2001年10月上旬


10/10(水)……胃キャメラヤケ食い

 @niftyADSLが8Mbpsサービスを始めるらしいのでいちおう予約してみる。 開通は11月中旬予定。今はCATVインターネットを使ってて、この前3Mbpsに増速されたばかりで実際に2.2Mbpsくらいスループットが出てたから速度的にはとくに文句なかったんだけど、無制限コースの料金込みで3280円というのはけっこう魅力的。ダイヤルアップできるアカウントはなんだかんだいって一つ持ってないと、外出したときとかに不便だからニフティのアドレスは残しておくつもりだったし。

 「ソープ、6億円でテレ朝とイメキャラ契約」。記事の内容はどうでもいいのだが、見出しの字面がなんか風俗っぽいと思ってしまった。もしかして狙ってる……んだろうなあ。スポーツ新聞だし。

 以下の未読物のうち、麗人は志村貴子が描いているという情報を得たので購入した物件。確かに描いてますな。

▼未読物
【雑誌】麗人 11月号 竹書房 B5平
【雑誌】RELEASE No.2 蒼馬社 B5平

【雑誌】スーパージャンプ 10/24 No.21 集英社 B5中

 作:矢島正雄+画:若狭たけしの新連載「どんまい!」がスタート。若狭たけしは書道少女青春漫画「ラブレター」をスピリッツで描いていた人である。今回の作品は新米ホームヘルパーの女性・里見優が主人公。元気者の彼女が、体当たり式に介護業務にぶつかっていく。寝たきりとか介護とか重いテーマではあるけど、まず第一話めは読みやすかったし、感動もさせられた。今後の連載にも期待。

【雑誌】エースネクスト 11月号 角川書店 B5平

 なんか女学園モノの読切4コマ「聖マッスル女学園」を描いているくまたかつみって、絵を見る限り、司書房系で主に描いている目白次美かなーとか思って検索をかけてみたけど間違いないっぽい。今まで知らんかった。ちなみに角川系では8年ぶりの仕事と作者近況には書いてある。巻頭カラーで新連載、スギサユキユキル「りぜるまいん」。憧れの女教師が婚約しちゃって傷心中の年上好きな少年トモノリの家に、彼にひとめぼれしたという少女りぜるが押しかけ女房にやってくる。なんでも彼女はナノマシンでできてたりする、のっぴきならぬ存在らしい。でもとりあえずまずは、とくに理由もなく主人公好き好きな押しかけ女房さんである。1話めはとりあえずかわいい娘が家にやってきたという羨ましい状況ができたというところまでで終わり。なんでウチにはこういうモノが来ないかなー。

 小本田絵舞「あしはまファミリー計画」。なんかもしかしてそろそろお話をまとめにかかってるのかな? それぞれのキャラが落ち着きどころを見出しかけてきているけれども。岩原裕二「地球美紗樹」。わーい。篤子おぜうさまと美紗樹が友達になりそう。私は篤子おぜうさまの幸せを心から願う者であります。

【雑誌】ビッグコミック 10/25 No.20 小学館 B5中

 8月9日に急逝した青柳裕介の遺作となった「まぐろ土佐船」(原作:斎藤健次)の第二部が今号よりスタート。海の男たちの生き様を描いた骨太な読感は第二部に入っても変わらず、確かな面白さを発揮している。作:鍋島雅治+画:はしもとみつお「築地魚河岸三代目」。そうかー、今まで俺がシシャモと信じて食ってた魚は実はシシャモではなかったのか。勉強になった。

【雑誌】メガキューブ Vol.8 コアマガジン B5平

 この人もうここじゃ描かないんじゃないかと思ってたよ、GRACE「明日が好き」。でも巻末の作者コメントには「新人のGRACE」である。けっこうウケた。田沼雄一郎「少女エゴエゴ魔法屋稼業」。やっと掲載。今回は新作ですな。相変わらず黒川まきはイジメられ、そして復讐する。とにかくこの作品についてはコンスタントに掲載されていってほしい。柱になれる人だと思うので。最近ロリ方面への傾斜が目立つこの雑誌の中で、ひときわ目を惹く存在な竹下堅次朗「よいこの唄」。最近どんどんお話がシリアスな方向へと向かっている。なんか今回のラストもかなり不吉な感じだが。さてどうなるものか。チャーリーにしなか「憂鬱な日々」は、かわいそうな女の子が同級生たちにいいように犯されまくってるあたりがエロい。そしてかわいそう。タカハシマコ「マイガール」。年端もいかない少女&少年な姉弟がメイン。ロリなんだけど女の子が ボーイッシュなんでショタっぽくもある。8ページと短いながら一粒で二度オイシイ。

【雑誌】週刊少年サンデー 10/24 No.45 小学館 B5平

 作:坂田信弘+画:万乗大智「DAN DOH!!Xi」。常にサービスシーンを忘れないところは頼もしい。藤田和日郎「からくりサーカス」。復活ナルミが強い強い。悲壮感があふれててとてもカッコイイ。

【雑誌】週刊少年マガジン 10/24 No.45 講談社 B5平

 「ラブひな」も載ってないし、ちょっと全般的に落ち着いてしまってる印象。久保ミツロウ「3・3・7ビョーシ!!」は青春恋愛模様が微笑ましくて、爽やかなり。

【単行本】「眠狂四郎」1巻 作:柴田錬三郎+画:柳川喜弘 新潮社 B6 [bk1]

 コミックバンチ掲載作。ジャンプ系の作品が多い中で、これは原作付きとはいえバンチオリジナルな作品の中で取り分け有望な一つ。もちろんタイトルから分かるとおり、内容は「眠狂四郎」。円月殺法の使い手、眠狂四郎が江戸の町を闊歩する時代モノの剣劇である。濃い目で力強く、かつ艶もある作画がストーリーにマッチしてて読みやすいししっかり面白い。骨太な読みごたえあり。これと「ワイルドリーガー」あたりが、看板として育ってくれるとバンチとしてはいい感じなんじゃないかと思う。

【単行本】「海的煌煌」 鈴木翁二 青林工藝舎 B5 [bk1]

 鈴木翁二の再初期作品集。ちなみにタイトルは「ウミノキラキラ」と読む。さて、この単行本。鈴木翁二ということで買ったけれども、分かるかと問われれば正直分からない。帯に「鈴木翁二の実存論的な再初期作品集」とあるけれど、「実存論」ってのが何かはともかくとして、ついそんな言葉もかぶせたくなってしまおうほどの分かりにくさはある。内容の分かりにくさというよりかは面白みの存在の有無、そしてどこにそれがあるのかの認識という点で。

 おそらくコレが描かれたころの時代が持っていた、ジメジメとして閉塞的な空気、四畳半のむさい空間の味、そしてロマンチシズムを知っていることはこの漫画を楽しむうえで重要なんだろうと思う。でもそのころの学生さんたちがこういうものを理解していたかというとそれもまた違うような気がして、大半の人はこういうのを読まなかっただろうし、読んだ人でもこういうものに興味ない人と「分からないけどなんとなくいい」「分からん。嫌い」という人と、あと少数の「分かる!素晴らしい!!」「分かる!でも別に素晴らしくない」という人に分かれたんじゃないかと思う。そして分かると思った人にも「分かったような気になっている人」と「分かっている人」の二種類がいたんではないかと想像する。とりあえずその中から、今の俺と似たようなスタンスの人を探すとすれば「分からないけどなんとなくいい」というタイプが近いんだろうなという気はする。


10/9(火)……ヴァン・フェーレン

 よーやく下請けでやってた書籍編集の仕事の入稿が一段落。やっぱ他人の原稿をいじるのは疲れるなー。

【雑誌】ヤングチャンピオン 10/23 No.21 秋田書店 B5中

 作:宮崎克+画:高岩ヨシヒロ「ふりかえればアイツがいた! 松田優作物語」が連載再開。まだネタがあったとは……。さすがにちょっと飽きてきた。葉月京「恋愛ジャンキー」。ようやく見え見えだった伏線を活用してきた。地衣さんはこれからもどんどん活用していってほしいです。

【雑誌】近代麻雀オリジナル 11月号 竹書房 B5中

 片山まさゆき「スーパーヅガン!アダルト」。豊臣、織田、徳川ときたらもちろん次はあの人。読者コーナーで桑木みきの4コマが今回はソリティアネタ。ちなみに俺も昔、尋常でなくハマッてたことがあって71秒という記録を持ってます。とかいってたらこのあたりだと45秒なんて人がいるよ……。この世界はなかなか深い。ちなみに今はソリティアはすっかり卒業し、Windows 98のPlus!に入っていたスパイダーソリティアをしつこくコチコチやってたりします。

【雑誌】漫画アクション 10/23 No.43 双葉社 B5中

 ながしま超助「ぷるるんゼミナール」。菜々美ダイエット編が佳境に。今回から奈々美個人指導。といってもダイエットに協力する男はいっぱいだけど。次号では表紙&巻頭カラーでダイエットの極限に挑むらしい。まったく何しでかすんだか。艶々「鷹月助教授の淫靡な日々」。鷹月先生、大興奮。熱心にご指導していらっしゃる。作:秋山道夫+画:ふじいあきこの例のコンビの妻シリーズ最新作は「乱れ妻」前編。なんかまるで今まで乱れていなかったかのような。でもいつものように乱れております。倉上淳士「ぎゃるかん」。今回はフェレット君が大活躍。ぎゃるかんの番フェレットに就任。名付け親も募集中らしい。

【雑誌】コミックバンチ 10/23 No.22 新潮社 B5中

 バンチコミックス(→bk1)創刊ということで、コミックバンチからのコミックスが6タイトル同時発売。第一陣として発売されたのは原哲夫「蒼天の拳」、北条司「エンジェル・ハート」、次原隆二「レストアガレージ251」、作:柴田錬三郎+画:柳川喜弘「眠狂四郎」、渡辺保裕「ワイルドリーガー」、作:ケン・グリムウッド+画:今泉伸二「リプレイJ」のいずれも第1巻。この中から、まず「ワイルドリーガー」と「眠狂四郎」を買ってみました。あと買いそうなのは「蒼天の拳」あたり。ここらへんはも少しまとまってからでいいかなあと。

 坂本タクマ「屈辱er大河原上」。実は全漢字ルビ付き漫画。親切だが、作者名やサブタイトルなどにルビが付いていない点でツメが甘いような気がした。この作品はページ数が少ないのでバンチコミックスになるまで時間がかかりそうだ。

【雑誌】漫画サンデー 10/23 No.41 実業之日本社 B5中

 鈴木あつむ「最後の食卓」を読んで、アコウがたいへん食べたくなった。小田扉「マル被警察24時」。今回は前後編ものなのかー。警察手帳って丈夫なんだなあと思ったら、そんなわけないよね。うん。

【雑誌】ヤングキング 11/5 No.21 少年画報社 B5中

 中西やすひろ「愛DON’T恋」。ああっなんかオヤジくさい展開に。いや、それをいったら今までも全部そうなんだけど。このベタベタぶりがとてもスリリング。花見沢Q太郎「ももいろさんご」。ついに三悟と湊が。あふあふ。ラブ。胸がきゅうんとなりますわい。なんか大事なところをつかまれてぐらぐら揺さぶられているような感じ。ところで次号から才谷ウメタロウの新連載「魂鋼」がスタート。

【単行本】「ワイルドリーガー」1巻 渡辺保裕 新潮社 B6 [bk1]

 さて、今バンチで素直に一番アツいなと思える作品がこの「ワイルドリーガー」。有名選手のメジャー流出が相次ぎ冷え込んできている日本プロ野球界に、かつて彗星のごとく登場して1年間の奮闘の末、故障し自由契約となっていた投手・浅野夏門が、9年ぶりに復帰。かつての仲間たちや今も熱い野球魂を持った新しい仲間とともに、名門・レッドソックスを甦らそうというもの。ゴツくて情熱的な作画からも感じられるとおり、非常に骨太でアツい、男の野球漫画となっている。男たちをカッコよく描くことに専心している感じで、男気にあふれる作品。

 たぶん監督は、メジャーリーグのラソーダ監督や元日本ハムの大沢監督あたりをモデルとしているんであろう、べらんめえ調で親分肌の老将。浅野夏門はフォームの、ボールを握ってる手が肩より上に上がってくる瞬間、もっとも右肩と左肩がくっついて胸が張られるあたりに野茂を彷彿とさせるようなところがある。背番号14で「ASANO」というのは阿波野を意識してるのかな。さらにかつてチームを支えた名選手羽根田耕一は恐らく羽田耕一がモデル。あ、そういえばオーナーも栗橋だ。そんなわけで1989年10・19のロッテ×近鉄戦で今も泣いちゃうような野球ファンはきっとシビれる野球漫画に、これからなっていくんじゃないかと思う。まだペナントレースは雑誌のほうでも始まってないけど期待してます。

【単行本】「イヌっネコっジャンプ!」4巻 はっとりみつる 講談社 B6 [bk1]

 この巻ではわりとお話が動いているようないないような。ゆ→きのライバル的な幅跳び少女ナオの家庭の話が出たと思ったら、オズ&ゆ→きのラブラブっぽい展開に突入し、その余韻も冷めやらぬうちにわたわたと合宿編に突入。そしたらさらにオズに色目を使ってくる女の子は出るわ、覗きはするわ、爆発はするわ、そんな中でもオズが現地の子供の前で昔を彷彿とさせるようなジャンプを見せるわで、非常にかしましく展開。でもそれが進展なんだかどうだかなんともいえなかったりするところもこの作品らしいところ。でもとにかく楽しい。ゆ→きかわいい! そのほかの女の子たちもみんないい! 以上。

【単行本】「全日本妹選手権!!」1巻 堂高しげる 講談社 B6 [bk1]

 「iドーモ」とやってることは一見変わらないようだけど、ここでは登場人物が増えて、カワイイ娘ばかりの同人漫画部のお話へとシフトチェンジ。そんな中でも萌え萌え要素を確信的にギャグにして、開き直ったあざといお色気サービスギャグをかまし続けてくれてかなり楽しい。狙いまくりな表紙とかかなりええ感じ。そういえば妹というジャンルがここまで力を持ち始めたのはいつごろだったんかいのう。個人的には飛龍乱の「SISTER FATE」あたりが重要な転換点となったんじゃないかと、あまり自信はないけれど考えてたりするんだが……。まあそれはともかく、これを読んでどの程度妹萌えするかはよく分からないけど、かなりベタに面白いと思いました。


10/8(月)……停滞っていいたいだけちゃうんかと

 今日は家で仕事してたりしたので、漫画読書のほうは停滞。こういう日を作っちゃうとあとで苦労することは分かってはいるんだけど。9月コミティアの同人誌もまだ手をつけてないしなあ。

【単行本】「ずっと先の話」 望月峯太郎 講談社 A5 [bk1]

 遅れ続けてたけどついに発売。望月峯太郎の初短編集。収録作品は「僕ちゃん」「ブッとばすわよっ!」「トゥルーラブ」「COLOR」「リリカルロボット」「ずっと先の話」「サマーオヴラブ」「私的マイケル・ジョーダン見聞記」「私的NBAオールスター200-1観戦記」。なんかどの作品にもトボけた味わいがあって、読んでて楽しい。「ドラゴンヘッド」以前ということで、まだ線にこなれきってないところがあるように感じられるのもちょっと気持ちがいい。どう見てもおかまなんだけど実は居合いの達人ななよなよ少年・吉原僕の物語である「僕ちゃん」はこの中で一番長くて4話あり、それだけに読みごたえもある。顔は端整なんだけど、肉体はムキムキの不気味なキャラ、カモノハシさんとか強烈な人が並んでて楽しい。展開もリズミカルだし。バタ金っぽい感じの掌編「サマーオヴラヴ」とかも気になるところ。「COLOR」「リリカルロボット」はオールカラーで配色は気が利いている。まあそんなわけで全般にええ感じです。なんとなく一言で「ここが面白い!」とは指摘しにくかったりはするんだけど。こんな面白い漫画を描く人が、今ほとんど作品を発表してないってのはなんとももったいないことだなあ。うーむ。

【単行本】「リストラ軍師大前鷹山」 しりあがり寿 白泉社 A5 [bk1]

 企業のリストラをズバッと解決、ネクタイを頭に巻いた謎の男・大前鷹山(おおまえ・ようざん)を主役とする「リストラ軍師大前鷹山」と、こちらはちょっと短め、へなちょこ戦国モノ「天才軍師北マクラ頭之助」を収録。つまり今回は軍師攻めといったところ。大前鷹山はヘンなことをやりつつも、わりと淡々と、枯れた味わいもある作品。北マクラ頭之助のほうが、ストレートにキレてるヘンな話となっている感あり。どちらにもそれぞれの味があって、気軽に楽しめる。リストラは気軽な問題じゃないんだけど、嫌味っぽさは取り立てて存在しません。


10/7(日)……観覧車に乱反射

 家にこもってても未読が増える……。

▼未読物
【単行本】「春よ、来い」6巻 咲香里 講談社 B6 [bk1]
【単行本】「イヌっネコっジャンプ!」4巻 はっとりみつる 講談社 B6 [bk1]
【単行本】「全日本妹選手権!!」1巻 堂高しげる 講談社 B6 [bk1]
【単行本】「眠狂四郎」1巻 作:柴田錬三郎+画:柳川喜弘 新潮社 B6 [bk1]
【単行本】「ワイルドリーガー」1巻 渡辺保裕 新潮社 B6 [bk1]

【雑誌】FEEL YOUNG 11月号 祥伝社 B5平

 今月はいつもは連載の人が読切描いているパターンが多くてトクした気分。まずは三原ミツカズ「離婚式」。離婚式とは結婚式の逆パターン。それからの人生に向かっていいスタートを切るための式。別れたいけどなしくずしで続いてきた夫婦にケリがスパッとつく。こういう歯切れの良さは気持ちいい。安野モヨコ「観覧車」。女二人が観覧車の中でお話。かたや顔がひんまがっていて、かたや目がきょろりとして追い詰められた感じの表情。不穏かつふわふわと不思議な感じでお話が進む。けっこう怖さのある作品。南Q太「こどものあそび」。これは2話めだけど、読切に近い。こどもだったころの昔を思い出しながら描くノスタルジックな物語。友達の家に呼ばれたけど、あんまり楽しくない、居心地良くなさをクールに浮き彫りに。素っ気なさに風格あり。

 で、連載。内田春菊「最近、蝶々は…」第2話。疲れ気味のOL。朝起きると、自分の知らない間に化粧されてたり、おぼろげに輪姦されていたような記憶がある。それが本当かどうかよりも、ストレスがたまって神経症的になっているOLさんの表情が怖い。最近の内田春菊のこの手の作品は、かなりじとっと粘着質。近藤ようこ作品的なまとまりつくような情念にゾクッとする。やまじえびね「インディゴ・ブルー」は新連載。今回もレズものになるのかな? なんか主人公の女性が小説家だったり、オシャレすぎる〜。

【雑誌】花とゆめ 10/20 No.21 白泉社 B5平

 樋口橘「MとNの肖像」新シリーズ開始。今回は、甘夏母の暴走によりブチ切れた安部さん母が、MとNの仲を引き裂くべく刺客を放つ……といった感じで二人にとっては逆境編。今回も楽しそうです。仲村佳樹「東京クレイジーパラダイス」は最終回。

【雑誌】コミックオルカ 11月号 司書房 A5中

 BENNY’S「ハローベイビー!!」。お姉ちゃんに薬を盛ってズブズブ。身体がやーらかそうでエッチぃ。あとこの雑誌で最近注目は、岡弓子。今回の「好子大好き−外で生出し編−」では、エッチな兄妹が野外ファック。しかもバイクに乗りながら公衆の面前で。特徴のある絵柄と展開のダイナミックさが気になっている。あわじひめじ「伝説巨根イデケン−肛虐編−」。この人の絵はちょっと和む味わいがあって好み。。

【雑誌】MUJIN 11月号 ティーアイネット B5平

 甘詰留太「奥さまはブルマ♥」は、9月号(感想は8/14+15の日記参照)でやってた年の差夫婦シリーズの続き。出産率の低下により、法的結婚年齢が引き下げられ、少女でも結婚できるようになった世の中が舞台。満子ちゃんとその旦那のアツアツラブラブぶりがすごくいいのだ、このシリーズ。満子ちゃん、いい表情してます。らーかいらむ「痴学部」。地学部3人(男2女1)+女の子の4人で乱交〜。めがねの巨乳ちゃんがいい。くんずほぐれつ実用的。古事記王子「アネモネ」は新連載。やっぱりこの人の絵は、目の描き方がくるくるしているモノクロのほうが好きだー。で、出だしとしてはオクテな美少女さんが、実は裏では多数の肉奴隷的なことをしていて……というところに、それを知らない男子の告白があり心が揺れる、といった感じ。斉藤佳素理「紅白大運動会」。女先生は口と手の位置を固定していて、男子生徒がそこに向けてスクワットしながらちんちんを突き出していく〜という特訓の構図が面白い。この人は相変わらず変わったことしてくれますな。

【雑誌】コミックPOT 11月号 メディアックス B5中

 巻頭カラー、大和田泊「いいつけやぶっちゃダメ!」がすごく密度が高い。ちいさな女の子を男たちがよってたかって……という漫画なんだが、20ページ中、男か女の局部が出てないページが1ページもないよ! しかも常に汁はたっぷりだし。頑張ってますなあ。かなり使えそうな一作です。猫玄「ニセモノ」。それまで薄々疑っていたが自分の母親はニセモノで、実はホンモノは10年前に死んでて、今の母はボディスーツの中に宇宙人が入っていたのだったーというお話。で、息子さんとその宇宙人さんがやるのです。コメディとしても愉快なうえに、けっこう使える。猫玄は、昔はちょっとセンチなお話作りのほうが目立ってたけど、最近はエロ描写のほうもよくなってるなー。

【単行本】「the Delta」 泉昌之 ブルース・インターアクションズ A5 [bk1]

 ジジイが歌う! ジジイが叫ぶ!! ヘヴィメタを極めた伝説のバンド「ジジメタルジャケット」のジジイたちが次に挑むのはブルース。というわけで、あの「ジジメタルジャケット」がなんと復活してしまったのである。まあ要するに、大工の棟梁や酒屋のオヤジたちが、今も情熱をたぎらせバンド活動にいそしむというシリーズなのだけど、これがむちゃくちゃ面白い。もう人生あとがない連中ということで、これ以上なくノーフューチャー。でももちろん捨て鉢とかじゃなくて、この年齢にならなきゃできないような境地から、純粋に音楽を楽しみ叫んでいる。久しぶりにジジメタルジャケットを見たけど、いや〜なんだかむちゃくちゃ面白かった。今度は棟梁の息子もメンバーに加え、南五軒町ジャズ・フェスティバル編におけるエモーショナルなライブをぶちかまし、さらにはアメリカにまで進出。ラストシーンは魂の叫び、情熱の昂ぶりに正直シビれた。ジンときた。イロモノといえばそうなのかもしれないけど、音楽漫画としても「こりゃええわ」という物件。前作読んでなくても楽しめると思うんでぜひ。前作(双葉社)は、新刊書店で手に入れることは難しいと思うけど、見つけたらぜひ。


10/6(土)……もみあげツール

 2ちゃんねるの半角文字列板「パソコンにやらしい言葉をしゃべらせよう!」スレッドで紹介されていた、西村誠一ブランドソフトウェアシリーズの「読み上げTool」が面白い。まあようするにフリーの文字読み上げソフトなんだけど、読ませる文字列をうまく工夫すると、なんかイカれた歌い方してる人みたいになってくれてかなり笑える。とくに>>329の「ヨーデル食べ放題ver.0.01」なんか傑作だと思う。今度携帯の留守電メッセージはこれでしゃべらせた奴にしよう。

▼未読物
【雑誌】FEEL YOUNG 11月号 祥伝社 B5平
【雑誌】コミックオルカ 11月号 司書房 A5中
【雑誌】MUJIN 11月号 ティーアイネット B5平
【雑誌】コミックPOT 11月号 メディアックス B5中

【雑誌】YOUNG YOU 11月号 集英社 B5平

 予告通り始まりました。羽海野チカ「ハチミツとクローバー」。のっけからはぐ&山田の女性陣が「はぁい」「でっきましたよー☆」と僕らを迎えてくれてほのぼのするや否や、どうしようもない料理の連続で笑わせてくれて、さらに最後はちと切なくして締めくくるという実に鮮やかな展開を見せてくれてます。しかもそのうまさが全然嫌味にならないんだからもう大したもんだ。まったく穴がない。申し分なし。武内直子「直子姫と義博王子のベビーぱ〜んち!!」。相変わらずすごい浮世離れぶりにクラクラする。だってこの家、ばあやがいるんですよ、ばあやが。さらに息子の「1階のテリトリー」が和室11畳/リビング24畳/階段ホール9畳で、天上高が3m60cm。素晴らしい。

【雑誌】コミックフラッパー 11月号 メディアファクトリー B5平

 柳沼行「ふたつのスピカ」。だいぶ宇宙飛行士モノっぽくなってきた。それにしてもアスミって意外と強いしキレ者なのね。竹本泉「トランジスタにヴィーナス」。女教師編がおしまい。最後までキッスがいっぱい。いいなあ。これはもう竹本泉にしかできない独自のノリでしょう。新居さとし「女神の鉄槌」。カラッとのーてんきで楽しいです。ホントに。和六里ハル「魔法のエンジェルグリグリビューティー」。しょ、触手だ! そしてヌルヌルだ。末弘「推々敲先生」は2回めの掲載。前回同様、描線がシャープでカッコイイです。

 今号は「串やきP」「グイン・サーガ」は休載。

【雑誌】ヤングマガジン 10/22 No.45 講談社 B5中

 お、「ノイローゼ・ダンシング」の山下ゆたかが登場。久しぶり。連載「ガガガガ」。相変わらず、ハードでアシッドなヤンキーものを描いております。最初っからノーフューチャーな感じが素晴らしい。安達哲「バカ姉弟」。またしても姉弟はお中元を人々に。今回の注目は、バカ姉の名前だ。そういえば今まで出てきてなかったな。古谷実「ヒミズ」。一見まともそうに見えた元浮浪者のおっさん。でも今回、不穏なところも垣間見せる。彼の反応はフツーといえばフツーなんだけど、この暗いトーンの中でそれを見せられると、やっぱり不安になる。キッツい展開になるといいなあ。松本光司「クーデタークラブ」第4部開始。ますます派手な展開になってきた。

【雑誌】ビッグコミックスピリッツ 10/22 No.45 小学館 B5中

 巻頭カラーで中川いさみの新連載「カラブキ」がスタート。まあなんだかんだでいつもの調子です。というといい加減なんでアレだけど、やはりこの人のいい感じに飄々としたギャグはとても面白い。ときどきツボに入ると爆笑させられるし。ロドリゲス井之介「ふたりの大井川就職日誌」。もしかして就職はどうでもよくなってるような。最近、どんどん濃く、そしてマターリとしてきてなんかおもろいなあと思う。凶悪なまでのマヨラーぶりにも圧倒される。上西淳二「孤節(コブシ)」。しょうもない勝負に命を賭ける男たちを描いた読切。勝負の種目を書くとネタバレになっちゃうような気もするので、まあいちおう書かないでおく。わりと下らなくてイケるけど、最後のオチの見せ方は賛否両論あるかもしれないけど、ちと野暮かなあという気がしなくもない。

【雑誌】週刊少年ジャンプ 10/22 No.45 集英社 B5平

 武井宏之「シャーマンキング」。ギャル総登場という感じですな。やっぱりチャイナ服かなー。で、次号からは「純情パイン」の尾玉なみえが復活。

【雑誌】ヤングヒップ 11月号 ワニマガジン B5中

 ポン貴花田「めいどいんじゃぱん!」が最終回。かわいいし柔らかそうだしいいメイドさんだー。初登場、近里みちる「恋するコスプレイヤー」。なかなかイキのいい絵柄で目を惹く。そしてコスプレはくノ一。もしかしてホントに時代はくノ一なのか? 違うような気もすごくするけどそうなのかもしれないし……。井荻寿一「霊能探偵ミコ」は今回で99回め。エロ漫画で、しかも月刊連載で100回行くなんてすごいなー。で、今回は前号までのアオリを受けて、まだHな気持ちが収まらないミコさんがもうやりまくるというお話。うーん、エッチ。この人のエロは、ちゃんと恥じらいがあるんでちょっとした描写でもググッとくる。

【雑誌】桃姫 11月号 富士美出版 B5平

 なかなかいい感じです。力の入った読める作品が多くて、書くことも多くなる。最近のエロ漫画雑誌ではかなり気に入っている一冊。

 まずはひぢりれい「また明日」が掲載されている。やっぱりすごくうまい絵で、ハードなロリものを展開。ペンタッチがとても美しく、かつドロドロにハードなこともしてくれてサービスたっぷり。お話的にも主人公の少女の悲惨な環境は見ごたえあり。琴義弓介「愛奴」。こちらもさすがのうまさ。通販で届いた愛奴隷の「アイド」。AIBOと引っかけてるんでしょうなあ。それからこの人もうまい。木静謙二「ろりまま」第2話。10代にしか見えないろりろりな容姿を持つ母親が、前回は息子に、今回は夫に……とくる。作画が達者だし、エロ描写も十分に濃い。「こうされたらさぞかしゾクゾク気持ちええだろなあ」という攻めを見せてくれるもんだからたまらん。というわけでこの人の単行本出てくれんもんかな。

 山田タヒチ「遮断」。こちらも良い。恋人のできた姉に弟が嫉妬。監禁して調教というお話。ボルテージは高い。舞大夢「君が笑う」。この人の淡い感じのタッチはなかなか好み。女の子の肌がきれいに見えるというのは長所。しろみかずひさ「なぶりっこ」は、なるほど、今度は麻理果はそういうふうに来るのか。この作品の中で一番したたかなのは、調教されてる麻理果だな、やはり。調教しているつもりである男二人は、なんだかんだいってロマンチストなんだと思う。SENGOKU-KUN「ASIAN QUEST.」は、鉛筆描きタッチの達者な作画が目立つ。ゆずぽん「おさげの杏」は、赤毛な杏が親友の待亜菜とHしまくり。少女少女してるところがとても良い。第六天魔王グレート「BOTH」は、相変わらずのムキムキっぷり、骨太さ加減がカッコイイ。堂々としたもんです。

【雑誌】夢雅 11月号 桜桃書房 B5平

 夢雅は今月で最終号とのこと。といっても誌名が「コミック大我」にリニューアルされるとのことらしいんだが。発売日は現在の毎月5日から毎月7日に変更。7日ってことはMUJINと発売日が一緒だけど、直接ブツけちゃう気かなあ。その第1号は12月7日発売。で、予告されている執筆陣は、ひよひよ、南野琴、百済内創、伊駒一平、なめぞう、氏賀Y太、みさくらなんこつ、やまのべきった、きらら萌、山岡鋼鉄郎、河原崎はるろー、ぱり〜みき、いわまよしき、三田和夫、魔都、たいらはじめ、THE SEIJI、結城みつる、あうら聖児、龍牙翔、あいざわひろし、こうのゆきよ、みずきえいむ、鈴木がんむの名前が挙がっている(書き漏らしがあったらごめんなさい)。またピンナップはうるし原智志。豪華だが、柿ノ本歌麿の名前がそこにないことがたいへん気になっている。

 まあそんなわけで柿ノ本歌麿「PROJIECT SEX」がすごい。相変わらずむちゃくちゃヒドい。地球を救う二酸化炭素除去装置である大木に捧げるため、精液=愛を一杯にためた女を用意する必要に駆られた人類(すごい設定だ……)。その愛を蓄積するため、一人の女性が選ばれる。彼女は調教によって、男を貪るスーパー精液収拾マシーンと化す。そしてここからがやはりこの人らしいところで、もうフツー死ぬ絶対死ぬレベルまでやってやってやりまくり、出されて出されて出されまくり。まるで当たり前のように「7年間延べ50万人に犯されまくった」とくる。えーと、1年間で約7万1429人でー、1日196人かー。24時間休まずやって1時間8.15人。うおー。こんなの描く人はほかにいないと思うんで、大我でもぜひ残ってほしいものだが……。

 巻頭カラー、きらら萌「転地療養」がいやらしい。いつもはいとこの少年とイチャついていた転地療養中の女の子が、地元の1日に数本しか運転しないようなバスの運転手ともう一人のおっさんにズブズブにやられちゃうというお話。この手の雑誌としてはスタンダードな輪姦ものではあるが、方言の卑猥な感じもあって、やけにいやらしくソソられる。なめぞう「透明校則」。「授業中は生徒には見えない」という暗黙の了解の元、みのもんたヅラの校長が女生徒たちにイタズラして回るシュールな漫画。校長の暑苦しさとリズミカルな展開がいいです。やっぱりこの人の作品は濃い。やまのべきった「媚虐の音色」。人妻をハードにセックス漬け。絵もうまいし、内容もハードだし、いい感じだなあ。


10/5(金)……面白きこともなき世を黙示録

 エロまんが家のしろみかずひささんと一度酒でもという話になり、しろみさん、永山薫さん兄・本田健、俺の4人で池袋のくい菜てしごとやで呑んできました。この店はわりと落ち着けるし、料理がうまいわりに案外安いので池袋で呑むときはよく使っております。しろみさんが歯の治療中ということであまり呑めなかったのは残念なところだったけれども、5時間くらい楽しくお話させていただきました。

 帰ってきてからは速攻で睡眠。漫画は3冊しか読めず。

▼未読物
【雑誌】コミックフラッパー 11月号 メディアファクトリー B5平
【雑誌】花とゆめ 10/20 No.21 白泉社 B5平
【雑誌】ヤングマガジン 10/22 No.45 講談社 B5中
【雑誌】ビッグコミックスピリッツ 10/22 No.45 小学館 B5中
【雑誌】週刊少年ジャンプ 10/22 No.45 集英社 B5平
【単行本】「球魂」14巻 岩田やすてる 小学館 B6 [bk1]
【単行本】「PEACH!」3巻 遊人 小学館 B6 [bk1]
【単行本】「イケてる2人」11巻 佐野タカシ 少年画報社 B6 [bk1]
【単行本】「the Delta」 泉昌之 ブルース・インターアクションズ A5 [bk1]
【単行本】「ずっと先の話」 望月峯太郎 講談社 A5 [bk1]
【単行本】「海的煌煌」 鈴木翁二 青林工藝舎 B5 [eS]
【単行本】「ちょびっツ」3巻 CLAMP 講談社 B6 [bk1]

【雑誌】ヤングアニマル 11/18増刊 嵐 Vol.4 白泉社 B5中

 この前GAGファイアのほうに載ってた巨乳家庭教師ビンビン物語「さくら咲いちゃえ♥」がこちらにも登場。相変わらずお色気サービスたっぷりでウハウハした気分になれます。岩明均「ヘウレーカ」。うわー、痛そう。まったくイヤな武器だなあ。「サルぽんち」の鈴木マサカズが「いろいろ」という短編で登場。女子校を舞台としたギャグ漫画。どこか「サルぽんち」を単行本化してくれないもんかなー。西川秀明「職業殺し屋。」は再登場&連載化。相変わらずこの人の描く裸はつやつやしててエロっちい。西川魯介「野蛮の園」。今回のサブタイトルは「恥辱の黙示録」。こういう細かいところにもきちんとギャグを仕込んでるあたりうまい。そのほか、ヤングアニマル本誌掲載作品の番外編がいくつか。「ふたりエッチ」「藍より青し」「エアマスター」「マウス」「名物!たびてつ友の会」。

【雑誌】ビッグコミックオリジナル 10/20 No.20 小学館 B5中

 お、横浜ベイスターズの小川博文のインタビューが掲載されている。なかなかシブい人選。

 村上もとか「龍」。おお、あの人が。長く続いている連載だけあって、いろいろドラマがあるなあ。深巳琳子「沈夫人の料理人」。面白いなー。奥様に料理人の李三がいいようにあしらわれているさまが楽しい。それから堀田あきを&かよ「Asian Deep Walking ネパールに行ってみた!」が連載再開。

【雑誌】ビッグコミックスペリオール 10/19 No.21 小学館 B5中

 作:大西祥平+画:高橋のぼる「警視正大門寺さくら子」おもしれー。何をしでかすか全然分からない。今回の展開はスペクタクルでさえある。増刊で連載中だった井浦秀夫の「強欲弁護士銭高守」は、本誌でシリーズ連載になるらしい。今回本誌では1回め、通算4回めが掲載。星里もちる「本気のしるし」。うわ〜、浮世さん、あんたって人は……。なんて面倒な女なのだ。キッツー。


10/4(木)……SOME PARTS

そんな事よりよ、ちょいと聞いてくれよ。漫画とあんま関係ないけどさ。
昨日、近所の床屋行ったんです。床屋。
そしたらなんか人がめちゃくちゃいっぱいで座れないんです。
で、よく見たらなんか垂れ幕下がってて、パンチパーマ150円引き、とか書いてあるんです。
もうね、アホかと。馬鹿かと。
お前らな、150円引き如きで普段してないパンチパーマにしてんじゃねーよ、ボケが。
150円だよ、150円。

 というわけで散髪しに行ってきた。普段はカット&洗髪&顔剃りで1700円とか1900円とかのディスカウントのとこしか行かないのだが、面倒くさかったので歩いていたら目に付いた床屋に入店。普通、ディスカウントのとこならそれまで床屋椅子に体育座りしたままゲームボーイやって1プレイに区切りがつくまで客を待たせたヤンキー風の兄ちゃんがまず「どうする?」とか語りかけてきて注文を告げると返事もしないでジョキジョキ切り始めたりするものだが(実際そういうことがありました)、今日行った店ではやおら洗髪を始めたので「ああ、面倒くさい」という気持ちが募り始める。で、洗髪→顔剃りをやられた後、どうするか聞いてきたので、身体を動かしたときに髪の毛が揺れるのは嫌だという主義の持ち主である俺は一言「スポーツ刈り」と告げる。そうすると「長さはどうするか」「前髪はほかの部位より短くするか」「後ろの部分はどうの」と聞いてくる。そういう面倒くさいことをいわれたくないからスポーツ刈りといってるのに。この面倒臭そうな顔つきを見て察してくれはすまいか、という気持ちを、こまごまとした返答を強要されることに対する屈辱感と一緒に呑み込む。

 その後、刈り具合を鏡を使って確認させられたり、もう一度洗髪されたり、よく知らないクリームを塗られたりする。モミアゲをどうするかとか聞かないでほしい。お前、モミアゲといいたいだけちゃうんか。問い詰めたい。小一時間ほど問い詰めたい。前述のヤンキー兄ちゃんなんか、カット洗髪顔剃りやって10分で済ませてくれた。非常に荒っぽかったけど。今回は面倒臭かったし、費用も普段の2倍くらいかかったのでもう行かない。床屋はもっと殺伐としているべきなんだよ。俺にはビジネス街とかによくあるカット1000円程度の激安店で十分だ。誰かこういう俺のために、散髪マシーンとか作ってくれまいか。頭にかぶせてボタンを押すと、自動的に指定の長さのスポーツ刈りが完成。5万円程度なら買う。

【雑誌】キングダム 11月号 少年画報社 B5中

 やっぱりこの雑誌は好きだなあ。気楽に読めて、ボリューム感もちょうどよくて。個々の作品も面白いけど、全体としてのバランスがとれてると思う。私屋カヲル「青春ビンタ!」は今回体育祭編。巨乳の乳揺れ、微乳のざわめき。楽しいなあ。法田恵「こんすとらくたーず」。今回は麻衣ちゃんに男二人の浮気がバレて、麻衣ちゃん激怒。そろそろ元サヤのタイミングか。

【雑誌】ヤングサンデー 10/18 No.44 小学館 B5中

 巻頭カラーで新連載、落合裕介「横幡高校応援団 神咲組」がスタート。化物的に強い団長に憧れて、新入生の洋斗が応援団を志す……というところから始まる応援団漫画。なんだか絵などかなり吉田聡の影響が見られるんだけど、アシスタントだった人かなんかかな?

【雑誌】モーニング 10/18 No.44 講談社 B5中

 土田世紀の新連載「雲出づるところ」がスタート。顔に似合わずすごく美人な嫁さんをもらったガテン系な男が主人公。二人は親には結婚を反対されつつも、静かな湖のある田舎に二人で引っ越して、好きな野鳥を観察しながら幸せな家庭を築いていた。しかし、今回の最後ではこの家庭に暗雲が差し、また以前から拾って育てていた黒人の子供も問題になりつつあり……というところで以下次号。なかなか力の入った作品となりそう。水島新司「新野球狂の詩」。ありゃ、なんかこの前まで開幕戦やってなかったっけ。もうペナントレースは大詰め、優勝争い。そんな中、主砲・音武田祭(ねぶた・まつり。いつもながらすごい名前だ)の恋と打棒爆発の模様が描かれる。ホームランの打球が当たった少年の身内の女性に恋をするってパターンはドカベンで前にあったような。弘兼憲史「部長島耕作」。ああ、今野さん……。あんたいい人になっちゃだめだ! それにしてもこのシリーズで一番好きなキャラだったのに、名残りおしいなあ。

【雑誌】ヤングジャンプ 10/18 No.44 集英社 B5中

 武富智「キャラメラ」はもう改めていうまでもなく。ホラー系の読切を描いている吉良色恋改め吉沢良支「蝿地獄」。なかなか濃いめの味付けで、アブノーマルな性向を持ったキャラを描いていて気になるところ。ところで次号から、漫・F・画太郎の新連載「いやしババア」が集中連載で開始されるようだ。

【雑誌】週刊少年チャンピオン 10/18 No.45 秋田書店 B5平

 八神健「ななか6/17」。運動会。二人三脚。雨宮さん……。ほう、いいなあ。おおひなたごう「おやつ」。なんと、施川ユウキってそんな人だったのか……。作:森高夕次+画:松島幸太朗「ショー★バン」。こういう背が小さい主人公キャラって、普通常に謙虚で努力努力なことが多いのに、ショーバンくんは一見マジメそうですぐに調子に乗るところがなんかいいなあと思う。実際の人間ってそんなもんだよね。水島新司「ドカベンプロ野球編」。今回は扉ページのアオリが素晴らしい。「札幌ドームにキヒヒの雄叫び」。雄叫ぶのかよっ!

【雑誌】まんがタイムダッシュ!(まんがタイムスペシャル11月号増刊) 芳文社 B5中

 志村貴子目当てで購入するも、そのほかにもいろいろと見どころが。執筆陣の中では、七瀬あゆむ、太田虎一郎、有間しのぶ、小坂俊史、渡辺電機(株)、唐沢なをき(再録)、ほりのぶゆきといったあたりが気になるところ。志村貴子「花」はやっぱりうまいなー。浮気性で妻に呆れられ逃げられた男が追いかけてそちらに向かう道すがら、特急で隣に座った超美人。しかし彼女はニューハーフ。といったところからお話スタート。別にニューハーフがどうのこうの、妻と夫の復縁がどうのこうのが強く押し出されるわけでもないし、何か明確な結論が出されたりもしないんだけど、作品内の雰囲気とかお話の進め方とかはやっぱり気持ち良く、読ませるなあという感じ。それにしてもこの増刊は手に取るたびに思うのだが、紙質のせいか重量がすごく軽い。

【単行本】「ハネムーンサラダ」4巻 二宮ひかる 白泉社 B6

 いやはや。毎度うまいです。基本的には男一人女二人が寄り添っているという状況は変わらないんだけど、くっついているようでいて微妙な齟齬のある夏川と一花、お互いに求め合っているようで敬遠しているようでな夏川と遙子。その距離を離したり縮めたり。力の入れ加減がまったく絶妙。思わず知らず、この世界に取り込まれていってしまうよう。

【単行本】「レンタルラバー」 中田ゆみ シュベール出版 A5 [bk1]

 実際に店舗は持たず、ネット上でのみ注文を受け付ける幻の風俗店、恋人賃貸システム「レンタルラバー」の女の子たちの物語。女の子の質が非常に高く、時間内は本当の恋人として接してくれるという夢のようなシステム。中田ゆみの作画は非常に可愛らしくて華やか。癒される物語になっております。この作品を読んでつい思い出しちゃったのが、石田敦子の「純粋!デート倶楽部」。恋人をレンタルするという意味で似たようなシステムなんだけど、セックスあり癒しありの「レンタルラバー」と、セックスなし心の傷を浮き彫りにして向かい合う「デート倶楽部」。非常に対照的。


10/3(水)……骨の節

 本日は打ち合わせ→不動産探し→打ち合わせと、1日中わりと忙しく動き回ってました。

 んでその途中、新宿のヨドバシでやっぱり買っちゃいました。Che-ez!spyz。34gというのはホントに軽くて、1日中首から下げてたけど、肩も全然凝らない。サイズ的にはテレカよりちょっとちっちゃく、メーカーのWebではZIPPOサイズとあるけど確かにちょうどそんな感じ。これまでデジカメはいくつか買って、常時持ち歩こうとしたことはあるんだが、そのたびに挫折してきた。理由はやっぱり重かったから。そりゃデジカメだけ持つならいいんだけど、そのほかに本があり、手帖があり、携帯電話があり、ICレコーダーがあり……とたまってくると300g程度でも個人的には重たく感じる。というかこういう小さいものってカバンの中でごろごろして収まり悪いし、カバン全体の重さのバランスも崩してしまう。それにデジカメって「撮りたい」と思った瞬間にパッと取り出せるようにしたいという欲求があるので、できればカバンの中でなく、ポケットに入れるなり首から下げるなりのほうが望ましい。そうなるとIXY DIGITALみたいな200gクラスでも重いと思う。Yシャツの胸ポケットとかに入れるとさすがにずっしりくるし、ズボンのポケットには入らないし。その点、Che-ez!spyzはまったくジャマにならない。というわけで本日は、調子に乗っていろんなところでパシャパシャ写真撮ったりしてみました。

 で、画質のほうなんだけど、うーん、こりゃさすがにおもちゃレベル以外の何物でもないですな。7980円という値段なりのものでしかないという印象。ハッキリいってキレイじゃないです。最初は320×240ドットのローレゾモード(99枚まで撮影可能)で撮ってたんだけど、これはどうもデフォルトでは640×480ドットなのを圧縮して記録してるみたいで、ジャギーがやたら出る。とくに斜めの直線にはすごく弱くてハッキリいってガタガタ。これはちとキツい。ハイレゾモード(640×480ドット/26枚撮影可能)ならば多少はマシになるのでこっちで使ったほうがいいみたい。明暗差には極端に弱いようで、明るいところはかなり飛んじゃう。意外と手ブレはしない。

 画像の吸い出しはUSB接続で専用ソフト経由。まあこれは画像サイズがそんなに大きくないこともあって、さほど苦にはならない。リムーバブルメディアに記録するわけじゃないんで撮影枚数は増やせないし、液晶ディスプレイがないから撮った内容をその場で確認することも不可。サイズが小さいだけあって制限事項はすごく多い。まあ個人的にはこんなもんだと思ってたし、何より持ち歩きすることのほうが大切なんで、このレベルでも使えるとは思う。メモ的な用途なら1日26枚あればたいてい足りるような気がするし。てなわけで、このレベルでいいやと割り切れる人が使うべきカメラといえそう。使ってみて、「デジカメを持ち歩くこと」の面白みは十分感じられたし、久々にデジカメで写真撮ってて楽しいな〜とは思った。まあしばらくいろいろ遊んでみます。

▼撮影例(BMP→JPGに変換済。クリックで拡大。ヘタクソですんません)
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320×240ドット。普通の風景を撮る分には、きれいじゃないけどまあそれなり
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320×240ドット。圧縮かけてるせいで斜め線はかなりつらい。電線はキツすぎ
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640×480ドット。おもちゃデジカメだとこんなもんかな。明暗差があるカットだと明部は飛びまくり

【雑誌】オールマン 10/17 No.20 集英社 B5中

 作:小池一夫+画:井上紀良の新連載「星の艦(ほしのふね)」がスタート。古代日本を舞台とした太古SF浪漫。この作品にはキャラクターデザインの沓澤龍一郎のほか、大阪芸術大学チームがスタッフとして参加しているらしい。大阪芸大がどういう関わり方をしてるのかはよく分からないけれども、試みとしては面白いかもしれない。それから作:山本有三+画:神江里見「米百俵」(脚色:五島慎太郎)後編も掲載。前編に比べてアッサリ終わっちゃったかなという印象。

【雑誌】週刊少年サンデー 10/17 No.44 小学館 B5平

 あだち充「KATSU!」。素晴らしい。今回のコレは、あだち充以外にはできない描写だな。具体的にいうと、ボクシングという競技を説明しながら水着です。ネタをバラすのも野暮なので、あとはご自分の目でご確認ください。雷句誠「金色のガッシュ!」。ギャグもいいけどアクションもうまいねえ。田中モトユキ「リベロ革命!」はノリノリで楽しいです。

【雑誌】週刊少年マガジン 10/17 No.44 講談社 B5平

 寺沢大介「喰わせモン!」。ああ、なんと分かりやすい……。どうでもいいけどおいしいチャーハン食いたいなあ。けっこう貴重なんだよね、チャーハンのむちゃくちゃうまいところって。

【単行本】「AMON デビルマン黙示録」3巻 作:永井豪+画:衣谷遊 講談社 B6

 この巻もたいへんカッコイイ。2巻はシレーヌの話がメインだったけど、今回はシレーヌのエピソードから始まってアモンとサタンの闘いへ。シレーヌの美と悲劇性、アモンの荒ぶり、ともにゾクゾクとするような仕上がり。衣谷遊の精緻な作画がなんといっても素晴らしい。もちろん「デビルマン」を踏まえておく必要はあるけど、非常にクオリティの高い「アナザーデビルマン」譚となっている。続巻も待ち遠しい。

【単行本】「ハッピー★トラップ」 たちばなとしひろ コアマガジン A5

 一人暮らしの大学生・哲矢のもとにある日、ねこみみメイドのまよ子が送りつけられてくる。実はこのねこみみメイド、恋人・玉緒とアツアツである哲矢に嫉妬した兄萌え+マッドサイエンティストの妹・小町が、その仲をひっかき回そうと送り込んできた刺客だったのだ〜。というところから始まるラブコメ。まあ普通この手の作品の場合、ねこみみメイドがいるのを見たら恋人のほうは怒って別れちゃうなりしそうなもんだけど、この作品の場合は、哲矢も玉緒もまよ子もみんないい人で、嫉妬はもちろんありつつも、それなりに仲良く幸せに暮らしてしまうわけです。そのアツアツぶりは見てて楽しいし、ヤキモチ焼きもそれはそれで微笑ましいしで、読んでいると顔がニコニコして参ります。たちばなとしひろの華やかで瑞々しい作画もいいし、読後感良好、たいへん楽しい良い作品です。

【単行本】「バスタイム・ラブタイム」 牧部かたる ヒット出版社 A5

 親父から借金と銭湯を残された息子たちと、その家に下宿している娘さんたちが、風呂場を舞台にくんずほぐれつやりまくる作品。この作品の特徴は、なんといってもエロシーンが非常に充実していること。ちんちんの消しはほとんどないし、もうガンガンやりまくります。その描写はかなりねちっこくて、カリの部分に舌がまとわりつくところとか、女肉がぴたぴた吸いついてくるところとか、バシバシ体液とばしまくるところとか、たいへんハデにエロシーンが展開。ボリュームたっぷりでまさに夜の即戦力。複数登場する娘さんたちの乳も、形・張り・機能を兼備した巨乳から、ちょいと垂れ気味だけどボリューム感抜群の爆乳、手の平サイズなど、それぞれ個性が設けられている。ちんちんがぴきぴき気合いが入ってるのも良い。

【単行本】「らてぢる」 RaTe 二見書房 B6 [eS]

 ここしばらく、精液大好き路線に行ってから非常に面白くなってきたRaTeの最新刊だけど、傑作選ということで再録本。前半が「INCEST+1」から、後半が「タマヒメサマ」からみたい(ともに司書房刊)。「INCEST+1」のほうは持ってないんで異同が確認できないんだけど。最近の作品では絵柄がふくよかになってきているのも個人的な好みにフィットしていて、すべすべのおもちみたいにもちもちした質感にたいへんソソられます。そういえば実写のブツを見る場合でも、自分の選択基準として、肌がきめ細かくてきれいというのは非常に重要な要件であるような気がする。こんなことを書いていると「あいつは色白巨乳であればなんでもいい乳ラーだ」とかいわれるかもしれないけど、そういうふうにいわれると反論に窮することは確かです。わりと以前のRaTeは細っこい女の子を描くことが多かったけど、この単行本を読むと、どんどんもちもちぷにぷにふくよか路線が進行していく様子が確認できた。


10/2(火)……素敵豪奢の穴

 いよいよ発売になったみたいですな。34gの小型デジカメChe-ez!spyz。オンラインでも買えるみたいだけど、これはいちおう現物見たいなあ。明日アキバに行く用事があるからちょっと見てこよっと。良かったらその場で買っちゃうかもしらん。安いし(楽天で7980円)。このくらいならヨドバシのポイントがけっこうたまってるし、現金なくても買えるな。

▼未読物
【単行本】「レンタルラバー」1巻 中田ゆみ シュベール出版 A5 [bk1]

【雑誌】マンガ・エロティクスF vol.9 太田出版 B5平

 松本次郎「熱帯のシトロン」が最終回。全15話なんで、単行本2巻でちょうどまとまるのだろう。この作品は単行本でまとめ読みのほうがお話がつかみやすいと思うので、単行本2巻が出たら通しで読み返してみたいところ。というわけで早く出ないかな〜。読切で登場、かわかみじゅんこ「きのこハンター」。友達の女の子とHしてしまった、ちょいと頭の悪い女の子のお話。最初は気楽な気持ちだったけれど、Hの回数を重ねるにつれて友達の彼氏の存在が、この女の子の中で大きくなっていき、それは夢に登場するキノコの形で現れてくる。でもこの女の子は頭悪いので、自分の気持ちがなんなんだかよく分からない。言葉、態度から気持ちがぷいと離れたところを漂っているような感じの描き方が面白い。卯月妙子「新家族計画」。うわー、どんどんキッツい話になってる。息子タクジの絶望っぷりを見ていると、たまらなくいたたまれない気持ちになってくる。読んでいるほうは手を出せないから非常にもどかしい想いが募る。安田弘之「紺野さんと遊ぼう」。脱ぐわけでもなんでもないけれど、紺野さんたいへん色っぽいです。町野変丸「探偵くん♥」。この人、デズニーネタ好きだなあ。

 横川真矢「game rule」。歩道橋の欄干の上を、目隠しして歩くなど、危険なゲームに興じる少女ミチと少年ハル。ハルはミチにモノを与え続け、ミチはハルに何も与えず、貪欲にハルのすべてを求め続ける。少女と少年の危険な遊戯は妖しい色気を帯びて、ゾクゾクした緊張感あり。なかなか興味深い短編。KUJIRA「レンタル」。彼氏とのセックスではイケない女の子が、バイト先で自分をねっちょり見つめてくる気持ち悪いあんちゃんに誘いをかけてみる。オシャレな絵柄でけっこう目を惹く。ちょっと松本耳子っぽい感じ。あと今回は、「エロマンガ・フリークス−私の愛したエロマンガ−」と題して、マンガ家24人に対してアンケートを行うという企画もあり。結果はとても興味深いけれども、「通常エロマンガにはいっていないものでもオッケー」とはいえ、普通にエロマンガといった場合に出てきそうな美少女漫画とかがほとんど挙がってないってのもなんかなあと思ったりもした。

【雑誌】ヤングマガジンUppers 10/16 No.20 講談社 B5中

 すぎむらしんいち「クローン5」2回め。今回もダイナミックにお話が展開中で、まだなにがなんだか分からない状況ながら、なんだか面白い。ところで今回からいとうせいこうの肩書きが「原作」でも「原案」でもなく「相談」になっている。つまりこれは、すぎむらしんいちがだいぶ主導権を握ってるってことなのかな。咲香里「春よ、来い」。なんかタカシが新たに女を見つけちゃってるようで。それでいいのかー。なんとなく「愛DON’T恋」を連想させる展開。新井英樹「SUGAR」。リンは非常によく動く。かっこいい。はっとりみつる「イヌっネコっジャンプ!」。この人、何気に絵がかなりうまくなってるような。今回のカラーページなんか華やかですごくいいなあ。

【雑誌】漫画アクション 10/16 No.42 双葉社 B5中

 艶々「鷹月助教授の淫靡な日々」。鷹月センセイ、すっかりセックスのエキスパートとして生徒を指導中。たいへん気持ち良さそうで羨ましい。

【雑誌】コミックバンチ 10/16 No.21 新潮社 B5中

 今号はにわのまこと「ターキージャンキー」が表紙なんだけど、セル画っぽい彩色だったんで一瞬「アニメ化でもするんかいな」と思ったけど、すぐ「そんなわけないな」と思い直しました。坂本タクマ「屈辱er大河原上」。大河原上もかなり謎な男だが、今回彼が従事した労働は、それ以上に謎が多いかもしれない。この仕事、ちょっとやってみたいような気がしないでも。

【雑誌】漫画サンデー 10/16 実業之日本社 B5中

 画:松森正+作:ひじかた憂峰「湯けむりスナイパー」。褌男に手込めにされることを夢見る花子ママが業深くて非常にいい。褌かー。小田扉「マル被警察24時」。「インチキ米店」というステキなネーミングの米屋に、ブレンド米の件で乗り込んだ二人! どうするおこめ券。どんどん力が抜けてきてい〜い塩梅。これ読んでたらいそべ焼きが食いたくなりました。

【単行本】「社会不適合者の穴」1巻 田村マリオ 太田出版 A5 [bk1]

 エロティクスF連載作品。そういえばこの人ってこれが初単行本なのかー。

 この作品の舞台は2187年ニッポン・ゴシックタウン。孤児収容施設から脱走した3人の少年は、影だけしかない魚の像を追いかけるうちに、地下に広がる奇妙な街に迷い込む。それは冒険の第一歩に過ぎなくて、そこから孤児収容施設から何かを企む政府、それに対するレジスタンス的な組織(?)など、得体の知れない複数の力が絡み合う混沌とした様相が展開されていく。この本を読んでまず目につくのが、洗練されてえらくかっこいい田村マリオの作画。少年・少女たちの光のない目、首筋のラインなどはゾクッとする妖しい色気あり。とくに女性が目を伏せて視線を泳がすカットなんか素晴らしいねえ。あと謎めいたストーリー展開も非常に興味深く、スピーディな事態の進行にぐぐっと引き込まれる。オシャレかつミステリアスで、非常にいい雰囲気。松本大洋とか松本次郎とかが好きな人はたぶん気に入るんじゃないかなーと思います。

【単行本】「花園メリーゴーランド」1巻 柏木ハルコ 小学館 B6 [bk1]

 かつて日本には「夜這い」や夏祭りにおける若者の交流など、非常に性に対してオープンな文化があったわけだけど、明治以降「貞操」の概念が広まったため、そういう風習はなくなりつつある。ところが、先祖代々伝わる刀に興味を持って父の故郷へと向かった中学3年生の少年相浦くんが迷い込んだ、「柤ヶ沢(けびがさわ)」と呼ばれる集落は、ほかの村や町との行き来がほとんどない閉鎖的な環境で、性にオープンな文化が残されている場所だった。しかし、よそ者に対しては排他的でもあり、相浦くんは彼我の意識の差、自分が異物であるという意識に得体の知れない居心地の悪さを感じ続ける。

 といった感じのお話。個人的にはこういう「肉蒲団」(客人に対して自分の妻を貸し与えてもてなす風習、だったと思う)的な、古来の性慣習ネタというのはわりと好きだ。加えてこの作品には、現代人から見ると、立川流みたいな淫祠邪教といわれているような世界を覗き見ているようなうしろめたさ、罪悪感みたいなものがあって、なんだかからみついてくるようなエロチックさがある。柏木ハルコのタッチも良くて、いかがわしいようで開けっぴろげなようで、という、微妙な感触がうまいこと描き出せている。物語のヒキも強くて、今後どういうふうになっていくのか気になるところ。地味めかな〜とは思うけれども、今ビッグコミックスピリッツで連載されている作品の中で、最も楽しみにしている作品の一つ。


10/1(月)……あと三つ?

 なんか起床就寝時間がぐっちゃぐちゃになっている。というか寝ている時間帯はそんなにヘンでないような気もするんだけど、ちょっとずつ寝ては起きを繰り返している。身体に悪そう。

 bk1から9月のブリーダープログラム売上報告が到着。今回は142件/3962ポイントと過去最高。というかやけに好調でビックリ。前月比約8割増。何かあったのかなー。ともあれありがたいことです。

【雑誌】ビジネスジャンプ 10/15 No.21 集英社 B5中

 甲斐谷忍「ONE OUTS」。なるほど、ジョンソンとの完全決着はちゃんとつけるわけですな。良かった。作:夢枕獏+画:谷口ジロー「神々の山嶺」。やっぱり羽生が山を登っているシーンはカッコイイ。もっと登山シーンがどんどん増えてほしい。

【雑誌】ヤングマガジン 10/15 No.44 講談社 B5中

 古谷実「ヒミズ」。今回は珍しく心暖まるエピソード。これがきっかけで住田が救われてくれればいいんだけど、そううまくはいくまいなあ。松本光司「クーデタークラブ」は第3章終了。潤はもう革命部には戻れないところまで来ちゃったけど、次の章はどう展開していくのだろうか。気になるところ。

【雑誌】ビッグコミックスピリッツ 10/15 No.44 小学館 B5中

 最近やけによく見かけるなあ、長田裕幸。というわけで今回は、居酒屋で働く青年の青春物語「居酒屋喜ん亭゛(いざかやよろこんでい)」が掲載。居酒屋でスタッフが何人か休み、少ない人数でてんてこまい。ガムシャラな踏んばりでなんとか切り抜けんとするドタバタコメディ。相変わらず伸びのある絵でイキが良さげな作品を描いてます。あと増刊新僧で人気トップだったらしい橋口コウジ「紅葉」が掲載。今回は前編。ストリートでの人間vs.妖怪バトルといったお話。作画とかしっかりしてるし、即戦力という感じ。

【雑誌】週刊少年ジャンプ 10/15 No.44 集英社 B5平

 澤井啓夫「ボボボーボ・ボーボボ」。なんかすごい展開だなー。シミール。というかすごくない展開だったことがこの漫画の場合、ほとんどないような気もするけれども。

【単行本】「純粋!デート倶楽部」1巻 石田敦子 少年画報社 B6 [bk1]

 改めて読み返してみてもスゴイ。このタイトルにもなっているデート倶楽部とは、ナンパでも合コンでもなく、もちろん援交とも違う、肉体関係などまったくない、「ただ一緒にいてドキドキときめく」という気持ちを与えてくれるデートを提供する倶楽部。この倶楽部には部長を含めた6人の女の子が所属。それぞれの持ち味を発揮したデートで、男の子たちにときめきを与え続ける。一時期、俺は「愛などいらぬ、恋がしたい。むしろ初恋がしたい」とわめいていたことがあったんだけど、まさにそのニーズにピッタリの倶楽部であるというわけ。でもだからといって、「男に癒しを与えてちゃんちゃん」みたいなお話にしないところが石田敦子らしいところ。男の子サイドの話よりも、デート倶楽部の女の子たちがそれぞれ抱えているときめき、そして心の傷を浮き彫りにしていくストーリー回しは、柔らかで華やかな絵柄とは裏腹にズンとくる読みごたえがあったりする。自分ではときめきについて知り抜いているつもりなのに、自分の恋心にさえ気づけない女の子の話とか、読むほうまでいたたまれない気持ちになってくる。単純明解なカタルシスは得にくいけれど、それだけ自分の気持ちというものに正面から向かい合っているといえる。厳しいけれども安易でない優しさのある物語。

【単行本】「BAMBi」6巻 カネコアツシ エンターブレイン A5 [bk1]

【単行本】「atomic?」 カネコアツシ エンターブレイン A5 [bk1]

 カネコアツシ2冊同時発売。まずは「BAMBi」。こちらはちょうど50話を迎えたところで完結。殺戮乙女バンビの旅も終焉。アクションのダイナミックさ、退廃的な空気がカッコ良く、最後まで上質なエンターテインメントのまま突っ走った。お話ごとのクオリティにもまったくブレがなく常に高品質だし、実に面白かった。満足満足。未読の人はこの機会にまとめ読みするのもいいんではないかと。さほど頭を使わずとも、身体感覚でスルスル読んでいけるところはあるし、6巻ならばすぐ読み終えられるんじゃないかと思います。それから「atomic?」は短編集。FEEL YOUNGの増刊に収録された作品が主だけど、そのほかの雑誌収録作品も掲載。こちらはブラックジョークの利いた小粋な作品が多く、どれも楽しめる。オレンジと青の2色刷りというのもカッコイイねえ。カネコアツシのアメコミチックな1枚絵のセンスの良さ、それから安定感はとても素晴らしい。すでに自分のモードを確立できてる人なんで強い。この完成した感のある作風を、これからどう変えていくのかにも興味のあるところ。


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