2004年8月中旬


8/20(金)……まぁ、いい悲鳴……

【雑誌】別冊ヤングマガジン 9/1 No.05 講談社 B5中

 トニーたけざきによる「スチームボーイ外伝」が、ヤンマガ本誌 8/2 No.34に続いてこっちにも掲載。今回は蒸気ジジイと蒸気オヤジの二人の親子ゲンカを描いたギャグ。正直なところ映画のほうでもこのくらいドタバタやって良かったんじゃないかと思う。映画のほうは作画は凄いんだけど、せっかくの笑わせどころや見せ場シーンで抑制を利かせすぎだった点は不満だったので。「ジブリ作品だったら絶対もっと抜かりなくガツガツ食いついてただろうなあ」って感じの美味しそうなネタを、サラッと流しちゃってて、ある意味ぜいたくっつうかもったいない映画だったと思う。

 市川ヒロシ「2人暮らし」は最終回。ガーン。桃子がいきなり引っ越すことに決めて、一郎愕然。でもいつもながらしゃべりはしないのだった……。地味ながらもマイペースでおかしくて、好きな作品だった。単行本最終巻となる3巻は9月6日発売予定。記伊孝「犯罪交渉人峰岸英太郎」は新シリーズの2回め。教団施設に立て籠もったカルト宗教団体が社会問題になっている中で、英太郎たちが彼らとの交渉に駆り出されることに……という内容。相手側のキャラも手強そうなのが出てきてるし、わりと大がかりな話になりそう。なお単行本3巻は今秋発売とのこと。ということは今回のエピソードまでは入りきらないか。綾坂みつね「赫い夜」。珍しく美少女ドタバタコメディではなく、伝奇ホラー路線。絵柄もいつもより若干シャープな感じに変えて来ている。

【雑誌】増刊ヤングジャンプ漫革 9/25 VOLUME-41 集英社 B5中

 先日ヤンジャン本誌で壮絶な打ち切りぶりを見せてくれた漫(もも)画太郎「つっぱり桃太郎」が移籍。と思ったら、またぶちかましてくれました。内容の詳細はネタバレになるので書けません! この人の作品はこんなのばっかだー。山花典之「正義ノミカタ!」。手品が趣味の警官がその能力を生かして名推理を行うという内容。原作は「民俗学者やくも」「金田一少年の事件簿」シリーズの金成陽三郎が担当。美人署長の着替えシーンとかも出てきて、山花典之らしさも加味し、きっちりまとめている。坂井恵理「島の夏休み」は原作を柴門ふみが担当。エリカちゃんという同級生の女の子にフラれた浪人生の松田くんが、ふらふらと傷心の旅に出て、行き着いた島で美人3人家族が営む民宿に泊まることに。ドキドキ気分の松田だが、実は彼女たちの家庭には苦い事情があって……という感じのお話。相変わらずのフレッシュな絵柄に、柴門ふみの原作もあって手堅い出来。

【雑誌】モーニング 9/2 No.38 講談社 B5中

 冬目景「ハツカネズミの時間」の2回めが掲載。外部から隔離された学園で、実験動物のように暮らす生徒たちの物語。陰のある美少女とかもいて、けっこういい感じ。最近の冬目景作品は正直なところいまいちピンと来ない感があったのだが、ここらで一つグッと来る作品をモノにしてほしいところ。ただ次回は9月16日発売号に掲載と、間が空いてしまうのは惜しい。月刊誌でひと月空くのと週刊誌でひと月空くのでは、だいぶ感覚が違うしねえ。今回も正直なところ、「えーとどういう話だったっけか」と思ってあらすじ読んだりしたし。三宅乱丈「大漁!まちこ船」。今回も面白い。文字通り真珠の涙をこぼすまちこ。ヘンな娘だー。あと漁師中村の鼻毛がいい。そこにばかり目が行きます。

 山田芳裕「ジャイアント」は新展開。あのワイルドカード争奪戦から一気に6年が経過。しかしジャイは意外な場所にいた……。今後は日本時代のチームメート、三島との対決がメインとなってお話が展開しそう。高梨みどり「アメリカなんて大きらい!」は最終回。ヒロインの舞子が同時多発テロ事件以降、行方不明になってしまった婚約者の光の消息を追う旅を続けていく家庭で、日本人の知らないアメリカの姿を目撃していくというストーリー。地味ではあるけどじっくり読むとけっこう面白い作品だった。落合裕介「太陽のドロップキックと月のスープレックス」。掲載順はラストになってるけど、なかなか力強くアツい展開で面白く読めた。

【雑誌】ヤングサンデー 9/2 No.38 小学館 B5中

 高田靖彦のバレーボールドラマ「バウンス」が3号連続で掲載。とあるクラブチーム監督が、今はホステスをやっていてタレント志望だが実は高校時代に鳴らした選手だった大場ミチルをスカウト。実はこの監督はあの「塩浜電工」バレー部の元監督。「塩浜電工バレーボール部」は、高田靖彦が「演歌の達」以前にやっていた作品で、単行本可はされていない。この機会に併せて単行本化してほしいと夢想してしまうけど難しいかなあ……。

【雑誌】週刊少年チャンピオン 9/2 No.38 秋田書店 B5平

 新連載「舞-HiME」は作:矢立肇+シナリオ:キムラノボル+画:佐藤健悦+監修:谷口悟郎+構成強力:吉野弘幸+(C)サンライズというスタッフ。アニメとの連動で、サンライズ公式サイトはこちら。アニメのほうは9月30日からテレビ東京系などで放映予定。見る予定です。漫画のほうは、アニメの絵が良さげなんでこの絵だとちょっとギャップがあるかなあ。まあやりようによるとは思いますが。作:森高夕次+画:松島幸太朗「ショー★バン」。おもしれー。泣き虫キャッチャー生島弟が、ショーバンもかくやと思わせるエゴイストっぷりを発揮。かなりムチャな思考回路をしてて笑える。

 佐渡川準「無敵看板娘」。待ちに巨大ハンバーガーチェーンが出店すると聞いて、美輝とめぐみがタッグを組んで営業妨害。やっぱりドナルドは怖いよねえ。かくいう私も、子供のころヤツが自転車に乗って追いかけてくる夢を見るほど嫌いでした。水島新司「ドカベンスーパースターズ編」。開幕戦がついに終了。と思ったら2戦めはあっという間に終了。試合シーンはわずか1ページ。水島先生もう飽きたか? やはりこの2チームには来年合併してほしい。水島先生ならやりそうな気も。誰か「不知火−山田の黄金バッテリーを見たいですねぇ〜」とかそそのかしてくれないものだろうか。馬場民雄「虹色ラーメン 〜ロング・エピソード〜」は今回で最終回。たしかコレって単行本収録予定なかったと思うので、ファンの人はいちおう保存しておいたほうが良いかも。

【雑誌】コミックバンチ 9/3 No.38 新潮社 B5中

 羽生生純のカラー3P漫画「羽生生純の人間標本函」は、「近所の子供たちとよく遊んでくれるお兄さん」が、子供たちを動員して「オレリンピック」というイベントを開催。近所のお兄さんが明らかにヤバそう。こういうネタは正直好きだ。新連載、斉藤けいの「ますらお」がスタート。他人が痛がっているところを見ると、それを感じ取って自分の痛みとしてしまう益荒という少年が主人公の柔道同好会コメディー。まとまってはいるものの、今のところ「コレ!」という押しは感じられないか。

【雑誌】ビッグコミックオリジナル 9/5 No.17 小学館 B5中

 作:やまさき十三+画:北見けんいち「釣りバカ日誌」が連載600回到達。連載期間は実に25年というロングラン。オリジナルが創刊30周年だから5年めの時点から続いてるのね。まあ内容のほうはいつもどおりですが。ちなみに水島新司「あぶさん」はさらに長くて750回め。今回も、大虎でロッテ−ダイエー戦のTV中継を観戦しながら、球団合併&1リーグ制の話題。ところで「世界がオリンピックの美酒に酔ってる年に、日本だけが悲しい酒じゃあかんやろが!!」というボンのセリフはどうかと思った。日本人がみんながみんなプロ野球のこと嘆いてるわけじゃないというか、「どうでもいい」とか「TVの中継延長をなくしてほしい」と思っている人だって多いわけで……。

【雑誌】ギガロック Vol.3 幻冬舎コミックス B5中

 3号めとなるが、今号もやはり微妙。あきまんによる表紙のハイクオリティ路線っぽい雰囲気からすると、中身は中途半端かなあという印象。個々の作品はまあまあなのだけど……。

 おかのはじめ「太陽と変人」は巻頭カラー4ページ。華やかな明るい絵柄でパッと目を引く。隅田かずあさ「子茄の女」は、未来っぽい世界でスク水狩りをやってる女ハンターってな感じのお話。世界観はちと分かりにくいものの、キャラの表情が派手で気になる作品。


8/19(木)……リンボー牛舞い物語

▼昨日の日記を20日の1時ごろ更新した後、また寝ちゃいました。なんか最近はクーラー使わない生活に慣れてきて、多少暑かろうが昼間だろうが夜だろうが、寝るときはやけにぐっすりイケてしまいます。おかげで木曜購入の本はちょっとしか読めてないけど、それについてはまた後ほど。

▼電話でインタビューをする用事があったので、電話回線の音声を録音するための道具を買ってみました。ミヨシのMRL-622GNというもの。電話機とモジュラーの間にかまして、会話内容をマイク端子へ出力。これをICレコーダーにつないで録音してみた。なかなかいい感じに録音できて快適。サウンドカードにつなげばパソコンでも録音できるし。

【雑誌】ウルトラジャンプ 9月号 集英社 B5平 [定期購読:出版社

 鈴木央「僕と君の間に」。男の精をしぼりつくすアマゾネス族に囚われてしまったホーク君。その愛らしさにアマゾネスさんたちも萌え萌え。ひんむかれちゃったり吸われちゃったり、あらららら、という感じ。身悶え吐息を漏らすホークくんの艶姿が、かなりエロチックでググイときました。趣味に走ってはおりますなー。煩悩炸裂で良い感じでありました。作:佐藤大輔+画:伊藤悠「皇国の守護者」。読ませる展開で面白く来てると思う。シャープな作画はカッコイイし、敗軍の中で新城がキレ者ぶりを現わしていく過程も面白く読める。キャラの目つきが鋭いのがとてもいいですな。

 作:松崎香世子+画:あがた千代「TIGER LILY」は、タイガーリリーと呼ばれる少女が主人公の西部劇的なガンアクション。名の知れた銃職人の跡継ぎの腕を悪用しようとする無法者たちと、リリーが闘いを繰り広げる。ウルトラジャンプらしい達者な絵作りで、お話のほうもきっちりまとめていて出来は上々。灰原薬の読切シリーズ「CHOCOLATE DEVIL」。7月号に続いての掲載。人間界に遊びに来た悪魔っ娘のでびるちゃんが、とある女性の家に居候することに……っていう感じ。でびるちゃんがキュートで読後感はほのぼの。こちらもまとまりの良い作品で、絵柄も上品かつ可憐。

【雑誌】月刊サンデーGX 9月号 小学館 B5平 [定期購読:出版社/eSicon

 いく人かのサッカーがショートコミックを描く企画「ミニでお試しGX」。今回は犬上すくね、こいずみまり、後藤羽矢子、真伊東、阿部川キネコ、野々原ちき、真田ぽーりんが執筆。サンデーGXが萌え男になってモテるにはどうしたらいいか、そんなの無理だーといったこととかいろいろ。

 かずといずみ「貧乏姉妹物語」は表紙&巻中カラー。なんかいつの間にか出世しているような。お話のほうはO・ヘンリーの「賢者の贈りもの」をちょっと思い出した。お互いのことを思いやるあまり、夏祭りに備えてためていた貯金の使い途に対する見解が相違するも結局は仲直り、というお話。浅野いにお「ひかりのまち」。今回は漫画の材料集めのために町をうろうろしている漫画家さんと、その恋人のエピソード。青春の悩みやいらだちなどのもやもやした感情も描きつつ、きっちり心暖まるお話にまとめててうまい。描写が鋭く、かつ安定感もあり。イダタツヒコ「美女で野獣」。東京大阪キャットファイト対決は最終戦。大将のリリカの相手はロボットもののヒーローに憧れるヘンな女子だったーという感じの内容。「ドリルアーム・ブレイカー」とか「グラビトン・パンチ」とか、「ゴーダンナー」っぽい必殺技が面白かった。

【雑誌】チャンピオンRED 10月号 秋田書店 B5平

 作:南條範夫+画:山口貴由「シグルイ」。今回は虎眼が若かりし頃、柳生によって味わわされた屈辱を描く。ヤングコガンも狂おしくてカッコイイ。作:牛次郎+画:神矢みのる「プラレスラーVAN」。なんか日本の先端企業ってのは、プラレスのためにほいほい技術提供してくれるんですなあ。太っ腹。まあそれはともかくとして明王丸がだいぶパワーアップしてきていて、燃える展開ではあります。

【単行本】「発電ぱんだくん!」 和六里ハル コアマガジン A5 [Amzn]

 可愛くてエッチで面白い! 以前コミックフラッパーで「魔法のエンジェルグリグリビューティー」[bk1][Amzn]を描いていた和六里ハルの2冊め、エロ漫画では初となる単行本。お話としては、すごくカワイイんだけど、ちょっとでも興奮しちゃうとやたらめったらおちんちんがうずいちゃって、授業中でもしょっちゅう抜け出してはヌイている少年・ぱんだくんが主人公。そのぱんだくんの前にどこからともなく現れてはHなことをしてくれる謎の女性・絹枝さん、ぱんだくんの大好きなクラスメートのアズキちゃん、それからアズキちゃんが好きでぱんだくんをライバル視しているささげちゃん。この4人を中心にHで楽しいドタバタな日常が展開されていくという内容。近藤るるるとよく似たキュートな絵柄で、ショタっ気、ロリっ気たっぷりのHワールドが展開。お話のノリも良く、畳みかけるように次々とコミカルな事件が起きる。なんだかんだで流されてしまうアズキちゃんの様子はたいへんソソられるものがあるし、ちょっと太めの絹枝さんのふくよかさ加減もグッド。遊び心もりもりで楽しく読めて、明るい絵柄のわりに意外とエッチだったりとお得感のある1冊。「グリグリビューティー」のときもHっぽい描写は多かったけど、すごく楽しんで描いているように見えてたいへんいい感じです。


8/18(水)……塔の幽鬼

▼なんか昨日から忙しく働いててネムマックスだったので、それが一段落した後、しばらく寝てました。おかげで19日中の更新はならず。

▼ぬー、「サムライチャンプルー」[Amzn:(1)/(2)]の地上波放映は全26話中17話で終了確定っすか……。ウチで見ることのできる局だと、あとはBS FUJIでやってるようだけど、そっちは6月20日からと1か月遅れでの放送開始なうえ、オリンピックの再放送とかで平気でつぶれてるみたいだし、こちらも最後までやってくれるかどうか不安。個人的にはDVD買ってまで見るかといわれると微妙なラインだし困っちゃうんだよなー。

▼19日売り
【雑誌】ウルトラジャンプ 9月号 集英社 B5平
【雑誌】チャンピオンRED 10月号 秋田書店 B5平
【雑誌】モーニング 9/2 No.38 講談社 B5中
【雑誌】ヤングサンデー 9/2 No.38 小学館 B5中
【雑誌】増刊ヤングジャンプ漫革 9/25 VOLUME-41 集英社 B5中
【雑誌】週刊少年チャンピオン 9/2 No.38 秋田書店 B5平
【雑誌】コミックバンチ 9/3 No.38 新潮社 B5中
【雑誌】ギガロック Vol.3 幻冬舎コミックス B5中
【単行本】「発電ぱんだくん!」 和六里ハル コアマガジン A5 [Amzn]
▼20日売り
【単行本】「ラストピロンタン」 ピロンタン 平和出版 A5 [Amzn]

【雑誌】オースーパージャンプ 9月号 集英社 B5中

 高見まこ「Go home, Sweet Home」。横暴で細かなことにやたらとうるさい亭主に嫌気が差して家出した奥さんが、行き当たりばったりでたどりついた海辺で、ペンションを経営する一人の男と出会う。情熱的なひとときの恋模様がしっとりねっとり描かれてて色っぽいと思いました。高見まこ作品のこういう雰囲気はやっぱ好きですなあ。高橋ゆたか「世界一さお師な男 伊達千蔵」はついに最終回。この作品のデスエロス感の高さは何気に嫌いじゃなかったです。面白かったかどうかは別として。

【雑誌】週刊少年サンデー 9/1 No.38 小学館 B5平

 新連載、酒井洋平「東遊記」。昔西回りの短いルートで天竺にたどり着き、世界の一部に平和をもたらしたサンゾーの孫であるイチゾーが、その5倍の距離がある東回りのルートから天竺を目指す冒険の旅に出るという筋立て。いかにも少年漫画という感じの健康的で元気のいい作画が特徴で、けっこうまとまってる。ただこの手の安心感ありすぎな作風って、読者にとってはあんまり魅力的でないことも多いんで、微妙かなあという気が。曽山一寿「絶対絶命でんぢゃらすじーさん」は、コロコロコミックからの出張掲載。子供系のドタバタギャグ。「美鳥の日々」「かってに改蔵」がパタパタと終わり、なんとなく雑誌全体に、オタク色の排除および幼年層読者の取り込みを狙ってるのかなーという雰囲気があるけど、今後もそういう路線で行くんですかね。

【雑誌】週刊少年マガジン 9/1 No.38 講談社 B5平

 肉汁しぶきの中、味の助撃沈! というわけでいろいろと話題を呼んだ肉汁漫画「天才料理少年味の助」が最終回。正直なところ最近は肉汁の噴出量とともに勢いが弱まっていて、なんかまとまってきちゃってた感があったので仕方ないかなあと思う。でもラストでお汁がピュピュッ、ビュルルッ、ハンバーガーぞぶり、と味の助を代表する名シーンの再現をやってくれてたのはちょっとうれしかった。あと、味の助の師匠となるべく登場した天堂が最後にいい人っぽさを発揮してたけど、この人って単行本4巻の初登場のときには、味の助じーちゃんのことを「所詮インチキ料理人」とかいってるんだよねー。雑誌→単行本と続けて読んだので思わず笑ってしまった。

 アテネオリンピック漫画ということで山田恵庸「浜口京子物語」(取材協力:渡瀬夏彦)が掲載。これはこの手の実録モノとしてはかなり面白かったと思う。浜口親娘がもともとギャグかってくらいキャラ立ちまくってるだけに、漫画にしてもイケる。父のやってるジムに初めて行った中学生の京子が、気合いで60kgのおもしを持ち上げて絶叫し、その2か月後にボディービルコンテストで史上最年少で奨励賞を獲得するところとか、実に漫画チック。絵のほうも、現実からむちゃくちゃ乖離しないレベルで美化できてて良いんじゃないかと。

【単行本】「capeta」5巻 曽田正人 講談社 B6 [bk1][Amzn]

 カペタの初公式レースのクライマックスで、その底知れぬ才能を見せつけてレースは決着。しっかりアツく読める作品に仕上がってて、安心して身を任せられるといいますか。この巻で小学生編は終了。次からは中学生編に突入とのこと。

【単行本】「おれはキャプテン」4巻 コージィ城倉 講談社 新書判 [bk1][Amzn]

 カズマサ主将とは似たもの同士ながら、チームの性格としては正反対の守りの野球を打ち出してきた清原主将。二人のキャプテンシー、器が問われた狛駒中vs.脇谷中の試合が決着するまで。相変わらずカズマサと清原のキャラの対比は面白いし、試合展開、一つ一つのプレーの描写もすごく分かりやすい。素直にのめり込んで行けます。

【単行本】「天才料理少年味の助」4巻 宗田豪 講談社 新書判 [bk1][Amzn]

 肉汁バーガー編のラストと、味の助がホテルの厨房で料理修行を始めますよ編が収録。肉汁感ここに極まれりの肉汁漬けコストいくらかかるんだバーガーは改めて読み返してもたいへん馬鹿っぽい。それからホテル厨房編でも、やたら大ざっぱな展開は健在。いきなり見習いコックの一人と料理対決することになったが、その判定を依頼されたのが、ランチタイムでたまたまやってきたセクシーアイドルと、ありえない感爆裂。あと「お客様のことを一番に考えろ」とかいわれてショックを受けた味の助を心配してセクシーアイドルが心配して覗き込んでくれたというのに、舌が震えたとかどうのこうのいって彼女を突き飛ばしてすっ転ばせるどうしようもなさもスゴい。そのセクシーアイドルも、丼4杯一気食いという鉄の胃袋ぶり。おまけ漫画はセルフパロディネタ満載で、開き直った面白さ。最終第5巻ではおまけページ増量の予定だとか。それにしても単行本の裏表紙のアオリが、「キミはこの旨さに耐えられるか!?」なのはちょっと笑った。耐えるもんじゃねえだろうよ……。

【単行本】「ぼくちん。」 よこやまちちゃ 松文館 B6 [bk1][Amzn]

 よこやまちちゃとしては初のボーイズラブ単行本。もともとその手のネタっぽいものは描いていた人だけに違和感ないです。この人といえば銀麗というイメージがいまだに強かったりするんだけど、銀麗→正太郎くん→ショタとイメージもつながるので違和感がないのも当然というべきか。まあエロ的にも巨乳よりはむしろ尻の人であろうかと思うので、実用度の面でも変化なし。むしろあののびやかで胴体のつるーりすらーりとした画風は、男の子を描くことにおいて、より威力を発揮してるやもという感じもした。奔放でいい具合に適当感あふれる話作りも楽し。


8/17(火)……木刀綺譚

▼アニメ魂30分枠で2本セットの「月は東に日は西に −Operation Sanctuary−」と「Wind −a breath of heart−[Amzn]。この前「月は東に日は西に」が馬鹿馬鹿しくて良いと書いたが、今日は「Wind」が妙にツボにハマってしまった。いつものみんなで海に行く編でスイカ割りをするシーンがあるのだが、スイカ割り用の棒として木刀が使われていたのが妙におかしかった。そんなもんぶら下げて海まで行って、しかもラブコメやってるんか……。すごく下らないことなんだけど、踏台昇降やってるときってハイになってるから、ちょっとしたネタでつい笑ってしまう。先日も「DearS」[Amzn:(1)/(2)]で、教室に「淫獣」と書いた習字が貼ってあるシーンで妙にウケたりしてたし。

▼未読物
【単行本】「capeta」5巻 曽田正人 講談社 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「おれはキャプテン」4巻 コージィ城倉 講談社 新書判 [bk1][Amzn]
【単行本】「天才料理少年味の助」4巻 宗田豪 講談社 新書判 [bk1][Amzn]
▼19日売り
【雑誌】月刊サンデーGX 9月号 小学館 B5平 [定期購読:出版社/eSicon

【雑誌】ヤングマガジンUppers 9/7 No.17 講談社 B5中

 作:夢枕獏+画:板垣恵介「餓狼伝」の連載が再開。最終号が近づいているがぺースは今までと変わらず。まあこの作品なら受け入れ先はあると思うけど。咲香里「やまとの羽根」は、ちょっと気になるバド部のめがねっ娘・大熊さんがメインのお話。やまとの急成長ぶりに心ときめかす大熊さんだが、やまとはやっぱり名前すら覚えてなかった……。良い娘さんっぽいので頑張っていただきたいもの。山本康人「杉作」は最終回。

【雑誌】漫画アクション 9/17 No.9 双葉社 B5中

 新シリーズ「飯盛り侍」(漫画:山田浩一+原作:井川公彦)がスタート。戦国時代の龍造寺家に仕える、賄い方の足軽・弥八が、その料理の腕を戦場で生かすというお話。戦場で手に入る食材や器具を活用して、時代劇+グルメをやるというのはちょっと新鮮。 国友やすゆき「夜の交差点」は、ミュージシャン志望と偽って女をだますボーイと、彼に入れあげるキャバクラ嬢の物語。ラストのコマの「キャバクラ…」「そこには今日も男と女の騙し合いが……」というネームなんか、国友やすゆきらしい安っぽさが全開で最高。国友先生は期待を裏切らない。

【雑誌】漫画サンデー 8/31 No.33 実業之日本社 B5中

 作:末田雄一郎+画:本庄敬「蒼太の包丁」の蒼太恋愛話はわりとあっさり、淡くほろ苦く一区切り。まあこっちのほうがこの作品っぽくはありますわいな。東陽片岡「東陽片岡煩悩劇場」。カラオケに行くとなぜか気になる増位山太志郎。歌う人いたんだなあ。東陽片岡先生は歌うそうです。

【雑誌】コミックメガストア 10月号 コアマガジン B5平 [定期購読:eSicon/Fujisan

 月野定規「♭38℃」が最終回。対照的な性格の姉妹、いつきとメグの両方を愛してしまった勇気は、結局どちらかをではなく両方をとる道を選んだ。最終話は最初から最後までほとんどがテンションの高いエロシーン。でもそれが同時に濃厚な愛情表現にもなっており、激甘かつくらくらするようなホットなラブストーリーとして締めくくった。いやー面白かったです。テンションが高いといえば、今号ではみた森たつや「小池田さんと遊ぼう!」も良かった。変態的なエッチを繰り返すうちにお互いの距離を縮めていった小池田さんと木村くん。初めて木村の家に行った小池田さんは、木村の匂いのする部屋で欲情しっぱなし。熱病にうかされたようなセックスシーンは、愛情もたっぷりこもっていてこれまたキモチいい。

 和六里ハル「姉弟X」は新連載。人間の姉&弟の愛液と精液が入り混じったものを狙う宇宙人だかなんだかが、採取難度メチャ高の姉弟を狙うが……といった感じのお話。とりあえず続きものらしいが、姉弟ネタ満載漫画になるのかな。チャーリーにしなか「たとえば僕が…」。女生徒にもてまくりで妹にヤキモチやかれまくりな男性教師が主人公。今回もまた新たな女生徒が彼を誘惑。恥ずかしがりやだけどやることは大胆な女の子がなかなかカワイイ。ゴージャス宝田「妹ゴコロ。」は6回め。父母が気づかないのをいいことに、どんどんお互いへの愛情を深め、行為をエスカレートさせていく兄と妹。妹ちゃんが健気でカワイイなあとか思ってたら、ちょっと重ためのヒキを用意。先が気になる状態のまま以下次号。

 このほかも鬼ノ仁、春風道人、草津てるにょ、乙あたりもそれぞれエロかったり微笑ましかったりで好印象。相変わらずエロ漫画雑誌の中では屈指の読みどころの多さ。次号予告を見たら、馬利権造、小林王桂の名前があってこれまた楽しみ。

【雑誌】コミックメガドリーム 10月号 東京三世社 B5平

 2号め。小説部分はやっぱ飛ばしちゃうなあ。あと渡辺ヒデユキ「サセマン」がないとやっぱさみしい。今号は駕籠真太郎もお休みだし。ハマダユタカ「うさモニ!」はますます田中ユタカテイスト。「廣クンはそうやって」「私をどんどん女のコにしていっちゃうんだ…」なんてこっぱずかしいセリフなんかとくに。


8/16(月)……数ある普段着

▼アニメ「レジェンズ〜甦る竜王伝説〜」第19話「夜をこえたら朝だった」。最近ずっとシリアス展開が続いていたが、今回は多少ゆるやかに。シロンとグリードーが、4話に出てきたワニいうた奴がワニじゃのワニがやってる酒場で並んで飲んでるシーンがいかにも窮屈そうで面白かった。あとダークウィズカンパニー実行部隊トリオのJ1とJ2が、1話のころを思い出してあのころは楽しかったなあみたいに語り合っているシーンがちょっと切ない。次はハルカ先生とシロンの最初で最後のデート。ハルカ先生も、レジェンズが自分の思っていたようなイイモノではないとついに気づいたが、そんな中でどんな会話がかわされるのか楽しみ。初期のギャグノリもすごく好きだったが、最近のストーリー性の強い展開もまた面白い。

【雑誌】ビッグコミックスピリッツ Casual 9/16 小学館 B5中

 「男女共用ハイブリッドマガジン」をうたうビッグコミックスピリッツの新増刊。執筆陣は以下のとおりで男性作家、女性作家の比率は半々くらいってところか。確かに男女どっちでもオッケーって感じの作家が多いけど、実際に女性が買うかっていうと微妙かなとも思う。そもそも駅の売店で女性が中とじ青年誌買うことってあんまりないと思うし。COMIC HIGHが先日休刊したが、男女両方を取り込む漫画雑誌ってやっぱりなかなか難しそう。そういう意味で一番うまくやっているって、実は週刊少年ジャンプなのかもしれませんな。

 で、掲載作品の話。巻頭カラーは伊藤潤二「地獄星レミナ」。ワームホールから道の惑星が出現することを予言した科学者がノーベル賞を受賞。星に自分の娘と同じ「レミナ」という名前をつけるが、そのレミナ星が光速で地球に向かって突進してきていることを知った地球の人たちはパニックに陥り、博士とレミナを襲おうとする。これは連載だが、今後はパニック状態に陥った群衆の恐ろしさみたいなものが描かれていくのかな。魔女狩り的な話になりそう。唐沢なをき「漫画家超残酷物語」は復活。出会いがないことを嘆く売れっ子漫画家男女の話。どっちもどっちで自業自得な感じ。のりつけ雅春「りーまんアフロ田中」はもちろん「中退アフロ田中」の特別編。タイトルどおりの内容です。

 一色まことの読切「いつも一緒」は、幼なじみでいつも一緒にいるデブ男女二人。一平のほうは元柔道選手だったという事情があり意志も強く、いつでもヤセられる構えだが、桃子は家族がみんなずっと太っててやせられる見込み薄げな感じ。そんな二人が協力してダイエットに挑んでいく間に、お互いの気持ちに気づいていくというストーリー。ダイエットダイエットとガツガツいうってわけではなく、二人の関係性のほうがメイン。なかなか爽やかにまとまってて面白かった。あとは信濃川日出雄「赤澤さん」が気になるところ。ジャングルに幻のカエルの生態を撮影しにきたTVクルー。その中で唯一の女性・赤澤さんと関係を持った男が一人一人死んでいくが……。今回の作品自体はもうちょっとかなと思わないでもないが、信濃川日出雄はこれまでの作品も面白かったし、気になる人ではある。

【執筆陣】伊藤潤二、のりつけ雅春、一色まこと、上條淳士、尾形未紀、榎本ナリコ、安彦麻理絵、唐沢なをき、佐藤宏之、高瀬志帆、中村光、浜田頌子、信濃川日出雄

【雑誌】近代麻雀 9/15 竹書房 B5中

 作:小池一夫+画:ふんわり「花引き−ヴォルガ竹之丞伝−」。今回も展開がダイナミック、というか大ざっぱというか。なぜかみんな半裸で花引きvs.鬼引き対決。ヴォルガが勝利してキレた相手がドスを振り回す→エペが「発」で弾き返す→ドス折れる→ブーメラン的な軌道を描いて飛んでいき相手の口の中にスットーンという、しょうもないアクションに思わず笑ってしまった。雀卓挟んでるんだからドス程度じゃ距離的に致命傷は与えられないと思うんすけど。ヘンな作品だなあ。小原康弘の読切「麻雀哀歌はんぱもん」は、ヤケに理屈ばっかコネるけどセコイ麻雀ばかりするおっさんを見て、就職活動がうまくいかない主人公は「ああはなりたくない」とイライラを募らせる。そんなおっさんが見せた男としての意地。ベタではあるけどカタルシスはあって、ちゃんとまとまってる。見ル野栄司「モー牌の達人」。盲牌ダイエットという下らない発想に笑った。

【雑誌】ひな缶Hi! Vol.6 茜新社 B5平

 ベンジャミン「もっとホシイの」。この人の絵はなかなか面白い質感があって、眺める快感があっていい。キャラの目つきや鼻の省略の仕方とかいい感じです。LEE「猫の可愛い飼い方」。とある男と、拾ってきた猫(というか猫少女)の愛ある暮らし。猫のももがぷにぷにのロリっ娘でとてもカワイイ。國津武士「幻術師」もどうぶつモノ。魔術研究所の助手の瞬君が怪我した小犬を拾ってきて、それを助けるべく先生が施した術とは……。まあ要するに小犬が女の子を変身させちゃうというネタなわけなんですが。いたずらっ気の利いた作風で、毎回楽しいです。舞姫「ようじょ★ふーぞく」は、仕事と偽って妹に内緒で幼女風俗に通い詰めていた男が、生計を立てるために働き始めた妹とフーゾクでごっちんこというお話。妹さんにスク水で猫耳で足コキとかさせてたりするあたりが面白いです。

 このほか、笹倉綾人、猫玄、水島空彦、山本雲居、橋田鎮あたりも目につく。猫玄は日焼け女子をかわいく描くなあとか思った。あと次号で1周年ということで特別企画進行中とのこと。編集後記に「…次回もがん…何…えっ?」とか書いてあるのが気になる。

【雑誌】ラブマニ 9月号 平和出版 A5平

 加賀美ふみを「The Hard Core」は最終回かな。彼氏に対する感情の昂ぶりによって変身してしまう不思議な体質な持ち主の女の子・美矢ちゃんをめぐる物語は、意外なオチがついてハッピーエンド。ドタバタ忙しくかつラブラブでもあり面白い作品でした。森田なゆた「疾風紀外伝 ライトニングラスト」2話め。風紀委員vs.ふたなりフェロモンお嬢さまの対決が勃発。なんかけっこう楽しそうに展開しててけっこう好き。森田なゆた(元 森高たかし)の作風は、明るいんだけどエロ面でも個人的にはわりとフィットするタイプだし。駕籠真太郎「殺殺草紙 四季亭六馬の秘密」。江戸時代の艶本作家・四季亭六馬の超人的な仕事ぶりの秘密を描く。一人の人間を二人にする強引なやり口がなかなか面白い。新発想・新技術。

【単行本】「サムライダー」4巻 すぎむらしんいち 講談社 B6 [bk1][Amzn]

 だいぶ盛り上がってきている。正体が明らかになった柴崎が、サムライダーと決着をつけるべく決戦に挑む。その勝負は意外な結果に。ずっとシリアスなアクションものに徹していてカッコよい。


8/15(日)……座薬感

▼新田五郎さん@ふぬけ共和国のお手伝いをしに、東京国際展示場へ。yama-gatさんともご一緒する。……と微妙にボヤかした書き方をしているのは、仕事が片づいていなかったにも関わらずコミケに行ったという罪悪感によるものだ(←とかいいつつ結局書いている)。ほぼ寝てない状態で行ったので最初は頭ぼけぼけ。売り子をしているうちに、少しずつ復活。サークルチェックとかしてなかったし、買う方は全然いたしませんでした。帰宅してからはまた仕事。

▼拝領物件
【同人誌】「みるく★きゃらめるのよろめき」 <みるく★きゃらめる>
【同人誌】「ぶっとびマンガ大作戦 Vol.8」 <WAIWAIスタジオ>
【同人ゲーム】「空の上のおもちゃ」体験版 <半端マニアソフト>

▼で、本日はコミケの収穫物ではなく、5月コミティアで買った同人誌をちょこっと。

2004年5月4日コミティア購入本
【同人誌】「eat 食べる本」 九谷イナゲ/夙川夏樹/果竜
【同人誌】「防疫!旦那天国」 <練馬交通公社>
【同人誌】「ラブ ライク ノーザン ライツ」 イトウツナシ
【同人誌】「Lily the specter」 イトウツナシ
【同人誌】「総合演習」 ein <空事象>
【同人誌】「アナザーエディション」 藤ノ木いらか <Hee-Haw>
【同人誌】「Psy-Rock」 <地味頁>
【同人誌】「みんななかよく」 yanayang <青ラジヲ>
【同人誌】「オスヘミ」 fuaifaifefie
【同人誌】「ラフナスの葉トカゲの歌 第3話 岩掃除」前後編 白井弓子 <メタ・パラダイム>
【同人誌】「粘土的犯罪」 白井弓子 <メタ・パラダイム>
【同人誌】「低空飛行 他2本」 タテワキコウ <平行事情>


8/14(土)……怪談時に快男児

▼こんな時期だというのに、ていうかこんな時期だからなのか、仕事が忙しいこともあり(その割にやる気がなくてはかどらなかったという理由もあり)、本日は漫画を読んでません。よって漫画感想もありませんのですばい。まあこの時期なんで本が出てないってのもありますが。そろそろ5月コミティア同人誌を読まないと。その前に仕事しないと。モタモタすること夏休み最後の日の小学生のごとし。

▼強引に漫画感想→「とらのあなの美虎ちゃん」82回め今回は美虎ちゃん、やまねちゃん、こどもちゃん、るるちゃんの4人で怪談話。なにがなんでもとらのあなの同人誌の話にもってく美虎ちゃんのイカレっぷりが面白い。あとやまねちゃんも最近暴走してて良いです。最終コマでは気のせいかるるちゃんが2人いるような。生き霊?

▼16日売り
【雑誌】ひな缶Hi! Vol.6 茜新社 B5平
【雑誌】ラブマニ 9月号 平和出版 A5平
▼17日売り
【雑誌】コミックメガストア 10月号 コアマガジン B5平 [定期購読:eSicon/Fujisan
【雑誌】コミックメガドリーム 10月号 東京三世社 B5平


8/13(金)……立つんだ嬢王

▼このところメインマシンがどうも不安定で、突然電源が落ちて再起動がかかったりすることがある。USB機器やドライブなどをもりもり使っているので電源容量が足りなくなってるのかな〜と思い、ENERMAXの485W電源ユニット「EG485P-VHB」[ツクモ]iconを注文。ITmediaのこの記事で紹介されてる電源の一つ前のバージョンですな。まだ組み込んではいないが、これで安定してくれるといいんだけど。

【単行本】「大人になる呪文」2巻 パニックアタック FOX出版 B6 [Amzn:1巻/2巻][楽天:1巻/2巻

 1巻の発売から2年、ついに2巻が出ました! (1巻の感想は2002年8月2日の日記参照)この巻もロリロリ風味満載でたいへん楽しいです。魔法修行中のぷにぷにな妹・未由と、ロリコンなお兄ちゃんの日常生活を描いたお話。お兄ちゃんはなんだかいろいろ理由をつけて妹にイタズラをしかけ、ときにはちょっとエッチっぽい展開になったりするけど、一線はけして越えず。未由もそっちのほうの知識はないので、なんかあってもお兄ちゃんに遊んでもらってるだけとしか思わない。妹はとにかく兄に甘え、兄は彼女をかわいがりまくる。そんなわけで鬼畜な話になることはなく、いつもカラッと明るく楽しい。

 「プリキュア」だの「そーなんだ!」だの「味の助」だの、そのときどきのアニメ・漫画ネタもさりげなく……はなく盛り込みつつ(掲載時期の関係で旬でなくなってるネタもありますが)、ロリぷに妹を萌え萌え〜っと描くことに専念した作風は潔いといっても良い。天真爛漫すぎる未由が、ナチュラルに見せる美味しすぎる萌えアクション、そしてそれに身悶える兄の様子がとにかく面白い。煩悩に、小動物をかいぐりかいぐりしまくるような感情をプラスしたようなドタバタコメディ。ヒメクリがいったん休刊になっちゃったんで、今後も続くかどうかはよく分からないけど、楽しませていただきました。

【雑誌】ビジネスジャンプ 9/1 No.18 集英社 B5中

 作:倉科遼+画:紅林直「嬢王」が巻頭カラー58Pで連載スタート。これはけっこう面白かった。倉科遼が原作ということでいつもながらの「夜の世界」モノだが、ビジネスジャンプらしくハッタリが利いている。たった1年で六本木有数のキャバクラを作り上げた男が、今度は日本一の店を作るために画策。その一環としてキャバ嬢No.1を決めるグランプリ・イベント「Q-1グランプリ」を開催するという。そしてもう一人の主役格が、親の借金を返済するためにその店に入ってきた一人の女子学生・彩。まず「Q-1グランプリ」という大仰さがイイと思うし、倉科遼原作モノにしては作画が脂っこくない点も新鮮。まずはけっこう期待。Q-1グランプリが思いっ切り馬鹿馬鹿しいモノになるといいな〜。尾玉なみえ「スパル・たかし」。たかしの友達であってデブキャラのしんいちがなんだかタイヘンなことに。この作品も回を重ねるにつれ、どこに向かうんだかサッパリ分からなくなってきた。尾玉なみえ作品だからそこがいいんだけど。

【雑誌】ネムキ 9月号 朝日ソノラマ A5平

 ネムキは最近いまいちかなーという印象。面白くなくはないのだが、だいたい作家陣が固まっているので単行本で読めばいいかという感じ。雑誌で読まなくてもいいかな〜という気はする。

 TONO「チキタ★GUGU」はパイエの昔の物語。他人の痛みを知らなかったパイエが親しくしていたクラフトという少年のことなどを描くちょっと切ない回。安定した作画とストーリー作りで毎回しっかり読める。諸星大二郎「グリムかもしれない 夏の庭と冬の庭」は、「美女と野獣」をモチーフにグリムっぽくした作品。冬の庭と夏の庭を持つお屋敷で、野獣さんと暮らす美女の物語。謎めいた感じでお話を進めていき、ラストはちょっと皮肉に締めくくる。飄々としたユーモアあふれる作りがうまい。


8/12(木)……カフェーと貨幣

▼ぼちぼち仕事でもしますかいのうとか思ってマシンをいじっていたら、なぜかWebブラウザが起動しなくなっちゃってオタオタする。結局解決しなかったのでOSの再インストール。このところ新しいキャプチャーマシンのセットアップして、ついでに1台めのキャプチャーマシンもOS入れ替えしたんで、2週間で3回めのセットアップ。あー面倒くさい、とは思うものの、実は再インストール作業ってそんなに嫌いじゃない。環境がきれいになって、ちょっとは快適になるだろうという期待感があるんで。

【雑誌】コミックビーム 9月号 エンターブレイン B5平 [定期購読:出版社/eSicon

 今号には作:福島聡+画:森薫の合作読切「すみれの花」の小冊子が付属。片や非常にオープンでちとだらしない、片や品性にこだわり頑なな態度を取る、芸大志望の二人の少女の姿を描いた作品。まったく合わず反発するようでいて、なんとなく惹かれ合うものを感じる女子二人。なかなか魅力的なキャラなんで、この続きも読んでみたいと思った。合作の効果だが、作画は森薫だけど、これは確かに福島聡だなあと思う。コマ割とかストーリーの進め方とか、作品が終わった後もドラマは続いていきそうな余韻を残すラストも福島的。とはいえもちろん作画者が違うだけあって異なるテイストになっている点はある。福島聡の作画だとドライになりすぎる部分があるのに対し、森薫の絵柄は潤い成分が多めなのでお話が丸くなっている印象を受けた。ただラストはちょっとつきっぱなすようなところがあるので、福島聡の絵柄のほうが収まりが良かったかも。森薫の絵柄だとラストはもっと明快なほうが合うと思う。まあなんにせよ、どちらもノッている作家ということで、面白い試みだったと思います。

 で、森薫は「エマ」が雑誌の表紙&連載再開。ロンドンからお屋敷に戻ったエマは、メイドモードにシフトチェンジ。変身シーンにページをふんだんに使っているあたりにこだわりが感じられて良かった。福島聡「機動旅団八福神」は2話め。中国からやってきたクールでシビアな戦闘員候補が今回のメイン。サディスティックな雰囲気がカッコイイけど、お話的にはまだ見えてこないかな。志村貴子「放浪息子」では、「よしの」と名乗る女装モードの修一くんが、姉のクラスメートの少年とデートすることに。まあそれはそれとして、修一の新しい友達で同じ趣味の持ち主であるメガネくん・マコちゃんがこれはこれでカワイイなというのが気になる回でした。安永知澄「やさしいからだ」。角沢栄一シリーズの後編。家庭を持ってすっかり落ち着いた男の甘い追憶とありのままの現実を描いた、渋みのあるエピソード。角沢さんシリーズはフィクションっぽさと生っぽさの配分がいい具合で、なかなか面白かった。

 須藤真澄「庭先案内」2回め。前回とは打って変わって日本が舞台。続きモノなのかな〜と思っていたが、読切シリーズだった模様。鈴木みそ「銭」。今回はオシャレなカフェーのオシャレでない金銭模様に迫るといった内容。金持ちの父を持つお嬢さんが、軽い気持ちで喫茶店を始めるが、現実はなかなかそうお手軽じゃなくって……ってな感じか。絵柄も内容に合わせてちょいと変えている。器用ですなあ。金平守人「マヤとマユ」。この人も相変わらず器用です。今回はホラーテイストのお話で、絵柄のほうも頭身低めかつツヤ消しな感じで仕上げきている。マヤたんマユたんカワイイなあ……とかいうのもまた一興。あと山川直人「コーヒーもう一杯」に出てきた女の子もなんかかわいかったな。小池圭一「ウルトラヘヴン」は2話一挙掲載。実は前回、連載のうち1話をすっ飛ばして掲載していたんだそうな。正直に申しますと気づいてませんでした……。この作品の場合、物語面は単行本でのまとめ読み時に捕捉し、雑誌読みではそのときどきでトリップ感を味わえればいいやといった感じで見ているんで。

【雑誌】ヤングアニマル 8/27 No.16 白泉社 B5中

 えりちん「みたむらくん」。学歴はあるものの使えなさでは同レベルの編集部員・長嶋が、みたむらくんと見苦しい争いを繰り広げる回。暑苦しく、かつ馬鹿馬鹿しくて面白い。みっともなさむき出しなところがイイっすね。作:雑破業+画:竹内桜「ちょこッとSister」。はるま、ちょこ、管理人さんの3人で温泉旅行。管理人さんの乳首は隠すがちょこのは隠さない。まあそれはともかくとして、はるまと一緒になったことではにかみまくる管理人さんの様子がなかなかラブコメしてて良いです。最初、いきなり妹が落ちてくる的設定はどうかと思ったが、コンスタントに楽しくやれてますな。

【雑誌】ビッグコミックスペリオール 8/27 No.17 小学館 B5中

 高田靖彦の新連載「いま、会いにゆきます」は、10月30日に映画版も公開される市川拓司の同名小説を原作に置いたヒューマンドラマ。モノ忘れが非常に激しく人混みの中にいることのできない病を抱えた主人公が、最愛の妻を失い、男手一つで息子を育てていく。しかし病のため、生活はなかなかたちゆかず、主人公は苦悩する。そんなある日、海岸に出かけた主人公親子は、妻にそっくりの女性と劇的な邂逅を果たす……という始まり。かなりベタな感じのストーリーではあるが、高田靖彦の作風にはかなり合っている感じはするし読みやすい。手堅く読んでいけそうな気はした。作:永井明+画:乃木坂太郎「医龍」は第2回バチスタ手術が終了。朝田の見事な手際をカッコ良く。まるで一幕のショーを見るように派手に演出していて素直に面白く読める。野口教授のライバルを使って何か策を仕掛けようとしている加藤の動向にも注目。あと作:久部緑郎+画:河合単「ラーメン発見伝」が、今秋から日本テレビ系でドラマ化されるとのこと。

【雑誌】ヤングジャンプ 9/2 No.37+38 集英社 B5中

 森田まさのりの読切「柴犬」が2号連続で登場。高校の同級生で今は漫才コンビを組んでいるミキオとマサムネ。しかしちょっと人気が出たからといって調子に乗り、芸の質も落ちているマサムネに対して業を煮やしたミキオは、コンビ解散を申し出る。しかしミキオにはマサムネにいえないわけがあり……という展開。漫才というよりは、長年コンビを組んできた二人の絆を描いていくのがメインの青春ストーリー。直球勝負でクサさはあるものの、しっかり読ませるストーリー展開はさすがに実績のある人だなあと思わせる。作:外薗昌也+画:別天荒人「ガールフレンド」。今回はクラスでも評判のカワイイ顔をした男子と、彼をキスに誘うものの、それ以上はけしてさせようとしないクラス委員の戸川さんの話。どうしてそこでおあずけするのかはよく分からないながら、欲情しているようでもある戸川さんがなかなかカワイくてよろしいです。ちなみにめがねっ娘。

【雑誌】別冊マーガレット 9月号 集英社 B5平

 中原アヤ「ラブ★コン」。大谷と進路が分かれ、周囲の友人たちも受験に向けて一気に加速。取り残されたような気分になっている小泉のバイト先に、大谷と似たようなイメージの男子がいて……という展開。大谷のいぬ間に近づいてきそうな雰囲気でプチ波乱の気配。でもまあ大谷と小泉のラブラブぶりは依然微笑ましく、コンスタントに楽しんで読める。永田正実「恋愛カタログ」。笹錦さんの恋愛話。漫画家のセンセーとつかず離れず状態の笹錦さんだが、彼女に近づいてくる男子も出現。笹錦さん話はけっこう好き。なんだかんだで読んでしまう作品。アルコのオムニバス読切「さよなら太陽」は最終回。4人の高校2年生の恋愛模様をそれぞれ描いていく形。最後はほのぼの締めくくったが、淡々と終わっちゃったかなーという感じ。もう一押しトキメキが欲しかったような気はします。

【雑誌】comic天魔 9月号 茜新社 B5平

 最近、木村義浩、ひぢりれい、水無月十三といったあたりが載ってないことが多いのでちょっとパンチが弱いかなー。あと今号はそうま竜也もお休み。その中で柱になっているのが山田タヒチ、まぐろ帝國といったあたりか。両方とも手堅くエロくまとめていてしっかり。神楽雄隆丸「先生とママ」。家庭教師の先生とその家の奥さんが、子供の目を盗んでエッチしまくりーのというお話。肉付きのよろしい人妻さんがなかなかエロい。きらら萌「市民プールへ行こう」。市民プールで中坊少年たちにオイルを塗らせているうちに、エッチな気分になってしまったお姉さんがその場でやりまくりモードに突入というお話。わらわら群がってきてなし崩しにやってっちゃうあたりはなかなか。


8/11(水)……黒Mac

▼天誅ラーメンを食べて心の中のすべてをさらけ出したくなったので告白しますが、昨日の日記の「ミスター味っ子II」のところで、うどんと書くべきところをラーメンと間違えてました。どうもすみません。あとヤングチャンピオンの項で、金平守人の4P読切が掲載されていたことを書き忘れていたので追加しました。

▼アニメ「鉄人28号」。バギウムと金田博士の謎をめぐって孤立した正太郎に手を差し伸べたのは意外にも村雨であった……という回。相変わらず正太郎は小生意気なガキだがようやくしおらしくなってきた感もあり。そして今回はちょっとショタっ気が増していた。表情が微妙に色っぽくなってる。まあそれはいいんだけど、ストーリーのほうもググッと進行中。なかなか先が気になる展開。「サムライチャンプルー」[Amzn:(1)/(2)]第12話は総集編。ストーリーはほとんど進んでないのに総集編やる必要あるんかいな……と思ったりもしますがー。

▼「アニメ魂」30分枠2本セットの「月は東に日は西に −Operation Sanctuary−」「Wind −a breath of heart−」もなんとなく見続けてます。出来としては「Wind」のほうがいいかもしれないが、個人的には「月は東に日は西に」のほうが馬鹿馬鹿しくてイイと思う。主要キャラたちは高校生なのに、「よーし今日はだれだれの部屋でお泊まり会だー」「お誕生会だー」「わーい」とかやってて行動がまるっきり小学生レベル。6話めも、妹キャラ(正確には従妹)の友達である後輩女子の自転車の練習に主人公が付き合うといった内容で、しかもタイトルが「恋のバイシクル」。思わず笑ってしまった。ゲームのほうはやったことないけど、そっちもこんな感じなんでしょうか。公式サイトの「Story On Air」→「OldTalk」に書かれているあらすじが、大した文量じゃないのにほぼ完璧な要約になっちゃってるのも凄い。

▼12日売り
【雑誌】コミックビーム 9月号 エンターブレイン B5平 [定期購読:出版社/eSicon
▼13日売り
【雑誌】comic天魔 9月号 茜新社 B5平

【雑誌】ビッグコミックオリジナル 9月増刊号 9/12 小学館 B5中

 石塚真一「岳 みんなの山」が安定して面白い。ずっと山に住み、登山で事故に遭った人の救助をしている島崎三歩が主人公。今回はなくならない山岳事故、そして死んでいく人々を見て、新米の山岳救助員である椎名クミが悩む。なぜこんな危険を抱えながらも人は山に登るのか。答えは出せないけど山にはそれだけの何かがある。安定した作画としっかりしたドラマ作りで読みごたえ十分。これが初連載作品とは思えなくくらい完成度は高い。

 「山本耳かき店」で小学館新人コミック大賞を受賞(ビッグコミックオリジナル 4/5 No.7に掲載。感想は3月19の日記参照)した阿部夜郎の2作目が掲載。「山本耳かき店」の続編で、山本耳かき店に通ってくる昔の恋人への想いを引きずり続ける陶芸家の男性のお話。耳かきの快感を見事にヴィジュアル化した表現に驚かされた前回に比べると地味だが、落ち着いた作画と叙情的な物語はやはり好印象。しみじみとした味わいのある佳作。

 ほりのぶゆき「黒幕さん」は新連載。奥日光に住むなんかの黒幕であるらしい老人と、その言動に一喜一憂する周囲の人々を描いたギャグ。相変わらずのノリでナンセンス。たくまる圭「アニキ」。ゆずとアニキが夏の海へ。珍しく、子供らしいはしゃぎっぷりを見せるゆずがかわいくてええですのう。井浦秀夫「AV烈伝」は平口広美の回。今回はAVのほうはあんまりやらず、漫画家時代の話がメイン。どちらかというとこっちのほうが興味深いかも。作:高橋遠州+画:中原裕「江戸っ子エド公」は最終回。そして巻末はジョージ秋山、東陽片岡、藤子不二雄A、花輪和一とどっぷり煮詰まった人たちで〆。目次ページには吉田戦車「フロマンガ」も。なかなか読むところの多い雑誌であります。

【雑誌】スーパージャンプ 8/25 No.17 集英社 B5中

 作:福内鬼外+画:山根和俊の新連載「大江戸バーリトゥード」がスタート。江戸時代を舞台に柔術の使い手である武闘家が、平賀源内によって見出されて闘いを繰り広げる格闘時代劇。ハッタリは利いてて出だしとしてはまずまずか。作:桑田上野介+画:平松伸二「孫子春秋」は3回めで最終回。もっと長期連載になるのかと思ってたけどサクッとおしまい。ところで今号の目次欄で、とがしやすたかが『「狂四郎2030」が終わってしまい淋しい』とコメントを寄せていたがまったくですな。

【雑誌】週刊少年サンデー 8/25 No.37 小学館 B5平

 「ファンタジスタ」の草場道輝が、オリンピック記念読切としてサッカー五輪代表「大久保嘉人物語 アテネへ導いた男」を執筆。サッカー漫画で実績がある人だけに、けっこうしっかり読める作品になってたと思う。大久保のルックスも漫画の主人公っぽいところはあるし、山本昌邦監督もバイプレーヤーとして打ってつけ。モリタイシ「いでじゅう!」。林田への好意に気づいてもらえない中山さんへの皮村の気づかいぶりが良い具合。あと女子バレー部の巨乳さんもまた登場。田中保佐奈「暗号名はBF」は最終回。残念ながら29回と短命に終わった。絵が達者でキャラクターもかわいくわりと良かったんだけど、スミベタ部が多くて軽快な内容のわりに画面が重く、せっかくのキャラが埋没しちゃいがちで、個人的にはちょっと読みにくいかなあとも思っていた。でも好感の持てる作風ではあるので、次回作でのリベンジに期待したい。

【単行本】「やまとの羽根」3巻 咲香里 講談社 B6 [bk1][Amzn]

 コンスタントに面白い。めきめきバドミントンの腕を上げていくやまとだが、学校のバドミントン部のレベルはけして高いとはいえず、先輩の早坂さんも大会で他校の下級生に敗北を喫する。やまとは身近な練習相手を求めるが、そこに折りよくバドミントンが好きという帰国子女の転校生がやってくるが、彼はレベルの低いバドミントン部に入ることを拒否する。というのが第3巻のあらすじ。作者がバドミントンに入れ込んでいるんだなあということが描写のはしばしから伝わってくるし、作画も華やかでしっかり読める。けっこうオーソドックスなスポ根ドラマになってて好感度は高め。

【単行本】「おとぎのまちのれな」6巻 はっとりみつる 講談社 B6 [bk1][Amzn]

 だいぶお話が動いてきましたな。とりついた相手を欲情させて仲間を増やしていくケガリチョタ。それが何者なのか……ということにだんだん迫っていく展開。賑やかでガチャついた展開で、どこへ行くのか依然予想はしづらいものの、作画がかわいいこともあってなんとなく楽しい気持ちにはなれる作品。

【単行本】「満腹ボクサー徳川。」8巻 日高建男 新潮社 B6 [bk1][Amzn]

 過酷なトーナメント戦を制し、徳川がヘビー級のチャンピオンに。そこに現れた世界ヘビー級7位のエリエセール・バロスが台風の目となってこの巻のストーリーは進行。バロスに日本の格闘技ファイターたちが挑むが、かえってバロスの才能を見せつけられることに。この巻の影の主役は、最初は賑やかしキャラに思えるところもあったマーカス・カマリ。裏表紙で脂たっぷりのステーキをフォークでぶっさして、グハハと笑っている顔が印象的。バンチの新鋭組の中では一番安定してて漫画としてもよくできていると思う。

【単行本】「ケロロ軍曹」9巻 吉崎観音 角川書店 B6 [bk1][Amzn]

 アニメ化で忙しいのか、最近ちと薄味になってるかなーという気がしないでもないかな? でもまあドタバタコメディをコンスタントにやってることは確かで、好きなくまとまってはいます。あと「ダソヌ☆マソ」さんが登場したりと、アニメがらみのネタもちらほら(注:アニメ版のエンディングテーマを歌っているのがダンス☆マン).


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