5/31(木)……学園創世ニコチン!
▼遅れましたがOHP月極アンケート入れ替え関連。これ書いてるのは6月7日ですが、いつもどおり月末の日記に記載しておきます。月末にしといたほうが後で探しやすいもんで。
2007年6月のテーマはトップページで告知済みですが、「友情漫画」で。恋愛関係のネタはときどきやっているけど友情というテーマではやってなかったので、たまにはいいかなと。「友情の素晴らしさ」的なモノを描いた作品はもちろん、「ダラダラした友達連中の話」「友情を裏切る話」なども可です。恋愛モノと違って、友情「だけ」をテーマにした作品というのは少ないかもしれませんが、お話の中で友情というものを感じさせてくれる作品であればOKです。それではよろしくお願いします。
2007年5月「今このギャグ漫画がオモシロイ!2007」は締切。1位がkashmir「百合星人ナオコさん」。これは好きな漫画ではあるけどけっこう意外でした。2位は施川ユウキ「サナギさん」でしたが、こちらは2004年7月」のときも「がんばれ酢めし疑獄!」が1位と、安定して力を発揮。あと自分としてはかなり推してる、うさくん「しあわせももりんご」が3位だったのはちょっとうれしかったです。テーマに「今」と入っているので、例えば「ピューと吹く!ジャガー」などの、いつも変わらず面白い作品とかには、票が集まりづらかったところもあるかもしれませんな。まあギャグ漫画は定番ジャンルなんで、そのうちまたやります。
【雑誌】モーニング 6/14 No.26 講談社 B5中
作:綱本将也+画:ツジトモ「GIANT KILLING」。今回はアツかった。これまで若手やジーノの活躍で目立たなかった村越が、チームが劣勢になった正念場で踏ん張りを見せる。ベテランならではの意地を感じさせるプレーに心動かされる。うーむ、面白いですなあ。
田中誠「実録!関東昭和軍」は、春の甲子園編が終了。とりあえずタバコ事件とかは、昭和軍兵士たちの奮戦と、監督の独演会のおかげでうやむやに。この後は、実際の高校や球界をゆるがした裏金、特待生問題がいろいろ影響してきそう。特待生が試合に出られないとなると、関東昭和にとってはむしろ有利に働くかな? 特待生扱いの連中は案外少なそうだし。
よしながふみ「きのう何食べた?」の4話め。今回はジャムとパン、それからパン屋に筧の昔の女がいて、ケンジがパンを見るたびにやきもちやくというお話。それにしてもジャムを作るとは芸が細かいですのう。まあそんなに難しいもんでもないことは分かってはおるのですが、あんまり男の料理系の食いモンではないですな。
【雑誌】ヤングサンデー 6/14 No.26 小学館 B5中
青旗のぼるの短期集中連載「遊星ベイビー」は2話連続掲載。と思ったら全3話で終わりか〜。前号で「短期集中連載開始」といって、次の号で終わっちゃうっていうのはさすがに短すぎる気がする。お話のほうは、宇宙からやってきた赤ん坊が主人公と一緒に暮らすようになり、少しずつ打ち解けていって……といった感じで、3話めあたりからだんだん面白くなってきてたんだけど。この設定だと、せめて5〜6話は欲しかったかな。
【雑誌】ヤングジャンプ 6/14 No.26 集英社 B5中
柴田ヨクサル「ハチワンダイバー」。菅田が二こ神さんのところに弟子入りして修行開始。かなりスパルタ式の特訓がスタート。確かにこれだけ将棋漬けなら強くなりそうではある。修行後の菅田がどう変貌するか楽しみ。
【雑誌】週刊少年チャンピオン 6/14 No.27 秋田書店 B5平
小沢としお「ナンバMG5」。最近は難破家の愛犬である松にスポットライトを当て、彼の生い立ちを描いているんだけど、これが個人的にはけっこういい感じ。犬好きなもんで……。松はナリは大きくないけど、けっこう根性ある様子が見てて微笑ましい。あと白目なしで黒目が黒々してるのも、かわいくてええです。一生懸命だけど難破家の面々にいってること理解してもらえないという掛け合いも楽しい。
桜井のりお「みつどもえ」。丸井家で猫を飼おうということになるが、拾ってきた仔猫が逃げてしまい、ふたばが代わりに猫変化。ふたばがにゃーにゃーいいつつ、みつばやひとはの顔をぺろぺろしまくる様子がなんかえっちな感じで良いお味。あと西川淳「王様のオーパーツ」は、今号で最終回となっている。
【単行本】「学園創世 猫天! 」1〜2巻 岩原裕二 秋田書店 B6 [bk1][Amzn]
主人公・早川ユミは、私立叉美学園の新入生。この学校は全寮制だけど、入寮するときに猫を1匹連れてきていいといういっぷう変わった制度があり、ユミは愛猫の勘助と共に学校にやってきたのだが……といったところからお話は始まる。叉美学園の地には不思議な力が宿っており、その力を受けたユミと勘助は変身したりして、同じような力を持つ生徒会の面々&猫と一緒に、迫り来る敵と戦っていく。まあそんなわけで美少女+猫による、学園伝奇バトルアクションといった感じのお話。
岩原裕二の絵柄は相変わらずキレが良くて力強さもあり見映えがする。アクションシーンもダイナミックで上々。まあ「普通の学園異能力モノ」とはいえるんだけど、キャラもかわいいし、カッコイイ味方&敵キャラもでてきてて、なかなか面白いしよくできてる。前作の「いばらの王」は、背景の描き込みが不足しがちで、舞台となる古城の構造が分かりにくくなったり、臨場感に欠けてしまった部分がけっこう見受けられたけれども、今回は学園モノなので校庭や図書館など、説明をあまり必要としない場所が多い。その点ではこちらのほうが単純明解で、分かりやすく展開していけそうな感じがする。
【単行本】「パパイヤ軍団★」 青木光恵 太田出版 A5 [bk1][Amzn]
キャバクラ「パパイヤ」で働く女の子たちの生態を、楽しく描いたお話。一つ店で働いているけど、女の子によって性格や嗜好はさまざまで、百合系だったり、腐女子だったり、お母さん気質だったり。青木光恵の描く女の子のかわいさは定評があるところだけど、この作品でもいろんなタイプの女の子を、非常に楽しそうに描いている。あんまり泥臭くなることなく、明るく楽しく色気はあって、きっちり面白く読ませる作品に仕上がっている。出てくるキャラでは、フェロモン出しまくりで天然モテ系キャバ嬢のちえりと、ちえりにベタボレのツンデレ百合系キャバ嬢・美果のコンビが、見ていて面白かった。ちえりと二人のときの、美果のデレっぷりがカワイイ。
【単行本】「乙女学園血風録」1巻 小野寺浩二 少年画報社 B6 [bk1][Amzn]
女学校に赴任してきたばかりの新任教師が、とにかく戦いまくりでムチャクチャな、理想とは激しく異なる学園生活を目撃していくというギャグ漫画。基本的に登場する女子はだいたいカワイイのだが、小野寺浩二らしく、ベタベタした恋愛モノやぐにゃぐにゃな萌え漫画とかにはならず、勢いで突っ走る痛快ドタバタ劇を展開する。メイン女子であることりは、最初っからビルの屋上から飛び降りてくるけどなんともないような頑丈キャラだし、そのライバルたちも人間離れ。お嬢様キャラも尋常でない札束攻撃を繰り広げてくるし、けたたましくお話は展開。まあいつもの小野寺浩二ペースではあるけど、女子ばかりということで画面はたいへん華やか。萌え系は意識しつつも、ヘンに物事を斜めに見たりせず、ニッチなオタクネタに走ることのない、正々堂々とした威勢のいいギャグは、相変わらずスカッとするものがあって気持ちいいです。
5/30(水)……おおぐぃの要
【雑誌】コミックバーズ 7月号 幻冬舎コミックス B5平 [Amzn][定期購読:出版社]
しばらく休載が続いていたPEACH-PIT「Rozen Maiden」が掲載されたが、ブチッと中途半端なところで最終回。編集部との間で何があったかは知らないけど、せっかく盛り上がり、漫画もアニメもヒットした作品だっただけに、この終わり方はとても残念。作者と編集部のどっちに責任があるのかは知らないし、別に知りたくもない。そういう内部事情を知ったところで愉快な気持ちになれるわけじゃなし。ただ、やはりこれまで作品を支持してきた読者のためにも、どこかで連載再開して、ちゃんとした形での完結まで持っていってほしいところではあります。
読切、宮野桃太郎「三本矢高校風紀部」。平凡な高校の風紀部所属の女子3名のドタバタした日常を描くコメディ。元気で明るい絵柄でお話のほうも勢い良く展開。まあとくに大きな本筋とかがあるわけではないけど、絵はかわいいし、まずまず楽しめる。
【雑誌】ヤングキングアワーズ 少年画報社 B5平 [Amzn]
今号では大石まさるが2本立て。カラーページで「みずわくせいえほんスターガイド」という、ねこみみ少女が主人公の絵本仕立てのファンタジーを1本。モノクロでは「水惑星年代記」シリーズの「浦島乙姫」という作品を描いている。「浦島乙姫」も、今回は並行世界が出てきたり、ちょっとファンタジー的なテイストがあるかな。それはともかくヒロインの過去からやってきたおねえちゃんは、ピチピチ健康的で魅力的でええです。
読切登場、星野リリイ「D.C.F」。タイトルにある「D.C.F」は「Dungeon Care Force」の略。RPGなどで勇者たちが挑んでいるダンジョンは、実はこの組織によって管理されているという設定で、その裏方をやっている少女2人とその指導員、それからドラゴンさんの物語を描く。きれいで華のある絵柄で、ユニークな着想のお話を展開。女の子2人がかわいく、お話的にもまとまっていて楽しめた。まあ個人的には、こういう世界を斜めから見るメタ的なお話の場合、もう少しギャグっぽい味付けにしてくれたほうが好みではあるけれども。
【雑誌】BJ魂 7/1 No.35 集英社 B5中
新人賞である第1回BJ MANGA維新で佳作を受賞のうえだ老「大喰いグラップラーOROCHI」。タイトルどおりの大喰いバトルものではあるが、主人公がいくら食っても太らない体質のグラビアアイドルで、事務所には隠れて、プライベートで大喰いに挑戦しているというお話。「幽門」とかネタとして使ってるし、大喰いウンチクはいちおう押さえている模様。先日、コーラスでも現代洋子の大喰い漫画「ハングリー!」がスタートしたが、「喰いしん坊!」のヒットもあり、これからこのジャンルの作品は増えていくかもしれないですな。
作:森枝卓士+画:いわや晃「まじょ魔女どん!」は、魔女が平凡な主人公の部屋に転がり込んで来るという押しかけ女房もの。ただちょっと珍しいのが、魔女が魔力は使わず、料理を作って主人公を喜ばそうとするという点。料理にも全然魔力は使わない。「魔女でなくてもいーじゃん」って感じではあるが、あえて使わないというところが作品のキモ。作風的にはまだこなれてないけど、こういうアプローチはちょっと面白いと思う。
【雑誌】週刊少年サンデー 6/13 No.26 小学館 B5平
読切、桜井亜都「アーティスト・アクロ」。特殊な技巧を使って事象をさまざまな形に変化させる「アート」と呼ばれる力を持った少年が、アートを悪用する男と戦うというファンタジーバトル系の作品。整ってるけど元気の良い絵柄で、明るくアクティブにお話を展開。全体的にまとまりが良く、まずまず面白い。まあこの手の異能力バトル系の作品は、ジャンプなどを中心に多く、あまり新鮮味はないけれど、その分安定感はある。
【雑誌】週刊少年マガジン 6/13 No.26 講談社 B5平
はっとりみつる「ケンコー全裸系水泳部ウミショー」。なんか今まで全然意識されることのなかった女子キャラ・姫川さんが、副部長任命をめぐって大暴れ。代替わりで織塚先輩が卒業するので、強烈なツッコミ役が必要になったのかもしれませんな。ところでアニメ版は、関東だと東京MX、テレビ埼玉、千葉テレビかー。tvkはやらんのかな? まあtvkだと額縁必至なので、東京MXのほうがありがたいですか。
「SAMURAI DEEPER KYO」の上条明峰の新連載「しろがねの鴉」は、凄腕盗賊少年が大活躍するファンタジーアクションといった感じの作品。初回80ページとボリューム感はあるけど、ちょっとゴチャゴチャした印象で、もう一つインパクトに欠けるかなあといったところ。
【雑誌】エンジェル倶楽部 7月号 エンジェル出版 B5平 [Amzn][定期購読:Fujisan]
笑花偽「プリムの日記」は連載15回めで最終回一つ前。主人公の洋が、苦難を乗り越えてサキュバスのプリムを救いだし、再び結ばれる。濃厚に愛あふれるエッチを展開しており、お話的にもなかなか盛り上がってる。ちょっとクセのある絵柄ではあるけど読ませるし、この雑誌の中ではけっこう好きな作品。大波耀子「Sister? Sister!」。この雑誌の中でかなりこぎれない絵柄が目をひく。でもエッチシーンになると、巨乳を駆使してまずまずエロもちゃんとこなしている。汎用性が高いし手堅いですねえ。
山本よし文「ボクの中出し日記」第6話。今回は主人公少年が、担任女教師の家で補習を受け、その流れでエッチに突入。なんか、萌え系でハーレム系なエロゲーを早回しでやってるみたいな感じ。あまりの手っ取り早さにちょっと笑みがこぼれてしまったり。HG茶川「生徒のミカタ」後編。まあいつものことながら乳がこれでもかと、人間離れしてデカい。最近はそこに萌え要素も加えようとしてきている。その不思議なバランスが面白いです。ただ「デカすぎる」というだけでは一発で終わってしまいかねないので、いろんなバリエーションをつけつつ、さらなるすごい乳に挑戦していっていただきたい。
【単行本】「環 水惑星年代記」 大石まさる 少年画報社 A5 [bk1][Amzn]
この巻も良いですねえ。暖かいペンタッチで、美しい世界の物語を縦横無尽な切り口で楽しく描いている。
収録作について軽く触れていくと、まず「路面電車」「CROQUI’S」では、顔は似てるけど性格は対照的な双子姉妹のお話を、彼女たちの魅力たっぷりに描き出してて楽しい。「オールトの雲をこえて」は、海に浮かぶ浮き島で暮らす人々の模様を、青春ラブストーリーを入れつつ爽やかに展開。「ムーン・シード」では、月で初めて生まれた人類である娘さんと、その両親の物語を、ハラハラアクションも交えつつ暖かく描き出している。オチのほうも秀逸で、ニヤニヤさせられた後、ジーンと来たりもする。この作品ではおなじみの八分儀くん&子獅子さんのラブラブカップルのお話である「宇宙を向いて歩こう」シリーズも、甘酸っぱくて微笑ましい。あとこの巻の最後の話となる「妖精彼れ時」は、ずっと同じ風景を描き続けていた画家の老人と、一人の女性のつながりを描く。しみじみしたラストに感動させられる。
どの話もそれぞれ見どころがあって楽しめるし、作画のしみじみした美しさ、キャラのかわいさも共通した魅力。基本は穏やかな世界観だけど、適度に刺激も盛り込んで飽きさせない。うまいです。充実してます。
5/29(火)……うら∽かた
▼ありゃ? 週刊漫画サンデーの6/12 No.22を買い逃してたかな……。更新遅れのせいで気がつかないまま来ちゃったかも。まあ1号くらい読まなくても大丈夫な雑誌ではあるけれどもちょっと悔しい。
▼単行本購入予定。データはbk1とまんが王倶楽部の新刊予定を参考に作成。リンク先はAmazonのワード検索。リンク先URLはスクリプトによる自動生成なので、まだAmazonのデータベースに登録されておらず、該当物件が表示されないリンクもありますのでご了承ください。
▼2007年6月購入スケジュール
6/6 「アゴなしゲンとオレ物語」25巻 平本アキラ 講談社
6/6 「しあわせ団地」10巻 蓮古田二郎 講談社
6/8 「みつどもえ」2巻 桜井のりお 秋田書店
6/8 「GAMBLE FISH」1巻 作:青山広美+画:山根和俊 秋田書店
6/8 「ももいろさんご」11巻 花見沢Q太郎 小学館
6/8 「彼女を守る51の方法」4巻 古屋兎丸 新潮社
6/8 「バス走る。」 佐原ミズ 新潮社
6/9 「おたくの娘さん」2巻 すたひろ 富士見書房
6/13 「シャイニング娘。VI」 師走の翁 ヒット出版社
6/15 「イヌコロリ」 川崎犬太朗 茜新社
6/15 「BECK」30巻 ハロルド作石 講談社
6/15 「おれはキャプテン」14巻 コージィ城倉 講談社
6/15 「ヤンキー君とメガネちゃん」3巻 吉河美希 講談社
6/15 「スマッシュ!」4巻 咲香里 講談社
6/18 「かわいいあなた」 乙ひより 一迅社
6/18 「あいこら」8巻 井上和郎 小学館
6/18 「妹バカ一代!」 くどうひさし 司書房
6/19 「エロイネコ」 野良黒ネロ コアマガジン
6/19 「ご近所のもんすたあ」 みた森たつや コアマガジン
6/19 「ハチワンダイバー」3巻 柴田ヨクサル 集英社
6/19 「ガールフレンド」5巻 作:外薗昌也+画:別天荒人 集英社
6/19 「誰かがカッコゥと啼く」1巻 イダタツヒコ 小学館
6/19 「眠れる惑星」3巻 陽気婢 小学館
6/19 「キラメキ☆銀河町商店街」3巻 ふじもとゆうき 白泉社
6/19 「悪魔とドルチェ」1巻 鈴木ジュリエッタ 白泉社
6/19 「新世紀エヴァンゲリオン」11巻 貞本義行 角川書店
6/19 「この恋は実らない」1巻 武富智 集英社
6/20 「ちひろ」上下巻 安田弘之 秋田書店
6/20 「ベクター・ケースファイル」1巻 作:藤見泰高+画:カミムラ晋作 秋田書店
6/22 「メガネ×パルフェ!」 きづきあきら+サトウナンキ スクウェア・エニックス
6/22 「ハツカネズミの時間」3巻 冬目景 講談社
6/22 「謎の彼女X」2巻 植芝理一 講談社
6/22 「呪街」1巻 惣本蒼 講談社
6/22 「あたらしい朝」1巻 黒田硫黄 講談社
6/22 「米吐き娘」2巻 古林海月 講談社
6/22 「もやしもん」5巻 石川雅之 講談社
6/22 「ZOOKEEPER」3巻 青木幸子 講談社
6/22 「イカロスの山」8巻 塀内夏子 講談社
6/22 「ジジジイ −GGG−」1巻 小山宙哉 講談社
6/22 「わすれな ハイグレード版」2巻 ゼロの者 一水社
6/23 「クリスティ ハイテンション」1巻 新谷かおる メディアファクトリー
6/25 「累〜かさね〜 1巻 田邊剛
6/25 「アウトサイダー 田邊剛
6/25 「群青学舎」2巻 入江亜季 エンターブレイン
6/25 「ニコイチ」3巻 金田一蓮十郎 スクウェア・エニックス
6/25 「潔く柔く」5巻 いくえみ綾 集英社
6/25 「ごてんばチアリーダーズ」1巻 宗我部としのり 少年画報社
6/26 「新世紀エヴァンゲリオン 碇シンジ育成計画」3巻 作:GAINAX+画:高橋脩 角川書店
6/26 「パズル」1巻 作:山田悠介+画:三部けい 角川書店
6/26 「RYOKO」 竹下けんじろう 司書房
6/26 「さわやかアブノーマル」 町野変丸 桃園書房
6/26 「ターンエーガンダム 月の風」 安田朗 角川書店
6/27 「わたしたちの田村くん」2巻 作:竹宮ゆゆこ+画:倉藤倖 メディアワークス
6/28 「おもいで」 二宮ひかる 少年画報社
6/28 「UFOおねえさん」 小野寺浩二 少年画報社
6/28 「成城紅茶館の事情」 スエカネクミコ 少年画報社
6/28 「女体解剖授業」 氏賀Y太 松文館
6/28 「WHITE CHAOS」 濱元隆輔 双葉社
6/29 「ツンデレさん」 猫玄 茜新社
6/29 「土星マンション」2巻 岩岡ヒサエ 小学館
6/29 「ライドバック」8巻 カサハラテツロー 小学館
6/29 「ホムンクルス」8巻 山本英夫 小学館
6/29 「花縄」5巻 作:小池一夫+画:森秀樹 小学館
6/29 「地平線でダンス」1巻 柏木ハルコ 小学館
6/29 「ホーリーランド」15巻 森恒二 白泉社
6/29 「amato amaro」 basso 茜新社
【雑誌】コミック・ガンボ 5/29 No.20 デジマ B5中
永松潔の新連載「こずえのタルト」が開始。元水泳選手だったヒロイン・こずえが、パティシエールを目指して頑張るが、店の方針に逆らったことでクビに。しかしその才能に目をつけた製菓会社の人が彼女を雇うことにして……という感じの出だし。手堅い滑り出しだけど次回掲載は7月3日発売号。月イチ連載になるのかな?
路みちる「ぼうえいにっき」は、風邪でダウン中の保育園の女先生・ホヅミの家に、子供たちが押しかけていくという内容。かわいいぷにぷにした絵柄で今回もけっこう楽しめた。天然系なホヅミ先生が見ていてなかなか楽しい。
【雑誌】フラワーズ 7月号 小学館 B5平 [Amzn][定期購読:出版社]
「占術図鑑 Fortune Book」という別冊付録つき。占いとかをやりつつ、それがらみの漫画なども掲載するという内容。本誌連載陣の漫画もいくつか掲載されている。江平洋巳「きららの占い」は、今号から始まった新連載のプロローグ的な内容だが、これだけ読むとなにがなんだか分かりにくいので、本誌を先に読んだほうがむしろ分かりやすいかも。あと別冊付録では近藤ようこの漫画が載ってるのがちょっとうれしいかな。
さいとうちほの新連載「アイスフォレスト」はフィギュアスケート漫画。シングルではなく、ペアを組んでのアイスダンスがメイン。メインキャラはさいとうちほらしくゴージャス。ヒロインは、かつて大けがによりシングルを引退した天才少女。彼女が自分の思い出の地である北海道の野外リンクで滑っているところを、大金持ちな青年が発見し、いきなり彼女をスカウト。豪華なアイスリンクに連れていき「この施設をすべてただであなたに提供したい」という、太っ腹な申し出を行い、さらにパートナー候補の美青年にも引き合わせる。「これがさいとうちほだ!」ってな感じの無駄なゴージャスさ、キラキラ感。さすがに前作「ブロンズの天使」ほどのゴージャス感ではないものの、これからの展開に期待したい。
江平洋巳も新シリーズ「ドリームスケープ」を開始。ときどき予知能力者を出す血筋に生まれた女性が、ミステリアスな美青年にスカウトされて、占い系サイトの運営に参加することになるが……という出だし。まだお話のほうはどう転ぶか分からないけど、上品な作画が相変わらず綺麗。江平洋巳は最近「白いバラの乙女」の単行本が出たばかりで、個人的注目度も高まっている。今シリーズも頑張ってほしい。
小玉ユキ「羽衣ミシン」は最終回。うーむ、切ない。傷ついていた白鳥を助けた心優しい大学生・陽一のもとにやってきた、不思議な女性・美羽。「つるのおんがえし」の現代版的なストーリーだが、最後まで暖かく、きれいに、そしてほろっとくるようなお話にまとめてきた。小玉ユキはやっぱりいいですねえ。鮮やかでうまい。最近の女性向け漫画の新鋭では、最も注目している作家の一人。
諏訪緑の「時の地平線」は最終回。「三国志」をなかなか大胆に解釈してお話を展開していた。あまり三国志マニア受けは良くないかも?と思うタイプの作品ではあるけれども、これはこれでまとまってて、良かったんじゃないでしょうか。西炯子「電波の女よ」。アマチュア無線が結んだ恋物語を綺麗にまとめた。この作品の場合、見せ所は恋愛の行方というよりも、むしろ主人公の美青年の上半身裸シーンだったかもしれませんがー。
【雑誌】コーラス 7月号 集英社 B5平 [Amzn]
父の日スペシャルの小冊子が付属。榛野なな恵「Papa told me」をはじめ、佐野未央子、そのだつくし、もんでんあきこ、下吉田本郷、石井まゆみといったメンツが執筆している。
本誌では現代洋子の新連載「ハングリー!」がスタート。今回はエッセイコミックではなくストーリーもの。すごくおいしいもの好きなOLさんが主人公。彼女がギャル曽根みたいな女性フードファイター(ギャル茂根)の代役として、大食いバトル番組に出演することになり、その才能を開花させちゃって……という出だし。「喰いしん坊!」が人気が伝染したのか、女性誌にまで大食いバトル漫画が登場してきたわけで、ちょっと驚いたりした。「喰いしん坊!」と違って食べ物の描写や、大食いテクニックなどのディテールはそんなに細かくないが、女性向け漫画らしく、恋愛的な要素をからませて気配ではある。これからどんなネタを展開してくるのか楽しみ。エッセイコミックで培った取材力を生かしてくれるといいんですが。
【雑誌】快楽天 7月号 ワニマガジン B5中 [Amzn]
けものの★が快楽天初登場。タイトルは「呑もカナ?」。普段は目立たない内気なサークルの先輩女子が、酔っ払って後輩である主人公に迫ってきてそのまま……というお話。へべれけな様子で迫ってくる先輩がかわいいし、相変わらず瑞々しく表情豊かな作画は、華やかで見ていて楽しい。汁気も十分でエロシーンも良い。お話的にも賑やか。あれよあれよと畳みかけて、最後は甘ったるくて締めくくってて楽しかった。ただ何度か書いてるけど、いろんな雑誌をふらふらしててなかなか作品数がたまらないので、単行本出るまでどっかで続けてやってくれー、と強く思います。
宮内由香「スピカ」。この人も快楽天初登場。これはちょっと意外かな。めい子ちゃんという少女と、彼女が入り浸っている父母の共通の親友である男とのラブストーリー。初々しい恋愛模様を、品の良い繊細なタッチで描いていて、お話的にもまとまっていてうまい。いぬぶろ「いぬみみずかん」はついに最終回。今回は20Pとページ数も多め。お話的には軽めでさほど印象には残ってないけど、いぬみみ少女たちの可憐な姿が非常にかわいい作品だった。単行本は7月下旬に出るそうです。
フクダーダ「甘くないのよ年上は」。ちょいと強引なお姉さんが、弟の部屋に遊びに来た少年を食っちゃうという内容。グラマラスで奔放な姉ちゃんがなかなか魅力的。ラストのちょいほろ苦い締め方も上々。北河トウタ「フルエテフレテ」。生徒とけっこうラブラブ状態にある家庭教師先生を、弟と対立気味なその兄が強引に寝取っちゃうという内容。いつもながらの華やかな絵柄に、ちょい鬼畜風味もプラスして、しっかり実用的な作品に仕上げてきていていいですのう。消しはコンビニ売りなんで大きいけれど十分使える。
かるま龍狼「脱いだらスンゴイ♥」。普段はかわいいけど、服を脱いだら体もちんこも大人という「そんなばかな」的少年と人妻さんがエッチするという内容。下らないけどエロのツボも押さえていて、ノリ良く見せていく腕前はさすがのこなれっぷり。あと道満晴明「だいたい四谷怪談」は、目がこぶでふさがってしまったお岩さんを、なんだか萌えるキャラに描いててちょっと楽しかった。
【雑誌】COMICパピポ 7月号 フランス書院 B5中 [Amzn]
いや〜、今回のRIKI「ラブラブ♥ポンチ」はますます凄いね。普段から4コマ漫画の枠をぶっこわしている作品だけど、今回は「何もやることのない1日」がネタだけに、いつもに輪をかけて中身がナッシング。ただボーッとしてたり、お昼寝してるだけの4コマぶちぬきが三つも。で、最後は夜ご飯はオムライスだー、わーいってな感じで〆。毎回ホントにすごいなあ。
とむたみお「好きと言えたら…」。お互いに好き合ってることは分かってるけど、素直になれないでいる幼なじみ男女のお話。それぞれ「彼氏と比べる」「元カノと比べる」とウソをつきつつエッチしているという構図が、二人の微妙な距離感を現しててなかなか読ませる。ぷりぷりした肌の質感もソソられる。
【雑誌】キャンドール 7/12 Vol.42 実業之日本社 B5中 [Amzn]
みた森たつやが新連載。「うらかたっ!」。かつて母校で伝説の生徒会長といわれた祖父を持つ主人公が、その学校に転校してきて、現生徒会長の補佐をやることに。しかしその会長はちびのめがねっ娘であり、転校初日になんかなりゆきでエッチしちゃったり……という始まり方。まあこの二人のラブラブ学園モノとなっていくんでしょうな。エロはやりつつ、激甘でいっていただきたい。
中田ゆみ「奥さまは生徒会長」も生徒会長モノで、女の子が会長、男の子が副会長。こちらは二人が実は夫婦であるという内容だが、おうちではベタベタ。毎度甘ったるくかわいく、安定して楽しい。すえひろがり「花のいろ」4話め。学園百合モノ。これまで攻められてばかりだった後輩女子だが、今回は攻守逆転、主導権をとる。主人公がほかの先輩と仲良さげにしているのを見てやきもちをやく、主人公の恋人・藍子先輩が今回はけっこうかわいかった。
あずまゆき「ボクの番台さん」は最終回。けっこう長く続いた安定感のある作品で、最後もきっちり手堅く締めくくった。単行本は全4巻になるっぽい。あと島本晴海。「やらせないでよ!」も最終回。こちらは7月29日に単行本発売予定とのこと。そのほかの作品では、海野螢「死神の幸せ」がけっこう面白かった。人の良い少年が、ドジっ娘な死神少女を女神と勘違いしちゃって、そのままラブラブエッチに至っちゃうという内容。小柄な死神娘がかわいらしく、ラブコメとして後味が良い。学園のアイドル的女子もわりと良い感じだったんで、続き物で三角関係ラブコメとして発展させていくと面白くなりそうではあるんですが。
【単行本】「癒されてあげる」 島本晴海。 竹書房 B6 [bk1][Amzn]
看護師さんもののエロコメディ。島本晴海。らしい明るくカラッとした作風で、ぴちぴちした女の子たちがエッチなことしている様子は目に楽しい。あんまりインモラルな感じはないし、自分的にはそんなにヌクというタイプの作風ではいものの、健康的で潤いがあって、質感滑らかな作風は読んでいて気持ち良い。なんか触覚に訴えてくるような気持ちよさといえる。手堅い作りできっちり楽しませてくれる一作。
5/28(月)……気色悪い奇食
▼これ書いてるのが6/5(火)なので1週間以上遅れですが……。どうもすみません。
【雑誌】ヤングキング 6/18 No.12 少年画報社 B5中
佐野タカシ「イケてる2人」が連載250回め。もう10年近くやってるわけですなあ。本編のほうは、小泉の家庭環境をめぐってちょっと怪しい雲行き……といったところ。お話的には久々に大きめの山かな。もうさすがにやることも尽きてきただろうし、この後はお話を畳みに入るとか、メンバーを大人にするなどの新展開もあっていいかな。
【雑誌】ヤングマガジン 6/11 No.26 講談社 B5中
鈴木一世「ゲヘヘのヌベコ」掲載。主人公・凡人のトラウマになっていた兄貴が登場して、ヌベコに手を出して寝取られ展開……かと思ったらそうでもなかった。いつもながら下らないし、ヌベコのキャラも特徴があって面白い。すごく笑うというタイプではないけどじわじわくる味があって良いです。
山本マサユキは「ガタピシ」シリーズが終わり、新連載「奇食ハンター」を開始。クルマ漫画描きの山ちゃん(まあ作者本人でしょう)が、全国各地に行って、奇抜な食品を食ってくるという内容。今回はラーメンの上に巨大な雪山みたいなのが載ってる、愛知県豊田市の「雪見ラーメン」をハンティング。味的には普通に食えそうな気もするけど、量ともったり感が凄そうだなあ。まあ連載としてはまったりのんびり行きそう。食うほうはそうもいってられないでしょうが。
【雑誌】ビッグコミックスピリッツ 6/11 No.26 小学館 B5中
のりつけ雅春「中退アフロ田中」が最終回。新連載は7月14日発売のNo.33からとのことだけど、やっぱり田中シリーズかな? 作:雁屋哲+画:花咲あきら「美味しんぼ」では鬱ブームが止まらず。今回は岡星さんに続いて、産婦人科医のおばちゃん・西浜先生が鬱状態に。このシリーズは笑い事ではないんだけど、うまいもん食っては溜め息ついたり弱音吐いたりする落差と、その執拗な繰り返しが妙におかしく、ヘンな味のあるシリーズになってると思う。
【雑誌】週刊少年ジャンプ 6/11 No.26 集英社 B5平
矢吹健太郎「ToLOVEる」(脚本:長谷見沙貴)。春菜ちゃんに好きな人がいるのですかーという話題で、リトが春菜に直撃。なんかもう、さっさと告ったれやお互いにー、という感じですな。まあ焦らしてこその「ToLOVEる」なんでしょうが。
【雑誌】百合姫Selection 一迅社 B5平 [Amzn]
えーと百合姫からの再録を中心に、ちょっとだけ描き下ろしを追加したという本。新作掲載は、乙ひより、城之内寧々、南方純、森島明子、袴田めら、及川じんこ。そのほか日輪早夜、テクノサマタ、速瀬羽柴、椋本夏夜、さかざき咲羅ってことでいいのかな。どれが再録でどれが新作なんだか、けっこう忘れてしまっているもんだなあ。
収録作品では再録ながらも、紺野キタ「under the rose」「いずこともなく」「昼下がりの…」がやはり良いなと思う。とくに女子寄宿舎モノである「いずこともなく」「昼下がりの…」は、メガネの主人公、ちょいとミステリアスだけど二人のときは甘えてくるツンデレ系な人の関係が心地よく描かれてて良い。清楚な絵柄はいつ見ても美しい。
新作では乙ひより「ラブレター」がかわいらしく切なくていいですのう。6月18日発売予定の初単行本「かわいいあなた」[Amzn]も楽しみにしております。袴田めら「彼女の猫は夢の番人」。この手の百合系ストーリーでも、ずいぶん手堅い人というイメージになってまいりました。次々とつきあう娘を変えてきた女の子好き少女の物語。短いページ数ながらも、主人公少女の心のうちに分け入って、切なくほろ苦いお話をしっかりまとめていて面白かった。
【雑誌】阿ウン 7月号 ヒット出版社 B5平 [Amzn][定期購読:Fujisan]
真海「クラインの壺」がなかなかエロっちくて良かった。受け持った生徒宅に家庭訪問に行った女教師が監禁されて、その生徒によってセックス漬けにされていくという内容。生徒のちんこでイカされまくる、ぱっつんぱっつんにグラマラスな女教師の姿がかなりエロめ。ストーリー的な深みとかはないけれど、エロシーンのテンションが高くて、ねっとり脂の乗った描写もお手のもの。安定してヌカせる手腕はさすがの手堅さ。
あきやまけんた「お姉さんの××××」。兄嫁の疼く体を義弟が責め抜くといったタイプの作品。人妻陵辱系で好きなネタです。エロシーンも、義弟だけでなく、そのほかの男も加わってみっちり。裸エプロンもちゃんとやってるし、この系統のネタが好きな人にとってはポイント押さえられてて使い勝手の良い作品かと思う。
あべもりおか「進め!!私立華徳学園」は、マッド・サイエンティストな技術部のメンツが、部のとりつぶしを狙う生徒会長女子にエロいことしちゃうよーんという内容。明るくノリの良い絵柄で、お話もドタバタしててけっこう楽しく読める。エロシーンも性器の描き込みや断面図など濃い目で、乳揺れ描写などもしっかり。あとは、おおとりゅうじの兄妹モノである「ころもがえパニック」も、柔らかくこなれた絵柄が楽しく、わりと印象に残った。
【単行本】「えんまちゃん」 かがみふみを 双葉社 A5 [bk1][Amzn]
人間界にやってきた閻魔大王の娘・えんまちゃんと、そのおともだちになった小学生の女の子・静ちゃんの仲良し物語。最初のうちは非常にほのぼの感たっぷりの小学生女子友情ストーリーとして進むが、お話が進むにつれ、えんまちゃんが任務を追えたら人間の記憶を消して帰らなくてはならないと判明し、だんだんお話は切なくなっていく。でもかがみふみをのかわいくてやさしい絵柄、お話作りもあって、最後は後味良くきれいに締めくくり。微笑ましくてちょっぴり泣かせる、いいお話に仕上がってると思います。この人はやっぱいいですね。
【単行本】「惑星のさみだれ」3巻 水上悟志 少年画報社 B6 [bk1][Amzn]
姫を守るべく騎士のメンツが勢ぞろい。と書くとファンタジーもののようだが、姫は女子高生、騎士たちも見た目は普通の現代人。状況はだんだん緊迫していってはいるものの、日常の中でときどき戦っているという感じで、わりとのんびりしているような、独特の感触が面白い。主人公のヘタレメガネ系の雨宮夕日も、東雲半月の力を引き継いでちょっと強くなってて、それに時折り姫がドキッとしている様子がラブコメっぽくて楽しい。まあお話としてはなんだかつかみどころがなくて、「雰囲気は面白い、本筋はもやもや」って感じではありますが、まあ水上悟志の作画は心地良いし、とりあえず期待はしてしまう。
【単行本】「おおきく振りかぶって」8巻 ひぐちアサ 講談社 B6 [bk1][Amzn]
ようやく桐青戦が決着。お話としてはずいぶん長かったけど、力の入った展開が続いてまあ楽しめました。とはいえキリのいいところなので、そろそろこの作品については単行本購入を中断しようかなと考えてます。理由はOHPでも何度か書いているように「野球のプレーシーンが分かりづらい」から。作品としては、阿部・三橋の関係性など基本ラインはまだまだ面白いと思うけど、やっぱ試合がメインになっている今の展開で、一つ一つのプレーの描写が分かりづらいとちとモヤモヤしてしまうんで。自分の場合、雑誌では読んでるので、そこらへん改善されたらまたまとめて買い始めればいいかなと。
5/27(日)……ストレンジ・カイイヌド・ウーマン
【単行本】「白いバラの乙女」 江平洋巳 小学館 B6 [bk1][Amzn]
これは面白かった。フラワーズで連載された、二人の女子の絆を美しく描いた女学園モノ。主人公の浜口美子はミッション系のお嬢様学校に通う高校3年生。作家志望であり周囲の女子を退屈な存在とみなしていた彼女だが、ある日、閉鎖中の旧講堂にて、学園の女王的存在である美少女・高宮月子と出会う。美子は月子に惹かれていくが、月子はそんな美子を突き放し、晒し者に仕立て上げて傷つけるという裏切り行為に出る。しかし美子は月子と関わろうとするのをやめず、また月子も美子によって鉄壁であるかのように思えた守りを突き崩されていく……。
というわけで少女同士の青春物語が展開されていくわけだけど、その模様にピンと張り詰めたような雰囲気があってスリリングで面白い。美子もプライドが高いけど、月子はそれに輪をかけて高飛車。それに見合うだけの高貴な美しさも持っている。そんな二人がときに寄り添い、ときに反発し、お互いの心の繊細な部分に触れていく様子の緊張感にゾクゾクさせられる。とくに月子の、美しいけど冷酷でしたたかな振る舞いには目が吸い寄せられる。
江平洋巳の、上品で清潔な絵柄も、女学園モノにすごく良く合っている。ストレートに「百合」というわけではないけれども、お互いを意識し合う二人の様子にそういうものを読み取ってしまう人も多いだろう。むしろストレートにお互いが好き合うよりも、緊張感あふれる対決の構図に、百合的要素を色濃く感じる人もいるかもしれない。なんといっても扉がページからして、二人が芝生の上で寄り添っているという構図だし。個人的には今までの江平洋巳作品の中ではこれが一番好き。
【単行本】「君に届け」4巻 椎名軽穂 集英社 新書判 [bk1][Amzn]
この巻もしっかり面白い。昔から風早くんをストーキングしていた美少女・くるみちゃんの本性が現れてきたが、それによって貞子も、自分が風早くんに抱いている恋心を確かなものとしていく。初めての気持ちに戸惑ったりしつつも、一歩一歩前進していく貞子の様子が微笑ましい。今回も矢野&吉田のおともだちコンビのバックアップが頼もしい。あと個人的には、このくるみちゃんという派手めな女の子はキライじゃないっすね。我が強くて腹黒いけど、一生懸命で健気なところもあるじゃないすか。この娘さんも幸せになれると良いですな。
【単行本】「まんが極道」1巻 唐沢なをき エンターブレイン B6 [bk1][Amzn]
にゅーあきば.comでも紹介しましたが、これは面白かった。さまざまな漫画家およびその周辺の人たちの赤裸々な生き様を、ギャグにして笑い倒してしまおうという作品。「新興宗教にハマっちゃった少女漫画家」だの、「下書き状態を載っけちゃう人気作家」だの、業界的にヤバげなネタ、イタいキャラを使っていながらも、それが嫌味にならず、カラッと笑えるギャグになっているというのは素晴らしい。唐沢なをき自身が厳しいギャグ漫画の世界で20年以上バリバリやってきた凄い人なので、「この人がいうならしゃーない」っていうのもあるし、唐沢なをきの中で漫画家ネタがしっかりギャグとして昇華できてるっていうのも大きい。
余談だけど、唐沢なをきがこれだけ長年、枯れることなくギャグ漫画の第一線にいられるっていうのは、発想力が素晴らしいってのもあるけど、それと同時にギャグの基本である「繰り返し」をしっかり身につけてるってのもあるでしょうな。昔ながらの唐沢ファンにとっては、けっこうおなじみの使い回しネタもあったりはするけど、毎回ちょっとずつ新味は加えているし、執拗な繰り返しで笑わせることもできる。まさに職人。うまいよなあ。
【単行本】「ぬいぐるみっくす♥」2巻 泉ゆうじ ワニブックス B6 [bk1][Amzn]
相変わらずなんとも頭の悪い漫画であります。主人公の公太少年が興奮して、ドキドキが頂点に達すると、ぬいぐるみに精神が乗り移ってしまうようになっちゃって、いろいろエッチなトラブルを体験するというコメディ。第1巻より若干少なめかとも思うけれども、基本的にはこれでもかとガンガンぱんつ。主人公の鼻先にこすりつけるくらいの勢いでバンバン露出。そのぱんつもやけに尻にぴったりくっつき、お尻などの割れ目などが浮き出まくり。でも作品の雰囲気全体がむちゃくちゃ明るくハイテンションということもあって、あんまりいやらしいって感じでもないかな……。
お話的には学園ドタバタ劇で、本筋は全然進んでなくてどこに行くのかもよく分からないけれども、このたいへんアホなノリは、個人的にはけっこう好きだったりします。なんかスコーンと突き抜けてる感じがする。
【単行本】「世界の孫」2巻 SABE 講談社 B6 [bk1][Amzn]
第2巻も面白い。最初のころは、おまごさまである甘栗甘水が、孫パワーで周囲に甘やかされるだけの作品かと思っていたが(それだけでも十分変態的で面白いんだが)、第2巻に入ってからのぶっとび展開にまたしてやられた。学園の地下から湧き出た水によって、甘水が流されてどっか行ってる間に、残された学校をイカ子先生が支配下に収める。イカ好きによるイカのためのイカくさい独裁体制が築き上げられる様子はたいへん遺憾。「かつてここまでイカにこだわった漫画がほかにあっただろうか?」と思えるくらいの、イカイカワールドが展開されていく。イカをベースにした制服、イカに関する学問、イカ子配下のイカフェチな連中などなど……。よくこんなイカれたストーリー展開やキャラを考えつくよなーとほとほと感心させられる。あと甘水のかわいさにジャンキー状態となっている委員長の、むやみやたらな強さも印象的な巻でした
【単行本】「咲 −Saki−」2巻 小林立 スクウェア・エニックス B6 [bk1][Amzn]
強化合宿の後、清澄高校麻雀部は県予選に出場。そこで蓄えられた力を一気に爆発させる……という展開。この巻で主に活躍するのは、タコス娘・片岡優希と、主人公・咲の好敵手でもある原村和。いろいろな意味で凄い漫画だけど、この巻もかなり飛ばしてて面白い。
まずはあちこちで取り沙汰されているとおりの絶妙な構図。ぱんつは見せずにどこまでギリギリに迫れるかを追求する飽くなき姿勢は素晴らしいし、それを普段は上半身しか見えないはずの麻雀漫画でやっちゃうというチャレンジ精神も立派。闘牌の模様はそんなに細かくはないけれど、麻雀詳しくない人にも誰が強いのか弱いのか分かりやすいし、楽しめるように作ってあると思う。
またキャラ作りにもユニークなものがある。例えばタコス娘は、タコスを食ってパワーを発揮するんだけど、「〜だじぇ」という言葉使いだとか、明るすぎる性格だとか、いろいろとユニークな特徴を盛り込んである。原村和もただ巨乳でツンデレな人かと思っていたら(それだけでも十分押しが強いが)、大会ではぺんぎんのぬいぐるみを抱えて試合に臨むという大技を披露(文章で書くと「大したことないじゃん」と思われるかもしれないけど、麻雀漫画的にも、試合という状況的にも異様な行為ではある)。まあそんなわけで、萌え描写にしろキャラの行動にしろ、意外性があるしチャレンジャー精神もある。「次に何をやってくるか」というワクワク感のある作品となっていると思う。
【単行本】「夜明け前より瑠璃色な」2巻 作:オーガスト+画:脳みそホエホエ メディアワークス B6 [bk1][Amzn]
完結。ラストのほうはけっこうドタバタ畳んじゃった感じが否めず、その点は残念だったけれども、序盤から中盤にかけてのラブコメ展開についてはすごく好きでした。とくに、この漫画版を読んでてホッとしたのが、幼なじみの菜月ちゃんがないがしろにされていないところ。最近のラブコメ見てると、「ポッと出の派手な女に、ずっと片想いをしていた男子をかっさらわれてしまう幼なじみ女子」がやけに多いような気がしておりまして。帯には「フィーナと達哉の物語 感動のフィナーレ!!」とあるけど、お話的には終始、達哉と菜月の物語で、フィーナは存在感薄かったと思う。もしかすると「フィーナが地球来た意味ってあんまりなかったんでは……」なんて気さえしてしまうほどに。
あとこの作品で良かったのは脳みそホエホエの絵。暖かみのあるかわいい絵柄で、ほのぼのする。頭身高めなときも、デフォルメした縮めたときも、どっちもバランスが良くて見てて気持ちが良かった。あーそれから終盤のドタバタの中であっさり片付けられちゃった感はあるけれども、達哉に片想いしていたらしきもう一人、菜月の親友の翠ちゃんのエピソードはもう少し読みたかったかな。
【単行本】「初犬2」 犬 一水社 A5 [Amzn]
昨年エロ漫画好きの間で好評を博した「初犬」の第2弾。というか「ストレンジ・カインド・オブ・ウーマン」シリーズの続き。前単行本ではお話が途中で終わり、残りはその他の短篇が収録という、ちょっと不完全燃焼な内容だったが、今回はまるまる「ストレンジ・カインド・オブ・ウーマン」と、その続編の「ストレンジ・カインド・オブ・ウーマンズ」。ただ途中までしか収録されていないというのは前単行本と同様。
で、お話のほうを改めて説明すると、無口で何もいわないけど実はエッチな娘である藤乃さんと、そのクラスメート男子である深谷君のラブラブエッチ物語。最初は電車内での痴漢もどきプレイから始まった二人だが、体を重ね合ううちに、その距離をどんどん縮めていく。でも藤乃さんは全然口をきかないので何を考えてるかよく分からず。そこに深谷の昔の彼女であるマッド・サイエンティスト娘の三田さんもからんできて、三角関係バトルロイヤル……という感じになる。
とにかくこのシリーズの肝はヒロインである藤乃のキャラ。無口だけどキュートですごくエッチ。ぷにぷに柔らかそうな肉体を駆使して激しく執り行われるエッチシーンはかなり汁気たっぷりで、とても気持ち良さげ。ちんこがじゅるじゅるした暖かげな液体に包み込まれ、もちもちした肉が吸い付いてくるようなエロシーンはなかなかのもの。また藤乃さんはエロシーン、普段シーンともに表情がたいへんかわいらしい。まあ異論はあるかもしれませんが、「涼宮ハルヒ」シリーズの長門さんを、乳デカくしてエロくしたみたいな感じもするキャラですな。藤乃はあっちよりもっと喋らないけど。
たいへん絵柄がキャッチーで確かにこれは売れるだろうというのはよく分かる作品。ただストーリー面の構成については、正直なところちょいと弱いかなあという気はしてしまう。途中までしか収録されてないので尻切れとんぼ気味に見えるというのもあるけれど、三田さんのキャラも藤乃に比べるとやはりちょっと弱いし、深谷にももう少し物語を引っ張っていく力は欲しい。要するにこの作品は、「藤乃というキャラを作った」というのが成功の要因なんだけど、それ以外のプラスアルファがまだあまり出て来ていない。連載を続けていくならば、もう一段、ロケットを噴かしてほしいところではある。
【単行本】「しちゃう?」 DISTANCE ジェーシー出版 A5 [Amzn]
DISTANCEを単行本で読むのは久しぶりかな。主な活動場所が自分の購入雑誌から外れていたこともあり、実力ある人だとは分かっていつつも、あんまり購入には至っていなかった作家さん。お話的にもものすごく面白いモノがあるというタイプでもないし。ただその巨乳がぶるんぶるん揺れるエロシーンのボリューム感は素晴らしく、実用度は折り紙付き。乳揺れシーンの迫力、躍動感は相当なモンです。これだけデカい乳ぶらさげてるわりに、意外とパイズリシーンなどが少なめなのは個人的にはちと残念なところではあるけれども、巨乳でスカッとヌキたいって人にはたいへん使い勝手が良い。あとラブコメの腕前も上々で、毎度クオリティが安定しているのも美点。
【単行本】「生ママしぼり」 内々けやき 富士美出版 A5 [Amzn]
パロディ系でないエロ漫画単行本はこれが初でしたっけか。ちょいと大石まさるに似た感じのタッチで、なかなか艶っぽい作品を描く人。最近は巨乳人妻系、年上系な作品が多いけど、肉感たっぷりなタッチと描くキャラが良くマッチしていて、エロっぽい雰囲気を醸し出している。乳のフォルムは、よく見ると意外と線が固いかなとは思うものの、全体が前述したように大石まさるに似た、暖かみがあってボリューム感のあるタッチなので、全体的にはかなり見映えがする。女性キャラのほてったあえぎ顔も上々な色っぽさ。
ストーリー的には人妻輪姦や、スワッピング、兄妹など、ハード系からコメディっぽいのまでいろいろ。パロディものでも単行本を出していただけあって、いろんなパターンに対応できる器用さは感じる。それだけに、叙情系でいくのか、実用系でいくのか、ドタバタ系でいくのか、路線に悩むところではあるかもしれない。
【単行本】「笑って♥ぶたぱん」 白井薫範 桃園書房 A5 [Amzn]
なんでこれが今ごろ単行本化されるんだろう……という作品ではあるけれど、今改めて読んでみてもすげー。連載されたのは1998年、コミックフラミンゴ。と書いただけで分かる人には分かるだろうけど、このころはフラミンゴがスカトロ、ボンデージ、調教など、物凄い勢いで突っ走っていた時期。その中でもこれはかなりの存在感のある作品だった。「現在この作品を載っけられる雑誌ってあるかな……」とちょっと考えてみたが、正直全然思い浮かばなかった。あの時期のフラミンゴだったからこそ出てきた作品といえる。
お話のほうは、デブい女子高生が、サディスティックな年下のお嬢さんに豚として調教されるというもの。もう第1話のタイトルページからして、主人公・下端木双乃が、雪の日に野外で排尿&脱糞している見開きからスタート。双乃は毎晩人が寝静まったころ、半裸になって額に自ら「牛」と書き、オナニーするという性癖があったのだが、そのような奴隷気質に目をつけた女の子・きつねが、双乃を自分のものとして調教を開始する。
その調教もまあ実にヒドくてですな、肉ビラにハートマークの穴を開けてそこに錠前をハメられたり、おしっこ呑まされたり、うんこ食わされたりとベリーハード。でもこの作品の凄いところは、双乃さんが本当になんでもありで、そういう扱いを嬉々として受け入れてしまうこと。その恍惚とした表情は本当にゾクッとくる凄みがある。あと躾は厳しいながらも、御主人様であるきつねにちゃんと愛があるのも素晴らしい。別に憎いからイジめてるわけではなく、趣味が似通っていて、需要と供給がピッタリ合致しているからこその行為なんですよね。最後のほうは奇妙な形ではあるものの、二人は案外ラブラブなようでもあったりして、「すごい世界だ……」と感動さえしてしまう。
白井薫範の絵柄は最近の美少女漫画的ではないものの、独自のスタイルがものすごくしっかり確立した人なので、今読んでみても古さは感じない。改めて自分の日記とか見直してみて、「そういえば10年近く前だったんだ」と思ったくらい。まあとにかくアクはものすごく強くて、読む人を強烈に選びまくる作品なので、耐性のある人にだけオススメします。とりあえずうんこくわえるでぶ女の図が大丈夫な人だけ読んでみてください。
5/26(土)……立腹リーム
▼いや〜もう更新滞りまくりで申し訳ない。停滞の原因は、忙しかったのとやる気が出なかったのと両方です。もうちょっといろいろ頑張らんと。
【雑誌】月刊少年シリウス 7月号 講談社 B5平 [Amzn]
創刊2周年ということで「ギャグ&ピース!」と題した160ページの豪華別冊付録付き。掲載作家陣は、尾玉なみえ、大和田秀樹、氏家卜全、高遠るい、東村アキコ、市川ヒロシ、×6suke、大島永遠、カラスヤサトシ、渡辺航、村枝賢一、桃井はること来て、さらに連載作家陣が4コマ漫画を描いている。この中では、渡辺航「まじもじるるも」、X6suke「ネクロマ」あたりが、絵がかわいくていいな、という感じ。カラスヤサトシは本当にいろんなとこに出没するなー。
あと尾玉なみえは本誌のほうでも登場してて、新連載「マコちゃんのリップクリーム」を開始。これまで少年ジャンプの増刊やヤンジャン漫革、ヤンジャンと渡り歩いた流浪の作品だが、今回晴れて連載に。魔女っ娘系のギャグ漫画だが、「リップバンバンウィンクル」という変身時の掛け声など、セリフ回しはやっぱり独特。とりあえず最初はいつもの尾玉なみえ調という感じ。じわじわだらだら面白くしていってほしい。
押切蓮介「ゆうやみ特攻隊」。今回はギャグ抜きだけどシリアスな押切蓮介もなかなかいいですねえ。とくに辻くんのお姉さんの幸薄げな表情に、ゾクッとするような美しさがある。この人の描く女の子は何気にけっこういいんですよね。
【雑誌】コミックアライブ 7月号 メディアファクトリー B5平 [Amzn][定期購読:boople]
ここのところずっと載ってなくて心配してた井ノ本リカ子「モモタノハナ」が連載再開。他の雑誌ではその間も掲載されてたんで、体調の問題でもなかろうし、もしかして編集部とトラブルでもあったのかな……などと思っていたが、ちゃんと続くようで一安心。お話のほうはバレンタイン・デー編。主人公・桃太は、女の子3人と親しく、どの娘さんともけっこういいムード。初々しくもとろけるように甘ったるい恋愛話を展開しててかなりメロメロな気分になれる。この雑誌の中でもかなり楽しみにしていた作品だったので、復活はめでたい限り。
いけだたかしによる学園百合百合ストーリー「ささめきこと」は毎号連載に昇格。親友のかわいい娘さん好きの女子・汐に、秘かに片想いしているけど彼女から恋愛対象としては見られていない純夏(すみちゃん)の恋心を切なく甘く描いていく物語。暖かい絵柄で、時にドタバタ、時にセンチメンタルに百合ラブコメを展開していて心トキめく。最初いけだたかしが百合モノをやってるのを見たときにはビックリしたけど、かなりいい感じで来ているのではないかと思う。
作:阿智太郎+画:まだらさい「陰からマモル!」。今回は椿が登場し、マモルに対し「部活に入りたい」という相談を持ちかけてくる。まあお話的にはあっさりしたなんてことのないエピソードだけど、恥ずかしがって顔を赤らめてモジモジしている椿の姿はかわいらしくて良かった。やはりまだらさいの描く女の子は、表情がフレッシュですごく魅力的だと思う。
【雑誌】少年エース 7月号 角川書店 B5平 [Amzn][定期購読:出版社]
濱元隆輔のエヴァンゲリオンチビキャラ漫画「ぷちえヴぁ」(ヴはひらがなの「う」に濁点)が巻頭カラーで開始。4ページと短いけど、やっぱこの人の絵はかわいいですのう。天津冴の新連載「くらくらく〜」。魔法の国からやってきた魔女っ娘が、うっかり死なせちゃった主人公・円弥斗を生き返らせ、2人一組で変身して騒動を巻き起こすというお話。弥斗に片想いしているらしき幼なじみお嬢様もおり、初っぱなからハーレムラブコメな気配。とりあえず魔女っ娘さんが陽気に踊って魔法を繰り出す姿は華やかで楽しい。
作:滝本竜彦+画:大岩ケンヂ「NHKにようこそ!」は最終回。まあいろいろゴタゴタあったけど、最後はわりと穏やかかつ晴れやかに締めくくり。社会的な地位が向上したわけではないが、精神的には一区切り。1ページぶちぬきの岬ちゃんの穏やかな表情はええですね。まあ「これでいいのか?」という点には賛否両論あろうかとは思うけれども、連載期間中、しっかり楽しませてくれたし面白い作品だったと思います。原作付きの長期連載を追えた大岩ケンヂが、次にどんな作品を描いてくるかにも期待。
【雑誌】ガンダムエース 7月号 角川書店 B5平 [Amzn][定期購読:出版社]
ほうほう、あきまんの「∀ガンダム」漫画であるところの「月の風」出るんですね。具体的な発売日は今号のあきまんコーナーには書いてなかったけど、これは前から出してほしいと思っていた作品なんで楽しみ。これでようやく当時のガンダムエースを処分できるかな……。
唐沢なをき「ぶよガンダム」。唐沢なをきではおなじみのデブネタではあるけれども、やっぱ下らない。オチも見え見えでありながらつい笑ってしまうし。うまいなあ。大和田秀樹「宇宙島のガルマくん」。花屋の娘・セシリアさんに恋をした、ニートのギレン兄さんがどうなるのかがたいへん気になるところ。あとキシリア姉さんの家庭的なさまも、ちょっとしか出てないけどいい感じです。
【雑誌】コミックガム 7月号 ワニブックス B5平 [Amzn]
かかし朝浩「暴れん坊少納言」。集中連載は全3話でおしまい。一度終わって復活してる作品だけど、この続きはないのかなあ。しっかりキャラが立ってて楽しい作品なので、もうちょっと読みたいところではあるんだけど。
サトウナンキ+きづきあきらは「メイド諸君!」と、読切「コバちゃん開発日誌」の2本立て掲載。「コバちゃん開発日誌」のほうはプログラマーのオフィスを舞台にしたラブストーリーという感じだけど、ちょいとフェティッシュでエロチックな内容に仕立てある。コバちゃんの手をしばっちゃうところの展開は、少し唐突な気もしますが、エロい点については好きです。
【雑誌】電撃コミックガオ! 7月号 メディアワークス/角川書店 B5平 [Amzn]
「月面兎兵器ミーナ」のコミックファンブックが付属。倉藤倖、絶叫、かんの糖子、しのざきあきら、雅樹里、タカムラマサヤ、緋呂河ともがミーナ関連の漫画を描いている。まあどれも短いけど、元が呑気な作品ということもあって、いずれも気楽に読めて案外楽しい。個人的には、主人公・美奈を一方的にライバル師しているヘンな髪型の女子アナ・六棟さんが主人公の絶叫「GO GO!エスカルティン」あたりが良いかなあという感じ。六棟さんわりと好きなんで。
いわさきまさかず「ケメコデラックス!」は、三平太にバカにされてカッとなったケメコが、ミスコンに出場すると決意し、それにつられてイズミとかも出ちゃうというお話。ケメコの中の女子・エムエムが、だいぶ三平太を恋愛対象として意識するようになってきており、ラブコメ的に楽しい。あとイズミちゃんの巨乳ぶりは眼福。三平太ママもいいけど。
【雑誌】コミックメガGOLD Vol.1 コアマガジン B5平 [Amzn]
これまでは「ニャン2倶楽部GOLD」だったのが、指名を変更して値下げもしてリニューアル。今後は隔月発行になっていくのかな。雑誌的には、コアマガジン系列の雑誌の中ではいくぶん劇画寄りで、濃い目の絵柄の人を集めている感じ。といってもすごく劇画劇画してるってわけではなく、ちょいと濃い目っていう程度なんで、美少女漫画寄りの人でも十分読めるのではないかと。次号予告には、月野定規が掲載されてるし、「あの超有名作家もメガGOLD参戦!?」とある。ますますコアマガ系は層が厚くなりそうだなあ。
で、作品のほう。さいこ「知らねーし」。数々のオヤジを痴漢冤罪でヒドい目に遭わせていた女の子が、その被害を被った男たちに電車内で取り囲まれてズタボロにされるという内容。女の子が思いっ切り殴られて折檻される様子はなかなか迫力ある。オヤジたちの目もイッちゃってて怖い。長谷円「ツンママ千鶴」は、ひきこもりな息子が、いちいちつっかかってくる父親の後妻を、巨大なちんこで責めまくるという内容。むっちりとした熟れた人妻の肢体がエロっちくてよろしいです。
巻末の咲良「調教ちゃん」はぷにぷにしたロリキャラ登場のショートギャグ作品で、濃い目の誌面の中でホッと一息的な存在。6ページと短いけどかわいい。あと天竺浪人は、目次等には「伝播Z子の極平均的な一日」とあるけど、作者急病により「NG BREAKER 無礼講!!!」が再録掲載となっている。
【執筆陣】幸せのかたち、ちば・ぢろう、吉澤友章、GRIFON、せんばた楼、けいじえい、天竺浪人、さいこ、要青豆、長谷円、桜吹雪ねる、なまもななせ、酒呑童子、唄飛鳥、牧部かたる、星野竜一、伊駒一平、咲良
5/25(金)……卑小な秘書が避暑で飛翔
▼OHP月極アンケート2007年5月、「今このギャグ漫画がオモシロイ!2007」は、31日いっぱいで終了です。まあ外出の予定があるので、たぶん更新は遅れると思います。6月1日の午前中くらいまでは、投票・コメントを受け付けるようにしておきますので、まだ投票お済みでない方、各作品についてコメントつけたい方はよろしくお願いします。
【雑誌】アフタヌーン 7月号 講談社 B5平 [Amzn]
今回は四季賞ポータブルが付属。四季大賞・山口甚八「東日人民よ!」、四季賞・太田モアレ「囚われクローン」、うえやまとち特別賞・新田章「黄色い家」の3作が掲載。
山口甚八「東日人民よ!」は、独裁軍事国家の下で高校生活を送っている映画研究会の3人の様子を描いた青春ストーリー。独裁国家ではあるけれど、全体的な雰囲気はわりとヌルめで、ちょっと特殊な環境下ながらも文系部活モノを楽しく、ちょいと切ない雰囲気も交えながら展開しててなかなか面白く読める。絵柄のほうも、既存作家の影響はあるものの、基本的には好感が持てるタイプ。次回作も読んでみたい。
太田モアレ「囚われクローン」は、死刑が廃止となった分、200年とかいう人間の寿命を超えるような刑期をクローンまで引き継いで受けることとなった社会での物語。囚人たちの案外呑気な生活が飄々と描かれていてなかなか良かった。個人的には今回の3作の中ではコレが一番好きかなあ。新田章「黄色い家」は楚々とした絵柄で家族モノを展開。雰囲気は悪くないけど、セリフが多く、画面構成的にもお話が頭に入ってきづらかった。「このページでこの部分を見せたい!」という意図の感じられる、パッと目を吸い寄せられる絵があまりなかったのが残念。お話自体はけっこうイイとは思うんですけどね。
本誌のほう。木村紺「巨娘」。今回は巨娘ジョーさんの子分である女性店員・サチさんがメインのお話。彼女は同じ居酒屋のタケルさんに想いを寄せてたりするわけだけど、この二人のやり取りがじっくり描かれる。ギャグ漫画の場合、決めのシーンとかで1ページぶちぬきとかやったり、ダイナミックに見せる作品が多い中、この作品はあくまでもちまちまちまちま。細部まで細かくおふざけを入れているのに、ショートギャグじゃなくて、かなりのページ数がある。自分は音楽はよく分からんので適当なこと書きますが、ミニマルっていうんですか? あとテクノですか? なんかそういう印象を受けます。このノリは凄いと思う。ところで「巨娘」という言葉を見ると、つい「巨根」という言葉が頭に浮かんできてしまう。ペンネームの「紺」の音も頭にあるからかもしれないが……。
内藤曜ノ介の新連載「みんなのきせき」。航空事故に巻き込まれた、サッカー好きの少年、密入国外人、孫に会うのを楽しみにしているおっさんの3人が、魔法少女的存在によって助けられ……というところから始まるダイナミックなドタバタ漫画。内藤曜ノ介の作画はかなり達者だが、お話としてはまだこれから。面白くなると良いのですが。浜名海による「大江戸ロケット」漫画版は、アニメとはまったく違った大人な雰囲気で、これはこれで面白い。バサバサした荒削りな線でありながら、全体的にはスタイリッシュ。なかなかに良い絵であると思います。キャラの表情にも味があっていいと思いますよ。
熊倉隆敏「もっけ」。静流になついてしまった友達女子がなかなか良い。今回の展開はけっこうねちねちした百合系のお話となっていて、ちょっといい感じだった。たぶんこの人は、普通に萌え系やら百合系の漫画を描いてもいけるのだろう。あと本編終了後の単行本宣伝漫画に、「7年も連載やってて巨乳は一人もいなかった」と書かれていてちょっと驚いた。そういえばそうだったか。
【雑誌】月刊IKKI 7月号 小学館 B5平 [Amzn][定期購読:出版社]
青野春秋「俺はまだ本気出してないだけ」が表紙を飾っている。なんかけっこう雑誌的にはプッシュしているようで。この作品で気になるのは、このオヤジ、意外と漫画家の才能があるのではないかということ。編集部ももて余しているようでいて、なんか面白がっているようでもあるし。というよりも担当者がからかって面白がってるだけかもしれないけど。とりあえず根拠なく自信ありげなオヤジの表情は良いです。
オオシマヒロユキ+猪原大介は初登場。読切「Jumping Junk Flash!」。いつもながらのこのコンビの漫画という感じで、元気良いけど迷走中な男の子の青春ストーリー。うまいんだけど、もう一つキャッチーではないかなあ。IKKIは初登場ながら、この手のちょっとトンガった系統の雑誌ではおなじみのコンビではあり、すでに目新しさはなくなってきている。となるとお話やキャラ作りで、再び読む者を引き付けるだけのプラスアルファは何か欲しい。
戸田誠二「マイライフ・ウィズ・ア・ドッグ」。アパートでナイショで犬を飼っている、不器用で恋愛ベタの女性のお話。自分は犬派なので、男にかまけた彼女が犬をないがしろにしていく様子や、彼氏が犬を虐待する様子になんか胸がつまるものを感じたりした。
【雑誌】週刊漫画ゴラク 6/8 No.21 日本文芸社 B5中
今号はなんといっても村生ミオ「SとM」。主人公と会社の秘書さんが、ヤラないけどエロエロムードな一夜を過ごすという内容だが、見開き3連発があまりにもアホすぎる……。最近の村生ミオのぶっとびぶりは物凄いものがあるけれども、今回はその中でも取り分けヒドかった。そして面白かった。これはもう爆笑するほかないでしょう。たまらんです。
あと今号では、別冊漫画ゴラクから柳沢きみお「大市民日記」が出張掲載。昨年は1年間別冊漫画ゴラクを読み続けたのだが、この作品のあまりのネガティブさに嫌気がさして読むのをやめてしまった。だっていつも巨人とブタエモンの文句ばっかいってるし、全然勉強しないで新しいモンをクサしてばっかなんだもん。誤解しないでほしいんだけど、自分は基本的には「大市民」シリーズは好きなんですよ。男の料理系の話とかは面白いし、山形先生の珍妙なキャラも楽しいし。だから今号のような、気楽に読める内容なら今でも面白いと思う。ただ料理系の話は使い回しが多くなってきてるので、新しいレシピを仕入れてほしいとは思う。ちなみに、別冊漫画ゴラクと「大市民日記」については、また面白くなるかもしれない……とか思って、ときどき立ち読みでチェックしてます。未練がましいような気もしますが。
【雑誌】漫画ゴラクネクスター 7月号 日本文芸社 B5中
山松ゆうきち「インドへ馬鹿がやってきた」。相変わらず無手勝流なインド漫画出版苦労話が描かれてて面白い。まあインドの人たちもすごくいい加減そうだが、山松ゆうきちもかなりムチャ。現地の言葉をカタコトしかしゃべれないのに、文字組みや割付、印刷、製本まで向こうでやっちゃおうというのがまず無謀。それに持っていく漫画が、平田弘史の「血だるま剣法」ってのがすごすぎる。それは漫画に慣れてる日本人でさえ、引く人は引くだろうに……。しかしそのムチャっぷりが見ていて楽しい。バイタリティのあるおっさんだなあと感心もしてしまう。
神原則夫「エロ本探偵 安藤茂の事件簿」は、エロ本探偵とその娘の子供のエロ本をめぐる事件が一件落着。馬鹿馬鹿しいようで趣深いようで、やっぱり馬鹿馬鹿しいお話に味があってさすがだなあといったところ。
【雑誌】ヤングアニマル 6/8 No.11 白泉社 B5中
若杉公徳「デトロイト・メタル・シティ」は、サタニック・エンペラー編が終了。最後はかなりテンション高く盛り上がり、クラウザーさんも本当に王者の風格を出していた。ところで相川さんがそろそろ根岸の正体に気づき始めそうな気配もありますなあ。まあ大丈夫だとは思うけど、ちと気がかりなところではある。
東雲太郎「キミキス」は咲野明日夏さん編終了。爽やかラブコメでありつつも、エロ気な描写もしっかり入れて、楽しませてもらいました。あとこのシリーズを通じて思ったのは、「光一くんはうまくやったなあ」ということでした。パッと見地味っぽいのに、かなり派手めな美人さんをうまうまとゲットしちゃったわけですからのう。
【雑誌】ビッグコミックスペリオール 6/8 No.12 小学館 B5中
作:秋月戸市+画:吉本浩二「こまねずみ出世道」。常次朗の不在中に捺子をコマしたろうと、猫本が本腰を入れてきた。いやらしいやり口に拍車がかかってきてなかなかいい展開。これをもっとエロい絵でやられたら、たいそう燃えるような気はする。まあこの絵なんでさすがにそれはないですが。
【雑誌】ビッグコミック 6/10 No.11 小学館 B5中
いわしげ孝「単身花日」。主人公・桜木が単身赴任先からしばし自宅に戻るが、桐野さんと会ってないというウソがバレて妻に問い詰められる。ますますもって生臭くなってるなあ。あと桐野さんがやっぱり怖い。桜木がいない間に勝手に留守中の単身赴任宅に入り込んで部屋の掃除とかしていて、べっとりしたストーカー気質を発揮。これは今後どんどんドロドロした展開になっていきそう。スリリンングだなあ。
【雑誌】コミックバンチ 6/8 No.26 新潮社 B5中
塚脇永久「タネダミキオでございます。」が最終回。市議会選が終わったところでおしまい。まあ本当の政治家だったら選挙に勝ったらはいおしまいでは困るんだけど、漫画としては良い区切り。とくに終盤は、けっこう盛り上がって面白かったと思う。次回作も頑張ってほしい。あと巻頭カラーで、作:左慶太郎+画:かいはせた「Thousand Bulls」が開始。劇画調の絵柄でハードボイルドアクション。主人公は命を賭けた戦いを何度もくぐり抜けてきた凄腕のダーツの名人らしいけど、ダーツ漫画というには人が死んだりしてるし、わりと血なまぐさい感じで始まっている。どんな話にしていくんでしょうか。まずは様子見。
5/24(木)……遊星からの有精卵
▼今、踏台がアブない! ……というわけで本日はアニメダイエットなどで使われている踏台の危険性について、筆者の実体験を元にレポート。
本日の午前中のことなんですが、1本の電話がかかってきました。で、急いで電話に出ようと駆け出したその時。左足の小指と、床に転がしてあった踏台昇降用の踏台がごつん♥と激突。かなり強烈にぶつけてしまい、痛みに悶絶。その後しばらくは「いてえなー」とか思いつつ普通に行動してたんですが、3時間くらい経っても痛みがひかない。心なしか腫れているようにも見える。さらにしばらくしてから見たら、小指のあたりが紫に変色しているではありませんか。
というわけでしょうがないから医者行ってきたんですが、案の定折れちゃってました。左足小指の、足の甲に近いの骨がパッキリ。しかも真横じゃなくて、斜め方向に折れているのでズレやすいそうで、全治には2か月くらいかかっちゃうだろうとのこと。とりあえず小指のあたりをプラスチックの添え木みたいなので固定して、包帯で巻いてもらって、1週間後くらいにまた診せに来いとの由。骨折は初めてなんですが、薬とかそういうものは使わないんですな。
固定してもらったら痛みはけっこう和らぎ、普通にひょいひょい歩けるようにはなりました。医者帰りのその足で近くの靴屋さんに行き、患部を刺激せず歩きやすそうなサンダルも購入。これでずいぶん負担は減。とはいえさすがに長時間歩き回るのはこたえるんで、しばらくはなるべく家に引きこもって大人しくしていることに。こういうとき、家でもできる仕事はいいですな。漫画については、すぐ近くのコンビニで買えないような単行本・雑誌は、ネット書店を最大限活用して入手していくつもりです。
まあそんなわけで踏台はアブないんですよ。皆様も注意されたし。ちなみにタンスとかパソコンとか壁とか、積み置きの漫画とかもたぶん同様にアブないです。ホントに世の中は危険でいっぱいですなー。
【雑誌】モーニング 6/7 No.25 講談社 B5中
藤田和日郎「黒博物館スプリンガルド」は3話め。猟奇殺人鬼となって帰ってきたかに思えた怪人・バネ足ジャックの目的が、だんだんと明らかになってくる。ビジュアル面でのインパクト、お話のハッタリの効かせ方は相変わらずうまいもので、しっかり作品世界に引き込まれる。あとバネというギミックも、嘘臭さと本当臭さがいい具合に混じり合ってていい。どうでもいいけどバネ足はけっこう便利そうなのでちょっと欲しい。高い木の枝を切ったりするのに使えそうだし、何より楽しそうでもある。室内で使うと足とかぶつけて怪我しそうだけど。
【雑誌】ヤングサンデー 6/7 No.25 小学館 B5中
これまで増刊枠等で読切を描いていた青旗昇が集中連載開始。タイトルは「遊星ベイビー」。休日はオナニーくらいしかすることのない孤独な男が、ある日道端で、超精密なダッチワイフ的なモノを拾ってしまう。それと一発やってみたところ、あくる日その中から主人公を「パパ」と呼ぶ女児が飛び出してきて……という出だし。オナニー男と、突然表れた我が子(?)が織り成すドタバタコメディといったところか。青旗昇は、絵的には垢抜けないところはあるものの、短篇ではけっこう勢い良い作品を描いていた人なんで、どんなものを描いてくるのか楽しみにしている。
喜国雅彦「日本一の男の魂」が最終回。単行本は買ってなかったからあんまり意識してなかったけど、全19巻まで行ってたのかー(最終巻は6月5日ごろ発売)。なお次回作についてはNo.30(6月28日発売)からスタートするとのこと。
【雑誌】ヤングジャンプ 6/7 No.25 集英社 B5中
柴田ヨクサル「ハチワンダイバー」。二こ神さんとプロ棋士の対決は案外あっさりつきましたな。もう少し細かく勝負の行方を見たかったような気もするが、あんまり長々とやっても物語の進みが悪くなるし、このくらいで正解なのかもしれない。あと今回は後半で受け師さん、というかいつもとちょっと違うバージョンの受け師さんに驚く菅田がいいところを持っていった。なんだかかわいげのある若者ですばい。
【雑誌】週刊少年チャンピオン 6/7 No.26 秋田書店 B5平
板垣恵介「範馬刃牙」。オリバが大地に転がったと思ったら、そのままもっと転がりやすい形態に。今までも奇人ではあったが、だんだん不思議な生物と化してきた。次はどんなふうに変型するのかが楽しみだ。
新連載・木々津克久「ヘレン esp」は、交通事故の影響で目が見えず、耳も聞こえないしゃべれもしない、三重苦を背負ってしまった少女・ヘレンが、内に秘められた力を使って、スピリチュアルな世界の事件を解決していくというお話。第1話はまあまあといったとこだが、三重苦を背負った少女が実はスゴいという設定は、転がしようによって面白くできそうではある。ちょっと今のところ彼女の能力が曖昧模糊としているのは気になるところだけれども……。
【雑誌】LaLa 7月号 白泉社 B5平 [Amzn]
田中メカ「キスよりも早く」。女生徒と教師が実は結婚していて……というほのぼのラブコメ。これまではヒロインねーちゃんの文乃が、優しいけどイタズラっ気のある夫センセーにからかわれたりしてきたが、同級生でちょっといい感じの男子も出現。今回は先生のほうがヤキモチ焼いたりしてて、なかなか微笑ましい。きっちりかわいらしくラブコメやってます。
津田雅美「eensy-weensyモンスター」も毎回書くけどとてもいい。王子様男子の葉月に告白された七花が、どうしていいか分からず、不自然な行動をとりまくるという回。コチコチになって挙動不審な七花がかわいらしいし、それに振り回される葉月の様子も見てて楽しい。心華やぎますね。
読切、森生まさみ「たまごでごはん」。両親の再婚で家族になった一家の、ラブコメチックなほのぼのファミリーライフを描く。父母が再婚で、子供は男女男男という構成。このうち、長男と次男が、腹違いの天然系でカワイイ長女が好きになってしまって……という内容。まあヒロインが天然なので、べたべたイチャつくとかいうのはないものの、安心して楽しめる作りでいつもながらに手堅い。ヒロインさんも抜けたところはあるものの、優しく暖かい人柄でかわいく描けていた。
5/23(水)……シスアオ塾
【雑誌】週刊少年サンデー 6/6 No.25 小学館 B5平
畑健二郎「ハヤテのごとく!」が表紙&巻頭カラー。表紙はフキダシつきの漫画仕立てということもあり、かなり目立つ。本編のほうは各人がオチのない話をしまくるという内容だけど、こういうネタはけっこう好き。鹿賀ミツル「ギャンブルッ!」。マサルが「ギャンブル・バーリトゥード」という大会に出場することになるという新展開。勝負モノとして一定の枠をハメたことで、お話としては展開させやすそうにはなったかな。まあ個人的には、大会とかでなしにもっとアンダーグラウンドな感じで勝負していくほうが、この作品には合ってるかなという気もするけど、そこらへんはこれからのもって行き方しだいでしょう。
モリタイシ「レンジマン」。なんだかレンジが女装することに。案外ちゃんと化けたが、だいぶ別人な感じではある。読切、出口真人「赤っ鼻の安安」は、アクションスターを目指す中国拳法の使い手である主人公が少年のアクションものを展開。洗練度ではまだまだだが、元気は良くまとまりもまずまず。
【雑誌】週刊少年マガジン 6/6 No.25 講談社 B5平
作:梶原一騎・川崎のぼる+画:村上よしゆき「花形」。今回は怪しい巨漢登場。そうか、そういえば「巨人の星」といえばこの人もいたよな……。登場するや、いきなり虫のたかった食パンを野球部員に食わそうとしてたり、携帯電話握りつぶしたりなかなか凶悪。最近ノッてるなあ。
吉河美希「ヤンキー君とメガネちゃん」。表紙に「超増30P!!」「新展開でバージョンUP!?」とうたわれていて何かなと思ったけど、要するにいつものメンツが生徒会選挙に出る模様。これまでとすごく変わるってふうでもないけど、まあ生徒会に就任した暁には、活動の範囲も学校全体に広がるだろうから、学園モノとしての幅も広がる可能性はある。それが吉と出るかどうかってとこでしょうな。
【雑誌】スーパージャンプ 6/13 No.12 集英社 B5中
葉月京が袋とじちょいH系漫画「うっかりマリ子さん」でゲスト登場。同シリーズは2回めの掲載。作:早川光+画:橋本孤蔵「江戸前鮨職人 きららの仕事」は、坂巻慶太が復活して鰻の握りを完成させる。扉ページの煽り文句は「命捧げる漢鮨!!」。サブタイトルも「第114話 漢」と来たもんだ。ここはもうきららちゃんには先もあることですし、坂巻の勝ちにしてほしい。心の軍配はすでに上がっております。
【単行本】「MONOクロ」 糸杉柾宏 秋田書店 B6 [bk1][Amzn]
エロエロ系青春ストーリー。もともと存在感が薄かった少年・日下部九郎が、ある日、モノ(無機物)に乗り移ることができる能力を身につけてしまう。そしてその能力によって女の子たちのエッチなシーンを目撃してしまうのだが……というお話。「主人公が他人に意識されずにエッチなところを目撃しちゃう」という筋立ては、「Oh!透明人間」のような透明人間モノと共通しているが、モノにのり移った後は主人公は能動的に動けないというのが透明人間とは異なる点。とはいえだんだん乗り移る対象がただのモノではなくなっていくので、自分から動くシーンも増えたりはしますが。
糸杉柾宏はエロ漫画も描いていた人だけあって、エッチなシーンの描写はさすがに慣れたもの。華やかな絵柄だし萌えもちゃんとある。一般誌としては露出度が相当高めで、十二分にエッチな部類の作品といえる。まあそんなわけでサービスたっぷりで、スケベ男子にはしっかり楽しめる。あとラストのちょいシリアスなストーリー展開もまずまずの盛り上がりを見せていて、全1巻でよくまとめてあると思う。
【単行本】「カテキン」3巻 オジロマコト 講談社 B6 [bk1][Amzn]
お色気系ドタバタコメディを華やかに展開。キャラ的にはナナ先生も良いけど、主人公・サチに惚れている同級生巨乳めがねっ娘の雪村さんが良いです。とはいえ全体的には、うーん、もう一つ面白くないかなあ……。絵的なインパクトはあるんだけど、お話面での面白みが足らん気がする。まあ青年誌のお色気系作品としてはこれで十分ではあるんだけど、オジロマコトはもっとぶっ飛んだ作品描けるだろう人だし、期待もしていたので、このくらいでまとまってしまってはもったいないなあと思うのです。
【単行本】「オアシス」 ハッチ コアマガジン A5 [Amzn]
コアマガジンでは初単行本。表紙の絵柄は華やかなロリ系の絵柄だが、中身のほうは「出戻りママ」全5話が含まれることもあり、ロリとヅマ系が混合。個人的な感触でいえばロリ系のほうが良いかなあ。とくに親戚のお兄ちゃんのことが好きな男まさりの女の子がヒロインの「大晦日」は明るめで読みやすい。といってもこの人はちょい暗めなライトな鬼畜路線のほうが本筋なのかな。「出戻りママ」全5話と「拳」全4話は家族ネタでちょいっとダークなこともやっている。どっちが好みかは人によって評価が分れそう。
とりあえず、現時点ではまだ「圧倒的な画力で見せる」というタイプではないので、話作りやキャラ作りで勝負していくことになると思うけど、この単行本だとこの人ならではの強い色みたいなのはあまり感じられず。とくにコアマガジン系列は今ラインナップがやたら充実しているので、自分の色を出していけないと埋没してしまいがちだと思う。ロリ描写や話作りで光る部分は見受けられるので、何かしらウリを一つ決めて、そこを重点的に磨いて押し出していくのも良いかもしれない。
5/22(火)……おっきい落雷だす
【雑誌】コミックハイ! 6月号 双葉社 B5平 [Amzn][定期購読:Fujisan]
私屋カヲル「こどものじかん」。アニメ版のイラストがちょいと載ってるけど、わりとエロっちい。まあ実際のテレビアニメがこの作画クオリティでいけるとは思いませんがー。で、内容のほうは、みんなで運動会の準備をするというもの。クラス同士の競争意識を高めようと、グルになって挑発のふりをする青木&宝院の先生コンビが見てて面白い。青木先生とのやりとりで、S気分、M気分を満喫している宝院先生の様子がたいへんよろしいです。
紺條夏生「妄想少女オタク系」はラブコメ的にかなり盛り上がっている。前回のキスを受けて阿部君&浅井さんはちょっとギクシャク。さらにもう一組の千葉君&松井さんも、くっつく寸前でトラブル。両方ともあと一歩という感じだけど……。小細工に頼ることなく、しっかり恋愛模様そのものを楽しくコメディにしてて、よくできてるなあと思います。
石田敦子「魔法少年マジョーリアン」が毎号連載に。マサルをほかの人に渡すまいと暗躍する、マサル姉の真央の腹黒い活躍っぷりが毎度楽しみ。梅川和実「そら★みよ」は8話めで最終回。主人公女子と、変人だらけの部活の面々による青春ストーリーという感じだったが、お話面の印象はちょっと薄めだったかな。かがみふみを「まちまち」はいつも変わらぬ微笑ましさ。安定して良いです。その初々しいおつきあいの様子に毎回心洗われるものが。
【雑誌】漫画アクション 6/5 No.11 双葉社 B5中
最近のアクションの表紙は、下4分の1くらいが単行本の帯的なスペースになってるんだけど、そこに書いてあるアオリ文句があけすけすぎてけっこう好きです。今回は「人妻は期待を裏切らない。」。この脂ぎったセンス。たまらん。
「卓球Dash!!」の本田真吾が読切で青年誌初登場。「脳内格闘アキバシュート」という作品。格闘技にやたら詳しく、力を秘めているらしき男・秋庭秀斗という青年が主人公の物語。詳しいことを書くとどうしてもネタバレになっちゃうので書かないけれども、これはなかなかノリが良くて下らなくて面白かった。うまいですね。なお読切と書いてあるけど、8月7日発売号に2回めも掲載されるらしい。シリーズ化もあるかな?
武富健治「鈴木先生」。小川さんが誰のことを好きなのかで揺れに揺れた学園だったが、いちおうその一件も一段落……なのかなあ? 今回も鈴木先生の身悶えっぷりは面白かったが、それ以上に良かったのは小川と昔から知り合いだったというイケメン教師の続木先生。この人も実はけっこうヘンな人だったんですな。ひょっとして小川さんに関わる男はみんなこうなっちゃうんだろうか。魔性の女よのう……。
【雑誌】イブニング 6/12 No.12 講談社 B5中
もりやまつるの新連載「GOLD DASH」が開始。今号の扉絵からして、キャバクラ嬢漫画なのかなあと思っていたが、どうやら陸上漫画になるらしい。主役であるキャバ嬢のねーちゃんが、浮気中の恋人を追跡して爆走しているのを、陸上選手やってたトラックの運ちゃんが目撃。その才能に惚れ込んだおっちゃんが、共にオリンピックを目指そうと話を持ちかける……という出だし。かなりムチャクチャだが、その分インパクトはあるかな。
青木幸子「ZOOKEEPER」は相変わらず地に足の着いた面白さ。今回から香也は、獣医の人とコンビを組んで、ニホンオオカミを追うことになりそう。動物園外の活動が中心となるようで、いつもとは多少違った趣になるかな。それとは関係ないけど、私服姿で髪をおろした香也は、スラッとしたプロポーションで、なかなかの美人さんだなあとか思った。
あと今号で古林海月「米吐き娘」が5話連続掲載の最終回。独特ののほほんとした作風でなんとなく楽しい。6月22日に単行本2冊めが発売とのこと。
【雑誌】ヤングチャンピオン 6/12 No.12 秋田書店 B5中
作:手塚治虫+画:道家大輔「どろろ梵」が連載開始。もちろん手塚治虫の「どろろ」を下敷きにした話で、百鬼丸やどろろも登場するが、かなり強烈なアレンジを施していてびっくりした。でもこれだけ変えてくれるとある程度別物として読めるので、中途半端なリメイクや改編よりもかえって良いかもしれない。道家大輔の絵柄も独特の荒々しさ、ダイナミックさがあり、手塚調とはだいぶ違うんで、こちらも別物感が十分あるし。今後の展開に注目していきたい。
【雑誌】漫画サンデー 6/5 No.21 実業之日本社 B5中
ゲストで法田恵「カウンセラー桃子の憂鬱」。相変わらずコンビニ売り系としては適度なエロさ、お手軽感できっちり。法田恵作品のエロスは、最近の状況ではけして実用的とはいえないが、つるんと滑らかで、触感的な部分に訴えかける心地よさがある。読んでいると落ち着くエロスだと思う。まあ年取ってくるとこういうのも良くなってくるんすよ。
【雑誌】コミック・ガンボ 5/22 No.19 デジマ B5中
今号では、「七人のナナ」「めっちゃキャン」の国広あづさが読切で登場。「僕とタコとスッポンと」というラブコメで、主人公が幼なじみっ娘と風紀委員女子の二人にモテモテ状態。奪い合いの中でへとへとになっちゃうという萌え系ドタバタコメディ。こうやって見ると、やっぱりこの人の描く女の子キャラはけっこうかわいいな。羽生田ラミオ「ヒミツのばかっぷる」。彼女が激しく年をごまかして若作りして、彼氏をだまくらかしているという状態のバカップルを描いたギャグ。以前も一回登場したことあるけど、絵柄的にもけっこうカワイイし、明るくノリの良いお話に仕上がっている。
というわけで今回はゲスト2人がいたことで、わりと誌面が華やいだ。ここらへんレギュラーになってくれると、もっと楽しく読んでいけそうなんだけど。でもまあ最初のころと比べると、連載陣が固まってきてそれなりに持ち味が出てきてるし、案外読める雑誌になってきつつあると思う。無料配布雑誌としては十分なレベルじゃないすかね。広告効果はあまりないと思うけど。なお次号からは石原まこちんと永松潔が連載開始するとのこと。
【雑誌】純愛果実 7月号 光彩書房 A5中 [Amzn][定期購読:7andy]
Cuvie「SO LOVELY」。相変わらずうまいなあ。ある日前から好きだった女子に告白した男子が、彼女が「かわいい」といわれるのに弱いということを発見。「かわいい」を連発して彼女をはにかませる……という内容。とにかくかわいいかわいいいいまくる、その甘ったるさ、こっぱずかしいさが良いです。
犬「お気楽らいだーす」。バイク好きな男と、乗られるのが好きな女の子のラブラブエッチストーリー。相変わずむっちりぷにぷにした独特の女体描写は魅力的。まあ読切としての出来はまあ普通ってところですが。ゼロの者「ねえさんP −前−」は、ちょっとかわいげのある少年と、魅力的な二人の叔母のエッチ模様を描くという感じ。年上のおねえさん×2のハーレムもので、まあ珍しい作りではないけど手堅い。やわらかいまろやかな肉体描写はさすがのこなれっぷり。あとつつみあかり「逃亡者」もいつもながらの姉モノで安定した出来。この人のエロスも手触り、肌触りが心地よい。
5/21(月)……イット・ロッケン!!
【雑誌】ヤングマガジン 6/4 No.25 講談社 B5中
平本アキラ「アゴなしゲンとオレ物語」。今回はデスメタルネタをやっている。北欧系サウナで、着ぐるみかぶって「ホット・ロッキン!!」とシャウト。元々暑苦しい作品だが、今回はなおのこと暑苦しい。馬場康誌「空手小公子 小日向海流」。濱田カオルvs.サーマートの試合が終了。最後は意外な展開を見せて、苦いモノの残る締めくくり。濱田の引き際の姿に切ないものがあって、印象に残った。
【雑誌】ビッグコミックスピリッツ 6/4 No.25 小学館 B5中
ヒラマツ・ミノル「毎日父さん」が掲載。今回、鈴木総四郎は、その兄が日本に連れてきたゴリラと異種対決を行うことに。ゴリラはともかく、人間たちのやってることがとにかく馬鹿で愉快。ただ実際のところ、ゴリラとやったら人間には勝ち目はないでしょうな。ゴリラとかは握力が何百kgもあるし、掴まれたらその時点でアウトだと思う。真鍋昌平「闇金ウシジマくん」。親に見捨てられ、仕事もまともにこなせない宇津井を待ち受ける運命とは……という感じで展開。これは実に厳しい。宇津井自身はお先真っ暗だが、物語的には今後が楽しみ。皮肉なもんです。
【雑誌】週刊少年ジャンプ 6/4 No.25 集英社 B5平
新連載、田中靖規「瞳のカトブレパス」がスタート。現代の京都(らしき街)を舞台に、見た対象物の時間を止める特殊な目の持ち主が主人公の妖怪バトル系のお話を展開。まとまってると思う。ただジャンプ系ではこの手の作品は多くて食傷傾向があるのと、主人公の能力が便利すぎるように思えちゃう点は気がかり。叶恭弘「エムゼロ」はクラスマッチ編が15回めで決着。バトル的展開になってラブコメ色がちょっと薄らいでたんで、次からちょっと揺り戻してほしいところ。まあバトル的展開もあっていいとは思いますけどね。
【雑誌】月刊ヤングキング 7月号 少年画報社 B5中 [Amzn]
ポン貴花田の読切「こまタン」が掲載。ものすごい絶技で女をこます男、人呼んで「こまタン」と、傷心中の女の子の物語。ヒロイン女子とのエッチはないが、キスシーンだけで彼女をメロメロにしちゃうシーンの描写がかなりエロくて感心した。エロ漫画家の中でもこれだけキスシーンを色っぽく描ける人ってそういないと思いますよ。ますますうまくなってますなあ。大したもんだ。
また今号から、アワーズプラスで「成城紅茶館の事情」を描いていたスエカネクミコの新連載「プリティ♥マニア」が開始。かわいくてモテモテの女子・ミヤコが、大学のキャンパスで出会ったすごいキラキラした美青年に一目惚れ。しかし彼はメガネをかけると、アキバ系のオタクに早変わり。そしてミヤコがゲームだかアニメのキャラにそっくりだといって、コスプレをしてくれるよう頼んで来るのだが……といった出だし。まあそんなわけで、モテ女子と、オタ美青年のちょっと変わったドタバタラブコメが展開されていくという感じ。絵もきれいでうまいし、お話のほうも賑やかで楽しげ。面白くなりそう。
あと次号では、大橋薫が初登場。またショートコミックですたひろ「唄う悪魔」、ゴルデバ「号外!じじごる」が掲載予定。すたひろ登場は楽しみ。
【雑誌】コミック電撃大王 7月号 メディアワークス/角川書店 B5平 [Amzn]
あずまきよひこ「よつばと!」では、よつばがコンビニにおつかいに。カップラーメンを買いに行くという用事だったが……。オチが効いてて良いですな。結城信孝「でじぱら」はデジタル放送録画問題について。コピーワンスとか額縁とか。これはホント面倒くさい問題で、自分もアニメとか録画してていつも悩まされます。録画だけでも面倒なのに、さらにエンコするとなると余計面倒になりますからのう。
【雑誌】Beth vol.04 講談社 A5平
谷川史子「おひとり様物語」は4話め。今回は単身赴任中の彼氏と遠距離恋愛中の女の子が主人公。なるほど、彼氏がいても、離れているときはおひとり様であると認識されるのですなあ。お話のほうは安定感があり、おひとり様女子の思いきった行動もちょっと痛快でなかなか。三宅乱丈の読切「手をつなごう」。幼い頃、母親に手をつなぐのを拒否されたことがトラウマとなって、他人と接触することに臆病になっていた主人公が、友人と触れ合ううちに自分自身、そして母親の気持ちに気づく……といったお話。今回は人情味のある内容でしみじみした読後感。
岩岡ヒサエ「オトノハコ」4話め。合唱部漫画を展開中。部活の様子は地味ながらもほのぼのしてて、なかなかに楽しそう。最近岩岡ヒサエはあちこちの雑誌で見かけるようになってきたが(今日感想書いた中では月刊ヤングキングにも掲載)、この作品はその中でもけっこう好きな部類。絵のかわいさもプラス。
【雑誌】COMIC LO 7月号 vol.40 茜新社 B5平 [Amzn]
巻頭カラーは朝木貴行「スキスキ大好きっおにいちゃんの!」。これはなかなか良かった。お兄ちゃんの精液の味が大好きな妹の悶えっぷりがめちゃくちゃ派手で面白い。精液を飲んで、体をぶるぶる震わせながら、とろけきった表情で「おにーひゃんのセーシ おいひしゅぎだおー サイコーッ」などと叫ぶ様子が強烈なインパクト。その妹さんが、普段は角ブチ眼鏡の教育ママ的な顔つきをしているだけに、崩れっぷりがなおのこと目をひく。
雨がっぱ少女群「お兄ちゃんてば!」。今回はお話的にはわりと普通の兄妹モノかな。相変わらず背景が丁寧で、良い質感のある絵を描いているけれども。裏次郎「コロの成長期」。猫又少女のコロと御主人様のラブラブ生活が描かれていくシリーズ。裏次郎の細い線によるキュートな絵柄は相変わらずとても良い。線自体はキレが良いけどほのぼの感もあって気持ちが殺伐としない。
ねんど。「濡七的日常」。ツンデレ小学生がかわいいですな。相変わらず完成度の高い絵柄できっちりかわいいロリエロを描いてきて手堅い。ほかまみつり「水玉時間」は、日本の小学校に通う外人少女と、担任教師のラブラブエッチ物語。外人のわりに胸板は薄い少女だが、ほかまみつりの絵柄はそれでも十分むちむちしてて肉感的。この描線の色っぽさは独特のものがあって好き。
うさくん「多美ちゃんはまだ子供」。幼なじみ少年少女が、二人ではエッチをせずに、お互いの親御さんとエッチしているという内容。つまり少年−少女母、少女−少年父というたすきがけ状態。LOなので、エッチシーンは主に少女−少年父が描かれるけど、ちょこっとだけ描かれる少年−少女母のシーンがアホで良いなあ。思わず笑ってしまった。
【雑誌】華漫 Vol.19 ワニマガジン B5中 [Amzn]
快楽天ファミリーの劇画系の雑誌。いーむす・アキ、幾夜大黒堂、EXTREMEの3人が初登場だったので久々に買ってみた。いーむす・アキ「食後のたしなみ」は巻中カラー6P。かわいい絵も描く人ではあるが、ちょいとアダルトな雰囲気の作品も手際よくこなす。熟女系もうまいし、汎用性高いですな。
幾夜大黒堂「年下×同級生×アイドル」。年齢を偽ってアイドルやってる女の子が、昔イジめていた同級生男子にバッタリ出会っちゃって大慌て……というお話。この雑誌の中では軽めで萌えっぽい絵柄。華やかでまずまず楽しめる。EXTREME「姐御肌」は、土建業の社長をやってる若い娘さんが爆乳美人で……といった作品。派手な巨乳によるパイズリシーンがなかなか。ますだ犬「偽りの輪舞曲」は妹(従妹)モノ。こちらも妹系の作品ということでわりと柔らかめ。このほか、個人的には早川守、冬長といったところも印象に残った。
雑誌全体では、たべ・こーじの表紙を見ると「ベタなエロ劇画誌」という印象を持ちがちだが、実のところそこまでガチでもなく、けっこう美少女系漫画的な味わいもミックスさせている。そのバランス感覚が、好調に推移している要因といったとこかな。売上の数値とかは知らないけど華漫GOLDとか派生誌出すくらいだから、。まあそれなりに行ってるんでしょう。