2007年11月中旬


11/19(月)11/20(火)……Wii剣道

【雑誌】COMICリュウ 1月号 徳間書店 B5平 [Amzn][定期購読:7andyicon

 藤原カムイ新連載「ラブシンクドリーム」が開始。原案をフランス人のジャンダヴィッド・モルヴァンが担当。日仏並行企画をうたっているが、とりあえずはリュウで連載して、ゆくゆくはフランスでも同じ設定で別の漫画を描くといったことも考えているらしい。お話のほうはまだよく分からないけど、不思議なテイストの近未来ファンタジーといった感じか。藤原カムイの作画はいつもながら完成度が高くて凄いけど、お話的に面白くなるかはまだなんとも分からず。

 坂木原レム「モンスター キネマトグラフ4」。興奮すると怪獣に変身してしまう女性マミヤさん。自分と同じ体質の少女・クミと一緒に暮らすようになり、お目付け役のナカジマさんとの距離も縮まって、穏やかな時を過ごしていたが、その生活をかき乱す者が出現。普通の女性が巨大怪獣に変身するという奇抜な設定だけど、人情味のあるお話をけっこうしっとり展開してて毎度面白い。あとナカジマさんの恋心が成就するのかも気になる。毎月楽しみ。

 ナヲコ「なずなのねいろ」。三味線をネタにしているのがユニークな作品。三味線ひきの少女・撫菜がちんまりとしてロリロリな魅力を放っているけれども、お話のほうはけっこう切なげな雰囲気も出て来ている。三味線というのはちょっと変わった題材だけど、それをどう調理していくのかは気になるところ。現在のところは演奏よりも、人間関係のほうがメインっぽい感じですが。

 読切、安藤維子里「季・節・水」。リュウ初登場。絵柄といいストーリー回しといい、五十嵐大介に似たようなテイスト。おそらく大きな影響を受けてるんだろうなと思わせる。ファンタジーテイストなお話作りで、なかなか良い雰囲気は持ってる。もう一つ読切、ミサトモコ「Week End」。二人の少女、ミオとリタのお話。ミオはリタよりも優位に立とうと思って下手なウソをつくが、それがきっかけで二人の関係性が様変わり。ちと強引なストーリー展開のような気はしないでもないけど、イタズラっ気のあるお話になっていてまあまあ楽しめる。

【雑誌】ウルトラジャンプ 12月号 集英社 B5平 [Amzn][定期購読:出版社

 新連載、作:井上敏樹+画:六道神士「メビウスギア」が開始。色気要素もある伝奇系アクションホラーといった感じの内容。まだお話の枠組みはハッキリしない部分はあるけど、基本的には派手にアクションやって見せるといった感じ。井上敏樹といえばけっこう当たり外れが大きい人というイメージが個人的にはあるけど(特撮は詳しくないんでよくは知らないんですが)、この作品はどうなりますかのう。

 今村陽子の読切「悪魔でおじゃま。」。顔はイイけどすごく気の弱いヘタレ悪魔と、その妹が、契約者の願いをかなえるため頑張るが……というお話。ギャグあり恋愛ありの賑やかなコメディに仕上がっていて、まずまず楽しく読める。絵的に達者でまとまっていると思う。

【雑誌】月刊サンデーGX 12月号 小学館 B5平 [Amzn][定期購読:出版社

 高橋慶太郎「ヨルムンガンド」。今回はドンパチはなくて、ココの部隊が移動中の様子を描く。日常風景がけっこうのどかに展開されていて楽しい。元気なココ、利口なようでちょっとボケてるとこもあるヨナ、ココにはデレデレだけど怒らすと怖いバルメなど、それぞれのキャラがよく出てるのがいい。なお次号には別冊付録で「Oridinary± 梟」というのがついてくるんだそうな。単行本未収録分が入ってるとのこと。最近けっこう編集部的にも力入れて売りだそうとしている感じ。そのうちアニメ化とかもあるかな? まあ個人的にはもう少し大きなエピソードを1本やるなりして、原作ためてからのほうがよろしいかとは思いますが。

【雑誌】チャンピオンRED 1月号 秋田書店 B5平 [Amzn]

 FIPFLOPs「大凶ちゃんとしあわせな世界」。読切で前号の続き。すごくツイてない浪人生の女の子の家に、死神の女の子が住みついたと思ったら、今度は天使娘がそこを訪れてくる……という感じでドタバタ劇を展開。かわいい萌え系の絵柄で、見てて楽しい。軽い調子だが安定感もありそう。機会があったら連載も読んでみたいところ。

 やぎさわ景一「突攻!メイドサンダー」。雅人のテスト勉強にかこつけて、雅人を好いてる風間先輩と、摩騎を狙う元スケバンの茜沢先生が雅人宅に押しかけてくるが……。二人の悪だくみのせいで酒を飲んだ、摩騎さんの暴走っぷりが楽しかった。摩騎はベタな萌えキャラってわけじゃないけど、今回はけっこうトキめくものが……ってなほどでもないか。あと杉村麦太「アキハバラ無法街」は今月号で最終回。女装メイド少年がちんこ吸われまくったりと、なんだかノリノリな作品だった。なお単行本は2月20日に出るとのこと。

【雑誌】月刊ヤングキング 1月号 少年画報社 B5中 [Amzn]

 本井広海+本澤友一郎「すてんばいみ〜!」は最終回。さくらが身体の秘密を知られてしまい、都会にいたときと同様イジメられそうになるが、ショートが彼女を助けに駆けつける。ショートとさくらの関係を、友達から恋愛方向にシフトさせていくこともできただろうが、この作品は「スタンド・バイ・ミー」から来ているタイトルからも分かるとおり、最後まで友達のままで貫いた。そのおかげでベタベタすることなく、爽やかな物語に仕上がったと思う。途中乱れたときもあったけど、絵的にも特徴があって、印象に残る作品だった。このコンビの次回作にも期待。

 甘詰留太の読切「恋は三十路をすぎてから」。男に負けじと仕事に没頭しているうちにいつの間にか30歳になっていた頑張り屋のOLさんが、ちょっとチャラい感じの後輩の新卒社員とデートする羽目に陥るが……。年がだいぶ離れているうえ、カタブツな自分とはつりあいそうにない、いかにもモテそうな後輩男子とのギャップに頑なになってしまう彼女だけど、実はけっこう純な奴だった彼の好意にほだされていく。今回はエッチもありでラブラブなお話を展開。ちょい軽めではあるけど、ラブラブムードに満ちた物語は心地よい。この手の作品はやっぱりうまいなあ。

【単行本】「絶体絶命教室」 ゴージャス宝田 コアマガジン A5 [Amzn]

 けっこう待たされたけどやっと単行本化。この単行本には「CRUSH!!」全6話と、「ANGIE」「HEART MAKER」の全8本を収録。この中でメインとなっている「CRUSH!!」だが、なかなかに読ませる力作となっている。お話のほうは、学校の課外学習中に大きな地震が起きたせいで、男性教師・凪原と、5人の少女たちがガレキの下に閉じ込められてしまう。いつガレキが崩れてきて死ぬとも分からない状況の中、凪原と少女たちは一人ずつ交わっていくことになる……というのが大まかなストーリー。

 ギリギリの極限状況の中ではあるが、本作に登場する少女たちはけっこうたくましい。危機の中で腹を括って、好きだった先生と愛を交わす姿は頼もしくさえある。またすぐ死ぬかもしれないというのに、将来の夢を語ったり、笑いさざめき合ったりする姿はキラキラ眩しい。そしてそんな彼女たちにどんどん惹かれ、惚れ込んでいってしまう先生の姿も、ロリコンだなんだってのを越えて清々しいものがある。

 もちろん外から隔絶された状況における、少女たちとのガチエロ、ハーレム状況というのはドリーミングな妄想とはいえるんだけど、それ以上にきちんと読者に響く物語を作っているのがエラい。キャラの発する言葉が力強く、愛を感じさせる。タイプの違う女の子たちを、それぞれ魅力的に描いているのも素晴らしい点。ロリエロを濃くやりつつ感動もさせてくれるゴージャス宝田は、やっぱりスゴい。

 あと「CRUSH!!」以外の2作も良い。「ANGIE」はヒロインが幽霊少女、「HEART MAKER」は心臓の弱い少女ということで、どちらもセンチメンタルな要素を含む。それが軽々しくなることはないけど、かといって「かわいそう」なだけで終わったりしない。キャラはしっかりかわいいし、エロ行為もしっかりやっている。描かれる対象となるキャラを愛しく思う気持ちが、アツく、ストレートに出ているのが良い。12月14日発売予定の「キャノン先生トばしすぎ」に向けて、早くも気持ちが盛り上がってきてます。

【単行本】「いつも君を感じてる」 葉雨たにし コアマガジン A5 [Amzn]

 この人も単行本化をけっこう楽しみにしてました。たぶんコミックフラッパーで「すいむ。」などを描いていた谷澤史紀と同一人物だと思うんですが、ちょっと淡い感じの叙情的なタッチが特徴的。垢抜けないけど、青臭くて暖かみのある作風が心地よい。

 ここに収録された作品は、コミックメガストア、メガストアHに掲載された作品ということでもちろんエロ。少年少女が主人公のほの甘い青春エロストーリーが多く、しみじみした味わいがある。元々リアル志向な絵ではなく、どちらかというと爽やかなタイプの絵柄なんで、さほどエロいって感じではないものの、最近はエロ描写についてもだいぶ頑張ってるなと思う。局部描写とかもじょじょに細かくなってきてるし、全体に肉感的になりつつある。派手ではないけど、しっとり手になじむ作風の持ち主。田舎の風景の描き方とかはとくに良い。本来の持ち味である叙情性や青さ、爽やかさを保ったまま、どこまでエロ方面を伸ばしていけるか。けっこう好きな人ではあるので、これからも頑張って活動し続けてもらいたい。


11/18(日)……脱誤功徳とは

▼11/30(金)分のゴラク、バンチの感想と、11月下旬のエロ漫画雑誌感想をまとめて。

【雑誌】週刊漫画ゴラク 12/14 No.48 日本文芸社 B5中

 富沢純の新連載「脱獄ドクター いのち屋エンマ」が開始。超絶的な手術の腕を持ちながら、病の床に伏している妹のために罪を犯し、投獄された医師・エンマ。それ以来生きる気力をなくしていたエンマだが、ある日、黒衣のナース服に身を包んだ謎の女が彼に仕事を持ちかける。その依頼とは、夜間だけ刑務所を抜け出して、普通の医者にはかかれない患者の手術を執り行うというものだった……。というわけで闇医師モノの活劇といったところ。とりあえず最初でまず枠組みは呈示。あとは基本的に、定番パターンに沿ってお話を進めていくことになると思うので、各エピソードをいかに練り込めるかといったところでしょうか。

【雑誌】コミックバンチ 12/14 No.53 新潮社 B5中

 花津ハナヨの読切「オンナの品格」が掲載。小田原ドラゴンらと一緒に、占い師に見てもらいに行くというルポ漫画。小田原ドラゴンとはこの時が初対面だったらしい。占いの内容とかよりも、小田原ドラゴンのやる気ないんだかあるんだか分からない様子を見ているのが楽しい感じのお話。

【雑誌】快楽天 1月号 ワニマガジン B5中 [Amzn]

 鳴子ハナハル「明日の私にヨロシク」。今回は珍しく全部モノクロ。しかも24ページとちょっと長い。個人的にはカラーも好きだけど、こういうのもうれしい。何よりモノクロのページ数が増えたほうが、単行本が出やすくなりそうな気がする。お話のほうは、自己の影響で記憶が1日ごとにリセットされてしまう少女と、彼女の幼なじみ男子の物語。いくらエッチしても彼女は忘れてしまうというのは切ないけれども、ラストは暖かく爽やかに締めくくり。この二人のその後を考えると、このラストでは根本的な解決とはならないし、やっぱり切なくなったりはするけれど、それも含めて良い作品だと思います。やっぱりこのくらいの分量あったほうがいいなあ。

 関谷あさみ「家庭の王制」。快楽天では初登場。スッキリしたこぎれいな絵柄の持ち主なんで、快楽天には合ってるかと思います。お話のほうは、家庭教師の先生が教え子のお姉さんとデキてるんだけど、お姉さんは女王様気質で、主導権を握って先生を翻弄。そんな様子を妹ちゃんは冷静に観察……という漫画。妹ちゃんもなかなかかわいいが、そっちとやらないあたりはコンビニ売りらしいところか。

 巻頭カラーは、ぼっしぃ「お嬢様はHがお好き」6Pとエレクトさわる「みこぱい」6P。「お嬢様はHがお好き」はお金持ちお嬢様のツンデレっぷりとスキモノぶりが良い。「みこぱい」は巨乳巫女さんの乱交模様がエロいです。ちとデカすぎかなというラインではあるけれども、重量感があって見応えはあるし、ちんこも仰山あって汁だく。

 ポン貴花田「ぬくぬく♥ノーパン健康法」。主人公が昔からずっと見守り続けてきて、ついでにパンツチェックを欠かさず行ってきた幼なじみ娘と、こたつの中で結ばれるというお話。ちょっとやっては主人公母のジャマが入るというドタバタ展開が楽しいし、エッチ、ラブラブともにしっかり。総合力が高いなーと思います。馬鈴薯「ぬくぬくねこ」はピチピチした絵柄がなかなか良い。安定感ありそうなタイプ。

 松本ドリル研究所「あれとこれの話」。エロ漫画雑誌、ズバリ快楽天とホットミルクを擬人化してドタバタエッチコメディを繰り広げるという内容。快楽天とホットミルクのライバル関係を堂々とネタにしちゃった大胆な作品。そのネタのギャグをビシバシやりつつ、エロもちゃんとやってる。なおOHP+のほうでも書きましたが、「快楽天とホットミルクの表紙がまぎらわしい」というネタは、阿ウン 1月号の田倉まひろ「カスタムゾンビちゃん」にもあった。業界内ではやっぱり話題なんでしょうね。まあ読者的には、競争してどっちも面白くなってくれればそれでいいです。

【雑誌】キャンドール 1/12 VOL.48 実業之日本社 B5中 [Amzn]

 西野映一「ひめゆら」とすえひろがり「花のいろ」が最終回。「ひめゆら」のほうは、沈み行く島に最後まで残っていた少年少女と、島の精霊的な女性による青春ラブストーリーといった感じのお話。ハーレム的な内容ではあるけれども、甘ったるさと切なさが同居してて、後味も爽やかでけっこう良いお話だったと思う。「花のいろ」は映像研の部活でこっそり続けられてきた、女生徒同士によるレズビデオの撮影をめぐる物語。毎回エロありの百合話を展開。華やかながらもしっとりとした味わいがあって楽しんで読めた。単行本は1月29日発売とのこと。

 ふうたまろ新連載「アナよび」。アナウンサーを目指している学生と、講師である人気女子アナのラブラブエッチ物語。扉ページの「ポルノ漫画家が放つ官能女子アナ新連載!!」というアオリでちょっと笑ってしまった。陸乃家鴨の新連載「少女の妄想はいつひらく?」。好奇心旺盛なオタクめがねっ娘の加納さんが、彼氏と一緒にいろんなプレイに挑戦。「少年少女は××する」の続編ということで、すでにキャラもこなれており、きっちり楽しめるお話になっている。小石川ふに「加納家の事情」。そういえばこっちも加納だー。お兄ちゃんに恋してる妹ゆかちゃんが毎回かわいくていいです。今回のパジャマ姿もたいへんキュート。

 中田ゆみ「まこちゃんと遊ぼう!」。元気者の女の子と幼なじみ少年のお話。本番シーンはないものの、ヒロインさんが明朗快活でかわいくて良かった。中田ゆみは、次号で「奥さまは生徒会長」の番外編読切が掲載予定。

【雑誌】阿ウン 1月号 ヒット出版社 B5平 [Amzn][定期購読:Fujisan

 幸田朋弘「セカ×セカ」。彼氏と別れて欲求不満が限界に達していた女性編集者・長谷川さんが、道端で空き缶を思いっ切り投げて、それにノックアウトされた男の子をホテルに引きずり込む。といった感じでなかなか楽しそうな最初の数ページだったんだけど、作者急病のため後半は次号回し。残念。

 高岡基文「は〜れむ♥ちゅーん」2話め。男子校と合併予定の女子校から送り込まれた代表生徒たちが、それぞれ男の子たちをいっぱいはべらせハーレムHという漫画。今回は運動神経抜群の元気娘が、いつもは張り合ってる男の子たち3人とやりまくる。細かいストーリーをうんぬんせず、かわいい女子たちが毎回男数人とやりまくる様子を楽しめるのでなかなか良い。高岡基文のエロパワーがストレートに生きていると思う。

 綾瀬あや「ダイエット大作戦!?」。食べるのが大好きでぷよぷよ太ってるお姉ちゃんと、その弟のお話。肉付き豊かで人の良さそうなお姉さんがけっこうかわいい。こういうぽっちゃり娘さんはけっこう好き。環々唯「メモリアル」。主人公が、憧れの人の娘であり、幼なじみな女の子とくっつく。絵柄はけっこうスッキリした感じ。色っぽい感じではないけど、健康的で好感が持てる。なおペンネームは「かんたまきゆい」と読むそうで。「きんたまかゆい」ですか……。

 あべもりおか「進め!!私立華徳学園技術部4 終わりなき野望」。このシリーズは最終回。ハイテンションに突っ走ってて、けっこう面白い作品だった。あべもりおかは、12月20日に初単行本「Dr.すたんぴーど!!」[Amzn]が発売予定。田倉まひろ「カスタムゾンビちゃん」。手とかもげやすいゾンビ娘さんがかわいいなあ。今回は博士によって足の裏を性感帯に改造されたゾンビちゃんが、歩いたりするたびに欲情してあえぎまくる。足コキがそのままセックスと同じ感覚で展開されてるってのが面白い。この人はギャグもいいし、ラブラブも良いし、絵もかわいい。なかなか良い才能だと思います。

【雑誌】コミックメガGOLD Vol.4 コアマガジン B5平 [Amzn]

 要青豆「おとなぶりゅーみなみ先生」が最終回。教え子である双子の兄弟と愛欲の日々を送っていた女教師の美奈美先生が、双子が受験期間に入ったことによってSEXおあずけとなり悶々。その他の男性教師などを誘ってやりまくり状態に突入するも満たされず……というのが前回までの展開。で、今回は双子の受験が終わってSEX解禁。想いのたけをぶつけてやりまくる。まあどうしようもない淫乱先生ではあるのだけど、快活な性格づけのおかげもあって、けっこう軽い調子の楽しいお話に仕上がっている。やりまくりながらも愛敬を失ってないのが良いです。

 長谷円「時子の嗅いじゃイヤ!」。人妻さんと、受験のために居候しにきた義弟の息子のセックス。熟れた豊満な体つきがいやらしい。実際にやってるシーンもいいんだけど、服着てるときの身体のラインなんかも、色気がぷんぷん発散されててエロっぽい。

 きあい猫「奴婢」。この手のエロ漫画雑誌で食糞を堂々とやってるのは久しぶりな感じがする。まあ自分があんまり見てないだけで、アンソロジー系とかにはけっこうあるとは思うんですが。さいこ「ビリオンファイト」もなかなか強烈。なんでもありの地下格闘ファイトに出場した美少女ファイターが、ものすごい体臭の巨漢デブに倒され、観衆たちの面前でずぶずぶに犯されまくるという内容。すでに気絶してる美少女ファイターの口に50cmくらいはあろうかという肉棒をぶっさし、胃の中に直接射精とか、かなりの暴虐っぷり。しかもなんか続きもあるらしい。

 まあそんなわけで、メガGOLDはこのほかにも天竺浪人とかいるし、けっこう濃い目な作品が多い。フラミンゴRなき後、あの手の変態系漫画をやれるところはほとんどなくなってきたんで、その受け皿になってくれるといいなあなどと勝手に期待。

【雑誌】エンジェル倶楽部 1月号 エンジェル出版 B5平 [Amzn][定期購読:Fujisan

 舞原マツゲ「聖なる首輪」が巻頭カラー。この人の絵は濃い目かつ萌え要素があり、セキシーでもあるんで見映えがする。お話のほうは、クリスマスの夜に、バイトでエロいサンタの衣装でケーキ売りをやることになった女の子と、トナカイコスプレのその彼氏が欲情しちゃってそのままエッチという内容。エロシーンは汁気たっぷり、お肌ピチピチ、乳首つんつん、局部もガシガシ。フェラチオ、パイズリ、本番と盛りだくさん。がっつりヌカせる良い仕事だと思います。

 大波耀子「Who are you!?」。見知らぬ酔っ払い女が部屋間違いで主人公の部屋に乗り込んできて、カレと勘違いしたままエッチしちゃうというお話。ドタバタノリが良く、エロシーンのテンションも高い。毎度安定。あとこの雑誌だと周囲がくどめな絵が多いので、ちょいとこぎれいなこの人の絵はパッと目立つというのもある。

 中華なると「女捜査官麻薬調教」は最終回。この人らしいオヤジ節全開な作品。内容はいつものパターンとまったく変わらないけどそれがいい。このオヤジたちのスケベ面を見てるだけでうれしい気分になるんですワ。


11/16(金)11/17(土)……破邪魔パーティー

▼本日は11月中旬くらいまでに購入したエロ漫画雑誌の感想をまとめて。

【雑誌】快楽天BEAST 12月号 ワニマガジン B5中 [Amzn]

 巻頭のカラーページはさめだ小判「モーレツ!!社淫旅行」3Pと、ぷよ「邂逅温泉」6P。どっちも温泉でエッチという内容。お話としては温泉でかつての先輩・後輩が再会して……というドラマがある「邂逅温泉」のほうが印象に残るかな。ラブラブなラストも後味が良いし。

 八十八良「OFFLINE GAMERS」。主人公がネトゲーで恋愛相談に乗ってもらっていたキャラの中の人が、実は片思い相手の先輩女子だった……というストーリー。基本的に明るめのハッキリした絵柄だけど、ボリューム感のある肉体を描いててけっこう気に入っている。初単行本「お乳屋本舗」は12月20日発売[Amzn]。購入する予定。ねこまたなおみ「エコ暖房のススメ」。ヒーターの故障がきっかけで、ずっと好き合っていたけどお互いの気持ちを伝えられずにいた二人がくっつく。柔らかい絵柄と甘い雰囲気が良好。ヒロインさんのまなざしに色気があっていいですね。

【雑誌】COMIC RIN 12月号 茜新社 B5平 [Amzn][定期購読:7andyicon

 巻頭カラーはみずきえいむ「Flame in」。転校したての少年が、無愛想で暗いと評判の女の子の隣の席に。周囲の男子はそれに同情するけど、主人公は実はかなりかわいい彼女の素顔にドッキドキ。普段の無口な様子と、彼の前で微笑んだときのギャップにトキめくものがあってなかなかよろしいです。

 猫玄「転校生2」。親同士の結婚で義姉となった女の子が、同じクラスに編入してくる。主人公はけっこうモテる、女の子は美少女ということで、クラスメートはやっかむが……。相変わらずロリ系でも巨乳系でもソツなくうまい。イタズラっ気をきかせて、ラブラブな展開に持ち込んで、最後もきっちりまとめてて。

 有馬侭「H!の後にはI、NG!?」。ぷりぷりむちむちした身体の描き方がなかなか良い。主人公と教育実習の女先生が恋人同士で校内H。コトが終わった後に、主人公のクラスメート女子がそれを目撃してつっかかってくるというヒキがあり。どう見てもクラスメート女子はツンデレで主人公を好いてる感じだけど、続きはあるのかな? とりあえず次号予告には名前がないので、仮に続くとしてもちょい待つことにはなりそうですが。

 綾乃れな「少年執事置鮎ジュンの驚愕」。お嬢様と関係のある執事少年に、メイドさんがちょっかいをかける。「ハヤテのごとく!」的道具立ての作品。メイドさんのたっぷんたっぷん巨乳を駆使したやりっぷりもいいけど、お嬢様のツンデレっぷりも見てて楽しい。

【雑誌】コミックメガストア 1月号 コアマガジン B5平 [Amzn][定期購読:Fujisan

 巻頭カラーはMr.Lostman、田口まこと、神宮寺りお。この中では神宮寺りお「バス停」が、くすんだ感じの色使いでしっとりした情感を醸し出しており、なかなかいい雰囲気だった。ちなみにシチュエーションとしては、田舎のバスの待合所で雨宿り中にエッチするというもの。曇天かつ待合所内なので薄暗いという設定なので、少し暗めの色使いなんですな。内容のほうは別に暗くはなく軽い調子です。

 歯雨たにし「ほっぺにバンソウコウ」。少年少女学校エッチもの。ラブラブで甘ったるくて楽しい。叙情系な作風だけど、エッチシーンもだんだん良くなってきてますね。高津「困った時のなんとやら」。人身御供に差し出された少女をいただいちゃうつもりが、その少女の母親にまんまとおいしくいただかれてしまった少年神様の話。明るい作風はけっこう好み。土居坂崎「あやしい女」。ガスマスク着用のあやしい女がいきなり主人公の部屋にやってきて、「妊娠させてください」と申し出てくる。まあ突飛な設定ではあるけど、エロシーンはやはり良い。フェラチオシーンの舌づかいとかはエロっちいし「うどんみたいなザーメン尿道から引き抜いちゃったですよ〜♥」などといったセリフも独特でユニーク。

 佐々原憂樹「のぼりぼう」。のぼりぼうでおまたをむずむずさせていた女の子が、それを目撃していた友達とそのお兄さんにノセられてエッチという内容。ロリロリで達者な絵柄で、エロもテンション高くやってて手堅い。御免なさい「迷犬★らっきぃ」。こちらもロリっ娘もの。細くてちょいとへろへろした感じの描線に独特の味があって毎度良い。そろそろ単行本も出せるくらいの本数にはなってきたかな。

【雑誌】COMIC LO 1月号 茜新社 B5平 [Amzn]

 雨がっぱ少女群が連載開始。「パジャマパーティー」。幼くして死んだはずの女の子・このみが、幽霊となって主人公である医師の青年・宗一郎の前に出没するようになるところからお話は始まる。このみは宗一郎だけは触れることができ、エッチもできちゃう。まずは朗らかでほのぼのした感じで始まったけど、この先はどうなりますか。この続きモノを通して、雨がっぱ少女群がどう変わっていくのか、楽しみにしています。

 オオカミうお「わたしのナイショ」は初登場。服の下に水着を着ていたことで大胆になっていた女の子を待ち受けていた落とし穴。クラスメートのちょいかわいいめがね男子とくっつくかと思ったら、おっさん先生にヤラれてしまったのでした、という内容。丸みのある絵柄がかわいくてまずまず良いです。

 ガビョ布「頭のいい人は意外と頭が悪い」。すごく頭のいい天才少女が飛び級で速効で大学を出るも、働き口がないので自分で商売を始めんとする。そこに無職のにいちゃんを巻き込もうとするが……ってな話。12ページと短いけど、ぷにぷにした絵がかわいくてけっこう楽しい。なんかキャラの表情が桜井のりおっぽいときがあるけど、作者が好きなんでしょうな。

 うさくん「マコちゃん絵日記」。ほのぼのやりつつ、なんとなくいい話っぽいエピソードも織り交ぜ、でも全体的には馬鹿馬鹿しい。やっぱり読んでて楽しい。そういえばちょっと話題が遅いですが、「しあわせももりんご」のほうは10月26日分で連載終了してましたな。現在はまだ単行本未収録分がコミックHORICで公開されてるので、タダで読みたい人は今のうちにどうぞ。単行本2巻はいつごろになりますかのう。

【雑誌】純愛果実 1月号 光彩書房 A5平 [Amzn][定期購読:7andyicon

 今号からA5平とじに判型変更で、ページ数は増量。最近A5平とじのエロ漫画雑誌が増えてきましたね。

 巻頭カラーは木谷椎「Mind of Sisters」。母親が死去して一人ぼっちになった主人公が、離婚した父方の家族に引き取られる。そこは腹違いの美少女3姉妹+かわいいメイドさんというパラダイス的なお屋敷だった……ってなところから始まるハーレムものといったところ。まず最初は、勝ち気なショートカットツンデレ系の妹とお風呂場エッチ。華やかでジューシィな絵柄で繰り広げられるエロ模様はけっこうエロっちい。つやつやした肌の質感、断面図などなど、最近のエロ漫画らしい仕上げ方。今後は残り3人とも順次やっていくことになるんでしょう。期待できそう。

 犬「黒猫のぶーがるー」。同じクラス所属の他人を引き寄せない雰囲気を持った少女・通称クロネコさんとお近づきになろうとした主人公だが、相手の反応はけんもほろろ。しかし彼女は主人公のにおいをかいで、何かを感じ取ったらしく精液を出せと迫ってくる。そこから始まる二人のエッチストーリーといった感じ。お話的にはまだ始まったばかりでなんともいえないけれども、むっちりもちもちした女体描写はしっかりエロいし、キャラも悪くない。この人は今のところ「ストレンジ・カインド・オブ・ウーマン」シリーズ以外の作品がも一つ弱いので、この作品でさらなるステップアップがあるといいですな。

 ゼロの者「ねえさんP」後編。主人公のかわいい少年が、二人の叔母それぞれと関係を持ち今回は3人で……という展開。お話としては予想どおりといった感じだけど、豊満でトロトロな熟女体が二つならんでねっちょねっちょという様子はやはりエロい。Cuvie「EASY LOVE」も後編。変わった性格のヒロインが、あえて彼氏に別の女の子と肉体関係を持たせるが……。寝取られ系の匂いを漂わせた作品だったけど、最後はハッピーエンドで締めくくり。でも彼女さんのほうが別の男とやってるところを見て、彼氏がチリチリするという展開も見たかったかな。そういうの好きなんで。

 井硲六郎「ときには潔く!」。純愛果実は初登場。むっちりした身体の描き方とかは好み。そんなわけで絵柄はいいんだけど、人物の絵とか局部描写とかはもう少しドアップのシーンが多くてもいいかも。判型の小さな雑誌なので、乳だの尻だの局部だのといったアピールしたい部分はもっとドドーンと派手に見せてほしい。

【雑誌】少女天国 1月号 ヒット出版社 A5平 [Amzn]

 きりりん「ツントレ」。おこさまながら声優をやってる女の子が、ツンデレ演技をなかなかできずに悩んでて、お兄ちゃんに相談、なんだかんだでエッチという漫画。普段は大人しい娘さんが、強気っ娘になりきって、お兄ちゃんを翻弄していく様子がなかなか面白い。絵のほうもかわいくてええです。

 がたやん「すずちゃん家」。マンションで主人公の隣に住んでるおうちが、家族ぐるみで娘を主人公とくっつけようとしてくる……というコメディ。娘さんはランドセル年代で甘えん坊な美少女。主人公少年のほうはアタックの激しさにとまどいつつも、誘惑に負けそうという状態。まあ実際にやられたら迷惑かもしれないけど、漫画としては明るくかわいく楽しく仕上がってて良いです。

 ゴージャス宝田「ドールライダー」。一人暮らしの兄の家を妹が訪ねたところ、そこには妹そっくりで幼稚園服を着せられた等身大ドールが置いてあって……というところから始まる兄妹モノ。アツアツの兄妹ラブと、濃いエロスを共存させてお話を進めるあたりはさすがうまい。ヒロインさんがお尻大きめなせいか、いつもより大人っぽい印象を受けましたな。

【雑誌】コミック激ヤバ! VOL,01 メディアックス A5平

【雑誌】コミック激ヤバ! VOL,02 メディアックス A5平

 新創刊で毎月25日発売。版元はメディアックスだけど、執筆陣を見れば分かる人は分かるとおり、旧司書房・ドルフィン系で描いていた人が多い。BENNY’S、井ノ本リカ子のコンビも最近はごぶさただったけれども、最初のころは司書房系で出てきた人たち。くどうひさしはペンネームを大道いむたに変えてるけど、この人は好きな作家さんなので、受け皿ができてまずは良かった。

 掲載作品では、VOL,01〜02掲載の仙台魔人「されるがママ」がまずは気になった。娘の家庭教師に来た青年が、「娘をヤラれるのがイヤだったら……」という感じで母親に迫るという内容。母子家庭なので「人妻」というわけではないんだけど、熟女を堕としていく内容に引かれる。性器描写とかはさほど露骨ではないが、エロいと思う。

 くどうひさし改め大道いむたは、VOL,01「いもうとマニア道」で兄と妹×2、VOL,02「いもうとマニア道2」では兄と妹×1で、両方とも妹ネタで攻めてきた。タイトルは2本で同じだけど、兄妹たちは別人。お話のほうはドタバタコメディテイスト。VOL,01のほうに出てきた、平行四辺形なおめめの妹さんがなんか印象的。パッ見美人タイプではないけど、案外かわいく描けている。

 VOL,01のBENNY’S「パンダさんと♥」は巻頭カラー4P、井ノ本リカ子「むにむに」はモノクロ8Pとどちらも短め。創刊記念のゲストって感じか。あと気になった作品を挙げると、VOL,01掲載のうさぎのたまご「おしえてお姉ちゃん♥」あたり。うさぎのたまごはCGを使うようになったのか、絵的にはだいぶきれいになった感じ。まあ画面自体はちょっとトーン使いすぎで、軽い話なわりに画面が重いので、もう少し白くしてくれたほうが見やすいかなーとは思いますが。

【VOL,01執筆陣】BENNY’S、山岡鋼鉄郎、けんたろう、仙台魔人、大道いむた(くどうひさし)、北方国明、うさぎのたまご、笹峰ひでとし、白駒らい、黒木秀彦、にょらりくらり、横山ミチル、海野幸、蒔田真記、井ノ本リカ子、山井逆太郎、MARO
【VOL,02執筆陣】仙台魔人、けんたろう、大道いむた、北方国明、水上蘭丸、笹峰ひでとし、海原港、はっとり忍ぶ、シルエットさくら、山井逆太郎、黒木秀彦、じゃんぬだっく、横山ミチル、にょらりくらり、海野幸

【雑誌】Comicモエマックス 12月号 モエールパブリッシング A5平 [Amzn]

【雑誌】Comicモエマックス 1月号 モエールパブリッシング A5平 [Amzn]

 12月号。土居坂崎「不健康水泳部」。もろに「ケンコー全裸系水泳部ウミショー」ですな。静岡さんみたいな巨乳女子・福井さんが、男子更衣室に忍び込んでオナニーしていたところを男子に見つかって、乱交状態にという内容。表情もけっこう静岡さんっぽい。豊満な胸をぶるんぶるんさせながらしっかりエロ行為にふけっておりなかなか実用的。土居坂崎は、個人的にはギャグとガチエロどっちも好きなので、どっちを描いてほしいかといわれるとちと迷う。今回のはちょうど良いくらいのバランスか。

 大波耀子、12月号「ウェービーハニー」と1月号「ウェービーハニーはお年頃♥」は続きモノ。ヒロインは、ものすごいくせっ毛なのがコンプレックスの女の子だが、それを笑わずときどきかばってくれるクラスメート男子と恋仲になっちゃうという内容。ラブコメとして楽しく、エロもちゃんとやってて楽しく読める。ペンネームは大波だけど、作風は波がなくて実にコンスタントですな。

 舞登志郎も、12月号「せめて夢だけは」、1月号「昼間見た夢は」が続き物。おしりに異物を入れられて、娘さんがエロ気分、お父さんも興奮。舞登志郎独特の、ぽやーんとした顔つきの娘さんの様子が印象的。実用的というわけではないが、表情が愛くるしい。さらに続きもあるらしい。


11/14(水)11/15(木)……霊媒師狼狽し

▼本日感想書いた雑誌の発売日は以下。
週刊少年サンデー、マガジン:11/28
スーパージャンプ:11/14、28
モーニング、ヤンジャン、ヤンサン、チャンピオン:11/29

【雑誌】週刊少年サンデー 12/12 No.52 小学館 B5平

 畑健二郎「ハヤテのごとく!」。ハヤテとマリアがお屋敷の巨大サウナルームに閉じ込められて立ち往生という回。サウナはどんどん暑くなり、汗はだらだら。なぜかマリアのスカートは脱げる。やはり気になるのはぱんつがヌレスケになったかということ。まあもちろんそんなとこまでは描かれませんけどもねー。

 雷句誠「金色のガッシュ!!」。いよいよガッシュが本当に最後の闘いに挑むことに。最後は恨みつらみなしの清々しい闘いになりそうですな。切ない展開だけど、長く続けた物語にどう幕を引くのか。続きが気になるところ。ラストはしっかり泣かせる、良いものにしていただきたい。あと井上和郎「あいこら」も最後の一丁場。弓雁ちゃんの問題、ハチベエのパーツ嗜好。残された問題をどうクリアするのか。これも注目。あと2〜3回ってとこかな? しかし天幕さんも、今さらハチベエの趣味のことをガタガタいってもなあ……って気はします。

【雑誌】週刊少年マガジン 12/12 No.52 講談社 B5平

 小林尽「スクールランブル」。記憶を失った花井と周防さんが、ウソ結婚式をすることになってくっついちゃうか……という展開で盛り上がりましたが。最終ページの周防さんの、ガッカリしたような安堵したような、なんともえいない笑い顔がええですな。花嫁姿の周防さんはキレイだった。西本英雄「もうしませんから。」。ブルゴーニュ種のエスカルゴの養殖を行う「牧場」を取材するという内容。絵からはなんとも判断つかないけど、話を聞く限りではかなりおいしそう。食い物の話には弱いので興味をひかれました。

【雑誌】スーパージャンプ 11/28 No.23 集英社 B5中

【雑誌】スーパージャンプ 12/12 No.24 集英社 B5中

 No.23。徳弘正也「近未来不老不死伝説バンパイア」がすごく良かった。押し寄せる敵からマリアを守ろうと、その身を投げ出す影山の姿が泣けた。彼の正体とそこまでの経緯を考えると本当にグッと来る。セリフもいい。影山「行きます!!」マリア「生きろよ!!」ってのはシンプルだけど、「行き」「生き」で韻も踏んでおり、ビシッと決まっていた。燃えたし泣けた。素晴らしい。

 No.23。作:早川光+画:橋本孤蔵「渡職人残侠伝 慶太の味」。坂巻慶太がまた脱いだ! 今回はアワビ勝負に向けて、全裸で滝行。「アワビの中へ…」「我が身体をアワビと融合せよ!!」「己をアワビに!!」とか念じる坂巻の勇姿が面白すぎる。「慶太の味」になってから、もう完全にウケ狙いでやってますねコレ。

 No.24では読切で作:真倉翔+画:岡野剛「霊媒師いずな」が掲載。オースーパージャンプでやってる少女霊媒師による妖怪退治モノ。お色気ネタがかなり多い作品だけど、今回もこりゃまた……。女たちを多数集めて囲っているカルト教団に潜入したいずなだが、その教祖の淫猥な魔力でピンチに。そもそもその教祖の頭が亀頭ライクなフォルム。そこから噴き出した汁の効力で、女を淫らにしてつなぎとめるという方式。いずなも汁をぶっかけられて、ハァハァいって乳首をツンと立てたり、股間をじゅんとさせたり、なかなかエロっちい。まあちと下劣ではありますが、そういう作品が好みであれば。あと「ぬ〜べ〜」とか見てて、「このコンビでもっとエロいのを!」と思っていた人にもよろしいのではないかと。

 No.24。柏木ハルコがエッチ系袋とじカラー漫画「夫と妻と越中富山の薬売り」が読切掲載。軽いネタだけど人妻モノなので(以下略)。作:枡野浩一+画:小手川ゆあ「ショートソング」はNo.24で最終回。短歌をからませつつ、青春恋愛ストーリーを展開しててまずまず面白かったと思う。もうちょっと読みたかった気もしますが。

 大河原遁「王様の仕立て屋」。相変わらずとても面白い。No.23では、冒頭で泉昌之「夜行」ネタをかましてくれてて思わずニヤリ。あとNo.24掲載の煙突屋の親方とその弟子のエピソードも、人情味のあるホロリと泣かせるお話に仕上がっていて良かった。

【雑誌】モーニング 12/13 No.52 講談社 B5中

 作:綱本将也+画:ツジトモ「GIANT KILLING」がとても良かった。これまで強豪チーム相手に耐えて耐えてゲームを作ってきたETUが、わずかな隙から一気に反撃。達海の作戦がズバリ的中した様子はとても痛快だし、選手たちのプレーの描写も迫力があってゾクゾクするものがある。いやー面白いなあ。

 一色まこと「ピアノの森」。カイの演奏が今回も続く。わずかな時間で会場の聴衆の心をわしづかみにして、演奏に引き込んでいくカイの弾きっぷりにワクワクさせられる。カイの天才性がいかんなく発揮されていてカッチョ良い。ただこれまでの前フリからすると、このまま何事もなく弾き終えられるのかは気になる。

 かわすみひろし「営業の牧田です。」。お話も手堅く面白いが、今週は女性の表情にゾクッときた。牧田の営業先であるスーパーの店主と、彼が入れあげてる水商売女性が、昼間に店内ですれ違うシーン。彼女が一言「……スケベ」とつぶやくシーンのまなざしの色っぽいことといったら。セリフも短いながら意味深で想像をかき立てるものがある。個人的にはこの1コマだけでもやられたと思った。

 読切掲載の鶴谷香央里「おおきな台所」は、第52回ちばてつや賞の一般部門で準大賞を受賞した作品。小さな娘さんが二人いる、なんの変哲もない平凡な仮定の一風景を描いたお話。枠線を定規でひかず角を丸っこくしたフリーハンドなコマを、ぽんぽんと並べたようなページ作りが面白い。絵的にはさほど描き込んでいるわけじゃないけど、暖かな雰囲気に満ちてて、ほのぼのした雰囲気を醸し出している。あとは食べ物をキーに発想を膨らましているのも楽しい。「フレッシュ」とか「イキがいい」とかいった感じではないものの、絵本みたいな感覚で読める、完成度の高い作品だと思います。

【雑誌】ヤングサンデー 12/13 No.52 小学館 B5中

 作:室積光+画:猪熊しのぶ「都立水商!」。最近の近藤先生を中心とした恋の鞘当て展開はけっこう面白いと思う。黒沢先生と一気にくっついちゃうんですかのう。それにしても学園内でこんなに恋愛してて、本当に水商売デビューできるんだろうか……などと今さらいうのはヤボの極みですな。失敬失敬。あと今号には小田原ドラゴン「小田原ドラゴンくえすと!」。ドラゴン宅にキャバ嬢が遊びに来るというエピソードだが……。なかなかスパッと行かないですな。小田原ドラゴンらしいけど。

【雑誌】ヤングジャンプ 12/13 No.52 集英社 B5中

 井上雄彦「REAL」が、11月29日発売の7巻が即読めるというタイミングで掲載。今号はモーニングと共同企画をやってて、29日に「バガボンド」27巻も同時発売。両誌が井上雄彦を同時に表紙にして、さらに付け替えカバーをおまけにしている。最近はこういう、ライバルだったはずの雑誌が組んで共同企画やるってのが増えてきましたな。雑誌の売上が落ちている今、いがみ合うよりは組んだほうが得との判断なんでしょう。IKKIとモーニング2でも同じようなコラボ企画やってたけど、発売日の違う雑誌同士でやるよりは、同日発売の雑誌でやるほうがインパクトはあるだろうな、とは思う。

 柴田ヨクサル「ハチワンダイバー」。ゲームでのオンライン対戦を通じて、菅田が鬼将会と思われる打ち手と対峙。面と向かってはいないけど、案外緊張感はある。それにしても将棋の優勢劣勢を、リアルタイムで判断してビジュアル表現するとは、なかなか高性能なゲームですな。

【雑誌】週刊少年チャンピオン 12/13 No.53 秋田書店 B5平

 マツリセイシロウ「マイティハート」。マイティハートの股間から巨大キノコが映えてきちゃって困っちゃうという、えらくストレートなネタ。主人公・十市の幼なじみっ娘もからんできて、相変わらずサービス精神は旺盛。明るくて楽しいです。単行本1巻は1月8日発売決定。あとは田中ミッチェル「ヤンキーフィギュア」も良い。裸シーンはけっこうあるけど、いやらしくなりすぎないカラッとした作風が気に入ってます。


11/13(火)……少年ジャージ軍

▼トップページで告知済みですが、OHP月極アンケートの2007年12月分は「単行本収録希望作品2007」です。「この作品を単行本に入れてほしい!」という、単行本未収録作品を挙げていくというもの。このテーマはここ数年は2年ごとに実施しています。過去実施分の結果については2005年12月2003年12月2001年12月2000年3月をご参照ください。あと名前の挙がった作品についての雑談なんかも歓迎です。

 2007年11月分「海に関連した漫画」は投票締め切らせていただきました。1位が五十嵐大介「海獣の子供」。近作ですし、表現的にも優れた作品なので順当なところでしょう。まあ「海に関連した漫画」といわれて、パッと作品名が思い浮かぶかっていうと微妙なテーマではありましたので、ちょいと難しかったかなあとは思いますが、ご協力どうもありがとうございました。今後もよろしくお願いします。
(2007/12/03)

▼12月の単行本購入予定。データはまんが王倶楽部の新刊予定を参考に作成。リンク先はAmazonのワード検索。リンク先URLはスクリプトによる自動生成なので、まだAmazonのデータベースに登録されておらず、該当物件が表示されないリンクもありますのでご了承ください。

 12月発売分を見回してみると、個人的にはエロ漫画が注目。ていうかゴージャス宝田「キャノン先生トばしすぎ」ですね。ロリエロとして濃いだけでなく、アツい漫画家漫画にも仕上がってますんでぜひ。馴染しんの単行本がついに出るというのもうれしいところ。RIKI「ラブラブ♥ポンチ」は、「まんが王倶楽部」みたら12/14になってたんですが、作者本人のサイトを見たところ1月中旬になったらしいです。でもまあ出るってだけでうれしいからいいんです。

▼2007年12月単行本購入予定
12/5 「キスよりも早く」2巻 田中メカ 白泉社
12/6 「しあわせ団地」11巻 蓮古田二郎 講談社
12/7 「フルセット!」2巻 梅田阿比 秋田書店
12/7 「ヤンキーフィギュア」1巻 ミッチェル田中 秋田書店
12/10 「パノラマ」 みかん(R) コアマガジン
12/10 「となりのおんなのこ」 馴染しん コアマガジン
12/11 「恋人に見えたらいいのに」 星逢ひろ 松文館
12/13 「溺れるナイフ」7巻 ジョージ朝倉 講談社
12/14 「キャノン先生トばしすぎ」 ゴージャス宝田 オークス
12/15 「あいこら」10巻 井上和郎 小学館
12/18 「幸福喫茶3丁目」9巻 松月滉 白泉社
12/19 「みさお MY LOVE」 おりもとみまな コアマガジン
12/19 「CLOTH ROAD」5巻 作:倉田英之+画:OKAMA 集英社
12/19 「TOKYO Graffiti」2巻 井上三太 集英社
12/19 「ハチワンダイバー」5巻 柴田ヨクサル 集英社
12/19 「REC」8巻 花見沢Q太郎 集英社
12/19 「すてんばいみ〜!」2巻 本井広海+本澤友一郎 少年画報社
12/20 「学園創世猫天!」3巻 岩原裕二 秋田書店
12/20 「ピンクDEピンク」 東鉄神 秋田書店
12/20 「奥さまは生徒会長」 中田ゆみ 実業之日本社
12/20 「石黒正数短編集(仮)」 石黒正数 徳間書店
12/20 「キミキス −various heroines−」3巻 東雲太郎 白泉社
12/20 「大奥」3巻 よしながふみ 白泉社
12/20 「ユリア100式」5巻 萩尾ノブト 白泉社
12/20 「はるいちばん」 萩尾ノブト 白泉社
12/20 「いもうとD.S.」 綾乃れな マックス
12/20 「お乳屋本舗」 八十八良 ワニマガジン社
12/21 「EDEN」17巻 遠藤浩輝 講談社
12/21 「くじびきアンバランス」2巻 小梅けいと 講談社
12/21 「巨娘」1巻 木村紺 講談社
12/21 「喰いタン」9巻 寺沢大介 講談社
12/21 「怪物王女」6巻 光永康則 講談社
12/21 「Danza」 オノ・ナツメ 講談社
12/21 「僕の小規模な生活」 福満しげゆき 講談社
12/21 「町でうわさの天狗の子」1巻 岩本ナオ 小学館
12/21 「ドリームスケープ」 江平洋巳 小学館
12/22 「わがまま戦隊ブルームハート!」2巻 石田敦子 幻冬舎コミックス
12/22 「陽だまりのピニュ」3巻 こがわみさき スクウェア・エニックス
12/22 「デイドリームネイション」1巻 kashmir メディアファクトリー
12/22 「ささめきこと」1巻 いけだたかし メディアファクトリー
12/22 「ふたつのスピカ」13巻 柳沼行 メディアファクトリー
12/25 「吉田戦車 作品集(仮)」 吉田戦車 エンターブレイン
12/25 「放浪息子」7巻 志村貴子 エンターブレイン
12/25 「すもももももも 〜地上最強のヨメ〜」9巻 大高忍 スクウェア・エニックス
12/25 「いとしのみゆ先生」 いーむす・アキ ワニマガジン社
12/25 「ぬいぐるみっくす」3巻 泉ゆうじ ワニブックス
12/26 「けんこう仮面」 唐沢なをき 小学館
12/26 「のらみみ」5巻 原一雄 小学館
12/26 「あいらぶ日和」1巻 アキタコウ 小学館
12/26 「日本沈没」9巻 作:小松左京+画:一色登希彦 小学館
12/26 「ボーイズ・オン・ザ・ラン」8巻 花沢健吾 小学館
12/26 「団地ともお」11巻 小田扉 小学館
12/26 「深夜食堂」1巻 安倍夜郎 小学館
12/26 「黄金のラフ 草太のスタンス」26巻 なかいま強 小学館
12/27 「苺の花嫁」 水島空彦 少年画報社
12/27 「恋きゅー」3巻 征海未亜 SBCr
12/28 「おやすみプンプン」2巻 浅野いにお 小学館

【雑誌】マンガ・エロティクスF vol.48 太田出版 A5平 [bk1][Amzn]

 安田弘之「ラビパパ」がDVDで実写映像化されたということで、それの特集が掲載。着ぐるみだけど、なんか妙な迫力ありますな。

 また今号では古屋兎丸の新連載「少年十字軍」がスタート。宗教的熱狂に支えられて、十字軍に参加することにした少年たちの運命を描いていく物語。お話は1212年のフランス北部の田舎町から始まり、その町で生まれた神の御加護を受けた少年・エティエンヌを中心に展開していく。初回を見た感じではかなり気合いが入っている印象。主人公たちはまだうら若き純粋な少年たちということで、最初は理想と信仰心に満ち満ちている。それが戦いや大人たちとの交わりの中で、どう変容していくかが気になるところ。続きが楽しみ。

 志村貴子「青い花」。あーちゃんが男の人と仲良くしているのを意識して、ふみの心はチクチク痛む。乙女心が切なく描かれていて良い具合です。吾嬬竜孝「SHEEP」。世界的なロックバンドのメンバーである兄にコンプレックスを抱き続ける國本君と、その彼女、そして國本につきまとう兄の大ファンである少女・加奈。こざっぱりした絵柄で描かれる、青臭いストーリーの先行きが気になるところ。派手な感じの作風ではないけど、うまくまとめればけっこう面白く仕上がりそうな雰囲気はある。

【雑誌】Beth Vol.7 講談社 A5平

 1月8日発売の次号が最終号との告知あり。「女の子のための漫画×カルチャー誌」と題して、文系女子っぽい作品を集めていたけれども、やはり苦戦してたようですなあ。A5平とじにして持ち運びやすいサイズにするといった工夫はしてたけど、書店であんまり見かけなかったんで、売れなかったのもやむなしか。あと個人的にはAmazonなどのネット書店で取り扱いなかったのは残念。買おうと思ったときになかなか見つからなかったんで。講談社はこういうネット周りは弱いんですよね。

 谷川史子「東京マーブルチョコレート」。田舎から出てきて都会の大学を受験した、幼なじみ少年少女、和臣とチヅルの物語。二人はずっと一緒にいてすごく仲が良かったが、和臣は別に彼女をこさえてしまい、チヅルは和臣への想いを断ち切れないままでいる……という筋立て。チヅルをメインに、女の子の純な想いをセンチメンタルに描いている。またお話全体としても、切なくも優しく暖かい物語に仕上がっていて好感が持てる。なお本作は、プロダクションI.G制作のアニメの漫画版。アニメ版のキャラクターデザインも谷川史子。公式サイトで予告編とか見た感じではわりと良さげな雰囲気なので、ちょっと見てみたい。DVDは12月19日発売とのこと[Amzn]

 岩岡ヒサエ「オトノハコ」。合唱部の女の子たちの部活模様を、微笑ましく描いた物語で今回が第7話。なかなか楽しくかわいらしく展開してきた物語だったので、休刊とともに終わっちゃうのはちょいと惜しい気もする。でもまあ長く続けたからといって、大会でいい成績を残せるとかいうレベルでもなさそうな部活なので、次回でうまくまとめて単行本化となってくれれば……。

【雑誌】イブニング 11/27 No.23 講談社 B5中

【雑誌】イブニング 12/11 No.24 講談社 B5中

 11/13、27発売分。青木幸子「ZOOKEEPER」がNo.23で巻頭カラー(表紙は島耕作だけど)。No.24で巻中カラー。なんだか2号連続カラーと珍しくプッシュされててちょっと驚いた。まあ内容自体は相変わらず「地味ながら面白い」といいたくなるものなんだけど、しっかり作ってあって本当にいい作品だと思いますよ。

 竹本真「サンスパ」。いきなり産業スパイをやらされることになった女性技術者が主人公のドタバタコメディ。まあそこまでエグいことをやってるとかではないけど、まずまず面白くなってきてると思う。パッ見美人タイプってわけではなく、頑固そうな顔つきのヒロインさんがワタワタしつつも仕事していく様子がけっこう楽しい。あと久保保久「よんでますよアザゼルさん」もけっこう独特な味があり、ちょっと気になる作品。「サンスパ」「アザゼルさん」の両作は最近連載が始まった新鋭の作品だが、どちらも個人的な印象としてはまずまず。ただ両方とも現状はちとマイナーテイストな感は拭えないですな……。

【雑誌】ヤングチャンピオン 11/27 No.23 秋田書店 B5中

【雑誌】ヤングチャンピオン 12/11 No.24 秋田書店 B5中

 11/13、27発売分。村生ミオ「Xenos2 ルームシェア」。あまりのくだらなさにまたしても悶絶。No.23分の「脳内メーカー」ネタの見開きシーンがとくに凄すぎる。なんという頭の悪さ。なんという恥じらいのなさ。これが村生だ! 村生ミオだ!! No.24ではホリユウスケ「十五童貞漂流記」が最終回。童貞少年たちによる頭の悪い漂流記……という感じの箸休め的ポジションの漫画だったけど、けっこう勢いはあって楽しかったと思います。あとNo.24にはスペシャル読切で、斉藤富士夫「激烈バカZ」が掲載。本当に変わらぬ味わいですなあ。

【雑誌】漫画サンデー 12/11 No.47 実業之日本社 B5中

 11/27発売分。作:倉科遼+画:みね武「艶恋師 放浪編」。今回のサブタイトルは「初体験」なんだけど、その内容が笑ってしまった。まあネタバレは避けるけど、意に染まぬことをやらされてしまって苦悶する菊之介先生の絶望っぷりが面白すぎる。菊様ってカッコつけてるけどけっこうアホですよね。長尾朋寿「ホロ酔い酒房」。行きつけの飲み屋「二合半」のおかみさんが腰を痛めたため、主人公・上野が代役をつとめることに……。けっこうちゃんと酒も料理もこなしてるけど、サラリーマンやりながらこんなことやってて大丈夫なんですかねえ。

【雑誌】コミック・ガンボ 11/27 No.46 デジマ B5中

 11/27発売、いや無料雑誌だから発行分か。路みちる「ぼうえいえにっき」。消えてしまった大人たちを探すため、残された子供たちのため、再びぼうえい隊をやることを決意したハルオ。マフユちゃんにもその旨を打ち明け、いちおうは仲直り。さらにタコたちの秘密に迫っていくことになる……という展開。最近はちょっとシリアスな展開になってきており、先の展開が気になるところ。あとハルオくんを巡る、マフユちゃんと、タコ娘ナツミちゃんの恋の鞘当てとかがあるのかも注目点といったとこでしょうか。

【雑誌】別冊マーガレット 12月号 集英社 B5平 [Amzn]

 アルコの新連載「超立!!桃の木高校」が開始。超能力者の持ち主だけど、その力が大したことなくてさらに自分でコントロールできないという女の子が主人公。高校に入学したての彼女は、クラスメートの少年も超能力の持ち主であることを知って親近感を抱くが、彼につきまとっていたせいでウザがられてしまい……という出だし。超能力はあるといっても、それでバリバリ戦うとかではなく、あくまで学園ドタバタコメディのエッセンスといった感じ。軽いノリで気楽に読める作品になっていきそう。

 河原和音「高校デビュー」。たいへん面白いです。今回はヨウの誕生日に何かプレゼントをあげようと思った晴菜が、二人きりの一泊旅行をあげるとか言い出す。しかし高校生男女の一泊旅行が何を意味するか……などということに全然頭が回らない晴菜は、周囲の気まずい反応に気づかず、旅行計画をガンガン遂行し始める。エッチとかそういうことは全然念頭になく、子供のように楽しそうに突っ走る晴菜の天然っぷりがとてもおかしい。まあ個人的にはいわゆる「天然ボケ」という設定はちょっと食傷気味なんだけど、この作品における晴菜の天然ぶりは、あくまでポジティブでサバサバしてるんで気にならない。何事にも一生懸命な娘さんなので、むしろ大いに好感が持てます。

 中原アヤ「ときめき学園王子組」。今回はすごくかわいいルックスで「はちみつ王子」と呼ばれている少年と、部活の女子先輩の恋物語。毎回、ラブラブで幸せなお話をきれいにまとめていて、ここまでは順調に推移。明るく楽しく健康的で、ときめきもシッカリ。やっぱうまいなーと感心させられる。

【雑誌】comic天魔 12月号 茜新社 B5平 [Amzn]

 TANA「キミの瞳に欲情(コイ)してる」3話め。しばらく彼氏である後輩男子としヤッてなくてたまりまくってた生徒会長さんのトロトロな色ボケっぷりがなかなか良かったです。二人で「チンポ狂い」だの「メスブタ」だの、身体中に落書きしまくりながらのセックスシーンはインパクトがあった。表情のトロけっぷりもオーバーなくらいでいいと思います。大和川「Witchcraft」はクライマックスかな。主人公・薫が、鏡子に対して自分の気持ちを打ち明け、囚われの身ながらもラブラブエッチに突入。甘ったるいエロシーンは、実用度的にはそんなでもないけど、見てて心地よいものがある。


11/11(日)11/12(月)……クビトリビクトリー

▼本日の日記で書いた本の発売日。
コミックビーム:11/12
ジャンプ、スピリッツ、ヤンマガ:11/26
ヤングキング:11/12、26
ビッグコミックは11/10、25
ビッグコミック増刊号は11/17
ぐちゃぐちゃですみません。

【雑誌】コミックビーム 12月号 エンターブレイン B5平 [Amzn][定期購読:出版社

 安永知澄の新連載「ステップ・バイ・ステップ」が開始。今回も短編連作にしていく模様。最初は不条理な光景からお話を始めて、主人公が友達や好きな人への想いというものをかみしめていく様を描いていく。「好き」と思う気持ちの不思議さや違和感みたいなものを改めて味わってみているといった感じの内容が面白い。安永知澄の絵はやぱり繊細で達者。そしてパッ見、異様な感じを受ける冒頭シーンも、グッと物語に引き込まれるものがある。これからもちょいと変わったお話を描いてきそうで楽しみ。

 森薫「エマ番外篇」。今回はウィリアムの弟君であられるクールで厳格な少年・アーサーのエピソード。学校で後輩を指導する「監督生」の役目を与えられたアーサーだが、なかなかいうことを聞かない低学年のはねっかえり少年・ラムゼイに手を焼く。アーサーのキツいものいいに、ラムゼイはとくに反発するが……。少年たちが寄宿舎でいろいろぶつかりあったりしている様子がけっこう微笑ましい。あとちょいとショタっぽい雰囲気も醸し出してて、わりと心トキめくものもありました。

 志村貴子「放浪息子」。スキー合宿編。宿で風邪をひいちゃって、顔を赤くしている修一くんがヤバいかわいさ。あと人間関係のほうはいつの間にかちょっと好転してて、各キャラの間のギクシャク感が少し解消。ちょいと微笑ましい回だった。

 中島教介の読切「クビトリ盃」は、なんだかダイナミックで印象に残る作品。ヤクザの親分である父から、組を預けるための条件として、恐山にいる巨大なケモノの首をとってこいと命令された息子。その旅路を描く。というと時代劇とかそういうものを想像するかもしれないけど、舞台はいちおう現代。たいへん異様な状況だが、荒削りな絵柄でダイナミックなアクションを展開しててなかなか見応えがある。ユニークな才能だと思う。

 もう一つ読切、山本健太郎「目堂君は幸せ」。メドゥーサである母親から呪いの目を受け継いでしまったせいで、いつも目の力を封じるヘルメットをかぶってる少年の物語。そのヘルメットのせいで、彼は学校ではイジメられているのだが、そんな彼がクラスメートの少女に恋をした……という物語。結末は、苦いけれども暖かさもある。まだそんなにうまくはないけど、きちんとお話を作ろうとしている点は買える。

【雑誌】ビッグコミック 11/25 No.22 小学館 B5中

【雑誌】ビッグコミック 12/10 No.23 小学館 B5中

 なかいま強「黄金のラフ〜草太のスタンス〜」。草太と一緒にラウンドしている組が全員ノリノリ状態で絶好調。草太の活躍も面白いけど、この中ではマイト竿崎が気になる。このおっさんは大物ぶってるけど、幼稚なところもけっこうあって見ていて面白い。ダーティなところもあるけど実力はあるし、憎めない良いキャラだと思います。No.24では連載8周年記念だそうで。そんなになりましたっけか。

 画:はしもとみつお+脚本:九和やまと「築地魚河岸三代目」。No.23では、色がキレイすぎてちょいと敬遠されがちだけど、食べてみると実はウマいイトヨリダイのエピソード。蛍光色みたいな鮮やかな色は、たしかに食欲はソソらんですな。でも作品を見てたら食べてみたくなった。こういうふうに「食べてみたい」と思わせる力はさすがです。

【雑誌】ビッグコミック 12.17増刊号 小学館 B5中

 ゲスト読切で星里もちる「道草探検隊」が掲載。主人公は、1年前に妻が死去し、娘と二人暮らしのお父さん。そんなある日、娘が町で、お母さんがかわいがっていた猫(こちらもすでに死んでいる)とそっくりな猫を見かけて、その猫を追いかけ回し始める。最初は危ないからということで娘に猫を追うのを禁じていたお父さんだが、どうしてもいうことを聞かない娘のために、1日猫追いにつき合うことに。結局その探索のおかげで、父娘は思わぬところで亡き妻(母)の思い出に出くわすことになるんだけど、お話全体としてきっちりハートフルなストーリーにまとまっていて後味が良い。暖かな読み心地のホームドラマに仕上がっている。そのほかの作品では、岡崎二郎「アフターゼロNeo」はやはり手堅くきっちりまとめている。今回はオオサンショウウオのサンちゃんがメインなお話。

【雑誌】ヤングキング 12/3 No.23 少年画報社 B5中

【雑誌】ヤングキング 12/17 No.24 少年画報社 B5中

 No.23からりゅうとひさしの短期集中新連載「にらたま」が開始。さびれた島からやってきて、島の名産物を行商している主人公・コジロの花嫁探し道中を描いていくという内容。りゅうとひさし独特のスッキリした独特の味わいがある画風で、青春ストーリーを展開。まあ今のところどうなるか分からんけど、わりと好きな人ではあるので頑張って盛り上げていただきたい。

 あとNo.23では松浦聡彦「カットビビジュアル系舞」が2話同時掲載。ファッションモデルをやりつつ、実家が営む飯場で親方代理を勤める女の子・舞が主人公のドタバタコメディ。要するにスゴい美人のねーちゃんが、トビ職というひどく男くさい仕事もやってるというミスマッチを楽しむ作品ですな。ときどき掲載されるシリーズ連載だけど、ヒロインの舞がけっこうな美人さんだし、安定して面白いと思う。ネタ的にもベタベタすることなく、きっぷが良くてサッパリした味があるし。松浦聡彦は長期連載だとだんだんダレてくることもあるけど、読切はけっこうウマい人だし、こういう一話完結形式は向いてるかもしらんですな。

 No.24。森見明日「よみがえりんね♪」は、主人公と幼なじみ娘の関係がだんだん強調されるようになって、ラブコメとして良い雰囲気になりつつある感じ。まあ前世女とかよりも、現世の幼なじみのほうが強いですやね。

【雑誌】ヤングマガジン 12/10 No.52 講談社 B5中

 村田ひろゆき「好色哀歌 元バレーボーイズ」。いやー、虎子が不憫ですなあ。2人の美人の愛欲の間に挟まれて、ノイローゼ気味な宮本は、つい虎子にツラく当たってしまう。これまで最も一途に頑張ってきたキャラだし、以前はノリノリのギャグキャラだったけに、虎子が沈んでるとズーンときますわ。

 きらたかし「赤灯えれじぃ」。チーコと別れて以来悶々としてたサトシだが、かつての職場の同僚で、サトシのことを好いていた久保さんとたびたび顔を合わせるようになっていいムードに。外見的には確かにチーコよりもお似合いかもしれないけれども……。というわけでこちらも青春恋愛ストーリーをしっかりやっててええ感じ。コンスタントな作品ではあるけど、また最近盛り上がってきてますな。

 福本伸行「賭博堕天録カイジ」。二人麻雀「17歩」編は最後のヤマ場か。とりあえず勝負は決着つきそうだけど、どういう種明かしがあるのか楽しみ。あと当然ここで勝負が終わるとは思えないので、その後にどういうものを見せてくるかも気になるところ。

【雑誌】ビッグコミックスピリッツ 12/10 No.52 小学館 B5中

 山本英夫「ホムンクルス」が連載再開。ぬるぬるとした読み心地はこれまでと変わらず。今回はちゃんと掲載が長めに続くと良いのですが。真鍋昌平「闇金ウシジマくん」はどんどんキツい展開になってきた。今回の「サラリーマンくん編」は、主人公がとくに悪いこととかしているわけではなく、実直に働いているサラリーマンだけにこたえるんですよね……。まあ今のところ身を持ち崩しているのは、メインキャラの小堀ではなく、その友達のほうで、こっちは自業自得なんですが。あと窪之内英策「Cherry」は最終回。個人的にはもう一つ印象薄かったかなー。

【雑誌】週刊少年ジャンプ 12/10 No.52 集英社 B5平

 島袋光年の読切「トリコ」が掲載。世界がグルメ至上主義になった時代を舞台に、強靭な肉体を使って超美味な獣を刈りまくる男・トリコが主人公。これはなかなか痛快で面白かったです。狩りの対象となる獣たちは、凶暴で凶悪なモンスターってな感じだけど、それをうまそうに食らうトリコと、語り手のにーちゃんの様子は説得力がある。あと「食うために闘う」というのは、目的と手段が非常に単純明快につながっていて分かりやすい。それがお話の面白さに大きく貢献している。島袋光年はまあ事件もあったけど、やっぱ漫画の才能はある人だな〜と思う。

 江尻立真「P2!」はいきなり最終回。本当に突然ブチッと終わっちゃったんでちとびっくり。ちょっと前に巻頭を飾ったりもしてたのに……。この雑誌の中では目立たないながら地味に頑張っていたので残念なところではある。なお完結編は1月中旬発売の「赤丸ジャンプ2008Winter」に掲載予定とのこと。まあジャンプでは難しかったのかもしれませんな。むしろサンデー向きの作品だったかもしれない。

 河下水希「初恋限定。」。今回もいいですね。何がいいといって、今回のヒロインが巨乳なところ。泳ぐのはすごく速いんだけど、胸が大き過ぎて注目されるのがイヤで水泳をやめちゃっためがねっ娘・めぐるちゃんを、水泳部の熱血先輩がしつこく勧誘するという内容。実はめぐるはその先輩のことを好いていたりするのだが、先輩は熱血すぎてそれにさっぱり気がつかず、という構図。それにしてもこんな巨乳娘の得意泳法が背泳ぎというのは、実にけしからんですな。ただ泳いでるシーンが少ないのは残念なり。あと水着だと、水の抵抗を抑えるため、乳の隆起がさほど目立たなくなるのは残念なり。


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