11/10(月)……裸ぶらつき
▼未読物
【雑誌】プリンセス 12月号 秋田書店 B5平
【単行本】「スクナヒコナ」1巻 南Q太 祥伝社 A5 [bk1][Amzn]
【雑誌】ヤングキング 12/1 No.23 少年画報社 B5中
佐野タカシ「イケてる2人」が心温まるええお話でございました。佐次の家でリフォームの話が盛り上がり、その図面に小泉の部屋が……。うーんアットホーム。ただのお色気サービス漫画ってだけじゃなくて人情味もたっぷりないい作品だと思いますよ。それから吉野ケイイチ「チキンデイズ」は、小松と成田の恋愛模様が混迷してしまってタイヘン。とか思ってたら次号で最終回とのこと。名残惜しくはあるが、爽やかに終わりそうな雰囲気。
【雑誌】ビッグコミック 11/25 No.22 小学館 B5中
作:鍋島雅治+画:はしもとみつお「築地魚河岸三代目」。今回は素人が自宅で干物を作るための方法が紹介されててけっこう勉強になった。脱水シートを使えば、外気で干さずに冷蔵庫でも作れたりするんですな。岡崎二郎「アフターゼロNeo」では、久々に「ファミリーペットSUNちゃん!」のサンちゃんが登場。サンちゃんが50年前にお世話になっていたおうちのエピソードを描いた、しんみり心温まるお話。ところで今号には第53回小学館新人コミック大賞の第2次・第3次審査結果が掲載されてたんだけど、そこで名前が出てた古屋弘夢って、やっぱり「もんもんアカデミー」とか「そのまんまXX」とかを描いてたフルヤヒロムなのかなあ。
【雑誌】ヤングマガジン 11/24 No.50 講談社 B5中
3号連続で克・亜紀「ラブ♥らっきぃ」が掲載。それまで何をやってもツイてなくて、美女から告白されても実はそれが美人局だったなんていう生活を送っていた男がお見合いパーティに参加。そして付き合い始めた女性が、最初はずっと顔を隠し続けていたけど、実はアイドルだった……というなんかすごいお話。もちろんとてもご都合主義なお話なんだけど、個人的に克・亜樹だとそれは許せる。ていうかこれこそがこの人の味なんだと思う。馬場康誌「空手小公子 小日向海流」は軽量級の決勝戦が終了。ここしばらくの展開はとても読みごたえがあって面白かった。そして次に真打ち武藤も登場。まあ主人公は海流なのでそっちのほうが真打ちだったのかもしれませんが。「はじめの一歩」の一歩と鷹村みたいなもんか。
【雑誌】ビッグコミックスピリッツ 11/24 No.50 小学館 B5中
久々に作:川崎ぶら+画:秋重学「愛と青春の成り立ち」が掲載。やっぱり秋重学は川崎ぶらと組んだときが一番面白い。今回はバンド話はあんまりやってないけど、主人公がセックスをするべきかしないべきかに悩む青臭さはいい感じでございました。のりつけ雅春「高校アフロ田中」が巻頭カラー。17歳の誕生日を迎え、なんで自分がモテないかについて思い悩む田中。そして出した結論にはちょっと驚き。連載の根底を揺るがすような大展開。……ってほどでもないか。あと今号ではもりやまつるがK-1 WORLD GP2003開幕戦のレポート漫画を描いている。彼の初期作品である「天上天下唯我独尊」をちょっと思い出した。それにしてもこのボブ・サップは似てないなあ……。
【雑誌】週刊少年ジャンプ 11/24 No.50 集英社 B5平
尾田栄一郎「ONE PIECE」。空島編はこれで決着かな。空島編になってから、ていうかアラバスタ編もそうだったと思うけど、このところキャラが多くなりすぎてお話が見えにくくなってきていたように思う。この機会にいっぺんそこらへん整理して仕切り直してくれるとありがたい。河下水希「いちご100%」。新キャラのちなみはわりとどうでもいいが、今回はちょっとやきもち焼き気味な西野さんがええ感じでした。
和月伸宏「武装錬金」は毎度いい感じ。今回から斗貴子がカズキたちの学校に編入。賑やか賑やか。妹ちゃんもいいこちゃん的美少女キャラかと思ったらいい味発揮してるし。それぞれのキャラの行動原理がちょっとずつヘンで、いちいちキャラが立ってるあたりがブラボー。読切の西公平「KING CRIMSON」はけっこうよくできてた。いろんな兵法書の知識を頭に詰め込んでそれを試す機会を求めていた少年が、戦国の世にふっとばされてその知謀を発揮して活躍するというお話。力ではなく知恵で人を動かして勝負する駆け引きがなかなか面白い。絵のほうも冨樫義博風味で整ってて完成度は高い。
【雑誌】メガプラス Volume2 コアマガジン B5平
すえひろがり「CAGE」。直接的なセックスはせずとも、からめてからじわじわ攻めて、露出プレイを駆使しながら淫靡なムードを高めていく腕前はさすが。先を急がず小出し小出しにして焦らすあたり、大人の味ですな。みずきえいむ「Trick or Treat」。ハロウィンの日に女の子が顔は隠しあとは裸で、好きな男の子に迫る……というお話。恥じらいっぷりが可愛らしくてなかなか良かった。みかん(R)「わたしのきもち」。相変わらずいい絵でビターなお話を描いてます。PONPON「Favorite Sailor!!」。ジェームスほたてに似た雰囲気の絵柄。この手のピチピチした瑞々しい絵柄は好み。
11/9(日)……しゅー、ギーンギーン
▼衆議院議員選挙に行ってきました。小選挙区は民主党の候補に入れようかな〜とも思ったんだけど、ウチの選挙区の候補者はテーマソングが素敵なのでやめときました。で、案の定落選してました。ぱぱぱぱーやーん。
【単行本】「さくらん」 安野モヨコ 講談社 B6 [bk1][Amzn]
お見事ですなあ。安野モヨコって漫画うまいよねーとしみじみ思わせる一作。江戸時代の色町、吉原で生きた一人の女の物語。長じてきよ葉と呼ばれた遊女の人生を、禿(かむろ。遊女の付き人的な小娘)のころから描いていく。さすがに女性向け漫画でバリバリ鳴らしてきた実力派の作家だけあって、おんなの描き方がすごくうまい。向こうっ気が強いじゃじゃ馬・きよ葉が、だんだん美しく成長していくさま、そのはねっ返りな気性、そして女としての心根、遊女であることの喜び哀しみを物語の中に織り込んで鮮やかに描き出す。凜としてキレのいい作風がたいへん粋でとてもカッコイイ。キリリと引き締まったお話作り、華麗な画面構成はいちいち打てば響くようで、読んでて気持ちがいい。木口が紫で塗られた造本も雰囲気があって良い本です。
【単行本】「ユキポンのお仕事」7巻 東和広 講談社 B6 [bk1][Amzn]
安定して楽しい作品。「〜ニャ」というしゃべり方の似合わない働き者のネコのユキポンと、飼い主っていうかルームメイトのアケミちゃんの日々。個人的にはカバレースの話がけっこう好き。何が好きかというとカバの造形が。東和広は太めのもっさりした動物が良いと思う。あとこの巻では、ときどき登場する漫画家・イボンヌ周作先生の作中漫画「玉なしゴロー」が読めるのがちょっとうれしい。初版本にはユキポンシールも付いている。
11/8(土)……秘密の濃い一太刀
【雑誌】近代麻雀オリジナル 12月号 竹書房 B5中
「イッパツ危機娘」とかの原田重光が読切で登場。「麻雀お嬢なつみ」。表ではギャル雀のメンバーとして8ケタの借金を作ってしまうほどの超ドヘボだが、裏では無敵を誇る「お嬢」と呼ばれる女性雀士が主人公。1ページめから敵方のバイニンが「…そんな…私の”全裸打法”が破られるなんて……」とかいってて、かなり脱力系なノリ。そして彼女が今回挑むメインの勝負は、お立ち台打法の使い手であるバブル時代の生き残りのボディコンギャル3人! ベタで下らないけどこういうのはけっこう好き。イロモノ企画系の2本。赤峰亮介「東風荘の鉄人」ではバビイこと馬場裕一が東風荘に降臨。キャラ作りが濃いなあ。打ち筋もあんまりよく知らないけど面白げな感じ。新人漫画家である城埜ヨシロウがギャル雀のメンバーを引っかけろと厳命されている「ウラセン」もまたタイヘンな状態。作家さんをいじるなあ。女の子をホストクラブに連れてったり、絶対原価割れしてそう。
【雑誌】FEEL YOUNG 12月号 祥伝社 B5平
安野モヨコ「東京番外地」が面白い。息苦しく読みごたえのあるドラマ展開。今回は団地内の現実をグラグラ揺さぶってきて怖い内容だった。今さらながらこの人は漫画うまいっすね。明るいのも暗いのも。宇仁田ゆみ「トリバコハウス」は連載再開。自分を束縛していた男から逃れた専門学校事務員のおねえさんミキは、生徒の鎌谷のおかげもあってだいぶイキイキしてきた。不幸ぶりが薄れてきてだいぶ安心して読める。IKARING「しまいもん」は天然系のギャグがバッチリ決まっててとても楽しい。いつもの姉妹のやよいのほうがいきなり「目が腐りそうなのよ」と激白。周囲にオッサンしかいなくて、いい男観賞を強烈に欲する彼女のために合コンが企画される。そして呼ばれてきた男前たちがみんな原哲生ライクな激濃ぶり。通常のIKARING女性絵柄と、筋骨隆々タッチの男たちのコントラストが妙におかしい。ノリも軽快だし、いいギャグセンスしてますわい。
【雑誌】YOUNG YOU 12月号 集英社 B5平
うーむ。今回は羽海野チカ「ハチミツとクローバー」が「とじこみ別冊まんが」という形で掲載されている。えーと要するにこれはハチクロ本編が本誌よりサイズの小さい綴じ込みになってて、切り取り線に沿ってハサミで切って取り外せば、この号の応募者全員サービスであるバインダーに挟み込めるというもの。別にバインダー自体については否定しないけど、これハッキリいって読みづらいよ……。切り離すの面倒だし、本誌より判型が小さくてA5サイズだし。せっかくB5雑誌買ってるんだからB5で読ませておくんなさいよ。中身の作品は問題なく面白いだけによけい残念。
武内直子「姫と王子とプチ王子のばる〜んぱ〜んち!!」。なんか姫たちが息子を名門幼稚園に入れようと画策中。んでもってその中で冨樫義博が「原稿を徹夜で上げ願書を徹夜で清書して」「一睡もせず朝7時半に幼稚園へ」行って、受付番号1番をゲットするというシーンがあるんだけど、これ「HUNTER×HUNTER」ファンの人は複雑な気分なんじゃないかな。願書を清書してるひまがあったら原稿を清書しろと……。坂井久仁江「スイート・ビターホーム」は複雑な事情のご家庭のドラマをしっかりまとめたホームドラマ。母親が突如、新しい父親との結婚を決めてしまいとまどう娘さんのお話。終盤で急展開もありドラマチック。あとクールな目つきの娘さんが美人さんになりそうでいい感じだな、と。
【雑誌】COMIC夢雅 12月号 桜桃書房 B5平
奴隷ジャッキーが夢雅初登場。今回の「ラブ・レター」は、クールで厳格な生徒会長の意外な側面を、彼女にラブレターを出した少年が目撃するというお話。今回はANGEL倶楽部でやってるときと比べると、わりとフツーにエロ漫画している感じ。でもやっぱりこの人のもちもちしたボリューム感のある肉体描写は魅力的。 氏賀Y太「真・現代猟奇伝」は女子高生コンクリ詰め殺人事件編が最終回。非常にドス黒い気分になるお話だったので終わってホッとした。こういのは一般読者よりも、むしろ犯人の人たちに読ませるといいんじゃないすかねえ。ダーティ・松本「エロ魂!」は、またしても大物登場。村祖俊一である。実は村祖俊一作品はあまり読んでないのでよく知らないが、ダーティ・松本がこの作家をどのように描くかは楽しみ。なお単行本第1巻については発売が11月8日→18日に延期されたようです。
【単行本】「秘密の恋人たち」 犬丸 松文館 B6 [bk1][Amzn]
表紙絵の雰囲気がなかなかスタイリッシュでいい感じだったので購入してみたボーイズラブ系の単行本。細くて品のいい線と、淡く柔らかい塗りが印象的。そういう絵で描かれる美少年たちはなかなかかわいいものです。お話的にはもう少し押しが強いほうがいいかなーという感じはする。事件もあまり起こらないし三角関係とかもないし。でも全体の雰囲気は良好。かわいい男の子二人が仲良しこよしで寄り添っているさまは一片の絵として美しい。
【単行本】「乙女先生の個人授業」 電光石火轟 キルタイムコミュニケーション A5 [Amzn]
あ、そうか。これ持ってたわ。1994年にフランス書院コミック文庫で出ていた単行本の復刻版。続編として「乙女先生の誘惑授業」がある。新任の女教師が身体を張った授業で学園に巣くう悪を撃退していくというお話。おなじみの安彦良和風タッチのエロ漫画で、意外とエロシーンは少なめでアクションシーンが多め。この人のむやみやたらとハッタリの利いた作風は好き。なおこの単行本の最後のお話は途中で終わっているので、「誘惑授業」のほうもちゃんと出してほしいもの。判型が大きくなったので電光石火轟ファンはこの機会に購入し直すのもいいかも。
11/7(金)……子女抑えてのレガッタ
▼アニメダイエットに関する覚え書きのページを一部改稿。今までもときどきちょこちょこ手を入れていたんだけど、今回はわりと内容的に重要かと思ったのでこちらにも。で、改稿内容ですが、「ためしてガッテン」の「間違いだらけの運動法」によると、「有酸素運動は20分以上連続してやらないと脂肪が燃えない」という説の「20分以上」という数値にはさほど根拠があるわけでもないらしいので、その記述を反映したものにしてみました。なんでも8〜10分程度の有酸素運動をこま切れにやるのでも効くっぽい。要するにトータルでいっぱいやるってのが重要みたいな感じですな。
▼まあトータルで長時間有酸素運動をやること自体は間違っちゃいないっていうか正しいし、それを毎日実行するモチベーションを維持するためにアニメを利用するのは有効な手段なので(とくにオタクにとっては)、やること自体はとくに変わるわけじゃないんですが。第一アニメ見ながらやる場合はこま切れでやるほうが面倒くさいし。あ、でもこま切れでいいなら朝1本分踏んで夜になったもう1本踏むとかいうやり方もあるかな。ちなみに上記の「ためしてガッテン」のページでも踏台昇降は推奨されてますよ。老人が寝たきりにならないようにするための筋トレ法としてだったりしますが。
【雑誌】コミックバンチ 11/21 No.49 新潮社 B5中
柳川喜弘「咲いて孫市」。武家においてはしょせん長男のスペア、厄介者でしかない妾腹の三男として生まれた孫市。お江戸屈指の槍の使い手なれど、その力を発揮することもできず悶々としていた彼が、とある火事をきっかけとして町火消しに転身。そこで己を輝かせていくという時代物の作品。前作の「眠狂四郎」は原作付きだったけど、こちらは柳川喜弘オリジナル。力感あふれる達者な作画の持ち主で、漫画的技量も十分ある人だけに、オリジナル脚本でどういうものを見せてくるか楽しみ。
【雑誌】MUJIN 12月号 ティーアイネット B5平
甘詰留太「特別授業」はナタデココとかプリンとか、そういうぷるぷるしたものを口に入れることに至上の快感を見出す女の子のお話。要するに口が性感帯なので、行われるプレイも全部口。薬で舌の感覚を鋭敏にしてそれをねぶるプレイとかすごくいやらしー。よく考えてみると服さえ脱がないにも関わらず、エロさは通常の脱ぐ漫画以上。この人の場合は濃いめの絵柄と密度の高いエロシーンだけでも十分人気をとれそうな実力を持っているのに、ただやるだけ漫画に終わらず、毎回ストーリーでも工夫を凝らしてくるところが素晴らしいと思う。現在のエロ漫画界のトップランナーの一人だと思いますよ。
板場広し「せらせら」は新連載。女ばかりのアパートの新しい管理人になったにーちゃんが、美女に囲まれてウッハウハな日常を送るという漫画。描写の思いっ切りが良くて、スカッと明るくエロいことやってるさまが見てて楽しい。小暮マリコ「夏のおわり」。田舎の町で一緒に暮らした年上の女の子。兄は彼女を見捨てて東京に出ていき、自分も恐らくそうするだろう、そして彼女もそれを見据えている。優しいけれども切ないお話。でもしっかりエロもこなしてて芸達者なところを見せつける作品。
ところで今回は目次の作者コメントで、甘詰留太の「かわいい少女にフェラチオしたいです。なんで少女にはチンコがないんだ…(涙)」っていう言葉と、ゴブリンの「今月は収入が無い」「ソーセージパンでいいや、食いてェ…」という言葉に申し訳ないけどちょっと笑ってしまった。
【単行本】「史上最低のレガッタ」1巻 塀内夏子 講談社 B6 [bk1][Amzn]
どこも持て余すようなハズレ者の少年たちを集めた特殊更正施設。そこで囚人、つまり少年たちに課せられる更正プログラムはずばりレガッタ。9人一組のチームを組んでレガッタやらせて更正させるという、なんかおめでたいプランをぶち上げたおえらいさんがいたらしいのだ。その施設に入れられた面々が、少年院から出る日を目指してレガッタに精を出すという物語。マラソン漫画の「ROAD」はどこのチームからもあぶれた面子で更正された駅伝チームという設定だったけど、こちらもハズレ者同士が協力しあって一つの目的を目指すという点は共通している。
正直なところこの作品については最初はいまいちノレなかった。状況が特殊すぎるし、9人という構成は個々のキャラの名前を記憶しづらい。あと緊張すると大便をもらしてしまう主役格の小仲居ミチオ少年とかも、ビチグソはねえだろうという感じだった。でも回が進むにつれてだんだん面白くなってきている。塀内夏子らしくレガッタのテクニック的な部分を無理なくお話の中に入れ込んでて分かりやすい。あとレガッタという競技が特殊なのは、船を漕ぐメンバーが進行方向と逆を向いているという点。そういう制約があるだけに、通常のスポーツ漫画とは画面構成が異なってくる。でもそういう競技だってことを意識させずに、違和感なくするーっと読ませちゃう技量はさすがベテラン、うまいものだなと思った。
【単行本】「おとぎのまちのれな」4巻 はっとりみつる 講談社 B6 [bk1][Amzn]
おとぎのまちの夏祭り。れなは周囲の策略もあって強引にミスコンに出させられて、大騒動の元となってしまう。この巻もわきゃわきゃ賑やかにお話は展開。そしてれなをはじめとして、健康的なお色気サービスがてんこ盛り。むちゃくちゃ過激な描写ってわけでもないんだけど、見えそで見えないようででも、ちょっと見えるってな感じのギリギリラインをつっつき続けてて、妙にHごころを刺激してくる。れなは乳も尻もいい感じのボリュームに育ってていい。細すぎないところが好みであります。
【単行本】「ザードルマニア」 KASHIみちのく 平和出版 A5 [Amzn]
ももがはじけてぶどうがゆれる! この単行本もそんな感じで、乳が派手に揺れ、汁が盛大に飛び散る頭悪そうな漫画でいっぱい。なんていうかこの人の作品には陰が全然ないのがいいです。ただひたすらおめでたい。乳がばいんばいん揺れて、液がぴゅーぴゅーしている様子を見ているだけで、なんだか陽気な気分になってくる。特殊な作風だと思うし、女の子も独自のかわいさがある。ゆでたまごみたいにつるりんとした顔立ちとか。初期のころのようなむちゃくちゃな漫画はなくなってきてるけど、陽気なノリは変わってないです。見てて楽しいエロ漫画。
11/6(木)……あ、バンドギャル
▼未読物
【単行本】「さくらん」 安野モヨコ 講談社 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「ユキポンのお仕事」7巻 東和広 講談社 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「デッド・トリック!」上下巻 華倫変 講談社 A5 [bk1:上/下][Amzn:上/下]
28歳にして夭逝した特殊作家・華倫変が描いたミステリーものの中編。長らく未単行本化だったが、2000年の連載終了から3年以上が経過し、ようやくまとまってくれた。このお話は人格ぶっこわれ気味の科学捜査官である徳川徳子さん、それから凡庸な刑事のである一森、そして幼女趣味の変態だけど凄腕の畠山。この3人が難事件を解決していくというお話。トリック自体はハッキリいって大したことはない、と思う。でも読んでて面白いのが華倫変らしいキャラクターの異常な行動。徳子さんはヒマだからといってアリやハチをつぶしてウヒウヒいってるし、一森は妙な妄想膨らませてアツくロマンやらを語りまくっちゃうし、畠山は幼女をビデオで撮影したりしてるし。各所にちりばめられた毒をウヒョウヒョ喜びながら読んでいくべき作品でありましょう。
でも正直なところ、華倫変作品の中ではおそらくこれが最も大人しい作品ではないかと思う。推理モノで探偵や刑事がぶっ壊れてたり毒舌だったりすることは、珍しいわけではなかったりもするし。ありていにいっちゃえば、彼の作品の中では凡作の部類に入るし、あとがきで華倫変がこの作品の単行本は出し渋っていたようなことが書いてあったけど、それもうなずけないわけじゃない。ただやっぱり、この不思議にひん曲がった空間、空気というのは華倫変独自のものだったと思うし、特殊で稀有、惜しい才能であったことは間違いない。ただあっという間に読者に強烈な印象を残して呆気なく消えていった作家としてのありようは、なんだか華倫変の作風に似つかわしかったような、そんな気もする。
【単行本】「アバンギャルド夢子」 押見修造 講談社 B6 [bk1][Amzn]
少女はちんこの夢を見る。どうしても男性のちんこが気になって気になって、でも男とSEXしたりする勇気はない。そんな少女・夢子がとった行動は、学校の美術部に入部し、そこの部長である本田くんにヌードモデルになるよう強要することだった……という物語。この作品、なかなか面白いです。描いていることは妙なんだけど、やけに情熱にあふれている。ちんこが気になる→見たい→その姿を描き止めたい→そして……と突っ走る夢子のやみくもな姿勢がディープインパクト。ちんこ即エロスというふうには結びつかず、とにかく内なる衝動をなんとかすべく、観察したりスケッチしたり絵の具を塗りつけたりするさまが妙に楽しい。あと絵もけっこう好きで、技術的に卓越してるってタイプじゃないけど引きつけられるモノは確かにある。この表題作のほか、気の弱い少年の魂が夜な夜なハエになって好きな女の子の元へ飛んでいくという読切「スーパーフライ」も収録。こちらはラブコメ的な風味もある。けっこう期待をかけてみたい新鋭であります。
【雑誌】モーニング 11/20 No.49 講談社 B5中
菅原雅雪「暁星記」は第3部が終了。このパートはヒルコたちよりも上位にいる観察者たちの存在が明らかになり、お話が大きく動いた。この展開には違和感を抱いた人も多いと思う。個人的にも、オリジナルで大きな世界観が作られていく様子に期待していたので、「指輪物語」からの名前転用が多かった点は夾雑物がまぎれこんだような印象もあり、ちと気になった。ちなみに第4部は「激闘」というタイトルが冠せられており、かなり激しい展開が予想される。第3部で見せた転換がどういう効果を発揮するか、その成否は第4部にかかっている。というわけでやっぱりこれからも期待はしております。うめ「ちゃぶだいケンタ」。最近サトチンのために奔走するケンタがカッコいい。彼はいい具合に成長しているし、作者も作画力がますます向上していていい具合になってる。次号以降なるたるちゃんがどう出るかも気になるところ。ところで三田紀房「ドラゴン桜」に出てくる、後ろ髪がツンと立った女教師な人、なんか正面から見ると凄いなーと思う。弁髪みたいで出てくるたびに笑ってしまう。
【雑誌】ヤングサンデー 11/20 No.49 小学館 B5中
平松真「ワンテク」後編。鉄工所とかそういう職人的世界を舞台にしたお話はわりと好み。もう少し加工技術的な要素に突っ込んでほしかったような気もするけど、読切だとそこらへんは仕方ないかな。
【雑誌】ヤングジャンプ 11/20 No.49 集英社 B5中
遊人「学園天国」。同僚の女教師な人が主人公の想い出の君だったことが判明。このネタではもう少し引っ張ってくるかと思った。それにしても今回の扉ページの女生徒の登校シーン、さりげなく普通に猫耳娘がまじってたりしますな。さすが遊人先生。あと今号では高橋ツトム「スカイハイ」の劇場版公開を記念して、和田ラヂヲ、漫・F・画太郎、菊島高志朗、おおひなたごう、亜太川ふみひろ、川口憲吾、佐藤まさき、施川ユウキが「スカイハイ」パロディ漫画を1ページずつ描くという特別企画もあり。
【雑誌】週刊少年チャンピオン 11/20 No.49 秋田書店 B5平
ありゃ。桜井のりお「子供学級」がひとまず最終回。ロリな外見の女教師が問答無用で暴れまくる姿はけっこう面白かったんだけど。最終ページには「梅が咲く頃、会えるかも?」と再登場の可能性も示唆。私としても復活希望でやんすよ。佐藤千江子の読切「忌まわれ薬師 〜幻想医療奇譚〜」は、日本の中世が舞台で、薬効のある自分の血を使って病や怪我に倒れた人を救って歩いている薬師の少年の物語。お話としては断片的でイメージ先行のきらいがあり、この尺だとちとこなすのがつらい設定かなーとも思うけど、濃い目の絵柄とハッタリの利いた展開は悪くない。そのうちまた何か描いてほしい。
【雑誌】コミックPOT 12月号 メディアックス B5平
長谷円「交姦接待」は、奴隷調教されている美人秘書が、取引先の男たちを肉体接待。たっぷりした肉付き、密度の濃い凌辱シーンとしっかりエロいです。白黒のコントラストの利いた絵柄も達者。九巴昭彦「Sweet Home」。義母と息子モノ。シンプルで滑らかな描線が魅力的。EB110SS「中学ランキング生活」は、インターネットでのランキングを上げるため、エロ写真をモノにしようと頑張る女の子のお話。ランキングに一喜一憂してどんどん過激なことをしてしまう必死さがなんかかわいい。しろみかずひさ「電気夢想花」は最終回。悲壮かつ美しく、愛の物語を締めくくった。「眩い」に「みっともない」というフリガナをつけるあたりにも、しろみかずひさ独特の美学ってものを感じさせます。単行本にまとまってほしいところだけどどうかなあ。
11/5(水)……グレイビークレイジー
▼仕事が終わって帰宅途中、東急田園都市線とJR横浜線の乗換駅である長津田の出口が、電柱倒壊のため封鎖されててちょっとビビった。思わず野次馬してきたけど、確かにいい感じで倒れてました。いったい何がどうしてそんなふうになったんだろう……。
▼ガーン。Amazonに健康グッズやキッチン用品を扱うホーム&キッチンがオープンですと。もともと調理器具は興味のあるジャンル。さらに最近健康オタクになりつつある自分としては、なんか余計な出費をしてしまいそうな気配。でもこーいったもんは、たいてい楽天かなんかで探したほうが安いんだけどね。
【雑誌】コミックフラッパー 12月号 メディアファクトリー B5平
柳沼行「ふたつのスピカ」がアニメ化記念ということで巻頭カラー。宇宙飛行士で、かつてライオンさんが生きていたころ親友だった人物が学園を来訪。ライオンさんの過去が見えてくるいい感じのエピソードでありました。アニメのほうは第1話を見てみたけど、まあまあの出来。あまり動きの多い作品でもないし、このままのぺースで進んでいきそうだなとか思った。岡本一広「トランスルーセント 彼女は半透明」は5話めが掲載。今回は学園祭で、半透明少女の白山さんが劇のヒロインを演じることに。しかし彼女は透明病。舞台の上で透明になったらどうしようという不安が彼女にプレッシャーとなってのしかかる。前回あたりで白山さんもだいぶ吹っ切れて、今回でまた一つ前進。まだ垢抜けてはいないけど、しっかりお話を作ろうという意欲が感じられて好感が持てます。
【雑誌】ビッグコミックオリジナル 11/20 No.22 小学館 B5中
浦沢直樹「PLUTO」は3回め。刑事モノ仕立てでここまできてて、なかなかミステリアス。読みごたえあります。なお今月のコミックフラッパーの米沢嘉博のコラムの題材はこの作品だった。福本伸行「最強伝説黒沢」。ああ、なんか黒沢さん尊敬されてるよ……。もしかして本当に最強伝説が始まってしまうのか。ヒキの部分も笑えるしやっぱり面白い。
【雑誌】週刊少年サンデー 11/19 No.49 小学館 B5平
井上和郎「美鳥の日々」。前回のシリアスな展開を引きずっていたかと思いきや、いきなり女子泥レス編に突入。シリアスとお気楽の織り交ぜ方がグッドバランス。覆面レスラーが出てきてるけど、なんとなく正体は見えたような? でも個人的には、泥でグチョグチョぬるぬるなシーンがもう少しあるといいかなとか。泥レスのファンタジーってそこにあると思うんですよ。あと河合克敏「モンキーターン」はアニメ化情報が掲載。ちょっと絵も載ってるけど、うーん、これはあんまり期待できそうにないかなー。スポーツモノのアニメはただでさえ難しかったりするし。
【雑誌】週刊少年マガジン 11/19 No.49 講談社 B5平
現在この雑誌で一番アツいのは、間違いなく宗田豪「天才料理人味の助」だ。今回も肉汁至上主義に支配された凄い展開。ヤンキーあんちゃんに頼まれて奇跡のコロッケを作った味の助が、それを店頭でお披露目。というところでやってきたのは、あんちゃんのヤンキー友達一堂。みんなが売り出しの手伝いをするが、誰も買ってくれない。そりゃヤンキー兄ちゃんが大挙して「コロッケ喰え」っていってたら怖くてよりつかねえよなあ……。そんなときに一人の幼女がやってきてコロッケを注文。口に含むや否や「ピュピュ」っとあふれる「おいしいお汁」! なんだかもうタイヘンだ! そして勝ったと見るや、ライバル店の店員がいる前でうまさの秘訣をベラベラしゃべりまくる味の助。マネされるぞ。で、ラストは右側に味の助の1ページぶち抜きバストアップの構図が配置された見開き3連発。なぜかモブシーンの絵柄がやたらバラバラだったり、ツッコミどころ満載。前回突如食パンを貪り喰ったシーンとかもあんまり意味がなかったっぽいし。結果的に妙な面白さを発揮しちゃってて、どうしたもんだか……。とか思ったので真島ヒロ「RAVE」で乳のデカいねーちゃんを見て心を癒したりしてみました。
【雑誌】花とゆめ 11/20 No.23 白泉社 B5平
日高万里「ひつじの涙」が最終回。くっつくべき二人がくっついてハッピー・エンド。きれいな締めくくりでございました。樋口橘「学園アリス」。学園祭編はこれでおしまいかな。最近ラブコメ色がほんのり強まりつつある。ヒロインの蜜柑自体はそれを全然意識してないけど。終始かわいらしく作ってあってよろしいんじゃないでしょうか。
【雑誌】桃姫 12月号 富士美出版 B5平
THE SEIJI「試写室パラダイス」は、終電を逃したOLさんが先輩のススメでビデオBOXで一夜を明かすことにして、そこでちんこパラダイスな体験をするというお話。いつもながらボリューム感があってHでございました。OLさんの人の良さそうな表情も好印象。きらら萌「秋の味覚」は、若奥様が焼き芋屋さんとH。ヘンなところに芋がある……という奴ですか。奥さんは十分グラマラスで熟れた感じで、ヒトヅマスキーにはよろしい感じの作品。
島本晴海「ちゅ〜♥ぺっと」は、風俗嬢のイチゴちゃんに未練を残しつつも、前回部活の後輩と結ばれた主人公のHしまくり生活が描かれる。でもイチゴちゃんおよび彼のことを好いているめがねっ娘さんもまだまだ出てきそうで先は混沌。この人の漫画のラブラブHは密度が濃くてけっこう好き。ムサシマル「BROTHERHOOD」。一人暮らしをしているあんちゃんの許に、血のつながらない妹が押しかけてきて……というあにいもうとラブラブストーリー。この人のシャープで整った描線はやっぱり魅力的。女の子もしっかりかわいい。
【単行本】「目隠しの国」8巻 筑波さくら 白泉社 新書判 [bk1][Amzn]
安定して気持ち良い作品。まあこの巻については大した事件は起こらず、かなでとあろうを中心とした日常が楽しく展開。まあときどきしんどいこともあったりはするけれども、基本的にはハッピー。個人的には未来or過去が見える超能力というのを生かして、もう少しお話を動かしたほうがいいのではないかなーという気もすることはする。せっかくきれいな絵と、お話をまとめる力を持っているわけだし。
11/4(火)……腹筋の付近を布巾で拭き拭き
▼本日もミシミシ踏台昇降。アニメダイエットの項でも触れたとおり、踏台昇降後はいつも腹筋運動をしてるんだけど、なかなか下腹のほうが引っ込まないので最近は下腹部重視の奴に切り替えてみた。具体的にはこのページの下のほうにあるタイプのを試してみているところ。これまで下腹の腹筋はあんまり鍛えてなかっただけにけっこうキツい……。有酸素運動で汗をかいて、さらに脂汗をしぼり出してる感じ。でもキツいってことはそれだけ効いてるってことなんじゃないかなどと希望的観測。でも実際この方法に切り替えてから、こころもち下っ腹はへこんできたような気はする。最近ビールを控えているせいかもしれないけど……。
【雑誌】ヤングマガジンUppers 11/18 No.22 講談社 B5中
咲香里「やまとの羽根」が巻頭カラー。前作と打って変わってバドミントン漫画なわけだけど、けっこう面白い。しっかり努力・根性してるし、やまとが急成長している様子が伝わってきて達成感もある。それからスポーツモノではやっぱり新井英樹「シュガー」がとてもいい。冒頭のボクシングシーンのスピード感あふれる描写はむちゃくちゃかっこいいし、リンと中尾会長のキャラも見てて楽しい。あと毎回掲載されている、本編のページを利用してセリフ部分をいじった単行本宣伝漫画。あれがすごく好き。デパガー!! 柳沢きみお「The大市民」。うーん、山形先生、「私はまだ一度も外国へ行った事がないのだ……」とか告白してますよ。それで「アメリカ的幸福」を否定したり、「イタリア的幸福」をオススメしたりしていたのかー。さすがだ。ほかの人の作品だと「そりゃねえだろ」とか思うけど、柳沢きみお作品だと「まあいいか」と思えてしまう。
【雑誌】キングダム 12月号 少年画報社 B5中
ヤングキング本誌同様、こちらもたいへん読みやすくて個人的にはお気に入りな雑誌。今号はまず巻頭カラーで旭凜太郎のシリーズ連載「ローディー」がスタート。自転車に賭ける男たちのドラマをオムニバス形式で描いていくって感じかな。今回はかつてはツール・ド・フランスにも出場するほどの自転車レーサーだったが、ドーピングが発覚して落ちぶれていた男が、再び自転車にまたがったことでかつての熱いモノを取り戻したかのような激走を見せるというストーリー。描写がダイナミックでけっこう読める作品。
志村貴子「ラヴ・バズ」。毎度うまいですなー。感心する。今回は序盤で藤かおるさんをころころ転がして、終わりは復帰に向かってトレーニングを続けるよーこさんとのいい感じのシーンでほのぼのと。各シーンの力加減がいちいち絶妙。私屋カヲル「青春ビンタ!」では、反則的セックスターミネーターキャラであるネネ先生の過去が明かされる。美少女時代もあったんですなーと思うとともに、やることの変わってなさが笑える。米餅昭彦「けい×どろ」は、いつものおまわりさんが夫婦喧嘩の仲裁に入るも……というお話。過剰なスピードで空回りし続けるキャラたちの姿が滑稽。いつもながら激しく濃い。
【雑誌】漫画サンデー 11/18 No.44 実業之日本社 B5中
作:ひじかた憂峰+画:松森正「湯けむりスナイパー」。松三による松茸ビジネス編はいちおう決着。なんか意外とあっさりしてましたな。でもさすがに彼がふんどし男に戻ることはないのではなかろうか。人は失ってみて初めてそのものの大切さが分かるものなのだ、とかいってみたりする。長尾朋寿「ホロ酔い酒房」(原案:野上ヒロノブ)。今回は関東風、関西風、名古屋風それぞれのおでんのお話。見ていたらすごくおでんが食いたくなってきた。それにしてもトマトをおでんダネに使うっていうのは初めて聞いた。でも食ってみたらうまそうな気はするので今度試してみたい。コンビニのおでんを温め直すついでとかで簡単にできそうだし。
【雑誌】COMICダンシャク 12月号 英知出版 B5中
今回のラインアップだとORIHIME「愛々傘」がわりといいかな。主人公の少年が、しばらく留学してたとかで会っていなかった隣の家のお姉さんと雨の街角で再会。しばらくぶりにあった彼女はとてもきれいになっていて……ってな感じでまあエロシーンに行くわけです。表情のバリエーションとかは少なめかなあと思うけど、くりくりした目の描き方とかはけっこう好み。
11/3(月)……ずっと陰暦
▼2003年8月31日コミティア購入分
【同人誌】「GARDEN」 <地味頁>
【同人誌】「けだもののように」III-7〜9 渋蔵 <ぐんたまカンパニー>
【同人誌】「けだもののようにII 東京総集編」 渋蔵 <ぐんたまカンパニー>
【同人誌】「街」 ニシムラカズコ/保科慎太郎 <siren>
【同人誌】「落書三昧」 藤井ひまわり
【同人誌】「こぐまんが」 <こぐま工房>
【同人誌】「よりぬき矢羽ちゃん」 除虫菊 <練馬交通公社>
【同人誌】「東京冥途綺譚」4〜5 除虫菊 <練馬交通公社>
【同人誌】「全身焦燥家」 犬上すくね/鈴木風太郎 <軋轢パルフェ>
【同人誌】「碧の城」 ein <空事象>
【雑誌】ビタマン 12月号 竹書房 B5中
環望「アネゴッ!!」がけっこう良かった。下町で若い衆からアネゴと呼ばれて慕われているねーちゃんと、彼女のお気に入りの幼なじみトモのラブラブH物語。きっぷのいいねーちゃんが好きな男にだけ見せる艶っぽい顔……ってな感じにソソられるものあり。かるま龍狼「バイト一発!」。先頭でバイトすることになった主人公が、女性バイトの人が倒れちゃったので女湯で三助をすることになり、そこからエロエロハーレム状態に……という漫画。コメディタッチで楽しいし、この人の描く女体の形良さも好き。
【雑誌】ペンギンクラブ 12月号 辰巳出版 B5中
ときどき読むと、顔ぶれの変わらなさになんだかほっとする雑誌。飛龍乱、ちゃたろー、飼葉駿、亜麻木硅、あきふじさとし、みやもと留美、悠理愛……と、昔からエロ漫画を読んでいた人間にとってはおなじみのメンツが並んでいる。「きっず・とれいん」なんてもう202回だもんなー。流行り廃りの激しい美少女漫画雑誌の中で、この長寿っぷりは凄いというほかない。ペンギンクラブって美少女漫画界の北極星って感じですな。
掲載漫画の中ではまぐろ帝國「まんがなぜなに教室」がこの人らしいはっちゃけぶりで楽しかった。飛龍乱の「HA-HA-HA」は母子相姦モノで、お母様方のぷりっと肉付きのいい肢体がいやらしい。あと亜麻木硅「W − ダブリュ −」で、線はけっこうシンプルなのになんだかエロいなーと感じてしまったのは、昔ながらのエロ漫画読者DNAに刷り込まれているもののせいでしょうか。なんかこの人の絵を見ると「ああ美少女漫画だなあ」と思います。
11/2(日)……騒々しい創造性
▼そういえばここしばらく、普段読んでない雑誌を読んでみるシリーズというのをやっておりました。購入雑誌が5冊に達してない日は、普段読んでない雑誌を1〜2冊くらいずつ読んでみるというもの(単行本が多い日は除く)。忙しいときは本屋にあんまり行けず、できなかった日もけっこうあったけど。で、実際にやってみた感触だけど、継続して買おうかなーと思った雑誌はほとんどなかった。まあこれまで買ってた雑誌だって別に手当たりしだい買ってたわけじゃなくって、自分なりに選んだ末に残ったものだったりする。読んでなかった雑誌については、読んでないなりの理由があったんだと再確認いたしました。でも普段読んでないものを読むというのは、たとえその雑誌に自分のアンテナに引っかかる作品がなかったとしても、なんとなくワクワクするものはあるし刺激になる。やっぱり自分のベースは雑誌だなあ。雑誌読むのはときには疲れるけど楽しい。そんなわけでこれについては今後もしばらく続けていくつもりです。
【単行本】「タマゴと創造性」 J・マツオ 幻堂出版 A5 [Amzn]
J・マツオはものすごく個性的でアーティスティックな作品を描くが、名の広く知られた雑誌とかには全然出てこない人だ。以前「キャンバス」という自費出版の単行本(感想は1998年2月8日の日記を参照のこと)を読んで、その独特の作風にすごく驚かされた。この単行本は2002年2月8日初版のもので、奥付によると500部限定生産だった模様。実は以前ネット書店で注文しようとしたが、そのときは在庫切れだったので諦めていた。ちなみに上記のAmazonへのリンクでも在庫切れになっている。JBOOKではお取り寄せになっているけれどもどうなんだろう。まあそんな感じだったのだが、昨日町田の福家書店に行ったらなんか積んであったのでめでたく購入。相変わらずこの書店は侮れない。
で、今回の作品についてはタイトルどおり、タマゴと創造性をめぐる短編を12本集めたもの。例えば「Lu Ruelle」は、芸術家たちに「創造性」を与えることのできる不思議なモノを持っているという噂の男が経営するアパートに、レスという男が入居するところから始まる。そして「創造性」なるものを求める奇怪な道中を描いていく。なんだか生姜みたいな形状でウニョウニョ動く虫を燃やして、その煙によって創造性を与える「シガー」とか、どうにも異様でグロテスクなアイテムが出てきたりしてお話はたいへん奇妙で濃厚。「創造性」というのはわけのわからないものではあるが、それに具体的に奇妙な形態を与え、さらにぐねぐね動かしてしまうあたり特殊。作風全体にもぬめぬめとした独特の粘着質な肌触り、得体の知れない迫力と存在感がある。とても風変わりで面白い味わいのある作品を描く作家なので、この作品タイトルでピンとくる人は、機会があったら一読してみるとよろしいのではないかと。
【単行本】「春ノ虫虫」 田村マリオ 太田出版 A5 [bk1][Amzn]
「社会不適合者の穴」を描いた田村マリオの初短編集。「生存者は今日も嗤う」「白い肉」「ラカン」「春ノ虫虫」「勝手にしやがれ」の5本を収録。いかにも耽美的でエロチックな風味もある絵柄は完成度が高く、カッチョよいです。個人的にはイカれた作家が蝉の中身の白い体液を……という「白い肉」がとくに好き。まあこれは蝉が好きなだけかもしれないけど、中の体液をすするシーンとかはやっぱゾクゾクするものがある。男と女のドラマという意味では、カタブツの女教師が出張ホストもやっている男子生徒に自分の想いを赤裸々に打ち明ける「勝手にしやがれ」あたりがドラマチック。死体のパーツを継ぎ合わせて得体の知れない芸術みたいなものを作り続けている男のお話「生存者は今日も嗤う」も、異形な造形物といじりまわされる少女というイメージがいい具合にマッチ。すでに自分ならではの作風が確立できてる感じで、今後もハズレなくやっていけそう。個人的にはまた長編も読みたいところ。
【単行本】「絹の紐」 近藤ようこ 太田出版 A5 [bk1][Amzn]
近藤ようこらしさの詰まった短編集。しんねりとした女の情念のこもった作品が集められている。例えば表題作の「絹の紐」は、一人の男を巡る女ふたりの物語。男が死んで残された妻のもとに、誰とも知らぬ女から届けられる夫の遺品。実は夫は結婚以前から送り主の女と関係していたらしいが、今となっては彼がどのような想いで二股をかけていたのかを語る者はおらず、残された二人の女は見えない紐のような絆で縛られ続ける。線はシンプルなんだけど、語り口に静かに迫ってくる力があります。あと近藤ようこの描く女の人って何気にきれいだったりかわいかったりするなあと思う。それだけでは終わらないんだけどね。
【単行本】「泥棒猫」3巻 大石まさる 少年画報社 B6 [bk1][Amzn]
これにて最終巻。作者あとがきによると、まだ続けるつもりだったが諸般の事情によりおしまいとなったとのこと。マックやユーリたちがドタバタと動き回る雰囲気が楽しい漫画でした。ラストはマックとユーリ、それからケイトとかからんでちょいとラブコメ的な感じもあってほのぼの。でもまあ個人的には人間キャラのほうが好きだったりはします。
【単行本】「ギャラリーフェイク」29巻 細野不二彦 小学館 B6 [bk1][Amzn]
今さら何をかいわんやという手堅さ。今回は藤田が7年ほど前に入手に失敗した水晶のドクロを巡り、メキシコで謎めいた道中を繰り広げる全5話のエピソードが中心。どの話もしっかり読ませる。もうすぐ30巻になろうというのにネタ的に枯渇せず(舞台裏は苦しいかもしらんけど)、毎回破綻なく読ませる話を作っているあたりはさすがの職人芸。
【単行本】「パン★テラ」1巻 ゴツボ×リュウジ 小学館 B6 [bk1][Amzn]
気分はパンクでロックな男。でもその実は傷つくのが怖くてうじうじ家に引き籠っているイジメられっ子。そんな男が自分だけの伝説を創るべく、とある商店街にやってきてお寺に居候を始める……というところから始まる日常ドタバタギャグ。ええ加減で自由奔放な青春物語ということで、テキトーなノリが楽しい。まあちっとばかしゴチャゴチャしてて読みにくかったりするところもありますが、ストーリー的にはそういうけたたましさが合っているような気はする。
【単行本】「高校アフロ田中」7巻 のりつけ雅春 小学館 B6 [bk1][Amzn]
まったりだらだら高校ライフ。相も変わらず進歩なく、くだらないことを考えては馬鹿やってるいつもの面々。そういえば最近の田中周辺は意外と女っ気があるような気がするな……。チャンスを生かしているとはいえないものの。
【単行本】「リトルゆみこちゃん」 町野変丸 久保書店 A5 [Amzn]
今回はゆみこちゃんが妹という設定の漫画が中心となっている。160ページほどで23作品入っているので、1本1本は短め。そんななか、ゆみこちゃんは今回もなんでも入るオールマイティぶりを発揮してて、そのうえで身体が極小になったり、おちんちん生やしたり、複乳になってみたり。ただこの本に収録されている作品内では、意外と普通のセックスが多いかな。まあもちろん常人の域はとっくに超えてたりはするんですが、ゆみこちゃんとしてはまあヌルめでしょう。その分、ゆみこちゃん初心者でも安心して読める……かも。
11/1(土)……骨に死骸を
▼未読物
【単行本】「タマゴと創造性」 J・マツオ 幻堂出版 [Amzn]
【単行本】「春ノ虫虫」 田村マリオ 太田出版 [bk1][Amzn]
【単行本】「絹の紐」 近藤ようこ 太田出版 A5 [bk1][Amzn]
【単行本】「泥棒猫」3巻 大石まさる 少年画報社 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「ギャラリーフェイク」29巻 細野不二彦 小学館 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「パン★テラ」1巻 ゴツボ×リュウジ 小学館 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「高校アフロ田中」7巻 のりつけ雅春 小学館 B6 [bk1][Amzn]
【単行本】「リトルゆみこちゃん」 町野変丸 久保書店 A5 [Amzn]
【雑誌】マンガ・エロティクスF vol.24 太田出版 A5平 [bk1][Amzn]
雁須磨子「ファミリーレストラン」。面白いなあ。ファミレスの女の子が美容院で出会った素敵な女性。彼女は実はレズだった……というところから、今回はわりとしんねりエロチックに展開。この人の急がない呼吸、間合いは読んでてとても気持ちがいい。志村貴子「どうにかなる日々」はいつもながら鮮やか。最後のコマのお言葉でひらりひらりと読者を翻弄するような呼吸がたまりません。よしながふみ「愛がなくても喰ってゆけます。」。Yながさんとそのお友達の女性の大ぐらいっぷりが描かれる。あー、なんかすげーうまそう。個人的にはフレンチはあんまり食指がそそられない分野だったのだが、これ見てたら食いたくなった。
【雑誌】近代麻雀 12/1 vol.459 竹書房 B5中
福本伸行「アカギ」。表紙では「鷲巣復活!?」とか書かれてるけど、まあ復活するわきゃないでしょうな。泥沼泥沼。なんか主役がこうやって悪役をじりじりいたぶり続けるってのも珍しい展開ですな。天獅子悦也「むこうぶち」(原案:安藤満)。ヤング安永が調子に乗ってる姿が微笑ましいと思ったり。いかにもギャンブル漫画の負け役っぽい。
【雑誌】ヤングマガジン 11/17 No.49 講談社 B5中
ロクニシコージの新連載「こぐまレンサ」がスタート。「すべてに射矢ガール」終了から17か月ぶりの復活。内容としては美少女な小悪魔に願いを託した人間たちの悲喜劇を描いていくお話といったところ。意外とマジメな内容で、この手のちょっとオカルトめいた話としてはよくあるパターンかなあ……という感じだがさてどうなるか。まずはしばらく注目。馬場康士「空手小公子 小日向海流」は、海流が圧倒的な劣勢の中で頑張っててなかなかアツい。相手役の濱田の小憎らしさもいい具合。古谷実「シガテラ」。ますます恋愛方面の調子が良くてどうなるかな〜と不安になる。とくに前回イジメられっ子コンビの片割れにデートを目撃されているだけに、なんだかしょっぱいことになりそうな気も。蓮古田二郎「しあわせ団地」。いつもの夫婦が創作ダンスに挑戦。いつになくラブラブだ〜。まあたまにはさなえさんも報われたほうがいい。苦労してるしね。
【雑誌】ビッグコミックスピリッツ 11/17 No.49 小学館 B5中
作:雁屋哲+画:花咲アキラ「美味しんぼ」。なんかもうこの世界の人間は馬鹿ばっかりだ……。人気女優が山岡たちが持ってきた焼き芋を食ったのが報道されたことで、「おイモがっぷり頬張り事件」の波紋が大きく広がる。もうがっぷりですよ。古屋兎丸「π」。夢人の前にデカいおっぱいが呈示され、夢人の心中で揉みたい勢力とそれを押しとどめる勢力の間で大戦勃発。ますますもって馬鹿馬鹿しくて面白いです。
【雑誌】週刊少年ジャンプ 11/17 No.49 集英社 B5平
尾田栄一郎「ONE PIECE」。最近お話が何が何やら追いにくくなってた感はあったけど、今回はクライマックスってことで見せる。アツいしハッタリも利いてるし、さすがにここぞというときは強い。河下水希「いちご100%」。新キャラの人が意外と大きく活躍してるなあ。まあ賑やかしキャラではあろうけれども。
【雑誌】ビジネスジャンプ 11/15 No.23 集英社 B5中
作:西村ミツル+画:堀口純男「星に願いを」がスタート。西村ミツルは「大使閣下の料理人」で原作をやっている人だが、こちらも料理漫画。単身フランスに乗り込んだ日本人シェフが、フランスでミシュランの星付きを目指して料理修行をするという作品。堀口純男の絵柄は若干薄めな印象を受けがちだけど、どんな感じで見せていくのかなという感じ。
【雑誌】ポプリクラブ 12月号 晋遊舎 B5中
井ノ本リカ子「プリティ♥サイズ」は毎回ラブラブで、Hもトロ〜リとろける感じで好きだー。連載は今回で9回め。もう少ししたら単行本化もあるかな。BENNY’S「お手伝いさんと一緒」。おぼっちゃまと人の良さそうな天然系のお手伝いのおねえさんがH。好きなように甘やかしてくれる感じが心地よい漫画。まあそればっかりではどうかとも思うけど、楽しいことは否めない。乳や尻が健康的に育ってていいですのう。ZERRY藤尾「きみといつまでも」は2回め。なんかダイナミックに展開中。まだ事態の全貌は全然説明されてないし、けっこう長くなりそう。けっこうSF風味もあり。どざむら「どざむら寓話 − 二口女 −」。母の浮気シーンを目撃してしまった息子さんが、ムラムラ来て彼女に襲いかかっちゃうというお話。相変わらずこの人の作品は誘うようなエロい空気が漂っててええですな。
【雑誌】コミックメガストアH 12月号 白夜書房 B5平
米倉けんご「バカ双子」。モテないアニキをからかってた妹ちゃんが、ブチきれたアニキの逆襲によってメロメロにされちゃうというお話。ストレートなエロをやるとしっかり実用的だなあ。テンション高いし、女体もやわらかそうでボリューム感あるし。アニキの勢いに妹が流されていく感じがエロいっす。ちなみにタイトルには「バカきょうだい」と読み仮名が振ってあるけど、やっぱり安達哲の「バカ姉弟」を意識してのタイトルなんでしょーか。初登場、黒龍眼「姫事」。更衣室でふたなり少女二人がエッチエッチエッチ。なかなか瑞々しい絵柄で、ちんこおよびそれにまとわりつく口とかをしっかり描いててけっこういいです。とても楽しく気持ち良さそうにやってるのがいい。きのした順市「てんみゆ」。女の子が細くなくてたっぷりした感じ。包み込むような量感が魅力。
【単行本】「やさぐれラバーズ」 小林王桂 FOX出版 A5 [Amzn]
現在ヒメクリで活躍中の期待の若手、小林王桂の初単行本。描線としてはまだ手慣れたって感じじゃないんだけど、たいへん爽やかないい絵をしてます。青くて清々しくて、青春臭が漂ってますよ。お話のほうも秀作がけっこうあって、父を亡くした少年と幼なじみの少女の優しいエピソード「The Day/Father die」、幼なじみの恋人の死によって失意に沈む兄と彼を慕う妹の物語「残り火」あたりはけっこう泣きも入る。また冒頭の「やさぐれラバーズ」なんかは若者ならではのズルズルした愛と性の日々が描かれていて、こちらはなんだかんだいってラブラブである心地よさとかが十分感じられる。下品でガッツンガッツンエロスでない、読ませるエロ漫画をお求めの人にオススメ。かつてオシャレ系だったころの快楽天が好きだった人なんかにもいいのではないかと。この人はいいっすよ。ただ、表紙の絵はあんまり良くないなあ……。FOX出版の紹介ページに表紙画像と内容サンプルが出てるけど、サンプルのほうが断然いい雰囲気出してると思うし、その雰囲気が出ていれば売上的にもプラスだったんではないかと。そこはちょっと残念。