2004年9月下旬


9/30(木)……天の身かしずき

OHP月極アンケートのテーマを入れ替えました。10月は「日記・エッセイ・近況まんが」です。最近このジャンルは売れてるとか聞きますが……。ってなわけで10月もよろしくお願いします。

▼9月分「銭マンガ大王」は投票締切。お金だけにテーマを絞っちゃうと意外と作品数少なかったかな。この手の作品は、あることはあるけどあんまり面白くないというのも多いし……。もう少しテーマは広めにとっといたほうが良かったか。ちなみに1位はだいたい予想どおり、鈴木みそ「銭 −ぜに−」でした。バブル期に一世を風靡した「マンガ日本経済入門」とかは、おそらく銭マンガでは世間的には一番有名なんじゃないかと思うけど、さすがに全然票が入ってきませんでしたな。

▼秋アニメ視聴開始。本日はまず「舞-HiME」から。学園モノのラブコメかと思ったら、まずは船上のアクション劇から。とある船便で転校先の風華学園に向かう途中の鴇羽舞衣(ときは・まい)とその弟の巧海だが、その船が漂流していた少女を救助した騒動のさなか、同じ船に乗り合わせていた少年・楯祐一と出会う。口ゲンカしつつも舞衣と祐一はじょじょに打ち解けていくが、救助された少女を狙う謎の人物が現れて、船は戦いの場と化して……。といった感じの手だし。とりあえずお話的にはまだなんともいえないが、作画はキレイで動きも良い。次回からはちゃんと学園モノになるらしい。女の子はカワイイし、うまく行けば面白くなるかな。とりあえずしばらく視聴は継続。

▼購入物件
【単行本】「アカシヤの星」1巻 たくまる圭 小学館 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「ギャラリーフェイク」31巻 細野不二彦 小学館 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「π」6巻 古屋兎丸 小学館 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「知事ラン子」1巻 高橋のぼる 小学館 B6 [bk1][Amzn]

【単行本】「村上かつら短編集」1巻 村上かつら 小学館 B6 [bk1][Amzn]

 長年待ち続けた短編集がついに。第1巻には「天使の噛み傷」「かさぶた」「99夏あたし15歳」「さよなら奇跡」「はるの/よるの/ようだ」が掲載。

 とくに印象的なのはデビュー作「はるの/よるの/ようだ」。これは今読んでもすごくゾクゾクした。主人公の大学生男子のもとに、小学校6年生のころに半年間だけ自分の家に居候したことのある女の子から手紙が来て、7年ぶりに会うことに。といっても彼女は別に美人でもなんでもなく、ロマンチックな話にはなりようがないことは最初から分かっていた。しかし中途半端な気持ちで会う気になった彼に対し、彼女が示した態度は、みっともないことはみっともないけれど、ありったけの気持ちがこもったカッコよいものだった。このころの村上かつらは絵はぎこちないけれど、心情描写はすでに一級品。この女子が、涙をこぼしながらも笑い、昔から続いていた気持ちに別れを告げるシーンは強く心に響くものがあってとても印象的だった。

 また「天使の噛み傷」もいい。同級生のちょっと気になる女の子は、実はフェラチオをすることと引き換えに男の家を渡り歩く生活を続けていて……というお話。無残に打ち砕かれる幻想、しかしそれでも残る彼女への想い。苦い青春模様を、苦いままでありながら美しく描いた佳作。このほかの3作についても短編ながらしっかりした読みごたえがある。絵がうまいわけではないけれど漫画的に読みやすく、しっかりと伝えるべきものを持っていて、語る力が非常に強い。この人は優れた作家だと思う。ぜひ2巻も出してもらいたい。なお、この短編集と「CUE」1巻を両方買うと、著者直筆入り未発表作ブックレットが抽選で100名に当たるプレゼントに応募できるとのこと。これは欲しいなあ。

【単行本】「CUE」1巻 村上かつら 小学館 B6 [bk1][Amzn]

 こちらは現在ビッグコミックスピリッツで連載中の最新作。故障のため中学生活を1年残しながら、部活のハンドボールは諦めなくてはならなくなった少年・竹田。彼が同級生の少女・伊藤さんによって演劇部に誘われて、じょじょにその道に引き込まれていく……という内容。第1巻の段階ではまだ彼が本格的に演劇を始めるまでには至っていないが、竹田の中に役者としての素質の片鱗は見え隠れしている。なかなか本格的に演劇モノをやろうとしているようで、先が気になる展開。

【雑誌】ヤングキングアワーズ 11月号 少年画報社 B5中

 平野耕太「ヘルシング」。待ちに待ってた出番が来たぜ、ってな感じでオールスター勢ぞろい。なんかウォルターも若返っちゃってるしー。派手にドンパチやらかしててカッコイイです。石田敦子「アニメがお仕事!」。今回もイチ乃はむちむちで意外と色っぽい。文系女子好きにはたまりませんな。そんな彼女を悩ませ続けてきたうっとうしい人、秋葉がニ太によこしまな感じのお誘いを。裏がありそうだけどさあどうするといった感じ。いろいろお話が動いてきてて面白い。

【雑誌】モーニング 10/14 No.44 講談社 B5中

 作:五木寛之+画:いわしげ孝「青春の門」が連載開始。前作「まっすぐな道でさみしい」では種田山頭火の生涯を描いたいわしげ孝だが、今回も日本文学路線で攻めてきた。とりあえずいわしげ孝の作風とはよくマッチしてて、まずはしっかり読める感じではあった。三田紀房「ドラゴン桜」。語尾が「〜でヒ」で、でヒでヒいってるアインシュタイン似の理科の先生が変態くさくてインパクト強し。まあこの作品に出てくる先生方はみんなヘンだけど。マッチョ英語教師とかとくに。落合裕介+ミスター高橋「太陽のドロップキックと月のスープレックス」は最終回。自分はプロレスのことについてはよく知らないし、こういう内幕を描くことに関してはたぶんファンの間ではいろいろスタンスが分れるんだろうけど、個人的にはけっこう面白く読めた。捉え方はどうあれ、パワフルでアツい作品に仕上がっていたと思うし。

【雑誌】ヤングサンデー 10/14 No.44 小学館 B5中

 原作:佐藤秀峰で、野村エージ「弟」が連載開始。上京して働いて金を貯めた後、漫画家を目指して持ち込みを続けている男が主人公。しかし芽は出ぬまま鬱々とした日々を送っているころ、実家から弟が遊びにやってくるという連絡があって……という手だし。佐藤秀峰原作漫画はこれまで何作か見たが、今のところアタリと思えたものはなかった。これはどうなるでしょうなあ。

【雑誌】ヤングジャンプ 10/14 No.44 集英社 B5中

 きたがわ翔「千夏のうた」が最終回。連載開始当初は面白かったのだが、人間関係が複雑になっていってからは失速した感がある。千夏がかわいく、彼女が歌をうたっている様子は非常に気持ち良く描けていただけに残念。作:外薗昌也+画:別天荒人「ガールフレンド」の新作は、美人の姉とその弟、心のうちではお互いに引かれ合っている二人のお話。おねいさんがなかなかピチピチしててかわいく、トキめくお話でした。やっぱ時代は姉モノですかな。

【雑誌】週刊少年チャンピオン 10/14 No.44 秋田書店 B5平

 阿部秀司「番長連合」。最近は、東たち番長連合の敵方である吉田と畠山の生い立ちが語られるという展開。理性をふっとばして相手を殺す気でやればナメられない。単純だけど「そういうのもあるかもな」と納得させるだけのハッタリが利いてて、読まされてしまう。阿部秀司はやっぱり読ませ方がうまいと思う。桜井のりお「子供学級」は珍しく続き物。運動会編と思ったら、本来の競技はそっちのけで梅子vs.せーじの一対一の対決に。巻き込まれてしまってぼてくりこかされている小学生たちが悲惨。いつもながら破壊的で面白い。高橋陽介「ハングリーハート」。えーと、ついこの間まで城陽茜ヶ丘と国領の決勝戦やってたよな……。なんかまた同じ組み合わせの決勝戦やってるんですけど。とにかく適当感あふれまくりのすっ飛ばした展開に思わず笑ってしまった。水島先生にしろ高橋先生にしろ、やっぱモノが違うよな〜。

【雑誌】コミックバーズ 11月号 幻冬舎コミックス B5平 [定期購読:出版社

 玉置勉強「東京赤ずきん」。髪が薄くて中年太りでブルマ着用の超強力変態男に追い詰められた赤ずきんちゃんが、また新たな化物っぷりを見せつける。赤ずきんちゃん、邪悪道一直線だなあ。毒っ気が強くて面白い。あとPEACH-PIT「Rozen Maiden」はアニメ化記念で巻頭カラー。ちょっとほかの作品と時間帯的にカブるので見るかどうかは微妙。

【雑誌】エンジェル倶楽部 11月号 エンジェル出版 B5平 [定期購読:Fujisan

 奴隷ジャッキー「0PULLTOWN学園へようこそ!」。主人公であるめがねっ娘の委員長は、学園のちんこ娘たちの肉便器アイドルと化していながら、人気ランキングではぶっちぎりの最下位だったりしてなんかひどい扱い。でもそのルームメイトであるつばさちゃんは、学園の人気No.1。それに嫉妬した縦巻きロール娘ろる子ちゃんが今回は大活躍。ツインテールを使ってバンジージャンプをやったりしててもう何がなんだか。わけのわからんテンションの高さが素晴らしい。草津てるにょ「いけないマリア先生」。今回は教会のマリア先生ではなく、神父さんが山の中で出会ったとある母娘の話。貞淑そうに見えて実はエロエロな奥さんの姿が実用的。相変わらず熟れ熟れな女性を描かせるととてもいやらしい。

【雑誌】COMICパピポ 11月号 フランス書院 B5中

 逢魔刻壱「脅迫考察」。生徒会役員で学園祭の実行委員でもある先輩女子が、彼氏の後輩男子とつかの間の学校内エッチ。おっとりした感じの先輩女子の表情がなかなか。エッチシーンもむっちり感があって好み。後藤晶「お嬢様とボク」。幼なじみのお嬢さま・ナルミとの長年の誤解が解けて結ばれたかと思ったら、下僕という立場にされてしまった小太郎。二人のちょっと変わった、だけど愛のある暮らしを描いた作品。お嬢さまが偉そうにしつつもメロメロだったりするあたりがかわいくていーです。後藤羽矢子「ミゲルマスデージ」。年上だけどちっちゃいみもな先生と、生徒だけど大人びて見える友成の凸凹カップルシリーズ完結編。途中レイプ事件とかあり、二人の仲はギクシャクしたけれども、最後は収まるべきところに収まって暖かく締めくくり。D.P「ピーピングマム」は、家庭教師の先生と秘密の恋人関係にある娘の様子を、隠れてじっと見つめているお母様のお話。シャープな線で華やか、見映えのする達者な絵柄。娘さんの無邪気な表情と、お母様の色っぽい表情、どちらもよろしうございました。


9/29(水)……愛・あんまん

OHP月極アンケート9月分「銭マンガ大王」は30日いっぱいで投票締め切りますのでよろしくお願いします。

▼アニメ最終回2本。「鉄人28号」[Amzn:(1)初回/(1)/(2)/(3)/(4)初回/(4)/(5)]。面白かった。途中多少ダレ気味なときもあったし、戦争の後始末的な内容に終始したのは後ろ向きに感じられる側面はあったかもしれないが、重たいストーリーを巧みな演出で引っ張り、飽きさせることなくラストまで持っていった点は評価したい。キャラクターでは正太郎くんはいささかほかのキャラに食われ気味だったが、マッド敷島と人の良いオヤジの大塚署長、いい兄貴分だった村雨、そして物語に華を沿えてくれた茶目っ気のある高見沢秘書とサブキャラが頑張った。またビッグファイア博士は悪役のわりに意外と楽しいオッサンで、こちらもいいキャラだったと思う。

▼「ギャラクシーエンジェル[Amzn]は、第4期になってようやく見始めたGAビギナーながら、山盛りのギャグを楽しく見れた。メタフィクション的なところから始まりぐだぐだに終わる最終話もこの作品らしいのだろうなと思った。個人的なベストは第5話「侵略スパイス中佐三昧」、第6話「お見アイス」がセットだった第3週。ウォルコット&フォルテの目まぐるしい変身ぶりが面白く、作画も良かったと思う。

▼「お伽草子」[Amzn:(1)初/(1)通]。ちょっと視聴が滞っていたが、12話と13話の平安時代編クライマックスを見る。んー、最後までいまいちだったなあ……。源光一行が集めて勾玉の力を利用して、安倍晴明が京の都を破壊してまた新たに作り直そうと画策。それを止めようと光たちが奔走するが……という展開。なんで都の軍勢が揃いも揃ってたかが4人を止められないのかがいまいち理由づけが弱いし、ラストの晴明との対面シーンも何だかなという感じ。「MONSTER」の次の時間帯なので惰性で見てはいるが……。現代編は予告を見た限りではなんとなく妙な感じで、むしろこっちのほうが面白いかも?

▼といった感じで、夏期の視聴分については最終回が出そろった。点数をつけるとしたら以下のような感じ。6.0を標準とするサッカー方式。「ニニンがシノブ伝」は6.5よりの6.0。「GIRLSブラボー」「サムライチャンプルー」のフジテレビ2作は、標準以上に楽しんだとは思うが、きちんと着地できなかったという点でマイナス。「サムライチャンプルー」は、心情的にはちゃんと完結してたら6.5かなといった感じ。「月は東に日は西に」は前半でけっこう爆笑したので0.5ほどプラス。今期分を概観すると放映終了分では「天上天下」「DearS」がきっちりまとまったエンターテインメントに仕上がってて好感触。全体でいえば、「レジェンズ」「MONSTER」の2作が個人的にはツートップ。「MONSTER」は完成度はすごく高いんだし、もう少し派手にプロモーションしてもいいと思う。これ深夜帯じゃなくても、というか深夜帯じゃないほうがウケると思うんだけど。2話セットで夜9時くらいの枠でやれば、けっこういけるんじゃなかろうか。少なくとも今の巨人戦よりはマシでは……と書こうと思ったが、最近だとたいていの番組がそうなんだよね、実は。

▼視聴完了分
6.5 「鉄人28号」[Amzn:(1)初回/(1)/(2)/(3)/(4)初回/(4)/(5)
6.5 「ギャラクシーエンジェル[Amzn]
6.5 「天上天下」[Amzn:(1)/)(2)/(3)/(4)/(5)
6.5 「DearS」[Amzn:(1)/(2)/(3)
6.0 「サムライチャンプルー」[Amzn:(1)/(2)/(3)
6.0 「ニニンがシノブ伝」[Amzn:(1)/(2)
5.5 「GIRLSブラボー」[Amzn:DVD-BOX 1/DVD-BOX 2/笑撃映像大幅追加版 1
5.5 「月は東に日は西に −Operation Sanctuary−」[Amzn:(1)/(2)/DVD-BOX(1)
5.0 「Wind −a breath of heart−[Amzn]
▼継続中
7.5 「レジェンズ〜甦る竜王伝説〜」[Amzn:(1)
7.5 「MONSTER」[Amzn:DVD-BOX (1)
6.5 「魔法少女隊アルス」[Amzn:(1)
6.0 「ケロロ軍曹」[Amzn:(1)/(2)/(3)/(4)/(5)/(6)
6.0 「KURAU Phantom Memory」[Amzn:(1)/(2)/(3)/(4)/(5)/(6)/(7)/(8)/(9)
6.0 「Sweet Valerian
5.0 「お伽草子」[Amzn:(1)初/(1)通

▼未読物
【雑誌】COMICパピポ 11月号 フランス書院 B5中
【単行本】「藍より青し」14巻 文月晃 白泉社 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「fetish」 藤原薫 祥伝社 A5 [bk1][Amzn]
【単行本】「地下鉄の風に吹かれて」 南Q太 祥伝社 A5 [bk1][Amzn]
【単行本】「眼鏡のお年頃」1巻 むっく 芳文社 A5 [bk1][Amzn]
【単行本】「真・現代猟奇伝」 氏賀Y太 オークス A5 [Amzn]
▼30日売り
【雑誌】コミックバーズ 11月号 幻冬舎コミックス B5平 B5平 [定期購読:出版社
▼1日売り
【雑誌】ポプリクラブ 11月号 晋遊舎 B5中

▼コミックバーズは定期購読3か月めにして初めて発売日前に到着。

【単行本】「愛人[AI-REN]」5巻 田中ユタカ 白泉社 B6 [bk1][Amzn]

 前の巻が出てからすでに3年近くが過ぎたが、ようやく待望の最終巻が発売。雑誌掲載時から大幅改稿をしているという話だったので、もしかしたらそのころのノリに戻れないでいるのでは……などと心配していたが、それは杞憂でした。

 あらすじを改めて書いておくと、イクルという名の死を間近に迎えた少年と、死期の迫った人間と最後のときを過ごすために与えられる擬似的な恋人、人造遺伝子人間「愛人」(あいれん。AI-REN)の少女・あいの、短くも愛にあふれた生活を描いていくというもの。この第5巻で描かれるのは、彼らが過ごした最後の一時と、彼らが残したものについて。二人の生活はとても短く儚かったが、眩しい輝きに満ちている。

 田中ユタカはこれまでも数々の初体験物語を描いてきたその筋の名手的な作家だが、それが渾身の力を込めて描き綴った愛の物語は、あまりにもピュアであまりにも鮮烈で、心に強く焼きついてくる。まあ早い話、感動した。甘さも爽やかさも、切なさも哀しさも最大級で、なんだかもう知らず知らずのうちに泣けてきてしまう。田中ユタカは本当に一芸の人だと思う。作家生活の中でその一芸を磨きに磨き、そして得たすべてのものを、この一作に注入して見せてくれた。「この人はこの作品を描くためにここまでやってきたんだな」と素直に思える。相手のことを「好き」「愛している」と思う純粋な気持ちが、ここまでダイレクトに伝わってくる作品はそうそうない。立派な仕事でした。拍手。

【単行本】「若葉といっしょ」 ほしのふうた 東京三世社 A5 [Amzn]

 ほしのふうた最新刊。今回もとてもかわいいなあ。とくにお気に入りなのは表題作「若葉といっしょ」。カワイイ女の子の若葉ちゃんと、寝言で彼女の名前を呼びつつ見悶えちゃう少年・匠くん、それから匠をそそのかして一緒に若葉にエッチなことをしちゃうサトルくん。3人の少年少女がからみ合うエッチ話。3人とも子供らしくたいへん無邪気で、カラッとしているのがとてもいい。あと実はお互いに好き合っている若葉と匠のドキドキ模様も微笑ましい。あとサトルがからんでくると、若葉もけっこうエッチになっちゃって、これはこれでまた。ほしのふうたらしさが非常によく出た一作。「夏草のささやき」は、花火大会の夜に開放的な気分になった女の子が、浴衣をはだけて草原でくるくる回る光景がなんともよろしいです。読んでてにこにこできるようなかわいい作品が揃ってて満足しました。

【単行本】「ぷにねえ」 BENNY’S 晋遊舎 A5 [Amzn]

 お姉さんとか、友達のお母さんとか、お手伝いさんとか、年上のおねいさん系の話が中心。エロ的には比較的ソフトながら(BENNY’Sにしては多人数モノとかもないし)、いずれもほわわわ〜んと包み込んでくるような感じが出てて良い。おっとりとした顔つきの包容力ありそうで、甘えたくなるようなヒロインが多くて、しっかりエロをやりつつ癒し系でもある。この人らしいふよふよした女体描写も冴えていて、お話にしっかりマッチ。表紙のおねいさんの表情とかもいいですなあ。

【雑誌】イブニング 10/12 No.20 講談社 B5中

 作:田島隆+画:東風孝広「極悪がんぼ」。神崎の彼女になった智恵子がわりと可愛くていい。神崎は早くも尻にしかれそうな気配。吉田基已「恋風」。次回で最終回とのことで、いよいよリーチがかかった感じ。アニメ版はちと投げた感じだったけど、こちらはどう締めくくるか。次回を待ちます。小田原ドラゴン「レッツ笹原」は最終回。子供の家に居候する大人、笹原えもんのやる気のなさがなかなか良かった。あと今号の「みんなのラーメン」には桝田道也が登場。4ページだとちと物足りないかなー。

【雑誌】週刊少年サンデー 10/13 No.44 小学館 B5平

 読切、桜井亜都「88の陣八」。人型のタヌキの「ヒトダヌキ」のの魔力を封じる力を持った「封じ屋」の婆ちゃんと、彼女と一緒に暮らす少年のきずなを描いた、伝奇アクション系の話。健康的な絵柄はきっちりまとまっててうまい。ただタヌキと封じ屋の対立の構図が平成の世まで続いているという設定に、いまいち必然性を感じられず、物語全体もなんかふわふわした感じになっちゃってる気がする。読切なのに封術が88個もあるのは連載を意識してるってことかな。作:坂田信弘+画:万乗大智「DANDOH!!〜ネクストジェネレーション〜」。相変わらずラミアは唐突に脱ぐなあ。今回のつなぎっぽい衣装は、それをやるために着せてるとしか思えない。嫌いじゃないからいーんですけどね。

【雑誌】週刊少年マガジン 10/13 No.44 講談社 B5平

 小林尽「スクールランブル」がテレビアニメ化ということで、アニメ特集と、本編3話30ページが掲載。今回は天満が烏丸への誕生日プレゼントを買うために、播磨をプレゼント選びの買い物につき合わせたりしてて、なんかもうスタンダードにラブコメしてるなあと思いました。あとなぜか小田扉が4Pショート「高速扉道路」を執筆。

【雑誌】快楽天 11月号 ワニマガジン B5中

 かるま龍狼「危うし女首領」。戦隊モノの悪の女首領がとっつかまって、戦隊の隊員やらなんやらに次々やられちゃうという話。まあそれだけっちゃそれだけなんだけど、テンポ良く畳みかけてくる感じは楽しい。鳴子ハナハル「ネネ」は再開。でも今回はネネたちはあんまり出てこず。いつもながら女の子キャラはかわいいです。島本晴海「はれ☆ゆき」。恋する若いモンを描かせるとやっぱいいっすね。爽やかにアツアツ。

【雑誌】キャンドール 11/12 実業之日本社 B5中

 法田恵、むつきつとむ、琴の若子、すずきみら、みずきひとし……と相変わらず手堅いメンツ。この中では法田恵「お住みになりますか?」の面々の開放的なヤリっぷりがいいなあと思う。乱れているといえばそうなんだけど、ちゃんとラブコメもしてるし。みこくのほまれ「みやびちゃんパニック」。酒屋でバイトをやってるあんちゃんと、酒を飲むとエッチな気分になっちゃうその店の娘さんとのラブラブ話。ラストのメロメロ感がなかなか。

【雑誌】リトルピアス 11月号 東京三世社 A5中

 ほしのふうた「真夜中のともだち」。ぬいぐるみたちが夜になると動き出して女の子にエッチなイタズラ〜というお話。サイレントもので今回は前編。ほりほねさいぞう「季刊畜産手帳冬号 兎と豚」。女の子型をした兎のボッコ、豚のウマソーとご主人様の愛情たっぷりな楽しい生活。両方ともちんまりしててかわいいです。まあ今回はあんまりぶっとんだネタではないので、畸形ネタがだめな人も楽しめるかと。あとねんど。「放課後すとりっぷ」は、お人形さんみたいな幼女たちがいつもながらカワイイ。


9/28(火)……女子高生への志向性

▼おうちマシーンに昨日の日記で書いたLeadTek製ビデオカードWinFast A340 PCIを装着[ツクモ]icon。これまでファン付きビデオカード2枚でDVI×2のデュアルディスプレイ環境にしていたが(そのあたりの事情は2002年5月19日の日記参照)、これがファンレス1枚になったので、ずいぶん静かになった。余はだいぶ満足した。それにしてもPCI Expressのカードがガンガン出てきているこのご時世に、わざわざPCIのカードを買うなんて時代に逆行しているなあ。まあ3Dゲームはやらないし、速度は全然必要ないからこれで十分なんだけどね。

▼未読物
【アンソロジー】「くノ一ガールズ」 司書房 A5平 [Amzn]
【単行本】「おかみの星!」 吉野ケイイチ 少年画報社 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「青春ビンタ!」6巻 私屋カヲル 少年画報社 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「ありさ2」 八神健 角川書店 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「ナイトフラッパー」 山本夜羽音 大都社 B6 [bk1][Amzn]
▼30日売り
【雑誌】エンジェル倶楽部 11月号 エンジェル出版 B5平 [定期購読:Fujisan

▼10月の新刊購入予定
10/4 「アイシールド21」10巻 作:稲垣理一郎+画:村田雄介 集英社
10/4 「家庭教師ヒットマンREBORN」1巻 天野明 集英社
10/6 「DRESS MOON」 天竺浪人 コアマガジン
10/6 「犯罪交渉人峰岸英太郎」3巻 記伊孝 講談社
10/7 「子供学級」2巻 桜井のりお 秋田書店
10/7 「格闘新世紀 GO BOUT」3巻 松本レオ 秋田書店
10/7 「デ・ジ・キャラット GGBG」1巻 山田J太 ジャイブ
10/9 「満腹ボクサー徳川。」9巻 日高建男 新潮社
10/9 「でかいの」 かるま龍狼 ワニマガジン社
10/13 「Sweetくりーむ」 犬星 ヒット出版社
10/14 「お姉さんのふくらみ」 高岡基文 ヒット出版社
10/15 「キャットウォーク」 けろりん エンターブレイン
10/15 「おれはキャプテン」5巻 コージィ城倉 講談社
10/15 「BECK」20巻 ハロルド作石 講談社
10/15 「可愛いアーリン」 BENNY’S 松文館
10/15 「愛妹・肛門いじり」 じょん同助 平和出版
10/15 「天才料理少年味の助」5巻 宗田豪 講談社
10/16 「新世紀エヴァンゲリオン 鋼鉄のガールフレンド2nd」3巻 漫画:林ふみの+原作:GAINAX 角川書店
10/18 「美鳥の日々」8巻 井上和郎 小学館
10/18 「からくりサーカス」34巻 藤田和日郎 小学館
10/19 「にらぎ鬼王丸」3巻 作:荒仁+画:坂本眞一 集英社
10/19 「てるてる×少年」19巻 高尾滋 白泉社
10/21 「無敵看板娘」10巻 佐渡川準 秋田書店
10/22 「しおんの王」1巻 安藤慈朗 講談社
10/22 「ヒストリエ」1〜2巻 岩明均 講談社
10/22 「ブラックジャックによろしく」10巻 佐藤秀峰 講談社
10/22 「蟲師」5巻 漆原友紀 講談社
10/22 「TOKYO TRIBE2」10巻 井上三太 祥伝社
10/23 「ヨイコノミライ!」2巻 きづきあきら ぺんぎん書房
10/23 「新選組異聞 暴流愚」 芦田豊雄 ぺんぎん書房
10/23 「アガペ −犯罪交渉人 一乗はるか−」1巻 石黒正数 メディファクトリー
10/25 「一騎当千」8巻 塩崎雄ニ ワニブックス
10/25 「あでい いんざ らいふ」 長月みそか 茜新社
10/27 「ピルグリムイェーガー」4巻 伊藤真美 少年画報社
10/28 「名たんていカゲマン」1〜3巻 山根あおおに 小学館
10/29 「高校アフロ田中」10巻 のりつけ雅春 小学館
10/29 「中退アフロ田中」1巻 のりつけ雅春 小学館
10/29 「アグネス仮面」5巻 ヒラマツ・ミノル 小学館
10/29 「まほうつかいミミッチ」1巻 松田洋子 小学館
10/29 「医龍」7巻 乃木坂太郎(原案:永井明) 小学館
10/29 「最強伝説黒沢」4巻 福本伸行 小学館
10/29 「さらくーる」2巻 みた森たつや 実業之日本社
10/29 「メイドロイド雪之丞」3巻 井荻寿一 実業之日本社
10/29 「みたむらくん」2巻 えりちん 白泉社
10/29 「マウス」14巻 作:あかほりさとる+画:板場広志 白泉社
10/下 「赤タイツ男」 逆柱いみり 青林工藝舎

【雑誌】ビージャン魂 11/1 No.20 集英社 B5中

 梅沢俊一「失われた時を求めて」が面白かった。エコロジー生活が浸透し、荒廃した都市には誰も住まなくなった時代。そんな中、一人時流に取り残され、人工物であふれたシブーヤの町に暮らす一人の老人。彼の夢は伝説の生物「ジョシコーセ」に出会うことだった……。ジョシコーセを探すときのかけごえが「ぷらだぐっち」だったり、ジョシコーセについて語るときに「少しなら人間の言葉も分かったらしい」とかいってみたり、ちょっとしたネタが楽しい。リアルなタッチで老人と孫の触れ合いを描くヒューマンドラマっぽく見せつつ、実はけっこう馬鹿馬鹿しい話に仕上がってるのが良かった。二宮亮三「逆噴射健康家族」。とある幸せだった家庭からぬくもりが消え、のけもの扱いにされた父親がブチ切れて暴れ出す。家庭崩壊がそのまま自宅倒壊まで至っちゃうあたりは、国友やすき「幸せの時間」みたいだなと思った。それはともかくとしてドタバタコメディとしてもちゃんとまとまってると思う。

【雑誌】ビッグコミックビジネス(オリジナル 10/27増刊) 小学館 B5中

 小田扉が4ページほど「けむたいあんた」という禁煙中のサラリーマンと、その恋人のお話を描いている。巻頭ではシュガー佐藤が作画で「新・日本経済入門」がスタート。いちおう連載である模様。画:岸みきお+監修:柏木理佳「中国株で儲けよう!!」。なんかタイトルどおりの内容で、うまいことばっか書いてあって「おいおい大丈夫かよ」と不安になってしまう作品。作:神尾龍+画:落合尚之「派遣社員お銀」。通称お銀のピチピチボディな派遣社員のねーちゃんが、飛行機事故の原因となった部品会社で内部告発しようとしている男の手助けをするという内容。それから戸田尚伸も松井証券社長・松井道夫の取材漫画を描いており、作家的には気になる名前がいろいろ。漫画的に見るとさすがにそんなに面白くはないけれど。漫画的には、作:大西祥平+画:吉本浩二「勝ち組フリーター列伝」がいいかな。洞窟おじさんに居酒屋で話を聞くという内容の漫画で、吉本浩二が自分の情けなさを嘆くシーンがやたら生っぽくて面白い。

【雑誌】ヤングチャンピオン 10/12 No.20 秋田書店 B5中

 葉月京「恋愛ジャンキー」。ようやく正式につき合うことになったエイタローと地井さんだが、正式な初デートの日に地井さんが遅刻。しかしそれがきっかけで二人の中はさらに接近という内容。なんか最近エイタローがずいぶんいいオトコっぽくなってますな。

【雑誌】漫画サンデー 10/12 No.39 実業之日本社 B5中

 作:新堂冬樹+画:千葉きよかず「炎と氷」。ヤクザvs.世羅の大激闘。バサバサ斬られて血を吹き出しながらも、気合い一発、鬼の形相を見せる世羅がなんだかすごい。根拠のないメチャクチャっぷりが豪快すぎていい。

【雑誌】フラワーズ 11月号 小学館 B5平 [定期購読:出版社/eSicon

 波津彬子「うるわしの英国シリーズ」の短期集中連載第2弾「はるかな緑の国」がスタート。古美術、骨董などを取り扱う店をやっているマクラウド、そして不思議な屋敷に住まう奥方メルーディスを中心としたエピソードという感じ。波津彬子らしい奥床しくも華麗な世界作りが冴えていて今後の展開が楽しみ。ビシッと背が伸びて、一本筋が入った感じがいいです。さいとうちほ「大いなるロシアに眠りて ブロンズの天使」。こちらもまた独自の美学に貫かれまくり。詩人プーシキン、その奥方のナターリア、そこに皇帝(ツァーリ)も巻き込んでラブロマンスを展開。このイヤって言うほどゴージャスな仕掛けがたまらない。西炯子「少年」。佐藤くんの恋は迷走模様。山王さんの昔なじみの人と3人で、なんだかしみじみとした雰囲気ではありますが。佐藤くんがちょっといいヤツっぽく見えた。

【雑誌】コーラス 11月号 集英社 B5平

 小栗左多里「まじょてん」が久しぶりに読切で登場。最近ではすっかり「ダーリンは外国人」の人になっちゃったのだなあ。松田奈緒子「レタスバーガー プリーズ.OK,OK!」。前号で稲造ママが登場して、正体はイギリス人で綾がいろいろびっくりしたりする話。稲造ママはなかなかカッコイイ。まあなんとなく事態が進んでるって感じの回ではあるけれど、コンスタントに面白くはある。

【雑誌】メロディ 11月号 白泉社 B5平

 藤枝とおるが読切で登場。「31023818」。「サトーにミツバチイチカバチカ」と読みます。彼氏と一緒に暮らしているけど、その生活にだんだん新鮮味を感じなくなった三葉。しかしその前に突然、三葉とまったく同じ顔をして、同じく「三葉」と名乗る女が現れて平凡な生活が突如乱されて……という展開。藤枝とおるのシャープで迷いのない線は雑誌の中にあってやはりパッと目立つ。けっこう好きな作家さんなので、またちょくちょく出てきてほしい。魔夜峰央「パタリロ源氏物語!」。バンコラン光源氏とパタリロ陰陽師が出会ってお話がなんだか動いてきた。いつもながらの職人芸でキッチリ面白い。なお次号にはよしながふみ「大奥」の2話めが掲載。1月号には高橋しんが読切で登場予定。

【雑誌】阿ウン 11月号 ヒット出版社 B5平 [定期購読:eSicon

 今号は師走の翁「VI来襲」が休載。高岡基文もお休みでちょっと物足りないかな。流一本「私のないと様」。元は病弱だったんだけどいつの間にか強くなっていた女の子が、自分を守ってくれようとする彼氏を人質にとられて、別の男たちにヤラれちゃうという話。彼氏の前だというのに感じてしまう彼女の様子がけっこうエロい。魔訶不思議「ママってすごい!」。ママの留守中に、その代わりをしようと娘さんが料理にエッチにと奮闘。ロリものでしっかりエロいけど、ママさんもなかなか美人さんなので、そっちのほうももう少し見たかったかな。牧部かたる「ビッグイベント」は、美人テニスプレイヤー二人が、エッチになる薬を飲まされて、スポンサーたちに肉体奉仕させられるという話。いつもながらの輪姦モノで手堅くみっちり実用的な作品。

【単行本】「若葉マリッジ」 北河トウタ 少年画報社 B6 [bk1][Amzn]

 ヤングキングの短期集中連載が単行本化。結婚式直前になって突然失踪した姉の代わりに、女子高生の若葉が代理で新婚生活を営むことに……というハラハラドキドキストーリー。若葉は最初はイヤがっていたものの、だんだん優しい姉の夫に恋心を抱くようになっていく。若葉が初々しくて、一生懸命な様子がなかなかにかわいく、ちょっぴりエッチな演出も眼福感あり。ラストの締めくくりも爽やかで良い具合だった。あと読切作品だった「ジャーマネ!!」も収録。北河トウタの絵はそんなにゴチャゴチャしてないけど、かわいくてしっかりエッチで好き。


9/27(月)……拾いやる師弟

▼LeadTekのWinFast A340 PCIを購入[ツクモ]icon。これはわりと珍しい、ファンレスでDVI×2のデュアルディスプレイができるビデオカード。デュアルが可能なカード自体は山のようにあるけど、ファンレスの製品で2万円以下で買えるDVI×2のカードというと、この製品以外ではMatrox Millennium P650くらいしかない。本当はMillennium P650のほうが欲しかったんだけど、ウチのディスプレイとは相性があまり良くないみたいだし、Windows XP SP2だと環境によってはちゃんと動かない場合もあるという噂を聞いたので、なんかほかに適当なのはないかと探していたのだった。このカードはPCIではあるが、いちおう条件は満たすし、1万円と値段もDVI×2のカードとしては最安クラス。発売されてから時間の経っているカードなので、在庫が切れないうちに……とか思って購入しておいた。まだ装着してないけど、まあそのうち。

▼仕事にいちおうの区切りをつけた後、アニメ最終回3連発。

▼まず「DearS」[Amzn:(1)/(2)/(3)]。これはなかなかいい終わり方だった。原作はまだ継続中だけど、ちょうど4〜5巻あたりで一つクライマックスがあったので、それがアニメ版の最終回としてすっぽりハマった。奴隷として作られた宇宙人と、その理屈が分からない地球人とのギャップを軸にして、ラブコメ的味付けをしながらきちんとお話をまとめていたと思う。日常描写もほのぼのまったりしてて楽しかったし。作画自体はクオリティが高いというほどではなかったものの、コミカルに絵を崩す、原作同様の仕掛けをうまく生かしてちゃんと乗り切った。実のところ最初はそんなに期待してなかったんだけど、なかなか楽しめる一作に仕上がったと思う。

▼「ニニンがシノブ伝」[Amzn:(1)/(2)]。こちらはまあまあかなといったところ。古賀亮一作品らしい、「いつも通り」感を出しつつ楽しくギャグアニメを展開。ラストはもう一ひねり欲しかったような気もするけど、あんなもんかな〜。「GIRLSブラボー」[Amzn:DVD-BOX 1/DVD-BOX 2/笑撃映像大幅追加版 1]。みんなで温泉行って卓球やっておしまい〜というとても最終回とは思えないようななんともいえない〆。サービスシーンのものすごい湯気については、まあ個人的には別にいいかとか思ってたんだけど(というかもっとうまいごまかし方があったのではという気も)、女の子いっぱいドタバタギャグアニメとしては楽しめる部類だったと思う。作画レベルも安定してたし。それだけになんらかのオチはつけてほしかった。Second Seasonはやるんでしょうか。

▼あとアニメ予定表@MOON PHASEを参考に作成した秋アニメの視聴予定。時間帯とかはこれから最終確認予定。 気になった奴は片っ端からリストアップという方針でやってたら30本近くなっちゃってどうしたもんだかなという感じ。最近は忙しかっただけに、全部見る自信まったくなし。録画マシン2台がフル稼働になりそうだが、2台体制だと「Rozen Maiden」がどうしてもどっかとカブっちゃうので、そこが悩みどころ。テレビ千葉かさいたまが入ればなあ。

月-------------------------------------------
10/04 25:00 「ファンタジックチルドレン」 TV東京
10/04 25:30 「月詠−Moon Phase−」 TV東京
10/04 27:12 「サムライガン」 TV朝日
10/04 24:35 「流星戦隊ムスメット」 TVK
10/11 19:00 「ブラック・ジャック」  日本テレビ
火-------------------------------------------
10/05 18:00 「スクールランブル」 TV東京
10/05 18:30 「BLEACH」  TV東京
10/05 26:12 「巌窟王」 TV朝日
10/12 19:00 「焼きたて!!ジャぱん」 TV東京
10/12 25:05 「げんしけん」「くじびきアンバランス」 TVK
継続  24:40 「MONSTER」[Amzn:DVD-BOX (1)] 日本テレビ
継続  25:10 「お伽草子」[Amzn:(1)初/(1)通] 日本テレビ
水-------------------------------------------
10/06 25:00 「双恋」 TV東京
10/06 25:30 「BECK」 TV東京
継続  26:12 「KURAU Phantom Memory」[Amzn:(1)/(2)/(3)/(4)/(5)/(6)/(7)/(8)/(9)] TV朝日
木-------------------------------------------
09/30 25:30 「舞-HiME」 TV東京
10/07 25:05 「下級生2 〜瞳の中の少女たち〜」 TVK
10/07 25:35 「魔法少女リリカルなのは」 TVK
10/07 25:55 「Rozen Maiden」 TBS
10/14 24:30 「グレネーダー 〜ほほえみの閃士〜」 WOWOW
金-------------------------------------------
10/01 19:30 「SAMURAI7」 [Amzn:(1)初/(1)通/(2)初/(2)通] NHK BS-Hi
10/08 23:30 「To Heart 〜Remember my memories〜」 TVK
継続  18:20 「魔法少女隊アルス」[Amzn:(1)] NHK教育
土-------------------------------------------
10/02 24:30 「うた∽かた」 TVK
10/02 25:00 「神無月の巫女」 TVK
10/02 25:30 「φなる・あぷろーち/W 〜ウィッシュ〜」 TVK
10/30 08:06 「学園アリス」 NHK-BS2
継続  10:00 「ケロロ軍曹」[Amzn:(1)/(2)/(3)/(4)/(5)/(6)] TV東京
日-------------------------------------------
継続  7:00 「Sweet Valerian」 TBS
継続  9:30 「レジェンズ〜甦る竜王伝説〜」[Amzn:(1)/(2)] フジ

【雑誌】ヤングキング 10/18 No.20 少年画報社 B5中

 ISUTOSHIが月イチ連載シリーズを開始。「愛気」第1回。飄々としているようだがすごい力の持ち主である男・承久國俊をめぐって、美女たちが肉弾バトルを繰り広げるという女子格闘モノ。まだキャラクターの顔見せって感じではあるけど、雰囲気は賑やかでまずは無難な滑り出し。花見沢Q太郎「ももいろさんご」。かれいちゃん編はなんだかずいぶんあっさり片がついたなー。そりゃまあこの娘さんと最終的にくっつくというわけにもいかんのでしょうがないとは思いますが。

【雑誌】ヤングマガジン 10/11 No.44 講談社 B5中

 「ウッハ!ハーレム学生寮」の松浦まどかが新連載。「ダイナマイト★ビューティー!」。パンツをはき忘れて学校に行っちゃうけどまあ気にしない気にしないって感じの、豪快美人教育実習生・桜田わかばが、そのバイタリティでもって旋風を巻き起こしていくという学園モノ。この人のサバサバした作風はけっこう悪くないし、気軽に読んで気軽に楽しんでいくのに良さそう。蓮古田二郎「しあわせ団地」。この二人には果たして今も愛が残っているのだろうか……などと疑問に思ってしまうエピソード。まあお似合いであることは間違いないのだけど。

【雑誌】ビッグコミックスピリッツ 10/11 No.44 小学館 B5中

 細野不二彦「ギャラリーフェイク」が巻頭カラー。取引先から預かった絵が盗難品ということが判明し、フジタがトラブルに巻き込まれる。そんな折も折、行方不明になったサラに、アルカイダとの関係があるのではないかという疑惑が浮上して……という内容。今回は続き物でわりとまとまった話になりそう。山本英夫「ホムンクルス」。面白いなあ。今回は基本的に名越がメールを読んでるだけなんだけど、それを見ているうちにメールの向こうにあるものが浮かび上がり、名越と記号女子高生がリンクしていくという内容。文字データをうまく使った表現も面白いし、怪しいムード作りも緊迫感があっていい。この先の展開も楽しみ。小田扉「団地ともお」。ともおたちの学校で、下敷き回しや指パッチンなど、何の役にも立たないけどできるとちょっとすごい技が大流行。そういう技に対する「スクールテクニック」という命名はなかなか素晴らしいと思った。

【雑誌】週刊少年ジャンプ 10/11 No.44 集英社 B5平

 「無敵鉄姫スピンちゃん」の大亜門の最新読切、「伝説のヒロイヤルシティー」前後編がスタート。正義のヒーローたちが群雄割拠して、平和を守るんだか乱すんだかみたいなことをしている町を舞台にしたドタバタギャグ。主人公たちはその中でも飛びきり無能っぽいヒーローであるカオスレンジャーの3名。下らないスケベ系のボケ、オタクネタをごちゃごちゃ取り混ぜてハイスピードでギャグを繰り出してくる呼吸が楽しい。やっぱこの人はギャグの才能はあると思いますね。

 もう一つギャグ系の読切、彰田櫺貴(あきた・れいき)「メガネ侍」も面白かった。メガネを愛し、メガネを武器として戦う武士「メガネ侍」の活躍を描く時代劇ギャグ。メガネの使い方が下らなくて良かったのと、町で唯一のめがねっ娘である萌金子ちゃん(めがねこちゃん)とのぶっちゃけた掛け合いも楽しい。意外とカワイイし。絵はまだそんなにうまくはないけど、特徴はちゃんとあっていいんじゃないでしょうか。

 岸本斉史「NARUTO」は、ナルトvs.サスケの闘いが最高潮。両方とも変化を見せながらガッツンガッツンぶつかっててなかなかアツい。作:大場つぐみ+画:小畑健「デスノート」は、キラ捜索班から脱落してしまった相沢さんに萌える回。あと八神パパのさわやかな笑顔も良かった。

【雑誌】電撃コミックガオ! 11月号 メディワークス/角川書店 B5平

 コゲどんぼの新連載を試しに読んでみようかと思って買ったけど、なるほど、現在はエースとかガムとかよりも、こっちのほうが自分としては読むとこいっぱいありそうだなあ。というわけで次からしばらく毎月買ってみることにいたしましょう。

 で、コゲどんぼの新連載のタイトルは「恋姫草紙」。恋する心をパワーにして人を幸せにする力を持ったお姫様、恋子姫、またの名を「恋姫」が、彼女のパワーが通じない数少ない相手であるおつきの美青年・四郎のために頑張るという時代劇モノ系ラブコメ。恋姫がきちんとかわいくできてて、わりとスタンダードなラブコメになりそうかな〜といったところ。PEACH-PIT「DearS」はミゥの対武哉告白編。アニメのほうでは不完全燃焼気味だった部分なので、なるほど〜とか思った。

 読切漫画企画(だと思う)撃漫プレミアムGの第6回はテーマが「みんなの学園祭」では、加藤小判、長友良充、ヤマダミノル、みつや、奥田圭悟が執筆。「どこにもいない」を描いているヤマダミノルという人は、以前は同名字でXだった人ですか。加藤小判「僕とあの娘と全身タイツ」は、部活でちょっといいなと思っていた女子の、意外な趣味を主人公が目撃してしまうというトキメキストオリイ。読切だけのネタとしてはちょっともったいないかもしれないけど、けっこうサッパリほのぼのした読後感で好印象だった。

 そのほか不勉強ゆえタイトルだけは聞いててどんな作品だか知らなかった「撲殺天使ドクロちゃん」(画:桜瀬みつな+作:おかゆまさき+キャラデザ:とりしも)がまだ2回めなのでここから読んでいけばついていけそうだなとか、らいどんは今ここで描いてるのか〜とか、むっくも載ってるんだーとかいろいろ思いました。やっぱり雑誌を読むのはなんだかんだ楽しいです。


9/26(日)……異才漁師

▼職場に泊まり込んで昼くらいまでぎゅぎゅっと仕事をした後、30分ほど仮眠してから取材に直行。マンガについていろいろやっている大学のサークルの人たち十数名にお話を伺ってきました。その後帰ってみたら、ちょっと急ぎの仕事があったので、それを片付けてから、アニメも見ずに沈没。ちかれたー。

▼未読物
【単行本】「いばらの王」4巻 岩原裕二 エンターブレイン B6 [bk1][Amzn:通常版/ヴィネット付限定版
▼28日売り
【雑誌】フラワーズ 11月号 小学館 B5平 [定期購読:出版社/eSicon

【雑誌】少年エース 11月号 角川書店 B5平 [定期購読:出版社

 やはり分厚くなってから、なんだか雑然とした感じになっていると思う。いまいち雑誌全体でのメリハリが感じられない。バシッとした太いストーリーを持った作品も少なく、全体的に小粒になってる印象が否めない。うーむ。

 まりお金田「GIRLSブラボー」。リサの作った薬で雪成が子供化。みんなにいいようにかわいがられるというお話。賑やかで分かりやすく楽しい。作:清涼院流水+原案・脚本:大塚英志+画:箸井地図「探偵儀式」。JDCたちの推理の虚構性が浮き彫りになり、探偵へのファンタジーが崩れつつある中、一人の男が登場。N月R太郎の著書を世に送り出した編集者。いやー、いろいろな人が出てきますなあ。

【雑誌】コミックガム 11月号 ワニブックス B5平 [定期購読:eSicon

 なんだ、この永野のり子キャラみたいな猫耳娘は……とか思ったら、アニメ版の「月詠」だった。作:ボヘミアンK+画:宗我部としのり「あまえないでよっ!!」は2巻が出たばかり(2巻の感想は下のほうにあります)。陽の暗黒能力編は一件落着。ちょっとシリアスな展開が続いたな〜とか思ってたら、後半は温泉入浴シーン7ページくらい。作者もたまっていたのかもしれない。桑田乃梨子「豪放ライラック」。いちおう失恋したりらだが、女子寮のクリスマス会でハッスル。りらの図太いキャラが面白い。かかし朝浩「ふぁにーふぇいす」。詠美と住友の気持ちはスレ違い続け、ついに一つの選択をすることに。そして悪役っぽい人も登場。続きが気になるヒキだ。

【雑誌】手塚治虫マガジン 11月号 KKベストセラーズ B5平 [定期購読:eSicon

 「どろろ」最終回。ラストはまとめてドンという感じで、こうやって見るとやはりもう少し読みたいなという気持ちは残る。「火の鳥」は今号から未来編の掲載がスタート。あと読切では、父の意志を継いで太鼓打ちになった男の物語である「てんてけマーチ」が良かった。太鼓を打ちたいと願い続けながら、戦争によってその夢が引き裂かれるも、その夢は次代に引き継がれていく……というお話。またホラー系の「新・聊斎志異 女郎蜘蛛」も読みごたえがあった。手塚治虫の描く女性はやっぱり色っぽくていいねえ。

【単行本】「あまえないでよっ!!」2巻 作:ボヘミアンK+画:宗我部としのり ワニブックス A5 [bk1][Amzn]

 発情すると巨大な能力が覚醒す見習い修行僧・逸剛と、同じ寺で修行中のカワイイ尼僧6人組の物語。逸剛の力を巡って陰謀が張り巡らされてアクションがあったり、ラブコメがあったり、サービスシーンがもりもりっとしてたり、いろいろてんこ盛りな作品。この中で目を惹くのは、やっぱりサービスシーン。宗我部としのりのフレッシュでピチピチした絵の魅力が生きてて、とても華やか。くりっとつぶらな目の光が印象的な女の子たちは申し分なくかわいく、巨乳のボリューム感とか、微乳でもプロポーションの滑らかさとか、いろいろ魅力的。ストーリー面は漠然としたところが多く、ヒキは弱めかなあと思うところはあるけれども、「なんとなく力の暗黒面とかを匂わせてそれっぽくしながら、サービスシーンで客を惹きつける」みたいな仕掛けは成功してると思うんでいいんじゃないでしょうか。


9/25(土)……虚無襲名

【雑誌】アフタヌーン 11月号 講談社 B5平

 今号はまず木村紺の読切「巨娘」が面白かった。身長181cmの体躯同様、性格もチャキチャキで豪快な巨娘・ジョーさんの日常と恋愛をつづる一作。「神戸在住」よりも線が太めでコミカルにお話を展開。ジョーさんのオヤジくさくて豪快なキャラが愉快で、彼女の新しいオトコとなったちっちゃくてカワイイあんちゃんとのやり取りも楽しい。「神戸在住」のような叙情的なのも良いけど、こういうギャグっぽいのもうまいんだなあと感心。木村紺独自の、良い意味でちまちました作風が生きてて、端々に細かく笑いを仕込んであるところが良かった。

 平本アキラ「俺と悪魔のブルーズ」はシリーズ連載5回めが掲載。伝説のブルーズマンRJの生涯をガチンコで描いていく本作は、「アゴなしゲンとオレ物語」とは違ってとてもシリアスな物語となっている。このシリーズはかなり楽しみ。新連載、風呂前有「ぺし」。転校してきた小学生男子と、なんか不思議な感じの同級生の女の子を中心とした、こども漫画。細い線が印象的でほのぼのかわいい路線。もう一つパンチが欲しい感じもするけど、ちょっぴりトキめきのあるお話の感触は悪くない。

 連載組では、ひぐちアサ「おおきく振りかぶって」、とよ田みのる「ラブロマ」、木尾士目「げんしけん」あたりがコンスタントに楽しい。もう一人の豊田、といわれてるかどうかは知らないが、豊田徹也「アンダーカレント」は2回め。淡々とした感じで抑えめに話が進んでいるが、これからどう出るか。作画レベルは高く、漫画的にもうまそうな人だけに、今後の展開は気になるところ。もっとぺースをアップしても良さそうな気はする。このほか田中ユキ「神社のススメ」、滝沢摩耶「リンガフランカ」など、最近はだいぶフレッシュな連載陣が増えてきてて、誌面に活力がある。いろいろと見どころがあって、厚いけどそれがあまり苦にならず読みやすい。いい感じだと思います。

【雑誌】月刊IKKI 11月号 小学館 B5平 [定期購読:出版社

 日本橋ヨヲコが自分の漫画テクニックを解説し、新人賞イキマン受賞者の、受賞直前作について解説するという小冊子「日本橋メソッド」が付録。企画としては意欲的だとは思う反面、身内誉めが過ぎるような気がして個人的にはあまり感心しなかった。「G戦場ヘヴンズドア」でインパクトを与えたとはいえ、日本橋ヨヲコはなんだかんだいってIKKIではまだ一作しか連載をやっていないわけだし、今回みたいなのをやるよりは新作を描く方向に持ってってくれたほうがうれしいなーと思います。

 原一雄「のらみみ」。居候キャラ紹介所のクールなおねえさん・更科さんと、彼女に愛を訴えかけるピノキオ型キャラのお話。今回も、コミカルに見せながらしっかりドラマを作ってて面白い。なぜこのキャラが更科さんにアプローチしてくるのか、その心持ちに踏み込んで来るストーリーは読みごたえがある。原一雄はやっぱ実力ある人だと思う。ジョージ朝倉「平凡ポンチ」。ミカたちと離れた真島カントクは、なんだか小さな村に行き着き、新しい生活なんぞを始めてしまっている。相変わらずヘンな方向に話を転がしてきますな。

 イキマン第10回、黒田サイ「麦と三宅くん」。学校をずっと休んで引きこもっている麦カイト少年と、その家にただ一人ずけずけ上がり込んでくる同級生・三宅くんのエピソード。ずるずる飄々としたリズムでお話を進めて、そのままのぺースで引きこもり少年の心の闇に踏み込んでいく作風は独特のものがあって面白い。隙のある作風だし、もう一押し欲しいとは思うけど、なんだか心に引っかかる作品ではある。あ、あと菊地直恵「鉄子の旅」がようやく単行本化。11月末に1巻2巻同時発売とのこと。

【雑誌】ガンダムエース 11月号 角川書店 B5平 [定期購読:出版社

 ね、ねこみみだ……。というわけで安彦良和「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」のシャア・セイラ編がスタート。というか彼らがいかにしてシャア・セイラになったかという、幼少期のエピソードを描いていく内容だから、「キャスバル・アルテイシア編」といったほうがいいのかもしれない。今回はまずジオン・ダイクン暗殺のあたりからスタート。んでもって冒頭のねこみみというのは、子供のころのアルテイシアがねこみみをつけて遊んでいたりして、たいへん可愛かったりするところからきています。まだ表情のあどけないアルテイシアさまの御姿に萌え、凜々しいヤングキシリアにも萌える。あと若き日のランバ・ラルとかも愚直でいい感じ。ドズルさんは昔からいい人だったのだなあと。あきまん「月の風 ∀ガンダム外伝 ロランの日」。こちらでは子供ロランがかわいい。絵柄もちょっとゆるい感じがいい塩梅。ところで「チーム・アッガイ」のページで裸の幼女がアッガイを持っている写真があるけど、アレはなんだかヤベエぜとか思った。

【雑誌】ビッグコミック 10/10 No.19 小学館 B5中

 作:鍋島雅治+画:はしもとみつお「築地魚河岸三代目」が巻頭カラー。ケガニの話の後編。ケガニと、よく似たクリガニの見分け方とかやっててなるほどなーと思った。この作品を読んでるとやっぱ食いたくなりますな。カニはすごく好きってほどでもないのだけど。


9/24(金)……フィラメントを広めんと

【雑誌】近代麻雀ゴールド 11月号 竹書房 B5中

 作:河本茂樹+画:戸田尚伸「激突 タッキーvsヒサト」が連載開始。近代麻雀グループが最近やたらプッシュ中の「フリーで1000万ためた男」佐々木寿人と、彼としのぎを削っている滝澤和典の対局を、全10回(だと思う。十番勝負って書いてあるんで)で描いていくシリーズ。この二人を解答者とした「何切る!?」も掲載。これまでのゴールドは桜井章一雑誌だったが、最近は佐々木寿人をニューヒーローとして仕立て上げようとしている感じ。雀鬼チンイツ状態から、ホンイツ状態へ。あまり特定の個人寄りの漫画ばかりになるのはどうかと思うけど、とりあえず二人になった分、多少健全になったとはいえるかも。精神論が多くてよく分からん桜井章一がある一方で、実利追求型で分かりやすい佐々木寿人を取り上げていくというのはバランス的にも悪くないし。作:南波捲+画:松橋犬輔「最強の系譜」は今回で最終回。

【雑誌】ヤングアニマル 10/8 No.19 白泉社 B5中

 まつもと剛志「まじかるストロベリィ」が本誌連載に。鉢植えの植物から出てきた妖精いちこと、そのご主人様の日下部、それから後輩女子のヒナちゃんらで織り成すほのぼの日常4コマ。この作品は絵がかわいくてけっこう好きです。高島知宏「カッパいじり」は短期集中連載最終回。フレッシュな絵柄で、ちょっと馬鹿馬鹿しいカッパと女の子たちの生活を描いててけっこう面白かった。そのうち再登場とかもありそう。宮野ともちか「ゆぎさきミルクティー」。うはは、おもしれー。今回は後輩女子のプレゼントをユキからのものだと勘違いして、ホロリと涙する由紀の親友の亘がなんかキモくて良かった。あと今号ではヤングアニマル嵐でやってる作:永久保貴一+画:増田剛「御石神落とし」がゲストとして登場。

【雑誌】ビッグコミックスペリオール 10/8 No.20 小学館 B5中

 作:武論尊+画:池上遼一による三国志モノ「覇−LORD−」は2話め。けっこう意表を衝く展開になってて滑り出しとしてはいいんじゃないでしょうか。しっかりハッタリが利いている。乃木坂太郎「医龍」(原案:永井明)。こちもお話はダイナミックに動いてて「そう来たか」という感じ。加藤の後釜の座に座りそうなのは予想外の人物。ガシガシいわしてて面白い。現代洋子「社長DEジャンケン隊」では、ホッピービバレッジの女性副社長が登場。読んでたらホッピーが飲みたくなりました。実は一度しか飲んだことないし。土田世紀「ギラギラ」(原作:滝直毅)は最終回。なんか唐突な感じの終わり方。けっこう面白い作品だっただけにちと残念。

【雑誌】コミックバンチ 10/8 No.43 新潮社 B5中

 作:山田風太郎+画:草壁ひろあき+脚色:呉屋真「伊賀忍法帖」は5話め。ドラマチックな展開でわりと面白いと思う。愛する女・篝火が悲劇的な運命をたどり、忍者・城太郎は復讐の鬼と化す。どこか泥臭さを感じる絵柄もなかなか。

【雑誌】LaLa 11月号 白泉社 B5平

 なかじ有紀の新連載「ZIG★ZAG」がスタート。女の子かと見間違うようなカワイイ少年・太陽が高校に入学し、男子寮に入ってさまざまな人と出会い、楽しいスクールライフを送るってな感じのお話。まず第1話は登場人物たちの顔見せ。次から次へといろんなキャラが出てきてちょっと忙しい手だしだが、雰囲気としてはカラリと明るく楽しげでよい感じではある。津田雅美「彼氏彼女の事情」は、有馬ママ(義母のほう)から見た有馬家のお話。たまにはこういうのも悪くない。そして次号は一回お休みして1月号からカレカノ最終章に突入とのこと。

 筑波さくら「ペンギン革命」第2話。親父が夜逃げした困っていた女の子・藤丸ゆかりが、芸能人の人に拾われて、彼のマネージャーをすることに。でもその条件として女の子であることを隠さなくてはならなくなったが、そんな生活に早くもピンチが……。ゆかりの本来の女の子姿がちんまりキュートでカワイイですな。時計野はり「お兄ちゃんと一緒」。お兄ちゃん4人組のうちの3番め、剛くんを昔の友達が訪ねてきて、彼の家庭生活について語られるというエピソード。最終コマのセリフが暖かくてちょっぴりジーンとくるお話だった。

【単行本】「ラブロマ」3巻 とよ田みのる 講談社 B6 [bk1][Amzn]

 この巻もたいへんに微笑ましい直球恋愛模様が繰り広げられていて好ましい。星野&根岸のボケツッコミのかけ合いや、周囲を彩る賑やかな友人たちなど、見てて非常に楽しい。総ボケ体質の星野一家もそれぞれいいキャラしてていいですな。この巻では星野&根岸の距離がまた縮まって、つき合い始めのころとはまた違ったことが問題になってきたり。でも二人で一歩一歩進んでいて、なんだか頼もしくもあり。恋愛って素晴らしいらしい!ということを強く感じさせてくれる一作。

【単行本】「ゴージャスめし」 弘兼憲史+倉田真由美 講談社 A5 [bk1][Amzn]

 弘兼憲史と倉田真由美、それからゲストや編集部の面々が、毎回一人頭5万円だかするようなゴージャス極まりないものを喰らいに行くというシリーズ。出てくるものは頭に全部「超高級」とつくようなものばかり。出てきたものの中でとくに印象に残ったのは第一話の日本一高いステーキ屋「あらがわ」のステーキ。なんかもう果てしなくうまそうで羨ましいこと限りなし。そのほかにもふぐ尽しだのスッポン尽しだの松茸尽しだの、一生モノ的な料理がズラリ。「お前らだけイイもん食いやがって……」「俺にも食わせろコンニャロー」という気持ちは当然湧いてくるのだが、しかし、自分はまず行くことがないであろうゴージャスな世界がそこにあるということを示していただいたことはありがたいななどと思ってしまう連載でもあった。こういうの読むと、やっぱり世の中金だな、と思う。それがすべてとはいわないけど、お金が開いてくれる世界っていうのは確かにあるんでしょう。想像の範疇を越えていたりはしますが。

【単行本】「フィラメント 漆原友紀作品集」 漆原友紀 講談社 B6 [bk1][Amzn]

 志摩冬青名義時代の単行本「バイオ・ルミネッセンス」から抜粋した短編プラス「岬でバスを降りたひと」「迷宮猫」を主録した短編集。こうやって見ると漆原友紀の作風ってずいぶん変わっているんだなと改めて思う。「バイオ・ルミネッセンス」のころの作品は、繊細で詩情を感じさせてくれるが、いずれも短く、ストーリー的にもゆらゆらしてていささかつかみどころがない。漆原友紀になってからのほうが、コマ割がオーソドックスになり、断然読みやすくなっている。ストーリーのほうもハッキリとした志向性を持っていて分かりやすい。志摩冬青時代のも悪くはないが、やはりそこからステップアップしてくれたことを素直に喜びたい。


9/23(木)……誤報日

▼ここのところけっこう忙しくて更新とか遅れがち。いろいろやりたいことがあるけど手が回りきらんです。そろそろ秋アニメの録画予約も仕込んどかないと……。

▼未読物
【単行本】「ラブロマ」3巻 とよ田みのる 講談社 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「ゴージャスめし」 弘兼憲史+倉田真由美 講談社 A5 [bk1][Amzn]
【単行本】「フィラメント 漆原友紀作品集」 漆原友紀 講談社 B6 [bk1][Amzn]
▼25日売り
【雑誌】ガンダムエース 11月号 角川書店 B5平 [定期購読:出版社

【雑誌】ドルフィン 11月号 司書房 B5中 [定期購読:eSicon/Fujisan

 そういえば同じ雑誌定期購読でも、ドルフィンはeS!とFujisanでお値段が違うんだなあ。Fujisanのほうは送料無料で安いので、買うならそちらをオススメします。

 くどうひさし「ごほうび」。女性家庭教師とその生徒の話で、男性経験がなくてウブだったかてきょさんが、調子の良い生徒に乗せられてやってしまうという話。今回はわりとスタンダードなエッチもの。天崎かんな「マニモミGO!」。お兄ちゃんと、お小遣いをせびってばかりの妹がヤル〜というお話。最近天崎かんなはツリ目の女の子をよく描くけど、イタズラっぽい表情がけっこうカワイイと思う。あとは、あわじひめじ「ミミズ千匹 発情犬のまん」に出てくる美少女型上忍犬のわんこちゃんが良かった。

【雑誌】純愛果実 11月号 光彩書房 A5中

 ゼロの者「姉仕様」。外に出れば女子から笑われるほどみじめな青春を送っていた少年のたった一つの心の拠り所は、肉体関係を持っている実の姉。しかし彼女に裏切られた少年は暴走を始める……というストーリー。今回もお汁&お肉だぷだぷな感じでしっかりエロい。天誅丸「Virgin Style」。合コンの後目がさめたら、隣には「初めての相手と結婚する」という誓いを立てている女の子が裸で寝ていて、どうせやるなら1回も2回も同じ……とばかりに主人公の男がまたおっぱじめるというお話。いつもながらにデカい乳で、巨乳好きにはうれしい仕様。妹モノの佐波サトル「BOOK-SHELF」もなかなか良い巨乳。まあこの雑誌の場合は、だいたいどの作品もデカかったりするのだけど。

【雑誌】COMICバニラ Vol.3 茜新社 A5中

 11月中旬からひな缶Hi!と合体して月刊化。B5平とじとなるそうです。誌名は未定。執筆予定の作家陣は、上連雀三平、鴨川たぬき、影乃いりす、やすいひろさと、中野友貴、東雲太郎、あるぴーぬ、南条飛鳥、翔丸、保汀一葉、霧風、BLUE BLOOD、LEE、ひぐちいさみ他。

 東雲太郎「Swing Out Sisters」第2話。お互いに妹弟間でエッチするという夢を見ちゃうような、重度のシスコン&ブラコンン姉弟が、ついに一線を越えて結ばれちゃって……というお話。東雲太郎のなめらかでキレのいい描線はパッと目を惹くエロさ。とくにカラーページのおちんちんおよびオッパイのツヤツヤ感はなかなかのもの。ちょっと天然っぽいお姉さんの潤んだ目つきなんかもいいっすね。破軍星「ふたりでできるもん」も姉モノ。めがねっ娘な姉が、風邪ひいて寝込んでいる弟ちゃんにエッチなご奉仕というお話。やたらマイペースで強引なお姉さんの様子が見てて楽しうございました。

 上連雀三平「となりの精液さん」。家族ぐるみでエッチなつき合いをしている鷲崎さんと伊福部さん一家。しかし子供同士はまだ直接エッチしてなくて、欲求不満なさやかちゃん。いつもながらさわやかにヘンなことやってて面白い。ところで作者コメント欄で、上連雀三平が「今度、アニメの宗教を立ち上げようと思ってます」とかいってて思わず笑ってしまった。あなたのアニメ不思議体験談や、教祖になってくれる声優さん募集中とのこと。俺も「アニメを見てたら体重が20kgも!」とかいう不思議体験でも応募してみようかな……。


9/22(水)……治虫礼賛

▼運動後の水分補給用ドリンクとして、「アミノダイエット」2リットル×6本×2ケースを楽天で購入。カロリーゼロということでときどき飲んでるんだけど、2リットル入りは近くのお店には置いてないんだよね。12本はちと多すぎかなと思うんだけど、1ケースでも2ケースでも送料は変わらないからまとめて買っておこうかと思いましてな。

▼アニメ「サムライチャンプルー」[Amzn:(1)/(2)/(3)]第17話「酔生夢死 ふた夢」。フジテレビでの地上波放映最終回。打ち切り的な終わり方だったのでさすがにストーリー面は片づかず。ヒマワリの匂いのお侍さんを探すという本筋にはケリがつかぬまま。ただもともと本筋自体のヒキは強くない作品だったので、ケリがつかなかったことがものすごく不満かというと、そんな感じでもなかった。ただ、フウの元気さや大食いぶり、ムゲンのドスの利いた語り口、ジンのクールなようでいて意外とモロいところもある性格など、せっかく各キャラに愛着ができてきたので、もう少し長く、彼らのかけ合いや珍道中を見たかったなとは思う。全般的に見ると、いろいろ気の利いた仕掛けも多く、楽しい作品だった。ハイクオリティな作画からくるイメージとはちょっと異なり、気合い入れて見るっていうよりも、気楽になんとなくダラダラ見るのに適した作品だった。その点はやっぱり時代劇だったのかな、とも思う。現在BS FUJIでも放映中(26日で12話)だが、こっちも17話までなんだろうか。DVDまで買うかどうかはちと微妙なラインなので、もし18話以降も製作されるようであれば、別にBS FUJIでなくてもいいから、どっかで放映してくれるとありがたいのだけど……。

▼「鉄人28号」[Amzn:(1)初回/(1)/(2)/(3)/(4)初回/(4)/(5)]は第25話。いよいよ次回のラストに向けてお話が収束してきた。戦争の爪痕を描いたドロドロした展開が多いことは確かだけど、ストーリー的にはガツガツ盛り上げててヒキも強いし面白い。敷島博士をはじめ、ヘンなキャラも多くて楽しいし。最終話のタイトルが「罪と罰」なのは「ジャイアントロボ」を思い出した(ジャイロボでは全7話中の6話めだけ>罪と罰)。

▼未読物
【雑誌】純愛果実 11月号 光彩書房 A5中
【雑誌】COMICバニラ Vol.3 茜新社 A5中
▼25日売り
【雑誌】月刊IKKI 11月号 小学館 B5平 [定期購読:出版社
【雑誌】少年エース 11月号 角川書店 B5平 [定期購読:出版社

【雑誌】モーニング 10/7 No.43 講談社 B5中

 弘兼憲史+倉田真由美「ゴージャスめし」の特別編的最終回が掲載。でも倉田真由美が取材内容を忘れ、しかもうまいモン食うとかいうんではなく、お茶屋遊びとかだったもんだからたいへんつまらなかった。ところがその後で、上野顕太郎「ひまあり」が、「ゴージャスめし」のパロディをやってくれたおかげで、なんだかトータルとしてすごく面白いことになってしまった。上野顕太郎グッドジョブ。あと山本おさむ「Hey!!ブルースマン」は今回で最終回。

【雑誌】ヤングサンデー 10/7 No.43 小学館 B5中

 一色登希彦「ダービージョッキー」(原案:武豊)。ダービー前の最後の息抜きで、上杉は茜とデート。そして夜になり二人はホテルの部屋に帰るが……。二人の絆をしみじみ描いていてなかなかいい具合。前振りをしっかり盛り上げており、ダービー本番はかなりドラマチックなことになりそう。

【雑誌】ヤングジャンプ 10/7 No.43 集英社 B5中

 漫(もも)画太郎「つっぱり桃太郎外伝〜ガソシ〜」が掲載。うはは、やってくれますわい。ヤンジャン漫画をサクッとパロディしてて思わずわらってしまった。とくに「おくさまは女子高生」ネタが爆笑。本家、こばやしひよこ「おくさまは女子高生」では、麻美がダンナ以外の男、同級生の矢野にくどかれててちょっとエッチっぽい展開。こういう寝取られ系っぽい話は、正直いって好きです。桜木雪弥の新連載「いぬばか」がスタート。バカといわれるほどにいぬが大好きで、なおかついぬにもすごく好かれる女の子、すぐりが、とあるペットショップに雇われることになってがんばるというお話。とりあえず第1話は主人公の女の子のいぬばかっぷりを印象づけるエピソードをしっかり織り込んでて、悪くないんでないかと。

【雑誌】スーパージャンプ 10/13 No.20 集英社 B5中

 村上もとか「仁 −JIN−」の新章が掲載。南方が、江戸の町火消しを束ねる大親分・新門辰五郎と邂逅する。辰五郎は大の医者嫌いであり、南方もおおいに恐縮するが……。というわけでこの章では、江戸の町における大きな問題であった火事、そしてそこからの人命救助を描いていくといった内容になりそう。一方、南方には花魁の野風が言い寄っており、ラブロマンス的なストーリーも進行中。複数の人間ドラマをからませつつお話をしっかりしていて、今回も面白い。島袋光年「リング」。これまで顔を見せていなかった輪部のエースが登場し、さっそくサマーと一勝負かますことに。バカで元気で面白いが掲載順は後ろのほう。頑張ってほしい作品なんだけど……。

【雑誌】週刊少年チャンピオン 10/7 No.43 秋田書店 B5平

 作:氷幻嵩人+画:THE SEIJI「かりんと。」が巻頭カラー。球技大会でバレーボールに出場したいつもの4人+新キャラのチームだが、序盤は苦戦。なんかみんながどんどんヘンな格好になっていく様子が下らなくていい。佐渡川準「無敵看板娘」では、最近出てきた婦警さんがずいぶん活躍中。今回は戦隊モノマニアである太田さんとからんで騒動を巻き起こす。太田さんのはっちゃけぶり、婦警さんのドジッ娘ぶりともに良い。今回はまるで美輝がマトモな人であるかのようだ。おおひなたごう「フェイスガード虜」。虜と女ちゃんがアダルツなことをしているところに、ねた美&そね美の姉妹が乱入してきて、女ちゃんとの間で妬み妬まれ、そねみそねまれな関係に。なんだか虜が妙にモテモテでキャーってな回でした。読切、すずき孔「BRUNO!」。前後編で計86P掲載で、今回は前編43P。絵はなかなかうまいけどコマ割がゴチャゴチャしすぎてて読みにくいなあ。いまいち話が追えなかった。

【雑誌】週刊少年サンデー 10/6 No.43 小学館 B5平

 河合克敏「モンキーターン」。二股中の波多野に制裁を加えんと、洞口が闘志を燃やしまくり。まあかなり美人な彼女と、自分がフラれた女を天秤にかけている波多野が憎いという気持ちは、健全な男子としてはごく自然。喰らわしてやらねばならない、しかるべき報いを!ってな感じですか。洞口は最近カワイイですね。

【雑誌】週刊少年マガジン 10/6 No.43 講談社 B5平

 高岡永生「フルたま」。新連載でテニスもの。左手を負傷して野球を諦めた少年がテニスと出会い……という内容。わりと爽やかな絵柄で健康的。女の子もカワイイし、まあまあ面白そう。ただ「左手が使えないから片手でできるテニスに転向」というのは、ちょっと甘いんじゃねーの?って気はしないでもない。テニス漫画って、他スポーツから転向してくるキャラがけっこう多いように思うんだけど気のせいかな。少年マガジンは大島司「ステイゴールド」に続いて、またテニスものを投入してきた。以前も野球漫画を4本くらいいっぺんに投入してきたことがあったけど、とりあえず流行りモノをやっといて、そのうちの1本が残ればいいやって感じのスタンスなのかもしれませんな。コージィ城倉「おれはキャプテン」。これまでの爽やかな物腰とは裏腹に、デレックが腹黒いところを見せつける。こういうダークなところはこの人らしくて面白い。コージィ城倉は西本英雄「もう、しませんから。」も登場し、「漫画家への花道」でもインタビューが掲載。エキサイトブックスでのインタビューは、これが載る前で良かった。掲載後だとやっぱインパクトが弱まっちゃうんで。


9/21(火)……つき合ひが死に、悲話に死に

▼UHF系アニメ魂枠30分2本詰め合わせ、「月は東に日は西に −Operation Sanctuary−」と「Wind −a breath of heart−」が揃って最終回。次週、特別編もあり。

▼まず「月は東に日は西に −Operation Sanctuary−」[Amzn:(1)/(2)/DVD-BOX(1)]は、前半はお気楽学園ラブコメで、後半はシリアスモードに。個人的には前半のラブコメパートは、けっこう楽しんで見ていた。登場人物たちがお泊まり会だのお誕生会だのいってて、高校生だというのに行動はまるっきり小学生レベル。その馬鹿馬鹿しさが妙に面白かった。お約束につぐお約束をプログラミングされたラブコメロボ的キャラたちの競演には頭がトロけそうになった。ただその分、後半のシリアス話との落差は大きく、噛み合わせが悪くなっちゃってたところはあった。でもまあ納得できないっていうほどでもなく、楽しんで見ることはできた。いっそ最後までラブコメだけで押して、「ぼくらのスクールライフはまだまだこれからだ!」みたいな感じで終わらせちゃっても、それはそれで良かったかも。

▼「Wind −a breath of heart−[Amzn]のほうは、比較的シリアスな部分の多い話なので、その点ではまとまっていたと思う。ただ町を守るために悲劇を繰り返していた少女・綾(ひかり)を巡る物語は、なんだかもやもやしたままな感じ。これまで何百年も頑なに心を閉ざしてきた存在が、主人公のあの程度の説得で改心するんかいな、とか思ってしまう。ところでこの作品全体で印象に残ったのは、主人公の幼なじみの女の子・みなも。主人公が子供のころにした約束をずっと信じ続けていたってのはまあお約束だからいいにしても、そのほかの部分もなんか妙にストーカー気質。主人公が後輩の活発な娘と仲良くしているのを見て影でギリッと唇を噛み締めたり、別に約束したわけでもないのに主人公から電話がないからといって絶望し暗い部屋の片隅でうずくまって沈み込んだり。また後輩女子に嫉妬して、気を引こうとリボンフリフリな髪型に変えてくるシーンもなんだか怖かった。浮気とかしたら、主人公はきっと呪い殺されるに違いない。

▼まあそんなわけでこの2作品については、どちらもストーリー面ではちと物足りない感じだった。30分で2本ワンセット、しかも全12回なので、普通の30分モノでいえば6話分。この尺だとやっぱりお話をしっかり作るのはキツかったか。両作品を比較すると、前半で妙な面白さを発揮していた分、「月は東に日は西に」のほうが個人的には楽しめたかな。6点を標準とするサッカー方式だと、「月は東に日は西に」は前半6.0、後半5.0のトータル5.5、「Wind」は全体を通じて5.0ってところ。

【雑誌】ヤングマガジンUppers 10/5 No.19 講談社 B5中

 休刊間近ということで、各連載がラストに向けて追い込みにかかってきている感じ。個人的には新井英樹「シュガー」がやはり注目。ボクシングをすることに対して脅えつつも、驚異的な動体視力と反射神経で一発のクリーンヒットも許さず、そんな中でボクシングについての脳内回路を少しずつつなげていっている描写はたいへんカッコイイ。もうそろそろエンジンがかかって攻勢に転じるんだろうか。楽しみ。白井三ニ朗「ジョバレ」。なんかけっこうガッツンガッツンど根性で盛り上げてきた。ここらへんは絵が似てて、たぶん師匠なんだろうなーと思われる村枝賢一に通じるものがある。これはもう少し長くやってほしかった。山口かつみの読切「Touch Line」は、女子サッカー日本代表所属の女子による、恋愛+サッカーの青春ストーリーという感じ。なでしこジャパンブームに乗っかった感もあるが、メインキャラはきちんと立っていて、ちゃんと読める作品になっていると思う。山口かつみはこういうとこ何気にうまい。

【雑誌】漫画アクション 10/5 No.38 双葉社 B5中

 国友やすゆき「夜の交差点」が巻頭カラーで脂っこさ全開。キャバクラメロンタイムのNo.1とNo.2ながら、プライベートでも仲が良い(ように見える)二人の女の表と裏ってな感じの話。二人が店長を取り合い、その関係に亀裂が入るというベタベタな展開がたまらない。国友先生最高。谷口ジロー「シートン」(原案:今泉吉晴)。うーん面白いなー。シートンと狼王ロボの対決をじっくり力を込めて描写。ロボに気づかれないように罠を仕掛けようと悪戦苦闘する地味なシーンも、描写がしっかりしてて手に汗握る。自然物を描かせたら谷口ジローはやはり天下一品。もちろんそれ以外もうまいのだけれど。

【雑誌】漫画サンデー 10/21 No.11 実業之日本社 B5中

 作:司敬+画:河承男「沙也可」がスタート。豊臣秀吉による挑戦侵攻の中、挑戦側に寝返って日本軍と戦った男・沙也可の物語。「プルンギル」とかにも出てきたあの沙也可ですな。絵柄はガッツリと力の入った劇画調でハッタリはよく利いている。うまく進めばけっこう面白くなりそうな感じ。長尾朋寿「ほろ酔い酒房」、作:末田雄一郎+画:本庄敬「蒼太の包丁」はともに秋刀魚の話。読んでいると秋刀魚が食いたくなるな〜。というわけで昨日ちょっと飲んだときに食いました。ロドリゲス井之助「ぴんちら」。キョロとトンブリの二人が、お嬢さんをダマしたイケメン野郎を追い詰める。珍しく二人が、男気を発揮したエピソード。なんだかんだで極道として成長してるんですな。

【雑誌】COMIC LO 11月号 Vol.10 茜新社 B5平

 長月みそか「ういかんわーきっとあうと」。吉澤くんと川崎さん、くっつくべき二人がくっついてハッピーエンド。途中吉澤くんと、川崎さんの友達である女子二人のエッチもあり、混迷した恋模様だったが最後は気持ち良く締めくくり。柔らかな絵柄といい好感度の持てる作品でありました。で、初単行本の「あ でい いんざ らいふ」[Amzn]が10月25日発売予定。ほかまみつり「きみはタンポポ」。教育実習生の男と、生徒のまことちゃんという女の子が関係。しかしまことが妊娠してしまい、先生は世間の非難にさらされるといったキツめの展開。でも最後はきちんと先生が責任を取り、暖かいラストに持っていってくれたんで良かった。ほかまみつりの初単行本は来年1月発売予定とのこと。

 このほかでは鬼束直「PMじゅういちじ」、完顔阿骨打「119or110」あたりは妹ちゃんたちがいい感じに可愛かった。あとらいむみんと「かくれんぼ」も、水彩みたいににじんだ感じの独特の画風がいつもながら良い。こちらは単行本が12月15日に発売予定。


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