2/20(火)……イッツ・オートメティック
【雑誌】ヤングチャンピオン烈 3/25 VOL.5 秋田書店 B5中 [Amzn]
最近の秋田書店系列の雑誌における、エロ漫画業界からの人材引き抜きっぷりはものすごいものがあるけど、この雑誌がそれについては一番強烈。今号では掘骨砕三、春輝、猫守麻里鈴が初登場したほか、以下に示すような執筆陣を登用。「チャンピオンREDいちご」はまだ一般方面育ちの人も多かったけど、こっちはもう完全に「エロ漫画家」として認識されている人ばっかり。それにしてもまさか掘骨砕三とはねえ……。びっくりしましたよ。次号は土居坂崎とむつきつとむも登場する予定らしいし。この攻勢は、本職のエロ漫画業界にとっても脅威でありましょう。全員が全員こっちに定着するとは思わないけれども、この調子で売れ筋作家をもりもり引き抜かれていったら、どうしたって戦力ダウンは避けられないし。
で、掘骨砕三の読切「湖のひみつ」は、主人公の青年が、友人の営んでいる養鯉場のある田舎で見た不思議な生き物のお話。その生き物は生態はまるっきり魚。でも見た目は人間の女の子。そういうのがいけす一杯にわらわら大量に泳ぎまくっている様子は、かわいいようでかなり異様。まあフラミンゴRとかみたいなグロいのができる場所でもないんで、掘骨砕三にしては大人しめとした内容にはしてきている。とはいえ、淡々&まったりした雰囲気は落ち着きがあって好ましくはある。掘骨砕三がすごい才の持ち主であることは間違いないので、今後、この人がガシガシ容赦なくやりたい放題できる場所が見つかると良いのだけど。
連載陣では、みた森たつや「僕とカノジョのホント」が甘ったるいラブラブな空気が満載で楽しい。巨乳大好き少年である広樹をめぐり、幼なじみの年上お姉さん・メグ姉と、同級生巨乳めがねっ娘・立花さんが、銭湯を舞台にバチバチ火花を飛ばす。かたやデレデレ、かたやツンデレ。うーん、どっちも良いですなあ。今後も濃厚で甘ったるいラブコメムードに満ちた作品になっていきそう。
葉月京「恋愛ジャンキーSS」は、ヤングチャンピオン本誌でやってる「恋愛ジャンキー」の番外編。今回はエイタローの最初のカノジョだった絵夢ちゃんが出てくるサイドストーリー。最近まったく出番のなかったキャラだったので、正直なところ「あー、そういえばそんな人もいましたな」とちと懐かしい気分になった。このほかでは、あずまゆき「SCHOOLMATE」が、つるぺた中学生女子がええ感じでなかなか楽しうござった。
【執筆陣】葉月京、東鉄神、上月まんまる、猫守麻里鈴、Cuvie、春輝、D.P、あづまゆき、みた森たつや、永野あかね、松山せいじ、掘骨砕三、RIKI、めいびい、THE SEIJI、和六里ハル、ホリユウスケ
【雑誌】漫画アクション 3/6 No.5 双葉社 B5中
やまだ浩一の新連載「ラーメン大百科」がスタート。ラーメン好きの主人公が、トラックの運転手に拾われるが、この運ちゃんが全国行く先々で三食ラーメンを食いまくってる超ラーメンマニア。そこで主人公はこの運ちゃんに弟子入りして、全国のうまいラーメンをくいまくっていく。原作・原案の人の名前はクレジットされてないけど、この手のお話だけに何かしら情報元はあるんでしょうなあ。
武富健治「鈴木先生」。以前教育実習で学校に来ていたイケメン教師が、正式に新任教師としてやってくることに。この男と小川さんの関係は大いに気になるところだが、酢豚事件のときの樺山さん、人が良さそうな河辺さん、鈴木先生の同僚女教師と、各方面で女性キャラも今回はいろいろ目立っていた。中でも個人的には、まなざしと髪止めが妙に色っぽさを醸し出している女生徒・河辺さんが気になるところ。
作:内田春菊+画:イワシタシゲユキ「ぬけぬけと男でいよう」は最終回。浮気中の主人公がぐだぐだ思い悩み続けながら、それでもなんとか生活していくというお話。主人公がどんどん息苦しい状態になっていく様子は緊迫感があってけっこう読ませるものはあった。あと国友やすゆき「新・幸せの時間」は、主人公と小夜子が病院ファックしてます。そしてキュウリOL、遠藤さんの暗躍も見逃せない。頑張れ遠藤さん。次は米茄子でゴーだ。
【雑誌】ビッグコミックオリジナル 3/5 No.5 小学館 B5中
高橋留美子劇場の最新作「事件の現場」が掲載。平凡なおっさんである主人公とその妻子、母親が住む家に、交通事故に遭った主人公の姉が帰ってきて、しばらく一緒に暮すことなる。姉には別に悪気はないのだが、実家とは違った流儀を持ち込んだ主人公嫁となんだかんだでぶつかっちゃって……といった感じの平凡なご家庭のドラマを描く。ものすごくありふれた出来事であり、珍しいことをやっているわけではないのだけど、それをとくにしみったれた感じは抱かせずに読ませちゃうあたりはさすがにうまい。テンポが良くて、本当に安心して読める。
石塚真一「岳」は、雪山での救助のさいに三歩がよく世話になっている、ヘリコプター乗りの牧という男を描いていく。シビアで口は悪いが腕は確か。なかなかシブいキャラです。今回のエピソードは続き物。牧のやりようにクミは納得していないようだけど、次回でどういうふうにお話を落とすのか楽しみ。
【雑誌】漫画サンデー 3/6 No.9 実業之日本社 B5中
法田恵の読切「社内迷子案内」が掲載。子供のころ会社に迷い込んでそこで裸の女性を目撃した主人公が、大人になってその会社に入ったときに、何か見覚えのあるような気がする女性と出会い……といったお話。ちょっと不思議な感じでお話を進めて、いつもながら軽い感じでエッチに突入。柔らかい絵柄とお手軽なノリで、相変わらず手堅い作風。ちょうどいい感じで誌面が華やぐ。
【雑誌】花とゆめ 3/5 No.6 白泉社 B5平
鈴木ジュリエッタ「カラクリオデット」が巻頭カラー。これが初なんだそうな。そういえばそうだったっけか。お話のほうは、自分に子供のころがないのを気に病んだオデットさんが、博士になんとかしろとダダをこねるというもの。結局のところ試作品のちっちゃいボディを持ち出してくるのだが、これもなかなかかわいい。ていうかこっちのほうがヒットするという人も多かろうと思う。ちょくちょくこのロリボディを登場させるのはいいかも。いろいろ応用は利きそうだし。
菅野文「オトメン(乙男)」は、別冊はなとゆめからの出張掲載。見た目はカッコ良く男らしいんだけど、料理・裁縫が得意で心はオトメチック。そんな主人公の様子を愛でるという内容。話は聞いてたけど、なるほどー、こういう作品だったんですな。作画も整って華やかだし、ドタバタしながらも暖かみのあるお話はなかなか楽しい。
松月滉「幸福喫茶三丁目」は、潤にベタボレの安倍川草がすっかり恋愛モードに。兄連中のアシストもあり、デートっぽいことをする。でも潤は別にそんなの意識してないけど。最近のこの作品は、やたらキャラ増やす方向で来ていたけれども、個人的にはこうやって既存キャラを掘り下げていくお話をもっと読みたいですなー。椿いづみ「親指からロマンス」は次号で最終回とのこと。
読切、モリエサトシ「コワイロヘンゲ」。どんな人の声でもそっくりマネできてしまう青年・鳥声が、父が死んだということを聞かされていない少女のために、声色を使って父親の想いを伝えようとするが……。絵柄は品が良くて達者。なかなかかわいげのあるキャラも描く。ちょっと肝心な部分が舌足らずなのと、テンポがいまいち良くないかなあというのは気になるけど、作画は良いし、全般的には好印象な作品ではある。達者な人だけどまだ単行本は出てないようですな。
【単行本】「おれはキャプテン」13巻 コージィ城倉 講談社 新書判 [bk1][Amzn]
カズマサたちが率いる朋王学園快進撃。カズマサら3人衆が高校2年の夏の予選に挑み、この巻の開始時点ではベスト8まで生き残り。かつてのチームメイトだった那巳川も強豪校のエースに成長しており、カズマサたちの前に立ちはだかる。てなわけで順調に夏の予選が進んでいる。なんかこのままの勢いだと2年夏の時点ですぐ甲子園行っちゃいそうな雰囲気ですなあ。創部2年で甲子園出場といった相当トントン拍子だけど、まあこの作品の場合それくらいのほうがちょうどいいかな。この巻ではカズマサの腹黒さはそんなに目立たず、わりと素直に勝負しているようにも思える。まあ相変わらずスムーズに読めるし野球シーンの描き方もうまい。まあちとクールすぎるきらいもあるかもしれないけれども。
【単行本】「思春期クレイジーズ」 紺野あずれ コアマガジン A5 [Amzn]
コアマガジン系は相変わらずイキがいいっすねえ。暖かみのあるやわらかい絵柄が持ち味の紺野あずれの2冊め。この単行本で特徴的なのが、キュートでライトな画風ながら、内容的にはやたらおしりにこだわっているところ。
とくに表題作「思春期クレイジーズ」全4話+αは徹底していて、前でやるのはあくまでおまけ。ヒロインである女子高生のおソノちゃんが、友達である神社の娘・弥生とその彼氏になった男子・片山に、何回もアナルセックスしているところを見せつけられ、だんだん理性をとろかされていき、おソノちゃんもアナルセックスの虜にさせられてしまう。基本的に軽いノリであるにも関わらず、おしりにはたいそうこだわりを見せている。個人的にはあんまりおしり趣味はないんだけど、楽しく読める作品だし、やってるシーンもたいへん気持ち良さそうなんで、「これなら俺も」的な気分にさせられてしまう。
またバレー部の新キャプテンに任命された女子が、前キャプテンと顧問の先生によっておしりを開発されてしまう「キャプテンのお仕事」も、これまた尻穴で頑張っている。すぼまり部分がちっちゃく慎ましやかなこともあり、下手に前でやるよりもキュートに見えるって部分もあるかもしれない。あとかわいらしい絵と大胆な行為とのギャップも、作品を特徴づけている。基本的に間口の広いあっさりした絵柄だし、お話のテンポも良くて読みやすく、適度な刺激もある。明るくかわいく楽しんで読める1冊。
2/19(月)……軽く粘ーれ
【雑誌】COMICリュウ 4月号 徳間書店 B5中 [Amzn]
とり・みきと唐沢なをきのコラボレーション企画「とりから往復書簡」がスタート。まあタイトルどおり、片方が漫画描いて、その続きをもう片方が描くという形式でどんどん進めていくという感じの連載。どういう内容になるかは、正直なところ今の段階では分かんないけど、基本的には行き当たりばったりで身の周り話をしていくって感じなるのではないかと。まあ二人ともキャリア長い人だし、それぞれのぺースでぼちぼちやってくことでしょう。
読切、岸田宗三「未亡人団地」。えーとこれは絵柄からして「どざむら」の別名義ですよねえ。お話のほうは、未亡人の多い団地に引っ越してきたご一家の旦那さんが次々と団地の未亡人たちと関係を重ねていくが……という内容。そんなに激しくガシガシやるわけじゃないけど、描線が艶めかしくけっこうエロっぽい。
【雑誌】ウルトラジャンプ 3月号 集英社 B5平 [Amzn][定期購読:出版社]
ここのところ、作:佐藤大輔+画:伊藤悠「皇国の守護者」が休載続きなのでちと寂しい。しかし次号予告見たら「連載再始動」とあったので安心した。
読切、石飛はるか「微笑一錠」。感情が顔に出せなくなる病に犯された人々と、それに唯一効き目のあるドラッグ「ラフィン」をめぐる物語。主人公の少年は、孤児院から、ラフィンの密造を行っている男性の元へと引き取られるが、そこで人間の弱さ、哀しさを目撃していくことになる。絵柄的にはいくぶん古目な雰囲気だが品は良く、お話作りも繊細で丁寧。ちょっと線は固めなので、もう少し描き慣れてくると良さそう。濱元隆輔「シーサーさん」はまたまた掲載。相変わらずこの人の絵は独特の感触があって見てて楽しい。まあお話的には濱元隆輔にしては大人しいほうかなーとは思いますが。
【雑誌】月刊サンデーGX 3月号 小学館 B5平 [Amzn][定期購読:出版社]
吉田蛇作の読切「犬、豆腐、人類の進化」が掲載。初めて彼女ができてウキウキだったが主人公が、デート中に彼女と一緒に宇宙人によってアブダクション。で、その宇宙人のせいで巨大豆腐状生物になってしまうのでした……というドタバタコメディ。相変わらずキャラがコロコロしたホッとする味わいのある絵柄で、明るく賑やかなお話を展開。きっちりオチもつけてるしちゃんと面白かった。犬上すくね「ラバーズ7」は恋愛バトルが過熱中。なんかおっさんが、なつきを落とすべくなりふりかまわず攻勢をかける。見苦しくはあるが気持ちはわからんでもない。意外とヘタレてるところが萌えポインツといえましょうか。
【雑誌】チャンピオンRED 4月号 秋田書店 B5平 [Amzn]
作:ニトロプラス+脚本:下倉バイオ+漫画:隅田かずあさ「月光のカルネヴァーレ」、吉富昭仁「BLUE DROP〜天使の僕ら〜」の2本が連載開始。個人的には「BLUE DROP」のほうが期待かな。主人公の親友男子が体を改造されて女になっちゃって、主人公は彼女と子供を作らなくてはいけないハメになってしまった……ってな感じのドタバタ活劇。いちおうSFっぽい設定もあるようだけど、どっちかってーと元親友男子で現かわいい娘さんである女子キャラに萌えるっていう部分のほうが強い。最近のチャンピオン系列らしい路線。
読切、くろがねぎん「リストラ父さん」。会社をリストラされたお父さんを働かせるべく、娘が叱咤。その結果、ボクシングに挑戦させることになるが……ってなギャグ漫画。ドタバタした展開は騒々しくてわりと楽しい。あと女の子もかわいい部類だと思う。山口貴由「シグルイ」は決着間近。個人的には相打ちが妥当かなあと思ってるんだけどいかに。
【雑誌】月刊ヤングキング 4月号 少年画報社 B5中 [Amzn]
この前ペンネームを田中亜紀良から改めた田中亜紀子の新連載「Re:Life」がスタート。飛び降り自殺に巻き込まれて大けがを負って蘇生した主人公が、死体の後始末と遺品の整理回収を行う業者の一員として活躍していく物語。2月号に読切で掲載された「ピンチヒッター 死者の代行者」の設定をちょいと変えて仕切り直しといった作品。遺体と残された品から、使者の想いを読み取っていくという設定は、風変わりではあるがいろいろな人間ドラマは展開できそう。作風は手堅い人なのでそこそこまとめてくると思われる。ただ富田作品はそこで止まっちゃうことが多いので、もう一歩押しが欲しいところではある。
本井広海+本澤友一郎「すてんばいみ〜!」。クラスメートとも打ち解けたように見えた転校生少女さくらだが、やはり心の中に壁は厳然として存在し、その様子に主人公・唐子菜は戸惑いを覚えるが……。手描きテイストあふれる作画は見てて気持ちがいいし、キャラの心理を掘り下げていく様子にも好感が持てる。この雑誌の中では取り分けフレッシュさを感じる作品なので、ぜひ今後も頑張っていただきたい。
【雑誌】ヤングマガジン 3/5 No.12 講談社 B5中
このところ村田ひろゆき「元好色哀歌バレーボーイズ」でやけにヘビーな展開が続いている。赤城は父親の会社が父さん、谷口は母親がガンで余命いくばくもない状況。いったいこの後どうなってしまうんだろう。いつまでもぐだぐだなままではいられないのだなあと何やら切ない気持ちになる。ここまでがお気楽展開だっただけになおさら。鈴木一世「ゲヘヘのヌベコ」は久しぶりに掲載。ダメ男・凡人にバイト先のかわいいねーちゃんがアタックをかけてくるが……ってな展開。しょうもないけど、しょうもないながらけっこうラブでもあり読んでて楽しい。もうそろそろ単行本になりませんかね。あと阿部秀司「エリートヤンキー三郎」が実写ドラマ化だそうな。ほえー。
【雑誌】ビッグコミック 3/17増刊号 B5中
作:西ゆうじ+画:ひきの真二「華中華」はいつもチャーハンがおいしおう。今回の生姜仕立ての牛タンチャーハンもなかなか良さそう。なお本作は、次回からビッグコミック本誌に移籍するとのこと。最初の掲載は5月10日発売号。けっこう好きな作品なんで、登場頻度が上がるのはうれしい。
【雑誌】ビッグコミックスピリッツ 3/5 No.12 小学館 B5中
小田扉「団地ともお」。ともおのクラスメートであるみつお君がいい感じだったお話。メガネ少年であるみつお君はけっこうかわいくていくぶん萌える。作:雁屋哲+画:花咲アキラ「美味しんぼ」。長崎食い倒れツアーはまだまだ終わらない。次から次へと料理が出てきて食いまくってて目まぐるしい。これだけ描きたいことあるんなら、五番勝負くらいにしたほうが良かったんじゃなかろうか……。
【雑誌】週刊少年ジャンプ 3/5 No.12 集英社 B5平
矢吹健太朗「ToLOVEる」(脚本:長谷見紗貴)は若干遅ればせながらバレンタイン・デー話。ララの配ったチョコレートを食べたクラスの面々は、その効果で発情しちゃってさあタイヘン。春菜ちゃんもそれを食べちゃって、リトはドッキドキ〜という展開。この娘さんはちょいとおくゆかしすぎるため、ララに出し抜かれている部分が多い。てなわけでこの機会にぜひググッと攻め立ててほしいところ。
【雑誌】コミック三国志マガジン VOL.13 メディファクトリー B5平
KYO「鋼鉄三国志」がアニメ化とのこと。まあ個人的にはそれより佐々木泉の魯粛漫画が3月単行本化というほうがうれしい。タイトルは「江南行」になる模様。この人の作品は品が良いし、お話も清々しくて好き。志水アキ「黄河の一滴」は、劉備陣営の古参である簡雍にスポットライトを当てたお話。飄々としてしたたかなええ感じのおっさんに描けてて、なかなか良かった。
【単行本】「ヤンキー君とメガネちゃん」1巻 吉河美希 講談社 新書判 [bk1][Amzn]
週刊少年マガジンで連載中のドタバタ学園コメディ。なかなかイキの良い作風で気に入っている作品。お話のほうは、学校イチのヤンキーである品川大地に、同じクラスで学級委員長をやってるめがねっ娘・足立花がつきまとうようになるところからスタート。花は外見はメガネ・三つ編みといかにもマジメでカタブツっぽいけど、実はけっこうオバカで元ヤンキー。そんなわけで同じ匂いを持つ男、品川に接触をはかってくる。まあそんなわけで、ヤンキーとメガネでパッと見は対照的だけど、実はウマが合うような合わないようなって感じの凸凹コンビの活躍を描いていくお話。
で、まあこれがけっこう楽しいんですな。作風はカラッと明るく元気が良くて好感が持てるし、とくにメガネちゃん・花のトボけているけどバイタリティにあふれるキャラは憎めない。また二人の友達とも恋愛ともつかないようなちょっと変わった関係、距離感も面白い。勢いの良いドツキ漫才ってな感じだけど、全体的に見ると、けっこう心温まるほのぼのしたお話に仕上がっているのも良い。そんなわけで楽しい作品なので、このままの勢いでさらに伸びていってほしいもんです。
【単行本】「BECK」29巻 ハロルド作石 講談社 B6 [bk1][Amzn]
アヴァロン・フェスティバルの会場に到着も、まだまだ演奏は始まらず。引っ張りますのう。この調子だと次の巻行ってもまだBECKの演奏順はこなさそうな気がしないでもない。まあそこらへんは気長に待ちますが。
【単行本】「カペタ」13巻 曽田正人 講談社 B6 [bk1][Amzn]
カペタもじょじょにステップアップしているけど、現時点ではライバルである源のほうが大幅に先行。カペタの幼なじみであるモナミちゃんにもアタックしようとしてるし、なんかこの巻の主役は、カペタよりもむしろ源かなあという感じ。まあほかにも手強そうなヤツらも出てきてるし、ライバル同士でバチバチ火花を散らし合う、アツいレースをどんどん見せていってほしい。
【単行本】「あいこら」6巻 井上和郎 小学館 B6 [bk1][Amzn]
この巻もドタバタ賑やかで楽しい。まあメインとなるストーリーが「美鳥の日々」と比べると弱く、脇道的エピソードをずっとやっているように思えてしまう点はちと物足りないけど、一話完結型のドタバタコメディとして見ればよく出来ている。それに次の巻あたりからはラブコメ的にも強まっていきそうだし。
【単行本】「ちちカノ」 HG茶川 エンジェル出版 A5 [Amzn]
にゅーあきば.comのレビューでも取り上げました。HG茶川はエンジェル倶楽部掲載時から注目していたのだが、これがその初単行本。この人の特徴は、そっちの記事でも書いたとおり、とにかく女の子の乳がデカいこと。しかもハンパなくデカくて、人間のそれとは思えないほどのものが、美少女キャラに付属しているアンバランスぶりが凄まじい。またそんなキャラでラブコメやっちゃうのも、なんだか得も言われぬ味がある。
最近この手の言語道断なモンスター級のデカ乳を描く人はあんまり見ていなかったので、久しぶりに来た来た来た〜って感じで、ワクワクしながら見ていた。まあお話的にはすごく引き付けられるってほどではないし、絵のうまさで見せるというタイプでもないけれど、この「乳をでっかく描くこと」へのこだわりや勢い、パワーは個人的には買い。もちろんこれだけデカすぎると引くっていう人も多かろうかとは思うけれども、やはりエロ漫画界にはこういう特殊なのを描く人が何人かはいないと寂しい。
まず今回は初単行本ということで、超乳の威力を見せつけた段階でまずは合格点。これからは超乳をさらに発展させたり、作画作劇の面でプラスアルファとなるものを出していってほしい。さすがにデカいだけだと単調になっちゃってそのうち飽きがくるだろうから。
【雑誌】コミックメガストア 4月号 コアマガジン B5平 B5平 [Amzn][定期購読:Fujisan]
月野定規「星の王子サマ」は4話め。途中にカラー4Pあり。ドタバタと天文部女子先輩のご主人様にさせられた主人公だけど、ずいぶんそれが板についてきて、ご主人様としての才能を発揮するようになってきた。相変わらずエロシーンのボルテージが高いし、ご主人様とそのナオンたちの結びつきも濃厚。みた森たつや「ご近所のもんすたぁ」。最後は主人公がけもの娘たちに囲まれて、くんずほぐれつで大団円。ラブラブで甘ったるい締めくくりはいかにもこの人らしい。まあ獣人という設定がちと突飛なので、「小池田さんと遊ぼう!」と比べるともう一つノリきれなかったところもあるけれども、これはこれで楽しんで読める作品ではあった。
松本ドリル研究所「漫研の藤木さん」は、漫研所属の巨乳めがねっ娘の藤木さんが、カワイイ後輩男子の神田君に見つめられてドキドキ……ってなお話。いかにもベビーフェイスなツラして実はかなりエロっちい後輩に、いいように翻弄される藤木さんがなかなかかわいくてエロい。じゅくじゅく汁気たっぷりな作画も良い具合。如月群真「HINA Project」は手堅いエロさ。人気グラビアアイドルの姉と、その弟さんによるエッチ。この人はエロシーンの描写に独特の粘っこさみたいなものがあってコンスタントに実用度が高い。
おりもとみまな「みさおMY LOVE」はエロエロなロリっ娘のみさおちゃんがしっかり活躍。普段の甘えん坊なデレ人格と、ブチ切れたときのツンツン人格の対比も面白い。F4U「祢津さんが来てくれる」。ロリ系ではこっちもいいですなあ。キレの良い絵柄で、学級委員女子とクラスメイトのひきこもり(?)少年が、なりゆきでエッチになだれこんじゃうという展開。おでこがてかてかしためがねっ娘である祢津さんの天然ボケっぷりがかわいくて、エロシーンもテンション高め。ノリの良さもいい感じです。
土居坂崎「おしえて!お兄さん」もロリ系だけど、こちらはロリ巨乳。女の子がかなり頭悪げなあたりはギャグテイストだが、エロシーン自体は乳がたわわでパイズリとかもしっかりやってて、案外エロかったりする。小林王桂「中松姉弟の確執」は、やたらちびっちゃい姉と、彼女を意識してしまって素っ気ない態度をとるようになってしまった弟のお話。おねいちゃんのくるくる変わる表情が見ていて楽しい。
そのほかでは、ロリっ娘と男性教師が放課後の教室でエッチに耽る桜吹雪ねる「放課後秘密基地」、偉そうな態度で主人公に強引に迫ってくる少女ご当主さまがかわいい猫玄「あああああっ!ご当主さまっ」、ツンデレ妹がピチピチしてるいけださくら「しくれっ!!」、エロシーンが激しい近里みちる「高嶺の花」、豊満ボディが目をひくみつや「あたたかい場所」といったあたりが目についた。なんかちょっとでも気になる作品は枚挙にいとまがなく、毎度層の厚さを感じさせる誌面となっている。
2/16(金)……OKパジャマの戦い
【雑誌】別冊ヤングマガジン 3/1 No.20 講談社 B5中
宮下英樹が「センゴク」の外伝である「桶狭間戦記」を連載開始。桶狭間ということは当然信長が主役になるのかと思いきや、まずは今川陣営にスポットライトを当ててきた。戦国モノだとけっこう格好悪い武将として描かれがちな今川義元だけど、この作品では彼の幼少のみぎりからその人物像を追っかけていて、なかなかカッコイイ人物として描かれそうな気配。骨太な作風は「センゴク」同様で、これはガッツリ楽しめそう。
新井英樹「RIN」。失恋した後のリンは今までに輪をかけてメチャクチャ。この前屈辱的な童貞喪失をしたと思ったら、ヤケクソで風俗に金つぎこんでヤリまくりの日々を送る。中尾会長とのコンビネーションも凶悪で、無軌道なことこのうえない。立石は影が薄いけど、さすがにリンがこの調子だと、もしかしたら立石勝利もあるかも……という気がしてきた。普通に実力だけでいったらリンのほうがはるかに上、そしてリンを鮮やかに勝たせたほうがカタルシスはあるだろうけど、新井英樹だけにどう転がしていくかはちと読めない。それだけに先が楽しみなところではある。
ぢたま(某)「kiss×sis」。ついに十八番で来たか〜。メジャー系の雑誌だからさすがにそのネタは封印かと思っていたけど、やはり読者の要望が強かったのかな? まあいっぺんやったらあとはやり放題でしょうな。
【雑誌】ヤングガンガン 3/2 No.5 スクウェア・エニックス B5中
勇人「はなまる幼稚園」の単行本第1巻が4月25日発売。うれしい。そしてお話のほうは今回も楽しい。動物たちとたわむれる幼女たちが無邪気でたいそうかわいらしいし、杏ママもマイペースな女人でこちらも見てて楽しかった。大高忍「すもももももも〜地上最強のヨメ〜」。今回は振り向いてもらえない男コンビ・半蔵&天下が、なぜ自分たちがモテないかを検討したあげく、蛮行に走る。なんか今回はいつもよりもヤケクソなノリで、妙な勢いがあった。
読切掲載、小玉有起「ミチバタメモリーズ」。以前「辻斬りまこちゃん」シリーズを描いていた人。今回のお話は、うだつの上がらないにーちゃんと、バッティングセンターで出会ったヘンな女を、ゲーセンの古臭い野球ゲームがつなぐ青春ストーリーといった感じ。途中にーちゃんはかなりしみったれた状況になるも、最後は上向きで終わってて読後感は爽やか。お話は軽めな調子だが、スッキリした絵柄とベタベタしない作劇は見ていてまずまず楽しい。なおこの作品内に登場した野球ゲーム「ベースボールアタッカー」が、現在作者ホームページ(http://kotopan.is-a-geek.com:8080/にてプレイ可能。ちょっとだけやってみたけどわりと面白いかも……。
【雑誌】週刊漫画ゴラク 3/2 No.8 日本文芸社 B5中
作:九十九森+画:さとう輝「江戸前の旬」は連載400回め記念で巻頭カラー。因縁の対決であった旬と大吾の勝負は、なんかいきなりやたら爽やかに決着。ちと唐突な気もしますなあ。ラズウェル細木「酒のほそ道」。オムライスが酒の肴に良いというのはなかなか面白い。そのうち試してみよう。
【雑誌】コミックバンチ 3/2 No.12 新潮社 B5中
読切「柳生非情剣SAMON」は、隆慶一郎の原作を、画:余湖裕輝+脚本:田畑由秋の「アクメツ」コンビが漫画化したもの。剣の道における稽古相手だった柳生十兵衛に対してコンプレックスを抱いていた将軍家光が、十兵衛の弟である左門に対して仕合を挑む。そしてその仕合の中で剣の道に生きる者の覚悟を思い知らせれるという物語。さすがにお話はガッチリ骨太な芯を感じさせるものがあるし、漫画としてもなかなか鮮烈な読後感のある出来栄え。バンチの誌面にも合ってると思うし、またちょくちょく登場してほしい。
作:いしぜきひでゆき+画:藤栄道彦「コンシェルジュ」。今回はガタイのデカい熱血漢・司馬のお話。ヒーローもの大好きなキャラという設定だけど、作者もけっこうそういうの好きそうだなあ。今回出てきた「その顔は何だ!?」「その目は何だ!?」「その涙は何だ!?」っていうセリフは「ウルトラマンメビウス」が元ネタなんですな。自分は見てないので検索して知ったんだけど。効果的にセリフ使ってて、けっこうジーンときましたよ。
【雑誌】ネムキ 3月号 朝日ソノラマ A5平 [Amzn]
TONO「チキタ★GUGU」が最終回直前。どんどん醜い姿になり弱っていくラー・ラム・デラルの姿、そしてチキタをはじめとする、それを守る人々を見ているとかなり泣けてくる。しかもこれが清められた悲しみという感じで、静かに心に染み渡ってくる。長らく続いた物語もいよいよ次号で最終回。続きがとても気になるけど、隔月だからけっこう先になっちゃうんですよね……。
猪川朱美の読切「アイラブパパ」。元ミュージシャンながら今はハンパなライター業をやってぶらぶら暮らしている男のもとに、年一度、彼の娘であると名乗る少女が現れるようになる。最初は戸惑っていた主人公だが、だんだんそのことを受け入れて、その少女と打ち解けるが……と。整った作風、絵柄でお話をきれいにまとめていて爽やかな印象を残す。女の子の表情とかもフレッシュだし、なかなか良い作品に仕上がってると思う。
【雑誌】COMIC RIN 3月号 茜新社 B5平 [Amzn]
やっぱり猫玄がうまいなあ。「Unexpected girl」は、サボり屋の彼氏とすごくマジメカノジョさんのラブラブストーリー。カノジョさんは前日のとおり生真面目なのだが、それが行きすぎるせいか、ときどき想定外の行動をしてくる。慎ましやかだけど二人のときは大胆でもある女の子さんがかわいくていいのです。LEE「抱きまくらマコちゃん」は、タイトルどおりなお話。主人公の家に届いた抱きまくらが、完全に生きた幼女型でかわいくてもータイヘンといった感じ。今回もLEEの描く女の子はぷにぷに感たっぷりでかわええですのう。小動物みたいで、頭をかいぐりかいぐりしてあげたくなる。
ガッツン「いもちち」はCOMIC RIN初登場。絵的には少し垢抜けないけど、ヒロインである妹さんが「舞-乙HiME」のアリカみたいで気になったのだった。あと乙「ぐらうんどゲーム」は、体はちっちゃいけどとても強いレスリング少女が良かった。レスリング少女というと、黒髪でショートカットというイメージが強いけど、この娘さんは短めの金髪ツインテールなり。
2/15(木)……複数形
【雑誌】モーニング 3/1 No.11 講談社 B5中
伊藤静の短期集中連載「福助」は最終回。神社の守り神である福助と、彼の存在によって救われた女性・千晶の物語。最後は切ないけれども暖かく締めくくっておしまい。まだいくぶん技術面では至らぬところもあるけれど、伊藤静の実直で丁寧な作風はなかなか気持ち良いものがある。えーと第一部・完となっているから続きもあるんですかねえ。とりあえず単行本も4月23日に出るらしいので、その機会にまとめ読みしてまた感想書きます。
作:綱本将也+画:ツジトモ「ジャイアント・キリング」が今週も印象に残った。今回は、看板選手であった達海が出ていった後も、弱小化したチームを支え続けたベテラン・村越をどう扱うのか……というエピソード。ベテランに一見ツラく当たっているようで、きっちりフォローもしてみせる達海の人心掌握ぶりがなかなかかっこいい。食わせ者だが懐は深そうで、魅力的なキャラに描けていると思う。
山田芳裕「へうげもの」は、織部とノ貫の邂逅が描かれる。ノ貫もかなりの数奇者だが、織部もしっかり貫禄を見せた。育ってきてますなあ、織部さん。あと榎本俊二「ムーたち」は今回もシュール極まる内容。お風呂の中でも繰り広げられる親子の問答が、妙ちきりんかつ知的で圧巻。そしてお父さんの表情が怖すぎる。
【雑誌】ヤングサンデー 3/1 No.11 小学館 B5中
読切、仲谷卓司「FATHER'S DAY TO FATHER'S DAY」 。時間を移動するのではなく、人間を過去の状態に戻せるタイムマシン(要するにタイムふろしきみたいな奴ですな)を作ってしまった天才少年が、そのタイムマシンを使って父親がやっているヘアーサロンで騒動を巻き起こすというお話。途中まで「タイムマシンを通じて父子の絆でも描くのかな……」ってな雰囲気を漂わせていたけど、オチ部分はしょうもなくてちょっと意表をつかれた。絵はまだそんなうまくないけど、うまくハマれば手堅く活躍していけるかも。あと今号から間瀬元朗「イキガミ」の7thシリーズが始まっている。
【雑誌】ヤングジャンプ 3/1 No.11 集英社 B5中
本宮ひろ志「まだ、生きてる…」。定年退職して家族に見捨てられて金もなくて……という状態だったオヤジさんが主人公の物語だけど、オヤジさん、ずいぶんワイルドになったなあ……。人里離れた山にこもって狩猟生活をスタート。無人島サバイバル漫画同様、これはこれで一つのユートピア漫画ではある。妙に楽しそう。でもさすがにイノシシの生食はやめたほうが良いと思う。新鮮だから大丈夫なのかなあ。
【雑誌】週刊少年チャンピオン 3/1 No.12 秋田書店 B5平
矢上裕「赤い稲妻」が連載開始。免許も営業資格も持ってないけど、とにかくバカッ速。交通規則も完全ブッチだけど、依頼主を必ず時間通りに目的地に送り届ける、暴れん坊タクシーの爆走アクション。ノリ良くB級なアクションを展開しており、きっちり楽しめる出来。ただチャンピオンだと周囲に濃い作品がてんこ盛りなので、あまりきっちりまとめすぎると目立たなくなってしまいがち。てなわけでどんどん暴走度をアップしていっていただきたい。やりすぎくらいがちょうど良いでしょう。
新連載もう一つ。マツリセイシロウ「マイティ♥ハート」。萌え系のドタバタギャグでけっこう面白い作品を描く人だけど、この作品も主人公は美少女。裏で戦隊モノの怪人的な活動をやっている少年が通う学校のクラスに、ある日転校生女子がやってくる。しかし実は彼女も変身ヒロインをやっておりまして……ってな出だし。ヒロインはちょいとエッチなことをされて、羞恥心が高まるとスーパーパワー発揮という設定なので、女の子ピンチ→なんかエッチなことされる→爆発ってのが基本パターンとなりそう。むちむち感のある女の子の描き方とかはけっこう好みなんで、こちらもどんどんトバしてってほしい。
月刊少年チャンピオン連載、本田真悟「卓球Dash!!」の番外編「水原先輩がゆく!!」が2号連続掲載。今回は卓球をアピールするため、水原先輩がアキバの真ん中でメイド服にてピングポング。前回に引き続いてすごくくだらないな〜。というわけでけっこう楽しかった。単体でもちゃんと面白い。
【雑誌】ビジネスジャンプ 3/1 No.6 集英社 B5中
山花典之「オレンジ屋根の小さな家」。前夫と正式に離婚させてもらうため、菜摘が夫の実家で姑やら叔母たちに尽す……というのが最近の展開。しかしコレ、けっこうヘンな話ではあるなあ。離婚させてもらうために良い嫁ぶりを見せようと頑張っているわけだから、アピールに成功したらむしろ逆効果な気が。あと彼女が「おばさん達が大好きよ」というのはさすがに嘘臭いと思う。
【雑誌】近代麻雀 3/15 竹書房 B5中
前田治郎「ナグモ」がなんかけっこう盛り上がってる。絶海の孤島「博打島」で繰り広げられる壮絶な麻雀バトルという感じの漫画だけど、今回の敵役であったパンク野郎とか、なんかすげー活躍ぶり。勝負の間中もクスリの禁断症状でブルブルいってるし、負けた瞬間にやせ衰えて髪が抜けて餓鬼のようになっちゃうし。あと博打島のその他住民もみんなブッ壊れた感じ。まるで「彼岸島」のようだ……。
2/14(水)……適当に投擲
【雑誌】週刊少年サンデー 2/28 No.11 小学館 B5平
畑健二郎「ハヤテのごとく!」。温泉旅行の途上でナギが迷子になったところで偶然西沢さんと遭遇。今回はその道中のお話の続き。これまでライバルということでぶつかり合うことが多かったナギと西沢さんが、お互いの事情を知り合ったことでちょっと仲良く。憎まれ口を叩きつつも相手を認めてるという感じが微笑ましくて良かった。
椎名高志「絶対可憐チルドレン」。超能力が使えない状況で閉じ込められて、だんだん酸素もなくなってきて、御一行様ピーンチ、という展開。超能力が使えない中でこそ普通人の知恵と勇気がモノをいうってわけで、今回は皆本がわりとカッコ良く活躍。その様子にトキめいている小娘さんたちの様子が微笑ましい。ちょっとした描写で読者の心を華やがせる腕前はさすがにうまい。
【雑誌】週刊少年マガジン 2/28 No.11 講談社 B5平
赤松健「魔法先生ネギま!」。前回に続いてチャペルの懴悔室でみんながそれぞれの悩みを告白しちゃうよん編。やっぱり宮崎のどか嬢が、ネギ先生がどーのこーのいうてる様子は心和むものがあって良い。小林尽「スクールランブル」。なんかあっさり仲直りですなあ。でも結局、沢近さん的には「わしの男にちょっかい出すなやワレ」ってなことはいってないわけで、状況が大きく変わったともいえないか。まあ今回の結論は、天満は人々の想像を超えてビッグであるということか。
市川正孝「15の夜〜いじめられている君へ〜」後編。主人公の誠意がイジメられている少年の心を溶かし、いじめられっ子が自分はアスペルガー症候群だとクラスのみんなにカミングアウト。その結果いじめが止まったという結末。うーん、いじめが止まったこと自体は良いことなんだけど、なんだか釈然としないものも残る。いじめていたクラスメイトは口々に「アスペルガー症候群のことを知って考えを改めた」「俺たちが悪かった」的なことをいう。でもこれだと「病気だからいじめをやめるの?」「病名がついてなかったらいじめ続けてたの?」とか思ってしまう。もちろんこれは問題提起シリーズということなので「そういうケースもある」と紹介するのは有効だとは思う。でもどうせなら「いじめられっ子は病気なんだから優しくしようよ」ではなく、「病名がついていようといまいといじめは良くない」的なメッセージをこそ発して欲しかった。
前後編と短い中でまとめなきゃいけなかったせいもあるだろうけど、話の持って行き方がもう一つ。下手にこういう取り上げ方すると、「クラスの中であまりうまく振る舞えない子」が、「あいつアスペルガーじゃね?」「病気なんだよ」とかいわれて、下手すると「アスペル君」とかいっていじめられたりしちゃうんじゃないか……などと心配になってしまう。ああいうふうに大々的に取り上げることで、かえってレッテル貼りを誘発しちゃわないだろうか。えーと、自分は人間信用してなさすぎですかねえ。でもそういうのって、いかにもありそうな気はするんだよなー。だって自分が子供だったらやりそう&やられそうだし……。デリケートな問題だし、こういうことを取り上げるときは、もう少しじっくりやってほしいなと個人的には思います。
【雑誌】スーパージャンプ 2/28 No.5 集英社 B5中
またまたまたまたクラシナだ!! というわけで原作:倉科遼の新連載、月島薫「華なりと」がスタート。タイトルは「はんなりと」と読むのだが、そこからも分かるとおり、今度の倉科漫画のネタは舞妓。サッカー好きな15歳の少女・相原琴美が、最愛の父を亡くしたのをきっかけに、舞妓の道を目指すことになる、という物語。まあハッキリいって、父親が死んだとはいえ、中学3年の女の子がいきなり、修学旅行で見かけただけの舞妓さんに憧れてその道を目指しちゃうという展開はかなりムチャだとは思う。ただ倉科漫画の出だしはいつもだいたいこんなもんなんで、いざ舞妓修行が始まったら、普通に読める作品となっていくと思われる。それにしても確かに酒の席につきものの職業とはいえ、舞妓さんというネタをやってくるとは予想外だった。今度は温泉コンパニオンとかでもやったりしませんかね。なお漫画のほうは、初回はまずまずの出来。月島薫の絵柄はサッパリとしていて整っているし、無難な滑り出しといえるのでは。
【雑誌】快楽天BEAST 3月号 ワニマガジン B5中 [Amzn]
さめだ小判「はずかシ〜ナちゃん♥」。相変わらずカラーもモノクロもうまいですのう。お話のほうは部活のエロ部長にそそのかされて、エロサイトで自分の恥ずかしい姿を公開しまくってる女の子シ〜ナちゃんが主人公のドタバタエッチ漫画。いやよいやよも好きのうちを体現しまくってる女の子が、かわいいけどなかなかマッドで楽しい。
いーむす・アキ「いとしのみゆ先生」。主人公まこと君はモテモテですのう。ロリ女教師、幼なじみと来て、さらに巨乳めがねっ娘いいんちょさんですか! 今回はわりと明るめのお話だったんで絵の瑞々しさ、ラブコメ的楽しさ、ちょい下らなめな展開を気楽に楽しめた。甚六は初登場。「こた☆ツン」。親戚ねーちゃんと主人公少年がコタツ内エッチ。この人もすっきり整った絵柄でうまいですなあ。あと尻のボリューム感が何気に凄い。
八十八良「投擲症候群」。棒状のものを見るとなんでも投げてしまうヘンな癖の持ち主の人妻さんを、書道教室のお兄さんが癒す。まあギャグ系のお話だけど、この人妻さんはなかなか色っぽいし、ギャグシーンでの活躍も見てて楽しい。睦月銀ニ「おねえさんの青空教室」。3人の少年とおねいさんがエッチ。軽いノリで楽しくエッチしてて、こちらもサクッと読めて良い。
2/13(火)……鯛飯屋台
【雑誌】イブニング 2/27 No.5 講談社 B5中
九後奈緒子「タイムシアター」は今号から3号連続掲載。イマ風の女性向け漫画っぽい絵柄は、男性向け漫画誌としては異色な部類。ただモーニング系ではさほど珍しくもなかったりはするんだけど。お話のほうは、他人の時間を操ることができ、その人の記憶の一部分を自由に消去・編集したりできる超存在、「時間の管理人」をやっている少年が主人公。彼がその能力を用いて、人間のさまざまな側面を目撃していく。シャレた絵柄でまとまってはいる。ただその分こじんまりとしてて、さほど強烈なインパクトはないかな。
青木幸子「ZOOKEEPER」。日本の狭い動物園では、その最大の特徴である俊足の見せ場がないチーターをどう見せるか。この難題に香也が挑む。なんかアイデアを思い付いたようだけど、どんな内容なんだろう……。今回はまだ具体的な部分は描かれていないので、先の展開が気になります。あと山本直樹「RED」は毎度興味深い。連合赤軍をモデルにした青春群像劇だが、革命運動や人間関係が行き詰まり、じょじょに事態が進行していく様子は緊迫感にあふれている。
【雑誌】ヤングチャンピオン 2/27 No.5 秋田書店 B5中
加藤マユミ「平成竹取物語 月とたまご」が最終回。主人公がおしり大好き高校生男子、美尻の持ち主であるドジでメガネっ娘なヒロインによるサービス多めなドタバタラブコメ。ちょっと垢抜けないところはあったものの、とくに終盤は、ラブコメとしてけっこういい感じで展開してたと思う。心温まる内容で、締めくくりもわりとよい感じだったと思う。あと松本タカ「ナニワのコッチー」も最近だいぶ良くなって来ている感じ。意地っ張りだけど主人公に惚れてるツンデレ娘の乃恵ちゃんが見ていて楽しい。だいぶ主人公コッチーとの恋愛シーンもしっとりしてきたし。
【雑誌】漫画サンデー 2/27 No.8 実業之日本社 B5中
作:倉科遼+画:みね武「艶恋師」。ススキノの風俗王との対決が決着。けっこう引っ張ったシリーズだったけど、ラストはけっこうアッサリ。風俗王のおっさんもなんだかサクッと潔い。案外悪い人じゃないんですな。諸国行脚編はこれからもまたこんな感じで続いていくんだろうけど、なんだかセックス版の「水戸黄門」みたいだ。と考えると、道中を共にする仲間も欲しくなってくるな。
【雑誌】コミック・ガンボ 2/13 No.05 デジマ B5中
相変わらずの調子で、「面白い」というほどではないのだけど、少しずつ雑誌としてのまとまりは出て来ているかな? はまのらま「昭和バカ囃子 −林家喜久蔵物語−」はお話がいきなり飛んだ。今回で一気に成長して、桂三木助に弟子入りするところまで飛んだ。子供時代の話をわりとじっくりやるのかと思ってたけど、もう少しサクサク進めていくのかな。
【雑誌】別冊マーガレット 3月号 集英社 B5平 [Amzn]
新連載、小藤まつ「桜アイロニイ」。中学を卒業するさいに、憧れていた染井先生に告白せんとしていた主人公の少女・吉野千歩。彼女がその先生と、突如再会した昔好きだった幼なじみ男子の間で揺れていく……って感じの恋愛漫画になるかな。際立った特徴はないけど、トキメキ度もまあまあだし、初回としては無難な出だしか。
椎名軽穂「君に届け」は、恋愛モードがずんずん加速。風早くんのほうもそろそろ本気って感じになりそう。あと風早にストーカってた女子・くるみちゃんは、腹黒さがバレてピンチな気配。でもまあ見てる分には面白そうだし、うまく友達になれると良いですなー。仲良きことは美しいですからのう。河原和音「高校デビュー」。最近は晴菜がなんかモテている。そこらへんをめぐってまた一波乱ありそう。でもまあ基本的には気楽に読めて楽しい感じです。
【雑誌】comic天魔 3月号 茜新社 B5平 [Amzn]
2月24日に初単行本「AQUA BLESS」[Amzn]が発売予定の大和川「てれぱSweet☆」が巻頭カラー。この人の瑞々しいタッチはなかなか良いし、内容的にも安定感あり。お話のほうは、近くで他人がセックスしていると、その感覚が伝わってきてしまうという厄介な体質の少女が主人公。彼女がその能力のせいで町中で立ち往生していたところ、ちょっといい感じのクラスメイト男子が通りかかってそのままエッチに突入となる。親しみやすい顔つきの女の子がけっこうかわいいし、エロシーンもドタバタながら、気持ち良さそうでなかなかのもの。楽しく読めてけっこうエッチでうまいと思う。
柚木N’「パイルドライバーと初恋の記憶」。主人公が高校に入って、小学校のころ好きだったけど意地悪しちゃってた女子と再会。それとともに好きだった気持ちと、彼女にたびたびかけられていたパイルドライバーの痛みが蘇る……ってなお話。優等生で強気でめがねっ娘なヒロインさんは、見ていて楽しく好感が持てた。
けものの★「ぐるーみんぐ!!にゃん」は、兄のことが好きすぎる妹さんが、お兄ちゃんとラブラブになるべくあの手この手で誘惑しまくるというドタバタコメディ。タイトルどおり妹が猫っぽくてイタズラっ気たっぷり。兄とのエロシーンを動画で撮影して脅迫したり、手段を選ばず迫りまくる様子が愉快。妹さんの表情もくるくる変わってて個性的だしやはりこの人の作品は見てて面白い。みづきるうず「ちびねえ」は逆に、弟大好きな姉が、弟にエッチさせようと誘惑。最初は単純に甘ったるいラブラブ話かと思ったけど、弟は予想以上にディープな趣味の持ち主だったことが判明。姉がアナルを開発されちゃったりする様子が楽しい作品でござった。
【雑誌】週刊少年ジャンプ 2/26 No.11 集英社 B5平
秋本治「こちら葛飾区亀有公園前派出所」は、最近話題になってきつつあるマグロの漁獲事情のお話。メシ好きな自分としてはけっこう興味のあるネタだったので、わりと面白く読んだ。あと今回の扉絵はなんだかロリロリですなあ。正直なところ、それで目を引き付けられたというのもある。
【単行本】「極道めし」1巻 土山しげる 双葉社 B6 [bk1][Amzn]
大食いバトルをエキサイティングな漫画に仕立てた「喰いしん坊!」で、グルメ漫画界に旋風を巻き起こした土山しげるの新機軸。これもなかなかネタとしては画期的。この作品を一言で現すなら「バーチャルグルメ漫画」とでも申しましょうか。
お話のあらすじとしては、刑務所に服役中の囚人たちが、正月に出るおせち料理のおかずを巡って、「食い物自慢話」バトルを繰り広げるという内容。要するに「一番旨そうに食い物話をできた奴が、ほかの服役囚から好きなおかずを一品ゲットできる」というルールで食い物話をしていくというもの。つまり漫画としては、旨そうな食い物はいっぱい出てくるんだけど、実際に囚人たちが物語時間の中のリアルタイムでそれを食うわけじゃない。あくまで自慢話をするだけなのだ。
普通の料理漫画といえば、基本的にはその食い物のうまさを競うのが基本。ウンチクやら演出やらに彩られていても、それについては変わらない。しかし「極道めし」内の勝負で問われているのは、「いかにうまく話すか」、つまり話術なわけだ。「絵に描いた餅」という言葉があるけれども、ここでは「餅のうまさ」を競うんじゃなくて、「いかにうまく絵を描いたか」を競っているのである。
あと勝負内容で面白いのは、「話のネタにする料理が旨ければいいってもんでもない」という点。「食い物自慢」なので、いかに聞き手に「旨そう」と思わせるかが勝負のポイントとなっているため、各人が味を具体的に想像できないといけない。いかにうまくても「宇宙人の作った緑色の流動食」とか、味が想像しようがないもんだったら意味がない。さらにほかの囚人たちの嗜好の問題もあるので、より万人受けするタイプの料理の話にする必要がある。ここらへんのバランスが実に難しく、読んでいるほうも「あの料理だったらどうかな?」みたいなことをつい考えさせられてしまい、お話に引き込まれる。ここらへんは設定の妙。
「喰いしん坊!」は「料理のうまさ」ではなく「いかに早く、大量に食うか」を物語の軸にしていたわけだが、こちらは勝負の軸をズラしたうえ、さらに「実食しない」というコンセプトまで取り込んでいる。これはグルメ漫画としては相当にトリッキー。まあそれだけに見せ方も難しいとは思うんだけど、そこらへん土山しげるはとてもうまくやっている。テクニカルな部分に左右される作品だけあって、「喰いしん坊!」みたいなストレートに燃える、テンションの高い面白さってわけではないけど、こちらはこちらで味のある作品となっている。また、旨そうなものの話を実に旨そうに描いてて説得力はある。「次はどんな料理の話をするのかな」というワクワクさせられもする。やっぱこの人、漫画うまいですねえ。
【単行本】「こどものじかん」3巻 私屋カヲル 双葉社 B6 [bk1][Amzn]
アニメ化ですかー。お話のほうは、だいぶ恋愛方面で盛り上がりが出て来ている。最初は青木先生を誘惑してからかうというところが強かったりんちゃんだが、だんだんその想いが本格化。りんちゃんをあくまで子供扱い、そして童貞ということもあって鈍感な青木先生をどうしたら振り向かせられるかということに腐心し始めるようになる。それからもう一人、青木先生の同僚である巨乳女教師の宝院先生も存在感を増してきた。りんちゃんからするとライバルなんだけど、宝院先生のほうも包容力があって天然で、なかなかかわいいおねえさんであり手強い。宝院先生が青木先生をかわいいと思い、どんどんハマっていく様子も見てて微笑ましいものが。
今後のお話の展開だけど、青木先生がどっちをとるにせよ、お話としてはけっこう面白くできそう。りんちゃんを選ぶとすれば障害は大きいけどそれだけにハッピーになりそうだし、宝院先生を選ぶとしたら、りんちゃんの心をどうケアしていくかをきちんと描いてあげればこれはこれで切ないいいお話になりそう。ちっちゃい女の子でエッチっぽい描写をやるという点がとてもインパクトある作品だけど、ラブコメとしても一級品だし、やっぱそういう芯となる部分がしっかりしているからこそ面白いのだと思う。あ、もちろん絵がかわいいってのもありますな。りんちゃん、宝院先生のほかに、りんちゃんのおともだち女子二人もかわいいし。あとキツめな性格のメガネ女教師もけっこうイイ。クールなように見えてけっこう純情で、ときどきグッとくる。
あ、そういえばこの3巻は、フィギュア付きの特別限定版があったんでしたっけか。自分はそういうのにこだわるほうでもないんで通常版買いましたが。
【単行本】「無敵看板娘N」3巻 佐渡川準 秋田書店 新書判 [bk1][Amzn]
やっぱりドタバタギャグがしっかりうまい。バイオレンスをやりつつも殺伐とすることはなく、小さな世界ながらもそれを感じさせることなく暴れ回っている。「N」になってからしばらくは少しノリが悪くなったかなあとも思ったけど、まあ今はすっかり元どおりですな。コンスタントに楽しいです。
【単行本】「ケロロ軍曹」14巻 吉崎観音 角川書店 B6 [bk1][Amzn]
さすがに勢いに関してはすでにさほど感じないものの、見事な安定感。キャッチーな絵柄できっちりしたエンターテインメントを展開し、水着などサービスシーンを入れつつもけして下品になることのない力加減。このあたりはさすがの腕前。まあいつも変わらぬ味なんで、そろそろ単行本を毎回買っていく必要もないかなという気もしてきてはいますが。あとこの14巻は、劇場版アニメ第2弾公開記念特別版とのこと。
【単行本】「うさぎドロップ」2巻 宇仁田ゆみ 祥伝社 A5 [bk1][Amzn]
よくできてますなあ。祖父の隠し子のりんを引き取って育てることになったダイキチだけど、彼がどんどん父親らしくなり、りんが娘さんらしくなっていく様子がなんとも微笑ましく描かれている。この巻ではりんの実の母親も登場するけど、その事件がますますダイキチへの好感度を高めてくれる。いやー、心根の暖かい気持ちいい青年じゃないっすか。あとりんちゃんの保育園でのボーイフレンドである、コウキくんのママもいいですな。包容力があってなかなか色っぽくもある。ダイキチはいい青年なので、ここらへんがらみでおいしい想いの一つもしてもいいと思う。あとこの巻は、ちょうど巻末に収録されているお話がいいところで終わってるんですよね。今後彼らがどういう家族関係を築き上げていくか楽しみ。読むと暖かい気持ちになれる気持ち良い一作。漫画としても読みやすいし、宇仁田ゆみはやっぱうまいなーと感心。