2007年9月下旬


9/30(日)……血のみ血まま

▼またまた更新滞らせてしまいました。いやはやどうもすみません。

OHP月極アンケートですが、2007年10月分はすでにトップページで告知しておりますとおり、「泣ける漫画」です。以前やったのはずいぶん前なので、久しぶりにまたやるのも良かろうなと思いまして。ホームページ自体の更新が遅れていた影響もあり、ちと票数の出足は鈍いんですが、ぜひ投票やコメント等寄せていっていただければと思います。

【単行本】「チノミ」1巻 吉永龍太 講談社 B6 [bk1][Amzn]

 アフタヌーンで連載中の新鋭・吉永龍太の初単行本。まだ非常に荒削りな作風だが、個人的にはけっこう期待している。

 お話のほうは、週に1回、血を使った料理を食べる習慣を持つ、「チノミ」と呼ばれる人たちを描くホラー。まあ要するに吸血鬼ではあるんだけど、チノミたちは現代の一般社会に普通に溶け込んでいて、人を襲うわけでもなくごくごく平凡な生活を営んでいる。主人公のユーイチも、ただのフリーターで、ヒマなときは友達とファミレスで馬鹿話をするようなごく普通の青年。しかしある日、変質的な行動を繰り返す男が現れ、チノミたちの生活は乱されていくことになる。

 吉永龍太で特徴的なのは、その力強すぎるほど力強い線。垢抜けなくて泥臭いけど、とにかく異様な迫力がある。まるで棍棒のような野太さ。とくに1巻後半の、ユーイチの先輩である矢島と、偏執狂なチノミ男との対決シーンはすごい。ページ一杯に繰り広げられる殴打シーンの荒々しさ、力強さには度肝を抜かれる。それとこの偏執狂な男のそれまでの来歴についても、彼女の体に傷をつけて血を飲む行為を繰り返していた節があり、そこらへんの痛々しげな様にもゾッとさせられる。ストーリー全体に得体の知れない怖さがあって、こちらも読む者にねっちょり絡みついてくるような不気味さがある。

 ものすごくアクの強い作風ということもあり、受け付けないという人もいるとは思うけれども、特異な才能を持った作家だと思うんで注目していきたい。

【単行本】「レッド」1巻 山本直樹 講談社 A5 [bk1][Amzn]

 日本赤軍をモデルに、学生運動に身を投じた若者たちの姿を描いていく物語。登場人物や団体の名前は、実在のものからちょっと変えてはあるものの、モデルが何であるかは十分に察することができるように作られている。官憲に追い詰められて苦境に陥り、じょじょに暴走の度合いを強めていく学生たちの姿が、息苦しく、緊張感たっぷりに描かれていてかなり読みごたえがある。

 あさま山荘事件は1972年。自分が生まれた年なので、正直この事件に関する知識は大してないのだけれど、こうやって漫画で読めるというのはなかなかに興味深いものがある。とくにあさま山荘事件そのものだけではなく、そこに至るまでの過程、活動家たちの精神状態が細かに、生々しく描かれているあたりが面白い。各人を見ると皆普通の青年たちに過ぎないのだけれど、これが事件が進んでいく過程でどう変わっていくのか。山本直樹だけに、人間が少しずつ狂気に陥っていくさいの描写には期待できそう。今後がとても気になる作品です。

【単行本】「片岡さんちのクリコちゃん」1巻 地下沢中也 講談社 B6 [bk1][Amzn]

 長いことお休みしていた地下沢中也の復活作。蕎麦屋を営む父母爺婆+姉弟の6人家族を描いたドタバタ御家庭ギャグ。連載開始当初は「まだ本調子でないかな?」と思ったけど、まとめて読んでみるとかなり面白かった。「パパと踊ろう」のころのノリがだいぶ復活していて、かなり下らないギャグを展開している。しょうもないことばかり考えて暮らしているクリコや、その父がとくに面白いんだけど、何気なくシュールなネタをかましてくるあたりもナイスな点。ちょいクドめだけど軽妙なギャグに思わず噴き出すこともたびたび。これだけエンジンがかかってくれば、今後にも期待できそう。

【単行本】「黒博物館スプリンガルド」 藤田和日郎 講談社 B6 [bk1][Amzn]

 19世紀のロンドンに突然現れ、人心を騒がせた怪人「バネ足ジャック」を巡る物語を鮮やかに展開した一作。藤田和日郎らしい力強いストーリーでグイグイと読ます。

 前半はバネ足ジャックが初めて登場してから3年後の物語。バネ足ジャックの正体だった放蕩無頼な貴族と、彼の周囲の人々のドラマを描いていく。そして後半はバネ足ジャックがすっかり過去の伝説となった時代の少年少女の冒険譚。いずれも後味良くきれいにまとめていて面白い。バネ足ジャックの、ふざけたようでいておどろおどろしい猟奇的なデザインでカッコイイし、アクションも派手でインパクト十分。ハッタリの効いたキャラを登場させて、その内面を描いて読者に感情移入させ、ハラハラする見せ場シーンを作り、最後にはスカッとするカタルシスも与えてくれる。何よりお話に浪漫があるのがいい。カッコ良くてステキな一作に仕上がってます。

【単行本】「BLUE DROP 天使の僕ら」1巻 吉富昭仁 秋田書店 B6 [bk1][Amzn]

 吉富昭仁振り切れたなあ……と思う一作。女性のみの異星人・アルメに支配された近未来世界が舞台。お話は、主人公のショータが、アルメによって女性に改造されたという親友のケンゾーに、1週間以内にセックスをしろと迫られるところからスタート。なんかすごくかわいくなってしまったケンゾーにドッキドキのショータだが、その後は女装させられたり、幼なじみ娘によってレズ街に引きずり込まれていったり、逆に女装した後輩男子に告白されたりと、トラブルが次から次へと降りかかってくる。

 てなわけで、性別転換ありーの、女装ありーの、同性愛ネタありーのと多彩だし、ちんこをにょるにょるしたり、女装姿で立ち小便したりと、まったくもって恥じらいがない。描写自体ももじもじやってるふうではなく、すごく開けっぴろげにやりたい放題やってる感じ。その大胆さにいつもやられてしまう。この突っ走りっぷりがどこまで行くのか楽しみです。

【単行本】「わたしたちの好きなもの」 画:安永知澄+作:河合克夫・上野顕太郎・しりあがり寿 エンターブレイン B6 [bk1][Amzn]

 河合克夫、上野顕太郎、しりあがり寿と、一筋縄では行かない3人の漫画家によるストーリーを、安永知澄が絵にするという短編集。安永知澄の作画は上品でともて達者だけれどどこか官能的な雰囲気もあり。上野顕太郎原作の「カノン」はそのイメージ通りな作品だが、「ちぬちぬとふる」は完全に上野テイストだったりし、その取り合わせがなかなか面白い。しりあがり寿「なぎ」は、前後編で前半はホラー調だが後半は……という感じでこれまた意外性がある。河井克夫「わたしたちの好きなもの」も、意外性のある物語を展開しつつ、しっとりした情緒もあってこれまた味のある一作。

 安永知澄単体の作品でも十分面白いけれども、ときにはこういうのも変化がついて興味深いところではある。原作をやってるのが原作専門の人でなく、漫画家だってのも面白いところ。それぞれの作家の持ち味が出つつ、安永知澄風味も加わっていて、その差異が見えてくるのが楽しい。原作担当の作家陣の持ち味を知らなくても楽しめるけど、知ってるとまた楽しいという、一粒で二度おいしいって感じでしょうか。

【単行本】「盆堀さん」 いましろたかし エンターブレイン B6 [bk1][Amzn]

 面白いです。熟年でいい味出してるちょっとスケベな盆堀さんをはじめ、やる気なさげな平凡な人々の日常を淡々と描写。「釣れんボーイ」の番外編も収録。別にダメダメというわけでもないけど、どこといっていいところがあるわけでもない、平凡で退屈な状況を淡々と描いていくサバサバした様子に得も言われぬ心地良さがある。「何が面白いのか」といわれると難しいんだけど、とにかくなんかいいのである。

【単行本】「かげふみさん」1巻 小路啓之 幻冬舎コミックス B6 [bk1][Amzn]

 他人の影を踏めるほど近づいても気づかれない。そんな特異な「存在感のなさ」を利用して人を尾行・観察し、そこで得た個人情報を殺し屋に売る商売をしている「かげふみさん」の少女が主人公のドタバタコメディ。独特の軽めな質感のある絵柄と、ちょい理屈っぽいセリフ回しが特徴的。いくぶんスルスルとは読みづらいかなあとは思うものの軽妙で味のある作品。

【単行本】「小さな世界」 小路啓之 幻冬舎コミックス B6 [bk1][Amzn]

 小路啓之もう1冊。こちらは短編集。この人は各所で新人賞に入選しては作品が掲載されるというのを繰り返し、一部では「新人賞ハンター」といわれたりもしていただけあって、やはり読切作品はキレがイイ。どこかぎこちなさのある描線が味になっており、中途半端にこなれた絵柄よりもかえって目を引き寄せるものがある。お話のほうも各作品小粋なヒネリが効かせてあって、小品としてのまとまりの良さはなかなかのもの。

 ただ惜しまれるのは、軽妙でキレはあるものの、重厚感やボリューム感には欠ける作風なので、読切ではいいけど連載ではちと弱く感じられてしまうところがある点。「かげふみさん」についても、続きモノとしてのヒキという点ではちと弱めか。主人公キャラに連載をグイグイ引っ張るだけの強烈なパワーが欲しい気はします。

【収録作品】「小さな世界」「7.5Hz」「kakutare」「イレイサー・ヘッド」「運命の人」「十代の潜水生活」

【単行本】「正しい変態性欲」 駕籠真太郎 三和出版 A5 [Amzn]

 久しぶりの駕籠真太郎の単行本はうんこネタのオンパレード。うんこの造形の美しさを競ううんこアートだとか、うんこを駆使した超能力漫画だとか、相変わらずこの人ならではの奇想に満ちあふれている。あとこの単行本で特徴的なのは、パロディ系のネタが多いこと。「名探偵コナン」「スーパーガール」「釣りバカ日誌」「新造人間キャシャーン」などなど。もちろん駕籠真太郎だけに一筋縄なパロディには収まらず、うんこネタのギャグをこれでもかと拡大し続けているわけですが。語り口が飄々としているので、あまり力で押すようなパワフルさはないものの、まあやっぱり人を驚かすだけのモノはあります。

【単行本】「家政婦と暮らす100の方法」 ポン貴花田 双葉社 B6 [bk1][Amzn]

 オタク大学生・継のところに派遣されてきた美人家政婦のゆり奈が派遣されてきて、彼女の酒癖の悪さも手伝って、毎日やりまくり生活に突入……というラブラブHコメディ。継とゆり奈は実は昔から縁があって、さらに幼なじみ娘の紗絵もからんできそうな気配といった感じ。巻数は書いてないけど、いちおう次巻にも続くみたい。ラブラブエッチを甘ったるく、かつエロチックに展開し、お話自体も手堅くまとめてあって過不足ない。キャラもピチピチしてて魅力的だし、やっぱうまいっすね。

【単行本】「BEASTIE GIRLS」 さめだ小判 ワニマガジン社 A5 [Amzn]

 快楽天BEASTで主力として活躍中のさめだ小判の初単行本。最近のエロ漫画は絵のうまい人が増えたけど、この人は現在屈指のエロ絵描きといえるでしょう。BEASTの表紙を見ても分るとおり、その絵柄は実にキャッチー。シャープでキレのいい線、豊満だけれど凜とした美しさと萌えのある女性キャラ、美しい塗りと、とにかく見映えがする。とくにカラーページから匂い立つエロスは特筆もので、やはり一見して「おっ」と思わせるだけのものはある。

 ストーリーについては、ラブラブ話から陵辱系までそのときどきによってさまざま。いずれも実用度は十分高くて、キャラもそれぞれかわいく、安定して読ませる。表情のつけ方がイキイキしてるのもいいですな。ものすごく印象に残るって感じのお話はないんだけど、目を楽しませてくれることは間違いなし。カラーページも多いし、値段は1200円+税と高いけど満足感のある1冊に仕上がっていると思う。

【単行本】「いぬみみずかん」 いぬぶろ ワニマガジン社 A5 [Amzn]

 ようやくという感じで出ました初単行本。すごくピチピチしたキャッチーな、愛くるしい絵柄が特徴。中心となる「いぬみみずかん」は、快楽天で3年くらい連載されていたショートコメディといった感じで、犬耳少女大好きな主人公男子が、犬耳がやたら多く住む地域に引っ越してきて、かわいい少女を目撃しては妄想に浸ったりするという内容。犬耳少女はエッチなことを各所で展開しているが、主人公だけはそれにありつけずに、やり損ね続けるというのが基本的な筋立て。

 犬耳少女たちは皆、邪気がなくて、非常に愛くるしいのだけど、いざエッチとなるとわりと色っぽいのがポイント。キレのいい線で繰り出される、むっちりしたエロスはなかなかのもんです。まあ罪のない明るい内容で、コメディベースなので実用に供するにはちと食い足りない部分もあるかもしれないけど、この華のある絵柄はやっぱり素晴らしい。カラーも達者だし、目に楽しい一冊です。

【単行本】「好色チロリズム」 恩田チロ ワニマガジン社 A5 [Amzn]

 この人もうまい。そしてうまくなっている。もちもちした質感のある肉体描写、誘うような目つきの女性キャラは以前から十分魅力的だったが、最近はさらに線がきれいになっててエロさも増した感がある。カラーも上達しているし、なかなかええ感じでエロパワーをアップさせてきたと思う。ストーリー面もラブラブあり、コメディあり、陵辱ありと幅広くサポート。ヒロインのタイプとしては、黒髪ショートカットがわりと多めかな。雑誌のニーズに合わせておっぱい大きめな豊満な女子が多いけれども、微乳や貧乳もソツなくこなせそうな力量はある。こなせるストーリー、描ける女性キャラのタイプ、ともに幅広いタイプの人だし、エロ系ならどの雑誌でもイケそうな汎用性の高さは長所。現在の力量で、ちょっと長めなお話も読んでみたいですね。

【単行本】「ダブルリップ」 鰻丸 コアマガジン A5 [Amzn]

 ハッキリした見映えのする絵柄でまずまずエロっちい漫画を描く。肉体描写に張りがあって、パッツンパッツンしたボリューム感のあるボディを駆使したエロシーンはけっこう実用的。あとフェラチオシーンとかも舌の動きにねちっこさがあって気持ち良さそう。ストーリー性はさほど強くはないけど、基本的には軽いノリの作品が多くて使いやすいタイプではある。

【単行本】「肉弾アスリー島」 米餅昭彦 双葉社 B6 [bk1][Amzn]

 全国からアスリートから集められたアスリートたちだけで構成された、スポーツ選手を要請するための島、通称「アスリー島」で繰り広げられるドタバタエッチ物語。主人公は最初は選手たちをレポートする広報部のカメラマンだったのだが、スケベ心がまさりすぎたためにクビに。しかし女性選手を舐め回すように見つめる目を持つ彼は、やがてコーチとしての才能を目覚めさせるのだった……といった内容。

 まあそんなわけで内容は、各種の女性スポーツ選手とエロいことをしまくり、その結果よくわからんけど選手が強化されてめでたしめでたしというもの。米餅昭彦の絵柄はすごく肉感的でむちむちしているが、内容のほうはかなり軽いノリなんで、気楽なお色気コメディとして楽しめばいいかなという感じです。


9/29(土)……ねくろマネースクール

【雑誌】ヤングキングアワーズ 11月号 少年画報社 B5平 [Amzn]

 二宮ひかる「シュガーはお年頃♥」2話め。クラスで徒党を組んでる女子連中の中で、ともすれば浮きがちなケーコちゃんが、孤高の存在といった雰囲気を醸し出している女子・アサミさんとお近づきに。アサミの言動にドキドキさせられているケーコの様子が見ていてなかなか微笑ましい。百合っちい雰囲気がこれから増加していくのか気になるところです。

 石黒正数「それでも町は廻っている」。真田くんの思い出の「ミシンそば」の探索につき合う歩鳥。ただ町を歩き回っているだけなのに、ちょっとしたものから新たな発見をしたりしている歩鳥の姿が楽しい。退屈とは無縁って感じの娘さんぶりが好ましいですな。

【雑誌】コミックバーズ 11月号 幻冬舎コミックス B5平 [Amzn][定期購読:出版社

 作:GONZO+画:綾村切人「RED GARDEN」。最近どんどん百合風味が強くなってきてて面白い。今回はケイトのことをやたら気にかけている、グレース(生徒会みたいなもの)の委員長・ポーラさんが凄い存在感。ケイトに腹巻きみたいなのをつけてあげる姿とか、髪を撫でる仕草とか、実に艶めかしい。アニメ版でもケイトへの愛情ただならぬキャラだったが、漫画版もこれまた濃密だなあ。

 玉置勉強「ねくろまねすく」。お話はこれといって進まないんだけど、ラブコメっぽさが増してきていてなんだか楽しい。ツンツンしてるけどけっこう恥ずかしがり屋なカタリナがかわいいなあ。あと今号には奥瀬サキ「Flowers」のepisode4が読切として掲載。久しぶりだけど、相変わらず線がシャープでハイクオリティな作画。退廃的な雰囲気に満ちた独特の空気感が印象的。

 うめ「大東京トイボックス」。今号から作者が産休をとるとのこと。といっても作品自体は載っていて、本編とはまた別の番外編エピソードを展開している。「短いページで何話か描きためて、復帰まで乗り切ろうという作戦」とのこと。まああんまりムチャはせず、のんびりやってください。

【雑誌】エンジェル倶楽部 11月号 エンジェル出版 B5平 [Amzn][定期購読:Fujisan

 笑花偽「めたぼ」。デブデブな男子と、彼にベタボレなお嬢様のラブラブエッチを描いた作品。この人は絵柄はクドいけど、お話は甘ったるい。ラブコメ成分が濃厚でけっこう好きです。大波耀子「前略、課長殿。」。会社ではビシバシ厳しい女上司と、その部下の青年のお話。厳しい女上司がベッドではかわいい女となる……というまあわりとよくあるタイプの道具立てではあるけど、整った華のある絵柄で手堅く読ます。舞原マツゲ「真奈美カウンターアタック!」。ピチピチしたボリューム感たっぷりの絵柄で、エロシーンは濃い目。この人の絵柄はパッと見が派手で押し出しが強いので目立ちます。実用性もけっこう高い。

【雑誌】快楽天 11月号 ワニマガジン B5中 [Amzn]

 いーむす・アキ「アイドル育性計画」が巻頭カラー。副題は「THE SEXUAL IDOL M@STER PROJECT」。売れないアイドル3人組にてこ入れするため、マネージャーが彼女たちをほとんど裸って感じのエロいコスでステージに立たせる。そこで発情しちゃった3人と、ファンの方々が組んずほぐれつで大やりまくり大会に突入……という漫画。絵柄・作風は明るめ軽めではあるけど、かわいい娘さんらがたくさんの男相手にやりまくってる様子はけっこう実用度が高い。この人の絵柄は華やかで、かつ肉感的で、もっちり吸い付くような質感が出ているのが良いです。かわいいけれどもエロさも十分。

 尾崎未来「赤いランプ」。同僚教師と結婚したが、男子生徒との関係も断ち切れない女教師がヒロイン。いけないと分っていつつも生徒とのセックスに溺れる女教師さんがなかなかエロっちい。isao「バージンあげちゃう!」。友達がみんな非処女なのを知って焦った女の子が、幼なじみを襲って強引にエッチ。トダバタしててけっこう楽しいし、ボリューム感のある体の描き方も好み。

 ポン貴花田「ワッショイ隣人まつり」。スケベなイガクリ少年と、隣のお姉さんのエロエロシリーズ。今回はお祭り会場の裏側で、屋外乱交パーティー。やり始めた途端、エロモードのスイッチが入って、いつもと違う相手でも感じまくっちゃうお姉さんがなかなか。軽いノリながら、エロ度も十分。さすがうまい。ぼっしぃ「花火の夜に」もお祭りの夜のエッチネタ。ツンデレお嬢様とその彼氏という組み合わせ。カラー6ページは相変わらずの華やかさで、お嬢様もなかなかかわいいです。

【雑誌】COMICパピポ 11月号 フランス書院 B5中 [Amzn]

 RIKI「ラブラブ♥ポンチ」が最終回。キモチイイほどに中身がないうえに、4コマ漫画という枠にまったくとらわれない凄い作品だったが、最後もやっぱり凄かった。4ページの4コマ漫画枠なのに、ここまで大胆なページの使い方するとは……(ネタバレ自粛)。あと作者近況報告の欄のコメントも頭悪すぎて素晴らしい。やっぱこの人は天才ですね。このページ数で、ここまでのインパクト与えられる人はそうはいないです。

 あと今号ではりゅうき佑海「コイマニ。」も最終回。途中はヒドいこともしてたわりに、最後はわりとヌルめに終わったかな。りゅうき夕海の、むっちりした体の描き方はけっこう好きです。

【雑誌】キャンドール 11/12 実業之日本社 B5中 [Amzn]

 小石川ふに「加納家の事情」。エロなし作品だけど、最近とみにラブコメってていい感じ。血のつながらない妹のゆかちゃんが、お兄ちゃんに好きといえなくてもじもじしている様子がかわいい。西野映一「ひめゆら」8話め。お話はそろそろラストが近くて、主人公と、同じ島に住む幼なじみ3人娘、それから政府のエージェントを名乗る女性・まゆらを加えてハーレム状態。出てくる女の子がみんな主人公のことを好きという、都合が良くヌルめなラブコメぶりが、その手の作品が好きな人にとっては心地いい。

 中田ゆみ「奥さまは生徒会長」は、主人公の嫁であるちびっこ生徒会長さんがいつもながらかわいくて良い。最近はすっかりデレデレで甘ったるいです。まだ子の「先輩熱」シリーズ第4談「通称カナヅチ部」。さまざまな先輩女子と後輩男子のラブラブエッチを毎回展開。この人ならではの滑らかな触感の絵柄が気持ちいいし、ラブラブはお話も好感度が高い。この人の場合、線自体はそうセクシーって感じでもないんだけど、エロシーンに至るまでの盛り上げ方で、エロっちい雰囲気は出せていると思う。


9/28(金)……悪い地盤

【雑誌】ヤングアニマルあいらんど 11/11 No.6 白泉社 B5平 [Amzn]

 萌え系という意味ではかなり豪華な顔ぶれ。今回は「キミキス」大プッシュ号ということで、アニメ版の特集記事、東雲太郎、ヒロユキの「キミキス」漫画を収録。そのほかにも光永康則、井上和郎、筧秀隆といった他誌でも人気のある作家を連れてくるなど、この手の作品が好きな人にとっては見どころたっぷり。

 で、まずは東雲太郎「キミキス」。今回はヒロインたちが全員登場で32P描き下ろしと、これまた力の入った読切。ゲームのほうはやったことがないのでヒロイン全員といわれても自分にはよく分らんのだけど、あっちゃこっちゃでラブコメ的空気を放出し、ちょいとエロっぽい描写でググイと盛り上げており、本編と変わらぬ面白さとなっている。ヒロインたちはわんさか出てくるが、今回は女教師の人にスポットを当てており、「たまには大人の魅力も……」という人にもおいしい。ヒロユキ「キミキストリビュート!」のほうは、摩央ねえちゃん編の膝小僧キスのネタをいじってギャグにしている。

 光永康則「チアチア」。女子校の理事長の息子という立場を利用し、学園唯一の男として好き放題やっている男子が主人公。そんな学校にチアリーディング部が創設されることになり……というドタバタコメディ。「女の園に男が一人」という状況で、パンチラ、下着もりもりのサービスシーンを連発。パンツだけでなく、胸の谷間の描き方とかもけっこうエロっちい。「怪物王女」では抑えている光永康則の煩悩面がスパークした感じの作品となっており、眼福眼福といったところ。

 筧秀隆「ぐっど☆えんど」は、二人で組んでギャルゲ、エロゲを作っているカップルのラブラブストーリー。最初はコンビがピッタリはまってラブラブ状態だったが、そのうち二人がすれ違うようになるも、改めてデートしてみたことをきっかけに仲直りという感じ。「一生やってろ」といわれてしまいそうな甘ったるいラブラブぶりが、ラブコメ好きには心地いい。井上和郎「春らんまん!」は、かわいすぎる弟を持ち、その萌え萌えな挙動にいちいち身悶えてしまう兄の苦悩を描いた4コマ漫画。軽くノリ良く展開してて手堅い。

 きづきあきら+サトウナンキ「トラのあな♥」。とある小さな書店に、いつも怒ったような態度で熟女モノのエロ本を見に来る女学生さんと、彼女を観察している店員のおにいさんのやりとりを描いたコメディ。顔を真っ赤にし、鼻血を噴き出しながらも、あくまでツンな態度を崩さないちびっちゃいめがね女子がなかなか愛らしい。けっこう甘い後味を残すラブコメなんだけど、そこに「鼻血で血みどろ」という要素で変化をつけてくるところが、このコンビらしい一工夫。ツンな態度、鼻血、赤面が女の子のほうのチャームポイントともなっている。

 萩尾ノブト「はるいちばん!」はシリーズ7話め。これで完結かな? 医大生の主人公が居候先の4姉妹に翻弄されるというお話。画:瀬口たかひろ+作:原田重光は「おれたま」の番外編で登場。このあたりのHコメディ2作は、本誌や嵐でやってるいつものノリという感じで安心して読める。なお「はるいちばん!」は今後単行本化予定とのこと。あと巻末の西川魯介「あぶない!図書委員長!」は、作者コメントによると「まんがを発表するのは久しぶりです。」とのこと。そういえばそうでしたっけか。

【執筆陣】東雲太郎、ヒロユキ、光永康則、井上和郎、筧秀隆、まつもと剛志、萩尾ノブト、よしづきくみち、瀬口たかひろ(作:原田重光)、いのうえ空、中島零、武田すん、梅川和美、亜桜まる+朝田光、きづきあきら+サトウナンキ、田中ユタカ、竹内じゅんや、西川魯介

【雑誌】ヤングアニマル 10/12 No.19 白泉社 B5中

 東雲太郎「キミキス」が相変わらずキャッチー。今回は祇条さんのいぬみみメイド服姿なんぞも披露してるし、男心をぐわしとつかむ、ヴィジュアル面でのインパクトが素晴らしい。絵は元々うまいけど、この人は見せ方も年々上達してきてる。エロ系でやってた最初のころと比べると、演出力はすんごく伸びたな〜と思う。

 森恒二「ホーリーランド」。ついに覚醒したショウゴが、悪党に向かって容赦ない拳を浴びせ、空手の恐ろしさを見せつける。というわけで今回のショウゴは男気を見せていてなかなかカッコ良かった。その一方、こんなことやってる間に、伊沢妹がエロいことされていないかがたいへん気になったりもするのだった。さすがにこういう状況だと、いくらボコボコ状態とはいえ、ユウも事情聴取くらいはされるだろうし。いやーたいへんだー。

【雑誌】ビッグコミックスペリオール 10/12 No.20 小学館 B5中

 太田垣康男「MOONLIGHT MILE」がスゴいなあ。我が子との対面を果たし幸福感に包まれる吾郎と、その裏でそれを見つめるロストマンの姿が非常に対照的。その置かれた立場の違いを、これ以上ないくらい、激しく印象づける演出が実にドラマチック。見せ方もうまいし、読む者の心をグラグラ揺さぶる回だった。

 ロドリゲス井之介「世界の中心でくだをまく[仮]」では、渋谷系ギャル漫画家であるところの「浜D鰤照(ブリテリー)」が登場。もちろんモデルはスピリッツで「パギャル」を描いている浜田ブリトニーだと思われるけれども、漫画から想像される人物像そのまんますぎてなかなか凄い。個人的には「パギャル」はけっこう好きなんで興味深かった。

【雑誌】週刊漫画ゴラク 10/12 No.39 日本文芸社 B5中

 六田登の新連載「銀幕ボンバー」が開始。動物プロダクション上がりの破天荒な男が、役者としてのし上がっていく物語といった感じかな。前作の「クマトラ」は、呪われたトラックを「白鯨」に見立てるというなかなかぶっ飛んだ作品だったが、今回のほうが作品としてはとっつきやすそうではある。六田登はハズシも多いけど、ハマったときの爆発力はスゴいので、うまいこと軌道に乗ってくれるといいんだけど。

【雑誌】コミックバンチ 10/12 No.44 新潮社 B5中

 能田達規「オーレ!」が最終回。最後はかなりバタバタと終わってしまってたいへん残念。ここまでは中島がいよいよ腹をくくり、公務員をやめ、上総オーレに身を捧げることを決意するまでの過程が描かれてきたけれども、クラブ作りとしては本当はそこからが勝負。お話としては、ようやく「ORANGE」と同じスタートラインに立った程度だったので、チームフロントの立場から見た「ORANGE」的な物語も読んでみたかった。まあ機会があったら再チャレンジしてほしいところではあるけど、「ORANGE」「オーレ!」に続いて似たような主題で3作めっていうのもキツいかな? とりあえず次作は、いったんサッカーから離れるってのも良いかも。もしサッカー漫画やるなら、代表監督が主役の漫画とか面白そう。

 柏屋コッコの新連載「離婚同居」がスタート。この人がこの雑誌で描くっていうのはちと意外。内容のほうはタイトルどおり、いったん離婚した夫婦が、籍を戻さないまま同居生活を続けていくというホームドラマ。主人公は若くしてマイホームまでおったてた頑張り屋のサラリーマンだが、妻と娘2人のことはほっときがちになってしまい、それが元で妻に離婚を迫られる。しかし時間が経つにつれて、家族がいない寂しさが募ってきて……といったところに、離婚して女としての人生を取り戻した妻が娘2人を伴って帰還。夫婦のようで夫婦でない、変わった状況で営まれるホームドラマということで特徴はあり、まずまず新鮮な感触。手堅く行きそうな作品。

【雑誌】フラワーズ 11月号 小学館 B5平 [Amzn][定期購読:出版社

 小玉ユキの新連載「坂道のアポロン」がスタート。これはもろにボーイズラブっぽいですなあ……。舞台は1960年代の地方都市。何度も転校を繰り返してきた少年・薫が、転校先の学校でちょい無頼な感じの少年・川渕と知り合うことになるということからお話はスタート。薫は線が細くてデリケートなメガネ男子で、川渕は乱暴だけど優しいところもある好漢。今回はとくに、学校で寝ていた川渕が夢うつつの状態で薫を初めて目撃するシーンが、実にBLチックでキュンと胸トキめくものがあった。元々BL系は得意そうな人だけど、今回は開き直ってそっち方面で攻めて来てる印象。ただ小玉ユキが描いている今号の表紙を見ると、二人の少年の間に女子も入っているので、そこまでBLっぽくはならんかもしれない。ともあれ最近のフラワーズでは最も期待している人だけに、新連載でどんな世界を見せてくれるのかとても楽しみ。

 岩本ナオ「街でうわさの天狗の子」は、初々しいラブコメ模様がかなり盛り上がってきてなかなか楽しい。ほのぼのしてるけど甘ったるさが十分あり、爽やかでもある。萩尾望都「世界の終わりにたった1人で」後編。タイトルがわりと仰々しく、登場人物の顔も異様な迫力があったので、おどろおどろしい話になるのかな〜と思ったが、案外軽やかなテイストで幕引き。ちょっとできすぎな感もしなくはないけど、人と人との不思議なつながりを描き、お話をまとめ挙げる手腕はやはりすごいなと思わされた。

 江平洋巳「ドリームスケープ」は全5話で最終回。前回のヒキがかなり不穏な感じだったけど、最後はキレ良く鮮やかに締めくくり。予知能力を持つ女性・きららと、彼女の能力を利用しようとする美青年の間のドラマを、緊張感たっぷりに描いていた。ちょっと雑誌読みだと人間関係とかのゴチャゴチャが分りづらい部分もあるので、これは単行本でまとめ読みしたい。

【雑誌】コーラス 11月号 集英社 B5平 [Amzn]

 作:松尾スズキ+画:上野愛「クワイエットルームにようこそ」の漫画を収録した別冊付録付き。10月20日から公開の映画のコミカライズ。酒と一緒に睡眠剤服用して昏倒し、精神病院に収容されてしまった女性ライターの物語。最初は「何かの間違いで収容された」と思っていた主人公だが、だんだん自分が意識を失っていた間にしたことが見えてくる……という展開がスリリング。けっこうゾクッとくる怖さがあって面白く読めた。

 松田奈緒子「少女漫画」。すごくスタイルが良くてセレブモデルとして通っているけど、実はラーメン屋の娘という女の子・キワを主人公とした物語。モデルとしていろいろ派手で華麗な世界を追い求めてきたキワだけど、本当に心安らぐ世界は別にあった……というわけで、まあよくあるタイプのお話ではあるんだけどまとめ方がうまくて楽しく読める。ヒロインさんのカッコいい容姿が目に楽しく、ホッと安心できるストーリーも上々。

 勝田文「ウランバナ」はさくっと最終回。派手なラブストーリーとかにはならず、のほほんとしたまま軽やかにお話を締めくくるあたりはいかにもこの人らしい。まあ作者自身も語っていたとおり、この人はシッカリとしたストーリーを作るというのはやっぱり苦手なんだろうなあと思う。この作品も、お寺の近所の女の子がどこだかの国の王子に入れ込んでファンをやりつつも、平凡な日常を送るといった感じで、なんとも説明しづらいしまとまりがない。てなわけで本当にとりとめがないのだが、勝田文作品は読んでいるとなんだか心地よく、楽しい気分になれる。この独特の天然なノリは、たいへん貴重だと思う。出そうと思って出せるタイプの味じゃないですからねえ。

【雑誌】少女天国 11月号 ヒット出版社 A5平 [Amzn]

 ゴージャス宝田「太陽を…っ」。窓を閉めきった密室で、いかにもヤバ気な顔つきの兄が妹を監禁、といった感じで始まる物語。そこから話を転がしていって、意外なラストに持っていく構成がうまい。1回最後まで読んで、もう1回読むと改めて「なるほどなあ」と思える。それでいながらエロ行為は濃くやっているし、兄と妹の絆もシッカリ描写できている。この人は本当にうまくなりましたなあ。

 風川なぎ「おとなりとらぶる!」。引っ越してきたばかりの隣家の少女が、主人公青年を誘惑してきてエッチ……というお話。上側の線が平らかな目の描き方が特徴的な絵柄は、滑らかな触感もあってけっこうカワイイ。紅潮したほっぺたのハイライトの入り方とかもつややかでいいですな。伊佐美ノゾミ「よっぱ」は、間違えて飲んじゃった酒の勢いで、大好きなお兄ちゃんに告白してエッチまでしちゃうヒロイン少女がけっこうかわいい。快活で人なつこいさまがよろし。

 萌田かずきち「ボイコット大作戦がむばれかえでちゃん」。第9回新人賞寡作受賞作。学校で猛威を奮う暴虐教師に立ち向かうため、クラスのリーダー格の女子かえでちゃんが体を張る……という内容。女の子の表情やポーズがなんとなく「ショー★バン」「ストライプブルー」の松島幸太朗っぽい雰囲気。また暴虐教師の顔つきも「覚悟のススメ」の化物っぽく、少年チャンピオン風味がそこはかとなく漂っている。エロ漫画としてはコマが小さめなのが難だが、この手の雑誌では珍しいテイストということもあり、印象に残った。

【雑誌】阿ウン 11月号 ヒット出版社 B5平 [Amzn][定期購読:Fujisan

 摩訶不思議が久々の登場。今回のタイトルは「ほしいも」。妹さんが姉のいぬ間にそのカレシとやっちゃうという内容。ロリ系できっちりかわいくエロく、イタズラ心もきかせて隙がない。抜群の安定感を誇る人だけに、やはりこの人のいるいないは大きい。

 師走の翁「平成性教育委員会」前編。カノジョ持ちではあるが、「セックスよりオナニーのほうが楽でキモチイイ」と友人にもらす兄の様子を見て、その妹が発奮。その仲間ある女の子たちを招集して、兄およびその友人たちにセックスの素晴らしさを教えまんこ、いや教え込まんとす……というお話。相変わらずキャッチーな絵柄で、多彩で魅力的な女子を次々繰り出し、派手で濃密で実用度が高いエロシーンを展開する。確実にヌカせる手堅さ、読者を満足させようというサービス精神。いい仕事してます。

 田倉まひろ「ブルマが人類を救うでしかし!」。人類が滅亡して、残された少年と、彼が滅亡後の世界で出会った少女型アンドロイドの物語。作者が大好きな三白眼少女がいつもながらかわいいし、途中のラブラブ展開も甘ったるくて良し。あと最後でキッチリオチをつけてくるところもこの人の特徴。投げっぱなし、やりっぱなしにしない姿勢が、読後感を良いものにしてくれてます。

 高岡基文「Cat Style」。シスコン男とカノジョ、そして彼氏の姉による3人くんずほぐれつ漫画。やはり高岡基文は短編のほうがお話に無理がないので、すんなりエロシーンを楽しみやすい。あべもりおか「進め!!私立華徳学園技術部3 複製人間を追え!」。このシリーズは毎回ノリが良くて好き。基本はドタバタギャグ系のお話ながら、エロもちゃんとずんずんやってるし、カラッと明るいのがいいです。


9/27(木)……個人信じて人身事故

▼2007年10月からのアニメチェック予定。いちおうリストアップだけはしたんですが、最近は日記の更新がたまってたりしたこともあり、前期分が全然視聴できてないんですよね……。とりあえず2007年4〜9月にかけて、未視聴分がたまりっぱなしになってしまった反省から、10月からの分については本数は絞っていこうと思います。いちおうスタート時点で20本リストアップしましたが、一通り見てみて、週14〜15本程度に絞り込むつもり。1日2本程度ならなんとかこなせるじゃろ……と思いまして。

 なお新番組の感想については、見たすぐ後の感想はOHP+のほうに随時軽く書いていって、いずれ本体の日記のほうに記述するって感じでいきます。それにしても自分の住んでる地域で「こどものじかん」の放送がないのは痛いなあ……。

1001 月2530 「BAMBOO BLADE」 TV東京
1001 月2600 「スケッチブック」 TV東京
1008 月2300 「キミキス pure rouge」 tvk
1002 火2459 「逆境無頼カイジ」 日本テレビ
1002 火2529 「魔人探偵脳噛ネウロ」 日本テレビ
1002 火2530 「素敵探偵ラビリンス」 TV東京
1003 水2550 「DRAGONAUT」 TV東京
1010 水2515 「げんしけん2[Amzn] tvk
継続 木2615 「スカイガールズ[Amzn] tvk
1004 木2630 「ご愁傷様二ノ宮くん」 東京MX
1011 木2445 「もやしもん」 フジ
1005 金2555 「灼眼のシャナII[Amzn] TBS
1005 金2715 「BLUE DROP 〜天使達の戯曲〜」 tvk
1006 土1800 「ガンダム00」 TBS
継続 土1830 「電脳コイル[Amzn] NHK教育
1006 土2630 「ef - a tale of memories.」 tvk
1013 土2615 「しおんの王」 フジ
1007 日2330 「もっけ」 東京MX
1007 日2530 「PRISM ARK」 tvk
1007 日2530 「みなみけ」 TV東京

【雑誌】月刊IKKI 11月号 小学館 B5平 [Amzn][定期購読:出版社

 読切、武嶌波「Placenta」。転校したばかりの心細さもあって声が出なくなり、学校を休むようになってしまった少女の心を、彼女の家を訪れた同級生男子の優しい言葉が癒していくという青春ストーリー。甘酸っぱさとほろ苦さのいり混じるセンチメンタルな作風が印象的。絵柄も繊細で上品。ちょっと松本充代とかと似たような感じの雰囲気がある。線は細いが良い感じではあるので、どんどん数を描いていってほしい。

 カサハラテツロー「ライドバック」は緊張感にあふれてて面白い。ここのところずっと息苦しく、しょう子にはツラい展開が続いていたけど、今回もまた。ものすごくハードなことになってきたけどどうなっちゃうんだろう……。今後の展開がますます気になる。鬼頭莫宏「ぼくらの」。物語の中でアニメ版のエンディングテーマの歌詞を入れてきたのがすごく意外だった。そういうことしない人かなーと思っていたけど。

【雑誌】コミックアライブ 11月号 メディアファクトリー B5平 [Amzn]

 國津武士「神ぷろ。」。今回は無人島で、景綱と大金持ちのラリサお嬢様が二人きりというお話。いつもの刀鳴や幼なじみ娘らは出番が少ないけど、その分ラリサ嬢がラブコメ光線を出しまくっててこれもまた楽しい。最近は刀鳴もデレ度が強まってきたし、ハーレム度が高まってますのう。よかよか。

 いけだたかし「ささめきこと」。今回は本筋エピソードはお休みで、女装少年・朱宮くんがメイン。朱宮くんを溺愛するその妹が、朱宮くんの願望を叶えるべく、片想い相手である村雨さんとくっつけようと画策するというエピソード。兄の女装姿にいちいち反応して、鼻血噴いたり興奮しまくりな妹さんの様子が見ていて楽しい。それにしてもいけだたかしは、ここに来てずいぶん柔らかい漫画を描くようになりましたなあ。もうぐにゃんぐにゃんですわい。

 新連載、原案:木尾士目+画:城井のりあ「ラ〜メン天使プリティメンマ」は、アニメ「げんしけん2」の補完漫画とのこと。「くじびきアンバランス」のような位置づけだけど、なぜこの雑誌で……。お話のほうは、老舗ラーメン屋さんに住みついたラーメン天使と名乗る女の子と、その家の跡取り息子が織り成すドタバタラブコメといったところ。

【雑誌】少年エース 11月号 角川書店 B5平 [Amzn][定期購読:出版社

 新連載、貴島煉瓦「あきば浪漫ス!」がスタート。最近流行りの腐女子ものがまた一つ。すごい美人で学校のアイドルとして通っている女の子・相羽日菜は、実はコテコテの腐女子。学校ではそれを隠していたけど、アキバをうろちょろしている最中に、オタクショップの店員をやっていた同級生男子に目撃されてしまい、口封じのために彼とつき合うとかいう話が持ち上がる。まあいかにもという感じはなきにしもあらずだが、それだけに分りやすいっちゃ分りやすい。絵はかわいいので、ラブコメ的に面白くなってくるといいなあ……といった感じでしょうか。

 高橋脩「新世紀エヴァンゲリオン 碇シンジ育成計画」。今回は二人っきりの訓練で、綾波が押す。アスカ・綾波両陣営が押したり引いたりといった状況。まあ行ったり来たりではありますが、そこらへんがラブコメらしい楽しさ。水無月すう「そらのおとしもの」。今回はぱんつ祭りですなあ。そこら中にぱんつが乱舞し、触れるたびに爆発するも、主人公はぱんつを求めずにはいられない。中身を伴わないぱんつではあるけれども、観賞物件としてはやはり心華やぐものがある。

 作:奥瀬サキ+画:目黒三吉「低俗霊DAYDREAM」が最終回。この作品についてはまとめ読みしたほうが面白いので、単行本出たときにまた改めて。読切、五十嵐藍「変態ホルモン少女ミキティ:破」。片想い相手に異様に執着するストーカー包帯少女が主人公のドタバタコメディ。8ページと短いけど、わりと見映えのする絵柄でまずまず。

【雑誌】ガンダムエース 11月号 角川書店 B5平 [Amzn][定期購読:出版社

 徳光康之「妹ガンダム」。妹ガンダム世界が公式ガンダム世界から切り離されて、ガンダム技がいっさい使えなくなった月蔵奈打たちに、これまでで最大のピンチが訪れる……という展開。意外と緊迫している。「次号、緊迫の最終回!?」と最後のページに書いてあるけど、はてなマークが気になるところ。なんかしれっと続きそうな気もする。唐沢なをき「機動戦士ぶよガンダム」も毎度面白い。今回はぶよガンダム衆の中でも、ぶよぶよ度がかなり上位クラスであるマチルダさんの活躍ぶりが面白かった。もう完全に原型を止めてないなコレ。あともう一人出てきたぶよ女性もボリューム感あってすごい。

【雑誌】コミックガム 11月号 ワニブックス B5平 [Amzn]

 ぢたま(某)「ファイト一発!充電ちゃん!!」。なんかすごい勢いでハーレム化が進んでおりますのう。これまで充電ちゃん×2、妹が主人公・閃登を狙う女子キャラだったわけですが、今回はさらにプラス1。幼なじみで妹分的存在の金髪ツインテールまで加わり、ラブコメチックに動きまくり。あまりキャラが増えすぎるのもなんだけど、まだ数が多すぎってほどでもないし、この手の作品なら十分アリでしょう。まあこの女子もなかなかかわいいですしのう。

 かかし朝浩「暴れん坊少納言」では、中宮定子のライバル・彰子が登場。この娘さんもなかなかええ具合に暴れん坊な感じで見ていて楽しい。またラブコメ的にも引っ掻き回してくれそうな気配。相変わらず面白いなあ。

【雑誌】月刊少年シリウス 11月号 講談社 B5平 [Amzn]

 渡辺航「まじもじるるも」が連載に昇格。魔女っ娘のるるもと、彼女と契約したスケベ男子の柴木の二人がメインのドタバタコメディ。少年誌ということもあり、サービスシーンとかは少なめだけど、るるもやその他女子キャラはかわいいので楽しい連載になっていきそう。

 瀬川サユリ「橋姫プレイ専科」も新連載。男の子なのにとにかくかわいくて、女装が似合いすぎる少年・ひろむが、とある橋の上で出会った橋を守る女神「橋姫」の力を借りて男らしくなろうとするが、かえって恥ずかしい想いをするはめになるという感じのお話。主人公少年がいろんなコスを着せられて身悶えたりする様子はわりと良い。ドタバタ賑やかな作品。読切、×6suke「死屍姑娘」は、キョンシー少女とそれを拾った少年のラブコメといったところ。10ページと短いながら、絵はかわいくて楽しく読める。

【雑誌】電撃コミックガオ! 11月号 メディアワークス/角川書店 B5平 [Amzn]

 いわさきまさかず「ケメコデラックス!」。三平太に対して新たに不思議な女の子・ユキナが声をかけてきて……という展開。なんだかずいぶんハーレムラブコメしておって賑やか。今回は三平太とユキナの様子を見てやきもきする、イズミとエムエムの二人がかわいくて良うござんした。あとこのほかでは、画:倉藤倖「わたしたちの田村くん」、画:絶叫「とらドラ!」の、竹宮ゆゆこ原作もの2本もラブコメ色が強くて楽しい。あとは作:有沢まみず+画:松沢まり「いぬかみっ!」も毎度安定感があって良いです。

【雑誌】モーニング 10/11 No.43 講談社 B5中

 山崎さやか「はるか17」が最終回。もうちょっと続くかなとは思ってたけど、まあやるべきことはすでに全部やった感があるし、スッキリ爽やかな最終回だったと思う。はるかをはじめ、登場人物たちが魅力的だったし、芸能業界を舞台にした成長物語として面白く読めた作品だった。

 福満しげゆき「僕の小規模な生活」は2本立て。モーニングとアクションの双方で連載が決まりそうになるが、講談社に他誌で連載するなと怒られて困惑する作者。なんだかもう、最近のことを実に赤裸々に描いているので生々しすぎて面白い。連載が決まる決まらないといった事情を、これだけ間を置かずに描いちゃうってのは、漫画家漫画としても珍しいパターンなんじゃないかと。まあ漫画にできてるってことは、大事にはならなかったってことなんでしょうけどね。

 MANGA OPEN大賞受賞作、佐藤春美「人心事故」は、自殺系サイトで知り合った、自殺志願の少年と、なんだか飄々とした図太い感じのあんちゃんの物語。主人公の少年は家族とのささいなモメごとがきっかけで自殺しようとするが、あんちゃんの懐の深い対応で踏みとどまり、再出発する。お話としてはなかなかよくできてるし、くだけた感じの絵柄も、独特の雰囲気を醸し出している。味のある青春ストーリーに仕上がっていて面白く読めた。

 で、この「人心事故」についてだが、作者が17歳であり、原稿がジャポニカ自由帳に描かれていたという点がかなり強調されている。とくに、ジャポニカに描かれていたということに関してはうるさいほどに強調されているのだが、これだけ「ジャポニカジャポニカ」いわれるとちょっと鼻につく。ジャポニカのレイアウトを意識してのことだろうけど、全見開きに「ジャポニカだよーん」的な柱が入っているのは、さすがにうるさい。これだと読むときに、「奇を衒ったから受賞したんじゃないの?」的な余計な予断が入り込んでしまう。作品自体の出来は良いと思う。ジャポニカ抜きにしても受賞レベルだな〜と個人的には思えた。単体でも勝負できる作品であるだけに、もう少し普通に取り上げてほしかった。

【雑誌】ヤングサンデー 10/11 No.43 小学館 B5中

 以前短期集中で掲載された青旗のぼる「遊星ベイビー」が読切で再登場。小さな人間の女の子型の姿でやってきた宇宙人のカロンと、彼女と一緒に暮らす地球人青年・星野のほのぼの日常生活を描いていくというコメディ。いちおうカロンは地球制服を企んでいるという設定だが、お話自体は楽しい育児モノといった風情。アットホームな感じでまずまず楽しい一品。

【雑誌】ヤングジャンプ 10/11 No.43 集英社 B5中

 柴田ヨクサル「ハチワンダイバー」。斬野の師匠に対して、菅田&斬野は手も足も出ない状態だけど、受け師さんは一味違いますなあ。相手は相当なモノっぽいけど、受け師さんも底が見えない。あと対局の途中で、菅田にかけた言葉がなんだかトキめくものがあって良かった。

【雑誌】週刊少年チャンピオン 10/11 No.44 秋田書店 B5平

 倉島圭「24のひとみ」がテレビドラマ化ですか。意外なところではあるけどわりと楽しいかも。放映はTBS毎週月曜〜水曜27時台で、1話90秒×週3回×6か月。なんかずいぶん変則的な形なんですな。でもまあこれを30分なり1時間なりやるってのはさすがに難しいか。

 作:青山広美+画:山根和俊「GAMBLE FISH」。チーム白鷺vs.阿鼻谷ゼミのダイス三番勝負が開始〜。いきなりアビーが馬に乗って登場したり、月夜野さんにアクシデントが生じたりと派手すぎる展開。それにしてもきのこ頭・水原のファッションがすごいなあ。なんで半ズボン&吊りバンド。略してハズバンド。作:森高夕次+画:松島幸太朗「ストライプブルー」。「誰がベンチに入る?」の巻だがむしろ重要なのは花ちゃん&のりっぺが風呂に入ってることであろうと思う。ミッチェル田中「ヤンキーフィギュア」はずいぶんラブコメづいてきたなあ。いい調子いい調子。


9/26(水)……オー牧場ハメドリ〜

【雑誌】ガンダムエーススペシャル vol.2 角川書店 B5中 [Amzn]

 ガンダムエースのギャグ系増刊。大和田秀樹「機動戦士ガンダムさん」が看板。トニーたけざき「トニーたけざきのガンダム漫画」は取材レポ系。最近のガンダムエース本誌連載漫画だと、左菱虚秋「ガンオタの女」が楽しい。巻末でカラー漫画をやっているけど、ほのぼのする内容で和んだ。あと本誌でも描いているアキバ鉄工の「あつまれ!SEEDきのこ味」のすっとぼけた風味も好きだったりします。

 そのほかの作品では、コミックフラッパーで「トランスルーセント 彼女は半透明」を描いていた岡本一広の読切、「ドップをねらえ!」が掲載されていたのが個人的な注目ポイント。GAINAXの「トップをねらえ!」シリーズとはまったく関係なく、ドップを開発した博士の孫娘である少女・コノミと、博士の助手だった青年が、ドップを飛ばすという内容。これはギャグ系ではなく、しみじみとした味のあるストーリー。優しさを感じさせる爽やかなお話で読後感良好。絵柄的には「トランスルーセント」のときよりも、若干くっきりはっきりしたキャッチーな感じにしてきている感じ。

 そのほかこの雑誌では峠比呂、桂よしひろ、魚肉ん、あづまゆきとエロ系で執筆経験のある人がちょこちょこ起用されております。まあ桂よしひろは最近そっちでは描いてないけど。どうせなら電光石火轟を起用すれば、この雑誌には適役のような気もするけど、安彦絵でギャグをやれる人ならトニーたけざきがいるから、これ以上は必要ないかな……。

【雑誌】漫画ゴラクネクスター 11月号 日本文芸社 B5中

 やっぱりこの雑誌で今一番面白いのは由起二賢「サザンクロスの誘惑」。とにかくキャラクターの表情が濃すぎるくらい濃くて、それ見てるだけで面白い。今回も海が大荒れなのに、「ワハハハハハッ…」「ワーハハハハハッ…」と笑いまくってる黒服のおっさんがスゴい。何がうれしいんだかよく分からないが、とにかく問答無用でインパクトありすぎです。

【雑誌】スーパージャンプ 10/10 No.20 集英社 B5中

 巻頭のちょいエッチ系袋とじカラー漫画で東鉄神「恋する居酒屋3秒前」が掲載。東鉄神は明るく華やかで見栄えのする絵柄の持ち主なんで、こういう企画には適役という感じがする。つるんとした女の子の肌がキャッチー。

 読切では山口よしのぶ「お菓子の女神さま」と、イトカツ「女王陛下の紅茶」が掲載。「女王陛下の紅茶」は何度か登場したシリーズだけど、「バーテンダー」の紅茶版&女性店主版といった雰囲気でなかなか手堅い作り。イトカツのなめらかな質感のある絵柄も好感が持てるし、けっこうイイと思います。あと宮下あきら「暁!!男塾」は最近「魁!!」のほうの実写映画版の宣伝を、漫画内でやたら堂々とやってるのが楽しかったり。

【雑誌】週刊少年サンデー 10/10 No.434 小学館 B5平

 井上和郎「あいこら」。今回はくびれ自慢・八ツ橋あやめ嬢と、極上の尻を持つ男・菊乃ハイジくんをくっつけにかかっている。この前は女教師の人・つばめのお話をたたんでたし、今回は八ツ橋さん。すでに弓雁ちゃんも落ち着き先が内定しているし、着々と最終回に向かっている感じではある。

【雑誌】週刊少年マガジン 10/10 No.43 講談社 B5平

 10月からのアニメスタートに合わせて、マガジンSPECIAL連載の作:万城めいと+画:若山晴司「素敵探偵ラビリンス」が2号連続出張掲載。紅茶を飲めば頭が冴える少年探偵が主役の推理モノ。作画に華があってけっこう楽しめる。あとアニメ版で主人公の日向マユキ役をやる声優さんは沢城みゆきですか。何やらせてもたいへんうまい人なんで、声の演技については心配なさそうですな。

【雑誌】コミックメガGOLD Vol.3 コアマガジン B5平 [Amzn]

 要青豆「おとなぶりゅーみなみ先生」。双子の生徒と激しいエッチをしまくっていた女教師が、受験勉強のため彼らとヤレなくなってしまい、しょうがないから男性教師たち数人と多人数セックスしちゃう……という内容。おちんちんたくさんでガッツンガッツンやりまくってて行為はけっこうハード。なかなか実用度は高めだと思います。鮭「幼なじみ」。幼なじみの男1女2が3Pしまくるお話。変態行為はしつつもラブラブなので後味が良い。絵柄的にも滑らか。なまもななせ「どうじん☆レッスン」は、この雑誌では珍しくライトで、いくぶんロリっぽい絵柄。ツンデレめがね娘がかわいい。

 天竺浪人「ハメドリ王子」。男子生徒さんが行きずりで関係を持った婦警さんを、淫行であるということで脅して、さまざまなプレイをやらせる……というエロ調教話。ねっちょりいろいろやってる様子がいやらしい。あと最終ページの決め文句でちょっと笑った。堂々と宣伝してますなあ。

 長谷円「人妻温泉〜はね馬編〜」は、温泉旅行中の人妻2人が、旅先で男2人をつかまえてセクスにふける。淫らな人妻たちの姿が、長谷円独特の肉感的なタッチで絵が枯れており、個人的にはけっこうグッとくるものがありました。5ページくらいにわたるパイズリシーンがとくに自分的にはツボ。佐藤丸美「三人家族」。最近のこの人の作品はあまり読んでいなかったんだけど、絵の雰囲気ずいぶん変えてきてますねえ。昔の明るく軽いノリじゃなくて、雑誌のカラーに合わせて淫靡で艶めかしいタッチにいじってきている。

【雑誌】コミック嵐王 vol.1 オークス A5平

 COMIC XOの増刊として新創刊。XO同様続きモノがメインだけど、うーん執筆陣的にはちょいと地味か。個人的な注目としては、ロリ系でわりと楽しい漫画になりそうな藤坂リリック「TRICK&TREAT!?」あたり。悪魔っ娘(だと思う)と、その兄のちんちんを宿した人間の少年が主役のエロコメといった感じ。あと、すずきみら「神武淫刀伝」あたりは口当たりのいい絵でさすがに手堅いなーという感じ。次号は11月中旬発売の隔月発行の模様。

 全体的にはXOよりいくぶんファンタジーテイストが強めという味付けはあるものの、それ以外には「コレ」という特徴がもう一つ見えないか。とくにエロ度が高いわけでもないし。次買うかどうかは執筆陣見てから決めます。

【執筆陣】戸田陽近、蛙子丁字、我無、きっかわきっく、藤坂リリック、のぶきちひろ、すずきみら、水鏡想、佐藤村雨英太郎

【雑誌】バスターコミック 2.0 ティーアイネット B5平 [Amzn]

 目次ページの編集後記見たら「次号よりサイズがB5判よりA4判に変わります」と書いてあって「ん?」と思ったけど、次号予告見たらA5判だった。そりゃそうだよね。

 今号で目立ったのは、あとりK「いとしきDVD先生」。セックスで生徒を励ましてあげて回ってる女教師さんのお話だが、タイトルどおり「D・V・D!!」ネタが。生徒の一人が「姉DVD」シリーズをたくさん集めていることを知り、アレをやってしまう。なんかもう繰り返しギャグみたいで思わず笑ってしまった。

 巻頭カラーはZUKI樹「国崎君ぶち通す!」。ヤクザの息子はイチモツもスゴくなければいけないという親のせいで、ちんこをゴツゴツに改造されてしまった少年が、それを使ってヤリまくるという内容。けっこうノリが良く、コメディ風味もあってわりと楽しい。最近この人はけっこういろんなところで精力的に仕事してるな〜という印象がある。


9/25(火)……メタルオーバージマン

【雑誌】アフタヌーン 11月号 講談社 B5平 [Amzn]

 平本アキラ「俺と悪魔のブルーズ」。RJが右手の力を解き放って展開する演奏シーンの迫力がものすごい。どんな演奏がそこで繰り広げられているのか、ゾッとするような危うさ、怖さに満ちあふれた画面作りが実に恐ろしカッコイイ。平本アキラはスゴいなあ。「アゴなしゲン」みたいなギャグを描くと思えば、こんだけシリアスで緊張感のある話も描いてくるし。その作家力に感嘆。

 西本英雄の「ヴィンランド・サガ」パロディ漫画「元祖ユルヴァちゃん」は、かなりムチャクチャやってて面白いと思う。もうすでに原作いじるとかいうレベルではなくなってるし……。ユルユルで適当な感じがイイ。SABE「世界の孫」は相変わらずのイカレっぷりですごく面白い。孫パワーだけでなく、妹パワー、さらにイカパワーと、色んな力が混沌と蠢いていてもう何が何やら。それにしてもイカ子先生のクレイジーぶりはやっぱり素晴らしいですね。

 柏原麻実「宙のまにまに」。美星のために頑張り中の朔が、各所で女子を萌えさせまくり。地味な部活であるにも関わらず、漫画としては華やかで楽しい。植芝理一「謎の彼女X」は運動会編。各所で体操服姿の女子がエロっちい。植芝理一のねちっこい目線が光る。芦奈野ひとし「カブのイサキ」2話めでシリーズ連載化決定。

 都筑和彦の読切「やまとものがたり」。10年ぶりのアフタヌーン登場だそうな。そんなに描いてなかったでしたっけ。お話のほうは古代日本(ヤマト)を舞台に、村を我がものにしようとする渡来人に対して、巫女の少女が立ち上がる……といったお話。ちょっとかすれた感じにしたタッチがなかなかいい雰囲気で、巫女少女さんもちまちましたかわいさを発揮。まとまりの良い作品に仕上がっている。あと読切では稲見独楽「大航海時代前夜」前編も掲載。これといった目標が見出せず、気怠い日常を過ごしている美術部所属の女生徒を描いていく青春ストーリーといったところ。淡々とした風味の絵柄に雰囲気がある。後編でどれだけお話を動かせるか期待。

 ひぐちアサ「おおきく振りかぶって」。これまで何度か書いてきた「野球のプレーを描くのが下手」という点は、最近少しずつ改善されてきたかなあという感じはしてます。以前よりも何やってるか分かりやすくなってきた。でもやっぱりところどころ「これはない」って思うシーンはある。今回も強烈な打球をセカンドが体を張って止めるシーンがあったけど、あんだけ真っ正面の打球を待ち構えて「ふんっ」とかいって腹で受ける選手はいくらなんでもいないと思う……。待ち構えるヒマあったらグラブ出せるし、あの姿勢だとバウンド低かったらトンネルしちゃうし。あんまり重箱の隅つつくようなことはいいたくないけど、どうしても気になっちゃいます。

【雑誌】BJ魂 11/1 No.37 集英社 B5中

 「東京クレーターのアカリ」を描いていた磯本つよしの読切「アリスの用心棒」が掲載。小型のオープンカーを駆る用心棒・タカアキと、仔細ありげな少女アリスの逃走劇を描くアクションもの。相変わらず風景を含めた、気持ち良い画面を作ってくる描画力は達者。ただこの人の作品って、個人的にはあんまりお話が頭に残らないところがあるんですよね。「お話を読ませる」というよりも、「描きたい絵を見せる」ほうが優先されている感じがしてしまって、なんだか読みづらい。好きなタイプの作家さんではあるんですけど、見るたびになんか惜しいと思ってしまう。

【雑誌】イブニング 10/9 No.20 講談社 B5中

 以前読切で掲載された、皆川亮二「アダマス」が連載に。宝石から力を得て悪党をやっつける女ファイターの物語といったところ。アクションものとしては実績のある人だけに、手堅い出来といった印象。まあ冷静に考えると、能力的にはちょっと突飛かなあという気もするけれども。青木幸子「ZOOKEEPER」。お話的には読ませるけれども、ここのところ香也の出番が少ないだけに、絵ヅラ的にはますます地味になっているような。男性キャラに案外シブいかっこよさがあるので、女性向きにプッシュするってのもありかもしれないなー。

【雑誌】ヤングチャンピオン 10/9 No.20 秋田書店 B5中

 新連載、吉沢緑時「ざんねんななこ、のんちゃん」が開始。隔号連載。身近な出来事の中に潜む恐怖をギャグにするという感じの作品で、今回は自分の名前の漢字がどういう形だったか不意に思い出せなくなってしまってパニックになる女の子の話。「この作品の”画質の残念さ”は作者の意図的なものです」という注釈が入っているとおり、絵はなんか独特のタッチ。コピーを繰り返して線がかすれてしまったような感じとでもいいますか。質感としては珍しいけど、それが効果的であるかっていうと微妙なとこかなあ。

【雑誌】ビッグコミック 10/10 No.19 小学館 B5中

 画:はしもとみつお+脚本:九和かずと「築地魚河岸三代目」。次号で重大発表があるそうで「いよいよ三代目が○○○になるって噂が!?」とのこと。さすがにアニメじゃないだろうし、やっぱドラマですかねえ。あまりドラマ向きって感じはしないですが。まあとりあえず次号での発表を待ちます。

【雑誌】漫画サンデー 10/9 No.38 実業之日本社 B5中

 画:こせきこうじ+作:天願大介/高津祥一郎+原案:BEGIN「オバー自慢の爆弾鍋」が連載開始。戦時中の不発弾を加工して作られた鍋、通称「爆弾鍋」を使って、沖縄在住のおばあちゃんがみんなを幸せにする料理を人々に振る舞うハートフルストーリーといった内容。手堅い人情モノになりそうな雰囲気。

 あと今号ではもう1本新連載があって、内田春菊「イケガヤ・アフィオセミオン・ルーム」が開始。「この雑誌に内田春菊が出てくるとは……」とちょっと驚いたけど、よく考えてみると元々この人はオシャレ系雑誌専門作家というわけでもなく、俗っぽい雑誌にも描く人だったんで驚くには当たらないかな。内容のほうは、内田春菊が東京大学で教えている脳科学者の池谷裕二氏と一緒に、お勉強的内容を面白おかしく、かつ分かりやすく伝えるといったところ。

 新連載2本は「オバー自慢の爆弾鍋」はBEGINとの、それから「イケガヤ〜」は東大と内田春菊とのコラボ企画ということで、あんまり従来の漫画サンデーっぽい感じではない。なんか新しい要素を取り込もうとしているんですかねえ。

【雑誌】コミック・ガンボ 9/25 No.37 デジマ B5中

 路みちる「ぼうえいえにっき」がかわいい絵柄のわりにシリアスな展開に。着々と人間に成り代わって行こうとするタコたちに対して、主人公・ハルオの幼なじみ少女・マフユは敵意を抱く。しかしすでに父母を事故で失い、その代わりに父母になりすましたタコと一緒に暮らすようになっていたハルオは、マフユの行動で再び家族を失うことを拒み……といった感じ。仲良しだった二人が、どちらもやむを得ない事情で意見を異にせざるを得なくなってしまうという状況が切ない。絵もいいしお話的にも盛り上がってるし、この調子で行くとけっこういい作品になりそうだなあ。


9/21(金)9/24(月)……ロザリオでおじゃるよ

▼4日分をひとまとめで。「どんだけ手抜きなんじゃー」と思われるでしょうが、まあこれでだいたい実際の日付に追いついたんで(まだ完全じゃないですが)、これからは通常のぺースでの更新に戻していけたらいいなあ……とか思ってます。が、仕事はまたちょいと忙しいのでどうなりますことやら。
(書いた日:2007/09/26)

【雑誌】コミック電撃大王 11月号 メディアワークス/角川書店 B5平 [Amzn]

 あずまきよひこ「よつばと!」。載ってて安心の面白さ。牧場に行った楽しさは、帰宅後も継続中。これだけ楽しそうにされると、むやみやたらと牧場行きたくなりますな。あらきかなお「乙女はお姉さまに恋してる」。みんなで海に行くというお話。最近のこの作品ではやっぱり貴子さまが出てきたときが一番心トキめくなあ。今回は海で一緒になって楽しく遊んでてえかったです。

【雑誌】コミックハイ! 10月号 双葉社 B5平 [Amzn][定期購読:Fujisan

 こいずみまりの新連載「みずほアンビバレンツ」が開始。パッと見は超美少女。しかし中身は正真正銘男の子であるみずほが巻き起こす、ドタバタコメディといった感じの出だし。兄がみずほにベタボレであるため、みずほを敵視する転校生少女も登場するが、彼女とみずほの間には過去になんかあった気配……というヒキも。物語はノリ良く始まっており、なかなか楽しそうな感じ。

 私屋カヲル「こどものじかん」。自分がりんに抱いている感情は恋愛とかではなく、父が娘に向ける感情と同じ類のものだとすることで、自分を納得させようとする青木。しかしその子供扱いは彼女を傷つけることにもなり……。青木先生は真摯でいい人だとは思うけど、頭が固いし、ちょっと配慮の至らぬところもある。まあ、りんの好意を素直に受け入れちゃうのも問題はあるけど、もう少しうまくはぐらかせないもんかなあと思うこともしばしば。これが今後、物語、そしてりんたちにどんな影響を及ぼすか気がかりなところです。

 かがみふみを「まちまち」。ほっぺへのキス以来、キスすることばかり意識するようになってしまった二人。今回もおそろしく甘ずっぱいなあ……。あと二人とも少しずつ階段を登っていて、ラブラブ度も高まりまくっている。若いって素晴らしい。

【雑誌】ヤングマガジン 10/8 No.43 講談社 B5中

 宮下秀樹「センゴク」は第1部完結まで、今回を含めてあと3話とのこと。信長の覇道が大詰めを迎え、秀吉も出世して、それに使えるセンゴクも充実の表情を見せる。なかなか達成感のある展開。すでにけっこうきれいにまとまってるけど、残りの2回はどうするんだろう。ちょっと回数的に本能寺までは無理そうだけど。本能寺→秀吉の天下統一は第二部かな。

 阿部秀司「エリートヤンキー三郎」。地方ローカルTV局で人気タレントとなった河井が、局の一大イベントとして25時間テレビにチャレンジするという内容。とにかく経費を安く上げるため、徳丸高校のメンツを駆り出し、自分が出ずっぱりで大活躍する様子が面白い。河井は普段はダメなようでいて、意外とマメだし才能もある。やっぱ河井メインの話のほうが面白いとは思うんだけど、彼が主役にするとこの味は出ないような気はする。

 蓮古田二郎「しあわせ団地」。夫婦が日記をつけることにチャレンジするが、結局は例によってしょぼしょぼな結果に終わる……という話。日記を書こうとしたはいいけど、結局は書くほどのこともなく、無理に細かいこと書くとむなしい気分になるだけという夫婦の現実に泣き笑いといった感じ。今回のネタはけっこう好きです。

【雑誌】ビッグコミックスピリッツ 10/8 No.43 小学館 B5中

 葉月京の読切「災厄ハニー」が掲載。オナニー断ちして勉強に専念しようとする主人公だが、彼にだけ見える守護霊が、すごくかわいくてセクシーな女の子で、彼女の誘惑に悶々として勉強が手につかなくなって困っちゃう……というちょいエッチ系コメディ。女の子キャラをかわいく描いて、お話も軽いノリできっちりまとめてて手堅い。青年誌のちょいエッチ成分注入要員としての安定感、熟練度、完成度は本当に高い。エッチ系は絵のトレンドの移り変わりが激しく、陳腐化しやすいジャンルだけど、キャッチーさを維持しているのも大したもんだと思う。この人は働き者だなあと感心します。

【雑誌】週刊少年ジャンプ 10/8 No.43 集英社 B5平

 池田晃久「ロザリオとバンパイア」。2008年1月よりアニメ化&ジャンプSQ.で連載開始を記念して、こちらに出張掲載。これまで読んでなかったけど、要するに人間の少年と、妖怪の少女たちのドタバタハーレムラブコメという感じですか。自分としてはまずまず好きなタイプかなー。とりあえず明るいラブコメは好きなんで。

【雑誌】LaLa 11月号 白泉社 B5平 [Amzn]

 津田雅美「eensy-weensyモンスター」は最終回。最後は葉月と七花の二人が正式におつきあいを始めてハッピー・エンド。これまで人畜無害なかわいい娘さんっぽいところが強かった七花だが、つきあい始めて新たな顔も見せるようになる。彼女が王子様である葉月をあたふたさせてる様子が面白かった。この作品はキャラも、ラブコメの進展も見てて楽しかったし、シンプルながらも威力絶大な画面構成も非常に良かった。今年読んだ少女漫画の中では、個人的にはイチオシクラスの作品。単行本は全2巻で新春発売予定とのこと。未読の人は2巻発売のタイミングあたりでまとめ読みしてみるといいんじゃないでしょうか。

 田中メカ「キスよりも早く」はすごくラブラブ。今回は先生、文乃、鉄兵たちでキャンプ。その旅行先で、バッタリ文乃に恋するバレーボール部同級生男子に出会っちゃって、先生との関係がバレやしないかと文乃はキョドりまくる。まあそんなわけで先生のライバル男子もからんで、ドタバタ展開されるラブコメ模様がかなり楽しい。毎回非常にアッツアツでいいです。

【雑誌】純愛果実 11月号 光彩書房 A5中 [Amzn][定期購読:7andyicon

 Cuvie「EASY LOVE」中編。つきあうようになった彼氏彼女だが、実験として、彼氏が別の女とやるように仕向けてみる……というようなことをやっている。なんだか次回は彼女側が別の男とやる実験をするっぽい。そっちのほうが好みなシチュエーションではあるので、次の回に期待。いや、今回も十分読ませるしエロくもあるんだけど。

 にゅーABは純愛果実初登場「個人教室」。かなりオバカなツンデレお嬢様が、婚約者である担任教師がほかの女の子と親しくするのにやきもち焼いて、ほかの生徒を別室に閉じ込める……という暴挙をしでかす。そこまでして先生の気をひこうとするお嬢様がけっこうかわいかったり。閉じ込められた生徒からすればはためいわくではありますが。藤坂リリック「コドモじゃないってば!」は、ロリ巨乳娘さんがけっこうかわいい作品。パイズリも可能なおっぱいが柔らかそうでええ感じ。

【雑誌】COMIC LO 10月号 茜新社 B5平 [Amzn]

 巻頭カラーは東山翔「Autumn Leaves」。秋の湖畔で少女と和み、エッチなこともする。滑らかな感触の絵柄が見ていて気持ち良い。おおきめのYシャツに身を包んだ少女の姿がキュートでいい。いさわのーり「ナイショの観察日記」。めがねっ娘と学校の用務員のバイトのお兄さんが学校でエッチ。おっとりした顔つきの女の子が、ほのぼのする好ましい雰囲気。わりと和む作風です。ほかまみつり「病欠めるとだうん」は、いつもながらおっぱいぷにぷにした少女さんがカワイイです。絶対的な質量としてはそれほどでもないが、体のちっちゃい娘さんについていれば十分巨乳。大きいの好きな自分にとってはグッとくる。あと体のあちこちがすごく柔らかそうに見える質感もいい。

 うさくん「マコちゃん絵日記」はエロなしのほのぼの路線だけど、細かなギャグとかは相変わらずのキレ味で面白い。とくに今回は、マコちゃんのおともだち・聖羅ちゃんのママが、フリフリ服を無理して着ようとするシーンがアホすぎて良かった。ラストでおばちゃん側のちょい寂しい事情を描いて、ちょこっとだけしんみりさせる演出もなかなか。


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