットはしつつもいちおう頭の片隅に残しながら、華やかなエンターテインメントを思う存分堪能できる作品となっている。スカッと気持ち良く荒木節が炸裂してて本当にいい。現在本誌連載は充電期間中だが、第2ステージ編は6月14日発売の週刊少年ジャンプ 第29号から再開するとのこと。すげー楽しみ。

【雑誌】ビッグコミックオリジナル 6/5 No.11 小学館 B5中

 あだち充の読切シリーズ「冒険少年」が掲載。泥棒人生を送っていた男が、盗み目的で忍び込んだ家で、30年前に初めて犯した罪を思い起こし悔恨の情にとらわれる、というお話。タイムスリップ的な描写も出てきて、ちょっと不思議なお話。オリジナル創刊30周年という話題もさりげなくからめてくるあたりの如才のなさはあだち充らしい。福本伸行「最強伝説黒沢」。ついに黒沢さん大勝利。万歳。テンパッた黒沢さんの表情、それから最後の宴会シーンのセリフが爆笑もの。

【雑誌】モーニング 6/3 No.25 講談社 B5中

 山崎さやか「はるか17」。しっかり面白い。挫折も経験し、はるかはグラビアアイドルとしての道をしっかり歩んでいる。けっこうオーソドックスに自分発見&成長の物語をやってて手応えを感じる作品になってると思う。山田芳裕「ジャイアント」は、ジャイとバッテリーを組んでみたリチャードの変幻自在のピッチングがまず楽しい。得意のヘンな顔が大爆発。あとジャイの打席のシーンは相変わらずむちゃくちゃ力強くて血沸き肉躍るものが。

【雑誌】ヤングサンデー 6/3 No.25 小学館 B5中

 原秀則「レガッタ」。今回は良かった。見開きシーンの構図がダイナミックでカッコイイ。さすがベテラン。うまい。作:金城一紀+画:秋重学「REVOLUTION No.3」はいよいよ女子高突入を果たしてクライマックス。いい具合にテンションの高い青春モノとなってると思います。小田原ドラゴン「小田原ドラゴンくえすと!」は、超スゴいダッチワイフである「ラブドール」50体と一緒に暮らす男を取材するという内容。でもそのおうちには取材に行かなかったのか……。ちと残念。

【雑誌】ヤングジャンプ 6/3 No.25 集英社 B5中

 作:倉科遼+画:井上紀良「夜王」がおもしれー。ホスト同士の頂上決戦、聖也vs.遼介の戦いは、強烈な一気飲み合戦に突入。客の入れたボトルを、彼らが全部飲み干していくという凄まじい状態に。豪快だー。でもこれ、普通急性アルコール中毒で死ぬと思う。

【雑誌】週刊少年チャンピオン 6/3 No.25 秋田書店 B5平

 巻頭カラーで木村浩人(きむら・こうじ)の新連載「功夫伝奇 アグニ」がスタート。身体がいろんなところにくっついて、例えば柱を駆けのぼったり、天井に張り付いたりできる功夫の使い手である少年・アグニが、その拳で天下無敵の武術家を目指していくという冒険活劇。シンプルで素直な作画で、まずはなかなか元気良し。水島新司「ドカベンスーパースターズ編」。何気に山田は性格が悪いな……。不知火による制裁を希望。

【雑誌】花とゆめ 6/5 No.12 白泉社 B5平

 全144回に及んだ長期連載、山田南平「紅茶王子」がついに最終回。最後は今までの記憶をなくした奈子とアッサムが再会して、きれいにハッピーエンド。きれいな締めだったんじゃないでしょうか。それと入れ替わるように、山内直美「なんて素敵にジャパネスク 人妻編」(原作:氷室冴子)が連載スタート。いやーなんだか懐かしいですな。漫画のほうの前作は読んでないんだけど、小説のほうはずいぶん昔に読みました。椿いづみ「親指からロマンス」。マッサージネタとラブコメをうまくからませて、楽しいお話に仕上げていると思う。毎回面白い。なんだかこの雑誌らしい作品だなーというイメージがある。


5/19(水)……血合い等れす

▼なんか最近気がふさぎがちだったこともあり、町田で一杯ひっかけることに。やきとり処 月忠という店を利用してみた。内臓系を中心に焼鳥がなかなか美味しい店でござった。けっこう当たりな部類。そんなわけで酔っ払い、帰宅したらスコーンと眠っちゃったので日課の踏台昇降はできず。アニメも見てないです。今日から「サムライチャンプルー」が始まるので、楽しみにしてはいたんだけど。録画はしてあるので明日見ます。

▼未読物
【単行本】「capeta」4巻 曽田正人 講談社 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「ハチミツとクローバー」6巻 羽海野チカ 集英社 新書判 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「素晴らしい世界」2巻 浅野いにお 小学館 B6 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「てるてる×少年」8巻 高尾滋 白泉社 新書判 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「超無敵魔法少女ラブリーくるくる」 奴隷ジャッキー 海王社 A5 B6 [Amzn]
 奴隷ジャッキーの単行本は古本。

【雑誌】ウルトラジャンプ 6月号 集英社 B5平 [定期購読:出版社

 鈴木央「僕と君の間に」は、奴隷都市編が終了。主人公の少年ホークの見た目は可愛いけれど、なかなかハードなお話になってる。奴隷都市の人間により天使と勘違いされたホークが、奴隷たちを救おうとするも、彼らによって裏切られて捕まりそうに……ときてさらにダメを押す展開は、絶望感にあふれてていい感じだった。ヒロモト森一の読切「GOGO★HEAVEN」は、突然現れた死神、というか殺し屋の少女に1週間後の死を宣告された主人公のあんちゃんが、運命に逆らってあがきを見せるというお話。どちらかというと連載向きかな。厚子康洋の読切「大吉旅團」は、古代中国を舞台に、道士と剣士のコンビが名を挙げるための旅を繰り返していくというお話。シャープな描線による作画はメリハリが利いててなかなかにシッカリ。お話のほうもきれいにまとまっているし、キャラクター作りも上々。なかなかいい感じといえるんじゃないでしょうか。

【雑誌】月刊サンデーGX 6月号 小学館 B5平 [定期購読:出版社/eS

 島本和彦「吼えろペン」は2話掲載。野球漫画の執筆権を賭けて、炎尾燃チームと富士鷹ジュビロチームによる野球バトルが勃発。富士鷹先生の腹黒さが光る展開で面白い。なんかコレ見てたら野球やりたくなってきたな。普段全然運動なんかしてない人間たちによる草野球、というところにそそられてしまう。こいずみまり「渋谷ガーディアンガールズ」。今回は美少女二人組の片方、佳奈の乳のデカさが印象に残った。イダタツヒコ「美女で野獣」は、アカネの唇を巡ってリリカ、ウツホ、それから巻き込まれたアカネの三つ巴のバトルが展開。なるほどそういうネタで来るかーという力強くもくだらない決着シーンが楽しかった。やることが派手でイイです。

【雑誌】チャンピオンRED 7月号 秋田書店 B5平

 今号の山口貴由は2本立て。1本はいつもの「シグルイ」、そしてもう1本は巻頭のオールカラー袋とじによる「覚悟のススメVOLTEX」。「覚悟のススメVOLTEX」のほうは8ページでキャラの顔見せという感じ。「起動編」とあるってことは続きもあるんかな。

【雑誌】まんがくらぶオリジナル 7月号 竹書房 B5中

 あっきう「おかえりっサクちゃん」。サクちゃんが学校でイジメの対象になるということで、今回もキツい展開。この雑誌の中では一つだけダーク路線を突っ走ってるけど、今後どうするんだろうか。三ツ森あきら「OLさんの履歴書」。ほのぼのオフィス4コマに見せつつ下ネタもサクッと織り交ぜているところはこの人らしい。重野なおき「Good Morning ティーチャー」は、ヨーコ先生がなぜか学校にチャイナドレスを着てきてそれで授業をするという回。ちょっといいですな。

 こいずみまり「ねこまんが」は、なかなかトイレの個室から出てこない人への一考察。ここで描かれた例以外のパターンとしては、二日酔いで吐いてるっていうケースもあるかと。みずしな孝之「ササキ様に願いをR」。今回は鈴木尚、古木、村田の3人が「弱肩3人衆」として登場していたが、これはちと違うんじゃないかと思った。鈴木尚は紛れもなくプロ最弱レベルだけど、あとの二人は強肩の部類だと思う。とくに村田は高校時代まで投手だったから肩はかなり強い。古木の守備は破壊的に下手だけど、問題は捕るほうだったりするし。

【雑誌】週刊少年サンデー 6/2 No.25 小学館 B5平

 雷句誠「金色のガッシュベル!!」。ゾフィスとブラゴたちの戦いが集結。わりとアッサリしてたかな。今後の展開がどうなるのか気になるところ。桐幡歩「天国の本屋」は、原作:松久淳+田中渉の小説[bk1][Amzn]の漫画化作品。

【雑誌】週刊少年マガジン 6/2 No.25 講談社 B5平

 森川ジョージ「はじめの一歩」。そろそろvs.武の防衛戦も大詰めで、最終決着近しといったところ。ベテランならではの頭を使った戦術の数々に見応えがあって、なかなか良い試合だった(まだ終わっちゃいないけど)。宗田豪「天才料理少年味の助」は、セクシーアイドルにどんぶり飯食わせまくり勝負が決着。今回は水着シーンを描きたかったんだなあ、と思った。あと突然出てくるギャラリーの数が多すぎるのにもちょっと笑った。気づけよ。ていうか勝負開始が12時だったはずなのでランチタイムで忙しいだろうから、見物してないでちゃんと働いたほうがいいと思った。


5/18(火)……召しませヴンパ

16日の日記で購入したと書いたTVアンテナブースターだけど、これをかましてからCATVのセットトップボックスにつなぐと、デジタル放送がうまく受信できないことが判明。ブーストをオフにしてもダメだったので配線を以下のように変更。要するに元のアンテナ線の信号をブースター機能を持たない普通の分波器で分けて、その片方にブースターをかましてビデオキャプチャーカードのTVアンテナ入力に接続するという形。こういう接続形態は、キャプチャーカードの前に二つの機器が入るので本意ではないが現状ではまあ仕方のないところ。いちおうちょっぴり画質が上がったような気はするので良しとする。なおCATVの放送の録画は、セットトップボックスからS-VHS経由でビデオキャプチャーカードに信号を出してやってます。

アンテナ線の元のジャック
 ↓
普通の分波器→CATVのセットトップボックス
 ↓
ブースター→ビデオキャプチャーカード(MTV2000)

▼19日売り
【雑誌】ウルトラジャンプ 6月号 集英社 B5平 [定期購読:出版社
【雑誌】月刊サンデーGX 6月号 小学館 B5平 [定期購読:出版社/eS
 定期購読物件がきちんと書店売り前に到着。良いです。

【雑誌】ヤングマガジンUppers 6/1 No.11 講談社 B5中

 先日講談社漫画賞を受賞した、作:山田風太郎+画:せがわまさき「バジリスク」はあと2回。こういう作品をスパッと終わらせてしまうあたり、思いっ切りがいいなと思う。まあ原作付きなのであまり引っ張りようもないんだけど。新井英樹「シュガー」。失意に沈むリンと、中尾会長が丁々発止。なんとかこれでリンも立ち直ったか。この二人、絶妙なコンビですな。あと前号に続いて終盤のギャグ漫画枠で尾玉なみえ、タイム涼介、いましろたかしが掲載されててさりげなく濃い感じ。

【雑誌】漫画アクション 6/18 No.3 双葉社 B5中

 作:新堂冬樹+画:早川ナオヤ「無間地獄」は闇金モノ。絵柄的にはちょっと山崎さやかっぽいかな。相原コージ「真・異種格闘大戦」は、人間の格闘技王者が猛獣たちとガチンコのバトルトーナメントをやるという作品で、この雑誌の中では一つだけおかしな世界を展開中。黒幕の正体はちょっと笑った。舞台は妙だけど、相原コージはけっこうマジでやろうとしているような気がする。あとアクションの過去作品再録企画では、国友やすゆき「ジャンク・ボーイ」が掲載。初出が1988年と、すでに15年前なのに、絵の感じがまったく変わっていないのに笑ってしまった。そして内容のほうもほぼ現在と同じで、若干現在のほうが脂っこさが増している程度。さすが国友先生。この変わらなさは凄い。

【雑誌】オースーパージャンプ 6月号 集英社 B5中

 緒方ていの新連載「アマチュアスラッガー」がスタート。極端にプレッシャーに弱いことを自認する草野球チームの4番打者である主人公に対し、どこからともなく現れた美少女が勝負を挑んで来る。苦杯をなめさせられる主人公だが、実は彼女は彼に対して何か思うところがあってこだわっているようで……という出だし。野球&恋愛の2本立てという感じか。作画ともども、なかなか爽やかで鮮烈な感じになりそう。山口よしのぶ「オサムシ教授の事件簿」は、昆虫が大好きな学者のオサムシ先生が、殺人事件を推理するというお話。「FILE1」と書いてあるってことはシリーズ連載になるのかな。望月哉人「真夏の決斗」。えーと、この人って「プリティー美沙」シリーズとかを描いていたもっちーと同一人物だよね。タイトル部分に「もっちーCOLLECTION」って書いてあるし、間違いないところでしょう。内容のほうは、爆乳OLが主人公のドタバタギャグといった感じ。掲載誌に合わせている感じではあるけど、サービスシーンをもりっと入れつつ楽しく展開してて手堅い。

【雑誌】漫画サンデー 6/1 No.20 実業之日本社 B5中

 作:末田雄一郎+画:本庄敬「蒼太の包丁」。かつてはヤな奴として登場した花ノ井がすっかりいい人になっているのが微笑ましい。あと甘い唐辛子というのはちょっと食ってみたい。それにしてもダンカンのプロ野球コラムは、いつものことながら本当につまらない……。

【単行本】「からくりサーカス」32巻 藤田和日郎 小学館 新書判 [bk1][Amzn]

 この巻の前半は、帰ってきたナルミがなぜしろがねを憎むようになったのかという状況説明。ここらへんはちょっとセリフが多いが、読みごたえはある。そして後半は阿紫花3姉妹の真ん中・れんげのエピソードに突入。マサルはここでもかっこいいところを見せる。「幸せが似合わない人なんて、いない。」というセリフのあたりなんか、もうかっこよくて泣かせます。モテるわけだ。まあそれはともかくとして、藤田和日郎のメリハリの利いたドラマ作り、ここぞというときの熱いセリフはやはりいい。


5/17(月)……地雷ブレーク

【雑誌】エース特濃(少年エース6月号増刊) 角川書店 B5平

 清涼院流水漫画特集。でも箸井地図「探偵儀式」が第1話の再録なのはイマイチかなー。最近この雑誌は迷走気味な感じもするので、いっそ推理漫画に特化してリニューアルするのもいいんじゃないかって気も。

 作:筒井康隆+画:ツガノガク「時をかける少女」は最終回。最後はあまりギャグっぽい表現もなく、きれいにまとめてきた。全体としてはびっくりするほどではないけど、これはこれで楽しめる出来。単行本2巻は7月1日発売とのこと。木村ひかけ「HIKAGE'S SLOW COMIC」は8回め。跳び箱が苦手な少女が、夢の中の出来事がきっかけでちょっと前進。いつもながらの優しい絵柄でファンタジー。コンスタントにいいお話。

【雑誌】ビッグコミック 6/17増刊号 小学館 B5中

 新連載、作:イタバシマサヒロ+画:むつ利之「どりかむ」がスタート。上京して寿司屋で修行した青年が、学生時代に名コンビとして鳴らした男に引きずり込まれ、お笑い芸人の道を歩むことに……という芸人青春ストーリー。さすがにベテランだけあって手堅く読める。コント部分については漫画だとなかなか面白さは出しにくいと思うので、演出がカギとなってくるんではないかと。岡崎二郎「アフターゼロNeo」。今回はサンショウウオのサンちゃんが登場するお話で、昔の日本の趣を残した池で成立した、不思議な生態系の物語。捨てペット問題とからめて、なかなか興味深いお話を作っているのがいかにも岡崎流。

【雑誌】ヤングマガジン 5/31 No.25 講談社 B5中

 イ・ユジョン「CRAZY LOVE −彼女は全校最下位−」(協力:イ・ヒョンソク)がスタート。「韓国的恋愛協奏曲」というキャッチがつけられていることからも分かるとおり、韓国はソウルの学園を舞台としたラブストーリー。ストーリーは教師に恋をした、成績学年No.1だけどひょろっちい男子と、成績が学年最下位だけどケンカはメチャ強い女子が手を組んで、恋愛成就を目指す……というもの。二人の男女教師が交際中ということを知った学生二人が初激突するシーンの激しさ(女生徒がコンクリブロックに飛び蹴りを喰らわせて破壊したりする)とかの味付けの濃さが韓流なのかも。でも学生さんたちは、男はブレザー、女はセーラー服で、日本の話といわれてもあまり違和感なし。絵柄もヤンマガっぽくてクオリティも高いし、普通に楽しんで読んでいけそうな感じ。

 きらたかし「赤灯えれじぃ」はのんびりしたなにわ恋愛ストーリー。垢抜けない味わいがフレッシュでけっこう好き。押見修造「スイートプールサイド」。ツルツル男子とモジャモジャ女子の、毛剃り物語。こだわりの着目点が細かく、そこからどんどんテンションを上げていく呼吸が、爽やかに変態チックでいい。押見修造は面白いなー。ロクニシコージ「こぐまレンサ」。物語の各所でバラバラに描かれた過去と未来の物語が、回を重ねるごとにつながっていく様子が快感。だいぶ盛り上がってきました。これは単行本まとめ読みのほうがいいタイプの作品でしょうな。

【雑誌】ビッグコミックスピリッツ 5/31 No.25 小学館 B5中

 山本英夫「ホムンクルス」が巻頭カラー。トレパネーションによって開花した名越の能力というストーリー上のアイテムと、CGという表現上のアイテムを使いこなして、今までにないような斬新な心理描写をしていてますます面白い。このお話が全体として行き着くところがどこになるのか、たいへん気になるところ。ヒラマツ・ミノル「アグネス仮面」は尾崎&吉井の元大和組編が終了。それにしても次回の掲載が11月上旬というのは……。半年以上待たなきゃいけないなんて。村上かつら「CUE」。演劇部少年少女青春ストーリーを、なかなかいい感じに作っている。少しずつ演劇方面の話を深めていってて引き込まれる。小田扉「団地ともお」。今回は全体としては女子高生の友情ストーリーなんだけど、その局面局面でともおがちょっとした役割を果たしているのが楽しい。

【雑誌】週刊少年ジャンプ 5/31 No.25 集英社 B5平

 和月伸宏「武装錬金」。月の形の顔をしたムーン軍団が大暴れ。ムンムンいってて(本当にいってる)面白い。ブラボーさんの技もブラボブラボいっててブラボーな感じであるし。作:大場つぐみ+画:小畑健「デスノート」。ライトの父ちゃんが心臓発作で倒れて、Lの疑いが逸れるかなーと思ったが、なかなかそうも一筋縄では行かず。二人とも頑張れ。内水融の読切「賈允−KAIN−」は、中国のとある村に突如現れた天才軍師が、その才覚で村の危機を救うというお話。作画もストーリーもきっちりまとまっててソツがない。ただジャンプの中で目立っていくためには、もう一つアクの強さが欲しい感じもする。

【雑誌】コミックメガストア 7月号 コアマガジン B5平 [定期購読:Fujisan

 月野定規、國津武士あたりが乗ってないのでちょっと寂しいかな。和六里ハル「発電ぱんだくん!」は最終回。最後まで絹枝さんは謎の女なままだった。でもまあラストはぱんだくんに関わる女性3人が勢ぞろいで賑やか。楽しうございました。単行本は8月発売予定とのこと。ゴージャス宝田「妹ゴコロ。」第4話。引っ込み思案だった女の子が、お兄ちゃんとの恋愛によってだんだん積極的な娘に変わろうとしているところ。ラブラブエッチが甘ったるく、その他のくすぐりも気持ち良くていい感じ。ED「Couple〜放課後編〜」。いい感じでラブコメ。あまり光を派手に入れない目の描き方がいい雰囲気。玉置勉強「いやらし先生 2限め」。メガネっ娘女教師がH三昧。脳味噌がトロトロになってハマり込んでいる風情がいやらしい。単行本発刊計画も進行中とのこと。ベンジャミン「放課後は淫摩」は、人間になりすまして学校に通っている淫魔の少年がカワイイお話。線が細くてきゃしゃなところに萌える。

【雑誌】コットンコミック 7月号 東京三世社 B5中

 ハマダユタカ「あさつゆレモン」。なんとも爽やかなタイトルどおり、内容も爽やかな感じ、と思わせつつけっこうすごいことやってますな。毎朝ジョギングデートしていた高校生カップルが、朝の公園でアオカンしていたりするわけだし……。田中ユタカもそうだけど、虫も殺さないような顔で甘い空気を漂わせつつ、やることは大胆であります。渡辺ヒデユキ「マスカキの恋」。今回も面白い。マスカキがあのマスクを付けたままスーツを着て就職している様子に笑った。駕籠真太郎「追憶の彼方」は、「自分に属するコマが過去のモノとならずいつまでも引きずってしまう病」にかかった人たちのお話。要するに各キャラの後ろに、その人たちが登場した漫画のコマがぷかぷか浮いているという状態。だから普通にしていても過去の悪行が他人にバレバレだったりしてみんな大弱り。そんなパニック状態を描いていくというギャグ。どんどんコマが増えてって画面がわけわからんちんな状態になっていく様子が面白い。毎度毎度いろんなネタを考えつくなあ。


5/16(日)……ブウスターソース

▼今週末は家に引き籠っていたのだけど、なんか妙に忙しくてずっと仕事してました。あーもう仕事きらいだー。本当にだいきらいだー。というわけで最近仕事いやいや病が激しく進行中。これが5月病って奴ですかいのう。でもなぜかこういう疲れて意志の力が弱まっているときのほうが、仕事が淡々と進んだりすることもあるのが不思議なところ。余計なことをしようという方向まで頭が回らないせいか。

▼まあそんなこともあって、本日は珍しく漫画を読んでません。たまにはこういうときもあります。

▼このところアニメを録画していると、ときどきヘンなノイズが乗る。どうもテレビ朝日とテレビ東京がそうらしいので、電波が弱いんかなと思いブースターを購入。日本アンテナのVTR-331-SPという機種。で、買った後で画質が悪くなっていたのは機器の接続順が間違っていたからだということに気づく。本来は、元のコネクタ→分波器と接続して、そこからビデオキャプチャーカードとCATVのセットトップボックスに分けるべきだったのだが、これまで元のコネクタ→CATVのセットトップボックス→分波器を経由してから、ビデオキャプチャーカードとSビデオデッキに出していた。これだとビデオキャプチャーカードに接続するまでのところで、1段分余計な機器(CATVのセットトップボックス)が入るから、そこで画質が落ちてたっぽい。でもこのブースター自体は分波もできるタイプの奴だし、あって損するものでもないからまあいっかー。とりあえず使ってみます。


5/15(土)……ミツギーマウス

【単行本】「あじあの貢ぎもの」 町田ひらく 一水社 A5 [Amzn]

 久々のような気がしたのだが、「ANNE FRIENDS」[bk1][Amzn]が2003年3月だから、1年ちょいぶりということになる。「ANNE FRIENDS」はヨーロッパ系の少女が主に描かれていたが、今回はタイトルからも分かるとおり和が中心。

 掲載作品の中では、代々幼女趣味の男たちを生み出してきた家族の物語である「オニゲノム」が個人的には好きだ。爺さんは戦時中に中国で姑娘を凌辱、老父は服役中、自分自身にもその趣味がある。そんな男に娘ができ、自らと、きっとその手の趣味に目覚めるであろう自分の息子の行動を憂慮するというストーリーは苦みと甘みが同居した面白い構図となっている。警察の留置所でロリータ漫画家が自分の趣味についてとつとつと語る「03年代動乱」なんかも赤裸々で味がある。とあるピアノを通じその持ち主たちの物語を描く「piano man」、少女とのエロ写真メールをやりとりしていた携帯電話をお話の中心に据えた「電波精子」と、モノを媒介として人間ドラマを紡いでいくお話も面白い。皮肉の利いたビターな味わいのお話が揃っていて、揺るぎない高品質。硬質な線によって描かれた少女たちもますます美しい。やっぱりいい。

【収録作品】「半仏半獣」「piano man」「201X」「国立人喰い動物園」「夫婦善罪」「電波精子」「オニゲノム」「03年代動乱」

【雑誌】近代麻雀 6/15 竹書房 B5中

 しおざき忍の読切「みんなは1人のために」は、田村亮子そっくりな先輩の妹を押しつけられそうになった男が、麻雀勝負でそれから逃げようとする話。なんかけっこうひでーこといってるような。見ル野栄司「モー牌の達人」。今回はただ盲牌が正解かどうか判定するだけのスーパー盲牌ロボという、意味なさげなロボが登場。この作品はけっこう下らなくて好き。それにしてもこの人は単行本出ないっすねえ……。

【雑誌】ビジネスジャンプ 6/1 No.11 集英社 B5中

 猿渡哲也の新連載「DOKURO−毒狼−」がスタート。秘密結社と化したカルト宗教団体を脱会して復讐鬼と化した男・キクチタケオの戦いを描いていくというモノ。猿渡哲也らしい濃い味付けな作品。作:近藤雅之+画:有賀照人「警視総監アサミ」は、ポリスレディー、ポリレンジャーを経験してアイドルになりたい願望に身を焦がすようになってしまったミサキが、今度はブルマを履いた婦警「ブルコップ」として活躍することに、というまたしても下らないことこのうえない内容。もしかしてこのネタで次も引っ張るんだろうか。

【雑誌】ポプリクラブダイハード Vol.2 晋遊舎 B5平

 BENNY’S「カミサマの花嫁」はシスター凌辱モノ。なぜか賄賂を拒否したシスターが、その代わりといって輪姦されているのがちょっとどうかなとも思うけど、シスターさんの爆乳っぷりはやはりエロい。カラテカ・バリュー「デ・ギ・キャラット乳」。ヒロインの名前は「うななひかる」。日本を守るスーパーうさみみ。ちなみにそのライバルのデギコも出てくる。語尾は「尿」。物語の途中で「うなずきマーチ」をパロディした歌が出てきたりするのにも笑った。デカい目とか顔のパーツの配置はアンバランスだけど、それが妙に味があって個性的な作風。けっこう気に入った。華麗卍女「In the case of 柴田未希」。今回も気合いの入った鼻フック漫画。こんな顔で迫られたら、子供なら泣くなと思える表情の迫力が素晴らしい。

【雑誌】エンジェル倶楽部増刊 激花 Vol.4 エンジェル倶楽部 B5平

 宮崎摩耶「RED」は、生理を迎えた七瀬モモちゃんという女の子が、用務員のおじさんにヘンな知識を仕込まれちゃうというお話。なぜかランドセルつけたまま便器にまたがってたり、ヘンなノリは健在。テンション高くて面白いです。コミー「革母」は、タイトルどおりラバーフェチもの。顔が完全に隠れてしまうラバースーツでのエロを描く人は、萌えが重視される美少女漫画ではちょっと珍しいかも。MARO「可愛いペットに気をつけて」。飼い犬を拉致した卑劣な男に、ヒロインがいいように凌辱されてしまうという漫画。今回もヘンな機械を使って、犬の餌を膣内に流し込んだりしてて相変わらずヘン&愉快。「必ずお前を俺の雌犬に調教してやるぜ こいつの性能を使ってな!!」というセリフにちょっと笑った。人間よりデカいタンクが付いてて、うねうねとしたホースがいくつも出ていてそこから犬の餌が送り込まれてくる謎機械。なんのために作ったんだろうこれ。

【雑誌】ラブマニ 6月号 平和出版 A5平

 加賀美ふみを「songbird」。久し振りに逢えてエッチな気分になっている恋人同士のラブラブH話。いつもながら愛情いっぱい夢いっぱい。アツアツでかわいらしくてええですのう。じょん同助「自白強要 ジョーは…。」。なんか今回もヘンな漫画を描いてて楽しい。いかにもスパイだかなんだかっぽいワケアリな兄ちゃんと少女が愛し合い、激しくセックスするという話。彼らがやっていると、窓の外に下半身丸出しの「通りすがりの”ふたなりっ娘”」がいて、二人のセックスを見て欲情……というような異常なシーンを、当たり前のごとく淡々と描写。こういうノリはすごく好きだなあ。駕籠真太郎「岩と伊右衛門」は、タイトルどおりお岩さんのお話で、伊右衛門が美女である嫁の顔に腫れ物を作り、そこから出てくるぬるぬるに欲情する変態として描かれている。そこからネタをエスカレートしていく手管はいつもの駕籠真太郎流。ちょっと今回は大人しめな感じもするけどグロ面白くまとまっていると思います。


5/14(金)……海パン屋

▼15日売り
【雑誌】近代麻雀 6/15 竹書房 B5中
【雑誌】ビジネスジャンプ 6/1 No.11 集英社 B5中
【雑誌】ポプリクラブダイハード Vol.2 晋遊舎 B5平
【雑誌】エンジェル倶楽部増刊 激花 Vol.4 エンジェル倶楽部 B5平
【雑誌】ラブマニ 6月号 平和出版 A5平
▼17日売り
【雑誌】コミックメガストア 7月号 コアマガジン B5平 [定期購読:Fujisan

【雑誌】ヤングアニマル 5/28 No.10 白泉社 B5中

 克・亜樹「ふたりエッチ」。なんか最近真がモテモテ期にあることに気づいて、優良さんが愕然、ジェラシーの炎に身を焦がすというお話。たいへんしょーもなく他愛のない内容だが、そこがいい。なんだかんだいってこの作品は好きだ。ほかの人間ではなかなかできない仕事だと思う。克・亜樹先生は素晴らしい。松本剛志「まじかるストロベリィ」。ご主人様の大学サークルにおける後輩女子であるメガネっ娘・日夏の登場によりラブコメ度がアップ中。なかなか楽しい。主人公キャラに対して好意を抱くサブヒロインキャラってのはやっぱり好きだなあ。「ななか6/17」の雨宮さんしかり、「美鳥の日々」の綾瀬さんしかり、「藍より青し」のティナしかり。

【雑誌】ビッグコミックスペリオール 5/28 No.11 小学館 B5中

 西原理恵子「女の子ものがたり」がスタート。「上京ものがたり」に続く叙情バージョンサイバラな作品。太田垣康男「MOONLIGHT MILE」。月面テロ事件編は、ついにテロリスト・カトーの目標が明らかに。物語が大きく動いていて読みごたえがあるし面白い。テロ鎮圧のために宇宙船がグワーッと出てくるシーンなんかゾクゾクするものがある。今後の展開もシビアになっていきそうで楽しみ。

【雑誌】コミックバンチ 5/28 No.24 新潮社 B5中

 世界漫画愛読者対象で「摩虎羅」を描き準グランプリを受賞した草壁ひろあきが作画を担当する「伊賀忍法帖」がスタート。原作は山田風太郎、脚色担当として呉屋真の名前がクレジットされている。草壁ひろゆきのダイナミックでバサバサしたラフな味わいを残した画風はけっこう魅力的で、「摩虎羅」シリーズも完成度は高かった。今回の「伊賀忍法帖」の漫画化も、まずはハッタリが利いてて悪くない。せがわまさきの「甲賀忍法帖」が講談社漫画賞をとったばかりでもあるし、いい意味でその流れを利用しながら活躍してもらいたいもの。

【単行本】「満腹ボクサー徳川。」7巻 日高建男 新潮社 B6 [bk1][Amzn]

 この巻では徳川と藤堂による国内ヘビー級トーナメントの試合が描かれていく。さすがに試合のシーンだけあってしっかり白熱していて面白い。常識外れでないレベルでしっかり駆け引きをし、戦術を実行しているので説得力がすごくある。試合に至るまでの鍛錬過程の積み上げもきちんとしているので読みごたえのある一戦となっている。また、ちょうどこの巻で、試合の最初から最後まで描かれるので安心。あと単行本でのお楽しみは、カバー折り返し部の作者コメント。今回は肉体鍛錬系の専門雑誌「IRONMAN」を、「著者のバイブル」として強烈にプッシュ。本当に鍛えてる人なんだなあということが分かる。漫画家としてはかなり異色の存在なのでは。

【単行本】「パイパンヤ」 よこやまちちゃ 司書房 A5 [Amzn]

 著者4冊めの単行本。いまだにこの人の場合、「ジャイアントロボ」の銀麗が好きな人というイメージが強いんだけど、オリジナルのほうもけっこう面白い。伸びやかな線と健康なお色気、それにドタバタとしてカラッと明るい楽しいコメディテイストな味付けのお話が魅力的。この単行本の表題作「パイパンヤ」は、パイパンなんで人間の胸毛を集めているバンパイヤの女の子と、私立探偵のにーちゃんのドタバタもの。ネタとしては下らないけど、バンパイヤねーちゃんがキュートでかわいいし、ラブラブな味付けも心地よい。そのほかの作品もノリが軽妙でとても楽しい。キュッと持ち上がった尻、締った胴、伸びやかな手足。ぱーっと明るくて、見ているだけで楽しくなる華やかな絵柄だと思う。肩の凝らないエンターテインメントっぷりで、気楽かつ安心して楽しめる1冊。


5/13(木)……大ゴッキー

▼アニメ「恋風」第7話。全13話ということでちょうど半分まで来たが、ここに来て七夏→耕四郎兄ちゃんの流れが明確に。好かれるようなことは全然してきていなくて変態道一直線だったあんちゃんだけど、七夏はなんだかもうすごい勢いでお兄ちゃん愛を募らせてしまい……。今回はここまでの居心地悪さ大爆発な展開から一転、だいぶ甘くるしい感じだった。耕四郎にも目立った落ち度はなかったし。あと今回は七夏がだいぶかわいかったと思う。ここまでの七夏も悪くはなかったのだが、個人的には普通に「美人」な感じがしていた。妹萌えの場合は「愛くるしい」「かわいい」のほうがグッとくると思うんだけど、今回はそんなふうだった。

▼7話めまで来て楽しく見てはいるものの、いまだ謎アニメ度の高い「この醜くも美しい世界」。このままラブコメで突っ走るのかなと思ったら、第1話以来の主人公タケルのデビルマン化があったり、なかなか読めない。お話のほうは夏休みでみんなで海ということで、水着やらファーストキスやらサービス盛りだくさんだったけど。ちなみに前回が山、今回が海、そして次回は夏祭り。すごいラブコメ連続攻撃だ……。普通だったらメインストーリーの間のお楽しみ回として出てくるような話が、ずっと続いている感じ。そういえば現在、第1話がアニメイトTVの「デジタルコンテンツ」→「Webアニメシアター」で無料公開中なんすね。

【雑誌】モーニング 5/27 No.24 講談社 B5中

 今回はスポーツ系2作品が面白かった。まず今号から第2部が再会した作:綱本将也+画:吉原基貴「U-31」。古巣ジェム市原に戻り奮起し、ここまで順調に来ていた河野に対して代表の芽が出てくるも……という展開。落ち目のサッカー選手を主人公に骨太なドラマを構成してて面白い。原作者もサッカーマニアなんだろうなあということが伺える。それから林明輝「BigHearts」もいい。今回は歌手であるカオリがメインのお話だが、ボクサーである主人公の保谷とのからませ方に味がある。地味だけどその地味さがかえって作者の誠実さを感じさせてくれる。

【雑誌】ヤングサンデー 5/27 No.24 小学館 B5中

 北崎拓「なんてっ探偵アイドル」は、銭湯ツアー編がいい感じで終了。でも最終ページで気になるヒキが。誰が消えるんですかねえ。作:金城一紀+画:秋重学「REVOLUTION No.3」。ここのところアツイ展開を見せてて、今回もクライマックス。若者らしい馬鹿力が炸裂しててなかなか。

【雑誌】ヤングジャンプ 5/27 No.24 集英社 B5中

 井上雄彦「REAL」が掲載。片方の足を失って絶望の日々を過ごしていたころの戸川のエピソード。単純に車椅子バスケをやっているだけでなく、それぞれのキャラの内面をしっかり掘り下げていくストーリー展開は読みごたえバッチリ。ときどきしか載らないけど、載ったときは確実に面白いです。高橋陽一「キャプテン翼ROAD TO 2002」の日向小次郎編「挫折の果ての太陽」が最終回。とか思ったら最終ページに「キャプテン翼ROAD TO 2002」は今号をもって終了と書いてあった。結局2002年ワールド杯編はやらないままだったか……。まあこれで「ハングリーハート」に専念できますね。ということで週刊少年チャンピオンの今週号から「ハングリーハート」の本格連載がスタートしている。

【雑誌】週刊少年チャンピオン 5/27 No.24 秋田書店 B5平

 藤澤勇希の読切「新緑の頃に君を想ふ」が掲載。廃校になってしまった小学校の卒業生である仲良し5人組が、中学に入学して揃って同じクラスになるも、なかなかほかのクラスメイトと打ち解けられずにいた。そんなある日、上級生との喧嘩をきっかけに5人の関係が変わりはじめ、主人公のカイはそれを気に病むが……という物語。なぜか自分の知らない間に友達が変わっていってしまうという違和感をベースにお話を進めていき、最後に種明かしをする展開はなかなか鮮やか。きれいにまとまった良いお話です。馬場民雄「虹色ラーメン」は連載150回。どういう存在なのかという質問に、「ラーメンそのもの」と表現されてしまう榊太陽にちょっと笑ってしまった。

【雑誌】別冊マーガレット 6月号 集英社 B5平

 今月号の中原アヤは2本立て。「ラブ★コン」とじこみ別冊付録での番外編と、読切「ひみつきち〜ぼくのひみつ〜」。読切のほうは売れないお笑い芸人の父に反発していた息子が、その存在のありがたみを知るという家族ドラマ。しっかり楽しく、かつ人情味あふれるお話に仕上がっていて面白く読める。アルコはオムニバス読切シリーズ「さよなら太陽」をスタート。「高2の4人の男女の鮮やかな心の情景を描く」というキャッチが振られており、まず最初は、自分を好きといってくれた人は受け入れなければいけないと思い込んでいて、さまざまな男と付き合い続けている少女・三輪知子さんの物語。ことあるごとに反発していたモテ男子の加賀谷との対話を通して、三和さんが自分の本当の気持ちを見つめ直していくというストーリーを丁寧に作り上げていて、なかなか良い感じ。オムニバス形式というのもこの人には向いていると思う。今後にも期待。河原和音「高校デビュー」は、ハッピーエンドっぽく一区切り。作者の都合によりしばらく休んだ後11月号から再スタート予定とのこと。

【雑誌】comic天魔 6月号 茜新社 B5平

 まぐろ帝國「ぼくはエスパー」は、自称エスパーの男がその能力を利用して、ありとあらゆる都合良さげな感じの女の子たちとやりまくるというエロコメディ。いろいろなのが出てきて賑やかで、サービス十分。ギャグに振っているのであんまりいやらしくはないけど。

【単行本】「シャイニング娘。3」 師走の翁 ヒット出版社 A5 [Amzn://][bk1:/

 超人気の女性アイドルグループ「シャイニング娘。」の面々が、たいへんにエロエロな目に遭わされる人気シリーズの最新刊。この巻では、上巻/下巻の内容を受けてシャイ娘。の一員となった茶魅川梨禍に凌辱の罠が迫る「アギ」前後編がまず掲載。その後、×浦あや、関節本ミキ(ふしもと・みき)を中心とした「VI来襲」シリーズが始まる。毎回毎回濃厚なエロシーンを繰り広げるだけでなく、シャレっ気も利いててすごくエンターテインメントしている。シャイ娘。に迫る資格が「御無礼」とかいってるのも笑った。いやー、面白いねえ。第V期の方々も登場してて、名前はそれぞれ珠橋あい、焜炉あさみ(こんろ・あさみ)、鬼まこと(オーガ・まこと)、マスク・ド・ニイザキ。表紙裏に書いてあるキャラクターについての設定なんかも面白いし。師走の翁の作品からは、読者を喜ばせよう、自分も楽しもうという姿勢が色濃く伝わってくるのがイイ。脂の乗った、いい描き手さんだといつも感心します。


5/12(水)……蒐集トレイン

講談社漫画賞に4作品(産経新聞)
 第28回講談社漫画賞が決定。受賞作は以下の4作品。この中では「バジリスク」が「おっ」って感じですな。あと「ウルトラ忍法帖」シリーズはなんで今年なんだろうかなあと思った。ボンボンは読んでないのでeS!BOOKSにて「ウルトラ忍法帖」で検索かけてみたんだけど、最新刊が出たのは2000年12月らしい。児童部門は昨年新設されたばかりだが、その1回めが小学館の篠塚ひろむ「ミルモでポン!」だったので、今回はどうしても講談社……とかいう意図が働いちゃったのかなあ。でもかえって講談社児童向け漫画の層の薄さを露呈しちゃっているような気も。

・児童部門:御童カズヒコ「ウルトラ忍法帖」シリーズ [bk1][Amzn]
・少年部門:沢田ひろふみ「遮那王−義経−」 [bk1][Amzn]
・少女部門:ニノ宮知子「のだめカンタービレ」 [bk1][Amzn]
・一般部門:作:山田風太郎+画:せがわまさき「バジリスク〜甲賀忍法帖〜」 [bk1][Amzn]

▼アニメ「鉄人28号」。やはり鉄人システムの最大のセキュリティホールは、あの小生意気な小僧・金田正太郎だった!という回。それにしても操縦器の隠し場所には思わず笑ってしまった。あと正太郎君の贈った化粧セットで、高見沢さんがいつもより2割増しくらいにきれいになってたりするような気がするあたりも楽しい。

▼13日売り
【雑誌】comic天魔 6月号 茜新社 B5平
【単行本】「シャイニング娘。」3巻 師走の翁 ヒット出版社 A5 [Amzn]
【単行本】「パイパンヤ」 よこやまちちゃ 司書房 A5 [Amzn]
▼15日売り
【単行本】「あじあの貢ぎもの」 町田ひらく 一水社 A5 [Amzn]

【雑誌】コミックビーム 6月号 エンターブレイン B5平 [定期購読:出版社/eS

 桜玉吉「御緩漫玉日誌」が本格連載開始。「こんなに描いちゃっていいのかー」と思うようなぶっちゃけた内容でたいへん面白うございました。種村編集長のエピソードと絵が面白すぎる。あとこのシリーズは、女性がやけに色っぽい。アシスタントのトクコちゃんだけでなく、チョイ役の女性社員の人も。須藤真澄「小さい夜の音楽」は、「おさんぽ大王」の特別編。須藤真澄がバリ嶋に「ジェゴク」という竹琴の演奏を聞きにいってジゴクを体験……イッツジョーク。まあいろいろタイヘンだった模様です。

 竹本泉「よみきりもの てんまでとど…」は、日に日に身長が伸び行くのが悩みの大きなおねえちゃんのお話。当然ツッコミ役の男の子はチビだー。チビ男子デカ女子エピソードはなんだかけっこうトキめくものあり。志村貴子「放浪息子」。今回も面白い。修一くんは今日もかわいいし、いろいろ御目覚めな季節であります。森薫「エマ」。今回はエマたちが生まれる前のエピソード。ウィリアムのとーちゃんかーちゃんのころのお話。最初、1ページめの欄外を見逃してしまい、一瞬なんだろうと思った。こういう回のときは、欄外ではなく、本編にも「エマとウィリアムが生まれる前のお話」みたいなことは書いておいたほうが分かりやすいのではないかと。単行本になったら欄外の書き文字はなくなるんだし。安永知澄「やさしいからだ」。今回はちょっと分かりにくいかな。なお単行本1巻は5月26日発売。めでたい。

 読切、中嶋教介「TEXAS9」。一見普通の野球漫画っぽく始まるが、なんか凄い内容。主人公のピッチャーが勝利を得るために特訓を重ねる過程で、腕を失い足を失い、とんでもない状態に。なんか強烈なことを淡々とやってて思わず笑ってしまった。ラストもぶっ飛んでて痛快。これは気に入りました。カイトモアキ「高畑→II」は、今回も嫌になるくらい濃い。高畑くんはとにかくとんでもない状況になっており、彼と女教師が織り成す愛欲だかなんだかの模様はクドすぎて死にそう。やっぱりすごく個性的で面白い存在だ。再登場にも期待。金平守人「がんばれ!せせらぎちゃん」はついに最終回。ガーン。長い間ご苦労様でした。

 また今回は2004年5月号の回収騒ぎについてのお詫びも掲載。「鋼の錬金術師」「ONE PIECE」をパロディした付録が原因だったとのこと。ネットでもいろいろと取り沙汰されていたが、自分としてはあんまり興味がなかった。そりゃ買った本を返せっていわれたら怒るけど、自分に実害があるわけでもなし、正直なところどうでもいいやと思っていた。発売後2週間以上経ってからの回収だったから熱心な読者はもう購入済みだったろうから、部数的な影響も少なかったんじゃないかな。まあ売上についても、出版社側が考えればいいのであって読者が心配するような話でもないし……。

【雑誌】週刊少年サンデー 5/26 No.24 小学館 B5平

 井上和郎「美鳥の日々」は、フィギュアマニアの高見沢君が将来に向かって一歩を踏み出すというちょっといいお話。脇役を大切に扱っている点に好感が持てる。そんな中でも、ちゃんと美鳥に対しても将来への問題をつきつけるあたりはうまい。モリタイシ「いでじゅう!」。林田くんにラブな後輩女子の中山さんがかわいいなあと改めて。松江名俊「史上最強の弟子ケンイチ」は連載100回め。毎回楽しい。次回の小学館漫画賞の有力候補じゃないかな。

【雑誌】週刊少年マガジン 5/26 No.24 講談社 B5平

 大島司の新連載「STAY GOLD」がスタート。大島司といえばサッカー漫画のイメージが強く、実際主人公も最初の時点ではサッカーをやっているが、実は目指す道はテニス。肘の故障の影響で中学ではラケットを握れなかったため、サッカー選手として活躍、東京都で得点王を取るほどの選手になっていた主人公の佳山大介だが、肘も癒えて高校ではテニス部に入ろうとするも……という展開。ジャンプの「テニスの王子様」にぶつけてきたかな? 大島司はスポーツ漫画の描き手としてはうまい人ではあるので、面白くなるといいなと思います。

 コージィ城倉「おれはキャプテン」。先日掲載されたエキサイトブックスのインタビューのときにも触れたことだけど、たしかにグラウンドを俯瞰した視点のおかげで状況が分かりやすい。ピッチャー返ししたゴロがニ遊間へ抜けていくシーンとかとくに。宗田豪「天才料理少年味の介」。やっぱりこの漫画はおかしい……。いきなり食堂にやってきたセクシーアイドルに対し、立て続けに丼モノを4杯も食わせるという恐ろしいなさりよう。しかも3杯めはカツ丼だ! そんなに食えないって……。さらに4杯めは海鮮丼で石焼きビビンバ用の容器も使用。やけに多彩な食材と器のあるレストランでございますなー。

【雑誌】スーパージャンプ 5/26 No.11 集英社 B5中

 作:城アラキ+画:長友健篩で新連載「バーテンダー」がスタート。けして客の期待を裏切らない、凄腕バーテンダーを主人公としたBARストーリー。長友健篩の絵柄はキレが良くて読みやすい。手堅い連載になりそう。島袋光年「RING」。前号に引き続きけっこう面白い。輪投げ+バスケ的なスポーツであるリングが、なかなかダイナミックな感じで良い。私闘であるにも関わらず、学園中の人たちをギャラリーとして盛り上げる演出も無理がないし。

【単行本】「奇人画報」 駕籠真太郎 太田出版 A5 [bk1][Amzn]

 駕籠真太郎は今月2冊目。マンガ・エロティクスおよびエロティクスFで描いた「あつめもの」シリーズ全6話と、「はらきり」「隔靴掻痒」「大聖夜」を収録。

 この中ではやはり中心となっている「あつめもの」シリーズがムチャクチャ面白い。狂的なまでの蒐集癖を持った人たちの行動を描いていくというシリーズなのだが、集めるものがすごい。第1話に出てくる少女は、好きな人が触ったものはなんでも集めるという癖の持ち主。学校のチョークやペンなどから始まって、それがどんどんエスカレート。彼に近づいたが触った猫の生皮、その彼女の手や胸などの表皮などを引っぺがしてコレクションするなど止まるところを知らない。

 第2話では、自分のペニスを女性が咥えている顔の写真をコレクションしている男が登場。単純に咥えているだけではなく、咥えて嘔吐している姿やら、食べ物を口にいれた状態でのシーンも撮影。さらにはカブト虫の幼虫を突っ込んでみたり、犬、猫、魚に咥えさせてみたりとこれまたどんどん蒐集癖が進行。オチも気が利いている。第3話に出てくる変態SMプレイのカードゲームなんて着想もスゴイし、独自のブラックユーモアセンスが炸裂。「隔靴掻痒」も生理的にグッとくるお話。自分の皮膚の下を虫にはいまわらせるのを趣味としている女性のお話。読んでいるだけで身体中がむずがゆくなってくる。この奇想の冴えはやはり駕籠真太郎、素晴らしいです。

【単行本】「BARレモン・ハート」20巻 古谷三敏 双葉社 B6 [bk1][Amzn]

 いつもながらコンスタントに続いている酒漫画の定番。この漫画の場合、猛烈にその酒を飲んでみたくなるというよりは、「いつか飲んでみようかな」という気に個人的にはさせられる。飲みにいって酒メニューを見たときに、軽く背中を押してくれるというか。そういうさりげなさが好きです。

 なお単行本の帯によれば、アクション復刊記念ということで単行本とコミック文庫、それからコンビニ廉価版単行本、アクション6/18号についている応募券により、レモン・ハートオリジナルワインのプレゼントが実施されている。応募締切は6月30日。ちょっと欲しいかも。


5/11(火)……ダライラーマン

▼今日はなんか妙に疲れていて、仕事から帰ってきたら食事もしないで速攻で気絶。メシも食わずに熟睡。だから今はわりと頭スッキリ。早朝に起きてからは踏台昇降とかもしました。

▼アニメ「爆裂天使」。前回「ちょっと面白くなってきたかな」と書いたが、今回はまたしても安い展開でいまいちペースに。お嬢さま学校潜入編の後編だったけど、アクションがあまり痛快でないし、学園の秘密も結局のところ謎のまま。もやもや感が募る。ここまで2話セットで3エピソードやっているが、どれもなんかよく分からんうちに事件が始まり、ごちゃごちゃアクションして、よく分からんうちに事件が終わるというパターンが続いている。1回くらい、もっと単純明解な導入と解決を見せる話があったほうがいいと思う。あと爆裂天使の人たちはプロ意識がちょっと足りないと思う。捜査上の秘密を、学校の食堂や更衣室でぺらぺら喋ってるのはどうかと。ただ今回はあの主役格の綾波っぽい女の子の名前をついに覚えました。ジョー。

▼そういえば前回の感想で、冗談っぽく「この人たちは、もう少しお互いの名前を呼び合ったほうがいい」と書いたけど、今さらながら「それってキャラを立てるうえで基本だよなー」とか思った。例えば「天空の城ラピュタ」でもシータとパズーはしつこいくらい名前を呼び合うし、「ふしぎの海のナディア」のジャンなんかナディアナディアうるさいくらい。そういえば富野キャラもよく相手の名前を呼ぶ。しかもフルネームであることもしばしば。いちいち呼び合うのはセリフ回しとしては野暮ったいかもしれないけど、読者や視聴者は2次元空間のキャラなんてそれこそ星の数ほど相手にしているんだから、名前さえ覚えられないキャラなんてあっという間に記憶から消去されてしまう。漫画でも同様の理由でキャラの名前が覚えられない作品をときどき見かけるけど、名前を呼ばせたからって損することも別にないと思うので、どんどんしつこいくらいに呼ばせちゃっていいと思う。まさに「名前、それは萌える命」って奴ですな。呼びかけよう名前を、素晴らしい名前を(←ゴダイゴの「ビューティフル・ネーム」という歌にそういうフレーズがあるのです。念のため)。

▼12日売り
【雑誌】コミックビーム 6月号 エンターブレイン B5平 [定期購読:出版社/eS

【雑誌】イブニング 5/21 No.11 講談社 B5中

 真船一雄の新連載「K2」がスタート。最終ページに「神業のメスさばきを持ち、Kと名乗るこの男−−。 この男の正体はいかに!?」と、何を今さらなことが書いてあったりしますが、もちろん「スーパードクターK」の続編。「ミスター味っ子」といい、ヤングマガジン、というかヤング少年マガジン的な感じの雑誌になってきましたな。片山まさゆき「運王」は次回で最終回。ついに大運王になった照夜を前にしても、せこくしのいで稼ぐ自分のスタイルを守り、誇りを失わないゲッツーがシブくかっこいい。

 作:田島隆+画:東風孝広「極悪がんぼ」は、金子の親友であった本間さんのエピソードがおしまい。金子の人間味が出て、神埼も活躍。しっかり読ませてくれます。佐藤マコト「サトラレ」は、西山を巡ってサトラレ委員会の面々の思惑が交錯。西山たちのためにいろいろ活動している木下さんのいい人ぶりにちょっとグッとくるものが。

【雑誌】ヤングチャンピオン 5/25 No.11 秋田書店 B5中

 葉月京「恋愛ジャンキー」。長らくふらふらしていた尾美&椎名のカップルも一見落着。地井さん=ジーナであるのがそろそろバレそうな展開だけど、こちらも動きがありそうですな。井荻寿一「魔月館綺譚」。月子さんはやはり美人でいいですのう。上品かつ色っぽくていいです。

【雑誌】漫画サンデー 5/25 No.19 実業之日本社 B5中

 ロドリゲス井之介「ぴんちら」。キョロとトンブリの、かけだしヤクザコンビが今回は兄貴分たちの下で仕事をすることに。やたらめったら二人をビビらせて弄ぶ兄貴分たちのしつこさが最高。浮き沈みなく面白い。

【雑誌】コミック電撃大王 6月号 メディアワークス/角川書店 B5平

 本日は雑誌が少なめだったし、なんだか気が向いたので今さらながら購入。よつばちゃんアクションフィギュアのついている号。そのあずまきよひこ「よつばと!」は、今回も平和で楽しい。よつばちゃんたちが花火をやるお話。このほかでは、ばらスィー「苺ましまろ」がほのぼのとして楽しめた。というかこの2作以外は、普段読んでないので話が追えずよく分からなかったというのが正直なところ。せたのりやす版「神魂合体ゴーダンナー!!」は、もっと派手に乳首を出したほうがいいかなと思った。アニメではできない漫画版オリジナルの魅力ということで。

【単行本】「仮面ライダーSPIRITS」6巻 作:石ノ森正太郎+画:村枝賢一 講談社 B6 [bk1][Amzn]

 ライダーがやらねば誰がやる。というわけでこの巻もゼクロス編が続く。相変わらずハッタリが利いてて、セリフもアツく、かっこいいなあ。この巻ではライダーマンがちょっと出てきて燃え。ライダーマンは実写だと顔が半分出ているので、子供心にかっちょわるいと思っていたが、漫画版だとそういう違和感がないから素直にカッコいいのだ。これは石ノ森版でも同じことがいえる。ライダーマンが悪の組織による改造人間ではなく、自らの手でライダーとなり復讐のために戦うという設定もいい。好きだ、ライダーマン。

【単行本】「イエローハーツ」3巻 米倉けんご ワニマガジン B6 [bk1][Amzn]

 これで最終巻だが、うーん、いまいちかなー。米倉けんごのストリートっぽい暴走青春系ストーリーは、正直なところあまりピンとこないところがあって、途中から物語が追えなくなっていた。雰囲気自体はいいのだけど、キャラの描写のほうにウエートが行くあまり、物語の本筋が見えにくくなっちゃってるかなーと思う。


ページの一番上へ