2004年9月中旬


9/20(月)……パルスでムーンムーン

▼アニメ「レジェンズ〜甦る竜王伝説〜」[Amzn:(1)/(2)]第24話「ウヒョホ できたよタリスダム」。おもしろい〜。今回は火のレジェンズ・グリードーと、その親友であるウォルフィとリーオンがメインの回。ダーク・ウィズ・カンパニーから離れて外の世界をうろつき回っているウォルフィとリーオンだが、そのままだと体力を消耗するばかり。そこでグリードーと同じく、ディーノの家に居候させてもらうことに。折りも折り、ディーノパパがレジェンズを3体をいっぺんに収納できる「タリスダム」というアイテムを開発し、2匹はそこをねぐらとすることに。そしてなんだかよく分からない組み合わせでの家族生活が始まるのであった……ってな回。ここのところシリアスな回が多かったが、今回はかなり笑った。グリードー、ウォルフィ、リーオンの3匹ユニット「G・W・ニコル」のかけ合いが軽妙。また「G・W・ニコルビーム」のシーンでは爆笑した。しかも基本はギャグベースのお話ながらも、ようやく和解したパパを心配させまいとるするディーノの苦しい心のうちを描き、本筋もしっかり進展させるあたりはうまい。今後の展開にも多いに期待してます。

▼日曜アニメでは「プリンぷりん家」内の3分間コーナー「Sweet Valerian」もけっこう楽しんで見てたりします。桜井弘明監督ということで、個人的には「デ・ジ・キャラットにょ」の後釜的位置にすっぽりはまった。キャラクターがかわいいし、適当かつテンポの良いシナリオも好き。

【単行本】「若さでムンムン」 山田参助 太田出版 A5 [bk1][Amzn]

 祝・単行本化。むくつけき男たちがからみあう、ガチンコホモ漫画を「さぶ」誌上などで描いていた山田参助の初単行本。自分はコミティアに行ったときにちょくちょく同人誌を買っていたんだけど、その独特の男世界に毎度シビれていたものでした。山田参助はまず絵が達者。線自体は整理されててわりとシンプルなんだけど、造形が実にしっかり。んでもって顔がいい。男の純情ここにありって感じの、なんだかい〜い顔してるんだよね。そんな男たちがからむ。相手の男根を口に含み、一生懸命気持ち良くさせようとする。その必死な表情がなんともいい。本人としては不本意かもしれないけど、たしかにロマンポルノテイストっつーか、70年代80年代的というか。石立鉄男とか、ああいう男くさくて憎めないタイプのキャラクターをしっかり描けていると思うんですな。

 この単行本のメインとなっているのは、「若さでムンムン」全8話。奥村という高校2年生男子が、親友のマユズミ、そしてそのいとこの重政の企てにより、からみあう男世界に引きずりこまれていくという青春物語。重政が全裸になり、自分のちんちんに急須を吊るしてお茶を出してくるシーンあたりはインパクト絶大。また「十代の性典」は、タマってむんむんしている高校男子二人が、いつか異性とやるときのための予行練習として、フェラチオを試し合っているという状況を描いたお話。

 ガチンコのホモ漫画ではあるので「うえ〜」と思う人もいるかもしれないんだけど、実はこれが意外と気楽に読める。基本的に山田参助のタッチ自体はサバサバしてるし、独特の愛敬があってユーモラス。ソノ気がない人でも「すげ〜」とか思いつつ楽しんで読めちゃう。帯の推薦文を雁須磨子や志村貴子が書いていることからも分かるとおり、毛むくじゃら系ながら、けっこう女子でも大丈夫。そのことは創作系がメインのコミティアでも、独特の人気を(たぶん)博していたことからも伺える。今回の「若さでムンムン」も良いのだけど、個人的には単行本未収録の短編に好きな作品が多い。例えば父子家庭に育った息子が父の日を迎え、わびしい生活を送っている父をなんとか喜ばそうと、フェラチオの贈り物をする話とか。そういう独特のちょっと間が抜けた人情味のあるお話作りとかが良かったりする。いずれそういった作品群も単行本にしてほしいもんですなあ。

【単行本】「月のパルス」1巻 くらもちふさこ 集英社 新書判 [bk1][Amzn]

 いつのころからか、霊的なモノ(?)が見えるようになってしまったお金持ちの家の少年・遊馬宇太郎くんが主人公。その彼がかよっている眼科で出会った少女・紀朱子、そして朱子の友達である宇太郎と似た雰囲気を持つ少女・ツキちゃん。この3人を中心として展開していく恋愛ストーリー。最初は霊的なモノの話がわりと大きめに扱われるのかと思ったけど、意外とコレはガチンコで直球ど真ん中なラブ・ストーリーなのかな。直感力に優れた朱子、スピリチュアルな面で宇太郎と通じ合うところがありそうなツキちゃん。この二人がどのような感じでお話を引っ張っていくのか気になる。まず第1巻は肩慣らしって感じもあるんで、そこらへんの人間関係を頭に入れつつ、今後の展開を見ていきたいところ。

【雑誌】まんがくらぶオリジナル 11月号 竹書房 B5中

 今月号ではゲスト登場のむんこ「がんばれ!メメ子ちゃん」がなかなか。すごくちびっちゃくて座敷わらしと間違われちゃうOLのメメ子ちゃんが、社内で友達を作りたいと思うも、二人っきりしかいないDTP部門に配属されちゃって困ったにゃあという話。くりくりした愛敬のある絵柄が楽しい。ふじのはるか「オレをもりたてろ」。ライバル社に属する彼氏のいいなりになって、主人公・坂東の相棒的存在(というかもりたて役)のこずえに嫌がらせをしていた受付嬢の人が今回の主役。坂東がなんかカッコイイ活躍をしてて意外とドラマチック。あと中嶋沙帆子「電脳やおい少女」にダイエット法として踏台昇降が登場。ところでGoogleで「踏台昇降」を検索したら「アニメダイエットに関する覚え書き」が一番上に来てました。はは。


9/19(日)……光学ノ一忍法帖

▼ラブマニの項で、今月が最終号であることと、新雑誌情報を書き忘れてたので追加。

▼ウチではこれまでワイヤレスの光学式マウスを使ってたんだけど、充電池がヘタってきたせいか、しょっちゅう電池が切れる。そこで作業が止まりイライラさせられることが多くなってきたので、もういいやーとか思って有線の奴に戻した。ついでに光学式もやめてボール式に。ずいぶん昔からボール式のほうに親しんでいたせいか、自分にとってはいまだにボール式のほうが使いやすい。光学式だとマウスパッドの端に行ってちょっと戻すアクションをするときに、手首の上げ方が不十分なせいか、途中で反応しちゃって、カーソルがヘンなとこいっちゃいがちなんだよね。やっぱ玉のほうが適度な重量感もあるししっくりする。タマラブ。

▼未読物
【単行本】「若さでムンムン」 山田参助 太田出版 A5 [bk1][Amzn]
【単行本】「月のパルス」1巻 くらもちふさこ 集英社 新書判 [bk1][Amzn]
【雑誌】まんがくらぶオリジナル 11月号 竹書房 B5中
▼22日売り
【雑誌】ドルフィン 11月号 司書房 B5中

【単行本】「僕と君の間に」1巻 鈴木央 集英社 B6 [bk1][Amzn]

 「ライジングインパクト」の鈴木央が、現在ウルトラジャンプで連載中の作品。「ヘヴン」と呼ばれる四方を滝に囲まれて閉鎖された平和な土地が、時と共に衰亡のときを迎え、ただ一人残された少年・ホークが幼なじみの少女・セルマとの思い出を胸に、外の世界をめぐる旅に出るというお話。第1話でこれまで「ヘヴン」の人々がなぜ外に出ていけなかったのかという秘密が、セルマの悲劇と合わせて語られ、2話からホークの本格的な冒険がスタート。その後、ホークは荒野を一人旅するダリアというお姉さんと出会い、行を共にするようになる。

 というわけでちびっちゃいが天才技術士である少年ホークと、美人だけどやたら強くてガサツなダリアの本格冒険ファンタジーといった感じでお話は進行。まだお話は序盤だけど滑り出しは順調。まずキャラクターが魅力的。女の子と見間違うようなホークは上品でちまちましててカワイイし、ダリアさんも美人。鈴木央らしく背景の描き込みなどがしっかりしてて、未来風のファンタジー世界をしっかり構築できている。とりあえず読者を引き込む道具立てはできていると思うので、あとはどのようにお話を転がしていくかが楽しみな作品。

【単行本】「かりんと。」2巻 作:氷幻嵩人+画:THE SEIJI 秋田書店 新書判 [bk1][Amzn]

 最近非常にラブコメラブコメしてて気に入っている作品。純情少年の大沢くんは、幼なじみの女の子・花梨ちゃんが大好きだったが、花梨ちゃんを狙うその兄の城戸修一と魔法で人格交換させられちゃって……という具合に始まるのだけど、人格が元に戻ってからは大沢&花梨、城戸&魔法の使い手である委員長という2組のカップルによるほのぼのラブコメに移行。THE SEIJIの描く女の子は、ムチムチではあるけれど、気立てが良さそうで見てるとホッとするような雰囲気があってなんだか気持ちいい。連載で見ている感じだと、1巻より2巻、2巻より3巻のほうが良くなっている感じ。

【雑誌】花とゆめ 10/5 No.20 白泉社 B5平

 今月はまず新人読切の松月滉「アヒル革命」が好感触。マジメな委員長男子が、保健の先生にそそのかされ、いつも甘いものを食べててちょっと丸っこい女子の矢部さんにダイエット指令を下す。で、それを実行しているうちに、矢部さんは自分が委員長のことを好きだってことに気づいてしまい……ってなラブコメ。明るく健康的でまとまりの良い絵柄がグッド。絵的にいうと矢部さんはやせる前バージョンのほうがほのぼのした感じでいいなあとか思うけど、かわいらしいラブコメに仕上がっててなかなか面白かった。古都和子「君とスキャンダル!」。大ファンだったスーパーアイドルの詠司が突然兄として現れて同居することになり、フツーの女の子である詩穂はドッキドキというストーリー。コミカルだったりきれいだったりコロコロ変化する絵柄が楽しいし、詠司と詩穂のいろいろありつつも仲睦まじきさまは微笑ましくもあり。好感が持てるシリーズ。

 椿いづみ「親指からロマンス」は、マッサージ部部長と夏江さんによるスペシャル編の前編。二人の昔の話を展開しててほのぼの楽しい。あと日高万里「V・B・ローズ」、イチハ「女子妄想症候群」あたりは安定して面白く読める。あー、あと作:氷室冴子+画:山内直実「なんて素敵にジャパネスク 人妻編」も。前作は未読だけど昔原作は読んでたんで、漫画のほう見ているうちにぼちぼち思い出してきました。

【雑誌】ラブマニ 10月号 平和出版  A5平

 田中エキスの兄妹モノ「もうっお兄ちゃん」は第4話。しまパン姿でモジモジしている妹ちゃんはなかなかカワイイ。加賀美ふみをは「The Hard Core」シリーズのおまけ漫画。変身能力を持った彼女の美矢ちゃんが、彼氏の優三が隠し持っていたエッチ本の女の子に変身。ヤキモチを焼きつつエッチもしちゃうという話。あとおまけはもう1本で、美矢がおかあさんっぽく、はたまた子供っぽく変身しちゃうというもの。どちらもかわいくてなかなかたのしいおまけでございました。じょん同助「諸国漫遊 ミトの肛門(アレ)」は、町中で売春していたロリッ娘が実は……という内容。ラストのオチが下らな爽やかで印象に残った。じょん同助はときどきブッ飛んだヘンな漫画も描くしけっこう好き。

 なおラブマニは今月で最終号。10月16日からB5サイズになり誌名も「美熱Angel」に。執筆陣は七瀬真琴、さいこ、蛙字丁字、田中エキス、伊駒一平、すけきよ、旅人和弘、大塚弘樹、江川広実、森田なゆた、ふじよし、加賀美ふみを、スノーベリ、てとらまっくす、中野区くろちゃん、ぺるそな、たこりーな画伯他。

【アンソロジー】「くの一少女地獄変」VOL.1 司書房 B5 [Amzn]

 「くの一 斬!」の後継誌ってことになるのかな。どうも司書房にはくノ一好きのひとがいらようで。まあだいたい司書房系の雑誌としてはいつものメンツという感じで、強烈なインパクトとかはなかったけど、手堅く自分の持ち味は出しているんじゃないかと。この中ではふよふよした乳描写がいつもながらソソるBENNY’S「くノ一身体測定」、ドタバタコメディノリが楽しい天野英美「恋心」、天崎かんな「忍者検定 静音」あたりが良かった。

【執筆陣】北方国明、白駒らい、BENNY’S、RAYMON、花妻見枝豆丸、けんたろう、天野英美、天崎かんな、あわじひめじ、中村卯月、天野タマキ、じゃみんぐ、ばにー浦沢、小説:Jさいろー(挿絵:間垣亮太)


9/18(土)……子牛園へ移行

▼この前東京MXTVで「ガンバの冒険」の再放送をたまたま見て、「やっぱりおもしれー」とか「ノロイかっこいー」とか感動して、DVD全5巻[Amzn:(1)/(2)/(3)/(4)/(5)]をAmazonで一気買い。そして本日到着。買ったはいいけどいつ見るんでしょうなー。

【雑誌】ウルトラジャンプ 10月号 集英社 B5平 [定期購読:出版社

 萩原一至「BASTARD!!暗黒の破壊神」が連載再開したけど、いきなり仕上げ不完全な状態での掲載。やっぱこういうのは読む気が失せるなあ。鈴木央「僕と君との間に」。前号でアマゾネスに囚われて、その女王のムロアにひんむかれ、イイコトをされてしまったホーク。なんかもうショタ〜な感じで楽しい。煩悩モード発動中。作:佐藤大輔+画:伊藤悠「皇国の守護者」も毎回しっかり面白い。主人公である軍人の新城の、どっしり腹の据わった冷静な用兵ぶりがカッコイイ。シャープな作画もグッド。とくに新城のキリッとした表情が良いです。

【雑誌】月刊サンデーGX 10月号 小学館 B5平 [定期購読:出版社/eSicon

 島本和彦「吼えろペン」が最終回。個人的にはそろそろ幕を引くべき頃合いかなあと思っていたので、きれいに収まって良かったと思う。面白い作品ではあったけれども、漫画家話って要するに、漫画家にとっては身の周りの半径10メートルくらいの出来事だったりするわけでしょう。島本和彦レベルの作家だったらもっとデッカいファンタジーを作れるはずだと思うので、いつまでもこれを続けるってのもどうかなあって気はしてたんだよね。ただその次の連載が「逆境ナイン」の続編というのもちょっとなー。「吼えろペン」だってそもそも「燃えよペン」の続編的作品だったわけだし。今回の「吼えろペン」の内容じゃないけど、サンデーGX編集部はもうちょっと新しい電池を補給したほうが良いのでは、なんて思っちゃいましたよ。

 新連載、真島悦也「コイネコ」。フツーの男子・シンタに突然告白してきたクラスメイトの女子・ナオは、ものすごく積極的でシンタはタジタジ。しかもその正体は、家によく遊びに来ていた野良猫だったのだ……というところから始まるドタバタラブコメ。ほのぼのかわいくわりと楽しい作品。浅野いにお「ひかりの町」。昔の女が残していった父親不詳の娘・桃子とともに、一つ屋根の下暮らす二人の男、サトシと芳一のエピソード。ヘンな取り合わせだけどそれなりにバランスの取れていた関係だが、芳一の強烈な金銭への欲求がそれを崩していくか……といった感じで以下次号。彼らが次にどういう行動をとるのか、先が気になる。作画、作劇共にカッコ良く安定感もあり。

【雑誌】チャンピオンRED 11月号 秋田書店 B5平

 作:南條範夫+画:山口貴由「シグルイ」。ようやく過去編が決着か。こちらも面白かったが、御前試合の本番のほうも早く読みたいので、次が楽しみ。山西政則「My friend ブリりん」。友達である鰤のブリりんを常に持ち歩いている少女が主人公の学園コメディ。けっこう爽やかな絵柄でシュールなことやってて楽しい。鰤のお持ち歩きだと、ちと「金色のガッシュ!!」とカブるけどまあ気にはなりませんわな。木々津克久の読切「屍霊変異だい×だい」。平凡な少女に迫るアンデッドたちの魔の手。それをクマのぬいぐるみのマリーベルが救う。かなり血みどろな感じのホラーもの。スミベタのしっかり利いた線はインパクトがあって、きっちり読める出来。

【雑誌】ヤングマガジン 10/4 No.43 講談社 B5中

 阿部秀司「エリートヤンキー三郎」。今はすでに卒業して一部は社会人になったりしている二郎の同級生たちが、再び集められて大暴れするというエピソード。今回はけっこう「青春よもう一度」的な感じで盛り上がってていいお話だった。まあオチとしてはグダグダなんだけど、爽快感は確かにある。三田紀房「甲子園へ行こう!」が最終回。最後のほうはちょっと展開が飛ばし気味ではあったけど、前向きな終わり方で良かった。この作品では主人公は150km/hの直球も魔球も投げたりしないけれど、高校球児をいかにも高校球児らしく描いていた点が面白かった。試合の最中のメンタル面の変化などの描写は細かかったし、「頑張ればなんでもできる」ってわけでもなく、才能の限界はきっちり呈示しつつその範囲でできることを精一杯やってるって感じが出ていたと思う。

【雑誌】ビッグコミックスピリッツ 10/4 No.43 小学館 B5中

 作:雁屋哲+画:花咲アキラ「美味しんぼ」。4週連続掲載の4週め。今回の復帰シリーズはあんまり大きな事件もなくおしまい。しばらく休んで、今度は12月から再開の予定。やっぱり載ってると読んじゃう漫画だな、この作品は。作:石田衣良+画:海埜ゆうこ「4TEEN」が最終回。地味な青春モノだったが、ときどきなんだかアンテナに引っかかってくるものはあった。通しで読むとけっこう良さそうな気もする。あとさくらももこ「神のちからっ子新聞」は今回巻末カラーページでの掲載。

【雑誌】週刊少年ジャンプ 10/4 No.43 集英社 B5平

 読切、吉原薫比呂「KESHIPIN弾」。これはくだらなくてけっこう好き。消しゴムを弾いて相手の消しゴムを机から弾き飛ばす遊び「ケシピン」に血道を挙げる少年を描いたギャグ漫画。絵はうまくないけど、下らないネタがポンポン出てきて面白い。主人公の少年や彼をケシピン界に引きずり込もうとする男のボケっぷり、それから少年の同級生の女の子の身もフタもないツッコミが良いと思った。もう一つ読切、原野洋二郎「鬼より申す!」は、鬼ヶ島から来たという少年が、桃太郎を求めて道場破りにやってくる。道場生はそれを聞いて大笑いするが、実は道場主は本当にかつて桃太郎だったことがあって……みたいなストーリー。作画はかなりしっかりしてて問題なくうまいし、お話のほうも楽しくまとまってはいる。連載でもそれなりにやってけそうな感じ。作:大場つぐみ+画:小畑健「デスノート」。月とLがまたしても息の合ったところを見せる。本当にどーゆーふうに展開するんですかねえ。

【雑誌】ビッグコミックオリジナル 10/5 No.19 小学館 B5中

 深巳琳子「沈夫人の料理人」。お屋敷に新たにやってきた美男子の子安(≠武人)は、奥様に気に入られて出世しようと、そのお気に入りである李三の近辺を探りその料理の才にビビる。今回はちょっと李三ピンチか。3号連続掲載。福本伸行「最強伝説黒沢」。いやー福本伸行の描くギャルはすげーインパクトあるわ。なんかもう画面に出てくるたびにニヤニヤ笑ってしまう。通常とは違った意味でグッとくるね。たまらん。

【単行本】「オナペッチュ」 RIKI コアマガジン A5 [Amzn]

 最近かなり注目しているバカエロ漫画のニュースター、RIKIの初単行本。この人の作品を見ていると、特殊進化した萌えエロ描写をゴチャッと寄せ集めたみたいな感じで、すごく興味深い。まず作画だが、これはかなり「萌え系」。作者ホームページを見ても、それは分かっていただけると思う(それにしてもこの単行本宣伝ページの写真はスゴイな……)。でもってカラーページは「エロゲ塗り」でかなり華やか。女の子は可憐でぷりんぷりん。でもおちんちん描写は血管がぶちぶち浮きまくり。だからといってリアル志向かといえばそうでもなく、デフォルメが利きまくっている。具体的にいうと茎の部分が血管ピキピキなのに対し、亀頭部分は超ピカピカ。そのピカピカっぷりは素晴らしいほどで、キラキラ光るハイライトが画面のあっちゃこっちゃに乱舞する、シャイニング棒。状態。そこからの液の噴出もドビュー、ドビューという感じで華々しい。

 そしてセリフも特徴的。みさくらなんこつばりに激しくて、ぐずぐずに崩れまくっている。「ふにゃあああぁあ♥」「にゃあぁうん♥ あにゃにゃあ♥」「「んにゃー♥」「らいしゅきぃー♥ らいしゅきぃー♥」「ユイのオッパイにきちぇっきちぇっ」「ドピュドピュ♥ オチンチーン♥」「あちゅーい♥ オチンチーン♥」……とまあ全編こんな感じで、入力してるだけで頭がトロけてきそうになっちゃうほど。こういうのはエロゲーからのフィードバックもたぶんあるのかもしれない。エロゲーの場合は、グラフィックの枚数を少なくする関係上、声を当てて、セリフをあり得ないような激しいものにするといったところがあるし。あと乳首もとにかく浮く。どんな厚い服でも大丈夫。セーラー服の上から乳首の形だけでなく、乳輪の色まで透け出ちゃうくらい。で、ストーリーのほうは見事なまでにバカで、スコーンと中身がなかったりするあたりも素晴らしい。

 あと作者のあとがきとか見ると、こちらも見事に頭悪そう。「RIKIちゃんは楽しいエッチマンガがだーいしゅきー。いえーい。お天気は晴れてる日も、雨の日もしゅきー。」とか。なんかもう期待に違わぬキャラで、見ててうれしくなった。実はけっこう頭のいい人なのかもしれないが、天然かもしれない。そこらへんはよく分からない。でもタイヘン面白い人であることは確かだと思う。収録作の「ネコまんこ」の解説で「みんなが大好きなモノをいっぱい入れたマンガを描こーっ!!」ってなことをいってるけど、それで猫耳で体操服、ブルマ、黒のニーソックス姿にエプロンを着けた、お兄ちゃんのお母さん代わりをしている妹が、イケメンのお兄ちゃんとエッチをするなんて話を描いちゃうあたり、なんだかすごいと思う。いやー本当に楽しいです。


9/17(金)……ねえ、きっと裸

▼今出てる号に掲載されているとらのあなの広告の「とらのあなの美虎ちゃん」が、漫画じゃなくてイラストだった。「眼鏡のお年頃」[Amzn]の単行本作業で忙しかったとかなのかなー。

【単行本】「恋文日和」3巻 ジョージ朝倉 講談社 新書判 [bk1][Amzn]

 うーん面白い。ラブレターがつなぐ恋模様を描いていくオムニバス形式の作品で、今回は3本を収録。これがいずれも鮮やか。とくに印象的だったのは「どこか外へ出ていきたい」という漠然とした欲求を抱える少女が、動物の世話係をやっているおにいちゃんに一方的ともいえる手紙を送り続ける「ホワイトタイガー・イリュージョン」。手紙に書きつけられた言葉の強さ、美しさが印象的。まだどこか現実離れしたところのある空気も幻想的だし、だからといって焦点のボヤけた物語にはならず、芯の部分がビシッと通った力強さがあるのもいい。そのほかの高校生恋愛物語系の2本も楽しく描けていて眩しい。「METAL MOON」のヒロインが「好きなんだ」といわれて、パッと顔を赤らめて振り返るシーンなんかとても素晴らしい。ジョージ朝倉の作品は、声量が大きくて聞きやすく、なおかつ独特の声で歌唱テクニックもあるって感じの歌を聞いてるようで、読んでるとビンビン響くものがある。エネルギッシュでありながら、ムーディでメロウなのもオッケー。まったく大したもんです。

【単行本】「NAKED STAR」 大暮維人 コアマガジン A5 [Amzn]

 新作描き下ろしや同人誌掲載作品も収録した大暮維人ひさびさのエロ方面の単行本。商業誌のほうはだいたい読んでいたはずだけど、同人作品が多いということもあって、けっこう初見のものも多かったのは収穫。あと大暮維人と天竺浪人が組んで1998年にやっていた、別名で漫画を描く企画もへーと思った。あの人って大暮維人だったのかー。気がつかなかった。天竺浪人のほうは「絵が似てる」と思ってたんだけど……。そのほかの漫画だけど、絵のほうはやっぱりうまくてしっかりエッチ。ストーリー面は弱めで使えるのと使えないのがあるけど。大暮維人については「またエロのほうを描いてほしい」という意見もよく目にするが、個人的にはどっちでもいいかなーと思う。メジャーでの仕事も嫌いじゃないし。もしもう一度エロをやるとしたら、昔と同じようなのではつまらないので、何か新しいモノを見せてほしいなとは思う。

【雑誌】ビッグコミック 10/17 増刊号 小学館 B5中

 岡崎二郎「アフターゼロNeo」。100歳ともいわれる長寿ゾウガメの繁殖に、サンショウウオのサンちゃんが一役買う。「アフターゼロNeo」になってからもサンちゃんは作品にたびたび登場しているけど、岡崎二郎的には愛着のあるキャラなんだろうなあと思う。作:イタバシマサヒロ+画:岩田やすてる「ニッポン元気者列伝」。エルハウスという工務店でローコストで品質の高い家作りに情熱を燃やす男、平秀信の実録ストーリー。このシリーズは、「プロジェクトX」的なマンガとしては毎回ちゃんとできてて、手堅く読める。

【雑誌】コミックバンチ 10/1 No.42 新潮社 B5中

 載るときは大体巻頭カラー、作:いしざきひでゆき+画:藤栄道彦「コンシェルジュ」。コンシェルジュ・最上が、妻子を失った土地ニューヨークに赴く。そこで彼が出会ったのは、亡き二人が残してくれた思い出だった……というもの。作画、作劇ともにきっちりしていて安定感抜群。

【雑誌】コミックメガストア 11月号 コアマガジン B5平

 今号は鬼ノ仁、月野定規、みた森たつや、竹村雪秀といった主力級はお休み。でも十分層は厚い。まずカラーページで國津武士「Empress!!」の最新エピソードが掲載。夏休みで女帝の小鳳が夫である雄に遊びに連れていけとおねだり。4ページと短いけど、すでにキャラが立ってるだけにやっぱりカワイイし楽しい。ED「さゆり先生と青木くん」。この人の描く乳はなかな良い形をしてて好き。今回の話はカタブツでオニババと呼ばれている女教師のさゆり先生と、かわいい青木少年のラブラブH話。キレのあるペンタッチも好感触。

 和六里ハル「姉弟X」は2回目。すごい強運の持ち主である地球人姉弟の愛液採取に向かったトウメイ星人の姉弟が、いろいろトラブルもあって果たせず、結局二人でエッチという話。毎度コミカルでキュートな絵柄だが、触手を駆使したエッチシーンは案外ボリュームがあって実用にもオッケーな感じ。楽しそうに描いてていいです。ゴージャス宝田「妹ゴコロ。」は7回め。完全にラブラブでエッチしまくっていた兄妹だったが、妹に初潮が来てしまって関係が変化。二人の中はギクシャクしてしまう。シリアスなストーリーになってきたけど、今後どう展開させていくのか楽しみ。全10話くらいかな?

 榊原薫奈緒子は久々の登場。「まじょっこモノ」。ネットのキャラクターチャットで女のフリをして活躍していたオタクが、オフ会に出るとかいっちゃって困ったはめに。そのあたりを、どっかで見たことのある魔女っ娘たちがなんとかするけどタイヘンなハメにという話。細部までキッチリしたカワイイ絵柄でギャグ展開。楽しいけれどもエッチなシーンもちゃんと使える感じです。小林王桂「熱病粘膜感染」。熱出して寝込んでいる男子のところに、いつも彼を振り回している女子が看病に来て好き勝手やってエッチもしてくという内容。女の子の表情がイタズラっぽくてなかなか。あと今号には本当に久々の馬利権造「金融侮辱列島II」も掲載されている。もっとコンスタントに描いてくれると良いのですがのう。

【雑誌】コミックメガドリーム 11月号 東京三世社 B5平

 個人的な印象としてはやはりイマイチ。コミックと小説のハイブリッド誌ということだけど、今のライトノベルの流れからすると、コットンコミック的な野暮ったさはちょっと合わないように思える。編集後記にも「どうにも苦戦」とあり。漫画のほうでは成田マナブの家庭教師のおねーさんと生徒の少年のH話である「夏が終わる」がわりといい雰囲気。めがねっ娘で年上ながらオクテっぽいかてきょさんがちょっとかわいい。あと渡辺ヒデユキのショートが下らなくてけっこう好き。


9/16(木)……サギ師倭人伝

▼ここ数日ちょっと忙しくてアニメがたまっていたけど、今日はなんとか3本ほど。

▼アニメ「天上天下」[Amzn:(1)/)(2)/(3)/(4)/(5)]が最終回。あまり期待しないで見始めたが、これまでも何度か書いてきたとおり存外面白かった。最終話も原作が終了していない時点としては、まあ無難な出来。ギャグもけっこう利いてて面白かったし。もしSECOND SEASONをやるとしても無理なくつないでいけるんじゃないだろうか。原作は展開が遅くなって途中で物語が追えなくなってしまうきらいがあったが、アニメ版のほうはアクションやギャグでメリハリをつけて、飽きさせずに見せる工夫ができていたと思う。「ほかの作品はさておきどうしても」というタイプではないかもしれないけど、エンターテインメント性が高く、気楽に見られる作品だった。

▼「サムライチャンプルー」[Amzn:(1)/(2)/(3)]は地上波放映ではラス前となる第16話。ムゲンのいい加減さにフウが怒り、トリオ・ザ・チャンプルー解散の危機。深い山の中でバラバラになった3人だが、ムゲンにいきなり矢を射掛けてきた侍がその後川に落ちたフウを助け、ジンにはかつての道場の後輩が斬りかかってくる。ちょっとひまわりの匂いのする侍っぽい香りの漂うあんちゃんの登場でどうなるか。でもまあ17話の時点ではひまわりさんは出てこないでしょうな。18話以降はあるんかなあ。BS FUJIで放映してくれるといいんだけど。

▼「鉄人28号」[Amzn:(1)初回/(1)/(2)/(3)/(4)初回/(4)/(5)]は第24話。サブタイトルどおり、Dr.マシリキは生きていた。まあ非生存確率は0.1%もないだろうとは思っていたけれども……。いやー、やっぱ悪い奴だね、このシトは。正太郎くんが子供なのをいいことに、自分の好き勝手に操ってます。あと高見沢さんと、すっかりそのダーリンと化した村雨のかけ合いはほのぼの。

【雑誌】モーニング 9/30 No.42 講談社 B5中

 別冊モーニングに掲載された作:草薙だらい+画:夏目義徳「P専嬢のダリア」が本誌に登場。消費者生活センターの相談員で、サギ師対策のスペシャリストである毒島ダリアが、引き落とせない5000万円の小切手で商品をだまし取られそうになった町工場を救うという内容。ズバッズバッとお話がダイナミックに進んでて、なかなか読みやすい作品となっている。あと冬目景の月イチ連載「ハツカネズミの時間」は3話めが掲載。ぼちぼちお話は進んでいるんだけど、月イチだけに、もうちょっと1話1話のインパクトは欲しいかなという気がする。

【雑誌】ヤングサンデー 9/30 No.42 小学館 B5中

 北崎拓の新連載「クピドの悪戯−虹玉−」がスタート。第1話は学生のころ「童貞&処女で結婚したい」とかいってて、そのまま結婚できないでいた男が、職場の女の子とちょっといい感じになりかけるが、かつて修学旅行時に顔に精液を引っかけちゃった相手である同級生の女性にオナニーしているところを目撃されて……という出だし。次回に続いているけど扉ページには「恋愛オムニバス」って書いてあるから、何回かごとにお話は入れ替わるんかな。小田原ドラゴン「小田原ドラゴンくえすと!」。今回は面白かった。キテレツなオリジナルオナニーグッズを作り上げることに生涯を捧げている、オナニー界のエジソンこと器具田こするさんを取材。たいへんくだらないうえに役に立たなさそうで素晴らしい。器具田さんの中ニの少年のような笑顔も素敵だ! こういう業の深い人たちの出てくる話がやっぱ好きだなー。

【雑誌】ヤングジャンプ 9/30 No.42 集英社 B5中

 井上雄彦「REAL」が掲載。24話め。今回はケガをして陸上が絶望になったが、車椅子バスケの選手と出会って再起を志すあたりのエピソード。ただ単に根性根性で行くんじゃなくて、挫折したときの話も丁寧に作ってあってしっかり読ます。ときどきしか載らないけど毎回面白い。

【雑誌】週刊少年チャンピオン 9/30 No.42 秋田書店 B5平

 水島新司「ドカベンスーパースターズ編」。今だに札幌ドームでスーパスターズと日本ハムの初戦とかやってて、この時期だというのにたいへんアッパーな内容。水島先生は無敵だ。ところで日本ハムということで今回は新庄が大活躍で、エンピツ転がしで狙い球を決めるというシーンがあって、よくそんな小ネタ覚えてたなあとちょっと感心した(参考:デイリースポーツ)。あと新庄のプレーぶりを見て山田が驚いてるけど、山田やら岩鬼やら殿馬のほうがよっぽどヘンなことやってるよなーとも思う。桜井のりお「子供学級」では梅子とメカ梅子ZRIIが対決。メカ梅子も案外カワイイけど、やることはいつもながらむちゃくちゃ。

【雑誌】オースーパージャンプ 10月号 集英社 B5中

 作:武内伸+画:大泉孝之介「ラーメン人物伝 一杯の魂」。今回は博多一風堂の河原成美を取材した内容。ラーメン自体はよく分からんけど、「プロジェクトX」的なお話としてはきっちりできてる。器用な人ですなあ。


9/15(水)……禅師銅鐸

【雑誌】近代麻雀 10/15 竹書房 B5中

 清田聡の読切シリーズ「戦略機甲麻雀遊具ガンタック」の第3弾「老卓の手向け」が掲載。このシリーズは、高度な人工知能を備えており歩いたり代打ちもできる全自動卓ガンタックと、その開発者のおっちゃんが放浪の旅を続けていくというもの。今回はろくでなしの雀荘店主と、廃棄寸前の全自動卓が繰り広げるドラマ。なんかものすごいシュールな状況なんだけど、そのくだらなさが面白い。作:小池一夫+画:ふんわり「花引き−ヴォルガ竹之丞伝−」。いつも本当にムチャクチャなのだが、次はどんなヘンなことしてくんのかなーと思って目が離せない。今回も麻雀はわりとどうでもよくて、世界一のアゲマンねーちゃんエペの乳を出すのが目的という感じ。見ル野栄司「モー牌の達人」。美牌倶楽部に差し向けられた牌ヶ峰の刺客はまったく役に立たなかった! いつも本当に馬鹿馬鹿しい。美牌倶楽部の面々の行動のレベルの低さは感動モノ。

【雑誌】ビジネスジャンプ 10/1 No.20 集英社 B5中

 尾玉なみえ「スパル・たかし」。たかしがなんだか見合いをすることに。相手は妖精。身長差1メートル以上くらいの恋。まあオヤジも妖精だから別に良さげな感じだけど。ところで妖精の女の子、じゅん子16歳はけっこうカワイイと思ったりした。作:近藤雅之+画:有賀照人「警視総監アサミ」。なんと連載5周年。よくこんな漫画を5年も……。ビジネスジャンプって本当に独特な雑誌だよなー。甲斐谷忍「ONE OUTS」。身売りを目前にしてリカオンズの面々が奮起。ちょっと感動的な状況ではあるが、渡久地はどう動くか。現在のプロ野球の混迷状況もあるし、なかなか興味深い。

【雑誌】週刊少年サンデー 9/29 No.42 小学館 B5平

 短期集中連載だった椎名高志「絶対可憐チルドレン」が最終回。超能力少女3人が暴れまくってて楽しかった。3人組のお守役のおにいちゃん皆本もいい人っぽくて好感度は高め。アンケートが良ければ続きもあるっぽいけどどんなもんでしょうな。新人・寺嶋将司の読切「アッパーズ」は、人類に進化の兆しが見え始めたころの話。特異体質の持ち主で「アッパーズ」と呼ばれる人たちの一人である少年が活躍するアクションモノ。ちょっとアッパーズたちの能力が便利すぎるようなきらいはあるものの、デフォルメの利いた描き慣れた感じの絵でわりとまとまっている。うまいとは思うけど、微妙に角を丸めちゃう作風という感じで、強烈にインパクトを残すってほどでもないかなあ。

【雑誌】週刊少年マガジン 9/29 No.42 講談社 B5平

 日向武史「あひるの空」が巻頭カラー。最初のころはキャラが井上雄彦のに似ててどうかなーと思ったが、けっこう面白くなってますな。スタンダードにしっかりバスケものをやってて着実。コージィ城倉「おれはキャプテン」。超中学級投手・蝦名がカーブを織り交ぜたピッチングをしてきて狛駒中打撃陣が苦戦。蝦名のモデルはやっぱりコージィ城倉の好きな石井一久なのかな。なんとなく今年のドラフトの目玉の一人でもある日大の那須野っぽくもある(参考:スポニチ 5/26)。

【雑誌】エンジェル倶楽部 激花 Vol.6 エンジェル出版 B5平

 平野武士「学校の猥談II」。トイレのおばけ「トイレのまん子さん」と間違われたことを利用して、男子生徒をさんざん食いまくっている女教師さんの話。肉弾ばいんばいんでエロめだし、女教師さんのキャラも立っててけっこう面白い。奴隷ジャッキー「これが正しい○学校きょーしDa!!」。タイトルから分かるとおりロリもの。変態教師が生徒の女の子に正しい体当たり教育というお話。キャラは相変わらず濃いけどお話はもう一ひねり欲しいかなあといったところ。


9/14(火)……やまとなDISCO

▼ちょっと忙しかったりしたので、2日ほど運動をサボり。なんだか落ち着かない。

【雑誌】イブニング 9/28 No.19 講談社 B5中

 佐藤マコト「サトラレ」。ここのところクライマックスっぽい展開で来ていたが、今回は一転して政治家志望のサトラレ・岩田の話。機密事項がすべて漏れ出してしまう反面、クリーンで、熱意がダイレクトに伝わるサトラレの出馬は選挙民にどのような影響を与えるか、という内容。シチュエーション的になかなか面白いし、興味深いシミュレーションだと思う。古林海月「米吐き娘」。とんでもなくマズいけど冷害などにもむちゃくちゃ強い、なんもしないでも勝手にもさもさ育ってしまうヘンな米・プチミノリをどうにかしようと、米吐き娘が奮闘。なんだかずいぶんヘンな話になってきてるなー。まあ最初っからヘンな話といえばヘンな話なんだけど。マイペースに進んでてちょっと気になる作品。あと米吐き娘が米を吐くシーンは妙に気持ち良さそう。ざらざらという擬音がいい。

 川畑聡一郎「S60チルドレン」。今回はカワイくて惚れっぽく、そのせいで周囲の人間関係をむちゃくちゃにしてしまう魔性の娘っこの話。いつもながらお話は一筋縄ではいかない。「子供社会も甘くはないんだぜ?」的作品は、あんまりやりすぎると現実離れしたものになりがちだけど、この作品の場合はリアリティはきちんと確保している。ぐねぐねとお話が進んでいるように見えて、ツッコミや反論の芽となりそうな部分をこまめにつぶしながら、周到にお話を進めでいくので得も言われぬ説得力がある。「子供がここまで考えてるかな?」と思いつつ、「いや考えてるのかもしらん」と納得させられてしまうものはある。この語りの力はなかなか大したもんだと思う。

【雑誌】ヤングチャンピオン 9/28 No.19 秋田書店 B5中

 葉月京「恋愛ジャンキー」。エイタローと地井さんの話をググッと進めるのかと思ったら、久しぶりに絵夢ちゃんが登場。ちと肩透かしを喰らわされたような気分だったけど、わりとかわいそうな別れ方をさせたキャラなんでアフターフォローがあるってのは悪くないかな。井荻寿一「魔月館奇譚」はみんなで海だ編の後編。管理人さんの水着ほどけシーンがいろいろあって眼福、という感じ。ものすごいエッチというわけでもないんだけど、多幸感あり。

【雑誌】漫画サンデー 9/28 No.37 実業之日本社 B5中

 作:末田雄一郎+画:本庄敬「蒼太の包丁」はサンマのお話。こういう料理屋さんではどういった焼き方してるのかはけっこう興味ある。今年はサンマが豊漁だそうだしタイムリー。作:五島忠雄+画:三山のぼる「雲の切れ間から」は月イチ連載。ものすごく立派な巨乳にコンプレックスを感じてて、ちょっとでも胸を小さくしようとダイエットに励んでいる奥さんが主役のほのぼの漫画。淡々とした絵柄なわりに案外色っぽくて良いと思う。

【雑誌】園ジぇる THE ORIGIN Vol.1 茜新社 B5平

 例の極小幼女系本が今号からB5平とじの雑誌化!……とか思ったら、12月発売予定の次号ではまたA5判のアンソロジー形態に戻っちゃうらしい。イッパツネタだったのですかのう……。それにしちゃこれまでのA5判「園ジぇる」シリーズを収納できるボックスがおまけで付いてて気合いは入っているけれども。まあジョークだとしてもこれくらいやってくれるんならいいかな。

 執筆陣は以下に示すとおりでなかなか粒ぞろい。カワイイ絵の人が揃ってるなーと思ったら、いきなり三条友美がロリ漫画「蕾−狂い咲き−」を描いてて笑ってしまった。これは作戦勝ちですな。またそのほかの漫画では、春風うにぽ「おさそい。」が良かった。幼女さんがワクワク顔でかっこいいお兄ちゃんを家にお迎えして、友達と一緒にえっちなことをしちゃうという内容。みなさんのうれしそうな顔がかわいい。あとおジャ魔女的コスプレをしてる姿も良かった。それから芹沢ゆーじ「やまとなでなでしこしこ」は、幼稚園の先生としている女の子が、やんごとなきご身分であるのだろうなと想いをめぐらさざるを得ないような内容となっているあたりが面白かった。名前は「真緒さま」。そのほかでは横山葱、大山田満月、MASSIROあたりが良いな〜という感じ。まあ自分の場合、巨乳のほうが好きだし、ここまで幼いとエロ的にはストライクゾーンじゃないのだけれども、可愛い絵の人が多いので見てて楽しい本ではある。鬼畜度も高くないので後味も悪くない。

【漫画執筆陣】目高健一、横山葱、芹沢ゆーじ、大山田満月、徳田しんのすけ、MASSIRO、みそおでん、あわじひめじ、春風うにぽ、mizu、緋健龍彦、てるき熊、天祥輝、TM、三条友美、関谷あさみ
【イラスト】大原久太郎、みゅらっち、三浦靖冬、飛龍乱、ちゃたろー、上連雀三平、水無月十三、まぐろ帝國、いかがわ四郎
【ポスター】きくらげ/目高健一

【雑誌】ポプリクラブダイハード Vol.4 晋遊舎 B5平

 ichi「ベンチのお兄ちゃん」。公園で幼女さんを観察しながら自慰行為をしていたデブのお兄ちゃんを、年上の女性が誘惑してエッチになだれ込むというお話。このお姉さんがむんむんしててなかなか。あろうれい「ささやかなり…」は心の痛む話。レイプされたショックで2年間引きこもってて復学した女の子が、新しいクラスでも浮いた存在となり周囲の容赦ない視線にさらされ、ついにはまたしてもレイプされてしまうという話。彼女に恋する少年がいて、好きな人が目の前で別の男にヤラれているシーンはエロいけれどもやっぱし切ない。


9/13(月)……D+部

▼未読物
【単行本】「恋文日和」3巻 ジョージ朝倉 講談社 新書判 [bk1][Amzn]
【単行本】「NAKED STAR」 大暮維人 コアマガジン A5 [Amzn]
▼14日売り
【雑誌】園ジぇる THE ORIGIN Vol.1 茜新社 B5平
【雑誌】ポプリクラブダイハード Vol.4 晋遊舎 B5平
▼15日売り(たぶん)
【雑誌】エンジェル倶楽部 激花 Vol.6 エンジェル出版 B5平

【雑誌】ヤングキング 10/4 No.19 少年画報社 B5中

 以前読切で掲載された大和田秀樹「ビーチできゅ〜」が連載化。女子ビーチバレーの女王と呼ばれるお象夫人に、新パートナーとして指名されたくらげちゃんが、ものすごいパワーと生命力とお馬鹿さ加減で活躍していくという話。いつもながら勢いがあって楽しい。松浦聡彦「Brother S」はシリーズ連載開始。なんでも屋をやってる稲垣&田代の二人が、とある女性の記憶を取り戻すという依頼を受けたところ、それがきっかけで事件に巻き込まれるという第1回。アクションもので手堅くまとまっているけど、その分強烈なインパクトもないかな。

 富田亜紀良「GUYS」。とあるカメラマンにモデルとして目をつけられた少年・風祭涯。今回はその学校生活のお話。ガイのことをちょっとイイなと思って見つめている学級委員長女子がなかなかいい感じ。佐野タカシ「イケてる2人」は大江戸編ということで、舞台を江戸時代に移していつものキャラたちが活躍するという話。花見沢Q太郎「ももいろさんご」。水族館で職員をやってるかれいちゃんが、すでにバレバレであった思いを三悟に伝えるという回。分かりやすくて面白い娘さんですなあ。しかもかわいい。

【雑誌】ヤングマガジン 9/27 No.42 講談社 B5中

 原作・プロデュース:Yoshi、漫画:Tetsuの新連載「Deep Love [REAL]」がスタート。ホストもののようで、原作小説は女子高生に人気で200万部だか売れてるらしいのだが、知りませんでした。Tetsuは絵柄からしてこしばてつやでしょう。なお今号にはYoshiインタビューも掲載されていて『大きなテーマは「人は夢によっていつでも変われるんだ」「愛によって変われるんだ」っていう2つの思い』とのこと。きらたかし「赤灯えれじぃ」。いよいよ初H……ということになってアガりまくるサトシ&チーコ。本当に初々しくて微笑ましい。福本伸行「賭博堕天録カイジ」。いよいよギャンブルスタートと思ったがまだ引っ張る。なんか今回は話がうますぎて失敗しそうな空気がぷんぷん。三田紀房「甲子園へ行こう!」は神奈川大会決勝戦が決着。で、次回最終回とのこと。

【雑誌】ビッグコミックスピリッツ 9/27 No.42 小学館 B5中

 石原まこちん「THE 3名様」。フライドポテトをぞんざいに扱うミッキーに対し、ふとしが断固とした対応をする回。「揚げたてのポテトはまずは何もつけずにプレーンでいくべき」「ポテトが一番おいしいコンディションをキープできるのは出てきて2分が限度」などなど、たいへん納得できるものがあった。全面的に同意。あとさくらももこ「神のちからっこ新聞」はシュールで面白い。

【雑誌】週刊少年ジャンプ 9/27 No.42 集英社 B5平

 作:稲垣理一郎+画:村田雄介「アイシールド21」。ようやくデビルバッツの第2のレシーバーがデビュー。デビルバッツの着実な戦力アップが感じられて気持ち良かった。安定して面白いですな。作:大場つぐみ+画:小畑健「デスノート」。最終的にはライトのところにデスノートは戻ると思うんだけど……。うーむ。あとライト&Lの松田に対するあしらいっぷりがちょっと笑った。この二人のコンビネーション自体は何やってくるか分からなくて面白い。ふとどっちが攻でどっちが受なのか気になったが、このあたりのサイト数を見る限りでは月×Lが若干優勢なものの、L×月もそれなりにあり、どっちも可って感じなのかな。許斐剛「テニスの王子様」。今回は「ビーチバレーの王子様」編。下らなくてけっこう笑えた。本編のテニス編よりこういうほうが好きかも。

 いとうみきおの読切「秘密兵器ハットリ」。いろんな部活の助っ人を引き受ける「秘密兵器部」の服部体育が、剣道部の助っ人として大暴れするというお話。着想自体はありかもしれないけど、ギャグに行くのか、ハットリの活躍で押すのか、ちょっと中途半端。あと剣道のルールについてはちょっと怪しいところも。普通「一本勝ち」はあっても「優勢勝ち」ってのはないんじゃないかなあ。少なくとも高校の公式戦レベルでは。あと二刀流もありなんじゃないかと思ったけど、高校生以下はダメなんだっけか(参考:NAVER知識 plus)。まあアレはものすごく腕力がいるらしいので、高校生以下では難しいと思うけど。「六三四の剣」の乾俊一は二刀流だったよね、そういえば。

【雑誌】別冊マーガレット 10月号 集英社 B5平

 浅田みかの読切「マイフレンズ」が掲載。お話のほうは、中学時代の元カレと「お互いのことがまだ好きだったら半年後に2人で行った海で会う」という約束をしていた女の子が海に行ってみたものの、彼には会えず、その寂しさを高校の友達に救われるという内容。お話のほうも悪くないが、むしろペンタッチの面白さが気になった。別マホームページ内のピヨトコステーションで絵がちょっと見られる。咲坂伊緒「溺れる少年」も読切。それまでいろんな女の子とつき合ってきたけど、どうも恋愛に本気になれなかった男子・溝口が、ある日バッタリ出会った女子に一目惚れしてつき合うようになる。しかし溝口のそれまでの噂を聞いていた彼女は、自分が本気になったら彼が離れていくのではと疑心暗鬼になり……というストーリー。まあこのにいちゃんも自分勝手といえば自分勝手だけど、若者らしい恋愛模様って感じでなかなか良かった。永田正実「恋愛カタログ」。笹錦さんの恋がビックリの急展開。続きが気になります。

【雑誌】comic天魔 10月号 茜新社 B5平

 そうま竜也「もっちゃん」が良かった。なんだかマイペースなめがねっ娘の宮本理奈、通称:もっちゃんが、雨にずぶぬれになっているところを先輩男子に声をかけられて、「じゃあエッチなことしよう〜という話。唐突ではあるけど、もっちゃんのちょっとヘンな女の子っぷりが出てて面白かった。あと地味めな図書委員風の容姿もかわいい。鉄条網アキラ「兄←妹」。なんか絵柄といい登場人物といい、もろに「恋風」で笑ってしまった。兄のシャツの匂いをくんくんしてオナニーしていた妹と、お兄ちゃんがエッチという内容。


9/12(日)……ゴーニーズ

▼アニメ「レジェンズ〜甦る竜王伝説〜」[Amzn:(1)]第23話「君と見上げた夜の空」。いやー、面白い面白い。レジェンズ同士の争いにこれ以上巻き込むまいといったんは子供たちの元を離れたシロンだが、一緒に花火を見ようと探しにきたシュウによって助けられ、風のサーガ・シュウとの絆を確認する。シュウとシロンの再会シーンにはけっこうグッとくるものがあったし、シリアスな展開の中でも小ネタギャグをピシピシと差し挟むのも忘れない。シュウも今回はちょっとカッコ良かった。あと花火シーンも良かった。シュウ、メグ、マックの浴衣姿はかわいくて微笑ましいし、シュウの父母やダークウィズカンパニー3人組、ハルカ先生、ワニ、ネズミファミリーといったサブキャラが花火を見上げているシーンは和んだ。シリーズ通してここまで目立った作画の乱れもないし、安定して面白い。2004年度のアニメ作品ではやっぱ一番好きだなー。

【単行本】「今日の5の2」 桜場コハル 講談社 B6 [bk1][Amzn]

 なんだか今さらながら。ちょっと仕事の関係で必要かな〜と思って買ったけど結局使わなかったもの。発行は2003年11月。

 お話のほうは小学校5年2組の少年少女たちの、ちょっとHなトキメキにあふれた生活を描くという感じ。といっても別にむちゃくちゃHというわけではなくて。なんというか「子供から見たらエロいけど大人から見たら微笑ましい」ことや、「大人がやるとシャレにならんけど子供はそんな意識もなくやってる」こと(例えばスカートめくりとか)といった、境界線的な領域を巧妙にたどっている感じ。だから大人からするとちと羨ましいんだけど、本人たちはごく自然的な味が出てると思う。子供たちの個体識別がちょっとしにくいかな〜という気はちょいとするものの、甘いドキドキ感がサラッとふんだんに盛り込まれてて、軽い萌えに鼻がスピスピいいそうな内容に仕上がってます。

【単行本】「フェアリーアイドルかのん」1巻 袴田めら ポプラ社 新書判 [bk1][Amzn]

 袴田めらの商業初単行本。歌が大好きな小学生3人組かのん、まりか、こだまが、人間の歌のハーモニーをエネルギーにしている妖精さんアルトと一緒に、アイドルを目指すというお話。袴田めらの作品は同人誌で何度も読んでいるけど、作風の違いにはちょっと驚き。同人誌のときはクールというかおすまししている感じがあってそこが良いところでもあったのだけど、本作はプレコミックブンブン掲載ということもあって、ずいぶん子供向けに振ってきている。絵のほうも明るくキュートでロリっちくなっている。ストーリー面では幼年向けではあるけれど、まあ女の子たちが楽しそうに歌っている様子はカワイイし、メルヘンチックでもある。びっくりするようなところはないけど手堅くまとめてる感じ。

【アンソロジー】アイラDELUXE VOLUME.26 三和出版 A5平 [Amzn]

 掘骨砕三「泥魚」。好意ゆえにシンコ少年に意地悪をしてしまう酢味噌ちゃん。ところがイタズラが過ぎてシンコは下水の町に落ちてしまい、彼を探し行った酢味噌ちゃんもそこで奇妙な生き物のおねえさんと一緒に暮らすことになる。今回もキュート&グロテスクな独特の掘骨下水街ワールドを描いているけど、インパクト的にはちょっと弱めかな。天竺浪人「アナナメ」。尻穴での性交のことしか考えられなくなってしまった奥様の行動はさらにエスカレート。尻、フェラチオと天竺浪人の趣味なんだろうな〜と思える部分がダイレクトに出ててなかなかエロいシリーズ。


9/11(土)……位相が思惟から

▼AmazonでIBMのトラックポイント用キャップ[Amzn:ソフト・ドーム/クラシック・ドーム/ソフト・リム]を買う。今回注文したのはソフト・リムタイプ。で、今日届いたんだけどAmazon箱が無駄にデカい。広辞苑くらいのサイズの箱に、紙を丸めた梱包材に埋もれて、キャップ10個入りのビニール袋がちょりっと入っていた。こんなのマッチ箱程度で収まるだろうに……。まあほかのモノと一緒に頼んだから送料は無料だったんでいいんだけどねー。

▼アニメ「DearS」[Amzn:(1)/(2)/(3)]は、ミゥが先生役になってみんなでお勉強会する話。あとはニアが幾原兄妹とおともだちになる。作画は微妙に崩れそうなラインをフラフラしつつも、ほのぼのまったりとしててけっこう楽しい。レンは奴隷だけあってなんとなく犬っぽいなと思う。主人に誉めてもらいたがるところとか。小屋(=押入れ)に収まってお気に入り物件(メロンパンの袋とか)を集めてるところも犬気質。

▼「ニニンがシノブ伝」[Amzn:(1)]第10話。なんかクリスマスネタ。もしかしてコレって元々は秋スタートの予定でズレたとかかなーとか思ったが、第2話で花見ネタとかやってるからそーゆーわけでもないか。「ケロロ軍曹」[Amzn:(1)/(2)/(3)/(4)/(5)/(6)]はコンスタントに推移しててソツがない。DVDもファミリー向けだけあって、4話収録で3900円とバンダイビジュアルにしちゃー安いっすね。

【雑誌】コミックビーム 10月号 エンターブレイン B5平 [定期購読:eSicon

 「これから定期購読はeS!BOOKSiconのほうで申し込んでくれー」というお達しが。出版社直販の定期購読で付けていたおまけは、eS!BOOKSのほうでも11月号から付けてくれるそーです。あっちは送料も無料だし、次の更新時には切り替えるようにします。またビームのWebページがリニューアルして「空間コミックビーム」になるとの由。今度は会員登録制の「コミックビームの読者を中心としたコミュニティサイト」になるそうで、ビームの巻末読者ハガキで申し込むと仮パスワードが発行される仕組み。詳しくは買おう、コミックビーム。あと今号には「恋の門」の映画情報や、「砂ぼうず」「エマ」のアニメ化情報もあり。

 須田真太郎の新連載「ハードコアパパ」がスタート。ロックスターにはなれなくてハードコアプロレスのレスラーとなった男、ボルケーノ坂田の前に、ずいぶん昔に別れた女との間に生まれた息子が現れ、なんだか「給食費をくれ」といってくるという出だし。相変わらずの泥臭く男臭い情念があふれまくった作風でやはり期待してしまう。この人の作品で期待を裏切られたことはあんまりないしね。羽生生純「青 オールー」。まさに決戦前夜という感じ。差脳の描いた絵が、どのような殺戮劇となって現実化するのか楽しみ。殺し屋おばさん線子の活躍にも期待したい。

 森薫「エマ」。ロンドンでウィリアムと再会したエマは、憑き物が落ちたかのようにウキウキ仕事。それを怪しむ男も一人。最近ふさいだり泣いたりしていることが多かったので、なんだか新鮮に感じました。志村貴子「放浪息子」。交換日記がバレて大いに傷ついた高槻よしのさんが、大人であるユキさんに相談して一つの決意を固める。うーん、思わず頑張れ〜とかいいたくなりますなあ。いわれても困るだろうけど。なお今回は高槻さん、ユキさん以外の人はほとんど出番がありません。桜玉吉「御緩漫玉日記」。タモキチ氏がアシスタントのめがねっ娘とサシでしゃぶしゃぶに行く約束をしてしまいあららららという回。ちなみにまだ行ってはいないです。他人の恋愛話というのは気楽に読めていい。

【雑誌】マンガ・エロティクスF vol.29 太田出版 A5平 [bk1][Amzn]

 ちょっと入手が遅れてしまいました。で、今号から増ページ。まず巻頭で青木光恵の新連載「パパイヤ軍団☆」がスタート。キャバクラで働いている二人の女性、フェロモンぷんぷんのちえりと、クールビューティな美果の二人のお話。なんか仲の良い二人ではあるが、美果はちえりに対して真剣に恋愛感情を抱いてて……という第一話。まずはドタバタラブコメという感じで順調な滑り出しかな。あんまりフェティッシュな感じはしないけど、カラッとしてて楽しくはある。

 安田弘之「ラビパパ」も新連載。紺野さんみたいな妻(ていうか本人かもしれませんが)を持つ、うさぎ顔のパパさんの日常を描くほのぼの漫画。小田扉「あたし忙しいから!」は、柱のところに『小田扉式「ある愛のかたち」シリーズ復活!!」とあり、こちらも第1話。内容としては、浮気の嫌疑をかけられて思わずばあちゃんに手をあげてしまったじいちゃんに対し、孫娘のり子が世話を焼くというもの。セリフを一言も発することなくヘンな行動をしているじいちゃんばあちゃんの様子が妙におかしい。次回は1月5日発売のvol.31に掲載予定とのこと。

 三宅乱丈「秘密の新選組」。近藤のイタズラによって女になる薬を盛られてしまった新選組の面々(土方、沖田、原田、藤堂)。そんなこんなで困った事態になるなか、池田屋事件が始まってしまう。ナンセンスで単純に笑える。とくに女にされて怒りまくる原田左之助の様子がイイ。よしながふみ「愛がなくても喰ってゆけます。」。今回はおいしいうなぎの話。最近食い物系の話にはとても弱い私なので、案の定、うなぎをもりもり食いたくなりました。雁須磨子「ファミリーレストラン」。いつものファミレスのクーラーが止まってみんな汗だくという回。前号に掲載されてればベストタイミングでしたな。駕籠真太郎「ロード・オブ・輪具」は、呪われたマワシを手に入れてしまった関取・風炉土が主人公。あの名前のくせにむさ苦しい力士であるところが妙におかしい。

【単行本】「イケてる2人」18巻 佐野タカシ 少年画報社 B6 [bk1][Amzn]

 いつもながらちゃんとラブコメしてるし、キャラクターもそれぞれ人情味があり、好感度が高くて読んでて楽しい。龍虎と桜井はそのうちくっつくのかなー、とか。


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